JP3457541B2 - 電気掃除機用吸込口体 - Google Patents
電気掃除機用吸込口体Info
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Description
口体に関し、特に移動方向に対する本体ケースの向きを
変えて隙間掃除等を行うことのできる電気掃除機用吸込
口体に関する。
示す。吸込口体1は本体ケース2の連結部2aに第1パ
イプ5が矢印D1方向に回動可能に支持されており、第
2パイプ6は第1パイプ5に矢印D2方向に回動可能に
支持されている。第2パイプ6には長尺の延長パイプ7
が接続され、電気掃除機本体に吸気を導くようになって
いる。
を矢印B方向に移動させた時の延長パイプ7の附仰角を
変更することができ、延長パイプ7が略立直するように
第1パイプ5をD1方向に回動させた状態から第2パイ
プ6をD2方向に回動させることにより、吸込口体1を
矢印C方向に移動させた時の延長パイプ7の附仰角を第
2パイプ6によって変更できるようになっている。
に車輪9が設けられており、床面上を転がって吸込口体
1を移動させるようになっている。本体ケース2の底面
には吸込口(不図示)が設けられ、吸込口から矢印A1
方向に取り込まれた吸気は、連結部2aの方向に矢印A
2のように進行し、第1、第2パイプ5、6を矢印A
3、A4、A5のように通り、延長パイプ7を通って電
気掃除機に至るようになっている。
ように、第1、第2パイプ5、6は上面から視て一直線
上に配されて矢印B方向に吸込口体1が移動されて吸塵
が行われるようになっている。そして、家具の隙間など
幅の狭い部分を掃除するときは図15の(b)に示すよ
うに第2パイプ6が回動され、矢印C方向に吸込口体1
が移動されて吸塵が行われるようになっている。
うな電気掃除機用吸込口体は、連結部2a及び第1、第
2パイプ5、6が吸込口体1の奥行き方向(B方向)に
突出するため、吸込口2bの奥行きW2に対して吸込口
体1の奥行きW1が大きくなり、隙間掃除の際に邪魔に
なるとともに、吸込口体1を大型化して重量が大きくな
って使用者の負担を大きくしていた。また、第1パイプ
5内と第2パイプ6内とで気流路が屈曲するため吸気の
圧力損失が大きく吸込効率が低下するとともに騒音が大
きくなる問題があった。
が小さく、延長パイプ7の附仰角は約30゜〜70゜に
なっている。このためベッドの下等の床面との隙間の狭
い場所を掃除する際に奥まで吸込口体1を挿入すること
が困難となり、操作性を悪くしていた。更に、車輪9が
矢印C方向に転がらないために操作性を悪くするととも
に車輪9が滑ることによるフローリング等への傷つきの
問題があった。
に、軽量でコンパクトな電気掃除機用吸込口体を提供す
ることを目的とする。また本発明は、操作性を向上させ
るとともに、使用者の負担を軽減することのできる電気
掃除機用吸込口体を提供することを目的とする。
に請求項1に記載された発明は、被掃除面に向かって開
口する吸込口を有する本体ケースと、前記吸込口からの
吸込気流が通る第1気流路を有し前記吸込口の長手方向
と平行な回動軸の周りに回動可能に前記本体ケースに連
結される第1パイプと、第1気流路と連通する第2気流
路を有し第1パイプに回動可能に連結される第2パイプ
とを備え、第1、第2気流路を側面投影において略一直
線上に配するとともに、第2パイプの回動軸を第1気流
路に対して略垂直とし、第1パイプの回動に伴って前記
本体ケースと摺動する第1パイプの摺動部を平面投影に
おいて略長方形の前記本体ケースの内側に配設して第1
パイプを奥行方向に傾斜可能とし、第2パイプを回動す
ることにより前記吸込口の長手方向に傾斜可能にしたこ
とを特徴としている。
た吸気は平面的に視て略長方形の本体ケース内の摺動部
が本体ケースと摺動して奥行き方向に傾斜可能な第1パ
イプ内の第1気流路と、本体ケースの長手方向に傾斜可
能な第2パイプ内の第2気流路とを通って吸塵される。
そして、第1、第2パイプを回動させることで吸込口体
の奥行き方向の幅を小さくすることができるようになっ
ている。
に記載された電気掃除機用吸込吸込口体において、第1
パイプの回動軸を前記本体ケースの奥行方向の略中央と
なるようにしたことを特徴としている。
または請求項2に記載された電気掃除機用吸込吸込口体
において、第2パイプの回動軸を前記本体ケースの長手
方向の略中央となるようにしたことを特徴としている。
3に記載された電気掃除機用吸込吸込口体において、第
2パイプの回動軸を前記本体ケースの長手方向の略中央
に配置するとともに、第1気流路を被掃除面に対して略
垂直にした時に平面投影において第1、第2パイプを前
記本体ケースの奥行き方向の幅よりも小さくしたことを
特徴としている。
た吸気は本体ケースの奥行き方向に傾斜可能な第1パイ
プ内の第1気流路と、本体ケースの長手方向の略中央を
中心に該長手方向に傾斜可能な第2パイプ内の第2気流
路とを通って吸塵される。そして第1パイプを立直させ
た時に本体ケースの奥行き方向の幅以内のスペースに吸
込口体が収まるようになっており、幅の狭い隙間を掃除
できるようになっている。
3または請求項4に記載された電気掃除機用吸込吸込口
体において、第1気流路が被掃除面に対して略平行な時
に、第2パイプの回動を規制するようにしたことを特徴
としている。
た吸気は吸込口の奥行き方向に被掃除面に対して略平行
から略垂直まで傾斜可能な第1パイプ内の第1気流路
と、吸込口の長手方向に傾斜可能な第2パイプ内の第2
気流路とを通って吸塵される。そして、第1、第2気流
路が側面から視て常に略一直線上に配されるように第2
パイプは傾斜し、第1気流路が被掃除面に対して略平行
な時に第2パイプは傾斜しないようになっている。
3乃至請求項5のいづれかに記載された電気掃除機用吸
込吸込口体において、第1気流路は、被掃除面に対して
所定の角度範囲の時に断面積が最大となるようにしたこ
とを特徴としている。
た吸気は吸込口の奥行き方向に被掃除面に対して略平行
から略垂直まで傾斜可能な第1パイプ内の第1気流路
と、吸込口の長手方向に傾斜可能な第2パイプ内の第2
気流路とを通って吸塵される。そして、第1パイプを通
常の掃除が行われる傾斜角度とした第1気流路が所定の
角度範囲の時に第1気流路の断面積が最大となる。
6に記載された電気掃除機用吸込吸込口体において、前
記摺動部は前記本体ケースの内面と摺動して断面円弧状
を成し、第1パイプの回動角度に応じて第1パイプと係
合して連動する断面円弧状の係合部材と前記摺動部とに
よって、第1パイプが回動するように前記本体ケースに
設けられた開口部を塞ぐようにしたことを特徴としてい
る。
ると断面円弧状の摺動部が本体ケースの内面と摺動す
る。該摺動部の内面に設けられた断面円弧状の係合部材
は該摺動部の回動角度に応じて該摺動部と係合して連動
する。そして、第1パイプが回動するように本体ケース
に設けられた開口部を該係合部材と該摺動部とで塞ぐよ
うになっている。
7に記載された電気掃除機用吸込吸込口体において、前
記係合部材の内面に配され第1パイプの回動角度に応じ
て前記係合部材と係合する断面円弧状の固定部材を有し
たことを特徴としている。
ると断面円弧状の摺動部が本体ケースの内面と摺動す
る。該摺動部の内面に設けられた断面円弧状の係合部材
は該摺動部の回動角度に応じて該摺動部と係合して連動
する。該係合部材の内面に設けられた断面円弧状の固定
部材は該摺動部の回動角度に応じて該係合部材と係合し
て係合部材の回動を規制する。そして、第1パイプが回
動するように本体ケースに設けられた開口部を係合部
材、摺動部及び固定部材で塞ぐようになっている。
7または請求項8に記載された電気掃除機用吸込吸込口
体において、前記係合部材の前端に前記本体ケースとの
隙間を塞ぐ遮蔽部を設けたことを特徴としている。
ると断面円弧状の摺動部が本体ケースの内面と摺動す
る。該摺動部の内面に設けられた断面円弧状の係合部材
は該摺動部の回動角度に応じて該摺動部と係合して連動
するとともに遮蔽部が本体ケースの内面と摺動して係合
部材と本体ケースとの隙間を塞ぐようになっている。
項1または請求項2に記載された電気掃除機用吸込吸込
口体において、前記本体ケースの底面に設けられて被掃
除面を転がる車輪が、被掃除面に対して垂直な軸の周り
に回動自在としたことを特徴としている。
た吸気は吸込口の奥行き方向に傾斜可能な第1パイプ内
の第1気流路と、吸込口の長手方向に傾斜可能な第2パ
イプ内の第2気流路とを通って吸塵される。そして、第
1パイプが傾斜されている時に吸込口体が車輪によって
奥行き方向に移動されて通常の掃除が行われ、第1パイ
プが略立直し第2パイプが傾斜して配される時に該車輪
が向きを変えて吸込口体が長手方向に移動されて隙間掃
除が行われる。
項10に記載された電気掃除機用吸込吸込口体におい
て、前記車輪を被掃除面に対して平行移動可能にしたこ
とを特徴としている。
た吸気は吸込口の奥行き方向に傾斜可能な第1パイプ内
の第1気流路と、吸込口の長手方向に傾斜可能な第2パ
イプ内の第2気流路とを通って吸塵される。そして、第
1パイプが傾斜されている時に吸込口体が車輪によって
奥行き方向に移動されて通常の掃除が行われ、第1パイ
プが略立直し第2パイプが傾斜して配される時に該車輪
が平行移動しながら向きを変えて吸込口体が長手方向に
移動されて隙間掃除が行われる。
項10または請求項11に記載された電気掃除機用吸込
吸込口体において、平面投影において前記車輪は前記本
体ケースの内側に配置したことを特徴としている。
た吸気は吸込口の奥行き方向に傾斜可能な第1パイプ内
の第1気流路と、吸込口の長手方向に傾斜可能な第2パ
イプ内の第2気流路とを通って吸塵される。そして、第
1パイプが傾斜されている時に吸込口体が車輪によって
奥行き方向に移動されて通常の掃除が行われ、第1パイ
プが略立直し第2パイプが傾斜して配される時に該車輪
が向きを変えて吸込口体が長手方向に移動されて隙間掃
除が行われる。掃除中に吸込口体が壁等に衝突した際に
は、平面的に視て本体ケースの内側に配された車輪が衝
突しないようになっている。
項10乃至請求項12のいづれかに記載された電気掃除
機用吸込吸込口体において、前記本体ケースの底面に、
前記本体ケースの外周面に開口する段部を設け、その段
部に前記車輪を設置したことを特徴としている。
た吸気は吸込口の奥行き方向に傾斜可能な第1パイプ内
の第1気流路と、吸込口の長手方向に傾斜可能な第2パ
イプ内の第2気流路とを通って吸塵される。そして、第
1パイプが傾斜されている時に吸込口体が本体ケースの
外周面に開口した段部に配された車輪によって奥行き方
向に移動されて通常の掃除が行われ、第1パイプが略立
直し第2パイプが傾斜して配される時に該車輪が向きを
変えて吸込口体が長手方向に移動されて隙間掃除が行わ
れる。
項10乃至請求項13のいづれかに記載された電気掃除
機用吸込吸込口体において、前記車軸を前記車輪の両側
面で支持する1対の支持部材を前記車輪の前後において
橋架する補強部材を備えたことを特徴としている。
た吸気は吸込口の奥行き方向に傾斜可能な第1パイプ内
の第1気流路と、吸込口の長手方向に傾斜可能な第2パ
イプ内の第2気流路とを通って吸塵される。そして、第
1パイプが傾斜されている時に補強部材に補強された車
輪によって奥行き方向に移動されて通常の掃除が行わ
れ、第1パイプが略立直し第2パイプが傾斜して配され
る時に該車輪が向きを変えて吸込口体が長手方向に移動
されて隙間掃除が行われる。
除面に向かって開口する吸込口を有する本体ケースと、
前記本体ケースの内面と摺動する断面円弧状の摺動部を
有して前記吸込口からの吸込気流が通るように回動可能
に前記本体ケースに連結されて、第1パイプの第1気流
路と第2パイプの第2気流路とを側面投影において略一
直線上に配するとともに第2パイプの回動軸を第1気流
路に対して略垂直とし、第1パイプを前記吸込口の奥行
方向に傾斜可能とするとともに第2パイプを回動するこ
とにより前記吸込口の長手方向に傾斜可能として成る吸
引パイプと、前記摺動部の内側に配されて回転する回転
ブラシと、を備えたことを特徴としている。
本体ケース内面を摺動して吸込パイプの回動位置が決め
られ、摺動部の内部に配された回転ブラシが吸込気流に
より回転しながら吸込口体が前後移動されて掃除が行わ
れる。
項15に記載された電気掃除機用吸込吸込口体におい
て、前記本体ケースに回転ブラシを回転させる吸気の流
入口を設け、前記摺動部の内面に摺動可能で前記吸引パ
イプの回動角度に応じて前記吸引パイプと係合して連動
する断面円弧状の係合部材と前記摺動部とによって、前
記吸込パイプが回動するように前記本体ケースに設けら
れた開口部を塞ぐようにした電気掃除機用吸込口体にお
いて、前記係合部材に前記流入口と連通する孔部を設け
たことを特徴としている。
本体ケース内面を摺動して吸込パイプの回動位置が決め
られ、係合部材と摺動部によって開口部が塞がれる。そ
して、摺動部の内部に配された回転ブラシは、本体ケー
スに設けられた流入口から係合部材に設けられた孔部を
通って回転ブラシに至る吸込気流により回転し、回転ブ
ラシによって塵埃を掻き上げながら吸込口体が前後移動
されて掃除が行われる。
説明する。説明の便宜上従来例の図14、図15と同一
の部材については同一の符号を付している。図1、図2
は本発明の実施形態の電気掃除機用吸込口体を示す概略
斜視図及び底面図である。吸込口体1は底面に吸込口4
aが設けられた下ケース4と、第1パイプ5が連結され
た上ケース3と、上ケース3と下ケース4との間に取り
付けられたバンパー8とから本体ケース2を形成してい
る。バンパー8は壁や家具等に吸込口体1が衝突した際
の傷の発生を防止している。
れ、第2パイプ6には長尺の延長パイプ7が連結されて
おり、電気掃除機本体に吸気を導くようになっている。
下ケース4の底面には車輪9が4箇所に設けられてお
り、床面上を転がって吸込口体1を移動させるようにな
っている。また、図3の正面断面図に示すように吸込口
体1の内部には回転ブラシ10が設けられており、回転
ブラシ10に回転力を与える吸込気流を流入させる流入
口3d(図1参照)が上ケース3に設けられている。
上ケース3の断面円弧状の案内部3aの内面に摺動する
ことで、開口部3b内を矢印D1方向に回動可能に支持
されている。第2パイプ6は、第1パイプ5に設けられ
た支持部5bの内面を摺動部6aが摺動することで、矢
印D2方向に回動可能に支持されている。
矢印B方向(奥行き方向)に移動させた時の延長パイプ
7の附仰角を変更することができ、図4に示すように、
第2パイプ6によって吸込口体1を矢印C方向(長手方
向)に移動させた時(以下、「吸込口体の縦使用」とい
う。)の延長パイプ7の附仰角を変更できるようになっ
ている。図4において6cは第2パイプ6の回動軸であ
る。
E1方向に取り込まれた吸気は第1パイプ5の方向に矢
印E2のように進行し、第1、第2パイプ5、6を矢印
E3、E4のように通り、延長パイプ7を通って電気掃
除機本体に至るようになっている。この時、吸込口体1
を通常の向きで使用する際(図1、図4におけるB方向
に移動させて使用する際)に、第1、第2パイプ5、6
内を通る吸込気流の気流路(E3、E4)は一直線上に
配されるように第1、第2パイプ5、6が連結されてい
る。そして、第2パイプ6の回動軸6cは第1パイプ5
内の気流路(E3)に対して垂直になるようにしてい
る。
の向き(図1参照)で使用する際において、吸込気流の
気流路が屈曲することがなくなり、圧力損失を低減して
吸込効率を向上させることができるとともに騒音を低減
することができるようになる。また、図5に示すように
側面から視ると、第2パイプ6を第1パイプ5に対して
回動軸6cの周りに回動させても常に第1、第2パイプ
5、6内の気流路(E3、E4)は一直線上に配された
状態にあるので、第1パイプ5を立設させた際に床面に
垂直な面内を第2パイプ6が回動するようになってい
る。
図を示すと、第1パイプ5の摺動部5aを上面から視て
略長方形の本体ケース2の内側に配置し、第1パイプ5
の回動軸5cを本体ケース2の奥行きW3の略中央とな
るようにしている。従って、従来例のような突出した連
結部2a(図15参照)を必要としないので、吸込口体
1の奥行きW3を小さくして小型軽量化を図ることがで
きるとともに、吸込口体1の縦使用時において連結部2
aが邪魔になることがなく操作性を向上させることがで
きる。
照)は吸込口体1の長手方向の略中央になるようにして
いる。このようにすると、吸込口体1の縦使用時におい
て本体ケース2の略中央に力が加わるので、吸込口体1
を前後移動させる際のバランスが良くなり吸込口体1の
ふらつきを抑制することができ、操作性が向上する。同
図において、第1パイプ5を床面に垂直に配した時に破
線で示す第1、第2パイプ5’、6’は奥行き方向に本
体ケース2の範囲内に収まるようにしている。従って、
本体ケース2の奥行きW3まで狭い隙間を掃除すること
ができるようになる。
5は床面に対して略平行になっているので、ベッドの下
の隙間等が狭い場合において、吸込口体1を奥まで簡単
に挿入することができるようになり、操作性を向上させ
ることができる。従って、第1パイプ5は床面に対して
略平行から略垂直まで回動可能になっており、このよう
な回動機構は図7の側面断面図に示すように構成されて
いる。
内面を第1パイプ5の摺動部5aが摺動して第1パイプ
5が回動可能になっている。図のような第1パイプ5を
床面に対して略平行な位置から一点鎖線5’で示す略垂
直な位置まで回動させるためには上ケース3の開口部3
bを広く開口する必要がある。
2は回動によって上ケース3、下ケース4と衝突するた
めに上限が決められるので、開口部3bと摺動部5aと
の間に例えばG部のような本体ケース2の上方に孔があ
く。第1パイプ5を立直させた場合は本体ケース2の後
方(図中右方)に孔があくことになる。
吸込気流の気流路に連通しないように塞ぐために図8の
分解斜視図に示すような係合部材11及び固定部材12
を設けている。断面円弧状の固定部材12は、一端の固
定部12a’が図7のように下ケース4の係合部4dと
係合された状態で板バネ状に弾性力を有する固定部材1
2を引っ張りながら他端の固定部12aを下ケース4に
設けられた突出部4cに圧入することで固定部材12が
強固に固定されている。断面円弧状の係合部材11は第
1パイプ5の摺動部5aの内面を摺動するとともに、固
定部材12の外面と摺動するようにように配されてい
る。
aを有さないために摺動部5aには円形の側板13を設
けることができない。従って、摺動部5a及び係合部材
11の各円弧断面の変形を生じることなくスムーズな回
動が得られるように、上ケース3の案内部3aと下ケー
ス4に固定された固定部材12とで、摺動部5a及び係
合部材11を挟むように保持している。
1e、12eと開口部11c、12cとを有しており、
開口部11c、12cを通って吸込気流が第1パイプ5
内に進行するようになっている。尚、固定部材12の両
側部に設けられたフランジ部12fは上ケース3の案内
部3aの内面と接するようになっており、矢印F1、F
2のように係合部材11の側方部から係合部材11の外
面を通って開口部3bへ連通する流路を遮蔽して吸気の
リークを防止している。
て、係合部材11に設けられた係合爪11b、11d
(図7参照)が摺動部5aに設けられた係合爪5f、5
gと係合することによって、係合部材11が回動するよ
うになっている。また、係合部材11に設けられた係合
爪11f、11gが固定部材12に設けられた係合爪1
2b、12d(図7参照)と係合することによって係合
部材11の回動が規制されるようになっている。
の動作を図9、図10及び前述の図7を用いて説明す
る。まず、図7に示す第1パイプ5が床面と略平行な状
態では、摺動部5aに設けられた係合爪5fと係合部材
11に設けられた係合爪11bとが係合して、係合部材
11が時計方向に回動されて上ケース3の開口部3bの
上部を塞いでいる。
分が固定部材12に当接するとともに、係合部材11の
係合爪11fが固定部材12の係合爪12bと係合して
係合部材11の回動が規制されている。また、第1パイ
プ5の気流流入部5hは係合部材11及び固定部材12
によって一部遮られている。
と、気流流入部5hにおける気流路は徐々に広がってい
き、図9に示す第1パイプ5の傾斜角が約45゜の時
に、摺動部5aに設けられた係合爪5gと係合部材11
に設けられた係合爪11dとが係合して、気流流入部5
hにおける気流路は最大の断面積になる。この時、上ケ
ース3の開口部3bの上部3b’は摺動部5aによって
塞がれ、後部3b”は係合部材11及び固定部材12に
よって塞がれている。
ると、気流流入部5hにおける気流路は最大断面積を維
持したまま回動し、図10に示すように第1パイプ5が
上ケース3の開口部3bの端面3cに当接して第1パイ
プ5の回動が規制される。同時に固定部材12に設けら
れた係合爪12dと係合部材11に設けられた係合爪1
1gとが係合して、係合部材11の回動が規制されてい
る。
を時計方向に回動させると、気流流入部5hにおける気
流路は係合部材11により徐々に狭くなっていき、第1
パイプ5の傾斜角が約45゜の時に気流流入部5hにお
ける気流路は最小の断面積になる。更に時計方向に第1
パイプ5を回動させると、気流流入部5hにおける気流
路は最小断面積を維持したまま回動し、第1パイプ1が
下ケース4と当接して図7の状態になる。
を床面に対して略平行から略垂直までを回動させること
を可能にしている。そして、使用頻度の高い吸込口体1
を図1に示すB方向に移動させて使用する場合におい
て、更に使用頻度の高い第1パイプ5の傾斜角が約45
゜から60゜の範囲で使用する際に、一度第1パイプ5
を床面に対して略平行な位置にした後回動させることで
気流流入部5hにおける気流路を最大の断面積にするこ
とができ、最もよく使用される状態での吸込効率が高く
なるようにしている。
パイプ5の傾斜角が約90゜の場合においても、同様に
気流流入部5hにおける気流路が最大の断面積になって
高い吸込効率が得られるようになっている。第1パイプ
5の他の傾斜角(例えば30゜〜60゜)において気流
流入部5hにおける気流路を最大の断面積とするため
に、係合部材11と固定部材12との間に他の係合部材
を設けてもよい。
部には上ケース3の内面と接するように遮蔽部11aを
設けている。上ケース3の開口部3bから埃等が侵入し
て固定部材12の前方下部(H部)に堆積するとこの埃
等を掃除することが困難なため、遮蔽部11aによって
固定部材12と上ケース3との隙間を遮蔽している。従
って、開口部3bから侵入した埃等は開口部3bから近
い遮蔽部11a上に堆積するので掃除を行い易くなって
いる。
て略平行とした際に、下ケース4に設けたピン14が第
1パイプ5に設けた貫通孔5eを貫通して第2パイプ6
に設けた平面形状が半円形の係合部6eと係合させてい
る。そして、ベッドの下部の隙間等を掃除する際におい
て、吸込口体1が見えないために力の加える方向がず
れ、そのために第2パイプ6が回動することによって本
体ケース2がふらつくことを防止している。ピン14及
び貫通孔5eは吸気のリークによる吸塵力の低下を生じ
させない程度に小さくしている。
す斜視図である。図8と異なる点は係合部材11を長手
方向に長くしており、その長くした円筒面11e’に長
孔11fを設けている。上ケース3の流入口3d(図1
参照)から吸込口体1の内部に取り入られた吸込気流は
長孔11fを通って回転ブラシ10の可撓体10b(図
9参照)に衝突して回転ブラシ10を回転させた後、吸
込気流とともに図3における矢印E2のように第1パイ
プ5の方向へ進行する。そして回転するブラシ10aで
床面の塵埃が掻き上げられる。
上ケース3から取り入れられた吸気が可撓体10bに吹
き付けられると同時に第1パイプ5の方向へ進行するよ
りも近い位置で吸気を可撓体10bに吹き付けることが
できる。そして、長孔11fは第1パイプ5の回動と連
動し、第1パイプ5の回動方向によって多少変動する
が、第1パイプ5に対してほぼ同じ位置に配置される。
従って、長孔11fを効率良く可撓体10bに吸気が吹
き付けられるような第1パイプ5に対する位置に常に配
置することができ、回転ブラシ10に常に効率良く回転
力を与えることが可能となって吸込効率が向上する。
車輪9部分を示す分解斜視図である。車軸9aが設けら
れた車輪9は取付台16に設けられた1対の支持リブ1
6cの水平方向に長い長孔16eに遊嵌される。車軸9
aは部品点数削減を図るために車輪9と一体に形成して
してもよい。取付台16には半径方向にバネ性を有した
軸部16aが設けられ、軸部16aが下ケース4に設け
られた段部4eに一体化された軸受15に嵌入される。
そして、取付台16の軸部16aの端部に設けられた抜
け止め部16bが軸受15の端面15aと係合して車輪
9の脱落を防止している。
って開口させており、段部4e内にごみ等が溜まること
を防止している。車輪9及び取付台16は外周面4fよ
りも突出させないようにし、掃除中に壁等に当たること
による車輪9の破損の防止及び壁や家具等の傷の防止を
図っている。また、1対の支持リブ16cを橋架するよ
うに設けた補強リブ16dにより支持リブ16を補強
し、車輪機能の信頼性を向上させている。
は軸部16aの周りに回動自在に取り付けられるので、
図1におけるB、C方向に吸込口体1の移動方向を変更
させる際にスムーズに移動させることができるようにな
るとともに、車輪9が滑ることによるフローリング等へ
の傷つきが防止できる。また、車軸9aを長孔16eで
支持しているので車輪9は平行移動可能となり、移動方
向のモーメントを受け易くなるので移動方向の変更がよ
りスムーズになる。車輪9の外周面を中央部分9b’よ
りも端部分9b”の直径を小さくすると車輪9は床面と
略点接触となり移動方向のモーメントを更に受け易くな
るので望ましい。
分解斜視図である。リング18によって複数のボール1
9を位置決めして配置し、取付台16のベアリング面1
6fと固定台20の下面に設けられたベアリング面(不
図示)とで挟むようにピン17によって段部4e(図1
2参照)に固定する。このような構成によっても上記と
同様の効果を得ることができる。
摺動して回動する第1パイプの摺動部を平面形状が略長
方形の本体ケースの内部に配設しているので、従来のよ
うな突出した連結部がなくなって本体ケースの奥行きを
小さくして吸込口体の軽量化を図ることができるととも
に、吸込口体の縦使用時において連結部が邪魔になるこ
とがなくなって操作性を向上させることができる。
用時において本体ケースの略中央に力が加わるので、吸
込口体を前後移動させる時のバランスが良くなり吸込口
体のふらつきが抑制されて操作性が向上する。そして、
本体ケースから第1、第2パイプが側方に突出しないの
で本体ケースの奥行きまで狭い隙間を掃除することがで
きるようになる。
隙間等を掃除する際において、吸込口体が見えないため
に力の加える方向がずれることによって第2パイプが回
動して本体ケースがふらつくことを防止することがで
き、操作性を向上させることができる。
動角度が使用頻度の高い角度範囲において気流路が最大
の断面積になるようにすることで、最もよく使用される
角度範囲で吸込効率が高くなるので消費電力を低減させ
ることができる。
パイプが床面に対して略平行から略垂直まで回動可能と
なるとともに、所定の回動角度範囲で気流路の断面積が
最大となるように簡単に実現することができる。
固定部材と上ケースとの隙間を遮蔽することで、本体ケ
ースに設けられた第1パイプが回動する開口部から侵入
した埃等は開口部に近い遮蔽部上に堆積するので該埃の
掃除を行い易くすることができる。
垂直な軸に回動自在に取り付けられるので、吸込口体を
通常の方向と縦使用の方向とに移動方向を変更させる際
にスムーズに移動させることができるようになるととも
に、車輪が滑ることによるフローリング等への傷つきが
防止できる。
ともに平行移動ができるので、吸込口体の移動方向のモ
ーメントを受け易くなり、吸込口体の移動方向の変更が
よりスムーズになる。
外周面から車輪がはみ出さないので、掃除中に吸込口体
が壁等に当たることによる車輪の破損の防止するととも
に、壁や家具等の傷を防止することができる。
面の車輪を取り付ける段部は本体ケースの外周面に向か
って開口されているので、段部内にごみ等が溜まること
を防止することができる。
ける1対の支持部材を橋架する補強部材により支持部材
を補強することで車輪の機能を長期間維持することがで
き、吸込口体の信頼性を向上させることができる。
有する吸込口体において、回動する吸込パイプの断面円
弧状の摺動部の内側に回転ブラシを配しているので、本
体ケースを小型軽量化することができ、コストダウンで
きるとともに掃除中の使用者の操作に対する負担を軽減
させることができる。
位置に対して最適な位置に設けられた孔部が吸込パイプ
の回動と連動するので、吸込パイプに対して同じ位置に
孔部を配置できる。そして、本体ケースよりも回転ブラ
シに近い係合部材の孔部から回転ブラシに吸込気流を吹
き付けることができるので、回転ブラシに効率良く回転
力を与えることが可能となり、吸込効率が向上する。
を示す概略斜視図である。
を示す底面図である。
を示す正面断面図である。
の掃除の向きを変更した状態を示す概略斜視図である。
を示す側面図である。
を示す上面図である。
を示す側面断面図である。
の回動機構部分の構成を示す分解斜視図である。
に第1パイプの回動状態を示す側面断面図である。
に第1パイプの回動状態を示す側面断面図である。
体の回動機構部分の他の構成を示す分解斜視図である。
体の車輪部分の構成を示す分解斜視図である。
体の車輪部分の他の構成を示す分解斜視図である。
斜視図である。
きを変更した状態を示す概略上面図である。
Claims (16)
- 【請求項1】 被掃除面に向かって開口する吸込口を有
する本体ケースと、前記吸込口からの吸込気流が通る第
1気流路を有し前記吸込口の長手方向と平行な回動軸の
周りに回動可能に前記本体ケースに連結される第1パイ
プと、第1気流路と連通する第2気流路を有し第1パイ
プに回動可能に連結される第2パイプとを備え、第1、
第2気流路を側面投影において略一直線上に配するとと
もに、第2パイプの回動軸を第1気流路に対して略垂直
とし、第1パイプの回動に伴って前記本体ケースと摺動
する第1パイプの摺動部を平面投影において略長方形の
前記本体ケースの内側に配設して第1パイプを奥行方向
に傾斜可能とし、第2パイプを回動することにより前記
吸込口の長手方向に傾斜可能にしたことを特徴とする電
気掃除機用吸込口体。 - 【請求項2】 第1パイプの回動軸を前記本体ケースの
奥行方向の略中央となるようにしたことを特徴とする請
求項1に記載の電気掃除機用吸込口体。 - 【請求項3】 第2パイプの回動軸を前記本体ケースの
長手方向の略中央となるようにしたことを特徴とする請
求項1または請求項2に記載の電気掃除機用吸込口体。 - 【請求項4】 第2パイプの回動軸を前記本体ケースの
長手方向の略中央に配置するとともに、第1パイプを被
掃除面に対して略垂直にした時に平面投影において第
1、第2パイプを前記本体ケースの奥行き方向の幅より
も小さくしたことを特徴とする請求項3に記載の電気掃
除機用吸込口体。 - 【請求項5】 第1気流路が被掃除面に対して略平行な
時に、第2パイプの回動を規制するようにしたことを特
徴とする請求項3または請求項4に記載の電気掃除機用
吸込口体。 - 【請求項6】 第1気流路は、被掃除面に対して所定の
角度範囲の時に断面積が最大となるようにしたことを特
徴とする請求項3〜請求項5のいずれか一つに記載の電
気掃除機用吸込口体。 - 【請求項7】 前記摺動部は前記本体ケースの内面と摺
動して断面円弧状を成し、第1パイプの回動角度に応じ
て第1パイプと係合して連動する断面円弧状の係合部材
と前記摺動部とによって、第1パイプが回動するように
前記本体ケースに設けられた開口部を塞ぐようにしたこ
とを特徴とする請求項6に記載の電気掃除機用吸込口
体。 - 【請求項8】 前記係合部材の内面に配され第1パイプ
の回動角度に応じて前記係合部材と係合する断面円弧状
の固定部材を有したことを特徴とする請求項7に記載の
電気掃除機用吸込口体。 - 【請求項9】 前記係合部材の前端に前記本体ケースと
の隙間を塞ぐ遮蔽部を設けたことを特徴とする請求項7
または請求項8に記載の電気掃除機用吸込口体。 - 【請求項10】 前記本体ケースの底面に設けられて被
掃除面を転がる車輪が、被掃除面に対して垂直な軸の周
りに回動自在としたことを特徴とする請求項1または請
求項2に記載の電気掃除機用吸込口体。 - 【請求項11】 前記車輪を被掃除面に対して平行移動
可能にしたことを特徴とする請求項10に記載の電気掃
除機用吸込口体。 - 【請求項12】 平面投影において前記車輪は前記本体
ケースの内側に配置したことを特徴とする請求項10ま
たは請求項11に記載の電気掃除機用吸込口体。 - 【請求項13】 前記本体ケースの底面に、前記本体ケ
ースの外周面に開口する段部を設け、その段部に前記車
輪を設置したことを特徴とする請求項10〜請求項12
のいずれか一つに記載の電気掃除機用吸込口体。 - 【請求項14】 前記車軸を前記車輪の両側面で支持す
る1対の支持部材を前記車輪の前後において橋架する補
強部材を備えたことを特徴とする請求項10〜請求項1
3のいずれか一つに記載の電気掃除機用吸込口体。 - 【請求項15】 被掃除面に向かって開口する吸込口を
有する本体ケースと、 前記本体ケースの内面と摺動する断面円弧状の摺動部を
有して前記吸込口からの吸込気流が通るように回動可能
に前記本体ケースに連結されて、第1パイプの第1気流
路と第2パイプの第2気流路とを側面投影において略一
直線上に配するとともに第2パイプの回動軸を第1気流
路に対して略垂直とし、第1パイプを前記吸込口の奥行
方向に傾斜可能とするとともに第2パイプを回動するこ
とにより前記吸込口の長手方向に傾斜可能として成る吸
引パイプと、 前記摺動部の内側に配されて回転する回転ブラシと、 を備えたことを特徴とする電気掃除機用吸込口体。 - 【請求項16】 前記本体ケースに回転ブラシを回転さ
せる吸気の流入口を設け、前記摺動部の内面に摺動可能
で前記吸引パイプの回動角度に応じて前記吸引パイプと
係合して連動する断面円弧状の係合部材と前記摺動部と
によって、前記吸込パイプが回動するように前記本体ケ
ースに設けられた開口部を塞ぐようにした電気掃除機用
吸込口体において、前記係合部材に前記流入口と連通す
る孔部を設けたことを特徴とする請求項15に記載の電
気掃除機用吸込口体。
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