JP3454680B2 - プラズマディスプレイパネルの駆動方法 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルの駆動方法

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JP3454680B2
JP3454680B2 JP22266597A JP22266597A JP3454680B2 JP 3454680 B2 JP3454680 B2 JP 3454680B2 JP 22266597 A JP22266597 A JP 22266597A JP 22266597 A JP22266597 A JP 22266597A JP 3454680 B2 JP3454680 B2 JP 3454680B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーソナルコンピ
ュータやワークステーションなどのディスプレイ装置,
平面型の壁掛けテレビ,広告や情報などの表示装置など
に用いられるプラズマディスプレイパネルの駆動方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】プラズマディスプレイ装置では、1フィ
ールド(1枚の画面)が輝度毎に時間軸で複数のサブフ
ィールドに分けられ、各画素(セル)毎に放電によって
紫外線を発生させて蛍光体を励起し、発光させている。
この放電は維持放電と呼ばれ、例えば、特開平4−19
5188号公報に開示されているように、サブフィール
ド毎に放電回数を変えることにより、中間調の表示が行
なわれている。また、各サブフィールドの最初では、そ
の直前のサブフィールドで維持放電が行なわれた場合に
は、放電領域(セル)内に蓄積した荷電粒子を消去する
ために、全面で書込放電及び消去放電が行なわれる。こ
の放電による発光は、発光信号の有無によらず全セルで
起こるため、黒レベルの輝度が上がり、コントラストを
劣化させることになる。
【0003】これに対して、例えば、特開平8−278
766号公報に開示されているように、直前のサブフィ
ールドで維持放電が行なわれたセルでのみ荷電粒子(壁
電荷)を消す操作をするため、維持放電が行なわれたセ
ルのみ選択的に書込放電及び自己消去放電を行なわせ、
コントラストの劣化を防止している。これらの場合に
は、発光するセルを規定するためのアドレス放電による
発光や、維持放電が行なわれたセルでのみ選択的に行な
われる書込放電及び自己消去放電による発光で、低階調
表示のサブフィールドの輝度が黒レベルに対して明るく
なり過ぎていることについては特に考慮されていなかっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように従来技術で
は、書込及び消去放電やアドレス放電による発光が階調
表示に対して充分に考慮されていなかった。特に、黒レ
ベルから1階調目の輝度の非直線性についてはなんら考
慮されていなかった。
【0005】本発明の目的は、かかる問題を解消し、階
調の直線性を改善したプラズマディスプレイパネルの駆
動方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、1階調を書込,消去,アドレス,維持放
電のいずれであるかは問題とせず、2回以上の放電回数
と規定する。さらに、1階調が2回の放電の場合には、
最も低階調を表示するサブフィールドでは、アドレス放
電後、維持放電はなく、1回の放電でセル内の電荷を消
去する放電を行なわせ、かつ、これに続くサブフィール
ドでは、書込及び消去放電を行なうことなく、アドレス
放電へつなげるようにするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
より説明する。
【0008】図2は本発明による駆動方法を適用するプ
ラズマディスプレイパネルの構造の一部を示す分解斜視
図である。
【0009】同図において、前面ガラス基板21の下面
には、透明なX電極22と透明なY電極23が設けられ
ている。また、夫々の電極22,23には、Xバス電極
24とYバス電極25が積層されている。さらに、その
下面には、誘電体26とMgOなどの保護層27が設け
られている。
【0010】一方、背面ガラス基板28の上面には、前
面ガラス基板21のX電極22とY電極23とに直角方
向にアドレスA電極29が設けられている。このアドレ
スA電極29が誘電体30で覆われており、その上に隔
壁31がアドレスA電極29と平行に設けられている。
さらに、隔壁31とアドレスA電極29上の誘電体30
には、蛍光体32が塗布されている。
【0011】図3は図2の矢印A方向からみたプラズマ
ディスプレイパネルの1つのセル部分を示す断面図であ
る。
【0012】同図において、アドレスA電極29は、隔
壁31の中間に位置していする。また、前面ガラス基板
21と背面ガラス基板28との間の空間33には、N
e,Xeなどの放電ガスが充填されている。
【0013】図4は図2の矢印B方向からみたプラズマ
ディスプレイパネルの3つのセル部分を示す断面図であ
る。
【0014】同図において、1セルの境界は概略点線で
示す位置であり、X電極22とY電極23とが交互に配
置されている。AC型のプラズマディスプレイパネルで
は、これらX電極22とY電極23との近傍の誘電体上
に正負の電荷が分けて集められ、この電荷を利用して放
電を行なうための電界が形成されている。
【0015】図5は以上のX電極22,Y電極23及び
アドレスA電極29の配線と回路構成を示す模式図であ
る。
【0016】同図において、X駆動回路34は、X電極
22に印加する駆動パルスを発生する。Y駆動回路35
は、Y電極23の1本毎に接続され、Y電極23に印加
される駆動パルスを発生する。A駆動回路36は、アド
レスA電極29の1本毎に接続され、アドレスA電極2
9に印加する駆動パルスを発生する。
【0017】次に、本発明によるプラズマディスプレイ
パネルの駆動方法の第1の実施形態を説明する。
【0018】図6はこの第1の実施形態でのフィールド
構成を示す図である。なお、この実施形態では、1階調
が2回の放電による輝度としている。なお、図中、40
は1フィールド期間を示し、横軸は時間t(1フィール
ド期間)、縦軸はセルの行yを表わしている。
【0019】図6において、ここでは、1フィールドが
第1〜第8の8個のサブフィールド41〜48に分けら
れており、第1のサブフィールド41が最も放電回数が
少ないサブフィールドとして割り当てられ、放電回数の
少ない順にサブフィールドが並べられている。
【0020】この第1のサブフィールド41では、最初
に、全セルで書込み及び荷電粒子の消去または削減のた
めの放電を行なう第1のリセット期間41aが設けら
れ、これに続いて、表示するセルを規定するアドレス期
間41bが設けられている。さらに、これに続いて、ア
ドレス放電で電荷が形成されたセルのみ1回の放電でセ
ル内の電荷を消去する選択消去期間41cが設けられて
いる。
【0021】第1のサブフィールド41に続く第2のサ
ブフィールド42では、書込み及び荷電粒子の消去また
は削減のための放電はなく、最初に表示するセルを規定
するアドレス期間42bが設けられている。これに続い
て、維持放電期間42cが設けられているが、第2のサ
ブフィールド42が放電回数が少ない方から2番目のサ
ブフィールドであるため、維持放電期間42cでの放電
は1回である。
【0022】これら以外の各サブフィールド43〜48
では、最初、直前のサブフィールドで維持放電が行なわ
れたセルのみ選択的に書込み及び荷電粒子削減のための
放電を行なう第2のリセット期間43a〜48aが設け
られ、これに続いて、各アドレス期間43b〜48b及
び維持放電期間43c〜48cが設けられている。この
維持放電期間43c〜48cでは、夫々に放電回数が割
り振られており、これらの放電回数の組み合せにより、
中間調の表示を行なう。
【0023】なお、放電回数の多少とサブフィールドの
順番は任意である。
【0024】図1はこの第1の実施形態での第1〜第3
のサブフィールド41〜43の駆動波形の一部を示すタ
イムチャートであって、波形10は第1〜第3のサブフ
ィールド41〜43でのX電極22に印加される駆動波
形の一部であり、波形11,12はY電極23の、例え
ば、1行目及び2行目(Y1,Y2)に印加される駆動
波形の一部であり、波形13はアドレスA電極29の1
本に印加される駆動波形の一部である。なお、波形14
は放電のタイミングを示している。
【0025】図1において、例えば、第1〜第3のサブ
フィールド41〜43でX電極22に印加される波形1
0は、第1のリセット期間41aの全面リセットパルス
50と、アドレス期間41b,42bのXスキャンパル
ス51と、第3のサブフィールドの第2のリセット期間
43aの選択リセットパルス52とからなっている。こ
の際、選択リセットパルス52は、放電開始電圧よりも
高い電圧に設定されている。
【0026】次に、Y電極23の、例えば、隣接する1
行目及び2行目(Y1,Y2)に印加される波形11,
12は夫々、アドレス期間41b,42bのスキャンパ
ルス53a,53b,……と、選択消去期間41cの選
択消去パルス54と、維持放電期間42cの第1維持放
電パルス55とからなっている。なお、選択消去パルス
54の電圧は第1維持放電パルス55と略等しく、維持
電圧に設定されている。スキャンパルス53a,53
b,……の電圧は、Xスキャンパルス51との電位差が
維持電圧範囲となるように設定されている。
【0027】次に、アドレスA電極29の1本に印加さ
れる波形13は、発光させるセルに対応するアドレス期
間42b,43bのアドレスパルス56と第1の維持放
電パルス55に対応する全面パルス57とからなってい
る。なお、発光させるセルがない場合には、アドレスパ
ルス56もない。また、全面パルス57とアドレスパル
ス56は略同電圧に設定されている。
【0028】各パルスによる放電は、波形14で示すタ
イミングで発生している。即ち、まず、第1のサブフィ
ールドの全面リセットパルス50では、その立上り及び
立下りタイミングで、全てのセルに対し、書込放電60
及び消去放電61が発生する。これに続くアドレス期間
41bでは、スキャンパルス53a,53b,……に対
してアドレスパルス56が印加されたセルでのみアドレ
ス放電62が発生する。これに続く選択消去期間41c
では、アドレス放電62により、荷電粒子が形成された
セルでのみ選択消去パルス54による消去放電63が発
生する。これにより、第1のサブフィールド41では、
全てのセルで2回の放電が起こり、選択されたセルでさ
らに2回の放電が起こる。これら全てのセルでの放電が
黒レベルの輝度となり、選択されたセルでの放電が黒レ
ベルから1階調目の輝度となる。
【0029】これに続いて、第2のサブフィールド42
では、アドレス期間42bで同様に選択されたセルでの
みアドレス放電64が発生する。これに続いて、アドレ
ス放電62により荷電粒子が形成されたセルでのみ第1
の維持放電パルス55による維持放電65が起こり、さ
らに、第3のサブフィールド43の選択リセットパルス
52でも、選択されたセルでのみ書込放電66及び消去
放電67が発生する。これにより、第2のサブフィール
ド42で選択されたセルでの放電は4回となり、2階調
目の輝度となる。
【0030】図7は第3のサブフィールド43から第4
サブフィールド44の始めにおける駆動波形を示すタイ
ムチャートであって、波形70はX電極22に印加され
る駆動波形の一部であり、波形71,72はY電極23
の、例えば、1行目及び2行目(Y1,Y2)に印加さ
れる駆動波形の一部であり、波形73はアドレスA電極
29の1本に印加される駆動波形の一部であり、波形7
4は放電のタイミングを示している。なお、図1と同様
の駆動パルス及び放電は同じ番号を付けて説明を省略す
る。
【0031】図7において、X電極22に印加される波
形70は、リセット期間43a,44aの選択リセット
パルス52と、アドレス期間43bのXスキャンパルス
51と、維持放電期間43cの維持放電パルス58とか
らなっている。なお、維持放電パルス58の電圧は、第
1の維持放電パルス55の電圧と略等しく設定されてい
る。
【0032】Y電極23に印加される波形71,72
は、維持放電パルス59が追加された以外、図1で示し
た第2のサブフィールドの波形と同じである。また、ア
ドレスA電極29に印加される波形73も、図1で示し
た第2のサブフィールドの波形と同じである。
【0033】維持放電期間43cでは、波形74で示す
ように、維持放電パルス58,59の1個1個に対して
1回放電が起こる。このように、第3のサブフィールド
で選択されたセルでは、アドレス放電64と第1維持放
電パルス55と維持放電パルス58,59による維持放
電65,68,69と、これに続くサブフィールドの選
択されたセルの書込放電66と消去放電67とが発生す
る。第3のサブフィールドで4階調の輝度を得ようとす
る場合、8回の放電が必要となる。従って、X,Yの維
持放電パルス58,59は夫々2個ずつになる。第4〜
第8のサブフィールド44〜48でも同様な駆動波形で
ある。
【0034】なお、各サブフィールドで表示する階調数
と維持放電パルス75,76の数は以下に示すようにな
る。即ち、第4のサブフィールドは8階調、維持放電パ
ルスが各6個。第5のサブフィールドは16階調、維持
放電パルスが各14個。第6のサブフィールドは32階
調、維持放電パルスが各30個。第7のサブフィールド
は64階調、維持放電パルスが各62個。第8のサブフ
ィールドは128階調、維持放電パルスが各127個。
【0035】このように、第3〜第7のサブフィールド
での維持放電パルス75,76の数は、nビット(2n
階調)表示の場合、(2(n-1)−2)個となる。これ
は、n階調分の放電から、アドレス放電64と、第1の
維持放電パルス55による維持放電65と、これに続く
サブフィールドの選択されたセルの書込放電66及び消
去放電67とを引いた回数である。
【0036】なお、最後の第8サブフィールド48で
は、これに続くサブフィールドの書込放電及び消去放電
が選択したセルのみではなく、全セルでの放電のため、
階調表示のための放電から除外し、その分、維持放電パ
ルス58,59を1個ずつ増やし、(2(n-1)−1)個
としている。
【0037】以上のようにして、第1のサブフィールド
での全てのセルにおける書込放電60及び消去放電61
を除いた全ての放電を、各サブフィールドにおいて、選
択されたセルの階調表示として数える放電とし、それら
を2の階乗の倍数とすることにより、0階調、即ち、黒
レベルから255階調まで直線的な輝度変化を得ること
ができる。
【0038】なお、この第1の実施形態では、サブフィ
ールドを放電回数の少ない順に配置したが、アドレス期
間後に選択消去期間41cの選択消去パルス54を配し
たサブフィールドに続くサブフィールドでは、リセット
期間なしでアドレス期間を配置し、全面リセットパルス
50の直前のサブフィールドでは、維持放電パルスの数
を、nビット(2n 階調)表示の場合、(2(n-1)
1)個とすれば、サブフィールドの並び方は任意であ
る。例えば、全面リセットパルス50の直前のサブフィ
ールドが下位から2番目(n=2)の場合、維持放電パ
ルスの数は1個である。
【0039】次に、図8〜図10により、本発明による
プラズマディスプレイパネルの駆動方法の第2の実施形
態について説明する。
【0040】図8はこの第2の実施形態におけるフィー
ルド構成を示す図であって、80は1フィールド期間を
示し、横軸は時間t(1フィールド期間)を、縦軸はセ
ルの行yを夫々表わしている。なお、この実施形態で
は、1階調が2回の放電による輝度としている。
【0041】図8において、この第2の実施形態では、
1フィールドが第1〜第8の8個のサブフィールド81
〜88に分けられており、第1のサブフィールド81が
最も放電回数が少ないサブフィールドとして割り当てら
れ、放電回数の少ない順にサブフィールドが並べられて
いる。
【0042】この第1のサブフィールド81に続く第2
のサブフィールド82には、最初、全セルで書込み及び
荷電粒子の消去または削減のための放電を行なう第1の
リセット期間82aが設けられている。他の各サブフィ
ールド81及び83〜88では、最初、直前のサブフィ
ールドで維持放電が行なわれたセルのみ選択的に書込み
及び荷電粒子削減のための放電を行なう第2のリセット
期間81a,83a〜88aが設けられている。これら
第1,第2のリセット期間81a〜88aに続いて、表
示するセルを規定するアドレス期間81b〜88bが設
けられている。さらに、これに続いて、アドレス放電で
電荷を形成されたセルのみ放電する維持放電期間81c
〜88cが設けられている。
【0043】図9はこの第2の実施形態での第1〜第3
のサブフィールド81〜83の駆動波形の一部を示すタ
イムチャートであって、第1のサブフィールドは最も放
電回数の少ないサブフィールドであり、波形90は第1
〜第3のサブフィールド81〜83でのX電極22に印
加される駆動波形の一部であり、波形91,92はY電
極23の、例えば、1行目及び2行目(Y1,Y2)に
印加される駆動波形の一部であり、波形93はアドレス
A電極29の1本に印加される駆動波形の一部である。
なお、波形94は放電のタイミングを示している。
【0044】図9において、例えば、第1〜第3のサブ
フィールド81〜83でX電極22に印加される波形9
0は、第2のリセット期間81a,83aの選択リセッ
トパルス52と、アドレス期間81b,82bのXスキ
ャンパルス51と、第2のサブフィールドの第1のリセ
ット期間82aの全面リセットパルス50とからなって
いる。この際、選択リセットパルス52は、放電開始電
圧よりも高い電圧に設定されている。
【0045】次に、Y電極23の、例えば、隣接する1
行目及び2行目(Y1,Y2)に印加される波形91,
92は夫々、アドレス期間81b,82bのスキャンパ
ルス53a,53b,……と、維持放電期間81c,8
2cの第1の維持放電パルス55とからなっている。ス
キャンパルス53a,53b,……の電圧は、Xスキャ
ンパルス51との電位差が維持電圧範囲となるように設
定されている。
【0046】次に、アドレスA電極29の1本に印加さ
れる波形13は、発光させるセルに対応するアドレス期
間81b,82bのアドレスパルス56と第1の維持放
電パルス55に対応する全面パルス57とからなってい
る。
【0047】なお、発光させるセルがない場合には、ア
ドレスパルス56もない。また、全面パルス57とアド
レスパルス56とは略同電圧に設定されている。
【0048】各パルスによる放電は、波形94で示すタ
イミングで発生している。まず、第1のサブフィールド
81の選択リセットパルス52では、先行するサブフィ
ールドで維持放電が行なわれたセルのみ書込放電66及
び消去放電67が発生する。これに続くアドレス期間8
1bでは、選択されたセルのみアドレス放電62が発生
する。さらに、これに続いて、アドレス放電62によっ
て荷電粒子が形成されたセルでのみ、第1の維持放電パ
ルス55による維持放電65が起こる。これにより、第
1のサブフィールド81で選択されたセルでは、2回の
放電が起こり、黒レベルからの1階調目の輝度となる。
【0049】これに続いて、全面リセットパルス50で
は、その立上り及び立下りのタイミングで、全てのセル
で書込放電60及び消去放電61が発生する。これに続
くアドレス期間82bでは、スキャンパルス53a,5
3b,……に対してアドレスパルス56が印加されたセ
ルのみアドレス放電62が発生する。これに続いて、ア
ドレス放電62によって荷電粒子が形成されたセルでの
み、第1の維持放電パルス55による維持放電65が起
こる。
【0050】さらに、第3のサブフィールド83の選択
リセットパルス52では、先行するサブフィールドで維
持放電が行なわれたセルでのみ書込放電66及び消去放
電67が発生する。これにより、第2のサブフィールド
82で選択されたセルでは、4回の放電が起こり、2階
調目の輝度となる。
【0051】図10はこの第2の実施形態での第3のサ
ブフィールド83における駆動波形を示すタイムチャー
トであって、波形100はX電極22に印加される駆動
波形の一部であり、波形101,102はY電極23
の、例えば、1行目及び2行目(Y1,Y2)に印加さ
れる駆動波形の一部であり、波形103はアドレスA電
極29の1本に印加される駆動波形の一部であり、波形
104は放電のタイミングを示している。なお、図9と
同様の駆動パルス及び放電は同じ番号を付けて説明を省
略する。
【0052】図10において、X電極22に印加される
波形100は、リセット期間83aの選択リセットパル
ス52と、アドレス期間43bのXスキャンパルス51
と、維持放電期間43cの維持放電パルス75とからな
っている。
【0053】ここで、維持放電パルス75の電圧は第1
の維持放電パルス55の電圧と略等しく設定されてお
り、Y電極23に印加される波形101,102は、維
持放電パルス76が追加されている以外、図9で示した
第1のサブフィールドの波形と同じである。アドレスA
電極29に印加される波形103も、図9で示した第1
のサブフィールドの波形と同じである。
【0054】維持放電期間83cでは、波形104に示
すように、維持放電パルス58,59の1個1個に対し
て1回放電が起こる。このように、第3のサブフィール
ドにおいて、選択されたセルでは、アドレス放電62と
第1の維持放電パルス55と維持放電パルス58,59
とによる維持放電65,68,69と、これに続くサブ
フィールドの選択されたセルの書込放電66及び消去放
電67とが発生する。第3のサブフィールドで4階調目
の輝度を得ようとする場合、8回の放電が必要となる。
従って、X及びYの維持放電パルス58,59は夫々2
個ずつになる。
【0055】第4〜第8のサブフィールド84〜88で
も、同様な駆動波形である。
【0056】なお、各サブフィールドで表示する階調数
と維持放電パルス58,59の数とは、以下に示すよう
になる。
【0057】即ち、第4のサブフィールドは8階調、維
持放電パルスが各6個。第5のサブフィールドは16階
調、維持放電パルスが各14個。第6のサブフィールド
は32階調、維持放電パルスが各30個。第7のサブフ
ィールドは64階調、維持放電パルスが各62個。第8
のサブフィールドは128階調、維持放電パルスが各1
26個。
【0058】このように、第3〜第7のサブフィールド
での維持放電パルス58,59の数は、nビット(2n
階調)表示の場合、(2(n-1)−2)個となる。これ
は、(2n )階調分の放電からアドレス放電64と、第
1の維持放電パルス55による維持放電65と、これに
続くサブフィールドの選択されたセルの書込放電66及
び消去放電67を引いた回数である。
【0059】以上のようにして、第2のサブフィールド
での全てのセルにおける書込放電60及び消去放電61
を除いた全ての放電を、各サブフィールドにおいて、選
択したセルの階調表示として数える放電とすることによ
り、黒レベルから255階調まで直線的な輝度変化とす
ることができる。
【0060】なお、この第2の実施形態では、放電回数
の少ない順にサブフィールドが並べられているが、上記
説明で明らかなように、全面リセットパルスが最も放電
回数の少ないサブフィールドに続いて印加されるように
することにより、サブフィールドの並び順は任意であ
る。
【0061】以上のようにして、全セル同時に全面リセ
ットパルスによって行なう放電を除く全ての放電(アド
レス放電,維持放電及び選択リセットパルスによる放
電)を階調表示のための放電として数えることにより、
リニアな階調表示を行なうことができる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
全面同時に行なうリセット放電を除く全ての放電発光を
階調表示用の放電として数えることにより、黒レベルか
ら255階調まで直線的な輝度変化とすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるプラズマディスプレイパネルの駆
動方法の第1の実施形態における第1〜第3のサブフィ
ールドの駆動波形を示すタイムチャート図である。
【図2】本発明が適用されるプラズマディスプレイパネ
ルの構造の一部を示す分解斜視図である。
【図3】図2での矢印A方向からみたプラズマディスプ
レイパネルの1つのセル部分を示す断面図である。
【図4】図2での矢印B方向からみたプラズマディスプ
レイパネルの3つのセル部分を示す断面図である。
【図5】図2に示したプラズマディスプレイパネルでの
電極の配線と回路構成を示す模式図である。
【図6】図1に示した第1の実施形態でのフィールド構
成を示す模式図である。
【図7】図1に示した第3のサブフィールドから第4の
フィールドにかけての駆動波形を示すタイムチャートで
ある。
【図8】本発明によるプラズマディスプレイパネルの駆
動方法の第2の実施形態におけるフィールド構成を示す
模式図である。
【図9】図8に示した第2の実施形態における第1〜第
3のサブフィールドの駆動波形を示すタイムチャート図
である。
【図10】図8に示した第2の実施例における第3サブ
フィールドの駆動波形を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
10〜13 駆動波形 21 前面ガラス基板 22 X電極 23 Y電極 28 背面ガラス基板 29 アドレスA電極 31 隔壁 34 X駆動回路 35 Y駆動回路 36 A駆動回路 40 1フィールド 41〜48 サブフィールド 41a,43a〜48a リセット期間 41b〜48b アドレス期間 41c 選択消去期間 42c〜48c 維持放電期間 50 全面リセットパルス 51 Xスキャンパルス 52 選択リセットパルス 53a,53b スキャンパルス 54 選択消去パルス 55 第1維持放電パルス 56 アドレスパルス 58,59 維持放電パルス 60 書込放電 61 消去放電 62 アドレス放電 63 選択消去放電 65〜67 維持放電 80 1フィールド 81〜88 サブフィールド リセット期間 81a〜88a リセット期間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 雄一郎 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所 家電・情報メデ ィア事業部内 (72)発明者 大高 広 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所 家電・情報メデ ィア事業部内 (72)発明者 石垣 正治 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所 家電・情報メデ ィア事業部内 (56)参考文献 特開 平8−278766(JP,A) 特開 平8−146914(JP,A) 特開 平3−238497(JP,A) 特開 平9−251279(JP,A) 特開2000−315069(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 3/289 G09G 3/20 641

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面側ガラス基板に配置されている第1
    の電極群と、該第1の電極に平行に配置されて独立に駆
    動可能な第2の電極群と、背面側ガラス基板に配置され
    て該第1,第2の電極群と垂直に交差しかつ独立に駆動
    可能な第3の電極群とを有して、該第1,第2の電極群
    と第3の電極群との交点に規定される複数の表示セルを
    備え、1フィールドに1回全面同時に書込み及び電荷消
    去の放電を行ない、他のサブフィールドでは、直前のサ
    ブフィールドで放電したセルのみ選択的に書込み及び電
    荷消去の放電を行なうプラズマディスプレイパネルの駆
    動方法において、放電する画素を決めるアドレス放電と放電した画素を消
    去状態にするための消去放電を 階調表示のための放電と
    して数えることを特徴とするプラズマディスプレイパネ
    ルの駆動方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のプラズマディスプレイ
    パネルの駆動方法において、最も 低い階調を表示するサブフィールドでは、前記アド
    レス放電と、放電した画素を消去状態にするための前記
    消去放電のみで構成されたことを特徴とするプラズマデ
    ィスプレイパネルの駆動方法。
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