JP3555546B2 - プラズマディスプレイパネルの駆動方法 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルの駆動方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は平面型テレビジョン及び情報表示ディスプレイ等に利用されるプラズマディスプレイパネルの駆動方法に関し、特に、サブフィールド法における多階調化を容易に行うことが可能なプラズマディスプレイパネルの駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、プラズマディスプレイパネル(以下、PDPという)は、薄型構造でちらつきがなく表示コントラスト比が大きいこと、また、比較的に大画面とすることが可能であり、応答速度が速く、自発光型で蛍光体の利用により多色発光も可能であること等、数多くの特徴を有している。このため、近年、コンピュータ関連の表示装置分野及びカラー画像表示の分野等において、広く利用されるようになりつつある。更に、今後、ディジタル方式のテレビジョン放送の普及に伴って家庭用テレビジョン受像器として更に広く利用されることが予想される。
【0003】
このPDPには、その動作方式により、電極が誘電体で被覆されて間接的に交流放電の状態で動作させる交流放電型のものと、電極が放電空間に露出して直流放電の状態で動作させる直流放電型のものとがある。更に、交流放電型のPDPには、駆動方式として放電セルのメモリを利用するメモリ動作型と、それを利用しないリフレッシュ動作型とがある。なお、PDPの輝度は、放電回数、即ちパルス電圧の繰り返し数に比例する。上記のリフレッシュ型の場合は、表示容量が大きくなると輝度が低下するため、小表示容量のPDPに対して主として使用されている。大画面化及び大表示容量化が進んでいる今日のPDPにおいては、交流面放電メモリ動作型のPDPが主流となっている。
【0004】
以下、この交流面放電メモリ動作型のPDPについて説明する。
【0005】
図9は交流面放電型PDPの一つの表示セル構成を模式的に示す分解図であり、図10は同じく1つのセル構成を例示する断面図である。
【0006】
表示セル16には、ガラスからなる2つの絶縁基板1及び2が設けられている。絶縁基板2は背面基板となり、絶縁基板1は前面基板となる。
【0007】
絶縁基板1における絶縁基板2との対向面側には、透明な走査電極3及び透明な維持電極4が設けられている。走査電極3及び維持電極4は、パネルの水平方向(横方向)に延びている。また、夫々走査電極3及び維持電極4に重なるようにトレース電極5及び6が配置されている。トレース電極5及び6は、例えば金属製であり、各電極と外部の駆動装置との間の抵抗値を小さくするために設けられている。更に、走査電極3及び維持電極4を覆う誘電体層12並びにこの誘電体層12を放電から保護する酸化マグネシウム等からなる保護層13が設けられている。
【0008】
絶縁基板2における絶縁基板1との対向面側には、走査電極3及び維持電極4と直交するデータ電極7が設けられている。従って、データ電極7は、パネルの垂直方向(縦方向)に延びる。また、水平方向で表示セルを区切る隔壁9が設けられている。また、データ電極7を覆う誘電体層14が設けられ、隔壁9の側面及び誘電体層14の表面上に放電ガスの放電により発生する紫外線を可視光10に変換する蛍光体層11が形成されている。隔壁9は誘電体層14上に設けられている。そして、絶縁基板1及び2の空間に隔壁9により放電ガス空間8が確保され、この放電ガス空間8内に、ヘリウム、ネオン若しくはキセノン等又はこれらの混合ガスからなる放電ガスが充填される。
【0009】
図11は図9及び図10に示す表示セルをマトリクス配置して形成したPDPの概略の構成を示す模式的平面図である。
【0010】
PDP15は、図9及び図10に示す表示セル16をj行n列に配列したドットマトリクス表示用のパネルである。行電極として互いに平行に配置された走査電極Ss1、Ss2、・・・、Ssj及び維持電極Suが設けられ、列電極としてこれらの走査電極及び維持電極と直交するように配置されたデータ電極D1、D2、・・・、Dnが設けられている。
【0011】
このような誘電体層12により放電空間と電極とが隔てられたセル内において、走査電極3と維持電極4との間に放電開始電圧以上の電圧が印加されると、電極間で放電が発生する。このように誘電体層で隔てられた電極間に発生する放電はバリヤ放電とよばれる。バリヤ放電の場合、放電により発生した荷電粒子(イオン、電子)は直接電極に流れ込めないので、電極のうち正電極側の誘電体層上には負の荷電粒子(電子)が、負電極側の誘電体層上には正の荷電粒子(イオン)が堆積する。このように堆積した電荷は壁電荷とよばれ、この壁電荷による電圧は壁電圧とよばれる。この壁電圧は電極間に印加される電圧(外部印加電圧)を打ち消すような極性であるため、壁電荷の堆積とともにセル内の実効的な印加電圧が低下し、ついには放電が収束する。ここで説明した放電動作は、走査電極3と維持電極4との間での放電による動作であるが、誘電体層12及び14により隔てられた走査電極3とデータ電極7との間及び維持電極4とデータ電極7との間でも同様の放電による動作が行われる。
【0012】
PDPでは、通常、1秒間に50乃至100枚程度の画像が表示されており、その画像の1つ1つはフィールドとよばれる。PDPの駆動方法においては、そのフィールドを更にいくつかのサブフィールドに分割して駆動している。これは、サブフィールド法により1フィールドの画像の階調を表示するためである。
【0013】
次に、多階調表示を行うためのサブフィールド法によるPDPの階調表示方法について説明する。映像又はコンピュータ端末の表示装置においては、階調表示性能は極めて重要である。表示装置の階調表示方法として、陰極管(CRT)のように電流の大きさで輝度が決まる表示装置では、アナログ的にほぼ無段階での連続制御が可能である。一方、PDP等のように、本質的に2値表示しかできない表示装置において階調表示を可能にする一般的な方法としてサブフィールド法が挙げられる。この方法は、映像信号を量子化し、得られた1フィールドのデータを各ビット毎にサブフィールドとして時分割で表示するものである。具体的な表示方法を以下に示す。図12は従来の駆動方法における1フレームを示す模式図である。
【0014】
この表示方法では、画像表示の時間単位である1フィールドを複数のサブフィールドに分割しておき、各サブフィールドに階調ビットに対応した発光回数の重み付けを行う。1サブフィールドは、順次設定されるリセット期間、書き込み期間、維持放電期間、維持消去期間の4つの期間から構成され、この1周期を繰り返して所望の映像表示を得る。例えば、映像信号を7ビットのバイナリ信号とし、映像を128段階の階調レベルで表現する場合、図12に示すように、1フィールド内に、1,2,4,・・・,32,64の比率の維持パルスを印加する維持発光期間を設けた7個のサブフィールドを設定する。
【0015】
このような重み付けを設定した場合において階調レベルが55である画素を表示するときの放電動作について説明する。図13はこの放電動作を示す模式図である。このような放電動作を行う場合、図13に示すように、その表示画素に夫々1,2,4,16,32の重み付けが設定された5個のサブフィールド(SF1、SF2、SF3、SF5、SF6)を選択し、書き込み放電を発生させる。書き込み放電は互いに直交する2電極群の交点で発生するため、各電極群に印加する駆動パルスタイミングを制御することでパネル内の任意のセルについて放電の有無を制御できる。書き込み放電が発生した表示画素では、維持期間において維持放電により発光し、1フィールドの時間に視認の積分効果により、人間には階調レベルが55(1+2+4+16+32=55)の輝度で点灯したと認識される。このように、PDPをサブフィールド法で駆動すると、表示画素に印加される1フィールド当たりの総維持パルス数が制御され、表示画像を多階調表現することが可能になる。
【0016】
図14は2サブフィールド内で各電極に印加される駆動パルスの波形を示すタイミングチャートである。図14において、Wdはデータ電極Dx(1≦x≦n)に印加されるデータ電極駆動パルス、Wsは走査電極Ssy(1≦y≦j)に印加される走査電極駆動パルス、Wuは維持電極Suに印加される維持電極駆動パルス、Wpは表示セル内で発生する放電を示している。
【0017】
図14に示すように、1サブフィールド内の駆動シーケンスはリセット期間Trs、書き込み期間Tsc、維持放電期間Tsu、維持消去期間Terに分けられる。
【0018】
先ず、リセット期間Trsにおいては、走査電極3と維持電極4との間に全ての表示セルの放電開始電圧を越えるような電位差が生じるように十分な電圧振幅をもつリセットパルスPrsを走査電極3に印加する。このリセットパルスPrsにより、前サブフィールドでの維持放電の有無に拘わらず、全ての表示セルにおいてリセット放電Drsが発生する。このリセット放電Drsは強力であり、大量の壁電荷が誘電体層12上に堆積する。その後、リセットパルスの印加を終了すると、その立ち下がり時の電位変化がリセット放電Drsによって堆積した壁電荷による壁電圧に重畳するため、放電Drs2が発生する。このリセットパルス立ち下がり時の放電Drs2は2次放電とよばれる。この2次放電Drs2では、その発生とほぼ同時に外部印加電圧がなくなるため、2次放電Drsの発生直前に電極上に堆積した壁電荷は、それ自身の壁電圧により2次放電Drs2で発生した荷電粒子を静電引力により吸引する。この結果、壁電荷と荷電粒子とが誘電体層12上で再結合し消滅する。従って、このリセット期間では、いずれの表示セルにおいても、2次放電Drs2により壁電荷が消去され、電極の初期化、即ちリセットが行われる。
【0019】
書き込み期間Tscでは、走査電極3に順次負極性の走査パルスPscを印加しながら、映像信号に応じて特定のデータ電極7に正極性のデータパルスPdを印加する。走査パルスPscの電圧とデータパルスPdの電圧との差(パルス電圧)は放電しきい値を越えるものである。従って、一の走査電極3とそれに直交するように配置された一のデータ電極7との間に同時に夫々走査パルスPsc、データパルスPdが印加されると、それらの交点にある表示セルにおいて書き込み放電Dwが発生する。このように、書き込み放電Dwが発生する時には、走査電極に負極性の走査パルスPsc、データ電極に正極性のデータパルスPdが印加されているため、誘電体層12及び14の表面に夫々正極性、負極性の壁電荷が堆積する。しかし、これらの壁電荷による壁電圧は走査パルスPscとデータパルスPdによる外部電位を打ち消すため、放電の成長に伴って壁電荷が増加すると、表示セル内部の実効電圧が低下する。このため、パルス電圧が一定値に保持されていても、放電は持続されなくなり、遂には停止する。
【0020】
この後の維持放電期間Tsuにおいては、隣接する走査電極3と維持電極4との間に壁電圧と同極性のパルス電圧である維持パルスPsuを印加する。この結果、既に誘電体層12上に堆積している壁電荷の壁電圧の分が実効電圧として重畳されるため、維持パルスPsuの電圧振幅が低くても、電極間の電位差が放電しきい値を越えて維持放電Dsuが発生する。従って、維持パルスPsuを走査電極3と維持電極4との間に交互に印加し続けることによって、維持放電を維持することが可能となる。この機能が上述のメモリ機能である。また、維持パルスPsuの数によりそのサブフィールドにおける重み付けが決定される。
【0021】
維持消去期間Terにおいては、維持消去パルスPerを走査電極3に印加する。維持消去パルスPerの波形はなまり波形であって、その最終到達電圧は放電開始電圧程度の電圧であり、そのパルス幅は維持パルスPsuと比して十分に広いものである。このような維持消去パルスPerの印加により、逆極性の壁電荷を生成しないような弱放電が発生して壁電荷が消去され、維持放電が停止される。
【0022】
その後、次のサブフィールドのリセット期間、書き込み期間、維持放電期間、維持消去期間と繰り返し駆動する。
【0023】
次に、PDPを発光させる維持放電について説明する。維持放電のメモリ機能については前述の通りであり、ここでは1回の維持放電を行う場合について説明する。図15は維持パルスPsuの波形及びこの維持パルスPsuによる放電での発光波形を示すタイミングチャートである。
【0024】
図15に示すように、維持パルスPsuには、維持パルス電圧Vsへの変位部分T1と維持パルス電圧Vsを維持する電位保持部分が存在する。変位部分T1は高インピーダンス回路又はパネルの電荷回収回路により形成される部分である。ここで、電荷回収回路とは、容量性負荷であるPDPを放電駆動する際に発生する無効電力を削減するための回路である。PDPはある種のキャパシタを構成しているため、PDPに設けられた維持電極等の電極にパルス電圧を印加すると、電荷の充放電が行われる。この充放電される電荷は、駆動回路の抵抗成分により無効電力として消費されてしまう。そこで、PDPには、この無効電力を削減するためにパネルから放電される電荷を回収し、次に充電するためにその電荷を使う電荷回収回路が設けられている。電荷回収回路は、例えばパネルの静電容量、インダクタ及びスイッチング素子により構成される共振回路である。以後、この電荷回収回路及び高インピーダンス回路を総称して変位用回路という。
【0025】
維持パルスは、先ず維持電極の電位を変位用回路で変位させ、その後低インピーダンスの維持電位保持回路で維持パルス電位に固定することにより生成される。維持パルスの電圧Vsは、通常、放電開始電圧Vsminに対してマージンをとってやや高い電圧に設定される。この場合、維持電極の電位は変位用回路による変位中に放電開始電圧Vsminを越え、このとき、維持放電Dsuが発生し始める。しかし、変位用回路では駆動能力が不十分ではないため、十分な放電電流を流せず強い放電までには成長しない。このため、その後に低インピーダンスの維持電位保持回路が動作したときに初めて強い維持放電Dsuとなる。
【0026】
このような維持放電を上記メモリ機能により繰り返すことで、各サブフィールドにおいて所望の輝度を得ることができる。更に、輝度の重み付けを変えた複数のサブフィールドを組み合わせるサブフィールド法により多階調表示が可能となる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、サブフィールド毎の重み付けは、サブフィールド内の維持パルス数により決定される。従って、維持パルス数の最少値は1であり、階調数を多くするためには、1フィールド内の維持パルス数を増加して、輝度の重み付けが最大となるサブフィールドを追加する必要がある。例えば、7ビットバイナリ(1・2・4・8・16・32・64)で128階調を表現している場合に、1ビット多階調化しようとすると、128の輝度の重み付けを持つサブフィールドを追加する必要がある。この場合、維持パルス数が多くなるため、長い駆動時間が必要になり、高速駆動が必要な大表示容量のPDPの駆動には不向きであるという問題点がある。
【0028】
また、逆に維持パルスを全く印加しないサブフィールドを設け、それを最低輝度のサブフィールドとする駆動方法が特開平11−65517号公報に開示されているが、このような駆動方法では、サブフィールドに応じて消去パルスの極性を異ならせる必要がある。これは、書き込み放電のみ発生して次サブフィールドに移行する場合と維持放電を1回行って次サブフィールドに移行する場合とがあるため、維持消去パルスの印加直前の壁電荷の極性が異なるからである。このような場合、駆動回路としては2種類の消去パルス発生回路を具備している必要があるため、駆動回路が複雑で高価になってしまうというデメリットがある。
【0029】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、駆動時間の大幅な増加及びコストアップ等を招くことなく、多階調化を容易に行うことができるプラズマディスプレイパネルの駆動方法を提供することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るプラズマディスプレイパネルの駆動方法は、階調表示を行うために設定された複数のサブフィールドのうち最下位の発光輝度が割り当てられた第1のサブフィールドにおける第1の維持パルスの数と前記第1のサブフィールドより1つ上位の発光輝度が割り当てられた第2のサブフィールドにおける第2の維持パルスの数とを等しくしながら前記第1の維持パルスを極値に保持する時間を0.3μ秒間以上1μ秒間以下とし、前記第2の維持パルスを極値に保持する時間を前記第1の維持パルスのそれより長くすることにより、前記第1のサブフィールドの発光輝度を前記第2のサブフィールドの発光輝度より低くする段階を有することを特徴とする。
【0031】
本発明においては、維持パルス数が相互間で等しい第1のサブフィールドと第2のサブフィールドに対して、発光輝度に差を設けるので、最低発光輝度をもつサブフィールドを追加することにより表示を多階調化することが可能である。従って、従来のように維持パルス数の大幅な増加及びこれに付随する駆動時間の大幅な増大を伴わなくても、多階調化が可能である。このため、多階調化と大表示容量化との両立が可能となる。
【0032】
本発明に係る他のプラズマディスプレイパネルの駆動方法は、階調表示を行うために設定された複数のサブフィールドのうち最下位の発光輝度が割り当てられた第1のサブフィールドにおける第1の維持パルスの数と前記第1のサブフィールドより1つ上位の発光輝度が割り当てられた第2のサブフィールドにおける第2の維持パルスの数とを等しくしながら、前記第1の維持パルスを極値まで前記第2の維持パルスと同じ波形で立ち上げ前記極値に保持した後、前記第2の維持パルスより早く前記極値から立ち下げ前記極値と接地電圧との間の電圧に保持することにより、前記第1のサブフィールドの発光輝度を前記第2のサブフィールドの発光輝度より低くする段階を有することを特徴とする。この場合、前記極値に保持する時間は0.3μ秒間以上1μ秒間以下であることが好ましい。
【0033】
また、前記第1の維持パルスを極値まで前記第2の維持パルスと同じ波形で立ち上げ前記極値に保持した後、前記第2の維持パルスより早く前記極値から立ち下げ前記極値と接地電圧との間の電圧に保持する段階は、1個の表示セルに設けられ相互間で維持放電を発生させる2個の電極のうち一方の電極に一のパルスを印加し、前記一のパルスを印加している間に他方の電極に他のパルスを印加する段階であってもよい。
【0034】
更に、前記他方の電極に印加される他のパルスは、その印加開始タイミングが前記一のパルスのそれより0.3μ秒間以上1μ秒間以下遅れており、その印加停止タイミングが前記一のパルスと同時であり、前記他のパルスが保持される電圧が前記一のパルスが保持される電圧以下であり、前記他のパルスが保持される電圧と前記前記一のパルスが保持される電圧との差が放電開始電圧以下であることが望ましい。
【0035】
本発明に係る更に他のプラズマディスプレイパネルの駆動方法は、表示パターンに関連づけて各サブフィールドの維持パルス数を一定の比率で変化させることにより、前記各サブフィールド間の輝度の重み付け比率を変えることなく表示パターンの輝度を変化させる段階を有するプラズマディスプレイパネルの駆動方法において、前記輝度を変化させる段階は、前記維持パルス数を変化させた結果1つの表示パターン内で最少の維持パルスを割り当てるサブフィールドが複数発生することを検出する段階と、前記最少の維持パルスを割り当てる複数のサブフィールドのうち低位のサブフィールドにおける維持パルスを極値に保持する時間を0.3μ秒間以上1μ秒間以下とし、上位のサブフィールドにおける維持パルスを極値に保持する時間を前記低位のサブフィールドにおける維持パルスのそれより長くすることにより、前記低位のサブフィールドの発光輝度を前記上位のサブフィールドの発光輝度より低くする段階と、を有することを特徴とする。
【0036】
本発明に係る更に他のプラズマディスプレイパネルの駆動方法は、表示パターンに関連づけて各サブフィールドの維持パルス数を一定の比率で変化させることにより、前記各サブフィールド間の輝度の重み付け比率を変えることなく表示パターンの輝度を変化させる段階を有するプラズマディスプレイパネルの駆動方法において、前記輝度を変化させる段階は、前記維持パルス数を変化させた結果1つの表示パターン内で最少の維持パルスを割り当てるサブフィールドが複数発生することを検出する段階と、前記最少の維持パルスを割り当てる複数のサブフィールドのうち低位のサブフィールド維持パルスを極値まで上位のサブフィールドの維持パルスと同じ波形で立ち上げ前記極値に保持し、前記低位のサブフィールドの維持パルスを前記上位のサブフィールドの維持パルスより早く前記極値から立ち下げ前記極値と接地電圧との間の電圧に保持することにより、前記低位のサブフィールドの発光輝度を前記上位のサブフィールドの発光輝度より低くする段階と、を有することを特徴とする。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例に係るPDPの駆動方法について、添付の図面を参照して具体的に説明する。本発明の実施例は、図9乃至図11に示すPDPをサブフィールド法により駆動する方法であり、1フィールドは、図12に示すように、例えば8個のサブフィールドから構成されている。
【0038】
図1は本発明の第1の実施例に係るPDPの駆動方法を示すタイミングチャートである。なお、図1には、最下位のサブフィールドSF1及びその1つ上位のサブフィールド2における種々の波形を示している。図14と同様、図1において、Wdはデータ電極Dx(1≦x≦n)に印加されるデータ電極駆動パルス、Wsは走査電極Ssy(1≦y≦j)に印加される走査電極駆動パルス、Wuは維持電極Suに印加される維持電極駆動パルス、Wpは表示セル内で発生する放電を示している。
【0039】
図1に示すように、サブフィールドSF1及びSF2は、いずれもリセット期間Trs、書き込み期間Tsc、維持放電期間Tsu及び維持消去期間Terから構成されている。リセット期間Trs、書き込み期間Tsc及び維持消去期間Terにおける動作は、図14に示す従来のものと同様である。
【0040】
一方、維持放電期間Tsuにおいては、サブフィールドSF1及びSF2における重み付けは、夫々1、2であるが、それらの維持パルス数はいずれも最少パルス数である1に設定している。但し、輝度の重み付けが上位のサブフィールドSF2の維持パルスPsu2の幅は、従来と同様、発光強度がピークに達してから立ち下がる程度のものに設定しているが、輝度の重み付けが低位のサブフィールドSF1の維持パルスPsu1の幅は、発光強度がピークに達する前に立ち下がるようなものに設定している。即ち、サブフィールドSF1における維持パルスPsu1の幅を、サブフィールドSF2における維持パルスPsu2の幅よりも狭く設定している。なお、維持パルスPsu2の幅は、より上位のサブフィールド(図示せず)における維持パルスの幅と同等のものである。
【0041】
次に、上述のようにサブフィールドを設定した第1の実施例における放電動作について具体的に説明する。
【0042】
先ず、リセット期間Trsにおいては、走査電極3と維持電極4との間に全ての表示セルの放電開始電圧を越えるような電位差が生じるように十分な電圧振幅をもつリセットパルスPrsを走査電極3に印加する。このリセットパルスPrsにより、前サブフィールドでの維持放電の有無に拘わらず、全ての表示セルにおいてリセット放電Drsが発生する。このリセット放電Drsは強力であり、大量の壁電荷が誘電体層12上に堆積する。その後、リセットパルスの印加を終了すると、その立ち下がり時の電位変化がリセット放電Drsによって堆積した壁電荷による壁電圧に重畳するため、2次放電Drs2が発生し、リセット放電Drsで堆積した壁電荷が消去される。
【0043】
書き込み期間Tscでは、走査電極3に順次負極性の走査パルスPscを印加しながら、映像信号に応じて特定のデータ電極7に正極性のデータパルスPdを印加する。走査パルスPscの電圧とデータパルスPdの電圧との差(パルス電圧)は放電しきい値を越えるものである。従って、一の走査電極3とそれに直交するように配置された一のデータ電極7との間に同時に夫々走査パルスPsc、データパルスPdが印加されると、それらの交点にある表示セルにおいて書き込み放電Dwが発生する。このように、書き込み放電Dwが発生する時には、図1に示すように、走査電極に負極性の走査パルスPsc、データ電極に正極性のデータパルスPdが印加されているため、誘電体層12及び14の表面に夫々正極性、負極性の壁電荷が堆積する。
【0044】
この後の維持放電期間Tsuにおいては、隣接する走査電極3と維持電極4との間に壁電圧と同極性のパルス電圧として、サブフィールドSF1では維持パルスPsu1を、サブフィールドSF2では維持パルスPsu2を印加する。即ち、走査電極3には正極性の維持パルスを印加し、維持電極4には負極性の維持パルスを印加する。この結果、既に誘電体層12上に堆積している壁電荷の壁電圧の分が実効電圧として重畳されるため、電極間の電位差が放電しきい値を越えて維持放電Dsu1又はDsu2が発生する。図1には、維持パルス数が1であるサブフィールドSF1及びSF2を示しているため、これらのサブフィールドでの維持パルスの印加は1回のみであるが、維持パルス数が2以上のサブフィールドでは、更に維持パルスを走査電極3と維持電極4との間に交互に印加し続けることによって、維持放電を維持することが可能となる。
【0045】
維持消去期間Terにおいては、維持消去パルスPerを走査電極3に印加する。維持消去パルスPerの波形はなまり波形であって、その最終到達電圧は放電開始電圧程度の電圧であり、そのパルス幅は維持パルスPsuと比して十分に広いものである。このような維持消去パルスPerの印加により、逆極性の壁電荷を生成しないような弱放電が発生して壁電荷が消去され、維持放電が停止される。
【0046】
次に、維持パルスPsu1と維持パルスPsu2との関係について説明する。図2は第1の実施例でのサブフィールドSF1及びSF2における維持パルス及び維持放電を示すタイミングチャートである。
【0047】
維持パルスPsu1及びPsu2は、先ず維持電極の電位を変位用回路で変位させ、その後低インピーダンスの維持電位保持回路で維持パルス電位に固定することにより生成される。維持パルスの電圧Vsは、通常、放電開始電圧Vsminに対してマージンをとってやや高い電圧に設定される。この場合、維持電極の電位は変位用回路による変位中に放電開始電圧Vsminを越え、このとき、維持放電Dsu1又はDsu2が発生し始める。しかし、変位用回路では駆動能力が不十分ではないため、十分な放電電流を流せず強い放電までには成長しない。このため、その後に低インピーダンスの維持電位保持回路が動作したときに初めて強い維持放電Dsu1又はDsu2となる。
【0048】
第1の実施例では、図2に示すように、変位用回路(高インピーダンス回路又は電荷回収回路)によって生じる変位部分T1の長さについては、サブフィールドSF1及びSF2間で相違はない。しかし、維持パルス電圧Vsに保持される電圧保持部分については、前述のように、サブフィールドSF2では、他のサブフィールドと同様に、維持パルス電圧Vsを保つ期間T2の長さを発光強度がピークに達してから維持パルスPsu2が立ち下がるように設定しているのに対し、サブフィールドSF1では低インピーダンスの維持電位保持回路により維持パルス電圧Vsを保つ期間T’1の長さを発光強度がピークに達する前に維持パルスPsu2が立ち下がる程度に設定している。
【0049】
このような第1の実施例に係る方法によりPDPを駆動する場合、サブフィールドSF2の維持パルスPsu2については、維持電位保持回路が動作して維持放電Dsu2が成長し強くなり始めた後でも維持パルス電圧Vsの印加が継続されているため、放電が十分な強度で発生する。一方、サブフィールドSF1の維持パルスPsu1についでは、維持電位保持回路が動作して維持放電Dsu1が成長し強くなり始めたとほぼ同時に維持電圧の印加が停止される。このため、維持放電Dsu1は十分な強度まで成長することなく、弱い放電のまま収束する。このように、維持パルスの幅を所定値よりも狭くすることで放電強度を下げることができる。
【0050】
このように、維持パルスPsu1の幅を狭くした場合の維持放電Dsu1の発光強度は、通常のパルス幅での維持放電Dsu2による発光に比べて弱くなる。よって、同じ維持パルス数のサブフィールド間に輝度差をもたせることができるため、これらのサブフィールドにより階調表現が可能となる。従来のPDPの駆動方法における階調表現は、維持パルス数が互いに異なるサブフィールドの組み合わせにより行われているが、第1の実施例によれば、通常の維持パルス幅を備えたフィールドを多階調化する場合、最少維持パルス数のサブフィールドを1つ追加し、そのうちの輝度の重み付けが低位である方のサブフィールドの維持パルスの幅を狭くすることにより、低輝度サブフィールドを増やして多階調化が可能となる。
【0051】
なお、放電がその発生からその強度がピークに達するまでの時間は、パネルの構造並びに放電空間に満たされているガスの圧力及び種類に依存しているが、一般的には0.3μ秒から1μ秒程度である。従って、放電強度がピークに達する前に立ち下げられる維持パルスPsu1のパルス幅については、維持電位保持回路により維持電圧を保つ部分T’1の長さが1μ秒以下に設定されていることが望ましい。
【0052】
次に、本発明の第2の実施例について説明する。第2の実施例は、最低輝度サブフィールドの維持パルスの波形をなまり波形で構成したものである。図3は本発明の第2の実施例でのサブフィールドSF1及びSF2における維持パルス及び維持放電を示すタイミングチャートである。
【0053】
第2の実施例では、サブフィールドSF1の維持パルスPsu1aのパルス幅をサブフィールドSF2のそれと実質的に等しいものとしているが、維持パルスPsu1aの波形を、電圧変化が緩やかななまり波形としている。従って、第1の実施例のような矩形波の場合には、放電開始電圧Vdsminに達してから維持パルス電圧Vsに到達するまでの時間は短いが、第2の実施例では、なまり波形を採用しているので、放電開始電圧Vdsminに達してから維持パルス電圧Vsに到達するまでに比較的長い時間を要する。このため、なまり波形による維持放電Dsu1aは、維持電極の電位が放電開始電圧Vsminを越えて開始した後、直ぐには維持パルス電圧Vsには達しないので、矩形波を採用した場合と比して放電の成長が遅い。
【0054】
但し、放電の成長速度が遅くても、この間壁電荷は少しずつ形成される。なまり波形を採用した場合、放電に伴う壁電荷の形成速度に対する維持パルス電圧Vsへの電位変化速度が遅いため、壁電圧により外部印加電圧が打ち消されて表示セルの内部に印加される実効電圧が高くなりにくい。このため、維持放電Dsu1aは強放電には至らず、弱放電のまま収束することになる。
【0055】
従って、第1の実施例と同様の効果が得られる。
【0056】
更に、一般に、PDPの構造により放電電流が少なく、表示負荷が小さいときには、変位回路の能力でも電流を十分に流すことができるため、強放電に至ってしまう。しかし、第2の実施例のように、なまり波形を採用した場合には、このように表示負荷が小さいとき等であっても、なまり波形の変位時間はパネルの静電容量及びパルス発生回路の出力抵抗により決定されるものであって、表示負荷量の変化による放電電流量変化の影響を受けない。従って、表示負荷量の影響をなくすことができるという第1の実施例では得られない新たな効果も得られる。
【0057】
なお、このようななまり波形は、例えばパルス発生回路の出力に抵抗を挿入することで実現できるが、この方法に限定されるものではない。
【0058】
次に、本発明の第3の実施例について説明する。第3の実施例は、最低輝度サブフィールドの維持パルスの波形を鋸波状波形で構成したものである。図4は本発明の第3の実施例でのサブフィールドSF1及びSF2における維持パルス及び維持放電を示すタイミングチャートである。
【0059】
第3の実施例では、サブフィールドSF1の維持パルスPsu1bのパルス幅をサブフィールドSF2のそれと実質的に等しいものとしているが、維持パルスPsu1bの波形を、電圧変化が緩やかな鋸波状波形としている。
【0060】
この鋸波状波形の維持パルスPsu1bを採用した第3の実施例においても、表示負荷量に依存せず、維持放電Dsu1bを弱放電化できるという第2の実施例と同様の効果が得られる。
【0061】
なお、鋸波状波形は、例えば定電流源回路により生成することができるが、この方法に限定されるものではない。
【0062】
次に、本発明の第4の実施例について説明する。第4の実施例は、最低輝度のサブフィールドの維持パルス波形をステップ状波形で構成したものである。図5は本発明の第4の実施例でのサブフィールドSF1及びSF2における維持パルス及び維持放電を示すタイミングチャートである。
【0063】
第4の実施例では、サブフィールドSF1の維持パルスPsu1cのパルス幅をサブフィールドSF2のそれと実質的に等しいものとしているが、維持パルスPsu1cの波形を2段構成とし、その前段部分の電圧を維持パルス電位Vsとし、後段部分の電圧を放電開始電圧Vsmin未満に設定している。
【0064】
このようなステップ状波形を採用した第4の実施例においては、前段で維持電極の電位が放電開始電圧Vsminを越えた時に維持放電Dsu1cが発生するが、後段の電位は放電開始電圧Vsmin未満となるため、維持放電Dsu1cは停止する。従って、第1の実施例と同様に、維持パルスPsu1cの前段において維持電圧を保つ部分の長さが1μ秒以下となるようにパルス幅を設定することにより、第1の実施例と同様の効果が得られる。
【0065】
更に、パネルの放電開始電圧Vsminが低い場合、第1の実施例の波形では維持パルス幅を狭くしたことにより放電期間中に維持パルスが接地電位GNDまで立ち下がるので、2次放電が発生し、その結果発光輝度が上昇してしまう場合があるが、第4の実施例では、立ち下がりの電位変化を2段階に分けているため、1段毎の立ち下がり時の電圧変化量が少なく、2次放電の発生が抑制される。この結果、パネルの放電開始電圧Vsminが低くても、輝度の上昇を防止できるという第1の実施例では得られない効果が得られる。
【0066】
なお、第2乃至第4の実施例では、サブフィールドSF1における維持パルスの幅がサブフィールドSF2等におけるそれと等しくなっているが、本発明はこのような形態に限定されるものではなく、これらの幅が互いに相違していてもよい。
【0067】
次に、本発明の第5の実施例について説明する。第5の実施例は、最低輝度のサブフィールドにおいて維持電極に維持パルスを印加している最中に走査電極に維持放電停止パルスを印加する駆動方法である。図6は本発明の第5の実施例でのサブフィールドSF1及びSF2における維持パルス及び維持放電を示すタイミングチャートである。
【0068】
第5の実施例では、サブフィールドSF1において維持電極に維持パルスPsu1を印加している最中に走査電極に維持放電停止パルスPsu’1を印加する。維持パルスPsu1は、サブフィールドSF2等その他のサブフィールドにおける維持パルスと等しいパルス幅を有している。一方、走査電極に印加される維持放電停止パルスPsu’1は維持パルスPsu1の印加から、例えば1μ秒以下の時間遅れて印加され、維持パルスPsu1と同じタイミングで印加が停止される。維持放電停止パルスPsu’1の電圧Veは、維持パルス電圧Vs以下であって、且つ維持パルス電圧Vsとの電圧差(Vs−Ve)が放電開始電圧Vsmin未満となる電圧であればよい。
【0069】
このような維持放電停止パルスPsu’1を採用した第5の実施例においては、図6に示すように、走査電極及び維持電極間に印加される実効的な電位差(Wu−Ws)が第4の実施例と同様のものになり、第4の実施例と同様の効果が得られる。なお、パルス電圧Veが維持パルス電圧Vsと一致する場合は、走査電極及び維持電極間の実効的な電位差は、第1の実施例と同様のものになる。
【0070】
次に、本発明の第6の実施例について説明する。第6の実施例は、表示パターンの平均輝度レベルが大きい場合に、各サブフィールドの重み付けを変えずに、全てのサブフィールドの維持パルス数を一定の割合で減少させる駆動方法に第1乃至第5の実施例のいずれかを適用したものである。
【0071】
このような維持パルス数を一定の割合で減少させる方法は、近時のPDPの駆動方法に適用されている。この駆動方法によれば、表示パターンの平均輝度レベルが高い場合であっても、表示パターンの階調特性を変化させずに全体的な輝度を低下させることができるので、消費電力の低減及びパソコン表示時の焼き付き防止等に好適である。
【0072】
しかしながら、この駆動方法によって輝度の制御を行う場合、輝度の重み付けが小さく維持パルス数の少ないサブフィールドでは、輝度の変化範囲に対する維持パルス数の数が少なすぎるため、他のサブフィールドと同様の割合で輝度を低下させると、維持パルス数が最少になるサブフィールドが複数発生する。このようなサブフィールドが存在すると、表示パターンの暗部における階調が得られず、黒く塗りつぶされたように見えてしまうという問題点がある。図7は維持パルス数を一定割合で減少させる従来のPDPの駆動方法を示す図であって、(a)は維持パルス数を減少させる前の輝度を示すグラフ図、(b)は維持パルス数を減少させた後の輝度を示すグラフ図である。
【0073】
例えば、5つのサブフィールドにバイナリで1・2・4・8・16の重み付けをし、図7(a)に示すように、それらの輝度を夫々1・2・4・8・16回の維持放電で表現する場合に、全体の輝度レベルを1/2にしようとすると、図7(b)に示すように、下位2つのサブフィールドSF1及びSF2の維持パルス数が最少の1で互いに等しくなる。これらのサブフィールドSF1及びSF2における維持パルスの波形も互いに同じものであるため、輝度も互いに等しくなって表示パターンの暗部における階調特性を保持できなくなる。
【0074】
これに対し、第1乃至第5の実施例のいずれかを適用することにより、暗部の階調性を保持することができるようになる。図8は本発明の第6の実施例に係るPDPの駆動方法を示す図であって、(a)は維持パルス数を減少させる前の輝度を示すグラフ図、(b)は維持パルス数を減少させた後の輝度を示すグラフ図である。
【0075】
第6の実施例では、表示パターン全体の平均輝度レベルがさほど高くないときには、図8(a)に示すように、図7(a)に示す従来のものと同様の維持パルス数を採用し、このときの全てのサブフィールドにおける維持パルス幅は等しいものとする。一方、平均輝度レベルが高い場合には、図8(b)に示すように、全体の輝度レベルを1/2にする。このとき、本来の維持パルス数が2であったサブフィールドSF2の維持パルス数が1となって本来の維持パルス数が1であったサブフィールドSF1と重なることになるので、輝度の重み付けが小さいサブフィールドSF1について、第1乃至第5の実施例のいずれかによって維持パルスの波形を変化させる。
【0076】
このような第6の実施例によれば、輝度を低下させても階調性を保持することができる。
【0077】
表示パターンの平均輝度レベルに応じて各サブフィールドの維持パルス数を変化させる場合、平均輝度レベルを有限のステップに分け、各ステップに応じた各サブフィールドの維持パルス数を予め設定し、そのデータをリード・オンリー・メモリ(ROM)等の記憶素子に格納しておく。そして、映像信号が入力されたときに、表示パターンの平均輝度レベルを検出し、その平均輝度レベルが属するステップに応じて設定されている維持パルス数を記憶素子から読み出し、その数の維持パルスを駆動回路によりPDPに印加する。従って、複数のサブフィールドで維持パルス数が最少になるステップは既知であるので、検出された平均輝度レベルが属するステップがそのステップである場合には、維持パルス数が最少で同数になるサブフィールドのうち輝度の重み付けが低位であるサブフィールドの維持パルス波形を変化させるように駆動回路を制御すればよい。
【0078】
このような駆動方法によれば、表示パターンの平均輝度レベルを検出することで維持パルス数の変化に応じた維持パルスの波形の制御が可能となる。
【0079】
従って、第6の実施例では、第1乃至第5の実施例のいずれかを適用し、全体の維持パルス数の変化に応じて維持パルス数が最少となっているサブフィールドの維持パルスの波形を切り替えることにより、全体的な輝度を低下させたときであっても、表示パターンをその暗部で階調がつぶれることなく表現できるという効果が得られる。
【0080】
なお、第1乃至第6の実施例は交流面放電メモリ型PDPの駆動方法であるが、本発明はその他のPDPの駆動方法にも適用可能である。
【0081】
また、第1乃至第6の実施例は全表示ラインでリセット期間、走査期間、維持放電期間及び維持消去期間が同時に実行される走査・維持分離駆動を対象としているが、走査ライン毎で異なるタイミングでリセット期間、走査期間、維持放電期間及び維持消去期間が行われる走査・維持混合駆動にも適用可能である。
【0082】
更に、輝度の重み付けの異なるサブフィールドの配列順は任意である。
【0083】
更にまた、第1乃至第6の実施例においては、負極性の維持パルスを使用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、正極性の維持パルスを使用してもよい。また、パルスの絶対値もこれらの実施例のものに限定されるものではない。
【0084】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、維持パルス数が相互間で等しい第1のサブフィールドと第2のサブフィールドに対して、発光輝度に差を設けるので、最低発光輝度をもつサブフィールドを追加することにより表示を多階調化することができる。
【0085】
維持パルス数のみで各サブフィールドの発光輝度を異ならせている従来の駆動方法では、多階調化のためにはその時点での最多維持パルス数より維持パルス数が多いサブフィールドを追加する必要があり、1フィールドの維持パルス数が増大して駆動時間が長くなる。これに対し、本発明によれば、最少維持パルス数のサブフィールドを更に1つ追加し、そのサブフィールドの維持パルスの波形を他方の最少維持パルス数のサブフィールドのそれと異ならせて発光輝度を低いものとするので、維持パルス数の大幅な増加なしに多階調化することができる。
【0086】
PDPでは、大画面化と共に大表示容量化が進められており、パネル駆動の高速化が必要となっているため、従来の駆動方法では多階調化のために駆動時間が長くなるので多階調化と大表示容量化との両立が困難であったが、本発明によれば、駆動時間の大幅な増大なしに多階調化が可能であるため、大表示容量化との両立が可能となる。
【0087】
また、最近のPDPの駆動方法においては、表示パターンの平均輝度レベルが大きい場合に、各サブフィールドの重み付けをできるだけ変化させずに全てのサブフィールドの維持パルス数を一定の割合で減少させるように制御する方法が採用される場合がある。この駆動方法は表示パターンの階調特性を変化させずに全体的な輝度を低下させることにより、消費電力の低減及び焼き付き防止等に好適な方法である。
【0088】
しかし、従来の方法でこのような輝度の調整を行うと、輝度の重み付けが小さく維持パルス数の少ないサブフィールドにおいて輝度の変化範囲に対する維持パルス数の数が少なすぎるため、全体の輝度を低下させた結果、維持パルスが最少になるサブフィールドが複数発生することがあり、このような場合、表示パターン暗部において階調が得られず、黒く塗りつぶされたように見えてしまうという問題がある。
【0089】
これに対し、本願請求項10に係る発明によれば、暗部の階調性を保つことができる。つまり、全体の輝度が高い場合には、全てのサブフィールドの維持パルス幅を同一のものとし、全体の維持パルス数を減少させて最少の維持パルス数となるサブフィールドが2つ発生した場合には、そのうち輝度の重み付けが低位のサブフィールドにおいて維持パルスの波形を変化させて輝度を低下させることにより、階調性を保つことができる。この結果、全体的に輝度を低下させたときであっても、表示パターンの暗部で階調がつぶれることを防止することができ、表示パターンの暗部を適切に表現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るPDPの駆動方法を示すタイミングチャートである。
【図2】第1の実施例でのサブフィールドSF1及びSF2における維持パルス及び維持放電を示すタイミングチャートである。
【図3】本発明の第2の実施例でのサブフィールドSF1及びSF2における維持パルス及び維持放電を示すタイミングチャートである。
【図4】本発明の第3の実施例でのサブフィールドSF1及びSF2における維持パルス及び維持放電を示すタイミングチャートである。
【図5】本発明の第4の実施例でのサブフィールドSF1及びSF2における維持パルス及び維持放電を示すタイミングチャートである。
【図6】本発明の第5の実施例でのサブフィールドSF1及びSF2における維持パルス及び維持放電を示すタイミングチャートである。
【図7】維持パルス数を一定割合で減少させる従来のPDPの駆動方法を示す図であって、(a)は維持パルス数を減少させる前の輝度を示すグラフ図、(b)は維持パルス数を減少させた後の輝度を示すグラフ図である。
【図8】本発明の第6の実施例に係るPDPの駆動方法を示す図であって、(a)は維持パルス数を減少させる前の輝度を示すグラフ図、(b)は維持パルス数を減少させた後の輝度を示すグラフ図である。
【図9】交流面放電型PDPの一つの表示セル構成を模式的に示す分解図である。
【図10】同じく、交流面放電型PDPの1つのセル構成を例示する断面図である。
【図11】図9及び図10に示す表示セルをマトリクス配置して形成したPDPの概略の構成を示す模式的平面図である。
【図12】従来の駆動方法における1フレームを示す模式図である。
【図13】階調レベルが55である画素を表示するときの放電動作を示す模式図である。
【図14】2サブフィールド内で各電極に印加される駆動パルスの波形を示すタイミングチャートである。
【図15】維持パルスPsuの波形及びこの維持パルスPsuによる放電での発光波形を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1、2;絶縁基板
3;走査電極
4;維持電極
5、6;バス電極
7;トレース電極
8;放電ガス空間
9;隔壁
10;可視光
11;蛍光体層
12、14;誘電体層
13;保護層
15;PDP
16;表示セル

Claims (7)

  1. 階調表示を行うために設定された複数のサブフィールドのうち最下位の発光輝度が割り当てられた第1のサブフィールドにおける第1の維持パルスの数と前記第1のサブフィールドより1つ上位の発光輝度が割り当てられた第2のサブフィールドにおける第2の維持パルスの数とを等しくしながら、前記第1の維持パルスを極値に保持する時間を0.3μ秒間以上1μ秒間以下とし、前記第2の維持パルスを極値に保持する時間を前記第1の維持パルスのそれより長くすることにより、前記第1のサブフィールドの発光輝度を前記第2のサブフィールドの発光輝度より低くする段階を有することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  2. 階調表示を行うために設定された複数のサブフィールドのうち最下位の発光輝度が割り当てられた第1のサブフィールドにおける第1の維持パルスの数と前記第1のサブフィールドより1つ上位の発光輝度が割り当てられた第2のサブフィールドにおける第2の維持パルスの数とを等しくしながら、前記第1の維持パルスを極値まで前記第2の維持パルスと同じ波形で立ち上げ前記極値に保持した後、前記第2の維持パルスより早く前記極値から立ち下げ前記極値と接地電圧との間の電圧に保持することにより、前記第1のサブフィールドの発光輝度を前記第2のサブフィールドの発光輝度より低くする段階を有することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  3. 前記極値に保持する時間は0.3μ秒間以上1μ秒間以下であることを特徴とする請求項2に記載のプラズマディスプレイパネル駆動方法。
  4. 前記第1の維持パルスを極値まで前記第2の維持パルスと同じ波形で立ち上げ前記極値に保持した後、前記第2の維持パルスより早く前記極値から立ち下げ前記極値と接地電圧との間の電圧に保持する段階は、1個の表示セルに設けられ相互間で維持放電を発生させる2個の電極のうち一方の電極に一のパルスを印加し、前記一のパルスを印加している間に他方の電極に他のパルスを印加する段階であることを特徴とする請求項3に記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  5. 前記他方の電極に印加される他のパルスは、その印加開始タイミングが前記一のパルスのそれより0.3μ秒間以上1μ秒間以下遅れており、その印加停止タイミングが前記一のパルスと同時であり、前記他のパルスが保持される電圧が前記一のパルスが保持される電圧以下であり、前記他のパルスが保持される電圧と前記前記一のパルスが保持される電圧との差が放電開始電圧以下であることを特徴とする請求項4に記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  6. 表示パターンに関連づけて各サブフィールドの維持パルス数を一定の比率で変化させることにより、前記各サブフィールド間の輝度の重み付け比率を変えることなく表示パターンの輝度を変化させる段階を有するプラズマディスプレイパネルの駆動方法において、前記輝度を変化させる段階は、前記維持パルス数を変化させた結果1つの表示パターン内で最少の維持パルスを割り当てるサブフィールドが複数発生することを検出する段階と、前記最少の維持パルスを割り当てる複数のサブフィールドのうち低位のサブフィールドにおける維持パルスを極値に保持する時間を0.3μ秒間以上1μ秒間以下とし、上位のサブフィールドにおける維持パルスを極値に保持する時間を前記低位のサブフィールドにおける維持パルスのそれより長くすることにより、前記低位のサブフィールドの発光輝度を前記上位のサブフィールドの発光輝度より低くする段階と、を有することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  7. 表示パターンに関連づけて各サブフィールドの維持パルス数を一定の比率で変化させることにより、前記各サブフィールド間の輝度の重み付け比率を変えることなく表示パターンの輝度を変化させる段階を有するプラズマディスプレイパネルの駆動方法において、前記輝度を変化させる段階は、前記維持パルス数を変化させた結果1つの表示パターン内で最少の維持パルスを割り当てるサブフィールドが複数発生することを検出する段階と、前記最少の維持パルスを割り当てる複数のサブフィールドのうち低位のサブフィールド維持パルスを極値まで上位のサブフィールドの維持パルスと同じ波形で立ち上げ前記極値に保持し、前記低位のサブフィールドの維持パルスを前記上位のサブフィ ールドの維持パルスより早く前記極値から立ち下げ前記極値と接地電圧との間の電圧に保持することにより、前記低位のサブフィールドの発光輝度を前記上位のサブフィールドの発光輝度より低くする段階と、を有することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
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