JP3453575B2 - 粉粒体搬送機の粉塵・落粉飛散防止装置 - Google Patents

粉粒体搬送機の粉塵・落粉飛散防止装置

Info

Publication number
JP3453575B2
JP3453575B2 JP2000137321A JP2000137321A JP3453575B2 JP 3453575 B2 JP3453575 B2 JP 3453575B2 JP 2000137321 A JP2000137321 A JP 2000137321A JP 2000137321 A JP2000137321 A JP 2000137321A JP 3453575 B2 JP3453575 B2 JP 3453575B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
seal
arc
powder
side cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000137321A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001315970A (ja
Inventor
哲満 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority to JP2000137321A priority Critical patent/JP3453575B2/ja
Publication of JP2001315970A publication Critical patent/JP2001315970A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3453575B2 publication Critical patent/JP3453575B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Structure Of Belt Conveyors (AREA)
  • Ship Loading And Unloading (AREA)
  • Auxiliary Methods And Devices For Loading And Unloading (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、粉体や粒体等の
ばら物を例えば一対の重ね合せられたコンベヤベルトの
間に挟んで搬送する粉粒体搬送機に関し、特にベルトコ
ンベヤで構成される水平(横)搬送部と垂直(上下)搬
送部を有し、前記横搬送部から前記上下搬送部に至る途
中でベルトに付着した粉粒体の落下飛散や粉塵の発生を
防止するための粉塵・落粉飛散防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】石炭や鉄鉱石あるいは穀物等ばら状の物
質(以下粉粒体)を例えば船艙から荷揚げして他場所へ
搬送し、あるいは逆に地上の積荷場所から船艙内へ荷積
みする搬送装置として、一対のベルトコンベヤを重ね合
せて2重ベルトコンベヤとし、これを横搬送部から上下
搬送部へ屈曲させるとともに、この上下搬送部を上端を
支点に揺動(スイング)動作させるようにしたツインベ
ルト式搬送機が知られている。前記粉粒体は前記2重ベ
ルトコンベヤの重ねられたベルト間に挟まれてベルトの
回動で前記上下搬送部から前記横搬送部へと搬送され、
前記横搬送部の元付側から地上の搬出コンベヤへ渡され
る。
【0003】前記横搬送部は旋回、起伏動作するブーム
に保持され、また前記上下搬送部は前記ブームの先端に
枢着された揺動フレーム即ち垂直フレームに支持されて
垂直面内で揺動する。前記粉粒体は重ね合されたベルト
間に挟まれているものの、前記ベルトの上側あるいは下
側の外面にも粉粒体が付着し、前記ベルトの走行ととも
に前記横搬送部で先端側へ送られたベルト付着物がブー
ム先端部分から落下、飛散し、また搬送動作に伴って粉
塵も発生する。このような粉粒体のブーム先端からの落
下飛散を防止するために、従来、ブーム先端にゴム板等
の緩衝板を取り付け、前記横搬送部の先端から落下する
粉粒体を前記上下搬送部の垂直フレーム内へ落し込むよ
うにしたものが知られている。
【0004】図11はこの種のツインベルト式搬送機に
おける従来の落粉防止構造を示した部分的な概略図であ
る。図示しない旋回フレームから水平方向に伸長したブ
ーム5の先端部分に垂直フレーム6の上端部分が揺動可
能に枢支され、前記ブーム5に2重ベルトコンベヤから
成る横搬送部10が、また前記垂直フレーム6に上下搬
送部11がそれぞれ保持されている。なお、前記横搬送
部10でみて2重ベルトコンベヤの上側のベルトコンベ
ヤにおける戻り側のベルトをここでは上戻りベルト15
とし、下側のベルトコンベヤの戻り側のベルトを下戻り
ベルト16と称する。前記上下搬送部11では2重ベル
トコンベヤの元付側つまり搬送機の内側(前記旋回フレ
ーム側)の方に位置するベルトコンベヤの戻り側のベル
トが下戻りベルト16となり、外側(例えば海側)の方
に位置するベルトコンベヤの戻り側のベルトが上戻りベ
ルト15となる。前記ブーム5の先端に適当な長さのゴ
ム板17の上端が固着され、これによってゴム板17が
前記上戻りベルト15に沿って「のれん」状態に吊り下
げられる。
【0005】荷揚げ時には、重ね状態に接触している上
下重ねベルト18はその間に粉粒体を保持しつつコンベ
ヤ元付側へ走行し、外側の上戻りベルト15および下戻
りベルト16は前記元付部側から前記上下搬送部11の
下端へ向って戻り走行する。このとき前記外側の上戻り
ベルト15の表面に付着した粉粒体は上戻りベルト15
の走行に伴って前記横搬送部10の先端から斜め下方へ
落下し、ゴム板17に衝突して垂直フレーム6上部の受
口19から該フレーム6内に取り込まれ、周囲への飛散
が防止される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したゴムのれん式
の落粉防止構造は粉粒体の落下に対する一次の緩衝機能
として上戻りベルト部分に対しては或る程度の効果が認
められるが、ゴム板に衝突してから側方へ飛び散る粉粒
体もあり、完全な落粉飛散防止としては充分ではない。
また、下戻りベルトに対しては前記ゴム板に粉粒体が衝
突せず、効果は期待できない。発塵に対しては全く効果
がない。前記ゴム板は上端で横搬送部の起伏ブームに固
着されてブーム先端から吊り下げられているだけであ
り、強風や前記ブームの旋回、起伏動作に伴なって落粉
がゴム板に当らない場合もある。さらに、前記ブームの
起伏動作や垂直フレームのスイング動作に対しての追従
性がない等、多くの問題があった。
【0007】本発明は、2重ベルトコンベヤの上下戻り
ベルトの外面に付着して送られてくる粉粒体の落粉の飛
散および搬送動作に伴なう周囲への粉塵を有効に防止で
き、また上下搬送部のスイング動作に完全に追従して揺
動することができ、強風等による危険な揺れ動きが起ら
ず、安全操業を確保できるツインベルト式粉粒体搬送機
の粉塵・落粉飛散防止装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、旋回フ
レームに旋回および起伏動作可能に保持された横搬送部
と、該横搬送部の先端に揺動可能に枢着された上下搬送
部と、前記横搬送部の元付部から前記上下搬送部の下端
まで配設された2重ベルトコンベヤとを有し、前記2重
ベルトコンベヤの上下重ねベルト間に粉粒体を挟み付け
て搬送するツインベルト式粉粒体搬送機において、前記
横搬送部の起伏ブームの先端部に固着された円弧状サイ
ドカバーと、該円弧状サイドカバーに形成され、かつ前
記上下搬送部の揺動中心を円弧中心とする円弧形ガイド
レールと、前記円弧状サイドカバーに隣接して配置さ
れ、かつ該円弧状サイドカバーの外周部に沿って転動可
能なシールベルトベンドプーリと、前記円弧形ガイドレ
ールに沿うように張り渡され、かつ前記シールベルトベ
ンドプーリで偏倚されて前記上下搬送部の垂直フレーム
に沿って下方へ垂下する一対のシールベルトと、前記垂
直フレームに装着され、かつ前記シールベルトの垂下部
の側部を遮蔽する下側サイドカバーとを有し、前記シー
ルベルトは前記上下搬送部とともに揺動可能で、かつそ
の一端が固定され、他端がベルト緊張手段に連結され、
前記一対のシールベルトおよび前記円弧状サイドカバー
と前記下側サイドカバーによって前記2重ベルトコンベ
ヤの周囲が囲包されるようにしたツインベルト式粉粒体
搬送機の粉塵・落粉飛散防止装置が提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明を好適な実施形態に
ついて図面を参照して説明する。図1は本発明の1実施
形態に係る粉塵・落粉飛散防止装置を装備したツインベ
ルト式粉粒体搬送機の概略的な全体側面図である。この
例の粉粒体搬送機は、例えば特開平11−246050
号公報に示されるように、荷揚げ荷積み兼用機として構
成されているが、本発明はこのようなタイプのもの以外
のツインベルト式粉粒体搬送機にも適用されることは勿
論である。まず、図1を参照して、その概略を簡単に説
明すれば、岸壁上に筒状支柱1が設置され、該支柱1の
上部に旋回装置2を介して旋回フレーム3が設けられて
いる。旋回フレーム3の上端には横搬送部10の起伏ブ
ーム5が旋回フレーム3に対して起伏可能に設けられ、
旋回フレーム3の基部と起伏ブーム5との間に装着され
た起伏駆動シリンダ8によって横搬送部10が起伏動作
するようになっている。起伏ブーム5の先端には上下搬
送部11の垂直フレーム6が連結され、起伏ブーム5と
垂直フレーム6との間に装着された揺動駆動シリンダ7
によって垂直フレーム6、したがって上下搬送部11が
起伏ブーム5の先端を支点に垂直面内で揺動動作する。
【0010】垂直フレーム6の先端から起伏ブーム5の
元付部近傍にかけて2体の重ね合されたベルトコンベヤ
12が、それらのベルト搬送面を重ね合せるようにして
設置され、またこの垂直フレーム6下端の2重ベルトコ
ンベヤ12の端部プーリに隣接してスクリュウフィーダ
部Fが端部プーリ保持フレームを介して設けられてい
る。垂直フレーム6と前記2重ベルトコンベヤ12によ
って、この実施形態の上下搬送部11が構成され、起伏
ブーム5と前記2重ベルトコンベヤ12によって横搬送
部10が構成される。
【0011】横搬送部10の起伏ブーム5の先端部に本
発明に係る粉塵・落粉飛散防止装置60が設けられ、か
つ後述する一対のシールベルト20,21が上下搬送部
11の垂直フレーム6に沿って下方へ或る長さで伸長し
ている。図2は横搬送部と上下搬送部の連結部における
粉塵・落粉飛散防止装置の側面図、図3は図2の矢視F
から見た側面図で、垂直フレームの一部分を裁断して示
した図である。シールベルト構造物は2重ベルトコンベ
ヤ12の上戻りベルト15に対峙する上シールベルト2
0と下戻りベルト16に対峙する下シールベルト21で
構成され、したがって上下搬送部11の2重ベルトコン
ベヤ12はこれらの上下シールベルト20,21で挟ま
れる形態となる。起伏ブーム5の先端部分には、重ね合
されて搬送面を構成する上下重ねベルト18のベンドプ
ーリ22と、戻り側の上戻りベルト15および下戻りベ
ルト16のベンドプーリ23,25がそれぞれ軸支され
ている。また、起伏ブーム5の先端に円弧状のサイドカ
バー26が固着されている。この円弧状サイドカバー2
6は上下重ねベルト18のベンドプーリ22の軸線に直
角な方向(矢視F)からみて上下重ねベルト18および
上、下戻りベルト15,16を挟むようにブーム5の先
端両側にそれぞれ設けられている。
【0012】上下搬送部11の垂直フレーム6が上下重
ねベルト18のベンドプーリ22を中心として揺動動作
するときに該ベンドプーリ22の下側に位置する可動の
下戻りベルトベンドプーリ27も垂直フレーム6と一体
で揺動するが、そのために両側の円弧状サイドカバー2
6には、この下ベルトベンドプーリ27の軸27aが貫
通する円弧形長溝28が形成されている。長溝28には
該溝28の長さ方向に沿って中央で切り込みの入ったゴ
ム板29で閉塞され、下ベルトベンドプーリ27の軸2
7aはこの切込部29aから外方へ突出する。
【0013】円弧状サイドカバー26の周縁部および内
側面には、上下重ねベルト18のベンドプーリ22の軸
芯を中心とした上シールベルト側円弧形ガイドレール3
0および下シールベルト側円弧形ガイドレール31が固
着されている。図4は図2のA−A線に沿った断面図で
あり、上シールベルト側円弧形ガイドレール30を示し
ている。また図5は図2のB−B線に沿った断面図であ
り、下シールベルト側円弧形ガイドレール31を示した
ものである。上シールベルト側円弧形ガイドレール30
は円弧状サイドカバー26の周縁部から外フランジ状に
形成され、かつその先端縁30aがL形に折曲された形
状となっており、2重ベルトコンベヤ12の上戻りベル
ト15に対面する側の上シールベルト20が上シールベ
ルト側円弧形ガイドレール30に沿うように配置され
る。
【0014】また、下シールベルト側円弧形ガイドレー
ル31は円弧状サイドカバー26の内側面に内フランジ
状に形成され、同様に2重ベルトコンベヤ12の下戻り
ベルト16に対面して下シールベルト側円弧形ガイドレ
ール31に沿って下シールベルト21が配置されてい
る。これらのガイドレール30,31の中途部下方寄り
にそれぞれ上シールベルトベンドプーリ32および下シ
ールベルトベンドプーリ33が配置され、上シールベル
ト20および下シールベルト21はそれぞれその上端が
起伏ブーム5先端部に元付パイプ45,46を介して固
着され、各ガイドレール30,31の中途部から上およ
び下シールベルトベンドプーリ32,33で下方へ曲げ
られ、垂直フレーム6に沿って適当な長さで下方へ垂れ
下げられている。
【0015】図6は図2のC−C線に沿った拡大断面図
である。上下各シールベルト20,21の下端にはベル
ト緊張装置としての角板状の重錘35が取り付けられて
いる。この重錘35のそれぞれ両側部近くの片面に複数
個の重錘ガイドローラ36が軸受36aによって軸支さ
れている。また各シールベルト20,21の外側で垂直
フレーム6に沿ってコ字形横断面形状の重錘ガイドレー
ル37が該フレーム6に装着されている。各シールベル
ト20,21は重錘35の自重で下方に或る張力をもっ
て引張られている。重錘ガイドレール37は図2に示す
ようにシールベルト20,21の重錘位置よりも或る長
さで上下に伸長して設けられ、重錘ガイドローラ36が
この重錘ガイドレール37に沿って転動し、これによっ
て上下搬送部11のスイング動作時に重錘35、したが
ってシールベルト20,21の垂下部分がガイドされ
る。なお垂直フレーム6にはシールベルト20,21の
表裏面を互い違いに挟むように複数個の支持ローラ手段
が軸支されており、これによってシールベルト20,2
1の垂下部の中間部分が支持されるようになっている。
この支持ローラ手段によって重錘35の重量をそれ程大
きくしなくてもシールベルト20,21の撓みが解消さ
れる。前記支持ローラ手段は、この実施形態では、図7
に示すようにローラ軸39に複数個の円板状ローラ38
が軸方向に所定間隔で並べて配置された構造を有する。
【0016】円弧状サイドカバー26の下部に隣接し
て、該サイドカバー26の周縁部に沿う凹円弧形の上縁
40aを持つ大略矩形状の下側サイドカバー40が上下
シールベルト20,21の垂下部の側部間を遮蔽するよ
うに垂直フレーム6に取り付けられている。下側サイド
カバー40の上縁40aの前後側縁40b,40cには
その端縁より突き出すようにゴム板が貼り付けられてお
り、該ゴム板の端縁を円弧状サイドカバー26および上
下シートベルト20,21に接当させてこれら円弧状サ
イドカバー26および上下シートベルト20,21と下
側サイドカバー40との間の隙間を満たしている。下側
サイドカバー40はシールベルト20,21に沿って下
方へ適切な長さで伸長しており、具体的には、図2に示
す如く少なくとも重錘ガイドレール37の上端近傍部分
まで延在し、これによって垂直フレーム6の上部分では
上下搬送部11の2重ベルトコンベヤ12の周囲は両側
の円弧状サイドカバー26、前記一対のシートベルト2
0,21およびその両側部の下側サイドカバー40から
成るシール構造物で遮蔽される。なお、装置のメンテナ
ンスの際の内部点検を容易にするために円弧状サイドカ
バー26および下側サイドカバー40には開閉点検口4
1が設けられている。
【0017】上下搬送部11の垂直フレーム6には下側
サイドカバー40の中〜下部近くからフレーム下端まで
該フレーム6の周囲4側面を囲包するフレームカバー5
5が固着されている。したがって、垂直フレーム6の内
側部に沿って下方へ垂下する一対のシールベルト20,
21や重錘35のガイドレール37、あるいは2重ベル
トコンベヤ12など垂直フレーム6の内側に伸長してい
る構造物はフレームカバー55で周囲が覆われる。ま
た、横搬送部10の起伏ブーム5の上側にもブームカバ
ーが装着され、起伏ブーム5に沿う横搬送部10の2重
ベルトコンベヤ12はこのブームカバーで覆われる。
【0018】荷揚げ動作時には2重ベルトコンベヤ12
の上下重ねベルト18間に粉粒体が挟まれて上下搬送部
11の下端から横搬送部10の元付側へ搬送され、上戻
りベルト15および下戻りベルト16は逆に横搬送部1
0から上下搬送部11へ戻り走行し、この時これらの上
下戻りベルト15,16の表面に付着した粉粒体は横搬
送部10と上下搬送部11との間の2重ベルトコンベヤ
12の屈曲部で落粉するが、上述のようにこの部分の2
重ベルトコンベヤ12の周囲はシールベルト20,2
1、円弧状サイドカバー26および下側サイドカバー4
0によって遮蔽されているので、周囲に飛散することな
く垂直フレーム6内に落下し、船艙内に戻される。
【0019】搬送動作に伴って粉塵も発生するが、横搬
送部10の起伏ブーム5のカバー42およびシールベル
ト20,21やサイドカバー26,40によって粉塵の
周囲への飛散も防止される。なお、外フランジ状の上シ
ールベルト側円弧形ガイドレール30に沿った上シール
ベルト20の巾は内フランジ状の下シールベルト側円弧
形ガイドレール31に沿う下シールベルト21の巾より
若干大きくなっているが、前述したように上下シールベ
ルト20,21の垂下部の上側部を覆う下側サイドカバ
ー40に縁取りされた帯状のゴム板によってこれらのシ
ールベルト20,21と下側サイドカバー40の側縁と
の間で隙間が生じないように配慮されている。
【0020】上下搬送部11が横搬送部10に対して揺
動動作する時には、垂直フレーム6の揺動に伴って上シ
ールベルトベンドプーリ32および下シールベルトベン
ドプーリ33は円弧状サイドカバー26の円弧形ガイド
レール30,31沿って転動移動し、上下シールベルト
ベンドプーリ32,33で下方へ曲げられた上下シール
ベルト20,21の垂下部および下側サイドカバー40
も垂直フレーム6と共に同方向に追従揺動し、シールベ
ルト外への落粉の飛散や粉塵の飛散が生じない。図8は
上下搬送部11の下端が海側へ最大に揺動した時の状態
を示しており、この状態では上戻りベルト側の上シール
ベルト20が最大伸長状態、下戻りベルト側の下シール
ベルト21が最小伸長状態となる。図9は上下搬送部1
1が図8と反対側(陸側)へ最大に揺動した時であり、
上戻りベルト側の上シールベルト20が最小伸長状態、
下戻りベルト側の下シールベルト21が最大伸長状態と
なっている。
【0021】上述の実施形態では、上下シールベルト2
0,21の各上端を起伏ブーム5に固定し、下端に重錘
35を取り付けて下方へ緊張状態に伸長させ、上下搬送
部11の揺動時に前記重錘35が垂直フレーム6上をス
ライドするようにしたが、本発明の他の実施形態ではこ
れを逆にして上下各シールベルト20,21の下端を垂
直フレーム6に固定し、上端を適切な引張り手段で引き
上げるようにしてもよい。図10はこの場合の粉塵・落
粉飛散防止装置の概略図である。上下シールベルト2
0,21の下端20a,21aが垂直フレーム6に固着
され、垂直フレーム6に沿って上方へ伸長し、上シール
ベルト20は上シールベルトベンドプーリ32を経て円
弧状サイドカバー26の上シールベルト側円弧形ガイド
レール30に沿って伸び、かつ起伏ブーム先端のベンド
プーリ50で曲げられて起伏ブーム5の上面のカバー内
を通ってブーム元付部近くのベルト緊張装置52に連結
される。下シールベルト21も同様に垂直フレーム6に
下端が固着され、下シールベルトベンドプーリ33を経
て円弧状サイドカバー26の下シールベルト側円弧形ガ
イドレール31に沿って伸び、かつ下シールベルト側円
弧形ガイドレール31の上端のベンドプーリ51から起
伏ブーム5に沿って元付部側のベルト緊張装置53に連
結される。
【0022】この実施形態でも垂直フレーム6の揺動動
作に伴って上下シールベルト20,21の垂下部が揺動
するが、上下シールベルト20,21はそれぞれのベル
ト緊張装置52,53によって常時元付側へ引き付けら
れているので、上下搬送部11の揺動動作によっても上
下搬送部11から横搬送部10へかけてベルト20,2
1の撓みが生じることはなく、シールベルト20,21
の垂下部は上下搬送部11の揺動に追従して揺動する。
この実施形態でも円弧状サイドカバー26の下側には上
下シールベルト20,21の側部を閉塞する下側サイド
カバー40が設けられ、これによって2重ベルトコンベ
ヤ12の屈曲部周囲が覆われ、上下搬送部11が揺動動
作する時にも、この屈曲部で上、下戻りベルト15,1
6から落下する粉粒体の周囲への飛散および粉塵の飛散
が防止される。なお、この実施形態ではシールベルト下
端の重錘35やそのガイドローラ36および重垂ガイド
レール37が不要で、また上下シールベルト20,21
の垂下部の支持ローラ手段(例えば図7の円板状ローラ
38)は設ける必要がないので、上下搬送部11が細形
となり、上下搬送部11の下端に装備される掻取部をハ
ッチ口より隠れている船艙内の側方に寄せることがで
き、荷役効率を向上し得る。横搬送部10上の前記ベル
ト緊張装置52,53も図示のようなばね式あるいは重
錘式のものに限定されず、例えばシリンダ装置のピスト
ンロッドにそれぞれのシールベルト20,21の上端を
連結し、シールベルト全体を横搬送部10から上下搬送
部11に緊張状態に保持するようにしてもよい。
【0023】本発明は横搬送部と上下搬送部を持つ粉粒
体搬送機のブーム先端にのみ適用されるものでなく、搬
送部がスイングする箇所全般の落粉、粉塵飛散防止に適
用可能であり、また任意の可動する集塵箇所にも適用で
きる。船舶用アンローダ等の荷揚げ装置だけでなく、荷
積み装置その他集荷装置全般にも同様に適用できる。ま
た、粉粒体を搬送するベルトコンベヤのベルト構造も2
重ベルトに限らず、ヒレ付ベルト(耳機付特殊ベルト)
を用いるものに対しても適用できる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、落
粉や発塵の起る箇所のコンベヤ周囲4側面がシール構造
物で完全に囲包されるので、ベルトコンベヤの上側およ
び下側の戻りベルトの表面に付着した粉粒体の落粉時の
周囲への飛散や発塵が防止され、安全で環境に配慮した
操業が可能となる。前記シール構造物は旋回およびスイ
ング動作する搬送部の動作に追従して動き、また強風等
によって不慮に揺れ動くことがなく、この点でも確実で
安全な操業が確保される。前記搬送部に対する追従動作
のための動力は全く不要であり、また前記搬送部を囲包
する構造であるにもかかわらず、前記搬送部の外形は大
きくならず、狭い荷揚げ箇所に対しても適用でき、船舶
用のアンローダとして利用する場合、大型船から小型船
まで適用範囲の広い粉塵・落粉飛散防止装置が得られる
等、多くの利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る本発明の1実施形態に
係る粉塵・落粉飛散防止装置を装備したツインベルト式
粉粒体搬送機の概略的な全体側面図である。
【図2】図1の実施形態における粉粒体搬送機の横搬送
部と上下搬送部の連結部における粉塵・落粉飛散防止装
置の側面図である。
【図3】図2の矢視Fから見た一部裁断側面図である。
【図4】図2のA−A線に沿った断面図である。
【図5】図2のB−B線に沿った断面図である。
【図6】図2のC−C線に沿った拡大断面図である。
【図7】本発明の実施形態に係るシールベルト垂下部の
支持ローラ手段の側面図である。
【図8】図2の実施形態で上下搬送部の下端が海側へ最
大に揺動した時の状態を示した側面図である。
【図9】上下搬送部が図7と反対側(陸側)へ最大に揺
動した時の状態を示した側面図である。
【図10】本発明の他の実施形態に係る粉塵・落粉飛散
防止装置の概略的な側面図である。
【図11】ツインベルト式搬送機における従来の落粉防
止構造を示した部分的な概略図である。
【符号の説明】 5 起伏ブーム 6 垂直フレーム 10 横搬送部 11 上下搬送部 15 上戻りベルト 16 下戻りベルト 20 上シールベルト 21 下シールベルト 26 円弧状サイドカバー 30 上シールベルト側円弧形ガイドレール 31 下シールベルト側円弧形ガイドレール 32 上シールベルトベンドプーリ 33 下シールベルトベンドプーリ 35 重錘(ベルト緊張装置) 37 重錘ガイドレール 40 下側サイドカバー 52,53 ベルト緊張装置 60 粉塵・落粉飛散防止装置

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】旋回フレームに旋回および起伏動作可能に
    保持された横搬送部と、該横搬送部の先端に揺動可能に
    枢着された上下搬送部と、前記横搬送部の元付部から前
    記上下搬送部の下端まで配設されたベルトコンベヤとを
    有し、前記ベルトコンベヤを用いて粉粒体を搬送する粉
    粒体搬送機において、前記横搬送部の起伏ブームの先端
    部に固着された円弧状サイドカバーと、該円弧状サイド
    カバーに形成され、かつ前記上下搬送部の揺動中心を円
    弧中心とする円弧形ガイドレールと、前記円弧状サイド
    カバーに隣接して配置され、かつ該円弧状サイドカバー
    の外周部に沿って転動可能なシールベルトベンドプーリ
    と、前記円弧形ガイドレールに沿うように張り渡され、
    かつ前記シールベルトベンドプーリで偏倚されて前記上
    下搬送部の垂直フレームに沿って下方へ垂下する一対の
    シールベルトと、前記垂直フレームに装着され、かつ前
    記シールベルトの垂下部の側部を遮蔽する下側サイドカ
    バーとを有し、前記シールベルトは前記上下搬送部とと
    もに揺動可能で、かつその一端が固定され、他端がベル
    ト緊張手段に連結され、前記一対のシールベルトおよび
    前記円弧状サイドカバーと前記下側サイドカバーによっ
    て前記ベルトコンベヤの周囲が囲包されることを特徴と
    する粉粒体搬送機の粉塵・落粉飛散防止装置。
  2. 【請求項2】前記シールベルトは一端が前記起伏ブーム
    の先端に固着され、前記ベルト緊張手段は、前記垂直フ
    レームに沿って案内される重錘で構成されることを特徴
    とする請求項第1項に記載した粉粒体搬送機の粉塵・落
    粉飛散防止装置。
  3. 【請求項3】前記シールベルトは一端が前記垂直フレー
    ムの中途部に固着され、他端が前記起伏ブームに沿って
    伸び、かつ該起伏ブームに保持されたベルト緊張手段に
    連結されることを特徴とする請求項第1項に記載した粉
    粒体搬送機の粉塵・落粉飛散防止装置。
JP2000137321A 2000-05-10 2000-05-10 粉粒体搬送機の粉塵・落粉飛散防止装置 Expired - Fee Related JP3453575B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000137321A JP3453575B2 (ja) 2000-05-10 2000-05-10 粉粒体搬送機の粉塵・落粉飛散防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000137321A JP3453575B2 (ja) 2000-05-10 2000-05-10 粉粒体搬送機の粉塵・落粉飛散防止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001315970A JP2001315970A (ja) 2001-11-13
JP3453575B2 true JP3453575B2 (ja) 2003-10-06

Family

ID=18645113

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000137321A Expired - Fee Related JP3453575B2 (ja) 2000-05-10 2000-05-10 粉粒体搬送機の粉塵・落粉飛散防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3453575B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114620512B (zh) * 2022-03-31 2023-10-27 大冶市诚利机械有限公司 一种装船机用的动态金属硬密封卸料罩

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001315970A (ja) 2001-11-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH1087046A (ja) 砕砂製造設備のベルトコンベヤ
RU2016110528A (ru) Установка по переработке минеральных материалов и способ управления такой установкой
CN114104775A (zh) 一种波形挡边输送带卸船机
JP3453575B2 (ja) 粉粒体搬送機の粉塵・落粉飛散防止装置
US6293389B1 (en) En masse bulk material conveyor apparatus
CN106005270A (zh) 散料采卸船
US4890721A (en) Belt clamp type unloader
KR101175788B1 (ko) 연속하역기용 하역장치
KR20100074902A (ko) 낙하물 회수장치
JPS6126283Y2 (ja)
JP5434723B2 (ja) ヤード移動機
JP3394701B2 (ja) アンローダにおけるスクリューフィーダから垂直搬送部へのバラ物送り込み構造
JP3316419B2 (ja) コンベア搬送装置の粉塵発生防止装置
JP3987189B2 (ja) ばら物運搬船の荷揚装置
JP2524772B2 (ja) 2重ベルトコンベアを備えたアンロ―ダ
CZ304295B6 (cs) Pásový dopravník
JPS5878926A (ja) 連続式アンロ−ダ
KR101223111B1 (ko) 벨트콘베이어의 운송물 낙하 방지 장치
JPS6245132B2 (ja)
JP3734861B2 (ja) ばら物運搬用パイプコンベヤにおける粉塵飛散防止装置
SU1137040A1 (ru) Питатель дл загрузки конвейеров
CN205820427U (zh) 皮带机用可调式中转料斗
JPH0452168Y2 (ja)
SU1146248A1 (ru) Секци дл поддержани ленты конвейера в месте ее загрузки
JPS59149239A (ja) 竪型ベルトコンベヤからの荷受け方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3453575

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080725

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080725

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090725

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090725

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100725

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110725

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110725

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120725

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120725

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120725

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130725

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130725

Year of fee payment: 10

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees