JP3453441B2 - Co検出センサ付燃焼装置およびそのco検出センサのヒートアップ処理方法 - Google Patents

Co検出センサ付燃焼装置およびそのco検出センサのヒートアップ処理方法

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JP3453441B2 JP29783594A JP29783594A JP3453441B2 JP 3453441 B2 JP3453441 B2 JP 3453441B2 JP 29783594 A JP29783594 A JP 29783594A JP 29783594 A JP29783594 A JP 29783594A JP 3453441 B2 JP3453441 B2 JP 3453441B2
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正徳 榎本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一酸化炭素ガス(CO
ガス)の濃度を検出するCO検出センサが設置されてい
るCO検出センサ付燃焼装置およびそのCO検出センサ
のヒートアップ処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3には、燃焼装置として一般的な給湯
器のシステム構成が示されている。同図において、熱交
換器2の入口側には給水管3が接続されており、この給
水管3には入水温を検出する入水サーミスタ10と、入水
量を検出する流量検出手段の流量センサ9とが設けられ
ている。熱交換器2の出口側には給湯管4が接続され、
この給湯管4の出口側には給湯栓1が設けられている。
さらに、給湯管4にはギヤモータによって開弁量が制御
される流量制御手段としての水量制御弁16と、出湯温を
検出する出湯サーミスタ11とが設けられている。
【0003】熱交換器2の下方には燃焼加熱手段として
のバーナ7、バーナ7の点火を行うイグナイタ電極18、
着火を検知するフレームロッド電極19、および給排気を
行う燃焼ファン5が配設されており、バーナ7のガス導
入口にはガスノズル6が対向配置され、このガスノズル
6に通じるガス管8にはガス供給量を開弁量によって制
御するガス比例弁13と、管路の開閉を行うガス電磁弁12
とが介設されている。
【0004】この種の給湯器には制御装置14が備えられ
ており、この制御装置14にはリモコン15が接続され、こ
のリモコン15には給湯運転を指令するボタンや給湯温度
を設定するボタンや給湯設定温度の表示部等が設けられ
ている。また、排気トップ側の壁面には排気ガス中のC
O濃度(一酸化炭素ガス濃度)を検出するCO検出セン
サとしてのCOセンサ(一酸化炭素ガスセンサ)20が設
けられており、このCOセンサ20のCO検出信号は制御
装置14に加えられている。
【0005】制御装置14は給湯燃焼運転を制御する回路
と、CO安全動作を行う回路とを備えており、給湯燃焼
運転の制御回路は、給湯器の給湯動作を次のように制御
する。給湯栓1が開けられると流量センサ9が入水量を
検出して、その入水量がある一定以上(最低作動流量以
上)になったときに流量センサ9からの信号を受けて、
制御装置14は燃焼ファン5を回転させる。そして、燃焼
ファン5の回転が所定の回転領域に入ったときにガス電
磁弁12およびガス比例弁13を開けてバーナ7へガスの供
給を行い、イグナイタ電極18による点火動作を行う。フ
レームロッド電極19がガスの着火を検出すると、制御装
置14は出湯温度を設定温度にするようフィードフォワー
ド制御を行い、ガス比例弁13の開弁量を可変し、熱交換
器2から出る湯温を設定温度になるように燃焼制御を行
い、湯温の安定後は、フィードフォワード制御とフィー
ドバック制御の併用制御により燃焼制御が行われる。
【0006】この燃焼制御に際し、制御装置14は、CO
センサ20の検出信号に基づいて制御を行うようになって
おり、COセンサ20から得られるCO検出値(CO検出
濃度)が予め与えられる基準値を下回るときには、入水
温度を設定温度に高めるために必要な要求熱量に応じて
ガス比例弁13の開弁制御によりガス供給量を制御し、こ
れに合わせて、そのガス量に見合う空気量が得られるよ
うに燃焼ファン5の回転制御を行う。一方、COセンサ
20で検出されるCO検出値が前記基準値を越えたときに
は、不完全燃焼状態を完全燃焼方向に燃焼改善するため
に、燃焼ファン5の回転数を所定量高めて燃焼の空気量
をアップし、排気ガス中のCOガス濃度を低下する方向
に燃焼制御を行う。なお、燃焼ファン5の回転数を高め
る代わりに、ガス比例弁13の開弁量を絞り、バーナ7へ
のガス供給量を低減してCO発生濃度の低減を図ること
もある。
【0007】前記制御装置14のCO安全動作の回路は、
COセンサ20で検出されるCO検出濃度が、予め与えら
れる危険濃度に達したときに燃焼停止を行ったり、ある
いは、所定のサンプリング時間毎にCOセンサ20のCO
検出信号をサンプリングし、そのサンプリング時毎にC
O検出値を積算していき、その積算値が予め与えられる
危険判断設定値に達したときに、燃焼停止を行うという
如く、様々な信号処理態様で、CO安全動作が行われ
る。
【0008】ところで、上記のような燃焼装置に設けら
れているCOセンサ20の一例として、接触反応式のセン
サがあり、図4および図5には、接触反応式のCOセン
サの例が示されている。これらの図において、基台31の
上面には3対の端子ピン32が突設され、各対の端子ピン
間に、例えば直径数10μmの細い白金線を介して、CO
ガスに感応しない比較素子34と、COガスに感応するC
O検出素子35と、温度検出素子42が設けられ、比較素子
34とCO検出素子35は仕切り板36によって仕切られてい
る。
【0009】これら比較素子34とCO検出素子35の周り
は、上下両端側が開口された筒状のグラスウール37に覆
われ、さらに、その外側は、金属カバー29により覆われ
ている。この金属カバー29の周壁内面には羽根状の板30
が切り起こしにより形成されており、切り起こし開口41
から排気ガスが内部に入り込むように形成されている。
【0010】この種のCOセンサ20においては、比較素
子34およびCO検出素子35は通電により約200 ℃に加熱
されており、この状態でCO検出素子35にCOガスが接
触すると、CO検出素子35とCOガスとの接触反応(接
触燃焼反応)が生じ、この反応によりCO検出素子35の
温度が上昇して電気抵抗が大きくなり、この抵抗変化に
よりCOセンサ20から取り出される電流の変化が生じ、
その変化に基づいてCOガス濃度が検出される。なお、
このとき、温度検出素子42により検出される温度情報に
基づいて、COセンサ出力の温度補償が行われる。
【0011】ところで、この種のCOセンサ20は、上記
のようにCO検出素子35に接触するCOガスによる接触
燃焼反応に基づいてCOガス濃度を検出するために、C
O検出素子35および比較素子34の表面は、常にきれいな
状態にしておく必要がある。しかしながら、燃焼装置の
燃焼運転時に排気される排気ガス中には、COガスの他
に、二酸化炭素やハイドロカーボン、カルボン酸等の物
質が含まれているために、これらの物質がCO検出素子
35や比較素子34の表面に付着してしまい、そうすると、
素子表面をきれいな状態にしておくことができず、CO
検出動作が的確に行われなくなってしまう。
【0012】そこで、従来は、図6の(b)に示すよう
に、燃焼運転開始時に、CO検出素子35と比較素子34へ
の通電量を燃焼運転中の通電量VS よりも多くして、ヒ
ートアップ通電量VUPとし、同図の(c)に示すよう
に、素子の温度を例えば500 ℃といった高温に上昇させ
ることにより、素子にヒートクリーニングを施し、素子
表面に付着した前記ハイドロカーボン等の付着物質を熱
分解して剥離させ、ハイドロカーボン等の除去を行って
いた。
【0013】なお、上記ヒートクリーニングの間は、C
Oセンサ20によるCOガス濃度の検出は行われないよう
になっているために、ヒートクリーニングのためのヒー
トアップ処理時間Tは、例えば、20秒といった短い時間
に予め設定されており、この短い時間内で迅速にヒート
アップ処理が行われ、ヒートアップ処理終了後に、直ち
にCOセンサ20によるCOガス濃度の検出を行うように
することで、前記制御装置14による燃焼制御動作やCO
安全動作が支障なく行えるようにしている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、燃焼運
転開始時にはCOセンサ20のCO検出素子35等の素子が
ほぼ室温程度に冷えており、また、その周りのグラスウ
ール37等も冷えているために、CO検出素子35と比較素
子34に通電を行っても、CO検出素子35等の温度が急激
に500 ℃といった高温に達するようにすることは難し
く、そのため、燃焼開始時の20秒といった短い時間のヒ
ートアップ処理時間では、図6の(c)に示したよう
に、素子温度が500 ℃に達してから500 ℃の温度に保た
れる時間(TR)が非常に短かった。
【0015】しかも、燃焼装置の燃焼運転が停止してか
ら再び燃焼運転が開始するまでには、ある程度の時間が
経過しているために、前記ハイドロカーボン等の付着物
質がCO検出素子35等の素子表面に強固に付着し、中に
は一部反応してしまうものもあり、そのようにこびりつ
いてしまった付着物質を短時間で熱分解して除去するこ
とは難しかった。
【0016】さらに、従来のヒートクリーニングは、燃
焼運転開始時に行われ、機器が燃焼している中で行われ
るために、機器から排気される排気ガスがCOセンサ20
の周りにあり、COセンサ20の周辺雰囲気にハイドロカ
ーボン等の物質が多く存在する中で行われることにな
り、そのため、ヒートクリーニングの効率が悪く、付着
物質の除去が十分に行われなかった。
【0017】以上のように、従来の燃焼装置において
は、実際には、COセンサ20のCO検出素子35のヒート
クリーニングを的確に行うことができなかったために、
燃焼装置を使用しているうちに、COセンサ20のCOガ
ス検出感度が低下し、COセンサ20の検出信号に基づい
て行われる燃焼運転動作やCO安全動作に支障を来すと
いう問題を招いていた。
【0018】本発明は、上記従来の課題を解決するため
になされたものであり、その目的は、CO検出センサの
ヒートクリーニングを効率良く、確実に行うことが可能
であり、それにより、燃焼運転動作やCO安全動作を長
期に亙って的確に行うことができるCO検出センサ付燃
焼装置およびそのCO検出センサのヒートアップ処理方
法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のように構成されている。すなわち、本
発明のCO検出センサ付燃焼装置は、CO検出素子を有
し、燃焼運転時に該CO検出素子に通電してCO検出素
子とCOガスとを接触反応させて排気ガス中のCO濃度
を検出する接触反応式のCO検出センサを備えたCO検
出センサ付燃焼装置において、燃焼運転動作の停止信号
を検出する燃焼停止検出手段と、該燃焼停止検出手段に
より燃焼運転動作の停止信号を検出したときには前記C
O検出素子への通電量を多くしてCO検出素子の温度を
ヒートクリーニングの温度まで高めてヒートクリーニン
グを行うセンサ通電量制御手段とを設けたことを特徴と
して構成されている。
【0020】また、本発明のCO検出センサ付燃焼装置
のCO検出センサのヒートアップ処理方法は、CO検出
素子を有し、燃焼運転時に該CO検出素子に通電してC
O検出素子とCOガスとを接触反応させて排気ガス中の
CO濃度を検出する接触反応式のCO検出センサを備え
たCO検出センサ付燃焼装置において、燃焼運転動作の
停止信号を検出し、該停止信号が検出されたときには、
前記CO検出素子への通電量を多くしてCO検出素子の
温度をヒートクリーニングの温度まで高めることにより
燃焼運転終了直後にCO検出素子のヒートクリーニング
を行うことを特徴として構成されている。
【0021】
【作用】上記構成の本発明において、燃焼停止検出手段
により、燃焼装置の燃焼運転動作の停止信号が検出さ
れ、この停止信号が検出されたときには、センサ通電量
制御手段により、CO検出素子への通電量を多くするこ
とによりCO検出素子の温度がヒートクリーニングの温
度まで高められ、それにより、燃焼運転終了直後にCO
検出素子のヒートクリーニングが行われる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、本実施例の説明において、従来例と同一名
称部分には同一符号を付し、その重複説明は省略する。
本実施例のCO検出センサ付燃焼装置は、従来例と同様
に、図3に示す給湯器を対象にしており、給湯器の排気
トップ側に排気ガス中のCO濃度を検出するCOセンサ
20が設けられており、また、制御装置14には、CO安全
動作を行う回路と、図1に示すように、燃焼運転の制御
を行う回路としての燃焼運転制御部21とが設けられてい
る。本実施例において特徴的なことは、COセンサ20の
ヒートクリーニングを効率的に行う手段として、図1に
示すように、燃焼停止検出手段24とセンサ通電量制御手
段25とを設けたことである。
【0023】燃焼停止検出手段24には、燃焼運転制御部
21からの信号が加えられるようになっており、燃焼停止
検出手段24は、給湯器の燃焼運転動作が終了(停止)し
たときに、燃焼運転動作の停止信号を検出するものであ
り、燃焼運転動作の停止信号を検出したときには、燃焼
停止検出信号をセンサ通電量制御手段25に加える。
【0024】センサ通電量制御手段25は、給湯器の燃焼
運転が開始される前は、COセンサ20のCO検出素子35
と比較素子34への通電量をゼロとし、燃焼運転が行われ
ているときには、CO検出素子35等への通電量を予め与
えられている通電量VS としてCO検出素子35と比較素
子34の温度を200 ℃に保つ。
【0025】また、センサ通電量制御手段25は、燃焼停
止検出手段24から前記燃焼停止検出信号が加えられたと
きには、CO検出素子35と比較素子34への通電量を多く
して、CO検出素子35等の温度をヒートクリーニングの
温度まで高めてヒートクリーニングを行うものであり、
燃焼停止検出手段24から燃焼停止検出信号が加えられた
ときには、CO検出素子35と比較素子34への通電量を燃
焼運転中の通常の通電量VS よりも多くして、ヒートア
ップ通電量VUPとし、CO検出素子35と比較素子34の温
度を、例えば、500 ℃といったヒートクリーニングの温
度まで高める。そして、CO検出素子35への通電量を、
予め与えられたヒートアップ処理時間Tの間だけヒート
アップ通電量VUPとし、給湯器の燃焼運転終了直後にC
O検出素子35と比較素子34のヒートクリーニングを行
う。
【0026】本実施例は以上のように構成されており、
次にその動作について説明する。本実施例でも、従来の
給湯器と同様に、リモコン15の指示に従って制御装置14
により、給湯燃焼運転やCO安全動作が行われるが、本
実施例では、図2の(a)に示すように、燃焼運転が開
始され、燃焼運転制御部21から燃焼開始信号がセンサ通
電量制御手段25に加えられると、センサ通電量制御手段
25は、図2の(b)に示すように、COセンサ20のCO
検出素子35と比較素子34への通電量をVS まで高める。
そうすると、CO検出素子35と比較素子34の温度は、図
2の(c)に示すように、200 ℃まで高められる。ま
た、燃焼運転中はCO検出素子35等への通電量がVS
まま保たれ、それにより、CO検出素子35等の素子温度
も200 ℃に保たれる。
【0027】そして、給湯燃焼運転が終了すると、燃焼
停止検出手段24により、給湯器の燃焼運転動作の停止信
号が検出され、燃焼停止検出手段24からセンサ通電量制
御手段25へ燃焼停止検出信号が加えられる。そうする
と、センサ通電量制御手段25は、燃焼停止検出信号を受
けて、図2の(b)に示すように、CO検出素子35と比
較素子34への通電量を多くしてヒートアップ通電量VUP
まで増加させ、それにより、図2の(c)に示すよう
に、CO検出素子35と比較素子34の温度をヒートクリー
ニングの温度(500 ℃)まで高める。そして、CO検出
素子35等への通電量を、予め与えられたヒートアップ処
理時間Tの間だけヒートアップ通電量VUPのまま保ち、
それにより、図2の(c)に示すように、CO検出素子
35と比較素子34の温度が約500 ℃のまま一定時間保た
れ、CO検出素子35と比較素子34のヒートクリーニング
が行われる。
【0028】本実施例によれば、上記動作により、給湯
器の燃焼運転が停止したときに、CO検出素子35と比較
素子34のヒートアップ処理が行われるために、CO検出
素子35が200 ℃の状態から500 ℃までヒートアップすれ
ばよいことになり、また、CO検出素子35等の周りのグ
ラスウール37等も給湯器の燃焼運転中に暖められた状態
で給湯器の燃焼運転中に暖められた状態でCO検出素子
35等のヒートアップが行われるために、素子の温度を20
0 ℃から500 ℃まで上昇させるための時間は短くて済
み、そのため、たとえヒートアップ処理時間Tが従来の
ヒートアップ処理時間Tと同じであっても、CO検出素
子35等の素子温度を500 ℃(ヒートクリーニングの温
度)のまま長い時間(図のTR ′)保つことが可能とな
る。
【0029】また、本実施例によれば、上記のように、
CO検出素子35のヒートクリーニングは、燃焼運転停止
時に、即座に行われるために、前記ハイドロカーボン等
の付着物質がCO検出素子35の素子表面に強固に付着し
ていることはなく、付着物質を短時間で容易に除去する
ことが可能であり、しかも、ヒートクリーニングは、燃
焼運転終了後のクリーンな雰囲気で行われ、COセンサ
20の周辺雰囲気にハイドロカーボン等の物質が殆ど存在
しない中で行われるために、非常に効率良くヒートクリ
ーニングを行うことができる。
【0030】しかも、本実施例では、給湯器の燃焼運転
終了後にCO検出センサ35等のヒートクリーニングが行
われるために、従来のように、燃焼運転開始時にヒート
クリーニングを行う場合と異なり、ヒートクリーニング
終了後に直ちにCOセンサ20によるCOガス濃度の検出
を行う必要はないために、ヒートアップ処理時間Tを従
来よりも長く設定することも可能となり、ヒートアップ
処理時間を長くして、ハイドロカーボン等の付着物質の
熱分解を十分に行うことが可能となり、そのようにすれ
ば、CO検出素子35等のヒートクリーニングをより確実
に行うことができる。
【0031】そして、以上のように、効率良く、十分に
ヒートクリーニングが行われて、CO検出素子35等の素
子表面が非常にきれいな状態となったまま、次の燃焼運
転開始時までその状態が維持され、次回の給湯燃焼運転
が開始されるために、給湯燃焼運転やCO安全動作を、
COセンサ20の検出信号に基づいて的確に行うことが可
能となる。
【0032】さらに、従来は、燃焼運転開始時に行われ
るCOセンサ20のヒートクリーニングの間は、COセン
サ20によるCOガス濃度の検出が行われなかったが、本
実施例では、給湯燃焼開始直後からCOセンサ20による
COガス濃度の検出動作が行われるために、たとえ給湯
燃焼開始直後にCOガス濃度が異常に高い状態となった
としても、その状態を、COセンサ20によるCOガス濃
度の検出信号に基づいて、即座に検知することが可能と
なり、そのような異常状態に対する対処も迅速に行うこ
とが可能となる。
【0033】なお、本発明の上記実施例に限定されるこ
とはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記
実施例では、燃焼停止検出手段24とセンサ通電量制御手
段25は、制御装置14内に設けたが、燃焼停止検出手段24
やセンサ通電量制御手段25は、リモコン15側に設けられ
ていても構わない。
【0034】また、上記実施例では、CO検出素子35等
のヒートクリーニングを行うときに、素子温度を500 ℃
としたが、ヒートクリーニングのときの素子温度は500
℃にするとは限らず、適宜設定されるものであり、ま
た、ヒートアップ処理時間も適宜設定されるものであ
る。
【0035】さらに、上記実施例では、給湯器の燃焼運
転終了毎に、毎回、COセンサ20のCO検出素子35と比
較素子34への通電量を制御して、CO検出素子35等のヒ
ートクリーニングを行うようにしたが、例えば、燃焼運
転を2回行う毎に、1回ずつヒートクリーニングを行う
ようにしてもよい。
【0036】さらに、上記実施例では燃焼装置として給
湯器を例にして説明したが、本発明のCO検出センサ付
燃焼装置は、風呂釜、空調機、暖房機、冷房機、冷暖房
機、ファンヒータ等、ガスや石油を燃料とする他の様々
な燃焼装置に適用されるものである。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、燃焼停止検出手段によ
り、燃焼装置の燃焼運転動作の停止信号を検出し、この
停止信号が検出されたときには、センサ通電量制御手段
により、CO検出素子への通電量を多くしてCO検出素
子の温度をヒートクリーニングの温度まで高めることに
より、燃焼運転終了直後にCO検出素子のヒートクリー
ニングを行うために、従来のように、燃焼運転開始時に
CO検出素子の温度ヒートクリーニングの温度まで高め
るよりも短い時間でCO検出素子の温度をヒートクリー
ニングの温度まで高めることが可能となり、たとえヒー
トクリーニングのためのヒートアップ処理時間が従来と
同様であったとしても、CO検出素子の温度をヒートク
リーニングの温度で長い時間維持することができる。
【0038】そのため、本発明によれば、CO検出素子
に付着することが問題となるハイドロカーボン等の付着
物質の熱分解を十分に行うことが可能となり、しかも、
前記ヒートクリーニングは、燃焼運転終了直後に行われ
るために、ハイドロカーボン等の付着物質がCO検出素
子に強固に付着していることはなく、付着物質の熱分解
による除去を容易に行うことが可能となる。また、ヒー
トクリーニングは、燃焼運転終了後のクリーンな雰囲気
の中で行われ、CO検出素子の周辺雰囲気にハイドロカ
ーボン等の物質が殆ど存在しない状態で行われるため
に、非常に効率的にヒートクリーニングを行うことが可
能であり、付着物質の除去を確実に行うことができる。
【0039】そして、本発明によれば、CO検出素子へ
の付着物質が完全に除去された状態のまま次回の燃焼運
転開始時まで保たれるために、次回の燃焼運転開始時か
ら、即座に、COセンサによるCOガス濃度の検出が正
確に行われ、従来のように燃焼運転開始時に、ヒートク
リーニングのためにCOガス濃度の検出動作が行われな
いといったロスタイムもなく、CO検出センサの正確な
COガス濃度検出動作に基づいて、燃焼装置の燃焼運転
動作やCO安全動作が的確に行われる。
【0040】そして、以上のようなCO検出センサのヒ
ートアップ処理を行いながら燃焼装置を使用することに
より、本発明のCO検出センサ付燃焼装置は、CO検出
センサの検出信号に基づいて行われる燃焼運転動作やC
O安全動作を長期に亙って的確に行うことができる燃焼
装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるCO検出センサ付燃焼装置の一
実施例を示す要部構成のブロック図である。
【図2】上記実施例によるCO検出センサのヒートアッ
プ処理動作の説明図である。
【図3】燃焼装置として一般的な給湯器のシステム図で
ある。
【図4】COセンサの一例を示す説明図である。
【図5】図4に示したCOセンサの分解説明図である。
【図6】従来のCO検出センサのヒートアップ処理動作
の説明図である。
【符号の説明】
14 制御装置 20 COセンサ 24 燃焼停止検出手段 25 センサ通電量制御手段 35 CO検出素子
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23N 5/24 107 F23N 5/00 F23N 5/20 F24H 9/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CO検出素子を有し、燃焼運転時に該C
    O検出素子に通電してCO検出素子とCOガスとを接触
    反応させて排気ガス中のCO濃度を検出する接触反応式
    のCO検出センサを備えたCO検出センサ付燃焼装置に
    おいて、燃焼運転動作の停止信号を検出する燃焼停止検
    出手段と、該燃焼停止検出手段により燃焼運転動作の停
    止信号を検出したときには前記CO検出素子への通電量
    を多くしてCO検出素子の温度をヒートクリーニングの
    温度まで高めてヒートクリーニングを行うセンサ通電量
    制御手段とを設けたことを特徴とするCO検出センサ付
    燃焼装置。
  2. 【請求項2】 CO検出素子を有し、燃焼運転時に該C
    O検出素子に通電してCO検出素子とCOガスとを接触
    反応させて排気ガス中のCO濃度を検出する接触反応式
    のCO検出センサを備えたCO検出センサ付燃焼装置に
    おいて、燃焼運転動作の停止信号を検出し、該停止信号
    が検出されたときには、前記CO検出素子への通電量を
    多くしてCO検出素子の温度をヒートクリーニングの温
    度まで高めることにより燃焼運転終了直後にCO検出素
    子のヒートクリーニングを行うことを特徴とするCO検
    出センサ付燃焼装置のCO検出センサのヒートアップ処
    理方法。
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