JP3452552B2 - 筆記具 - Google Patents
筆記具Info
- Publication number
- JP3452552B2 JP3452552B2 JP2001109362A JP2001109362A JP3452552B2 JP 3452552 B2 JP3452552 B2 JP 3452552B2 JP 2001109362 A JP2001109362 A JP 2001109362A JP 2001109362 A JP2001109362 A JP 2001109362A JP 3452552 B2 JP3452552 B2 JP 3452552B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- grip
- fitting groove
- barrel
- shaft cylinder
- writing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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- Pens And Brushes (AREA)
- Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸筒の把持部の外
周にグリップが配置された筆記具に関するものである。 【0002】 【従来の技術】筆記具の軸筒は硬質の合成樹脂や金属で
成型されるが、筆記時に軸筒を把持したときに、指先が
滑って筆記しにくく、また、長時間筆記すると指先が疲
れるため、軸筒の把持部の外周に軟弾性体からなる筒状
のグリップを配置して指先が軸筒に密着して筆記しやす
くするとともに、長時間筆記しても指先が疲れなくする
ことが多い。 【0003】グリップは軸筒から抜け落ちることなくし
っかりと、また筆記中に回転しないように取り付ける必
要があるが、グリップを軸筒に取り付ける構造として
は、軸筒の先端部に小径部を形成してこの小径部を筒状
のグリップに挿入し、軸筒の先端開口に先口を螺着した
ときに、小径部後端の段部と先口の段部によりグリップ
を軸線方向に圧縮状態に挟圧して保持することが多い。
かかる取付構造によりグリップはしっかりと固定され、
筆記中に回転することもない。しかし、先口の螺着が緩
むと、軸線方向に圧縮されていたグリップが伸張して元
の状態に復元するので、先口の緩みを目視で確認するこ
とが困難であり、この状態で筆記していると先口が脱落
してしまうことがある。 【0004】このため、更にはデザイン上の理由などか
らも、グリップを先口で挟圧するのではなく、軸筒の先
端部に嵌め込み溝を形成し、この嵌め込み溝に軟弾性体
からなるグリップをその弾性変形を利用して嵌め込むこ
とも行われる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】かかる取付構造の場合
は、グリップの取り付け前の自然状態における内径を嵌
め込み溝の外径よりも小さくし、嵌め込んだときにグリ
ップか嵌め込み溝に密着して回転しないようにしてい
る。そして、軸筒の嵌め込み溝に筒状のグリップをその
弾性変形を利用して嵌め込むとき、嵌め込み溝が深い
と、つまり嵌め込み溝の両端の段部が高いと、グリップ
が抜け落ちにくくなるが、内径の小さなグリップを嵌め
込むときに大きく弾性変形させて内径を拡開する必要が
あり、嵌め込み作業が困難になる不具合がある。逆に、
嵌め込み溝が浅いと、弾性変形量が少なくてよいので嵌
め込み作業は簡単であるが、グリップの端面と嵌め込み
溝の段部との当接量が少ないので抜け落ちる可能性が大
きくなる。 【0006】また、グリップの取り付け前の自然状態に
おける内径が嵌め込み溝の外径よりも小さいほど、グリ
ップの軸筒に対する密着力が大きくなって回転しにくく
なるが、嵌め込み作業がそれだけ困難になる。 【0007】そこで本発明は、軸筒に形成された嵌め込
み溝にグリップを嵌め込むときに嵌め込み作業が容易で
あって抜け落ちにくく、また筆記中にグリップが回転す
る可能性の低い筆記具を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、軸筒の把持部の外周に形成された嵌め
込み溝に軟弾性体からなる筒状のグリップが配置された
嵌め込まれた筆記具において、嵌め込み溝の中腹部を僅
かに円弧状に膨出させ、嵌め込まれたグリップの中央部
を強く軸筒に密着させる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下に、図面に基づいて本発明の
実施の形態を具体的に説明する。本発明の実施例である
水性ボールペンを示すが、合成樹脂で成型された軸筒1
の先端開口には金属製の先口3が螺着されている。軸筒
1内には水性ボールペンレフィール(図示せず)が収容
されており、水性ボールペンレフィール先端のペン体4
が先口3の先端開口から突出して筆記可能になってい
る。そして、軸筒1の先端部分であって、筆記時に筆記
具を把持したときに指先が当接する部分にグリップ2が
取り付けられている。 【0010】非筆記時にはキャップ5が嵌着されるが、
キャップ5内には、非吸湿性の軟弾性体からなるシール
ボール6が配置されており、ペン体4がこのシールボー
ル6に差し込まれてインキが蒸発しないようになってい
る。 【0011】軸筒1には、図2に示すように、両端に段
部12、12を有する所定長さの嵌め込み溝11が形成
されている。段部12の高さは、例えば3mmである。
そして、嵌め込み溝11の中腹部11aが僅かに円弧状
に膨出している。この膨出高さXは例えば0.5〜1.
0mm程度である。つまり、嵌め込み溝11の中腹部1
1aの深さは、段部12の高さ3mmよりも0.5〜
1.0mm程度浅くなっている。なお、この膨出高さX
が小さくて図面上で膨出の状態を認識するのが困難であ
るため、図2においては、特殊な作図ではあるが、斜線
を省略して嵌め込み溝11とグリップ2の間の隙間のよ
うに見える部分を膨出部分とした。 【0012】グリップ2は、軟弾性体、例えばシリコン
ゴムで筒状に整形されたものであり、表面に径方向に突
出する板状突起が複数枚形成されている。そして、グリ
ップ2の内径は、嵌め込み溝11の端部、つまり段部1
2近傍部分の外径にほぼ等しくなっている。 【0013】グリップ2を軸筒1に取り付ける際は、軸
筒1の先端部をグリップ2内に挿入し、グリップ2の弾
性変形を利用して嵌め込み溝11に嵌め込むが、グリッ
プ2の内径は、嵌め込み溝11の端部の外径にほぼ等し
いので、つまり、従来のように、グリップ2の内径を嵌
め込み溝11の端部の外径よりも小さくしていないの
で、段部12の高さを、実際は高いのに低くしたのと同
じ効果が得られる。従って、嵌め込む際のグリップ2の
弾性変形量が少なくてよく、容易に嵌め込むことができ
る。 【0014】そして、嵌め込みが完了すると、グリップ
3の端部はほとんど拡開することなく自然状態のままで
段部12に当接するが、段部12の高さは実質的には高
いのでグリップ3が軸筒1から抜け落ちる心配がない。
また、嵌め込み溝11の中腹部11aが僅かに円弧状に
膨出しているので、グリップ3は、その中央部において
拡開され、軸筒1に密着するので、筆記中に回転するこ
とを防止することができる。 【0015】 【発明の効果】以上説明したように、本発明は、本発明
は、軸筒の把持部の外周に形成された嵌め込み溝に軟弾
性体からなる筒状のグリップが配置された嵌め込まれた
筆記具において、嵌め込み溝の中腹部を僅かに円弧状に
膨出させ、嵌め込まれたグリップの中央部を強く軸筒に
密着させるので、軸筒に形成された嵌め込み溝にグリッ
プを嵌め込むときに嵌め込み作業が容易であって抜け落
ちにくく、また筆記中にグリップが回転する可能性の低
い筆記具とすることができる。
周にグリップが配置された筆記具に関するものである。 【0002】 【従来の技術】筆記具の軸筒は硬質の合成樹脂や金属で
成型されるが、筆記時に軸筒を把持したときに、指先が
滑って筆記しにくく、また、長時間筆記すると指先が疲
れるため、軸筒の把持部の外周に軟弾性体からなる筒状
のグリップを配置して指先が軸筒に密着して筆記しやす
くするとともに、長時間筆記しても指先が疲れなくする
ことが多い。 【0003】グリップは軸筒から抜け落ちることなくし
っかりと、また筆記中に回転しないように取り付ける必
要があるが、グリップを軸筒に取り付ける構造として
は、軸筒の先端部に小径部を形成してこの小径部を筒状
のグリップに挿入し、軸筒の先端開口に先口を螺着した
ときに、小径部後端の段部と先口の段部によりグリップ
を軸線方向に圧縮状態に挟圧して保持することが多い。
かかる取付構造によりグリップはしっかりと固定され、
筆記中に回転することもない。しかし、先口の螺着が緩
むと、軸線方向に圧縮されていたグリップが伸張して元
の状態に復元するので、先口の緩みを目視で確認するこ
とが困難であり、この状態で筆記していると先口が脱落
してしまうことがある。 【0004】このため、更にはデザイン上の理由などか
らも、グリップを先口で挟圧するのではなく、軸筒の先
端部に嵌め込み溝を形成し、この嵌め込み溝に軟弾性体
からなるグリップをその弾性変形を利用して嵌め込むこ
とも行われる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】かかる取付構造の場合
は、グリップの取り付け前の自然状態における内径を嵌
め込み溝の外径よりも小さくし、嵌め込んだときにグリ
ップか嵌め込み溝に密着して回転しないようにしてい
る。そして、軸筒の嵌め込み溝に筒状のグリップをその
弾性変形を利用して嵌め込むとき、嵌め込み溝が深い
と、つまり嵌め込み溝の両端の段部が高いと、グリップ
が抜け落ちにくくなるが、内径の小さなグリップを嵌め
込むときに大きく弾性変形させて内径を拡開する必要が
あり、嵌め込み作業が困難になる不具合がある。逆に、
嵌め込み溝が浅いと、弾性変形量が少なくてよいので嵌
め込み作業は簡単であるが、グリップの端面と嵌め込み
溝の段部との当接量が少ないので抜け落ちる可能性が大
きくなる。 【0006】また、グリップの取り付け前の自然状態に
おける内径が嵌め込み溝の外径よりも小さいほど、グリ
ップの軸筒に対する密着力が大きくなって回転しにくく
なるが、嵌め込み作業がそれだけ困難になる。 【0007】そこで本発明は、軸筒に形成された嵌め込
み溝にグリップを嵌め込むときに嵌め込み作業が容易で
あって抜け落ちにくく、また筆記中にグリップが回転す
る可能性の低い筆記具を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、軸筒の把持部の外周に形成された嵌め
込み溝に軟弾性体からなる筒状のグリップが配置された
嵌め込まれた筆記具において、嵌め込み溝の中腹部を僅
かに円弧状に膨出させ、嵌め込まれたグリップの中央部
を強く軸筒に密着させる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下に、図面に基づいて本発明の
実施の形態を具体的に説明する。本発明の実施例である
水性ボールペンを示すが、合成樹脂で成型された軸筒1
の先端開口には金属製の先口3が螺着されている。軸筒
1内には水性ボールペンレフィール(図示せず)が収容
されており、水性ボールペンレフィール先端のペン体4
が先口3の先端開口から突出して筆記可能になってい
る。そして、軸筒1の先端部分であって、筆記時に筆記
具を把持したときに指先が当接する部分にグリップ2が
取り付けられている。 【0010】非筆記時にはキャップ5が嵌着されるが、
キャップ5内には、非吸湿性の軟弾性体からなるシール
ボール6が配置されており、ペン体4がこのシールボー
ル6に差し込まれてインキが蒸発しないようになってい
る。 【0011】軸筒1には、図2に示すように、両端に段
部12、12を有する所定長さの嵌め込み溝11が形成
されている。段部12の高さは、例えば3mmである。
そして、嵌め込み溝11の中腹部11aが僅かに円弧状
に膨出している。この膨出高さXは例えば0.5〜1.
0mm程度である。つまり、嵌め込み溝11の中腹部1
1aの深さは、段部12の高さ3mmよりも0.5〜
1.0mm程度浅くなっている。なお、この膨出高さX
が小さくて図面上で膨出の状態を認識するのが困難であ
るため、図2においては、特殊な作図ではあるが、斜線
を省略して嵌め込み溝11とグリップ2の間の隙間のよ
うに見える部分を膨出部分とした。 【0012】グリップ2は、軟弾性体、例えばシリコン
ゴムで筒状に整形されたものであり、表面に径方向に突
出する板状突起が複数枚形成されている。そして、グリ
ップ2の内径は、嵌め込み溝11の端部、つまり段部1
2近傍部分の外径にほぼ等しくなっている。 【0013】グリップ2を軸筒1に取り付ける際は、軸
筒1の先端部をグリップ2内に挿入し、グリップ2の弾
性変形を利用して嵌め込み溝11に嵌め込むが、グリッ
プ2の内径は、嵌め込み溝11の端部の外径にほぼ等し
いので、つまり、従来のように、グリップ2の内径を嵌
め込み溝11の端部の外径よりも小さくしていないの
で、段部12の高さを、実際は高いのに低くしたのと同
じ効果が得られる。従って、嵌め込む際のグリップ2の
弾性変形量が少なくてよく、容易に嵌め込むことができ
る。 【0014】そして、嵌め込みが完了すると、グリップ
3の端部はほとんど拡開することなく自然状態のままで
段部12に当接するが、段部12の高さは実質的には高
いのでグリップ3が軸筒1から抜け落ちる心配がない。
また、嵌め込み溝11の中腹部11aが僅かに円弧状に
膨出しているので、グリップ3は、その中央部において
拡開され、軸筒1に密着するので、筆記中に回転するこ
とを防止することができる。 【0015】 【発明の効果】以上説明したように、本発明は、本発明
は、軸筒の把持部の外周に形成された嵌め込み溝に軟弾
性体からなる筒状のグリップが配置された嵌め込まれた
筆記具において、嵌め込み溝の中腹部を僅かに円弧状に
膨出させ、嵌め込まれたグリップの中央部を強く軸筒に
密着させるので、軸筒に形成された嵌め込み溝にグリッ
プを嵌め込むときに嵌め込み作業が容易であって抜け落
ちにくく、また筆記中にグリップが回転する可能性の低
い筆記具とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の正面図である。
【図2】同じく要部の断面図である。
【符号の説明】
1 軸筒
11 嵌め込み溝
11a 嵌め込み溝の中腹部
12 嵌め込み溝の段部
2 グリップ
3 先口
4 ペン体
5 キャップ
6 シールボール
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 軸筒の把持部の外周に形成された嵌め込
み溝に軟弾性体からなる筒状のグリップが配置された嵌
め込まれた筆記具において、 前記嵌め込み溝の中腹部が僅かに円弧状に膨出し、該グ
リップの中央部が強く軸筒に密着したことを特徴とする
筆記具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001109362A JP3452552B2 (ja) | 2001-04-09 | 2001-04-09 | 筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001109362A JP3452552B2 (ja) | 2001-04-09 | 2001-04-09 | 筆記具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002307888A JP2002307888A (ja) | 2002-10-23 |
JP3452552B2 true JP3452552B2 (ja) | 2003-09-29 |
Family
ID=18961314
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001109362A Expired - Fee Related JP3452552B2 (ja) | 2001-04-09 | 2001-04-09 | 筆記具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3452552B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5262109B2 (ja) * | 2007-12-28 | 2013-08-14 | ぺんてる株式会社 | グリップ |
-
2001
- 2001-04-09 JP JP2001109362A patent/JP3452552B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002307888A (ja) | 2002-10-23 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |