JP3451976B2 - プラットホーム先端弾性タイル - Google Patents

プラットホーム先端弾性タイル

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鉄道用乗降場の
プラットホーム先端弾性タイルに関する。特に、プラッ
トホームと車両との電位差による乗降客の感電防止、プ
ラットホームの先端からごく狭い範囲に設置する必要が
ある場合、プラットホームと車両との隙間を極力狭くす
る場合に有効に利用される。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄道用乗降場におけるプラットホ
ーム101は、例えば図6に示すように、プラットホー
ムスラブ102に空練りのモルタル103をベースに、
コンクリートブロックであるプラットホーム先端ブロッ
ク104が設けられ、その先端ブロック104の上面に
は、プラットホーム101に沿って長い複数のスリップ
防止用ゴム105が、その一部が上方に突出するように
平行に埋め込まれている。その先端ブロック104の移
動に対する抵抗は、ほとんどそれ自体の重量に依存して
いる。また、前記プラットホーム先端ブロック104に
隣接して、前記先端ブロック104とほぼ同一厚さの盲
人用警告タイル106が設けられている。
【0003】ここで、図6中、Aは車両限界、Bは建築
限界を示す。建築限界Bは、車両走行時の車両の動揺量
を積み上げた隙間aだけ車両限界Aからプラットホーム
101側に離れた位置に設定されるが、先端ブロック1
04の先端は、その設置誤差などを配慮して、さらに、
隙間bだけ建築限界Bからプラットホーム101側に離
れた位置に配置されるのが通例である。
【0004】このように、建築限界B内に先端ブロック
104を位置させるのは、万一鉄道車両が先端ブロック
104に接触した場合には、先端ブロック104が堅固
なコンクリートで形成されているため、鉄道車両の損傷
を生じ、最悪時には脱線等の大事故につながるおそれが
あるからである。このような車両との接触回避の観点か
らは、プラットホームと鉄道車両との間の隙間はできる
だけ大きく確保したいという要求がある。
【0005】その一方、プラットホームにおいて、プラ
ットホームと鉄道車両との間の隙間が大きくなると、乗
降の際に、その隙間を通じて人や物が落ちるおそれが多
分にある。このような落下防止の観点からは、プラット
ホームと鉄道車両との間の隙間は小さくし、プラットホ
ームと鉄道車両との隙間をできるだけ零に近づけたいと
いう要求がある。
【0006】そこで、前記隙間を埋める手段として、例
えば、川崎重工業(株)発刊の川崎技報1975No.
58中の「KCVシステムの特徴と実車試験」で開示さ
れているスライド式可動踏み板装置や、特開平2−20
4160号公報(特許第2654985号公報)に記載
されるように、少し斜めに押し出しプラットホーム面に
段差が生じないようにされた可動踏み板装置が提案され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記可
動踏み板装置は、いずれも、車両がプラットホームに停
止している状態での使用を前提としているため、可動踏
み板装置に何らかのトラブルがあり、可動踏み板が張り
出し中に車両が進入したり、発車したりした場合には、
張り出し中の可動踏み板に車両が衝突又は接触し、その
衝撃で装置が破損し、再使用ができなくなるおそれがあ
る。また、飛散によるプラットホーム上の旅客への影響
も予想される。
【0008】また、鉄道車両は、通常、プラットホーム
との間に電位差があるため、導電体であるコンクリート
で形成された先端ブロック上と鉄道車両との間で乗降す
る場合に、乗降客が感電して気分を悪くする場合があ
る。特に、高齢のお年寄りなどの弱者に発生することが
多い。
【0009】このように、スリップ防止用のゴムを上面
に埋め込んだコンクリートブロックは、鉄道車両との隙
間対策、鉄道車両との電位差対策が必要であるが、鉄道
車両との隙間を積極的に埋める手段である可動踏み板装
置は建設コストが高く、装置の故障時の車両との接触時
の破損対策が課題である。
【0010】ところで、そのような隙間を小さくするこ
とができるプラットホーム先端材として、例えば特開平
5−287710号公報に記載されるように、プラット
ホームの縁端部近傍に沿接されるゴム様弾性体からなる
基体部と、この基体部からプラットホームとは逆方向に
延びる櫛歯部とからなるものが提案されている。しかし
ながら、そのようなプラットホーム先端材は、既存のプ
ラットホームに付加するものであり、前述したプラット
ホーム先端ブロックの代わりにならないものである。ま
た、前記プラットホーム先端材を取り付けるには上下方
向にスペースを必要とするので、モルタル103の上側
にプラットホーム先端ブロック104(コンクリートブ
ロック)が設けられている前述した構造(図6参照)に
取り付けるのは困難である。すなわち、プラットホーム
先端ブロック104は上下方向において十分な長さを有
していないので、その先端面への取り付けが困難であ
り、強度が弱いモルタル103を利用することもできな
い。それに加えて、前述した鉄道車両との電位差による
感電防止対策には十分考慮が払われていない。
【0011】この発明は、簡単な構造で、車両との隙間
を少なくすることを可能とすると共に、車両を乗降する
際の乗降客の感電を防止したプラットホーム先端弾性タ
イルを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、プラ
ットホームの先端部分の上面に、一部が軌道側に突出す
るように設けられたプラットホーム先端弾性タイルであ
って、絶縁性を有する硬質の弾性材料にて、平板状に形
成されたタイル本体と、該タイル本体の下面に溶着され
た鋼板と、該鋼板の下面に設けられ、前記プラットホー
ムスラブのアンカーボルトに上側及び下側ナットを用い
て締結固定される取付ブラケットとを備えるものであ
る。ここで、前記タイル本体を構成する硬質の弾性材料
としては、耐摩耗性、耐候性が良好で、長期にわたって
柔軟性を失わないことが望ましいことから、硬質の通常
のゴムやウレタンゴムを用いることができ、その他の絶
縁性を有する硬質の塩化ビニール樹脂などを用いること
もできる。
【0013】請求項1の発明によれば、絶縁性を有する
硬質の弾性材料からなるタイル本体の下面に鋼板を溶着
することで構成しているので、軽量で必要な剛性が確保
されるのに加えて、鉄道車両がプラットホームに対して
電位差を持っていても、乗降客は、乗降の際には、絶縁
性を有する弾性材料(タイル本体)に触れることとな
り、鉄道車両とプラットホームとの間の電位差による感
電が回避される。
【0014】また、プラットホームスラブ(コンクリー
ト)のアンカーボルトに対し、鋼板の下面の取付ブラケ
ットを、上側及び下側ナットを用いて締結固定するよう
にしているので、取付ブラケットの上下に、前記取付ブ
ラケットを挟み込む形でナットを設け、高さを調整し
て、アンカーボルトに締結固定することが可能とされ、
取付けも簡単とされる。また、前記プラットホーム先端
弾性タイル自体の荷重に頼ることなく設置される。
【0015】請求項2の発明は、請求項1のプラットホ
ーム先端弾性タイルにおいて、前記タイル本体及び鋼板
が、前記アンカーボルトに対応する位置に貫通穴を有
し、この貫通穴に閉塞栓が着脱可能に設けられている。
【0016】請求項2の発明によれば、タイル本体及び
鋼板にはアンカーボルトに対応する位置に貫通穴が形成
されており、その貫通穴を通じて、例えばボックスレン
チを挿入することで、ナットによる締結・締結解除作業
を行うことが可能とされる。よって、車両との接触によ
る損傷が大きい場合などにおいては、閉塞栓を取り外
し、ナットを緩めて取り外すことにより、交換すること
ができる。また、貫通穴には、閉塞栓が着脱可能に設け
られ、通常時は閉塞されるので、ナットによる締結部分
は保護される。
【0017】請求項3の発明は、請求項1又は2のプラ
ットホーム先端弾性タイルにおいて、前記タイル本体
が、先端縁が建築限界を越えて突出している先端部分を
有するものである。
【0018】請求項3の発明によれば、先端部分の先端
縁が、建築限界を越えて突出され、車両との隙間がより
少なくされる。
【0019】このように、タイル本体の先端縁を、建築
限界を越えて突出することが可能とされるのは、次の理
由による。建築限界は、構造物が車両の走行時の最大動
揺時にも接触しないよう、構造物の設置範囲を設定した
ものであることから、通常、動揺量の積み上げにおいて
起こる可能性の少ない動揺及び余裕が含まれることが多
く、また、構築物設置時は、前記建築限界に対して、さ
らに余裕の隙間を含めて構築することが多いことによ
る。これは、すべて、従来のプラットホーム先端ブロッ
クは、車両を損傷させる程度に十分に硬いからである。
そこで、本発明は、硬質の弾性材料をタイル本体として
用いることにより、車両と接触しても大きな損傷を与え
ることがなくなるので、車両と接触する限界ぎりぎりま
で突出させて設置することを可能とし、大規模の装置を
設置することなく、車両との隙間を少しでも少なくする
ことを実現できるようにしているのである。また、仮に
車両に接触しても、タイル本体の先端部分は、弾性材料
のみ構成されるので、車両を損傷するということがな
い。
【0020】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かのプラットホーム先端弾性タイルにおいて、前記タイ
ル本体の、少なくとも先端部分の下面側に多数の凹部が
形成され、垂直荷重に強く、横荷重に可撓性がある構造
とされている。ここで、前記多数の凹部は、応力集中を
回避するために、規則的に形成されていることが望まし
く、例えば蜂の巣状、又はそれと類似の構造を利用する
ことができる。
【0021】請求項4の発明によれば、タイル本体の、
少なくとも先端部分の下面側に多数の凹部が形成され、
垂直荷重に強く、横荷重に可撓性がある構造とされてい
るので、建築限界を越える突出部分が、垂直荷重に強
く、横荷重に可撓性がある構造とされ、車両との接触時
における衝撃が緩和され、車両の損傷も低減される。
【0022】請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれ
かのプラットホーム先端弾性タイルにおいて、前記タイ
ル本体が、プラットホーム側の上面に多数の凸部が形成
されスリップ防止又は対盲人用警告タイルとして機能す
るものである。
【0023】請求項5の発明によれば、タイル本体の、
プラットホーム側の上面に多数の凸部が形成されている
ので、プラットホームと鉄道車両との隙間における落下
防止というプラットホーム先端弾性タイルとしての機能
だけでなく、スリップ防止又は対盲人用警告タイルの機
能も併せ持つようにされる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に沿って説明する。
【0025】図1は本発明に係るプラットホーム先端弾
性タイルを用いた鉄道乗降場を示すもので、(a)は平
面図、(b)は側面図である。
【0026】図1(a)(b)に示すように、プラット
ホーム11は、その先端部分の上面に、ホーム長手方向
に沿って複数のプラットホーム先端弾性タイル1が、一
部が軌道側に突出するように規則的に並んで配設されて
いる。このプラットホーム先端弾性タイル1は、タイル
表面を構成する平板状のタイル本体2の下面に、矩形状
の鋼板3が溶着されることで構成されている。タイル本
体2は、絶縁性を有する硬質の弾性材料にて形成され、
前記鋼板3の数倍の厚さを有する。このタイル本体2の
上面には、上方に突出する細長いスリップ防止部2a
が、プラットホーム長手方向に沿って平行に設けられて
いる。ここで、前記プラットホーム先端タイル1の先端
面は、図1(b)に示すように、車両限界Aからプラッ
トホーム11側に離れた位置に設定された建築限界B内
にある。
【0027】また、前記タイル本体2は、鋼板3よりも
水平断面積は大きく、鋼板3の周囲には、タイル本体2
のみの部分(すなわち下面に鋼板3が溶着されていない
部分)が存在するようになっており、そのようなタイル
本体2のみの部分は、先端部分において特に広く形成さ
れている。なお、前記プラットホーム先端タイル1の先
端面は、建築限界B内にあり、先端部分が車両と接触す
ることはないので、この先端部分に鋼板3が埋められて
いても差し支えない。
【0028】また、タイル本体2がプラットホーム11
の上面を形成しているので、乗降の際に、乗降客は、絶
縁性を有するタイル本体2とのみ接触することとなり、
鉄道車両とプラットホーム11との間に電位差があって
も、その電位差による感電は防止される。なお、本実施
の形態においては、タイル本体2としては、絶縁性を有
する硬質ゴムが用いられている。
【0029】さらに、前記鋼板3の下面には、金属製の
取付ブラケット4が取り付けられている。取付ブラケッ
ト4は、鋼板3と平行に延びる水平基部4aと、この水
平基部4aの前後縁部より鉛直上方に延び上端縁部が鋼
板3の下面に溶接される前後板部4b,4cとを有す
る。取付ブラケット4の水平基部4aは、その上下にお
いて、プラットホームスラブ5の所定の位置にあらかじ
め建植されたアンカーボルト6に対し上側及び下側ナッ
ト7A,7Bを用いて締結することで、所定の高さとな
るように調整して固定される。これによって、プラット
ホーム先端弾性タイル1が所定の位置に固定される。
【0030】このプラットホーム先端弾性タイル1は、
図2に詳細を示すように、例えばボックスレンチなどを
用いることで上側ナット7Aを緩めて取り外すことがで
きるように、プラットホーム先端弾性タイル1すなわち
タイル本体2及び鋼板3に貫通穴2b,3aが開設さ
れ、弾性栓8(閉塞栓)にて着脱可能に閉塞されるよう
になっている。タイル本体2の貫通穴2bは、鋼板3の
貫通穴3aよりも穴径が大きく形成され、鋼板3を越え
て弾性栓8がそれ以上押し込まれないようにされてい
る。9はプラットホーム先端弾性タイル1(取付ブラケ
ット4)の下側に充填されているモルタルで、垂直荷重
を分担するようになっている。なお、前記貫通穴2a,
3aを通じての上側ナット7Aの締結、締結解除が無理
なくできるように、モルタル9は、取付ブラケット4内
(鋼板3と取付ブラケット4との間の空間内)には侵入
しないようにされている。前記弾性栓8は、タイル本体
2と同一の材料にて形成されている。
【0031】また、前記プラットホーム先端弾性タイル
1に隣接して、別体としての盲人用警告タイル10が設
けられている。なお、前記盲人用警告タイル10に比べ
て、プラットホーム先端弾性タイル1は厚さが薄くなっ
ている。
【0032】また、図3(a)(b)に示すプラットホ
ーム先端弾性タイル1Aのように、車両限界Aとプラッ
トホーム先端弾性タイル1の隙間(a+b)(図6参
照)のうち、発生する可能性の少ない動揺量による隙間
の積み上げを排除し、若干の接触を許容した配置とする
ことも可能である。この場合には、タイル本体2の先端
が建築限界Bより隙間cだけさらに鉄道車両側に突出し
ている先端部分2Aを形成することになる。
【0033】すなわち、プラットホーム先端弾性タイル
1Aは、図1に示すプラットホーム先端弾性タイル1と
基本的に同一構造であるが、タイル本体2が、先端側に
延長された先端部分2Aを有する。この先端部分2Aの
下面には、図4に拡大して示すように、下面側にのみ開
口する多数の凹部2cが形成されている。なお、先端部
分2Aの上面はフラットで穴が開口していないので、先
端部分2Aにおいてハイヒールや傘の先が刺さってしま
うということもない。
【0034】このように、多数の凹部2cを設けて蜂の
巣状の構造にすることで、前記タイル本体2の先端部分
2Aは、垂直荷重に強く、横荷重に可撓性がある構造と
される。よって、垂直方向の強度を残して、横方向に変
形しやすい構造となるので、先端部分2Aが車両と接触
した場合に、その接触時における衝撃を緩和することが
可能となる。
【0035】さらに、スリップ防止又は対盲人用警告タ
イルとして機能するプラットホーム先端弾性タイル1B
とすることも可能である。この場合には、プラットホー
ム先端弾性タイル1Bは、図5に示すように、タイル本
体2が、プラットホーム11側に延長された延長部分2
Bを有する。この延長部分2Bは、上面に多数の凸部2
dが形成されており、スリップ防止又は対盲人用警告タ
イルとして機能するようになっている。その他の構造
は、図1に示すプラットホーム先端弾性タイル1と基本
的に同一である。
【0036】これは、プラットホーム先端弾性タイル
は、金型を用いたプレス加工によって製造されることを
利用したものであり、この構成によりプラットホーム先
端弾性タイル1Bを、スリップ防止又は対盲人用警告タ
イルとして機能する延長部分2Bを含めて、一体に成形
することができる。よって、プラットホーム先端弾性タ
イル1Bを取り付けることで、当然延長部分2Bも同時
に取り付けられることとなり、スリップ防止又は盲人誘
導タイルを別途取り付ける必要がなくなる。
【0037】
【発明の効果】この発明は、以上に説明したように実施
され、以下に述べるような効果を奏する。
【0038】請求項1の発明は、タイル本体を、絶縁性
を有する硬質の弾性材料にて形成しているので、車両の
乗降客は、乗降の際に、絶縁性を有する弾性材料(タイ
ル本体)に触れることとなり、鉄道車両がプラットホー
ムに対して電位差を持っていても、乗降客の感電を防止
することができる。また、タイル本体の下面に鋼板を溶
着しているので、軽量で、必要な剛性を確保することが
できる。
【0039】さらに、タイル本体に溶着された鋼板の下
面に取付ブラケットを設け、プラットホームスラブのア
ンカーボルトに上側及び下側ナットを用いて締結固定す
るようにしているので、簡単な構造で、取付高さを調整
して、プラットホームに取り付けることができ、その取
付けも簡単である。それに加えて、プラットホームの先
端部分の上面に、前記タイル自体の荷重に頼ることなく
設置することも可能となる。
【0040】請求項2の発明は、タイル本体及び鋼板
の、アンカーボルトに対応する位置に貫通穴を設けてい
るので、その貫通穴を通じてナットの締結作業を行うこ
とができ、損傷した場合などにおいて交換を簡単に行う
ことができる。また、貫通穴には閉塞栓を着脱可能に設
け、通常時は閉塞するようにしているので、ナットによ
る締結部分を保護することができる。
【0041】請求項3の発明は、タイル本体が、先端縁
を建築限界を越えて突出する先端部分を有するようにし
ているので、車両との隙間を従来よりも小さくすること
ができる。この場合、タイル本体は弾性材料であり、仮
に車両に接触しても車両を損傷させることがなく、車両
と接触する限界ぎりぎりまで突出させることが可能とな
る。
【0042】請求項4の発明は、タイル本体の、少なく
とも先端縁の下面側に多数の凹部を形成し、垂直荷重に
強く、横荷重に可撓性がある構造としているので、車両
と接触したとしても、接触時における車両の損傷や、車
両への衝撃を緩和することができる。
【0043】請求項5の発明は、タイル本体の、プラッ
トホーム側の上面に多数の凸部を形成しているので、ス
リップ防止又は対盲人用警告タイルの機能を併せて持た
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプラットホーム先端弾性タイルを
用いた鉄道乗降場を示すもので、(a)は平面図、
(b)は側面図である。
【図2】同要部詳細図である。
【図3】他の実施の形態についてのプラットホーム先端
弾性タイルを用いた鉄道乗降場を示し、(a)は平面
図、(b)は側面図である。
【図4】同プラットホーム先端弾性タイルの先端部分の
断面図である。
【図5】さらに別の変形例の平面図である。
【図6】従来のプラットホーム先端ブロックを用いた鉄
道乗降場を示し、(a)は平面図、(b)は側面図であ
る。
【符号の説明】
1 プラットホーム先端弾性タイル 1A プラットホーム先端弾性タイル 1B プラットホーム先端弾性タイル 2 タイル本体 2A 先端部分 2a スリップ防止部 2b 貫通穴 2c 凹部 2d 凸部 3 鋼板 3a 貫通穴 4 取付ブラケット 4a 水平基部 4b 前板部 4c 後板部 5 プラットホームスラブ 6 アンカーボルト 7A 上側ナット 7B 下側ナット 8 弾性栓 9 モルタル
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−293256(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B61B 1/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラットホームの先端部分の上面に、一
    部が軌道側に突出するように設けられたプラットホーム
    先端弾性タイルであって、 絶縁性を有する硬質の弾性材料にて、平板状に形成され
    たタイル本体と、 該タイル本体の下面に溶着された鋼板と、 該鋼板の下面に設けられ、前記プラットホームスラブの
    アンカーボルトに上側及び下側ナットを用いて締結固定
    される取付ブラケットとを備えることを特徴とするプラ
    ットホーム先端弾性タイル。
  2. 【請求項2】 前記タイル本体及び鋼板は、前記アンカ
    ーボルトに対応する位置に貫通穴を有し、この貫通穴に
    閉塞栓が着脱可能に設けられている請求項1記載のプラ
    ットホーム先端弾性タイル。
  3. 【請求項3】 前記タイル本体は、先端縁が建築限界を
    越えて突出している先端部分を有する請求項1又は2記
    載のプラットホーム先端弾性タイル。
  4. 【請求項4】 前記タイル本体は、少なくとも先端部分
    の下面側に多数の凹部が形成され、垂直荷重に強く、横
    荷重に可撓性がある構造とされている請求項1〜3のい
    ずれかに記載のプラットホーム先端弾性タイル。
  5. 【請求項5】 前記タイル本体は、プラットホーム側の
    上面に多数の凸部が形成されスリップ防止又は対盲人用
    警告タイルとして機能する請求項1〜4のいずれかに記
    載のプラットホーム先端弾性タイル。
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