JP3451346B2 - 光電スイッチおよびその集積回路 - Google Patents

光電スイッチおよびその集積回路

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JP3451346B2
JP3451346B2 JP25018696A JP25018696A JP3451346B2 JP 3451346 B2 JP3451346 B2 JP 3451346B2 JP 25018696 A JP25018696 A JP 25018696A JP 25018696 A JP25018696 A JP 25018696A JP 3451346 B2 JP3451346 B2 JP 3451346B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、物体の検出等の
用途に用いられる光電スイッチおよびその集積回路に関
し、詳しくは、第1の導電型式または第2の導電型式の
出力トランジスタを有し、その出力トランジスタを動作
させることにより検出出力を発生させることが可能な光
電スイッチと、第1の導電型式または第2の導電型式の
出力トランジスタに電位を供給してその出力トランジス
タの動作により検出出力を発生させるとともに、検出動
作を行なっている旨の報知をするための動作報知手段に
電位を供給してその報知を実行させることが可能な光電
スイッチ用集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】所定の領域内において物体の存在の有無
を検出するための装置として、光電スイッチが従来から
用いられている。たとえば、このような光電スイッチ
は、プレス装置等の所定の作業を行なう作業用装置の所
定箇所に設けられ、所定領域内に人間等の物体が侵入し
たか否かを検出するために用いられている。
【0003】一般的に、このような光電スイッチは、ス
イッチの小型化のために専用の集積回路を備えている。
そのような専用の集積回路の半導体チップには、検出信
号を出力するためのバイポーラトランジスタよりなる出
力トランジスタが外部に接続されている。出力トランジ
スタは、たとえば、欧州ではPNP型が主に用いられ、
日米ではNPN型が主に用いられる傾向がある。すなわ
ち、使用される国ごとに、外部に接続される出力トラン
ジスタの導電型式が異なっているのが実情である。
【0004】このため、光電スイッチの専用の集積回路
は、集積回路の種類を削減するためおよび汎用性を向上
させるために、NPN型およびPNP型の両方の導電型
式の出力トランジスタを選択的に取付けることが可能な
構成にされている。また、光電スイッチの専用の集積回
路には、物体の検出が行なわれた場合に点灯する動作表
示灯も外部に接続されている。
【0005】以下に、従来の光電スイッチの具体例を説
明する。図10は、NPN型の出力トランジスタが取付
けられた従来の光電スイッチにおける出力トランジスタ
および動作表示灯の接続態様を示す回路図である。図1
0を参照して、光電スイッチは、光電スイッチ用の集積
回路IC1と、その集積回路IC1に外部から接続され
た出力トランジスタ61、抵抗素子62および動作表示
灯92等の外付け部品とにより構成されている。なお、
外付け部品は、それらの部品以外にも設けられている
が、ここでは説明を省略する。
【0006】集積回路IC1は、電源端子T1,T2、
入力端子T10〜T14、および、出力端子T3,T
4,T5,T7等の多数の入力ピンおよび出力ピンを有
している。電源端子T1,T2は、電源電圧の供給を受
けるための端子である。出力端子T3は、PNPトラン
ジスタが出力トランジスタとして設けられた場合の検出
出力用の端子である。出力端子T4は、NPNトランジ
スタが出力トランジスタとして設けられた場合の検出出
力用の端子である。
【0007】集積回路IC1の外部に設けられた出力端
子T23と、接地電位を受ける接地ノードGNDとの間
に出力トランジスタ61および抵抗素子62が直列に接
続されている。出力トランジスタ61は、ベースが出力
端子T4に接続されている。出力端子T7は、内部電源
電圧を出力するための端子である。出力端子T11は、
発光ダイオードよりなる動作表示灯92が接続される端
子であり、この出力端子T11と、入力端子T7との間
に動作表示灯92が接続されている。出力端子T5は、
集積回路IC1の外部に取付けられた投光素子(図示せ
ず)を駆動する信号を出力するための端子である。
【0008】PNP型の出力トランジスタを取付ける場
合には、その出力トランジスタが出力端子T3に接続さ
れる。入力端子T10は、光電スイッチの受光量が安定
している場合に点灯される安定表示灯(図示せず)が接
続される端子である。入力端子T12は、光電スイッチ
の受光素子(図示せず)が光を受光した場合に物体を検
出した旨の検出出力を出力する動作モードと、その受光
素子が受光する光が遮られた場合に物体を検出した旨の
検出信号を出力する動作モードとを切替えるためのL/
D切替スイッチ(図示せず)が接続される端子である。
【0009】入力端子T13は、光電スイッチの検出周
期を変更するための信号が入力される端子である。入力
端子T14は、光電スイッチの検出感度を調整するため
の信号が入力される端子である。このような光電スイッ
チの詳細な構成については、後述する。
【0010】このように、出力端子T3およびT4のう
ちの出力トランジスタが接続されない方の端子は、接続
対象の出力トランジスタの導電型式に応じて電源電位ま
たは接地電位を受ける。すなわち、集積回路IC1にお
いて、電位端子T3およびT4のうち、出力トランジス
タが接続されない端子は、特に外付け部品の取付のため
には使用されていなかった。また、動作表示灯92を取
付けるために、集積回路IC1には、動作表示灯専用の
入力端子T11が設けられていた。
【0011】次に、図10に示された従来の光電スイッ
チの詳細な構成について説明する。図11は、従来の光
電スイッチの詳細な構成を示すブロック図である。図1
1を参照して、この光電スイッチは、半導体チップCH
上に形成された光電スイッチ用の集積回路IC1と、半
導体チップCHに外部から接続された外付け回路とを含
む。
【0012】集積回路IC1は、定電圧回路1、電源リ
セット回路2、出力処理回路3a、発振回路4、LED
ドライブ回路5、増幅回路6、コンパレータ7、信号処
理回路8a、相互干渉防止回路9、タイマ10およびL
/D切替回路11を含む。出力処理回路3aは、出力回
路31、短絡検出回路32a、および出力禁止回路33
を含む。さらに、集積回路IC1には、入出力用のピン
として形成された電源端子T1,T2、入力端子T8〜
T12および出力端子T1〜T7が含まれる。
【0013】外付け回路は、電源回路50、検出出力回
路60、投光回路70、受光回路80、表示回路90、
L/D切換スイッチSW、コンデンサC1およびコンデ
ンサC2が含まれる。電源回路50は、ノイズフィルタ
回路51および外部電源回路52を含む。検出出力回路
60は、NPN型の出力トランジスタ61、抵抗素子6
2、およびダイオード63を含む。投光回路70は、発
光ダイオード71、NPN型のトランジスタ72および
抵抗素子73を含む。受光回路80は、フォトダイオー
ド(FDi)81、および、I/V変換増幅回路82を
含む。表示回路90は、安定表示灯91、動作表示灯9
2およびコンデンサ93を含む。
【0014】次に、このような構成の光電スイッチの動
作を説明する。電源電位Vccを受ける電源端子T21
と、接地ノードGNDに接続され、接地電位Vgを受け
る接地端子T22とから外部電源電圧がノイズフィルタ
回路51に供給される。ノイズフィルタ回路51は、外
部電源電圧のノイズを除去し、ノイズが除去された外部
電源電圧を外部電源回路52へ供給する。外部電源回路
52は、供給された外部電源電圧を所定の電圧に変換
し、その変換した電源電圧を電源端子T1およびNPN
用の出力端子T3に供給する。
【0015】集積回路IC1は、接地ノードGNDから
電源端子T2を介して接地電位を受ける。この接地電位
は、光電スイッチ用集積回路IC1内の各回路に供給さ
れる。定電圧回路1は、外部電源回路52から電源端子
T1を介して電源電位を受け、所定の定電圧である内部
電源電圧を発生させる。その内部電源電圧は、集積回路
IC1内の各回路に供給され、各回路の動作のために用
いられる。
【0016】発振回路4は、所定周期のパルス信号を発
振させ、そのパルス信号をLEDドライブ回路5および
信号処理回路8aのそれぞれへ供給する。LEDドライ
ブ回路5は、発光ダイオード71から投光を行なわせる
ために、発振回路4から受けたパルス信号に同期して、
出力端子T5を介してトランジスタ72のベースへトラ
ンジスタ72を動作させるためのHレベルの電位を供給
する。その電位に応じてトランジスタ72にベース電流
が流れる。
【0017】投光回路70においては、電源電位Vcc
を受ける電源ノードN1と、接地ノードGNDとの間
に、発光ダイオード71、トランジスタ72および抵抗
素子73が直列に接続されている。トランジスタ72
は、コレクタが発光ダイオード71のカソードに接続さ
れており、エミッタが抵抗素子73の一端に接続されて
いる。トランジスタ72においては、LEDドライブ回
路5からHレベルの電位を受けると、ベース電流が流
れ、そのベース電流に応じてコレクタ電流が流れる。こ
れにより、トランジスタ72がオン状態になり、発光ダ
イオード71に電流が流れ、その発光ダイオード71が
点灯する。トランジスタ72には、発振回路4から発振
されるパルス信号に同期した周期でベースにHレベルの
電位が供給されるので、そのパルス信号に同期した周期
で発光ダイオード71が点灯し、投光が行なわれる。
【0018】この光電スイッチでは、発光ダイオード7
1から投光された光が物体等の検出対象物により反射す
ると、その反射光をフォトダイオード81が受光する。
フォトダイオード81は、光を受けると、光電変換によ
り電流を発生させる。その電流は、I/V変換増幅回路
82により、電圧変換され、かつその電圧が増幅され
る。I/V変換増幅回路82は、フォトダイオード81
の受光量に対応する電圧レベルの受光信号を、コンデン
サC1および入力端子T8を介して増幅回路6へ供給す
る。
【0019】増幅回路6は、供給された受光信号を増幅
し、その増幅した受光信号を出力する。その増幅された
受光信号は、出力端子T6、コンデンサC2および入力
端子T9を順次介してコンパレータ7へ供給される。コ
ンパレータ7は、供給された受光信号のレベルを所定の
基準レベルと比較し、基準レベル以上のレベルの受光信
号のみを信号処理回路8aに供給する。
【0020】信号処理回路8aは、発振回路4から供給
されるパルス信号に同期して、コンパレータ7からの信
号を取込む。これにより、投光動作と、受光動作とが同
期して行なわれる。信号処理回路8aは、所定の信号処
理を行なう回路である。信号処理回路8aが行なう処理
には、安定表示灯91および動作表示灯92のそれぞれ
を動作させるための信号処理と、この光電スイッチに並
んで設けられた他の光電スイッチとの間での光の相互干
渉を防ぐための信号処理と、この光電スイッチが物体を
検出したことを示す検出信号を出力するための信号処理
とが含まれる。
【0021】まず、安定表示灯91および動作表示灯9
2のそれぞれを動作させるための信号処理について説明
する。安定表示灯91および動作表示灯92の各々は、
発光ダイオードよりなる。安定表示灯91および動作表
示灯92の各々のアノードには、定電圧回路1から出力
端子T7を介して内部電源電圧が供給される。その内部
電源電圧の供給経路には、コンデンサ93が設けられて
おり、このコンデンサ93に蓄積された電荷により、安
定表示灯91および動作表示灯92の点灯状態の安定化
が図られる。安定表示灯91のカソードが、入力端子T
10を介して信号処理回路8aに接続されている。動作
表示灯92のカソードが、入力端子T11を介して信号
処理回路8aに接続されている。
【0022】信号処理回路8aは、安定表示灯91およ
び動作表示灯92の各々のカソードの電位を接地電位V
gに向けて下降させる動作を行なうことにより、安定表
示灯91および動作表示灯92の各々を点灯させること
が可能である。信号処理回路8aでは、コンパレータ7
から供給された受光信号のレベルが所定レベル以上であ
る場合に、安定した受光量で受光がなされた旨を示すた
めに安定表示灯91を点灯させる。また、信号処理回路
8aでは、コンパレータ7から所定回数連続して受光信
号が供給された場合に、物体を検出した旨を示すため
に、動作表示灯92を点灯させる。これにより、物体が
検出された場合には、動作表示灯92が点灯される。
【0023】次に、この光電スイッチに並んで設けられ
た他の光電スイッチとの間での光の相互干渉を防ぐため
の信号処理について説明する。信号処理回路8aは、他
の光電スイッチとの間での光の相互干渉を防ぐために、
相互干渉防止回路9に所定の制御信号を供給する。相互
干渉防止回路9では、供給された制御信号に応答して、
光の相互干渉を防ぐために発振回路4のパルス信号の発
振周期を調整するための制御信号を発振回路4に供給す
る。発振回路4では、相互干渉防止回路9に応じてパル
ス信号の発振周期を調整する。
【0024】次に、この光電スイッチが物体を検出した
ことを示す検出信号を出力するための信号処理について
説明する。信号処理回路8aでは、コンパレータ7から
所定回数連続して受光信号が供給された場合に、物体を
検出した旨を示す検出信号を出力するために、出力回路
31へ信号を供給する。
【0025】出力回路31は、物体を検出した旨を示す
検出信号を出力するための動作を行なう回路である。出
力回路31は、NPN型の出力トランジスタ61を動作
させるための信号をNPN用の出力端子T4を介して出
力させることが可能であるとともに、PNP型出力トラ
ンジスタを動作させるための信号をPNP用の出力端子
T3を介して出力させることが可能である。出力回路3
1の動作は、電源リセット回路2または出力禁止回路3
3によって禁止され得る。電源リセット回路2は、定電
圧回路1から内部電源電圧を受け、光電スイッチの電源
投入後に内部電源電圧の電圧値が安定したレベルに達す
るまで、出力回路31の動作を禁止するための信号を出
力回路31へ供給する。
【0026】短絡検出回路32aは、集積回路IC1に
接続された出力トランジスタ(出力トランジスタ61)
に接続された負荷が短絡状態になってその出力トランジ
スタに過大な短絡電流が流れたことを検出する。短絡検
出回路32aによって短絡電流が検出された場合には、
出力禁止回路33が動作させられ、その結果として、出
力回路31の動作が禁止される。そのような動作の禁止
は、過大な短絡電流によって出力トランジスタ61およ
びそれに加えて集積回路IC1が破壊されることを防ぐ
ために行なわれる。このような出力禁止回路33による
出力回路31の動作の禁止期間は、タイマ10によって
規定される。
【0027】L/D切替スイッチSWは、光電スイッチ
の動作モードを切替えるためのスイッチである。この光
電スイッチは、物体が光を遮ったことを検出した場合に
物体を検出した旨を示す検出信号を出力する動作モード
(Dモード)と、物体が光を反射したことを検出した場
合に物体を検出した旨を示す検出信号を出力する動作モ
ード(Lモード)の2種類の動作モードを有している。
このL/D切替スイッチSWは、スイッチ操作により、
このような2種類の動作モードを切替えるためのもので
ある。L/D切替スイッチSWは、入力端子T12と、
接地ノードGNDとの間に接続されている。入力端子T
12には、L/D切替回路11が接続されており、L/
D切替回路11は、L/D切替スイッチSWの操作状態
に応じて動作モードを切替えるための信号を出力回路3
1へ供給する。出力回路31は、L/D切替回路11か
ら供給された信号に対応する動作モードで、検出信号の
出力動作を行なう。
【0028】出力トランジスタ61は、ベースがNPN
用の出力端子T4に接続され、コレクタが出力端子T2
3に接続され、エミッタが抵抗素子62を介して接地ノ
ードGNDに接続されている。出力端子T23と、接地
ノードGNDとの間には、サージ電流吸収用のダイオー
ド63が接続されている。その出力端子T23は、所定
の負荷(図示せず)に接続されている。
【0029】出力回路31の動作により、出力端子T4
を介して出力トランジスタ61のベースにHレベルの電
位が供給される。それに応答して、出力トランジスタ6
1にベース電流が流れ、そのベース電流に応答して、出
力トランジスタ61にコレクタ電流が流れる。これによ
り、出力トランジスタ61がオン状態になり、光電スイ
ッチが物体を検出した旨を示す検出信号が負荷に向けて
出力される。
【0030】次に、集積回路IC1において、外付けさ
れた動作表示灯92および出力トランジスタ61のそれ
ぞれの動作に関連する部分の構成を詳細に説明する。
【0031】まず、動作表示灯92の動作に関連する集
積回路IC1の内部の構成を説明する。図12は、動作
表示灯92の動作に関連する集積回路IC1の内部の構
成を示す回路図である。図12を参照して、集積回路I
C1では、信号処理回路8a内において、動作表示灯9
2を駆動するための動作表示灯駆動回路800が含まれ
ている。
【0032】動作表示灯駆動回路800は、定電流源8
01、抵抗素子802、および、3つのNPN型のトラ
ンジスタ803〜805を含む。信号処理回路8aがコ
ンパレータ7から連続して所定回数検出信号を受けてい
ない場合には、トランジスタ803のベースに供給され
る信号Sの電位がLレベルになる。したがって、その場
合には、トランジスタ803がオフ状態になるので、定
電流源801から発生される電流がすべて抵抗素子80
2に流れる。抵抗素子802では、流れる電流に応じて
電位降下が生じ、そのように降下された電位がトランジ
スタ804および805の各々のベースに供給される。
その場合には、抵抗素子802による電位の降下幅が大
きいため、トランジスタ804および805がオン状態
にならない。したがって、その場合には、動作表示灯9
2が点灯しない。
【0033】一方、コンパレータ7から信号処理回路
に連続して所定回数検出信号が供給されると、信号S
がHレベルになり、トランジスタ803がオン状態にな
る。これにより、定電流源801からの電流の大部分が
トランジスタ803に流れる。これにより、抵抗素子8
02に流れる電流が減少し、トランジスタ804および
805の各々のベースに供給される電位のレベルが上昇
し、トランジスタ804および805がオン状態にな
る。そのようにトランジスタ805がオン状態になる
と、動作表示灯92が点灯する。
【0034】次に、出力トランジスタ61の動作に関連
する集積回路IC1の内部の構成を説明する。図13
は、出力トランジスタ61の動作に関連する集積回路I
C1の内部の構成を示す回路図である。
【0035】図13を参照して、電源端子T21と、出
力端子T23との間に負荷Lが接続されている。出力回
路31は、NPN型の3つのトランジスタ311,31
2,313を含む。トランジスタ312と、トランジス
タ313とは、ベース同士が接続されているとともに、
エミッタ同士が接続されている。トランジスタ312お
よび313の各々は、ベースがトランジスタ311のエ
ミッタに接続されているとともに、エミッタが出力端子
T4に接続されている。トランジスタ313のコレクタ
は、出力端子T3に接続されている。トランジスタ31
1は、コレクタが電源端子T1に接続されている。トラ
ンジスタ311のベースおよびトランジスタ312のコ
レクタは、信号処理回路8aから出力される信号S1を
出力禁止回路33を介して受ける。この信号S1は、信
号処理回路8aがコンパレータ7から検出信号を所定回
数連続して受けた場合にHレベルになる信号であり、物
体が検出されたことを示すものである。
【0036】短絡検出回路32aは、PNP側検出回路
321、NPN側検出回路322およびOR回路324
を含む。PNP側検出回路321は、PNP用の出力端
子T3に接続される出力トランジスタに短絡電流が流れ
たことを検出するための回路であり、電源端子T1と、
出力端子T3との間に接続されている。PNP側検出回
路321の検出信号は、OR回路324の一方の入力端
子に供給される。
【0037】NPN側検出回路322は、NPN用の出
力端子T4に接続される出力トランジスタ61に流れる
短絡電流を検出する回路であり、出力端子T4と、電源
端子T2との間に接続される。NPN側検出回路322
の検出信号は、OR回路324の他方の入力端子に供給
される。OR回路324の出力信号は、出力端子から出
力禁止回路33に供給される。出力禁止回路33は、O
R回路324の出力信号がHレベルになった場合に、信
号処理回路8aから出力回路31に向けて出力される信
号S1の供給を禁止する。
【0038】次に、図13に示された回路の動作を説明
する。NPN側検出回路322は、出力端子T4と、電
源端子T2との間の電圧を検出し、検出された電圧値が
所定のしきい値電圧以上になった場合にHレベルの信号
をOR回路324に供給する。すなわち、図13に示さ
れるように、負荷Lが短絡して短絡電流Iaがトランジ
スタに流れると、トランジスタ61および抵抗素子62
に流れる過電流により出力端子T4および電源端子T2
の間の電圧がしきい値電圧以上になる。このため、出力
端子T4および電源端子T2の間の電圧値がしきい値電
圧以上になった場合に短絡電流が出力トランジスタ61
に流れたと判断し、出力信号をHレベルにするのであ
る。
【0039】PNP側検出回路321は、電源端子T1
および出力端子T3の間の電圧を検出し、検出された電
圧値が所定のしきい値電圧以下になった場合にHレベル
の信号をOR回路324に供給する。すなわち、PNP
側検出回路321は、PNP型の出力トランジスタが出
力端子T3に接続された場合において、負荷の短絡によ
り出力トランジスタに流れる過大な短絡電流によって電
源端子T1および出力端子T3の間の電圧がしきい値電
圧以下になった場合に、短絡電流が出力トランジスタに
流れたものと判断し、出力信号をHレベルにする。この
場合は、PNP型の出力トランジスタが取付けられてお
らず、出力端子T3が電源電位を受けるので、PNP側
検出回路321は、短絡電流が流れたことを検出しな
い。
【0040】NPN側検出回路322が短絡電流を検出
していない場合は、OR回路324の出力信号がLレベ
ルになる。その場合は、出力禁止回路33が信号S1を
そのまま出力回路31に供給する。その場合、出力回路
31においては、トランジスタ311がベースに信号S
1の電位を受けてオン状態になる。トランジスタ311
がオン状態になると、トランジスタ312および313
の各々のベースの電位が上昇し、それに応答して、トラ
ンジスタ312および313がともにオン状態になる。
その場合には、トランジスタ313がオン状態になるこ
とにより、出力端子T4の電位がHレベルになる。それ
に応答して、トランジスタ61がオン状態になり、光電
スイッチが物体を検出した旨を示す信号が出力される。
【0041】一方、NPN側検出回路322が短絡電流
を検出し、OR回路324にHレベルの信号が供給され
た場合には、OR回路324の出力信号がHレベルにな
る。その場合には、出力禁止回路33が、出力回路31
への信号S1の供給を禁止する。その場合には、トラン
ジスタ311がオフ状態になり、それに応じて、トラン
ジスタ312および313もともにオフ状態になる。ト
ランジスタ313がオフ状態になることにより、出力端
子T4の電位がLレベルになる。その場合には、出力ト
ランジスタ61がオフ状態になり、光電スイッチが物体
を検出した旨を示す検出信号が出力されない。
【0042】なお、図13では、出力トランジスタとし
てNPN型の出力トランジスタを設けた例を説明した
が、PNP型の出力トランジスタを設ける場合には、出
力端子T3に接地電位を供給する構成とする。その場合
には、NPN側検出回路322は短絡電流を検出し得
ず、NPN側検出回路322が、出力信号を常にLレベ
ルにする。したがって、その場合には、PNP側検出回
路321のみが短絡電流の検出を行なう。
【0043】以上に説明したように、従来の光電スイッ
チにおいては、光電スイッチの集積回路IC1におい
て、PNP型の出力トランジスタのための出力端子T3
と、NPN型の出力トランジスタ用の出力端子T4とが
設けられており、PNP型の出力トランジスタと、NP
N型の出力トランジスタとのどちらの導電型式の出力ト
ランジスタも取付けることが可能になっていた。さら
に、そのような出力トランジスタから検出信号が出力さ
れる場合に点灯を行なう動作表示灯92の専用の入力端
子T11および動作表示灯駆動回路800が設けられて
いた。
【0044】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述したよう
な従来の光電スイッチには、次のような問題があった。
【0045】従来の光電スイッチでは、動作表示灯92
を駆動するために、専用の駆動回路である動作表示灯駆
動回路800と、専用の入力端子である入力端子T11
とが集積回路IC1に設けられていた。このように従来
の光電スイッチでは、動作表示灯の専用の駆動回路が必
要であるために、その回路の分だけ集積回路のチップの
領域を確保する必要があり、それが集積回路のチップ面
積の小型化、集積回路のパッケージの小型化および光電
スイッチの小型化を図ることの障害になるという問題が
あった。
【0046】また、集積回路の汎用化を図るために集積
回路を多機能化しようとするには、機能の増加に応じて
入出力用の端子数を増やす必要がある。しかし、限られ
た大きさの集積回路に新たに多数の端子を設けることは
困難なことであり、動作表示灯の専用の入力端子が必要
な従来の光電スイッチでは、その動作表示灯の専用の入
力端子が必要であることが多機能化の障害になるという
問題があった。
【0047】さらに、集積回路においては、発熱による
回路の誤動作および回路の破壊を防ぐために、消費電力
が制限されている。そのように制限された消費電力にお
いて、動作表示灯の駆動専用の電力を確保すると、その
分だけ、集積回路内の他の回路で消費できる電力が少な
くなる。そのように集積回路内の他の回路で消費可能な
電力が少なくなると、他の回路のノイズ耐量を確保する
ことが困難になり、さらに、光電スイッチの異常動作の
自己診断機能等の付加的な機能を設けることが困難にな
るという問題があった。
【0048】この発明は以上のような問題を解決するた
めになされたものであり、その目的は、光電スイッチ用
の集積回路の小型化および光電スイッチの小型化を図る
ことが可能な光電スイッチおよびその集積回路を提供す
ることである。この発明の他の目的は、光電スイッチの
集積回路の多機能化を図ることが可能な光電スイッチお
よびその集積回路を提供することである。この発明のさ
らに他の目的は、光電スイッチの集積回路内の回路をノ
イズの影響を受けにくいものにすることが可能な光電ス
イッチおよびその集積回路を提供することである。
【0049】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、光電
スイッチ用集積回路は、第1の導電型式および第2の導
電型式の出力トランジスタのいずれか、ならびに検出動
作を行なっている旨の報知をする動作報知回路を駆動す
る光電スイッチ用集積回路であって、第1の導電型式の
出力トランジスタまたは動作報知回路を接続可能な第1
の出力端子と、第2の導電型式の出力トランジスタまた
は動作報知回路を接続可能な第2の出力端子と、第1お
よび第2の導電型式の出力トランジスタがそれぞれ第1
および第2の出力端子に接続されたときの各出力トラン
ジスタの動作電圧をそれぞれ第1および第2の出力端子
に出力する出力処理回路とを備え、第1の導電型式の出
力トランジスタが第1の出力端子に接続されていると
き、第2の出力端子には、動作報知回路が接続され、第
2の導電型式の出力トランジスタが第2の出力端子に接
続されているとき、第1の出力端子には、動作報知回路
が接続され、出力処理回路は、第1および第2の出力端
子に接続されている素子または回路がいずれも短絡して
いると判断したとき、第1および第2の出力端子への動
作電圧の出力を中止する。
【0050】第1の出力端子は、第1の導電型式の出力
トランジスタまたは動作報知回路が接続可能であり、出
力トランジスタまたは動作報知回路を動作させることが
可能な電位を出力するためのものである。第2の出力端
子は、第2の導電型式の出力トランジスタまたは動作報
知回路が接続可能であり、接続された出力トランジスタ
または動作報知回路を動作させることが可能な電位を出
力するためのものである。
【0051】第1の導電型式の出力トランジスタを用い
る場合には、その出力トランジスタが第1の出力端子に
接続される。その場合には、第2の出力端子に出力トラ
ンジスタが接続されないので、第2の出力端子には、動
作報知回路が接続される。一方、第2の導電型式の出力
トランジスタを用いる場合には、その出力トランジスタ
がその導電型式に対応する第2の出力端子に接続され
る。その場合には、第1の出力端子に出力トランジスタ
が接続されないので、第1の出力端子には、動作報知回
路が接続される。
【0052】このように、光電スイッチ用集積回路にお
いて、出力トランジスタの接続用の出力端子に動作報知
回路を接続することが可能であるので、集積回路におい
て動作報知回路専用の駆動回路および端子を設ける必要
がなくなる。したがって、その分だけ集積回路の小型化
および光電スイッチの小型化を図ることができる。さら
に、動作報知回路専用の駆動回路を設ける必要がなくな
ると、集積回路における動作報知回路以外の回路に使用
可能な電力を増加させることができる。そのように、集
積回路内で使用することが可能な電力が増加すると、集
積回路内の各回路をノイズの影響を受けにくくすること
ができるとともに、その電力を多機能化のために用いる
ことができる。さらに、動作報知回路専用の端子が不要
になると、その端子をその他の機能の実現のために用い
ることができるので、光電スイッチの多機能化を図るこ
とができる。
【0053】また、この発明によれば、光電スイッチ
は、上述した光電スイッチ用集積回路と、第1の出力端
子に接続される第1の導電型式の出力トランジスタと、
第2の出力端子に接続される動作報知回路とを備える。
あるいは、光電スイッチは、上述した光電スイッチ用集
積回路と、第2の出力端子に接続される第2の導電型式
の出力トランジスタと、第1の出力端子に接続される動
作報知回路とを備える。
【0054】第1の出力端子は、第1の導電型式の出力
トランジスタが接続可能であり、その出力トランジスタ
を動作させることが可能な電位を出力するためのもので
ある。第2の出力端子は、第2の導電型式の出力トラン
ジスタが接続可能であり、その出力トランジスタを動作
させることが可能な電位を出力するためのものである。
動作報知回路は、第1および第2の出力端子のうちの出
力トランジスタが接続されていない方の出力端子に接続
され、接続された出力端子の電位に基づいて、光電スイ
ッチが動作している旨の報知するためのものである。
【0055】このように、光電スイッチに第1の導電型
式の出力トランジスタを設ける場合には、その出力トラ
ンジスタが第1の出力端子に接続される。一方、光電ス
イッチに第2の導電型式の出力トランジスタを設ける場
合には、その出力トランジスタを第2の出力端子に接続
される。すなわち、第1の導電型式または第2の導電型
式のいずれか一方の導電型式の出力トランジスタがその
導電型式に対応する出力端子に接続される。そして、第
1および第2の出力端子のうちの出力トランジスタが接
続されていない方の出力端子に動作報知回路が接続さ
れ、その動作報知回路が、接続された出力端子の電位に
基づいて、光電スイッチが動作している旨の報知を行な
うのである。
【0056】第1および第2の出力端子のうちの空いて
いる方の出力端子に動作報知回路が接続されるため、そ
の動作報知回路の専用の駆動回路および端子を設ける必
要がなくなる。このため、集積回路の小型化および光電
スイッチの小型化を図ることができる。さらに、動作報
知回路の専用の駆動回路および端子を設ける必要がない
ので、その分だけ動作報知回路の動作以外に用いること
が可能な電力を増加させることができるとともに、動作
報知回路の接続用の端子を削減した分だけその他の機能
を実現するために用いる端子数を増加させることができ
る。さらに、動作報知回路の動作以外に用いることが可
能な電力を増加させることができるので、光電スイッチ
内で動作報知回路以外の回路に使用することが可能な電
力を増加させることができると、光電スイッチの各回路
をノイズの影響を受けにくいものにすることができると
ともに、光電スイッチの多機能化のための電力を確保す
ることができる。さらに、動作報知回路専用の端子を設
ける必要がないので、不要になった端子を光電スイッチ
の多機能化のために用いることができる。
【0057】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態を
図面に基づいて詳細に説明する。
【0058】第1実施形態 図1は、第1実施形態によるNPN型の出力トランジス
タが取付けられた光電スイッチの構成を示す回路図であ
る。図1に示された光電スイッチが図10に示された光
電スイッチと異なるのは、次の点である。動作表示灯9
2が電源端子T1と、PNP用の出力端子T3との間に
接続されている。さらに、動作表示灯の接続専用の入力
端子が設けられていない。
【0059】このように、図1の光電スイッチにおいて
は、出力トランジスタ61が設けられていない方の出力
トランジスタ用の出力端子T3に動作表示灯92が接続
されているので、動作表示灯92の接続専用の端子を集
積回路ICに設ける必要がない。
【0060】次に、図1の光電スイッチの詳細な構成に
ついて説明する。図2は、図1の光電スイッチの詳細な
構成を示すブロック図である。図2に示された光電スイ
ッチが図11に示された光電スイッチと異なるのは、次
の点である。
【0061】動作表示灯92が、信号処理回路8に接続
されておらず、電源端子T1と、PNP用の出力端子T
3との間に接続されている。動作表示灯92は、アノー
ドが電源端子T1に接続されており、カソードが出力端
子T3に接続されている。したがって、動作表示灯92
は、外部電源回路52から電源電圧の供給を受ける。
【0062】集積回路ICには、前述したように動作表
示灯92専用の端子が設けられていない。したがって、
前述した信号処理回路8aに対応する信号処理回路8に
は、図12に示されるような動作表示灯92専用の駆動
回路が設けられていない。さらに、集積回路IC内に受
光回路80が設けられている。それに加えて、図11
示されるような受光回路に関連する入力端子、出力端
子、および、カップリング用のコンデンサが設けられて
いない。この受光回路80は、図11に示されたものと
同様に、フォトダイオード(FDi)81およびI/V
変換増幅回路82を含む。さらに、出力処理回路3の構
成が、図11に示されたものとは異なっている。この詳
細については後述する。
【0063】次に、出力処理回路3について詳細に説明
する。図3は、出力処理回路3の構成を示す回路図であ
る。図3を参照して、図3に示された出力処理回路3が
図13に示されたものと異なるのは、次の点である。出
力端子T3または出力端子T4に接続される出力トラン
ジスタに負荷Lから短絡電流が流れ、その短絡電流がP
NP側検出回路321またはNPN側検出回路322に
よって検出された場合に、その検出に応じて出力禁止回
路33へHレベルの信号を供給する回路がAND回路3
23であることである。AND回路323は、一方の入
力端子にPNP側検出回路321の出力信号を受け、他
方の入力端子にNPN側検出回路322の出力信号を受
ける。AND回路323の出力端子は、出力禁止回路3
3に接続されている。
【0064】次に、この第1実施形態による光電スイッ
チの動作を、図3に示された部分の動作を中心として説
明する。図4は、第1実施形態による光電スイッチの動
作タイミングを示すタイミングチャートである。この図
4においては、出力トランジスタ61に短絡電流が流れ
た場合の動作例が示されている。
【0065】具体的に、図4には、AND回路323の
出力電位E、PNP側検出回路321の出力電位bP、
NPN側検出回路322の出力電位bN、出力端子T3
の電位bおよび出力端子T4の電位aが示されている。
【0066】図4を参照して、光電スイッチにより物体
が検出され、信号処理回路8から出力される信号S1が
Hレベルになると、トランジスタ311,312,31
3がすべてオン状態になり、電位bがPNP側検出回路
321のしきい値電圧VP 以下のLレベルに立下がる。
そのような状態になると、動作表示灯92に電流Ibが
流れて動作表示灯92が点灯するとともに、出力電位b
PがHレベルに立上がる。
【0067】さらに、その状態においては、電位aが上
昇していき、出力トランジスタ61がオン状態になる。
その場合に、出力トランジスタ61に負荷Lから短絡電
流Iaが流れていなければ、その状態では、出力電位E
がLレベルであり、出力禁止回路33が信号S1の供給
を禁止しない。しかし、図4に示されるように、電位a
がNPN側検出回路322のしきい値電圧VN 以上にな
ると、NPN側検出回路322により短絡電流が流れた
ことが検出され、出力電位bNがHレベルになる。その
場合には、出力電位EがHレベルになり、出力禁止回路
33が信号S1の供給を禁止する。
【0068】そのように信号S1の供給が禁止される
と、トランジスタ311,312,313がすべてオフ
状態になり、それに応答して、出力トランジスタ61が
オフ状態にされるとともに、動作表示灯92が非点灯状
態にされる。したがって、短絡検出回路32は、PNP
側検出回路321およびNPN側検出回路322がとも
に短絡電流を検出した状態になった場合に、負荷Lから
の短絡電流を検出したと判断するのである。
【0069】次に、集積回路ICにPNP型の出力トラ
ンジスタ64を接続した場合の光電スイッチの例を説明
する。図5は、PNP型の出力トランジスタを用いた光
電スイッチの要部の構成を示す回路図である。この図5
においては、光電スイッチのうちの図3に示された部分
に対応する部分が示されている。
【0070】図5の光電スイッチが図3のものと異なる
のは次の点である。出力端子T24と、接地ノードGN
Dとの間に負荷Lが接続されている。電源端子T1と、
出力端子T24との間に、抵抗素子65および出力トラ
ンジスタ64が直列に接続されている。出力トランジス
タ64は、ベースが出力端子T3に接続され、エミッタ
が抵抗素子65の一端に接続され、コレクタが出力端子
T24に接続されている。動作表示灯92は、アノード
が出力端子T4に接続され、カソードが電源端子T2に
接続された態様で、出力端子T4と、電源端子T2との
間に接続されている。
【0071】すなわち、図3に示された場合とは逆に、
PNP用の出力端子に出力トランジスタ64が接続され
るとともに、NPN用の出力端子T4に動作表示灯92
が接続されているのである。PNP型の出力トランジス
タを用いる場合には、この図5に示されたような接続態
様になる。次に、図5に示された光電スイッチの動作を
説明する。以下の説明は、図3の場合と同様に、図5に
示された部分の動作を中心として光電スイッチの動作を
説明する。
【0072】図6は、PNP型の出力トランジスタを用
いた場合の光電スイッチの動作タイミングを示すタイミ
ングチャートである。この図6においては、出力トラン
ジスタ64に短絡電流Ibが流れた場合の動作例が示さ
れている。具体的に、図6には、図5の場合と同様に、
AND回路323の出力電位E、NPN側検出回路32
2の出力電位bN、PNP側検出回路321の出力電位
bP、出力端子T3の電位bおよび出力端子T4の電位
aが示されている。
【0073】図6を参照して、光電スイッチにより物体
が検出され、信号処理回路8から出力される信号S1が
Hレベルになると、トランジスタ311,312および
313がオン状態になり、電位aがしきい値電圧VN 以
上のHレベルに立上がる。そのような状態になると、動
作表示灯92に電流Iaが流れて動作表示灯が点灯する
とともに、電位bNがHレベルに立上がる。
【0074】さらに、その状態においては、出力端子T
3の電位bが下降していき、出力トランジスタ64がオ
ン状態になる。その場合に、出力トランジスタ64に負
荷Lから短絡電流が流れなければ、PNP側検出回路3
21が短絡電流を検出せず、出力電位bPがLレベルに
なっている。その状態では、出力電位EがLレベルであ
り、出力禁止回路33が信号S1の供給を禁止しない。
しかし、図6に示されるように、電位bがPNP側検出
回路321のしきい値電圧VP 以下になると、PNP側
検出回路321が短絡電流を検出し、PNP側検出回路
321の出力電位bPがHレベルになる。その場合に
は、出力電位EがHレベルになり、出力禁止回路33が
信号S1の供給を禁止する。
【0075】そのように信号S1の供給が禁止される
と、トランジスタ311,312,313がすべてオフ
状態になり、それに応答して、出力トランジスタ64が
オフ状態にされるとともに、動作表示灯92が非点灯状
態にされる。したがって、短絡検出回路32は、PNP
側検出回路321およびNPN側検出回路322がとも
に短絡電流を検出した状態になった場合に、短絡電流を
検出したと判断するのである。
【0076】以上に説明したNPN型の出力トランジス
タ61またはPNP型の出力トランジスタ64を用いる
ことが可能なこの第1実施形態による光電スイッチにお
いては、PNP用の出力端子T3およびNPN用の出力
端子T4のうち、出力トランジスタが設けられていない
方の出力端子に動作表示灯92が接続され、その出力端
子の電位に応じて動作表示灯92が動作させられる。
【0077】そして、短絡検出回路32は、電源端子T
1および出力端子T3の間の電圧に基づいてPNP側検
出回路321により短絡電流が検出され、かつ、電源端
子T2および出力端子T4の間の電圧に基づいてNPN
側検出回路322により短絡電流が検出された場合に、
出力トランジスタに短絡電流が流れたことを示す信号を
出力するのである。
【0078】したがって、出力トランジスタが接続され
ていない方の出力端子に動作表示灯92を接続しても、
その動作表示灯92が短絡電流の検出の妨げにならな
い。このため、従来の光電スイッチの機能を妨げること
なく、動作表示灯92をPNP用の出力端子T3および
NPN用の出力端子T4のうちの一方の出力端子に接続
することができる。
【0079】さらに、動作表示灯92を出力端子T3お
よび出力端子T4の一方の出力端子に接続したために、
動作表示灯92専用の端子を集積回路ICに設ける必要
がなくなるとともに、その動作表示灯92専用の駆動回
路を集積回路ICに設ける必要がなくなる。このため、
集積回路ICのチップを従来よりも小型化することがで
き、これに従って、集積回路ICを収納するパッケージ
の小型化、さらには光電スイッチ全体の小型化を行なう
ことができる。
【0080】また、動作表示灯92は、出力トランジス
タ駆動用の電力に基づいて駆動されるので、動作表示灯
92の駆動専用の電力を集積回路ICにおいて確保する
必要がなくなる。このため、従来から動作表示灯92の
駆動専用に用いていた電力を集積回路IC内の他の回路
に供給することができる。これにより、フォトダイオー
ド81等のノイズに影響を受けやすい回路に電流を多く
流すことができるので、そのようなノイズに影響を受け
やすい回路を、ノイズの影響を受けにくいものにするこ
とができる。さらに、そのように従来から動作表示灯9
2専用の電力として用いていた電力を、集積回路ICの
機能を増加させるために用いることができ、集積回路I
Cの多機能化を実現することができる。
【0081】さらに、出力トランジスタが設けられた方
の出力端子と、出力トランジスタとの間に動作表示灯9
2を接続することにより、この第1実施形態と同様に動
作表示灯専用の端子および駆動回路をなくすことが考え
られるが、そのような場合には、動作表示灯の順方向電
圧のばらつきの大きさにより、動作表示灯が接続された
出力端子の電圧のばらつきが大きくなって、短絡検出回
路32による短絡電流の検出動作に誤動作が生じる場合
がある。これに対し、この第1実施形態によれば、出力
トランジスタが接続されていない方の出力端子に動作表
示灯92が接続され、検出信号が出力される場合には常
に動作表示灯92が点灯する構成となっているので、動
作表示灯92の順方向電圧にばらつきが生じても、短絡
検出回路32の検出動作に悪影響が及ぼさないようにす
ることができる。
【0082】また、図13に示された従来の光電スイッ
チにおいてこの第1実施形態と同様に出力トランジスタ
が接続されていない方の出力トランジスタ用の出力端子
に動作表示灯92を接続することが考えられるが、その
方法には次のような欠点がある。すなわち、図13に示
された集積回路IC1においては、短絡検出回路32a
が、PNP側検出回路321およびNPN側検出回路3
22のうちのいずれか一方の検出回路が短絡電流を検出
した場合に出力トランジスタに短絡電流が流れたものと
判断するため、出力トランジスタを接続していない方の
出力端子に動作表示灯92を接続すると、常に短絡電流
が検出されてしまうことになる。
【0083】これに対し、この第1実施形態による光電
スイッチでは、短絡検出回路32がPNP側検出回路3
21およびNPN側検出回路322の両方が短絡電流を
検出した場合に出力トランジスタに短絡電流が流れたと
判断する。このため、光電スイッチは、出力トランジス
タが設けられていない方の出力端子に動作表示灯92を
接続しても、従来の場合のように短絡検出回路32によ
り常に短絡電流が流れたことが検出されるものではな
い。このように、この第1実施形態による光電スイッチ
においては、出力トランジスタが接続されていない方の
出力端子に動作表示灯92を接続するための十分な工夫
がなされているのである。
【0084】なお、この実施形態においては、光電スイ
ッチが動作している旨の報知をする報知手段として動作
表示灯92を設けたが、これに限らず、動作表示灯92
に代えて、または、動作表示灯92に加えて、スピーカ
等の音を発生する装置を報知手段として、集積回路IC
の出力トランジスタが接続されていない方の出力端子に
取付けてもよい。
【0085】以下に、図3および図5に示された出力処
理回路の変形例を、第2実施形態〜第4実施形態とし
て説明する。
【0086】第2実施形態 この第2実施形態では、短絡電流が検出された場合に、
出力トランジスタを予め定められた期間オフ状態にする
制御を行なう例について説明する。図7は、第2実施形
態による光電スイッチの要部の構成を示す回路図であ
る。この図7には、図3および図5に示された出力処理
回路の変形例が示されている。
【0087】図7を参照して、出力処理回路20は、光
電スイッチの集積回路内に形成されており、出力回路2
1、短絡検出回路22、および出力禁止回路23を含
む。出力回路21は、PNP型のトランジスタ21a〜
21c、NPN型のトランジスタ21d〜21j、およ
び、抵抗素子21k,21m〜21pを含む。短絡検出
回路22は、PNP側検出回路221、NPN側検出回
路222、および、NOR回路223を含む。PNP側
検出回路221は、PNP型のトランジスタ221a、
NPN型のトランジスタ221b、コンデンサ221
c、および、抵抗素子221d〜221gを含む。NP
N側検出回路222は、NPN型のトランジスタ222
a、コンデンサ222b、および、抵抗素子222c,
222dを含む。出力禁止回路23は、フリップフロッ
プ23a〜23c、8ビットカウンタ23d、AND回
路23e〜23gを含む。
【0088】出力回路21では、出力禁止回路23を介
して、Hレベルの信号になった信号S1に応答する信号
がトランジスタ21jのベースに供給されると、トラン
ジスタ21jがオン状態になる。トランジスタ21jが
オン状態になると、トランジスタ21dのベースの電位
が上昇し、トランジスタ21dがオン状態になり、それ
に応答して、トランジスタ21eおよび21fもオン状
態になる。
【0089】出力回路21において、トランジスタ21
a,21b,21g〜21iおよび抵抗素子21k〜2
1nは、出力回路21内に定電流を供給する定電流源を
構成している。その定電流源からトランジスタ21dお
よび21eに一定の電流が供給される。
【0090】前述したようにトランジスタ21d,21
eおよび21fがオン状態になると、出力端子T3の電
位が下降するとともに出力端子T4の電位が上昇する。
これにより、それらの出力端子T3またはT4に出力ト
ランジスタが接続されている場合には、その出力トラン
ジスタがオン状態になり、一方、その出力端子T3また
はT4に動作表示灯が接続されている場合には、その動
作表示灯が点灯する。
【0091】また、短絡検出回路22は次のように動作
する。PNP側検出回路221は、出力端子T3の電位
が下降していくと、それに応答して、抵抗素子221d
および221eにより分圧されたトランジスタ221a
のベースの電位が下降する。そのベースの電位が所定の
しきい値以下になると、トランジスタ221aがオン状
態になり、抵抗素子221fおよび221gに電流が流
れる。
【0092】抵抗素子221fおよび221gに電流が
流れると、それらの抵抗素子による分圧により、トラン
ジスタ221bのベースの電位が上昇し、トランジスタ
221bがオン状態になる。トランジスタ221bがオ
ン状態になると、コンデンサ221cに蓄積された電荷
が減少し、NOR回路223の一方の入力端子の電位が
Lレベルになる。
【0093】NPN側検出回路222は、出力端子T4
の電位が上昇していき、その電位が所定のしきい値以上
になると、トランジスタ222aがオン状態になる。ト
ランジスタ222aがオン状態になると、コンデンサ2
22bに蓄積されていた電荷が減少し、NOR回路22
3の他方の入力端子の電位がLレベルになる。
【0094】このように、NOR回路223の2つの入
力端子のレベルがともにLレベルになると、NOR回路
223の出力端子のレベルがHレベルになる。それに応
答して、フリップフロップ23aの出力がHレベルにな
り、さらにそれに応答してフリップフロップ23bの出
力がHレベルになる。これにより、AND回路23eの
すべての入力端子の電位レベルがHレベルになり、AN
D回路23eの出力端子の電位がHレベルになる。これ
により、8ビットカウンタ23dのクリア入力端子CL
Rおよびフリップフロップ23cのセット入力端子Sの
各々の電位がHレベルになる。
【0095】これにより、8ビットカウンタ23dがカ
ウントを開始するとともに、フリップフロップ23cの
反転出力端子バーQから出力される信号S2がLレベル
になる。信号S2がLレベルになっている状態では、信
号S1がHレベルになってもAND回路23gの出力が
Hレベルにならない。このようにして、信号S1に応答
する信号の出力が禁止される。
【0096】8ビットカウンタ23dにおいては、クロ
ック信号CLKに同期して8ビットをカウントすると、
8つの出力端子のすべての出力信号がHレベルになる。
そのような状態になると、AND回路23fの出力端子
の電位がHレベルになり、そのHレベルの電位を受ける
フリップフロップ23cのリセット入力端子Rのレベル
がHレベルになってフリップフロップ23cがリセット
され、フリップフロップ23cの反転出力端子バーQか
ら出力される信号S2がHレベルになる。これにより、
AND回路23gの出力が信号S1のレベルに応じてH
レベルになり得る状態になり、信号S1に応答する信号
の禁止状態が解除される。
【0097】このように、この第2実施形態による光電
スイッチでは、8ビットカウンタ23dがタイマの働き
をすることにより、短絡検出回路22により短絡電流が
検出されてから所定期間光電スイッチの検出出力が禁止
される。
【0098】第3実施形態 次に、第3実施形態について説明する。この第3実施形
態では、短絡電流が検出された場合に出力トランジスタ
が停止され続ける光電スイッチの例を説明する。
【0099】図8は、第3実施形態による光電スイッチ
の要部の構成を示す回路図である。図8において図7と
共通する部分には、同一の参照符号を付し、重複した説
明を繰返さない。なお、出力回路21、PNP側検出回
路221およびNPN側検出回路222については、図
7と同様のものであるため、トランジスタおよび抵抗素
子等の素子の参照符号を図面において省略する。
【0100】図8の光電スイッチが図7のものと異なる
のは次の点である。短絡検出回路22aに、出力端子が
1つのNOR回路224が含まれている。出力禁止回路
230が、AND回路23gの他に、OR回路230a
およびフリップフロップ230bを含む。
【0101】次に図8の光電スイッチの動作を説明す
る。PNP側検出回路221およびNPN側検出回路2
22の両方で短絡電流が検出され、NOR回路224の
出力信号のレベルがHレベルになると、OR回路230
aの出力信号がHレベルになる。そのHレベルの信号を
フリップフロップ230bがクロック信号CLKに同期
して取込むと、フリップフロップ230bの反転出力端
子バーQから出力される信号S2のレベルがLレベルに
なる。
【0102】それに応答して、AND回路23gは、信
号S1に応じた信号を出力しなくなり、出力トランジス
タの動作が停止される。そのような状態は、フリップフ
ロップ230bの出力端子QからOR回路230aの一
方の入力端子にHレベルの信号が出力され続けることに
より、継続される。
【0103】第4実施形態 次に、第4実施形態について説明する。この第4実施形
態では、短絡電流が検出されたときだけ出力トランジス
タが停止される光電スイッチの例を説明する。図9は、
第4実施形態による光電スイッチの要部の構成を示す回
路図である。図9において図8と共通する部分には、同
一の参照符号を付し、重複した説明を繰返さない。
【0104】図9の光電スイッチが図8のものと異なる
のは、短絡検出回路231が、AND回路23gの他
に、インバータ231aを含むことである。
【0105】次に図9の光電スイッチの動作を説明す
る。PNP側検出回路221およびNPN側検出回路2
22の両方で短絡電流が検出され、NOR回路224の
出力信号のレベルがHレベルになると、その信号は、イ
ンバータ231aによりレベルが反転され、信号S2と
してAND回路23gの入力端子に供給される。それに
応答して、AND回路23gは、信号S1に応じた信号
を出力しなくなり、出力トランジスタの動作が停止され
る。そのような状態は、短絡検出回路22aにより短絡
電流が検出されなくなると終了する。
【0106】第2実施形態に示されるように、出力禁止
回路は、短絡電流が検出されてから所定期間出力を禁止
してもよい。また、第3実施形態に示されるように、出
力禁止回路は、短絡電流が検出されてから出力を禁止し
続けてもよい。また、第4実施形態に示されるように、
出力禁止回路は、短絡電流が検出されているときのみ出
力を禁止してもよい。
【0107】また、短絡検出回路は、PNP側検出回路
およびNPN側検出回路の両方が短絡電流を検出した場
合に、それ以外の場合と異なるレベルの信号を出力する
回路として、AND回路またはNOR回路のどちらの回
路を採用してもよい。
【0108】
【課題を解決するための手段の具体例】
[1] 図3等に示された出力端子T4により、第1の
導電型式(NPN型)の出力トランジスタ(出力トラン
ジスタ61)が接続可能であり、その出力トランジスタ
を動作させることが可能な電位を出力するための第1の
出力端子が構成されている。図3等に示された出力端子
T3により、第2の導電型式(PNP型)の出力トラン
ジスタ(出力トランジスタ64)が接続可能であり、そ
の出力トランジスタを動作させることが可能な電位を出
力するための第2の出力端子が構成されている。図3等
に示された動作表示灯92により、第1および第2の出
力端子のうちの出力トランジスタが接続されていない方
の出力端子に接続され、接続された出力端子の電位に基
づいて、光電スイッチが動作している旨の報知をするた
めの動作報知手段が構成されている。
【0109】[2] 図3等に示された集積回路ICに
より、第1の導電型式(NPN型)または第2の導電型
式(PNP型)の出力トランジスタに電位を供給してそ
の出力トランジスタの動作により検出出力を発生させる
とともに、検出動作を行なっている旨の報知をするため
の動作報知手段(動作表示灯92)に電位を供給してそ
の報知を実行させることが可能な光電スイッチ用集積回
路が構成されている。図3等に示された出力端子T4に
より、第1の導電型式の出力トランジスタ(出力トラン
ジスタ61)または動作報知手段(動作表示灯92)が
接続可能であり、接続された出力トランジスタまたは動
作報知手段を動作させることが可能な電位を出力するた
めの第1の出力端子が構成されている。図3等に示され
た出力端子T3により、第2の導電型式の出力トランジ
スタ(出力トランジスタ64)または動作報知手段(動
作表示灯92)が接続可能であり、接続された出力トラ
ンジスタまたは動作報知手段を動作させることが可能な
電位を出力するための第2の出力端子が構成されてい
る。
【0110】[3] 前記動作報知手段は、発光ダイオ
ード等の光を用いた報知手段であってもよく、スピーカ
等の音を用いた報知手段であってもよい。
【0111】[4] この発明のその他の特定例 以下に、この発明のその他の特定例を列挙する。
【0112】(1) 第1の導電型式(NPN型)また
は第2の導電型式(PNP型)の出力トランジスタを有
し、その出力トランジスタを動作させることにより検出
出力を発生させることが可能な光電スイッチであって、
前記第1の導電型式の出力トランジスタ(出力トランジ
スタ61)が接続可能であり、その出力トランジスタを
動作させることが可能な電位を出力するための第1の出
力端子(出力端子T4)と、前記第2の導電型式の出力
トランジスタ(出力トランジスタ64)が接続可能であ
り、その出力トランジスタを動作させることが可能な電
位を出力するための第2の出力端子(出力端子T3)
と、前記第1および第2の出力端子のうちの前記出力ト
ランジスタが接続されていない方の出力端子に接続さ
れ、接続された出力端子の電位に基づいて、前記光電ス
イッチが動作している旨の報知をするための動作報知手
段(動作表示灯92)と、前記第1の出力端子の電位が
予め定められた第1の電位(VN )になり、かつ、前記
第2の出力端子の電位が予め定められた第2の電位(V
P )になった場合に、異常な検出出力状態が発生した旨
の判断を行なう異常判断手段(短絡検出回路32)とを
含む、光電スイッチ。
【0113】このようにすれば、第1の出力端子の電位
が異常な電位になり、かつ第2の出力端子の電位が異常
な電位になった場合に異常な検出出力が発生したと判断
可能なので、第1および第2の出力端子の一方に動作報
知手段を接続しても、動作報知手段の動作が異常判断手
段の動作に悪影響を及ぼさない。
【0114】(2) 第1の導電型式(NPN型)また
は第2の導電型式(PNP型)の出力トランジスタに電
位を供給してその出力トランジスタの動作により検出出
力を発生させるとともに、検出動作を行なっている旨の
報知をするための動作報知手段(動作表示灯92)に電
位を供給してその報知を実行させることが可能な光電ス
イッチ用集積回路(IC)であって、前記第1の導電型
式の出力トランジスタ(出力トランジスタ61)または
前記動作報知手段(動作表示灯92)が接続可能であ
り、接続された前記出力トランジスタまたは前記動作報
知手段を動作させることが可能な電位を出力するための
第1の出力端子と、前記第2の導電型式の出力トランジ
スタ(出力トランジスタ64)または前記動作報知手段
(動作表示灯92)が接続可能であり、接続された前記
出力トランジスタまたは前記動作報知手段を動作させる
ことが可能な電位を出力するための第2の出力端子(出
力端子T3)と、前記第1の出力端子の電位が予め定め
られた第1の電位(VN )になり、かつ、前記第2の出
力端子の電位が予め定められた第2の電位(VP )にな
った場合に、異常な検出出力状態が発生した旨の判断を
行なう異常判断手段(短絡検出回路32)とを含む、光
電スイッチ用集積回路。
【0115】このようにすれば、第1の出力端子の電位
が異常な電位になり、かつ第2の出力端子の電位が異常
な電位になった場合に異常な検出出力が発生したことが
判断可能なので、第1および第2の出力端子の一方に動
作報知手段を接続しても、動作報知手段の動作が異常判
断手段の動作に悪影響を及ぼさない。
【0116】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、第1お
よび第2の出力端子のうちの出力トランジスタが接続さ
れていない方の出力端子に動作報知手段を接続したこと
により、動作報知手段専用の端子および駆動回路を設け
る必要がないので、光電スイッチ用の集積回路の小型化
および光電スイッチの小型化を図ることができる。さら
に、動作報知手段専用の端子および駆動回路が不要であ
るので、そのように不要になった端子と、駆動回路動作
用の電力とを光電スイッチの集積回路の多機能化のため
に用いることができ、光電スイッチの集積回路の多機能
化を図ることができる。さらに、そのような電力を光電
スイッチ内におけるノイズの影響を受けやすい回路に供
給することにより、そのようなノイズの影響を受けやす
い回路がノイズの影響を受けにくくなるようにすること
ができる。
【0117】請求項2に記載の発明によれば、第1の出
力端子に第1の導電型式の出力トランジスタまたは動作
報知手段を接続することが可能であり、第2の出力端子
に第2の導電型式の出力トランジスタまたは動作報知手
段を接続することが可能であるため、出力トランジスタ
が接続されていない方の出力端子に動作報知手段を接続
することが可能である。このため、動作報知手段専用の
端子および駆動回路を集積回路に設ける必要がないの
で、光電スイッチ用の集積回路の小型化および光電スイ
ッチの小型化を行なうことができる。さらに、動作報知
手段専用の端子および駆動回路が不要であるので、その
ように不要になった端子と駆動回路動作用の電力と光電
スイッチの集積回路多機能化のために用いることがで
き、光電スイッチの集積回路の多機能化を図ることがで
きる。さらに、そのような電力を、集積回路内でノイズ
の影響を受けやすい回路に供給することにより、光電ス
イッチの集積回路内の回路がノイズの影響を受けにくく
なるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態による光電スイッチの構成を示す
回路図である。
【図2】図1の光電スイッチの詳細な構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】第1実施形態による出力処理回路の構成を示す
回路図である。
【図4】NPN型の出力トランジスタを用いた場合の光
電スイッチの動作タイミングを示すタイミングチャート
である。
【図5】PNP型の出力トランジスタを用いた場合の光
電スイッチの要部の構成を示す回路図である。
【図6】PNP型の出力トランジスタを用いた場合の光
電スイッチの動作タイミングを示すタイミングチャート
である。
【図7】第2実施形態による光電スイッチの要部の構成
を示す回路図である。
【図8】第3実施形態による光電スイッチの要部の構成
を示す回路図である。
【図9】第4実施形態による光電スイッチの要部の構成
を示す回路図である。
【図10】従来の光電スイッチの構成を示す回路図であ
る。
【図11】従来の光電スイッチの詳細な構成を示すブロ
ック図である。
【図12】動作表示灯駆動回路の詳細な構成を示す回路
図である。
【図13】従来の光電スイッチの出力処理回路の構成を
示す回路図である。
【符号の説明】
T3,T4 出力端子 61,64 出力トランジスタ 20,3 出力処理回路 21,31 出力回路 22,22a,32 短絡検出回路 23,33,230,231 出力禁止回路 IC 集積回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−132026(JP,A) 実開 昭59−189344(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 17/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の導電型式および第2の導電型式の
    出力トランジスタのいずれか、ならびに検出動作を行な
    っている旨の報知をする動作報知回路を駆動する光電ス
    イッチ用集積回路であって、 前記第1の導電型式の出力トランジスタまたは前記動作
    報知回路を接続可能な第1の出力端子と、 前記第2の導電型式の出力トランジスタまたは前記動作
    報知回路を接続可能な第2の出力端子と、 前記第1および第2の導電型式の出力トランジスタがそ
    れぞれ前記第1および第2の出力端子に接続されたとき
    の前記各出力トランジスタの動作電圧をそれぞれ前記第
    1および第2の出力端子に出力する出力処理回路とを備
    え、 前記第1の導電型式の出力トランジスタが前記第1の出
    力端子に接続されているとき、前記第2の出力端子に
    は、前記動作報知回路が接続され、 前記第2の導電型式の出力トランジスタが前記第2の出
    力端子に接続されているとき、前記第1の出力端子に
    は、前記動作報知回路が接続され、 前記出力処理回路は、前記第1および第2の出力端子に
    接続されている素子または回路がいずれも短絡している
    と判断したとき、前記第1および第2の出力端子への前
    記動作電圧の出力を中止する、光電スイッチ用集積回
    路。
  2. 【請求項2】 前記出力処理回路は、 前記第1および第2の出力端子に前記動作電圧を出力す
    る出力回路と、 前記第1および第2の出力端子に接続されている素子ま
    たは回路の短絡を検出する短絡検出回路と、 前記短絡検出回路の検出結果に基づいて、前記出力回路
    を不活性化する出力禁止回路とを含む、請求項1に記載
    の光電スイッチ用集積回路。
  3. 【請求項3】 前記短絡検出回路は、前記第1および第
    2の出力端子に接続されている素子または回路の短絡を
    それぞれ検出する第1および第2の検出回路からなり、 前記第1および第2の検出回路の各々は、対応する前記
    第1または第2の出力端子に前記動作報知回路が接続さ
    れており、かつ、前記動作報知回路が動作して いると
    き、短絡を検出する、請求項2に記載の光電スイッチ用
    集積回路。
  4. 【請求項4】 前記出力禁止回路は、前記短絡検出回路
    によって短絡が検出されると所定期間の計時を開始し、
    前記所定期間中、前記出力回路を不活性化する、請求項
    2または請求項3に記載の光電スイッチ用集積回路。
  5. 【請求項5】 前記出力禁止回路は、前記短絡検出回路
    によって短絡が検出されたとき、その後継続して前記出
    力回路を不活性化する、請求項2または請求項3に記載
    の光電スイッチ用集積回路。
  6. 【請求項6】 前記出力禁止回路は、前記短絡検出回路
    によって短絡が検出されている間、前記出力回路を不活
    性化する、請求項2または請求項3に記載の光電スイッ
    チ用集積回路。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6のいずれか1項に
    記載の光電スイッチ用集積回路と、 前記第1の出力端子に接続される前記第1の導電型式の
    出力トランジスタと、 前記第2の出力端子に接続される前記動作報知回路とを
    備える光電スイッチ。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項6のいずれか1項に
    記載の光電スイッチ用集積回路と、 前記第2の出力端子に接続される前記第2の導電型式の
    出力トランジスタと、 前記第1の出力端子に接続される前記動作報知回路とを
    備える光電スイッチ。
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