JP3451312B2 - 光パルス発生方法およびその装置 - Google Patents

光パルス発生方法およびその装置

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JP3451312B2 JP2000061289A JP2000061289A JP3451312B2 JP 3451312 B2 JP3451312 B2 JP 3451312B2 JP 2000061289 A JP2000061289 A JP 2000061289A JP 2000061289 A JP2000061289 A JP 2000061289A JP 3451312 B2 JP3451312 B2 JP 3451312B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光通信における
パルス信号を発生する光パルス発生方法およびその装置
に関しており、特に均質な光パルスを発生する能動モー
ド同期型レーザーを用いた光パルス発生方法およびその
装置に関している。
【0002】
【従来の技術】光通信における伝送情報量の増加の方法
のひとつとして、ミリ波によって変調された光を発生す
る方法が求められており、その一つとしてモードロック
レーザを用いる方法が注目されている。なかでも,レー
ザ共振器中に光変調器とアイソレータとファブリーペロ
ーエタロンとを設置して光パルスを発生する方法は、位
相変調周波数fmよりKm倍高次の周波数fp(fp=
Km*fm)のミリ波を容易に発生できることができる
ため、有望な構成とされている。また、リングレーザー
発振器中に、位相変調器とアイソレータとファブリーペ
ローエタロン(PM−I−FP)とを設置して光パルス
を発生する方法では、上記の方法に比べて2倍周波数の
パルス波を発生させる可能性が、アベディンらによって
最近示され、報告(Abedin, Onodera, Hyodo,”Higher O
rder FM Mode Locking for Pulse-Repetition-Rate Enh
ancement in Actively Mode-Locking Lasers: Theory a
nd Experiment,” IEEE Journal of Quantum Electroni
cs, VOL. 35. NO. 6. JUNE 1999)に記載されている。
【0003】本発明は、上記の、リングレーザー発振器
中に、位相変調器とアイソレータとファブリーペローエ
タロン(PM−I−FP)とを設置して光パルスを発生
する方法に類しているが、従来の構成では、均質なパル
ス波は得られなかったのに対し、本発明の構成では均質
パルスを発生できる点が異なっている。
【0004】従来のリングレーザー発振器中に、位相変
調器とアイソレータとファブリーペローエタロン(PM
−I−FP)とを設置して光パルスを発生する装置の構
成を図4に示して説明する。図4は,光増幅器1を持っ
たリングレーザ200中に位相変調器3とアイソレータ
4とファブリーペローエタロン5(これらを総称して、
以下PM−I−FP系と記す)を挿入した構成になって
いて、光パルスは光増幅器1⇒結合器6⇒PM−I−F
P系⇒光増幅器1の方向に巡回し、結合器6から周期的
な光パルス列が出てくる構成を示している。
【0005】一般に、ωp=2π*fpとし、時刻をt
とするとき、ωp*t=0π、2π、...とπの偶数
倍のときPM−I−FPをパルスが通過する0(ゼロ)
−状態とωp*t=π、3π、...とπの奇数倍のと
きPM−I−FPをパルスが通過するπ(パイ)−状態
があることが報告されている。変調指数が低い場合に
は、モード同期レーザでは0−状態またはπ−状態のい
ずれかの状態で動作し、変調指数が高くなるに従って、
これらの状態は共存することも可能であり、変調指数が
低い場合の2倍のパルスが発生する様にすることができ
る。
【0006】また、特に、Kmが偶数で高い変調指数の
場合、上記の0−状態とπ−状態とが共存するモードで
は、それぞれの状態に対するPM−I−FP系の透過特
性が異なり、このため光パルスの形状が周期的に変化す
ることが、上記の文献に報告されている。
【0007】また、特にKmが奇数の場合は、PM−I
−FPを光が通過する際に、時間と共に周期的に変化す
る位相の変化が生じる。このため、0−状態とπ−状態
とはそれぞれ実現できるが、共存できなくなり、変調周
波数のKm倍のパルスが発生する。
【0008】以下では、これらの件について詳しく説明
する。一般に、位相変調器の透過率作用素Mは、変調指
数Δを変数とするベッセル関数Jnを用いて、次式で与
えられることが知られている。
【数1】 ファブリーペローエタロンでは、この高次成分を選択的
に透過させるので、Kをその次数として、その一次成分
の角周波数を、ωp=Kωm、とすると、位相変調器と
ファブリーペローエタロンとからなる構成の透過率作用
素Mcomは、次式で与えられる。
【数2】 数2において、Kが偶数のときには、数2は実数になる
ので、位相は変化せずに振幅のみが変調され、また、K
が奇数のときには、数2は複素数になり、位相も振幅も
変調されることがわかる。
【0009】特にK=2の場合に、数値解析した結果を
図5に示す様に、数2は、変調指数Δが小さい場合に
は、ωpt=π、および3πで、ピークを示し、正弦波
的に振動する特性(π−状態)を持つが、変調指数Δが
大きくなるに従って、ωpt=0、2π、で、新たなピ
ーク(0−状態)を示すことが分かる。このように変調
指数Δが大きい場合には、π―状態の2倍の周波数で振
動し、従って、位相変調周波数fmの2K倍のパルスが
発生するする事がわかる。
【0010】また、K=3の場合には、図6に示す様
に、変調指数の違いによって、ピーク位置が異なること
は起きておらず、ωpt=0、2π、および4πでピー
クを持ち(0−状態)、また、ωpt=π、3π、およ
び5πでもピークを持つ(0−状態)、ことが分かる。
しかしこれらの光は、図7に示される様に異なる位相変
調を受ける。ここで、光が光導波路を一周する時間に受
ける位相変調器による位相の変化量(0−状態の場合は
θ0、π―状態についてはθπとする)と、位相変調器
以外から受ける位相の変化量(θ1)との和は、レーザ
ー発振が起こるためには、概略ゼロないし2πの整数倍
でなければならない。一般に、θ0は、θπの逆符号に
なり等しくならないため、特別な場合を除いて、0−状
態とπ―状態とが同時にレーザー発振の条件を満たすこ
とは起こらない。このため、特別な場合を除いては、こ
れらの2組の状態が同時に出現することは無い。したが
って、この場合も、位相変調周波数fmのK倍のパルス
が発生することが分かる。
【0011】また、K=4の場合は、図8に示す様に、
変調指数Δが小さい場合には、ωpt=0、2π、4
π、および6πで、ピークを示し(0−状態)、変調指
数Δが大きくなるに従って、ωpt=π、3π、5π、
および7πで新たなピークを示す(π−状態)。したが
ってこの場合は、大きな変調指数で、位相変調周波数f
mの2K倍のパルスが発生する可能性があるが、均一な
波形では無い事がわかる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の光パルス発生方
法およびその装置では、位相変調周波数fmを高くした
り、変調指数Δを増加させて高次の周波数成分を用いて
単位時間に発生するパルス数を増大しているが、位相変
調器の物理的制限により位相変調周波数fmや変調指数
Δを増加させることには限界がある。また、Kが偶数の
場合は、変調指数を大きく取ることによって単位時間に
発生するパルス数は位相変調周波数fmの2K倍になる
が、振幅について均一なパルス波形は得られない。ま
た、Kが奇数の場合は、振幅について均一なパルス波形
が得られるが、単位時間に発生するパルス数は位相変調
周波数fmの2K倍にならない。
【0013】この発明は上記に鑑み提案されたもので、
単位時間に発生するパルス数が多く、かつ均一な波形の
パルスを発生する光パルス発生方法およびその装置を提
供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、光パルス発生方法に関し
ており、リング状の光路を持った能動モード同期型レー
ザーを用いてパルス列を発生させる際に、その光路上の
第1の変調手段により光を位相変調しその光路上の第1
の選択手段により変調信号の高調波成分を選択的に通過
させる手続と、その光路上にあって、第1の変調手段と
同じ変調指数と同じ変調周波数をもつ第2の変調手段に
より光を位相変調し、その光路上の第2の選択手段によ
り上記の第1の選択手段による高調波成分と同じ周波数
の高調波成分を選択的に通過させる手続と、を実質的に
連続して行ない、第1の変調手段の変調信号と第2の変
調手段の変調信号とは、上記のそれぞれの位相変調はゼ
ロ状態の光とパイ状態の光との合成透過率の脈動のそれ
ぞれのピーク値が等しくなるようにするために、第1の
変調手段から第2の変調手段(あるいは、第2の変調手
段から第1の変調手段)まで光パルスが伝搬するのに要
する時間をΔtとし、第2の選択手段(あるいは、第1
の選択手段)の自由スペクトル間隔fpに対する角周波
数をωp(=2πfp)とし、変調信号の角周波数ω
とし、Kを、ωp=K×ωを満たす自然数とし、nを
整数とし、πを円周率とするとき、φ=(π/K)−ω
Δt+2πn、なる位相差φをもつことを特徴として
いる。
【0015】また、請求項2に記載の発明は、上記した
請求項1に記載の発明の構成に加えて、第1の変調手段
と第2の変調手段は、上記のリング状の光路の光を同一
周波数で同じ変調指数で変調するが、しかしあらかじめ
決められた位相差のある信号により光を位相変調するこ
とを特徴としている。
【0016】また、請求項3に記載の発明は、光パルス
発生装置に関しており、それぞれがリング状の光路上に
配置された、光増幅器と、光導波路と、第1の変調手段
と、第1の変調手段に隣接して設けられた第1の変調手
段による変調信号の第1の高調波成分選択手段と、第2
の変調手段と、上記の第1の変調信号の高調波成分選択
手段と同じ周波数を選択する第2の変調手段に隣接して
設けられた第2の変調手段による変調信号の第2の高調
波成分選択手段とを持ち、第1の変調手段と第2の変調
手段とは、それぞれ同じ変調指数をもち、同じ変調周波
数の変調信号が印加された変調手段であり、その変調信
号については、ゼロ状態の光とパイ状態の光との合成透
過率の脈動のそれぞれのピーク値が等しくなるようにす
るために、その変調については、第1の変調手段から第
2の変調手段(あるいは、第2の変調手段から第1の変
調手段)まで光パルスが伝搬するのに要する時間をΔt
とし、第2の高調波成分選択手段(あるいは、第1の高
調波成分選択手段)の自由スペクトル間隔fpに対する
角周波数をωp(=2πfp)とし、変調信号の角周波
数ωとし、Kを、ωp=K×ωを満たす自然数と
し、nを整数とし、πを円周率とするとき、(π/K)
ω Δt+2πn、なる位相差φを持つ変調条件で上
記のそれぞれの位相変調を行なうことを特徴としてい
る。
【0017】また、請求項4に記載の発明は、上記した
請求項3に記載の発明の構成に加えて、第1の変調手段
第1の変調信号を印加する第1の信号印加手段と、第
2の変調手段に第1の変調信号に同期した第2の変調信
号を印加する第2の信号印加手段とを備え、第1の変調
手段に印加する第1の変調信号と第2の変調手段に印加
する変調信号との間に位相差を与える手段と、を備えた
ことを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明では、PM−I−FP系を
2組直列に接続しそれぞれの位相変調器における変調指
数および変調周波数を同じにし、但し、位相差を適当に
設定することによりそれらの合成透過率の時間的変化が
振幅および位相について均一になるようにするものであ
る。以下に先ず本発明の原理を説明し、次に実施の形態
を図面に基づいて詳細に説明する。なお、装置の構成を
示す図面においては、同様のものないしは同様の機能を
有するものについては同一の記号を付して説明する。
【0019】以下に、先ず、本発明の原理を説明する。
図1は,本発明の望ましい構成を示すブロック図であ
る。図1は、光増幅器1を持ったリングレーザ100中
に第1の位相変調器3と第1のアイソレータ4と第1の
ファブリーペローエタロン5(これらを総称して、以下
第1のPM−I−FP系と記す)と、第2の位相変調器
6と第2のアイソレータ7と第2のファブリーペローエ
タロン8(これらを総称して、以下第2のPM−I−F
P系と記す)とを挿入した構成になっていて、光パルス
は、光増幅器1⇒第1のPM−I−FP系⇒第2のPM
−I−FP系⇒光増幅器1の方向に巡回し、結合器2か
ら周期的な光パルス列が出てくる構成を示している。こ
こで、第1のPM−I−FP系と第2のPM−I−FP
系とは、概略同一性能のものである。
【0020】次に図2を用いて本発明の提案する方法を
示す。第1のPM−I−FP系から第2のPM−I−F
P系まで光パルスが伝搬するのに要する時間をΔtとす
る。また、第1のPM−I−FP系の変調信号を、
【数3】 とし、第2のPM−I−FP系の変調信号を
【数4】 とする。ここで
【数5】 であり、nは整数とする。さらに、ファブリーペローエ
タロンの自由スペクトル間隔fpに対する角周波数をω
p(=2πfp)とするとき、fpは変調周波数の整数
倍に一致させるので、Kを自然数として、
【数6】 とする。
【0021】このとき既述の如く、時刻tにおける第1
のPM−I−FP系の状態は
【数7】 で決まり、時刻t+Δtにおける第2のPM−I−FP
系の状態は
【数8】 で決まる。ここで、数8と数7の差は、2πを法とし
て、
【数9】 である。したがって、ある光パルスが第1のPM−I−
FP系を0−状態(π−状態)の時に通過すると、第2
のPM−I−FP系をπ−状態(0−状態)の時に通過
することになる。また、各PM−I−FP系はπ/ωp
時間間隔で0−状態とπ−状態間を交互に変化している
ので、いま光パルス列の時間間隔がπ/ωpである光パ
ルスが第1のPM−I−FP系に入射するとするとそれ
ぞれの光パルスは第1のPM−I−FP系では0−状態
(π−状態)で1回変調され、第2のPM−I−FP系
ではπ−状態(0−状態)でさらに1回変調されるの
で、これらの変調をあわせると、どの光パルスも同じ量
の変調をうけることになる。このことは、図1の方法に
よると繰り返し周期がωp/πである光パルス列を発生
できかつ、波形は均一であることを意味する。また、
【数10】 であるから、発生する光パルス列繰り返し周期は2Kf
pでこれは従来方法の2倍である。
【0022】図2に上の記述を説明するためにK=2、
Δ=3、n=0、ωmΔt=0.6として、信号と透過
率の例を示す。横軸はいずれもωm×tとしている。図
2(a)は変調信号で実線は第1のPM−I−FP系の
変調信号、破線は第2のPM−I−FP系の変調信号を
示す。図2(b)は透過率の時間変化で実線は第1のP
M−I−FP系の透過率の時間変化、破線は第2のPM
−I−FP系の透過率の時間変化を示す。図2(c)は
第1のPM−I−FP系と第2のPM−I−FP系の合
成透過率の時間変化である。
【0023】従って、図1に示した信号発生器10から
の変調信号を、位相変調器3に印加し、また、信号発生
器10からの変調信号を、数5に示される位相差を与え
た後、位相変調器6に印加することにより、均一なパル
スが得られる。
【0024】次に、数値計算によるシミュレーションの
結果を図3に示す。図3(a)は、K=2、fm=10
GHz、D=3、ファブリーペローエタロンのFSR
(FreeSpectral Range)=20GHzとしたときの第1
のPM−I−FP系の透過率を実線で、また、第1のP
M−I−FP系と同様に構成された第2のPM−I−F
P系の透過率を波線で示している。また、図3(b)
は、それらの合成透過率を示し、図3(c)は、結合器
からの出力を示している。ここで、2組の位相変調器に
加える位相変調信号の位相差は数4に従っている。その
結果、それらの合成透過率は図3(b)に示すように、
0−状態とπ−状態の透過率曲線は同型となり、両状態
での透過光パルスにたいする変調は等しくなるので、図
3(c)のように均一な光パルスが生成される。
【0025】次に変調周波数の3次の高調波について、
図1の構成を用いた場合について説明する。まず、図4
に示した従来のパルス発生装置では、図6に示す様にパ
ルスの振幅は均一であるが、図7に示す様に、パルスの
位相は均一でないことが分かっている。次に、本発明の
図1の構成の場合には、数3に示す位相差φを用いて、
第1および第2のPM−I−FP系を変調することによ
り、パルス光はこれらの合成としての位相変調をうけ
る。これは、図4に示した従来のパルス発生装置の場合
とは異なる変調であるので、導波路を再調整して位相に
関する上記の条件を満たす様に調整する必要が生じる
が、この調整により、容易にレーザー発振させることが
可能である。したがって、この2組のPM−I−FP系
の合成透過率では、0−状態およびπ−状態が共存する
状態になり、振幅の均一な、位相変調周波数fmの2K
倍のパルスが発生することが分かる。
【0026】また、図には示さないが、以下の変調指数
において、パルス幅が減少し、短いパルスを得るに当た
っても、本発明は有効なことが分かった。図3を得た条
件と同じ条件での数値計算によるシミュレーションで
は、変調指数Δについて、K=2のとき、1.6<Δ<
3.1、K=3のとき、1.8<Δ、K=4のとき、
2.3<Δ<2.5、および、3.5<Δ<5.8、の
場合に短いパルスが得られることが分かった。
【0027】上記では、K=2,3、および4、につい
て説明したが、より高次のKについても上記と同様の結
果が得られることは、容易に理解できる。
【0028】
【発明の効果】この発明は上記した構成からなるので、
以下に説明するような効果を奏することができる。請求
項1および2に記載の発明では、その方法を開示したの
で、単位時間に発生するパルス数が多く、かつ振幅およ
び位相において均一な波形のパルスを発生することがで
きるようになった。
【0029】また、請求項3および4に記載の発明で
は、その装置の構成を開示したので、単位時間に発生す
るパルス数が多く、かつ振幅および位相において均一な
波形のパルスを発生することができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の望ましい構成を示すブロック図であ
る。
【図2】透過率を示す図で、(a)は変調信号で、実線
は第1のPM−I−FP系の変調信号、破線は第2のP
M−I−FP系の変調信号を示す。図2(b)は透過率
の時間変化で実線は第1のPM−I−FP系の透過率の
時間変化、破線は第2のPM−I−FP系の透過率の時
間変化を示す。図2(c)は第1のPM−I−FP系と
第2のPM−I−FP系の合成透過率の時間変化であ
る。
【図3】数値計算によるシミュレーションの結果を示す
図で、(a)は、第1のPM−I−FP系の透過率を実
線で、第2のPM−I−FP系の透過率を波線で示し、
(b)はそれらの合成透過率を示し、(c)は結合器か
らの出力を示す図である。
【図4】従来のリングレーザー発振器中に、アイソレー
タとファブリーペローエタロン(PM−I−FP)と位
相変調器とを設置して光パルスを発生する装置の構成を
示す図である。
【図5】数値解析による、変調周波数の第2次高調波の
透過特性を示す図である。
【図6】数値解析による、変調周波数の第3次高調波の
透過特性を示す図である。
【図7】数値解析による、変調周波数の第3次高調波の
位相特性を示す図である。
【図8】数値解析による、変調周波数の第4次高調波の
透過特性を示す図である。
【符号の説明】
1 光増幅器 2 結合器 3、6 位相変調器 4、7 アイソレータ 5、8 ファブリーペローエタロン 10 信号発生器 11 移相器 20 光導波路 100 本発明のリングレーザ 200 従来のリングレーザ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−85366(JP,A) 特開 平10−41566(JP,A) 特開 平10−321936(JP,A) 特開 平6−125124(JP,A) 特開 昭48−100090(JP,A) 特開 平8−222790(JP,A) 鹿谷元一 他,2000年電子情報通信学 会総合大会講演論文集エレクトロニクス 1,2000年 3月 7日,pp.377 K.S.Abedin et a l.,IEEE Journal of Quantum Electroni cs,1999年 6月,Vol.35,N o.6,pp.875−890 K.S.Abedin et a l.,Optics Letters, 1999年11月15日,Vol.24,No. 22,pp.1564−1566 K.S.Abedin et a l.,Applied Physics Letters,1998年 9月 7 日,Vol.73,No.10,pp.1311 −1313 K.S.Abedin et a l.,Electronics Let ters,1998年 6月25日,Vol. 34,No.13,pp.1321−1322 K.S.Abedin et a l.,Electronics Let ters,1998年11月12日,Vol. 34,No.23,pp.2264−2265 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 3/00 - 5/50 JICSTファイル(JOIS) WPI(DIALOG)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リング状の光路を持った能動モード同期
    型レーザーを用いてパルス列を発生させる際に、その光
    路上の第1の変調手段により光を位相変調しその光路上
    の第1の選択手段により変調信号の高調波成分を選択的
    に通過させる手続と、その光路上にあって、第1の変調
    手段と同じ変調指数と同じ変調周波数をもつ第2の変調
    手段により光を位相変調し、その光路上の第2の選択手
    段により上記の第1の選択手段による高調波成分と同じ
    周波数の高調波成分を選択的に通過させる手続と、を実
    質的に連続して行ない、 第1の変調手段の変調信号と第2の変調手段の変調信号
    とは、第1の変調手段から第2の変調手段(あるいは、
    第2の変調手段から第1の変調手段)まで光パルスが伝
    搬するのに要する時間をΔtとし、第2の選択手段(あ
    るいは、第1の選択手段)の自由スペクトル間隔fpに
    対する角周波数をωp(=2πfp)とし、変調信号の
    角周波数ωとし、Kを、ωp=K×ωを満たす自然
    数とし、nを整数とし、πを円周率とするとき、φ=
    (π/K)−ω Δt+2πn、なる位相差φをもつこ
    とを特徴とする光パルス発生方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光パルス発生方法にお
    いて、第1の変調手段と第2の変調手段は、上記のリン
    グ状の光路の光を同一周波数で同じ変調指数で変調する
    が、しかしあらかじめ決められた位相差のある信号によ
    り光を位相変調することを特徴とする光パルス発生方
    法。
  3. 【請求項3】 それぞれがリング状の光路上に配置され
    た、光増幅器と、光導波路と、第1の変調手段と、第1
    の変調手段に隣接して設けられた第1の変調手段による
    変調信号の第1の高調波成分選択手段と、第2の変調手
    段と、上記の第1の変調信号の高調波成分選択手段と同
    じ周波数を選択する第2の変調手段に隣接して設けられ
    た第2の変調手段による変調信号の第2の高調波成分選
    択手段とを持ち、 第1の変調手段と第2の変調手段とは、それぞれ同じ変
    調指数をもち、同じ変調周波数の変調信号が印加された
    変調手段であり、 その変調については、第1の変調手段から第2の変調手
    段(あるいは、第2の変調手段から第1の変調手段)ま
    で光パルスが伝搬するのに要する時間をΔtとし、第2
    の高調波成分選択手段(あるいは、第1の高調波成分選
    択手段)の自由スペクトル間隔fpに対する角周波数を
    ωp(=2πfp)とし、変調信号の角周波数ω
    し、Kを、ωp=K×ωを満たす自然数とし、nを整
    数とし、πを円周率とするとき、φ=(π/K)−ω
    Δt+2πn、なる位相差φを持つ変調条件で上記のそ
    れぞれの位相変調を行なうことを特徴とする光パルス発
    生装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の光パルス発生装置にお
    いて、第1の変調手段に第1の変調信号を印加する第1
    の信号印加手段と、第2の変調手段に第1の変調信号に
    同期した第2の変調信号を印加する第2の信号印加手段
    と、第1の変調手段に印加する第1の変調信号と第2の
    変調手段に印加する変調信号との間に位相差を与える手
    段と、を備えたことを特徴とする光パルス発生装置。
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鹿谷元一 他,2000年電子情報通信学会総合大会講演論文集エレクトロニクス1,2000年 3月 7日,pp.377

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