JP3450973B2 - 留守番電話装置 - Google Patents

留守番電話装置

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JP3450973B2 JP31099996A JP31099996A JP3450973B2 JP 3450973 B2 JP3450973 B2 JP 3450973B2 JP 31099996 A JP31099996 A JP 31099996A JP 31099996 A JP31099996 A JP 31099996A JP 3450973 B2 JP3450973 B2 JP 3450973B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録された受話メ
ッセージを電話回線を介して遠隔地に転送することがで
きる留守番電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】留守番電話装置は、特開昭61−214
853号公報に開示されているように、ユーザがたとえ
ば外出していて電話にでることができない場合などに、
着呼に自動的に応答して相手からのメッセージをたとえ
ばテープなどに録音し、帰宅してから録音されたメッセ
ージを再生して確認することができるようになってい
る。また、電話回線を介してメッセージの再生などの操
作を行うことができる留守番電話もあり、遠隔地にいる
場合であっても電話回線を介して受話メッセージを聞く
ことができる。
【0003】近年、DSP(デジタルシグナルプロセッ
サ)が広範囲で使用されるようになり、留守番電話装置
においても受話メッセージをA/D(アナログ/デジタ
ル)変換器でデジタル信号に変換した後、DSPで符号
化し、デジタル符号化データとして半導体メモリなどに
記録するデジタル録音方式が採用されている。デジタル
録音方式の留守番電話では、遠隔地からたとえば電話回
線を介して転送指示を受け、記録している受話メッセー
ジを転送する時には、メモリ内のデジタル符号データを
DSPで復号化処理した後、D/A(デジタル/アナロ
グ)変換器で音声アナログ信号に変換し、電話回線を介
して転送している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般的な留守番電話装
置では、遠隔地から電話回線を介して受話メッセージを
聞こうとすると、受話メッセージが録音されている時間
と等しい時間、電話回線を接続していないと受話メッセ
ージの内容を確認することができないという問題点があ
る。
【0005】前記特開昭61−214853号公報に示
されている留守番電話装置では、遠隔地から電話回線を
介して音声アナログ信号である受話メッセージの転送が
指示されると、受話メッセージが記録されているテープ
を再生するレコーダの回転数を上げて高速に再生して転
送する。受話メッセージを受信する制御装置側では、受
話メッセージを録音するレコーダの回転数を上げて受話
メッセージを一旦高速に記録し、転送終了後通常の速度
で再生している。受話メッセージを高速に転送すること
で電話回線に接続する時間を少なくしている。
【0006】しかしながら、電話回線を介して送信でき
る信号帯域は、400〜3400Hz程度であり、たと
えば2倍の速さで再生し転送すると、受信した後2分の
1の速度で再生しても1700Hz以上の高調波成分が
再生されなくなる。したがって、前記先行技術の留守番
電話装置では、転送速度が短縮される代わりに音質が劣
化することとなる。高調波成分が再生されないとこもっ
たような音になり、受話メッセージが聞きづらくなる。
特に留守番電話装置では、録音された声の質から話者が
誰かを特定する必要がある場合があるけれども、音質が
劣化すると話者の特定ができなくなる。また、高速で転
送している間は、転送中の音をスピーカで再生しても音
色が変わっており内容を聞き取ることができない。した
がって、転送が全て終了した後からでないと転送された
内容を確認することができず、急いでいる場合に不便で
ある。
【0007】また従来の留守番電話装置では、受話メッ
セージを録音した時の日時を示す情報も音声アナログ信
号として転送し、転送終了後元の速度で再生して順次確
認するので、録音内容全体の確認に時間がかかる。
【0008】本発明の目的は、電話回線を介して接続さ
れる転送先の装置に、記録されている受話メッセージを
音質を劣化させることなく高速に転送することができる
留守番電話装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、受話メッセー
ジを記録し、記録内容を電話回線を介して遠隔地に転送
可能な留守番電話装置において、音声アナログ信号によ
る受話メッセージをデジタル信号に変換するデジタル変
換手段と、デジタル変換手段によって変換された受話メ
ッセージのデジタル信号を記録するデジタル記録手段
と、デジタル記録手段に記録されている受話メッセージ
のデジタル信号を読出して、記録の際の変換用ビットレ
ートよりも高速な転送用ビットレートで電話回線を介し
て転送するデジタル転送手段と、電話回線を介して他の
留守番電話装置のデジタル転送手段から転送されるデジ
タル信号を受信し、変換用ビットレートで音声アナログ
信号に復調するアナログ復調手段とを含むことを特徴と
する留守番電話装置である。本発明に従えば、留守番電
話装置に電話回線を介して受話メッセージが与えられる
と、デジタル変換手段によって変換用ビットレートでデ
ジタル信号に変換され、デジタル記録手段に記録され
る。電話回線を介して他の装置から受話メッセージの転
送が指示されると、デジタル転送手段はデジタル記録手
段からデジタル信号を読出し、転送用ビットレートでデ
ジタル信号を転送する。また、他の留守番電話装置に対
して受話メッセージの送信を指示して、他の留守番電話
装置のデジタル転送手段からデジタル信号が送信される
と、アナログ復調手段によって変換用ビットレートで音
声アナログ信号に復調し、受話メッセージを再生する。
デジタル記録手段に記録されているデジタル信号を音声
アナログ信号に変換せずに、変換用ビットレートよりも
高速な転送用ビットレートで電話回線を介して転送して
いるので、受話メッセージの転送に要する時間を短縮す
ることができる。また、転送先の留守番電話装置では、
デジタルで転送された受話メッセージをアナログ復調手
段で音声アナログ信号に復調し、再生しているので、受
話メッセージの音質が劣化することを防止することがで
きる。
【0010】
【0011】
【0012】本発明は、ファクシミリ信号の送受信機能
を備え、前記受話メッセージとともにファクシミリ信号
が送信されるとき、受信されるファクシミリ信号をファ
クシミリ情報として記録するファクシミリ記録手段と、
前記デジタル転送手段による受話メッセージの転送とと
もに、ファクシミリ記録手段に記録されているファクシ
ミリ情報も電話回線を介して転送するように制御する制
御手段とをさらに含むことを特徴とする。本発明に従え
ば、留守番電話装置はファクシミリ信号の送受信機能を
備えており、受話メッセージとともにファクシミリ信号
が送信されると、ファクシミリ信号をファクシミリ情報
としてファクシミリ記録手段に記録する。ファクシミリ
記録手段に記録されているファクシミリ情報は、対応す
る受話メッセージがデジタル転送手段によって転送され
るときに、制御手段による制御に従って電話回線を介し
て転送される。したがって、転送先でファクシミリ信号
による情報を参照しつつ受話メッセージを聞くことがで
きる。
【0013】本発明は、前記ファクシミリ信号の送受信
と、前記デジタル信号としての受話メッセージの送受信
とを電話回線を介して行うためのモデム機能は、一つの
デジタル信号プロセッサによって実行されることを特徴
とする。本発明に従えば、一つのデジタル信号プロセッ
サのモデム機能によって、ファクシミリ信号の送受信
と、デジタル信号としての受話メッセージの送受信とが
行われるので、各送受信機能毎に専用のデジタル信号プ
ロセッサを設ける場合よりも留守番電話装置を小型化す
ることができる。
【0014】本発明は、前記ファクシミリ信号を受信す
る際に関連する情報を記録する関連情報記録手段と、前
記デジタル転送手段による受話メッセージの転送ととも
に、関連情報記録手段に記録されている関連情報も電話
回線を介して転送するように制御する制御手段とをさら
に含むことを特徴とする。本発明に従えば、関連情報記
録手段にはファクシミリ信号を受信する際に関連する情
報が記録される。関連情報記録手段に記録されている関
連情報は、対応する受話メッセージがデジタル転送手段
によって転送されるときに、制御手段による制御に従っ
て電話回線を介して転送される。したがって、転送先で
受話メッセージを再生したり、ファクシミリ信号が示す
情報を確認する際に、ファクシミリ信号に関連する情報
を確認することができる。
【0015】本発明は、前記アナログ復調手段によって
復調される音声アナログ信号を、転送終了部分から順次
再生する再生手段を備えることを特徴とする。本発明に
従えば、他の留守番電話装置から電話回線を介して与え
られるデジタル信号は、アナログ復調手段によって音声
アナログ信号に復調される。音声アナログ信号は、他の
留守番電話装置からの転送が終了した部分から順次再生
手段によって再生される。したがって、転送の終了を待
つことなく受話メッセージを再生して確認することがで
き、受話メッセージの確認に要する時間を短縮すること
ができる。
【0016】
【0017】本発明は、前記電話回線を介して他の留守
番電話装置から転送される相手先情報を受信し、受信さ
れる相手先情報に基づいて、相手先を呼出すオートダイ
ヤル手段を備えることを特徴とする。本発明に従えば、
留守番装置のオートダイヤル手段は、電話回線を介して
他の留守番電話装置から転送される相手先情報を受信
し、受信される相手先情報に基づいて相手先を呼出す。
したがって、相手先検出手段によって検出された相手先
情報に基づいて相手先を呼出すことができ、相手先情報
に基づいて手動でダイヤルする手間を省くことができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
ある留守番電話装置1の電気的な構成を示す。留守番電
話装置1は、電話機回路2と、送受器3と、フックSW
(スイッチ)4と、極性反転検出回路5と、CI(呼
出)信号検出回路6と、フォトカプラ7,8と、リレー
9と、トランス10と、制御部11と、モデム12と、
A/D変換器13と、DSP14と、D/A変換器15
と、増幅器16と、スピーカ17と、液晶表示装置18
と、時計部19と、操作部20と、ROM(リードオン
リメモリ)21と、メモリ22と、スキャナ部23と、
プリンタ部24とを含む。
【0019】留守番電話装置1は、モジュラージャック
25を介して、電話回線26を経て交換機27に接続さ
れている。留守番電話装置1を通常の電話機として使用
するときには、電話機回路2に接続されている送受器3
を用いて音声を送受信する。電話機として使用する際に
は、フックSW4によって直流閉結が制御される。
【0020】留守番電話装置1が留守番電話として機能
するように設定されている場合には、交換機27から電
話回線26を介して与えられる呼出信号は、CI信号検
出回路6に与えられる。CI信号検出回路6は、呼出信
号に応答してフォトカプラ8を経て着信信号を制御部1
1に与える。制御部11は、着信信号に応答してリレー
9を制御し、電話回線26の直流閉結を行う。
【0021】留守番状態で電話回線26を介して与えら
れる受話メッセージは、極性反転検出回路5、リレー
9、およびトランス10を介してA/D変換器13に与
えられる。A/D変換器13では、与えられた受話メッ
セージをデジタル信号に変換し、さらにDSP14で符
号化処理を行って、RAM(ランダムアクセスメモリ)
などで実現されるメモリ22に記録する。受話メッセー
ジがメモリ22に記録される際に、時計部19から読出
した日時情報が対応付けて記録される。
【0022】電話回線26を通して送信できる周波数
は、3400Hz程度までであるので、A/D変換器1
3のA/D変換のサンプリングレートを8kサンプル/
秒程度とする。A/D変換の精度を、8〜12ビット/
サンプルとするとデジタル化された音声データは、64
k〜96kビット/秒となる。しかしながら、このまま
メモリ22に記録すると効率が悪いので、DSP14で
符号化処理を行い、4〜5.7kビット/秒程度にデー
タ量を削滅した後、メモリ22に格納する。符号化方式
としては、たとえばCELP(code excited linear pr
ediction)方式などを使用する。符号化することによ
り、4Mビットのメモリ容量で12〜16分程度の受話
メッセージを記録することができる。
【0023】ユーザが留守番電話装置1を直接操作し
て、メモリ22に記憶されている受話メッセージを再生
する場合には、ユーザによる操作部20の操作に応答し
て制御部11によってメモリ22から録音されたデータ
が読出され、DSP14で復号化処理され、D/A変換
器15でアナログ信号に変換される。アナログ信号に変
換された後、増幅器16でスピーカ17を駆動すること
ができるレベルまで増幅され、スピーカ17から可聴音
声信号として出力される。
【0024】また、電話回線26を介して外部の電話機
で受話メッセージを聞く場合には、ユーザは予め暗証番
号を定めておき、後述する留守番応答中に、たとえばD
TMF(dual-tone multifrequency)信号を用いて暗証
番号を入力する。予め定められる暗証番号と回線を介し
て入力された暗証番号とが一致すると、受話メッセージ
モードになり、一致していない場合には回線断する。受
話メッセージモードに入ると、留守番電話装置1を直接
操作する場合と同様にメモリ22に記録されているデー
タをアナログ信号に変換する。アナログ信号に変換され
た後、トランス10およびリレー9などを介して電話回
線26へと出力される。受話メッセージの再生中には、
DTMF信号によって停止、早送り、戻し、消去などの
操作を行うことができるようになっている。
【0025】電話回線26を介して、他の留守番電話装
置1もしくは後述する図3の遠隔制御装置51に受話メ
ッセージデータとして転送する場合には、メモリ22か
ら符号化された状態のデジタル信号が読出され、DSP
14で復号化されることなくモデム12に与えられ、モ
デム12で変調されて電話回線26へと送出される。受
話メッセージの転送について詳しくは後述する。
【0026】液晶表示装置18には、メモリ22に記録
されている受話メッセージについての情報を表示するこ
とができ、ユーザは表示を参照して受話メッセージを選
択的に再生することができる。時計部19から制御部1
1に与えられる日時情報をデジタルデータで表すと、月
は4ビット、日は5ビット、時は5ビット、分は6ビッ
トの合計20ビットとなる。音声アナログ信号に変換し
て送る場合には数秒かかるけれども、たとえば2880
0ビット/秒のモデムなら約0.7ミリ秒で送ることが
でき、データの転送に要する時間を短くすることができ
る。
【0027】モデム12としては、ITU−T V.1
7またはV.34の規格に準拠したモデムを使用する。
たとえば、4kビット/秒のレートに符号化して記録さ
れている受話メッセージに基づくデジタルデータを、
V.34モデムの28800ビット/秒のモードで転送
すると、音声アナログ信号をそのままの速度で転送する
のに比べて約7分の1の時間で送ることができる。
【0028】また留守番電話装置1は、文書などをデー
タとして読込むことができるスキャナ部23およびデー
タを印字して出力することができるプリンタ部24を含
んでおり、ファクシミリ装置として動作することができ
る。
【0029】図2は、留守番電話装置1のメモリ22に
記録される受話メッセージの記録方式の例を示す。
(1)は、録音情報と録音データとをまとめて管理する
場合の1件分のデータ31のデータの構造を示す。デー
タ31は、管理番号32と、録音情報33と、録音日付
時刻情報34と、相手番号35と、データサイズ36
と、録音データ37とを含む。管理番号32は、受話メ
ッセージが録音される際に各データ毎に異なるように定
められて付される。録音日付時刻情報34は、受話メッ
セージが録音された日時を示す。相手番号35は、電話
をかけてきた相手の電話番号を示す。相手番号35は、
たとえば「発信電話番号通知サービス」によって着信時
に電話回線26を介して与えられる。データサイズ36
は、録音データ37の大きさを示す。
【0030】(2)は、録音情報と録音データとを別に
記録する場合のデータ41の構造を示す。データメモリ
領域43は、複数のデータメモリ領域43a〜43e,
…によって構成され、各領域に1件の録音データが記録
される。各録音データに対応付けて管理情報42が定め
られる。管理情報42は、管理番号44と、録音情報4
5と、日付時刻情報46と、相手番号47と、メモリ管
理番号48と、データサイズ49とを含む。管理番号4
4、録音情報45、日付時刻情報46、相手番号47、
およびデータサイズ49は、データ31の管理番号3
2、録音情報33、録音日付時刻情報34、相手番号3
5、およびデータサイズ36にそれぞれ対応する。メモ
リ管理番号48は、各データメモリ領域43a〜43e
に予め設定されているメモリ領域の番号を示す。
【0031】図3は、遠隔制御装置51の電気的構成を
示す。遠隔制御装置51において、留守番電話装置1と
同一の構成要素には同一の参照符を付して説明を省略す
る。遠隔制御装置51は、極性反転検出回路5と、フォ
トカプラ7と、リレー9と、トランス10と、制御部1
1と、モデム12と、DSP14と、D/A変換器15
と、増幅器16と、スピーカ17と、液晶表示装置18
と、時計部19と、操作部20と、ROM21と、メモ
リ22と、プリンタ部24とを含む。遠隔制御装置51
は、留守番電話装置1と類似する構成であり、電話機回
路2などの電話装置としての機能を省いた構成となって
いる。したがって、通常の電話機としては使用すること
はできないけれども、留守番電話装置1に記録された受
話メッセージを電話回線26を介して受信し、再生する
ことができる。また、プリンタ部24を備えているの
で、電話回線26を介して受信したデータを印字するこ
とができる。
【0032】以下の説明では、たとえば記録データを送
信する側の装置を留守番電話装置1とし、記録データを
受信する側の装置を遠隔制御装置51とする。
【0033】図4は、留守番電話装置1における受話メ
ッセージを録音する際の処理を示す。ステップa1で
は、制御部11は着信検出処理を行う。ステップa1
で、CI信号検出回路6からの着信信号を検出するとス
テップa2に進む。着信信号を検出していない場合には
ステップa1の処理を繰返し行う。ステップa2では、
制御部11はリレー9を制御して電話回線26の直流閉
結を行い着呼に応答する。直流閉結された後、制御部1
1は留守応答としてメモリ22もしくはROM21に格
納されている応答メッセージ用のデジタルデータを、D
SP14で復号化処理し、D/A変換器15でアナログ
信号に変換し、電話回線26を介して送出する。
【0034】ステップa3では、電話回線26に応答メ
ッセージを送り終えた後、録音モードに入り受話メッセ
ージの録音を開始する。電話回線26を通して送られて
くる受話メッセージを、A/D変換器13でデジタル信
号に変換し、DSP14で符号化処理し、メモリ22に
格納する。
【0035】ステップa4では、電話回線26が接続さ
れたままの状態であるか否かを判断する。電話回線26
が接続されたままの状態、すなわち相手が電話をまだ切
っていないときにはステップa5に進む。ステップa5
では、受話メッセージの録音を開始してから所定時間経
過したか否かを判断する。所定時間だけ経過していると
ステップa6に進む。ステップa6では、制御部11は
受話メッセージの録音動作を停止する。ステップa7で
は、制御部11はリレー9を制御して電話回線26の直
流閉結を開放する。ステップa8では、制御部11は録
音終了時の日時情報を時計部19から読出し、録音され
たデータに対応付けてメモリ22に記録する。日時情報
の記録後、待機状態に戻る。
【0036】ステップa4において、相手が電話を切っ
ているときにはステップa6以降の処理を行う。またス
テップa5において、所定時間経過していないときには
ステップa4に戻る。
【0037】図5は、留守番電話装置1から電話回線2
6を介して受話メッセージを転送する際の処理を示す。
ステップb1では、制御部11は着信検出を行う。ステ
ップb1で着信信号を検出するとステップb2に進む。
着信信号を検出していない場合にはステップb1の処理
を繰返し行う。
【0038】ステップb2では、制御部11はリレー9
を制御して電話回線26の直流閉結を行い着呼に応答す
る。直流閉結された後、メモリ22もしくはROM21
に格納されている応答メッセージ用のデジタルデータ
を、DSP14で復号化処理し、D/A変換器15で音
声アナログ信号に変換し、電話回線26に送出する。
【0039】応答メッセージの送出中に行われるステッ
プb3では、予めユーザによって定められる暗証番号で
あるデータの転送を指示する信号を受信したか否かを判
断する。転送モードに入るための信号としては、たとえ
ば4桁のDTMF信号が用いられる。転送を指示する信
号を受信すると、ステップb4に進む。ステップb4で
は、応答メッセージの送出を中断し、転送モードでの動
作を開始する。
【0040】ステップb5では、有効な録音データがあ
るか否かを判断する。有効な録音データがある場合には
ステップb6に進む。DSP14によって符号化された
デジタル信号で示される受話メッセージ、そのメッセー
ジを録音したときの日時情報、相手電話番号、およびフ
ァクシミリ受信の有無などの情報を転送する際に、回線
ノイズなどの影響で受信側の装置に正しく伝送できない
ことがあるので、誤り検出のためのビットをデータに付
加する。ステップb6では、誤り検出のためのビットの
付加などを行う。
【0041】誤り検出のためのビットをデータに付加し
た後、ステップb7で高速通信モードでのデータ送信を
行う。受信側の装置では、データを受信すると誤り検出
のためのビットをチェックして受信データに誤りがない
か否かを調べる。受信側の装置で誤りを検出したときに
は、送信側の留守番電話装置1に対して、誤りのあるフ
レームを再送するよう要求を出す。
【0042】ステップb8では、受信側の装置から再送
要求がきたか否かを判断する。再送要求を受信しなかっ
た場合にはステップb9に進む。ステップb9では、転
送データの送信処理を終了する。ステップb10では、
制御部11はリレー9を制御し、電話回線26の直流閉
結を開放した後待機状態に戻る。
【0043】ステップb3において、転送を指示する信
号を受けることなく応答メッセージの送出が終了すると
ステップb11に進む。ステップb11では、受話メッ
セージの録音を開始する。受話メッセージの録音処理中
に行われるステップb12では、転送を指示する信号が
与えられたか否かを判断する。ステップb12で行われ
る処理は、ステップb3で行われる処理と類似の処理で
ある。転送を指示する信号を受信するとステップb13
に進む。ステップb13では、受話メッセージの録音を
中止し、録音した内容を無効とする。ステップb13の
処理の終了後はステップb5以降の処理を行う。ステッ
プb12において、転送を指示する信号を受信しない
と、受話メッセージの録音処理として図4のステップa
4以降の処理を行う。
【0044】ステップb5において、有効な録音データ
がないとステップb14に進む。ステップb14では、
録音データ以外で転送すべきデータがあるか否かを判断
する。有効な受話メッセージの録音がない場合でも、フ
ァクシミリ受信があるか、あるいは相手電話番号を検出
している場合には、データの転送を行うためにステップ
b6に進む。転送すべきデータがない場合にはステップ
15に進む。ステップb15では、有効データがないこ
とを示すメッセージを受信側の装置に送信する。メッセ
ージの送信後、ステップb10の処理を行う。
【0045】なお、本フローチャートでは、外部の電話
機で受話メッセージを聞く場合については示していない
けれども、たとえば受話メッセージを聞く場合と、デー
タとして転送する場合とでそれぞれ異なる暗証番号を予
め定めておき、入力された暗証番号に応じていずれかの
動作を行うようにしてもよい。
【0046】回線の品質が悪いとエラーが頻発し、デー
タ再送を繰り返すこととなり転送時間が長くなる。した
がって、回線の品質が悪いと判断されるときには、転送
速度を下げるなどの処理が必要となる。受信側の装置か
ら再送要求がきた場合に行われるステップb16以降の
転送速度の変更手順では、誤りの発生しにくい低速度に
モデムの転送速度を設定し、データ転送を再開する。た
とえば、誤り発生比率が2分の1以上なら送信速度を2
8800ビット/秒から14400ビット/秒に変更
し、誤り発生しないようにした方が全体としては高速に
なる。少なくとも9600ビット/秒ならほとんど誤り
を発生することなく転送することができる。9600ビ
ット/秒でデータを転送した場合であっても、音声アナ
ログ信号をそのままの速度で再生し送るのに比べてより
短時間で転送可能である。
【0047】ステップb8において、受信側の装置から
再送要求がきた場合にはステップb16に進む。ステッ
プb16では、再送要求を受けた回数が予め定める規定
回数以内か否かを判断する。規定回数を超えている場合
にはステップb17に進む。ステップb17では、モデ
ム12の転送速度を低速通信モードに変更してデータの
転送を行う。ステップb16において、再送要求を受け
た回数が規定回数以内である場合にはステップb18に
進む。ステップb18では、再送要求を受けたフレーム
のデータの送信準備を行う。送信準備ができるとステッ
プb7に進み、高速通信モードでの送信を行う。このよ
うに、誤りが発生したフレームは誤りがなくなるまで再
送されるので、結果としては誤りのないデジタルデータ
を転送することができる。
【0048】図6は、電話回線を介して留守番電話装置
1に転送指示を行う際の受信側の装置である遠隔制御装
置51の処理を示す。ステップc1では、制御部11は
オペレータによってデータ転送を指示する操作が行われ
たか否かを判断する。転送指示が行われたことを検知す
るとステップc2に進む。転送指示が行われていないと
きにはステップc1の処理を繰返し行う。
【0049】ステップc2では、たとえばメモリ22に
予め登録されている電話番号に発呼動作を行う。制御部
11は、リレー9を制御し、回線の直流閉結を行った
後、たとえばメモリ22に予め格納されている電話番号
データに基づいて、ダイヤル信号を電話回線26に送出
する。
【0050】ステップc3では、相手機となる留守番電
話装置1からの応答があるか否かを判断する。留守番電
話装置1が応答すると、電話回線26の極性が反転する
ので、これを極性反転検出回路5で検出する。極性反転
検出回路5は、極性の反転を検出すると、反転を検出し
たことを示す信号をフォトカプラ7を介して制御部11
に与える。制御部11は、電話回線26の極性が反転し
たことから直流閉結されたと判断する。留守番電話装置
1からの応答があって直流閉結するとステップc4に進
む。
【0051】ステップc4で、制御部11はメモリ22
に格納された暗証番号データに基づいて、モデム12を
介してDTMF信号を順次送出する。このDTMF信号
が、留守番電話装置1に受付けられると、応答メッセー
ジが中断され、所定のモデム信号が送られてくる。モデ
ム信号を受信することによって、ステップc5で転送モ
ードに入ったことを確認する。ステップc6で、モデム
のトレーニング信号を受信し、正常にトレーニングが終
了した場合は、正常終了信号を留守番電話装置1に送信
する。
【0052】トレーニング正常終了信号を送ると、送信
側の留守番電話装置1から録音された受話メッセージに
基づくデータが予め定める大きさに分割されたフレーム
単位で送られる。ステップc7で受信側の装置は録音デ
ータを受信する。ステップc8では、受信側の装置のモ
デム12が受信したデジタル信号を所定のデジタル信号
へと復調する。復調されたデジタル信号は、符号化され
た状態のデジタル信号である。復調されたデジタル信号
は、制御部11によってフレーム毎に誤りの有無がチェ
ックされる。ステップc8において、データを誤りなく
受信することができると、ステップc9に進む。
【0053】ステップc9では、録音データを正常に受
信することができたことを示すために、正常受信応答信
号を送信側の装置である留守番電話装置1に送信する。
誤りが無く正しく受信されたフレームのデータはメモリ
22に格納される。ステップc10では、録音データの
最終のフレームまで正常に受信することができたか否か
を判断する。正常に受信している場合にはステップc1
1に進む。
【0054】ステップc11では、最終フレームまで正
常に受信することができたことを示すために、留守番電
話装置1に最終フレーム正常受信応答信号を返送する。
留守番電話装置1は、最終フレーム正常受信応答信号を
受信すると回線切断信号を送信する。受信側の装置は、
ステップc12で回線切断信号を受信する。ステップc
13では、制御部11はリレー9を制御し、電話回線2
6の直流閉結を開放して待機状態に戻る。
【0055】ステップc3で相手機からの応答がない場
合、およびステップc5で転送モードになることを許可
する信号を受信しなかった場合には、ステップc13で
電話回線26を開放して処理を終了する。
【0056】ステップc6において、回線の品質が悪く
トレーニングが正常に終了しなかった場合にはステップ
c14に進む。ステップc14では、再トレーニング要
求信号を返送する。その後、ステップc6の処理を再び
行う。送信側の留守番電話装置1では、再トレーニング
要求信号に応答して、モデムの転送速度を適当な速度に
変更して再度トレーニング信号を送る。このようにし
て、適当な速度で送信側の留守番電話装置1と、受信側
の装置のモデム12との間で通信を行うための準備を行
う。
【0057】ステップc8において、誤りがあることを
検出した場合にはステップc15に進む。ステップc1
5では、誤りが検出されたフレームを破棄して、そのフ
レーム番号を付加した再送要求信号を送信側の留守番電
話装置1に送信する。再送要求信号の送信後は、ステッ
プc7以降の処理を行う。また、ステップc10におい
て、受信したデータが最終のデータではない場合にはス
テップc7以降の処理を行う。
【0058】図7および図8は、受信側の装置である遠
隔制御装置51で転送されたデータを順次再生確認する
際の処理を示す。受信側の装置は通信が終了すると、ス
テップd1で転送されたデータがあるか否かを判断す
る。転送されたデータがある場合にはステップd2に進
む。ステップd2では、転送されたデータに基づいて、
遠隔制御装置51の液晶表示装置18にインデックス情
報を表示する。液晶表示装置18には、インデックス情
報として受信番号、受信日時、受信相手電話番号、およ
び受信内容などのデータが表示される。データは、たと
えばオペレータの操作に応じて、時系列に従って切換え
られる。
【0059】ステップd3では、オペレータがインデッ
クス情報の印字を指示したか否かを判断する。インデッ
クス情報の印字を指示していない場合にはステップd4
に進む。ステップd4では、オペレータがカーソルで、
受話メッセージ毎に対応付けられている受信番号を選択
し再生指示操作を行う。
【0060】ステップd5では、制御部11は指示され
た受信番号に対応する録音データをメモリ22から読出
し、DSP14で復号化処理した後、D/A変換器15
で音声アナログ信号に変換し、増幅器16でスピーカ1
7を騒動することができるレベルにまで増幅し、スピー
カ17から可聴信号として出力する。1件の受話メッセ
ージの再生が終わると、その受話メッセージに対応する
日時情報をメモリ22から読出し、そのデータに基づい
てROM21から音声符号データを読出す。音声符号デ
ータを録音データと同様に音声アナログ信号に変換し
て、スピーカ17から受話メッセージの録音日時を出力
させる。オペレータの操作によっては、メモリ37に格
納されている全ての音声データを、受信番号順に再生出
力することもできる。あるいは時系列を逆にして新しい
ものから古いものの順に再生出力することも可能であ
る。
【0061】ステップd6では、音声再生出力中にオペ
レータの操作によって再生データの変更が指示されたか
否かを判断する。再生データの変更が指示されていない
とステップd7に進む。再生出力中の受話メッセージが
重要であるとオペレータが判断すると、たとえば操作部
20に設けられるボタンを操作することによってマーク
付けすることができる。受話メッセージの再生中に行わ
れるステップd7では、再生中のデータにマーク付けが
行われたか否かが判断される。マーク付けが行われたと
きにはステップd8に進む。
【0062】ステップd8で制御部11は、マーク付け
操作が行われたデータの管理番号をメモリ22に格納す
る。ステップd9では、オペレータの操作を待受け、次
のデータを再生するか否かを判断する。次のデータの再
生を指示する操作が行われなかった場合にはステップd
10に進む。ステップd10では、すべてのデータの再
生が完了したか否かを判断する。すべてのデータの再生
が終了しているときにはステップd11に進む。
【0063】ステップd11では、オペレータの操作に
応じて、再びすべての件について再生を行うか否かを判
断する。再生の指示が行われなかった場合にはステップ
d12に進む。ステップd12では、オペレータの操作
に応じて、データを消去するか否かが判断される。デー
タの消去を行わない場合には処理を終了する。
【0064】ステップd3において、オペレータによっ
てインデックス情報の印字が指示された場合にはステッ
プd13に進む。ステップd13では、液晶表示装置1
8に表示されているインデックス情報をプリンタ部24
で印字する。また、ステップd6で再生データの変更を
指示された場合にはステップd14に進む。ステップd
14では、オペレータの指示に応じて、指定されたデー
タを再生するか否かを判断する。指定されているデータ
の再生を指示された場合にはステップd5以降の処理を
行う。指定データの再生を指示する操作ではない場合に
はステップd2以降の処理を行う。
【0065】またステップd7において、マーク付けが
行われなかった場合にはステップd9以降の処理を行
う。ステップd9において、次のデータの再生を指示す
る操作が行われるとステップd5以降の処理を行う。ス
テップd10において、すべてのデータの再生が完了し
ていない場合にはステップd9以降の処理を行う。
【0066】ステップd11において、すべての件につ
いて再び再生を行うように指示が与えられた場合にはス
テップd15に進む。ステップd15では、マークを付
されたデータがあるか否かを判断する。マーク付きのデ
ータがある場合にはステップd16に進む。ステップd
16ではマーク付きのデータを再生する。マーク付きデ
ータの再生後はステップd12に進む。ステップd15
において、マーク付きのデータがない場合にはステップ
d2以降の処理を行う。
【0067】ステップd12において、データの消去を
指示されたときにはステップd17に進む。ステップd
17では、マークを付されたデータがあるか否かを判断
する。マーク付きのデータがある場合にはステップd1
8に進む。ステップd18ではマーク付きのデータを除
く他のデータを消去する。データの消去後は処理を終了
する。ステップd17において、マーク付きのデータが
ない場合にはステップd19に進む。ステップd19で
は、すべてのデータを消去する。すべてのデータの消去
後は処理を終了する。
【0068】出力されたリストから、再生しようとする
受話メッセージに対応付けられた管理番号を選択して入
力することで、直接再生出力するデータを指定すること
ができる。音声再生出力中にオペレータが操作すること
によって、現在の再生出力動作を中止し、次の受信番号
のデータあるいは一つ前の受信番号のデータの再生出力
を直ちに開始させることも可能である。
【0069】図9は、受信側の装置である遠隔制御装置
51で転送されたデータを順次再生出力する「指定デー
タ優先転送モード」の処理を示す。「指定データ優先転
送モード」では、データ転送期間中に通信終了を待つこ
となく、並行して、受信し終わったデータから順次再生
出力する。
【0070】受信側の装置である遠隔制御装置51では
通信が終了すると、ステップe1で転送されたデータが
あるか否かを判断する。転送されたデータがある場合に
はステップe2に進む。ステップe2では、優先転送モ
ードでデータの転送を行うように送信側の装置に電話回
線を介して与える。ステップe3では、転送されたデー
タからインデックス情報を読出し、液晶表示装置18に
表示する。ステップe4では、液晶表示装置18に表示
されるインデックス情報に基づいて、オペレータによる
受信番号の指定を待ち受ける。
【0071】オペレータによる受信番号の指定が行われ
た後に行われるステップe5では、制御部11は指定さ
れた受信番号に対応する受話メッセージが正常に受信さ
れ、メモリ22に格納されているか否かを調べる。メモ
リ22にデータが格納されている場合にはステップe6
に進む。ステップe6では、メモリに格納されているデ
ータを直ちに再生出力する。データの再生後処理を終了
する。
【0072】ステップe5において、指定されたデータ
がメモリ22に格納されていない場合はステップe7に
進む。ステップe7では、指定された管理番号に対応す
る受話メッセージの転送を優先して行うことを要求する
信号を、送信側の留守番電話装置1に送信する。データ
の転送が完了するまで待って、転送が完了すると受話メ
ッセージを再生出力する。データの再生処理が終了した
後は、残余の録音データを受信するためにステップe3
以降の処理を行う。
【0073】指定されたデータがメモリ22にないとき
には、送信側の留守番電話装置1から優先的に送信さ
せ、受信完了すると即座に実行するので、オペレータの
待ち時間を短くすることができる。
【0074】指定された受信番号に対応する受話メッセ
ージを、全て受信し終わるのを待たず、所定量のデータ
を受信し終えた段階で再生出力を開始してもよい。ま
た、全件再生を指示する操作が行われた場合にも、所定
量のデータを受信し終わっていれば残りのデータ受信と
並行して再生出力を行ってよい。
【0075】以上のように本実施の形態によれば、DS
P14によって符号化されてメモリ22に記憶されてい
る録音データを、DSP14で復号化してD/A変換器
15で音声アナログ信号に変換するという処理を行わず
に、メモリ22から読出した録音データを、高速なデー
タ転送が可能なモデム12でアナログ信号に変換して転
送しているので、受話メッセージの転送に要する時間を
短縮することができる。また受信側の装置では、受信し
たアナログ信号をモデム12でデジタル信号に復調し、
このデジタル信号をDSP14で復号化して、D/A変
換器15で音声アナログ信号に変換して受話メッセージ
を再生しているので、受話メッセージの音質が劣化する
ことがなく、明瞭に受話メッセージを聞くことができ
る。
【0076】なお本実施の形態では、受信側の装置を遠
隔制御装置51として説明したけれども、留守番電話装
置1と同一の電話装置であってもよい。また、アナログ
電話回線を用いた転送の方法を説明したけれども、デジ
タル回線および無線通信を使って転送する場合にも本発
明は有効である。
【0077】デジタル回線で転送を行う場合には、モデ
ム12を用いることなく、デジタル信号のまま直にデー
タを送受信することができる。モデム12が不要となる
ので、装置の構成を簡略化することができ、部品のコス
トを引下げることができる。また、無線通信で転送を行
う場合には、たとえば赤外線通信などを用いてデータの
送受信を行う。無線通信の場合のデータのフォーマット
としては、たとえばHDLC(high level data link c
ontrol)フォーマットが用いられる。無線通信でデータ
の転送を行う際には、電話回線26を用いる必要がな
く、通信コストを削減することができる。
【0078】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、デジタル
記録手段に記録されているデジタル信号を音声アナログ
信号に変換せずに、変換用ビットレートよりも高速な転
送用ビットレートで電話回線を介して転送しているの
で、受話メッセージの転送に要する時間を短縮すること
ができ、音声アナログ信号を電話回線を介して転送する
場合よりも電話代を節約することができる。また、転送
側の留守番電話装置では、デジタルで転送された受話メ
ッセージをアナログ復調手段で音声アナログ信号に復調
し、再生しているので、受話メッセージの音質が劣化す
ることがなく、遠隔地であっても受話メッセージを明瞭
に聞くことができる。
【0079】
【0080】
【0081】またさらに本発明によれば、受話メッセー
ジとともに送信されるファクシミリ信号は、ファクシミ
リ情報としてファクシミリ記録手段に記録される。デジ
タル転送手段によって受話メッセージが転送される際
に、対応するファクシミリ情報も転送されるので、転送
先で受話メッセージを参照する際に、ファクシミリ信号
による情報を参照しつつ受話メッセージを聞くことがで
きる。
【0082】またさらに本発明によれば、一つのデジタ
ル信号プロセッサのモデム機能によって、ファクシミリ
信号の送受信と、デジタル信号としての受話メッセージ
の送受信とが行われるので、留守番電話装置を小型化す
ることができる。
【0083】またさらに本発明によれば、電話回線を介
して送信されるファクシミリ信号に関連する情報は、関
連情報記録手段に記録される。デジタル転送手段によっ
てファクシミリ信号が転送されるときには、関連情報記
録手段に記録されている関連情報もともに転送されるの
で、ファクシミリ信号が示す情報を確認する際に、ファ
クシミリ信号に関連する情報も同時に確認することがで
きる。
【0084】またさらに本発明によれば、他の留守番装
置から電話回線を介して与えられるデジタル信号は、ア
ナログ復調手段によって音声アナログ信号に復調され
る。音声アナログ信号は、他の留守番装置からの転送が
終了した部分から順次再生手段によって再生されるの
で、転送の終了を待つことなく受話メッセージを再生し
て確認することができ、受話メッセージの確認に要する
時間を短縮することができる。
【0085】
【0086】またさらに本発明によれば、留守番装置の
オートダイヤル手段は、電話回線を介して転送される相
手先情報を受信し、受信される相手先情報に基づいて相
手先を呼出すので、相手先検出手段によって検出された
相手先情報に基づいて相手先を呼出すことができ、相手
先情報に基づいて手動でダイヤルする手間を省くことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である留守番電話装置1
の電気的な構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す留守番電話装置1における受話メッ
セージの記録方式の一例を示す。
【図3】遠隔制御装置51の電気的構成を示すブロック
図である。
【図4】留守番電話装置1における受話メッセージを録
音する際の処理を示すフローチャートである。
【図5】留守番電話装置1から電話回線26を介して受
話メッセージを転送する際の処理を示すフローチャート
である。
【図6】電話回線を介して留守番電話装置1に転送指示
を行う際の遠隔制御装置51の処理を示すフローチャー
トである。
【図7】遠隔制御装置51で転送されたデータを順次再
生確認する際の処理を示すフローチャートである。
【図8】遠隔制御装置51で転送されたデータを順次再
生確認する際の処理を示すフローチャートである。
【図9】遠隔制御装置51で転送されたデータを順次再
生出力させる際の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 留守番電話装置 2 電話機回路 3 送受器 4 フックSW 5 極性反転検出回路 6 CI信号検出回路 7,8 フォトカプラ 9 リレー 10 トランス 11 制御部 12 モデム 13 A/D変換器 14 DSP 15 D/A変換器 16 増幅器 17 スピーカ 18 液晶表示装置 19 時計部 20 操作部 21 ROM 22 メモリ 23 スキャナ部 24 プリンタ部 25 モジュラージャック 26 電話回線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−221866(JP,A) 特開 平7−95283(JP,A) 特開 平2−177755(JP,A) 特開 平8−204846(JP,A) 特開 昭57−57063(JP,A) 特開 昭61−214853(JP,A) 実開 平3−46267(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04M 11/00 - 11/10

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受話メッセージを記録し、記録内容を電
    話回線を介して遠隔地に転送可能な留守番電話装置にお
    いて、 音声アナログ信号による受話メッセージをデジタル信号
    に変換するデジタル変換手段と、 デジタル変換手段によって変換された受話メッセージの
    デジタル信号を記録するデジタル記録手段と、 デジタル記録手段に記録されている受話メッセージのデ
    ジタル信号を読出して、記録の際の変換用ビットレート
    よりも高速な転送用ビットレートで電話回線を介して転
    送するデジタル転送手段と、 電話回線を介して他の留守番電話装置のデジタル転送手
    段から転送されるデジタル信号を受信し、変換用ビット
    レートで音声アナログ信号に復調するアナログ復調手段
    とを含むことを特徴とする留守番電話装置。
  2. 【請求項2】 ファクシミリ信号の送受信機能を備え、 前記受話メッセージとともにファクシミリ信号が送信さ
    れるとき、受信されるファクシミリ信号をファクシミリ
    情報として記録するファクシミリ記録手段と、 前記デジタル転送手段による受話メッセージの転送とと
    もに、ファクシミリ記録手段に記録されているファクシ
    ミリ情報も電話回線を介して転送するように制御する制
    御手段とをさらに含むことを特徴とする請求項1記載の
    留守番電話装置。
  3. 【請求項3】 前記ファクシミリ信号の送受信と、前記
    デジタル信号としての受話メッセージの送受信とを電話
    回線を介して行うためのモデム機能は、一つのデジタル
    信号プロセッサによって実行されることを特徴とする請
    求項2記載の留守番電話装置。
  4. 【請求項4】 前記ファクシミリ信号を受信する際に関
    連する情報を記録する関連情報記録手段と、 前記デジタル転送手段による受話メッセージの転送とと
    もに、関連情報記録手段に記録されている関連情報も電
    話回線を介して転送するように制御する制御手段とをさ
    らに含むことを特徴とする請求項2または3記載の留守
    番電話装置。
  5. 【請求項5】 前記アナログ復調手段によって復調され
    る音声アナログ信号を、転送終了部分から順次再生する
    再生手段を備えることを特徴とする請求項1〜4のいず
    れかに記載の留守番電話装置。
  6. 【請求項6】 前記電話回線を介して他の留守番電話装
    置から転送される相手先情報を受信し、受信される相手
    先情報に基づいて、相手先を呼出すオートダイヤル手段
    を備えることを特徴とする請求項1記載の留守番電話装
    置。
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