JP3450660B2 - 対物レンズの傾き調整装置 - Google Patents
対物レンズの傾き調整装置Info
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- JP3450660B2 JP3450660B2 JP19950097A JP19950097A JP3450660B2 JP 3450660 B2 JP3450660 B2 JP 3450660B2 JP 19950097 A JP19950097 A JP 19950097A JP 19950097 A JP19950097 A JP 19950097A JP 3450660 B2 JP3450660 B2 JP 3450660B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基準面に対する対
物レンズの傾きを調整するのに用いられる対物レンズの
傾き調整装置に関する。
物レンズの傾きを調整するのに用いられる対物レンズの
傾き調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、光ディスクを用いた情報書込
・読取り装置では、光ディスクの情報記録面に対して、
光ピックアップの対物レンズが傾いていると、いわゆる
コマ収差が生じて、光ディスクへの情報書込みを高密度
で行うことができないという問題があり、また、情報読
み取りの際にはノイズの原因となるため、光ディスクの
情報記録面に対する対物レンズの傾きが所定の規格内に
入るように、調整することが行われている。
・読取り装置では、光ディスクの情報記録面に対して、
光ピックアップの対物レンズが傾いていると、いわゆる
コマ収差が生じて、光ディスクへの情報書込みを高密度
で行うことができないという問題があり、また、情報読
み取りの際にはノイズの原因となるため、光ディスクの
情報記録面に対する対物レンズの傾きが所定の規格内に
入るように、調整することが行われている。
【0003】その対物レンズ1はモールド成形法により
成形され、その対物レンズ1には、図1(イ)に示すよ
うに、その傾きを検出するために、レンズ部2の外周を
囲むようにして環状平面部3が設けられ、その対物レン
ズ1の傾き調整は以下に説明する手順に従って行われ
る。
成形され、その対物レンズ1には、図1(イ)に示すよ
うに、その傾きを検出するために、レンズ部2の外周を
囲むようにして環状平面部3が設けられ、その対物レン
ズ1の傾き調整は以下に説明する手順に従って行われ
る。
【0004】まず、図1(ロ)に示すように、検出光照
射系としてのヘリウム−ネオンレーザー4から出射され
た検出光として直径1mm〜2mmのレーザービームP
を、そのヘリウム−ネオンレーザー4から約1mほど離
れた箇所に配置した光ディスク5の基準面としての情報
記録面6に照射し、その情報記録面6により反射された
レーザービームP´を検出光受光系としてのスクリーン
7により検出し、そのスクリーン7上でのレーザービー
ムP´の位置Q(図1(ホ)参照)を求める。なお、図
1(ロ)において、符号O1は光ディスク6の回転中心
である。
射系としてのヘリウム−ネオンレーザー4から出射され
た検出光として直径1mm〜2mmのレーザービームP
を、そのヘリウム−ネオンレーザー4から約1mほど離
れた箇所に配置した光ディスク5の基準面としての情報
記録面6に照射し、その情報記録面6により反射された
レーザービームP´を検出光受光系としてのスクリーン
7により検出し、そのスクリーン7上でのレーザービー
ムP´の位置Q(図1(ホ)参照)を求める。なお、図
1(ロ)において、符号O1は光ディスク6の回転中心
である。
【0005】次に、図1(ハ)に示すように、対物レン
ズ1を光ディスク5の配設箇所と略同じ箇所に配設し、
図1(ニ)に拡大して示すようにレーザービームPを対
物レンズ1の一面側から環状平面部3の一部に照射し、
その環状平面部3により反射されたレーザービームP´
をスクリーン7により検出し、そのスクリーン7上での
レーザービームP´の位置Q´を求める。スクリーン7
には目盛り8が図1(ホ)に示すように設けられてお
り、光ディスク5により反射されたレーザービームP´
の位置Qと環状平面部3により反射されたレーザービー
ムP´の位置Q´との差を目盛り8により求め、この目
盛り上での差を角度に換算して、図1(ヘ)に示すよう
に、情報記録面6の法線Nに対する対物レンズ1の光軸
Oの傾き角θを検出している。
ズ1を光ディスク5の配設箇所と略同じ箇所に配設し、
図1(ニ)に拡大して示すようにレーザービームPを対
物レンズ1の一面側から環状平面部3の一部に照射し、
その環状平面部3により反射されたレーザービームP´
をスクリーン7により検出し、そのスクリーン7上での
レーザービームP´の位置Q´を求める。スクリーン7
には目盛り8が図1(ホ)に示すように設けられてお
り、光ディスク5により反射されたレーザービームP´
の位置Qと環状平面部3により反射されたレーザービー
ムP´の位置Q´との差を目盛り8により求め、この目
盛り上での差を角度に換算して、図1(ヘ)に示すよう
に、情報記録面6の法線Nに対する対物レンズ1の光軸
Oの傾き角θを検出している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
して、情報記録面に対して規格内に傾き調整された対物
レンズ1は、次に干渉計にセットされ、最終的に、情報
記録面6に対する干渉縞の形状を観察することによっ
て、その傾き角度が規格に合致しているか否かが判断さ
れる。これには、情報書込み・読取り用レーザー光を発
生するレーザー照射系が干渉縞測定用レーザー光を発生
する光源として用いられ、対物レンズにはその他面側か
ら干渉縞測定用レーザー光としての情報書込み・読取り
用のレーザー光が照射される。
して、情報記録面に対して規格内に傾き調整された対物
レンズ1は、次に干渉計にセットされ、最終的に、情報
記録面6に対する干渉縞の形状を観察することによっ
て、その傾き角度が規格に合致しているか否かが判断さ
れる。これには、情報書込み・読取り用レーザー光を発
生するレーザー照射系が干渉縞測定用レーザー光を発生
する光源として用いられ、対物レンズにはその他面側か
ら干渉縞測定用レーザー光としての情報書込み・読取り
用のレーザー光が照射される。
【0007】その干渉縞が規格に合致していないときに
は、その対物レンズ1は対物レンズの傾き調整光学系を
用いて、その傾きが再調整されるのであるが、その対物
レンズ1の傾き再調整の際に、そのレーザー照射系をオ
フして検出光Pを対物レンズ1に照射するかあるいはレ
ーザー照射系をオンしたままで情報書込み・読取り用レ
ーザー光の光量を減光し、対物レンズ1により反射され
た検出光のスクリーン7上での位置を検出している。
は、その対物レンズ1は対物レンズの傾き調整光学系を
用いて、その傾きが再調整されるのであるが、その対物
レンズ1の傾き再調整の際に、そのレーザー照射系をオ
フして検出光Pを対物レンズ1に照射するかあるいはレ
ーザー照射系をオンしたままで情報書込み・読取り用レ
ーザー光の光量を減光し、対物レンズ1により反射され
た検出光のスクリーン7上での位置を検出している。
【0008】ところが、対物レンズ1の干渉縞の観察と
対物レンズ1の傾き調整の繰り返し頻度が多い場合、レ
ーザー照射系のオン・オフを繰り返し行うこと、あるい
は、情報書込み・読取り用レーザー光の光量の減光を繰
り返し行うことにすると、対物レンズ1の傾き調整を迅
速に行うことができず、逆に、レーザー照射系をオンし
て光量を減光せずに対物レンズ1の傾き調整を行うこと
にすると、干渉縞測定用レーザー光としての情報書込み
・読取り用レーザー光が検出光受光系に混入し、検出光
の検出の際のノイズとなり、正確に対物レンズ1の傾き
角を検出できないという問題点がある。
対物レンズ1の傾き調整の繰り返し頻度が多い場合、レ
ーザー照射系のオン・オフを繰り返し行うこと、あるい
は、情報書込み・読取り用レーザー光の光量の減光を繰
り返し行うことにすると、対物レンズ1の傾き調整を迅
速に行うことができず、逆に、レーザー照射系をオンし
て光量を減光せずに対物レンズ1の傾き調整を行うこと
にすると、干渉縞測定用レーザー光としての情報書込み
・読取り用レーザー光が検出光受光系に混入し、検出光
の検出の際のノイズとなり、正確に対物レンズ1の傾き
角を検出できないという問題点がある。
【0009】本発明は、上記の事情に鑑みて為されたも
ので、その目的とするところは、干渉縞測定用レーザー
光としての情報書込み・読取り用レーザー光を発生する
レーザー照射系をオンして減光しない状態のままでも、
対物レンズの傾き角検出精度を損なうことなく、対物レ
ンズの傾き調整を迅速に行うことのできる対物レンズの
傾き調整装置を提供することにある。
ので、その目的とするところは、干渉縞測定用レーザー
光としての情報書込み・読取り用レーザー光を発生する
レーザー照射系をオンして減光しない状態のままでも、
対物レンズの傾き角検出精度を損なうことなく、対物レ
ンズの傾き調整を迅速に行うことのできる対物レンズの
傾き調整装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の対物レ
ンズの傾き調整装置は、レンズ部の外周を囲むようにし
て設けられた環状平面部を有する対物レンズの傾き検出
用の検出光を該対物レンズの一面側から前記環状平面部
に向けて照射する検出光照射系および前記環状平面部に
より反射された検出光を受光する検出光受光系を有する
調整光学系と、光源部から照射される情報書込み・読取
り用レーザー光を、前記対物レンズをその他面側から照
射する干渉縞測定用レーザー光として用いる干渉計とを
備え、前記対物レンズにより収束される前記干渉縞測定
用レーザー光によって前記干渉計の画像処理装置の画面
上に表示される干渉縞を観測することにより前記対物レ
ンズの基準面に対する傾きが規格内にあるか否かが判定
可能であり、前記干渉縞測定用レーザー光の照射下で前
記調整光学系を用いて前記環状平面部から反射された前
記検出光の検出位置に基づいて前記対物レンズの基準面
に対する傾きを調整する対物レンズの傾き調整装置であ
って、前記検出光受光系に、該検出光受光系への前記干
渉縞測定用レーザー光の透過光の混入を阻止すべく前記
干渉縞測定用レーザー光の透過を阻止しかつ前記検出光
を透過させる偏光板を設けたことを特徴とする。
ンズの傾き調整装置は、レンズ部の外周を囲むようにし
て設けられた環状平面部を有する対物レンズの傾き検出
用の検出光を該対物レンズの一面側から前記環状平面部
に向けて照射する検出光照射系および前記環状平面部に
より反射された検出光を受光する検出光受光系を有する
調整光学系と、光源部から照射される情報書込み・読取
り用レーザー光を、前記対物レンズをその他面側から照
射する干渉縞測定用レーザー光として用いる干渉計とを
備え、前記対物レンズにより収束される前記干渉縞測定
用レーザー光によって前記干渉計の画像処理装置の画面
上に表示される干渉縞を観測することにより前記対物レ
ンズの基準面に対する傾きが規格内にあるか否かが判定
可能であり、前記干渉縞測定用レーザー光の照射下で前
記調整光学系を用いて前記環状平面部から反射された前
記検出光の検出位置に基づいて前記対物レンズの基準面
に対する傾きを調整する対物レンズの傾き調整装置であ
って、前記検出光受光系に、該検出光受光系への前記干
渉縞測定用レーザー光の透過光の混入を阻止すべく前記
干渉縞測定用レーザー光の透過を阻止しかつ前記検出光
を透過させる偏光板を設けたことを特徴とする。
【0011】請求項2に記載の対物レンズの傾き調整装
置は、請求項1に記載のものにおいて、前記干渉縞測定
用レーザー光の偏向方向と前記偏向板の偏向方向とが略
直交していることを特徴とする。請求項3に記載の対物
レンズの傾き調整装置は、請求項1または2に記載のも
のにおいて、前記検出光がレーザー光であることを特徴
とする。
置は、請求項1に記載のものにおいて、前記干渉縞測定
用レーザー光の偏向方向と前記偏向板の偏向方向とが略
直交していることを特徴とする。請求項3に記載の対物
レンズの傾き調整装置は、請求項1または2に記載のも
のにおいて、前記検出光がレーザー光であることを特徴
とする。
【0012】
【発明の実施の形態】図2は対物レンズの傾き調整用光
学系9を備える対物レンズの傾き調整装置を示し、この
図2において、10は検出光照射系、11は検出光受光
系、12は光ピックアップである。検出光照射系10は
ヘリウム−ネオンレーザー13と、減光フィルター14
と、ハーフミラー15とから大略構成されている。ヘリ
ウム−ネオンレーザー13は検出光として直径1mmな
いし2mmの平行なレーザー光P1を出射する。ハーフ
ミラー15は減光フィルター14により光量調整された
レーザー光P1を対物レンズ1の一面側に向けて照射す
る。対物レンズ1の環状平面部3の一部がそのレーザー
光P1によって照明される。
学系9を備える対物レンズの傾き調整装置を示し、この
図2において、10は検出光照射系、11は検出光受光
系、12は光ピックアップである。検出光照射系10は
ヘリウム−ネオンレーザー13と、減光フィルター14
と、ハーフミラー15とから大略構成されている。ヘリ
ウム−ネオンレーザー13は検出光として直径1mmな
いし2mmの平行なレーザー光P1を出射する。ハーフ
ミラー15は減光フィルター14により光量調整された
レーザー光P1を対物レンズ1の一面側に向けて照射す
る。対物レンズ1の環状平面部3の一部がそのレーザー
光P1によって照明される。
【0013】レーザー光P1は偏光しており、その偏光
方向は、ここでは符号X1’で示すように紙面に直交す
る方向である。検出光受光系11はオートコリメータに
よって構成され、コリメートレンズ16と、撮像カメラ
(CCDカメラ)17とを備えている。そのコリメート
レンズ16と撮像カメラ17との間には、偏光板18が
設けられている。この偏光板18の役割は後述する。
方向は、ここでは符号X1’で示すように紙面に直交す
る方向である。検出光受光系11はオートコリメータに
よって構成され、コリメートレンズ16と、撮像カメラ
(CCDカメラ)17とを備えている。そのコリメート
レンズ16と撮像カメラ17との間には、偏光板18が
設けられている。この偏光板18の役割は後述する。
【0014】光ピックアップ12は、図3、図4に示す
ように、光ディスク装置12Aのガイドレール19に可
動可能に支持されている。その図3、図4において、符
号19A、19Aはガイドレール19の支柱である。そ
の光ディスク装置12Aにはスピンドル20が設けら
れ、そのスピンドル20の上部には光ディスク6(図1
(ロ)参照)が取り付けられるものであるが、ここで
は、対物レンズ1の傾き調整のためダミーディスクとし
てのカバーガラス21が設けられている。その光ピック
アップ12はそのガイドレール19に沿って、光ディス
ク装置12Aの内周側と外周側との間で往復動される。
その光ディスク装置12Aの外周側には対物レンズの傾
き調整光学系9が設けられ、その光ディスク装置12A
の内周側には干渉計22が設けられている。この干渉計
22は、コリメートレンズ23とビームスプリッタ24
と、コーナキューブ25、26と、結像レンズ27A
と、撮像カメラ27とからなる。その撮像カメラ27の
出力と撮像カメラ17の出力とは画像処理装置28Aに
入力されている。この画像処理装置28Aは、パーソナ
ルコンピュータ28B、操作手段としてのキーボード2
8C、マウス28D、及びモニタM等を有する。光ディ
スク装置12Aには、レーザー照射系としての光源部2
8が設けられている。この光源部28はレーザー光P2
を発生し、このレーザー光P2は通常情報書込・読取り
用に用いられるが、対物レンズ1の傾き角が規格内にあ
るか否かを検査するため、光ピックアップ12が干渉計
22にセットされた際には、干渉縞測定用レーザー光と
して用いられる。このレーザー光P2も偏光しており、
その偏光方向は符号X2’で示すように紙面と平行方向
である。光ピックアップ12には、光源部28から出射
されたレーザー光P2を対物レンズ1の他面側に向けて
偏向する立ち上げミラー29と、対物レンズ1を搭載す
るレンズホルダー30とから大略構成される。そのレー
ザー光P2は平行光束として対物レンズ1のレンズ部2
に入射される。
ように、光ディスク装置12Aのガイドレール19に可
動可能に支持されている。その図3、図4において、符
号19A、19Aはガイドレール19の支柱である。そ
の光ディスク装置12Aにはスピンドル20が設けら
れ、そのスピンドル20の上部には光ディスク6(図1
(ロ)参照)が取り付けられるものであるが、ここで
は、対物レンズ1の傾き調整のためダミーディスクとし
てのカバーガラス21が設けられている。その光ピック
アップ12はそのガイドレール19に沿って、光ディス
ク装置12Aの内周側と外周側との間で往復動される。
その光ディスク装置12Aの外周側には対物レンズの傾
き調整光学系9が設けられ、その光ディスク装置12A
の内周側には干渉計22が設けられている。この干渉計
22は、コリメートレンズ23とビームスプリッタ24
と、コーナキューブ25、26と、結像レンズ27A
と、撮像カメラ27とからなる。その撮像カメラ27の
出力と撮像カメラ17の出力とは画像処理装置28Aに
入力されている。この画像処理装置28Aは、パーソナ
ルコンピュータ28B、操作手段としてのキーボード2
8C、マウス28D、及びモニタM等を有する。光ディ
スク装置12Aには、レーザー照射系としての光源部2
8が設けられている。この光源部28はレーザー光P2
を発生し、このレーザー光P2は通常情報書込・読取り
用に用いられるが、対物レンズ1の傾き角が規格内にあ
るか否かを検査するため、光ピックアップ12が干渉計
22にセットされた際には、干渉縞測定用レーザー光と
して用いられる。このレーザー光P2も偏光しており、
その偏光方向は符号X2’で示すように紙面と平行方向
である。光ピックアップ12には、光源部28から出射
されたレーザー光P2を対物レンズ1の他面側に向けて
偏向する立ち上げミラー29と、対物レンズ1を搭載す
るレンズホルダー30とから大略構成される。そのレー
ザー光P2は平行光束として対物レンズ1のレンズ部2
に入射される。
【0015】レンズホルダー30には図5(イ)に拡大
して示すように円錐形状の受け面30aが形成されてい
る。対物レンズ1の環状平面部3がその受け面30aに
当接されて、対物レンズ1がレンズホルダー30に支持
されている。この対物レンズ1の傾きを調整するには、
図3に示すように、光ピックアップ12を傾き調整光学
系9の真下に移動させ、傾き調整治具31、傾き調整治
具移動機構(図示を略す)を用いて対物レンズ1の傾き
調整を行う。その傾き調整治具は図5(イ)、図5
(ロ)に拡大して示すように、爪31aを有し、この爪
31aを環状平面部3に当て、各爪31aを介して環状
平面部3に加わる傾き調整治具移動機構のそれぞれの方
向からの押圧力を加減することにより、対物レンズ1の
傾きが調整される。レーザー光P1を照射すると、レー
ザー光P1は環状平面部3の一部により反射されて反射
レーザー光P1´となり、ハーフミラー15を透過して
コリメートレンズ16に導かれ、このコリメートレンズ
16により集光される。レーザー光P2は対物レンズ1
のレンズ部2を透過し、一旦収束された後、発散しつつ
ハーフミラー16に導かれ、そのレーザー光P2の一部
の透過レーザー光P2´がコリメートレンズ16により
集光される。
して示すように円錐形状の受け面30aが形成されてい
る。対物レンズ1の環状平面部3がその受け面30aに
当接されて、対物レンズ1がレンズホルダー30に支持
されている。この対物レンズ1の傾きを調整するには、
図3に示すように、光ピックアップ12を傾き調整光学
系9の真下に移動させ、傾き調整治具31、傾き調整治
具移動機構(図示を略す)を用いて対物レンズ1の傾き
調整を行う。その傾き調整治具は図5(イ)、図5
(ロ)に拡大して示すように、爪31aを有し、この爪
31aを環状平面部3に当て、各爪31aを介して環状
平面部3に加わる傾き調整治具移動機構のそれぞれの方
向からの押圧力を加減することにより、対物レンズ1の
傾きが調整される。レーザー光P1を照射すると、レー
ザー光P1は環状平面部3の一部により反射されて反射
レーザー光P1´となり、ハーフミラー15を透過して
コリメートレンズ16に導かれ、このコリメートレンズ
16により集光される。レーザー光P2は対物レンズ1
のレンズ部2を透過し、一旦収束された後、発散しつつ
ハーフミラー16に導かれ、そのレーザー光P2の一部
の透過レーザー光P2´がコリメートレンズ16により
集光される。
【0016】偏光板18の偏光方向はレーザー光P1の
偏光方向と同方向又はレーザー光P1の偏向板18によ
り透過される成分が撮像素子17において充分に受光さ
れる光量を有するような方向に設定され、反射レーザー
光P1´が撮像素子17の撮像面17aに導かれ、透過
レーザー光P2は偏光板18によりその通過が阻止され
る。従って、光源部28をオンして減光しない状態のま
まで、対物レンズ1の傾き調整を行ったとしても、対物
レンズ1の傾き角検出精度は損なわれない。撮像素子1
7の撮像面17aには、反射レーザー光P1’によりビ
ームスポットS3が形成され、このビームスポットS3
がモニタMの画面Gに表示され、このモニタMの画面G
上でビームスポットS3を見つつ対物レンズ1の傾き調
整が行われる。
偏光方向と同方向又はレーザー光P1の偏向板18によ
り透過される成分が撮像素子17において充分に受光さ
れる光量を有するような方向に設定され、反射レーザー
光P1´が撮像素子17の撮像面17aに導かれ、透過
レーザー光P2は偏光板18によりその通過が阻止され
る。従って、光源部28をオンして減光しない状態のま
まで、対物レンズ1の傾き調整を行ったとしても、対物
レンズ1の傾き角検出精度は損なわれない。撮像素子1
7の撮像面17aには、反射レーザー光P1’によりビ
ームスポットS3が形成され、このビームスポットS3
がモニタMの画面Gに表示され、このモニタMの画面G
上でビームスポットS3を見つつ対物レンズ1の傾き調
整が行われる。
【0017】対物レンズ1の傾き調整後、図4に示すよ
うに、光ピックアップ12は干渉計22の真下に移動さ
れる。レーザー光P2は立ち上げミラー29によって対
物レンズ1に向けて偏向される。そのレーザー光P2は
対物レンズ1により収束されてカバーガラス21に導か
れる。カバーガラス21は光ディスク6をエミュレート
する役割を果たす。そのカバーガラス21を透過したレ
ーザー光P2はコリメートレンズ23により集光され、
光路Xを通ってビームスプリッタ24に導かれる。その
ビームスプリッタ24に導かれたレーザー光P2はコー
ナーキューブ25に向かう光路X1への光束とコーナー
キューブ26に向かう光路X2への光束とに分割され
る。コーナーキューブ25に向かう光路X1への光束と
コーナーキューブ26に向かう光路X2への光束はそれ
ぞれのコーナキューブでビームスプリッタ24に向けて
反射され、結果的に光路X3で合成され、結像レンズ2
7Aにより撮像カメラ27に結像され、撮像カメラ27
により受光される。その撮像カメラ27の受光出力は画
像処理装置28Aに向けて出力され、対物レンズ1がカ
バーガラス21に対して傾いていると干渉縞が発生し、
図4に示すように、画面G上にこの干渉縞Kが表示され
る。その干渉縞Kの本数は対物レンズ1の傾き角に依存
し、干渉縞Kの形状は対物レンズ1の傾きの方向に依存
する。この観測により得られた干渉縞Kが波面規格内に
ないときには、再び光ピックアップ12を傾き検出用光
学系9の真下に移動させて、対物レンズ1の傾きを調整
し、その傾き調整後、干渉計22の真下に移動させて再
度干渉縞Kの観測を行う。干渉縞が波面規格内になるま
で、この調整及び観測が繰り返し行われ、 干渉縞が波
面規格内にあると判断されたときには、対物レンズ1を
レンズホルダー30に接着により固定し、傾き調整作業
を終了する。
うに、光ピックアップ12は干渉計22の真下に移動さ
れる。レーザー光P2は立ち上げミラー29によって対
物レンズ1に向けて偏向される。そのレーザー光P2は
対物レンズ1により収束されてカバーガラス21に導か
れる。カバーガラス21は光ディスク6をエミュレート
する役割を果たす。そのカバーガラス21を透過したレ
ーザー光P2はコリメートレンズ23により集光され、
光路Xを通ってビームスプリッタ24に導かれる。その
ビームスプリッタ24に導かれたレーザー光P2はコー
ナーキューブ25に向かう光路X1への光束とコーナー
キューブ26に向かう光路X2への光束とに分割され
る。コーナーキューブ25に向かう光路X1への光束と
コーナーキューブ26に向かう光路X2への光束はそれ
ぞれのコーナキューブでビームスプリッタ24に向けて
反射され、結果的に光路X3で合成され、結像レンズ2
7Aにより撮像カメラ27に結像され、撮像カメラ27
により受光される。その撮像カメラ27の受光出力は画
像処理装置28Aに向けて出力され、対物レンズ1がカ
バーガラス21に対して傾いていると干渉縞が発生し、
図4に示すように、画面G上にこの干渉縞Kが表示され
る。その干渉縞Kの本数は対物レンズ1の傾き角に依存
し、干渉縞Kの形状は対物レンズ1の傾きの方向に依存
する。この観測により得られた干渉縞Kが波面規格内に
ないときには、再び光ピックアップ12を傾き検出用光
学系9の真下に移動させて、対物レンズ1の傾きを調整
し、その傾き調整後、干渉計22の真下に移動させて再
度干渉縞Kの観測を行う。干渉縞が波面規格内になるま
で、この調整及び観測が繰り返し行われ、 干渉縞が波
面規格内にあると判断されたときには、対物レンズ1を
レンズホルダー30に接着により固定し、傾き調整作業
を終了する。
【0018】
【発明の効果】本発明に係わる対物レンズの傾き調整装
置は、以上説明したように構成したので、干渉縞測定用
レーザー光を発生するレーザー照射系をオンして減光し
ない状態のままでも、対物レンズの傾き角検出精度を損
なうことなく、対物レンズの傾き調整を迅速に行うこと
ができるという効果を奏する。
置は、以上説明したように構成したので、干渉縞測定用
レーザー光を発生するレーザー照射系をオンして減光し
ない状態のままでも、対物レンズの傾き角検出精度を損
なうことなく、対物レンズの傾き調整を迅速に行うこと
ができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の対物レンズの傾き調整用光学系を用い
て対物レンズの傾き角度の検出を説明するための説明図
であって、(イ)は傾き調整される対物レンズの平面
図、(ロ)は光ディスクの情報記録面に検出光を照射し
た状態を示す説明図、(ハ)は対物レンズの環状平面部
に検出光を照射した状態を示す説明図、(ニ)は対物レ
ンズの環状平面部により反射された検出光をスクリーン
に受像した状態を示す説明図、(ホ)は環状平面部によ
り反射された検出光に基づきスクリーンに形成されたス
ポットの説明図、(ヘ)は光ディスクの情報記録面に対
する対物レンズの傾き角度の説明図である。
て対物レンズの傾き角度の検出を説明するための説明図
であって、(イ)は傾き調整される対物レンズの平面
図、(ロ)は光ディスクの情報記録面に検出光を照射し
た状態を示す説明図、(ハ)は対物レンズの環状平面部
に検出光を照射した状態を示す説明図、(ニ)は対物レ
ンズの環状平面部により反射された検出光をスクリーン
に受像した状態を示す説明図、(ホ)は環状平面部によ
り反射された検出光に基づきスクリーンに形成されたス
ポットの説明図、(ヘ)は光ディスクの情報記録面に対
する対物レンズの傾き角度の説明図である。
【図2】 本発明に係わる対物レンズの傾き調整用光学
系を示す拡大図である。
系を示す拡大図である。
【図3】 本発明に係わる傾き調整用光学系を用いての
傾き調整を説明するための説明図であって、対物レンズ
が傾き調整用光学系の真下に位置された状態を示してい
る。
傾き調整を説明するための説明図であって、対物レンズ
が傾き調整用光学系の真下に位置された状態を示してい
る。
【図4】 本発明に係わる傾き調整用光学系を用いての
傾き調整を説明するための説明図であって、対物レンズ
が干渉計の真下に位置された状態を示している。
傾き調整を説明するための説明図であって、対物レンズ
が干渉計の真下に位置された状態を示している。
【図5】 本発明に係わる対物レンズの傾き調整の説明
図であって、(イ)はレンズホルダーに保持された対物
レンズに傾き調整治具の爪を当てた状態を示す拡大側面
図、(ロ)は(イ)に示す環状調整治具と対物レンズと
を上面から目視した状態を示す平面図、(ハ)は対物レ
ンズにより反射された検出光に基づき撮像面に形成され
たビームスポットの説明図である。
図であって、(イ)はレンズホルダーに保持された対物
レンズに傾き調整治具の爪を当てた状態を示す拡大側面
図、(ロ)は(イ)に示す環状調整治具と対物レンズと
を上面から目視した状態を示す平面図、(ハ)は対物レ
ンズにより反射された検出光に基づき撮像面に形成され
たビームスポットの説明図である。
1…対物レンズ
2…レンズ部
3…環状平面部
6…情報記録面(基準面)
10…検出光照射系
11…検出光受光系
18…偏光板
28…光源部(レーザー照射系)
P1…レーザー光(検出光)
P2…干渉縞測定用レーザー光(情報書込み・読取り用
レーザー光)
レーザー光)
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平10−91968(JP,A)
特開 平8−129761(JP,A)
特開 平6−259782(JP,A)
特開 平6−76304(JP,A)
特開 平5−217173(JP,A)
特開 平3−168937(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G11B 7/08 - 7/22
G02B 7/00 - 7/02
Claims (3)
- 【請求項1】 レンズ部の外周を囲むようにして設けら
れた環状平面部を有する対物レンズの傾き検出用の検出
光を該対物レンズの一面側から前記環状平面部に向けて
照射する検出光照射系および前記環状平面部により反射
された検出光を受光する検出光受光系を有する調整光学
系と、光源部から照射される情報書込み・読取り用レー
ザー光を、前記対物レンズをその他面側から照射する干
渉縞測定用レーザー光として用いる干渉計とを備え、前
記対物レンズにより収束される前記干渉縞測定用レーザ
ー光によって前記干渉計の画像処理装置の画面上に表示
される干渉縞を観測することにより前記対物レンズの基
準面に対する傾きが規格内にあるか否かが判定可能であ
り、前記干渉縞測定用レーザー光の照射下で前記調整光
学系を用いて前記環状平面部から反射された前記検出光
の検出位置に基づいて前記対物レンズの基準面に対する
傾きを調整する対物レンズの傾き調整装置であって、 前記検出光受光系に、該検出光受光系への前記干渉縞測
定用レーザー光の透過光の混入を阻止すべく前記干渉縞
測定用レーザー光の透過を阻止しかつ前記検出光を透過
させる偏光板を設けたことを特徴とする対物レンズの傾
き調整装置。 - 【請求項2】 前記干渉縞測定用レーザー光の偏向方向
と前記偏向板の偏向方向とが略直交している請求項1に
記載の対物レンズの傾き調整装置。 - 【請求項3】 前記検出光がレーザー光である請求項1
または2に記載の対物レンズの傾き調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19950097A JP3450660B2 (ja) | 1996-07-26 | 1997-07-25 | 対物レンズの傾き調整装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19731596 | 1996-07-26 | ||
JP8-197315 | 1996-07-26 | ||
JP19950097A JP3450660B2 (ja) | 1996-07-26 | 1997-07-25 | 対物レンズの傾き調整装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1091994A JPH1091994A (ja) | 1998-04-10 |
JP3450660B2 true JP3450660B2 (ja) | 2003-09-29 |
Family
ID=26510295
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19950097A Expired - Fee Related JP3450660B2 (ja) | 1996-07-26 | 1997-07-25 | 対物レンズの傾き調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3450660B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6674709B1 (en) * | 1999-04-23 | 2004-01-06 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Optical head apparatus |
WO2005109420A1 (ja) * | 2004-05-12 | 2005-11-17 | Pulstec Industrial Co., Ltd. | 光ピックアップの調整装置および調整方法 |
JP4881589B2 (ja) * | 2005-07-27 | 2012-02-22 | 株式会社カツラ・オプト・システムズ | 変位・チルト補正装置 |
JP4710630B2 (ja) * | 2006-02-02 | 2011-06-29 | パナソニック株式会社 | レンズ計測装置、及び計測方法 |
-
1997
- 1997-07-25 JP JP19950097A patent/JP3450660B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1091994A (ja) | 1998-04-10 |
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