JP2001243654A - 光スポット検査装置 - Google Patents
光スポット検査装置Info
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Landscapes
- Microscoopes, Condenser (AREA)
- Optical Head (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 切り換え手段により複数の顕微鏡対物レンズ
を切り換える際のピント調整を容易にする光スポット検
査装置を提供する。 【解決手段】 ディスク読み取り装置1の光源2から照
射され所定の光学系3(31,32,33,5)を介し
て合焦される光スポット形状を顕微鏡対物レンズ部11
0,111を用いて観察することにより、情報記録媒体
となるディスク6の記録面6a近傍に合焦される光スポ
ットの形状を検査する光スポット検査装置10におい
て、光源2から照射される光の光軸X上の異なる位置に
形成される複数の光スポット形状をそれぞれ観察するた
めの各顕微鏡対物レンズ部110,111のうちの一方
(110)をスペーサー113を介して、他方(11
1)をスペーサーを介さずに切り換え手段112に保持
している。この切り換え動作により各顕微鏡対物レンズ
部の焦点位置が光軸X上の各光スポット形成位置p1,
p2の微調整範囲に入る。
を切り換える際のピント調整を容易にする光スポット検
査装置を提供する。 【解決手段】 ディスク読み取り装置1の光源2から照
射され所定の光学系3(31,32,33,5)を介し
て合焦される光スポット形状を顕微鏡対物レンズ部11
0,111を用いて観察することにより、情報記録媒体
となるディスク6の記録面6a近傍に合焦される光スポ
ットの形状を検査する光スポット検査装置10におい
て、光源2から照射される光の光軸X上の異なる位置に
形成される複数の光スポット形状をそれぞれ観察するた
めの各顕微鏡対物レンズ部110,111のうちの一方
(110)をスペーサー113を介して、他方(11
1)をスペーサーを介さずに切り換え手段112に保持
している。この切り換え動作により各顕微鏡対物レンズ
部の焦点位置が光軸X上の各光スポット形成位置p1,
p2の微調整範囲に入る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク読み取り
装置のレーザー光等の光源から照射されディスク面に合
焦される光スポットの形状を検査するための光スポット
検査装置に関する。
装置のレーザー光等の光源から照射されディスク面に合
焦される光スポットの形状を検査するための光スポット
検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5には、ディスク読み取り装置(図示
省略)の光源となるレーザーダイオード(以下、LDと
いう)から照射されディスク面に合焦される光スポット
の形状を検査するための光スポット検査装置が示されて
いる。
省略)の光源となるレーザーダイオード(以下、LDと
いう)から照射されディスク面に合焦される光スポット
の形状を検査するための光スポット検査装置が示されて
いる。
【0003】再生装置の一部となるディスク読み取り装
置は、図5を利用して説明すれば、光源となるLDから
照射されたレーザー光が、所定の光学系を経て対物レン
ズ5によって集光され、再生装置の所定のトレイに装填
される情報記録媒体となるディスク6の記録面6a上に
合焦されるようになっている。そして、記録面6a上に
合焦されたレーザー光は、記録面6aで反射され、対物
レンズ5を通過してフォトダイオードで受光される。
置は、図5を利用して説明すれば、光源となるLDから
照射されたレーザー光が、所定の光学系を経て対物レン
ズ5によって集光され、再生装置の所定のトレイに装填
される情報記録媒体となるディスク6の記録面6a上に
合焦されるようになっている。そして、記録面6a上に
合焦されたレーザー光は、記録面6aで反射され、対物
レンズ5を通過してフォトダイオードで受光される。
【0004】光スポット検査装置10は、ディスク読み
取り装置のLDから照射され、所定の光学系(対物レン
ズ5を含む)を介してディスク6の記録面6a上に合焦
される光スポットの形状を検査するものとなっている。
この光スポット検査装置10は、記録面6a上に合焦さ
れた光スポットを拡大するための対物レンズ11a等の
レンズ系を備えた顕微鏡光学系11と、CCDカメラ1
2と、モニター13とから構成されている。そして、顕
微鏡光学系11の焦点位置を光スポットの合焦位置に合
わせ、顕微鏡光学系11で光スポットを拡大してCCD
カメラ12で撮影し、その撮影した映像をモニター13
に映して、この像を観察するようになっている。
取り装置のLDから照射され、所定の光学系(対物レン
ズ5を含む)を介してディスク6の記録面6a上に合焦
される光スポットの形状を検査するものとなっている。
この光スポット検査装置10は、記録面6a上に合焦さ
れた光スポットを拡大するための対物レンズ11a等の
レンズ系を備えた顕微鏡光学系11と、CCDカメラ1
2と、モニター13とから構成されている。そして、顕
微鏡光学系11の焦点位置を光スポットの合焦位置に合
わせ、顕微鏡光学系11で光スポットを拡大してCCD
カメラ12で撮影し、その撮影した映像をモニター13
に映して、この像を観察するようになっている。
【0005】なお、記録媒体としてのディスク6は、金
属薄膜等で形成された記録面6aの前面側、すなわち光
源となるLD側に、記録面6aを破損や埃等から保護す
るためのポリカーボネートからなる保護層6bが形成さ
れている。そのため、ディスク読み取り装置のLD側か
らの光は、この保護層6b中を通過して記録面6a上に
合焦されることとなる。
属薄膜等で形成された記録面6aの前面側、すなわち光
源となるLD側に、記録面6aを破損や埃等から保護す
るためのポリカーボネートからなる保護層6bが形成さ
れている。そのため、ディスク読み取り装置のLD側か
らの光は、この保護層6b中を通過して記録面6a上に
合焦されることとなる。
【0006】光スポット検査装置10は、この保護層6
bの厚み及び屈折率が考慮された合焦位置における光ス
ポット形状を検査するため、光の収差補正をするための
収差補正板としての光学基板14が両対物レンズ5,1
1a間に設けられる。すなわち、この光学基板14は、
ディスク6の代わりに配置されるもので、ディスク6の
記録面6a上の光スポット形状を正確に検査するため
に、ディスク6と同等の性質、すなわち同等の厚さ及び
屈折率を備えた擬似ディスクとなっている。光スポット
検査装置10は、光学基板14を通過した光スポットを
検査することにより、保護層6bを通過して記録面6a
上に合焦される光スポット形状と同等のものを検査する
ことができる。
bの厚み及び屈折率が考慮された合焦位置における光ス
ポット形状を検査するため、光の収差補正をするための
収差補正板としての光学基板14が両対物レンズ5,1
1a間に設けられる。すなわち、この光学基板14は、
ディスク6の代わりに配置されるもので、ディスク6の
記録面6a上の光スポット形状を正確に検査するため
に、ディスク6と同等の性質、すなわち同等の厚さ及び
屈折率を備えた擬似ディスクとなっている。光スポット
検査装置10は、光学基板14を通過した光スポットを
検査することにより、保護層6bを通過して記録面6a
上に合焦される光スポット形状と同等のものを検査する
ことができる。
【0007】なお、近年、コンパクトディスク(CD)
とデジタルバーサタイルディスク(DVD)とを同じト
レイに装填する再生装置が種々開発されている。CDと
DVDとは上述した保護層6bの厚さが異なる。すなわ
ち、図6に示すように、保護層6bは、CDの場合1.
2mmで、DVDの場合片側が0.6mmでそれが記録
面6aの両側に配置されるようになっている。このよう
に保護層6bの厚さの異なるディスク6の記録面6a上
にレーザー光をそれぞれ合焦させるためには、2つの異
なる球面収差に対応した集光光学系を用意する必要があ
る。
とデジタルバーサタイルディスク(DVD)とを同じト
レイに装填する再生装置が種々開発されている。CDと
DVDとは上述した保護層6bの厚さが異なる。すなわ
ち、図6に示すように、保護層6bは、CDの場合1.
2mmで、DVDの場合片側が0.6mmでそれが記録
面6aの両側に配置されるようになっている。このよう
に保護層6bの厚さの異なるディスク6の記録面6a上
にレーザー光をそれぞれ合焦させるためには、2つの異
なる球面収差に対応した集光光学系を用意する必要があ
る。
【0008】これに対応して、従来より以下のような方
法で2つの異なる球面収差に対応した集光光学系を使用
している。 2つの焦点位置の異なる対物レンズを切り換えて使用
する。 1つの対物レンズの異なる位置を使用する。例えば、
DVDの場合はLDからの光をレンズの外側を通過させ
て合焦させ、CDの場合はLDからの光をレンズの中央
を通過させて合焦させることにより2つの異なる焦点位
置を得る。 このような方法を用いて2つの焦点位置を得ることによ
り、上述したCD/DVD兼用読み取り装置では,CD
及びDVDの各記録面6aに確実にレーザー光を合焦さ
せるようになっている。
法で2つの異なる球面収差に対応した集光光学系を使用
している。 2つの焦点位置の異なる対物レンズを切り換えて使用
する。 1つの対物レンズの異なる位置を使用する。例えば、
DVDの場合はLDからの光をレンズの外側を通過させ
て合焦させ、CDの場合はLDからの光をレンズの中央
を通過させて合焦させることにより2つの異なる焦点位
置を得る。 このような方法を用いて2つの焦点位置を得ることによ
り、上述したCD/DVD兼用読み取り装置では,CD
及びDVDの各記録面6aに確実にレーザー光を合焦さ
せるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】一方、光スポット検査
装置10側としては、上述したようなCD/DVD兼用
装置に対応するために、CD読み取り用の光スポット形
状とDVD読み取り用の光スポット形状の双方を共に検
査可能とする必要がある。そのために、CD用及びDV
D用の各レーザー光に対応した擬似ディスクがそれぞれ
必要となると共に、各擬似ディスクに集光されたレーザ
ー光の光スポット形状を検査するための対物レンズも必
要となる。なお、従来より、光スポット検査装置10
は、CD用のレーザー光を検査するための対物レンズと
DVD用のレーザー光を検査するための対物レンズとを
レボルバー(図示省略)により切り換えて使用してい
る。
装置10側としては、上述したようなCD/DVD兼用
装置に対応するために、CD読み取り用の光スポット形
状とDVD読み取り用の光スポット形状の双方を共に検
査可能とする必要がある。そのために、CD用及びDV
D用の各レーザー光に対応した擬似ディスクがそれぞれ
必要となると共に、各擬似ディスクに集光されたレーザ
ー光の光スポット形状を検査するための対物レンズも必
要となる。なお、従来より、光スポット検査装置10
は、CD用のレーザー光を検査するための対物レンズと
DVD用のレーザー光を検査するための対物レンズとを
レボルバー(図示省略)により切り換えて使用してい
る。
【0010】しかしながら、CD/DVD兼用装置の場
合、上述したように、互いの保護層の厚さに違いがある
ため、CD読み取り用の光スポットが合焦される位置と
DVD読み取り用の光スポットが合焦される位置とが光
軸X上においてずれる。そのため、レボルバーで顕微鏡
光学系を切り換えた際に、この位置ズレの分、顕微鏡光
学系の対物レンズ11aを光軸X方向に移動させた後、
微調整によりピント合わせを行う必要が生じる。
合、上述したように、互いの保護層の厚さに違いがある
ため、CD読み取り用の光スポットが合焦される位置と
DVD読み取り用の光スポットが合焦される位置とが光
軸X上においてずれる。そのため、レボルバーで顕微鏡
光学系を切り換えた際に、この位置ズレの分、顕微鏡光
学系の対物レンズ11aを光軸X方向に移動させた後、
微調整によりピント合わせを行う必要が生じる。
【0011】なお、通常、再生や記録時においてはフォ
ーカス駆動によって対物レンズの位置を軸方向に移動さ
せる構成となっているが、光スポット形状検査時は、こ
のフォーカス駆動をせずに行われるため、両者(CD用
の光及びDVD用の光)の合焦位置の差は再生/記録時
に比して少ない。しかしながら、その差は微調整範囲に
は入っていない。この関係は、上述したの方法による
装置に関しても同様である。
ーカス駆動によって対物レンズの位置を軸方向に移動さ
せる構成となっているが、光スポット形状検査時は、こ
のフォーカス駆動をせずに行われるため、両者(CD用
の光及びDVD用の光)の合焦位置の差は再生/記録時
に比して少ない。しかしながら、その差は微調整範囲に
は入っていない。この関係は、上述したの方法による
装置に関しても同様である。
【0012】上述した光スポット検査装置10は、μm
単位以下の光スポット形状の検査を行う装置であるた
め、顕微鏡光学系11の分解能が非常に高いものとなっ
ており、対物レンズ11aを0.6mm(あるいはそれ
以下の場合もあるが)移動させるには、非常に大きく微
調整用つまみを操作する必要がある(例えば、0.1m
m移動させるのに、微調整用つまみを1回転させる必要
がある)。そのため、顕微鏡光学系を切り換えるたびに
この微調整用つまみを何度も回転させる作業が必要とな
り作業時間がかかると共に、この作業の繰り返しによっ
て微調整用つまみの劣化が早まることとなる。
単位以下の光スポット形状の検査を行う装置であるた
め、顕微鏡光学系11の分解能が非常に高いものとなっ
ており、対物レンズ11aを0.6mm(あるいはそれ
以下の場合もあるが)移動させるには、非常に大きく微
調整用つまみを操作する必要がある(例えば、0.1m
m移動させるのに、微調整用つまみを1回転させる必要
がある)。そのため、顕微鏡光学系を切り換えるたびに
この微調整用つまみを何度も回転させる作業が必要とな
り作業時間がかかると共に、この作業の繰り返しによっ
て微調整用つまみの劣化が早まることとなる。
【0013】なお、このようにCDとDVDとでは焦点
位置が大きく異なるため、CD/DVDの切り換えに応
じて顕微鏡対物レンズを切り換えた直後は、焦点が全く
合っていない状態となっており、顕微鏡に写る像をモニ
ター13で確認しようとしても像を視認できない。その
ため、検査者は、自らの勘に頼って適当に(この場合、
像が全く見えないため対物レンズ11aを光スポット側
に移動させれば良いのか光スポットから遠ざける方向に
移動させれば良いのかも像を見ただけでは不明の状態で
ある)微調整用つまみを回転させて像がある程度視認で
きるようになった後に微調整を行いピント合わせする必
要が生じる。このように、上述の光スポット検査装置で
は、微調整でピント合わせを行う前の段階において、検
査者に非常に大きな困難を強いるものとなっている。
位置が大きく異なるため、CD/DVDの切り換えに応
じて顕微鏡対物レンズを切り換えた直後は、焦点が全く
合っていない状態となっており、顕微鏡に写る像をモニ
ター13で確認しようとしても像を視認できない。その
ため、検査者は、自らの勘に頼って適当に(この場合、
像が全く見えないため対物レンズ11aを光スポット側
に移動させれば良いのか光スポットから遠ざける方向に
移動させれば良いのかも像を見ただけでは不明の状態で
ある)微調整用つまみを回転させて像がある程度視認で
きるようになった後に微調整を行いピント合わせする必
要が生じる。このように、上述の光スポット検査装置で
は、微調整でピント合わせを行う前の段階において、検
査者に非常に大きな困難を強いるものとなっている。
【0014】本発明の目的は、レボルバー等の切り換え
手段により複数の顕微鏡対物レンズを切り換える際のピ
ント調整を容易にするための構成を備えた光スポット検
査装置を提供することにある。
手段により複数の顕微鏡対物レンズを切り換える際のピ
ント調整を容易にするための構成を備えた光スポット検
査装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、情報記録媒体となるディスクの保護層
と同質の層を備えた光学基板がディスク読み取り装置と
顕微鏡光学系の間に備えられ、ディスク読み取り装置の
光源から照射され所定の光学系を介して合焦される光ス
ポット形状を顕微鏡光学系を用いて観察することによ
り、情報記録媒体となるディスクの記録面近傍に合焦さ
れる光スポットの形状を検査する光スポット検査装置に
おいて、光源から照射される光の光軸上の異なる位置に
形成される複数の光スポット形状をそれぞれ観察するた
めに顕微鏡対物レンズを複数保持し、かつこれら複数の
顕微鏡対物レンズのうちの少なくとも1つをスペーサー
を介して保持すると共に、各顕微鏡対物レンズを切り換
えることでそれぞれを光軸上に配置させる切り換え手段
を備え、この切り換え手段による各顕微鏡対物レンズの
切り換え動作により各顕微鏡対物レンズの焦点位置が光
軸上の各光スポット形成位置の微調整範囲に入るように
構成されている。
めに、本発明は、情報記録媒体となるディスクの保護層
と同質の層を備えた光学基板がディスク読み取り装置と
顕微鏡光学系の間に備えられ、ディスク読み取り装置の
光源から照射され所定の光学系を介して合焦される光ス
ポット形状を顕微鏡光学系を用いて観察することによ
り、情報記録媒体となるディスクの記録面近傍に合焦さ
れる光スポットの形状を検査する光スポット検査装置に
おいて、光源から照射される光の光軸上の異なる位置に
形成される複数の光スポット形状をそれぞれ観察するた
めに顕微鏡対物レンズを複数保持し、かつこれら複数の
顕微鏡対物レンズのうちの少なくとも1つをスペーサー
を介して保持すると共に、各顕微鏡対物レンズを切り換
えることでそれぞれを光軸上に配置させる切り換え手段
を備え、この切り換え手段による各顕微鏡対物レンズの
切り換え動作により各顕微鏡対物レンズの焦点位置が光
軸上の各光スポット形成位置の微調整範囲に入るように
構成されている。
【0016】そのため、上述の本発明の光スポット検査
装置では、レボルバー等の切り替え手段により顕微鏡対
物レンズの切り替えを行った際に、切り換えられた顕微
鏡対物レンズの焦点位置が微調整範囲となる。この結
果、ピント合わせの時間が短縮される。加えて、対物レ
ンズの切り換え後に顕微鏡光学系に映し出された像をモ
ニター等で確認すれば、焦点が完全には合っていないも
ののある程度像が見える状態となり、その後の微調整動
作を像を見ながら容易に行うことができる。
装置では、レボルバー等の切り替え手段により顕微鏡対
物レンズの切り替えを行った際に、切り換えられた顕微
鏡対物レンズの焦点位置が微調整範囲となる。この結
果、ピント合わせの時間が短縮される。加えて、対物レ
ンズの切り換え後に顕微鏡光学系に映し出された像をモ
ニター等で確認すれば、焦点が完全には合っていないも
ののある程度像が見える状態となり、その後の微調整動
作を像を見ながら容易に行うことができる。
【0017】また、他の発明は、上述の光スポット検査
装置に加えて、複数の顕微鏡対物レンズのうちの所定の
顕微鏡対物レンズから他の所定の顕微鏡対物レンズへ切
り換え動作を行った際、他の所定の顕微鏡対物レンズの
焦点位置が検査すべき光スポットに対し常に一方側にず
れている。そのため、検査者は、顕微鏡対物レンズの切
り換え後、常に同じ方向に微調節用のつまみを操作すれ
ば対物レンズの切り換え後の顕微鏡光学系の焦点が光ス
ポット位置に合焦されることとなり、検査工程の簡便化
が図れることとなる。
装置に加えて、複数の顕微鏡対物レンズのうちの所定の
顕微鏡対物レンズから他の所定の顕微鏡対物レンズへ切
り換え動作を行った際、他の所定の顕微鏡対物レンズの
焦点位置が検査すべき光スポットに対し常に一方側にず
れている。そのため、検査者は、顕微鏡対物レンズの切
り換え後、常に同じ方向に微調節用のつまみを操作すれ
ば対物レンズの切り換え後の顕微鏡光学系の焦点が光ス
ポット位置に合焦されることとなり、検査工程の簡便化
が図れることとなる。
【0018】また、他の発明は、上述の光スポット検査
装置に加えて、スペーサーは、アルミ材で構成されてい
る。そのため、厚さの寸法管理が容易となると共に温度
変化への影響が少ないものとなる。また、他の発明は、
上述の光スポット検査装置に加えて、スペーサーは、樹
脂材で構成されている。そのため、ボルト等で締め付け
ることにより、厚さ寸法を微調整することが可能とな
る。
装置に加えて、スペーサーは、アルミ材で構成されてい
る。そのため、厚さの寸法管理が容易となると共に温度
変化への影響が少ないものとなる。また、他の発明は、
上述の光スポット検査装置に加えて、スペーサーは、樹
脂材で構成されている。そのため、ボルト等で締め付け
ることにより、厚さ寸法を微調整することが可能とな
る。
【0019】また、他の発明は、上述の光スポット検査
装置に加えて、複数の顕微鏡対物レンズのうちの少なく
とも1つがDVD読み取り用の光スポット形状を観察す
るためのもので、複数の顕微鏡対物レンズのうちの他の
少なくとも1つがCD読み取り用の光スポット形状を観
察するためのもので、DVD読み取り用の顕微鏡対物レ
ンズが、DVD読み取り用の光スポット形成位置とCD
読み取り用の光スポット形成位置との光軸上における距
離に対応した厚さのスペーサーを介して切り換え手段に
保持されると共に、CD読み取り用の顕微鏡対物レンズ
がスペーサーを介さずに切り換え手段に保持されてい
る。そのため、DVD/CD兼用の読み取り装置のDV
D用/CD用の各々の光スポット形状を、複数の顕微鏡
対物レンズを適宜切り換えた後、微調整するだけで容易
に検査することが可能となる。
装置に加えて、複数の顕微鏡対物レンズのうちの少なく
とも1つがDVD読み取り用の光スポット形状を観察す
るためのもので、複数の顕微鏡対物レンズのうちの他の
少なくとも1つがCD読み取り用の光スポット形状を観
察するためのもので、DVD読み取り用の顕微鏡対物レ
ンズが、DVD読み取り用の光スポット形成位置とCD
読み取り用の光スポット形成位置との光軸上における距
離に対応した厚さのスペーサーを介して切り換え手段に
保持されると共に、CD読み取り用の顕微鏡対物レンズ
がスペーサーを介さずに切り換え手段に保持されてい
る。そのため、DVD/CD兼用の読み取り装置のDV
D用/CD用の各々の光スポット形状を、複数の顕微鏡
対物レンズを適宜切り換えた後、微調整するだけで容易
に検査することが可能となる。
【0020】また、他の発明は、上述の光スポット検査
装置に加えて、複数の顕微鏡対物レンズのうちの少なく
とも1つがDVD読み取り用の光スポット形状を観察す
るためのもので、複数の顕微鏡対物レンズのうちの他の
少なくとも1つがCD読み取り用の光スポット形状を観
察するためのもので、DVD読み取り用の光スポットの
収差補正用の光学基板と、CD読み取り用の光スポット
の収差補正用の光学基板とを設け、両光学基板は、DV
D用の顕微鏡対物レンズ及びCD用の顕微鏡対物レンズ
を切り換え手段によって切り換える際に、各々DVD用
の顕微鏡対物レンズ及びCD用の顕微鏡対物レンズと同
時に切り替わるように構成されている。そのため、DV
D/CDの各々のディスクに応じた厚さの光学基板の切
り換えを、顕微鏡対物レンズの切り換えと同時に行うこ
とが可能となる。
装置に加えて、複数の顕微鏡対物レンズのうちの少なく
とも1つがDVD読み取り用の光スポット形状を観察す
るためのもので、複数の顕微鏡対物レンズのうちの他の
少なくとも1つがCD読み取り用の光スポット形状を観
察するためのもので、DVD読み取り用の光スポットの
収差補正用の光学基板と、CD読み取り用の光スポット
の収差補正用の光学基板とを設け、両光学基板は、DV
D用の顕微鏡対物レンズ及びCD用の顕微鏡対物レンズ
を切り換え手段によって切り換える際に、各々DVD用
の顕微鏡対物レンズ及びCD用の顕微鏡対物レンズと同
時に切り替わるように構成されている。そのため、DV
D/CDの各々のディスクに応じた厚さの光学基板の切
り換えを、顕微鏡対物レンズの切り換えと同時に行うこ
とが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。なお、図5や図6に示す部材と同一部材に
は同一符号を付して説明し、その説明を省略または簡易
化することとする。
て説明する。なお、図5や図6に示す部材と同一部材に
は同一符号を付して説明し、その説明を省略または簡易
化することとする。
【0022】図1は、本発明の光スポット検査装置の実
施の形態を示す図である。すなわち、図1には、再生装
置の一部となるディスク読み取り装置1と、このディス
ク読み取り装置1の光源となるLD2から照射され、情
報記録媒体となるディスク6の記録面6aに合焦される
光スポット形状を検査するための光スポット検査装置1
0とが示されている。
施の形態を示す図である。すなわち、図1には、再生装
置の一部となるディスク読み取り装置1と、このディス
ク読み取り装置1の光源となるLD2から照射され、情
報記録媒体となるディスク6の記録面6aに合焦される
光スポット形状を検査するための光スポット検査装置1
0とが示されている。
【0023】なお、本実施の形態におけるディスク読み
取り装置1は、DVDとCDとを同じトレイに装填する
と共に、装填されたディスクに合わせてLD2及び対物
レンズ5を切り換えることが可能な、DVD/CD兼用
読み取り装置とする。但し、このディスク読み取り装置
1は、光源であるLD2から対物レンズ5までの光の経
路及びこの光の経路を導くための光学系の構成が、DV
DとCDとでほぼ同様であるため、以下の説明において
はDVDを説明する場合もCDを説明する場合も図面及
び図中の符号を共通に使用し、かつLD2及び対物レン
ズ5を切り替えたものとして説明する。また、以下の説
明において、特にDVDであるかCDであるかの別を述
べない場合は、双方に共通するものとする。
取り装置1は、DVDとCDとを同じトレイに装填する
と共に、装填されたディスクに合わせてLD2及び対物
レンズ5を切り換えることが可能な、DVD/CD兼用
読み取り装置とする。但し、このディスク読み取り装置
1は、光源であるLD2から対物レンズ5までの光の経
路及びこの光の経路を導くための光学系の構成が、DV
DとCDとでほぼ同様であるため、以下の説明において
はDVDを説明する場合もCDを説明する場合も図面及
び図中の符号を共通に使用し、かつLD2及び対物レン
ズ5を切り替えたものとして説明する。また、以下の説
明において、特にDVDであるかCDであるかの別を述
べない場合は、双方に共通するものとする。
【0024】図1に示すように、ディスク読み取り装置
1の光源となるLD2から照射されたレーザー光は、所
定の光学系3を介してディスク6の記録面6a上に合焦
されるようになっている。すなわち、LD2からのレー
ザー光は、ビームスプリッタ31で半透過され、透過さ
れた光が反射ミラー32で反射されてコリメートレンズ
33に入射して平行光となり、対物レンズ5で集光され
る。これにより、光がディスク6の記録面6a上に合焦
され、この合焦された光が記録面6aで反射されて戻
り、対物レンズ5及びコリメートレンズ33を通過して
反射ミラー32で反射される。そして、この反射により
ビームスプリッタ31に戻ってきた光が半反射してセン
サーレンズ7に入射され、このセンサーレンズ7で集光
された光がフォトダイオード8で受光される。
1の光源となるLD2から照射されたレーザー光は、所
定の光学系3を介してディスク6の記録面6a上に合焦
されるようになっている。すなわち、LD2からのレー
ザー光は、ビームスプリッタ31で半透過され、透過さ
れた光が反射ミラー32で反射されてコリメートレンズ
33に入射して平行光となり、対物レンズ5で集光され
る。これにより、光がディスク6の記録面6a上に合焦
され、この合焦された光が記録面6aで反射されて戻
り、対物レンズ5及びコリメートレンズ33を通過して
反射ミラー32で反射される。そして、この反射により
ビームスプリッタ31に戻ってきた光が半反射してセン
サーレンズ7に入射され、このセンサーレンズ7で集光
された光がフォトダイオード8で受光される。
【0025】なお、ディスク読み取り装置1は、ディス
ク6としてDVD(ディジタルバーサタイルディスク)
がトレイに装填された場合、DVDの保護層6bの厚さ
に対応して記録面6a上に光スポットが合焦されるよう
になる(図1のp1で示した部分が光スポット形成位置
となる)。すなわち、DVDの保護層6bの厚さは0.
6mmであるため、光がこの0.6mmの厚さの保護層
6b内を通って記録面6a上に合焦されることとなる。
ク6としてDVD(ディジタルバーサタイルディスク)
がトレイに装填された場合、DVDの保護層6bの厚さ
に対応して記録面6a上に光スポットが合焦されるよう
になる(図1のp1で示した部分が光スポット形成位置
となる)。すなわち、DVDの保護層6bの厚さは0.
6mmであるため、光がこの0.6mmの厚さの保護層
6b内を通って記録面6a上に合焦されることとなる。
【0026】一方、ディスク読み取り装置1は、ディス
ク6としてCD(コンパクトディスク)がトレイに装填
された場合、CDの保護層の厚さに対応して記録面6a
上に光スポットが合焦されるようになる(図1のp2で
示した部分が光スポット形成位置となる)。すなわち、
CDの保護層6bの厚さは、1.2mmであるため、光
がこの1.2mmの厚さの保護層6b内を通って記録面
6a上に合焦されることとなる。このように、DVDと
CDとでは、保護層6bの厚さが0.6mm異なる(図
1においてL=0.6mmとなる)ため、LD2から照
射され所定の光学系3を介して合焦される光スポット形
成位置p1,p2は、合焦時には光軸X上において0.
6mmずれる。
ク6としてCD(コンパクトディスク)がトレイに装填
された場合、CDの保護層の厚さに対応して記録面6a
上に光スポットが合焦されるようになる(図1のp2で
示した部分が光スポット形成位置となる)。すなわち、
CDの保護層6bの厚さは、1.2mmであるため、光
がこの1.2mmの厚さの保護層6b内を通って記録面
6a上に合焦されることとなる。このように、DVDと
CDとでは、保護層6bの厚さが0.6mm異なる(図
1においてL=0.6mmとなる)ため、LD2から照
射され所定の光学系3を介して合焦される光スポット形
成位置p1,p2は、合焦時には光軸X上において0.
6mmずれる。
【0027】なお、通常の使用時(再生時や記録時)
は、このように光スポット形成位置p1,p2に0.6
mmの差があるものの、光スポット形状の検査時にはフ
ォーカスサーボがかかっていないため(対物レンズ5を
軸方向に動作させないため)、これほど大きな差(0.
6mm)とならない。しかしながら、検査時における光
スポット形成位置p1,p2の軸方向における位置ズレ
は、光スポット形状の検査をする上においては大きな位
置ズレであり、DVD用及びCD用の両光スポット形成
位置を微調整範囲に入れるには後述するような工夫が必
要となる。
は、このように光スポット形成位置p1,p2に0.6
mmの差があるものの、光スポット形状の検査時にはフ
ォーカスサーボがかかっていないため(対物レンズ5を
軸方向に動作させないため)、これほど大きな差(0.
6mm)とならない。しかしながら、検査時における光
スポット形成位置p1,p2の軸方向における位置ズレ
は、光スポット形状の検査をする上においては大きな位
置ズレであり、DVD用及びCD用の両光スポット形成
位置を微調整範囲に入れるには後述するような工夫が必
要となる。
【0028】本発明の実施の形態の光スポット検査装置
10は、DVD用のLD2から照射され所定の光学系3
を介してディスク(この場合はDVD)6の記録面6a
上に合焦される光スポット形状を擬似的に観察すること
が可能であると共に、CD用のLD2から照射され所定
の光学系3を介してディスク(この場合はCD)6の記
録面6a上に合焦される光スポット形状を擬似的に観察
することが可能である検査装置となっている。加えて、
後述する顕微鏡対物レンズ部110,111を切り換え
た際に、各顕微鏡対物レンズ部110,111の焦点位
置が、共に光軸X上の微調整範囲に入るように構成され
ている。その具体的な構成について以下に説明する。
10は、DVD用のLD2から照射され所定の光学系3
を介してディスク(この場合はDVD)6の記録面6a
上に合焦される光スポット形状を擬似的に観察すること
が可能であると共に、CD用のLD2から照射され所定
の光学系3を介してディスク(この場合はCD)6の記
録面6a上に合焦される光スポット形状を擬似的に観察
することが可能である検査装置となっている。加えて、
後述する顕微鏡対物レンズ部110,111を切り換え
た際に、各顕微鏡対物レンズ部110,111の焦点位
置が、共に光軸X上の微調整範囲に入るように構成され
ている。その具体的な構成について以下に説明する。
【0029】光スポット検査装置10は、それぞれ対物
レンズ110a,111aを備えた複数の顕微鏡対物レ
ンズ部110,111と、より具体的にはDVD用の顕
微鏡対物レンズ部110及びCD用の顕微鏡対物レンズ
部111と、これらの各顕微鏡対物レンズ部110,1
11をLD2から照射され合焦される光の光軸X上に切
り換えて配置されるための切り換え手段となるレボルバ
ー112を備えている。なお、各顕微鏡対物レンズ部1
10,111は、それぞれDVD用の対物レンズ110
aを備えた顕微鏡の鏡筒部分、CD用の対物レンズ11
1aを備えた顕微鏡の鏡筒部分を示している。また、光
スポット検査装置10は、CCDカメラ12と、モニタ
ー13と、DVD用の擬似ディスクとなる収差補正用の
光学基板41と、CD用の擬似ディスクとなる収差補正
用の光学基板42を有している。
レンズ110a,111aを備えた複数の顕微鏡対物レ
ンズ部110,111と、より具体的にはDVD用の顕
微鏡対物レンズ部110及びCD用の顕微鏡対物レンズ
部111と、これらの各顕微鏡対物レンズ部110,1
11をLD2から照射され合焦される光の光軸X上に切
り換えて配置されるための切り換え手段となるレボルバ
ー112を備えている。なお、各顕微鏡対物レンズ部1
10,111は、それぞれDVD用の対物レンズ110
aを備えた顕微鏡の鏡筒部分、CD用の対物レンズ11
1aを備えた顕微鏡の鏡筒部分を示している。また、光
スポット検査装置10は、CCDカメラ12と、モニタ
ー13と、DVD用の擬似ディスクとなる収差補正用の
光学基板41と、CD用の擬似ディスクとなる収差補正
用の光学基板42を有している。
【0030】各顕微鏡対物レンズ部110,111は、
図2に示すように、レボルバー112の取り付け用孔1
12a,112b内にそれぞれはめ込まれており、レボ
ルバー112を回転させることによりレボルバー112
と一体的に回転するようになっている。このレボルバー
112の回転動作により、各顕微鏡対物レンズ部11
0,111は、LD2から照射され所定の光学系3を介
して合焦される光の光軸X上に切り換えて配置されるよ
うになっている。
図2に示すように、レボルバー112の取り付け用孔1
12a,112b内にそれぞれはめ込まれており、レボ
ルバー112を回転させることによりレボルバー112
と一体的に回転するようになっている。このレボルバー
112の回転動作により、各顕微鏡対物レンズ部11
0,111は、LD2から照射され所定の光学系3を介
して合焦される光の光軸X上に切り換えて配置されるよ
うになっている。
【0031】そして、これらの2つの顕微鏡対物レンズ
部110,111に加えレボルバー112に取り付けら
れたもう一つの顕微鏡対物レンズ部(低倍率用の顕微鏡
対物レンズを備えた鏡筒部分=図示省略)のうち、光軸
X上に配置されたものを用いて光スポットを拡大してC
CDカメラ12で撮影し、その撮影した映像をモニター
13に映して、この像を観察するようになっている。
部110,111に加えレボルバー112に取り付けら
れたもう一つの顕微鏡対物レンズ部(低倍率用の顕微鏡
対物レンズを備えた鏡筒部分=図示省略)のうち、光軸
X上に配置されたものを用いて光スポットを拡大してC
CDカメラ12で撮影し、その撮影した映像をモニター
13に映して、この像を観察するようになっている。
【0032】なお、レボルバー112は、上述した各顕
微鏡対物レンズ部110,111を取り付けるための取
り付け用孔112a,112bの他に2つの孔112
c,112dを備えている。孔112cは、低倍率用の
顕微鏡対物レンズ部(図示省略)を取り付けるための孔
となっており、孔112dは、未使用または予備の孔と
なっている。
微鏡対物レンズ部110,111を取り付けるための取
り付け用孔112a,112bの他に2つの孔112
c,112dを備えている。孔112cは、低倍率用の
顕微鏡対物レンズ部(図示省略)を取り付けるための孔
となっており、孔112dは、未使用または予備の孔と
なっている。
【0033】対物レンズ110aを備えた顕微鏡対物レ
ンズ部110は、DVD用のLD2から照射され所定の
光学系3を介して合焦される光スポット形状を観察する
ためのものとなっている。この顕微鏡対物レンズ部11
0は、図3に示すように、その鏡筒の根本部分がアルミ
製のスペーサー113を介してレボルバー112の取り
付け用孔112aにはめ込まれている。スペーサー11
3は、図3に示すように、軸方向における厚さhが、D
VD読み取り用の光スポット形成位置p1とCD読み取
り用の光スポット形成位置p2との光軸X上における距
離Lに対応した厚さとなるように形成されている。
ンズ部110は、DVD用のLD2から照射され所定の
光学系3を介して合焦される光スポット形状を観察する
ためのものとなっている。この顕微鏡対物レンズ部11
0は、図3に示すように、その鏡筒の根本部分がアルミ
製のスペーサー113を介してレボルバー112の取り
付け用孔112aにはめ込まれている。スペーサー11
3は、図3に示すように、軸方向における厚さhが、D
VD読み取り用の光スポット形成位置p1とCD読み取
り用の光スポット形成位置p2との光軸X上における距
離Lに対応した厚さとなるように形成されている。
【0034】なお、ここでいうDVD読み取り用の光ス
ポット形成位置p1とCD読み取り用の光スポット形成
位置p2とは、通常の使用時における光スポット形成位
置ではなく、光スポット形状の検査時における光スポッ
ト形成位置を意味する。従って、スペーサー113は、
DVDとCDの保護層6bの厚さの差に対応して0.6
mmとするのではなく、光スポット形状の検査時におけ
るDVD読み取り用の光スポット形成位置p1とCD読
み取り用の光スポット形成位置p2の位置ズレの距離に
対応した厚さとなる。すなわち、DVD用の光スポット
形状を観察するための顕微鏡対物レンズ部110は、検
査時の光スポット形成位置の位置ズレに対応した寸法厚
のスペーサー113を介してレボルバー112の取り付
け用孔112aに保持されることとなる。
ポット形成位置p1とCD読み取り用の光スポット形成
位置p2とは、通常の使用時における光スポット形成位
置ではなく、光スポット形状の検査時における光スポッ
ト形成位置を意味する。従って、スペーサー113は、
DVDとCDの保護層6bの厚さの差に対応して0.6
mmとするのではなく、光スポット形状の検査時におけ
るDVD読み取り用の光スポット形成位置p1とCD読
み取り用の光スポット形成位置p2の位置ズレの距離に
対応した厚さとなる。すなわち、DVD用の光スポット
形状を観察するための顕微鏡対物レンズ部110は、検
査時の光スポット形成位置の位置ズレに対応した寸法厚
のスペーサー113を介してレボルバー112の取り付
け用孔112aに保持されることとなる。
【0035】なお、このようにレボルバー112に取り
付けられた顕微鏡対物レンズ部110の対物レンズ11
0aとディスク読み取り装置1側の対物レンズ5との間
には、光学基板41が備えられている。この光学基板4
1は、ディスク(DVD)6の保護層6bと同質の層、
すなわち厚さ及び屈折率等が同様となる層41aを備え
ており、DVD用の光スポット形状を検査するための擬
似ディスクとなっている。
付けられた顕微鏡対物レンズ部110の対物レンズ11
0aとディスク読み取り装置1側の対物レンズ5との間
には、光学基板41が備えられている。この光学基板4
1は、ディスク(DVD)6の保護層6bと同質の層、
すなわち厚さ及び屈折率等が同様となる層41aを備え
ており、DVD用の光スポット形状を検査するための擬
似ディスクとなっている。
【0036】具体的には、図3及び図4に示すように,
DVD用の光学基板41は、厚さ0.6mmのBK7や
BSC3N等からなる円形のガラス基板で構成されてい
る。そのため、DVD読み取り用のレーザー光は、この
0.6mmのガラス層を通ることとなる。検査者は、顕
微鏡対物レンズ部110を用いてDVDの保護層6bと
同等の厚さ及び屈折率を備えた0.6mm厚のガラス層
を通った光のスポット形状を観察することにより、DV
D用の光スポット形状を擬似的に検査する。なお、この
光学基板41は、顕微鏡対物レンズ部110の鏡筒の先
端側に一体的に取り付けられており、レボルバー112
の回転動作により顕微鏡対物レンズ部110の移動と一
体的に移動する。
DVD用の光学基板41は、厚さ0.6mmのBK7や
BSC3N等からなる円形のガラス基板で構成されてい
る。そのため、DVD読み取り用のレーザー光は、この
0.6mmのガラス層を通ることとなる。検査者は、顕
微鏡対物レンズ部110を用いてDVDの保護層6bと
同等の厚さ及び屈折率を備えた0.6mm厚のガラス層
を通った光のスポット形状を観察することにより、DV
D用の光スポット形状を擬似的に検査する。なお、この
光学基板41は、顕微鏡対物レンズ部110の鏡筒の先
端側に一体的に取り付けられており、レボルバー112
の回転動作により顕微鏡対物レンズ部110の移動と一
体的に移動する。
【0037】上述の光学基板41は、ディスク読み取り
装置1のDVD用の光スポット形成位置p1に対し、若
干顕微鏡寄りに配置、より具体的にはDVD用の光スポ
ット形成位置p1がほぼ光学基板41のLD側の面41
c上となるように配置されている。なお、本実施の形態
を説明する図1では、光学基板41をディスク6の代わ
りに装填するという本装置の原理を説明するために、実
際の構成とは若干異なる構成が記載されているが、図1
のような構成とすると対物レンズ5と光学基板41とが
緩衝する危険性が生じてしまうことから、実際には光学
基板41が対物レンズ5から離れるように顕微鏡寄りに
配置している。なお、本実施の形態では、光学基板41
をこのような位置に配置したが、光学基板41は顕微鏡
光学系110の対物レンズ110aと光源側の対物レン
ズ5との間であればどこに配置されても良い。
装置1のDVD用の光スポット形成位置p1に対し、若
干顕微鏡寄りに配置、より具体的にはDVD用の光スポ
ット形成位置p1がほぼ光学基板41のLD側の面41
c上となるように配置されている。なお、本実施の形態
を説明する図1では、光学基板41をディスク6の代わ
りに装填するという本装置の原理を説明するために、実
際の構成とは若干異なる構成が記載されているが、図1
のような構成とすると対物レンズ5と光学基板41とが
緩衝する危険性が生じてしまうことから、実際には光学
基板41が対物レンズ5から離れるように顕微鏡寄りに
配置している。なお、本実施の形態では、光学基板41
をこのような位置に配置したが、光学基板41は顕微鏡
光学系110の対物レンズ110aと光源側の対物レン
ズ5との間であればどこに配置されても良い。
【0038】一方、対物レンズ111aを備えた顕微鏡
対物レンズ部111は、CD用のLD2から照射され所
定の光学系3を介して合焦される光スポット形状を観察
するためのものとなっている。この顕微鏡対物レンズ部
111は、図3に示すように、その鏡筒の根本部分がス
ペーサを介さずレボルバー112の取り付け用孔112
bに直接はめ込まれている。そのため、CD用の光スポ
ット形状を観察するための顕微鏡光学系111は、上述
したスペーサー113を介してレボルバー112に保持
されたDVD用の顕微鏡対物レンズ部110より、その
取り付け位置がスペーサー113の厚みの分だけ軸方向
後方にずれている。
対物レンズ部111は、CD用のLD2から照射され所
定の光学系3を介して合焦される光スポット形状を観察
するためのものとなっている。この顕微鏡対物レンズ部
111は、図3に示すように、その鏡筒の根本部分がス
ペーサを介さずレボルバー112の取り付け用孔112
bに直接はめ込まれている。そのため、CD用の光スポ
ット形状を観察するための顕微鏡光学系111は、上述
したスペーサー113を介してレボルバー112に保持
されたDVD用の顕微鏡対物レンズ部110より、その
取り付け位置がスペーサー113の厚みの分だけ軸方向
後方にずれている。
【0039】なお、このようにレボルバー112に取り
付けられた顕微鏡対物レンズ部111の対物レンズ11
1aとディスク読み取り装置1側の対物レンズ5との間
には、光学基板42が備えられている。この光学基板4
2は、ディスク(CD)6の保護層6bと同質の層、す
なわち厚さ及び屈折率等が同様となる層42aを備えて
おり、CD用の光スポット形状を検査するための擬似デ
ィスクとなっている。
付けられた顕微鏡対物レンズ部111の対物レンズ11
1aとディスク読み取り装置1側の対物レンズ5との間
には、光学基板42が備えられている。この光学基板4
2は、ディスク(CD)6の保護層6bと同質の層、す
なわち厚さ及び屈折率等が同様となる層42aを備えて
おり、CD用の光スポット形状を検査するための擬似デ
ィスクとなっている。
【0040】具体的には、図3及び図4に示すように
(図4は上述した光学基板41を示すがこの方向から見
ると光学基板42も同様の形状を有しているため図面を
省略する)、光学基板42は、厚さ1.2mmのBK7
やBSC3N等のからなる円形のガラス基板で構成され
ている。そのため、CD読み取り用のレーザー光は、こ
の1.2mmのガラス層を通ることとなる。検査者は、
顕微鏡対物レンズ部111を用いてCDの保護層6bと
同等の厚さ及び屈折率を備えた1.2mm厚のガラス層
を通った光のスポット形状を観察することにより、CD
用の光スポット形状を擬似的に検査する。なお、この光
学基板42は、顕微鏡対物レンズ部111の鏡筒の先端
側に一体的に取り付けられており、レボルバー112の
回転動作により顕微鏡対物レンズ部111の移動と一体
的に移動する。
(図4は上述した光学基板41を示すがこの方向から見
ると光学基板42も同様の形状を有しているため図面を
省略する)、光学基板42は、厚さ1.2mmのBK7
やBSC3N等のからなる円形のガラス基板で構成され
ている。そのため、CD読み取り用のレーザー光は、こ
の1.2mmのガラス層を通ることとなる。検査者は、
顕微鏡対物レンズ部111を用いてCDの保護層6bと
同等の厚さ及び屈折率を備えた1.2mm厚のガラス層
を通った光のスポット形状を観察することにより、CD
用の光スポット形状を擬似的に検査する。なお、この光
学基板42は、顕微鏡対物レンズ部111の鏡筒の先端
側に一体的に取り付けられており、レボルバー112の
回転動作により顕微鏡対物レンズ部111の移動と一体
的に移動する。
【0041】上述の光学基板42は、ディスク読み取り
装置1のCD用の光スポット形成位置p2に対し、若干
顕微鏡寄りに配置、より具体的にはCD用の光スポット
形成位置p2がほぼ光学基板42のLD側の面42c上
となるように配置されている。なお、本実施の形態を説
明する図1では、光学基板42をディスク6の代わりに
装填するという本装置の原理を説明するために、実際の
構成とは若干異なる構成が記載されているが、図1のよ
うな構成とすると対物レンズ5と光学基板42とが緩衝
する危険性が生じてしまうことから、実際には光学基板
42が対物レンズ5から離れるように顕微鏡寄りに配置
している。本実施の形態では、光学基板42をこのよう
な位置に配置したが、光学基板42は顕微鏡光学系11
1の対物レンズ111aと光源側の対物レンズ5との間
であればどこに配置されても良い。
装置1のCD用の光スポット形成位置p2に対し、若干
顕微鏡寄りに配置、より具体的にはCD用の光スポット
形成位置p2がほぼ光学基板42のLD側の面42c上
となるように配置されている。なお、本実施の形態を説
明する図1では、光学基板42をディスク6の代わりに
装填するという本装置の原理を説明するために、実際の
構成とは若干異なる構成が記載されているが、図1のよ
うな構成とすると対物レンズ5と光学基板42とが緩衝
する危険性が生じてしまうことから、実際には光学基板
42が対物レンズ5から離れるように顕微鏡寄りに配置
している。本実施の形態では、光学基板42をこのよう
な位置に配置したが、光学基板42は顕微鏡光学系11
1の対物レンズ111aと光源側の対物レンズ5との間
であればどこに配置されても良い。
【0042】上述したように、DVD用の顕微鏡対物レ
ンズ部110はスペーサー113を介してレボルバー1
12の取り付け用孔112aに取り付けられ、一方CD
用の顕微鏡対物レンズ部111はスペーサーを介さず直
接取り付け用孔112bに取り付けられている。このた
め、両顕微鏡対物レンズ部110,111は、レボルバ
ー112の切り換え動作により光軸X上に切り換え配置
された際に、対物レンズをスペーサー113の厚さの分
だけ移動させたのと同様の効果を奏することとなる。
ンズ部110はスペーサー113を介してレボルバー1
12の取り付け用孔112aに取り付けられ、一方CD
用の顕微鏡対物レンズ部111はスペーサーを介さず直
接取り付け用孔112bに取り付けられている。このた
め、両顕微鏡対物レンズ部110,111は、レボルバ
ー112の切り換え動作により光軸X上に切り換え配置
された際に、対物レンズをスペーサー113の厚さの分
だけ移動させたのと同様の効果を奏することとなる。
【0043】すなわち、光スポット形状の検査時におけ
るDVD用の光スポット形成位置p1とCD用の光スポ
ット形成位置p2とは、光軸X方向においてずれている
が、上述したように顕微鏡対物レンズ部110をスペー
サー113を介してレボルバー112に取り付けている
ため、顕微鏡対物レンズ部110の合焦位置と顕微鏡対
物レンズ部111の合焦位置も、両光スポット形成位置
p1,p2の関係と同様、光軸X方向においてずれる。
このため、レボルバー112により両顕微鏡対物レンズ
部110,111を切り換えるだけで、各顕微鏡対物レ
ンズ部110,111の各合焦位置をそれぞれ各光スポ
ット形成位置p1,p2の微調整範囲に入るようにする
ことができる。この結果、両顕微鏡対物レンズ部11
0,111は、切り換え時において、ピント調節用つま
み(図示省略)をわずかに操作するだけで各光スポット
形成位置p1,p2に合焦させることができる。
るDVD用の光スポット形成位置p1とCD用の光スポ
ット形成位置p2とは、光軸X方向においてずれている
が、上述したように顕微鏡対物レンズ部110をスペー
サー113を介してレボルバー112に取り付けている
ため、顕微鏡対物レンズ部110の合焦位置と顕微鏡対
物レンズ部111の合焦位置も、両光スポット形成位置
p1,p2の関係と同様、光軸X方向においてずれる。
このため、レボルバー112により両顕微鏡対物レンズ
部110,111を切り換えるだけで、各顕微鏡対物レ
ンズ部110,111の各合焦位置をそれぞれ各光スポ
ット形成位置p1,p2の微調整範囲に入るようにする
ことができる。この結果、両顕微鏡対物レンズ部11
0,111は、切り換え時において、ピント調節用つま
み(図示省略)をわずかに操作するだけで各光スポット
形成位置p1,p2に合焦させることができる。
【0044】なお、上述の実施の形態は、本発明の好適
な実施の形態の例であるが、これに限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変
形実施が可能である。例えば、上述の実施の形態は、上
述したの方法(2つの対物レンズを切り換えて使用す
る方法)を用いた装置に適用した例を示したが、本発明
は上述したの方法(LDからの光を1つの対物レンズ
の異なる位置を通過させることにより異なる2つの焦点
位置を得る方法)を用いた装置にも適用可能である。
な実施の形態の例であるが、これに限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変
形実施が可能である。例えば、上述の実施の形態は、上
述したの方法(2つの対物レンズを切り換えて使用す
る方法)を用いた装置に適用した例を示したが、本発明
は上述したの方法(LDからの光を1つの対物レンズ
の異なる位置を通過させることにより異なる2つの焦点
位置を得る方法)を用いた装置にも適用可能である。
【0045】また、上述の実施の形態では、レボルバー
112により顕微鏡対物レンズ部110,111を切り
換えた際に、各顕微鏡対物レンズ部110,111の焦
点位置が、各光スポット形成位置p1,p2の微調整範
囲に入るように構成したが、これに加えて、切り換え動
作時に各焦点位置が常に各光スポット形成位置p1,p
2より光源側、すなわちディスク読み取り装置1側へず
れたり、あるいは常に顕微鏡対物レンズ部110,11
1側へずれるように構成しても良い。
112により顕微鏡対物レンズ部110,111を切り
換えた際に、各顕微鏡対物レンズ部110,111の焦
点位置が、各光スポット形成位置p1,p2の微調整範
囲に入るように構成したが、これに加えて、切り換え動
作時に各焦点位置が常に各光スポット形成位置p1,p
2より光源側、すなわちディスク読み取り装置1側へず
れたり、あるいは常に顕微鏡対物レンズ部110,11
1側へずれるように構成しても良い。
【0046】なお、上述したような常に一定の方向へ焦
点位置をずらす構成は、以下の組み合わせとすることに
より実現可能である。 DVD用の光スポット形状を検査する顕微鏡対物レン
ズ部110の焦点位置を光スポット形成位置p1より光
源側とし、かつCD用の光スポット形状を検査する顕微
鏡対物レンズ部111の焦点位置を光スポット形成位置
p2より顕微鏡側とする組み合わせ DVD用の光スポット形状を検査する顕微鏡対物レン
ズ部110の焦点位置を光スポット形成位置p1より顕
微鏡側とし、かつCD用の光スポット形状を検査する顕
微鏡対物レンズ部111の焦点位置を光スポット形成位
置p2より光源側とする組み合わせ
点位置をずらす構成は、以下の組み合わせとすることに
より実現可能である。 DVD用の光スポット形状を検査する顕微鏡対物レン
ズ部110の焦点位置を光スポット形成位置p1より光
源側とし、かつCD用の光スポット形状を検査する顕微
鏡対物レンズ部111の焦点位置を光スポット形成位置
p2より顕微鏡側とする組み合わせ DVD用の光スポット形状を検査する顕微鏡対物レン
ズ部110の焦点位置を光スポット形成位置p1より顕
微鏡側とし、かつCD用の光スポット形状を検査する顕
微鏡対物レンズ部111の焦点位置を光スポット形成位
置p2より光源側とする組み合わせ
【0047】このように構成すると、切り換え動作後の
微調整操作時において、常に同じ方向へピント調整用つ
まみを動作させてピント調整を行うことが可能となり、
検査者の操作がより簡便となる。
微調整操作時において、常に同じ方向へピント調整用つ
まみを動作させてピント調整を行うことが可能となり、
検査者の操作がより簡便となる。
【0048】また、上述の実施の形態では、顕微鏡対物
レンズ部110をアルミ製のスペーサー113を介して
レボルバー112に保持しているが、スペーサー113
は樹脂製でも良い。樹脂製とするとスペーサー113に
弾力が生じるため、ボルトの締め付け調整によりスペー
サー113の厚さ調整を行うことが可能となる。
レンズ部110をアルミ製のスペーサー113を介して
レボルバー112に保持しているが、スペーサー113
は樹脂製でも良い。樹脂製とするとスペーサー113に
弾力が生じるため、ボルトの締め付け調整によりスペー
サー113の厚さ調整を行うことが可能となる。
【0049】また、上述の実施の形態では、CD用の対
物レンズ5とDVD用の対物レンズ5とは、別々のレン
ズで構成され、この2つの対物レンズ5とが対物レンズ
切り替え機構等により切り換えられることを前提として
説明したが、1つのレンズでCD用とDVD用の双方に
対応したレンズを用いる場合にも適用可能となってい
る。なお、このような装置の場合、光スポット形状の検
査時におけるスポット形成位置p1,p2間の距離が上
述した実施の形態より距離が短くなるのは、上述したと
おりである。
物レンズ5とDVD用の対物レンズ5とは、別々のレン
ズで構成され、この2つの対物レンズ5とが対物レンズ
切り替え機構等により切り換えられることを前提として
説明したが、1つのレンズでCD用とDVD用の双方に
対応したレンズを用いる場合にも適用可能となってい
る。なお、このような装置の場合、光スポット形状の検
査時におけるスポット形成位置p1,p2間の距離が上
述した実施の形態より距離が短くなるのは、上述したと
おりである。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光スポッ
ト検査装置は、複数の顕微鏡対物レンズのうちの少なく
とも1つをスペーサーを介してレボルバー等の切り換え
手段に保持させているため、各顕微鏡対物レンズの切り
替えを行った際に、切り換えられた顕微鏡対物レンズの
焦点位置がそれぞれ各光スポット形成位置の微調整範囲
に入る。このため、上述したように簡単な構成で、切り
換え動作後のピント合わせの時間を大幅に短縮すること
が可能となる。加えて、対物レンズを切り換えた後に顕
微鏡光学系で写した像をモニター等で確認した際、焦点
が完全には合っていないもののある程度像が見える状態
となり、検査者はその後の微調整動作をモニター等に写
した像を見ながら容易に行うことができる。このよう
に、本発明は、複数のディスクに対応して光軸上の複数
の位置に光スポットが形成されるディスク読み取り装置
において、各光スポット形状を検査する際の切り換え時
における検査時間の短縮化及び簡便さを向上させること
ができる。
ト検査装置は、複数の顕微鏡対物レンズのうちの少なく
とも1つをスペーサーを介してレボルバー等の切り換え
手段に保持させているため、各顕微鏡対物レンズの切り
替えを行った際に、切り換えられた顕微鏡対物レンズの
焦点位置がそれぞれ各光スポット形成位置の微調整範囲
に入る。このため、上述したように簡単な構成で、切り
換え動作後のピント合わせの時間を大幅に短縮すること
が可能となる。加えて、対物レンズを切り換えた後に顕
微鏡光学系で写した像をモニター等で確認した際、焦点
が完全には合っていないもののある程度像が見える状態
となり、検査者はその後の微調整動作をモニター等に写
した像を見ながら容易に行うことができる。このよう
に、本発明は、複数のディスクに対応して光軸上の複数
の位置に光スポットが形成されるディスク読み取り装置
において、各光スポット形状を検査する際の切り換え時
における検査時間の短縮化及び簡便さを向上させること
ができる。
【0051】また、複数の顕微鏡対物レンズの1つをD
VD用、もう1つをCD読み取り用とすると、同じトレ
イにDVD及びCDを装填するタイプのディスク読み取
り装置のDVD用及びCD用の各光スポット形状をレボ
ルバー等の切り替え及びその後の微調整により従来に比
して非常に簡単に観察することが可能となる。
VD用、もう1つをCD読み取り用とすると、同じトレ
イにDVD及びCDを装填するタイプのディスク読み取
り装置のDVD用及びCD用の各光スポット形状をレボ
ルバー等の切り替え及びその後の微調整により従来に比
して非常に簡単に観察することが可能となる。
【図1】本発明の光スポット検査装置とCD及びDVD
等の光ディスクを情報記録媒体として記録・再生等を行
うディスク読み取り装置との関係を示した模式図であ
る。
等の光ディスクを情報記録媒体として記録・再生等を行
うディスク読み取り装置との関係を示した模式図であ
る。
【図2】図1の光スポット検査装置のレボルバーを図1
の矢示II方向から見た図である。
の矢示II方向から見た図である。
【図3】図1の光スポット検査装置の2つの顕微鏡対物
レンズ部及び2つの光学基板と、ディスク読み取り装置
側からの光との関係を示した図である
レンズ部及び2つの光学基板と、ディスク読み取り装置
側からの光との関係を示した図である
【図4】図1の光スポット検査装置の光学基板を図1の
矢示II方向から見た図である。
矢示II方向から見た図である。
【図5】従来の光スポット検査装置とCD及びDVD等
の光ディスクを情報記録媒体として記録・再生等を行う
ディスク読み取り装置との関係を示した模式図である。
の光ディスクを情報記録媒体として記録・再生等を行う
ディスク読み取り装置との関係を示した模式図である。
【図6】図5のディスク読み取り装置に装填されるDV
DとCDとの相違を説明するための模式図である。
DとCDとの相違を説明するための模式図である。
1 ディスク読み取り装置 2 レーザーダイオード=LD(光源) 3 所定の光学系 5 対物レンズ(所定の光学系の一部) 6 ディスク 6a 記録面 6b 保護層 10 光スポット検査装置 41 (DVD用の)光学基板 42 (CD用の)光学基板 31 ビームスプリッタ(所定の光学系の一部) 32 反射ミラー(所定の光学系の一部) 33 コリメートレンズ(所定の光学系の一部) 110 (DVD用の)顕微鏡対物レンズ部 110a (DVD用の)対物レンズ 111 (CD用の)顕微鏡対物レンズ部 111a (CD用の)対物レンズ 112 レボルバー(切り換え手段) 113 スペーサー p1 (DVD用の)光スポット形成位置 p2 (CD用の)光スポット形成位置 X 光軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東浦 一雄 長野県岡谷市9959番地 長野県創業支援セ ンター内 Fターム(参考) 2H052 AB22 AD33 AF02 AF22 5D119 AA41 BA01 BB01 BB04 DA20 JA49 PA02
Claims (6)
- 【請求項1】 情報記録媒体となるディスクの保護層と
同質の層を備えた光学基板がディスク読み取り装置と顕
微鏡光学系の間に備えられ、上記ディスク読み取り装置
の光源から照射され所定の光学系を介して合焦される光
スポット形状を上記顕微鏡光学系を用いて観察すること
により、情報記録媒体となるディスクの記録面近傍に合
焦される光スポットの形状を検査する光スポット検査装
置において、上記光源から照射される光の光軸上の異な
る位置に形成される複数の光スポット形状をそれぞれ観
察するために顕微鏡対物レンズを複数保持し、かつこれ
ら複数の顕微鏡対物レンズのうちの少なくとも1つをス
ペーサーを介して保持すると共に、上記各顕微鏡対物レ
ンズを切り換えることでそれぞれを上記光軸上に配置さ
せる切り換え手段を備え、この切り換え手段による上記
各顕微鏡対物レンズの切り換え動作により上記各顕微鏡
対物レンズの焦点位置が上記光軸上の各光スポット形成
位置の微調整範囲に入るように構成されたことを特徴と
する光スポット検査装置。 - 【請求項2】 前記複数の顕微鏡対物レンズのうちの所
定の顕微鏡対物レンズから他の所定の顕微鏡対物レンズ
へ切り換え動作を行った際、他の所定の顕微鏡対物レン
ズの焦点位置が検査すべき光スポットに対し常に一方側
にずれることを特徴とする請求項1記載の光スポット検
査装置。 - 【請求項3】 前記スペーサーは、アルミ材で構成され
たことを特徴とする請求項1または2記載の光スポット
検査装置。 - 【請求項4】 前記スペーサーは、樹脂材で構成された
ことを特徴とする請求項1または2記載の光スポット検
査装置。 - 【請求項5】 前記複数の顕微鏡対物レンズのうちの少
なくとも1つがDVD読み取り用の光スポット形状を観
察するためのもので、前記複数の顕微鏡対物レンズのう
ちの他の少なくとも1つがCD読み取り用の光スポット
形状を観察するためのもので、上記DVD読み取り用の
顕微鏡対物レンズが、上記DVD読み取り用の光スポッ
ト形成位置と上記CD読み取り用の光スポット形成位置
との前記光軸上における距離に対応した厚さの前記スペ
ーサーを介して前記切り換え手段に保持されると共に、
上記CD読み取り用の顕微鏡対物レンズが前記スペーサ
ーを介さずに前記切り換え手段に保持されていることを
特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の光スポ
ット検査装置。 - 【請求項6】 前記複数の顕微鏡対物レンズのうちの少
なくとも1つがDVD読み取り用の光スポット形状を観
察するためのもので、前記複数の顕微鏡対物レンズのう
ちの他の少なくとも1つがCD読み取り用の光スポット
形状を観察するためのもので、DVD読み取り用の光ス
ポットの収差補正用の前記光学基板と、CD読み取り用
の光スポットの収差補正用の前記光学基板とを設け、上
記両光学基板は、前記DVD用の顕微鏡対物レンズ及び
前記CD用の顕微鏡対物レンズを前記切り換え手段によ
って切り換える際に、各々前記DVD用の顕微鏡対物レ
ンズ及び前記CD用の顕微鏡対物レンズと同時に切り替
わるように構成されたことを特徴とする請求項1から5
記載の光スポット検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000054285A JP2001243654A (ja) | 2000-02-29 | 2000-02-29 | 光スポット検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000054285A JP2001243654A (ja) | 2000-02-29 | 2000-02-29 | 光スポット検査装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001243654A true JP2001243654A (ja) | 2001-09-07 |
Family
ID=18575560
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000054285A Withdrawn JP2001243654A (ja) | 2000-02-29 | 2000-02-29 | 光スポット検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001243654A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7453652B2 (en) | 2005-01-07 | 2008-11-18 | Laserfront Technologies, Inc. | Member switching apparatus, lens switching apparatus, laser repair apparatus, and laser inspection apparatus |
JP2009186679A (ja) * | 2008-02-05 | 2009-08-20 | Olympus Corp | 観察装置 |
-
2000
- 2000-02-29 JP JP2000054285A patent/JP2001243654A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7453652B2 (en) | 2005-01-07 | 2008-11-18 | Laserfront Technologies, Inc. | Member switching apparatus, lens switching apparatus, laser repair apparatus, and laser inspection apparatus |
JP2009186679A (ja) * | 2008-02-05 | 2009-08-20 | Olympus Corp | 観察装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070501 |