JP3450301B2 - 回転式刈払カッタ及び携帯型動力刈払機 - Google Patents
回転式刈払カッタ及び携帯型動力刈払機Info
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- JP3450301B2 JP3450301B2 JP2000611742A JP2000611742A JP3450301B2 JP 3450301 B2 JP3450301 B2 JP 3450301B2 JP 2000611742 A JP2000611742 A JP 2000611742A JP 2000611742 A JP2000611742 A JP 2000611742A JP 3450301 B2 JP3450301 B2 JP 3450301B2
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Landscapes
- Harvester Elements (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転式刈払カッタ
およびこれを用いた携帯型動力刈払機に関する。
およびこれを用いた携帯型動力刈払機に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、通常携帯型動力刈払機は
小型エンジンに連結された後端と、回転式カッタを支持
する前端とを有する長尺状の管状ボディを備えている。
回転式カッタは、管状ボディ内を伸びる伝動シャフトを
介してエンジンに連結されている。カッタとしては、鋸
刃状の歯を備えた回転ディスクや、金属円板の外縁に所
定数の切断チップを一定間隔に取り付けたもの、あるい
は、駆動軸から可撓性のナイロンコードや金属ワイヤを
放射状に延出させたものがある。
小型エンジンに連結された後端と、回転式カッタを支持
する前端とを有する長尺状の管状ボディを備えている。
回転式カッタは、管状ボディ内を伸びる伝動シャフトを
介してエンジンに連結されている。カッタとしては、鋸
刃状の歯を備えた回転ディスクや、金属円板の外縁に所
定数の切断チップを一定間隔に取り付けたもの、あるい
は、駆動軸から可撓性のナイロンコードや金属ワイヤを
放射状に延出させたものがある。
【0003】鋸刃付回転ディスクは、通常安価であるた
め、従来の動力刈払機に広く用いられてきた。しかしな
がら、鋸刃付回転ディスクは、地面に存在する石や金属
塊などの硬質の物に接触した場合に破断されやすいとい
う欠点があった。また、鋸刃付回転ディスクが破断され
なかった場合でも、回転式カッタによってはじき飛ばさ
れた硬質の物が作業者や付近の人を傷つける恐れがあっ
た。切断チップを備えた金属円板も同じ問題を有してい
ることは明らかである。
め、従来の動力刈払機に広く用いられてきた。しかしな
がら、鋸刃付回転ディスクは、地面に存在する石や金属
塊などの硬質の物に接触した場合に破断されやすいとい
う欠点があった。また、鋸刃付回転ディスクが破断され
なかった場合でも、回転式カッタによってはじき飛ばさ
れた硬質の物が作業者や付近の人を傷つける恐れがあっ
た。切断チップを備えた金属円板も同じ問題を有してい
ることは明らかである。
【0004】鋸刃付回転ディスクや切断チップ付金属円
板とは異なり、コードタイプの回転式カッタは柔軟なた
め、硬質の物をはじき飛ばすといった問題がない。しか
し、可撓性のナイロンコード(あるいは金属ワイヤ)が
たとえば石に当たった場合、破断するかあるいは変形し
て復帰できない。また、こうしたコードは重量が比較的
小さいため、雑草を適切に除去できない場合がある。
板とは異なり、コードタイプの回転式カッタは柔軟なた
め、硬質の物をはじき飛ばすといった問題がない。しか
し、可撓性のナイロンコード(あるいは金属ワイヤ)が
たとえば石に当たった場合、破断するかあるいは変形し
て復帰できない。また、こうしたコードは重量が比較的
小さいため、雑草を適切に除去できない場合がある。
【0005】
【発明の開示】本発明は上記のような状況下で考案され
たものであり、上記の問題を解決できる回転式刈払カッ
タを提供することをその目的とする。具体的には、本発
明は、硬質の物に当たった場合でも容易に破断されるこ
とがなく、また作業者や付近の人に硬質の物をはじき飛
ばすことのない回転式刈払カッタを提供することをその
目的とする。
たものであり、上記の問題を解決できる回転式刈払カッ
タを提供することをその目的とする。具体的には、本発
明は、硬質の物に当たった場合でも容易に破断されるこ
とがなく、また作業者や付近の人に硬質の物をはじき飛
ばすことのない回転式刈払カッタを提供することをその
目的とする。
【0006】本発明のさらなる目的は、上記タイプの回
転式刈払カッタを用いた携帯型動力刈払機を提供するこ
とである。
転式刈払カッタを用いた携帯型動力刈払機を提供するこ
とである。
【0007】本発明によれば、駆動軸に取り付けられた
ホルダと、前記ホルダに固定された少なくとも1つの切
断要素と、第1及び第2カバーと、を備えており、前記
切断要素が両カバーの間に配置された構成において、前
記切断要素は、前記ホルダに一端が取り付けられたコー
ド状の変形可能部材と、この変形可能部材の他端に取り
付けられた切断部材と、を含んでおり、前記変形可能部
材が前記駆動軸の半径方向に延びている場合において、
前記切断部材の一部が、前記第1及び第2カバーから突
出するように構成されており、前記切断部材は、平面視
において丸みを帯びた端部を有している、回転式刈払カ
ッタが提供される。
ホルダと、前記ホルダに固定された少なくとも1つの切
断要素と、第1及び第2カバーと、を備えており、前記
切断要素が両カバーの間に配置された構成において、前
記切断要素は、前記ホルダに一端が取り付けられたコー
ド状の変形可能部材と、この変形可能部材の他端に取り
付けられた切断部材と、を含んでおり、前記変形可能部
材が前記駆動軸の半径方向に延びている場合において、
前記切断部材の一部が、前記第1及び第2カバーから突
出するように構成されており、前記切断部材は、平面視
において丸みを帯びた端部を有している、回転式刈払カ
ッタが提供される。
【0008】好ましくは、前記切断部材は、平面視にお
いて、全体的に円形をしていてもよい。
いて、全体的に円形をしていてもよい。
【0009】本発明によればまた、駆動軸に取り付けら
れたホルダと、前記ホルダに固定された少なくとも1つ
の切断要素と、第1及び第2カバーと、を備えており、
前記切断要素が両カバーの間に配置された構成におい
て、前記切断要素は、前記ホルダに一端が取り付けられ
たコード状の変形可能部材と、この変形可能部材の他端
に取り付けられた切断部材と、を含んでおり、前記変形
可能部材が前記駆動軸の半径方向に延びている場合にお
いて、前記切断部材の一部が、前記第1及び第2カバー
から突出するように構成されており、前記ホルダと前記
切断部材の一方または双方には、前記変形可能部材の端
部を取り付けるための固定穴が形成されており、この固
定穴は、前記変形可能部材の動きを許容するための末広
がり状入口部を含んでいる、回転式刈払カッタが提供さ
れる。
れたホルダと、前記ホルダに固定された少なくとも1つ
の切断要素と、第1及び第2カバーと、を備えており、
前記切断要素が両カバーの間に配置された構成におい
て、前記切断要素は、前記ホルダに一端が取り付けられ
たコード状の変形可能部材と、この変形可能部材の他端
に取り付けられた切断部材と、を含んでおり、前記変形
可能部材が前記駆動軸の半径方向に延びている場合にお
いて、前記切断部材の一部が、前記第1及び第2カバー
から突出するように構成されており、前記ホルダと前記
切断部材の一方または双方には、前記変形可能部材の端
部を取り付けるための固定穴が形成されており、この固
定穴は、前記変形可能部材の動きを許容するための末広
がり状入口部を含んでいる、回転式刈払カッタが提供さ
れる。
【0010】本発明によればまた、駆動軸に取り付けら
れたホルダと、前記ホルダに固定された少なくとも1つ
の切断要素と、第1及び第2カバーと、を備えており、
前記切断要素が両カバーの間に配置された構成におい
て、前記切断要素は、前記ホルダに一端が取り付けられ
たコード状の変形可能部材と、この変形可能部材の他端
に取り付けられた切断部材と、を含んでおり、前記変形
可能部材が前記駆動軸の半径方向に延びている場合にお
いて、前記切断部材の一部が、前記第1及び第2カバー
から突出するように構成されており、前記ホルダと前記
切断部材の一方または双方は、それらの本体部と、前記
変形可能部材の端部に連結された円形片とを含んでお
り、前記円形片は、前記本体部によって枢動可能に受容
されており、かつ、前記本体部には、前記円形片を受容
するための貫通孔が形成されているとともに、前記変形
可能部材との干渉を避けるべく、切り欠き部が形成され
ている、回転式刈払カッタが提供される。
れたホルダと、前記ホルダに固定された少なくとも1つ
の切断要素と、第1及び第2カバーと、を備えており、
前記切断要素が両カバーの間に配置された構成におい
て、前記切断要素は、前記ホルダに一端が取り付けられ
たコード状の変形可能部材と、この変形可能部材の他端
に取り付けられた切断部材と、を含んでおり、前記変形
可能部材が前記駆動軸の半径方向に延びている場合にお
いて、前記切断部材の一部が、前記第1及び第2カバー
から突出するように構成されており、前記ホルダと前記
切断部材の一方または双方は、それらの本体部と、前記
変形可能部材の端部に連結された円形片とを含んでお
り、前記円形片は、前記本体部によって枢動可能に受容
されており、かつ、前記本体部には、前記円形片を受容
するための貫通孔が形成されているとともに、前記変形
可能部材との干渉を避けるべく、切り欠き部が形成され
ている、回転式刈払カッタが提供される。
【0011】前記切断刃は、縁部に向かうほど相対的に
厚みを小さくした切断エッジを有していてもよい。
厚みを小さくした切断エッジを有していてもよい。
【0012】前記の各回転式刈払カッタにおいて、好ま
しくは、前記切断部材の前記一部は、当該切断部材が回
転している際に、前記第1及び第2カバーから突出する
ように構成されている。
しくは、前記切断部材の前記一部は、当該切断部材が回
転している際に、前記第1及び第2カバーから突出する
ように構成されている。
【0013】好ましくは、前記第1及び第2カバーは円
形であり、ホルダと一体的に回転する。この場合、2つ
のカバーとホルダは一体的に形成されていてもよい。
形であり、ホルダと一体的に回転する。この場合、2つ
のカバーとホルダは一体的に形成されていてもよい。
【0014】好ましくは、前記第1カバーが不動である
のに対して、前記ホルダ及び前記第2カバーは一体的に
回転するように構成されている。
のに対して、前記ホルダ及び前記第2カバーは一体的に
回転するように構成されている。
【0015】好ましくは、前記変形可能部材が所定の限
度をこえて変形しないようにするための変形制限手段を
さらに具備している。
度をこえて変形しないようにするための変形制限手段を
さらに具備している。
【0016】好ましくは、前記変形可能部材は、金属製
ワイヤから形成されている。
ワイヤから形成されている。
【0017】本発明によればさらに、管状のボディ部
と、前記ボディ部内を延び、且つ、エンジンに連結され
ている伝動シャフトと、前記伝動シャフトに連結された
駆動軸と、前記ボディ部に連結された、前記したいずれ
かの回転式刈払カッタとを備える、携帯型動力刈払機が
提供される。
と、前記ボディ部内を延び、且つ、エンジンに連結され
ている伝動シャフトと、前記伝動シャフトに連結された
駆動軸と、前記ボディ部に連結された、前記したいずれ
かの回転式刈払カッタとを備える、携帯型動力刈払機が
提供される。
【0018】刈払機が地上でスムーズに作動するように
するために、第2カバーは下方に向いた凸状部を備えて
いてもよい。
するために、第2カバーは下方に向いた凸状部を備えて
いてもよい。
【0019】本願発明のその他の特徴および利点は、添
付の図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、よ
り明らかとなろう。
付の図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、よ
り明らかとなろう。
【0020】
【発明を実施するための最良の形態】添付の図面におい
て、同一または類似の部分については同一の符号を用い
る。
て、同一または類似の部分については同一の符号を用い
る。
【0021】図1及び図2は、本発明の第一実施例によ
る回転式刈払カッタ10を用いた携帯型動力刈払機(全
体を符号11で示す)の要部を示す図である。動力刈払
機1は、管状ボディ20を備えており、管状ボディは後
端で小型エンジン(図示せず)に連結されている。図中
破線で示すように、管状ボディ内には伝動シャフト21
が延出しており、後端で図示しないエンジンに連結され
ている。伝動シャフト21の前端はギヤケース22内に
収容されたベベルギヤ機構(図示せず)を介して駆動軸
23に連結されている。駆動軸23はギヤケース22に
回転可能に支持されており、駆動軸の下端にはボルト1
5を挿入するための孔23aが形成されている。駆動軸
23には回転式刈払カッタ10が取り付けられている。
回転駆動軸23に雑草が巻き付くのを防止するために、
ギヤケース22には保護カバー24が取り付けられてい
る。
る回転式刈払カッタ10を用いた携帯型動力刈払機(全
体を符号11で示す)の要部を示す図である。動力刈払
機1は、管状ボディ20を備えており、管状ボディは後
端で小型エンジン(図示せず)に連結されている。図中
破線で示すように、管状ボディ内には伝動シャフト21
が延出しており、後端で図示しないエンジンに連結され
ている。伝動シャフト21の前端はギヤケース22内に
収容されたベベルギヤ機構(図示せず)を介して駆動軸
23に連結されている。駆動軸23はギヤケース22に
回転可能に支持されており、駆動軸の下端にはボルト1
5を挿入するための孔23aが形成されている。駆動軸
23には回転式刈払カッタ10が取り付けられている。
回転駆動軸23に雑草が巻き付くのを防止するために、
ギヤケース22には保護カバー24が取り付けられてい
る。
【0022】本発明によれば、図示しないエンジンは必
ずしも管状ボディ20の後端に固定されていなくてもよ
い。たとえば、エンジンは作業者が背負うケースに搭載
してもよい。この場合、エンジンは可撓性のシャフトを
介して伝動シャフト21に連結される。
ずしも管状ボディ20の後端に固定されていなくてもよ
い。たとえば、エンジンは作業者が背負うケースに搭載
してもよい。この場合、エンジンは可撓性のシャフトを
介して伝動シャフト21に連結される。
【0023】図1及び図2に示すように、回転式カッタ
10は、基本的に、駆動軸23に固定されたホルダ11
と、このホルダ11から放射状に延びる切断要素12
と、この切断要素12の上に配置される第1カバー13
と、上記切断要素12の下に配置される第2カバー14
とを備えている。図に示す実施例においては、4個の切
断要素12が設けられているが(図2参照)、切断要素
12の数は任意に選択可能であり、1個のみあるいは4
個以上設けてもよい。
10は、基本的に、駆動軸23に固定されたホルダ11
と、このホルダ11から放射状に延びる切断要素12
と、この切断要素12の上に配置される第1カバー13
と、上記切断要素12の下に配置される第2カバー14
とを備えている。図に示す実施例においては、4個の切
断要素12が設けられているが(図2参照)、切断要素
12の数は任意に選択可能であり、1個のみあるいは4
個以上設けてもよい。
【0024】図2からよくわかるように、ホルダ11は
一定の肉厚を有するディスク形で、駆動軸23を嵌入す
るための中心穴11aが形成されている。さらに、ホル
ダ11には4個の水平固定穴11bが形成されている。
これらの穴は中心穴11aの周囲に等間隔で設けられて
おり、切断要素12の内側端を固定できるよう、ホルダ
11から放射状に伸びている。
一定の肉厚を有するディスク形で、駆動軸23を嵌入す
るための中心穴11aが形成されている。さらに、ホル
ダ11には4個の水平固定穴11bが形成されている。
これらの穴は中心穴11aの周囲に等間隔で設けられて
おり、切断要素12の内側端を固定できるよう、ホルダ
11から放射状に伸びている。
【0025】各切断要素12は、内側端がホルダ11の
各固定穴11bに嵌入されるコード状の変形可能部材1
2aと、この変形可能部材12aの外側端に固定される
硬質の切断部材12bとを有している。各切断部材12
bには変形可能部材12aを挿入するための穴12cが
形成されている。変形可能部材12aは、たとえばステ
ンレス等の金属ワイヤ(束状ワイヤ)によって形成され
る。切断部材12bは、たとえば、構造用炭素鋼に焼き
入れを施して得られる硬質材料によって形成することが
できる。
各固定穴11bに嵌入されるコード状の変形可能部材1
2aと、この変形可能部材12aの外側端に固定される
硬質の切断部材12bとを有している。各切断部材12
bには変形可能部材12aを挿入するための穴12cが
形成されている。変形可能部材12aは、たとえばステ
ンレス等の金属ワイヤ(束状ワイヤ)によって形成され
る。切断部材12bは、たとえば、構造用炭素鋼に焼き
入れを施して得られる硬質材料によって形成することが
できる。
【0026】変形可能部材12aはハンダ付けをやカシ
メ加工によってホルダ11に固定される。同様に、切断
部材12bと変形可能部材12aとはハンダ付けやカシ
メ加工によって連結される。
メ加工によってホルダ11に固定される。同様に、切断
部材12bと変形可能部材12aとはハンダ付けやカシ
メ加工によって連結される。
【0027】ホルダ11はたとえば約6mmの厚みを有
し、変形可能部材12aはたとえば約3mmmmの厚みを
有している。
し、変形可能部材12aはたとえば約3mmmmの厚みを
有している。
【0028】各切断部材12bは、たとえば長さ約20
〜30mmであり、略円形の断面を有している。各切断
部材12bは2つの部分、すなわち、変形可能部材12
aに連結された径の大きい内側部分と径の小さい外側部
分とに分かれている。切断部材12bの内側部分の外径
は6mmまたは6mmよりわずかに小さく、切断部材1
2bの外側部分は雑草の効率的な刈払が行えるよう、小
さい外径とされている。
〜30mmであり、略円形の断面を有している。各切断
部材12bは2つの部分、すなわち、変形可能部材12
aに連結された径の大きい内側部分と径の小さい外側部
分とに分かれている。切断部材12bの内側部分の外径
は6mmまたは6mmよりわずかに小さく、切断部材1
2bの外側部分は雑草の効率的な刈払が行えるよう、小
さい外径とされている。
【0029】通常の状態においては、図1に示すよう
に、切断部材12bの内側部分は第1カバー13と第2
カバー14との間に位置し、切断部材12bの外側部分
は第1及び第2カバー13、14から半径方向に突出し
ている。図示の実施例においては、突出部Pの長さは約
6〜12mmである。
に、切断部材12bの内側部分は第1カバー13と第2
カバー14との間に位置し、切断部材12bの外側部分
は第1及び第2カバー13、14から半径方向に突出し
ている。図示の実施例においては、突出部Pの長さは約
6〜12mmである。
【0030】第1カバーはたとえばアルミニウムによっ
て形成された円板からなり、駆動軸23を嵌入するため
の中心穴13aが形成されている。同様に、第2カバー
も円形であり、アルミニウムなどから形成され、中心穴
14aが設けられている。図1に示すように、第2カバ
ー14は、下向きに突出する膨出部14bを有してい
る。膨出部14bには中心穴14aと連通する凹部14
cが形成されている。第1カバー13、ホルダ11、及
び第2カバー14を駆動軸23に確実に固定するため
に、ボルト15が穴23aに螺入されている。したがっ
て、第1カバー13、ホルダ11、及び第2カバー14
は、駆動軸23の動作時には共に回転するようになって
いる。なお、ボルト15の頭部は凹部14c内に収容さ
れており、ボルト15が第2カバー14の膨出部14b
より下方に突出しないようになっている。
て形成された円板からなり、駆動軸23を嵌入するため
の中心穴13aが形成されている。同様に、第2カバー
も円形であり、アルミニウムなどから形成され、中心穴
14aが設けられている。図1に示すように、第2カバ
ー14は、下向きに突出する膨出部14bを有してい
る。膨出部14bには中心穴14aと連通する凹部14
cが形成されている。第1カバー13、ホルダ11、及
び第2カバー14を駆動軸23に確実に固定するため
に、ボルト15が穴23aに螺入されている。したがっ
て、第1カバー13、ホルダ11、及び第2カバー14
は、駆動軸23の動作時には共に回転するようになって
いる。なお、ボルト15の頭部は凹部14c内に収容さ
れており、ボルト15が第2カバー14の膨出部14b
より下方に突出しないようになっている。
【0031】上述のように、ホルダ11の厚みは各切断
部材12bの最大径とほぼ同じであり、変形可能部材1
2aの厚み(あるいは直径)はホルダ11や切断部材1
2bのそれよりも小さい。したがって、図1に示すよう
に、第1カバー13と第2カバー14は、垂直方向に切
断部材12bに近接しており、これにより各切断部材1
2bが作動中に上下にずれるのを防ぐことができる。
部材12bの最大径とほぼ同じであり、変形可能部材1
2aの厚み(あるいは直径)はホルダ11や切断部材1
2bのそれよりも小さい。したがって、図1に示すよう
に、第1カバー13と第2カバー14は、垂直方向に切
断部材12bに近接しており、これにより各切断部材1
2bが作動中に上下にずれるのを防ぐことができる。
【0032】切断部材12bは第1及カバーと第2カバ
ーとの間に緊密に保持されており、このカバー間を移動
可能となっている。したがって、切断部材12bのいず
れかに不当に大きな外力が作用した場合には、これに連
結された変形可能部材12aが図2に仮想線で示すよう
に変形し、この切断部材12bの全体が第1および第2
カバー13,14間に退避するようになっている。
ーとの間に緊密に保持されており、このカバー間を移動
可能となっている。したがって、切断部材12bのいず
れかに不当に大きな外力が作用した場合には、これに連
結された変形可能部材12aが図2に仮想線で示すよう
に変形し、この切断部材12bの全体が第1および第2
カバー13,14間に退避するようになっている。
【0033】次に、携帯型動力刈払機1及び刈払カッタ
10の動作について説明する。
10の動作について説明する。
【0034】なお、図示していないが、刈払機1の管状
ボディ20にはエンジンの出力を制御するためのスロッ
トルレバーが設けられている。このスロットルレバーを
操作することによって、作業者は回転式カッタ10の回
転速度を増減できる。たとえば、回転速度は7000〜
8000rpmに達し、カッタ10の周速は300km
/h以上となる。
ボディ20にはエンジンの出力を制御するためのスロッ
トルレバーが設けられている。このスロットルレバーを
操作することによって、作業者は回転式カッタ10の回
転速度を増減できる。たとえば、回転速度は7000〜
8000rpmに達し、カッタ10の周速は300km
/h以上となる。
【0035】雑草を刈り取る際には、作業者は回転式カ
ッタ10を地面に沿って移動させていく。これにより、
高速で回転する切断部材12bが雑草を切断する。
ッタ10を地面に沿って移動させていく。これにより、
高速で回転する切断部材12bが雑草を切断する。
【0036】図示の実施例によれば以下のような効果が
得られる。切断部材12bが高速回転中に小石やボルト
等の硬質且つ比較的小型の外物に接触した場合でも、切
断部材12bがこれらの外物を作業者や付近の人に向け
て弾き飛ばすことがない。これは、切断部材12bの質
量が小さく(10〜90グラム)、したがって、その運
動エネルギが小さいためである。
得られる。切断部材12bが高速回転中に小石やボルト
等の硬質且つ比較的小型の外物に接触した場合でも、切
断部材12bがこれらの外物を作業者や付近の人に向け
て弾き飛ばすことがない。これは、切断部材12bの質
量が小さく(10〜90グラム)、したがって、その運
動エネルギが小さいためである。
【0037】さらに、小型の石や動かないコンクリート
塊などに接触した場合は、変形可能部材12aが図2
(二点鎖線)のように変形することによって接触による
衝撃が吸収されるため、切断部材12bが破損すること
はない。また、変形可能部材12bが変形するため切断
部材12bが硬質外物にひっかかることがなく、従って
回転式カッタ10の回転速度が好適に維持される。変形
可能部材12aは、一旦変形した後は遠心力によって直
ちに元の真直ぐな形状に復帰する。
塊などに接触した場合は、変形可能部材12aが図2
(二点鎖線)のように変形することによって接触による
衝撃が吸収されるため、切断部材12bが破損すること
はない。また、変形可能部材12bが変形するため切断
部材12bが硬質外物にひっかかることがなく、従って
回転式カッタ10の回転速度が好適に維持される。変形
可能部材12aは、一旦変形した後は遠心力によって直
ちに元の真直ぐな形状に復帰する。
【0038】図示の実施形態では、下向き膨出部14b
は第2カバー14に形成されている。したがって、動力
刈払機1の作業者は、この膨出部14bを接地させ、か
つ地面を滑らせるようにしながら回転式カッタ10をス
ムーズに移動させることができる。さらに、膨出部14
bを設けたことによって、刈払作業中に切断部材12b
が地面に接近しすぎるのを防ぐことができる。このこと
は、切断部材12bが地面、あるいは地面に存在する小
型硬質外物に直接接触することを防ぐという点で有利で
ある。
は第2カバー14に形成されている。したがって、動力
刈払機1の作業者は、この膨出部14bを接地させ、か
つ地面を滑らせるようにしながら回転式カッタ10をス
ムーズに移動させることができる。さらに、膨出部14
bを設けたことによって、刈払作業中に切断部材12b
が地面に接近しすぎるのを防ぐことができる。このこと
は、切断部材12bが地面、あるいは地面に存在する小
型硬質外物に直接接触することを防ぐという点で有利で
ある。
【0039】上記動力刈払機1は上述のような効果を有
しているため、作業者は、刈払作業中に、切断部材12
bを破損したり人を傷つけたりする原因となっていた雑
草中の隠れた小石やボルトの心配をする必要がない。し
たがって、作業者は動力刈払機1を用いて効率良く刈払
作業を行うことができる。さらに、動力刈払機1はその
衝撃吸収機能によって、硬質壁付近の雑草も、壁との接
触によって切断部材12bを破損することなく切断する
ことができる。
しているため、作業者は、刈払作業中に、切断部材12
bを破損したり人を傷つけたりする原因となっていた雑
草中の隠れた小石やボルトの心配をする必要がない。し
たがって、作業者は動力刈払機1を用いて効率良く刈払
作業を行うことができる。さらに、動力刈払機1はその
衝撃吸収機能によって、硬質壁付近の雑草も、壁との接
触によって切断部材12bを破損することなく切断する
ことができる。
【0040】図3は、本発明の第2実施例による回転式
刈払カッタ10Aを用いた携帯型動力刈払機1Aを示す
図である。動力刈払機1Aと回転式刈払カッタ10A
は、第2実施例の第1カバー13が保護カバー24と一
体的に形成されているという点以外は、第1実施例と実
質的に同じである。保護カバー24は固定ギアケース2
2に固定されているため、本実施例の第1カバー13は
切断要素12や第2カバー14と共に回転しない。変形
可能部材12aは、第1実施例のものと同様の機能を有
している。
刈払カッタ10Aを用いた携帯型動力刈払機1Aを示す
図である。動力刈払機1Aと回転式刈払カッタ10A
は、第2実施例の第1カバー13が保護カバー24と一
体的に形成されているという点以外は、第1実施例と実
質的に同じである。保護カバー24は固定ギアケース2
2に固定されているため、本実施例の第1カバー13は
切断要素12や第2カバー14と共に回転しない。変形
可能部材12aは、第1実施例のものと同様の機能を有
している。
【0041】図4は、本発明の第3実施例による回転式
刈払カッタ10Bの要部を示す図である。本実施例にお
いてもこれまでの実施例と同様に、各切断要素12は、
変形可能部材12aと、この変形可能部材12aに取り
付けられた切断部材12bを備えている。この第3実施
例の切断部材12bは、以下の点で第1及び第2実施例
の切断部材とは相違する。
刈払カッタ10Bの要部を示す図である。本実施例にお
いてもこれまでの実施例と同様に、各切断要素12は、
変形可能部材12aと、この変形可能部材12aに取り
付けられた切断部材12bを備えている。この第3実施
例の切断部材12bは、以下の点で第1及び第2実施例
の切断部材とは相違する。
【0042】具体的には、図4に示すように、各切断部
材12bは内側部分12baと、第1及び第2カバーか
ら半径方向外側に突出する外側部分12bbとを有して
いる。内側部分12baは断面矩形であり、その厚みは
第1カバーと第2カバーとの間隔に等しい(またはこれ
よりわずかに小さい)。突出外側部分12bbには縁部
ほど厚みが小さくなる鋭利な切断エッジ12bcが形成
されている。これにより、矢印Rの方向に回転する切断
部材12bの切断エッジ12bcによって、雑草を容易
に切断することができる。
材12bは内側部分12baと、第1及び第2カバーか
ら半径方向外側に突出する外側部分12bbとを有して
いる。内側部分12baは断面矩形であり、その厚みは
第1カバーと第2カバーとの間隔に等しい(またはこれ
よりわずかに小さい)。突出外側部分12bbには縁部
ほど厚みが小さくなる鋭利な切断エッジ12bcが形成
されている。これにより、矢印Rの方向に回転する切断
部材12bの切断エッジ12bcによって、雑草を容易
に切断することができる。
【0043】図示の構成において、矩形内側部分12b
aは、第1及び第2カバー13、14間において緊密に
(且つ摺動可能に)配置されている。これにより、切断
部材12bが、図4における半径方向に伸びる軸Xa周
りに回転するのを防止することができる。こうした構成
により、切断エッジ12bcは、効果的に刈払を行うた
めの適切な所定の姿勢を維持することができる。
aは、第1及び第2カバー13、14間において緊密に
(且つ摺動可能に)配置されている。これにより、切断
部材12bが、図4における半径方向に伸びる軸Xa周
りに回転するのを防止することができる。こうした構成
により、切断エッジ12bcは、効果的に刈払を行うた
めの適切な所定の姿勢を維持することができる。
【0044】図5は、本発明の第4実施例による回転式
刈払カッタ10Cの要部を示す図である。この刈払カッ
タ10Cは第一実施例の刈払カッタ10と基本的に類似
している。すなわち、刈払カッタ10Cは、第1カバ
ー、複数の切断要素12、第2カバーを有しており、こ
れらがすべて共通の駆動シャフト23に固定されて同時
に回転する。
刈払カッタ10Cの要部を示す図である。この刈払カッ
タ10Cは第一実施例の刈払カッタ10と基本的に類似
している。すなわち、刈払カッタ10Cは、第1カバ
ー、複数の切断要素12、第2カバーを有しており、こ
れらがすべて共通の駆動シャフト23に固定されて同時
に回転する。
【0045】しかしながら、第1実施例と異なり、第4
実施例の刈払カッタ10Cは第1カバーと第2カバーの
間に配置された複数の変形制限部材16(1個のみ図
示)を備えている。図5に示すように、各制限部材16
は各切断要素12のそれぞれに対応しており、第2カバ
ー14の内側面に固定されている。制限部材16は第1
カバーに固定されていてもよい。
実施例の刈払カッタ10Cは第1カバーと第2カバーの
間に配置された複数の変形制限部材16(1個のみ図
示)を備えている。図5に示すように、各制限部材16
は各切断要素12のそれぞれに対応しており、第2カバ
ー14の内側面に固定されている。制限部材16は第1
カバーに固定されていてもよい。
【0046】図示のように、各制限部材16は、対応す
る切断要素12が仮想線で示すように屈曲すると、その
切断部材12bに接触する。このような構成によれば、
各切断要素12の変形可能部材12aが許容限度を超え
て折れ曲がるのを防ぐことができる。変形可能部材12
aは過度に屈曲されると元の真直ぐな形状に復帰できな
いので、この構成は効果的である。
る切断要素12が仮想線で示すように屈曲すると、その
切断部材12bに接触する。このような構成によれば、
各切断要素12の変形可能部材12aが許容限度を超え
て折れ曲がるのを防ぐことができる。変形可能部材12
aは過度に屈曲されると元の真直ぐな形状に復帰できな
いので、この構成は効果的である。
【0047】図6は、本発明の第5実施例による回転式
刈払カッタ10Dの要部を示す図である。図示の刈払カ
ッタ10Dも、第1及び第2のカバー13、14と、こ
れら2つのカバー13、14の間に配置された複数の切
断要素12(1つのみ図示)を有している。前出の刈払
カッタ10〜10Cとは異なり、この刈払カッタ10D
では、カッタ10Dが回転していない時には切断要素1
2の全体が第1及び第2のカバー13、14間の空間に
退避している。そのためには、各切断要素は、静止時に
は回転中心Oを通過しない線Lに沿って伸びるように配
置されている。カッタ10が回転すると、この退避切断
要素12は遠心力によって、図に二点鎖線で示す作業位
置に移動する。その結果、切断部材12bの外側部分が
第1及び第2カバーから半径方向外側に突出し、これに
より意図した刈払作業が行われる。
刈払カッタ10Dの要部を示す図である。図示の刈払カ
ッタ10Dも、第1及び第2のカバー13、14と、こ
れら2つのカバー13、14の間に配置された複数の切
断要素12(1つのみ図示)を有している。前出の刈払
カッタ10〜10Cとは異なり、この刈払カッタ10D
では、カッタ10Dが回転していない時には切断要素1
2の全体が第1及び第2のカバー13、14間の空間に
退避している。そのためには、各切断要素は、静止時に
は回転中心Oを通過しない線Lに沿って伸びるように配
置されている。カッタ10が回転すると、この退避切断
要素12は遠心力によって、図に二点鎖線で示す作業位
置に移動する。その結果、切断部材12bの外側部分が
第1及び第2カバーから半径方向外側に突出し、これに
より意図した刈払作業が行われる。
【0048】この第5実施例によれば、切断部材12b
は、不使用時においては第1及び第2カバーの間に安全
に保持されている。こうした構成は、作業者が切断部材
12bによって怪我するのを防ぐという点で有利であ
る。
は、不使用時においては第1及び第2カバーの間に安全
に保持されている。こうした構成は、作業者が切断部材
12bによって怪我するのを防ぐという点で有利であ
る。
【0049】図7は本発明の第6実施例による回転式刈
払カッタ10Eを示している。本実施例においては、第
1カバー、第2カバーおよびホルダ11はたとえばアル
ミニウムのダイカストにより形成された結果、互いに一
体に連結されている。図示のように、刈払カッタ10E
は第1及び第2カバー間に4個の半径方向に長尺の仕切
り部材17を有している。各仕切り部材17は、2つの
カバー13、14と一体的に設けられていてもよく、2
つの隣接する切断要素12の間に配置されている。この
ように、4個の略扇形の空間SPが仕切り部材17と2
つのカバー13、14とによって形成されている。各切
断要素2はそれぞれの扇形空間内を移動可能となってい
る。第4実施例(図5)と同様に、仕切り部材17は切
断要素12の変形制限手段として機能する。
払カッタ10Eを示している。本実施例においては、第
1カバー、第2カバーおよびホルダ11はたとえばアル
ミニウムのダイカストにより形成された結果、互いに一
体に連結されている。図示のように、刈払カッタ10E
は第1及び第2カバー間に4個の半径方向に長尺の仕切
り部材17を有している。各仕切り部材17は、2つの
カバー13、14と一体的に設けられていてもよく、2
つの隣接する切断要素12の間に配置されている。この
ように、4個の略扇形の空間SPが仕切り部材17と2
つのカバー13、14とによって形成されている。各切
断要素2はそれぞれの扇形空間内を移動可能となってい
る。第4実施例(図5)と同様に、仕切り部材17は切
断要素12の変形制限手段として機能する。
【0050】図8は本発明の第7実施例による回転式刈
払カッタ10Fを示す。図示のカッタ10Fは基本的に
第1実施例(図2)のカッタ10に類似しているが、各
カッタ10Fが丸みを帯びた外側端部を有している点で
相違する。各切断部材12bの具体的な形状について、
図9〜11を参照して以下に説明する。
払カッタ10Fを示す。図示のカッタ10Fは基本的に
第1実施例(図2)のカッタ10に類似しているが、各
カッタ10Fが丸みを帯びた外側端部を有している点で
相違する。各切断部材12bの具体的な形状について、
図9〜11を参照して以下に説明する。
【0051】図9は同じ切断部材12bの1つを示す部
分断面拡大平面図である。図10は図9のX10−X1
0断面図、図11は図9のX11−X11断面図であ
る。
分断面拡大平面図である。図10は図9のX10−X1
0断面図、図11は図9のX11−X11断面図であ
る。
【0052】これらの図からわかるように、各切断部材
12bは、矩形の内側部分12baと、雑草の刈払に適
するよう加工された外側部分12bbとを有している。
外側部分12bbは内側部分12baから半径方向外側
に延出している。内側部分12baは、第1及び第2カ
バー13、14間の距離にほぼ等しいまたはこれよりわ
ずかに小さい厚みを有しており、これにより第1及び第
2カバー13、14間に沿うように且つ摺動可能に保持
されている。外側部分12bbの突出量P(図8)はた
とえば約10〜20mmである。
12bは、矩形の内側部分12baと、雑草の刈払に適
するよう加工された外側部分12bbとを有している。
外側部分12bbは内側部分12baから半径方向外側
に延出している。内側部分12baは、第1及び第2カ
バー13、14間の距離にほぼ等しいまたはこれよりわ
ずかに小さい厚みを有しており、これにより第1及び第
2カバー13、14間に沿うように且つ摺動可能に保持
されている。外側部分12bbの突出量P(図8)はた
とえば約10〜20mmである。
【0053】図10からよくわかるように、外側部分1
2bbは、外側部分12bbの中心から見て、変形可能
部材12aの軸に平行に伸びる両端部12bbeに向か
って次第にその厚みが減少している。このような構成は
雑草の刈払を容易にするのに役立つ。
2bbは、外側部分12bbの中心から見て、変形可能
部材12aの軸に平行に伸びる両端部12bbeに向か
って次第にその厚みが減少している。このような構成は
雑草の刈払を容易にするのに役立つ。
【0054】第7実施例によれば、切断要素12の自由
端12bcは、図9に示すように、半径方向外側に凸状
の丸みを帯びた形状を有している。このような形状の切
断部材12bは、地上にある硬質の物に接触した際に、
変形可能部材12aが適切に屈曲した状態でこの硬質物
(図8参照)の表面上を摺動する。このようにして、切
断部材12bが硬質物に突き刺さるのを好適に防止する
ことができる。この結果、回転式カッタ10Fが硬質物
に接触した場合でも、カッタ10Fのスムーズな回転が
維持される。さらに、切断部材12bは硬質物に突き刺
ささらないため、変形可能部材12aが切断部材12b
に挿入されている部位において鋭角に折れ曲がることが
ない。
端12bcは、図9に示すように、半径方向外側に凸状
の丸みを帯びた形状を有している。このような形状の切
断部材12bは、地上にある硬質の物に接触した際に、
変形可能部材12aが適切に屈曲した状態でこの硬質物
(図8参照)の表面上を摺動する。このようにして、切
断部材12bが硬質物に突き刺さるのを好適に防止する
ことができる。この結果、回転式カッタ10Fが硬質物
に接触した場合でも、カッタ10Fのスムーズな回転が
維持される。さらに、切断部材12bは硬質物に突き刺
ささらないため、変形可能部材12aが切断部材12b
に挿入されている部位において鋭角に折れ曲がることが
ない。
【0055】上記の効果から鑑みて、本実施例において
は、回転式カッタ10Fの駆動にはたとえば排気量22
〜23ccの小型のポータブルエンジンが用いられる。
動作中のカッタ10Fの回転速度は6000rpmに達
し、カッタ10の周速は約150km/h以上となる。
は、回転式カッタ10Fの駆動にはたとえば排気量22
〜23ccの小型のポータブルエンジンが用いられる。
動作中のカッタ10Fの回転速度は6000rpmに達
し、カッタ10の周速は約150km/h以上となる。
【0056】図12は本発明の第8実施例による回転式
刈払カッタ10Gを示す。図示のように、回転式カッタ
10Gは円形のホルダ11を有し、このホルダ11から
3つの切断要素12が半径方向外側に伸びている。この
3つの切断要素12は、駆動軸23の周りに等間隔に設
けられている。ホルダ11及び切断要素12は、第1及
び第2のカバーの間に配置されている。
刈払カッタ10Gを示す。図示のように、回転式カッタ
10Gは円形のホルダ11を有し、このホルダ11から
3つの切断要素12が半径方向外側に伸びている。この
3つの切断要素12は、駆動軸23の周りに等間隔に設
けられている。ホルダ11及び切断要素12は、第1及
び第2のカバーの間に配置されている。
【0057】各切断要素12は、変形可能部材12aと
切断部材32bとを有している。本実施例の変形可能部
材12aは先の実施例の変形可能部材と同一または類似
しているが、切断部材32bは異なった形状を有してい
る。具体的には、図13に示すように、各切断部材32
bは円形であり、その直径は約25mmである。切断部
材32bは2つの部分、すなわち平坦な内側部分32b
aと三日月形の外側部分32bbに分かれている。図1
4に示すように、内側部分32baは所定の均一な厚み
を有しており、外側部分32bbはその端部32bcに
向かってテーパー状となっている。図15に示すよう
に、内側部分32bbは、その中心から変形可能部材1
2aの軸を横切る方向に離れるに従って次第にその厚み
が減少している。図16は第1カバー及び第2カバー1
3、14間を摺動する切断部材32を示す斜視図であ
る。
切断部材32bとを有している。本実施例の変形可能部
材12aは先の実施例の変形可能部材と同一または類似
しているが、切断部材32bは異なった形状を有してい
る。具体的には、図13に示すように、各切断部材32
bは円形であり、その直径は約25mmである。切断部
材32bは2つの部分、すなわち平坦な内側部分32b
aと三日月形の外側部分32bbに分かれている。図1
4に示すように、内側部分32baは所定の均一な厚み
を有しており、外側部分32bbはその端部32bcに
向かってテーパー状となっている。図15に示すよう
に、内側部分32bbは、その中心から変形可能部材1
2aの軸を横切る方向に離れるに従って次第にその厚み
が減少している。図16は第1カバー及び第2カバー1
3、14間を摺動する切断部材32を示す斜視図であ
る。
【0058】この第8実施例によれば、各切断部材32
bは全体的に円形とされている。したがって、切断部材
32bが地上にある硬質の物に突き刺さるのを確実に防
ぐことができる。図示の切断部材32bは、たとえば切
り株などに接触した場合でもそれに突き刺さることなく
切り株の表面上を摺動する。
bは全体的に円形とされている。したがって、切断部材
32bが地上にある硬質の物に突き刺さるのを確実に防
ぐことができる。図示の切断部材32bは、たとえば切
り株などに接触した場合でもそれに突き刺さることなく
切り株の表面上を摺動する。
【0059】上記実施例では、3つの変形可能部材12
aの長さは同じであり、したがって各切断部材32bの
突出量は等しい。しかしながら、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、突出量は異なっていてもよい。たと
えば、突出量はそれぞれ17mm、15mm、14mm
であってもよい。
aの長さは同じであり、したがって各切断部材32bの
突出量は等しい。しかしながら、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、突出量は異なっていてもよい。たと
えば、突出量はそれぞれ17mm、15mm、14mm
であってもよい。
【0060】次に、本発明の第9実施例による回転式刈
払カッタ10Hを備えた携帯型動力刈払機について図1
7を参照して述べる。図示の動力刈払機は図1に示した
動力刈払機1と基本的に同じであるが、回転式カッタ1
0Hの配置が第1実施例の回転式カッタ10の配置とは
異なる。
払カッタ10Hを備えた携帯型動力刈払機について図1
7を参照して述べる。図示の動力刈払機は図1に示した
動力刈払機1と基本的に同じであるが、回転式カッタ1
0Hの配置が第1実施例の回転式カッタ10の配置とは
異なる。
【0061】図18によれば、回転式カッタ10Hはホ
ルダ11を備えており、このホルダから3つの切断要素
12が半径方向外側に向けて延出されている。ホルダ1
1には中心穴11aが形成されており、この中心穴に駆
動軸23(図17)が嵌入されている。切断要素12は
中心穴11aの周りに等間隔で(120°間隔で)設け
られている。ホルダ11と切断要素12は第1及び第2
カバー間に配置されている。各切断要素12は変形可能
部材12aと、変形可能部材12aの外側端部12aa
に固定された切断部材12bを有している。変形可能部
材12aは、外側端部12aaの反対側に内側端部12
abを有している。
ルダ11を備えており、このホルダから3つの切断要素
12が半径方向外側に向けて延出されている。ホルダ1
1には中心穴11aが形成されており、この中心穴に駆
動軸23(図17)が嵌入されている。切断要素12は
中心穴11aの周りに等間隔で(120°間隔で)設け
られている。ホルダ11と切断要素12は第1及び第2
カバー間に配置されている。各切断要素12は変形可能
部材12aと、変形可能部材12aの外側端部12aa
に固定された切断部材12bを有している。変形可能部
材12aは、外側端部12aaの反対側に内側端部12
abを有している。
【0062】ホルダ11は、このホルダから半径方向外
側に伸びる3つの突起を有している。図18に示すよう
に、この3つの突起は中心穴11aの周りに等間隔で
(120°間隔で)設けられている。各突起には、対応
する変形可能部材12aの内側端部12abを挿入する
ための穴11bが形成されている。ホルダ11の厚みは
約6mm、最大径(突起を含む)は約70mmとされて
いる。各突起の幅は約12mmである。各変形可能部材
12aは長さ約98mm、直径約3mmである。各切断
部材12bは、厚み約6mm、長さ約33mm、幅約1
5mmである。各切断部材12bの重量は約10グラム
である。各第1及び第2カバー13、14はたとえばア
ルミニウムによって形成され、厚さ約1.5mm、外径
約230mmである。
側に伸びる3つの突起を有している。図18に示すよう
に、この3つの突起は中心穴11aの周りに等間隔で
(120°間隔で)設けられている。各突起には、対応
する変形可能部材12aの内側端部12abを挿入する
ための穴11bが形成されている。ホルダ11の厚みは
約6mm、最大径(突起を含む)は約70mmとされて
いる。各突起の幅は約12mmである。各変形可能部材
12aは長さ約98mm、直径約3mmである。各切断
部材12bは、厚み約6mm、長さ約33mm、幅約1
5mmである。各切断部材12bの重量は約10グラム
である。各第1及び第2カバー13、14はたとえばア
ルミニウムによって形成され、厚さ約1.5mm、外径
約230mmである。
【0063】図19〜図21から分かるように、各切断
部材12bは、変形可能部材12aに連結された内側部
分12baを有している。この内側部分12baは、第
1カバー13と第2カバー14の間隔に一致した一定の
厚みを有している。切断部材12bはさらに、内側部分
12baから第1及び第2カバー13、14の半径方向
外側に突出する外側部分12bbを有している。
部材12bは、変形可能部材12aに連結された内側部
分12baを有している。この内側部分12baは、第
1カバー13と第2カバー14の間隔に一致した一定の
厚みを有している。切断部材12bはさらに、内側部分
12baから第1及び第2カバー13、14の半径方向
外側に突出する外側部分12bbを有している。
【0064】内側部分12baに穴12cが形成されて
おり、この穴に変形可能部材12aの外側端部12aa
が挿入される。穴12cの全体の深さD1は約21mm
である。図19に示すように、穴12cは末広がり状入
口部を有しており、その最大幅W1は約6mm、深さD
2は約7mmである。穴12cの残りの部分について
は、その深さD3はたとえば14mmに等しく、一定の
直径を有している。この穴12cの残りの部分に変形可
能部材12aの外側端部12aaが沿うように挿入さ
れ、これにより外側端部12aaが不動となる。一方
で、2点鎖線で示すように(図21も参照)、変形可能
部材12aは末広がり状入口部(深さD2)内を移動可
能である。
おり、この穴に変形可能部材12aの外側端部12aa
が挿入される。穴12cの全体の深さD1は約21mm
である。図19に示すように、穴12cは末広がり状入
口部を有しており、その最大幅W1は約6mm、深さD
2は約7mmである。穴12cの残りの部分について
は、その深さD3はたとえば14mmに等しく、一定の
直径を有している。この穴12cの残りの部分に変形可
能部材12aの外側端部12aaが沿うように挿入さ
れ、これにより外側端部12aaが不動となる。一方
で、2点鎖線で示すように(図21も参照)、変形可能
部材12aは末広がり状入口部(深さD2)内を移動可
能である。
【0065】図20からよくわかるように、切断部材1
2bの外側部分12bbは、雑草の刈払を促進するため
に、外側部分の中心を離れて両端部12bbeに向かう
に従って次第にその厚みが減少している。なお、外側部
分12bbの自由端12bcは丸みを帯びた形状とされ
ている。このような構成によれば、硬質の物に接触した
際に外側部分12bbに加わる衝撃を少なくすることが
出来る。
2bの外側部分12bbは、雑草の刈払を促進するため
に、外側部分の中心を離れて両端部12bbeに向かう
に従って次第にその厚みが減少している。なお、外側部
分12bbの自由端12bcは丸みを帯びた形状とされ
ている。このような構成によれば、硬質の物に接触した
際に外側部分12bbに加わる衝撃を少なくすることが
出来る。
【0066】図22によれば、ホルダ11の各突起に形
成された穴11bは、図19に示す穴12cと同じ形状
を有している。具体的には、穴11bの全体深さは約2
1mmとされている。穴11bの末広がり状入口部は、
最大幅w1が約6mm、深さd2が約7mmである。穴
11bの残りの部分については、その深さd3は約14
mmであり、変形可能部材12aの内側部分12abを
これに沿うように受容するための一定の直径を有してい
る。したがって、この残りの部分においては、変形可能
部材12aは不動となる。一方で、2点鎖線で示すよう
に、変形可能部材12aは末広がり状入口部内を移動可
能である。
成された穴11bは、図19に示す穴12cと同じ形状
を有している。具体的には、穴11bの全体深さは約2
1mmとされている。穴11bの末広がり状入口部は、
最大幅w1が約6mm、深さd2が約7mmである。穴
11bの残りの部分については、その深さd3は約14
mmであり、変形可能部材12aの内側部分12abを
これに沿うように受容するための一定の直径を有してい
る。したがって、この残りの部分においては、変形可能
部材12aは不動となる。一方で、2点鎖線で示すよう
に、変形可能部材12aは末広がり状入口部内を移動可
能である。
【0067】第9実施例によれば、回転式カッタ10H
は約5000rpmの速度で回転し、これにより回転式
カッタ10Hの周速は約240km/hとなる。2つの
カバー13、14の直径が9インチ(約230mm)の
場合、所望の回転速度を得るためには排気量約20cc
のエンジンが用いられる。2つのカバー13、14の直
径が10インチ(約254mm)の場合、排気量約30
ccのエンジンが用いられる。
は約5000rpmの速度で回転し、これにより回転式
カッタ10Hの周速は約240km/hとなる。2つの
カバー13、14の直径が9インチ(約230mm)の
場合、所望の回転速度を得るためには排気量約20cc
のエンジンが用いられる。2つのカバー13、14の直
径が10インチ(約254mm)の場合、排気量約30
ccのエンジンが用いられる。
【0068】先の実施例で得られる上述の効果に加え
て、第9実施例の回転式カッタ10Hはさらに次のよう
な効果を有する。
て、第9実施例の回転式カッタ10Hはさらに次のよう
な効果を有する。
【0069】図23及び図24によれば、切断部材12
bが比較的大きな石S1に当たった場合、変形可能部材
12aの矢印J1で示す部分が鋭角に折れ曲がるように
思われる。しかし、局部的に見れば、この変形可能部材
12aの屈曲部J1は鋭角に折れ曲がるわけではなく、
切断部材12bの末広がり状入口部12caによって図
24に示すように段階的に曲げられるだけである。この
ように、変形可能部材に作用する曲げ応力は分散され、
変形可能部材12aの限られた部分に集中することはな
い。したがって、変形可能部材12aが屈曲部J1から
曲げ破断することが防止される。
bが比較的大きな石S1に当たった場合、変形可能部材
12aの矢印J1で示す部分が鋭角に折れ曲がるように
思われる。しかし、局部的に見れば、この変形可能部材
12aの屈曲部J1は鋭角に折れ曲がるわけではなく、
切断部材12bの末広がり状入口部12caによって図
24に示すように段階的に曲げられるだけである。この
ように、変形可能部材に作用する曲げ応力は分散され、
変形可能部材12aの限られた部分に集中することはな
い。したがって、変形可能部材12aが屈曲部J1から
曲げ破断することが防止される。
【0070】また、図25に示すように、切断部材12
bが切り株S2などの比較的軟質の物に当たった場合、
切断部材12bがこの軟質物に食い込んだままホルダ1
1が回転し続ける。このような場合、仮想線で示すよう
に、変形可能部材12aは引っ張られた状態となるた
め、矢印J2で示す部分で鋭角に折れ曲がるように思わ
れる。ところが、局部的に見れば、変形可能部材12a
は、ホルダ11の末広がり状入口部11baによって、
図26に示すように段階的に曲げられるだけである。し
たがって、この場合においても、変形可能部材12aが
屈曲部J2から曲げ破断することがない。
bが切り株S2などの比較的軟質の物に当たった場合、
切断部材12bがこの軟質物に食い込んだままホルダ1
1が回転し続ける。このような場合、仮想線で示すよう
に、変形可能部材12aは引っ張られた状態となるた
め、矢印J2で示す部分で鋭角に折れ曲がるように思わ
れる。ところが、局部的に見れば、変形可能部材12a
は、ホルダ11の末広がり状入口部11baによって、
図26に示すように段階的に曲げられるだけである。し
たがって、この場合においても、変形可能部材12aが
屈曲部J2から曲げ破断することがない。
【0071】次に、本発明の第10実施例による回転式
刈払カッタ10Iについて、図27及び図28を参照し
て述べる。本実施例においては、回転式カッタ10Iは
ホルダ30を有し、このホルダに3つの切断要素が取り
付けられている。ホルダ30は、本体部31と、3つの
旋回ディスク32とを有している。旋回ディスク32は
中心穴30a周りに等間隔に設けられている。ホルダ3
0は旋回ディスク32に対応する3つの突起を備えてい
る。各突起には対応する旋回ディスク32を回転可能に
受容するための貫通孔31aが形成されている。
刈払カッタ10Iについて、図27及び図28を参照し
て述べる。本実施例においては、回転式カッタ10Iは
ホルダ30を有し、このホルダに3つの切断要素が取り
付けられている。ホルダ30は、本体部31と、3つの
旋回ディスク32とを有している。旋回ディスク32は
中心穴30a周りに等間隔に設けられている。ホルダ3
0は旋回ディスク32に対応する3つの突起を備えてい
る。各突起には対応する旋回ディスク32を回転可能に
受容するための貫通孔31aが形成されている。
【0072】図27に示すように、各ホルダ30の各突
起には、旋回ディスクの一部を中心穴30aの半径方向
外側に向かって露出する切欠き部が形成されている。各
切断要素の変形可能部材12aは、旋回ディスク32の
固定穴32aに嵌入されている。したがって、図28に
示すように、各変形可能部材12aは、ホルダ30の半
径方向外側への切欠き部の大きさによって決まる所定の
範囲内で、対応する旋回ディスク32の中心軸周りに回
転可能である。ホルダ30は第1及び第2カバー13、
14間に沿うように配置されている。したがって、旋回
ディスク32が貫通孔31aから不用意にはずれるのを
防ぐことができる。
起には、旋回ディスクの一部を中心穴30aの半径方向
外側に向かって露出する切欠き部が形成されている。各
切断要素の変形可能部材12aは、旋回ディスク32の
固定穴32aに嵌入されている。したがって、図28に
示すように、各変形可能部材12aは、ホルダ30の半
径方向外側への切欠き部の大きさによって決まる所定の
範囲内で、対応する旋回ディスク32の中心軸周りに回
転可能である。ホルダ30は第1及び第2カバー13、
14間に沿うように配置されている。したがって、旋回
ディスク32が貫通孔31aから不用意にはずれるのを
防ぐことができる。
【0073】図27に示すように、各切断要素は、本体
部41と旋回ディスク42を備えた切断部材40を有し
ている。本体部41には、旋回ディスク42をこれに沿
うように受容するための貫通孔41aが形成されてい
る。本体部41には、旋回ディスク42を中心穴30a
の半径方向内側に向かって露出する切欠き部が形成され
ている。旋回ディスク42には固定穴が形成されてお
り、この固定穴に変形可能部材12aが嵌入されてい
る。このような構成によって、図28に示すように、各
変形可能部材12aは、切断部材40の本体部41に対
して、本体部41の半径方向内側への切欠き部の大きさ
によって決まる所定の範囲内で、回転可能である。
部41と旋回ディスク42を備えた切断部材40を有し
ている。本体部41には、旋回ディスク42をこれに沿
うように受容するための貫通孔41aが形成されてい
る。本体部41には、旋回ディスク42を中心穴30a
の半径方向内側に向かって露出する切欠き部が形成され
ている。旋回ディスク42には固定穴が形成されてお
り、この固定穴に変形可能部材12aが嵌入されてい
る。このような構成によって、図28に示すように、各
変形可能部材12aは、切断部材40の本体部41に対
して、本体部41の半径方向内側への切欠き部の大きさ
によって決まる所定の範囲内で、回転可能である。
【0074】この第10実施例によれば、図28に示す
ように、切断部材40が硬質の物S1に当たった場合で
も対応する変形可能部材12aは真直ぐの姿勢を保つこ
とができる。したがって、変形部材12aが応力集中に
よって破断するのを防ぐことができる。さらに、変形可
能部材12aが図28に矢印J1、J2で示す部分で曲
がる場合でも、切欠き部があるために大きく折れ曲がる
ことがない。従って、変形可能部材12aが応力集中を
受けることがない。
ように、切断部材40が硬質の物S1に当たった場合で
も対応する変形可能部材12aは真直ぐの姿勢を保つこ
とができる。したがって、変形部材12aが応力集中に
よって破断するのを防ぐことができる。さらに、変形可
能部材12aが図28に矢印J1、J2で示す部分で曲
がる場合でも、切欠き部があるために大きく折れ曲がる
ことがない。従って、変形可能部材12aが応力集中を
受けることがない。
【0075】
【産業上の利用可能性】上記のように、本発明による回
転式刈払カッタ及び携帯型動力刈払機はカッタを破損し
たり作業者や付近の人を傷つけることなく、雑草、芝
生、収穫穀物等を刈り取るのに適する。 [図面の簡単な説明]
転式刈払カッタ及び携帯型動力刈払機はカッタを破損し
たり作業者や付近の人を傷つけることなく、雑草、芝
生、収穫穀物等を刈り取るのに適する。 [図面の簡単な説明]
【図1】本発明の第1実施例による回転式刈払カッタを
備えた携帯型動力刈払機の要部を一部断面にて示す側面
図である。
備えた携帯型動力刈払機の要部を一部断面にて示す側面
図である。
【図2】図1のX2−X2線に沿う断面図である。
【図3】本発明の第2実施例による回転式刈払カッタを
備えた、別の携帯型動力刈払機の要部を一部断面にて示
す側面図である。
備えた、別の携帯型動力刈払機の要部を一部断面にて示
す側面図である。
【図4】本発明の第3実施例による回転式刈払カッタの
要部を示す斜視図である。
要部を示す斜視図である。
【図5】本発明の第4実施例による回転式刈払カッタを
示す平面図である。
示す平面図である。
【図6】本発明の第5実施例による回転式刈払カッタを
示す平面図である。
示す平面図である。
【図7】本発明の第6実施例による回転式刈払カッタを
示す平面図である。
示す平面図である。
【図8】本発明の第7実施例による回転式刈払カッタを
示す平面図である。
示す平面図である。
【図9】図8の回転式カッタに用いられる切断部材を示
す拡大図である。
す拡大図である。
【図10】図9のX10−X10線に沿う断面図であ
る。
る。
【図11】図9のX11−X11線に沿う断面図であ
る。
る。
【図12】本発明の第8実施例による回転式刈払カッタ
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図13】図12の回転式カッタに用いられる切断部材
を示す拡大図である。
を示す拡大図である。
【図14】図13のX14−X14線に沿う断面図であ
る。
る。
【図15】図13のX15−X15線に沿う断面図であ
る。
る。
【図16】本発明の第8実施例による回転式刈払カッタ
の要部を示す斜視図である。
の要部を示す斜視図である。
【図17】本発明の第9実施例による回転式刈払カッタ
を備えた、携帯型動力刈払機を一部断面にて示す側面図
である。
を備えた、携帯型動力刈払機を一部断面にて示す側面図
である。
【図18】図17のX18−X18線に沿う平面図であ
る。
る。
【図19】第9実施例の回転式カッタに用いられる切断
部材を示す拡大図である。
部材を示す拡大図である。
【図20】図19のX20−X20線に沿う断面図であ
る。
る。
【図21】図19のX21−X21線に沿う断面図であ
る。
る。
【図22】第9実施例の回転式カッタに用いられるホル
ダの要部を示す拡大図である。
ダの要部を示す拡大図である。
【図23】切断部材が硬質の物に当たった状態の、第9
実施例による回転式カッタの機能を示す平面図である。
実施例による回転式カッタの機能を示す平面図である。
【図24】コード状の変形可能部材の、切断部材に対す
る屈曲の仕方を示す拡大図である。
る屈曲の仕方を示す拡大図である。
【図25】切断部材が比較的軟質の物に当たった状態
の、第9実施例による回転式カッタの機能を示す平面図
である。
の、第9実施例による回転式カッタの機能を示す平面図
である。
【図26】コード状の変形可能部材の、ホルダに対する
屈曲の仕方を示す拡大図である。
屈曲の仕方を示す拡大図である。
【図27】本発明の第10実施例による回転式刈払カッ
タを示す平面図である。
タを示す平面図である。
【図28】切断部材が硬質の物に当たった状態の、第1
0実施例による回転式カッタの機能を示す図である。
0実施例による回転式カッタの機能を示す図である。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 実開 昭52−1527(JP,U)
実開 昭52−27837(JP,U)
実開 昭52−112423(JP,U)
特公 昭38−22352(JP,B1)
実公 昭43−26266(JP,Y1)
実公 昭57−54586(JP,Y2)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
A01D 34/63 - 34/73
Claims (13)
- 【請求項1】 駆動軸に取り付けられたホルダと、 前記ホルダに固定された少なくとも1つの切断要素と、 第1及び第2カバーと、を備えており、前記切断要素が
両カバーの間に配置された構成において、 前記切断要素は、前記ホルダに一端が取り付けられたコ
ード状の変形可能部材と、この変形可能部材の他端に取
り付けられた切断部材と、を含んでおり、前記変形可能
部材が前記駆動軸の半径方向に延びている場合におい
て、前記切断部材の一部が、前記第1及び第2カバーか
ら突出するように構成されており、 前記切断部材は、平面視において丸みを帯びた端部を有
している 、回転式刈払カッタ。 - 【請求項2】 前記切断部材は、平面視において全体的
に円形をしている、請求項1に記載の回転式刈払カッ
タ。 - 【請求項3】 駆動軸に取り付けられたホルダと、 前記ホルダに固定された少なくとも1つの切断要素と、 第1及び第2カバーと、を備えており、前記切断要素が
両カバーの間に配置された構成において、 前記切断要素は、前記ホルダに一端が取り付けられたコ
ード状の変形可能部材と、この変形可能部材の他端に取
り付けられた切断部材と、を含んでおり、前記変形可能
部材が前記駆動軸の半径方向に延びている場合におい
て、前記切断部材の一部が、前記第1及び第2カバーか
ら突出するように構成されており、 前記ホルダと前記切断部材の一方または双方には、前記
変形可能部材の端部を取り付けるための固定穴が形成さ
れており、この固定穴は、前記変形可能部材の動きを許
容するための末広がり状入口部を含んでいる、回転式刈
払カッタ。 - 【請求項4】 駆動軸に取り付けられたホルダと、 前記ホルダに固定された少なくとも1つの切断要素と、 第1及び第2カバーと、を備えており、前記切断要素が
両カバーの間に配置された構成において、 前記切断要素は、前記ホルダに一端が取り付けられたコ
ード状の変形可能部材と、この変形可能部材の他端に取
り付けられた切断部材と、を含んでおり、前記変形可能
部材が前記駆動軸の半径方向に延びている場合におい
て、前記切断部材の一部が、前記第1及び第2カバーか
ら突出するように構成されており、 前記ホルダと前記切断部材の一方または双方は、それら
の本体部と、前記変形可能部材の端部に連結された円形
片とを含んでおり、前記円形片は、前記本体部によって
枢動可能に受容されており、かつ、 前記本体部には、前記円形片を受容するための貫通孔が
形成されているとともに、前記変形可能部材との干渉を
避けるべく、切り欠き部が形成されている、回転式刈払
カッタ。 - 【請求項5】 前記切断部材は、縁部に向かうほど相対
的に厚みを小さくした切断エッジを有している、請求項
3または4に記載の回転式刈払カッタ。 - 【請求項6】 前記切断部材の前記一部は、当該切断部
材が回転している際に、前記第1及び第2カバーから突
出するように構成されている、請求項1ないし5のいず
れかに記載の回転式刈払カッタ。 - 【請求項7】 前記第1及び第2カバーは円形である、
請求項1ないし5のいずれかに記載の回転式刈払カッ
タ。 - 【請求項8】 前記第1及び第2カバーは、前記ホルダ
と一体的に回転する、請求項1ないし5のいずれかに記
載の回転式刈払カッタ。 - 【請求項9】 前記第1カバーが不動であるのに対し
て、前記ホルダ及び前記第2カバーは一体的に回転する
ように構成されている、請求項1ないし5のいずれかに
記載の回転式刈払カッタ。 - 【請求項10】 前記変形可能部材が所定の限度をこえ
て変形しないようにするための変形制限手段をさらに具
備している、請求項1ないし5のいずれかに記載の回転
式刈払カッタ。 - 【請求項11】 前記変形可能部材は、金属製ワイヤか
らなる、請求項1ないし10のいずれかに記載の回転式
刈払カッタ。 - 【請求項12】 管状のボディ部と、 前記ボディ部内を延び、且つ、エンジンに連結されてい
る伝動シャフトと、 前記伝動シャフトに連結された駆動軸と、 前記ボディ部に連結され、かつ請求項1ないし11のい
ずれかに記載の回転式刈払カッタとを備える、携帯型動
力刈払機。 - 【請求項13】 前記第2カバーは、下方に向いた凸状
部を備えている、請求項11に記載の携帯型動力刈払
機。
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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JP11-305718 | 1999-10-27 | ||
JP30571899 | 1999-10-27 | ||
JP11-210395 | 1999-10-27 | ||
PCT/JP2000/002473 WO2000062593A1 (en) | 1999-04-15 | 2000-04-14 | Rotary mowing cutter and portable power mower |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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JP3450301B2 true JP3450301B2 (ja) | 2003-09-22 |
Family
ID=26518029
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000611742A Expired - Fee Related JP3450301B2 (ja) | 1999-07-26 | 2000-04-14 | 回転式刈払カッタ及び携帯型動力刈払機 |
Country Status (1)
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