JP3449714B2 - 2−アミノ−桂皮酸エステル - Google Patents
2−アミノ−桂皮酸エステルInfo
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- C07D209/44—Iso-indoles; Hydrogenated iso-indoles
- C07D209/48—Iso-indoles; Hydrogenated iso-indoles with oxygen atoms in positions 1 and 3, e.g. phthalimide
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Description
本発明は一般式I
で表わされ、R1が水素あるいはハロゲンを、R2およびR3
がハロゲンを、R4が1から6個の炭素原子を有するC−
有機基を、R5が水素あるいはメチルを意味する3−(3,
4,5,6−テトラヒドロフタルイミド)−桂皮酸エステル
の改善された製造方法に関する。 α−位にハロゲン原子を持たないニトロ桂皮酸エステ
ルを、醋酸中において鉄により(日本国特許出願公開15
5358/84号公報)、あるいはパラジウム、白金あるいは
ラネイニッケル触媒を使用して水素により(ヨーロッパ
特許出願公開345637号、西独特許出願公開3931615号各
公報)還元してアミノ桂皮酸エステルとし、これを式I
のタイプのテトラヒトロフタルイミド桂皮酸エステルに
転化することは一般的に公知である。 Bull.Chem.Soc.Jap 49、2284(1976)、ベルギー国特
許出願公開855−464号、ヨーロッパ特許出願公開240659
号各公報によれば、還元剤として水素を使用する場合に
は芳香族化合物の不飽和側鎖も水素化される。またヨー
ロッパ特許出願公開240659号各公報には、この副反応
は、触媒として酸化白金を使用し、あるいは還元剤とし
て鉄のような金属を使用する場合には生起しない旨が示
されている。 さらにヨーロッパ特許出願公開369212号公報およびCh
imia 41、73(1987)から、パラジウム、白金およびラ
ネイニッケルのような触媒の存在下に水素で触媒的脱ハ
ロゲンすることが公知であり、これら文献ではこの方法
が使用されている。 上述した同時反応を抑制するため、旧独国特許出願39
31615号では、α−位に塩素もしくは臭素を有する3−
ニトロ桂皮酸エステルIIを、錫(II)塩のような穏和な
還元剤あるいは鉄のみで還元して3−アミノエステルII
Iとすることが提案されている。 しかしながら、この方法では還元に際して副生成物と
して生起する錫塩および鉄塩の分離および処理が、技術
的に著しく問題となる欠点がある。 そこで本発明の目的は、前述の化合物Iを容易に製造
し得るようにすることである。 しかるにこの目的は、 一般式II で表される3−ニトロ−桂皮酸エステルを還元し、これ
により得られる一般式III
がハロゲンを、R4が1から6個の炭素原子を有するC−
有機基を、R5が水素あるいはメチルを意味する3−(3,
4,5,6−テトラヒドロフタルイミド)−桂皮酸エステル
の改善された製造方法に関する。 α−位にハロゲン原子を持たないニトロ桂皮酸エステ
ルを、醋酸中において鉄により(日本国特許出願公開15
5358/84号公報)、あるいはパラジウム、白金あるいは
ラネイニッケル触媒を使用して水素により(ヨーロッパ
特許出願公開345637号、西独特許出願公開3931615号各
公報)還元してアミノ桂皮酸エステルとし、これを式I
のタイプのテトラヒトロフタルイミド桂皮酸エステルに
転化することは一般的に公知である。 Bull.Chem.Soc.Jap 49、2284(1976)、ベルギー国特
許出願公開855−464号、ヨーロッパ特許出願公開240659
号各公報によれば、還元剤として水素を使用する場合に
は芳香族化合物の不飽和側鎖も水素化される。またヨー
ロッパ特許出願公開240659号各公報には、この副反応
は、触媒として酸化白金を使用し、あるいは還元剤とし
て鉄のような金属を使用する場合には生起しない旨が示
されている。 さらにヨーロッパ特許出願公開369212号公報およびCh
imia 41、73(1987)から、パラジウム、白金およびラ
ネイニッケルのような触媒の存在下に水素で触媒的脱ハ
ロゲンすることが公知であり、これら文献ではこの方法
が使用されている。 上述した同時反応を抑制するため、旧独国特許出願39
31615号では、α−位に塩素もしくは臭素を有する3−
ニトロ桂皮酸エステルIIを、錫(II)塩のような穏和な
還元剤あるいは鉄のみで還元して3−アミノエステルII
Iとすることが提案されている。 しかしながら、この方法では還元に際して副生成物と
して生起する錫塩および鉄塩の分離および処理が、技術
的に著しく問題となる欠点がある。 そこで本発明の目的は、前述の化合物Iを容易に製造
し得るようにすることである。 しかるにこの目的は、 一般式II で表される3−ニトロ−桂皮酸エステルを還元し、これ
により得られる一般式III
【化7】
の3−アミノ−桂皮酸エステルを、一般式IV
【化8】
の3,4,5,6−テトラヒドロフタル酸無水物と縮合させる
が、 前記一般式(II)の3−ニトロ−桂皮酸エステルの前
記一般式(III)の3−アミノ−桂皮酸エステルへの還
元が、白金およびニッケルからなる群から選ばれる触媒
の存在下に水素で行われ、かつ得られた一般式(III)
の3−アミノ−桂皮酸エステルを引き続いてあるいは同
時に一般式(IV)の3,4,5,6−テトラヒドロフタル酸無
水物と縮合させることを特徴とする3−(3,4,5,6−テ
トラヒドロフタルイミド)−桂皮酸エステル(I)の製
造方法により達成されることが見出された。 さらに一般式II′ で表わされ、R1′がフッ素を、R2およびR3がハロゲン
を、R4′がC1−C4アルキルを意味する新規な3−ニト
ロ−桂皮酸エステルおよび一般式III′ で表わされる新規な3−アミノ−桂皮酸エステルが中間
生成物として見出された。 出発物質である3−ニトロ−桂皮酸エステルIIは、種
々の方法で製造されるが、以下の方法で製造するのが好
ましい。 (a)m−ニトロアルデヒドIVとホスホリデンVとの反
応 基Arは互いに同じでも、異なってもよく、それぞれC
有機基、ことにフェニルを意味する。 反応は、一般にそれ自体公知の方法(ヨーロッパ特許
出願公開345637号参照)で、不活性溶媒ないし希釈剤、
例えばアルコール、ことにR4−OHあるいはジクロロメタ
ンのような塩素化炭化水素の中で行われる。 すべての出発化合物は、化学量論的量割合で使用する
のが好ましいが、しばしば一方もしくは他方を約10モル
%までの過剰量で使用するのが有利である。 通常、反応温度は0℃からそれぞれの場合に使用され
る溶媒の沸点までの範囲である。 圧力に関して特別の条件は不必要であって一般的に常
圧下で処理される。 出発化合物IVは公知であり、ホスホリライドVはそれ
自体公知の方法(例えばChem.Ber.95、3003(1962)参
照)で製造され得る。 (b)桂皮酸エステルVIのニトロ化 反応はそれ自体公知の方法(日本国特許出願公開昭59
−155358号号報)により、必要に応じ不活性溶媒ないし
希釈剤中において(−10)から50℃の温度で行われる。 ニトロ化剤の量は臨界的ではない。これを過剰量使用
し、硫酸中で、あるいは溶媒を使用せず硝酸中で処理す
るのが好ましい。圧力については、(a)方法において
述べられたと同様である。また出発化合物は、(a)方
法と同様にして製造され得る。 (c)m−ニトロ桂皮酸エステルVIIのハロゲン化 反応は一般的にそれ自体公知の方法(ヨーロッパ特許
出願公開240659号参照)により、溶媒ないし希釈剤、例
えばメチレンクロライド、クロロホルム、テトラクロロ
メタン、1,1,1−トリクロロエタン、クロロベンゼンの
ようなハロゲン化炭化水素の中において行われる。 IVの量に対して約10モル%までの過剰量のハロゲン
(R3)2で処理するのが好ましい。 反応温度は、通常、0℃からそれぞれの場合の溶媒の
沸点までの範囲、ことに15から40℃である。 この場合も常圧下に反応させるのが有利である。 m−ニトロ桂皮酸エステルVIIを塩素化する場合、方
法(c)のことに有利な実施態様は、m−ニトロ桂皮酸
エステルVIIをルイス酸の存在下に塩素化し、これによ
り得られるα,β−ジクロロ−β−(2−ニトロフェニ
ル)−プロピオン酸エステル(偏左右異性体混合物とし
て)を脱塩化水素処理に付する。 適当なルイス酸は亜鉛(II)塩化物、鉄(III)塩化
物、アルミニウム塩化物のような遷移金属ハロゲン化物
である。 溶媒としては、ジクロロメタン、1,2−ジクロロベン
ゼンのような塩素化炭化水素が好ましい。 ルイス酸の使用量は臨界的ではなく、m−ニトロ桂皮
酸エステルVIIに対して一般に2から200モル%、ことに
5から140モル%である。 比較的長い反応時間を短縮するため、20℃から反応混
合物の沸点まで、ことに50から90℃で反応させることが
推奨される。 その後の脱塩化水素処理は、塩基の存在下に、ことに
エネルギー供与ないし除去により行われる。 塩基の選択により脱塩化水素処理の立体化学が制御さ
れ、3−ニトロ桂皮酸エステルIIのE−異性体、Z−異
性体のいずれか一方が優勢的に得られる。 ことにα,β−ジクロロ−β−(2−ニトロフェニ
ル)−プロピオン酸エステルと塩基を化学量論的量で使
用するか、塩基を10モル%までのわずかな過剰量で使用
するのが好ましい。 出発化合物VIIは寸法(a)および(b)と同様にし
て得られる。 (d)ニトロ桂皮酸クロライドVIIIとアルコールIXとの
反応 この反応は、一般的にそれ自体公知の方法(ホウベン
/ワイルの「メトーデン、デル、オルガニッシェン、ヘ
ミーX/2巻747頁参照)により、不活性溶媒ないし希釈剤
中において、ことに塩基の存在下に行われる。 溶媒ないし希釈剤としては、ことに高沸点の炭化水
素、例えばo−、m−、p−キシレンおよびトルエン、
エチルアセテートのようなエステル、ジオキサン、テト
ラヒドロフランのようなエーテルが好ましい。 塩基としては、トリエチルアミン、ピリジンのような
3級アミン、水酸化アルカリ金属のような無機塩、例え
ば水酸化ナトリウム、カリウムおよび炭酸ナトリウムの
ようなアルカリ金属炭酸塩を使用するのが有利である。 反応温度は一般に(−10)から200℃、ことに0から1
50℃の範囲である。 使用量割合および圧力に関しては、方法(a)に関し
て述べたと同様である。 桂皮酸クロライドVIIIはそれ自体公知の方法(例えば
ヨーロッパ特許出願公開240659号の実施例8参照)によ
り得られる。 本発明においてニトロ桂皮酸誘導体IIは、金属触媒、
例えばパラジウム、白金、ニッケル触媒の存在下に、水
素により還元され、アミノ桂皮酸誘導体IIに転化され
る。 還元は不活性の極性溶媒ないし希釈剤、例えばテトラ
ヒドロフランのようなエーテル、ジメチルホルムアミド
のようなアミド、醋酸、プロピオン酸のような短鎖カル
ボン酸、醋酸エチルエステルのような短鎖カルボン酸エ
ステルあるいはアルコールHO−R4、ことにメタノール、
エタノールの中で行うのが有利である。 触媒量は臨界的ではなく、通常はニトロ桂皮酸誘導体
IIに対して1から50モル%の量で使用される。 水素添加は1から100バール、ことに1から10バール
の水素圧下で行うのが好ましい。 反応温度は一般的に0℃から溶媒の沸点までの範囲で
ある。 この方法はバッチ式でも連続的でもよいが、連続的方
法の場合には、ニトロ桂皮酸誘導体を、触媒を載置した
固定床において、水素を飽和させた溶液中に導入走過さ
せるのが好ましい。 反応混合物の処理は常法により行われ、従ってここで
は詳述を省略する。 得られた3−アミノ−桂皮酸誘導体IIIは、次いで式I
Vの3,4,5,6−テトラヒドロフタル酸無水物IVと縮合せし
められ、3−(3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミド)
−桂皮酸エステルIに転化される。 この反応は、一般的に不活性中性溶媒中において、20
℃から使用される溶媒の沸点まで、ことに40から140℃
の温度で行われる。 溶媒としては、醋酸、プロピオン酸、イソ酪酸、醋酸
エチルエステルのような上述した酸のエステル、トルエ
ン、o−、m−、p−キシレンのような芳香族炭化水
素、ならびにジメチルおよびジエチルホルムアミドのよ
うな中性溶媒が適当である。中性溶媒で処理する場合に
は、生起する水を絶えず除去することが推奨される。 出発化合物IIIおよびIVは理論量割合で使用するのが
好ましいが、その一方を他方に対して10モル%までの過
剰量で使用するのが好ましい場合もしばしばある。 処理は常圧もしくはそれぞれの場合に使用される溶媒
の固有圧下に行われる。減圧あるいは加圧下においても
処理し得るが、特別の利点はない。 本発明方法の特に有利な実施態様において、3−ニト
ロ−桂皮酸誘導体IIの反応により得られる反応生成物II
Iを、反応混合物から単離することなく、そのまま3,4,
5,6−テトラヒドロフタル酸無水物IVと反応させる。こ
の実施態様において、3,4,5,6−テトラヒドロフタル酸
無水物IVは、水素添加前またはその後に、反応混合物に
導入される。この場合、低級アルカン酸、ことにプロピ
オン酸あるいは中性溶媒、ことにテトラヒドロフランの
ようなエーテル、あるいはジメチルホルムアミドのよう
なアミド中において処理するのが好ましい。 本発明方法はα−位に塩素あるいは臭素を有するすべ
ての定義された3−(3,4,5,6−テトラヒドロフタルイ
ミド−桂皮酸誘導体Iを製造するために、置換基が以下
の意味を有する化合物を使用するのが好ましい。すなわ
ち、 R1が水素あるいはハロゲン、例えば弗素、塩素、臭
素、沃素、ことに水素、弗素を、 R2が前述したハロゲン、ことに塩素を、 R3が塩基あるいは臭素を、 R4が水素、 C1−C4アルキル、例えばメチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル(これらア
ルキルは1もしくは2個のC1−C4アルコキシ、例えばメ
トキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、
n−ブトキシ、t−ブトキシ、ことにメトキシ、エトキ
シおよび/あるいはC1−C4アルキルチオ、例えばメチル
チオ、エチルチオ、n−プロピオチオ、イソプロピルチ
オ、n−ブチルチオ、t−ブチルチオ、ことにメチルチ
オを持っていてもよい)、 C3−C7−シクロアルキル、例えばシクロプロピル、シ
クロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、 C3−C6アルケニル、例えば2−プロペニル、2−ブテ
ニル、3−ブテニル、1−メチル−2−プロペニル、2
−−メチル−2−プロペニル、2−ペンテニル、3−ペ
ンテニル、4−ペンテニル、1−メチル−2−ブテニ
ル、2−メチル−2−ブテニル、3−メチル−2−ブテ
ニル、1−メチル−3−ブテニル、2−メチル−3−ブ
テニル、3−メチル−3−ブテニル、1,1−ジメチル−
2−プロペニル、1,2−ジメチル−2−プロペニル、1
−エチル−2−プロペニル、2−ヘキセニル、3−ヘキ
セニル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニル、1−メチル
−2−ペンテニル、2−メチル−2−ペンテニル、3−
メチル−2−ペンテニル、4−メチル−2−ペンテニ
ル、1−メチル−3−ペンテニル、2−メチル−3−ペ
ンテニル、3−メチル−3−ペンテニル、4−メチル−
3−ペンテニル、1−メチル−4−ペンテニル、2−メ
チル−4−ペンテニル、3−メチル−4−ペンテニル、
4−メチル−4−ペンテニル、1,1−ジメチル−2−ブ
テニル、1,2−ジメチル−2−ブテニル、1,2−ジメチル
−3−ブテニル、1,3−ジメチル−2−ブテニル、1,3−
ジメチル−3−ブテニル、2,2−ジメチル−3−ブテニ
ル、2,3−ジメチル−2−ブテニル、2,3−ジメチル−3
−ブテニル、3,3−ジメチル−2−ブテニル、1−エチ
ル−2−ブテニル、1−エチル−3−ブテニル、2−エ
チル−2−ブテニル、2−エチル−3−ブテニル、1,1,
2−トリメチル−2−プロペニル、1−エチル−1−メ
チル−2−プロペニル、1−エチル−2−メチル−2−
プロペニル、 C3−C6アルキニル、例えば1−プロピニル、2−プロ
ピニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−メチル−2
−プロピニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、3−
ペンテニル、4−ペンテニル、1−メチル−2−ブチニ
ル、1−メチル−3−ブチニル、2−メチル−3−ブチ
ニル、3−メチル−1−ブチニル、1,1−ジメチル−2
−プロピニル、1−エチル−2−プロピニル、1−ヘキ
セニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセ
ニル、5−ヘキセニル、1−メチル−2−ペンチニル、
1−メチル−3−ペンチニル、1−メチル−4−ペンチ
ニル、2−メチル−3−ペンチニル、2−メチル−4−
ペンチニル、3−メチル−1−ペンチニル、3−メチル
−4−ペンチニル、4−メチル−1−ペンチニル、4−
メチル−2−ペンチニル、1,1−ジメチル−2−ブチニ
ル、1,1−ジメチル−3−ブチニル、1,2−ジメチル−3
−ブチニル、2,2−ジメチル−3−ブチニル、3,3−ジメ
チル−1−ブチニル、1−エチル−2−ブチニル、1−
エチル−3−ブチニル、2−エチル−3−ブチニル、1
−エチル−1−メチル−2−プロピニル、 ベンジルを、 R5が水素あるいはメチルを意味する場合である。 3−ニトロ桂皮酸誘導体II′および3−アミノ桂皮酸
誘導体III′であって、式中R1′がフッ素、R2、R3が
ハロゲン、R4′が前述した意味を有する場合は新規化
合物である。ことに好ましいのは、R2が塩素、R3が塩素
あるいは臭素を意味する場合の誘導体II′およびIII′
である。 3−(3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミド)−桂皮
酸エステルIは、植物保護剤ことに除草剤(穀物栽培
用)および分離促進剤(綿花用)として使用される。 製造実施例 (E/Z)−N−〔3−(2−クロロ−2−メトキシカル
ボニルエテニル−1)−4−クロロフェニル〕−3,4,5,
6−テトラヒドロフタルイミド 実施例1 7リットルのプロピオン酸中、780g(3モル)の(E/
Z)−2−クロロ−5−アミノアルファクロロ−桂皮酸
エチルエステルの溶液に、20から25℃の温度で、456g
(3モル)の3,4,5,6−テトラヒドロフタル酸無水物を
少しずつ除々に添加した。生成澄明溶液を60℃において
5時間撹拌し、生成物が晶出し始める。約25℃に冷却し
てから、4リットルの水で希釈し、混合物をなお14時間
よく撹拌した。次いで生成物を分離し、4リットルの水
で洗浄し、乾燥した。収率80%(HPLCによる純度約98
%)、融点111−112℃。 処理前1α (E/Z)−2−クロロ−5−ニトロアルファクロロ−桂
皮酸エステル 方法(a) 350ミリリットルのエタノール中、37g(0.2モル)の
2−クロロ−5−ニトロベンズアルデヒドから成る溶液
に、84.1g(0.22モル)のエトキシカルボニルクロロメ
チレントリフェニルホスホランを添加した。混合物25℃
で1時間撹拌した後、生成物を濾別し、石油エーテルで
洗浄した。収率70%、融点97−98℃。 方法(c) 150ミリリットルの1,2−ジクロロベンゼン中、10g(3
9ミリモル)の2−クロロ−5−ニトロ−桂皮酸エチル
エステルから成る溶液に、0.64g(4ミリモル)の無水
酸化鉄(III)を添加し、100℃において3時間にわたり
塩素ガスを除々に給送導通した。次いで反応生成物を炭
酸水素ナトリウム飽和溶液および水で洗浄し、硫酸ナト
リウムで乾燥し、濃縮した。原料化合物に対する収率10
0%であって、ジクロロ化合物をなお5から10%含有。 前処理1β (E/Z)−2−クロロ−5−ニトロアルファクロル−桂
皮酸エステル 150ミリリットルのエタノール中、5.8g(20ミリモ
ル)の(E/Z)−2−クロロ−5−ニトロアルファクロ
ル−桂皮酸エチルエステルから成る分散液を3g(51ミリ
モル)のラネイニッケルを加え、1.05バールの水素を圧
力給送してから、混合物を30℃において水素吸収が終る
まで水素添加処理した(約7時間)。次いで触媒を分離
除去し、溶媒を蒸散除去し、残渣を石油エーテルで洗浄
した。収率77%、融点110−111℃。 実施例2(1段階法) 29g(100ミリモル)の5−ニトロ−2−クロロアルフ
ァクロル−桂皮酸エチルエステル、3g(51ミリモル)の
ラネイニッケル、15.2g(100ミリモル)の3,4,5,6−テ
トラヒドロフタル酸無水物および100ミリリットルのプ
ロピオン酸から成る混合物に、50から60℃において、水
素吸収が終了するまで1.05バールの水素を圧力給送して
水素添加した(約18時間)。次いで触媒をまだ高温の反
応混合物から濾別し、得られた溶液に100ミリリットル
の水を添加し、30分撹拌することにより、晶出生成物を
分離し、水で洗浄中性化した。収率85%、融点108−110
℃。
が、 前記一般式(II)の3−ニトロ−桂皮酸エステルの前
記一般式(III)の3−アミノ−桂皮酸エステルへの還
元が、白金およびニッケルからなる群から選ばれる触媒
の存在下に水素で行われ、かつ得られた一般式(III)
の3−アミノ−桂皮酸エステルを引き続いてあるいは同
時に一般式(IV)の3,4,5,6−テトラヒドロフタル酸無
水物と縮合させることを特徴とする3−(3,4,5,6−テ
トラヒドロフタルイミド)−桂皮酸エステル(I)の製
造方法により達成されることが見出された。 さらに一般式II′ で表わされ、R1′がフッ素を、R2およびR3がハロゲン
を、R4′がC1−C4アルキルを意味する新規な3−ニト
ロ−桂皮酸エステルおよび一般式III′ で表わされる新規な3−アミノ−桂皮酸エステルが中間
生成物として見出された。 出発物質である3−ニトロ−桂皮酸エステルIIは、種
々の方法で製造されるが、以下の方法で製造するのが好
ましい。 (a)m−ニトロアルデヒドIVとホスホリデンVとの反
応 基Arは互いに同じでも、異なってもよく、それぞれC
有機基、ことにフェニルを意味する。 反応は、一般にそれ自体公知の方法(ヨーロッパ特許
出願公開345637号参照)で、不活性溶媒ないし希釈剤、
例えばアルコール、ことにR4−OHあるいはジクロロメタ
ンのような塩素化炭化水素の中で行われる。 すべての出発化合物は、化学量論的量割合で使用する
のが好ましいが、しばしば一方もしくは他方を約10モル
%までの過剰量で使用するのが有利である。 通常、反応温度は0℃からそれぞれの場合に使用され
る溶媒の沸点までの範囲である。 圧力に関して特別の条件は不必要であって一般的に常
圧下で処理される。 出発化合物IVは公知であり、ホスホリライドVはそれ
自体公知の方法(例えばChem.Ber.95、3003(1962)参
照)で製造され得る。 (b)桂皮酸エステルVIのニトロ化 反応はそれ自体公知の方法(日本国特許出願公開昭59
−155358号号報)により、必要に応じ不活性溶媒ないし
希釈剤中において(−10)から50℃の温度で行われる。 ニトロ化剤の量は臨界的ではない。これを過剰量使用
し、硫酸中で、あるいは溶媒を使用せず硝酸中で処理す
るのが好ましい。圧力については、(a)方法において
述べられたと同様である。また出発化合物は、(a)方
法と同様にして製造され得る。 (c)m−ニトロ桂皮酸エステルVIIのハロゲン化 反応は一般的にそれ自体公知の方法(ヨーロッパ特許
出願公開240659号参照)により、溶媒ないし希釈剤、例
えばメチレンクロライド、クロロホルム、テトラクロロ
メタン、1,1,1−トリクロロエタン、クロロベンゼンの
ようなハロゲン化炭化水素の中において行われる。 IVの量に対して約10モル%までの過剰量のハロゲン
(R3)2で処理するのが好ましい。 反応温度は、通常、0℃からそれぞれの場合の溶媒の
沸点までの範囲、ことに15から40℃である。 この場合も常圧下に反応させるのが有利である。 m−ニトロ桂皮酸エステルVIIを塩素化する場合、方
法(c)のことに有利な実施態様は、m−ニトロ桂皮酸
エステルVIIをルイス酸の存在下に塩素化し、これによ
り得られるα,β−ジクロロ−β−(2−ニトロフェニ
ル)−プロピオン酸エステル(偏左右異性体混合物とし
て)を脱塩化水素処理に付する。 適当なルイス酸は亜鉛(II)塩化物、鉄(III)塩化
物、アルミニウム塩化物のような遷移金属ハロゲン化物
である。 溶媒としては、ジクロロメタン、1,2−ジクロロベン
ゼンのような塩素化炭化水素が好ましい。 ルイス酸の使用量は臨界的ではなく、m−ニトロ桂皮
酸エステルVIIに対して一般に2から200モル%、ことに
5から140モル%である。 比較的長い反応時間を短縮するため、20℃から反応混
合物の沸点まで、ことに50から90℃で反応させることが
推奨される。 その後の脱塩化水素処理は、塩基の存在下に、ことに
エネルギー供与ないし除去により行われる。 塩基の選択により脱塩化水素処理の立体化学が制御さ
れ、3−ニトロ桂皮酸エステルIIのE−異性体、Z−異
性体のいずれか一方が優勢的に得られる。 ことにα,β−ジクロロ−β−(2−ニトロフェニ
ル)−プロピオン酸エステルと塩基を化学量論的量で使
用するか、塩基を10モル%までのわずかな過剰量で使用
するのが好ましい。 出発化合物VIIは寸法(a)および(b)と同様にし
て得られる。 (d)ニトロ桂皮酸クロライドVIIIとアルコールIXとの
反応 この反応は、一般的にそれ自体公知の方法(ホウベン
/ワイルの「メトーデン、デル、オルガニッシェン、ヘ
ミーX/2巻747頁参照)により、不活性溶媒ないし希釈剤
中において、ことに塩基の存在下に行われる。 溶媒ないし希釈剤としては、ことに高沸点の炭化水
素、例えばo−、m−、p−キシレンおよびトルエン、
エチルアセテートのようなエステル、ジオキサン、テト
ラヒドロフランのようなエーテルが好ましい。 塩基としては、トリエチルアミン、ピリジンのような
3級アミン、水酸化アルカリ金属のような無機塩、例え
ば水酸化ナトリウム、カリウムおよび炭酸ナトリウムの
ようなアルカリ金属炭酸塩を使用するのが有利である。 反応温度は一般に(−10)から200℃、ことに0から1
50℃の範囲である。 使用量割合および圧力に関しては、方法(a)に関し
て述べたと同様である。 桂皮酸クロライドVIIIはそれ自体公知の方法(例えば
ヨーロッパ特許出願公開240659号の実施例8参照)によ
り得られる。 本発明においてニトロ桂皮酸誘導体IIは、金属触媒、
例えばパラジウム、白金、ニッケル触媒の存在下に、水
素により還元され、アミノ桂皮酸誘導体IIに転化され
る。 還元は不活性の極性溶媒ないし希釈剤、例えばテトラ
ヒドロフランのようなエーテル、ジメチルホルムアミド
のようなアミド、醋酸、プロピオン酸のような短鎖カル
ボン酸、醋酸エチルエステルのような短鎖カルボン酸エ
ステルあるいはアルコールHO−R4、ことにメタノール、
エタノールの中で行うのが有利である。 触媒量は臨界的ではなく、通常はニトロ桂皮酸誘導体
IIに対して1から50モル%の量で使用される。 水素添加は1から100バール、ことに1から10バール
の水素圧下で行うのが好ましい。 反応温度は一般的に0℃から溶媒の沸点までの範囲で
ある。 この方法はバッチ式でも連続的でもよいが、連続的方
法の場合には、ニトロ桂皮酸誘導体を、触媒を載置した
固定床において、水素を飽和させた溶液中に導入走過さ
せるのが好ましい。 反応混合物の処理は常法により行われ、従ってここで
は詳述を省略する。 得られた3−アミノ−桂皮酸誘導体IIIは、次いで式I
Vの3,4,5,6−テトラヒドロフタル酸無水物IVと縮合せし
められ、3−(3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミド)
−桂皮酸エステルIに転化される。 この反応は、一般的に不活性中性溶媒中において、20
℃から使用される溶媒の沸点まで、ことに40から140℃
の温度で行われる。 溶媒としては、醋酸、プロピオン酸、イソ酪酸、醋酸
エチルエステルのような上述した酸のエステル、トルエ
ン、o−、m−、p−キシレンのような芳香族炭化水
素、ならびにジメチルおよびジエチルホルムアミドのよ
うな中性溶媒が適当である。中性溶媒で処理する場合に
は、生起する水を絶えず除去することが推奨される。 出発化合物IIIおよびIVは理論量割合で使用するのが
好ましいが、その一方を他方に対して10モル%までの過
剰量で使用するのが好ましい場合もしばしばある。 処理は常圧もしくはそれぞれの場合に使用される溶媒
の固有圧下に行われる。減圧あるいは加圧下においても
処理し得るが、特別の利点はない。 本発明方法の特に有利な実施態様において、3−ニト
ロ−桂皮酸誘導体IIの反応により得られる反応生成物II
Iを、反応混合物から単離することなく、そのまま3,4,
5,6−テトラヒドロフタル酸無水物IVと反応させる。こ
の実施態様において、3,4,5,6−テトラヒドロフタル酸
無水物IVは、水素添加前またはその後に、反応混合物に
導入される。この場合、低級アルカン酸、ことにプロピ
オン酸あるいは中性溶媒、ことにテトラヒドロフランの
ようなエーテル、あるいはジメチルホルムアミドのよう
なアミド中において処理するのが好ましい。 本発明方法はα−位に塩素あるいは臭素を有するすべ
ての定義された3−(3,4,5,6−テトラヒドロフタルイ
ミド−桂皮酸誘導体Iを製造するために、置換基が以下
の意味を有する化合物を使用するのが好ましい。すなわ
ち、 R1が水素あるいはハロゲン、例えば弗素、塩素、臭
素、沃素、ことに水素、弗素を、 R2が前述したハロゲン、ことに塩素を、 R3が塩基あるいは臭素を、 R4が水素、 C1−C4アルキル、例えばメチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル(これらア
ルキルは1もしくは2個のC1−C4アルコキシ、例えばメ
トキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、
n−ブトキシ、t−ブトキシ、ことにメトキシ、エトキ
シおよび/あるいはC1−C4アルキルチオ、例えばメチル
チオ、エチルチオ、n−プロピオチオ、イソプロピルチ
オ、n−ブチルチオ、t−ブチルチオ、ことにメチルチ
オを持っていてもよい)、 C3−C7−シクロアルキル、例えばシクロプロピル、シ
クロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、 C3−C6アルケニル、例えば2−プロペニル、2−ブテ
ニル、3−ブテニル、1−メチル−2−プロペニル、2
−−メチル−2−プロペニル、2−ペンテニル、3−ペ
ンテニル、4−ペンテニル、1−メチル−2−ブテニ
ル、2−メチル−2−ブテニル、3−メチル−2−ブテ
ニル、1−メチル−3−ブテニル、2−メチル−3−ブ
テニル、3−メチル−3−ブテニル、1,1−ジメチル−
2−プロペニル、1,2−ジメチル−2−プロペニル、1
−エチル−2−プロペニル、2−ヘキセニル、3−ヘキ
セニル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニル、1−メチル
−2−ペンテニル、2−メチル−2−ペンテニル、3−
メチル−2−ペンテニル、4−メチル−2−ペンテニ
ル、1−メチル−3−ペンテニル、2−メチル−3−ペ
ンテニル、3−メチル−3−ペンテニル、4−メチル−
3−ペンテニル、1−メチル−4−ペンテニル、2−メ
チル−4−ペンテニル、3−メチル−4−ペンテニル、
4−メチル−4−ペンテニル、1,1−ジメチル−2−ブ
テニル、1,2−ジメチル−2−ブテニル、1,2−ジメチル
−3−ブテニル、1,3−ジメチル−2−ブテニル、1,3−
ジメチル−3−ブテニル、2,2−ジメチル−3−ブテニ
ル、2,3−ジメチル−2−ブテニル、2,3−ジメチル−3
−ブテニル、3,3−ジメチル−2−ブテニル、1−エチ
ル−2−ブテニル、1−エチル−3−ブテニル、2−エ
チル−2−ブテニル、2−エチル−3−ブテニル、1,1,
2−トリメチル−2−プロペニル、1−エチル−1−メ
チル−2−プロペニル、1−エチル−2−メチル−2−
プロペニル、 C3−C6アルキニル、例えば1−プロピニル、2−プロ
ピニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−メチル−2
−プロピニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、3−
ペンテニル、4−ペンテニル、1−メチル−2−ブチニ
ル、1−メチル−3−ブチニル、2−メチル−3−ブチ
ニル、3−メチル−1−ブチニル、1,1−ジメチル−2
−プロピニル、1−エチル−2−プロピニル、1−ヘキ
セニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセ
ニル、5−ヘキセニル、1−メチル−2−ペンチニル、
1−メチル−3−ペンチニル、1−メチル−4−ペンチ
ニル、2−メチル−3−ペンチニル、2−メチル−4−
ペンチニル、3−メチル−1−ペンチニル、3−メチル
−4−ペンチニル、4−メチル−1−ペンチニル、4−
メチル−2−ペンチニル、1,1−ジメチル−2−ブチニ
ル、1,1−ジメチル−3−ブチニル、1,2−ジメチル−3
−ブチニル、2,2−ジメチル−3−ブチニル、3,3−ジメ
チル−1−ブチニル、1−エチル−2−ブチニル、1−
エチル−3−ブチニル、2−エチル−3−ブチニル、1
−エチル−1−メチル−2−プロピニル、 ベンジルを、 R5が水素あるいはメチルを意味する場合である。 3−ニトロ桂皮酸誘導体II′および3−アミノ桂皮酸
誘導体III′であって、式中R1′がフッ素、R2、R3が
ハロゲン、R4′が前述した意味を有する場合は新規化
合物である。ことに好ましいのは、R2が塩素、R3が塩素
あるいは臭素を意味する場合の誘導体II′およびIII′
である。 3−(3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミド)−桂皮
酸エステルIは、植物保護剤ことに除草剤(穀物栽培
用)および分離促進剤(綿花用)として使用される。 製造実施例 (E/Z)−N−〔3−(2−クロロ−2−メトキシカル
ボニルエテニル−1)−4−クロロフェニル〕−3,4,5,
6−テトラヒドロフタルイミド 実施例1 7リットルのプロピオン酸中、780g(3モル)の(E/
Z)−2−クロロ−5−アミノアルファクロロ−桂皮酸
エチルエステルの溶液に、20から25℃の温度で、456g
(3モル)の3,4,5,6−テトラヒドロフタル酸無水物を
少しずつ除々に添加した。生成澄明溶液を60℃において
5時間撹拌し、生成物が晶出し始める。約25℃に冷却し
てから、4リットルの水で希釈し、混合物をなお14時間
よく撹拌した。次いで生成物を分離し、4リットルの水
で洗浄し、乾燥した。収率80%(HPLCによる純度約98
%)、融点111−112℃。 処理前1α (E/Z)−2−クロロ−5−ニトロアルファクロロ−桂
皮酸エステル 方法(a) 350ミリリットルのエタノール中、37g(0.2モル)の
2−クロロ−5−ニトロベンズアルデヒドから成る溶液
に、84.1g(0.22モル)のエトキシカルボニルクロロメ
チレントリフェニルホスホランを添加した。混合物25℃
で1時間撹拌した後、生成物を濾別し、石油エーテルで
洗浄した。収率70%、融点97−98℃。 方法(c) 150ミリリットルの1,2−ジクロロベンゼン中、10g(3
9ミリモル)の2−クロロ−5−ニトロ−桂皮酸エチル
エステルから成る溶液に、0.64g(4ミリモル)の無水
酸化鉄(III)を添加し、100℃において3時間にわたり
塩素ガスを除々に給送導通した。次いで反応生成物を炭
酸水素ナトリウム飽和溶液および水で洗浄し、硫酸ナト
リウムで乾燥し、濃縮した。原料化合物に対する収率10
0%であって、ジクロロ化合物をなお5から10%含有。 前処理1β (E/Z)−2−クロロ−5−ニトロアルファクロル−桂
皮酸エステル 150ミリリットルのエタノール中、5.8g(20ミリモ
ル)の(E/Z)−2−クロロ−5−ニトロアルファクロ
ル−桂皮酸エチルエステルから成る分散液を3g(51ミリ
モル)のラネイニッケルを加え、1.05バールの水素を圧
力給送してから、混合物を30℃において水素吸収が終る
まで水素添加処理した(約7時間)。次いで触媒を分離
除去し、溶媒を蒸散除去し、残渣を石油エーテルで洗浄
した。収率77%、融点110−111℃。 実施例2(1段階法) 29g(100ミリモル)の5−ニトロ−2−クロロアルフ
ァクロル−桂皮酸エチルエステル、3g(51ミリモル)の
ラネイニッケル、15.2g(100ミリモル)の3,4,5,6−テ
トラヒドロフタル酸無水物および100ミリリットルのプ
ロピオン酸から成る混合物に、50から60℃において、水
素吸収が終了するまで1.05バールの水素を圧力給送して
水素添加した(約18時間)。次いで触媒をまだ高温の反
応混合物から濾別し、得られた溶液に100ミリリットル
の水を添加し、30分撹拌することにより、晶出生成物を
分離し、水で洗浄中性化した。収率85%、融点108−110
℃。
フロントページの続き
(72)発明者 アイケン,カール
ドイツ連邦共和国、D−6706、ヴァヘン
ハイム、アム、ヒュッテンヴィンゲル
ト、12
(72)発明者 シェファー,ベルント
ドイツ連邦共和国、D−6749、ディール
バッハ、ハウプトシュトラーセ、22
(72)発明者 ライセンヴェバー,ゲルノト
ドイツ連邦共和国、D−6737、ベール−
イゲルハイム、ドロセルシュトラーセ、
15
(72)発明者 シェファー,ペーター
ドイツ連邦共和国、D−6702、バート、
デュルク ハイム、パラ−レ−モニアル
−シュトラーセ、2
(56)参考文献 特開 昭62−185071(JP,A)
特開 平1−47764(JP,A)
特開 平2−235864(JP,A)
特開 昭50−93927(JP,A)
特開 昭57−120553(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C07D 209/48
C07C 229/40
C07C 205/56
CA(STN)
Registry(STN)
Claims (5)
- 【請求項1】一般式I 【化1】 で表され、R1が水素またはハロゲン、R2およびR3がハロ
ゲン、R4が1から6個の炭素原子を有する炭素有機基な
らびにR5が水素またはメチルを意味する3−(3,4,5,6
−テトラヒドロフタルイミド)桂皮酸エステルの製造方
法において、一般式II 【化2】 で表される3−ニトロ−桂皮酸エステルを還元し、これ
により得られる一般式III 【化3】 の3−アミノ−桂皮酸エステルを、一般式IV 【化4】 の3,4,5,6−テトラヒドロフタル酸無水物と縮合させる
が、 前記一般式(II)の3−ニトロ−桂皮酸エステルの前記
一般式(III)の3−アミノ−桂皮酸エステルへの還元
が、白金およびニッケルからなる群から選ばれる触媒の
存在下に水素で行われ、かつ得られた一般式(III)の
3−アミノ−桂皮酸エステルを引き続いてあるいは同時
に一般式(IV)の3,4,5,6−テトラヒドロフタル酸無水
物と縮合させることを特徴とする3−(3,4,5,6−テト
ラヒドロフタルイミド)−桂皮酸エステル(I)の製造
方法。 - 【請求項2】得られる一般式(III)の3−アミノ−桂
皮酸エステルを反応混合物から単離することなく一般式
(IV)の3,4,5,6−テトラヒドロフタル酸無水物と縮合
させることを特徴とする請求項1による方法。 - 【請求項3】反応を極性溶媒中で行うことを特徴とする
請求項1による方法。 - 【請求項4】3−ニトロ桂皮酸エステル(II)から出発
する、この化合物(II)の製造が一般式VII 【化5】 のm−ニトロ桂皮酸エステルのハロゲン化により行われ
ることを特徴とする請求項1による方法。 - 【請求項5】3−ニトロ桂皮酸エステル(II)から出発
する、これが一般式X 【化6】 のm−ニトロアルデヒドと、一般式V Ar3P=C(R3)−CO−OR4 V のホスホリライドとの反応により得られることを特徴と
する請求項1による方法。
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