JP3449232B2 - レジスト材料及びその製造方法 - Google Patents
レジスト材料及びその製造方法Info
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- JP3449232B2 JP3449232B2 JP23120198A JP23120198A JP3449232B2 JP 3449232 B2 JP3449232 B2 JP 3449232B2 JP 23120198 A JP23120198 A JP 23120198A JP 23120198 A JP23120198 A JP 23120198A JP 3449232 B2 JP3449232 B2 JP 3449232B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルカリ可溶性樹
脂にゾル−ゲル反応により生成したシリカ成分が網目状
に絡まり合い、分子レベルで分散したシリカ−アルカリ
可溶性樹脂ハイブリッド材料を含有するレジスト材料及
びその製造方法に関する。
脂にゾル−ゲル反応により生成したシリカ成分が網目状
に絡まり合い、分子レベルで分散したシリカ−アルカリ
可溶性樹脂ハイブリッド材料を含有するレジスト材料及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
レジスト材料として、アルカリ可溶性ノボラック樹脂と
1,2−キノンジアジド化合物を感光剤として含有する
ものが知られている。
レジスト材料として、アルカリ可溶性ノボラック樹脂と
1,2−キノンジアジド化合物を感光剤として含有する
ものが知られている。
【0003】このレジスト材料の主な用途は、集積回路
を作製するためのパターン描画をすることにあるが、単
に微細なパターンが形成できれば良いというものではな
く、半導体等の微細加工プロセス、例えば、ドライエッ
チング、イオンミリング、イオン打ち込み、メッキ、リ
フトオフ等の工程に耐える材料でなければならない。
を作製するためのパターン描画をすることにあるが、単
に微細なパターンが形成できれば良いというものではな
く、半導体等の微細加工プロセス、例えば、ドライエッ
チング、イオンミリング、イオン打ち込み、メッキ、リ
フトオフ等の工程に耐える材料でなければならない。
【0004】ところが、従来の集積回路作製のために使
われているポジ型レジスト材料の大部分はノボラック樹
脂と1,2−キノンジアジドの混合物であり、ノボラッ
ク樹脂の耐熱性・耐ドライエッチング性等の不足のた
め、微細加工プロセス中にレジストパターンが変形して
しまったり、また焦げ付いてしまったりするため、種々
の問題を抱えていた。
われているポジ型レジスト材料の大部分はノボラック樹
脂と1,2−キノンジアジドの混合物であり、ノボラッ
ク樹脂の耐熱性・耐ドライエッチング性等の不足のた
め、微細加工プロセス中にレジストパターンが変形して
しまったり、また焦げ付いてしまったりするため、種々
の問題を抱えていた。
【0005】更に、今後半導体集積回路が益々微細化し
ていくため、より高解像力のポジ型レジスト材料が求め
られてくるが、より高解像力のレジスト材料を提供して
いくためには、ノボラック樹脂の分子量をより低いもの
にしていかねばならず、そうするとレジスト材料の耐熱
性等が低下してくるものと思われる。
ていくため、より高解像力のポジ型レジスト材料が求め
られてくるが、より高解像力のレジスト材料を提供して
いくためには、ノボラック樹脂の分子量をより低いもの
にしていかねばならず、そうするとレジスト材料の耐熱
性等が低下してくるものと思われる。
【0006】そのため、従来よりレジスト材料の耐熱性
・耐ドライエッチング性等を向上させる目的で、フラー
レンC−60を添加する等の提案がなされてきた(岩佐
義宏、固体物理31,909(1996))。
・耐ドライエッチング性等を向上させる目的で、フラー
レンC−60を添加する等の提案がなされてきた(岩佐
義宏、固体物理31,909(1996))。
【0007】しかしながら、シリコーンを添加したレジ
スト材料では十分な解像性が得られない場合が多く、ま
たパターン形状等もノボラック系レジスト材料に比べ劣
る等の欠点があった。
スト材料では十分な解像性が得られない場合が多く、ま
たパターン形状等もノボラック系レジスト材料に比べ劣
る等の欠点があった。
【0008】また、フラーレンC−60をレジスト材料
に添加しようとしても、レジスト溶剤に満足に溶解させ
ることが難しく、レジスト材料の耐熱性を十分に向上さ
せる程には十分量を添加できない場合が多く、しかもフ
ラーレンC−60が非常に高価な材料であるため、レジ
スト材料のコストアップ要因となっていた。
に添加しようとしても、レジスト溶剤に満足に溶解させ
ることが難しく、レジスト材料の耐熱性を十分に向上さ
せる程には十分量を添加できない場合が多く、しかもフ
ラーレンC−60が非常に高価な材料であるため、レジ
スト材料のコストアップ要因となっていた。
【0009】更に、最近になり、相互貫通網目構造[I
nter PenetrationNetwork(I
PN)]と呼称される技術が出現し、従来では考えられ
なかった分子レベルでの有機−無機ハイブリッド技術が
可能になってきており、各種高分子材料と分子レベルの
シリカを共有結合を介さずに均一に混合することが行わ
れ出している。特に高分子材料としては、ポリ(2−メ
チル−オキサゾリン)、ポリ(N−ビニルピロリド
ン)、又はポリ(N,N−ジメチルアクリルアミド)な
どのアミド基を持ったポリマーでアルコキシシランをゾ
ル−ゲル加水分解したシリカとポリマーハイブリッド中
で水素結合し易いもので成功を収めている(Y.Chu
jo,T.Saegusa,Adv.Sci.,10
0,11(1992);「熱硬化性樹脂」Vol.1
6,No.2(1995),31−36頁;「日本接着
学会誌」Vol.33,No.8(1997),16−
21頁)。
nter PenetrationNetwork(I
PN)]と呼称される技術が出現し、従来では考えられ
なかった分子レベルでの有機−無機ハイブリッド技術が
可能になってきており、各種高分子材料と分子レベルの
シリカを共有結合を介さずに均一に混合することが行わ
れ出している。特に高分子材料としては、ポリ(2−メ
チル−オキサゾリン)、ポリ(N−ビニルピロリド
ン)、又はポリ(N,N−ジメチルアクリルアミド)な
どのアミド基を持ったポリマーでアルコキシシランをゾ
ル−ゲル加水分解したシリカとポリマーハイブリッド中
で水素結合し易いもので成功を収めている(Y.Chu
jo,T.Saegusa,Adv.Sci.,10
0,11(1992);「熱硬化性樹脂」Vol.1
6,No.2(1995),31−36頁;「日本接着
学会誌」Vol.33,No.8(1997),16−
21頁)。
【0010】しかし、これまでポリマーとしてノボラッ
ク樹脂を用いた有機−無機ポリマーハイブリッドは報告
されていない。
ク樹脂を用いた有機−無機ポリマーハイブリッドは報告
されていない。
【0011】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、レジスト耐熱性が向上し、レジスト形状の変化が起
こりにくく、しかもレジスト耐ドライエッチング性が向
上したレジスト材料及びその製造方法を提供することを
目的とする。
で、レジスト耐熱性が向上し、レジスト形状の変化が起
こりにくく、しかもレジスト耐ドライエッチング性が向
上したレジスト材料及びその製造方法を提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結
果、アルカリ可溶性樹脂にゾル−ゲル反応によってシリ
カ成分を分子レベルで分散させ、アルカリ可溶性樹脂と
このシリカ成分とが網目状に絡まり合ったシリカ−アル
カリ可溶性樹脂ハイブリッド材料を用いることにより、
従来のレジスト材料の種々の欠点を補うことができるこ
とを知見した。即ち、従来の手法ではシリカをレジスト
材料中に均一に充填することはできず、レジスト材料に
添加しても時間が経てばシリカが沈殿して均一なレジス
ト材料とすることはできないものであったが、上記シリ
カ−アルカリ可溶性樹脂ハイブリッド材料を用いること
によって、シリカ成分が沈殿するような不都合もなく、
アルカリ可溶性樹脂と分子レベルで均一に分散したレジ
スト材料が得られること、この方法がレジスト解像特性
を損なわずにかつ従来のレジスト材料の欠点である耐熱
性、密着性、耐ドライエッチング性等を改善できる手法
であることを確認し、本発明を完成させた。
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結
果、アルカリ可溶性樹脂にゾル−ゲル反応によってシリ
カ成分を分子レベルで分散させ、アルカリ可溶性樹脂と
このシリカ成分とが網目状に絡まり合ったシリカ−アル
カリ可溶性樹脂ハイブリッド材料を用いることにより、
従来のレジスト材料の種々の欠点を補うことができるこ
とを知見した。即ち、従来の手法ではシリカをレジスト
材料中に均一に充填することはできず、レジスト材料に
添加しても時間が経てばシリカが沈殿して均一なレジス
ト材料とすることはできないものであったが、上記シリ
カ−アルカリ可溶性樹脂ハイブリッド材料を用いること
によって、シリカ成分が沈殿するような不都合もなく、
アルカリ可溶性樹脂と分子レベルで均一に分散したレジ
スト材料が得られること、この方法がレジスト解像特性
を損なわずにかつ従来のレジスト材料の欠点である耐熱
性、密着性、耐ドライエッチング性等を改善できる手法
であることを確認し、本発明を完成させた。
【0013】従って、本発明は、下記のレジスト材料及
びその製造方法を提供する。 [請求項1] アルカリ可溶性樹脂をアルコール類に溶
解すると共に、下記式(1) RnSi(OR’)4-n (1) (式中、R及びR’は互いに同一又は異種の一価炭化水
素基を示し、nは0、1又は2である。)で表されるオ
ルガノオキシシランを添加して水分の存在下にゾル−ゲ
ル反応させることにより得られる、シリカ成分がアルカ
リ可溶性樹脂に分子レベルで分散され、これに網目状に
絡まり合ったシリカ−アルカリ可溶性樹脂ハイブリッド
材料と、感光剤とを含有することを特徴とするポジ型レ
ジスト材料。 [請求項2] 感光剤が1,2−ナフトキノンジアジド
化合物である請求項1記載のポジ型レジスト材料。 [請求項3] アルカリ可溶性樹脂をアルコール類に溶
解すると共に、下記式(1) RnSi(OR’)4-n (1) (式中、R及びR’は互いに同一又は異種の一価炭化水
素基を示し、nは0、1又は2である。)で表されるオ
ルガノオキシシランを添加して水分の存在下にゾル−ゲ
ル反応させることにより得られる、シリカ成分がアルカ
リ可溶性樹脂に分子レベルで分散され、これに網目状に
絡まり合い、かつアルカリ可溶性樹脂に感光基が導入さ
れたシリカ−アルカリ可溶性樹脂ハイブリッド材料を含
有することを特徴とするポジ型レジスト材料。 [請求項4] 感光基が1,2−ナフトキノンジアジド
基である請求項3記載のポジ型レジスト材料。 [請求項5] アルカリ可溶性樹脂がアルカリ可溶性ノ
ボラック樹脂である請求項1乃至4のいずれか1項記載
のポジ型レジスト材料。 [請求項6] アルカリ可溶性樹脂及び感光剤を含むレ
ジスト材料又は感光基が導入されたアルカリ可溶性樹脂
を含むレジスト材料をアルコール類に溶解すると共に、
下記式(1) RnSi(OR’)4-n (1) (式中、R及びR’は互いに同一又は異種の一価炭化水
素基を示し、nは0、1又は2である。)で表されるオ
ルガノオキシシランを添加して水分の存在下にゾル−ゲ
ル反応させた後、生成したアルコール分と水分を除去し
て、シリカ成分がアルカリ可溶性樹脂に分子レベルで分
散され、これに網目状に絡まり合ったシリカ−アルカリ
可溶性樹脂ハイブリッド材料を得ることを特徴とするポ
ジ型レジスト材料の製造方法。 [請求項7] アルカリ可溶性樹脂をアルコール類に溶
解すると共に、下記式(1) RnSi(OR’)4-n (1) (式中、R及びR’は互いに同一又は異種の一価炭化水
素基を示し、nは0、1又は2である。)で表されるオ
ルガノオキシシランを添加して水分の存在下にゾル−ゲ
ル反応させた後、生成したアルコール分と水分を除去し
て、シリカ成分がアルカリ可溶性樹脂に分子レベルで分
散され、これに網目状に絡まり合ったシリカ−アルカリ
可溶性樹脂ハイブリッド材料を得た後、このハイブリッ
ド材料に感光剤を添加するか又はこのハイブリッド材料
の樹脂に感光基を導入することを特徴とするポジ型レジ
スト材料の製造方法。 [請求項8] シリカ−アルカリ可溶性樹脂ハイブリッ
ド材料の樹脂に下記式(2)で表される1,2−ナフト
キノンジアジドスルフォニルクロライドを縮合させて、
上記樹脂に感光基を導入することを特徴とする請求項7
記載のポジ型レジスト材料の製造方法。
びその製造方法を提供する。 [請求項1] アルカリ可溶性樹脂をアルコール類に溶
解すると共に、下記式(1) RnSi(OR’)4-n (1) (式中、R及びR’は互いに同一又は異種の一価炭化水
素基を示し、nは0、1又は2である。)で表されるオ
ルガノオキシシランを添加して水分の存在下にゾル−ゲ
ル反応させることにより得られる、シリカ成分がアルカ
リ可溶性樹脂に分子レベルで分散され、これに網目状に
絡まり合ったシリカ−アルカリ可溶性樹脂ハイブリッド
材料と、感光剤とを含有することを特徴とするポジ型レ
ジスト材料。 [請求項2] 感光剤が1,2−ナフトキノンジアジド
化合物である請求項1記載のポジ型レジスト材料。 [請求項3] アルカリ可溶性樹脂をアルコール類に溶
解すると共に、下記式(1) RnSi(OR’)4-n (1) (式中、R及びR’は互いに同一又は異種の一価炭化水
素基を示し、nは0、1又は2である。)で表されるオ
ルガノオキシシランを添加して水分の存在下にゾル−ゲ
ル反応させることにより得られる、シリカ成分がアルカ
リ可溶性樹脂に分子レベルで分散され、これに網目状に
絡まり合い、かつアルカリ可溶性樹脂に感光基が導入さ
れたシリカ−アルカリ可溶性樹脂ハイブリッド材料を含
有することを特徴とするポジ型レジスト材料。 [請求項4] 感光基が1,2−ナフトキノンジアジド
基である請求項3記載のポジ型レジスト材料。 [請求項5] アルカリ可溶性樹脂がアルカリ可溶性ノ
ボラック樹脂である請求項1乃至4のいずれか1項記載
のポジ型レジスト材料。 [請求項6] アルカリ可溶性樹脂及び感光剤を含むレ
ジスト材料又は感光基が導入されたアルカリ可溶性樹脂
を含むレジスト材料をアルコール類に溶解すると共に、
下記式(1) RnSi(OR’)4-n (1) (式中、R及びR’は互いに同一又は異種の一価炭化水
素基を示し、nは0、1又は2である。)で表されるオ
ルガノオキシシランを添加して水分の存在下にゾル−ゲ
ル反応させた後、生成したアルコール分と水分を除去し
て、シリカ成分がアルカリ可溶性樹脂に分子レベルで分
散され、これに網目状に絡まり合ったシリカ−アルカリ
可溶性樹脂ハイブリッド材料を得ることを特徴とするポ
ジ型レジスト材料の製造方法。 [請求項7] アルカリ可溶性樹脂をアルコール類に溶
解すると共に、下記式(1) RnSi(OR’)4-n (1) (式中、R及びR’は互いに同一又は異種の一価炭化水
素基を示し、nは0、1又は2である。)で表されるオ
ルガノオキシシランを添加して水分の存在下にゾル−ゲ
ル反応させた後、生成したアルコール分と水分を除去し
て、シリカ成分がアルカリ可溶性樹脂に分子レベルで分
散され、これに網目状に絡まり合ったシリカ−アルカリ
可溶性樹脂ハイブリッド材料を得た後、このハイブリッ
ド材料に感光剤を添加するか又はこのハイブリッド材料
の樹脂に感光基を導入することを特徴とするポジ型レジ
スト材料の製造方法。 [請求項8] シリカ−アルカリ可溶性樹脂ハイブリッ
ド材料の樹脂に下記式(2)で表される1,2−ナフト
キノンジアジドスルフォニルクロライドを縮合させて、
上記樹脂に感光基を導入することを特徴とする請求項7
記載のポジ型レジスト材料の製造方法。
【0014】
【化4】
[請求項9] シリカ−アルカリ可溶性樹脂ハイブリッ
ド材料に感光剤として1,2−ナフトキノンジアジド化
合物を添加することを特徴とする請求項7記載のポジ型
レジスト材料の製造方法。 [請求項10] アルカリ可溶性樹脂が下記式(3)で
表されるアルカリ可溶性ノボラック樹脂である請求項6
乃至9のいずれか1項記載のポジ型レジスト材料の製造
方法。
ド材料に感光剤として1,2−ナフトキノンジアジド化
合物を添加することを特徴とする請求項7記載のポジ型
レジスト材料の製造方法。 [請求項10] アルカリ可溶性樹脂が下記式(3)で
表されるアルカリ可溶性ノボラック樹脂である請求項6
乃至9のいずれか1項記載のポジ型レジスト材料の製造
方法。
【0015】
【化5】
(式中、pは1〜3の平均値であり、qはポリスチレン
換算平均分子量を500〜30000とする数であ
る。)
換算平均分子量を500〜30000とする数であ
る。)
【0016】[請求項11] 上記式(1)で表される
オルガノオキシシランと、下記式(4)で表されるフェ
ノール類とを、下記式(5) R”CHO (5) (式中、R”は水素原子又は一価炭化水素基である。)
で表されるアルデヒド類の存在下に酸触媒により同時に
脱水縮合反応及びゾル−ゲル反応させて、シリカ−アル
カリ可溶性樹脂ハイブリッド材料を得ることを特徴とす
るポジ型レジスト材料の製造方法。
オルガノオキシシランと、下記式(4)で表されるフェ
ノール類とを、下記式(5) R”CHO (5) (式中、R”は水素原子又は一価炭化水素基である。)
で表されるアルデヒド類の存在下に酸触媒により同時に
脱水縮合反応及びゾル−ゲル反応させて、シリカ−アル
カリ可溶性樹脂ハイブリッド材料を得ることを特徴とす
るポジ型レジスト材料の製造方法。
【0017】
【化6】
(式中、pは1〜3の平均値である。)
【0018】[請求項12] シリカ−アルカリ可溶性
樹脂ハイブリッド材料の樹脂に上記式(2)で表される
1,2−ナフトキノンジアジドスルフォニルクロライド
を縮合させて、上記縮合反応で得られた樹脂に感光基を
導入することを特徴とする請求項11記載のポジ型レジ
スト材料の製造方法。 [請求項13] シリカ−アルカリ可溶性樹脂ハイブリ
ッド材料に感光剤として1,2−ナフトキノンジアジド
化合物を添加することを特徴とする請求項11記載のポ
ジ型レジスト材料の製造方法。
樹脂ハイブリッド材料の樹脂に上記式(2)で表される
1,2−ナフトキノンジアジドスルフォニルクロライド
を縮合させて、上記縮合反応で得られた樹脂に感光基を
導入することを特徴とする請求項11記載のポジ型レジ
スト材料の製造方法。 [請求項13] シリカ−アルカリ可溶性樹脂ハイブリ
ッド材料に感光剤として1,2−ナフトキノンジアジド
化合物を添加することを特徴とする請求項11記載のポ
ジ型レジスト材料の製造方法。
【0019】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
【0020】本発明のレジスト材料は、アルカリ可溶性
樹脂とゾル−ゲル反応で得られたシリカ成分とが網目状
に絡まり合ったシリカ−アルカリ可溶性樹脂ハイブリッ
ド材料を含有するものである。
樹脂とゾル−ゲル反応で得られたシリカ成分とが網目状
に絡まり合ったシリカ−アルカリ可溶性樹脂ハイブリッ
ド材料を含有するものである。
【0021】この場合、アルカリ可溶性樹脂としては、
ノボラック樹脂、ポリヒドロキシスチレン樹脂、ポリサ
ルフォン樹脂、ポリビニルアルコールなどを挙げること
ができるが、アルカリ可溶性ノボラック樹脂、特に下記
式(3)で表わされるアルカリ可溶性ノボラック樹脂が
好適に用いられる。
ノボラック樹脂、ポリヒドロキシスチレン樹脂、ポリサ
ルフォン樹脂、ポリビニルアルコールなどを挙げること
ができるが、アルカリ可溶性ノボラック樹脂、特に下記
式(3)で表わされるアルカリ可溶性ノボラック樹脂が
好適に用いられる。
【0022】
【化7】
(式中、pは1〜3の平均値であり、qはポリスチレン
換算平均分子量を500〜30000とする数であ
る。)
換算平均分子量を500〜30000とする数であ
る。)
【0023】一方、シリカ成分としては、下記式(1)
RnSi(OR’)4-n (1)
(式中、R及びR’は互いに同一又は異種の一価炭化水
素基を示し、nは0、1又は2である。)で表されるオ
ルガノオキシシランのゾル−ゲル反応によって得られた
ものが用いられる。
素基を示し、nは0、1又は2である。)で表されるオ
ルガノオキシシランのゾル−ゲル反応によって得られた
ものが用いられる。
【0024】即ち、本発明において、シリカ成分は、S
iO2のみを構成単位とするものに限らず、RSiO3/2
を構成単位とするもの、SiO2単位とRSiO3/2単位
及び/又はR2SiO単位とからなるもの、RSiO3/2
単位とR2SiO単位とからなるもの等を意味し、下記
平均組成式 RaSiO(4-a)/2 (式中、Rは上記と同じであり、aは0〜1.5の数で
ある。)で表わされる網状構造のものであり、通常、重
量平均分子量は500〜100,000である。
iO2のみを構成単位とするものに限らず、RSiO3/2
を構成単位とするもの、SiO2単位とRSiO3/2単位
及び/又はR2SiO単位とからなるもの、RSiO3/2
単位とR2SiO単位とからなるもの等を意味し、下記
平均組成式 RaSiO(4-a)/2 (式中、Rは上記と同じであり、aは0〜1.5の数で
ある。)で表わされる網状構造のものであり、通常、重
量平均分子量は500〜100,000である。
【0025】この場合、上記シリカ成分(シリカゾル)
は、上記アルカリ可溶性樹脂に分子レベルで分散され、
これに網目状に絡まり合って含有されるものであるが、
シリカ成分の含有量は、上記アルカリ可溶性樹脂100
重量部に対して1〜30重量部、特に3〜20重量部で
あることが好ましい。1重量部より少ないと、本発明の
目的を達成し得ず、30重量部より多いと塗布均一性が
劣化すると同時に解像力の劣化が顕著になるおそれがあ
る。
は、上記アルカリ可溶性樹脂に分子レベルで分散され、
これに網目状に絡まり合って含有されるものであるが、
シリカ成分の含有量は、上記アルカリ可溶性樹脂100
重量部に対して1〜30重量部、特に3〜20重量部で
あることが好ましい。1重量部より少ないと、本発明の
目的を達成し得ず、30重量部より多いと塗布均一性が
劣化すると同時に解像力の劣化が顕著になるおそれがあ
る。
【0026】本発明のレジスト材料は、上記シリカ−ア
ルカリ可溶性樹脂ハイブリッド材料を主剤として含有す
ることができるが、このレジスト材料には、感光剤を配
合するか、又は上記アルカリ可溶性樹脂に感光基を導入
したものを用いることができる。
ルカリ可溶性樹脂ハイブリッド材料を主剤として含有す
ることができるが、このレジスト材料には、感光剤を配
合するか、又は上記アルカリ可溶性樹脂に感光基を導入
したものを用いることができる。
【0027】ここで、本発明で使用される感光剤は1,
2−キノンジアジド化合物が好ましく、特に限定される
ものではないが、例えば、1,2−ナフトキノンジアジ
ド−4−スルホン酸エステル、1,2−ナフトキノンジ
アジド−5−スルホン酸エステル等を挙げることができ
る。その配合量は、上記アルカリ可溶性ノボラック樹脂
100重量部に対して5〜50重量部、特に10〜40
重量部とすることができる。
2−キノンジアジド化合物が好ましく、特に限定される
ものではないが、例えば、1,2−ナフトキノンジアジ
ド−4−スルホン酸エステル、1,2−ナフトキノンジ
アジド−5−スルホン酸エステル等を挙げることができ
る。その配合量は、上記アルカリ可溶性ノボラック樹脂
100重量部に対して5〜50重量部、特に10〜40
重量部とすることができる。
【0028】また、感光基としては、ナフトキノンジア
ジド基が好ましいが、これに限られるものではない。具
体的に感光基が導入されたノボラック樹脂としては、上
記式(3)のアルカリ可溶性ノボラック樹脂のOH基の
水素原子の1〜50モル%、特に3〜30モル%を感光
基、特にナフトキノンジアジド基で置換したものを挙げ
ることができる。
ジド基が好ましいが、これに限られるものではない。具
体的に感光基が導入されたノボラック樹脂としては、上
記式(3)のアルカリ可溶性ノボラック樹脂のOH基の
水素原子の1〜50モル%、特に3〜30モル%を感光
基、特にナフトキノンジアジド基で置換したものを挙げ
ることができる。
【0029】なお、本発明のレジスト材料は、通常、有
機溶剤に溶解して用いられる。この場合、有機溶剤とし
ては、エチルセロソルブアセテート等のセロソルブ類
や、乳酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素類などの1種又は2種
以上を使用し得る。
機溶剤に溶解して用いられる。この場合、有機溶剤とし
ては、エチルセロソルブアセテート等のセロソルブ類
や、乳酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素類などの1種又は2種
以上を使用し得る。
【0030】また、本発明のレジスト材料には、添加剤
としてレベリング剤、各種界面活性剤、染料等を添加す
ることができる。
としてレベリング剤、各種界面活性剤、染料等を添加す
ることができる。
【0031】本発明の上記シリカ−アルカリ可溶性樹脂
ハイブリッド材料或いはレジスト材料は、下記方法によ
り調製することができる。第1方法 上述したアルカリ可溶性樹脂を主成分とするレジスト材
料をアルコール類に溶解させ、これに下記式(1) RnSi(OR’)4-n (1) (式中、R及びR’は互いに同一又は異種の一価炭化水
素基を示し、nは0、1又は2である。)で表されるオ
ルガノオキシシランを添加して水分の存在下にゾル−ゲ
ル反応させた後、生成したアルコール分と水分を除去
し、上記アルカリ可溶性樹脂と上記オルガノオキシシラ
ンとからハイブリッド材料を得る。
ハイブリッド材料或いはレジスト材料は、下記方法によ
り調製することができる。第1方法 上述したアルカリ可溶性樹脂を主成分とするレジスト材
料をアルコール類に溶解させ、これに下記式(1) RnSi(OR’)4-n (1) (式中、R及びR’は互いに同一又は異種の一価炭化水
素基を示し、nは0、1又は2である。)で表されるオ
ルガノオキシシランを添加して水分の存在下にゾル−ゲ
ル反応させた後、生成したアルコール分と水分を除去
し、上記アルカリ可溶性樹脂と上記オルガノオキシシラ
ンとからハイブリッド材料を得る。
【0032】ここで使用するレジスト材料としては、市
販のノボラック系ポジ型レジスト材料などを挙げること
ができる。また、このレジスト材料には、上述した感光
剤などが含有されていてもよく、或いはアルカリ可溶性
樹脂に感光基が導入されているものでもよい。
販のノボラック系ポジ型レジスト材料などを挙げること
ができる。また、このレジスト材料には、上述した感光
剤などが含有されていてもよく、或いはアルカリ可溶性
樹脂に感光基が導入されているものでもよい。
【0033】本発明においては、このようなレジスト材
料をメタノールやエタノールのような好ましくは炭素数
1〜8のアルコール類に溶解させてから、式(1)で表
されるオルガノオキシシラン類を系中に添加し、室温で
オルガノオキシシランを加水分解するに十分な水分を滴
下してゾル−ゲル反応を行い、オルガノオキシシランを
シリカに変える。なお、ゾル−ゲル反応は常法によって
行うことができる。
料をメタノールやエタノールのような好ましくは炭素数
1〜8のアルコール類に溶解させてから、式(1)で表
されるオルガノオキシシラン類を系中に添加し、室温で
オルガノオキシシランを加水分解するに十分な水分を滴
下してゾル−ゲル反応を行い、オルガノオキシシランを
シリカに変える。なお、ゾル−ゲル反応は常法によって
行うことができる。
【0034】このとき、触媒として塩酸、パラトルエン
スルホン酸等の酸を加えても良いが、ノボラックの水酸
基が本質的には酸性であり、必ずしも追加の酸を加えな
くても良い。
スルホン酸等の酸を加えても良いが、ノボラックの水酸
基が本質的には酸性であり、必ずしも追加の酸を加えな
くても良い。
【0035】炭素数1〜8のアルコール類に溶かしてか
らオルガノオキシシランをゾル−ゲル反応させる理由
は、レジスト材料を均一に溶解させてからゾル−ゲル反
応をさせるために、レジスト材料中の樹脂と分子レベル
のシリカとが相互に貫通し絡み合ったポリマー同士とし
て分子レベルで均一に混じることができるためである。
らオルガノオキシシランをゾル−ゲル反応させる理由
は、レジスト材料を均一に溶解させてからゾル−ゲル反
応をさせるために、レジスト材料中の樹脂と分子レベル
のシリカとが相互に貫通し絡み合ったポリマー同士とし
て分子レベルで均一に混じることができるためである。
【0036】なお、上記式(1)において、Rの一価炭
化水素基としては、特に炭素数1〜8のアルキル基、炭
素数6〜10のフェニル基、トリル基等のアリール基、
炭素数7〜12のベンジル基、フェニルエチル基等のア
ラルキル基などが挙げられ、また、R’の一価炭化水素
基としては、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8
のビニル基、プロペニル基、ブテニル基等のアルケニル
基、上記と同様の炭素数6〜10のアリール基、炭素数
7〜12のアラルキル基、更に炭素数2〜8のメトキシ
メチル基、エトキシメチル基、メトキシエチル基、エト
キシエチル基等のアルコキシアルキル基などが挙げられ
る。
化水素基としては、特に炭素数1〜8のアルキル基、炭
素数6〜10のフェニル基、トリル基等のアリール基、
炭素数7〜12のベンジル基、フェニルエチル基等のア
ラルキル基などが挙げられ、また、R’の一価炭化水素
基としては、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8
のビニル基、プロペニル基、ブテニル基等のアルケニル
基、上記と同様の炭素数6〜10のアリール基、炭素数
7〜12のアラルキル基、更に炭素数2〜8のメトキシ
メチル基、エトキシメチル基、メトキシエチル基、エト
キシエチル基等のアルコキシアルキル基などが挙げられ
る。
【0037】また、式(1)のオルガノオキシシランの
添加量は、生成されるシリカ成分がこのシリカ成分を除
くレジスト材料中の固形分に対して1〜30重量%とな
る量であることが好ましい。
添加量は、生成されるシリカ成分がこのシリカ成分を除
くレジスト材料中の固形分に対して1〜30重量%とな
る量であることが好ましい。
【0038】このようにしてできた相互貫通網目構造
(IPN)のレジスト材料から、溶剤に使用したアルコ
ールやゾル−ゲル反応で生成したアルコール及び余分の
水を溜去することにより、レジスト材料として使用する
ことができる。これらのアルコールや水分を溜去するに
は40℃以下の温度で減圧蒸留するのが好ましい。この
とき、温度を上げすぎると、感光基のナフトキノンジア
ジド基が分解反応し、レジスト材料としての特性が損な
われる可能性があるためである。
(IPN)のレジスト材料から、溶剤に使用したアルコ
ールやゾル−ゲル反応で生成したアルコール及び余分の
水を溜去することにより、レジスト材料として使用する
ことができる。これらのアルコールや水分を溜去するに
は40℃以下の温度で減圧蒸留するのが好ましい。この
とき、温度を上げすぎると、感光基のナフトキノンジア
ジド基が分解反応し、レジスト材料としての特性が損な
われる可能性があるためである。
【0039】第2方法
アルカリ可溶性樹脂、例えば上述した式(3)で表され
るノボラック樹脂をメタノールやエタノールのような好
ましくは炭素数1〜8のアルコール類に溶かし、更に式
(1)で表されるオルガノオキシシラン類を添加し、そ
こへ十分な水分を混合滴下し、ゾル−ゲル反応を行う。
その後、溶剤に使用したアルコールや生成したアルコー
ル及び余分な水分を溜去し、アルカリ可溶性樹脂とシリ
カが相互に分子レベルで貫通した網目構造物を得、この
シリカ−アルカリ可溶性樹脂ハイブリッド材料を使用す
る。
るノボラック樹脂をメタノールやエタノールのような好
ましくは炭素数1〜8のアルコール類に溶かし、更に式
(1)で表されるオルガノオキシシラン類を添加し、そ
こへ十分な水分を混合滴下し、ゾル−ゲル反応を行う。
その後、溶剤に使用したアルコールや生成したアルコー
ル及び余分な水分を溜去し、アルカリ可溶性樹脂とシリ
カが相互に分子レベルで貫通した網目構造物を得、この
シリカ−アルカリ可溶性樹脂ハイブリッド材料を使用す
る。
【0040】この場合、このシリカ−アルカリ可溶性樹
脂ハイブリッド材料に式(2)で表される1,2−ナフ
トキノンジアジドスルホニルクロライドを塩基性触媒で
縮合反応させ、感光基を樹脂に直接導入し、これを有機
溶剤に溶解させ、レジスト材料とすることができる。
脂ハイブリッド材料に式(2)で表される1,2−ナフ
トキノンジアジドスルホニルクロライドを塩基性触媒で
縮合反応させ、感光基を樹脂に直接導入し、これを有機
溶剤に溶解させ、レジスト材料とすることができる。
【0041】
【化8】
【0042】感光基を樹脂に直接導入する方法は、上記
ハイブリッド材料100重量部をアセトンや1,4−ジ
オキサン等の水溶性の極性溶剤200〜600重量部に
溶解し、更に式(2)で表される1,2−ナフトキノン
ジアジドスルホニルクロライド3〜80重量部を溶解
し、室温常圧下で好ましくはトリエチルアミンや1,4
−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABC
O)等のアミン化合物を縮合触媒として1,2−ナフト
キノンジアジドスルホニルクロライド1モルに対して1
〜2モルの割合で滴下していく方法が好ましい。反応
後、0.1規定程度の塩酸水中に反応生成物を投入する
と、過剰の縮合触媒が塩酸塩となって水中に溶けだし、
更に感光基が直接導入された樹脂が水に溶けないため沈
殿物として析出する。この沈殿物を水洗したり、再沈殿
したりして精製を繰り返し、この沈殿物を乳酸エチルや
プロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PG
MEA)等のレジスト溶剤に溶かしてポジ型レジスト材
料を得ることができる。
ハイブリッド材料100重量部をアセトンや1,4−ジ
オキサン等の水溶性の極性溶剤200〜600重量部に
溶解し、更に式(2)で表される1,2−ナフトキノン
ジアジドスルホニルクロライド3〜80重量部を溶解
し、室温常圧下で好ましくはトリエチルアミンや1,4
−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABC
O)等のアミン化合物を縮合触媒として1,2−ナフト
キノンジアジドスルホニルクロライド1モルに対して1
〜2モルの割合で滴下していく方法が好ましい。反応
後、0.1規定程度の塩酸水中に反応生成物を投入する
と、過剰の縮合触媒が塩酸塩となって水中に溶けだし、
更に感光基が直接導入された樹脂が水に溶けないため沈
殿物として析出する。この沈殿物を水洗したり、再沈殿
したりして精製を繰り返し、この沈殿物を乳酸エチルや
プロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PG
MEA)等のレジスト溶剤に溶かしてポジ型レジスト材
料を得ることができる。
【0043】この精製を繰り返す間も、上記ハイブリッ
ド材料は、分離することなく、お互いが網目構造をと
り、分子レベルで絡み合っている。
ド材料は、分離することなく、お互いが網目構造をと
り、分子レベルで絡み合っている。
【0044】従って、得られたレジスト材料は、分子レ
ベルのシリカがレジスト材料中に均一に充填された構造
になっている。
ベルのシリカがレジスト材料中に均一に充填された構造
になっている。
【0045】また、アルカリ可溶性樹脂、例えば上述し
た式(3)で表されるノボラック樹脂をメタノールやエ
タノールのような好ましくは炭素数1〜8のアルコール
類に溶かし、更に式(1)で表されるオルガノオキシシ
ランを添加し、そこへ十分な水分を混合滴下し、ゾル−
ゲル反応を行い、その後、溶剤に使用したアルコールや
生成したアルコール及び余分な水分を溜去し、アルカリ
可溶性樹脂とシリカが相互に分子レベルで貫通した網目
構造物を得、別途用意したg線用或いはi線用の感光剤
PAC(Photo Active Compoun
d)、好ましくは1,2−キノンジアジド化合物とこの
網目構造のシリカ−アルカリ可溶性樹脂ハイブリッド材
料とを、エチルセロソルブアセテートや乳酸エチル等の
レジスト溶剤に溶かしフォトレジスト材料を調製するこ
ともできる。
た式(3)で表されるノボラック樹脂をメタノールやエ
タノールのような好ましくは炭素数1〜8のアルコール
類に溶かし、更に式(1)で表されるオルガノオキシシ
ランを添加し、そこへ十分な水分を混合滴下し、ゾル−
ゲル反応を行い、その後、溶剤に使用したアルコールや
生成したアルコール及び余分な水分を溜去し、アルカリ
可溶性樹脂とシリカが相互に分子レベルで貫通した網目
構造物を得、別途用意したg線用或いはi線用の感光剤
PAC(Photo Active Compoun
d)、好ましくは1,2−キノンジアジド化合物とこの
網目構造のシリカ−アルカリ可溶性樹脂ハイブリッド材
料とを、エチルセロソルブアセテートや乳酸エチル等の
レジスト溶剤に溶かしフォトレジスト材料を調製するこ
ともできる。
【0046】第3方法
式(1)で表されるアルコキシシラン類と、式(4)で
表されるフェノール類とを、式(5)で表されるアルデ
ヒド類の存在下に、酸触媒により、同時に脱水縮合反応
及びゾル−ゲル反応させて、シリカ−アルカリ可溶性樹
脂ハイブリッド材料を得る。
表されるフェノール類とを、式(5)で表されるアルデ
ヒド類の存在下に、酸触媒により、同時に脱水縮合反応
及びゾル−ゲル反応させて、シリカ−アルカリ可溶性樹
脂ハイブリッド材料を得る。
【0047】
【化9】
(式中、pは1〜3の平均値である。)
R”CHO (5)
(式中、R”は水素原子又は一価炭化水素基であり、こ
の一価炭化水素基としては、上記Rと同様のものを挙げ
ることができる。)
の一価炭化水素基としては、上記Rと同様のものを挙げ
ることができる。)
【0048】なお、式(4)で表されるフェノール類と
してはフェノール、m−クレゾール、p−クレゾール、
2,3−キシレノール、2,4−キシレノール、2,5
−キシレノール、3,4−キシレノール、3,5−キシ
レノール、2,3,6−トリメチルフェノール等であ
る。これらのフェノール類を混合して使用しても良い。
してはフェノール、m−クレゾール、p−クレゾール、
2,3−キシレノール、2,4−キシレノール、2,5
−キシレノール、3,4−キシレノール、3,5−キシ
レノール、2,3,6−トリメチルフェノール等であ
る。これらのフェノール類を混合して使用しても良い。
【0049】式(5)で表されるアルデヒド類として
は、例えばホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、
フルフラール、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒド等
を挙げることができるが、好ましくはホルムアルデヒド
を用いる。
は、例えばホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、
フルフラール、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒド等
を挙げることができるが、好ましくはホルムアルデヒド
を用いる。
【0050】酸性触媒としては、塩酸、硝酸、硫酸等の
無機酸、蟻酸、蓚酸、酢酸等の有機酸が使用される。
無機酸、蟻酸、蓚酸、酢酸等の有機酸が使用される。
【0051】上記アルデヒドの使用量は、上記フェノー
ル類1モルに対して0.7〜3モル、使用する式(1)
のオルガノオキシシラン類は、上記フェノール類1モル
に対して0.01〜0.3モル、上記酸性触媒の使用量
は上記オルガノオキシシラン類モノマーとフェノール類
モノマーの和で1モルに対して、1×10-4〜5×10
-3モルが一般的である。また、反応温度は通常70〜1
30℃である。
ル類1モルに対して0.7〜3モル、使用する式(1)
のオルガノオキシシラン類は、上記フェノール類1モル
に対して0.01〜0.3モル、上記酸性触媒の使用量
は上記オルガノオキシシラン類モノマーとフェノール類
モノマーの和で1モルに対して、1×10-4〜5×10
-3モルが一般的である。また、反応温度は通常70〜1
30℃である。
【0052】本方法においては、上記第2方法と同様に
して、得られたハイブリッド材料の樹脂に感光基を導入
することができる。
して、得られたハイブリッド材料の樹脂に感光基を導入
することができる。
【0053】この場合、得られたハイブリッド材料10
0重量部をアセトン、1,4−ジオキサン等の極性の高
い溶剤200〜600重量部に溶かす。更に、1,2−
ナフトキノンジアジドスルホニルクロライドを3〜80
重量部加えて溶解し、1,2−ナフトキノンジアジドス
ルホニルクロライド1モルに対して1〜2モルの割合で
脱塩酸縮合触媒としてトリエチルアミン、DABCO、
1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセ
ン(DBU)等のアミンを滴下し、反応させることが好
適である。
0重量部をアセトン、1,4−ジオキサン等の極性の高
い溶剤200〜600重量部に溶かす。更に、1,2−
ナフトキノンジアジドスルホニルクロライドを3〜80
重量部加えて溶解し、1,2−ナフトキノンジアジドス
ルホニルクロライド1モルに対して1〜2モルの割合で
脱塩酸縮合触媒としてトリエチルアミン、DABCO、
1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセ
ン(DBU)等のアミンを滴下し、反応させることが好
適である。
【0054】反応後、0.1規定程度の塩酸水中に反応
生成物を投入すると、過剰の縮合触媒が塩酸塩となり水
中に溶けだし、更に感光基が直接導入された樹脂が水に
溶けないため沈殿物として析出する。この沈殿物を水洗
したり、再沈殿したりして精製を繰り返し、この沈殿物
を乳酸エチルやPGMEA等のレジスト溶剤に溶かして
ポジ型レジスト材料を得ることができる。
生成物を投入すると、過剰の縮合触媒が塩酸塩となり水
中に溶けだし、更に感光基が直接導入された樹脂が水に
溶けないため沈殿物として析出する。この沈殿物を水洗
したり、再沈殿したりして精製を繰り返し、この沈殿物
を乳酸エチルやPGMEA等のレジスト溶剤に溶かして
ポジ型レジスト材料を得ることができる。
【0055】この精製を繰り返す間も、ハイブリッド材
料は、シリカとノボラック樹脂が分離することなく、お
互いが網目構造をとり、分子レベルで絡み合っている。
料は、シリカとノボラック樹脂が分離することなく、お
互いが網目構造をとり、分子レベルで絡み合っている。
【0056】従って、得られたレジスト材料は、分子レ
ベルのシリカがレジスト中に均一に充填された構造にな
っている。
ベルのシリカがレジスト中に均一に充填された構造にな
っている。
【0057】また、得られたハイブリッド材料に、上記
第2方法と同様に感光剤、好ましくは1,2−キノンジ
アジド化合物を配合することにより、レジスト材料を得
ることができる。
第2方法と同様に感光剤、好ましくは1,2−キノンジ
アジド化合物を配合することにより、レジスト材料を得
ることができる。
【0058】ここで、上記方法において、1,2−キノ
ンジアジド化合物の含有量は、上記ハイブリッド材料1
00重量部に対して好ましくは3〜80重量部であり、
より好ましくは5〜50重量部である。3重量部未満で
は、1,2−キノンジアジド化合物が露光分解され、生
成するインデンカルボン酸の量が少ないので、露光部の
現像液に対する溶解性が不足し、パターニングが困難と
なる場合があり、80重量部を超えると、1,2−キノ
ンジアジド化合物の露光分解に多量のエネルギーが必要
となり、レジスト感度が悪くなるだけでなく、現像液に
よる露光部の溶解が困難となりスカムの大量発生等のト
ラブルの原因となる場合がある。
ンジアジド化合物の含有量は、上記ハイブリッド材料1
00重量部に対して好ましくは3〜80重量部であり、
より好ましくは5〜50重量部である。3重量部未満で
は、1,2−キノンジアジド化合物が露光分解され、生
成するインデンカルボン酸の量が少ないので、露光部の
現像液に対する溶解性が不足し、パターニングが困難と
なる場合があり、80重量部を超えると、1,2−キノ
ンジアジド化合物の露光分解に多量のエネルギーが必要
となり、レジスト感度が悪くなるだけでなく、現像液に
よる露光部の溶解が困難となりスカムの大量発生等のト
ラブルの原因となる場合がある。
【0059】本発明のレジスト材料は、特にポジ型とし
て好適に用いられるが、その使用法は公知のこの種のレ
ジスト材料と同様である。
て好適に用いられるが、その使用法は公知のこの種のレ
ジスト材料と同様である。
【0060】
【発明の効果】本発明の特徴は、フォトレジスト材料に
分子レベルでシリカをアルカリ可溶性樹脂に絡み合わせ
て充填し、レジスト材料の耐熱性や耐ドライエッチング
性を向上させた点にある。更に、分子レベルのシリカ
が、レジスト材料のベースレジン(アルカリ可溶性樹
脂)と相互貫通網目構造(IPN)をとるので、レジス
ト材料と完全に均一に混じり合うため、レジスト材料の
解像力を劣化させることがない。また、シリカ成分は、
各種オルガノオキシシランより得られるものであるた
め、原料が非常に安価で、かつ製造プロセスもゾル−ゲ
ル法のため、安価で簡単な工程でできる。
分子レベルでシリカをアルカリ可溶性樹脂に絡み合わせ
て充填し、レジスト材料の耐熱性や耐ドライエッチング
性を向上させた点にある。更に、分子レベルのシリカ
が、レジスト材料のベースレジン(アルカリ可溶性樹
脂)と相互貫通網目構造(IPN)をとるので、レジス
ト材料と完全に均一に混じり合うため、レジスト材料の
解像力を劣化させることがない。また、シリカ成分は、
各種オルガノオキシシランより得られるものであるた
め、原料が非常に安価で、かつ製造プロセスもゾル−ゲ
ル法のため、安価で簡単な工程でできる。
【0061】しかも、レジスト材料のベースレジンの平
均分子量を更に小さくし、解像力を上げてもレジスト耐
熱性を損なわないため、今後の集積回路の微細化にも対
応できる実用的なレジスト材料を提供することができ
る。
均分子量を更に小さくし、解像力を上げてもレジスト耐
熱性を損なわないため、今後の集積回路の微細化にも対
応できる実用的なレジスト材料を提供することができ
る。
【0062】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。なお、下記例でPhはフェニル基、Et
はエチル基を示す。
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。なお、下記例でPhはフェニル基、Et
はエチル基を示す。
【0063】[実施例1、比較例1]滴下漏斗と撹拌羽
根を備えた1Lのセパラ型三ツ口フラスコにアルカリ可
溶性ノボラック樹脂をベースレジンとする信越化学工業
(株)製ポジ型フォトレジストSIPR−9332BE
6(固形物含有率42%、乳酸エチル溶剤)100gを
入れ、更にメタノール100ml及びテトラエトキシシ
ラン(EtO)4Si4.2g、フェニルトリエトキシ
シランPhSi(OEt)34.2gを加え、撹拌溶解
した。次いで、撹拌しながら滴下漏斗より10mlの純
水を10分かけて滴下した。滴下後、1時間熟成し、そ
の後、ロータリーエバポレーターにて40℃、2mmH
gの減圧下で溶剤のメタノール、生成したエタノール及
び過剰の水を溜去し、90gの生成物を得た。
根を備えた1Lのセパラ型三ツ口フラスコにアルカリ可
溶性ノボラック樹脂をベースレジンとする信越化学工業
(株)製ポジ型フォトレジストSIPR−9332BE
6(固形物含有率42%、乳酸エチル溶剤)100gを
入れ、更にメタノール100ml及びテトラエトキシシ
ラン(EtO)4Si4.2g、フェニルトリエトキシ
シランPhSi(OEt)34.2gを加え、撹拌溶解
した。次いで、撹拌しながら滴下漏斗より10mlの純
水を10分かけて滴下した。滴下後、1時間熟成し、そ
の後、ロータリーエバポレーターにて40℃、2mmH
gの減圧下で溶剤のメタノール、生成したエタノール及
び過剰の水を溜去し、90gの生成物を得た。
【0064】これに溜去しすぎた乳酸エチルを10g添
加し、シリカ−ノボラック樹脂ハイブリッド材料を主剤
とするポジ型レジスト材料A100gを得た(実施例
1)。
加し、シリカ−ノボラック樹脂ハイブリッド材料を主剤
とするポジ型レジスト材料A100gを得た(実施例
1)。
【0065】このレジスト材料を6インチSiウエハー
にスピンコートし、6μm厚のレジスト膜を得た。ニコ
ン製i線ステッパー(NSR−1755i7A)にて露
光パターニングを行い、SIPR−9332BE6との
性能比較を行ったところ、表1に示すように、レジスト
SIPR−9332BE6(比較例1)と比べ、解像
力、感度を落とさずに耐熱性の向上が認められた。
にスピンコートし、6μm厚のレジスト膜を得た。ニコ
ン製i線ステッパー(NSR−1755i7A)にて露
光パターニングを行い、SIPR−9332BE6との
性能比較を行ったところ、表1に示すように、レジスト
SIPR−9332BE6(比較例1)と比べ、解像
力、感度を落とさずに耐熱性の向上が認められた。
【0066】
【表1】
解像度:1.5、2、3、4、5、6、8、10μmL
/Sのマスク寸法のパターンで、どこまで解像している
かを評価 感 度:10μmL/Sのラインとスペースの比が1:
1となる露光量 耐熱性:3μmL/Sのパターンが、所定の温度で30
0秒暴露したときに変形しない最高温度
/Sのマスク寸法のパターンで、どこまで解像している
かを評価 感 度:10μmL/Sのラインとスペースの比が1:
1となる露光量 耐熱性:3μmL/Sのパターンが、所定の温度で30
0秒暴露したときに変形しない最高温度
【0067】[実施例2]
(1)シリカ−ノボラック樹脂ハイブリッド材料の合成
撹拌羽根、滴下漏斗、コンデンサー付きの1Lのセパラ
型三ツ口フラスコに、m−クレゾール40g、p−クレ
ゾール60gを仕込んだ後、37重量%のホルマリン水
溶液66ml及び蓚酸0.05gの溶液を滴下した。
型三ツ口フラスコに、m−クレゾール40g、p−クレ
ゾール60gを仕込んだ後、37重量%のホルマリン水
溶液66ml及び蓚酸0.05gの溶液を滴下した。
【0068】撹拌しながら、セパラ型フラスコをオイル
バスに浸し、反応温度を110℃に調整し、10時間反
応させた。反応終了後、30mmHgに減圧して、水を
溜去し、更に内温を130℃に上昇させて、未反応物を
除去した。
バスに浸し、反応温度を110℃に調整し、10時間反
応させた。反応終了後、30mmHgに減圧して、水を
溜去し、更に内温を130℃に上昇させて、未反応物を
除去した。
【0069】次いで、反応生成物であるノボラック樹脂
を室温・常圧に戻して回収した。このノボラック樹脂8
0gをメタノール200gに溶解し、テトラエトキシシ
ラン15g、フェニルトリエトキシシラン5gを添加
し、撹拌しながら0.1規定の塩酸水20mlを5分か
けて滴下した。
を室温・常圧に戻して回収した。このノボラック樹脂8
0gをメタノール200gに溶解し、テトラエトキシシ
ラン15g、フェニルトリエトキシシラン5gを添加
し、撹拌しながら0.1規定の塩酸水20mlを5分か
けて滴下した。
【0070】撹拌しながら、セパラ型フラスコをオイル
バスに浸し、反応温度を40℃に調整し、3時間反応さ
せた。反応終了後、2mmHgに減圧して、水及びメタ
ノール、エタノールを溜去し、更に内温を150℃に上
昇させて、反応を完結させた。
バスに浸し、反応温度を40℃に調整し、3時間反応さ
せた。反応終了後、2mmHgに減圧して、水及びメタ
ノール、エタノールを溜去し、更に内温を150℃に上
昇させて、反応を完結させた。
【0071】次いで、反応生成物であるシリカ−ノボラ
ック樹脂ハイブリッド材料Iを室温・常圧に戻して回収
した。 (2)感光基の導入 撹拌羽根、滴下漏斗、コンデンサー付きの1Lのセパラ
型三ツ口フラスコに、(1)で合成したシリカ−ノボラ
ック樹脂ハイブリッド材料Iを100g仕込み、反応溶
剤としてアセトン300gを仕込み、撹拌溶解した。
ック樹脂ハイブリッド材料Iを室温・常圧に戻して回収
した。 (2)感光基の導入 撹拌羽根、滴下漏斗、コンデンサー付きの1Lのセパラ
型三ツ口フラスコに、(1)で合成したシリカ−ノボラ
ック樹脂ハイブリッド材料Iを100g仕込み、反応溶
剤としてアセトン300gを仕込み、撹拌溶解した。
【0072】更に、1,2−ナフトキノンジアジド−5
−スルホニルクロライド12.5gを仕込み、溶解し
た。この溶液に、室温で撹拌しながらトリエチルアミン
5.3gを徐々に滴下し、滴下終了後2時間室温で反応
させた。反応終了後、反応液を3Lの0.12規定塩酸
水中に滴下し沈殿させ、水洗後40℃で24時間真空乾
燥し、1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸
エステルを得た。これを42%の固形物含有率になるよ
うに乳酸エチルに溶解し、レジスト材料Bを調製した。
−スルホニルクロライド12.5gを仕込み、溶解し
た。この溶液に、室温で撹拌しながらトリエチルアミン
5.3gを徐々に滴下し、滴下終了後2時間室温で反応
させた。反応終了後、反応液を3Lの0.12規定塩酸
水中に滴下し沈殿させ、水洗後40℃で24時間真空乾
燥し、1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸
エステルを得た。これを42%の固形物含有率になるよ
うに乳酸エチルに溶解し、レジスト材料Bを調製した。
【0073】実施例1と同様にパターニング評価し、表
2の結果を得た。
2の結果を得た。
【0074】
【表2】
【0075】[実施例3]実施例2の(1)で合成した
シリカ−ノボラック樹脂ハイブリッド材料Iの35g
と、別途用意した感光剤P8gとを66gの乳酸エチル
に溶解し、レジスト材料Cを調製した。
シリカ−ノボラック樹脂ハイブリッド材料Iの35g
と、別途用意した感光剤P8gとを66gの乳酸エチル
に溶解し、レジスト材料Cを調製した。
【0076】実施例1と同様にパターニング評価し、表
3の結果を得た。
3の結果を得た。
【0077】
【表3】
【0078】但し、感光剤Pは以下の構造式のものであ
る。
る。
【0079】
【化10】
(R”は水素原子もしくは1,2−ナフトキノンジアジ
ド−5−スルホニル基であり、R”のうち平均値で2個
が1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホニル基で
ある。)
ド−5−スルホニル基であり、R”のうち平均値で2個
が1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホニル基で
ある。)
【0080】[実施例4]滴下漏斗、撹拌羽根、コンデ
ンサー付きエステルアダプターを備えた1Lのセパラ型
四ツ口フラスコにm−クレゾール50g、p−クレゾー
ル50g、フェニルトリメトキシシラン5g、ジメチル
ジメトキシシラン5gからなるモノマーを仕込んだ後、
37重量%ホルマリン水溶液75ml、蓚酸0.05g
を添加した。
ンサー付きエステルアダプターを備えた1Lのセパラ型
四ツ口フラスコにm−クレゾール50g、p−クレゾー
ル50g、フェニルトリメトキシシラン5g、ジメチル
ジメトキシシラン5gからなるモノマーを仕込んだ後、
37重量%ホルマリン水溶液75ml、蓚酸0.05g
を添加した。
【0081】次に、セパラ型フラスコをオイルバスに浸
し、内温を100℃に保ち、撹拌しながらエステルアダ
プターより水及びメタノールを除去しながら、3時間反
応させた。
し、内温を100℃に保ち、撹拌しながらエステルアダ
プターより水及びメタノールを除去しながら、3時間反
応させた。
【0082】反応後、セパラ型フラスコをロータリーエ
バポレーターに装填し、160℃のオイルバスに浸し、
20〜4mmHgの減圧下で更に5時間かけて水、メタ
ノール、未反応物を除去した。
バポレーターに装填し、160℃のオイルバスに浸し、
20〜4mmHgの減圧下で更に5時間かけて水、メタ
ノール、未反応物を除去した。
【0083】生成したシリカ−ノボラック樹脂ハイブリ
ッド材料IIの35gと、別途用意した感光剤P8gと
を、66gの乳酸エチルに溶解し、レジスト材料Dを調
製した。
ッド材料IIの35gと、別途用意した感光剤P8gと
を、66gの乳酸エチルに溶解し、レジスト材料Dを調
製した。
【0084】実施例1と同様にパターニング評価し、表
4の結果を得た。
4の結果を得た。
【0085】
【表4】
【0086】[実施例5]実施例4で得られたシリカ−
ノボラック樹脂ハイブリッド材料IIに、感光基を直接
導入した。即ち、撹拌羽根、滴下漏斗、コンデンサー付
きの1Lのセパラ型三ツ口フラスコに、シリカ−ノボラ
ック樹脂ハイブリッド材料IIを100g仕込み、反応
溶剤としてアセトン300gを仕込み、撹拌溶解した。
ノボラック樹脂ハイブリッド材料IIに、感光基を直接
導入した。即ち、撹拌羽根、滴下漏斗、コンデンサー付
きの1Lのセパラ型三ツ口フラスコに、シリカ−ノボラ
ック樹脂ハイブリッド材料IIを100g仕込み、反応
溶剤としてアセトン300gを仕込み、撹拌溶解した。
【0087】更に、1,2−ナフトキノンジアジド−5
−スルホニルクロライド12.5gを仕込み、溶解し
た。この溶液に、室温で撹拌しながら、トリエチルアミ
ン5.3gを徐々に滴下し、滴下終了後2時間室温で反
応させた。反応終了後、反応液を3Lの0.12規定塩
酸水中に滴下し沈殿させ、水洗後40℃で24時間真空
乾燥し、1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン
酸エステルを得た。これを42%の固形物含有率になる
ように乳酸エチルに溶解し、レジスト材料Eを調製し
た。
−スルホニルクロライド12.5gを仕込み、溶解し
た。この溶液に、室温で撹拌しながら、トリエチルアミ
ン5.3gを徐々に滴下し、滴下終了後2時間室温で反
応させた。反応終了後、反応液を3Lの0.12規定塩
酸水中に滴下し沈殿させ、水洗後40℃で24時間真空
乾燥し、1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン
酸エステルを得た。これを42%の固形物含有率になる
ように乳酸エチルに溶解し、レジスト材料Eを調製し
た。
【0088】実施例1と同様にパターニング評価し、表
5の結果を得た。
5の結果を得た。
【0089】
【表5】
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 藤井 俊彦
群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10
信越化学工業株式会社 シリコーン電
子材料技術研究所内
(72)発明者 野田 和美
群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10
信越化学工業株式会社 シリコーン電
子材料技術研究所内
(72)発明者 降▲旗▼ 智欣
群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10
信越化学工業株式会社 シリコーン電
子材料技術研究所内
(72)発明者 加藤 英人
群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10
信越化学工業株式会社 シリコーン電
子材料技術研究所内
(56)参考文献 特開 平8−262700(JP,A)
特開 平3−212451(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G03F 7/00 - 7/42
Claims (13)
- 【請求項1】 アルカリ可溶性樹脂をアルコール類に溶
解すると共に、下記式(1) RnSi(OR’)4-n (1) (式中、R及びR’は互いに同一又は異種の一価炭化水
素基を示し、nは0、1又は2である。)で表されるオ
ルガノオキシシランを添加して水分の存在下にゾル−ゲ
ル反応させることにより得られる、シリカ成分がアルカ
リ可溶性樹脂に分子レベルで分散され、これに網目状に
絡まり合ったシリカ−アルカリ可溶性樹脂ハイブリッド
材料と、感光剤とを含有することを特徴とするポジ型レ
ジスト材料。 - 【請求項2】 感光剤が1,2−ナフトキノンジアジド
化合物である請求項1記載のポジ型レジスト材料。 - 【請求項3】 アルカリ可溶性樹脂をアルコール類に溶
解すると共に、下記式(1) RnSi(OR’)4-n (1) (式中、R及びR’は互いに同一又は異種の一価炭化水
素基を示し、nは0、1又は2である。)で表されるオ
ルガノオキシシランを添加して水分の存在下にゾル−ゲ
ル反応させることにより得られる、シリカ成分がアルカ
リ可溶性樹脂に分子レベルで分散され、これに網目状に
絡まり合い、かつアルカリ可溶性樹脂に感光基が導入さ
れたシリカ−アルカリ可溶性樹脂ハイブリッド材料を含
有することを特徴とするポジ型レジスト材料。 - 【請求項4】 感光基が1,2−ナフトキノンジアジド
基である請求項3記載のポジ型レジスト材料。 - 【請求項5】 アルカリ可溶性樹脂がアルカリ可溶性ノ
ボラック樹脂である請求項1乃至4のいずれか1項記載
のポジ型レジスト材料。 - 【請求項6】 アルカリ可溶性樹脂及び感光剤を含むレ
ジスト材料又は感光基が導入されたアルカリ可溶性樹脂
を含むレジスト材料をアルコール類に溶解すると共に、
下記式(1) RnSi(OR’)4-n (1) (式中、R及びR’は互いに同一又は異種の一価炭化水
素基を示し、nは0、1又は2である。)で表されるオ
ルガノオキシシランを添加して水分の存在下にゾル−ゲ
ル反応させた後、生成したアルコール分と水分を除去し
て、シリカ成分がアルカリ可溶性樹脂に分子レベルで分
散され、これに網目状に絡まり合ったシリカ−アルカリ
可溶性樹脂ハイブリッド材料を得ることを特徴とするポ
ジ型レジスト材料の製造方法。 - 【請求項7】 アルカリ可溶性樹脂をアルコール類に溶
解すると共に、下記式(1) RnSi(OR’)4-n (1) (式中、R及びR’は互いに同一又は異種の一価炭化水
素基を示し、nは0、1又は2である。)で表されるオ
ルガノオキシシランを添加して水分の存在下にゾル−ゲ
ル反応させた後、生成したアルコール分と水分を除去し
て、シリカ成分がアルカリ可溶性樹脂に分子レベルで分
散され、これに網目状に絡まり合ったシリカ−アルカリ
可溶性樹脂ハイブリッド材料を得た後、このハイブリッ
ド材料に感光剤を添加するか又はこのハイブリッド材料
の樹脂に感光基を導入することを特徴とするポジ型レジ
スト材料の製造方法。 - 【請求項8】 シリカ−アルカリ可溶性樹脂ハイブリッ
ド材料の樹脂に下記式(2) 【化1】 で表される1,2−ナフトキノンジアジドスルフォニル
クロライドを縮合させて、上記樹脂に感光基を導入する
ことを特徴とする請求項7記載のポジ型レジスト材料の
製造方法。 - 【請求項9】 シリカ−アルカリ可溶性樹脂ハイブリッ
ド材料に感光剤として1,2−ナフトキノンジアジド化
合物を添加することを特徴とする請求項7記載のポジ型
レジスト材料の製造方法。 - 【請求項10】 アルカリ可溶性樹脂が下記式(3) 【化2】 (式中、pは1〜3の平均値であり、qはポリスチレン
換算平均分子量を500〜30000とする数であ
る。)で表されるアルカリ可溶性ノボラック樹脂である
請求項6乃至9のいずれか1項記載のポジ型レジスト材
料の製造方法。 - 【請求項11】 上記式(1)で表されるオルガノオキ
シシランと、下記式(4) 【化3】 (式中、pは1〜3の平均値である。)で表されるフェ
ノール類とを、下記式(5) R”CHO (5) (式中、R”は水素原子又は一価炭化水素基である。)
で表されるアルデヒド類の存在下に酸触媒により同時に
脱水縮合反応及びゾル−ゲル反応させて、シリカ−アル
カリ可溶性樹脂ハイブリッド材料を得ることを特徴とす
るポジ型レジスト材料の製造方法。 - 【請求項12】 シリカ−アルカリ可溶性樹脂ハイブリ
ッド材料の樹脂に上記式(2)で表される1,2−ナフ
トキノンジアジドスルフォニルクロライドを縮合させ
て、上記縮合反応で得られた樹脂に感光基を導入するこ
とを特徴とする請求項11記載のポジ型レジスト材料の
製造方法。 - 【請求項13】 シリカ−アルカリ可溶性樹脂ハイブリ
ッド材料に感光剤として1,2−ナフトキノンジアジド
化合物を添加することを特徴とする請求項11記載のポ
ジ型レジスト材料の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23120198A JP3449232B2 (ja) | 1998-08-03 | 1998-08-03 | レジスト材料及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23120198A JP3449232B2 (ja) | 1998-08-03 | 1998-08-03 | レジスト材料及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000056453A JP2000056453A (ja) | 2000-02-25 |
JP3449232B2 true JP3449232B2 (ja) | 2003-09-22 |
Family
ID=16919936
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23120198A Expired - Fee Related JP3449232B2 (ja) | 1998-08-03 | 1998-08-03 | レジスト材料及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3449232B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
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TWI300516B (ja) | 2001-07-24 | 2008-09-01 | Jsr Corp | |
JP2003119344A (ja) | 2001-10-12 | 2003-04-23 | Shin Etsu Chem Co Ltd | ハイブリッド化合物、レジスト材料及びパターン形成方法 |
KR20100066808A (ko) * | 2008-12-10 | 2010-06-18 | 주식회사 동진쎄미켐 | 포지티브형 감광성 유-무기 하이브리드 절연막 조성물 |
WO2011078106A1 (ja) * | 2009-12-22 | 2011-06-30 | 東レ株式会社 | ポジ型感光性樹脂組成物、それから形成された硬化膜、および硬化膜を有する素子 |
KR101761181B1 (ko) * | 2010-06-09 | 2017-07-25 | 도레이 카부시키가이샤 | 감광성 실록산 조성물, 그것으로부터 형성된 경화막 및 경화막을 갖는 소자 |
JP2015064404A (ja) * | 2013-09-24 | 2015-04-09 | 株式会社エスケーエレクトロニクス | 位相シフトマスク及びその製造方法 |
KR101677735B1 (ko) * | 2013-11-14 | 2016-11-18 | 주식회사 엘지화학 | 중합 스케일의 부착 방지제 조성물 및 이를 이용한 중합 스케일의 부착 방지 방법 |
-
1998
- 1998-08-03 JP JP23120198A patent/JP3449232B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JP2000056453A (ja) | 2000-02-25 |
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