JP3447780B2 - ビーム機における巻取制御方法 - Google Patents

ビーム機における巻取制御方法

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JP3447780B2 JP26175693A JP26175693A JP3447780B2 JP 3447780 B2 JP3447780 B2 JP 3447780B2 JP 26175693 A JP26175693 A JP 26175693A JP 26175693 A JP26175693 A JP 26175693A JP 3447780 B2 JP3447780 B2 JP 3447780B2
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健市 奥井
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、ビームに経糸を均一に
巻取る様にしたビーム機における巻取制御方法に関する
ものである。 【0002】 【従来の技術】従来、ビーム機はビームに巻き取る経糸
の走行速度をビームへの巻き始めから巻き終わり迄略定
速にし、且つ巻き取る経糸に常時テンションを付与する
様にビームの回転速度を制御しており、かかるビーム機
にあっては、駆動モーターの回転数の変更或いは無段変
速機の変速によりビームの回転速度を制御していたが、
モーターは低速域において駆動軸出力が急落する特性を
有し、而も無段変速機にあっても変速比が大きく成って
出力側が低回転域に成ると出力側への伝達出力が急落す
る特性を有していたため、ビームの回転速度が低速域に
到達した際にビームの巻取出力が激減して巻き取る経糸
に付与されたテンションが低下し、その結果経糸の巻取
不良が発生するため、それらの欠点を補うために、低回
転域でも必要なテンションを付与する駆動軸出力と成る
様にモーターを大型化、高出力化せねばならなかった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、駆動モータ
ーを大型化、高出力化させずに経糸の走行速度を略定速
化する様にビームの回転速度を制御する様にしたビーム
機における巻取制御方法を提供せんとするものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来技術
に基づく、駆動モーターの回転数を単に減衰させたり、
無段変速機を単に変速してビームの回転速度を制御する
には大型且つ高出力の駆動モーターが必要に成る課題に
鑑み、回転数の下限値を設定して当該回転数域内で回転
数制御する様にした駆動モーターを、変速比の上限を設
定して当該変速域で変速制御する様にした無段変速機を
介してビームに連結し、駆動モーターの回転数又は無段
変速機の変速比のどちらか一方を一定のまま、他方を漸
進的に変更してビームの回転数を序々に低下させ、他方
が設定値に到達した時点で、一方を変更すると共に、他
方を初期状態に復帰させることを繰り返して、ビームの
回転速度を漸進的に減少させて、ビームへの伝達出力を
巻き取る経糸に常時テンションを付与する力を維持し
て、ビームに経糸を巻き取る様にしたことによって、ビ
ームの巻取出力を低下させずにビームの回転速度を制御
可能にする様にして、上記欠点を解消せんとしたもので
ある。 【0005】 【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明
すると、1は本発明に係るビーム機であり、該ビーム機
1両側部の主フレーム2及び副フレーム3間にビーム4
を回転自在に架設している。 【0006】5は主フレーム2内に配設した駆動モータ
ーであり、該駆動モーター5の駆動軸6とビーム4のビ
ーム軸7を伝導機構8を介して連結し、又かかる駆動モ
ーター5に電源をインバーター制御するインバーター9
を接続して、周波数を所定範囲内で漸進的に変更する駆
動モーター5の回転数制御によりビーム4の回転速度を
制御する様に成すが、駆動モーター5は低速域で駆動軸
出力が極端に低下してビーム4の巻取出力が低下するた
め、インバーター制御する周波数の下限値を設定し、駆
動モーター5の回転数域を制限してビーム4における巻
取出力を維持する様にしている。 【0007】10は主フレーム2内にして駆動モーター5
と並設した減速機であり、該減速機10の出力軸11と駆動
モーター5の駆動軸6に夫々装着したスプロケット12、
13との間にチェーン14を懸回している。 【0008】15は駆動モーター5と減速機10間に介在し
た電動式の無段変速機であり、該無段変速機15は駆動軸
6と減速機10の入力軸16に夫々可変ピッチプーリ17、18
を装着すると共に、該可変ピッチプーリ17、18間にベル
ト19を懸回し、入力側の可変ピッチプーリ17のピッチを
狭くすると、出力側の可変ピッチプーリ18のピッチを広
がる様に成して変速比を変更し、出力側の可変ピッチプ
ーリ18にはピッチ変更機20を装備し、該ピッチ変更機20
はモーター(図示せず)の回転量により可変ピッチプー
リ18のピッチを変更すると共に、モーター(図示せず)
の回転量を検知するエンコーダー等の検知器21を配設し
ている。 【0009】22は主フレーム2と副フレーム3間に回転
自在に横架された糸案内ロールであり、該糸案内ロール
22はビーム軸7と平行に配設すると共に、ビーム4に巻
取る際の経糸Aの走行速度を検出するエンコーダ等の糸
速検知器23を装着している。 【0010】24はインバーター9、ピッチ変更機20の検
知器21及び糸案内ロール22の糸速検出器23をコントロー
ルするシーケンサー等の制御装置である。 【0011】次に、本発明に係るビーム機における巻取
制御方法について説明すると、先ず、駆動モーター5を
始動させると共に伝導機構8を介してビーム4を回転さ
せると、各経糸Aが糸案内ロール22を回転させながらビ
ーム軸7外周に巻き取られて、経糸Aの巻取径が徐々に
大きく成っていくが、経糸Aの走行速度を定速維持する
と共に巻き取る経糸Aのテンションを維持する様に、ビ
ーム4の回転速度を漸進的に減少させるために、ビーム
4の巻取出力を維持する様に予め駆動モーター5の回転
数域及び無段変速機15の変速域を制限し、インバーター
9による周波数の漸進的低下により駆動モーター5の回
転数を徐々に低下させて下限値に到達した時点で無段変
速機15を変速すると共に、駆動モーター5の回転数を上
限値に復帰させることを繰り返し行ったり、逆に制御装
置24による無段変速機15の漸進的減速により出力側の回
転数を低下させて上限に到達した時点で駆動モーター5
の周波数を低下させると共に、無段変速機15を下限に復
帰させて更に無段変速機15を漸進的に減速させるなど、
要するに駆動モーター5の回転数制御又は無段変速機15
の変速制御のどちらか一方を一定のまま、他方を漸進的
に変更してビーム4の回転数を序々に低下させ、他方が
設定値に到達した時点で、一方を変更すると共に、他方
を初期状態に復帰させることを繰り返して、ビーム4の
回転速度を制御し経糸Aを巻き取る。 【0012】又、制御方法の一例を具体的に数値を挙げ
て説明すると、ビーム軸7と経糸Aの巻取径の比を1:
8迄対応させるには、予めインバーター9による駆動モ
ーター5の回転数制御を60Hzの3600rpm を上限と
すると共に30Hzの1800rpm を下限とし、且つ下限
における駆動軸出力を上限の90%とし、無段変速機15
の変速域を1:4迄の変速制御として、上限における伝
達出力を下限の90%とし、そして経糸Aの走行速度を
定速とし、且つビーム4における巻取出力の下限が上限
の80%迄で経糸Aのテンションを維持可能とし、最終
的に無段変速機15の出力側の回転数を3600rpm の8
分の1である450rpm にすると共に、その時点でのビ
ーム4の巻取出力を上限の80%とする必要があり、か
かる前提条件下でビーム4の回転速度を下記の様に制御
する。 【0013】先ず、最初60Hzであった駆動モーター5
の電源の漸進的低下により下限値の30Hzに成って回転
数が1800rpm と成った時点でビーム4の巻取出力が
上限の90%と成り、インバーター9からの制御装置24
への信号により該制御装置24から無段変速機15のピッチ
変更機20へ変速指令が送られて、無段変速機15の変速比
を1:2と成すと共に、かかる変速を検知器21により検
知させて制御装置24へ信号を送り、該制御装置24からイ
ンバーター9へ周波数の上限値への復帰指令が送られて
駆動モーター5の電源を60Hzに復帰させると、ビーム
4の巻取出力が上限の95%程度に成る。 【0014】次に、インバーター制御により駆動モータ
ー5の電源が漸進的に低下して30Hzに成って無段変速
機15における出力側が900rpm と成った時点でビーム
4の巻取出力が上限の85%と成り、上記した様な指令
系統で無段変速機15の変速比を1:4と成すと共に、再
度駆動モーター5の電源を60Hzに復帰させると、ビー
ム4の巻取出力が上限の90%に成り、そして駆動モー
ター5の電源が漸進的に低下して30Hzに成ると、無段
変速機15における出力側は450rpm と成ると共にビー
ム4の巻取出力は上限時の約80%に成って、経糸Aの
テンションを維持したまま巻き取りが終了する。 【0015】 【発明の効果】要するに本発明は、ビーム及び糸送りロ
ーラーを回転自在に配設したビーム機において、回転数
可変の駆動モーター5を無段変速機15を介してビーム4
と連結し、駆動モーター5における回転数の下限値及び
無段変速機15における変速比の上限を設定し、設定回転
数域内で駆動モーター5の回転数を制御すると共に、設
定変速域内で無段変速機15の変速比を制御し、駆動モー
ター5の回転数又は無段変速機15の変速比のどちらか一
方を一定のまま、他方を漸進的に変更してビーム4の回
転数を序々に低下させ、他方が設定値に到達した時点
で、一方を変更すると共に、他方を初期状態に復帰させ
ることを繰り返して、ビーム4の回転速度を漸進的に減
少させて、ビーム4への伝達出力を巻き取る経糸Aに常
時テンションを付与する力を維持して、ビーム4に経糸
Aを巻き取る様にしたので、駆動モーター5の回転数域
及び無段変速機15の変速域を、駆動軸出力及び伝達出力
を一定レベルで維持可能な様に制限したことにより、個
々の変速比は小さく成るが、これらの組合せ制御でビー
ム4の回転速度範囲を拡大することにより、駆動モータ
ー5の回転数を漸進的に減少させたり、無段変速機15を
変速させてビーム4の回転速度を低下させても、ビーム
4の巻取出力を維持出来るため、経糸Aに常時テンショ
ンを付与しながらビーム4の回転速度を制御して経糸A
を均一に巻き取ることが出来、よって駆動モーター5を
大型化、高出力化せずに経糸Aの巻き始めから巻き終わ
り迄の巻取作業を完全且つ正確に遂行出来、而も駆動モ
ーター5の低出力化に伴い消費電力量を削減して省エネ
ルギー化を図ることが出来る等その実用的効果甚だ大な
るものである。
【図面の簡単な説明】 【図1】ビーム機の概略平面図である。 【図2】巻き取り開始時のビーム機の側面図である。 【図3】巻き取り終了時のビーム機の側面図である。 【符号の説明】 4 ビーム 5 駆動モーター 15 無段変速機

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ビーム及び糸送りローラーを回転自在に
    配設したビーム機において、回転数可変の駆動モーター
    を無段変速機を介してビームと連結し、駆動モーターに
    おける回転数の下限値及び無段変速機における変速比の
    上限を設定し、設定回転数域内で駆動モーターの回転数
    を制御すると共に、設定変速域内で無段変速機の変速比
    を制御し、駆動モーターの回転数又は無段変速機の変速
    比のどちらか一方を一定のまま、他方を漸進的に変更し
    てビームの回転数を序々に低下させ、他方が設定値に到
    達した時点で、一方を変更すると共に、他方を初期状態
    に復帰させることを繰り返して、ビームの回転速度を漸
    進的に減少させて、ビームへの伝達出力を巻き取る経糸
    に常時テンションを付与する力を維持して、ビームに経
    糸を巻き取る様にしたことを特徴とするビーム機におけ
    る巻取制御方法。
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