JP3447560B2 - テルハクレーン - Google Patents

テルハクレーン

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JP3447560B2
JP3447560B2 JP13403798A JP13403798A JP3447560B2 JP 3447560 B2 JP3447560 B2 JP 3447560B2 JP 13403798 A JP13403798 A JP 13403798A JP 13403798 A JP13403798 A JP 13403798A JP 3447560 B2 JP3447560 B2 JP 3447560B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷の架空搬送作業
を行うテルハクレーンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、建設工事現場や工場等に
おいては、荷の架空搬送手段として、テルハクレーンが
広く利用されている。テルハクレーンは、直線または曲
線形状のシングルレールを有したものであり、荷取り場
がこのシングルレールから離間した位置にある場合に
は、これら荷取り場とシングルレールとの間における荷
の運搬を、例えば天井クレーンによって行うようにして
いる。この場合、天井クレーンは、荷取り場上方位置か
らシングルレール間に至る搬送レールと、この搬送レー
ルに沿って走行自在に装着された搬送装置と、該搬送装
置に設けられた昇降装置とからなっている。搬送レール
と前記シングルレール間には、レールの接続機構が設け
られた構成となっている。
【0003】上記の構成からなるテルハクレーンによ
り、荷を荷取り場から荷下ろし場へ搬送させるには、ま
ず荷取り場に載置された荷の上方に搬送装置を至らせる
ことから開始する。荷に昇降装置を接続した後、昇降装
置を起動させて前記荷を上昇させ、前記搬送レールに沿
って搬送装置を走行させて前記シングルレールに至らせ
る。
【0004】そして前記接続機構を動作させることによ
って、搬送装置を前記シングルレールに乗り移らせる。
このシングルレールに沿って搬送装置を走行させて荷下
ろし場上方に至らせた後、搬送装置の走行を停止する。
そして前記昇降装置を起動させて荷を荷下ろし場に載置
させ、搬送作業が完了する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のテル
ハクレーンは、構造上下記のような問題を有していた。
すなわち、テルハクレーン自体は搬送経路が線形状であ
るため、搬送の際には荷をこの搬送経路まで至らせる手
段として天井クレーン等の別手段を必要とするものであ
り、コストがかかると同時に機器構成が複雑になって信
頼性が低下するという問題があった。
【0006】また、これは天井クレーン等からテルハク
レーンに荷を乗り移らせる手段として、複雑なレールの
接続機構等が必要とされ、コストや信頼性の面で問題と
なる上に、乗り移りのための作業時間を必要とするので
作業効率を低下させる問題もあった。
【0007】また、シングルレールは、設置された後は
移動できない関係上、他の機器の設置場所等と干渉する
恐れもあった。
【0008】本発明は、上記事情を鑑みてなされたもの
であって、下記をその目的としている。すなわち、テル
ハクレーン自体のみで平面的な搬送領域を確保して天井
クレーン等を不要として安価で高い信頼性を持ったテル
ハクレーンの提供を目的とする。また、本発明の別の目
的としては、搬送作業を簡易として短時間で行えるよう
にすることがある。さらに本発明の別の目的としては、
テルハクレーン設置後においても、他機器等との干渉を
防ぐために必要に応じて自由な搬送経路がとれるように
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のテルハクレーン
は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
すなわち、請求項1記載のテルハクレーンは、支持構造
体と、該支持構造体に水平方向に延在するよう懸垂支持
されたガイドレールと、該ガイドレールに走行自在に装
着された搬送装置と、該搬送装置に設けられ、その下方
の空間にて荷を昇降させる昇降装置とを備えてなるテル
ハクレーンにおいて、前記支持構造体が、前記ガイドレ
ールを水平面内において該ガイドレールと交差する方
向、かつ該ガイドレールの軸方向に移動自在に支持する
横行レールを備え、前記ガイドレールが、その長さ方向
の一部に水平面内にて折曲可能とされた可曲レールを備
えてなることを特徴とする。上記請求項1記載のテルハ
クレーンによれば、可曲レールを支点としてガイドレー
ルを折曲させることで、ガイドレールの搬送経路を荷の
上方に位置させる。そして昇降装置によって荷を上昇さ
せ、搬送装置によりガイドレールに沿って目的位置まで
搬送した後、再び昇降装置を起動して荷を降下させる。
【0010】請求項2記載のテルハクレーンは、請求項
1記載のテルハクレーンにおいて、前記横行レールに
は、そのレール部に横行トロリが懸吊支持され、該横行
トロリには、前記ガイドレールがその軸方向に移動自在
に懸吊支持されていることを特徴とする。上記請求項2
記載のテルハクレーンによれば、ガイドレールを折曲し
て、横行レールとガイドレールの交差位置が移動される
際に、この交差位置はガイドレールに対して、ガイドレ
ールの軸方向に沿って移動する。
【0011】請求項3記載のテルハクレーンは、請求項
1記載のテルハクレーンにおいて、前記可曲レールが、
前記ガイドレールの長さ方向に間隔をおいて複数備えら
れていることを特徴とする。上記請求項3記載のテルハ
クレーンによれば、各装備箇所における可曲レールを折
曲させることで、所用とする搬送経路が確保される。
【0012】請求項4記載のテルハクレーンは、請求項
1記載のテルハクレーンにおいて、前記搬送装置が、前
記ガイドレールにその長さ方向に一定間隔をおいて配置
され、それぞれ該ガイドレールに走行自在に懸吊支持さ
れた一対の走行トロリと、該走行トロリ間に架設された
支持ビームとを備えてなり、該支持ビームに前記昇降装
置が吊下されていることを特徴とする。上記請求項4記
載のテルハクレーンによれば、搬送装置によるガイドレ
ールへの荷重は、各走行トロリに分散される。
【0013】請求項5記載のテルハクレーンは、請求項
1から4のいずれかに記載のテルハクレーンにおいて、
前記可曲レールが、可撓性材料からなることを特徴とす
る。上記請求項5記載のテルハクレーンによれば、可曲
レールに力を加えると可撓し、折曲する。
【0014】請求項6記載のテルハクレーンは、請求項
1から5のいずれかに記載のテルハクレーンにおいて、
前記ガイドレールが、剛性を有する2以上のレール本体
が一定間隔をおいて配置されるとともに、一のレール本
体の一方の端部と二のレール本体の他方の端部との間に
前記可曲レールが配置され、かつ該可曲レールの両端部
が前記一方、他方の端部に連結された構成とされ、前記
一のレール本体と二のレール本体との間には被係止棒が
架設され、前記可曲レールには該可曲レールが下方へ移
動したときに前記被係止棒に係止して該可曲レールの下
方への落下を阻止する係止部材が設けられていることを
特徴とする。上記請求項6記載のテルハクレーンによれ
ば、可曲レールが落下した場合、係止部材が被係止棒に
係止して支持される。
【0015】請求項7記載のテルハクレーンは、請求項
6記載のテルハクレーンにおいて、前記被係止棒が、長
さ方向に分割された第1、第2の被係止棒からなり、こ
れら第1、第2の係止棒が、それぞれの端部が垂直方向
の軸線を中心として回動自在に連結されていることを特
徴とする。上記請求項7記載のテルハクレーンによれ
ば、ガイドレールを折曲する際に、第1、第2の被係止
棒は、前記軸線を中心として回動される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
について以下に説明する。図1、2において、符号1は
支持構造体であり、テルハクレーンが設置される建屋の
躯体を構成する柱1aおよび梁1bおよび天井板1c
と、これらに吊り下げられた横行支持体4bとからなっ
ている。そしてこの支持構造体1には、ガイドレール2
が、水平面内において該ガイドレール2と交差する方
向、かつ該ガイドレール2の軸方向に移動時在に支持さ
れている。ガイドレール2には搬送装置5が走行自在に
装着され、該搬送装置5の下方には昇降装置6が備えら
れている。
【0017】図9に示すように、横行支持体4bは、横
行レール3と該横行レール3を天井板1cに吊下支持す
る吊り具4とからなっている。横行レール3は、その内
部にレール部50を備えており、このレール部50には
横行トロリ51が懸吊支持されている。横行トロリ51
は、トロリ本体52と、該トロリ本体52の上端部に設
けられた複数の走行ローラ53を備えたものである。ト
ロリ本体52の下端には、摺動部54が設けられてい
る。横行トロリ51は、走行ローラ53を横行レール3
のレール部50に係合させて、この横行レール3に沿っ
て走行自在とされている。ガイドレール2には、その内
部上端部に第1のレール部55が形成され、内部下端部
に第2のレール部56が形成されている。前記横行トロ
リ51の摺動部54は、第1のレール部55に係合して
おり、この構成のもとに、ガイドレール2は、横行トロ
リ51の摺動部54に対してその軸方向に移動自在とさ
れている。なお、図2に示すように、横行レール3は、
複数の吊り具4によって天井板1cに支持されており、
また、ガイドレール2は、複数の横行レール3に支持さ
れた複数の横行トロリ51に支持されている。
【0018】また、図1、2に示されるように、ガイド
レール2は、一定間隔をおいて配置された剛性を有する
特殊形状の鋼板からなるレール本体8Aおよび8Bと、
これらの端部8aおよび8b間に配置された可曲レール
9とからなり、この可曲レール9の端部9a、9bがそ
れぞれ前記端部8aおよび8bと連結されている。
【0019】図5に示されるように、レール本体8Aお
よび8Bの前記第2のレール部56には、走行トロリ1
1が走行する走行面34b、34cが形成されていると
ともに、後述される走行トロリ11の連結フレーム32
の通行路としての間隙幅L1も形成されている。
【0020】図3から6に示されるように、可曲レール
9は、門型の支持フレーム15と、該支持フレーム15
内上部に装着された上部支持プレート25およびスライ
ドシュー26と、支持フレーム15内下部に装着された
可撓体18とからなっている。
【0021】可撓体18の上面は、後述される走行トロ
リ11が走行するための走行面34aとなっている。こ
の場合、走行面34aは、前記走行面34b、34cと
同一高さに位置する連続した走行面となっている。
【0022】図7に示されるように、可撓体18は、可
撓性を有するウレタンゴムからなる可撓体本体19と、
該可撓体本体19の両端部に形成された嵌合穴20に挿
入されたジョイントブラケット21と、該ジョイントブ
ラケット21を可撓体本体19に固定するジョイントプ
レート21a、ボルト21bとから構成されている。
【0023】可撓体本体19には、その長手方向中央位
置に支点穴17が形成されており、図6に示す支持フレ
ーム15の内部に、長手方向中央位置に形成された支点
ピン16に嵌合されるようになっている。図7のジョイ
ントブラケット21の装着面22a、22bは、図4に
示されるように、前記レール本体8A、8Bの端部8
a、8bへ固定装着されている。図5に示されるよう
に、支持フレーム15に装着された可撓体18間に形成
される間隙は、レール本体8Aおよび8Bと同様に、後
述される走行トロリ11の連結フレーム32の通行路と
して、一定幅L1を有している。
【0024】図4に示されるように、支持フレーム15
に装着された前記上部支持プレート25およびスライド
シュー26は、その端部が支持フレーム15の端部から
外部へ所定寸法突出して突出部23a、23bが形成さ
れている。そして、この突出部23a、23bがそれぞ
れ前記端部8a、8bの上面に載置されることで、支持
フレーム15がレール本体8A、8Bに支持される構成
となっている。支持フレーム15内下部には可撓体18
の装着部15aが形成されており、この上面でかつ該支
持フレーム15の長手方向中央位置には、支点ピン16
が垂直に立設されている。
【0025】また、レール本体8A、8Bの端部8a、
8bの上面には、固定部材30A、30Bが立設されて
いる。この固定部材30A、30Bは、その上部に貫通
孔30a、30bを有しており、これら貫通孔30a、
30b内に、被係止棒29が挿通されている。そして被
係止棒29の両端には、この被係止棒29が貫通孔30
a、30bから抜け出るのを防止するための止め輪29
A、29Bが取り付けられている。
【0026】被係止棒29は、第1、第2の被係止棒4
0、41を直列状態に連結したものであって、第1の被
係止棒40の端部には溝42が形成され、第2の被係止
棒41には突出部43が形成されている。第1の被係止
棒の40の壁部44、45には孔46、47が形成さ
れ、突出部43には孔48が形成されている。溝42に
突出部43を挿入し、孔46、47、48に連結ピン4
9を装着することによって、これら第1、第2の被係止
棒40、41は互いに固定されている。この構成のもと
に、第1、第2の被係止棒40、41は、連結ピン49
の軸線を中心として、回動自在とされている。
【0027】支持フレーム15の上面には、貫通孔27
が形成された係止部材28が固定装着されている。この
貫通孔27に被係止棒29が通されることで、前記支持
フレーム15が下方へ移動した場合に落下不可とされて
いる。
【0028】図2に示されるように、搬送装置5は、一
定配置間隔をおいてガイドレール2に走行自在に懸吊支
持された一対の走行トロリ11と該走行トロリ11間に
架設された支持ビーム12と、これら11、11、12
をガイドレール2に沿って走行駆動させる駆動ユニット
14とから構成されている。
【0029】図3、図6に示されるように、この走行ト
ロリ11は、複数の従動輪31と、これら従動輪31の
回動軸31aを支持する連結フレーム32と、該連結フ
レーム32に回転自在に装備されたサイドローラ33と
からなっている。そしてこの走行トロリ11は、従動輪
31が前記走行面34a、34b、34c上を転動する
ことで、レール本体8A、8B、可曲レール9に沿って
走行できるようになっている。また、この走行トロリ1
1の走行時において、連結フレーム32が傾いた場合に
は、サイドローラ33がレール本体8A、8Bと可曲レ
ール9に形成されている間隙L1の端面に当接して転動
するので、円滑な走行が得られる構成となっている。
【0030】前記昇降装置6には、この昇降装置6の起
動により上昇または下降するチェーン35bが備えられ
ている。
【0031】上記のテルハクレーンによる、荷7の搬送
作業について以下に説明する。まず、図1において、実
線で示される位置にガイドレール2が位置する状態での
搬送作業について説明する。この場合の荷取り場P1
は、このガイドレール2の端部の直下方にある。
【0032】昇降装置6を起動させてチェーン35bを
降下させた後、このチェーン35bを荷7に装着する。
そして再び昇降装置6を起動してチェーン35bと荷7
を上昇させ、所用高さに至った後、昇降装置6を停止す
る。そして搬送装置13を起動して、レール本体8A、
可曲レール9、そしてレール本体8Bへと移動させ、図
示されない荷下ろし場の上方に搬送装置13が至った
後、搬送装置13の走行を停止する。その状態で昇降装
置6を起動してチェーン35bを伸展させ、荷7を前記
荷下ろし場に載置することで作業が完了する。以上は、
通常のテルハクレーンの使用方法と同一である。
【0033】次に、このテルハクレーンにおいて、上記
荷取り場P1が、ガイドレール2の直下方より離間した
位置にある場合の搬送作業について説明する。この場
合、荷取り場は、例えば図1に二点鎖線で示されるP2
となる。この状態においては、ガイドレール2が荷取り
場P2より離れているので、可曲レール9が定められた
位置に保持された状態で、作業者がチェーン35bを矢
印40方向に牽引してレール本体8aの端部を水平移動
させることで、昇降装置6を荷取り場P2の上方に至ら
せることから作業を開始する。
【0034】この水平移動に際し、可曲レール9は図8
に示されるように折曲運動を行う。この折曲運動は、可
撓体18を湾曲させるものであるが、前述されたよう
に、この可撓体18は支点ピン16によって保持されて
いるため、前記間隙幅L1は一定に保たれる。
【0035】後は前述の通常のテルハクレーン使用方法
と同様に、昇降装置6を起動させてチェーン35bを降
下させた後、このチェーン35bを荷7に装着する。そ
して再び昇降装置6を起動してチェーン35bで荷7を
上昇させ、所用高さに至った後、昇降装置6を停止す
る。そして搬送装置13を起動して、レール本体8A、
可曲レール9、そしてレール本体8Bへと移動させ、図
示されない荷下ろし場の上方に搬送装置13が至った
後、搬送装置13の走行を停止する。その状態で昇降装
置6を起動してチェーン35bを伸展させ、荷7を前記
荷下ろし場に載置することで作業が完了する。
【0036】また上記の例では、荷取り場の位置はP2
である場合について説明したが、その位置は、図1に示
す二点鎖線41、42の範囲内のいずれの位置にあって
も、レール本体8Aを移動させることで搬送作業がなさ
れるようになっている。さらには、前述した荷取り場P
2からの荷取り作業と同様に、可曲レール9が定められ
た位置に保持された状態において、レール本体8Bの図
示されない端部を水平移動してこれを折曲運動させるこ
とで、荷下ろし場の位置が変更される。
【0037】したがって、ガイドレール2に折曲機能を
持たせたことで、テルハクレーンに平面的な搬送可能領
域を与えることができ、天井クレーン等の他の装置が不
要となるので安価とし、また機器構成が単純化されるの
で高い信頼性を得ることができる。さらには従来の他装
置の操作作業を削除して搬送作業の短時間化を達成させ
ることも可能となる。
【0038】次に、図10(a)、図10(b)を参照
して第2、第3の実施の形態について説明する。これら
の図において、図1と同一の構成要素には同一符号を付
し、その説明を省略する。ここで説明する実施の形態
が、上述した第1の実施の形態形態と異なる点は、可曲
レール9を複数配した形態としたことである。すなわ
ち、図10(a)、10(b)に示されるように、横行
レール3とガイドレール2との複数の交差箇所に可曲レ
ール9が装備されている。
【0039】第2、第3の実施の形態においては、第1
の実施の形態と同様の作用と効果が得られる上に、ガイ
ドレール2を複数箇所で曲げることができるので、障害
物や通路などを避けた自由な搬送経路を容易にとること
ができる。
【0040】なお、上記の第1から3の実施の形態にお
いては、可曲レール9を定位置において支持する構成と
したが、この構成に代えて、可曲レール9の位置する部
分に横行レール3を設けて可曲レール9全体を水平方向
に横行移動できるようにし、さらに搬送領域を広げた構
成としても良い。
【0041】なお、上記の第1から3の実施の形態にお
いて可撓体本体19はウレタンゴムとしたが、天然ゴ
ム、高分子材などその他可撓性を有するものとしても良
く、さらには、剛性を有する複数の部材を複数の軸体で
連結した部材を使用しても良い。
【0042】また、上記の第1から3の実施の形態にお
いて、横行レール3は吊り具4によって天井板1cに吊
下支持される構成としたが、横行レール3を天井板1c
に直接固定する構成としても良い。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、ガイドレールに折曲機
能を持たせたことで、テルハクレーンに平面的な搬送領
域を確保し、天井クレーン等を不要とするので安価と
し、また機器構成が単純化されるので高い信頼性を持っ
たテルハクレーンとすることができる。また、搬送作業
を簡易にして短時間で行えるようになる。さらには、テ
ルハクレーン設置後においても他機器等との干渉のない
自由な搬送経路をとることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示す図であっ
て、テルハクレーンの平面図である。
【図2】 同テルハクレーンの図1におけるA−A視図
である。
【図3】 同テルハクレーンの要部斜視図である。
【図4】 同テルハクレーンの要部断面を示す図であっ
て側面図である。
【図5】 同テルハクレーンの要部断面図であって図4
におけるB−B視図である。
【図6】 同テルハクレーンの要部断面図であって図4
におけるC−C視図である。
【図7】 同テルハクレーンの要部構成部品を示す斜視
図である。
【図8】 同テルハクレーンの要部断面図であって図4
におけるC−C視図図である。
【図9】 同テルハクレーンの斜視図である。
【図10】 (a)は、本発明の第2の実施の形態を示
し、また(b)は第3の実施の形態を示す図であって、
テルハクレーンの平面図である。
【符号の説明】
1・・・支持構造体 2・・・ガイドレール 3・・・横行レール 5・・・搬送装置 6・・・昇降装置 7・・・荷 8A、8B・・・レール本体 9・・・可曲レール 11・・・走行トロリ 12・・・支持ビーム 28・・・係止部材 29・・・被係止棒 40・・・第1の係止棒 41・・・第2の係止棒 50・・・レール部 51・・・横行トロリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−228473(JP,A) 特開 平8−324956(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66C 7/08 B66C 7/12

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持構造体と、該支持構造体に水平方向
    に延在するよう懸垂支持されたガイドレールと、該ガイ
    ドレールに走行自在に装着された搬送装置と、該搬送装
    置に設けられ、その下方の空間にて荷を昇降させる昇降
    装置とを備えてなるテルハクレーンにおいて、前記支持
    構造体は、前記ガイドレールを水平面内において該ガイ
    ドレールと交差する方向、かつ該ガイドレールの軸方向
    に移動自在に支持する横行レールを備え、前記ガイドレ
    ールは、その長さ方向の一部に水平面内にて折曲可能と
    された可曲レールを備えてなることを特徴とするテルハ
    クレーン。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のテルハクレーンにおい
    て、 前記横行レールには、そのレール部に横行トロリが懸吊
    支持され、該横行トロリには、前記ガイドレールがその
    軸方向に移動自在に懸吊支持されていることを特徴とす
    るテルハクレーン。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のテルハクレーンにおい
    て、 前記可曲レールは、前記ガイドレールの長さ方向に間隔
    をおいて複数備えられていることを特徴とするテルハク
    レーン。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のテルハクレーンにおい
    て、 前記搬送装置は、前記ガイドレールにその長さ方向に一
    定間隔をおいて配置され、それぞれ該ガイドレールに走
    行自在に懸吊支持された一対の走行トロリと、該走行ト
    ロリ間に架設された支持ビームとを備えてなり、該支持
    ビームに前記昇降装置が吊下されていることを特徴とす
    るテルハクレーン。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載のテル
    ハクレーンにおいて、 前記可曲レールは、可撓性材料からなることを特徴とす
    るテルハクレーン。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載のテル
    ハクレーンにおいて、 前記ガイドレールは、剛性を有する2以上のレール本体
    が一定間隔をおいて配置されるとともに、一のレール本
    体の一方の端部と二のレール本体の他方の端部との間に
    前記可曲レールが配置され、かつ該可曲レールの両端部
    が前記一方、他方の端部に連結された構成とされ、前記
    一のレール本体と二のレール本体との間には被係止棒が
    架設され、前記可曲レールには該可曲レールが下方へ移
    動したときに前記被係止棒に係止して該可曲レールの下
    方への落下を阻止する係止部材が設けられていることを
    特徴とするテルハクレーン。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のテルハクレーンにおい
    て、 前記被係止棒は、長さ方向に分割された第1、第2の被
    係止棒からなり、これら第1、第2の係止棒は、それぞ
    れの端部が垂直方向の軸線を中心として回動自在に連結
    されていることを特徴とするテルハクレーン。
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