JP3447271B2 - 米飯ほぐし装置 - Google Patents

米飯ほぐし装置

Info

Publication number
JP3447271B2
JP3447271B2 JP2001015249A JP2001015249A JP3447271B2 JP 3447271 B2 JP3447271 B2 JP 3447271B2 JP 2001015249 A JP2001015249 A JP 2001015249A JP 2001015249 A JP2001015249 A JP 2001015249A JP 3447271 B2 JP3447271 B2 JP 3447271B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
loosening
cooked rice
cover wall
conveyor
rice
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001015249A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002218929A (ja
Inventor
義弘 是澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aiho Corp
Original Assignee
Aiho Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aiho Corp filed Critical Aiho Corp
Priority to JP2001015249A priority Critical patent/JP3447271B2/ja
Publication of JP2002218929A publication Critical patent/JP2002218929A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3447271B2 publication Critical patent/JP3447271B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cereal-Derived Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動炊飯器等によ
って炊き上げられた米飯をほぐすための米飯ほぐし装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の米飯ほぐし装置は、米飯搬送コン
ベヤと、このコンベヤ上に設置されたほぐし用羽根車と
からなるもので、自動炊飯器等で炊き上がった直後の米
飯を、米飯搬送コンベヤ上に露出した状態で載せて、そ
のままコンベヤの一端部側から他端部側へ低速で搬送し
ながら、ほぐし用羽根車のピン状羽根で掻いてほぐすよ
うになっている。このほぐし装置によってほぐされた米
飯は、米飯搬送コンベヤの搬出端部に隣接して設置され
た冷却装置に搬入され、そこで所要温度に冷却されるこ
とになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような米飯ほぐ
し装置を使用して、米飯製造工場の作業場で米飯のほぐ
し作業を行う時には、ほぐし用羽根車による米飯のほぐ
し作用によって、搬送中の米飯から湯気、即ち温い湿潤
空気が発生し、そのため作業場内の湿度が非常に高くな
ると共に、発生した湿潤空気が、作業場の天井や壁、天
井から吊り下げられた電灯、その多の設備に接触して結
露したりすることにより、それら天井や壁等々が細菌繁
殖の恰好の場所となって、衛生環境が悪くなる。
【0004】近年、食品業界においては衛生管理の問題
がクローズアップされてきており、そして、食品衛生管
理手法の新たなグローバルスタンダードとしてのHAC
CP( Hazard Aanalysis and Critical Control P
oint;危害分析重要管理点)の基準設定の必要性が強く
叫ばれていることに鑑み、本発明は、ほぐし作業を行う
作業場の衛生環境を向上することのできる米飯ほぐし装
置を提供することを目的としている。本発明の他の目的
は、ほぐし作業場の衛生環境を向上すると同時に、ほぐ
し装置内部の衛生をより確実に維持できるようにした米
飯ほぐし装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
炊き上げられた米飯Rを米飯搬送コンベヤ1によって搬
送しつつその米飯Rをほぐし用羽根車2,3によってほ
ぐすようにした米飯ほぐし装置において、ほぐし用羽根
車2,3は、ほぐし室5内に設置され、このほぐし室5
は、米飯搬送コンベヤ1の一側部に設けた左右何れか一
方の側部カバー壁部11と、この一方の側部カバー壁部
11の上部から米飯搬送コンベヤ1の他側部に亘って下
り勾配状に突設された上部カバー壁部13と、この上部
カバー壁部13の下流端部から垂下連設された他方の側
部カバー壁部12と、上部カバー壁部13の前後両端部
から夫々垂下連設された前部カバー壁部14及び後部カ
バー壁部15とからなり、前記他方の側部カバー壁部1
2及び前後カバー壁部14,15の夫々下端部にこれら
カバー壁部12,14,15の全周に亘って開口する一
連の外気導入部12a,14a,15aを設け、前記コ
ンベヤ1によって搬送される米飯Rは、ほぐし室5を通
過し、このほぐし室5内の前記ほぐし用羽根車2,3で
ほぐされながら搬送されるようになっており、前記ほぐ
し用羽根車2,3による米飯Rのほぐし作用によって発
生する前記ほぐし室5内の湿潤空気Aを外部に強制的に
吸引排出する排気手段6を設けてなることを特徴とす
る。
【0006】
【0007】
【0008】請求項は、請求項に記載の米飯ほぐし
装置において、前記排気手段6の吸引ファン18は回転
速度変更可能となっていることを特徴としている。
【0009】請求項は、請求項1又は2に記載の米飯
ほぐし装置において、前記ほぐし室5内には米飯搬送コ
ンベヤの搬送帯下面側にドレンパン26を設けてなるこ
とを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る米飯ほぐし装
置を示す側面図、図2は図1のX−X線拡大断面図であ
る。これらの図において、1は炊き上げられ米飯Rを一
端部の搬入端部から他端部の搬出端部へ搬送する米飯搬
送コンベヤである。2及び3は米飯搬送コンベヤ1上の
搬出端部側寄りに設けられたほぐし用羽根車、4はほぐ
し用羽根車3のコンベヤ搬送方向手前側に設けられた均
し用羽根車で、これらほぐし用羽根車2,3及び均し用
羽根車4は、ほぐし室5内に設置されていて、米飯搬送
コンベヤ1によって搬送される米飯Rは、このほぐし室
5を通過する間に、ほぐし室5内の均し用羽根車4によ
って厚みが均一に均されしつつ、ほぐし用羽根車2,3
によってほぐしながら、米飯搬送コンベヤ1の搬出端部
まで搬送される。6は上記ほぐし用羽根車2,3による
米飯Rのほぐし作用によってほぐし室5内に発生する湿
潤空気を外部に強制的に吸引排出する排気手段である。
【0011】また、7は米飯ほぐし装置において釜8を
一定高さまで持ち上げて反転させる昇降反転機構、9は
昇降反転機構7によっ釜8から放出された米飯Rを受け
入れる漏斗状の米飯受入れホッパー、10は米飯受入れ
ホッパー9から排出される米飯Rをほぐしながら米飯搬
送コンベヤ1の搬入端部側へ定量送出する定量送出機で
ある。
【0012】前記ほぐし室5は、米飯搬送コンベヤ1の
一側部(図2では左側部)に設置された機枠16の側壁
の一部を利用して形成した左側部カバー壁部11と、こ
の左側部カバー壁部11の上部から米飯搬送コンベヤ1
の他側部に亘って下り勾配状に突設された上部カバー壁
部13と、この上部カバー壁部13の下流端部から垂下
連設された右側部カバー壁部12と、上部カバー壁部1
3の前後両端部から夫々垂下連設された前部カバー壁部
14及び後部カバー壁部15とによって構成されるもの
で、右側部カバー壁部12及び前後カバー壁部14,1
5の夫々下端部には、カバー壁部12,14,15の全
周に亘って開口する外気導入部12a,14a,15a
が設けられている。
【0013】前記排気手段6は、図2に示すように、機
枠16の一部である左側部カバー壁部11を貫通してほ
ぐし室5内の上部側に突入された前後方向に長い吸引口
17aを有する吸引ダクト17と、前記機枠16の上端
部に設置されて、吸引部側が前記吸引ダクト17に接続
された吸引ファン18とによって構成されたもので、吸
引ファン18の排気部には、ほぐし室5内より吸引した
湿潤空気等を本米飯ほぐし装置が設置される工場の外へ
排出するための排気ダクト19が接続配管されている。
【0014】この吸引ファン18は、インバーター付き
モーター18aを備えて、ファン回転速度を自由に変え
ることができるようになっている。即ち、回転速度を上
げると、ほぐし室5内へのエア吸引力が大きくなり、ま
た回転速度を下げると、エア吸引力が小さくなるから、
ファン回転速度を変えることにより、ほぐし室5内での
湿潤空気の発生状況に応じてその吸引排出量を適宜に調
整できると共に、ほぐし室5内への外気の導入量を変更
調整して、その外気により冷却される米飯Rの冷却温度
を調整することができる。
【0015】前記米飯搬送コンベヤ1は、図1に示すよ
うに、前後一対のプーリ20,21及びテンションプー
リ22間にメッシュ状ベルト等からなる通気可能な無端
状の搬送帯23を掛張すると共に、上側搬送帯部23a
の下面に沿ってパンチプレー等からなる多孔状板状の
搬送帯受け24を水平に配設し、前部側のプーリ20を
モーター(図示省略)に連動連結し、そのモーターの起
動により上側搬送帯部23a及び下側搬送帯部23bが
図1の矢印方向に走行するように構成したものである。
図1において、25は米飯搬送コンベヤ1の搬出端部で
搬送帯23に摺接して米飯Rを排出させるためのスクレ
ーパである。尚、ここでは、パンチプレー等からなる
多孔板状の搬送帯受け24を使用しているが、このよう
な多孔板状搬送帯受け板24に代えて、米飯搬送コンベ
ヤ1の長手方向に延びる複数本の棒材をコンベヤ幅方向
に間隔をおいて配設するようにしてもよい。
【0016】また、この米飯搬送コンベヤ1の上側搬送
帯部23aの下面側には、図1に示すように、ほぐし室
5内に位置する範囲内にドレンパン26が設けられてい
る。このドレンパン26は、コンベヤ1で搬送中の米飯
Rがほぐし用羽根車2,3でほぐされる際に米飯R中の
水分(酢その他の調味料等も含む)が搬送帯23と搬送
帯受け板24を通過して滴下するため、その水分を受け
るための容器である。このドレンパン26の底板部26
aには勾配が付けられて、その下流側端部にドレン管2
7が接続され、このドレン管27は排水溝等の所定の排
水場所に排水可能に配管されている。従って、ドレンパ
ン26に受けられた水は、ドレン管27によって所定の
場所へ排水される。また、図2に示すように、排気手段
6の吸引ダクト17にもドレン管45が設けてあって、
このドレン管45によりダクト17に溜まった水を所定
の場所へ排水できるようにしている。
【0017】前記ほぐし室5内に設けてある各ほぐし用
羽根車2,3は、夫々米飯搬送コンベヤ1を横切る方向
に延びる回転支軸28にピン状の羽根29を放射状に突
設してなるもので、各回転支軸28の両端部は、ほぐし
室5の左右側部カバー壁部11,12に夫々貫設された
軸受a,bによって回転自在に支承され、各回転支軸2
8の一端部は伝動機構30を介してモーター31に連動
連結されていて、このモーター31の起動によって図1
に示す矢印方向に回転駆動されるようになっている。
【0018】ほぐし用羽根車3のコンベヤ搬送方向手前
側に設置されている均し用羽根車4は、詳しい図示は省
略するが、ほぐし用羽根車2,3と同様な回転支軸32
に、ほぐし用羽根車2,3のピン状羽根29よりも短い
ピン状羽根33を放射状に突設したもので、前記モータ
ー31から伝動機構を通じて伝達される回転力によって
図1に示す矢印方向に回転駆動され、コンベヤ1で搬送
される米飯Rを一定厚さに均すようになっている。
【0019】また図1及び図2において34,35は、
ほぐし室5内でコンベヤ1の左右両側部に配設されたエ
アガイド板で、ほぐし室5の右側部カバー壁部12側に
あるエアガイド板35は、左側部カバー壁部13側のエ
アガイド板34よりも高さが低く、図2に示すように羽
根車2,3の高さと同程度となっている。46は米飯搬
送コンベヤ1の左右両側部に配設されたコンベヤサイド
プレートである。
【0020】図1に示す昇降反転機構7は、フレーム3
6の上部と下部とに軸架した回転軸37の夫々両端部に
スプロケット38を取り付け、これらスプロケット38
にチェーン39を掛張し、このチェーン39にはブラケ
ット40を介して左右一対のフォーク41,41を固定
し、回転軸37を正逆回転駆動させることによって、チ
ェーン39を、図示しない下方の釜受取位置と図1に示
すような米飯放出位置との間で往復走行させるようにし
たもので、下方の釜受取位置において釜8の鍔部8aを
フォーク41,41で挟み、このフォーク41を釜受取
位置から昇降経路S1を経て反転経路S2の終端にある
米飯放出位置まで移動させ、この米飯放出位置で釜8内
の米飯Rを図示のように米飯受入れホッパー9に放出す
るようになっている。
【0021】米飯受入れホッパー5の下端出口側に設け
られた定量ほぐし送出機10は、米飯搬送コンベヤ7の
搬入端部の上方にあって、夫々回転支軸42にピン状の
羽根43を放射状に突設してなる一対の羽根車44,4
4を、両羽根車44,44の各ピン状羽根43が互いに
相手方のピン状羽根間に介在するように配設したもの
で、図示は省略するが、両羽根車44,44の回転支軸
42を伝動機構を介してモーターに連動連結することに
よって、両羽根車44,44を、図1に示すようにホッ
パー5から排出される米飯Rを米飯搬送コンベヤ1上に
送出するよう互いに逆方向に回転駆動するようになって
いる。
【0022】以上説明したような構成を有する米飯ほぐ
し装置の作用を、例えば米に具を混ぜて炊き込み米飯に
場合について説明する。先ず、自動炊飯器でその炊き込
み米飯Rが炊き上がると、この炊き上がった米飯Rの入
った釜8を、炊飯器本体から外して釜受取位置へ送り込
み、この釜受取位置から昇降反転機構7により一定高さ
持ち上げて反転し、図1に示すように米飯放出位置で釜
8内の米飯Rが米飯受入れホッパー9へ放出する。
【0023】釜8から米飯受入れホッパー9へ放出され
る大きな塊状の米飯Rは、ホッパー9の下方へ排出され
て、定量ほぐし送出機10の両羽根車44,44でほぐ
されながら、下方の米飯搬送コンベヤ1の搬入端部側へ
定量送出され、これによって炊込み米飯Rは、米飯搬送
コンベヤ1上へ搬入される前の段階で、米と具とが掻き
混ぜられる。こうして米飯搬送コンベヤ1の一端部に搬
入された米飯Rは、このコンベヤ7で搬出端部へ搬送さ
れる間にほぐし室5を通過することによって、このほぐ
し室5内においてほぐし用羽根車2,3による十分なほ
ぐし作用を受ける。この時、ほぐし室5の内部は、排気
手段6による吸引作用によって負圧状態にある。
【0024】上記のようにコンベヤ1で搬送中の米飯R
がほぐし室5を通過する際には、図1及び図2に示すよ
うに、ほぐし用羽根車2,3の米飯Rのほぐし作用によ
り、米飯Rから破線の矢印で示す湿潤空気Aが自然発生
して、図示のようにほぐし室5内の上方へ立ち上がって
ゆくが、この時、ほぐし室5の内部は排気手段6による
吸引作用によって負圧状態となっているため、ほぐし室
5のカバー壁部12,14,15下端部に形成された外
気導入部12a,14a,15aからは外気Bがほぐし
室5内に導入され、しかしてこのほぐし室5内に導入さ
れた外気Bは、図2に示すように、上部カバー壁部13
に沿って流通しながら、カバー壁部11の上部側に突入
開口した吸引口17aに吸引されるから、この外気Bに
よって、上部カバー壁部13の内面、更には前後左右カ
バー壁部11,12,14,15の内面を覆うようなエ
アカーテンが形成された状態となる。
【0025】このため、搬送中の米飯Rから発生する湿
潤空気Aは、上記エアカーテンに包み込まれた状態で吸
引口17aに吸引されて、外気Bと共に吸引ダクト17
へ強制的に吸引排出され、従って上部カバー壁部13の
内面にはもちろんのこと、前後左右カバー壁部11,1
2,14,15の内面にも結露を生ずることがない。ま
た、図2に示すように、カバー壁部12下端部の外気導
入部12aからほぐし室5内に導入される外気Bは、エ
アガイド板35に当たって流通経路を上向きに案内され
るから、上部カバー壁部13に沿って確実に流通するこ
とができる。
【0026】上記のように排気手段6の吸引ダクト17
の吸引口17aより外気Bと共に吸引された湿潤空気A
は、この排気手段6の排気ダクト19によって、この米
飯ほぐし装置を含む米飯製造装置の設置されている工場
の外へ排出されるから、ほぐし室5の内部に湿気を残す
ことがない上に、工場内に湿気をもたらすことがなく、
従って米飯ほぐし装置の内部を常に衛生に保つことがで
きると共に、工場内の衛生環境を良好に維持することが
でき、それによって冒頭に述べたHACCPに十分対応
することができる。
【0027】この米飯ほぐし装置の使用において、炊き
上がった米飯Rが釜8から米飯受入れホッパー9に投入
された時のホッパー9内の米飯Rの温度を95℃〜10
0℃とし、そしてこの米飯Rが定量ほぐし送出機6でほ
ぐされて米飯搬送コンベヤ1の搬入端部側へ搬入された
時の米飯Rの温度を85℃〜90℃とすれば、この米飯
Rがコンベヤ1で搬送されながらほぐし室5内のほぐし
用羽根車2,3でほぐされて、ほぐし室5を出た時の米
飯Rの温度は55℃〜60℃程度となる。このほぐし室
5内のほぐし用羽根車2,3のほぐし作用により降下冷
却する温度は、前記したように排気手段6の吸引ファン
18の回転数を変えることによって所望に調整すること
ができる。
【0028】
【0029】また、ほぐし室5を、上述した実施形態よ
うに、左側部カバー壁部11と、この左側部カバー壁部
11の上部からコンベヤ1の他側部に亘って下り勾配状
に突設された上部カバー壁部13と、この上部カバー壁
部13の下流端部から垂下連設された右側部カバー壁部
12と、上部カバー壁部13の前後両端部から夫々垂下
連設された前部カバー壁部14及び後部カバー壁部15
とで構成すると共に、カバー壁部12,14,15の夫
々下端部に開口する外気導入部12a,14a,15a
を設けることによって、排気手段6による外気Bの導入
をより効果的に行わせることができると共に、カバー壁
部11,12,14,15内面を覆うようなエアカーテ
ンを有効に形成して、搬送中の米飯Rから発生する湿潤
空気Aをほぐし室5から排気手段6によってより確実に
吸引排出させることができる。また、カバー壁部12,
14,15の下端部に設けられた外気導入部12a,1
4a,15aは、これらカバー壁部12,14,15の
全周に亘って開口する一連の外気導入部であるから、上
記エアカーテンをより有効に形成することができる。
【0030】
【発明の効果】請求項1に係る発明の米飯ほぐし装置に
よれば、前後左右及び上部のカバー壁を有するほぐし室
内でほぐし用羽根車による米飯のほぐし作用を行わせ
て、このほぐし作用により米飯から発生する湿潤空気を
ほぐし装置の外に出さないようにすることができるか
ら、米飯ほぐし装置の設置される作業場内の湿気を極力
少なくし、それによりほぐし装置周辺での細菌繁殖を防
止して衛生環境を向上させ、それによって冒頭に述べた
HACCPに対応することができる。
【0031】また、請求項1に係る発明の米飯ほぐし装
置によれば、ほぐし用羽根車による米飯のほぐし作用に
よって発生するほぐし室内の湿潤空気を外部に強制的に
吸引排出する排気手段を設けることによって、ほぐし室
の内部にも湿気を残すことがないから、米飯ほぐし装置
の周囲と共に、ほぐし装置それ自体の内部を常に衛生に
保つことができ、それによって工場内全体の衛生環境を
維持でき、上記HACCPに十分対応することができ
る。
【0032】また、請求項に係る発明の米飯ほぐし装
置によれば、左右何れか一方の側部カバー壁部及び前後
カバー壁部の夫々下端部にこれらカバー壁部の全周に亘
って開口する一連の外気導入部を設けると共に、上記一
方の側部カバー壁部を貫通してほぐし室内の上部側に突
入する前後方向に長い吸引口を有する吸引ダクトを備え
た排気手段を設けているから、排気手段による上記外気
導入部からほぐし室内への外気の導入を効果的に行なわ
せると共に、この導入外気によって、ほぐし室内に上部
カバー壁部の内面更には前後左右カバー壁部の内面を覆
うようなエアカーテンが有効に形成される。このため、
搬送中の米飯から発生する湿潤空気は、上記エアカーテ
ンに包み込まれた状態で上記吸引口に吸引されて、外気
と共に吸引ダクトへ強制的に吸引排出され、従って上部
カバー壁部の内面にはもちろんのこと、前後左右カバー
壁部の内面にも結露を生ずることがない。
【0033】
【0034】請求項に係る発明の米飯ほぐし装置によ
れば、吸引ファンを回転速度変更可能としたから、吸引
ファンの回転速度を変えることにより、ほぐし室内での
湿潤空気の発生状況に応じてその吸引排出量を適宜に調
整できると共に、ほぐし室内への外気の導入量を変更調
整して、その外気により冷却される米飯の冷却温度を調
整することができる。
【0035】請求項に係る発明の米飯ほぐし装置によ
れば、ほぐし室内には米飯搬送コンベヤの搬送帯下面側
にドレンパンを設けているから、ほぐし用羽根車による
米飯のほぐし時にコンベヤから下方へ滴下する水分を受
けて所定の場所へ排出させることができ、それによりほ
ぐし室の下部側の湿気も極力少なくして、米飯ほぐし装
置の衛生を良好に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る米飯ほぐし装置を示す側面図で
ある。
【図2】 図1のX−X線拡大断面図である。
【符号の説明】
1 米飯搬送コンベヤ 2,3 ほぐし用羽根車 5 ほぐし室 6 排気手段 11 左側部カバー壁部 12 右側部カバー壁部 13 上部カバー壁部 14 前部カバー壁部 15 後部カバー壁部 17 排気手段の吸引ダクト 18 吸引ファン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炊き上げられた米飯を米飯搬送コンベヤ
    によって搬送しつつその米飯をほぐし用羽根車によって
    ほぐすようにした米飯ほぐし装置において、ほぐし用羽
    根車は、ほぐし室内に設置され、このほぐし室は、米飯
    搬送コンベヤの一側部に設けた左右何れか一方の側部カ
    バー壁部と、この一方の側部カバー壁部の上部から米飯
    搬送コンベヤの他側部に亘って下り勾配状に突設された
    上部カバー壁部と、この上部カバー壁部の下流端部から
    垂下連設された他方の側部カバー壁部と、上部カバー壁
    部の前後両端部から夫々垂下連設された前部カバー壁部
    及び後部カバー壁部とからなり、前記他方の側部カバー
    壁部及び前後カバー壁部の夫々下端部にこれらカバー壁
    部の全周に亘って開口する一連の外気導入部を設け、
    記コンベヤによって搬送される米飯は、ほぐし室を通過
    し、このほぐし室内の前記ほぐし用羽根車でほぐされな
    がら搬送されるようになっており、前記ほぐし用羽根車
    による米飯のほぐし作用によって発生する前記ほぐし室
    内の湿潤空気を外部に強制的に吸引排出する排気手段を
    設けてなることを特徴とする米飯ほぐし装置。
  2. 【請求項2】 前記吸引ファンは回転速度変更可能とな
    っていることを特徴とする請求項1に記載の米飯ほぐし
    装置。
  3. 【請求項3】 前記ほぐし室内には米飯搬送コンベヤの
    搬送帯下面側にドレンパンを設けてなることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の米飯ほぐし装置。
JP2001015249A 2001-01-24 2001-01-24 米飯ほぐし装置 Expired - Fee Related JP3447271B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001015249A JP3447271B2 (ja) 2001-01-24 2001-01-24 米飯ほぐし装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001015249A JP3447271B2 (ja) 2001-01-24 2001-01-24 米飯ほぐし装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002218929A JP2002218929A (ja) 2002-08-06
JP3447271B2 true JP3447271B2 (ja) 2003-09-16

Family

ID=18881832

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001015249A Expired - Fee Related JP3447271B2 (ja) 2001-01-24 2001-01-24 米飯ほぐし装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3447271B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4925013B2 (ja) * 2008-04-16 2012-04-25 株式会社アイホー 米飯ほぐし装置
JP6758627B2 (ja) * 2016-09-01 2020-09-23 カワサキ機工株式会社 碾茶炉およびこれを用いた荒茶製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002218929A (ja) 2002-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4706556A (en) Potato chip manufacturing machine
US7954739B2 (en) Garbage disposal apparatus
RU2516982C2 (ru) Узел обработки принудительной конвекцией нарезанного ломтиками мясопродукта и способ получения мясопродукта, использующий указанный узел обработки принудительной конвекцией
JPS61500963A (ja) 漏洩のない継目無しベルトコンベア
NL1025498C2 (nl) Stoomgarnalenkookinrichting.
JPH0231B2 (ja)
JP3447271B2 (ja) 米飯ほぐし装置
CN104061772B (zh) 一种带式干燥机
JPH0147148B2 (ja)
CN213549406U (zh) 一种蔬菜灭菌生产线
KR20060029755A (ko) 세척 농산물의 건조기
CN111766351A (zh) 一种食品安全快速检测仪
JP3557427B2 (ja) 米飯ほぐし装置
KR101862633B1 (ko) 기능성 쌀 제조기
JP2551980Y2 (ja) 残菜等の水切り搬送装置
JP2003047558A (ja) 釜内攪拌装置
CN114946967B (zh) 一种多层循环式智能萎凋设备及萎凋方法
CN219607630U (zh) 一种袋装食品用的分级式烘干机
CN217721979U (zh) 一种杂交水稻种子杀菌装置
CN108783331A (zh) 一种基于新鲜度检测的农产品加工装置
JP6368542B2 (ja) 土入機を利用する種籾のコーティング処理の仕上装置
KR100949798B1 (ko) 음식물의 별도처리가 가능한 공동주택의 배수설비구조
JP2005341932A (ja) 食材冷却装置、これを用いる食材加工システム及び食材冷却方法
JPH10263422A (ja) 自動洗米装置
CN115445756A (zh) 一种农业种植中筛选优良种子的农业机械设备

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030604

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090704

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140704

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees