JP3446827B2 - 記録装置における排紙スタッカの形状維持装置及び該装置を備える記録装置 - Google Patents
記録装置における排紙スタッカの形状維持装置及び該装置を備える記録装置Info
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- JP3446827B2 JP3446827B2 JP2000220047A JP2000220047A JP3446827B2 JP 3446827 B2 JP3446827 B2 JP 3446827B2 JP 2000220047 A JP2000220047 A JP 2000220047A JP 2000220047 A JP2000220047 A JP 2000220047A JP 3446827 B2 JP3446827 B2 JP 3446827B2
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Description
等の記録装置において適用できる湾曲変形可能な排紙ス
タッカの形状維持装置及びそれを備えた記録装置に関す
る。
従来の排紙スタッカの一例としては、剛性材料で構成さ
れた回動部材を、使用時にはほぼ水平状態に回動して排
紙スタッカとして利用できるようにし、非使用時にはほ
ぼ垂直状態になるように回動してプリンタ本体の前面を
閉鎖する構造となっている。また従来の排紙スタッカ
は、用紙の大きさに応じて回動部材から引き出し可能な
延長スタッカを備えており、該延長スタッカを引き出す
ことによりサイズの大きい用紙を受け止めるようにして
いる。
発においては、機能面の充実を図るばかりでなく、ユー
ザーニーズに合ったデザインを機能面との融合を図りな
がら実現していくことが商品提供側に課せられた一つの
課題となっている。特に近年では、商品がユーザーのラ
イフスタイルにマッチしていることが要求され、同時に
商品のファッション性も要求される傾向にあるため、
「ソフトなイメージ」を商品コンセプトの1つに掲げて
多様化した商品を開発することが必要となる。
た排紙スタッカは、「ソフトなイメージ」を具備する商
品設計を進める上で設計の自由度が制約されがちであ
る。例えば排紙スタッカをハウジングに収納できるよう
なプリンタでは、剛性材料でできた排紙スタッカの形態
が決定されると、自らハウジングの形態も排紙スタッカ
の形態に合わせて限定せざるを得なかった。
け面を備え、排紙スタッカ使用時には排紙受け面が用紙
を受けるためにほぼ水平な形態をとり、排紙スタッカ収
納時には排紙受け面がハウジングの外形形状に沿って変
形することができるような排紙スタッカの開発を進めて
いる。
置が設けられている関係上、ハウジングの中心線と用紙
が排出される開口部の中心線とが一致せず、そのため変
形可能な排紙スタッカがハウジングの外形形状に沿って
変形して収納されているときには、排紙スタッカが左右
対称に変形しない。そのため排紙スタッカ使用時には排
紙スタッカに変形癖が付いてしまい、排紙スタッカの片
方の端部が浮き上がってしまう現象が見られる。
タッカに変形癖が付いた場合でも、排紙スタッカ使用時
には変形癖を修正して排紙スタッカを本来あるべき形態
にすることができるような排紙スタッカの形状維持装置
及びそれを備えた記録装置を提供することにある。
め、本願請求項1に記載の記録装置における排紙スタッ
カの形状維持装置は、湾曲変形可能な排紙受け面を備
え、排紙スタッカ使用時における前記排紙受け面の形状
と排紙スタッカ収納時における前記排紙受け面の形状と
が異なる排紙スタッカの使用時における形状を維持する
装置であって、前記排紙スタッカの基端側の領域に受入
辺を有する受入孔が形成されており、前記排紙受け面の
基端を支持するホルダの前端付近に、前記受入孔の位置
に対応して、前記受入辺を受入可能な保持受入部を有す
る保持部が設けられていることを特徴とするものであ
る。
が受け入れられることにより、ホルダの前端付近に排紙
スタッカが保持されるので、排紙スタッカの変形癖が強
制的に修正されて排紙受け面を所定の形状に維持するこ
とができる。
ける排紙スタッカの形状維持装置は、排紙受け面が可撓
性材料で構成されている排紙スタッカの使用時における
形状を維持する装置であって、前記排紙スタッカの基端
側の領域に受入辺を有する受入孔が形成されており、前
記排紙受け面の基端を支持するホルダの前端付近に前記
受入孔の位置に対応して、前記受入辺を受入可能な保持
受入部を有する保持部が設けられていることを特徴とす
るものである。本発明によっても、保持受入部の中に受
入辺が受け入れられることにより、ホルダの前端付近に
排紙スタッカが保持されるので、排紙スタッカの変形癖
が強制的に修正されて排紙受け面を所定の形状に維持す
ることができる。
ける排紙スタッカの形状維持装置は、請求項1または2
において、前記保持部は前記ホルダに一体成形されてい
ることを特徴とするものである。本発明によれば、ホル
ダを形成する際に同時に保持部を成形することができ
る。
ける排紙スタッカの形状維持装置は、請求項1〜3のい
ずれかにおいて、前記保持部は前記排紙スタッカの幅方
向の中心線の両側に対称的に複数設けられていることを
特徴とするものである。本発明によれば、排紙スタッカ
の幅方向において中心線の両側で平均的に排紙スタッカ
の変形を抑制することができるので、排紙受け面をより
所定の形状に近い状態に維持することができる。
ける排紙スタッカの形状維持装置は、請求項1〜4のい
ずれかにおいて、排紙スタッカ収納時における前記排紙
受け面は、記録装置のハウジングの外形形状に沿って変
形可能であることを特徴とするものである。本発明によ
れば、記録装置のハウジングの外形形状を種々設計変更
することができる自由度が増すとともに、排紙スタッカ
収納時に排紙スタッカの記録装置全体のデザインへの適
合性が優れるようになる。
ける排紙スタッカの形状維持装置は、請求項5におい
て、前記排紙受け面が排紙スタッカ収納時に沿う前記記
録装置のハウジングの外形形状は曲面であることを特徴
とするものである。本発明によれば、「ソフトなイメー
ジ」を具備する記録装置を提供することができ、近年の
ユーザーニーズにマッチした商品を提供することができ
る。
ける排紙スタッカの形状維持装置は、請求項6におい
て、前記ハウジングの幅方向の中心線が前記排紙スタッ
カの幅方向の中心線からずれており、排紙スタッカ収納
時において前記排紙スタッカが前記ハウジングの外形形
状に沿って左右不均一に歪んで変形することを特徴とす
るものである。排紙スタッカがハウジングの外形形状に
沿って左右不均一に歪んで変形している場合に変形癖を
生じるが、本発明によれば、このような変形癖も上記保
持部の作用によって修正することができる。従って、ハ
ウジングの外形形状や、ハウジングと排紙スタッカとの
位置関係を気にすることなく、記録装置の自由な設計変
更が可能となる。
ける排紙スタッカの形状維持装置は、請求項1〜7のい
ずれかにおいて、前記排紙受け面は透明乃至半透明部分
を備えることを特徴とするものである。本発明によれ
ば、スタッカ収納状態においてハウジングのデザインを
排紙スタッカの上からでも認識することができる。また
排紙受け面が有色透明であれば、排紙受け面自体が意匠
的効果を生じることができ、あるいはハウジングの色彩
との融合による新たな色彩の発生やハウジング上のデザ
インとの調和により、例えばユーザーの家庭内やオフィ
スにおいてインテリア的存在として価値が生まれる。ま
た排紙受け面の色彩のバリエーションを揃えることによ
り、ユーザーは部屋の色彩にマッチしたイメージの記録
装置を選択することができるため、新たな需要を喚起す
る効果がある。
請求項1〜8のいずれかに記載の排紙スタッカの形状維
持装置を備えることを特徴とするものである。本発明に
よれば、印刷済みの用紙を滑らかに排紙スタッカ上で受
け取ることができるため、排出された用紙が排出口で詰
まることがなく、また排紙スタッカ上の印刷物を再整理
するような手間が掛からない。
おける排紙スタッカを基礎にした改良発明に係るもので
ある。図1〜図5は、かかる基礎出願の発明を示すもの
である。ここで該基礎出願の発明の内容について説明す
る。
スタッカは、湾曲変形可能な排紙受け面を備え、排紙ス
タッカ使用時における前記排紙受け面の形状と排紙スタ
ッカ収納時における前記排紙受け面の形状が異なること
を特徴とする。
排紙された用紙を保持できる形態になり、排紙スタッカ
収納時にはハウジングの外形形状に沿って変形すること
ができる。従って排紙スタッカと記録装置の外観形状と
の組み合わせ自由度が増すため、排紙スタッカの形状に
捕らわれることなく、商品コンセプトに沿った商品開発
をしやすくなる。
の構成では、上記構成に加えて排紙受け面が可撓性材料
で構成されていてもよい。本構成によれば、排紙受け面
が排紙スタッカ収納時の所定形状に比較的自由に変形し
て、コンパクトなスタッカ収納状態を実現できる。
の構成は、上記構成に加えて、排紙スタッカ使用時にお
ける前記排紙受け面は、略平坦な形状である。本構成に
よれば、記録装置の排紙部から排出された用紙が何ら変
形することなく排紙受け面上に支持される。
の構成は、上記構成に加えて、排紙スタッカ使用時にお
ける前記排紙受け面の紙幅方向の中央部が両端部より
も、排紙方向に沿って下側へ若干湾曲している。
排紙スタッカ上に用紙が積み重ねられたときに荷重が増
すが、その荷重による排紙スタッカの排紙方向での撓み
を発生しにくくすることができる。ここで、「若干湾
曲」とは、排紙スタッカとしての基本的な平坦形状を維
持した状態で、前記用紙の荷重に対して全くの平坦形状
より撓みにくくした状態を意味する。解りやすく言え
ば、ほぼ平坦に近い湾曲を意味し、その湾曲の程度は、
排紙受け面を成す素材や大きさによって変わり、画一的
には規定できない。
の構成は、上記構成に加えて、前記排紙受け面の紙幅方
向両端部には、排紙スタッカ使用時に前記排紙受け面に
平坦面を形成維持するための平坦面維持部が設けられて
いる。
曲していた排紙受け面の湾曲ぐせを取りやすくすること
ができるとともに、排紙スタッカ上に用紙が積み重ねら
れたときに、用紙の重量による排紙スタッカの排紙方向
での撓みをより一層発生しにくくすることができる。
の構成は、上記構成に加えて、前記平坦面維持部は、前
記排紙受け面を構成するシートの両端を上下方向に屈曲
して形成されている。
シート両端を上側に屈曲させた場合には排出された用紙
の両端ガイドの機能も果たす。またスタッカ収納状態か
らスタッカ使用状態への変更時に、シート両端を折り曲
げるだけで、容易に且つ迅速に排紙スタッカを使用可能
な状態にすることができる。
の構成は、上記構成に加えて、前記下側への若干の湾曲
は、前記排紙受け面を構成するシート自体が湾曲して構
成されている。本構成によれば、他の補助部材を使用す
ることなく湾曲状態を達成することができるため経済的
である。
の構成は、上記構成に加えて、前記下側への若干の湾曲
は、前記排紙受け面の基端を支持するホルダにおける凹
面部に沿って規定される。
て下側へ凹状に強制的に撓ませることにより、該撓み状
態が排紙受け面の先端側へも及ぼされて、排紙受け面の
排紙方向全体に亘り排紙スタッカの排紙方向での撓みを
防止することができる。また排紙受け面自体に幅方向の
撓み状態を維持するための部材をあらためて設ける必要
がないため、より簡易な構造により経済的に排紙受け面
の下側への若干の湾曲状態を実現することができる。
の構成は、上記構成に加えて、前記排紙受け面の基端の
中央部は、前記凹面部に押し付けられた状態で前記ホル
ダに支持されている。
部を凹面部に押し付けるだけで、排紙受け面の幅方向に
沿って平均的に撓むようなる。またホルダに排紙受け面
の基端の中央部を押し付ける箇所を形成するだけで簡易
に排紙受け面の幅方向での若干の撓み状態を実現するこ
とができる。
の構成は、上記構成に加えて、排紙スタッカ収納時にお
ける前記排紙受け面は、記録装置のハウジングの外形形
状に沿って変形可能である。本構成によれば、記録装置
のハウジングの外形形状を種々設計変更することができ
る自由度が増すとともに、排紙スタッカ収納時に排紙ス
タッカの記録装置全体のデザインへの適合性が優れるよ
うになる。
の構成は、上記構成に加えて、前記排紙受け面が排紙ス
タッカ収納時に沿う前記記録装置のハウジングの外形形
状は曲面であることを特徴とするものである。本構成に
よれば、「ソフトなイメージ」を具備する記録装置を提
供することができ、近年のユーザーニーズにマッチした
商品を提供することができる。
の構成は、上記構成に加えて、前記排紙受け面は透明乃
至半透明部分を備えることを特徴とするものである。
てハウジングのデザインを排紙スタッカの上からでも認
識することができる。また排紙受け面が有色透明であれ
ば、排紙受け面自体が意匠的効果を生じることができ、
あるいはハウジングの色彩との融合による新たな色彩の
発生やハウジング上のデザインとの調和により、例えば
ユーザーの家庭内やオフィスにおいてインテリア的存在
として価値が生まれる。また排紙受け面の色彩のバリエ
ーションを揃えることにより、ユーザーは部屋の色彩に
マッチしたイメージの記録装置を選択することができる
ため、新たな需要を喚起する効果がある。
の構成は、上記構成に加えて、前記排紙受け面は、排紙
スタッカ収納時に、前記ハウジングに形成され外部に面
した機能部分を被覆可能である。
給紙口や排紙口など、外部に面した機能部分を被覆する
ことで、非使用時における給紙口や排紙口への異物の侵
入を防止することができ、さらに排紙口などを隠すこと
で記録装置全体としての意匠的価値を向上させることが
できる。
を備える記録装置であってもよい。本構成によれば、ユ
ーザーのライフスタイルにマッチしたソフトなイメージ
の記録装置を提供することができる。また設計の自由度
が上がるため、ユーザーニーズに合った多機種の記録装
置を容易に市場に提供することができる。
面に基づいて説明する。図1は本発明に係る排紙スタッ
カの形状維持装置を適用可能なプリンタ1を示す。本発
明は本願出願前に存在しない形態の排紙スタッカを前提
とするものであるため、まず本発明が適用可能な排紙ス
タッカを備えるプリンタ1について説明する。
ほぼドーム型をした形状のハウジング3を備え、該ハウ
ジング3の後方側には給紙部5が形成され、前方側には
排紙スタッカ6を備える排紙部7が形成されている。ハ
ウジング3の上部から前面にかけて窓部9が形成されて
おり、該窓部9は透明な湾曲したプラスチックカバー1
1によって開放可能な状態で閉鎖されている。因みに上
記のような幅方向に長く延びるドーム型をしたプリンタ
1は、排紙スタッカの収納形態を考慮した場合、従来は
デザイン設計上の無理があったため、このような形態の
ものは存在しなかった。
り、該排紙口13の左右両端には軸突起受入孔15と該
軸突起受入孔15の周囲に円弧状に形成された案内溝1
7とが形成されている。
なホルダ19が取り付けられている。図3に示す如く、
ホルダ19は下ホルダ部材21と上ホルダ部材23とか
ら構成されており、下ホルダ部材21のほぼ中央には2
つの立ち上げ部25が形成されている。また下ホルダ部
材21の左右両端にはそれぞれ2つの突起部、即ち軸突
起部27と案内突起部29とが形成されている。軸突起
部27は、軸突起受入孔15内に挿入されることにより
ホルダ19の回動軸となり、また案内突起部29は、案
内溝17内に受け入れられることによりホルダ19が回
動するときの案内となる。
ており、そこに延長支持部31が形成されている。延長
支持部31を含め下ホルダ部材21は全体として下側へ
若干湾曲することにより凹面部33を構成している。延
長支持部31の作用及び凹面部33の作用については後
述する。
21の間には排紙スタッカ6が支持されている。排紙ス
タッカ6は、一枚の可撓性のプラスチックシート35を
折り曲げ加工して形成されており、プラスチックシート
35の上面側は排紙口13から排出された用紙を積み重
ねておくための排紙受け面37となっている。排紙スタ
ッカ6の基端側(排紙方向上流側)には上記立ち上げ部
25と対応する位置に、プラスチックシート35を切り
欠いた部分41を利用して被支持片39が形成されてい
る。
る2つの立ち上げ部25に、切り欠いた部分41が貫通
するとともに、2つの立ち上げ部25の間に被支持片3
9が丁度嵌まり込むことにより、排紙スタッカ6の位置
が決定され、この状態で上ホルダ部材23が下ホルダ部
材21に組み合わされることにより、排紙スタッカ6は
ホルダ19に支持されるようになっている。
25の間に排紙スタッカ6の被支持片39が位置決めさ
れるとき、被支持片39の上部は立ち上げ部25の上辺
より僅かに突出した状態となる。そして、この状態で上
ホルダ部材23が下ホルダ部材21に組み合わされるこ
とにより、図5に示す如く、上ホルダ部材23の下面が
被支持片39の突出した部分を下側へ押し込み、排紙ス
タッカ6を凹面部33の形状に沿って強制的に変形させ
ることができる。
スチックシート35の基端を強制的に湾曲させることに
より、排紙受け面37の紙幅方向の中央部が両端部より
も、排紙方向に沿って下側へ若干湾曲した状態となるた
め、複数枚の用紙が排紙スタッカ6の上に載っても、排
紙スタッカ6は排出方向下側へ撓みにくくなる。ここで
「若干湾曲」とは、排紙スタッカとしての基本的な平坦
形状を維持した状態で、用紙の荷重に対して全くの平坦
形状より撓みにくくした状態を意味する。解りやすく言
えば、ほぼ平坦に近い湾曲を意味し、その湾曲の程度
は、排紙受け面を成す素材や大きさによって変わり、画
一的には規定できない。
坦面維持部として機能する屈曲部43が形成されてい
る。屈曲部43はプラスチックシート35を上側へ折り
曲げることにより形成されているが、下側へ折り曲げた
り、斜め上方または下方に折り曲げたり、丸めたりする
ことにより屈曲部43を形成しても構わない。屈曲部4
3は排紙スタッカ6の使用時にのみ屈曲させ、排紙スタ
ッカ6の収納時には排紙受け面37と面一な状態とする
ことができる。
せることにより、排紙スタッカ収納時に湾曲していた排
紙受け面37の湾曲ぐせを取りやすくして用紙を載せる
ための平坦面を形成維持することができるとともに、排
紙スタッカ6上に用紙が積み重ねられたときに、用紙の
重量による排紙スタッカ6の排紙方向での撓みをより確
実に防止することができる。更に排紙スタッカ収納状態
から排紙スタッカ使用状態への変更時に、プラスチック
シート35の両端を折り曲げるだけで、容易に且つ素早
く排紙スタッカ6を使用可能な状態にすることができる
という利点がある。
りに、例えばプラスチックシート35の左右両端に剛性
を有する細長い部材を排紙スタッカ使用時に取付可能と
するなどの方法を採用することも可能である。
止孔45が形成されており、該係止孔45は、排紙スタ
ッカ6の収納時にハウジング3の上面両端に形成される
係止突起47に係止することにより、収納状態を維持で
きるようになっている。
をしており、係止突起47は下側にスリット46が形成
されている。係止孔45はダルマ形の大きな方の孔から
係止突起47に受け入れられ、排紙スタッカ6の形状復
帰力により排紙スタッカ6が若干自然変形することによ
り係止突起47のスリット46にダルマ形の小さな孔が
入り込み、自然状態では抜けなくなるような構造になっ
ている。
ラスチックシート35は有色透明であり、排紙スタッカ
6の収納時に該プラスチックシート35を介してハウジ
ング3が透けて見えるようになっている。プラスチック
シート35の色彩は種々選択することができ、また透
明、半透明、不透明の選択もできるし、プラスチックシ
ート35の色彩とハウジング3との色彩や模様との融合
を考慮して色彩や模様等を選択することもできる。
用可能な排紙スタッカは以上述べたとおりである。以
下、図6〜図10を参照しながら本願発明の形状維持装
置の特徴的構成について説明する。
6の基端側の領域に一例として3つの受入孔49、50
が形成されている。中央の受入孔49は排紙スタッカ6
の幅方向の中心線M1上に位置し、他の2つの受入孔5
0は排紙スタッカ6の幅方向の中心線M1に対して対称
的な位置、具体的にはそれぞれ屈曲部43の直ぐ内側に
形成されている。各受入孔49、50は、排紙スタッカ
6の先端側に形成された直線状の受入辺51を有し、ま
たその基端側はほぼ円弧状に形成されている。
9の前端付近に各受入孔49、50の位置に対応して、
保持部53がホルダ19と一体的に形成されている。保
持部53は図8に拡大して示す如く、突出部55と、該
突出部55から前方(用紙の送り出し方向下流側)へ突
き出ている保持突部57とを有し、保持突部57の下側
には受入辺51を受入可能な保持受入部59が形成され
ている。保持部53の用紙の送り出し方向上流側は滑ら
かな傾斜状に形成されており、用紙が該傾斜部分に沿っ
て保持部53を乗り越えることができるようになってい
る。
られる保持部53は、排紙スタッカ6の幅方向の中心線
M1の両側に対称的に複数設けられていることが好まし
いが、その位置や数は特に限定されない。但し、保持部
53をなるべくホルダ19の前端側であってホルダ19
の両端部に近い位置に設けた方が、変形癖の付いた排紙
スタッカ6の修正効果が一般的には大きいと考えられ
る。
53がホルダ19と一体形成されているが、図10に示
す如く、保持部53をホルダ19とは別部材として形成
し、排紙スタッカ6の変形癖の問題が発生した場合に、
必要に応じて接着剤等でホルダ19に固定できるように
しても構わない。
納状態並びに排紙スタッカの使用時における排紙スタッ
カの形状維持装置の作用について説明する。図1は変形
癖の付いていない排紙スタッカ6の使用時の状態を示し
ている。図1に示す如く、排紙スタッカ使用時には排紙
受け面37は略平坦な形状となっている。但し、図1で
は明瞭に示されていないが、図5に示す如く、上述した
ように排紙受け面37の基端側が凹面部33に対して押
しつけられているため、排紙受け面37の中央部は若干
下側へ湾曲している。また排紙スタッカ6の左右両端は
上側へ屈曲させており、これにより排紙スタッカ6の排
紙方向での剛性が高められている。
刷された用紙が排出されると、用紙は排紙スタッカ6上
に積載されていく。排紙スタッカ6には積み重ねられた
用紙の重量が掛かるが、上記排紙受け面37の中央部が
若干下側へ湾曲していること、左右両端の屈曲部43が
上側に折り曲げられていることにより排紙方向の途中で
ほとんど撓むことなく用紙を支持できる。また下ホルダ
部材21に延長支持部31が形成されていることによっ
ても、排紙スタッカ6の撓みは抑制される。
態を示している。図2に示す如く、排紙スタッカ6を収
納する場合には、排紙スタッカ6の両方の屈曲部43の
屈曲状態を解除(即ち全体をほぼ平坦に)し、ホルダ1
9を上側へ回動した後、排紙スタッカ6をハウジング3
の曲面に沿うように押さえ付けて湾曲させる。この状態
で排紙スタッカ6の係止孔45をハウジング3の係止突
起47の下のスリット46に係止させることにより、排
紙スタッカ6はハウジング3の曲面に沿って湾曲した状
態が維持され、収納状態となる。
用時と収納時とで排紙受け面37の形状が異なるため、
従来のように排紙スタッカの形態によってハウジング3
のデザイン設計に影響を与える度合いが小さくなり、よ
り自由な商品設計を行いやすくなる。
時に、ハウジング3の形状に沿って変形することができ
るので、ハウジング3に形成された排紙口13及びその
他の部分を被覆することができる。これによりプリンタ
の非使用時に、例えば排紙口13からの異物の侵入など
を防止することができる。
タッカの形状維持装置の作用について説明する。可撓性
を有する排紙スタッカ6は、上述したようにハウジング
3の形状に沿って変形するため、排紙スタッカ6を使用
状態に展開するときに変形癖が付いてしまうことがあ
る。特に図11に示す如く、ハウジング3の右側内部に
はカートリッジの待機位置(図示せず)が設けられてい
る関係上、ハウジング3の中心線M2と排紙スタッカ6
の幅方向の中心線M1(この中心線は用紙が排出される
排紙口13の中心線と一致する)とが一致しないため、
排紙スタッカ6がハウジング3の外形形状に沿って収納
されたときには、排紙スタッカ6が左右対称に変形せ
ず、左右不均一に歪んだ状態で収納されることになる。
6を使用するために排紙スタッカを使用位置に展開しよ
うとすると、排紙スタッカ6には左右不均一に歪んだ変
形癖が付いてしまっているため、図12に示す如く排紙
スタッカ6の左右いずれかが上方へ浮き上がってしまう
ことになる。
ている場合に、本発明の排紙スタッカの形状維持装置が
有用である。即ち図7〜9に示す如く各受入孔49、5
0の受入辺51が保持受入部59に受け入れられること
により、排紙スタッカ6の上側へ浮き上がり傾向の部分
が、保持受入部59内で上方への変形を規制されるか
ら、図1について前述したような本来の排紙スタッカ6
の形状に強制的に復元される。
辺が受け入れられることにより、ホルダの前端付近に排
紙スタッカが保持されるので、排紙スタッカの変形癖が
強制的に修正されて排紙受け面を所定の形状に維持する
ことができる。
態を示す斜視図である。
態を示す斜視図である。
す斜視図である。
す側面図であり、(b)はホルダ周辺の縦断側面図であ
る。
て示す背面図である。
た排紙スタッカを示す上面図である。
たホルダを示す上面図である。
して示す上面図並びに中央縦断側面図である。
されて、排紙スタッカの変形癖が修正された状態を示す
斜視図である。
施の形態を示す斜視図である。
とがずれている様子を示す正面図である。
面図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 湾曲変形可能な排紙受け面を備え、排紙
スタッカ使用時における前記排紙受け面の形状と排紙ス
タッカ収納時における前記排紙受け面の形状とが異なる
排紙スタッカの使用時における形状を維持する装置であ
って、前記排紙スタッカの基端側の領域に受入辺を有す
る受入孔が形成されており、前記排紙受け面の基端を支
持するホルダの前端付近に、前記受入孔の位置に対応し
て、前記受入辺を受入可能な保持受入部を有する保持部
が設けられていることを特徴とする記録装置における排
紙スタッカの形状維持装置。 - 【請求項2】 排紙受け面が可撓性材料で構成されてい
る排紙スタッカの使用時における形状を維持する装置で
あって、前記排紙スタッカの基端側の領域に受入辺を有
する受入孔が形成されており、前記排紙受け面の基端を
支持するホルダの前端付近に前記受入孔の位置に対応し
て、前記受入辺を受入可能な保持受入部を有する保持部
が設けられていることを特徴とする記録装置における排
紙スタッカの形状維持装置。 - 【請求項3】 請求項1または2において、前記保持部
は前記ホルダに一体成形されていることを特徴とする記
録装置における排紙スタッカの形状維持装置。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、前記
保持部は前記排紙スタッカの幅方向の中心線の両側に対
称的に複数設けられていることを特徴とする記録装置に
おける排紙スタッカの形状維持装置。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかにおいて、排紙
スタッカ収納時における前記排紙受け面は、記録装置の
ハウジングの外形形状に沿って変形可能であることを特
徴とする記録装置における排紙スタッカの形状維持装
置。 - 【請求項6】 請求項5において、前記排紙受け面が排
紙スタッカ収納時に沿う前記記録装置のハウジングの外
形形状は曲面であることを特徴とする記録装置における
排紙スタッカの形状維持装置。 - 【請求項7】 請求項6において、前記ハウジングの幅
方向の中心線が前記排紙スタッカの幅方向の中心線から
ずれており、排紙スタッカ収納時において前記排紙スタ
ッカが前記ハウジングの外形形状に沿って左右不均一に
歪んで変形することを特徴とする記録装置における排紙
スタッカの形状維持装置。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかにおいて、前記
排紙受け面は透明乃至半透明部分を備えることを特徴と
する記録装置における排紙スタッカの形状維持装置。 - 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の排紙ス
タッカの形状維持装置を備えることを特徴とする記録装
置。
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