JP3446132B2 - 自動車用のリンク構成部材 - Google Patents

自動車用のリンク構成部材

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JP3446132B2
JP3446132B2 JP13532798A JP13532798A JP3446132B2 JP 3446132 B2 JP3446132 B2 JP 3446132B2 JP 13532798 A JP13532798 A JP 13532798A JP 13532798 A JP13532798 A JP 13532798A JP 3446132 B2 JP3446132 B2 JP 3446132B2
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道弘 川田
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  • Vehicle Body Suspensions (AREA)
  • Springs (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の実施の形態】本発明は、自動車の車輪を支持す
る足回り部品としてのリンク構成部材に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来よ
り、自動車の車輪を支持するサスペンションのリンク構
造、あるいはトーコントロールのためのリンク構造等の
自動車の足回り部品としては、保安面で高強度が要求さ
れることから、一般には鍛鋼品あるいは鋳鉄品が用いら
れている。
【0003】ところで近年、車両の軽量化が進み、前記
の足回り部品としても軽量化の要請が高くなっている
が、これには前記鍛鋼品や鋳鉄品の使用が大きなネック
となっている。
【0004】また、リンク構成部材の場合には、ゴム弾
性体を用いた弾性ブッシュを圧入して他の部品と連結使
用するのが普通であり、そのため貫通孔等によるブッシ
ュ圧入部が設けられているが、この構成部材が前記鍛鋼
品や鋳鉄品である場合には、前記ブッシュ圧入部を切削
加工により形成しなければならず、その切削加工に手数
がかかることになる上、切削加工した部分には錆止めの
ための塗装を施す必要がある。そのため、素材は比較的
安価なものであっても、切削加工費用等を含めた製造コ
ストはかなり高くなっている。
【0005】なお、この種のリンク構成部材の軽量化を
図るために、アルミニウム製品の使用が考えられている
が、通常のアルミニウムのダイカスト製品は、溶融した
アルミニウムを成形型内に高速で注入して鋳造するもの
であるために、製品内部に巣ができ易くて、これが強度
を弱める結果となり、前記のように高強度が要求される
リンク構成部材に使用するのには適さないものである。
【0006】本発明は、上記に鑑みて、特にアルミニウ
ム製品の中でも、注入速度を遅くしかつ注入と同時に圧
力を加えて鋳造する所謂溶湯鍛造によるものであれば、
通常一般のアルミニウム製品に比してかなり高い強度を
保有でき、しかも表面の仕上がり具合がよくて、寸法的
にも安定したものになることに着目してなしたものであ
り、溶湯鍛造法によるアルミニウム製品を切削加工を省
略して使用することにより、製造コストを抑えながら軽
量化を図ることができるリンク構成部材を提供するもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する本
発明は、車体側メンバーとの連結用として使用時に車両
幅方向をなす貫通孔からなる第1のブッシュ圧入部が一
端部に形成され、この第1のブッシュ圧入部からその軸
心に対し交叉方向に延びるアーム部を有し、このアーム
部の端部に、車輪側に連結されるパイプ状部材との連結
用として使用時に略上下方向をなす貫通孔からなる第2
のブッシュ圧入部が形成されてなるリンク構成部材であ
って、アルミニウムを素材として溶湯鍛造法により一体
形成されてなり、前記アーム部の中間部外周に前記パ
イプ状部材の嵌着用として第3のブッシュ圧入部が形成
され、このブッシュ圧入部の上下面の少なくとも一方に
凹設部が形成され、この第3のブッシュ圧入部に圧入さ
れた第3のブッシュの内筒金具の端縁部が前記凹設部に
押し込み形成されて凹設部端部に係止せしめられてなる
ことを特徴とする。
【0008】本発明のリンク構成部材は、前記のように
アルミニウムを素材として溶湯鍛造法により形成したこ
とにより、軽量でしかも鍛鋼品や鋳鉄品と遜色のない強
度を保有し、また表面が比較的平滑であるために、例え
ばブッシュ圧入部を型成形面で形成することができ、切
削加工を不要にできる。
【0009】また、ブッシュ圧入部を含む全表面が切削
加工不要な型成形面よりなるものとすることにより、切
削加工および錆止め等の塗装処理が全く不要となり、溶
湯鍛造によるアルミニウム製品の素材コストは高くて
も、加工費用を削減でき、製造コストを低減できること
になる
【0010】しかも、車体側メンバーと車輪側の部材と
を、前記リンク構成部材およびその両端部の第1と第2
ブッシュ圧入部、およびアーム部の中間部外周の第3
のブッシュ圧入部にそれぞれ圧入した第1と第2のブッ
シュ、および第3のブッシュを介して、リンク構造にし
て連結できる。すなわち、前記の第1のブッシュのブッ
シュ軸を介して車体側メンバーに連結し、また、車輪側
に連結したパイプ状部材の端部を、前記第3のブッシュ
に嵌着するとともに、前記第2のブッシュのブッシュ軸
を前記パイプ状部材に上下方向に貫通させて固定するこ
とにより、リンク構造にして連結できる。 この場合にお
いて、前記第3のブッシュの内筒金具の端部を、前記凹
設部に押し込み変形させて凹設部端部に係止させておく
ことができるので、この第3のブッシュがアーム部から
抜脱方向に位置ずれしたり抜脱するのを防止でき、これ
に嵌着されるパイプ状部材の連結状態を良好に保持でき
る。 前記アーム部の第1のブッシュ圧入部との接続側の
端部に、前記第3のブッシュの圧入位置決め用の凸部が
設けられるとともに、該アーム部の端部側の幅が第3の
ブッシュ圧入部の幅より狭く形成されていると、前記第
3のブッシュを所定位置に容易に圧入できる。特に、前
記第1のブッシュ圧入部は、軸方向両端の開口部から一
対のブッシュが圧入される圧入部であり、その内周面が
軸方向略中間で2分されて、両部分の内周面が各々開口
端側より内方側ほど径小のテーパ状に形成されるととも
に、該両部分の内周面が、それぞれテーパ角(軸心に対
する内周面の傾き角度のこと)の小さい部分と、これよ
りテーパ角の大きい部分とに軸方向で区分して形成さ
れ、両部分に圧入される一対のブッシュがそれぞれ前記
テーパ角の小さい部分で固定されるようになされ、さら
に該両部分のうち、使用時に車両内側になるブッシュが
圧入される一方側の部分が、他方側の部分より径大に形
成されてなるものが好適である。
【0011】また、前記リンク構成部材における前記第
2のブッシュ圧入部を、内周面が軸方向略中間で2分さ
れて、両部分の内周面が各々開口端側より内方側ほど径
小のテーパ状に形成されたものとし、この第2のブッシ
ュ圧入部に対し外筒金具を有さない弾性ブッシュを圧入
嵌着したものとすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】次の本発明の実施の形態を図面に
示す実施例に基いて説明する。
【0013】図1はリンク構成部材の本体の斜視図、図
2は第1のブッシュ圧入部の拡大断面図、図3は各ブッ
シュ圧入部にそれぞれブッシュを圧入した状態の一部を
断面した平面図、図4は図3のA方向からの一部の正面
図、図5は図3のB方向からの一部の正面図、図6およ
び図7はそれぞれ図3のX−X線およびY−Y線の断面
図である。
【0014】図において、(1)は本発明に係るリンク
構成部材を示し、リンク構成部材(1)は、アルミニウ
ムを素材として、溶湯の型内への注入速度を遅くしかつ
注入と同時に圧力を加えて鋳造する溶湯鍛造法により一
体に形成されてなるもので、通常のアルミニウム製品に
比して強度が高くかつ寸法精度も高いものである。
【0015】この実施例のリンク構成部材(1)は、例
えばトーコントロール用のリンク構造に使用するもの
で、車体側メンバーとの連結用として使用時に車両幅方
向をなす貫通孔からなる第1のブッシュ圧入部(2)を
一端部に有し、この第1のブッシュ圧入部(2)からそ
の軸心に対して所要の角度で斜めあるいは直角に交叉す
る方向に延びかつ使用時に略水平状態になるアーム部
(3)を備えている。このアーム部(3)の端部に、車
輪側に連結されるパイプ状部材との連結用としての上下
方向の貫通孔からなる第2のブッシュ圧入部(4)が形
成され、さらに前記アーム部(3)の中間部の外周に、
前記パイプ状部材の嵌着用の第3のブッシュ圧入部
(5)が形成されている。これら各ブッシュ圧入部
(2)(4)(5)が、それぞれ切削加工が不要な型成
形面よりなり、それぞれ後述のように形成されて、第1
〜第3のブッシュが圧入嵌着されるようになっている。
【0016】前記第1のブッシュ圧入部(2)は、その
軸方向両端の開口部から二つの第1のブッシュ(6a)
(6b)が圧入されるように形成されている。
【0017】そのため、前記第1のブッシュ圧入部
(2)の内周面は、軸方向略中間で突き合される互いに
逆の抜きテーパをなす2つの成形用中子(図示せず)を
用いて成形されることにより、切削加工することなく成
形されており、図2のように、該内周面が軸方向略中間
で2分されて、この両部分(2a)(2b)が各々中子
の抜きテーパにより開口端側から内方ほど径小のテーパ
状に形成されるとともに、両部分(2a)(2b)の内
周面が、それぞれテーパ角の小さい部分(7a)(7
b)と、これより僅かにテーパ角の大きい部分(8a)
(8b)とに軸方向で区分して形成されている。
【0018】特に図の場合、使用状態において車両外側
となる一方の部分(2a)には、その開口側にテーパ角
の小さい部分(7a)が形成され、また使用状態におい
て車両内側になる他方の部分(2b)は、内奥部にテー
パ角の小さい部分(7b)が形成されており、それぞれ
両部分(2a)(2b)に圧入される第1のブッシュ
(6a)(6b)がそれぞれ前記テーパ角の小さい部分
(7a)(7b)で強固に固定されるようになってい
る。
【0019】前記の内周面のテーパ角(軸心に対する傾
き角)については、テーパ角の大きい部分(8a)(8
b)の角度は2.0°以下、好ましくは1〜1.5°と
し、テーパ角の小さい部分(7a)(7b)の角度は
0.5°前後とする。
【0020】この第1のブッシュ圧入部(2)の両部分
(2a)(2b)に圧入される二つの第1のブッシュ
(6a)(6b)については、図3〜図5に示すよう
に、それぞれ内筒金具(61a)(61b)と外筒金具(62
a)(62b)との間にゴム弾性体(63a)(63b)が介
設されて結合一体化されてなるもので、それぞれ内筒金
具(61a)(61b)の軸方向の一端部にフランジ(64
a)(64b)が設けられてなる。そしてこの二つのブッ
シュ(6a)(6b)を、前記フランジ(64a)(64
b)を有さない側を相対向させるようにして、前記ブッ
シュ圧入部(2)の両部分(2a)(2b)に外筒金具
(62a)(62b)を圧入するようにしている。
【0021】特に図の場合、使用時に車両外側になる一
方のブッシュ(6a)の内筒金具(61a)のフランジ
(64a)とは反対側の端部を延長し、車両内側になる他
方のブッシュ(6b)の内筒金具(61b)を、前記内筒
金具(61a)の延長部(65a)の外周に圧入して結合し
ている。
【0022】また、前記一方のブッシュ(6a)のゴム
弾性体(63a)には、使用時の上下位置と前後位置とに
すぐり部(66a)が形成され、また他方のブッシュ(6
b)のゴム弾性体(63b)には、全周にわたるすぐり部
(66b)が設けられており、絞り成形せずにブッシュ圧
入部(2)に圧入できるようになっている。前記のよう
に全周にわたるすぐり部(66b)が形成されている場合
には、絞り成形を省略して圧入することが可能になり、
またこの際、ゴム弾性体(63b)に純圧縮や引張が作用
しないことになり、耐久性を向上できることにもなる。
前記一方のブッシュ(6a)についても、全周にわたる
すぐり部を設けることができる。
【0023】また図示する実施例の場合、使用時に車両
内側になるブッシュ(6b)の外径をやや大きく設定し
て、制動入力時の応答性を向上させている。すなわち、
ブッシュ圧入部(2)の内周面を軸方向中間で2分して
形成したことにより、前記ブッシュ(6b)が圧入され
る部分(2b)を径大に成形することが可能であり、そ
のため前記のように車両内側のブッシュ(6b)の外径
を大きくすることができ、前記のように応答性を向上で
きる。
【0024】前記アーム部(3)の端部に有する第2の
ブッシュ圧入部(4)については、軸方向略中間で突き
合される互いに逆の抜きテーパをなす2つの成形用中子
(図示せず)を用いて成形されることにより、この内周
面が切削加工されていない型成形面よりなり、軸方向略
中間で2分されて、その両側部分の内周面が各々前記抜
きテーパを有したままとなっている。
【0025】そのため、この第2のブッシュ圧入部
(4)には、外筒金具を有さない第2の弾性ブッシュ
(9)が圧入嵌着されて使用される。すなわち、前記の
ようにブッシュ圧入部(4)の内周が2つの中子で形成
される場合、抜きテーパによる最小径が軸方向中間にな
ることもあって、これに外筒金具を有する一つの弾性ブ
ッシュを圧入するのが難しく、圧入状態が不安定になっ
たり、ブッシュ圧入部(4)に変形や損傷が生じるとい
った問題がある。これを防止するために、外筒金具を有
さない第2の弾性ブッシユ(9)をゴム弾性体(92)
の弾性を利用して前記テーパ形状を吸収して密着状態に
圧入して嵌着する。
【0026】この第2の弾性ブッシュ(9)は、図6の
ように、内筒金具(91)の外周にゴム弾性体(92)
が加硫接着手段により固着されてなるもので、このゴム
弾性体(92)の両端部が径大に形成されて、ブッシュ
圧入部(4)の端面に係合することにより抜け止め作用
を果すようになっている。
【0027】前記アーム部(3)の中間部外周に有する
第3のブッシュ圧入部(5)についても、切削加工する
ことなく形成されており、図1、図6および図7に示す
ように、上下面の少なくとも一方(図の場合は双方)に
材料節約のための凹設部(11)が、その幅方向中央に
補強用のリブ(12)を残すように形成されている。
(13)はこの第3のブッシュ圧入部(5)に圧入され
る後述の第3のブッシュの圧入位置決め用の凸部であ
り、前記第1のブッシュ圧入部(2)との接続側の端部
に設けられている。また図の場合、アーム部(3)の端
部側の部分の幅が第3のブッシュ圧入部(5)の幅より
若干狭く形成されて、第3のブッシュの圧入が容易に行
えるようになっている。(14)は、水抜き用の貫通孔
を示す。
【0028】この第3のブッシュ圧入部(5)に圧入さ
れる第3のブッシュ(15)は、前記アーム部(3)の
断面形状に対応した比較的扁平な断面楕円形もしくは小
判形等の環状をなしており、内筒金具(16)と外筒金
具(17)との間にゴム弾性体(18)を介設したもの
よりなり、該ブッシュ(15)の内筒金具(16)がブ
ッシユ圧入部(5)に圧入されている。図のブッシュ
(15)の場合、断面の長軸方向(幅方向)の内筒金具
(16)の外側に空隙(19)が設けられ、幅方向のば
ね定数が小さくなるように設定されている。
【0029】そして、前記ブッシュ圧入部(5)に圧入
した第3のブッシュ(15)は、この状態において前記
内筒金具(16)の上下部における端縁部が、図6のよ
うに前記凹設部(11)に押し込み変形せしめられてお
り、該端縁部(16a)が凹設部(11)の端部に係止す
ることにより、抜けや位置ずれを防止できるようになっ
ている。
【0030】上記のように形成されたリンク構成部材
(1)は、第1〜第3の各ブッシュ圧入部(2)(4)
(5)に、それぞれ図3のように第1の二つのブッシュ
(6a)(6b)、第2のブッシュ(9)および第3の
ブッシュ(15)を圧入して固定した状態において、例
えば図8のようにトーコントロールのためのリンク構造
に使用するもので、第1の二つのブッシュ(6a)(6
b)に嵌挿したブッシュ軸を介して車体側メンバー(2
0)に連結して支持し、また車輪(21)側に連結した
パイプ状部材(22)の端部を第3のブッシュ(15)
に嵌着するとともに、第2のブッシュ(9)に嵌挿した
ブッシュ軸を前記パイプ状部材(22)に上下方向に貫
通させて固定することにより連結して使用する。
【0031】このようにして使用するリンク構成部材
(1)は、アルミニウムを素材として溶湯鍛造法により
形成されてなるもので、軽量でしかも鍛鋼品や鋳鉄品と
遜色のない強度を保有し、しかも上記したようにブッシ
ユ圧入部を含めて切削加工が全く不要であり、また錆止
め等の塗装処理も不要になる。そのため製造上は加工処
理に要する費用を削減でき、以てアルミニウム素材の材
料コストが高くても、製造コストを大幅に低減できるこ
とになる。例えば同サイズの鍛鋼品等の従来製品に比し
て、30〜40%の重量削減、20%前後のコスト削減
を図ることができる。
【0032】
【発明の効果】上記したように本発明のリンク構成部材
によれば、アルミニウムを素材とする溶湯鍛造法により
形成したことにより、鍛鋼品や鋳鉄品と遜色のない強度
を保有して、しかも切削加工を不要にして加工費用を削
減することで、製造コストを低減しながら大幅な軽量化
を図ることができ、自動車の軽量化促進に寄与できる。
特に、本発明によれば、切削加工をしていないにも拘ら
ず、ブッシュ圧入を容易にかつ確実なものにでき、リン
ク構成部材に作用する圧入による負担を軽減でき、ひい
ては耐久性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリンク構成部材の1実施例を示す斜視
図である。
【図2】同上の第1のブッシュ圧入部の断面図である。
【図3】各ブッシュ圧入部にそれぞれブッシュを圧入し
た状態の一部を断面した平面図である。
【図4】図3のA方向からの一部の正面図である。
【図5】図3のB方向からの一部の正面図である。
【図6】図3のX−X線の断面図である。
【図7】図3のY−Y線の断面図である。
【図8】リンク構成部材の使用状態を示す一部の略示平
面図である。
【符号の説明】 (1) リンク構成部材 (2) 第1のブッシュ圧入部 (3) アーム部 (4) 第2のブッシュ圧入部 (5) 第3のブッシュ圧入部 (6a)(6b) 第1の二つのブッシュ (61a)(61b) 内筒金具 (62a)(62b) 外筒金具 (63a)(63b) ゴム弾性体 (7a)(7b) テーパ角の小さい部分 (8a)(8b) テーパ角の大きい部分 (9) 第2のブッシュ (91) 内筒金具 (92) ゴム弾性体 (11) 凹設部 (15) 第3のブッシュ (16) 内筒金具 (16a) 端縁部 (17) 外筒金具 (18) ゴム弾性体 (20) 車体側メンバー (21) 車輪 (22) パイプ状部材
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−299744(JP,A) 特開 平7−242110(JP,A) 実開 昭64−9804(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60G 7/02 B60G 9/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体側メンバーとの連結用として使用時に
    車両幅方向をなす貫通孔からなる第1のブッシュ圧入部
    が一端部に形成され、この第1のブッシュ圧入部からそ
    の軸心に対し交叉方向に延びるアーム部を有し、このア
    ーム部の端部に、車輪側に連結されるパイプ状部材との
    連結用として使用時に略上下方向をなす貫通孔からなる
    第2のブッシュ圧入部が形成されてなるリンク構成部材
    であって、アルミニウムを素材として溶湯鍛造法により
    一体に形成されてなり、 前記アーム部の中間部外周に前記パイプ状部材の嵌着用
    として第3のブッシュ圧入部が形成され、このブッシュ
    圧入部の上下面の少なくとも一方に凹設部が形成され、
    この第3のブッシュ圧入部に圧入された第3のブッシュ
    の内筒金具の端縁部が前記凹設部に押し込み形成されて
    凹設部端部に係止せしめられてなる ことを特徴とする自
    動車用のリンク構成部材。
  2. 【請求項2】前記アーム部の第1のブッシュ圧入部との
    接続側の端部に、前記第3のブッシュの圧入位置決め用
    の凸部が設けられるとともに、該アーム部の端部側の幅
    が第3のブッシュ圧入部の幅より狭く形成されてなる
    求項1に記載の自動車用のリンク構成部材。
  3. 【請求項3】前記第1のブッシュ圧入部は、軸方向両端
    の開口部から一対のブッシュが圧入される圧入部であ
    り、その内周面が軸方向略中間で2分されて、両部分の
    内周面が各々開口端側より内方側ほど径小のテーパ状に
    形成されるとともに、該両部分の内周面が、それぞれテ
    ーパ角の小さい部分と、これよりテーパ角の大きい部分
    とに軸方向で区分して形成され、両部分に圧入される一
    対のブッシュがそれぞれ前記テーパ角の小さい部分で固
    定されるようになされ、さらに該両部分のうち、 使用時
    に車両内側になるブッシュが圧入される一方側の部分
    が、他方側の部分より径大に形成されてなる請求項1ま
    たは2に記載の自動車用のリンク構成部材。
  4. 【請求項4】前記第2のブッシュ圧入部の内周面が軸方
    向略中間で2分されて、両部分の内周面が各々開口端側
    より内方側ほど径小のテーパ状に形成されてなり、この
    第2のブッシュ圧入部に対し外筒金具を有さない弾性ブ
    ッシュが圧入嵌着されてなる請求項1〜3のいずれか1
    項に記載の自動車用のリンク構成部材。
JP13532798A 1998-05-18 1998-05-18 自動車用のリンク構成部材 Expired - Fee Related JP3446132B2 (ja)

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