JP3446035B2 - 輸液製剤 - Google Patents

輸液製剤

Info

Publication number
JP3446035B2
JP3446035B2 JP02733892A JP2733892A JP3446035B2 JP 3446035 B2 JP3446035 B2 JP 3446035B2 JP 02733892 A JP02733892 A JP 02733892A JP 2733892 A JP2733892 A JP 2733892A JP 3446035 B2 JP3446035 B2 JP 3446035B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
emulsion
fat
infusion preparation
infusion
oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP02733892A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0565220A (ja
Inventor
忠昭 井上
英人 小平
義仁 名和
良一郎 村島
俊一 阿部
和正 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Pharma Corp
Original Assignee
Mitsubishi Pharma Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP02733892A priority Critical patent/JP3446035B2/ja
Application filed by Mitsubishi Pharma Corp filed Critical Mitsubishi Pharma Corp
Priority to DK92107054T priority patent/DK0510687T3/da
Priority to DK96115944T priority patent/DK0752243T3/da
Priority to CA002067062A priority patent/CA2067062C/en
Priority to DE69232957T priority patent/DE69232957T2/de
Priority to EP92107054A priority patent/EP0510687B1/en
Priority to EP96115944A priority patent/EP0752243B1/en
Priority to DE69233437T priority patent/DE69233437T2/de
Priority to DK95104553T priority patent/DK0671166T3/da
Priority to ES92107054T priority patent/ES2181669T3/es
Priority to DE69232811T priority patent/DE69232811T2/de
Priority to ES96115944T priority patent/ES2188704T3/es
Priority to EP95104553A priority patent/EP0671166B1/en
Priority to KR1019920007018A priority patent/KR920019370A/ko
Publication of JPH0565220A publication Critical patent/JPH0565220A/ja
Priority to US08/478,970 priority patent/US5674527A/en
Priority to US08/475,812 priority patent/US5972367A/en
Priority to US08/589,207 priority patent/US5626880A/en
Priority to US09/244,931 priority patent/US6475506B1/en
Priority to KR1019990023090A priority patent/KR100244997B1/ko
Priority to KR1019990062610A priority patent/KR100489158B1/ko
Publication of JP3446035B2 publication Critical patent/JP3446035B2/ja
Application granted granted Critical
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は輸液製剤に関し、より詳
細には、脂肪乳剤に還元糖を配合した輸液製剤であっ
て、安定性の改良された輸液製剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、患者の生命の維持において、経口
栄養、経管栄養が不可能であったり、あるいは不十分な
状態であったり、又はそれらが可能ではあっても患者の
消化吸収機能が著しく不良であったり、更には食物が消
化管を通過するのが原疾患の悪化につながるような病態
の場合には、栄養補給のために、経静脈的に輸液の投与
が行われている。このような輸液製剤としては、還元糖
等を含有する糖輸液、必須アミノ酸等を含有するアミノ
酸輸液、ミネラル類を含有する電解質輸液、植物油乳剤
等を含有する脂肪乳剤、混合ビタミン剤等が市販されて
おり、これらの輸液製剤を患者の症状等に合わせて使用
時に適宜混合して用いられている。しかし、輸液製剤の
使用時における混合は作業従事者にとって煩雑な操作で
あり、なによりも混合時に菌汚染の問題がある。このよ
うな問題から、上記の輸液の二ないし三種を事前に混合
した輸液製剤が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、脂肪乳
剤に還元糖を配合した製剤においては、加熱滅菌中及び
保存中に経時的に還元糖が分解してpHの低下が認めら
れる。輸液の酸性化は、投与時の血管痛や静脈炎の原因
となる。また、pHの低下に伴い、脂肪乳剤中の油脂が
加水分解を受けて遊離脂肪酸を生ずる。更に、乳化剤と
してリン脂質を用いている場合にも、pHの低下により
加水分解されて遊離脂肪酸が生成する。遊離脂肪酸は脂
肪乳剤の毒性の原因であり、製剤中の遊離脂肪酸は極力
減少させる必要がある。上記のように、脂肪乳剤に還元
糖を配合した輸液製剤は不安定で、pHの低下に伴う種
々の問題を生じるため、安定な製剤が切望されている。
本発明者らは上記事情に鑑み、脂肪乳剤に還元糖を配合
した輸液製剤の安定化を鋭意検討した結果、当該製剤の
pHを特定の緩衝剤で調整することにより、滅菌中及び
保存中においてもpH低下が少なく、遊離脂肪酸の生成
を抑制できることを見出して、本発明を完成した。即
ち、本発明は、脂肪乳剤に還元糖を配合した輸液製剤で
あって、安定性に優れ、遊離脂肪酸濃度の少ない輸液製
剤を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の輸液製剤は、脂肪乳剤に還元糖を
配合した輸液製剤であって、緩衝剤としてL−ヒスチジ
ン及びトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンから選
ばれた1種又は2種を配合したものである。本発明は上
記の構成からなり、緩衝剤により輸液製剤のpH低下を
抑制することができる。
【0005】上記の構成からなる本発明において、脂肪
乳剤としては、輸液用として用いられている各種の脂肪
乳剤が使用でき、例えば、油脂を乳化剤で乳化して脂肪
粒子の平均粒子径を1μm以下、好ましくは0.5μm以
下、より好ましくは0.3μm以下に乳化させた水中油型脂
肪乳剤が挙げられる。より具体的には、水に油脂及び乳
化剤を加えた後、撹拌して粗乳化液を調製し、次いで粗
乳化液を高圧乳化法等の慣用の方法により乳化すること
により脂肪乳剤を調製することができる。上記の乳化を
高圧乳化法で行なう場合、例えば、マントンゴーリンホ
モジナイザー等の乳化機を用い、粗乳化液を20〜700Kg/
cm2程度の条件下、5〜50回程度通過させることにより行
われる。
【0006】乳化に際して、安定且つ微粒子状の乳剤を
得るために、ブドウ糖及び/又はグリセリンの存在下に
乳化を行うのが好ましく、この方法によれば平均粒子径
が0.17μm以下の乳剤を容易に調製することができる。
より具体的には、水に油脂及び乳化剤を加えると共にブ
ドウ糖及び/又はグリセリンから選ばれた1種又は2種
を加えた後、上記方法に準じて脂肪乳剤を調製すること
により行うことができる。この調製法において、油脂、
乳化剤並びにブドウ糖及び/又はグリセリンの使用量と
しては、得られた脂肪乳剤が、油脂0.1〜30W/V%(以下、
特別な明示のない限り、%はW/V%を示す)程度、好ましく
は2〜10%程度、乳化剤0.01〜5.0%、好ましくは0.05〜3%
程度、ブドウ糖及び/又はグリセリン30〜70%程度、好
ましくは40〜60%程度、及び全量を100とするに必要な水
とから構成されるように調整して使用される。なお、こ
の調製法において、ブドウ糖及び/又はグリセリンは乳
化する際に存在すればよく、例えば、油脂と乳化剤とで
調製した粗乳化液にブドウ糖及び/又はグリセリンを添
加して乳化を行なってもよい。得られた乳剤の平均粒子
径の測定は、光散乱法などの慣用の測定法を用いること
により行なうことができる。
【0007】上記の油脂としては植物油(例えば、大豆
油、綿実油、サフラワー油、トウモロコシ油、ヤシ油、
シソ油、エゴマ油等)が好適に用いられる。また、乳化
剤としては医薬製剤に使用される乳化剤であればいずれ
の乳化剤も用いることができ、例えば、卵黄リン脂質、
水素添加卵黄リン脂質、大豆リン脂質、水素添加大豆リ
ン脂質及び非イオン性界面活性剤[例えば、プルロニッ
クF68、HCO-60(いずれも商品名)等]から選ばれた1
種又は2種以上の乳化剤が好適に用いられる。特に好ま
しくは、油脂として大豆油、乳化剤として卵黄リン脂質
を用い、脂肪粒子の平均粒子径を0.3μm以下、より好ま
しくは0.17μm以下に調整した脂肪乳剤が挙げられる。
【0008】本発明の輸液製剤の他の成分である還元糖
としては、例えば、ブドウ糖、果糖、マルトース等が挙
げられ、これらの還元糖は2種以上を混合して用いても
よい。更に、これらの還元糖にソルビトール、キシリト
ール及び/又はグリセリンを加えた混合物を用いてもよ
い。これらの還元糖の添加は、乳剤を調製した後に行っ
てもよいし、乳剤を調製する際に行ってもよい。
【0009】本発明においては、輸液製剤のpHを調整
するため、緩衝剤としてL−ヒスチジン又はトリス(ヒ
ドロキシメチル)アミノメタンが用いられる。還元糖を
配合した脂肪乳剤のpHを慣用のリン酸緩衝液等で調整
した場合、滅菌時及び保存時にpHが大きく低下する
が、緩衝剤としてL−ヒスチジン及びトリス(ヒドロキ
シメチル)アミノメタンを用いることによりpH低下を
抑制することができる。L−ヒスチジン及びトリス(ヒ
ドロキシメチル)アミノメタンは2種を併用してもよ
く、また必要に応じて塩の形態で使用してもよい。塩と
しては、塩酸塩等の酸付加塩が挙げられ、L−ヒスチジ
ンにあってはナトリウム塩、カリウム塩等の金属塩も用
い得る。
【0010】本発明の輸液製剤は主として上記の成分に
より構成され、その組成としては、油脂0.1〜30W/V%程
度、好ましくは1〜20%程度、より好ましくは2〜10%程
度、乳化剤0.01〜10%程度、好ましくは0.05〜5%程度、
より好ましくは0.1〜1%程度、還元糖1〜60%程度、好ま
しくは10〜40%程度、より好ましくは15〜30%程度、緩衝
剤0.001〜1.0%程度、好ましくは0.002〜0.5%程度、より
好ましくは0.005〜0.3%程度、及び全量を100とするに必
要な水とからなる。なお、本発明の輸液製剤には、滅菌
時及び保存時の輸液の着色を防止するために、着色防止
剤(例えば、チオグリセロール、ジチオスレイトール等)
を添加してもよく、着色防止剤の添加量は、通常、1%程
度以下とされる。更に、本発明の輸液製剤には、乳化補
助剤、ビタミン類(例えば、ビタミンA、ビタミンB
類、ビタミンC、ビタミンD類、ビタミンE類、ビタミ
ンK類等)などを添加してもよい。
【0011】本発明の輸液製剤は種々の方法により調製
することができるが、例えば、前記の脂肪乳剤に所定量
の還元糖及び緩衝剤、並びに必要に応じて着色防止剤な
どを添加し、混合する方法;脂肪乳剤の調製に際し、粗
乳化状態の液に所定量の緩衝剤を加え、乳化して脂肪乳
剤を得た後、所定量の還元糖及び必要に応じて着色防止
剤などを添加し、混合する方法;所定量の油脂と還元糖
とを乳化剤を用いて乳剤とし、次いで所定量の緩衝剤及
び必要に応じて着色防止剤などを添加し、混合する方法
等により調製することができる。液性としては、通常、
pH5.0〜8.0程度、好ましくは5.5〜7.0程度に調整され
る。
【0012】本発明の輸液製剤は容器に収納された状態
で加熱滅菌されており、加熱滅菌は、例えば、当該輸液
をガラス容器やプラスチック(例えば、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポ
リ塩化ビニル等)容器(例えば、バッグ、ボトル等)に
充填し、次いで不活性ガス(例えば、窒素ガス、ヘリウ
ムガス等)で置換し、密封した後、滅菌工程に付すこと
により行われる。滅菌工程は常法に準じて行なうことが
でき、例えば、高圧蒸気滅菌、熱水浸漬滅菌、熱水シャ
ワー滅菌等の方法により行なうことができる。なお、プ
ラスチック容器を用いる場合には、実質的に酸素を含ま
ない雰囲気下で滅菌するのが好ましい。
【0013】本発明の輸液製剤は、そのままで若しくは
水で希釈して、又単独で若しくは必要に応じて他のアミ
ノ酸輸液、電解質輸液等と混合されて患者に経静脈投与
される。更に経口、経腸等の投与形態での投与にも用い
ることができる。
【0014】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明をより詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。 実施例1 大豆油60g及び卵黄リン脂質7.2gに適量の水を加え、ホ
モミキサーにより撹拌した後、水を加えて1000mlとし、
粗乳化液とした。該粗乳化液を、マントンゴーリンホモ
ジナイザー(ゴーリン社製、15M-8TA型)により乳化して
乳剤を得た。得られた乳剤500mlにブドウ糖250g及び表
1に示される各種緩衝剤を添加し、水を加えて全量を10
00mlとし、pHを6に調整して輸液製剤を調製した。こ
れらの製剤を50mlのガラス容器に分注し、窒素ガスで置
換した後、施栓し、次いで115℃、30分間の高圧蒸気滅
菌を施した。かくして滅菌された輸液製剤を、80℃で48
時間の加速保存試験を行ない、経時的に輸液のpH、乳
剤の平均粒子径及び遊離脂肪酸濃度を測定した。その結
果を表1に示す。
【0015】
【表1】
【0016】表1から明らかなように、対照及び比較例
の製剤においては経時的にpHの低下及び遊離脂肪酸の
大幅な増加が認められるのに対し、本発明の製剤におい
てはpHの低下及び遊離脂肪酸の増加が抑制されてお
り、本発明の製剤は極めて優れた安定性を有することが
判明した。
【0017】実施例2 大豆油60g及び卵黄リン脂質7.2gに適量の水を加えてホ
モミキサーにより撹拌した後、水を加えて1000mlとし、
粗乳化液とした。該粗乳化液を、マントンゴーリンホモ
ジナイザー(ゴーリン社製、15M-8TA型)により乳化して
乳剤を得た。得られた乳剤500mlにブドウ糖250g、L-ヒ
スチジン0.2g及びチオグリセロール1gを添加し、水を加
えて全量を1000mlとし、pHを6に調整して輸液製剤を
調製した。得られた輸液製剤の組成を表2に示す。この
製剤を50mlのガラス容器に分注し、窒素ガスで置換した
後、施栓し、次いで115℃、30分間の高圧蒸気滅菌を施
した。滅菌前後の性状、pH、乳剤の平均粒子径及び遊
離脂肪酸濃度を比較した。その結果を表3に示す。
【0018】
【0019】
【0020】表3に示されるように、滅菌によりpHは
わずかに低下し、また遊離脂肪酸濃度は多少上昇した
が、製剤は安定な乳化状態を維持していた。
【0021】実施例3 大豆油60g、卵黄リン脂質7.2g及びブドウ糖500gに適量
の水を加え、ホモミキサーにより撹拌した後、水を加え
て全量を1000mlとし、粗乳化液とした。該粗乳化液を、
マントンゴーリンホモジナイザー(ゴーリン社製、15M-
8TA型)により乳化した。得られた乳剤500mlにL-ヒスチ
ジン0.2g及びチオグリセロール1gを添加し、水を加えて
1000mlとした後、pHを6に調整して輸液製剤を調製し
た。この製剤を50mlのガラス容器に分注し、窒素ガスで
置換した後、施栓し、次いで115℃、30分間の高圧蒸気
滅菌を施した。滅菌前後の性状、pH、乳剤の平均粒子
径及び遊離脂肪酸濃度を比較した。その結果を表4に示
す。
【0022】
【0023】表4に示されるように、滅菌によりpHは
わずかに低下し、また遊離脂肪酸濃度は多少上昇した
が、製剤は安定な乳化状態を維持していた。
【0024】実施例4 (A)輸液の調製及び安定性試験法 実施例3と同様にして、下記表5に示される組成からな
り、高圧蒸気滅菌が施されたガラス容器入り輸液製剤を
各々3製剤ずつ調製した。これらの製剤について、以下
に示す条件にて安定性試験を行った。 保存温度:40℃ 湿度: 75% 保存期間:0、1、2及び3ヵ月
【0025】
【0026】(B)試験結果 下記の試験結果に示されるように、L−ヒスチジンの添
加により、脂肪乳剤に還元糖を配合した輸液製剤の安定
性は著しく向上した。 性状 いずれの製剤も、保存期間を通して白色の均質な乳剤で
あった。
【0027】pH 各製剤の試験開始時のpH及び保存期間中のpHを下記
表6に示す。なお、表中、pH値は3製剤の平均値を表
す。 表6に示されるように、L−ヒスチジン濃度に比例して
pHの低下は抑制された。
【0028】
【0029】平均粒子径 各製剤の試験開始時の平均粒子径及び保存期間中の平均
粒子径を下記表7に示す。なお、表中、平均粒子径(単
位:μm)は3製剤の平均値を表す。表7に示されるよ
うに、保存期間を通じて、いずれの製剤も平均粒子径の
変化は僅かであった。
【0030】
【0031】遊離脂肪酸濃度 各製剤の試験開始時の遊離脂肪酸濃度及び保存期間中の
遊離脂肪酸濃度を下記表8に示す。なお、表中、遊離脂
肪酸濃度(単位:mEq/l)は3製剤の平均値を表
す。 表8に示されるように、L−ヒスチジン濃度に比例して
遊離脂肪酸濃度の増加は抑制された。
【0032】
【0033】
【発明の効果】本発明においては、脂肪乳剤に還元糖を
配合した輸液製剤の緩衝剤としてL−ヒスチジン又はト
リス(ヒドロキシメチル)アミノメタンが用いられてお
り、当該輸液剤の滅菌時及び保存時のpH低下やpH低
下に起因する遊離脂肪酸の増加を抑制することができ
る。従って、本発明によれば、安定性に優れ且つ低毒性
の輸液製剤を得ることができる。しかも、脂肪乳剤に還
元糖を配合する操作を必要としないので、操作が簡便化
されると共に混合時の菌汚染を防止できるという効果を
奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61K 47/22 A61K 47/22 A61P 3/02 A61P 3/02 (72)発明者 名和 義仁 枚方市招提大谷2丁目25番1号 株式会 社ミドリ十字 中央研究所内 (72)発明者 村島 良一郎 枚方市招提大谷2丁目25番1号 株式会 社ミドリ十字 中央研究所内 (72)発明者 阿部 俊一 枚方市招提大谷2丁目25番1号 株式会 社ミドリ十字 中央研究所内 (72)発明者 横山 和正 枚方市招提大谷2丁目25番1号 株式会 社ミドリ十字 中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭63−297342(JP,A) 特開 昭58−79528(JP,A) 特開 昭55−38314(JP,A) 特開 平3−161430(JP,A) 特開 昭62−29511(JP,A) 特表 昭61−501558(JP,A) SUYAMA,Michizo et al.,Bull.Japan.So c.Sci.Fish.,Vol.52, No.12(1986),pp.2171−2175 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 9/00 - 9/107 A61K 31/00 - 31/7004 A61K 35/00 - 35/78 A61K 47/00 - 47/22

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油脂として植物油を用いた脂肪乳剤に
    還元糖を配合した輸液製剤であって、緩衝剤としてL−
    ヒスチジンが配合されており、油脂0.1〜30W/V%、乳化
    剤0.01〜10W/V%、還元糖1〜60W/V%、緩衝剤0.001〜1.0W
    /V%及び適量の水とからなり、且つ容器に収納された状
    態で加熱滅菌されていることを特徴とする輸液製剤。
  2. 【請求項2】 脂肪乳剤が、植物油を、卵黄リン脂
    質、水素添加卵黄リン脂質、大豆リン脂質、水素添加大
    豆リン脂質及び非イオン性界面活性剤から選ばれた1種
    又は2種以上の乳化剤を用いて乳化させた水中油型脂肪
    乳剤である請求項1記載の輸液製剤。
  3. 【請求項3】 還元糖が、ブドウ糖、果糖及びマルト
    ースから選ばれた1種又は2種以上の還元糖、又は当該
    還元糖とソルビトール、キシリトール及びグリセリンか
    ら選ばれた1種又は2種以上との混合物である請求項1
    又は2記載の輸液製剤。
  4. 【請求項4】 脂肪乳剤の脂肪粒子の平均粒子径が0.
    17μm以下である請求項1から3のいずれかに記載の輸
    液製剤。
JP02733892A 1991-04-26 1992-01-17 輸液製剤 Expired - Fee Related JP3446035B2 (ja)

Priority Applications (20)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02733892A JP3446035B2 (ja) 1991-04-28 1992-01-17 輸液製剤
DK95104553T DK0671166T3 (da) 1991-04-26 1992-04-24 Næringstilförende præparater
CA002067062A CA2067062C (en) 1991-04-26 1992-04-24 Infusion preparation
DE69232957T DE69232957T2 (de) 1991-04-26 1992-04-24 Mit flüssigen Infusionen gefüllte Behälter
EP92107054A EP0510687B1 (en) 1991-04-26 1992-04-24 Infusion preparation
EP96115944A EP0752243B1 (en) 1991-04-26 1992-04-24 Container filled with infusion liquids
DE69233437T DE69233437T2 (de) 1991-04-26 1992-04-24 Infusion zur Zuführung von Nahrung
DK96115944T DK0752243T3 (da) 1991-04-26 1992-04-24 Beholder fyldt med infusionsvæsker
ES92107054T ES2181669T3 (es) 1991-04-26 1992-04-24 Preparacion de infusion.
DE69232811T DE69232811T2 (de) 1991-04-26 1992-04-24 Infustionspräparat
DK92107054T DK0510687T3 (da) 1991-04-26 1992-04-24 Infusionspræparation
ES96115944T ES2188704T3 (es) 1991-04-26 1992-04-24 Recipiente relleno con liquidos de infusion.
EP95104553A EP0671166B1 (en) 1991-04-26 1992-04-24 Nutrient-supplying infusion
KR1019920007018A KR920019370A (ko) 1991-04-26 1992-04-25 주입 제제
US08/478,970 US5674527A (en) 1991-04-26 1995-06-07 Infusion preparation comprising phospholipid
US08/475,812 US5972367A (en) 1991-04-26 1995-06-07 Infusion preparation
US08/589,207 US5626880A (en) 1991-04-26 1996-01-22 Infusion preparation
US09/244,931 US6475506B1 (en) 1991-04-26 1999-02-10 Infusion preparation
KR1019990023090A KR100244997B1 (ko) 1991-04-26 1999-06-19 주입액으로 충전된 용기
KR1019990062610A KR100489158B1 (ko) 1991-04-26 1999-12-27 정맥 주사 제제

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12473991 1991-04-28
JP3-124739 1991-04-28
JP02733892A JP3446035B2 (ja) 1991-04-28 1992-01-17 輸液製剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0565220A JPH0565220A (ja) 1993-03-19
JP3446035B2 true JP3446035B2 (ja) 2003-09-16

Family

ID=26365259

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02733892A Expired - Fee Related JP3446035B2 (ja) 1991-04-26 1992-01-17 輸液製剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3446035B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06312923A (ja) * 1993-04-30 1994-11-08 Green Cross Corp:The 末梢静脈投与用栄養輸液
JP3921643B2 (ja) * 1996-03-01 2007-05-30 株式会社大塚製薬工場 脂肪乳剤
US6461633B1 (en) 1997-07-25 2002-10-08 Otsuka Pharmaceutical Factory, Inc. Reducing sugar-containing fat emulsion and a method for its sterilization
WO2006112276A1 (ja) * 2005-04-13 2006-10-26 Otsuka Pharmaceutical Factory, Inc. プロポフォール含有脂肪乳剤

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
SUYAMA,Michizo et al.,Bull.Japan.Soc.Sci.Fish.,Vol.52,No.12(1986),pp.2171−2175

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0565220A (ja) 1993-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Collins-Gold et al. Parenteral emulsions for drug delivery
JP3067806B2 (ja) プロポフォールとエデテートとを含有する水中油滴エマルジョン
AU780054B2 (en) Oil adjuvant vaccine
TW201138782A (en) Low-oil pharmaceutical emulsion compositions comprising progestogen
JP2002502811A (ja) 亜硫酸塩を含有するプロポフォール組成物
CA2765748C (en) Pharmaceutical solution of taxanes comprising ph regulator and preparation method thereof
US4970209A (en) Fat emulsions
JPS5924132B2 (ja) 栄養補給用乳剤の製法
JP2000273061A (ja) テルペノイドエマルション
KR100374436B1 (ko) 말초정맥투여용영양수액
EP3253380A1 (en) Emulsion containing two oils and stabilizers
JP3446035B2 (ja) 輸液製剤
JP3132085B2 (ja) 脂肪乳剤
JP3109161B2 (ja) 輸液製剤
JPS58162517A (ja) 脂溶性ビタミン含有脂肪乳剤
JP2009500359A (ja) プロポフオールを含む透明な薬学的水性マイクロエマルジョン及び製造方法
JP2950348B2 (ja) 脂肪乳剤及びその製造法
JP3097196B2 (ja) 脂肪乳剤の安定化法
CN103893114B (zh) 一种稳定的可注射的维生素d受体激动剂药物组合物及其制备方法
JP2769587B2 (ja) 粉末栄養組成物
JP2940249B2 (ja) 輸液製剤
JP3456536B2 (ja) 輸液製剤
JP2007045788A (ja) グリチルリチン酸高濃度水溶液の調製法
JP3364932B2 (ja) 輸液入り容器
JP2019210222A (ja) 水中油型乳化組成物及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080704

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080704

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080704

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees