JP3445940B2 - ケーブル牽引装置 - Google Patents

ケーブル牽引装置

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JP3445940B2
JP3445940B2 JP25412798A JP25412798A JP3445940B2 JP 3445940 B2 JP3445940 B2 JP 3445940B2 JP 25412798 A JP25412798 A JP 25412798A JP 25412798 A JP25412798 A JP 25412798A JP 3445940 B2 JP3445940 B2 JP 3445940B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はケーブル牽引装置
に係り、特にケーブルの架空布設等の際に先端部または
中間部の牽引のために使用される無端ベルト式のケーブ
ル牽引装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、光ファイバケーブルのような
ケーブルを架空布設するために、図11に示すようなケ
ーブル牽引装置100が提案されている。このケーブル
牽引装置100は、ケーブル60の許容曲げ半径以上の
曲率半径を有する円弧状に駆動ローラ101、従動ロー
ラ102および中間ローラ103を回転自在に配設し、
駆動用無端ベルト104を巻き掛けした第1のケーブル
送出部105の下方に、回転自在に配設された従動ロー
ラ106とアイドラー107に従動用無端ベルト108
を巻き掛けした第2のケーブル送出部109が対向配置
され、これらのベルト間にケーブル60が把持されるよ
うになっている。そして、第2のケーブル送出部109
は上下方向に移動可能に構成され、且つ捩じりコイルば
ね110により鉛直上方に押圧付勢されている。
【0003】このように構成されたケーブル牽引装置1
00によれば、牽引ロープとケーブルとの接続部のよう
な外径変動部分を、第1のケーブル送出部105および
第2のケーブル送出部109による把持力を調整するこ
となく連続的に通すことができる。これは、把持径の増
大によって捩じりコイルばね110の変位が増大し、捩
じりモーメントも増大するが、ケーブル把持力に相当す
る捩じりモーメントの垂直分力はほとんど変化せず、初
期値とほぼ同程度となるためである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなケーブル牽引装置100では、捩じりコイルばね1
10によるケーブル把持力が一定になるので、牽引でき
るケーブルが限られていた。即ち、光ファイバケーブル
を牽引する場合は、光ファイバケーブルの構造が堅牢な
ために大きな把持力を付与することができるが、同軸ケ
ーブルやメタルケーブルを牽引する場合は、これらケー
ブルの構造が光ファイバケーブルより側圧強度が劣って
いるので、把持力を小さくしなければ当該把持力による
側圧によりケーブルが偏平してしまうことになる。
【0005】本発明は、このような従来の難点を解決す
るためになされたもので、1台の装置で牽引するケーブ
ルの種類に応じたケーブル把持力を付与することができ
るケーブル牽引装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明のケーブル牽引装置は、駆動ローラを含む複数
のローラが回転自在に配設され当該複数のローラの両端
に位置するローラに駆動用無端ベルトが巻き掛けられた
第1のケーブル送出部と、第1のケーブル送出部に対向
して配置され複数のローラが回転自在に配設されると共
に当該複数のローラの両端に位置するローラに従動用無
端ベルトが巻き掛けられた第2のケーブル送出部と、第
1のケーブル送出部の駆動用無端ベルトおよび第2のケ
ーブル送出部の従動用無端ベルトで被牽引ケーブルが把
持されるように第1のケーブル送出部または(および)
第2のケーブル送出部を押圧付勢する複数の捩じりコイ
ルばねを有する押圧付勢手段と、第1のケーブル送出部
および第2のケーブル送出部が配設されると共に当該第
1のケーブル送出部または(および)当該第2のケーブ
ル送出部が押圧付勢手段によって移動可能に設けられる
フレームとを備え、押圧付勢手段の複数の捩じりコイル
ばねはそれぞれ一端の腕がフレームの所定位置に固定さ
れ他端の腕が変位可能に第1のケーブル送出部に設けら
れた第1のストッパまたは(および)第2のケーブル送
出部に設けられた第1のストッパに係止されているケー
ブル牽引装置であって、第1のケーブル送出部および第
2のケーブル送出部によるケーブル把持部が最大開放位
置まで拡開されているときに、 押圧付勢手段の複数の捩
じりコイルばねのうち幾つかの捩じりコイルばねの他端
の腕を係止する第2のストッパを有し、当該第2のスト
ッパが当該他端の腕を係止しているか否かで被牽引ケー
ブルを把持するための押圧付勢手段の弾撥力を変化させ
る弾撥力調整機構が押圧付勢手段に組み込まれたもので
ある。
【0007】また、本発明のケーブル牽引装置において
弾撥力調整機構の第2のストッパは、複数の捩じりコイ
ルばねのうち幾つかの捩じりコイルばねの他端の腕を係
止・開放するためにフレームに対して移動可能に設けら
れることが好ましい。
【0008】このようなケーブル牽引装置によれば、
つかの捩じりコイルばねによる押圧力が第1のケーブル
送出部または(および)第2のケーブル送出部に付与さ
れないように調整できることから、駆動用無端ベルトお
よび従動用無端ベルトによる把持力を変えることができ
るので、駆動用無端ベルトおよび従動用無端ベルトで被
牽引ケーブルを把持する際に、押圧付勢手段に組込まれ
た弾撥力調整機構によって当該被牽引ケーブルの許容側
圧に応じた把持力を付与させることができ、牽引するケ
ーブルの種類に拘らず用いることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明のケーブル牽引装置
の実施の一形態について図面を参照して説明する。
【0010】本発明のケーブル牽引装置は図1、図2に
示すように、駆動用無端ベルト2を有する第1のケーブ
ル送出部3と、この第1のケーブル送出部3の下方に対
向して配置され従動用無端ベルト4を有する第2のケー
ブル送出部5と、駆動用無端ベルト2および従動用無端
ベルト4で牽引すべきケーブル60が把持されるように
第2のケーブル送出部5を押圧付勢する押圧付勢手段6
とを備えている。
【0011】第1のケーブル送出部3は、軸の片端部が
主フレーム7に回転自在に支持された複数の上部ローラ
8と、これらのローラの両端に巻き掛けられた駆動用無
端ベルト2と、この駆動用無端ベルト2に適度の張力を
付与する2個のベルトタイトナー9から成り、上部ロー
ラ8は1個の駆動ローラ10、1個の従動ローラ11お
よび複数個の中間ローラ12から構成されている。この
ような上部ローラ8は、ケーブル60の許容曲げ半径以
上の曲率半径を有する円弧状に、駆動ローラ10と従動
ローラ11とが両端に配設されると共にこれらの間に複
数個の中間ローラ12が一列に並ぶように配設されてい
る。したがって、これらのローラの下側を走行する駆動
用無端ベルト2は、曲率半径の円弧状を呈している。
【0012】なお、上部ローラ8が配列される円弧の中
心角θは、ほぼ直角(90°)となっている。即ち、両
端の駆動ローラ10および従動ローラ11は、その支持
軸を通り配列ラインである円弧の中心に向かう2本の延
長線が、約90°の角度で交わるような円弧上の位置に
配設されている。また、主フレーム7の裏面(上部ロー
ラ8取付面と反対側の面)には、駆動ローラ10を回転
駆動する駆動モータ13が設けられ、この駆動モータ1
3の駆動軸が駆動ローラ10の軸穴部に脱着可能に挿入
されており、主フレーム7の上部には取っ手14が取付
けられている。
【0013】第2のケーブル送出部5は、2本のガイド
棒15に案内され主フレーム7に対して上下に移動可能
に構成された下部フレーム16と、この下部フレーム1
6の左右両端部に回転自在に支持された2個の従動ロー
ラ17と、下部フレーム16の中央部に軸支された1個
のアイドラー18と、これらのローラに巻き掛けられた
従動用無端ベルト4とから成り、下部フレーム16を上
方へ移動させた(押上げた)とき、これらのローラの上
側を走行する従動用無端ベルト4の上面が、駆動用無端
ベルト2の円弧状の下面に均一に密着するように、従動
用無端ベルト4の長さが予め設定されている。
【0014】なお、駆動用無端ベルト2および従動用無
端ベルト4のローラ接触面には、図3に示すように、下
駄歯状の突起19が長さ方向に間欠に形成されており、
これらの突起19が駆動ローラ10および従動ローラ1
1、17の主面に形成された中央部が突出した形状の突
起と噛み合い、ベルトの蛇行や外れが防止されるように
なっている。また、駆動用無端ベルト2(下走行面)と
従動用無端ベルト4(上走行面)とにより形成されるケ
ーブル把持部20の入線側には、ケーブルガイド21が
脱着可能に設けられている。
【0015】押圧付勢手段6は、例えば弾性体である4
つの捩じりコイルばね22から成り、入線側に配置され
る2つの捩じりコイルばね22が入線側捩じりコイルば
ね、出線側に配置される2つの捩じりコイルばね22が
出線側捩じりコイルばねとしてそれぞれ用いられる。こ
れら捩じりコイルばね22はそれぞれ一方の腕22aが
所定位置に固定され、他方の腕22bが変位可能に第2
のケーブル送出部5に係合されている。
【0016】具体的には図4に示すように、外周に軸受
23を介してアイドラー18が取付けられたアイドラー
軸24の両端部が、それぞれ下部フレーム16と押上げ
リンク25を順に貫通し、主フレーム7に揺動自在に支
持されている。即ち、アイドラー軸24の両端部の外周
には、鍔付きのブッシュ26が嵌合され、止め輪27に
よって位置決め固定されており、このように鍔付きのブ
ッシュ26が嵌合されたアイドラー軸24が、主フレー
ム7の表裏両面にそれぞれ設けられた鍔付きのブッシュ
26の外径と同じ幅を有する長孔28に挿入されてい
る。そして、アイドラー軸24の両端部が長孔28内を
移動するにしたがって、アイドラー軸24が貫通した下
部フレーム16が長孔28に沿って上下方向に移動し、
且つアイドラー軸24を中心として上下に揺動するよう
になっている。
【0017】また、押上げリンク25の下部には、中央
部に竪ガイド軸29が垂直に取付けられた支持軸30
が、アイドラー軸24と平行に挿通されている。この支
持軸30の下方には、外周に円筒カラー31が回転自在
に嵌合された2本のばね受けピン32が、それぞれ支持
軸30と平行に配置され、押上げリンク25の下部にこ
れを貫通して取付けられている。この2本のばね受けピ
ン32の近傍には、後述する捩じりコイルばね22のコ
イル内径よりやや小径の2本のばねガイド33がそれぞ
ればね受けピン32と平行に対向して配置され、各両端
部が主フレーム7に支持固定されている。この2本のば
ねガイド33の外周には、2つの捩じりコイルばね22
が被装されており、これらの捩じりコイルばね22は、
一方の腕22aが主フレーム7に挿通され固定された固
定ピン34に係止され、他方の腕22bがばね受けピン
32の外周に嵌合された円筒カラー31に、予め必要量
を変位させた状態で組込まれている。そして、捩じりコ
イルばね22の変位によって生じる垂直上向きの弾撥力
が、押上げリンク25およびアイドラー軸24を順に経
て下部フレーム16に伝達され、第2のケーブル送出部
5(図1)が常に上方へ押圧付勢されるようになってい
る。
【0018】さらに、竪ガイド軸29の下部外周には、
鍔付ブッシュ状に形成され下端部に位置する鍔部にハン
ドル35が固着されたねじ軸36が摺動可能に嵌合され
ている。このねじ軸36の外周面にはねじ山が形成さ
れ、主フレーム7の下部円筒部7aの内周面に形成され
たねじ溝に螺合されている。また、竪ガイド軸29の先
端部が鍔部の位置で係止するように、当該先端部にはね
じ軸36の内径より大きいストッパリング37が固定さ
れている。
【0019】したがって、ハンドル35を一方向に回
し、ねじ軸36を下降させることで、第2のケーブル送
出部5を主フレーム7に沿って下方に移動させることが
できるので、駆動用無端ベルト2と従動用無端ベルト4
とによるケーブル把持を開放することができるようにな
る。即ち、ハンドル35を一方向に回し、ねじ軸36が
下降すると、竪ガイド軸29は当該ねじ軸36の鍔部の
位置で係止しているので、ねじ軸36と共に下降するこ
とになる。竪ガイド軸29が下方に移動すると、支持軸
30を介して押上げリンク25を引下げることになるの
で、下部フレーム16を有する第2のケーブル送出部5
全体を下方に移動させることができる。これにより、駆
動用無端ベルト2と従動用無端ベルト4とにより形成さ
れるケーブル把持部20を拡開できるので、ケーブル6
0の把持を開放することができる。
【0020】また、ハンドル35を他方向に回し、ねじ
軸36を上昇させると、捩じりコイルばね22の弾撥力
により竪ガイド軸29が上方に移動して支持軸30を介
して押上げリンク25を押上げることになるので、第2
のケーブル送出部5全体を上方に移動させることができ
る。これにより、駆動用無端ベルト2と従動用無端ベル
ト4とにより形成されるケーブル把持部20でケーブル
60を把持することができる。
【0021】さらに、下部フレーム16(第2のケーブ
ル送出部5)の上下移動および揺動機構と、捩じりコイ
ルばね22による垂直上向きの押圧付勢機構とにより、
牽引ロープとケーブルとの接続部のような小径から大径
へと変化する異径部分を、把持力をほぼ一定に保ったま
まで通過させることができる。これは、把持径の増大に
よって竪ガイド軸29がねじ軸36内を摺動して下方向
に移動することにより捩じりコイルばね22の変位が増
大し、捩じりモーメントも増大するが、ケーブル把持力
に相当する捩じりモーメントの垂直分力はほとんど変化
せず、初期値とほぼ同程度となるためである。
【0022】ここで、本発明で使用する捩じりコイルば
ねの取付設計例を、図5を用いて説明する。
【0023】図において、d(素線径)=6mm、D(巻
径)=50mm、N(有効巻数)=8巻、a1=40mm、
2=25mm、a3=46.5mm、s(ストローク)=3
5mm(MAX)、θ(増加変位角)=45°(MAX)、θs
(初期変位角)=77°(MAX)である。
【0024】このような捩じりコイルばねにおける把持
ストロークと把持力との関係を求めると、図6に示すグ
ラフが得られ、把持ストロークが増大しても把持力がほ
とんど変化しないことが確かめられた。
【0025】このように構成された押圧付勢手段6には
図1、図4に示すように、ケーブルを把持するための4
つの捩じりコイルばね22からの弾撥力を変化させる弾
撥力調整機構40が組込まれている。この弾撥力調整機
構40はケーブルの種類に応じて2つの入線側捩じりコ
イルばね22および2つの出線側捩じりコイルばね22
のうち、それぞれ片一方の捩じりコイルばね22の他方
の腕22bが、ケーブル60の把持を開放しているとき
の位置から上昇しないように固定する2つのストッパ4
1を備えている。
【0026】このストッパ41は図1、図4、図7に示
すように、捩じりコイルばね22の他方の腕22bを引
っ掛けることができるような形状に形成され、主フレー
ム7の下面部7bで水平方向に摺動可能に設けられたス
ライダ42の所定位置に植設されている。具体的にはス
ライダ42はコの字形に形成され、コの字の対辺42
a、42bの先端部にそれぞれストッパ41が捩じりコ
イルばね22の他方の腕22bを引っ掛けることができ
るように植設され、捩じりコイルばね22が被装された
ばねガイド33と平行になる方向に摺動させることがで
きるように、スライダ42の対辺42a、42bがスラ
イドホルダ43に支持されて主フレーム7の下面部7b
の下方に配設されている。
【0027】また、スライダ42には、例えば光ファイ
バケーブルを牽引するために、捩じりコイルばね22の
他方の腕22bがストッパ41によって引っ掛けられる
ことがないように当該ストッパ41を待避させるための
第1の孔42cと、同軸ケーブルやメタルケーブルを牽
引するために、捩じりコイルばね22の他方の腕22b
にストッパ41を引っ掛けるための第2の孔42dとが
穿孔され、主フレーム7の所定位置にブラケット44で
設置されたインデックスプランジャ45で各孔42c、
42dを選択してストッパ41の位置決めをすることが
できる。なお、スライダ42を水平方向に移動させるた
めに、当該スライダ42の下部にはノブ46が固定され
ている。
【0028】このように構成されたケーブル牽引装置1
によるケーブル把持動作について説明する。
【0029】まず、同軸ケーブルまたはメタルケーブル
を把持する場合には、スライダ42が本体手前側Aに引
かれていることを確認後、ハンドル35を一方向に回し
てねじ軸36を下降させて第2のケーブル送出部5を主
フレーム7に沿って下方に移動させ、ケーブル把持部2
0を最大開放位置まで拡開させる。次に、インデックス
プランジャ45のつまみを上に引き上げ、ノブ46にて
スライダ42を本体側Bに押し込んで、インデックスプ
ランジャ45の固定用ピンをスライダ42の第2の孔4
2dに嵌め込む。この際、ストッパ41は、2つの入線
側捩じりコイルばね22および2つの出線側捩じりコイ
ルばね22のうち、それぞれ片一方の捩じりコイルばね
22の他方の腕22bに引っ掛かっている(図8
(b))。
【0030】この状態で、第1のケーブル送出部3の駆
動用無端ベルト2と、第2のケーブル送出部5の従動用
無端ベルト4との間にケーブル60を挿通させ、ハンド
ル35を他方向に回してねじ軸36を上昇させて第2の
ケーブル送出部5を主フレーム7に沿って上方に移動さ
せ、駆動用無端ベルト2と従動用無端ベルト4とにより
形成されるケーブル把持部20でケーブル60を把持す
ることができる。この際、2つの入線側捩じりコイルば
ね22および2つの出線側捩じりコイルばね22のそれ
ぞれ片一方の各捩じりコイルばね22の弾撥力が下部フ
レーム16に伝達されないので、4つの捩じりコイルば
ね22によって付与される押圧力よりも弱くすることが
できる。これにより、駆動用無端ベルト2と従動用無端
ベルト4とにより形成されるケーブル把持部20の把持
力を、同軸ケーブルやメタルケーブルに合わせることが
できる。
【0031】また、上述のような同軸ケーブルまたはメ
タルケーブル用に設定されている状態から光ファイバケ
ーブル用に設定する場合には、ハンドル35を一方向に
回してねじ軸36を下降させて第2のケーブル送出部5
を主フレーム7に沿って下方に移動させ、ケーブル把持
部20を最大開放位置まで拡開させる。次に、インデッ
クスプランジャ45のつまみを上に引き上げ、ノブ46
にてスライダ42を本体側Bから引き出して、インデッ
クスプランジャ45の固定用ピンをスライダ42の第1
の孔42cに嵌め込む。この際、ストッパ41は、2つ
の入線側捩じりコイルばね22および2つの出線側捩じ
りコイルばね22の何れの他方の腕22bにも引っ掛か
っていない(図8(a))。したがって、2つの入線側
捩じりコイルばね22および2つの出線側捩じりコイル
ばね22の弾撥力を、すべて下部フレーム16に伝達す
ることができるので、駆動用無端ベルト2と従動用無端
ベルト4とにより形成されるケーブル把持部20の把持
力を、光ファイバケーブルに合わせることができる。
【0032】なお、本発明の実施の一形態においては、
駆動ローラ10、従動ローラ11および中間ローラ12
が、ケーブル60の許容曲げ半径以上の曲率半径を有す
る円弧状に配設されていることから、駆動用無端ベルト
2と従動用無端ベルト4とにより形成されるケーブル把
持部20が円弧状を呈するので、同一把持力で大きな摩
擦力(把持力)を得ることができる。
【0033】また、本発明の実施の一形態においては、
押圧付勢手段6は駆動用無端ベルト2および従動用無端
ベルト4でケーブル60が把持されるように第2のケー
ブル送出部5を押圧付勢するように構成されていたが、
これに限らず、第1のケーブル送出部3を押圧付勢して
もよく、また、第1のケーブル送出部3および第2のケ
ーブル送出部5をそれぞれ押圧付勢してもよく、何れの
構成でもケーブル60を把持することができる。
【0034】また、本発明の実施の一形態においては、
捩じりコイルばね22は入線側に2つの入線側捩じりコ
イルばね、出線側に2つの出線側捩じりコイルばねが配
置されていたが、これに限らず、それぞれ2つ以上の捩
じりコイルばねを配置してもよい。これにより、側圧強
度が個々に異なる種々のケーブルに対応させることがで
きる。なお、弾性体は捩じりコイルばねに限らず、弾撥
力を下部フレームに伝達することができればどのような
弾性体でもよい。
【0035】また、本発明の実施の一形態においては、
捩じりコイルばね22の弾撥力が付与される押上リンク
25と、1つの下部フレーム16とが軸支されていた
が、これに限らず、図9に示すように、2つの下部フレ
ーム51、52、即ち、入線側に位置する入線側下部フ
レーム51と、出線側に位置する出線側下部フレーム5
2とをそれぞれ捩じりコイルばねにより上方向に付勢さ
れている押上リンク53に軸支させてもよい。この際、
入線側下部フレーム51および出線側下部フレーム52
の軸支点は、当該フレームのほぼ中心位置が好ましい。
また、入線側下部フレーム51および出線側下部フレー
ム52には、それぞれ従動ローラ、中間ローラおよびア
イドラーが適当に配設されている。
【0036】このように構成された第2のケーブル送出
部50によれば、入線側下部フレーム51に小径の牽引
ロープが、出線側下部フレーム52に大径のケーブルが
位置していても、各下部フレーム51、52が独立して
捩じりコイルばねの弾撥力を受けることができるので、
小径の牽引ロープおよび大径のケーブルに均一な把持力
を付与することができる。
【0037】また、本発明の実施の一形態においては、
上部ローラ8が、ケーブル60の許容曲げ半径以上の曲
率半径を有する円弧状に、駆動ローラ10、従動ローラ
11および複数個の中間ローラ12が配設されていた
が、図10に示すように、これらローラを直線状に配設
してもよい。
【0038】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のケーブ
ル牽引装置によれば、押圧付勢手段に被牽引ケーブルを
把持するための弾性体の弾撥力を変化させる弾撥力調整
機構が組込まれているので、1台の装置で牽引するケー
ブルの種類に応じたケーブル把持力を付与することがで
きる。これにより、側圧によるケーブルの潰れを抑制す
ることができるので、ケーブル品質を確保することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のケーブル牽引装置の実施の一形態を示
す正面図。
【図2】図1におけるA−A断面図。
【図3】本発明の実施の一形態において使用する駆動用
無端ベルトおよび従動用無端ベルトのローラ接触面の突
起形状を示す斜視図。
【図4】図2における要部を拡大して示す断面図。
【図5】本発明の実施の一形態において使用する捩じり
コイルばねの取付け設計例を示す説明図。
【図6】図5に示す捩じりコイルばねにおける把持スト
ロークと把持力との関係を示すグラフ。
【図7】本発明のケーブル牽引装置の実施の一形態にお
いて使用するストッパ部分の構成を示す斜視図。
【図8】本発明のケーブル牽引装置の実施の一形態にお
いて使用するストッパと捩じりコイルばねの他方の腕と
の関係を示す説明図で、(a)は捩じりコイルばねの他
方の腕にストッパが引っ掛かっていない状態の図、
(b)は捩じりコイルばねの他方の腕にストッパが引っ
掛かっている状態の図。
【図9】本発明のケーブル牽引装置の他の実施の一形態
を示す説明図。
【図10】本発明のケーブル牽引装置に使用される上部
ローラ、下部ローラが直線状に配列されている状態を示
す説明図。
【図11】従来のケーブル牽引装置を示す正面図。
【符号の説明】
1・・・・・ケーブル牽引装置 2・・・・・駆動用無端ベルト 3・・・・・第1のケーブル送出部 4・・・・・従動用無端ベルト 5・・・・・第2のケーブル送出部 6・・・・・押圧付勢手段 10・・・・・駆動ローラ 11・・・・・従動ローラ 12・・・・・中間ローラ 17・・・・・従動ローラ 18・・・・・アイドラー 22・・・・・捩じりコイルばね(弾性体) 22a・・・・・一方の腕 22b・・・・・他方の腕 40・・・・・弾撥力調整機構 41・・・・・ストッパ 60・・・・・ケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江成 勉 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番 1号 昭和電線電纜株式会社内 (72)発明者 真崎 一馬 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番 1号 昭和電線電纜株式会社内 (72)発明者 平井 教仁 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−49952(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 51/14 G02B 6/46 H02G 1/06 601

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動ローラを含む複数のローラが回転自在
    に配設され当該複数のローラの両端に位置するローラに
    駆動用無端ベルトが巻き掛けられた第1のケーブル送出
    部と、前記第1のケーブル送出部に対向して配置され複
    数のローラが回転自在に配設されると共に当該複数のロ
    ーラの両端に位置するローラに従動用無端ベルトが巻き
    掛けられた第2のケーブル送出部と、前記第1のケーブ
    ル送出部の前記駆動用無端ベルトおよび前記第2のケー
    ブル送出部の前記従動用無端ベルトで被牽引ケーブルが
    把持されるように前記第1のケーブル送出部または(お
    よび)前記第2のケーブル送出部を押圧付勢する複数の
    捩じりコイルばねを有する押圧付勢手段と、前記第1の
    ケーブル送出部および前記第2のケーブル送出部が配設
    されると共に当該第1のケーブル送出部または(およ
    び)当該第2のケーブル送出部が前記押圧付勢手段によ
    って移動可能に設けられるフレームとを備え、前記押圧
    付勢手段の前記複数の捩じりコイルばねはそれぞれ一端
    の腕が前記フレームの所定位置に固定され他端の腕が変
    位可能に前記第1のケーブル送出部に設けられた第1の
    ストッパまたは(および)前記第2のケーブル送出部に
    設けられた第1のストッパに係止されているケーブル牽
    引装置であって、前記第1のケーブル送出部および前記第2のケーブル送
    出部によるケーブル把持部が最大開放位置まで拡開され
    ているときに、前記押圧付勢手段の前記複数の捩じりコ
    イルばねのうち幾つかの捩じりコイルばねの前記他端の
    腕を係止する第2のストッパを有し、当該第2のストッ
    パが当該他端の腕を係止しているか否かで前記被牽引ケ
    ーブルを把持するための前記押圧付勢手段の弾撥力を変
    化させる弾撥力調整機構が前記押圧付勢手段に組み込ま
    れた ことを特徴とするケーブル牽引装置。
  2. 【請求項2】前記弾撥力調整機構の第2のストッパは、
    前記複数の捩じりコイルばねのうち幾つかの前記捩じり
    コイルばねの前記他端の腕を係止・開放するために前記
    フレ ームに対して移動可能に設けられることを特徴とす
    る請求項1記載のケーブル牽引装置。
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