JP3444894B2 - ポリ(4−ヒドロキシスチレン)製造方法 - Google Patents
ポリ(4−ヒドロキシスチレン)製造方法Info
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Description
C)のようなカルビノールから直接にポリ(4−ヒドロ
キシスチレン)のようなポリ(ヒドロキシスチレン)
(PHS)を製造する方法に関する。
S)を製造する方法の一つは、出発物質として4−ヒド
ロキシスチレン(HSM)を使用することであった:ヨー
ロッパ特許出願No.0−108−624参照。4−ヒドロキシス
チレン(HSM)は当技術において周知の化合物である。
の条件に従って開示される。
トキシスチレン(ASM)を、触媒量の適当な塩基の存在
下に、適当なアルコールと反応させることによるHSMの
製造を開示している。
−984(公告No.)はパラ−エチルフェノールの脱水素化
によるパラ−ビニルフェノール(HSM)の製造方法を開
示している。
−624(公告No.)は、水及び鉄の存在下でp−ビニルフ
ェノール(HSM)を重合させることによるp−ビニルフ
ェノールポリマー(ポリヒドロキシスチレンポリマー
PHS)の製造方法を開示している。
中でカチオン重合開始剤を用いてCH3CNのようなニトリ
ルの存在下にHSMをカチオン重合させることによりPHSを
製造する方法を開示している。
6,138;米国3,547,858;米国4,544,704;米国4,678,843;米
国4,689,371;米国4,822,862;米国4,857,601;米国4,868,
256;米国4,877,843;米国4,898,916;米国4,912,173;米国
4,962,147;米国4,965,400;米国4,880,487;米国5,264,52
8;米国5,342,727;及び再発行米国34,112を包含する。
すべて、それらの全体を参照のためここに導入する。
法であって、(a)当該ヒドロキシスチレンと実質的に
同じ範囲内の沸点を有する触媒の存在下にヒドロキシス
チレンを生成するのに足りる時間にわたってカルビノー
ルを分解条件下に加熱し、そして(b)そのヒドロキシ
スチレンを温度及び圧力の適当な重合条件下にそしてポ
リ(ヒドロキシスチレン)を生成するのに足りる時間に
わたって重合させる工程を含む上記方法を提供する。
は、HPMCのようなカルビノールを特定な種類の溶媒と共
に、適当な分解条件下にヒドロキシスチレンを生成する
のに足りる時間にわたり加熱し、次いでそのヒドロキシ
スチレンを当該ポリ(ヒドロキシスチレン)を生成する
のに適当な重合条件下で重合させることにより、製造さ
れうることが、見出された。本発明の独特な特徴は、
(a)当該ヒドロキシスチレンと実質的に同一な範囲内
の沸点を有し、そして(b)その当該溶媒を当該ヒドロ
キシスチレンと共に同一な蒸気相または同一な溶液中に
保持するのに適当である溶媒を採用することである。従
って、先行技術のHSM使用による問題は、今や克服され
る。
チレンと実質的に同じ範囲内の沸点を有する溶媒の存在
下にヒドロキシスチレンを生成するのに足りる時間にわ
たってカルビノールを分解条件下に加熱すること、そし
て(b)ヒドロキシスチレンを圧力及び温度の適当な重
合条件下にそしてポリ(ヒドロキシスチレン)を生成す
るのに足りる時間にわたって重合させること、を経てポ
リ(ヒドロキシスチレン)を製造する新規な方法を提供
する。
ビノールは下記一般式を有する: ここにRはH、C1-8及びハロゲンからなる群より選択さ
れ;xは1〜5の整数であり;そしてyは0〜4の整数で
あり;ただしx+yは常に5に等しい。
等を包含する。ハロゲンは、限定なしで、臭素、塩素、
フッ素、沃素等を包含する。このカルビノールは、対応
するケトンから製造されうる。
互換的に使用される)が、出発物質として使用されてい
るカルビノールの融点で生じる。一般に、そのような温
度は少なくとも100℃、好ましくは約125℃〜約300℃で
ある。任意の圧力(大気圧以下、大気圧及び/または大
気圧以上)がこの反応を促進するために使用されうる。
この工程(a)に必要とされる時間は、就中、使用出発
カルビノール及び温度に依存して変るであろう。このカ
ルビノールの分解は、予想外にも、HSMのようなヒドロ
キシスチレンモノマーの生成をもたらす。
機能を発揮し、そして特性を有する溶媒の使用である。
工程(a)において使用されうる溶媒は、(1)双極ア
プロチック溶媒、(2)クロロホルム、トリクロロエタ
ン、クロロベンゼン等のようなハロゲン化炭化水素、及
び(3)(1)及び(2)の混合物を包含する。使用さ
れる双極アプロチック溶媒は高誘電率及び高双極モーメ
ントを有するが、酸性水素原子を有しない溶媒であり;
例えばそのような溶媒は、ジメチルスルホキシド(DMS
O)、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド(DMF)、
ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルリン酸トリアミド
(HMPT)、n−メチルピロリドン(NMP)、及びトリエ
チレングリコールのようなグリコールを包含する。エタ
ノール、メタノール、塩化エチレン、塩化メチレンまた
はテトヒドロフラン(THF)のような溶媒は、前記の溶
媒と組合せて使用されうる。溶媒はカルビノールの1モ
ル当り1〜20モル、好ましくは3〜20モルの量で使用さ
れる。溶媒がヒドロキシスチレンと共に同一の蒸気相ま
たは同一の溶液中に保持される限り、任意の溶媒が任意
の温度及び反応条件下で使用されうることは了解される
べきである。
M(または類縁モノマー)がただちに重合してPHS(また
は類縁ポリマー)となるのをコントロール及び/または
防止するために重合抑制剤が存在してもよい。そのよう
な抑制剤は、限定なしで、ハイドロキノン、t−ブチル
ハイドロキノン、2,5−ジ−t−ハイドロキノン、t−
ブチルカテコール、p−メトキシフェノール、m−メト
キシフェノール及びフェノチアジンを包含する。もちろ
ん、所望の最終目的結果が達成される限り任意の抑制剤
が使用されうる。
マーの重合段階は、かくして、少なくとも−100℃、好
ましくは−100℃〜300℃、さらに好ましくは0℃〜300
℃のような重合が起こる任意の反応温度において実施さ
れる。反応圧力は、大気圧以下、大気圧または大気圧以
上でありうる。
く、唯一の要件は重合がポリ(ヒドロキシスチレン)を
生成するのに足りる時間にわたって実施されることであ
る。一般にこの時間は少なくとも5分間であり、25時間
のように長いこともありうる。
なわち任意の重合条件においてまたは任意の重合条件下
でヒドロキシスチレンを重合させるのに適当である溶媒
を用いることも望ましいが、要件ではない。そのような
溶媒は、上記のもののいずれであってもよく、また工程
(a)で使用されるものと同一または相異った溶媒であ
り、また工程(a)で使用されるものと同様な量で使用
される溶媒である。
剤または促進剤(ここでは互換的に使用される)を用い
ることも、本発明の範囲内である。HSMの重合を促進し
または開始させるならば、任意の物質が本発明において
重合促進剤として使用されうる。例えば日本特許公告
(審査済)第30123/82及び47921/82号、及び日本特許公
開(未審査)第44607/82、44608/82及び44609/82号等に
記載されている種々の重合促進剤を使用することが可能
であり、これらのすべては、参考としてそれらの全体が
ここに導入される。
カチオン開始剤、例えば(a)硫酸、塩酸、硝酸または
リン酸等のような無機酸、(b)塩化アルミニウム、四
塩化すず、塩化鉄、オキシ塩化バナジウムまたは三フッ
化ホウ素等のような金属ハロゲン化物、(c)三フッ化
ホウ素のエーテル錯体または三フッ化ホウ素のフェノー
ル錯体等のような錯体、(d)ギ酸、酢酸、クロロ酢
酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸、フロロ酢酸、ブロ
モ酢酸、ヨード酢酸、トリクロロ酢酸、オキシメトキシ
酢酸、メルカプト酢酸、シアノ酢酸、プロピオン酸、2
−オキシプロピオン酸、n−酪酸、イソ酪酸、n−バレ
リン酸、イソバレリン酸、4−ケト−n−バレリン酸、
メチルエチル酢酸、トリメチル酢酸、カプロン酸、ヘプ
トン酸、カプリリン酸、ペラルゴン酸、またはカプリン
酸等のような脂肪族飽和モノカルボン酸(e)修酸、マ
ロン酸、スクシン酸、グルタリン酸、アジピン酸、ピメ
リン酸、タータリン酸、ポリアクリル酸、またはクエン
酸等のような脂肪族飽和ポリカルボン酸、(f)アクリ
ル酸、クロトン酸、またはメタクリル酸等のような脂肪
族不飽和モノカルボン酸、(g)マレイン酸またはフマ
ル酸等のような脂肪族不飽和ポリカルボン酸、(h)安
息香酸、ヒドロキシ安息香酸、メトキシ安息香酸、クロ
ロ安息香酸、ブロモ安息香酸、ヨード安息香酸、シナミ
ン酸、サリチル酸、トルイン酸、フタル酸、イソフタル
酸、テレフタル酸、トリメリト酸、またはピロメリト酸
等のような芳香族カルボン酸、または(i)メタンスル
ホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、また
はトルエンスルホン酸等のような有機スルホン酸、なら
びに(2)ラジカル開始剤、例えばアゾイソブチロニト
リル、過酸化ベンゾイル、過硫酸アンモニウム、t−ブ
チルパ−オキシピバレート等、を包含する。
酸、リン酸、クロロ酢酸、ブロモ酢酸、ベンゼンスルホ
ン酸、及びトルエンスルホン酸は好ましい重合促進剤で
ある。
応条件、及びポリマーの所望の分子量等によって変る。
しかし、その量は一般的に、カルビノールの量に基いて
0.005〜10重量%の範囲であるのが好ましい。
も本発明方法の範囲内である。そのような触媒は、限定
なしで、H2SO4、H3PO4、NaOH等のような塩基及び酸を包
含する。触媒の使用量は、反応を促進する任意の量であ
る。そのような量は、一般には、使用されるカルビノー
ルの全重量に基いて約0.00001重量%ないし約2.0重量%
となろう。
他のモノマーを(コモノマーとして)使用することも本
発明の範囲内である。適当なモノマーは、限定なしで、
任意のビニール系置換または未置換モノマーを包含す
る。適当なコモノマーは、限定なく、アクリル酸、メタ
クリル酸、メチルアクリレート、ブチルアクリレート、
t−ブチルアクリレート、シクロヘキシルアクリレー
ト、メチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、t
−ブチルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレー
ト、スチレン、4−フルオロエチレン、4−クロロスチ
レン、4−ブロモスチレン、4−メトキシスチレン、及
びブタジェンを包含する。使用されるそれぞれのモノマ
ーの存在は、所望される目的結果に依存することにな
る。
以上のコモノマーと共に、またはコモノマーなしでの)
の後に、目的製品(PHS)は反応生成物から回収され、
そして未反応HSMを含む残留物は、次のサイクルのため
の出発原料として再循環されうる。目的製品(PHS)は
反応生成物から任意の方法で回収されてよく、例えばそ
れは、未反応HSMを含む部分から沈殿及びそれに続く濾
過もしくは任意のその他の適当な技法によって、分離さ
れうる。
も、本発明の範囲内である。
示される。しかしながら、これらの実施例は、本発明の
範囲を如何ようにも制限ないし限定しようと意図されて
おらず、本発明を実施するためもっぱら利用されなけれ
ばならない条件、パラメーターまたは数値を与えるもの
として理解されるべきでない。
C)の連続的供給バッチ脱水 実施例1 500ml三口フラスコに、受器及び真空排気口付きの短
絡コンデンサー、ぜん動ポンプ及び液溜に付設された導
入口、及び機械的撹拌機を備えた。そのフラスコにトリ
エチレングリコール(TEG)(25.0g)及びKHSO4(0.8
g、5.9ミリモル)を添加し、そしてフラスコをそのTEG
が蒸留し始めるまで(156℃)減圧下(10トール)で加
熱した。次いでTEG中の4−ヒドロキシフェニルメチル
カルビノール(4−HPMC)(1:10ポリエチレングリコー
ル(200の平均分子量)中38.3%)の溶液、フェノチア
ジン抑制剤(0.02g、4−HPMCに基き25ppm)を、120g/
時の速度でフラスコ中にポンプ送入した。圧力を10トー
ルに維持し、そしてフラスコを、156℃の頂部(オーバ
ーヘッド)温度で260℃に維持した。合計202.0gの溶液
(77.4gのHPMC;0.56モル)をフラスコに導入した。合計
129.7gの透明無色液体を頂部受器中に回収し、このもの
は8.2%の4−ヒドロキシスチレン(10.6g、0.09モル、
15.8%の収率)を含んでいた。
維持したことを除き、実施例1と同じ操作。合計200gの
溶液(76.6gの4−HPMC;0.56モル)をフラスコに導入し
た。合計204gの透明無色液体を頂部受器中に回収し、こ
のものは26.8%の4−ヒドロキシスチレン(54.7g、0.4
6モル、82.1%の収率)を含んでいた。
維持したことを除き、実施例1と同じ操作。合計202gの
溶液(77.4gの4−HPMC;0.56モル)をフラスコに導入し
た。合計51.8gの透明無色液体を頂部受器中に回収し、
このものは49.7%の4−ヒドロキシスチレン(25.7g、
0.22モル、38.3%の収率)を含んでいた。
持し、そしてKHSO4量が1.6g(11.8ミリモル)であった
ことを除き、実施例1と同じ操作。合計524gの溶液(20
0.7gの4−HPMC、1.45モル)をフラスコに導入した。合
計272gの透明無色液体を頂部受器に回収し、このものは
40.5%の4−ヒドロキシスチレン(110.2g、0.92モル、
63.1%の収率)を含んでいた。
し、そしてKHSO4量が1.6g(11.8ミリモル)であったこ
とを除き、実施例1と同じ操作。合計736gの溶液(281.
9gの4−HPMC、2.04モル)をフラスコに導入した。合計
446gの透明無色液体を頂部受器に回収し、このものは3
0.8%の4−ヒドロキシスチレン(137.4g、1.14モル、5
6.0%の収率)を含んでいた。
し、そしてKHSO4量が1.6g(11.8ミリモル)であったこ
とを除き、実施例1と同じ操作。合計657gの溶液(251.
6gの4−HPMC、1.82モル)をフラスコに導入した。合計
490.5gの透明無色液体を頂部受器に回収し、このものは
25.8%の4−ヒドロキシスチレン(125.1g、1.04モル、
57.2%の収率)を含んでいた。
たことを除き、実施例1と同じ操作。合計469gの溶液
(281.9gの4−HPMC、2.04モル)をフラスコに導入し
た。合計365gの透明無色液体を頂部受器に回収し、この
ものは25.8%の4−ヒドロキシスチレン(94.2g、0.79
モル、60.3%の収率)を含んでいた。
C)の塗膜脱水 実施例8 コーニング(Corning)DSV2竪型塗膜蒸発器に、ぜん
動ポンプ及び供給液溜を備えた。そのオイルバスを195
℃に設定し、減圧を10トールに保持し、次いで4−HPMC
(738g、5.35モル)、トリエチレングリコール(1101
g)、ポリエチレングリコール(73.8g)、リン酸(6.1
g、0.06モル)及びフェノチアジン(0.018g)の混合物
を、192g/時の速度で塗膜(wiped film)蒸発器へ供給
した。頂部温度を138〜142℃に維持した。合計で804gの
透明無色液体を頂部受器に回収し、このものは17.3%の
4−ヒドロキシスチレン(139.1g、1.16モル、21.7%の
収率)を含んでいた。
給液溜を備えた。オイルバスを200℃に設定し、減圧を1
0トールに保持し、次いで4−HPMC(164.3g、1.19モ
ル)、トリエチレングリコール(246.5g)、ポリエチレ
ングリコール(18.2g)及びリン酸(0.71g、7.2ミリモ
ル)の混合物をその塗膜蒸発器に192g/時の速度で供給
した。頂部温度を130〜133℃に維持した。合計で234gの
透明無色液体を頂部受器に回収し、このものは14.4%の
4−ヒドロキシスチレン(33.7g、0.28モル、23.6%の
収率)を含んでいた。
し、そして表2はその転化率、選択率及び収率データを
示している。
の重合 実施例10 三口100ml丸底フラスコに窒素導入口及びコンデンサ
ーを備えた。このフラスコにトリエチレングリコール中
の4−ヒドロキシスチレン(17.3%、8.65g、72.1ミリ
モル)の溶液(全重量50.0g)(実施例8の生成物)を
添加した。内容物を窒素でよくパージし、次いでオイル
バスで60℃に加熱した。次いでミネラルスピリット中の
t−ブチルパーオキシピバレート(0.84g、3.62ミリモ
ル)を添加した。このフラスコを60℃に16時間保持し
た。次いでフラスコを室温にまで冷却し、その溶液を水
(200ml)中に注ぎ込んだ。沈殿物を濾過により単離
し、その固形分を水で洗浄し、減圧乾燥し(50℃、60ト
ール)、そして秤量した(6.08g、50.7ミリモル、70.3
%)。
メタノール、テトラヒドロフラン等のような極性有機溶
媒に可溶であった。それぞれmは15,119であり、そし
てm/nは3.45であった。
ーを備えた。このフラスコにトリエチレングリコール中
の4−ヒドロキシスチレン(26.4%、13.2g、0.11モ
ル)の溶液(全重量50.1g)を添加した。内容物を窒素
でよくパージし、次いでオイルバスで70℃に加熱した。
次いでミネラルスピリット中のt−ブチルパーオキシピ
バレート(1.28g、5.51ミリモル)を添加した。そのフ
ラスコを70℃に19時間保持した。次いでフラスコを室温
にまで冷却し、その溶液を水(400ml)中に注ぎ込ん
だ。沈殿物を濾過により単離し、その固形分を水で洗浄
し、減圧乾燥し(50℃、60トール)そして秤量した(2.
98g、0.023モル、22.6%)。
ン、メタノール、テトラヒドロフラン等のような極性有
機溶媒に可溶であった。それぞれmは11,115であり、
そしてm/nは4.17であった。
ーを備えた。このフラスコにトリエチレングリコール中
の4−ヒドロキシスチレン(49.7%、12.96g、0.11モ
ル)の溶液(全重量26.08g)(実施例3の生成物)を添
加した。内容物を窒素でよくパージし、次いでオイルバ
スで60℃に加熱した。次いでミネラルスピリット中のt
−ブチルパーオキシピバレート(1.16g、5.00ミリモ
ル)を添加した。そのフラスコを60℃に18時間保持し
た。次いでフラスコを室温にまで冷却し、その溶液を水
(400ml)中に注ぎ込んだ。沈殿物を濾過により単離
し、その固形分を水で洗浄し、減圧乾燥し(50℃、60ト
ール)そして秤量した(8.48g、0.07モル、64.2%)。
ン、メタノール、テトラヒドロフラン等のような極性有
機溶媒中に可溶であった。それぞれmは26,110であ
り、そしてm/nは1.97であった。
ーを備えた。このフラスコにトリエチレングリコール中
の4−ヒドロキシスチレン(26.4%、13.23g、0.11モ
ル)の溶液(全重量50.0g)を添加した。内容物を窒素
でよくパージし、次いでオイルバスで70℃に加熱した。
次いでアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)(0.93g、
5.7ミリモル)を添加した。このフラスコを70℃に16時
間保持した。次いでフラスコを室温にまで冷却し、その
溶液を水(400ml)中に注ぎ込んだ。沈殿物を濾過によ
り単離し、その固形分を水で洗浄し、減圧乾燥し(50
℃、60トール)そして秤量した(7.5g、62.5モル、56.7
%)。
ン、メタノール、テトラヒドロフラン等のような極性有
機溶媒中に可溶であった。それぞれmは23,856であ
り、そしてm/nは3.43であった。
えている。
とアクリレート類の共重合 実施例14 三口100ml丸底フラスコに窒素導入口及びコンデンサ
ーを備えた。このフラスコにトリエチレングリコール中
の4−ヒドロキシスチレン(32.8%、13.37g、0.11モ
ル)の溶液及びメチルメタクリレート(3.25g、0.03モ
ル)を添加した。内容物を窒素でよくパージし、次いで
オイルバスで70℃に加熱した。次いでアゾビスイソブチ
ロニトリル(AIBN)(1.0g、6.1ミリモル)を添加し
た。このフラスコを70℃に16時間保持した。次いでフラ
スコを室温にまで冷却し、その溶液を水(1000ml)中に
注ぎ込んだ。沈殿物を濾過により単離し、その固形分を
水で洗浄し、減圧乾燥し(50℃、60トール)そして秤量
した(9.6g、0.08モル、55.6%)。
レート)は、アセトン、メタノール、テトラヒドロフラ
ン等のような極性有機溶媒に可溶であった。それぞれMm
は34,500そしてMm/Mnは6.0であった。
ーを備えた。このフラスコにトリエチレングリコール中
の4−ヒドロキシスチレン(49.7%、10.3g、0.086モ
ル)の溶液、t−ブチルアクリレート(3.75g、0.029モ
ル)及びトリエチレングリコール(20.7g)を添加し
た。内容物を窒素でよくパージし、次いでオイルバスで
70℃に加熱した。次いでアゾビスイソブチロニトリル
(AIBN)(0.95g、5.8ミリモル)を添加した。最初の4
時間を越える1時間毎に4回AIBN(4×0.24g、1.5ミリ
モル)を添加して、このフラスコを70℃に16時間保持し
た。次いでフラスコを室温にまで冷却し、その溶液を水
(1000ml)中に注ぎ込んだ。沈殿物を濾過により単離
し、その固形分を水で洗浄し、減圧乾燥し(50℃、60ト
ール)そして秤量した(9.68g、0.081モル、70.2%)。
ルメタクリレート)は、アセトン、メタノール、テトラ
ヒドロフラン等のような極性有機溶媒に可溶であった。
それぞれMmは71,480そしてMm/Mnは5.75であった。
えている。
るものと解釈されるべきではなく、むしろ、本発明は、
上記開示された一般領域をその範囲として含むものであ
る。種々の改変及び具体化は本発明の精神及び範囲を逸
脱することなく行なえる。
Claims (22)
- 【請求項1】ポリ(ヒドロキシスチレン)を製造する方
法であって:(a)グリコール類;及び、グリコール類
とエタノール又はメタノールとの混合物;からなる群よ
り選択される溶媒の存在下にヒドロキシスチレンを生成
するのに足りる時間にわたってカルビノールを分解条件
下に加熱し、その溶媒が当該ヒドロキシスチレンと同じ
蒸気相中または同じ溶液中に保持されることを条件とす
る工程、及び(b)そのヒドロキシスチレンを圧力及び
温度の適当な重合条件下にそしてポリ(ヒドロキシスチ
レン)を生成するのに足りる時間にわたって重合させ、
その溶媒も当該ヒドロキシスチレンと同じ蒸気相中また
は同じ溶液中に保持されることを条件とする工程を含
む、上記ポリ(ヒドロキシスチレン)を製造する方法。 - 【請求項2】溶媒の通常沸点が250℃〜300℃である請求
項1の方法。 - 【請求項3】工程(b)において、重合も任意の重合条
件においてヒドロキシスチレンを重合させるのに適当な
溶媒の存在下に実施される請求項1の方法。 - 【請求項4】重合が−100℃〜300℃の温度で生じる請求
項3の方法。 - 【請求項5】工程(b)において、重合が開始剤の存在
下で生じる請求項1の方法。 - 【請求項6】工程(b)において、重合が触媒の存在下
で生じる請求項1の方法。 - 【請求項7】工程(b)において、重合が懸濁剤及び/
または乳化剤の存在下で生じる請求項1の方法。 - 【請求項8】4−ヒドロキシフェニルメチルカルビノー
ルをヒドロキシスチレンに分解し、次いでそのヒドロキ
シスチレンを重合させることからなり、両方が、グリコ
ール類;及び、グリコール類とエタノール又はメタノー
ルとの混合物;からなる群より選択され、そしてヒドロ
キシスチレンと同じ蒸気相中または同じ溶液中に保持さ
れうることを特徴とする溶媒の存在下で実施する、p−
ビニルフェノール重合体の製造方法。 - 【請求項9】重合開始剤が無機酸、金属ハロゲン化物、
三フッ化ホウ素の錯体、脂肪族飽和モノカルボン酸、脂
肪族飽和ポリカルボン酸、脂肪族不飽和モノカルボン
酸、脂肪族不飽和ポリカルボン酸、芳香族カルボン酸及
び有機スルホン酸から選択される少なくとも1種のカチ
オン開始剤からなる群より選択される請求項5の方法。 - 【請求項10】重合開始剤がアゾイソブチロニトリル、
過酸化ベンゾイル、過硫酸アンモニウム、及びt−ブチ
ル−パーオキシピバレート及びジ−t−ブチル−パーオ
キサイドから選択される少なくとも1種のラジカル開始
剤からなる群より選択される請求項5の方法。 - 【請求項11】存在する重合開始剤の量はカルビノール
の量に基いて0.005〜10重量%である請求項9の方法。 - 【請求項12】カルビノールが下記式を有する請求項1
の方法: 【化1】 (ここにRはH、C1-8及びハロゲンからなる群より選択
され、xは1〜5の整数であり、yは0〜4の整数であ
り、ただしx+yは常に5に等しい。) - 【請求項13】(a)カルビノールをヒドロキシスチレ
ンを生成させるのに足りる時間にわたりトリエチレング
リコールの存在下に分解条件下で加熱する工程及び
(b)そのヒドロキシスチレンをポリ(ヒドロキシスチ
レン)を生成させるのに適当な重合条件下及び足りる時
間にわたり重合させる工程からなるポリ(ヒドロキシス
チレン)を製造する方法。 - 【請求項14】工程(a)において抑制剤も存在する請
求項1の方法。 - 【請求項15】ヒドロキシスチレンを製造する方法であ
って:カルビノールをヒドロキシスチレンを生成させる
のに足りる時間にわたって、グリコール類;及び、グリ
コール類とエタノール又はメタノールとの混合物;から
なる群より選択される溶媒の存在下に分解条件下に加熱
する工程からなり、その溶媒も当該ヒドロキシスチレン
と同じ蒸気相中または同じ溶液中に保持される、上記方
法。 - 【請求項16】溶媒から250℃から300℃の通常沸点範囲
を有する請求項15の方法。 - 【請求項17】カルビノールが下記式を有する請求項15
の方法: 【化2】 (ここにRはH、C1-8及びハロゲンからなる群より選択
され、xは1〜5の整数であり、yは0〜4の整数であ
り、ただしx+yは常に5に等しい。) - 【請求項18】カルビノールをヒドロキシスチレンを生
成させるのに足りる時間にわたりトリエチレングリコー
ルの存在下に分解条件下に加熱する工程からなるヒドロ
キシスチレンを製造する方法。 - 【請求項19】開始剤も存在する請求項15の方法。
- 【請求項20】開始剤がハイドロキノン、t−ブチルハ
イドロキノン、2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノン、
t−ブチルカテコール、p−メトキシフェノール及びフ
ェノチアジンからなる群より選択される請求項19の方
法。 - 【請求項21】カルビノールが対応するケトンから製造
される請求項12の方法。 - 【請求項22】工程(b)においてコポリマーを生成す
るために第2のモノマーも存在する請求項1の方法。
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