JP3444578B2 - 通信装置 - Google Patents

通信装置

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JP3444578B2
JP3444578B2 JP11321196A JP11321196A JP3444578B2 JP 3444578 B2 JP3444578 B2 JP 3444578B2 JP 11321196 A JP11321196 A JP 11321196A JP 11321196 A JP11321196 A JP 11321196A JP 3444578 B2 JP3444578 B2 JP 3444578B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信装置に関し、
詳細には、制御プログラムを他の通信装置から送信され
てきた制御プログラムで書き換え可能な通信装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、通信装置、例えば、ファクシミリ
装置では、ファクシミリ通信処理を実行するためのファ
クシミリ制御プログラムをROM(Read Only Memory)
等のメモリに格納しており、そのファクシミリ制御プロ
グラムを更新するためにROMを交換する必要がある場
合は、サービスマンやエンジニアが、新しいファクシミ
リ制御プログラムを格納したROMを直接ユーザーへ持
って行って、新しいROMに交換していた。
【0003】しかしながら、この場合、サービスマンや
エンジニアが、新しいファクシミリ制御プログラムを格
納したROMを直接ユーザーへ持って行くことで、人件
費や交通費等が嵩むという問題が発生する。そこで、こ
の問題を解決するため、ファクシミリ制御プログラムを
書き変え可能なメモリに格納し、電話回線を介して送信
されるファクシミリ制御プログラムによって、そのメモ
リに格納されたファクシミリ制御プログラムの書き換え
を可能とすることにより、ROMを交換する際の人件費
や交通費等を削減することが考えられる。
【0004】この従来の電話回線を介してのファクシミ
リ制御プログラム等の書き換えを可能にする装置として
は、例えば、本出願人が先に出願した特開昭57−11
6466号公報に記載されたファクシミリ装置があり、
このファクシミリ装置は、自動交信機能を有するマイク
ロコンピュータ制御方式のファクシミリ装置において、
ファクシミリ動作制御のためのプログラムを記憶保持
し、かつ、その記憶内容を変更可能な第1の記憶手段
と、所定の発信局との交信により上記第1の記憶手段に
記憶すべきプログラムを該発信局から上記第1の記憶手
段に自動的に導くためのプログラムを保持した第2の記
憶手段とを具備し、ファクシミリ動作制御のためのプロ
グラムの変更が所定の発信局から自動的に行えるように
構成したことを特徴としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の通信装置にあっては、発信局から送信されて
きた圧縮されていないプログラムを第2の記憶手段を介
して第1の記憶手段に転送して、第1の記憶手段のプロ
グラムを書き換えるようになっていたため、プログラム
を受信するのに長時間を要し、途中で停電や電源スイッ
チ等により電源がオフされると、プログラムの書き換え
を正常に行えないおそれがあった。このような場合、プ
ログラムが適切に書き換えられるまで、ファクシミリ装
置を利用することができず、再度、発信局にプログラム
の送信を依頼する必要があり、プログラムの書換処理を
自動で行うことのできる通信装置の利用性を向上させる
上で改良の余地があった。
【0006】本願の発明は、新しい制御プログラムの書
換中に停電等により制御プログラムのプログラム記憶手
段への書き込みに失敗した場合にも、制御プログラムを
復元することができる通信装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の通
信装置は、通信機能を備え、書換可能で電源断時にも記
憶内容を保持するプログラム記憶手段に格納された制御
プログラムに基づいて、各種通信処理を行うとともに、
他の通信装置から制御プログラムを受信すると、前記プ
ログラム記憶手段の制御プログラムを書き換える通信装
置であって、前記他の通信装置から送信されてくる圧縮
された制御プログラムを伸長する伸長手段と、前記伸長
手段の伸長した前記制御プログラムのサム値を算出する
算出手段と、前記受信した制御プログラムの受信の適否
を前記算出手段の算出したサム値に基づいて判断する判
断手段と、制御プログラムを圧縮する圧縮手段と、電源
断時にも記憶内容を保持するバックアップ記憶手段と、
前記判断手段が前記受信した制御プログラムを適切に受
信したと判断すると、前記圧縮手段で前記プログラム記
憶手段内の前記書換前の制御プログラムを圧縮して前記
バックアップ記憶手段に記憶し、前記伸長手段の伸長し
た前記制御プログラムを前記プログラム記憶手段に書き
込む制御手段と、を備える。
【0008】ここで、制御プログラムは、書換可能で電
源断時にも記憶内容を保持するプログラム記憶手段、例
えば、フラッシュROM(Read Only Memory)等に格納
されており、受信した制御プログラムと書き換えられ
る。
【0009】受信した圧縮された制御プログラムは、伸
長手段により伸長され、一緒に受信した検査情報、例え
ば、チェックサムに基づいて、まず、正常に受信されて
いるかが判断手段により判断される。判断手段は、例え
ば、チェックサムにより判断するときには、伸長手段に
より受信した圧縮されている制御プログラムを伸張し
て、伸長された制御プログラムのビット数を順次演算
し、総ビット数の下位1バイトがチェックサムの値と一
致するかにより受信が正常に行われたかどうか判断
る。
【0010】この場合、制御プログラムの書換前に、プ
ログラム記憶手段の書換前の制御プログラムを電源が切
断された場合にも記憶内容を保持するバックアップ記憶
手段に圧縮して記憶するので、新しい制御プログラムの
プログラム記憶手段への書き換えに失敗した場合にも、
プログラム記憶手段に書換前のプログラムを書き込ん
で、適切に復元することができ、通信不能となることを
回避して、通信装置の信頼性を向上させることができる
とともに、より一層利用性を向上させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
【0012】図1〜図7は、本発明の通信装置の一実施
の形態を示す図であり、本実施の形態は、ファクシミリ
装置に適用したものである。
【0013】図1は、本発明の通信装置の一実施の形態
を適用したファクシミリ装置1の回路ブロック図であ
る。
【0014】図1において、ファクシミリ装置1は、フ
ァクシミリ本体10と通信制御部20とを備えており、
ファクシミリ本体10と通信制御部20とは、デュアル
ポートRAM(Random Access Memory)30を介して接
続されている。すなわち、ファクシミリ本体10と通信
制御部20とは、分離されており、デュアルポートRA
M30を介してデータの授受を行う。
【0015】ファクシミリ本体10は、CPU(Centra
l Processing Unit)11、ROM(Read Only Memor
y)12、スキャナ13、プロッタ14、表示制御部1
5、操作制御部16及びRAM(Random Access Memor
y)17等を備えている。
【0016】ROM12には、ファクシミリ装置1の基
本処理プログラムやシステムデータ等が格納されてお
り、CPU11は、ROM12内のプログラムに基づい
てファクシミリ装置1の各部を制御して、ファクシミリ
装置1としての基本処理を実行するとともに、後述する
ように、通信制御部20からの要求に応じて、各種処理
を実行する。
【0017】スキャナ13は、例えば、CCD(Charge
Coupled Device)を利用したイメージスキャナ等が利
用されており、一般に、ADF(自動原稿送り装置)を
備えている。ADFには、複数枚の原稿がセットされ、
ADFは、セットされた原稿を1枚ずつスキャナ13の
原稿読取位置に送給する。スキャナ13は、ADFから
搬送されてきた原稿を走査し、原稿の画像を所定の解像
度で読み取る。
【0018】プロッタ14は、例えば、サーマル素子を
利用したサーマル記録装置、あるいは、電子写真式記録
装置等が使用されており、プロッタ14は、受信画像デ
ータの画像やスキャナ13で読み取った画像を記録紙に
記録出力する。
【0019】表示制御部15は、CPU11の制御下で
動作して、図示しない操作表示部に設けられたディスプ
レイ(例えば、液晶ディスプレイ)に、操作キーから入
力された命令内容やファクシミリ装置1からオペレータ
に通知する各種情報を表示させる。
【0020】操作制御部16は、図示しない操作表示部
のテンキーやスタートキー等の各種操作キーの操作状態
を監視し、各種キーの操作内容をCPU11に出力す
る。特に、操作表示部のキー操作により後述するRAM
17に記憶されている通信制御プログラムの復元指示が
行われる。したがって、操作表示部及び操作制御部16
は、指示手段として機能する。
【0021】RAM(記憶手段)17は、SRAM(St
atic RAM)あるいは図示しないバックアップ電源により
バックアップされたRAM等が用いられ、スキャナ13
により読み取られて図示しない符号化・復号化部で符号
化された原稿の画像データや受信した符号化された画像
データを蓄積するとともに、後述する通信制御部20の
通信制御プログラムを圧縮された状態で記憶する。
【0022】通信制御部20は、CPU21、SRAM
22、ROM23、RAM24、モデム25、NCU2
6及び時計部27等を備えている。
【0023】ROM(プログラム記憶手段)23は、書
換可能なROM、例えば、フラッシュROM等が用いら
れており、ROM23には、通信制御部20の通信動作
を制御する通信制御プログラムが格納されている。この
通信制御プログラムは、通信制御プログラムを書き換え
るための書換制御プログラム及び通信制御プログラムを
圧縮・伸長するための圧縮・伸長プログラム等を含んで
いる。
【0024】CPU(制御手段)21は、ROM23内
のプログラムに基づいて通信制御部20の各部を制御
し、通信制御処理を実行するとともに、後述する通信制
御プログラムの書換処理及び通信制御プログラムの圧縮
・伸長処理を実行する。
【0025】SRAM22は、CPU21のワークメモ
リとして使用され、例えば、各種フラグの設定、時計部
27の計時時刻の一時記憶及びRAM17に記憶されて
いる制御プログラムの消去条件、例えば、記憶期間や通
信回数等の記憶等に利用される。
【0026】RAM24は、送受信用のバッファメモリ
や後述する通信制御プログラムの圧縮・伸長時のワーク
メモリ等として利用される。
【0027】モデム25は、CPU21の制御下で動作
し、送信信号の変調及び受信信号の復調を行う。
【0028】NCU26には、回線L(例えば、電話回
線)が接続されており、NCU26は、回線Lからの発
呼に対して自動着呼し、また、回線Lへの自動発呼処理
を行う。
【0029】時計部27は、発振回路や分周回路を備
え、現在時刻の計時やシステムタイミングをとるための
各種クロックを発生して、CPU21に出力する。時計
部27の計時結果は、時刻を利用した各種処理、例え
ば、後述するファクシミリ本体10のRAM17に記憶
した圧縮した通信制御プログラムを消去する時間の管理
に使用される。
【0030】次に、作用を説明する。ファクシミリ装置
1は、通信制御部20の通信制御プログラムを圧縮した
状態で受信しつつ、そのサム値を算出して適否を判断
し、ROM23の通信制御プログラムを書き換えるとと
もに、ROM23の書換前の通信制御プログラムを圧縮
してRAM17にバックアップし、操作表示部からの復
元指示あるいは通信制御プログラムの書き換えに失敗し
たときに、RAM17の通信制御プログラムをROM2
3に復元するところにその特徴がある。
【0031】まず、通信制御プログラムの受信処理につ
いて、図2のフローチャートに基づいて、以下、説明す
る。
【0032】ファクシミリ装置1には、所定の通信装
置、例えば、サービスセンターの通信装置からECM方
式により通信制御プログラムが圧縮された状態で送信さ
れ、ファクシミリ装置1は、この圧縮された通信制御プ
ログラムにより通信制御部20のROM23の通信制御
プログラムを書き換える。
【0033】すなわち、通信制御部20のCPU21
は、圧縮された通信制御プログラム(以下、ROMデー
タという。)を受信すると、図2に示すように、受信し
たROMデータをデュアルRAM30に転送し(ステッ
プS1)、受信した分のROMデータをRAM24に伸
長する(ステップS2)。
【0034】送信されてくる圧縮されたROMデータに
は、チェックサムが含まれており、CPU21は、RO
Mデータを受信すると、このチェックサムを取り出し
て、SRAM22に格納する。CPU21は、受信した
ROMデータをRAM24を利用して伸長し、順次、そ
のサム値(合計値)を算出する。なお、この場合のRO
Mデータの伸長は、サム値の算出のためだけに行われ、
伸長されたROMデータは、そのまま消去、あるいは、
RAM24に次のROMデータが伸長されることにより
書き換えられる。
【0035】CPU21は、サム値を算出すると、全
のROMデータの受信が終了したかチェックし(ステッ
プS4)、全てのROMデータの受信が終了していない
ときには、ステップS1に戻って、上記同様に処理を行
う。
【0036】ステップS4で、全てのROMデータの受
信を終了すると、CPU21は、ROMデータ(通信制
御プログラム)の受信処理を終了する。
【0037】上記ステップS1で、デュアルRAM30
に転送されたROMデータは、ファクシミリ本体10の
CPU11が、読み出して、RAM17に転送して、R
AM17に記憶させる。
【0038】上記受信処理が完了すると、CPU21
は、次に、図3に示すデータ書換処理を行う。
【0039】CPU21は、このデータ書換処理に先立
って、ROM23内の書換処理プログラムを含む制御プ
ログラムをSRAM22にコピーし、SRAM22にコ
ピーした書換処理プログラムに基づいて、以下に説明す
るデータ書換処理を実行する。
【0040】CPU21は、上記受信処理が完了する
と、図3に示すように、ROMデータの検証を行う(ス
テップS11)。このROMデータの検証は、例えば、
上記図2のステップS3で算出したサム値と受信したチ
ェックサムとが一致するかどうかにより行い、CPU2
1は、検証結果が適正(OK)であるか、不適正(N
G)であるかチェックし(ステップS12)、検証結果
がOKであると、ROMデータをRAM24を使用して
圧縮して、ファクシミリ本体10に転送する(ステップ
S13)。
【0041】このファクシミリ本体10へのROMデー
タの転送は、CPU21がROM23からROMデータ
を読み出してRAM24を使用して圧縮し、圧縮したR
OMデータをデュアルRAM30に書き込む。ファクシ
ミリ本体10のCPU11は、デュアルRAM30から
ROMデータを読み出し、RAM17に書き込む。な
お、このとき、CPU21は、時計部27から現在時刻
を取得して、ROMデータとともにデュアルRAM30
に書き込み、書き込み時刻もRAM17に同時に記憶さ
せる。
【0042】ファクシミリ本体10のRAM17へのR
OMデータのコピーを完了すると、CPU21は、ファ
クシミリ本体10のRAM17に記憶されている受信し
た新しいROMデータをデュアルRAM30を介して受
け取り、RAM24を利用して伸長して、伸長したRO
MデータをROM23に順次書き込む。全てのROMデ
ータを伸長してROM23に書き込むと、CPU21
は、書き込み結果がOKかNGかをチェックし(ステッ
プS15)、書き込み結果がOKのときには、SRAM
22の結果フラグに書込OKである旨のフラグをセット
して、データ書換処理を終了する(ステップS16)。
ステップS15で、書き込み結果がNGであると、CP
U21は、SRAM22の結果フラグに書込NGである
旨のフラグをセットして、データ書換処理を終了する
(ステップS17)。
【0043】また、ステップS12で、ROMデータの
検証結果がNGであるときには、CPU21は、SRA
M22の結果フラグに検証NGである旨のフラグをセッ
トして、データ書換処理を終了する(ステップS1
7)。
【0044】上記データ書換処理が終了すると、CPU
21は、次に、図4に示す再起動・書換結果通知処理を
行う。
【0045】すなわち、上記データ書換処理が完了する
と、図4に示すように、通信制御部20は、ファクシミ
リ本体10のCPU11によりリセット処理が行われ、
初期状態に復帰する(ステップS21)。
【0046】上記リセットが行われると、通信制御部2
0のCPU21は、SRAM22の結果フラグをチェッ
クし(ステップS22)、結果フラグが検証NGである
かどうか、すなわち、データ検証エラーであるかどうか
チェックする(ステップS23)。
【0047】ステップS23で、検証エラーであるとき
には、CPU21は、検証エラーである旨を通信制御プ
ログラムの送信元であるサービスセンターに通知するよ
うにファクシミリ本体10のCPU11に要求し、ファ
クシミリ本体10のCPU11は、この通知要求に基づ
いて通信制御部20を介してサービスセンターを発呼し
て、検証エラーである旨を通知する(ステップS2
7)。
【0048】ステップS23で、データ検証エラーでな
いときには、CPU21は、結果フラグに書込NGがセ
ットされているかどうかにより、書き込みエラーである
かどうかチェックし(ステップS24)、書込エラーで
ないとき、すなわち、適切にROMデータのROM23
への書き込みが完了しているときには、ROMデータの
正常書込が完了した旨をサービスセンターに通知するよ
うにファクシミリ本体10のCPU11に要求する。フ
ァクシミリ本体10のCPU11は、この通知要求に応
じて、通信制御部20を介してサービスセンターに発呼
し、正常書込が完了した旨を通知する(ステップS2
7)。
【0049】ステップS24で、書込エラーのとき、す
なわち、停電やファクシミリ装置1の電源の切断によ
り、適正にROMデータの書き込みが完了していないと
きには、CPU21は、ファクシミリ本体17のRAM
17にバックアップされている書込前の通信制御プログ
ラム(以下、旧ROMデータという。)をデュアルRA
M30を介して受け取って、RAM24に伸長し(ステ
ップS25)、RAM24に伸長した旧ROMデータを
ROM23に書き込む(ステップS26)。
【0050】CPU21は、旧ROMデータのROM2
3への書き込みを完了すると、書換エラーである旨をサ
ービスセンターに通知するようにファクシミリ本体10
のCPU11に要求し、ファクシミリ本体10のCPU
11は、この通知要求に基づいて通信制御部20を介し
てサービスセンターに発呼して、書込エラーである旨を
通知する(ステップS27)。
【0051】サービスセンターは、ファクシミリ装置1
から検証エラーあるいは書込エラーの通知があると、再
度、ファクシミリ装置1に対して通信制御プログラムの
送信を行う。
【0052】上記再起動・書換結果通知処理が完了し、
通信制御プログラムの正常な書き換えが行われている
と、CPU21は、次に、図5から図7に示すファクシ
ミリ本体10のRAM17にバックアップされている旧
ROMデータの管理処理を行う。
【0053】すなわち、CPU21は、待機時、図5に
示すように、待機処理を行うアイドルタスク処理を行い
(ステップP1)、図6に示すバックアップROMデー
タチェック処理を行う(ステップP2)。バックアップ
ROMデータチェック処理を行うと、CPU21は、ス
テップP1に戻って、アイドルタスク処理から同様に処
理する。
【0054】ステップP2のバックアップROMデータ
チェック処理においては、図6に示すように、CPU2
1は、まず、ファクシミリ本体10のCPU11にRA
M17に旧ROMデータ(バックアップROMデータ)
とともに記憶されている旧ROMデータの記憶時間デー
タを要求し、旧ROMデータの記憶時間データをデュア
ルRAM30を介してファクシミリ本体10から受け取
ると、当該記憶時間(保存時間)をチェックし(ステッ
プP11)、当該記憶時間と時計部27の計時する現在
時間から経過時間を算出して、予め設定されている設定
時間を経過しているか、すなわち、記憶期限が切れてい
るかをチェックする(ステップP12)。
【0055】ステップP12で、記憶期限が切れていな
いときには、CPU21は、予め設定した条件、例え
ば、10回通信が成功する等の条件に一致しているかチ
ェックし(ステップP13)、設定条件に一致していな
いときには、そのままバックアップROMデータチェッ
ク処理を終了する。なお、この設定条件は、予めSRA
M22あるいはROM23に格納されているが、操作表
示部のキー操作等により適宜設定できるようにしてもよ
い。
【0056】ステップP12で、記憶期限が切れている
と、CPU21は、ファクシミリ本体10のCPU11
にRAM17の旧ROMデータ(バックアップROMデ
ータ)の消去を要求し、CPU11がRAM17の旧R
OMデータを消去して、バックアップROMデータチェ
ック処理を終了する(ステップP14)。
【0057】ステップP12で、記憶期限が切れていな
い場合であっても、ステップP13で、設定条件に一致
すると、CPU21は、ファクシミリ本体10のCPU
11にRAM17の旧ROMデータ(バックアップRO
Mデータ)の消去を要求し、CPU11がRAM17の
旧ROMデータを消去して、バックアップROMデータ
チェック処理を終了する(ステップP14)。
【0058】また、ファクシミリ装置1は、操作表示部
からの旧データ復元指示に応じて、RAM17内の旧R
OMデータをROM23に書き込む復元処理を行う。
【0059】すなわち、CPU21は、図5の待機処理
で、図7に示すように、ROMデータを元に戻すかどう
か、すなわち、操作表示部により旧データ復元指示があ
ったかどうかチェックし(ステップQ1)、旧データ復
元指示がないときには、そのまま復元処理を終了する。
【0060】ステップQ1で、復元指示があると、CP
U21は、旧ROMデータがRAM17に記憶されてい
るかどうかチェックし(ステップQ2)、旧データがR
AM17に記憶されていないときには、復元を行うこと
ができないと判断して、そのまま復元処理を終了する。
なお、このとき、操作表示部のディスプレイにその旨を
表示するようにしてもよい。
【0061】ステップQ2で、旧データがRAM17に
記憶されているときには、CPU21は、ファクシミリ
本体10のCPU11にRAM17の旧ROMデータの
転送を要求し、旧ROMデータがデュアルRAM30を
介して転送されてくると、旧ROMデータ(バックアッ
プROMデータ)をRAM24に伸長する(ステップQ
3)。CPU21は、RAM17に伸長した旧ROMデ
ータをROM23に書き込み、ROM23の通信制御プ
ログラムを書換前の通信制御プログラムに復元して、復
元処理を終了する(ステップQ4)。なお、この通信制
御プログラムを書き換える前に、ROM23内の通信制
御プログラムをSRAM22にコピーして、SRAM2
2の通信制御プログラムの書換プログラムに基づいて、
ROM23の書換処理を実行する。
【0062】このように、本実施の形態によれば、圧縮
された制御プログラムを受信して、順次伸長してサム値
によりその適否を判断し、適切に受信すると、書換可能
なROM23の通信制御プログラムと書き換えるので、
短時間で受信することができるとともに、速やかに受信
した通信制御プログラムの適否を判断してROM23の
書き換えを行うことができ、停電等により電源がオフさ
れることによる制御プログラムの書換処理が失敗する可
能性を削減することができる。その結果、通信処理が不
可能になることを抑制することができ、ファクシミリ装
置の利用性を向上させることができる。
【0063】また、通信制御プログラムの書換前に、R
OM23の書換前の通信制御プログラムを電源が切断さ
れた場合にも記憶内容を保持する記憶手段であるRAM
17に圧縮して記憶し、通信制御プログラムのROM2
3への書き換えに失敗すると、RAM17の書換前の通
信制御プログラムを伸長して、ROM23に書き込むの
で、通信制御プログラムを書換中に停電等により通信制
御プログラムのROM23への書き込みに失敗した場合
にも、ROM23に書換前の通信制御プログラムを書き
込んで、適切に復元することができ、通信不能となる事
態を回避することができる。その結果、ファクシミリ装
置の信頼性を向上させることができるとともに、利用性
をより一層向上させることができる。
【0064】さらに、通信制御プログラムの書換前に、
ROM23の書換前の通信制御プログラムを電源が切断
された場合にも記憶内容を保持する記憶手段であるRA
M17に圧縮して記憶して、操作表示部から書換前のプ
ログラムの復元の指示があると、RAM17の書換前の
制御プログラムを伸長して、ROM23に書換前の通信
制御プログラムを書き込むので、ROM23の通信制御
プログラムを適切に復元して、外装や基板等を外すこと
なく、通信機能を復元することができ、ファクシミリ装
置の信頼性を向上させることができるとともに、利用性
を一層向上させることができる。
【0065】また、RAM17に圧縮して記憶した書換
前の通信制御プログラムを、所定時間あるいは所定の条
件が満たされると、消去するので、RAM17を有効に
利用することができる。
【0066】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0067】例えば、上記実施の形態においては、ファ
クシミリ装置に適用した場合について説明したが、通信
装置としては、ファクシミリ装置に限るものではなく、
所定の通信処理を制御プログラムに基づいて行う通信装
置一般に適用することができる。
【0068】また、上記実施の形態においては、通信制
御部20の通信制御プログラムの書き換えを行う場合に
ついて説明したが、受信して書き換えを行う制御プログ
ラムとしては、通信制御部20の通信制御プログラムに
限るものではなく、例えば、上記実施の形態のファクシ
ミリ装置1では、ファクシミリ本体10のROM12の
制御プログラムを受信して書き換えるようにしてもよ
い。
【0069】
【発明の効果】制御プログラムの書換前に、プログラム
記憶手段の書換前の制御プログラムを電源が切断された
場合にも記憶内容を保持するバックアップ記憶手段に圧
縮して記憶するので、新しい制御プログラムのプログラ
ム記憶手段への書き換えに失敗した場合にも、プログラ
ム記憶手段に書換前のプログラムを書き込んで、適切に
復元することができ、通信不能となることを回避して、
通信装置の信頼性を向上させることができるとともに、
より一層利用性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の通信装置の一実施の形態を適用した
ファクシミリ装置の回路ブロック図。
【図2】 図1のファクシミリ装置による通信制御プロ
グラムの受信処理を示すフローチャート。
【図3】 図1のファクシミリ装置による通信制御プロ
グラムのデータ書換処理を示すフローチャート。
【図4】 図1のファクシミリ装置による再起動・書換
結果通知処理を示すフローチャート。
【図5】 図1のファクシミリ装置による旧ROMデー
タ管理処理を示すフローチャート。
【図6】 図5のバックアップROMデータチェック処
理の詳細な処理を示すフローチャート。
【図7】 図1のファクシミリ装置による旧ROMデー
タの復元処理を示すフローチャート。
【符号の説明】 1 ファクシミリ装置 10 ファクシミリ本体 11 CPU 12 ROM 13 スキャナ 14 プロッタ 15 表示制御部 16 操作制御部 17 RAM 20 通信制御部 21 CPU 22 SRAM 23 ROM 24 RAM 25 モデム 26 NCU 27 時計部 30 デュアルポートRAM
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/00 - 1/00 108 H04N 1/21 H04N 1/32 - 1/36 H04N 1/42 - 1/44

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通信機能を備え、書換可能で電源断時にも
    記憶内容を保持するプログラム記憶手段に格納された制
    御プログラムに基づいて、各種通信処理を行うととも
    に、他の通信装置から制御プログラムを受信すると、前
    記プログラム記憶手段の制御プログラムを書き換える通
    信装置であって、 前記他の通信装置から送信されてくる圧縮された制御プ
    ログラムを伸長する伸長手段と、前記伸長手段の伸長し
    た前記制御プログラムのサム値を算出する算出手段と、
    前記受信した制御プログラムの受信の適否を前記算出手
    段の算出したサム値に基づいて判断する判断手段と、
    御プログラムを圧縮する圧縮手段と、電源断時にも記憶
    内容を保持するバックアップ記憶手段と、前記判断手段
    が前記受信した制御プログラムを適切に受信したと判断
    すると、前記圧縮手段で前記プログラム記憶手段内の前
    記書換前の制御プログラムを圧縮して前記バックアップ
    記憶手段に記憶し、前記伸長手段の伸長した前記制御プ
    ログラムを前記プログラム記憶手段に書き込む制御手段
    と、を備えたことを特徴とする通信装置。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、前記制御プログラムの前
    記プログラム記憶手段への書き込みに失敗すると、前記
    バックアップ記憶手段に記憶されている前記書換前の制
    御プログラムを前記伸長手段により伸長させて、前記プ
    ログラム記憶手段に書き込むことを特徴とする請求項1
    記載の通信装置。
  3. 【請求項3】前記通信装置は、制御プログラムの書き換
    えを指示する指示手段を、さらに備え、前記制御手段
    は、前記指示手段により前記制御プログラムの書き換え
    が指示されると、前記バックアップ記憶手段に記憶され
    ている前記書換前の制御プログラムを前記伸長手段によ
    り伸長させて、前記プログラム記憶手段に書き込むこと
    を特徴とする請求項1又は記載の通信装置。
  4. 【請求項4】前記制御手段は、所定の条件が満たされる
    と、前記バックアップ記憶手段に記憶されている前記書
    換前の制御プログラムを消去することを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれかに記載の通信装置。
  5. 【請求項5】前記制御手段は、前記書換前の制御プログ
    ラムの記憶期限が切れると、前記バックアップ記憶手段
    に記憶されている前記書換前の制御プログラムを消去す
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の
    通信装置。
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