JP3444559B2 - 水没浮標用の標識ブイ装置 - Google Patents
水没浮標用の標識ブイ装置Info
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Description
設置し、船舶の通行を規制する灯浮標等の浮標が、船舶
の衝突、台風等によって水没した場合に、これを容易に
回収することができるようにする、水没浮標用の標識ブ
イ装置に係るものである。
をブイによって表示しようとしたものは、実公昭39−
21827号、若しくは実公昭45−28440号公報
記載の考案等が存在する。
量の浮力をブイに保持させて形成している。そのため、
ブイの内部に、必要浮力を得るだけの空気を常時充填し
たままとしたり、発泡スチロール等の浮力の強い材質に
より形成している。
如く浮力を予めブイに保持させたものは、その浮力を得
るために、ブイを大型のものとしなければならない。こ
のブイを取付ける主体が、船舶等の大型のものの場合に
は問題を生じないが、灯浮標等の小型の装置に設置する
ことは不可能であり、用いることはできないものであっ
た。
通行が激しい位置に設置されているため、船舶の衝突に
よる水没事故が発生し易く、また、この浮標は水没によ
る被害が経済的にも非常に大きいものであった。
とするものであって、灯浮標等に設置した場合、その設
置が通常の状態では外部から識別できないよう小型に設
置する。そして、水没事故等が発生した場合には、十分
な浮力を発生させ、標識ブイと浮標とを連結索により連
結し、この標識ブイを水面に浮かせ、灯浮標の回収を容
易に行うことができるようにするものである。
題を解決するため、浮標内の収納室に、膨張式気嚢によ
り形成した標識ブイを折畳んで収納し、この標識ブイと
浮標とを連結索によって連結するとともに、水没によっ
て自動的に充気作動する充気装置を標識ブイに接続し、
この標識ブイの収納室の蓋体に肉薄の剪断部を形成し、
標識ブイの膨張時に、この膨張圧力で剪断部から蓋体を
剪断して開放し、水中に標識ブイを放出し得るものとし
て成るものである。
内に形成したものであっても良い。
布、光反射テープを止着したものであっても良い。
ら、水没等の生じない浮標の正常な設置状態に於ては、
浮標の上端に形成した頭標の内部に標識ブイを収納し、
外部からは、その設置状態を確認できない。そして、浮
標に船舶等が衝突し、浮標が水没すると、浮標の上端に
設置された頭標も浮標全体とともに水没する。
が侵入すると、この海水、淡水等の侵入に伴って自動充
気装置が作動し、標識ブイに炭酸ガス等の加圧ガスを自
動的に充填する。この標識ブイへの加圧ガスの充填に伴
って、標識ブイは収納室内で瞬時に膨張を開始し、その
膨張力は収納室の蓋体の内面に加えられる。
いるが、頭標への固定部の内側に、一部を肉薄とした剪
断部を形成している。そのため、標識ブイの膨張に伴っ
て、蓋体が外方に押圧されると、この剪断部に剪断応力
が集中し、蓋体は破断して取外され、標識ブイは、収納
室から外部に放出されるものとなる。
張すると浮力を発生し、海水面、若しくは淡水面の表面
に標識ブイが浮上突出するものとなる。そして、この標
識ブイと浮標とは、連結索によって連結されているか
ら、浮標を捜索するためには標識ブイを回収し、連結索
をたどることにより、浮標を容易に回収することが可能
となる。
必ずしも浮標の上端に設けた頭標内に形成する必要はな
いが、浮標の通常使用時に於て、波等の影響を比較的受
けにくい場所として、頭標内が好都合なものとなる。ま
た、標識ブイの表面にはレーダー反射布、光反射テープ
等を止着することにより、捜索活動を容易とし、浮標の
回収に有効なものとなる。
ば、(1)は頭標で、浮標、灯浮標等の上端に図1に示す
如く、連結金具(2)を介して固定している。また、頭標
(1)は水没時の水の内部への流入を容易とするため、底
部に水導入用の開口(図示せず)を開口するとともに上端
部に、空気抜き用の開口(図示せず)を形成している。
如く外周及び底部に、水導入口(3)を開口した収納室
(4)を配置している。この収納室(4)は、外周に設けた
フランジ(5)を、パッキン(6)を介してボルト(7)によ
り頭標(1)に固定している。また、収納室(4)の開口部
(8)を蓋体(10)により被覆している。
強度と耐水性を有する素材にて形成し、その外周縁に設
けたフランジ部(11)を、パッキン(12)を介して収納
室(4)とともに頭標(1)にボルト(7)により固定してい
る。また、蓋体(10)は固定したフランジ部(11)の内
周に、図3に示す如く、肉薄の剪断部(13)を形成す
る。
内周に鋭角的に形成し、収納室(4)側から蓋体(10)に
押圧力が加えられた場合、剪断応力が集中し、この剪断
部(13)から破断して蓋体(10)を分離可能とするよう
形成している。また、標識ブイ(14)と浮標を構成する
頭標(1)とを連結索(31)によって連結するまた、図2
に示す如く、収納室(4)内には標識ブイ(14)を折り畳
んで収納している。この標識ブイ(14)は、ゴム引布、
軟質樹脂、ゴム等により形成した膨張式気嚢により構成
している。この標識ブイ(14)には、水没によって自動
的に充気作動する充気装置(15)を接続し、水没によっ
て標識ブイ(14)を自動的に膨張することができるよう
に構成している。
て、折畳んで収納した標識ブイ(14)の略中央部に、一
実施例に於て3個接続収納している。そして、この充気
装置(15)は水没によって、自動的に充気作動できるも
のであれば、どのような構成のものであってもよいが、
その一実施例を図4に於いて説明する。
酸ガスを充填したボンベ(17)を螺着等の方法により接
続固定する。このボンベ(17)はガスの噴出口(18)に
封板(20)を固定して、ガスの流出を防止している。そ
して、この封板(20)に臨ませて撃針(21)を位置し、
この撃針(21)の端部に、固定軸(23)で回動自在に位
置したレバー(22)を臨ませて位置している。
臨ませて位置するとともに固定軸(23)を介した他端に
は、伝導軸(24)の先端部を接続して臨ませている。こ
の伝導軸(24)はスプリング(26)により、レバー(2
2)方向に押圧付勢されているが、押圧付勢方向に設け
た係合段部(27)を、スプールマガジン(25)に突当て
ることにより、伝導軸(24)のレバー(22)への押圧力
を阻止している。
(27)とレバー(22)との間に固定的に介装し、レバー
(22)と係合段部(27)との間に設けた固定壁(28)に
突き当てている。また、スプールマガジン(25)は、乾
燥している常時は強い強度を有するが、浮標の水没等に
より、頭標(1)内に水が侵入し水と接触した時には、容
易に溶解したり、その形状を保持できなくなるような素
材により形成している。例えば、パルプ、砂糖、石膏等
を用いる事ができる。
すると、伝導軸(24)はスプリングが有する押圧力によ
り、レバー(22)を図4の2点鎖線に示す如く、押圧し
て固定軸(23)を支点としてレバー(22)を回動する。
この回動により、レバー(22)は撃針(21)を打撃し、
ボンベ(17)の封板(20)を突き破るから、ボンベ(1
7)からは液化ガスを気化した加圧ガスが噴出する。こ
の噴出ガスを、導出口(30)から不環弁(図示せず)等を
介して、標識ブイ(14)内に導入するものである。
通常の使用状態に於て、海上、水路等に配置されている
場合には、標識ブイ(14)は頭標(1)の内部に収納され
たままとなっている。そして、浮標に船舶等が衝突し、
浮標を水没させた場合には、頭標(1)内に水が流入し、
その水が充気装置(15)を前述の構成と作用により自動
的に作動させる。
イ(14)内には加圧ガスが充填され、標識ブイ(14)は
急激に膨張する。この膨張に伴って、押圧力が蓋体(1
0)の内側に加えられ、この蓋体(10)の剪断部(13)
に剪断応力が集中し、蓋体(10)は剪断部(13)から破
断されて収納室(4)の開口部(8)から分離する。
されるから、標識ブイ(14)はこの開口部(8)から水中
に放出される。そして、放出後に更に膨張し、浮力を得
た段階で水面まで浮上する。この浮上に於て標識ブイ
(14)と浮標とは、連結索(31)により連結した状態と
なっているから、標識ブイ(14)を水面に於て捜索確保
すれば、連結索(31)をたどることにより、浮標は容易
に回収されることができるものとなる。また、連結索
(31)は、浮標の設置水域の最大深度よりもやや長く
し、標識ブイ(14)は必ず水面に位置するようにする。
射布(32)、光反射テープ(33)等を設けることによ
り、海面からの船舶による標識ブイ(14)の捜索が、よ
り容易に行えることになる。
るから、非使用時に於ては、標識ブイを折畳んで極めて
小型の状態に於て収納することができる。そのため、浮
標等の小型の海上施設に設置して使用することが可能と
なる。
し、水面に浮くことができるから連結索を介して、浮標
の回収を容易に行うことが可能となるものである。
状態を示す斜視図。
状態の断面図。
ブイの表示を省略している。
Claims (3)
- 【請求項1】 浮標内の収納室に、膨張式気嚢により形
成した標識ブイを折畳んで収納し、この標識ブイと浮標
とを連結索によって連結するとともに、水没によって自
動的に充気作動する充気装置を標識ブイに接続し、この
標識ブイの収納室の蓋体に肉薄の剪断部を形成し、標識
ブイの膨張時に、この膨張圧力で剪断部から蓋体を破断
して開放し、水中に標識ブイを放出し得るものとした事
を特徴とする水没浮標用の標識ブイ装置。 - 【請求項2】 収納室は、浮標の上端に設けた頭標内に
形成したものである事を特徴とする請求項1の水没浮標
用の標識ブイ装置。 - 【請求項3】 標識ブイの表面には、レーダー反射布、
光反射テープを止着したものである事を特徴とする請求
項1の水没浮標用の標識ブイ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP22161794A JP3444559B2 (ja) | 1994-09-16 | 1994-09-16 | 水没浮標用の標識ブイ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22161794A JP3444559B2 (ja) | 1994-09-16 | 1994-09-16 | 水没浮標用の標識ブイ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0885492A JPH0885492A (ja) | 1996-04-02 |
JP3444559B2 true JP3444559B2 (ja) | 2003-09-08 |
Family
ID=16769569
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22161794A Expired - Fee Related JP3444559B2 (ja) | 1994-09-16 | 1994-09-16 | 水没浮標用の標識ブイ装置 |
Country Status (1)
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1994
- 1994-09-16 JP JP22161794A patent/JP3444559B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0885492A (ja) | 1996-04-02 |
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