JP3444532B2 - 時分割多重無線通信装置及び方法 - Google Patents

時分割多重無線通信装置及び方法

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JP3444532B2 JP33047898A JP33047898A JP3444532B2 JP 3444532 B2 JP3444532 B2 JP 3444532B2 JP 33047898 A JP33047898 A JP 33047898A JP 33047898 A JP33047898 A JP 33047898A JP 3444532 B2 JP3444532 B2 JP 3444532B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、時分割多重無線通
信方式において、自動的に応答確認データを生成し、応
答送信することができる時分割多重無線通信装置及び方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、時分割多重無線通信方式を用いた
携帯通信機器が多数開発されており、その携帯性の確保
及び長時間の使用に耐えうるべく、備えるべき機能とし
て小型化、低消費電力化が強く求められている。
【0003】従来の時分割多重無線通信方式において
は、同期語検出部での同期情報に基づいて、受信データ
を受信データバッファに貯え、マイクロプロセッサを用
いたソフトウェア処理によってCRC演算を行い、その
結果を送信データバッファに書込み、送信を行うという
応答確認方法が採用されている。
【0004】以下、従来の時分割多重無線通信方式にお
ける応答確認方法について、図4を用いて説明する。図
4において、401は受信アンテナを、402は同期語
検出部を、403は受信データバッファ部を、404は
マイクロプロセッサ部を、405は送信データバッファ
部を、406は送信アンテナを、411は受信データ処
理経路を、412は同期語検出信号を、413は送信デ
ータ処理経路を、それぞれ示す。
【0005】図4において、受信アンテナ401から入
力された受信データは、受信データ処理経路411から
同期語検出部402と受信データバッファ部403に入
力される。同期語検出部402は、同期語を検出した時
点で同期語検出信号412を出力し、マイクロプロセッ
サ部404に通知する。
【0006】マイクロプロセッサ部404では、同期語
検出信号412入力後、受信データバッファ部403へ
の受信データの格納が完了するまで一定時間待機する。
これによって、CRC演算開始時間を調整する。なお、
当該受信データには、伝送誤りチェックのためのある割
算を行った結果の剰余項が付与されている。
【0007】受信データバッファ部403への受信デー
タの格納が完了した時点で、受信データに基づいて、同
様の割算を行って剰余項を求めるCRC演算を行う。C
RC演算した結果得られた剰余項と、受信データと一緒
に送信されてきた剰余項(CRC)が一致した場合に
は、受信データに誤りがないものと判断して、応答確認
として応答確認送信データを送信データバッファ部40
5に準備する。そして、自局での送信タイミングに合わ
せて、マイクロプロセッサ部404から送信指示を行
い、送信データ処理経路413から送信アンテナ406
へ応答確認データが流れ、電波として出力する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、時分割多重無
線通信方式の一部においては、応答確認を自局タイミン
グで直ちに送信する必要も発生する。この場合、従来の
ようにソフトウェア処理によって応答確認を行っている
のでは、応答確認処理によってCPUが占拠され、若し
くはCPUに負荷がかかるので、同一CPU上で実行さ
れるべき他の処理が妨げられることになる。そのため、
かかる弊害を排除すべく、応答確認処理専用の高速マイ
クロプロセッサを用いて処理することが多い。したがっ
て、通信機器全体としての消費電力が多くなったり、部
品コストが上昇するといった問題点が発生している。
【0009】また、通常の通信で使用している送信デー
タバッファを使用しているので、応答確認をする場合に
は通常の送信データを別のメモリ上に移動して保持する
必要が生じ、部品コストの上昇やデータの書き換えによ
る通信レスポンスの低下等の問題点も発生している。
【0010】本発明は、上記問題点を解決するべく、応
答確認処理専用のメモリ等を用いることで、消費電力の
低減や部品コストの引き下げ、応答速度の向上を図るこ
とを目的とする。
【0011】上記目的を達成するために本発明にかかる
時分割多重無線通信装置は、一つの搬送波を用いて複数
の送信源から受信を行う、受信したデータを格納する受
信データバッファ部と、タイミング調整の起点となる同
期点を定めるために前記受信したデータから同期語を検
出する同期語検出部と、前記同期語検出部で同期語が検
出された時刻を起点として時間を積算する前記タイミン
グ調整のためのタイマー部と、前記受信したデータの誤
りの有無を確認するためのCRC(Cyclic Redundancy
Check)演算部と、送信すべきデータを格納する送信デ
ータバッファ部と、応答確認データを生成する応答確認
データ生成部とを備えた時分割多重無線通信装置であっ
て、前記応答確認データ生成部において、前記タイマー
部で積算されているタイミングに応じて、前記CRC演
算部における演算結果に基づいて前記受信したデータの
誤りの有無を判別し、前記受信したデータに誤りがない
と判別された場合に応答確認データを生成し、送信デー
タ処理経路へと送信し、それ以外の場合には、スイッチ
を切り替えることによって前記送信データバッファ部に
格納されている前記送信すべきデータを前記送信データ
処理経路へ送信することを特徴とする。
【0012】かかる構成により、応答確認用に別個の高
速マイクロプロセッサを設けることなく、応答確認デー
タを送信することができ、また通常の送信データとは別
の記憶領域に応答確認データを格納することで、送信デ
ータバッファにおける応答確認データと通常の送信デー
タとの置き換え作業が発生せず、通信レスポンスの悪化
を未然に防止することが可能となる。
【0013】また、本発明にかかる時分割多重無線通信
装置は、前記受信データバッファ部において複数の受信
データスロットと応答確認データスロットを有し、前記
送信データバッファ部において複数の送信データスロッ
トと応答確認データスロットを有することが好ましい。
受信用、送信用のデータバッファを、それぞれ複数有す
ることにより、複数のデータを同時に送受信する場合に
おいても、受信用・送信用データバッファにおいて送受
信データの書き換えが発生せず、通信レスポンスの減少
を未然に防止することができるからである。
【0014】次に、上記目的を達成するために本発明に
かかる時分割多重無線通信方法は、一つの搬送波を用い
て複数の送信源から受信を行う、受信したデータを格納
して、タイミング調整の起点となる同期点を定めるため
に前記受信したデータから同期語を検出し、前記同期語
が検出された時刻を起点として時間を積算し、前記受信
したデータの誤りの有無を確認するためのCRC(Cycl
ic Redundancy Check)演算を行い、送信すべきデータ
を格納する時分割多重無線通信方法であって、送信すべ
き応答確認データを生成し、かつ格納する工程をさらに
含み、前記CRC演算の結果に基づいて前記受信したデ
ータの誤りの有無を判別し、前記受信したデータに誤り
がないと判別された場合に、応答確認データを生成し、
送信データ処理経路へと送信し、それ以外の場合には、
スイッチを切り替えることによって格納されている前記
送信すべきデータを前記送信データ処理経路へ送信する
工程を含むことを特徴とする。
【0015】かかる構成により、応答確認用に別個の高
速マイクロプロセッサを設けることなく、応答確認デー
タを送信することができ、また通常の送信データとは別
の記憶領域に応答確認データを格納することで、送信デ
ータバッファにおける応答確認データと通常の送信デー
タとの置き換え作業が発生せず、通信レスポンスの悪化
を未然に防止することが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、本発明の
実施の形態1にかかる時分割多重無線通信装置につい
て、図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の実
施の形態1にかかる時分割多重無線通信装置の構成図で
ある。図1において、101は受信アンテナを、102
は同期語検出部を、103は受信データバッファ部を、
104はCRC演算部を、105はタイマー部を、10
6は応答確認データ生成部を、107は送信データバッ
ファ部を、108は送信アンテナを、111は受信デー
タ処理経路を、112は同期語検出タイミング信号を、
113はCRC演算タイミング信号を、114はCRC
合致信号を、115は応答確認送信タイミング信号を、
116は送信データ処理経路を、それぞれ示す。ここ
で、同期語検出部102としては、例えば同期語を格納
したシリアルレジスタと比較器の組み合わせによる同期
語検出器等が考えられる。また、受信アンテナ101と
送信アンテナ108としては、送受信切替器による一体
アンテナが考えられる。ただし、これらに限定されるも
のではなく、同じ機能を有するものであれば何でも良
い。
【0017】受信アンテナ101から受信された信号
は、受信データ処理経路111を通り、同期語検出部1
02と、受信データバッファ部103、CRC演算部1
04、タイマー部105へ、それぞれ入力される。
【0018】同期語検出部102では、受信データの中
から同期語を検出すると、同期語検出タイミング信号1
12を出力し、タイマー部105に同期点として通知す
る。タイマー部105は、受信した同期点に基づいて正
確なクロックを生成することで、CRC演算タイミン
グ、送信経路の切替タイミング、応答確認送信タイミン
グについて通知することができる。全ての基準タイミン
グは、受信した同期語検出タイミング信号112に同期
させたクロックでカウントを行う。
【0019】すなわち、CRC演算タイミングの測定
は、CRC演算部104に同期語検出タイミング信号1
12が入力された時点を基準点としたクロックに基づい
て、CRC演算対象となるデータの受信が完了した時点
で、CRC演算タイミング信号113を出力する。
【0020】また、送信経路の切替と応答確認送信タイ
ミングの測定は、同期語検出タイミング信号112が入
力された時点を基準点としたクロックに基づいて、応答
確認データの生成が完了した時点で応答確認送信タイミ
ング信号115を出力する。
【0021】CRC演算部104では、受信データのC
RC演算を行う。当該受信データには、伝送誤りチェッ
クのためのある割算を行った結果の剰余項が付与されて
いる。受信データバッファ部103への受信データの格
納が完了した時点、すなわち、CRC演算タイミング信
号113が通知された時点で、受信データに基づいて、
同様の割算を行って剰余項を求めるCRC演算を行う。
CRC演算した結果得られた剰余項と、受信データと一
緒に送信されてきた剰余項(CRC)が一致した場合に
は、受信データにバースト誤りがないものと判断して、
CRC合致信号114を出力し、応答確認データ生成部
106に受信データに誤りが検出されなかった旨を通知
する。
【0022】応答確認データ生成部106では、CRC
合致信号114が入力されると、応答確認をするための
データを内部で生成し、タイマー部105で生成された
応答確認送信タイミング信号115が入力された時点
で、応答確認データ生成部106で生成された応答確認
データを送信データ処理経路116に出力し、送信アン
テナ108から送信する。通常の送信データとの切替
は、タイマー部105で生成された応答確認送信タイミ
ング信号115によって行われ、通常の送信データバッ
ファ部107からの経路を、応答確認データ生成部10
6へと、送信データ処理経路116の接続切替を切り替
えスイッチによって行う。
【0023】以上のように本実施の形態1によれば、同
期語検出時点から応答確認までのタイミング信号の発生
と、CRC演算結果による応答確認データ生成を自動的
に行うので、従来のソフトウェアによる応答確認処理に
おいて、処理の高速化のために必要であった応答確認処
理専用の高速マイクロプロセッサによる演算処理が不要
になる。したがって、マイクロプロセッサを複数持つ必
要もなく、また性能の高いマイクロプロセッサとする必
要もないので、通信装置全体として部品点数を減少で
き、消費電力も低く押さえることが可能となる。
【0024】さらに、応答確認データ生成部で応答確認
信号を生成するので、送信データバッファ部において通
常の送信データを格納しておくことができ、応答確認デ
ータと通常の送信データとの書き換えが不要となる。し
たがって、データ書き換え時間を削減することで送受信
のレスポンスを向上することができる。また、書き換え
用のメモリ等が不要となるので、通信装置全体として部
品点数を減少でき、消費電力も低く押さえることが可能
となる。 (実施の形態2)以下、本発明の実施の形態2にかかる
時分割多重無線通信装置について、図2を参照しながら
説明する。図2は、本発明の実施の形態2にかかる時分
割多重無線通信装置の構成図である。図2において、2
01は受信アンテナを、202は同期語検出部を、20
3は時分割多重数分の受信データバッファ部を、204
はCRC演算部を、205はタイマー部を、206は応
答確認データ生成部を、207は時分割多重数分の送信
データバッファ部を、208は送信アンテナを、211
は受信データ処理経路を、212は同期語検出タイミン
グ信号を、213はCRC演算タイミング信号を、21
4はCRC合致信号を、215は応答確認送信タイミン
グ信号を、216は送信データ処理経路を、それぞれ示
す。ここで、同期語検出部202としては、例えば同期
語を格納したシリアルレジスタと比較器の組み合わせに
よる同期語検出器が考えられる。また、受信アンテナ2
01と送信アンテナ208としては、送受信切替器によ
る一体アンテナが考えられる。ただし、これらに限定さ
れるものではなく、同じ機能を有するものであれば何で
も良い。
【0025】受信アンテナ201から受信された信号
は、受信データ処理経路211を通り、同期語検出部2
02と、受信データバッファ部203、CRC演算部2
04、タイマー部205へ、それぞれ入力される。
【0026】同期語検出部202では、受信データの中
から同期語を検出すると、同期語検出タイミング信号2
12を出力し、タイマー部205に同期点として通知す
る。タイマー部205は、受信した同期点に基づいて正
確なクロックを生成することで、CRC演算タイミン
グ、送信経路の切替タイミング、応答確認送信タイミン
グについて通知することができる。全ての基準タイミン
グは、受信した同期語検出タイミング信号212に同期
させたクロックでカウントを行う。
【0027】すなわち、CRC演算タイミングの測定
は、CRC演算部204に同期語検出タイミング信号2
12が入力された時点を基準点としたクロックに基づい
て、CRC演算対象となるデータの受信が完了した時点
で、CRC演算タイミング信号213を出力する。
【0028】また、送信経路の切替と応答確認送信タイ
ミングの測定は、同期語検出タイミング信号212が入
力された時点を基準点としたクロックに基づいて、応答
確認データの生成が完了した時点で、応答確認送信タイ
ミング信号215を出力する。
【0029】CRC演算部204では、受信データのC
RC演算を行う。当該受信データには、伝送誤りチェッ
クのためのある割算を行った結果の剰余項が付与されて
いる。受信データバッファ部203への受信データの格
納が完了した時点、すなわち、CRC演算タイミング信
号213が通知された時点で、受信データに基づいて、
同様の割算を行って剰余項を求めるCRC演算を行う。
CRC演算した結果得られた剰余項と、受信データと一
緒に送信されてきた剰余項(CRC)が一致した場合に
は、受信データにバースト誤りがないものと判断して、
CRC合致信号214を出力し、応答確認データ生成部
206に受信データに誤りが検出されなかった旨を通知
する。
【0030】応答確認データ生成部206では、CRC
合致信号214が入力されると、応答確認をするための
データを内部で生成し、タイマー部205で生成された
応答確認送信タイミング信号215が入力された時点
で、応答確認データ生成部206で生成された応答確認
データを送信データ処理経路216に出力し、送信アン
テナ208から送信する。通常の送信データとの切替
は、タイマー部205で生成された応答確認送信タイミ
ング信号215によって行われ、通常の送信データバッ
ファ部207からの経路を、応答確認データ生成部20
6へと、送信データ処理経路216の接続切替を切り替
えスイッチによって行う。
【0031】本実施の形態2においては、受信データバ
ッファ部203と送信データバッファ部207は、時分
割多重通信の多重数分を備えてある。したがって、通信
している相手に対するデータは、通信相手ごとに個別の
受信データバッファ203と通信相手ごとに個別の送信
データバッファ207に入っている。したがって、同時
に複数の時分割多重通信が行われた場合であっても、受
信データは各通信相手ごとのバッファに確保されてお
り、各データ間でのバッファ書き換えは発生しない。し
たがって、通信レスポンスを確保することが可能とな
る。。
【0032】以上のように本実施の形態2によれば、実
施の形態1と同様の効果が期待できることに加えて、同
時に複数の時分割多重通信が行われた場合であっても、
受信データは各通信相手ごとのバッファに確保されてお
り、各データ間でのバッファ書き換えは発生しないこと
から、送受信のレスポンスを確保することが可能とな
る。
【0033】次に、本発明の一実施例にかかる時分割多
重無線通信装置について説明する。図3は、本発明の一
実施例にかかる時分割多重無線通信装置として、移動体
通信システムへの適用を考えた概略図である。図3にお
いて、301は移動体通信端末(例えば、自動車局)
を、302は移動体通信基地局を、303は基地局サー
ビス提供範囲を、304はサービス提供エリアを、それ
ぞれ示す。
【0034】一般に、移動体通信システムにおいては、
移動体通信端末301と移動体通信基地局302との位
置関係によっては、比較的妨害波の多い通信状態となる
場合も多い。かかる場合においても安定した通信状態を
確保するためには、移動体通信基地局302がカバーで
きる基地局サービス提供範囲303を拡大するか、若し
くは移動体通信基地局302を増設することで全体とし
てサービス提供エリア304を拡大するかのいずれかの
手段を採用する必要がある。
【0035】しかし、移動体通信基地局302がカバー
できる基地局サービス提供範囲303を拡大するには、
移動体通信基地局302の発信出力を増加させ、かつ移
動体通信端末301の発信出力を増加させる必要があ
る。これらの発信出力を増加させるのは、移動体通信基
地局302においては比較的大規模な工事となってしま
い、サービスが提供できない期間が発生するおそれがあ
るため、移動体通信端末301においては携帯性の確保
のために容積・質量に制約があるために、容易に出力増
加ができないため、妥当な手段とは言えない。
【0036】そこで、移動体通信基地局302におい
て、本発明にかかる時分割多重無線通信装置を採用する
ことで、部品点数の減少が見込まれることから、基地局
中継装置自体の小型軽量化が期待でき、移動体通信基地
局302の増設が比較的容易となることが期待できる。
したがって、移動体通信基地局302の増設により、サ
ービス提供エリア304を拡大することが容易となる。
【0037】また、移動体通信端末301について、本
発明にかかる時分割多重無線通信装置を採用すること
で、部品点数の減少が見込まれることから、移動体通信
端末301自体の軽量化が期待できる。また、電力消費
量が少なくなることから、バッテリーの容量を小型化す
ることでも、移動体通信端末301自体の軽量化も可能
である。さらに、電力消費量が少ないことから、使用可
能時間の増加が見込まれ、移動体通信端末301として
の携帯性の向上も期待できる。
【0038】かかる効果は、本実施例に限定されるもの
ではなく、PHS等に代表される狭域通信においては同
様の効果が期待できる。さらに、通信レスポンスの向上
を図る場合においても有効であると考えられる。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明にかかる時分割多重
無線通信装置及び方法によれば、同期語検出時点から応
答確認までのタイミング信号の発生と、CRC演算結果
による応答確認データ生成を自動的に行うので、従来の
ソフトウェアによる応答確認処理において必要であった
専用の高速マイクロプロセッサによる演算処理が不要に
なる。したがって、マイクロプロセッサを複数持つ必要
もなく、また性能の高いマイクロプロセッサとする必要
もないので、通信装置全体として部品点数を減少でき、
消費電力も低く押さえることが可能となる。
【0040】さらに、応答確認データ生成部で応答確認
信号を生成するので、送信データバッファ部において通
常の送信データを格納しておくことができ、応答確認デ
ータと通常の送信データとの書き換えが不要となる。し
たがって、データ書き換え時間を削減することで送受信
のレスポンスを向上することができる。また、書き換え
用のメモリ等が不要となるので、通信装置全体として部
品点数を減少でき、消費電力も低く押さえることが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1にかかる時分割多重無
線通信装置の構成図
【図2】 本発明の実施の形態2にかかる時分割多重無
線通信装置の構成図
【図3】 本発明の一実施例にかかる移動体通信の概念
【図4】 従来例にかかる時分割多重無線通信方式の構
成図
【符号の説明】
101、201、401 受信アンテナ 102、202、402 同期語検出部 103、203、403 受信データバッファ部 104、204 CRC演算部 105、205 タイマー部 106、206 応答確認データ生成部 107、207、405 送信データバッファ部 108、208、406 送信アンテナ 111、211、411 受信データ処理経路 112、212、412 同期語検出タイミング信号 113、213 CRC演算タイミング信号 114、214 CRC合致信号 115、215 応答確認送信タイミング信号 116、216、413 送信データ処理経路 301 移動体通信端末(自動車) 302 移動体通信基地局 303 基地局サービス提供範囲 304 サービス提供エリア 404 マイクロプロセッサ部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 7/00 H04B 7/26 H04J 3/06 H04L 7/08 H04L 29/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つの搬送波を用いて複数の送信源から
    受信を行う、受信したデータを格納する受信データバッ
    ファ部と、タイミング調整の起点となる同期点を定める
    ために前記受信したデータから同期語を検出する同期語
    検出部と、前記同期語検出部で同期語が検出された時刻
    を起点として時間を積算する前記タイミング調整のため
    のタイマー部と、前記受信したデータの誤りの有無を確
    認するためのCRC(Cyclic Redundancy Check)演算
    部と、送信すべきデータを格納する送信データバッファ
    と、応答確認データを生成する応答確認データ生成部
    を備えた時分割多重無線通信装置であって、前記応答確認データ生成部において、 前記タイマー部で
    積算されているタイミングに応じて、前記CRC演算部
    における演算結果に基づいて前記受信したデータの誤り
    の有無を判別し、前記受信したデータに誤りがないと判
    別された場合に応答確認データを生成し、送信データ処
    理経路へと送信し、 それ以外の場合には、スイッチを切り替えることによっ
    て前記送信データバッファ部に格納されている前記送信
    すべきデータを前記送信データ処理経路へ送信する こと
    を特徴とした時分割多重無線通信装置。
  2. 【請求項2】 前記受信データバッファ部において複数
    の受信データスロットと応答確認データスロットを有
    し、前記送信データバッファ部において複数の送信デー
    スロットと応答確認データスロットを有する請求項1
    記載の時分割多重無線通信装置。
  3. 【請求項3】 一つの搬送波を用いて複数の送信源から
    受信を行う、受信したデータを格納して、タイミング調
    整の起点となる同期点を定めるために前記受信したデー
    タから同期語を検出し、前記同期語が検出された時刻を
    起点として時間を積算し、前記受信したデータの誤りの
    有無を確認するためのCRC(Cyclic Redundancy Chec
    k)演算を行い、送信すべきデータを格納する時分割多
    重無線通信方法であって、 送信すべき応答確認データを生成し、かつ格納する工程
    をさらに含み、 前記CRC演算の結果に基づいて前記受信したデータの
    誤りの有無を判別し、前記受信したデータに誤りがない
    と判別された場合に、応答確認データを生成し、送信デ
    ータ処理経路へと送信し、 それ以外の場合には、スイッチを切り替えることによっ
    て格納されている前記送信すべきデータを前記送信デー
    タ処理経路へ送信する 工程を含むことを特徴とする時分
    割多重無線通信方法。
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