JP3444310B2 - 光学式振動検出装置 - Google Patents

光学式振動検出装置

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JP3444310B2
JP3444310B2 JP10133194A JP10133194A JP3444310B2 JP 3444310 B2 JP3444310 B2 JP 3444310B2 JP 10133194 A JP10133194 A JP 10133194A JP 10133194 A JP10133194 A JP 10133194A JP 3444310 B2 JP3444310 B2 JP 3444310B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 この発明は被測定物の振動数を
測定し、同被測定物の不良等を確実、迅速かつ安全に検
出することができる光学式振動検出装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】 従来、被測定物に検出光を照射し、そ
の反射光を受光して、その反射光と参照光とを光干渉さ
せ、この干渉信号を電気信号に変換して、前記被測定物
の振動を計測する光学式振動検出装置が提案されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 ところが、風等によ
り被測定物が揺動すると、反射光の光軸が変化して干渉
が効率的に起こらず、検出した振動データにノイズが生
じるという問題があった。
【0004】この問題点を解決するためには、検出装置
全体を、揺動している被測定物にあわせて追尾動作する
ことが考えられる。しかし、検出装置全体を被測定物の
揺動速度にあわせて追尾動作させることは、検出装置の
大きさや重量を考慮すると事実上不可能である。
【0005】本発明は上記従来技術に存在する問題点に
着目してなされたものであって、その目的は被測定物が
揺動していても振動検出を行うことができる光学式振動
検出装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するた
めに請求項1の発明では、受光学系に反射光の光軸の変
位を検出する光軸変位検出手段を組み込み、さらに、同
光軸変位検出手段により検出された反射光の光軸の変位
に基づいて照射光及び反射光の光軸の変位を補正する光
軸補正手段を前記照射光学系に設けたものである。
【0007】請求項2の発明では、前記受光学系に反射
光の光量を検出する光量検出手段と、同光量検出手段が
検出した反射光の光量が所定値未満である場合に照射光
の光軸の向きを変化させ、所定値以上の光量の反射光を
光軸変位検出手段に導入する導入手段とを設けたもので
ある。
【0008】請求項3の発明では、前記光軸変位検出手
段と光軸補正手段との間に、検出信号の導通及び遮断を
行う切換手段を設け、同切換手段は光量検出手段により
検出された反射光の光量が所定値以上となった場合に光
軸変位検出手段からの検出信号を光軸補正手段へ導通さ
せるものである。
【0009】請求項4の発明では、前記光軸変位検出手
段は、複数の受光素子よりなる受光面を有し、各受光素
子の出力の大小に応じて光軸の変位を検出するように構
成されている。
【0010】請求項5の発明では、前記光量検出手段
は、光軸変位検出手段と受光面を共用し、各受光素子の
出力の総和により反射光の光量を検出するものである。
請求項6の発明では、照射光学系の光軸と、受光学系の
光軸とが一致する部分を設けたものである。
【0011】請求項7の発明では、前記光軸補正手段
は、反射ミラーであり、同反射ミラーは前記光軸変位検
出手段により検出された反射光の光軸の変位に基づい
て、照射角度の調節が可能な構成である。
【0012】請求項8の発明では、前記導入手段は、光
軸補正手段と反射ミラーを共用し、前記光量検出手段に
より検出された反射光の光量が所定値未満である場合に
同反射ミラーを制御して照射角度を調節し、所定値以上
の光量の反射光を光軸変位検出手段に導入するものであ
る。
【0013】請求項9の発明では、反射ミラーは光軸の
一致部分に設けたものである。
【0014】
【作用】 上記のように構成された請求項1の発明にお
いては、光軸変位検出手段により検出された反射光の光
軸の変位に基づいて光軸補正手段が照射光及び反射光の
光軸の変位を補正する。このため、揺動される被測定物
を追尾することができ、振動検出作業における振動デー
タの欠落を抑制できる。
【0015】請求項2の発明においては、導入手段によ
り所定値以上の光量の反射光を光軸変位検出手段に導入
することができる。このため、光軸変位検出手段に有効
な反射光を入射させることができ、揺動される被測定物
を安定して追尾することが可能になる。
【0016】請求項3の発明においては、切換手段は光
量検出手段により検出された反射光の光量が所定値以上
となった場合に、光軸変位検出手段からの検出信号を光
軸補正手段へ導通させる。このため、光軸変位検出手段
に有効な反射光が入射されないままに、揺動される被測
定物の追尾動作が行われて光軸補正手段が暴走されるこ
とを防止できる。
【0017】請求項4の発明においては、光軸変位検出
手段は、複数の受光素子の出力の大小に応じて変位を検
出するように構成されている。このため、光軸の変位を
正確に検出することができる。
【0018】請求項5の発明においては、前記光量検出
手段は、光軸変位検出手段と受光面を共用し、各受光素
子の出力の総和により反射光の光量を検出するものであ
る。このため、装置の構成を簡単にでき、本装置をコン
パクトにできるし、各受光素子の出力信号のみで反射光
の光量と光軸の変位量を検出することが可能になる。
【0019】請求項6の発明においては、照射光学系の
光軸と、受光学系の光軸とが一致する部分を設けた。こ
のため、一致部分の光学素子だけ部品点数を減らすこと
ができ、装置をコンパクトに構成できる。
【0020】請求項7の発明においては、前記光軸補正
手段は、反射ミラーであるため、光軸変位検出手段によ
り検出された反射光の光軸の変位に基づいて、容易に照
射角度の調節を行い得る。
【0021】請求項8の発明においては、前記導入手段
は、光軸補正手段と反射ミラーを共用している。このた
め、部品点数を減らすことができ、しかもそれらを制御
するための構成も簡単になる。
【0022】請求項9の発明においては、反射ミラーを
光軸の一致部分に設けた。このため、同反射ミラーを介
して入射された反射光の光軸の変位に基づいて反射ミラ
ーの角度を補正することにより、同じ反射ミラーを介し
て出力される照射光の光軸の向きを正確に補正すること
ができる。
【0023】
【第1実施例】 以下、本発明の光学式振動検出装置を
具体化した第1実施例を図1〜図8に基づいて詳細に説
明する。まず、光学式振動検出装置により測定される送
電線用碍子装置を説明する。図3に示すように鉄塔1の
支持アーム2には被測定物としての懸垂碍子3を直列に
多数連結して構成された懸垂碍子連4が吊下されてい
る。同懸垂碍子連4の下端部には送電線5が支持されて
いる。前記懸垂碍子3は、図示しないが、碍子本体と、
その上部にセメント接着嵌合したキャップ金具と、下部
にセメント接着したピン金具とから構成されている。そ
して、鉄塔1付近の地面には音波により懸垂碍子3に振
動を付与するためのスピーカ54が配置されている。ま
た、地面には前記懸垂碍子3の振動をレーザ光の干渉を
利用して検出するための光学式振動検出装置6が配置さ
れている。
【0024】制御装置81はこの実施例の振動検出装置
の動作を制御するためのものであり、液晶デスプレーよ
りなるモニタ82は後述の第1、第2のカメラ48及び
26、27で撮影された画像を表示するためのものであ
る。制御装置81はピント調節キー83、光軸調節キー
84及び切替えキー85を備えており、これらのキー8
3、84、85の機能は後述の説明から明らかとなる。
【0025】次に、光学式振動検出装置6について説明
する。図2に示すように、同光学式振動検出装置6の本
体ケース7内には、第1、第2のテレビカメラ48(図
1に示す)及び26、27が装設されている。第2のカ
メラ27は焦点距離500mm程度のレンズ28を有し
ている。第1のカメラ48及び26のレンズ機構は後述
の対物レンズ36等よりなる。また、本体ケース7内に
はレーザ光発生器8及びミラー類等からなるレーザ光発
生装置9が配置されている。このレーザ光発生装置9か
らは振動検出用レーザ光R1及び参照レーザ光R3が出
力されるようになっている。
【0026】レーザ光発生器8のビームコリメータ10
の前方には光の偏波面を回転させる1/2波長板11が
配置されている。同1/2波長板11の光軸上には振動
検出用レーザ光R1から後述する参照レーザR3を分岐
させるための第1偏光ビームスプリッタ12が配置され
ている。同第1偏光ビームスプリッタ12の直進光軸上
には第1反射ミラー13が配置され、振動検出用レーザ
光R1が直角に反射される。同第1反射ミラー13の光
軸上には第2反射ミラー15が配置され、振動検出用レ
ーザ光R1を直角に反射するようになっている。同第2
反射ミラー15の光軸上には図1に示す照射口Aへ前記
振動検出用レーザ光R1を導くための第3反射ミラー1
6が配置されている。
【0027】また、前記第1偏光ビームスプリッタ12
の直角反射光軸上には第4反射ミラー17が配置され、
振動検出用レーザ光R1から分岐された参照レーザ光R
3は直角に反射される。同第4反射ミラー17の近傍に
は第1音響光学変調器18が配置され、参照レーザ光R
3はここで周波数がシフトされる。同第1音響光学変調
器18の光軸上には参照レーザ光R3の不要光を遮光す
るための第1ピンホールプレート19が配置されてい
る。同第1ピンホールプレート19の光軸上には第5反
射ミラー20が配置され、同第5反射ミラー20の光軸
上には第6反射ミラー21が配置され、それぞれ参照レ
ーザ光R3を直角に反射するようになっている。同第6
反射ミラー21の近傍には第2音響光学変調器22が配
置され、参照レーザ光R3はここで再び周波数がシフト
される。同第2音響光学変調器22の光軸上には参照レ
ーザ光R3の不要光を遮光するための第2ピンホールプ
レート23が配置されている。同第2ピンホールプレー
ト23の光軸上には第7反射ミラー24が配置され、参
照レーザ光R3を直角に反射するようになっている。同
第7反射ミラー24の光軸上には図1に示す照射口Bへ
前記参照レーザ光R3を導くための第8反射ミラー25
が配置されている。
【0028】次に、振動検出部分の構成を図1に従って
説明する。前記照射口Aの光軸上には、同照射口Aより
取り出された振動検出用レーザ光R1のビーム径を拡大
するための第1凹レンズ29が配置される。第1凹レン
ズ29は振動検出用レーザ光R1の光軸方向に移動可能
である。モータ51はその出力軸上に直動機構52を有
し、モータ51の正逆回転により第1凹レンズ29が前
記光軸方向に移動される。この第1凹レンズ29の移動
により振動検出用レーザ光R1と反射確認レーザ光R4
との切替えが行われる。
【0029】同第1凹レンズ29の光軸上には拡大され
た振動検出用レーザ光R1を平行光にする第1凸レンズ
30が配置されている。同第1凸レンズ30の光軸上に
は振動検出用レーザ光R1を直角に反射するための第9
反射ミラー31が配置されている。同第9反射ミラー3
1の光軸上には振動検出用レーザ光R1のビーム径を拡
大するための第2凹レンズ32が配置されている。同第
2凹レンズ32の前方光軸上には振動検出用レーザ光R
1を直進させる第2偏光ビームスプリッタ33が配置さ
れている。同第2偏光ビームスプリッタ33の近傍には
光の偏波面を直角偏光から円偏光にするための1/4波
長板34が配置されている。
【0030】同1/4波長板34の光軸上には光軸補正
手段としてのチルト装置35が同1/4波長板34に対
して斜めに対向して配置されており、同チルト装置35
は反射角度が変更可能に構成されている。すなわち、図
1、図6及び図7に示すように、チルト装置35のミラ
ー62は支点65及び可動点66により3点支持され、
2方向に回動可能となっている。また、ミラー62裏面
の対角線上には一対のばね64が取着され、同ミラー6
2をチルト装置35に対して水平に保持している。ピエ
ゾアクチュエータ63が前記可動点66に連結され、こ
のピエゾアクチュエータ63の伸縮によりミラー62の
角度が回動調節される。従って、ミラー62はレーザ光
の光軸方向に対して全方向へ角度変更可能である。
【0031】図1に示すように、本体ケース7の前端部
壁面には対物レンズ36が取着されている。同対物レン
ズ36内にはレンズ群38が配置されている。次に、照
射口Bより取り出された参照レーザ光R3の光軸上に
は、同参照レーザ光R3のビーム径を拡げるための第4
凹レンズ75が配置されている。同第4凹レンズ75の
光軸上には参照レーザ光R3を直角に反射するための第
10反射ミラー76が配置されている。同第10反射ミ
ラー76の光軸上には、参照レーザ光R3のビーム径を
絞るための一対の凸レンズ群77が対向して配置されて
いる。同凸レンズ群77の光軸上には参照レーザ光R3
を直角に反射して、第2ビームスプリッタ42に入射さ
せるための第11反射ミラー78が配置されている。
【0032】前記各音響光学変調器18、22には、そ
れに高周波を印加駆動する駆動回路(図示しない)が接
続されている。同駆動回路により第1、第2音響光学変
調器18、22には高周波が印加され、参照レーザ光R
3は周波数がシフトされ、前記振動検出用レーザ光R1
の反射ビーム光R2と干渉される。
【0033】次に受光学系について説明する。本実施例
では照射光学系と受光学系とは前記対物レンズ36、1
/4波長板34及びチルト装置35を共用している。従
って、それらの間において照射光学系の光軸と受光学系
の光軸とが一致している。同対物レンズ36、チルト装
置35及び1/4波長板34を経由した反射ビーム光R
2は前記第2偏光ビームスプリッタ33により直角に反
射される。同第2偏光ビームスプリッタ33の反射光軸
上には、反射ビーム光R2を平行光にするための第3凹
レンズ39が配置されている。第3凹レンズ39は支持
台39a上に搭載されており、その支持台39aはガイ
ド手段によって移動可能である。すなわち、モータ71
はその出力軸上に直動機構72を有し、モータ71の正
逆回転により、第3凹レンズ39が前記光軸方向に移動
される。同第3凹レンズ39の移動により、後述する光
・電変換器43、第1テレビカメラ(ヘッド部)48及
び位置検出回路49において焦点の調節が行われる。
【0034】第3凹レンズ39の光軸上には反射ビーム
光R2を絞るための第2凸レンズ40が配置されてい
る。同第2凸レンズ40の光軸上には、第1ビームスプ
リッタ41が配置され、反射ビーム光R2の一部は分岐
され、残りは直進される。同第1ビームスプリッタ41
の直進光軸上にはさらに第2ビームスプリッタ42が配
置され、同第2ビームスプリッタ42において、反射ビ
ーム光R2と前述した参照レーザ光R3とが干渉され
る。この干渉レーザ光R6は本体ケース7内に配置され
た光・電変換器43に導かれ、光信号から電気信号に変
換される。同光・電変換器43には、電気信号を碍子の
振動速度に比例した出力信号に変換するための復調器4
4が接続されている。同復調器44には懸垂碍子3の振
動数及びレベルの解析を行うための振動計測部としての
周波数(振動)解析装置(FFTアナライザ)45が接
続されている。
【0035】また、前記第1ビームスプリッタ41にお
ける反射光軸上には太陽光の大部分をカットするための
干渉フィルタ46が配置されている。同干渉フィルタ4
6の光軸上には第3ビームスプリッタ47が配置され、
反射ビーム光R2の一部がさらに分岐される。同第3ビ
ームスプリッタ47の直進光軸方向には受光素子として
の第1テレビカメラ(ヘッド部)48が配置されてい
る。このヘッド部48は前記コントローラ部26に接続
されている。また前記第3ビームスプリッタ47の反射
光軸方向には光軸変位検出手段としての位置検出回路4
9が配置されており、同位置検出回路49は、第3ビー
ムスプリッタ47の反射光軸上において、図4及び図5
に示す受光素子としての4分割フォトダイオード50を
有している。前記第2凸レンズ40はこのフォトダイオ
ード50及び前記第1テレビカメラ(ヘッド部)48上
に反射ビームR2の焦点を形成させる。
【0036】そして、フォトダイオード50はそれぞれ
反射ビーム光R2の当たる面積に応じた電流を発生する
ようになっている。つまり、図4に示すように、反射ビ
ーム光R2の光軸の変位がない場合には、フォトダイオ
ード50a〜50dに均一面積で反射ビーム光R2が当
たり、各分割部分50a〜50dがそれぞれ同じ出力の
電流を発生する。しかし、図5に示すように、反射ビー
ム光R2の光軸が変位ている場合には、各分割部分50
a〜50dに均一面積で反射ビーム光R2が当らないた
め、同分割部分50a〜50dが発生する電流の出力に
差が生じてくる。この電流の出力の差が光軸の変位を示
す。
【0037】そして、この電流の出力に対して前記制御
装置81は以下の処理を行う。すなわち、各分割部分5
0a〜50dの出力値をそれぞれa,b,c,dとし、
a,b,c,dの和をΣとすると ((a+c)−(b+d))/Σ の演算が行われる。これにより、光軸の上下方向の変位
が検出される。これを信号Xとする。次に、 ((a+b)−(c+d))/Σ の演算が行われる。これにより、光軸の左右方向の変位
が検出される。これを信号Yとする。そして、検出され
た反射ビーム光R2の光軸の変位に基づいて、位置検出
回路49からチルト装置35のピエゾアクチュエータ6
3に対して駆動信号が出力される。
【0038】次に、前記のように構成された光学式振動
検出装置の作用を説明する。前記レーザ光発生装置9か
ら出力された振動検出用レーザ光R1は前述した照射光
学系を経て第1凹レンズ29に入射される。この時、第
1凹レンズ29は直動機構52によりビーム径を拡げる
位置に配置されている。このため、振動検出用レーザ光
R1はビーム径の拡い反射確認用レーザ光R4として懸
垂碍子3に照射される。この照射状態は低倍率の第2の
テレビカメラ27で捕らえられ、図8(a)に示すよう
に、モニタ82に表示される。
【0039】そして、操作者は、懸垂碍子3から反射さ
れた反射確認用レーザ光R4の反射状態を前述のモニタ
82により確認し、反射確認用レーザ光R4の最も強い
反射光が得られるように光学式振動検出装置6の指向方
向や位置を調節する。
【0040】そして、光学式振動検出装置6本体は反射
確認用レーザ光R4の最も強い反射光を得られるところ
で固定され、その状態で切替キー85が操作されること
により前記第2のテレビカメラ27による映像が、図8
(b)に示すように、高倍率の第1のテレビカメラ48
及び26による映像に切替えられる。そして、第1凹レ
ンズ29は直動機構52により反射確認用レーザ光R4
の光軸上を移動される。それにより、図8(c)に示す
ように、反射確認用レーザ光R4は第1凸レンズ30に
よってビーム径が絞られ、振動検出用レーザ光R1とし
て懸垂碍子3に照射されることになり、反射光強度が上
がり被測定物としての同懸垂碍子3の振動検出動作が行
われる。
【0041】懸垂碍子3に照射された振動検出用レーザ
光R1は懸垂碍子3で反射して、反射ビーム光R2とし
て対物レンズ36、ミラー62をそれぞれ経て第2偏光
ビームスプリッタ33に至り、そこで直角に反射され
て、第3凹レンズ39を経て、第2凸レンズ40で絞ら
れる。そして、第1ビームスプリッタ41において、一
部が直角に分光され、残りが第2ビームスプリッタ42
に至る。
【0042】そして、第2ビームスプリッタ42に入射
された反射ビーム光R2は、同第2ビームスプリッタ4
2において、前述した参照レーザ光R3と干渉される。
この干渉レーザ光R6は光・電変換器43に導かれ、光
信号から電気信号に変換されて、振動の測定作業が行わ
れる。この測定により懸垂碍子3本体の固有振動数が測
定されて、不良碍子か否かが周波数解析装置45によっ
て解析される。
【0043】一方、第1ビームスプリッタ41において
直角に反射された光は、干渉フィルタ46を経て第3ビ
ームスプリッタ47に至り、そこで直進光と直角に反射
された反射光とに分光される。直進光は第1テレビカメ
ラ(ヘッド部)48に至り、第1テレビカメラ(コント
ローラ部)26によりモニタ82に表示される。また、
直角に反射された反射確認用レーザ光R4は図4及び図
5に示すように、位置検出回路49の4分割フォトダイ
オード50に入射される。
【0044】そして、懸垂碍子3が風等によって揺動状
態にある時には、光軸調節キー84が操作され、位置検
出回路49が作動される。同位置検出回路49が有する
4分割フォトダイオード50に入射された反射ビーム光
R2は、前述の((a+c)−(b+d))/Σ,
((a+b)−(c+d))/Σの演算により光軸の変
位が測定される。その光軸の変位の度合いに基づいて、
チルト装置35のピエゾアクチュエータ63が正逆いず
れかの方向に適宜に駆動され、ミラー62の反射角が変
更されることにより振動検出用レーザ光R1の光軸が補
正される。
【0045】なお、上記において、光・電変換器43、
第1テレビカメラ(ヘッド部)48及び位置検出回路4
9上における焦点の補正はピント調節キー83を操作す
ることによりモータ71が正逆いずれかに駆動され、直
動機構72により第3凹レンズ39が移動されて行われ
る。
【0046】さて、前記実施例においては、従来操作者
が行っていた、振動検出用レーザ光R1の光軸の補正
を、本実施例では光学式振動検出装置6の位置検出回路
49及びチルト装置35で行うことができる。このた
め、懸垂碍子3の揺動を正確かつリアルタイムに追尾す
ることが可能になり、振動検出作業における振動データ
の欠落を抑制することができる。
【0047】また、本実施例においては振動検出用レー
ザ光R1の光軸に位置する第1凹レンズ29が直動機構
52により移動され、振動検出用レーザ光R1が反射確
認用レーザ光R4に切替えられる。このため、振動検出
用レーザ光R1及び反射確認用レーザ光R4を同じ照射
光学系で取り扱うことができる。このため、装置の構成
を簡素化でき小型・軽量化を図ることができる。
【0048】さらに、本実施例においては、照射光学系
と受光学系とは前述したように対物レンズ36、1/4
波長板34及びチルト装置35を共用している。このた
め、複雑な構造のチルト装置35や大型の対物レンズ3
6をはじめとして、各機構部品をそれぞれに設ける必要
はなく、装置の構成を簡素化でき小型・軽量化を図るこ
とができる。
【0049】
【第2実施例】 以下、本発明の光学式振動検出装置
を、具体化した第2実施例を図4、図5、図9及び図1
0に基づいて詳細に説明する。なお、この第2実施例に
おいては、上記第1実施例との相違点のみを説明し、図
面において同一部材には同じ番号を付している。
【0050】本実施例の振動検出装置89においては、
上記第1実施例におけるチルト装置35と位置検出回路
49との間に介在された制御装置81の構成を変更して
以下に詳述するサーボアンプ93を用いている点が異な
る。このサーボアンプ93は本体ケース7内に収容され
ている。そして、本実施例及び後述する第3実施例の振
動検出装置89、109も図3に示す測定位置に配置さ
れる。
【0051】図9に示すように、第3ビームスプリッタ
47の反射光軸上には光軸変位検出手段及び光量検出手
段としての位置検出装置90が配置され、この位置検出
装置90は上述した位置検出回路49と同様な4分割フ
ォトダイオード50を有している(図4及び図5に示
す)。位置検出装置90はフォトダイオード50の各分
割部分50a〜50dからの電流値a,b,c,dに基
づいて反射レーザ光R2の 光強度Σn=a+b+c+d 及び同反射レーザ光R2の 変位量Xpn=(a+c−(b+d))/Σ、Ypn=
(a+b−(c+d))/Σ を演算する。また、導入手段及び光軸補正手段を構成す
るミラー62を有するチルト装置35を駆動するための
ピエゾアクチュエータ63には、それぞれ駆動装置とし
ての高圧アンプ91、92が接続されている。この高圧
アンプ91、92は、例えばサーボアンプ93から10
V程度の制御信号を受け取ると、それを100V程度に
増幅してピエゾアクチュエータ63に出力する。
【0052】位置検出装置90と高圧アンプ91、92
との間には、導入手段及び光軸補正手段を構成するサー
ボアンプ93が介在されている。サーボアンプ93には
位置検出装置90からの反射レーザ光R2の変位信号X
pn、Ypn及び光強度信号Σが入力される。また、サ
ーボアンプ93は入力された変位信号Xpn、Ypnに
基づいて指令値Xcn、Ycnを高圧アンプ91、92
に出力する。サーボアンプ93にはリセットモード、マ
ニュアルモード及び追尾モードのいずれかを択一的に選
択するモード切換キー94と、チルト装置35を操作
し、有効な反射レーザ光R2をスキャンして、位置検出
装置90に入射させる(以下スキャン動作とする)ため
の、導入手段を構成する4方向キー95aからなるマニ
ュアルキー95とがそれぞれ接続されている。
【0053】次に、前記サーボアンプ93の電気的構成
について図10に従って説明する。なお、サーボアンプ
93は図10に示す回路を2系統有し、変位信号Xp
n、Ypnはそれぞれの回路に入力される。
【0054】図10(a)に示すように、前記位置検出
装置90からの変位信号Xpn、Ypnは符号反転器及
び増幅器(以下、反転・増幅器とする)96に入力され
る。反転・増幅器96を通した変位信号X、Yは K1×X、K1×Y となって出力される(K1はゲイン)。反転・増幅器9
6には切換手段を構成する追尾開始スイッチ97を介し
て積分器98が接続されている。この追尾開始スイッチ
97がオンの状態において、信号K1×X、K1×Yは
積分器98に入力される。同信号K1×X、K1×Yは
積分器98によって積分演算され、高圧アンプ91、9
2に出力される。なお、前記追尾開始スイッチ97と積
分器98との間にはマニュアルキー95が接続され、追
尾開始スイッチ97がオフ状態にある場合には、積分器
98はマニュアルキー95からの操作信号を受け付け
て、それに基づいてチルト装置35を駆動し、スキャン
動作を行う。
【0055】追尾開始スイッチ97の関連構成について
説明すると、図10(b)に示すように、位置検出装置
90からの光強度信号Σは分岐され、一方はピークホー
ルド回路99に入力される。同ピークホールド回路99
は入射された光強度信号Σのピーク値をホールドしてそ
のピークホールド値を出力する。ピークホールド回路9
9にはOPアンプ100が接続され、このOPアンプ1
00に入力されたピークホールド値は、例えば、このピ
ークホールド値の50%〜70%程度(安定した追尾動
作を行い得る最低値)の信号としてコンパレータ101
に出力される。また、分岐された他方の光強度信号Σは
同じくコンパレータ101に入力される。すなわち、他
方からコンパレータ101に入力された光強度信号Σと
ピークホールド値の50%〜70%程度の信号とが比較
され、光強度信号Σがピークホールド値の50%〜70
%程度以上の値となれば、コンパレータ101の出力が
Hレベルとなる。そして、このコンパレータ101及び
前記したモード切換キー94はAND回路103に接続
されており、コンパレータ101がHレベル、且つモー
ド切換キー94が追尾モード位置にある場合に前記追尾
開始スイッチ97をオンにする。
【0056】次に、上記構成のこの第2実施例の作用に
ついて説明する。モード切換スイッチ94をリセット位
置にすると、サーボアンプ93はチルト装置35に中立
信号を出力する。また、ピークホールド回路99のピー
ク値をゼロにして、チルト装置35及ピークホールド回
路99がリセットされる。
【0057】モード切換スイッチ94をリセットモード
からマニュアルモードに切り換えると、サーボアンプ9
3はマニュアルキー95からの操作信号を基にして、制
御値の信号を高圧アンプ91、92に出力してチルト装
置35を駆動し、スキャン動作を行う。すなわち、図示
しないモニター等を見ながら、マニュアルキー95の4
方向キー95aを作業者が操作することによりチルト装
置35をダイレクト操作でき、このチルト装置35の動
作により照射レーザ光R1の光軸を補正して、位置検出
装置90に有効な反射レーザ光R2を導入させる。
【0058】図10(b)に示すように、フォトダイオ
ード50に入射された反射レーザ光R2の光強度信号Σ
は位置検出装置90から追尾スイッチ97を制御する回
路に随時入力されており、同回路は光強度信号Σがピー
クホールド値の、例えば、50%〜70%程度以上の値
となった場合に、コンパレータ101がHレベルになる
ように設定する。
【0059】操作者は、表示装置等により反射レーザ光
R2が有効に入射されたことを確認してモード切換スイ
ッチ94を追尾モード位置にする。AND回路103に
より前記コンパレータ101のHレベルとのAND条件
で追尾開始スイッチ97がオンされて、以下の追尾動作
が開始される。
【0060】すなわち、反射レーザ光R2が位置検出装
置90に有効に入射された状態で追尾開始スイッチ97
がオンされると、位置検出装置90からの反射レーザ光
R2の変位信号X、Yが反転・増幅器96を経て積分器
98に入力される。積分回路98により制御信号が高圧
アンプ91、92に入力される。この高圧アンプ91、
92により制御信号が増幅出力され、ピエゾアクチュエ
ータ63が伸縮してミラー62の反射角度が調節される
ことにより照射レーザ光R1の光軸の向きを変化させて
揺動される碍子3の追尾を行う。
【0061】以上のように、上記構成の振動検出装置8
9においては、上記第1実施例が奏する効果は勿論のこ
と、次のような効果も奏する。本実施例の振動検出装置
89において、碍子3の揺動に対する追尾動作が開始さ
れる条件は、反射レーザ光R2が位置検出装置90に有
効に入射され、且つモード切換スイッチ94が追尾モー
ドになっていることである。このため、反射レーザ光R
2の入射光強度が低く、位置検出装置90が出力する光
軸変位信号X、Yが不安定であることに起因するサーボ
アンプ93の暴走を防止でき、安定した揺動追尾を行い
得る。
【0062】また、チルト装置35のマニュアル操作に
より、ミラー62を動作させて積極的に有効な反射レー
ザ光R2を導入させることができるため、追尾条件を満
足させるまでの調節が容易となる。
【0063】
【第3実施例】 以下、本発明の光学式振動検出装置
を、具体化した第3実施例を図4、図5、図11〜図1
4に基づいて詳細に説明する。図11に示すように、第
3ビームスプリッタ47の反射光軸上には光軸変位検出
手段及び光量検出手段を構成する位置検出装置110が
配置され、この位置検出装置110は上述した位置検出
装置90と同様な4分割フォトダイオード50(図4及
び図5に示す)を有している。
【0064】位置検出装置110と、第2実施例と同様
の高圧アンプ91、92との間には、光軸変位検出手
段、光量検出手段、導入手段、切換手段及び光軸補正手
段を構成する制御装置111が介在されている。制御装
置111には位置検出装置110からの信号Xp,Y
p,Σpが入力される。そして、その変位量Xp、Yp
に基づいて指令値Xc、Ycを演算し、高圧アンプ9
1、92にそれぞれ出力する。制御装置111には前述
した碍子3への音波付与のためのスピーカ54、復調器
44(本実施例においては、周波数解析は制御装置11
1により行う)、測定結果や各種情報を表示する表示装
置112及び各種キー83、84、85が接続されてい
る。前記表示装置112は、上記第1実施例におけるモ
ニタ82と同様な作用を示す他に、後述するエラー表示
や振動検出結果等も表示する。
【0065】次に、上記構成の振動検出装置109を制
御する制御装置111の電気的構成を図12及び図13
に従って説明する。図12に示すように、マイクロコン
ピュータ113は制御装置111内に内装され、同マイ
クロコンピュータ113はCPU115、制御プログラ
ムを記憶したROM116及びCPU115の演算結果
等を一時記憶するRAM117から構成されており、R
OM116に記憶されたプログラムに従って振動検出装
置109を制御する。
【0066】同マイクロコンピュータ113にはバス1
18を介してA/D変換器119、120、D/A変換
器121及びタイマー122が接続され、これらはマイ
クロコンピュータ113と共に制御装置111内に配置
されている。さらに同マイクロコンピュータ113には
前記したスピーカ54、表示装置112及び各種キー8
3、84、85がバス118を介して接続されている。
そして、復調器44はA/D変換器119に、位置検出
装置110はA/D変換器120に、高圧アンプ91、
92はD/A変換器121にそれぞれ接続されている。
【0067】前記A/D変換器120でサンプリングし
た位置検出装置110の信号をXpn,Ypn、Σpn
とする。前記CPU115は光強度Σnを設定値Σmと
比較判定し、光強度Σnが設定値Σm未満であれば、制
御信号Xcn,Ycnへ所定の関数を代入してチルト装
置35へ出力し、スキャン動作を行わせる。また、CP
U115は位置検出装置110からの検出信号Xpn,
Ypnより、指令値Xcn=k1×Xpn+Xc(n−
1),Ycn=k1×Ypn+Yc(n−1)を演算す
る。そして、この指令値Xcn,Ycnを高圧アンプ9
1、92へそれぞれ出力する。さらにCPU115は復
調器44からの振動信号Vnを入力し、同信号VnをF
FT解析して、その解析結果を表示装置112へ出力す
る。
【0068】次に、上記のように構成されたこの実施例
の作用を図13のフローチャートに従って説明する。図
13のフローチャートはROM116に格納されたプロ
グラムに従い、CPU115の制御のもとに進行する。
【0069】まず、振動検出装置109が上記第1実施
例の振動検出装置6と同様に、図3に示す測定位置に設
置された状態において、制御プログラムの実行が開始さ
れると、ステップ200においてチルト装置35に中立
位置の指令(例えば、Xcn=Ycn=5V)が出さ
れ、ミラー62が中立状態に配置される。光量検出手段
としてのステップ201に移り、ミラー62の中立状態
において位置検出装置110が検出した検出信号Σpn
を所定回数(任意に設定する)として、例えば、50回
取り込んで、最大側の10個(任意に設定する)、最小
側の10個(任意に設定する)を除く30個の光強度Σ
nの平均値Σmが演算される。
【0070】光量検出手段としてのステップ202に移
り、新たに位置検出装置110からの検出信号Σnが取
り込まれ、切換手段を構成するステップ203において
光強度Σnと前記平均値Σmとが比較判定され、Σn>
2Σmを満たさなかった場合には、すなわち有効な光強
度の反射レーザ光R2が位置検出装置110に入射され
ていなければステップ204に移る。ステップ203と
共に導入手段を構成するステップ204では、プログラ
ムに組み込まれた所定関数としての、例えば、時間とと
もにそれぞれ図14(a)及び(b)に示すように変位
する関数がXcn(図14(a))、Ycn(図14
(b))に代入されて、制御信号Xcn,Ycnとして
チルト装置35に出力され、制御結果としてミラー62
が図14(c)に示す軌跡を描いてスキャン動作される
ように制御される。このようにして、有効な反射レーザ
光R2を積極的に位置検出装置110へ導入させる。ス
テップ205に移り、スキャン動作回数がカウントさ
れ、次のステップ206においてそのカウント数Iが所
定値Nと比較判定される。同ステップ206においてカ
ウント数Iが所定値以下(I≦N)であればステップ2
02へジャンプされる。また、所定値を越えれば(I>
N)、すなわち何回もスキャン動作が行われたのにもか
かわらず、有効な光強度を得られない場合には、ステッ
プ207へ移ってエラー信号が表示装置112に出力さ
れて本プログラムが停止される。
【0071】前記ステップ203においてΣn>2Σm
が満たされ場合には、ステップ208に移り、スピーカ
54が作動されると共に、タイマー122がスタートさ
れる。この時、タイマー122により計測される時間0
〜Tにおいて、振動信号Vnの取り込み時間帯として予
め0<T1≦T2が設定されている。0<T1であるの
は、スピーカ54による碍子3への音波の到達及び時間
遅れを含めて、振動信号Vnが安定して入力されるのに
要する時間を見越してある。また、取り込み時間帯T1
〜T2を設定しているのは、振動データの解析に必要な
データ長やデータの取り込み回数を確保するためであ
る。前記ステップ203及び208により切換手段が構
成されている。
【0072】光軸補正手段としてのステップ209に移
り、指令値Xcn=k1×Xpn+Xc(n−1),Y
cn=k1×Ypn+Yc(n−1)が演算され、その
指令値Xcn,Ycnがチルト装置35へ出力される。
すなわち、n回目の指令値Xcn,Ycnは、光軸変位
量、すなわち誤差Xpn、Ypnにゲイン値k1を掛け
たk1×Xpn、k1×Ypnに対して前回の指令値X
c(n−1)、Yc(n−1)を加えてそれぞれ積分さ
れる。
【0073】そして、光量検出手段としてのステップ2
10に移り再度、検出信号Σnが入力される。ステップ
211に移り、Σn>2Σmが判定されて、これを満た
さない場合にはステップ212に移った回数がカウント
される。ステップ213に移り、カウント数Jと予め定
められた所定値NNとが比較判定される。カウント数J
が所定値以下(J≦NN)であればステップ209へジ
ャンプし、所定値を越えれば(J>NN)ステップ21
4に移って、表示装置112にエラーが出力されてプロ
グラムの作動が停止される。つまり、位置検出装置11
0に入射される反射レーザ光R2の光強度が弱くなる場
合がカウントアップされ、そのカウント回数Jが上限値
NNを越えるようであれば、振動検出装置109の測定
環境の悪化や設置位置の擦れ、懸垂碍子3の極端な変
位、あるいはプログラムの暴走等により、このまま追尾
動作を続行しても追尾に有効な反射レーザ光R2が入射
されず、安定した追尾を行うことができないと判断され
る。
【0074】前記ステップ211において光強度がΣn
>2Σmを満たすと判断された場合には、次のステップ
215に移り、タイマー122の経過時間値TがT=T
1であるか否かが判定され、T=T1であるなら、ステ
ップ216へ移る。
【0075】同ステップ216において振動信号Vnの
取り込みが開始され、ステップ209へジャンプされ
る。また、T≠T1であるなら、次のステップ217に
おいてT≦T2であるか否かが判定される。同ステップ
217においてT≦T2であるなら、ステップ209へ
移行される。そして、この間に振動検出信号Vnが取り
込まれる。また、T≦T2を満たさない、つまり、所定
の測定時間T1〜T2を越えた場合には、次のステップ
218へ移り、スピーカ54が停止されると共に、振動
信号Vnの取り込みが終了される。そして、時間帯T1
〜T2において取り込まれた振動信号Vnから懸垂碍子
3の固有振動数が測定され、この測定された固有振動数
に基づいて不良碍子であるか否かが判定されて、その旨
が表示装置112に表示される。
【0076】以上のように、上記構成の振動検出装置1
09においては、上記第1実施例が奏する効果は勿論の
こと、次のような効果も奏する。本実施例の振動検出装
置109において、碍子3の揺動に対する追尾動作が開
始される条件は、反射レーザ光R2が位置検出装置11
0に有効に入射されることに基づく。このため、反射レ
ーザ光R2の入射光強度が低く、位置検出装置110が
出力する光軸変位信号Xp、Ypが不安定であることに
起因する制御装置111の暴走を防止でき、安定した揺
動追尾を行い得る。
【0077】また、導入手段203、204により例え
ば、碍子3の揺動が少ない場合においても、積極的に有
効な反射レーザ光R2を導入させることができるため、
前記効果を奏すことが可能になる。
【0078】さらに、導入手段203、204及び光軸
補正手段209には反射レーザ光R2が有効に入射され
なかった回数をカウントアップし、設定値N,NNと比
較判定するためのステップ205〜ステップ207、ス
テップ212〜ステップ214よりなるカウント手段が
接続されている。このため、例えば、振動検出装置10
9の設置ミスや、碍子3の揺動が激しいこと等に起因す
る反射レーザ光R2の光軸の極端な変位を判断して、無
駄なチルト装置35の作動を防止し、反射レーザ光R2
が有効に入射されない測定環境であることを判断して、
制御装置111の暴走を防止することが可能である。
【0079】
【第4実施例】 以下、本発明の光学式振動検出装置
を、具体化した第4実施例を図15に基づいて説明す
る。上記第3実施例においては、有効な反射レーザ光R
2を位置検出装置110に導入するために、ステップ2
04においてチルト装置35を所定の関数により制御し
ていた。本実施例においては、このステップ204のC
PU115の動作を、操作者がマニュアルキー125に
より手動でチルト装置35を操作して反射レーザ光R2
を位置検出装置110に導入している点が異なる。
【0080】以下詳述すると、本実施例においては、前
記制御装置111にモード切換スイッチ126及びマニ
ュアルキー125を設ける。そして、モード切換スイッ
チ126がリセットモードに切り換えられると、チルト
装置35が中立位置にされ、同切換スイッチ126がマ
ニュアルモードに切り換えられ、図示しないテレビカメ
ラ(上記第1実施例の第1テレビカメラ26、48を使
用しても良い)が撮像した碍子3への照射レーザ光R1
の照射状態をモニター等(上記第1実施例のモニタ82
を使用しても良い)により確認しながら、マニュアルキ
ー125の4方向キー125aを操作することによりチ
ルト装置35による照射レーザ光R1の光軸の位置変更
が行われる。そして、反射レーザ光R2が位置検出装置
110に有効に入射され、且つ切換スイッチ126がマ
ニュアルモードから追尾モードに切り換えられることを
条件として上記第3実施例と同様なステップ208〜2
18のCPU115による制御が行われる。なお図15
において部材番号127はキー部材であり、図の一点鎖
線で示すように同キー部材127をリセットモード、マ
ニュアルモード及び追尾モードの各位置に移動させるこ
とにより、これらのモードが択一的に選択される。
【0081】本実施例においても、追尾動作の開始条件
は、反射レーザ光R2が位置検出装置110に有効に入
射されることであるため、安定した追尾動作を行い得る
と共に、制御装置111の暴走を防止できる。
【0082】なお、この発明は上記実施例に限定される
ものではなく、この発明の趣旨から逸脱しない範囲で以
下のような態様で実施できる。 (1)チルト装置35を固定ミラーに変更し、対物レン
ズ36のうちのレンズをピエゾアクチュエータで光軸と
直角方向にスライドさせて光軸の補正を行うこと。 (2)照射光学系を受光学系と独立して設け、両光学系
それぞれに光軸補正手段としてのチルト装置35を配置
すること。 (3)懸垂碍子3以外の被測定物に対して測定を行うこ
と。例えば、橋梁のクラック検出等、作業者が接近して
確認することが困難な被測定物に対して使用できる。 (4)上記第2実施例において、スキャン動作は、チル
ト装置35をマニュアル操作することにより行われてい
るが、これに限定されるものではなく、例えば、図10
(a)に示すマニュアルキー95からの操作信号の入力
を、関数制御装置からの制御信号の入力に変更し、同関
数制御装置内に上記第3実施例における図14に示す関
数データを収容して、チルト装置35をこの関数データ
に基づいてスキャン動作させるように構成すること。な
お、この関数データは図14に示すものに限定されず適
宜変更すれば良い。また、前記のような関数データによ
るミラー制御に限定されるものではなく、ランダムにミ
ラー62を動作させるようにしても良い。
【0083】このようにすれば、操作者によるマニュア
ルキー95操作が不要になり、簡単に振動検出動作を行
い得る。 (5)上記第3実施例において、位置検出装置110は
フォトダイオード50からの信号a,b,c,dからX
p,Yp,Σpを演算して制御装置111に出力してい
た。しかし、これに限定されるものではなく、位置検出
装置110から制御装置111へ信号a,b,c,dを
出力し、同制御装置111内においてXp,Yp,Σp
を演算するように構成しても良い。
【0084】上記実施例から把握できる請求項以外の技
術思想について、以下にその効果と共に記載する。 (1)導入手段による光軸変位検出手段90、111へ
の反射光の導入は、反射ミラー35を所定の関数により
駆動して行われる請求項8に記載の光学式振動検出装
置。
【0085】このようにすれば、スキャン動作を簡単且
つ正確に行うことができ、操作者の負担を軽くすること
が可能になる。 (2)導入手段93、95、35による光軸変位検出手
段90への有効な反射光の導入は、反射ミラー62をマ
ニュアル操作することにより行われる請求項8に記載の
光学式振動検出装置。
【0086】このようにすれば、被測定物3の揺動状態
の変化に適宜に対応でき、最適なスキャン動作を行い得
る。
【0087】
【発明の効果】 以上詳述したように、請求項1の発明
によれば、被測定物の揺動を正確かつリアルタイムに追
尾することが可能になり、振動検出作業における振動デ
ータの欠落を抑制できるため、効率的に作業可能とな
る。
【0088】請求項2の発明によれば、光軸変位検出手
段に有効な反射光を入射させることができ、揺動される
被測定物を安定して追尾することが可能になる。請求項
3の発明によれば、光軸変位検出手段に有効な反射光が
入射されないままに、揺動される被測定物の追尾動作が
行われて光軸補正手段が暴走されることを防止できる。
【0089】請求項4の発明によれば、光軸の変位を正
確に検出することができる。請求項5の発明によれば、
装置の構成を簡単にでき、本装置をコンパクトにできる
し、各受光素子の出力信号のみで反射光の光量と光軸の
変位量を検出することが可能になる。
【0090】請求項6の発明によれば、一致部分の光学
素子分だけ部品点数を減らすことができ、装置をコンパ
クトに構成できる。請求項7の発明によれば、前記光軸
補正手段は、反射ミラーであるため、光軸変位検出手段
により検出された反射光の光軸の変位に基づいて、容易
に照射角度の調節を行い得る。
【0091】請求項8の発明によれば、部品点数を減ら
すことができ、しかもそれらを制御するための構成も簡
単になる。請求項9の発明によれば、反射ミラーを介し
て入射された反射光の光軸の変位に基づいて反射ミラー
の角度を補正することにより、同じ反射ミラーを介して
出力される照射光の光軸の向きを正確に補正することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光学式振動検出装置を送電線用碍子
の光学式振動検出装置に具体化した第1実施例を示す断
面図である。
【図2】 光学式振動検出装置において主にレーザ光発
生装置部分を示す断面図である。
【図3】 光学式振動検出装置の使用状態を示す正面図
である。
【図4】 位置検出回路を構成する4分割フォトダイオ
ードに反射ビーム光が入射された状態を示す状態図であ
る。
【図5】 位置検出回路を構成する4分割フォトダイオ
ードに反射ビーム光が入射された状態を示す状態図であ
る。
【図6】 チルト装置を示す側面図である。
【図7】 図6におけるA−A`線断面図である。
【図8】 (a)…第2のテレビカメラが捕らえた懸垂
碍子3への反射確認レーザ光R4の照射状態を示す状態
図である。 (b)…第1のテレビカメラが捕らえた懸垂碍子3への
反射確認レーザ光R4の照射状態を示す状態図である。 (c)…第1のテレビカメラが捕らえた懸垂碍子3への
振動検出用レーザ光R1の照射状態を示す状態図であ
る。
【図9】 本発明を具体化した第2実施例を示す図であ
って、光学式振動検出装置の要部拡大断面図である。
【図10】 (a)はサーボアンプの回路構成を示す回
路図である。(b)は(a)における追尾スイッチの関
連構成を示す回路図である。
【図11】 本発明を具体化した第3実施例を示す図で
あって、光学式振動検出装置の要部拡大断面図である。
【図12】 制御装置の電気的構成を示すブロック図で
ある。
【図13】 CPUの作用を示すフローチャートであ
る。
【図14】 チルト装置にスキャン動作を行わせるため
の関数を示す図であって、(a)は同関数のX成分の時
間的変化を示すグラフである。(b)は同関数のY成分
の時間的変化を示すグラフである。(c)は(a),
(b)のグラフを横軸にX,縦軸にYとして合成したも
のである。
【図15】 本発明を具体化した第4実施例を示す図で
あって、上記第3実施例との変更部分を示す要部拡大図
である。
【符号の説明】
3…被測定物としての懸垂碍子、9…照射光学系を構成
するレーザ光発生装置、35…光軸補正手段を構成する
チルト装置、36…対物レンズ、43…光・電変換器、
45…振動計測部を構成する周波数解析装置、49…光
軸変位検出手段を構成する位置検出回路、50…光軸変
位検出手段を構成する4分割フォトダイオード、R1…
振動検出用光としてのレーザ光、R2…反射光としての
反射ビーム光、R3…参照光。
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 康人 名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日本碍 子 株式会社 内 (56)参考文献 特開 昭59−111430(JP,A) 特開 昭57−63409(JP,A) 特開 昭63−73178(JP,A) 特開 平2−35351(JP,A) 特開 平2−245605(JP,A) 特開 平5−172788(JP,A) 特開 平5−281019(JP,A) 特開 平6−102257(JP,A) 特開 平6−201657(JP,A) 特開 平6−288988(JP,A) 特開 平7−20094(JP,A) 特表 平4−504468(JP,A) 実公 昭59−8221(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01H 9/00 G01H 1/00 - 1/16 G01B 9/00 - 9/10 G01B 11/00 - 11/30 G01C 3/02 - 3/32 G01M 7/00 - 7/08 G01S 17/00 - 17/95

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定物に振動検出用光を照射する照射
    光学系と、同被測定物からの反射光を受光する受光学系
    とを備え、前記振動検出用反射光と基準となる参照光と
    を光干渉させ、この光干渉信号を光・電変換器により電
    気信号に変換した後、前記被測定物の振動を計測する振
    動計測部を備えた光学式振動検出装置において、 前記受光学系に反射光の光軸の変位を検出する光軸変位
    検出手段を組み込み、さらに、同光軸変位検出手段によ
    り検出された反射光の光軸の変位に基づいて照射光及び
    反射光の光軸の変位を補正する光軸補正手段を前記照射
    光学系に設けた光学式振動検出装置。
  2. 【請求項2】 前記受光学系に反射光の光量を検出する
    光量検出手段と、同光量検出手段が検出した反射光の光
    量が所定値未満である場合に照射光の光軸の向きを変化
    させ、所定値以上の光量の反射光を光軸変位検出手段に
    導入する導入手段とを設けた請求項1に記載の光学式振
    動検出装置。
  3. 【請求項3】 前記光軸変位検出手段と光軸補正手段と
    の間に、検出信号の導通及び遮断を行う切換手段を設
    け、同切換手段は光量検出手段により検出された反射光
    の光量が所定値以上となった場合に光軸変位検出手段か
    らの検出信号を光軸補正手段へ導通させる請求項2に記
    載の光学式振動検出装置。
  4. 【請求項4】 前記光軸変位検出手段は、複数の受光素
    子よりなる受光面を有し、各受光素子の出力の大小に応
    じて光軸の変位を検出するように構成されている請求項
    1〜3のいずれかに記載の光学式振動検出装置。
  5. 【請求項5】 前記光量検出手段は、光軸変位検出手段
    と受光面を共用し、各受光素子の出力の総和により反射
    光の光量を検出する請求項4に記載の光学式振動検出装
    置。
  6. 【請求項6】 照射光学系の光軸と、受光学系の光軸と
    が一致する部分を設けた請求項1〜5のいずれかに記載
    の光学式振動検出装置。
  7. 【請求項7】 前記光軸補正手段は、反射ミラーであ
    り、同反射ミラーは前記光軸変位検出手段により検出さ
    れた反射光の光軸の変位に基づいて、照射角度の調節が
    可能な構成である請求項1〜6のいずれかに記載の光学
    式振動検出装置。
  8. 【請求項8】 前記導入手段は、光軸補正手段と反射ミ
    ラーを共用し、前記光量検出手段により検出された反射
    光の光量が所定値未満である場合に同反射ミラーを制御
    して照射角度を調節し、所定値以上の光量の反射光を光
    軸変位検出手段に導入する請求項7に記載の光学式振動
    検出装置。
  9. 【請求項9】 反射ミラーは光軸の一致部分に設けた請
    求項7又は8に記載の光学式振動検出装置。
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