JP3443835B2 - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP3443835B2 JP30345891A JP30345891A JP3443835B2 JP 3443835 B2 JP3443835 B2 JP 3443835B2 JP 30345891 A JP30345891 A JP 30345891A JP 30345891 A JP30345891 A JP 30345891A JP 3443835 B2 JP3443835 B2 JP 3443835B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、色フィルタを用いた
撮像装置に関し、特に低域成分側に折り返されたノイズ
によって画質が劣化しないようにした撮像装置に関す
る。 【0002】 【従来の技術】CCDなどの固体撮像素子を用いた撮像
装置にあって、その色フィルタとして補色と原色を用い
て色コーディックされたモザイク状の色フィルタを使用
する場合がある。 【0003】図5はその一例を示す色フィルタ1の構成
を示すもので、本例ではその奇数ラインに対しては水平
方向Hに緑GとシアンCyとが所定のピッチPxをもっ
て交互に配列され、偶数ラインに対しては垂直方向Vに
黄Ylと緑Gとが同一のピッチPxをもって交互に配列
されて構成された例である。垂直方向Vにおける繰り返
しピッチはPyであって、本例ではPx=Pyである。
図では、後述する説明の都合上奇数ラインのGと偶数ラ
インのGとを区別するため、便宜的に奇数ライン上のG
に対してはGaが、偶数ラインのGに対してはGbが付
されているが両者は同一である。 【0004】このように水平方向Hに対して所定のピッ
チPxで画素が交互に配列された色フィルタ1を使用す
る場合には、色フィルタ1でサンプリングされた信号
(撮像信号のうち輝度成分のみ示す)は図6に示すよう
に基本波成分(実線図示)の他に、サンプリングキャリ
アfS(=1/Px)でサンプリングされた高周波成分
(破線図示)が得られる。 【0005】被写体像が細かいときには撮像信号中には
高域成分が存在することになるので、そのような場合に
は高周波成分の周波数領域も広がり、図6のように基本
波成分の低域側まで伸びるような周波数特性となる。高
周波成分が基本波成分の帯域内に存在すると、それによ
って画質が劣化してしまうので、通常は少なくとも無彩
色画像(白黒画像)のとき、サンプリングキャリアfS
やその1/2のキャリアでGaとCyのキャリアがバラ
ンスし、GbとYlのキャリアがバランスするように、
各画素から得られる輝度レベルが調整されている。 【0006】図7はこのキャリアバランスを示す図であ
って、同図Aのように繰り返しピッチPx,Pyによっ
て決まるサンプリングキャリアの位置(1/2Px,1
/Px,・・・)に図のような位相を持つ各色成分(G
a,Gb,Cy,Yl)のキャリアが表れる。そのた
め、今 Yl=αGa=βGb=γCy・・・(1) (ただし、GaとGbの分光特性は同一であるから、G
a=Gbである。)のように設定したときで、少なくと
も無彩色画像を撮像した場合には、夫々の色成分におけ
るキャリアがバランスする。 【0007】そのため、そのときのキャリアの関係を図
示すると、図7Bのようになって、少なくともサンプリ
ングキャリアfSの1/2の点でのキャリアは完全に相
殺されてなくなる。その結果、サンプリングキャリアf
Sの1/2付近での高周波成分が0となり、高域での画
質劣化が改善される。 【0008】(1)式は人間の視感特性とは関係なく画
素のレベルが設定されているので、少なくともその低域
成分に関しては人間の視感特性にマッチするようにその
レベル関係が定められている。人間の視感特性にマッチ
したレベルとは、周知のように輝度信号Yが、 Y=0.59G+0.30R+0.11B・・・(2) となるように設定される。 【0009】このような色フィルタ1を使用したときの
撮像装置10の一例を図9に示す。同図において、端子
12にはこの色フィルタ1によってサンプリングされた
撮像信号Si(図10A)が得られ、これがサンプリン
グホールド回路14において整形される。サンプリング
ホールドされた撮像信号は第1のマトリックス回路16
に供給されて、上述したように少なくとも無彩色画像を
撮像したときに色成分(Ga,Cy,Gb,Yl)のサ
ンプリングキャリアがバランスするように、(1)式に
示すようなマトリックス演算が行なわれる。これで、色
フィルタ1を使用したときに発生する高域における特有
な画質劣化の防止が図られる。 【0010】第1のマトリックス回路16の出力に関し
てはその高域成分のみが利用されるため、バンドパスフ
ィルタ18に供給されて所定帯域の高域成分SH(図1
0B)が抽出される。 【0011】撮像信号Siはさらに第2のマトリックス
回路20にも供給され、ここにおいて(2)式に示すよ
うなマトリックス演算が行なわれたのちローパスフィル
タ22に供給されて、高域成分SHの低域カットオフ周
波数を、そのカットオフ周波数とする抽出処理が行なわ
れる。 【0012】ローパスフィルタ22より出力された低域
成分SL(図10C)は高域成分SHと共に加算器24
に供給されて両成分の加算処理が行なわれ、その加算出
力SO(図10D)が出力端子26に得られる。 【0013】なお、第2のマトリックス回路20にあっ
ては、R,G,Bの全ての色成分を用いてマトリックス
演算を行なうのではなく、実際には黄Ylを輝度信号Y
として代用している。これは、黄Ylには周知のように
輝度成分が多く含まれているので、黄のみを用いても全
色を使用する場合と比較して遜色がないからである。 【0014】 【発明が解決しようとする課題】このように、図5に示
すような色フィルタ1を使用する場合では、輝度信号Y
として利用される色成分は黄Ylである。この場合に注
目すべきキャリアは黄Yl単独のキャリアであるために
図8のようになって、キャリアバランスが取れないた
め、少なくともサンプリングキャリアfSの1/2の点
でのキャリア成分 がそのまま残ってしまう。その結
果、輝度信号Yに高域成分があると、図6に示すように
低域成分側に高周波成分が残存するためこれが基本波成
分にとってはノイズNとなり、このノイズNによって画
質が劣化してしまう。 【0015】このような画質の劣化は図5に示すような
色フィルタ1ではなく、補色と原色の組み合せによる色
コーディックのフィルタであれば、同じような画質劣化
が発生する。 【0016】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、高周波成分に基づく画質の劣
化を改善した撮像装置を提案するものである。 【0017】 【課題を解決するための手段】上述の課題は、原画像の
撮像に関して所定の色フィルタを使用して得た原撮像信
号を処理する撮像装置において、所定の走査期間だけ原
撮像信号を遅延する遅延回路と、この遅延回路の出力と
原撮像信号とを入力すると共に当該原撮像信号の高域成
分側に折り返されたキャリア成分を相殺し、当該原撮像
信号の高域成分を出力する高域成分形成用フィルタと、
遅延回路の出力と原撮像信号とを入力すると共に当該原
撮像信号の低域成分を視感特性に合致するように輝度レ
ベル関係をもって出力する低域成分形成用フィルタと、
高域成分形成用フィルタ及び低域成分形成用フィルタの
両出力の差を増幅するゲインコントロールアンプと、遅
延回路の出力と原撮像信号とを入力する共にゲインコン
トロールアンプのゲインを制御するために原撮像信号か
ら高域成分を検出する回路と、ゲインコントロールアン
プの出力のうちの低域成分と高域成分形成用フィルタの
出力のうちの低域成分とを合成する合成器とを備え、高
域成分を検出する回路は、原撮像信号の高域成分が大き
いときはゲインコントロールアンプのゲインを0に近づ
けるようにゲインコントロールアンプを制御することを
特徴とする撮像装置によって解決される。 【0018】 【作用】本発明に係る撮像装置によれば、原画像の撮像
に関して所定の色フィルタを使用して得た原撮像信号を
処理する場合に、図1に示す遅延回路30では所定の走
査期間だけ原撮像信号が遅延される。以下で遅延回路3
0の出力を遅延撮像信号という。高域成分形成用フィル
タの一例となる第1のマトリックス回路16では原撮像
信号と遅延撮像信号とを入力すると共に当該原撮像信号
の高域成分側に折り返されたキャリア成分を相殺し、当
該原撮像信号の高域成分を出力するようになされる。低
域成分形成用フィルタの一例となる第2のマトリックス
回路20では遅延撮像信号と原撮像信号とを入力すると
共に当該原撮像信号の低域成分を視感特性に合致するよ
うに輝度レベル関係をもって出力するようになされる。
ゲインコントロールアンプ36では第1のマトリクス回
路16及び第2のマトリクス回路20の両出力の差を増
幅するようになされる。この原撮像信号から高域成分を
検出する回路38,40では、遅延撮像信号と原撮像信
号とを入力する共にゲインコントロールアンプ36のゲ
インを制御するようになされる。合成器34ではゲイン
コントロールアンプ36の出力のうちの低域成分と第1
のマトリクス回路16の出力のうちの低域成分とを合成
するようになされる。これを前提にして、第1のマトリ
ックス回路16から得られる第1のマトリックス信号Y
Hは図2Aの帯域を持つ。第1のマトリックス信号YHは
無彩色画像を撮像したときにその高域成分中にサンプリ
ングキャリアが残らないように、(1)式を満足するよ
うにそのレベル関係が設定されている。また、第2のマ
トリックス回路20から得られる第2のマトリックス信
号YLは人間の視感特性を満たすように(2)式のレベ
ル関係を満足するようにマトリックス演算される。第1
および第2のマトリックス信号YH,YLの帯域はほぼ同
じである。 【0019】第1と第2のマトリックス信号YH,YLは
ゲインコントロールアンプ36で次のようなゲイン制御
処理が行なわれる。 Sx=A(YL−YH) =A(YLL+YLH)−A(YHL+YHH) =A(YLL−YHL)+A(YLH−YHH)・・・(3) これがローパスフィルタ42でその低域成分のみ抽出さ
れるから、ローパスフィルタ出力Syは、 Sy=A(YLL−YHL)・・・(4) これにローパスフィルタ32を通過した出力、つまり第
1のマトリックス信号YHと合成器34で加算される結
果、その加算出力Szは、 Sz=(YHL+YHH)+A(YLL−YHL) =YHH+(1−A)YHL+A・YLL・・・(5) となる。 【0020】ここで、ゲインAは高域成分が強いときに
は、A=0で、高域成分がないときには、A=1とな
り、その中間のときには、0〈A〈1の範囲内のゲイン
に制御される。その結果、高域成分がないときには、 Sz=YLL+YHH・・・(6) となる。(1)式の条件によってYHHにはサンプリング
キャリアによる高周波成分がなく、またYLL中にはもと
もとこの高周波成分が存在しないので、高周波成分によ
る画質の劣化はない。 【0021】一方、高域成分が強いときには、A=0と
なるから、この場合には(5)式より、 Sz=YHL+YHH・・・(7) となる。高域成分が強いときには第2のサンプリング信
号YL中の特に低域側の信号YLLにはその高周波成分が
存在している。しかし、第1のサンプリング信号YH中
の低域側の信号YHL中にはこの高周波成分がないことか
ら、(7)式中にはノイズNのない信号のみで構成され
たことになる。 【0022】このように高域成分がないときにはキャリ
アバランスした高域側の成分YHHを使用し、高域成分が
あるときにはキャリアバランスした低域側の成分YHLを
使用するようにすれば、高周波成分による画質劣化を十
分に軽減できる。 【0023】 【実施例】続いて、この発明に係る撮像装置の一例を上
述した色フィルタを使用した場合につき、図面を参照し
て詳細に説明する。 【0024】図1はこの発明に係る撮像装置10の要部
の一例を示すものであって、これに使用される色フィル
タ1としては図5に示すようなモザイク状の色フィルタ
を使用した場合である。 【0025】図1において、端子12に供給された撮像
信号Siがサンプリングホールド回路14でサンプリン
グホールドされ、これがさらに遅延回路30で1水平走
査期間だけ遅延されたのち、撮像信号と、これに同時
化された遅延撮像信号とが上述した第1および第2のマ
トリックス回路16、20に供給される。同時化するの
は色フィルタ1からの色成分の全てを同時に使用してマ
トリックス演算する必要があるためである。 【0026】第1のマトリックス回路16は上述したよ
うにサンプリングキャリアによる高周波成分の影響を除
くため、無彩色画像撮像時にキャリアバランスを図るた
めであって、(1)式に示すようなマトリックス演算が
行なわれる。第1のマトリックス信号YHは図2Aに示
すような帯域を通過帯域とするローパスフィルタ32に
供給される。したがって、ローパスフィルタ32によっ
ては特に帯域制限を受けない。この第1のマトリックス
信号YHにあってその低域側の信号を便宜的にYHL、高
域側の信号をYHHとする。 【0027】第2のマトリックス回路20も上述した
(2)式を満たすようなマトリックス演算を行なうため
に設けられたものであって、図2Bに示すような帯域を
持つ第2のマトリックス信号YLが得られる。この第2
のマトリックス信号YLにあってその低域側の信号を便
宜的にYLLとし、高域側の信号をYLHとする。 【0028】第1と第2のマトリックス信号YH,YLは
ゲインコントロールアンプ36に供給され、その出力S
xはさらに図2Cに示すような帯域のローパスフィルタ
42に供給されて所定の帯域制限を受ける。このローパ
スフィルタ出力Syは合成器34で第1のマトリックス
信号YHと同相加算されてその端子より加算出力Szが
得られる。 【0029】上述したゲインコントロールアンプ36で
は、次のような演算とゲインのコントロールが行なわれ
る。ここに、Aはゲインである。 Sx=A(YL−YH) =A(YLL+YLH)−A(YHL+YHH) =A(YLL−YHL)+A(YLH−YHH)・・・(3) これがローパスフィルタ42でその低域成分のみ抽出さ
れるから、ローパスフィルタ出力Syは、 Sy=A(YLL−YHL)・・・(4) これにローパスフィルタ32を通過したその帯域があま
り制限されていない出力、つまり第1のマトリックス信
号YHと合成器34で加算される結果、その加算出力S
zは、 Sz=(YHL+YHH)+A(YLL−YHL) =YHH+(1−A)YHL+A・YLL・・・(5) となる。 【0030】ゲインAは高域成分が強いときには、A=
0で、高域成分がないときには、A=1となり、その中
間のときには、0〈A〈1の範囲内のゲインに制御され
る。その結果、高域成分がないときには、 Sz=YLL+YHH・・・(6) となる(図2D参照)。 【0031】(1)式の条件によってYHHにはサンプリ
ングキャリアによる高周波成分がなく、またYLL中には
もともとこの高周波成分が存在しないので、(6)式の
加算出力Szを撮像信号として利用する場合には高域特
性を確保しつつ高周波成分による画質の劣化を防ぐこと
ができる。 【0032】一方、高域成分が強いときには、A=0と
なるから、この場合には(5)式より、 Sz=YHL+YHH・・・(7) となる。 【0033】高域成分が強いときには第2のサンプリン
グ信号YL中の特に低域側の信号YLLにはその高周波成
分が存在している。しかし、第1のサンプリング信号Y
H中の低域側の信号YHL中にはこの高周波成分がないこ
とから、(7)式によって表わされる加算出力Szはノ
イズNのない信号のみで構成されたことになる。そのた
め、(7)式の加算出力Szを撮像信号として利用する
場合にはノイズNのない信号を用いることができるか
ら、高域特性を確保しつつ高周波成分による画質の劣化
を改善できる。 【0034】このように高域成分がないときにはキャリ
アバランスした高域側の成分YHHを使用し、高域成分が
あるときにはキャリアバランスした低域側の成分YHLを
使用するようにすれば、何れの場合にも高周波成分によ
る画質劣化を十分に軽減できる。そして、高域成分が中
間レベルであるときにはゲインAが徐々に制御されるの
で、(6)式と(7)式との間の成分構成が非常にスム
ーズとなる。 【0035】このようなゲインAの制御を実現するため
には、高域成分をなんらかの形で検出しなければならな
い。検出すべきこの高域成分には上述した高周波成分が
存在しないことが肝心である。それは、高周波成分が存
在するとそれだけ本来の高域成分を正確に検出できなく
なるからである。そして、その分光特性が第2のサンプ
リング信号YLと同じである必要がある。そうでない
と、入力した高域成分のレベルを正しく検出できないか
らである。 【0036】このようなことを総合的に判断すると、高
域成分の検出としては緑成分Gを利用するのが最適であ
る。それは、図3に示すようにG成分のキャリアはサン
プリングキャリアfSの1/2でそのキャリアが相殺さ
れるから、高域成分には高周波成分がいないし、Gの分
光特性は第2のサンプリング信号のそれとほぼ同じであ
るからである。 【0037】そのため、図1に示すようにG用マトリッ
クス回路38が設けられて撮像信号と遅延撮像信号と
からG成分がマトリックス演算され、図4に示すような
周波数帯域のマトリックス出力がゲインコントロール回
路40に供給されて、これより得られるゲインコントロ
ール信号によって上述したようなゲインのコントロール
が行なわれる。 【0038】G用のマトリックス回路38とゲインコン
トロール回路40を設ける代わり、例えばG成分を用い
た水平アパーチャーコントロール回路を用意し、これよ
り図4に示す帯域が増強された高域信号を検出し、この
高域信号の絶対値に基づいてゲインコントロールアンプ
36を制御するようにしてもよい。 【0039】なお、この発明に適用できる色フィルタと
しては、図5の例に限られるものではない。 【0040】 【発明の効果】以上のように、この発明に係る撮像装置
によれば、原撮像信号とその所定の遅延信号を入力する
と共に当該原撮像信号の高域成分側に折り返されたキャ
リア成分を相殺し、当該原撮像信号の高域成分を出力す
る高域成分形成用フィルタと、原撮像信号とその所定の
遅延信号を入力すると共に当該原撮像信号の低域成分を
視感特性に合致するように輝度レベル関係をもって出力
する低域成分形成用フィルタとの両出力の差を増幅する
ゲインコントロールアンプを備え、この原撮像信号とそ
の所定の遅延信号を入力して当該原撮像信号から高域成
分を検出する回路によって、ゲインコントロールアンプ
のゲインを制御するようになされる。 【0041】この構成によって、原撮像信号に高域成分
が含まない場合にはキャリアバランスした高域側の成分
YHHを使用することができ、この原撮像信号に高域成分
が含まれる場合には、キャリアバランスした低域側の成
分YHLを使用することがきる。従って、高周波成分によ
る画質劣化を大幅に改善できる。そして、高域成分が中
間レベルであるときにはゲインコントロールアンプの
インAが徐々に制御されるので、不自然な高域補償とは
ならないなどの実益を有する。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明に係る撮像装置の一例を示す系統図で
ある。 【図2】その動作説明に供する波形図である。 【図3】G成分におけるキャリア成分の関係を示す図で
ある。 【図4】高域検出のための周波数特性図である。 【図5】色フィルタの一例を示す構成図である。 【図6】撮像信号の周波数特性を示す図である。 【図7】サンプリングキャリアの関係を示す図である。 【図8】サンプリングキャリアの関係を示す図である。 【図9】従来の撮像装置の一例を示す系統図である。 【図10】撮像信号の周波数特性を示す図である。 【符号の説明】 1 色フィルタ 10 撮像装置 16 高域成分形成用のマトリックス回路 18 バンドパスフィルタ 20 低域成分形成用のマトリックス回路 22,32,42 ローパスフィルタ 30 遅延回路 36 ゲインコントロールアンプ 38 G用マトリックス回路 40 ゲインコントロール回路

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 原画像の撮像に関して所定の色フィルタ
    を使用して得た原撮像信号を処理する撮像装置におい
    て、 所定の走査期間だけ原撮像信号を遅延する遅延回路と、 前記遅延回路の出力と前記原撮像信号とを入力すると共
    に当該原撮像信号の高域成分側に折り返されたキャリア
    成分を相殺し、当該原撮像信号の高域成分を出力する高
    域成分形成用フィルタと、 前記遅延回路の出力と前記原撮像信号とを入力すると共
    に当該原撮像信号の低域成分を視感特性に合致するよう
    に輝度レベル関係をもって出力する低域成分形成用フィ
    ルタと、 前記高域成分形成用フィルタ及び低域成分形成用フィル
    タの両出力の差を増幅するゲインコントロールアンプ
    と、 前記遅延回路の出力と前記原撮像信号とを入力する共に
    前記ゲインコントロールアンプのゲインを制御するため
    に前記原撮像信号から高域成分を検出する回路と、 前記ゲインコントロールアンプの出力のうちの低域成分
    と前記高域成分形成用フィルタの出力のうちの低域成分
    とを合成する合成器とを備え、 前記高域成分を検出する回路は、 前記原撮像信号の高域成分が大きいときは前記ゲインコ
    ントロールアンプのゲインを0に近づけるように前記ゲ
    インコントロールアンプを制御する ことを特徴とする撮
    像装置。
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