JP3442948B2 - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JP3442948B2
JP3442948B2 JP32843396A JP32843396A JP3442948B2 JP 3442948 B2 JP3442948 B2 JP 3442948B2 JP 32843396 A JP32843396 A JP 32843396A JP 32843396 A JP32843396 A JP 32843396A JP 3442948 B2 JP3442948 B2 JP 3442948B2
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示パネル用
ガラス基板、半導体ウエハ、半導体製造用のマスク基板
等の基板に、密閉空間内において所定の処理を施す基板
処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の基板処理装置の一つとして、例え
ば特開平7−283108号公報にスピンコータなどの
塗布装置によって基板の上面に塗布された塗布液を減圧
乾燥する減圧乾燥装置が開示されている。
【0003】この減圧乾燥装置は、ケース本体と、ケー
ス本体に設けられ、その上面に塗布装置によって塗布液
が塗布された基板の下面に当接して基板を水平に支持す
る複数の支持ピンと、ケース本体に対して昇降自在な蓋
と、ケース本体および蓋によって形成される密閉空間内
の雰囲気を排気する真空ポンプなどに接続された排気配
管と、排気配管の途中に設けられた切替弁を介して、密
閉空間内にガス供給源からガスを供給する供給配管とを
有している。
【0004】上述の減圧乾燥装置を用いて基板の上面に
塗布された塗布液を乾燥させる手順は、まず、蓋を下降
させて、ケース本体および蓋によって支持ピン上に支持
された基板の周囲に密閉空間を形成した後、密閉空間内
の雰囲気を排気配管から排気することにより、密閉空間
内を減圧状態とし、基板に塗布された塗布液を乾燥させ
る。そして、切替弁を切り替えて、供給配管から密閉空
間へガスを供給し、減圧状態を解除した後、蓋を上昇さ
せて、搬送ロボットによって基板を支持ピン上から搬出
するというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
減圧乾燥装置では、蓋の開閉動作に長時間を要するの
で、基板を支持して減圧乾燥する処理時間が長くなり、
基板と支持ピンとの温度差により生じる基板上の温度の
ばらつきが塗布液の乾燥に影響を及ぼし、基板の上面に
塗布された塗布液の乾燥むらが生じるという問題があ
る。この乾燥むらは、例えば、基板が液晶表示器用の場
合においては、液晶表示器により表示される画像の画像
むらの原因となる。
【0006】上述の乾燥むらの発生は、前記処理時間を
短縮し、前記温度差による影響を抑制することにより防
止できる。ここで、前記処理時間とは、搬送ロボットに
より基板が支持ピン上に載置されてから、蓋の下降が完
了するまでの下降時間と、支持ピン上の基板が減圧乾燥
される乾燥処理時間と、乾燥処理時間経過後、蓋の上昇
開始から、基板が支持ピン上から搬送ロボットによって
搬出されるまでの上昇時間との合計時間である。したが
って、処理時間を短縮するためには、前述の下降時間、
乾燥処理時間、上昇時間をそれぞれ短縮すればよいが、
乾燥処理時間は、塗布液を充分に乾燥させるために、所
定時間より短縮させることができない。そこで、蓋の昇
降速度を増大させて、蓋の下降時間および上昇時間を短
縮することが考えられるが、昇降速度を所定速度以上に
増大させると、蓋の移動によりケース本体上のパーティ
クルが巻き上げられ、基板に付着するという問題が生
じ、蓋の下降速度を増大させると、蓋がケース本体に当
接する際の速度が大きくなり、蓋とケース本体との接触
箇所が磨耗する度合いが大きくなるという問題が生じ
る。
【0007】そこで、本発明は前記問題点に鑑み、蓋ま
たはケース本体の移動によるパーティクルの巻上げ、お
よびケース本体および蓋の接触箇所の磨耗を防止しつ
つ、基板の受入れから搬出までの時間を短縮可能な基板
処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の技術的手段は、密閉空間内で基板に所定の処理を施す
基板処理装置において、相対的に開閉可能に設けられ、
互いに当接して閉じた状態で前記密閉空間を形成するケ
ース本体および蓋と、前記ケース本体に設けられ、前記
密閉空間内にて基板を支持する支持部材と、前記蓋およ
びケース本体の少なくとも一方を往復移動させ、前記
ース本体と前記蓋とを互いに開閉させるエアシリンダ
と、前記エアシリンダに対する空気の供給および排出を
行う空気供給部と、前記空気供給部を制御する制御部
と、を備え、前記制御部は、前記空気供給部を制御して
前記エアシリンダから排出される空気の流速を変化させ
ることにより、前記シリンダにより前記ケース本体と
蓋とが互いに近接して閉じる方向に移動される際の近
接速度を前記ケース本体と前記蓋との間の距離の減少に
応じて遅くし、前記ケース本体と前記蓋とが互いに離反
して開く方向に移動される際の離反速度を前記距離の増
大に応じて速くすることを特徴とする。また、前記目的
を達成するための技術的手段は、密閉空間内で基板に所
定の処理を施す基板処理装置において、相対的に開閉可
能に設けられ、互いに当接して閉じた状態で前記密閉空
間を形成するケース本体および蓋と、前記ケース本体に
設けられ、前記密閉空間内にて基板を支持する支持部材
と、前記蓋およびケース本体の少なくとも一方を往復移
動させ、前記ケース本体と前記蓋とを互いに開閉させる
エアシリンダと、前記エアシリンダに対する空気の供給
および排出を行う空気供給部と、前記空気供給部を制御
する制御部と、を備え、前記制御部は、前記空気供給部
を制御して前記エアシリンダから排出される空気の流速
を変化させることにより、前記シリンダにより前記ケー
ス本体と前記蓋とが互いに近接して閉じる方向に移動さ
れる際の近接速度を前記ケース本体と前記蓋との間の距
離の減少に応じて低速、高速、低速の順に段階的に変化
させるとともに、前記ケース本体と前記蓋とが互いに離
反して開く方向に移動される際の離反速度を前記距離の
増大に応じて低速、高速、低速の順に段階的に変化させ
ることを特徴とする。さらに、好ましくは、前記基板処
理装置は、前記エアシリンダに設けられ、前記エアシリ
ンダに設けられるピストンの位置を検出するセンサをさ
らに備え、前 記制御部は、前記センサによる前記ピスト
ンの位置の検出結果に基づいて前記空気供給部を制御す
るのがよい。また、前記目的を達成するための技術的手
段は、密閉空間内で基板に所定の処理を施す基板処理装
置において、相対的に開閉可能に設けられ、互いに当接
して閉じた状態で前記密閉空間を形成するケース本体お
よび蓋と、前記ケース本体に設けられ、前記密閉空間内
にて基板を支持する支持部材と、そのねじ軸が回転駆動
されることにより、前記蓋およびケース本体の少なくと
も一方を往復移動させ、前記ケース本体と前記蓋とを互
いに開閉させるボールねじと、前記ボールねじの前記ね
じ軸を回転駆動するモータと、前記モータを制御する制
御部と、を備え、前記制御部は、前記モータを制御する
ことにより、前記ボールねじにより前記ケース本体と前
記蓋とが互いに近接して閉じる方向に移動される際の近
接速度を前記ケース本体と前記蓋との間の距離の減少に
応じて遅くし、前記ケース本体と前記蓋とが互いに離反
して開く方向に移動される際の離反速度を前記距離の増
大に応じて速くすることを特徴とする。さらに、前記目
的を達成するための技術的手段は、密閉空間内で基板に
所定の処理を施す基板処理装置において、ケース本体
と、前記ケース本体に対して開閉可能に設けられ、前記
ケース本体に当接して閉じた状態で前記ケース本体と伴
って前記密閉空間を形成する蓋と、前記密閉空間内にて
基板を支持する支持部材と、前記蓋を昇降移動させて前
記蓋を開閉させる移動手段と、前記移動手段により前記
蓋が閉じる方向に移動される際の下降速度を前記ケース
本体と前記蓋との間の距離の減少に応じて遅くし、前記
蓋が開く方向に移動される際の上昇速度を前記距離の増
大に応じて速くする速度制御手段と、前記支持部材を昇
降移動させるエアシリンダと、前記エアシリンダに対す
る空気の供給および排出を行い、前記エアシリンダから
排出される空気の流速を変化させることにより、前記支
持部材の昇降速度を変化させる空気供給部と、を備える
ことを特徴とする。また、好ましくは、前記基板処理装
置は、前記エアシリンダに設けられ、前記エアシリンダ
に設けられるピストンの上限位置、下限位置、およびそ
の上限位置と下限位置との中間の位置を検出する第1な
いし第3のセンサをさらに備え、前記空気供給部は、前
記下限位置を検出する前記第2のセンサと前記中間の位
置を 検出する前記第3のセンサとの間に前記ピストンが
あるときの前記支持部材の前記昇降速度を、前記上限位
置を検出する前記第1のセンサと前記第3のセンサとの
間に前記ピストンがあるときの前記支持部材の前記昇降
速度よりも遅くするのがよい。
【0009】
【0010】なお、本発明における「密閉空間」には、
完全な密閉空間のみでなく、半密閉空間も含まれるもの
とする。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1実施形態の
基板処理装置1を示す正面図である。この基板処理装置
1は、スピンコータ等により上面にレジスト液が塗布さ
れた基板3の周囲の雰囲気を減圧してレジスト液を乾燥
させるための減圧乾燥装置であり、装置本体5上に設置
されるケース本体7と、ケース本体7に対して接離可能
に装置本体5により支持された蓋9とにより形成される
密閉空間内の雰囲気を、装置本体5内に備えられた真空
ポンプ11により排気し、密閉空間内を減圧し、基板3
の上面に塗布されたレジスト液を乾燥させるようになっ
ている。
【0012】ケース本体7の上面には、基板3の下面に
当接して基板3を水平な状態で支持する複数の支持ピン
13(支持部材)が突設されており、この支持ピン13
上に基板3が載置された状態で、蓋9をケース本体7に
装着すると、基板3の周囲の空間が外部と遮断されるよ
うになっている。また、ケース本体7の上面の蓋9と当
接する部分には、Oリング15が備えられている。
【0013】蓋9は、装置本体5に昇降(開閉)可能に
取付けられた支持フレーム17に固定されている。ま
た、装置本体5には蓋9を昇降移動させるエアシリンダ
19(移動手段)が固定されており、このエアシリンダ
19が、蓋9および支持フレーム17全体を昇降移動さ
せるようになっている。
【0014】装置本体5内には、前述の真空ポンプ11
の他に、減圧状態を解除するために密閉空間内に所定の
ガスを供給するガス供給部21と、エアシリンダ19に
圧縮空気を供給し、エアシリンダ19を駆動する空気供
給部23とが備えられている。真空ポンプ11が接続さ
れる排気配管と、ガス供給部21が接続される供給配管
とは、密閉空間内の雰囲気の排気および密閉空間内にガ
スを供給するための配管25に切替弁(図示せず)を介
して接続されている。そして、配管25は、ケース本体
7に設けられる排気および給気のための孔部27に気密
に連通している。
【0015】図2は、空気供給部23およびエアシリン
ダ19の構成を示す図である。空気供給部23は、エア
シリンダ19に圧縮空気を供給するポンプ部31と、こ
のポンプ部31からエアシリンダ19の上側の給排気孔
19aに至る配管33に並列状態で介在する第1および
第2流速制御部35,37と、ポンプ部31からエアシ
リンダ19の下側の給排気孔19bに至る配管39に並
列状態で介在する第3および第4流速制御部41,43
と、第1ないし第4流速制御部35,37,41,43
毎に設けられる4個の電磁弁45aないし45dと、エ
アシリンダ19に設けられたセンサ47,49,51
(後述)からの信号に基づいて、電磁弁45aないし4
5dを制御する制御部53とを備えて構成される。ここ
で、空気供給部23とセンサ47,49,51とが、後
述するように蓋9の移動速度を制御する速度制御手段と
しての機能を有している。
【0016】第1ないし第4の各流速制御部35,3
7,41,43は、図3に示されるように、逆止弁55
と絞り57とが並列に接続されて構成されている。逆止
弁55は、ポンプ部31側からエアシリンダ19側への
空気は通過させるが、反対にエアシリンダ19側からポ
ンプ部31側への空気は遮断するようになっている。し
たがって、空気が各流速制御部35,37,41,43
をエアシリンダ19側に向けて通過する際には、空気は
絞り57による影響を殆ど受けることなく流速制御部3
5,37,41,43を通過し、反対に空気が各流速制
御部35,37,41,43をポンプ部31側へ通過す
る際には、絞り57により空気の流速が低下されるよう
になっている。また、第1流速制御部35の絞り57と
第2流速制御部37の絞り57とは、空気の流速を低下
させる度合いが異なっており、同様に第3流速制御部4
1の絞り57と第4流速制御部43の絞り57とは、空
気の流速を低下させる度合いが異なっている。
【0017】このため、配管33を介してエアシリンダ
19に一定出力で圧縮空気を供給し、蓋9を下降させて
いる状態において、電磁弁45c,45dを制御して、
エアシリンダ19から排気される空気を第3流速制御部
41を通過させている状態から第4流速制御部43を通
過させている状態に、或いは、第4流速制御部43を通
過させている状態から第3流速制御部41を通過させて
いる状態に切り替えると、これに応じて蓋9の下降速度
が変化するようになっている。また、同様に、配管39
を介してエアシリンダ19に一定出力で圧縮空気を供給
し、蓋9を上昇させている状態において、電磁弁45
a,45bを制御して、エアシリンダ19から排気され
る空気を第1流速制御部35を通過させている状態から
第2流速制御部37を通過させている状態に、或いは、
第2流速制御部37を通過させている状態から第1流速
制御部35を通過させている状態に切り替えると、これ
に応じて蓋9の上昇速度が変化するようになっている。
【0018】ここでは、第1および第3流速制御部3
5,41の絞り57よりも第2および第4流速制御部3
7,43の絞り57の方が、空気の流速を低下させる度
合いが大きくなるように設定されているので、エアシリ
ンダ19から排気される空気が、第1、第3流速制御部
35,41を通過している状態の方が、第2、第4流速
制御部37,43を通過している状態よりも蓋9の移動
速度が速くなるようになっている。
【0019】エアシリンダ19のシリンダ部19cの側
壁には、シリンダ部19c内を上下に移動するピストン
19dに備えられた永久磁石等の磁気を発する磁気発生
手段59が発する磁気を検知する3個のセンサ47,4
9,51が備えられており、磁気発生手段59が発する
磁気をセンサ47,49,51で検知することにより、
シリンダ部19c内におけるピストン19dの位置、即
ち、ケース本体7と蓋9との間の距離が検出されるよう
になっている。ここで、センサ47は、シリンダ部19
c内におけるピストン19dの上限位置A1に対応する
位置に備えられており、センサ49は、シリンダ部19
c内におけるピストン19dの下限位置A2に対応する
位置に備えられており、センサ51は、上限位置A1と
下限位置A2との間の中間位置A3、ここでは上限位置
A1と下限位置A2との中心位置に備えられている。
【0020】配管33および39の流速制御部35,3
7,41,43のポンプ部31側に挿入される電磁弁4
5a,45bおよび45c,45dは、配管33,39
が接続される2つの接続口と、エアシリンダ19からの
空気を外部に排気するための排気口とを有しており、2
つの接続口間を連通させて配管33,39をポンプ部3
1側とエアシリンダ19側との間で連通させる第1の状
態と、ポンプ部31側の接続口を閉鎖してエアシリンダ
19側の接続口と排気口とを連通させ、配管33,39
をエアシリンダ19側から排気口を介して外部に開放す
る第2の状態と、2つの接続口間、および各接続口と排
気口との間を遮断する第3の状態とを有している。この
ような電磁弁45a,45b,45c,45dは、制御
部53からの信号によってその状態が第1ないし第3の
状態間で切り替わるようになっている。
【0021】次に、蓋9の開閉動作について説明する。
蓋9が閉じられる際には、制御部53により、電磁弁4
5a,45bのうちの少なくともいずれか一方が第3の
状態から第1の状態に切り替えられ、電磁弁45dが第
3の状態のままで、電磁弁45cが第3の状態から第2
の状態に切り替えられた状態で、配管33を介してポン
プ部31よるエアシリンダ19への圧縮空気の供給が開
始される。このように圧縮空気が供給されると、エアシ
リンダ19から排気される空気は、第3流速制御部41
を通過して、電磁弁45cから放出されので、ピストン
19dがシリンダ部19c内を第1速度で上限位置A1
から下方に進み、これに伴って蓋9がケース本体7に向
けて第1速度で下降する。そして、ピストン19dが中
間位置A3に到達すると、制御部53により、電磁弁4
5cが第2の状態から第3の状態に切り替えられて電磁
弁45dが第3の状態から第2の状態に切り替えられ、
エアシリンダ19から排気される空気が第4流速制御部
43を通過して電磁弁45dから外部に放出されるよう
になり、ピストン19dの下方への移動速度が低下し、
これに伴って蓋9が前記第1速度よりも遅い第2速度で
降下するようになる。さらに、ピストン19dが下方に
進み、下限位置A2に到達し、蓋9がケース本体7に当
接して蓋9が閉じられると、制御部53により全ての電
磁弁45a,45b,45c,45dが第3の状態に切
り替えられ、蓋9の閉じ動作が完了する。
【0022】蓋9を開かせる際には、制御部53によ
り、電磁弁45c,45dのうちの少なくともいずれか
一方が第3の状態から第1の状態に切り替えられ、電磁
弁45aが第3の状態のままで、電磁弁45bが第3の
状態から第2の状態に切り替えられた状態で、配管39
を介してポンプ部31よるエアシリンダ19への圧縮空
気の供給が開始される。このように圧縮空気が供給され
ると、エアシリンダ19から排気される空気は、第2流
速制御部37を通過して電磁弁45bを介して外部に放
出されので、ピストン19dがシリンダ部19c内を第
3速度で下限位置A2から上方に進み、これに伴って蓋
9がケース本体7から遠ざかるように第3速度で上昇す
る。そして、ピストン19dが中間位置A3に到達する
と、制御部53により、電磁弁45bが第2の状態から
第3の状態に切り替えられて電磁弁45aが第3の状態
から第2の状態に切り替えられ、エアシリンダ19から
排気される空気が第1流速制御部35を通過して電磁弁
45aから外部に放出されるようになり、ピストン19
dの上方への移動速度が速くなり、これに伴って蓋9が
前記第3速度よりも速い第4速度で上昇するようにな
る。ピストン19dがさらに上方に進み、上限位置A1
に到達し、蓋9が完全に開かれると、制御部53により
全ての電磁弁45a,45b,45c,45dが第3の
状態に切り替えられ、蓋9の開き動作が完了する。
【0023】蓋9が下降する際の前記第2速度は、蓋9
とケース本体7との当接により生じる蓋9とケース本体
7との接触箇所、例えばOリング15等の磨耗、および
衝撃の大きさが許容限度内にある上限の速度に設定され
ており、蓋9が上昇する際の前記第3速度は、蓋9がケ
ース本体7から離反する際に蓋9が周囲のパーティクル
を巻き上げない上限の速度に設定されている。この第2
速度と第3速度は同一速度でもよいし、異なる速度でも
よい。また、前記第1速度と第4速度とは、同一速度で
もよいし、異なる速度でもよい。
【0024】この装置を用いた基板3の乾燥処理の手順
を説明すると、上面にレジスト液が塗布された基板3が
搬送ロボット等により支持ピン13上に載置されると、
上述のようにして蓋9が下降され、蓋9が閉じられ、蓋
9およびケース本体7とにより基板3の周囲に密閉空間
が形成される。このように蓋9が閉じられると、真空ポ
ンプ11により密閉空間内が減圧され、所定時間が経過
するまで、即ち基板3に塗布されたレジスト液が完全に
乾燥するまでこのままの状態が保たれ、前記所定時間が
経過すると、配管25に接続された前述の切替弁が真空
ポンプ11側からガス供給部21側に切替えられ、減圧
されている密閉空間内にガス供給部21によりガスが供
給され、密閉空間内の減圧状態が解除された後、上述の
ようにして蓋9が上昇され、蓋9が開かれる。蓋9が開
かれると、支持ピン13上に載置された基板3が搬送ロ
ボット等により搬出される。
【0025】以上のように、本実施形態によれば、蓋9
の開閉時、蓋9がケース本体7から充分に離れていると
き、即ちピストン19dが上限位置A1と中間位置A2
との間にあるときには、蓋9が速度の速い第1または第
4速度で移動され、蓋9がケース本体7の比較的近傍に
位置しているときには、即ちピストン19dが中間位置
A3と下限位置A2との間にあるときには、蓋9の速度
の遅い第2または第3速度で移動されるようになってい
るので、蓋9とケース本体7との接触箇所の磨耗、およ
び蓋9によるパーティクルの巻上げを防止しつつ、蓋9
の開閉に要する時間を短縮することができ、その結果基
板3の減圧乾燥の処理時間を短縮することができる。処
理時間を短縮することによって、基板と支持ピンとの温
度差がレジスト液の乾燥に与える影響を抑制するするこ
とができ、レジスト液の乾燥むらが生じるのを防止する
ことができる。
【0026】なお、本実施例では、センサ51の設置位
置をシリンダ部19c内におけるピストン19dの上限
位置A1と下限位置A2との間の中心に設定したが、前
記設置位置を上限位置A1と下限位置A2との間の中心
よりも下方に設定して、蓋9の開閉に要する時間のさら
に短縮するようにしてもよい。
【0027】図4は、本発明の第2実施形態の基板処理
装置に備えられるエアシリンダ61、およびエアシリン
ダ61に圧縮空気を供給する空気供給部63の構成を示
す図である。本実施形態の基板処理装置は、前述の第1
実施形態の基板処理装置1と同様に基板の減圧乾燥を行
う減圧乾燥装置であり、第1実施形態の基板処理装置1
と対応する部分には同一の参照符号を付して説明を省略
する。
【0028】本実施形態の基板処理装置のエアシリンダ
61の側壁部には、ピストン19dの上限位置A1に対
応したセンサ47、およびピストン19dの下限位置A
2に対応したセンサ49の他に、上限位置A1と下限位
置A2との間の2箇所に設定されるピストン19dの中
間位置A4,A5にそれぞれ対応した2個のセンサ6
5,67が設けられており、蓋9の開閉時、空気供給部
63が、センサ47,49,65,67を通じてピスト
ン19dの位置を検出し、これに基づいて前述の空気供
給部23と同様にしてエアシリンダ61から排出される
空気の流速を調節することにより、蓋9の移動速度が、
各センサ47,49,65,67間毎に変化されるよう
になっている。
【0029】本実施形態では、ピストン19dが上側の
中間位置A4と下側の中間位置A5との間にあるとき、
即ち、蓋9が、蓋9が開かれた状態にあるときの蓋9の
上限位置と、蓋9が閉じられた状態にあるときの蓋9の
下限位置とからそれぞれ所定の距離だけ離間した中間領
域にあるときには、蓋9の開閉に要する時間の短縮を図
るため、蓋9が高速で移動するようにしてある。ピスト
ン19dが上限位置A1と上側の中間位置A4との間に
あるときの蓋9の移動速度と、ピストン19dが下側の
中間位置A5と下限位置A2との間にあるときの蓋9の
移動速度は、蓋9とケース本体7との接触箇所の磨耗防
止、パーティクルの巻上げ防止、および蓋9の移動開始
時に蓋9を支持する支持フレーム17等に過大な負担が
掛かるのを防止するために、ピストン19dが中間位置
A4と中間位置A5との間にあるときの移動速度よりも
遅く設定してある。
【0030】これによって、蓋9が閉じられる際には、
蓋9の下降速度が低速、高速、低速の順に変化し、蓋9
が開かれる際には、蓋9の上昇速度が低速、高速、低速
の順に変化するようになっている。
【0031】以上のように第2実施形態によっても、蓋
9とケース本体7との接触箇所の磨耗、および蓋9によ
るパーティクルの巻上げを防止しつつ、蓋9の開閉に要
する時間を短縮し、減圧乾燥の処理時間を短縮すること
ができ、これによって、レジスト液の乾燥むらが生じる
のを防止することができるという第1実施形態と同様な
効果を奏すると共に、蓋9を閉じる際の蓋9の下降開始
時、蓋9を開ける際の蓋9の上昇停止時に蓋9を支持す
る支持フレーム17等への負担や衝撃を軽減することが
できる。
【0032】図5は本発明の第3実施形態の基板処理装
置1aの背面図であり、図6は図5のVI−VI線断面図で
ある。この基板処理装置1aは、第1実施形態の基板処
理装置1と同様に減圧乾燥装置であり、基板処理装置1
と対応する部分には、同一の参照符号を付して説明を省
略する。
【0033】この基板処理装置1aでは、モータ71で
ボールねじ73のねじ軸73aを正逆転させ蓋9を開閉
駆動するようにしている。モータ71によりボールねじ
73ねじ軸73aが回転駆動されると、蓋9を支持す
る支持フレーム17に固定されたナット体73bがモー
タ71の回転方向に応じてねじ軸73a上を上下方向に
移動し、これによって蓋9が昇降移動するようになって
いる。
【0034】モータ71は、制御部74により制御さ
れ、蓋9の開閉時、所定の回転数だけ正逆転すると自動
的に停止するようになっている。制御部74には、蓋9
の昇降速度を変化させるための速度制御部75(速度制
御手段)が備えられており、蓋9の開閉時、蓋9の昇降
速度がその昇降変位に応じて変化されるようになってい
る。
【0035】速度制御部75による蓋9の速度制御は、
蓋9の閉じ動作の際には、蓋9がケース本体7に近づく
のにしたがって連続的に蓋9の下降速度が遅くなるよう
に、蓋9の開き動作の際には、蓋9がケース本体7から
離れるのにしたがって連続的に蓋9の移動速度が速くな
るように行われるようになっている。なお、蓋9がケー
ス本体7に当接する際の蓋9の下降速度は、蓋9とケー
ス本体7との接触箇所の磨耗等が許容範囲内にある上限
の速度に設定されており、蓋9がケース本体7から離反
する際の蓋9の上昇速度は、蓋9がパーティクルを巻上
げない上限の速度に設定されている。
【0036】ここで、図6中、77は配管25に接続さ
れる切替弁であり、79は切替弁77と真空ポンプ11
との間に接続される排気配管であり、81は切替弁77
とガス供給部21との間に接続される供給配管であり、
83は支持フレーム17を昇降可能に支持するガイドで
ある。
【0037】したがって、本実施形態によれば、蓋9と
ケース本体7との接触箇所の磨耗、および蓋9によるパ
ーティクルの巻上げを防止しつつ、蓋9の開閉に要する
時間を短縮し、減圧乾燥の処理時間を短縮することがで
き、これによって、レジスト液の乾燥むらが生じるのを
防止することができるという第1実施形態と同様な効果
を奏すると共に、蓋9の移動速度が連続的に変化される
ので、蓋9を支持する支持フレーム17等への負担や衝
撃を軽減することができる。
【0038】なお、本実施例では、蓋9の位置を検出す
るためのセンサを用いずに蓋9の移動速度を制御する構
成としたが、蓋9のケース本体7に対する位置を検出す
る磁気センサ等のセンサを設け、このセンサからの信号
に基づいてモータ71の回転速度を制御し、蓋9の移動
速度を制御するようにしてもよい。
【0039】図7は、本発明の第4実施形態の基板処理
装置1bを示す側面図であり、図示の便宜上装置本体5
の外壁等を取り除いている。本実施形態の基板処理装置
1bは、上述の第1および第3実施形態の基板処理装置
1,1aと同様に減圧乾燥装置であり、基板処理装置
1,1aと対応する部分には同一の参照符号を付して説
明を省略する。
【0040】この基板処理装置1bでは、蓋9の昇降速
度が上述の第1実施形態の基板処理装置1と同様にして
変化されるようになっていると共に、基板3を支持する
複数の支持ピン91がエアシリンダ93により昇降移動
されるようになっている。
【0041】各支持ピン91は、ケース本体7の複数箇
所に設けられた貫通孔95を介してその先端部がケース
本体7の上面から突出した状態で、基端部がフレーム9
7に固定されており、エアシリンダ93がフレーム97
を昇降移動させることにより、支持ピン91の基板3を
支持する先端部のケース本体7上面からの突出高さが変
化するようになっている。
【0042】このように昇降移動可能に設けられる支持
ピン91は、支持ピン91上への基板3の載置が行われ
る際、および支持ピン91上からの基板3の搬出が行わ
れる際には、基板3の載置および搬出が容易なように突
出高さが大きくなるように、フレーム97が上昇された
状態にあり、蓋9がケース本体7に装着される際には、
密閉空間の容量を小さくして速やかに減圧が行われるよ
うにするために、突出高さが小さくなるようにフレーム
97が下降された状態にある。
【0043】エアシリンダ93の側壁部には、フレーム
97を駆動するピストン93aの上限位置、下限位置を
検出するセンサ101,103の他に、前記上限位置と
下限位置との中間、例えば上限位置と下限位置との中心
にピストン93aが到達したことを検出するセンサ10
5が設けられている。このようなエアシリンダ93は、
空気供給部107から供給される圧縮空気により駆動さ
れるようになっており、この空気供給部107が、セン
サ101,103,105からの信号に基づいて、エア
シリンダ93から排気される空気の流速を上述の第1実
施形態の場合と同様にして制御することにより、支持ピ
ン91の昇降速度が変化されるようになっている。ここ
で、各センサ101,103,105は、磁気センサで
あり、ピストン91aに設置された磁気発生手段が発す
る磁気を検出することにより、ピントン91aが各セン
サ101,103,105に対向する位置に到達したこ
とを検出するようになっている。
【0044】具体的には、支持ピン91の昇降速度は、
エアシリンダ93のピストン91aがセンサ103とセ
ンサ105との間にあり、支持ピン91上に載置された
基板3がケース本体7上面と近接した位置にあるときに
は、基板93の昇降によるパーティクルの巻上げが生じ
ないような速度に設定されており、ピストン91aがセ
ンサ101とセンサ105との間にあり、支持ピン91
上に載置された基板3がケース本体7上面と充分に離れ
た位置にあるときには、支持ピン91の昇降動作が速や
かに完了するように、ピストン91aがセンサ103と
センサ105との間にあるときよりも速い速度に設定さ
れている。
【0045】したがって、本実施形態によれば、本実施
形態では、蓋9とケース本体7との接触箇所の磨耗、お
よび蓋9によるパーティクルの巻上げを防止しつつ、蓋
9の開閉に要する時間を短縮し、減圧乾燥の処理時間を
短縮することができ、これによって、レジスト液の乾燥
むらが生じるのを防止することができるという第1実施
形態と同様な効果を奏する一方、基板3が載置される支
持ピン91を昇降移動させることにより基板3の搬入お
よび搬出が容易になると共に、支持ピン91上に載置さ
れた基板3がケース本体7上面と近接した位置にあると
きには、基板93の昇降によるパーティクルの巻上げが
生じないような速度で支持ピン91が昇降され、支持ピ
ン91上に載置された基板3がケース本体7上面と充分
に離れた位置にあるときには、支持ピン91が高速で昇
降されるようになっているので、パーティクルの巻上げ
を生じることなく、かつ速やかに支持ピン91の昇降動
作を行うことができ、支持ピン91を昇降させることに
よる処理時間の増加を最小限に抑制することができる。
【0046】図8は、本発明の第5実施形態の基板処理
装置1cの構成を示す断面図である。本実施形態の基板
処理装置1cは、基板3にレジスト液を塗布するための
スピンコータであり、装置本体111の上面に回転可能
に備えられた回転台113(ケース本体)には、上方に
開口する基板収容部113aが設けられている。基板収
容部113aの開口部には、支持フレーム115により
昇降可能に支持された蓋117が装着されるようになっ
ている。この蓋117が基板収容部113aの開口部に
装着されると、基板収容部113a内が半密閉空間とな
るようになっている。
【0047】蓋117は、回転台113に装着された状
態で回転台113と一体になって回転するので、回転可
能に支持フレーム115によって支持されている。回転
台113の基板収容部113a内の底面には、基板3を
支持する複数の支持ピン1119と、基板3の四隅に係
合する対をなす4組の係合ピン121とが設けられてい
る。このように構成される回転台113は、モータ12
3により回転駆動される。
【0048】蓋117は、第1実施形態の基板処理装置
1のエアシリンダ19と同様な構成のエアシリンダ12
5により昇降移動されるようになっており、このエアシ
リンダ125は、上述の基板処理装置1の空気供給部2
3と同様な構成の空気供給部127により駆動されるよ
うになっている。本実施形態の基板処理装置1cのエア
シリンダ125および空気供給部127が、基板処理装
置1のエアシリンダ19および空気供給部23と対応す
る部分には、同一の参照符号を付して説明を省略する。
【0049】本実施形態でも蓋117の昇降速度が、蓋
117の昇降移動に伴って変化されるようになってい
る。即ち、蓋117を閉じる際には、エアシリンダ19
dのピストン19dがセンサ47の位置からセンサ51
の位置まで下降し、蓋117と回転台113との距離が
所定距離以下になると、蓋117の開閉を速やかに行う
ために高速度で下降させていた蓋117の下降速度が、
蓋117と回転台113との接触箇所の磨耗等が許容範
囲内にある上限の速度にまで減速される。蓋117を開
く際には、シリンダ19dがセンサ49の位置からセン
サ51の位置に到達し、蓋9と回転台113との間の距
離が所定距離以上になると、蓋117の上昇によりパー
ティクルの巻上げが生じない上限の速度で上昇させてい
た蓋117の上昇速度が、蓋117の開き動作が速やか
に行われるように加速される。
【0050】したがって、本実施形態によれば、蓋11
7と回転台113との接触箇所の磨耗、および蓋117
によるパーティクルの巻上げを防止しつつ、蓋117の
開閉に要する時間を短縮し、基板3の搬入から搬出まで
の処理時間を短縮することができる。
【0051】なお、上述の各実施形態では、基板処理装
置の具体的な例として減圧乾燥装置、スピンコータの例
を挙げたが、スピンスクラバ、HMDSオーブン等でも
よく、この他、基板に所定の処理を施すための密閉空間
(半密閉空間も含む)を形成するためのケース本体と蓋
とが互いに接離可能に設けられている構成であれば任意
の装置に本発明を適応することができる。
【0052】また、上述の各実施形態では、定位置にて
固定されたケース本体等に対して蓋が接離移動ようにな
っているが、反対に蓋に対してケース本体等が接離移動
するようにし、ケース本体等の移動速度を変化させるよ
うにしてもよい。
【0053】さらに、上述の各実施形態では、真空ポン
プ11、ガス供給部21、および空気供給部23,6
3,127内のポンプ部31が、基板処理装置1,1
a,1b,1c内に設けられているが、これらを装置内
に設けず、例えば、液晶表示パネルの製造工場などに工
場設備として設けた真空源(真空ポンプ)、ガス供給
源、圧空源(ポンプ)と基板処理装置1,1a,1b,
1cとを所定の配管でそれぞれ接続する構成としてもよ
い。
【0054】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、蓋とケ
ース本体とが互いに開閉するときの開閉速度が、蓋とケ
ース本体との間の距離に応じて増減するので、ケース本
体と蓋とが互いに近接する方向に移動される際には前記
距離の減少に応じて前記開閉速度が遅くなり、ケース本
体と蓋とが互いに離反する方向に移動される際には前記
距離の増大に応じて前記開閉速度が速くなることによっ
て、蓋またはケース本体の移動によるパーティクルの巻
上げ、およびケース本体および蓋の接触箇所の磨耗を防
止しつつ、基板の受入れから搬出までの時間を短縮する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の基板処理装置の側面図
である。
【図2】図1の基板処理装置に備えられるエアシリンダ
および空気供給部のブロック図である。
【図3】図2の空気供給部に備えられる第1ないし第4
流速制御部の構成を示す図である。
【図4】本発明の第2実施形態の基板処理装置に備えら
れるエアシリンダおよび空気供給部の構成を示す図であ
る。
【図5】本発明の第3実施形態の基板処理装置の背面図
である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】本発明の第4実施形態の基板処理装置の側面図
である。
【図8】本発明の第5実施形態の基板処理装置の断面図
である。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c 基板処理装置 3 基板 7 ケース本体 9 蓋 13 支持ピン 19 エアシリンダ 23 空気供給部 47,49,51 センサ 61 エアシリンダ 63 空気供給部 65,67 センサ 71 モータ 75 速度制御部 91 支持ピン 113 回転台 117 蓋 125 エアシリンダ 127 空気供給部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−323250(JP,A) 特開 平7−308624(JP,A) 特開 平7−283108(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05C 11/08 B05C 11/00 G03F 7/16 H01L 21/027

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉空間内で基板に所定の処理を施す基
    板処理装置において、 相対的に開閉可能に設けられ、互いに当接して閉じた状
    態で前記密閉空間を形成するケース本体および蓋と、 前記ケース本体に設けられ、前記密閉空間内にて基板を
    支持する支持部材と、 前記蓋およびケース本体の少なくとも一方を往復移動さ
    せ、前記ケース本体と前記蓋とを互いに開閉させるエア
    シリンダと、前記エアシリンダに対する空気の供給および排出を行う
    空気供給部と、 前記空気供給部を制御する制御部と、 を備え、 前記制御部は、 前記空気供給部を制御して前記エアシリンダから排出さ
    れる空気の流速を変化させることにより、 前記シリンダ
    により前記ケース本体と前記蓋とが互いに近接して閉じ
    る方向に移動される際の近接速度を前記ケース本体と前
    記蓋との間の距離の減少に応じて遅くし、前記ケース本
    体と前記蓋とが互いに離反して開く方向に移動される際
    の離反速度を前記距離の増大に応じて速くすることを特
    徴とする基板処理装置。
  2. 【請求項2】 密閉空間内で基板に所定の処理を施す基
    板処理装置において、 相対的に開閉可能に設けられ、互いに当接して閉じた状
    態で前記密閉空間を形成するケース本体および蓋と、 前記ケース本体に設けられ、前記密閉空間内にて基板を
    支持する支持部材と、 前記蓋およびケース本体の少なくとも一方を往復移動さ
    せ、前記ケース本体と前記蓋とを互いに開閉させるエア
    シリンダと、 前記エアシリンダに対する空気の供給および排出を行う
    空気供給部と、 前記空気供給部を制御する制御部と、 を備え、 前記制御部は、 前記空気供給部を制御して前記エアシリンダから排出さ
    れる空気の流速を変化させることにより、前記シリンダ
    により前記ケース本体と前記蓋とが互いに近接して閉じ
    る方向に移動される際の近接速度を前記ケース本体と前
    記蓋との間の距離の減少に応じて低速、高速、低速の順
    に段階的に変化させるとともに、前記ケース本体と前記
    蓋とが互いに離反して開く方向に移動される際の離反速
    度を前記距離の増大に応じて低速、高速、低速の順に段
    階的に変化させることを特徴とする基板処理装置。
  3. 【請求項3】 前記基板処理装置は、 前記エアシリンダに設けられ、前記エアシリンダに設け
    られるピストンの位置を検出するセンサをさらに備え、 前記制御部は、前記センサによる前記ピストンの位置の
    検出結果に基づいて前記空気供給部を制御することを特
    徴とする請求項1または2に記載の基板処理装置。
  4. 【請求項4】 密閉空間内で基板に所定の処理を施す基
    板処理装置において、 相対的に開閉可能に設けられ、互いに当接して閉じた状
    態で前記密閉空間を形成するケース本体および蓋と、 前記ケース本体に設けられ、前記密閉空間内にて基板を
    支持する支持部材と、 そのねじ軸が回転駆動されることにより、前記蓋および
    ケース本体の少なくとも一方を往復移動させ、前記ケー
    ス本体と前記蓋とを互いに開閉させるボールねじと、 前記ボールねじの前記ねじ軸を回転駆動するモータと、 前記モータを制御する制御部と、 を備え、 前記制御部は、 前記モータを制御することにより、前記ボールねじによ
    り前記ケース本体と前記蓋とが互いに近接して閉じる方
    向に移動される際の近接速度を前記ケース本体と前記蓋
    との間の距離の減少に応じて遅くし、前記ケース本体と
    前記蓋とが互いに離反して開く方向に移動される際の離
    反速度を前記距離の増大に応じて速くす ることを特徴と
    する基板処理装置。
  5. 【請求項5】 密閉空間内で基板に所定の処理を施す基
    板処理装置において、 ケース本体と、 前記ケース本体に対して開閉可能に設けられ、前記ケー
    ス本体に当接して閉じた状態で前記ケース本体と伴って
    前記密閉空間を形成する蓋と、 前記密閉空間内にて基板を支持する支持部材と、 前記蓋を昇降移動させて前記蓋を開閉させる移動手段
    と、 前記移動手段により前記蓋が閉じる方向に移動される際
    の下降速度を前記ケース本体と前記蓋との間の距離の減
    少に応じて遅くし、前記蓋が開く方向に移動される際の
    上昇速度を前記距離の増大に応じて速くする速度制御手
    段と、 前記支持部材を昇降移動させるエアシリンダと、 前記エアシリンダに対する空気の供給および排出を行
    い、前記エアシリンダから排出される空気の流速を変化
    させることにより、前記支持部材の昇降速度を変化させ
    る空気供給部と、 を備えることを特徴とする基板処理装置。
  6. 【請求項6】 前記基板処理装置は、 前記エアシリンダに設けられ、前記エアシリンダに設け
    られるピストンの上限位置、下限位置、およびその上限
    位置と下限位置との中間の位置を検出する第1ないし第
    3のセンサをさらに備え、 前記空気供給部は、 前記下限位置を検出する前記第2のセンサと前記中間の
    位置を検出する前記第3のセンサとの間に前記ピストン
    があるときの前記支持部材の前記昇降速度を、前記上限
    位置を検出する前記第1のセンサと前記第3のセンサと
    の間に前記ピストンがあるときの前記支持部材の前記昇
    降速度よりも遅くすることを特徴とする請求項5に記載
    の基板処理装置。
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