JP3441043B2 - 低融点金属中子の製造方法 - Google Patents

低融点金属中子の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチックを成
形する際に使用する低融点金属中子の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プラスチック製品においては、機能上や
部品の一体化のため、中空部やアンダーカット形状を持
つ場合がある。このような形状を持つプラスチック製品
の一体成形は一般的に困難で、成形に当たってはいろい
ろと工夫がなされている。その1つにロストコアを使う
方法がある。これは製品の中空箇所やアンダーカット部
分と同じ内部形状を持つ低融点合金の中子すなわちロス
トコアを作り、これをプラスチック成形用の金型内にセ
ットして中子の周囲にプラスチックを成形し、後にこの
ロストコアを溶出して所定形状の製品を得る方法であ
る。このロストコアはBi、Sn、Pbなどからなる合
金で鋳造によって作られる場合が多い。しかしながら大
きなプラスチック製品を作ろうとした場合には、ロスト
コアも大きくなって重量が非常に重くなり、ハンドリン
グしにくくなったり溶出に時間がかかったりする。
【0003】本出願人はこれを改善するため、特開平9
−38761号公報に開示したような低融点金属中子の
製造方法を開発した。該方法はロストコアを中空化して
重量を減らすことを要旨としており、より具体的には、
ヒータ内蔵のルーズピースを金型の天井部に嵌合挿入し
た状態で、保持炉内の低融点金属の溶湯をストークを介
して金型のキャビティに押し上げて鋳造を行なうと共
に、溶湯の充填状態を所定時間維持し、未凝固溶湯が中
央部に残っている状態で溶湯の押し上げ鋳造を解除する
と共に、ルーズピースを金型の天井部から抜き出して未
凝固溶湯を保持炉へ戻すようにしている。
【0004】しかし上記方法は、両端を開口した筒状の
ロストコアを鋳造するのには適しているが、一端のみが
開口した袋状の製品を鋳造する場合は、溶湯の凝固途中
で加圧を解除してもロストコア外周が凝固しているた
め、外部(金型の隙間など)からはストークの中になか
なか空気が入らず、未凝固の金属が保持炉内に戻りにく
く、戻るタイミングが一定しない。このため安定した中
空品にならないという問題があった。安定した中空品に
ならないと、ロストコアの肉厚が一定にならずにプラス
チックの成形時に成形圧力に耐えられずに変形したり、
成形後の溶出条件が一定にならず自動化が図りにくいと
いう問題が発生する。
【発明が解決しようとする課題】
【0005】本発明はこのような問題点に鑑みて成され
たものであり、一端のみが開口した袋状のロストコアを
鋳造する場合でも、安定した中空の製品が鋳造できる方
法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】上記の目的を達成するために本発明におけ
る低融点金属中子の製造方法は、保持炉内に貯溜される
低融点金属の溶湯を加圧してストーク中を上昇させ、該
ストーク上部に配置した金型のキャビティに該溶湯を充
填して成形を行なう低融点金属中子の製造方法であっ
て、上記金型のキャビティに充填された溶湯のうち該キ
ャビティ内壁面部の溶湯のみが凝固した時点で上記加圧
を停止すると同時に、上記金型を上昇させて該金型の湯
口と上記ストーク上端部との圧着を解除することによっ
て上記ストーク上部から該ストーク内へ気体を導入する
ことを特徴とする。また本発明における低融点金属中子
の製造方法は、上記金型のキャビティに充填された溶湯
のうち該キャビティ内壁面部の溶湯のみが凝固した時点
で上記加圧を停止すると同時に、上記保持炉を下降させ
て上記金型の湯口と上記ストーク上端部との圧着を解除
することによって上記ストーク上部から該ストーク内へ
気体を導入することを特徴とする。
【0007】
【実施例1】以下、図面に示す本発明の第1の実施例に
ついて説明する。図1は本発明に係る低融点金属中子の
製造方法を実施する低圧鋳造装置の要部縦断図である。
図において、1は密閉された保持炉であり、該保持炉1
内の溶融金属2は図示しない温度検出手段と制御機器に
よって温度制御されるヒータ3により一定の温度に保持
されている。4はストークであり、該ストーク4の下部
は保持炉1内の溶融金属2に浸漬されていると共に上部
は保持炉1を貫通して上方に突出している。該ストーク
4の上方には上型5と下型6とから成る金型7がダイベ
ース8上に載置されて配設されており、該ダイベース8
は上向きのシリンダ9に支持され、該シリンダ9のピス
トンロッド10の伸縮作動によって昇降自在にされてい
る。
【0008】上記ストーク4の上端部は、上記ダイベー
ス8の中央部に貫通穿設された透孔11内を相対的に上
昇して上記金型7の湯口12に圧着連通するようにされ
ており、両者の圧着力は上記シリンダ9のピストンロッ
ド10の伸縮作動により加減されるように成してある。
上記保持炉1内には図示しない加圧制御装置から配管1
3を解して圧縮空気が供給され、該圧縮空気が炉1内を
加圧して溶融金属2をストーク4を通して金型7のキャ
ビティ14内に押し上げるように成してある。
【0009】上記のように構成された装置において、図
示しない金型開閉機構によって金型7が閉じられ、つい
でシリンダ9のピストンロッド10が縮引作動してスト
ーク4上端部と金型7の湯口12とが圧着される。次に
図示しない制御装置により圧縮気体で炉1内を加圧し、
金型キャビティ14に溶融金属2を押し上げて充填す
る。所定時間加圧を保持した後、加圧を解除するととも
に、シリンダ9のピストンロッド10を伸長作動させて
ストーク4上端部と金型7の湯口12との圧着を解除す
ると、両者の隙間から大気が入り、該大気の圧力により
金型キャビティ14内、及びストーク4内の未凝固の金
属2が保持炉1内に戻る。製品が金型7内で十分冷却さ
れたところで金型7を開いて製品を取り出す。
【0010】上記装置を用いて、低融点金属2( Sn
43wt%−Bi 57wt%の合金: 融点138
℃)を保持炉1内に180℃で保持して、炉1内を圧縮
エアで加圧して型温50℃の金型7に充填して30秒加
圧してから、加圧力を解除するとともにストーク4と金
型7の湯口12との圧着を解除して未凝固の低融点合金
を炉1内に戻した。溶融金属2をキャビティ14全部に
充填して凝固させると重量が10kgになるが、本発明の
方法では7.2±0.2kgという非常に重量のばらつ
きが少ない中空のロストコアが得られた。得られたロス
トコアでプラスチック製品を成形したところ、変形の問
題もなく安定して成形できた。
【0011】
【実施例2】図2には、本発明による鋳造方法を実現す
る別の低圧鋳造装置が示されている。該装置は、保持炉
1を上向きのシリンダ15で支持し、該シリンダ15の
ピストンロッド16の伸長作動により保持炉1を昇降可
能としてストーク4上端部と金型7の湯口12との圧着
力を増減可能にした以外は実施例1と同様の装置であ
る。該装置を用いて、保持炉1内の加圧を解除するとき
に、未凝固の金属が漏れない程度までストーク4上端部
と金型7の湯口12との圧着力を減少させる以外は実施
例1と同様にして製品を鋳造したところ、7.2±0.
25kgという非常に重量のばらつきが少ない中空のロ
ストコアが得られた。
【0012】
【実施例3】図3には、本発明による鋳造方法を実現す
る更に別の低圧鋳造装置が示されている。該装置は、保
持炉1と金型7の両方を固定とし、ストーク4上端部と
金型7の湯口12との接続部を完全に気密にすると共
に、ストーク4上部に気体導入用バルブ17を取り付け
ており、該バルブ17を介して大気がストーク4内部に
導入される。該装置を用いて、低融点金属2( Sn4
3wt%−Bi 57wt%の合金 : 融点138℃)
を保持炉1内に180℃で保持して、炉1内を圧縮エア
で加圧して型温50℃の金型7に充填して30秒加圧し
てから、加圧力を解除するとともにストーク4上部の気
体導入用バルブ17を開き、大気をストーク4内に入
れ、未凝固の低融点合金2を炉1内に戻した。これによ
り、実施例1の場合と同様のロストコアが得られた。な
お本実施例では、気体導入用バルブ17はストーク4上
部に取り付けたが、本発明の効果を妨げなければ、金型
7の湯口12側に取り付けても良い。
【0013】
【比較例】比較のため、保持炉と金型の両方を固定と
し、ストーク上端部と金型の湯口との接続部を完全に気
密にすると共に、ストークに気体導入用バルブを取り付
けない装置で鋳造したところ、重量が7.5±0.8k
gとばらつきが多い中空のロストコアが得られた。該ロ
ストコアでプラスチック製品を射出成形したところ、重
量の軽いものは部分的に肉が薄くなって射出成形の圧力
に耐えきれずに変形して不良品となった。
【0014】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
、保持炉内に貯溜される低融点金属の溶湯を加圧して
ストーク中を上昇させ、該ストーク上部に配置した金型
のキャビティに該溶湯を充填して成形を行なう低融点金
属中子の製造方法であって、上記金型のキャビティに充
填された溶湯のうち該キャビティ内壁面部の溶湯のみが
凝固した時点で上記加圧を停止すると同時に、上記金型
を上昇させ又は上記保持炉を下降させて上記金型の湯口
と上記ストーク上端部との圧着を解除することによって
上記ストーク上部から該ストーク内へ気体を導入するよ
うにしたから、一端のみが開口した袋状のロストコアを
鋳造する場合でも、安定した中空の製品が得られ、プラ
スチックの成形も安定し、溶出の自動化も図りやすくな
る。なお本実施例では鋳造方法は低圧鋳造によって行っ
ているが、本発明の効果を妨げなければ、低圧鋳造のみ
ならず、吸引鋳造やプランジャーによる加圧鋳造、ある
いはその併用でもよい。また本発明の実施例では導入気
体に大気を使ったが、アルゴンや窒素などの不活性ガス
を使っても良い。これにより、ストーク内部の未凝固金
属の酸化が抑制され、製品の表面形状が良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施する低圧鋳造装置の要部縦断
図である。
【図2】本発明方法を実施する別の低圧鋳造装置の要部
縦断図である。
【図3】本発明方法を実施する更に別の低圧鋳造装置の
要部縦断図である。
【符号の説明】
1 保持炉 2 溶融金属 4 ストーク 7 金型 12 湯口 17 気体導入用バルブ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保持炉1内に貯溜される低融点金属の溶
    湯2を加圧してストーク4中を上昇させ、該ストーク4
    上部に配置した金型7のキャビティ14に該溶湯2を充
    填して成形を行なう低融点金属中子の製造方法であっ
    て、上記金型7のキャビティ14に充填された溶湯2の
    うち該キャビティ14内壁面部の溶湯2のみが凝固した
    時点で上記加圧を停止すると同時に、上記金型7を上昇
    させて該金型7の湯口12と上記ストーク4上端部との
    圧着を解除することによって上記ストーク4上部から該
    ストーク4内へ気体を導入することを特徴とする低融点
    金属中子の製造方法。
  2. 【請求項2】 保持炉1内に貯溜される低融点金属の溶
    湯2を加圧してストーク4中を上昇させ、該ストーク4
    上部に配置した金型7のキャビティ14に該溶湯2を充
    填して成形を行なう低融点金属中子の製造方法であっ
    て、上記金型7のキャビティ14に充填された溶湯2の
    うち該キャビティ14内壁面部の溶湯2のみが凝固した
    時点で上記加圧を停止すると同時に、上記保持炉1を下
    降させて上記金型7の湯口12と上記ストーク4上端部
    との圧着を解除することによって上記ストーク4上部か
    ら該ストーク4内へ気体を導入することを特徴とする低
    融点金属中子の製造方法。
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