JP3440656B2 - 被固定物の壁材への取付用器具および被固定物の壁材への取付方法 - Google Patents

被固定物の壁材への取付用器具および被固定物の壁材への取付方法

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JP3440656B2
JP3440656B2 JP29194495A JP29194495A JP3440656B2 JP 3440656 B2 JP3440656 B2 JP 3440656B2 JP 29194495 A JP29194495 A JP 29194495A JP 29194495 A JP29194495 A JP 29194495A JP 3440656 B2 JP3440656 B2 JP 3440656B2
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reinforcement
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reinforcing
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俊六 妹尾
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東陶機器株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、比較的強度の小
さい壁材に手すり等の被固定物を取り付ける場合の、被
固定物の壁材への取付用器具、および被固定物の壁材へ
の取付方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】石膏ボードのような比較的強度の小さい
壁材や、薄くて強度の小さい壁材に手すり等の被固定物
を取り付ける場合には、壁材の強度を補う特殊な取付用
器具を用いる必要がある。
【0003】図9はこのような取付用器具の従来のもの
の一例を示している。この取付用器具は、強度の大きい
壁裏補強材500を、壁孔Hを介して、壁材Wの裏面側
に移動させた後、この壁裏補強材500の両端部を壁材
Wの壁孔H周りに当接させるとともに、壁材Wの表面側
から、壁孔Hを覆うように、強度の大きい壁表補強材5
01を当接させ、つぎに、壁表補強材501の孔部50
1aを介して、壁裏補強材500のねじ孔500aに、
固定ねじ502をねじ込み、この固定ねじ502によ
り、壁裏補強材500と壁表補強材501とを壁材Wに
加圧固定して、この壁材Wの補強を行なうものである。
そして、この取付用器具では、壁表補強材501に取付
ねじ孔501bが設けられており、この取付ねじ孔50
1bに取付ねじ511をねじ込むことにより、被固定物
510が壁材W側に取付けられる。
【0004】ここで、壁裏補強材500を壁材Wの裏面
側に移動し、これを壁材Wに当接させるために、壁裏補
強材500には紐503が取り付けられているととも
に、壁表補強材501には、この紐503を通す挿通孔
501cが形成されている。なお、この紐503は、こ
の取付用器具が壁材Wに取り付けられた時点でカットさ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の取付用器具では、壁裏補強材500を壁孔Hを介し
て壁材Wの裏面側に移動させる必要があるため、壁裏補
強材500の幅サイズを壁孔Hのサイズより充分に小さ
くする必要がある。したがって、この取付用器具では、
壁裏補強材500を壁孔H周りのほんの一部の壁材W側
にしか当接させることができないため、壁裏補強材50
0と壁表補強材501とにより、壁材Wを充分に加圧で
きず、これらを壁材Wに充分に固定できないという問題
があった。このため、被固定物510は壁材W側にしっ
かり取り付けられなかった。
【0006】この発明は、以上の点に鑑み、壁裏補強材
と壁表補強材とを、壁材側に充分に固定できる被固定物
の壁材への取付用器具およびの被固定物の壁材への取付
方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、補強材を壁材の表裏に加圧固定することによ
り、この補強材を介して、被固定物が壁材に取り付けら
れる被固定物の壁材への取付用器具において、壁材の裏
面側で、回動して互いに交差するように位置決めされる
複数の壁裏補強材と、壁材の表面側の壁孔周りに配置さ
れる壁表補強材と、壁表補強材に穿設した加圧孔に差し
込まれるとともに、壁材から最も遠い側に配置される壁
裏補強材に形成したねじ孔にねじ込まれる固定ねじとを
有し、かつ、壁材から最も遠い側に配置される壁裏補強
材を除く他の壁裏補強材は、この他の壁裏補強材を固定
ねじ側に回動可能な状態で保持させる孔部、または、こ
の他の壁裏補強材を壁材から最も遠い側に配置される壁
裏補強材側に回動可能な状態で支持させるピン部を有
し、さらに、複数の壁裏補強材は、壁表補強材の加圧孔
に差し込んだ固定ねじを、他の壁裏補強材の孔部に差し
込んだ後壁材から最も遠い側に配置される壁裏補強材の
ねじ孔にねじ込むか、または、ピン部を介して他の壁裏
補強材を支持した壁材から最も遠い側に配置される壁裏
補強材のねじ孔にねじ込むことにより、この複数の壁裏
補強材を壁表補強材とともに固定ねじ側に保持させた状
態で、壁孔を通って壁材の裏面側に移動できるサイズに
形成されているとともに、交差状に位置決めされた際
に、両端部が壁孔の周囲に当接できるサイズに形成され
ており、さらに、壁材の裏面側で、他の壁裏補強材を、
壁材から最も遠い側に配置される壁裏補強材に対して
交する角度で交差させるように位置決めするとともに、
この交差して位置決めされた複数の壁裏補強材の両端側
の壁材への加圧面を同一平面上に配置するように位置決
めする、凹部形成用の一対の段部が、この複数の壁裏補
強材の少なくとも1つに形成されていることである。
【0008】この発明では、固定ねじの頭部側に、加圧
孔を介して壁表補強材を保持するとともに、固定ねじの
先端部を壁材から最も遠い側に配置される壁裏補強材
(以下これを第1壁裏補強材という)のねじ孔にねじ込
み、この固定ねじの先端部側に、第1壁裏補強材ととも
に他の壁裏補強材(以下これを第2壁裏補強材という)
を同方向に向くように重ね合わせて保持し、つづいて、
この固定ねじを把持して、この第1および第2壁裏補強
材を壁孔から壁材の裏面側に移動させた後、例えば第2
壁裏補強材を回動させて、第1および第2壁裏補強材を
互いに交差するよう位置決めする。つぎに、固定ねじを
壁材の表面側に引き、第1および第2壁裏補強材の両端
部を壁材の裏面側に当接させた状態で、固定ねじを第1
壁裏補強材のねじ孔に更にねじ込み、第1および第2壁
裏補強材と壁表補強材とで壁材の壁孔周りを充分に加圧
して、これらを壁材に加圧固定する。そして、例えば、
壁表補強材側にねじ等を介して被固定物を取り付けれ
ば、この被固定物は取付用器具を介して壁材側にしっか
りと取り付けられる。
【0009】ここで、固定ねじ側への第2壁裏補強材の
保持は、固定ねじを第1壁裏補強材のねじ穴にねじ込む
前に、第2壁裏補強材の孔部に固定ねじの先端部側を差
し込んで行なうか、または、ピン部を介して第2壁裏補
強材を第1壁裏補強材側に支持させておくことにより行
なう。
【0010】また、この発明では、第1および第2壁裏
補強材を互いに交差させるに当たり、第1および第2壁
裏補強材の少なくとも1つに形成した一対の段部による
凹部中に、これらの壁裏補強材を嵌め合わせることによ
って、これらが直交する角度で交差するように、第1お
よび第2壁裏補強材を容易に位置決めできるとともに、
第1および第2壁裏補強材の両端側の加圧面で壁材を加
圧するに当たり、上記一対の段部による凹部中に壁裏補
強材を嵌め合わせることによって、この加圧面のすべて
を同一平面上に配置して、この加圧面により壁材を均一
に加圧できるようになり、その分、第1および第2壁裏
補強材によって壁材をより強く加圧することができる。
【0011】この発明の請求項2記載の発明は、請求項
1記載の発明の場合において、少なくとも壁材から最も
遠い側に配置される壁裏補強材の壁孔に臨む位置に、壁
材の表面側からねじがねじ込み可能な状態で、被固定物
取付用ねじ孔が形成されていることである。
【0012】この発明では、取付ねじを壁裏補強材の被
固定物取付用ねじ孔にねじ込むことにより、被固定物が
壁材に取り付けられる。この場合、この取付ねじによっ
ても、壁裏補強材と壁表補強材とは壁材側に加圧される
こととなり、被固定物はよりしっかりと壁材に取り付け
られることとなる。
【0013】この発明の請求項3記載の発明は、請求項
記載の発明の場合において、外面側に被固定物取付用
のねじ部を突出した状態で備えているとともに、連結ね
じを壁裏補強材の被固定物取付用ねじ孔にねじ込むこと
により、壁表補強材側に加圧固定されるアダプターを有
していることである。
【0014】この発明では、外方に被固定物取付用のね
じ部が露出するアダプターを介して、被固定物を壁材側
に取り付けるようにしているため、被固定物の壁材側へ
の取り付けが容易となる。
【0015】この発明の請求項4記載の発明は、請求項
1記載の発明の場合において、壁表補強材が、被固定物
の一部から構成されていることである。
【0016】この発明では、別途特別な壁表補強材が必
要ない分、取付用器具の小型化や低コスト化が図られ
る。
【0017】この発明の請求項5記載の発明は、補強材
を壁材の表裏に加圧固定することにより、この補強材を
介して、被固定物が壁材に取り付けられる被固定物の壁
材への取付方法において、壁材の表面側に配置される壁
表補強材の加圧孔に差し込んだ固定ネジを、壁材の裏面
側に配置される複数の壁裏補強材の内で、壁材から最も
遠い側に配置される壁裏補強材のねじ孔にねじ込むこと
により、この壁裏補強材と壁表補強材との間に配置され
る他の壁裏補強材を含む複数の壁裏補強材を壁表補強材
とともに固定ねじ側に保持させ、つぎに、複数の壁裏補
強材を壁孔を通して壁材の裏面側に移動させた後、壁裏
補強材を回動して、複数の壁裏補強材の両端部が壁材の
壁孔周りに当接できるように、この複数の壁裏補強材を
互いに交差状に開かせ、つぎに、固定ねじを壁材の表面
側に引いて、この固定ねじを壁裏補強材のねじ孔に更に
ねじ込み、壁表補強材の外端部と複数の壁裏補強材の両
端部とを壁材の壁孔周りに加圧させるようにしたことで
ある。
【0018】この発明の請求項6記載の発明は、補強材
を壁材の表裏に加圧固定することにより、この補強材を
介して、被固定物が壁材に取り付けられる被固定物の壁
材への取付方法において、壁材の裏面側に配置される
数の壁裏補強材の内の、壁材から最も遠い側に配置され
る壁裏補強材に取り付けられた固定ねじの一端側に、
壁裏補強材を介して、他の壁裏補強材を保持させると
ともに、この固定ねじの他端側を壁材の表面側に配置さ
れる壁表補強材の加圧孔に差し込んだ後、この他端側に
ナット部材をねじ込み、つぎに、複数の壁裏補強材を壁
孔を通して壁材の裏面側に移動させた後、壁裏補強材を
回動して、複数の壁裏補強材の両端部が壁材の壁孔周り
当接できるように、この複数の壁裏補強材を互いに交
差状に開かせ、つぎに、固定ねじを壁材の表面側に引い
て、ナット部材を更にねじ込み、壁表補強材の外端部と
複数の壁裏補強材の両端部とを壁材の壁孔周りに加圧さ
せるようにしたことである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照しつつ説明する。 実施形態1. 図1ないし図4はこの発明の一実施の形態に係る取付用
器具等を示すものである。
【0020】取付用器具1は、比較的強度の小さい壁材
Wに被固定物を取り付ける場合に、壁材Wに集中荷重が
かかるのを防止して、この壁材Wに被固定物をしっかり
と取り付けることができるようにするためのものであ
り、図1で示されるように、壁裏補強材としての第1お
よび第2壁裏補強板10,11と、壁表補強材としての
加圧円板12と、固定ねじ13とから構成されている。
【0021】第1および第2壁裏補強板10,11は、
壁材Wに形成された壁孔Hを通って壁材Wの裏面W1側
に移動された後、両端側の加圧部が壁材Wの裏面W1側
から壁孔H周りに加圧されるものであり、例えば、強度
の大きい金属板から形成されている。この第1および第
2壁裏補強板10,11は、図2で示されるように、ほ
ぼ同寸法の細長い形状をしたものであり、幅サイズL2
が壁孔Hの径Dより充分に小さく形成され、かつ、長手
サイズL1が壁孔Hの径Dより充分に大きい所定長さ
(詳しくは後述)に形成されている。そして、この第1
および第2壁裏補強板10,11の両端側には、壁孔H
に臨む位置に、被固定物である手すり5の取付ねじ53
がねじこまれる被固定物取付用のねじ孔10a,11a
が形成されている。
【0022】第1壁裏補強板10には、図1で示される
ように、長手方向中間部に一対の段部Kが形成され、こ
の段部Kにより、壁材W側に、深さがその板厚とほぼ等
しく、かつ、幅がその幅サイズL2とほぼ等しい凹部1
0bが形成されているとともに、この凹部10bの中間
部、すなわち、全体のほぼ中心位置に、固定ねじ12の
ねじ込み用の固定ねじ孔10cが形成されている。ま
た、第2壁裏補強板11には、長手方向中間部、すなわ
ち、全体のほぼ中心位置に、固定ねじ12が差し込まれ
る孔部11bが形成されている。この第2壁裏補強板1
1は、壁孔Hを介して壁材Wの裏面W1側に移動された
後、孔部11bを中心に固定ねじ13周りに回動され
て、中間部が第1壁裏補強板10の凹部10bに嵌め込
まれ、この第1壁裏補強板10と交差(直交)するよう
に位置決めされる。
【0023】加圧円板12は、図1で示されるように、
壁材Wの表面W2側に壁孔Hを覆うように配置されるも
のであり、第1および第2壁裏補強板10,11と同様
に、強度の大きい金属板から形成されている。この加圧
円板12には、図2で示されるように、壁材W側に当接
する外周部12a内方に、取付ねじ53を第1および第
2壁裏補強板10,11のねじ孔10a,11a側に導
くための一対の案内孔12b、12cが形成されてお
り、この案内孔12b、12c間に、外周部12aを直
径状に結ぶ帯状の加圧部12dが形成されている。そし
て、この加圧部12dの中間部は、手すり5側に凹部1
2eを形成するように曲げられているとともに、この凹
部12eの中心部に、固定ねじ13差し込み用の加圧孔
12fが形成されている。
【0024】固定ねじ13は、壁孔Hを介して、第1お
よび第2壁裏補強板10,11を壁材Wの裏面W1側に
移動させるとともに、第1および第2壁裏補強板10,
11と加圧円板12とを、壁材Wの壁孔H周りに加圧し
て固定するものであり、一端側に、拡径した頭部13a
が形成され、他端側が第1壁裏補強板10の固定ねじ孔
10cにねじ込まれる細長いねじ部13bとなってい
る。
【0025】一方、被固定物である手すり5は、図1お
よび図2で示されるように、端部側に取付用器具1の加
圧円板12とほぼ同サイズのフランジ部50aを有した
本体部50と、この本体部50の加圧円板12側に嵌め
込まれるカバー固定板51と、カバー固定板51の外周
部に取付けられて、フランジ部50aの外面を覆うカバ
ー52と、フランジ部50aとカバー固定板51とに形
成された長孔50b,51aおよび加圧円板12の案内
孔12b,12cを通って、第1および第2壁裏補強板
10,11のねじ孔10a,11aにねじ込まれる取付
ねじ53と、座金54とから構成されている。
【0026】つぎに、この取付用器具1を用いて、手す
り5を壁材Wに取り付ける場合の、取り付け手順につい
て説明する。まず、壁材Wの手すり5を取り付けようと
する位置に壁孔Hを形成する。この場合、壁孔Hの径D
は、図4で示されるように、取付用器具1の第1および
第2壁裏補強板10,11の長手サイズL1よりは充分
小さく、かつ、幅サイズL2よりは充分大きく形成して
おく。
【0027】つぎに、固定ねじ13のねじ部13bの先
端部を、加圧円板12の加圧孔12fに差し込んだ後、
この先端部を第2壁裏補強板11の孔部11bに差し込
み、つぎに、この先端部を第1壁裏補強板10の固定ね
じ孔10cにねじ込む。そして、加圧円板12を固定ね
じ13の頭部13a側に保持させるとともに、第1およ
び第2壁裏補強板10,11を固定ねじ13のねじ部1
3bの先端部側に同じ方向を向くように重ね合わせた状
態で保持させる。この状態で、固定ねじ13の頭部13
a側を把持して、第1および第2壁裏補強板10,11
の一端側を壁孔H内に差し込み、この一端側を壁材Wの
裏面W1側に突出させた後、図4で示されるように、固
定ねじ13のねじ部13bを壁孔Hの内周縁側に移動さ
せ、第1および第2壁裏補強板10,11の他端側も壁
材Wの裏面W1側に移動させる。
【0028】つぎに、壁孔Hから手の指を入れて、第2
壁裏補強板11を固定ねじ13周りに90度だけ回動さ
せ、第2壁裏補強板11の中間部を第1壁裏補強板10
の凹部10b内に嵌め込んだ後、固定ねじ13を壁材W
の表面W2側に引き、第1および第2壁裏補強板10,
11の両端側の当接部(加圧部)を壁材Wの裏面W1側
に加圧した状態で、固定ねじ13のねじ部13bを第1
壁裏補強板10の固定ねじ孔10cにねじ込んでいく。
この場合、図3で示されるように、第1および第2壁裏
補強板10,11のねじ孔10a,11aが、壁孔H内
に臨むように、固定ねじ13を壁孔Hのほぼ中心位置に
位置決めするようにする。そして、固定ねじ13を、頭
部13aが加圧円板12の凹部12e内に隠れるまでね
じ込むと、第1および第2壁裏補強板10,11の両端
部と加圧円板12の外周部12aとが壁材Wの壁孔H周
りに加圧され、第1および第2壁裏補強板10,11と
加圧円板12とは、壁材W側に充分に加圧固定される。
【0029】つぎに、カバー固定板51が取り付けられ
た手すり5の本体部50のフランジ部50aを取付用器
具1の加圧円板12側に押し当て、フランジ部50aと
カバー固定板51の長孔50b,51a、および加圧円
板12の案内孔12b、12cを介して、取付ねじ53
を第1および第2壁裏補強板10,11のねじ孔10
a,11aにねじ込む。そして、取付ねじ53がねじ孔
10a,11aに充分にねじ込まれると、本体部50の
一端側は、フランジ部50aが加圧円板12を介して壁
材Wの表面W2側に加圧されることにより、壁材Wに取
り付けられる。この場合、第1および第2壁裏補強板1
0,11と加圧円板12とは、この取付ねじ53によっ
て、さらに強く壁材W側に加圧される。そして、カバー
52をフランジ部50a側に移動させれば、手すり5の
一端側の壁材Wへの取り付け作業は終了する。
【0030】以上のように、この取付用器具1では、同
一方向を向くように重ねあわせた複数の第1および第2
壁裏補強板10,11を、壁孔Hを介して、壁材Wの裏
面W1側に移動した後、第1および第2壁裏補強板1
0,11を固定ねじ13周りに回動して交差するように
位置決めし、これらを壁材Wの裏面W1側に加圧するよ
うにしているため、第1および第2壁裏補強板10,1
1の個々の幅サイズL2は、壁孔H中の移動を考慮して
小さなものとなっても、これらを壁材Wの裏面W1側の
壁孔H周りに必要な数だけ(充分に)配置することがで
き、この第1および第2壁裏補強板10,11によって
壁材Wの裏面W1側を充分に加圧できる。したがって、
この取付用器具1では、壁裏補強材と壁表補強材とによ
って、壁材Wを充分に加圧でき、これらが壁材W側に強
く固定されるため、この壁裏補強材と壁表補強材を介し
て、被固定物を壁材W側にしっかりと取付けることがで
きる。
【0031】また、この取付用器具1では、回動後の第
2壁裏補強板11が第1壁裏補強板10の凹部10bに
嵌め込まれ、第1および第2壁裏補強板10,11の壁
材Wへの当接面(加圧面)が同一面を形成するように位
置決めされるため、壁裏補強材が複数あっても、これ等
を固定ねじ13により壁材W側に均等に加圧することが
できる。このため、この第1および第2壁裏補強板1
0,11が壁材W側にバランスよく固定されるようにな
り、その分、被固定物も壁材W側にしっかりと取り付け
られるようになる。なお、段部は、第1および第2壁裏
補強板10,11のいずれか、または、これらの両者の
いずれに設けてもよい。
【0032】さらに、この取付用器具1では、手すり5
の取付ねじ53を第1および第2壁裏補強板10,11
のねじ孔10a,11aにねじ込んで、手すり5の本体
部50等を壁材W側に取り付けているため、この取付ね
じ53によっても、第1および第2壁裏補強板10,1
1が壁材W側に加圧され、その分、手すり5を壁材W側
にしっかりと取り付けることができる。
【0033】ここで、第1および第2壁裏補強板10,
11が、壁孔Hを介して、壁材Wの裏面W1側に移動で
きる条件としては、例えば、第1および第2壁裏補強板
10,11の幅サイズL2が小さく、かつ、これらと壁
材Wの厚さとが薄いという条件下では、固定ねじ穴10
cが第1壁裏補強板10の中心位置に形成されている場
合、第1および第2壁裏補強板10,11の長手サイズ
L1の1/2に固定ねじ13の半径を加えた長さが、壁
孔Hの径Dより小さければよい。
【0034】なお、この実施形態1では、第2壁裏補強
板11を1枚しか設けなかったが、これを2枚以上設
け、壁材Wの裏面W1側をより強く加圧するようにして
もよい。この場合、第2壁裏補強板11は、例えば、第
1および第2壁裏補強板10,11が互いに等角度の間
隔で配置されるように、回動させて位置決めすればよ
い。
【0035】また、壁孔Hの形状は、必ずしも、円形で
ある必要はなく、矩形やだ円形をしていてもよい。
【0036】さらに、第1および第2壁裏補強板10,
11のサイズも、互いに同一である必要はない。また、
第1壁裏補強板10の固定ねじ孔10cの位置も、この
第1壁裏補強板10の中心位置に設ける必要はない。
【0037】さらに、上記実施形態のように、第2壁裏
補強板11を孔部11bを介して、直接固定ねじ13側
に保持させるのではなく、図5で示されるように、第2
壁裏補強板11を、ピン部11dにより第1壁裏補強板
10側に回動自在に支持させ、この第1壁裏補強板10
を介して、第2壁裏補強板11を固定ねじ13側に保持
させるようにしてもよい。
【0038】実施形態2. 図6はこの発明の他の実施の形態に係る取付用器具等を
示すものである。なお、図1で示されるものと同一また
は、これらに相当するものには、同一符合を付してその
説明を省略する。
【0039】この取付用器具2は、取付用器具1と同様
な機能を有するものであり、図1で示される取付用器具
1に、アダプター14と、連結ねじ15と、アダプター
カバー16とを加えたものである。
【0040】アダプター14は、連結ねじ15を介し
て、加圧円板12の外方に取り付けられるものであり、
これには、連結ねじ15を第1および第2壁裏補強板1
0,11のねじ孔10a,11aにねじ込むための4つ
の孔部14aが形成されているとともに、この孔部14
a間には、手すり5の本体部50の長孔50bに差し込
まれる取付ねじ53が、ねじ部側を手すり5側に突出さ
せるように取り付けられている。また、アダプターカバ
ー16は、加圧円板12とアダプター14とを覆うもの
であり、これには、アダプター14に取り付けられた取
付ねじ53を挿通させる孔部16aが形成されている。
なお、符号55は取付ねじ53にねじ込まれる、手すり
5の固定用のナットである。
【0041】この取付用器具2を使用して、手すり5を
壁材Wに取り付けるには、まず、第1および第2壁裏補
強板10,11と加圧円板12とを、固定ねじ13によ
り、壁孔H周りの壁材Wの裏面W1側と表面W2側とに
加圧固定する。つづいて、連結ねじ15を第1および第
2壁裏補強板10,11のねじ孔10a,11aにねじ
込み、アダプター14を加圧円板12側に加圧固定する
とともに、アダプター14の取付ねじ53を孔部16a
に差し込むようにして、アダプターカバー16をアダプ
ター14側に取り付ける。
【0042】つぎに、フランジ部50aとカバー固定板
51との長孔50b,51aに、アダプター14に取り
付けられた取付ねじ53を差し込むようにして、本体部
50およびカバー固定板51をアダプターカバー16側
に押圧後、座金54を介してナット55を取付ねじ53
にねじ込み、つづいて、カバー52をカバー固定板51
に取り付けることにより、手すり5は、取付用器具2を
介して、壁材W側にしっかりと取り付けられる。
【0043】この取付用器具2においても、第1および
第2壁裏補強板10,11および加圧円板12は、固定
ねじ13のみでなく、アダプター14を介して、連結ね
じ15によっても、壁材W側に加圧され、この取付用器
具2が壁材W側に強く固定されるため、実施形態1の取
付用器具1と同様な効果を得ることができる。また、こ
の取付用器具2では、取付ねじ53が本体部50側に突
出するように位置決めされるため、手すり5の壁材W側
への取り付け作業が容易となる。さらに、この取付用器
具2では、アダプター14の形状(取付ねじ53の本数
やサイズ等)を替えることにより、種々の被固定物に簡
単に対応できるという利点もある。
【0044】実施形態3. 図7はこの発明の他の実施の形態に係る取付用器具等を
示すものである。なお、図1で示されるものと同一、ま
たは、これらに相当するものには同一符合を付してその
説明を省略する。
【0045】この取付用器具3は、取付用器具1と同様
な機能を有するものであり、図1で示される取付用器具
1に、アダプター19と、押え部材20と、座金21と
を加えたものである。なお、この取付用器具3では、第
1および第2壁裏補強板10,11にねじ孔10a,1
1aは設けられていないとともに、加圧円板12にも、
案内孔12b、12c等は設けられていない。
【0046】アダプター19は、加圧円板12の外方に
取り付けられる袋ナット状のものであり、リング状の基
部19aの外周部が外方に突出して、その内面に、被固
定物6取り付け用の雌ねじ部19bが形成されている。
押え部材20は、加圧円板12を壁材W側に押圧すると
ともに、アダプター19を回動自在な状態で、加圧円板
12側に保持させるものである。この押え部材20に
は、内部を固定ねじ13が挿通する円筒状の本体部20
aの外周部中程に、薄い円板状のつば部20bが形成さ
れており、開口19cを介して、本体部20aの外方に
配置されるアダプター19が、つば部20bによって壁
材W側に回動自在に位置決めされている。
【0047】また、被固定物6の本体部60の端部外周
面には、アダプター19の雌ねじ部19bと螺合する雄
ねじ部60aが形成されているとともに、押え部材20
のつば部20bと接する端面側に、固定ねじ13の頭部
13aとの干渉を避ける凹部60bが形成されている。
なお、61は、アダプター19周りを覆うカバーであ
る。
【0048】この取付用器具3では、固定ねじ13の頭
部13aで押え部材20を壁材W側に加圧するととも
に、押え部材20と加圧円板12間で回動自在なアダプ
ター19を被固定物6の本体部60のねじ部60aにね
じ込んで、本体部60を押え部材20側に加圧すること
により、この被固定物6を壁材W側に固定している。
【0049】この取付用器具3でも、第1および第2壁
裏補強板10,11の壁材Wの裏面W1側への移動方法
等は、取付用器具1の場合と同一である。したがって、
この取付用器具3においても、実施形態1の取付用器具
1と同様な効果を得ることができる。また、この取付用
器具3でも、被固定物6取付用のアダプター19の雌ね
じ部19bが被固定物6側に配置されているため、被固
定物6の壁材W側への取り付けは容易である。
【0050】実施形態4. 図8はこの発明の他の実施の形態に係る取付用器具等を
示すものである。なお、図7で示されるものと同一、ま
たは、これらに相当するものには同一符合を付し、その
説明を省略する。
【0051】この取付用器具4も、取付用器具1と同様
な機能を有するものであり、図7で示される取付用器具
3にナット22を加えたものである。この場合、固定ね
じ13は、頭部を有さないねじ棒から構成されており、
一端側が第1壁裏補強板10の長手方向中間部(中心
部)に溶着固定されており、他端側に座金21やナット
22が取り付けられる。なお、第1および第2壁裏補強
板10,11にねじ孔10a,11aは設けられていな
いとともに、加圧円板12にも、案内孔12a,12c
等は設けられていない。
【0052】この取付用器具4を使用して、被固定物6
を壁材Wに取り付けるには、まず、固定ねじ13の端部
側を第2壁裏補強板11の孔部11aに差し込み、この
固定ねじ13の第1壁裏補強板10側に、第2壁裏補強
板11をこれと同一方向に向くように重ね合わせた後、
この第1および第2壁裏補強板10,11を、壁孔Hを
介して、壁材Wの裏面W1側に移動させる。つぎに、第
2壁裏補強板11を固定ねじ13周りに90度だけ回動
させ、この中間部を第1壁裏補強板10の凹部10bに
嵌め込んだ後、固定ねじ13の一端側に加圧円板12、
アダプター19、および押え部材20を取り付ける。つ
づいて、固定ねじ13を壁材Wの表面W2側に引き、第
1および第2壁裏補強板10,11の両端部を壁材Wの
裏面W1側に加圧した状態で、固定ねじ13に座金21
を介してナット22をねじ込み、このナット22によ
り、押え部材20を加圧円板12側に押圧する。
【0053】このことにより、押え部材20を介して、
加圧円板12が壁材W側に押圧されるため、第1および
第2壁裏補強板10,11と加圧円板12とは壁孔H周
りの壁材Wの裏面W1側と表面W2側とに加圧固定され
る。この場合、アダプター19は回動可能であるため、
アダプター19の雌ねじ部19a側に被固定物6の本体
部60を押圧して、アダプター19の雌ねじ部19aを
被固定物6の雄ねじ部60aにねじ込むことにより、こ
の被固定物6は壁材W側にしっかりと取り付けられる。
なお、この場合、固定ねじ12の先端部等は、被固定物
6の本体部60の凹部60b内に位置決めされる。
【0054】以上のように、この取付用器具4において
も、実施形態3の取付用器具3と同様な効果を得ること
ができる。
【0055】なお、固定ねじ13の端部側に、加圧円板
12、アダプター19、抑え部材20、座金21、ナッ
ト22を保持させた状態で、第1および第2壁裏補強板
10,11を壁材Wの裏面W1側に移動させるようにし
てもよい。
【0056】また、実施形態1ないし実施形態4では、
取付用器具1,2,3,4を部屋の仕切り等に用いられ
る垂直な壁材Wに固定するようにしたが、これらを、い
わゆる天井壁や床壁のように水平な壁材Wに固定して、
この壁材Wに被固定物を取り付けるようにしてもよい。
【0057】さらに、実施形態1の取付用器具1におい
て、加圧円板12を被固定物の一部により構成するよう
にしてもよいし、取り付けねじ53を壁裏補強材10,
11でなく加圧円板12に設けたねじ孔にねじ込んでも
よい。
【0058】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0059】この発明の請求項1記載の発明によれば、
壁裏補強材と壁表補強材とを壁材側に充分に固定でき、
この壁裏補強材と壁表補強材を介して、被固定物を壁材
側にしっかり取付けることができる。また、この発明に
よれば、壁裏補強材の一対の段部により形成される凹部
により、この壁裏補強材を直交する角度で交差させるよ
うに容易に位置決めできるとともに、この壁裏補強材の
加圧面によって壁材を均一に強く加圧できる。
【0060】この発明の請求項2記載の発明によれば、
請求項1記載の発明の場合において、少なくとも壁材か
ら最も遠い側に配置される壁裏補強材の壁孔に臨む位置
に、壁材の表面側からねじがねじ込み可能な状態で、被
固定物取付用ねじ孔が形成されているので、被固定物を
壁材に取り付けることにより、壁裏補強材や壁表補強材
を壁材側に加圧でき、その分、被固定物を壁材側にしっ
かり取付けることができる。
【0061】この発明の請求項3記載の発明によれば、
請求項2記載の発明の場合において、外面側に被固定物
取付用のねじ部を突出した状態で備えているとともに、
連結ねじを壁裏補強材の被固定物取付用ねじ孔にねじ込
むことにより、壁表補強材側に加圧固定されるアダプタ
ーを有しているので、被固定物の壁材側への取付けが容
易となる。
【0062】この発明の請求項4記載の発明によれば、
請求項1記載の発明の場合において、壁表補強材が、被
固定物の一部から構成されているので、取付用器具の小
型化や低コスト化が図られる。
【0063】この発明の請求項5記載の発明によれば、
壁裏補強材と壁表補強材とを壁材側に充分に固定でき、
この壁裏補強材と壁表補強材を介して、被固定物を壁材
側にしっかり取付けることができる。
【0064】この発明の請求項6記載の発明によれば、
壁裏補強材と壁表補強材とを壁材側に充分に固定でき、
この壁裏補強材と壁表補強材を介して、被固定物を壁材
側にしっかり取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態1に係る取付用器具を用い
て手すりを壁材に取り付けている状態を示す断面図であ
る。
【図2】図1で示される取付用器具と手すり等との分解
斜視図である。
【図3】図1で示される取付用器具を壁材の表面側から
見た図である。
【図4】図1で示される取付用器具の第1および第2壁
裏補強板を、壁材の裏面側に移動させようとしている状
態を示す図である。
【図5】他の壁裏補強材の平面図である。
【図6】この発明の実施形態2に係る取付用器具と手す
り等との分解斜視図である。
【図7】この発明の実施形態3に係る取付用器具を用い
て被固定物を壁材に取り付けている状態を示す断面図で
ある。
【図8】この発明の実施形態4に係る取付用器具を用い
て被固定物を壁材に取り付けている状態を示す断面図で
ある。
【図9】従来の取付用器具を用いて被固定物を壁材に取
り付けている状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1,2,3,4 取付用器具 5 手すり(被固定物) 6 被固定物 10 第1壁裏補強板(壁裏補強材) 10a ねじ孔(被固定物取付用ねじ孔) 10c 固定ねじ孔(ねじ孔) 11 第2壁裏補強板(壁裏補強材) 11a ねじ孔 11b 孔部 12 加圧円板(壁表補強材) 12b,12c 案内孔 12f 加圧孔 13 固定ねじ 13a 頭部 14 アダプター 15 連結ねじ 22 ナット部材(ナット) 53 取付ねじ H 壁孔 L1 幅サイズ W 壁材 W1 裏面 W2 表面

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 補強材を壁材の表裏に加圧固定すること
    により、この補強材を介して、被固定物が上記壁材に取
    り付けられる被固定物の壁材への取付用器具において、 壁材の裏面側で、回動して互いに交差するように位置決
    めされる複数の壁裏補強材と、 上記壁材の表面側の壁孔周りに配置される壁表補強材
    と、 上記壁表補強材に穿設した加圧孔に差し込まれるととも
    に、上記壁材から最も遠い側に配置される壁裏補強材に
    形成したねじ孔にねじ込まれる固定ねじとを有し、 かつ、上記壁材から最も遠い側に配置される壁裏補強材
    を除く他の壁裏補強材は、この他の壁裏補強材を上記固
    定ねじ側に回動可能な状態で保持させる孔部、または、
    この他の壁裏補強材を上記壁材から最も遠い側に配置さ
    れる壁裏補強材側に回動可能な状態で支持させるピン部
    を有し、 さらに、上記複数の壁裏補強材は、上記壁表補強材の上
    記加圧孔に差し込んだ上記固定ねじを、上記他の壁裏補
    強材の上記孔部に差し込んだ後上記壁材から最も遠い側
    に配置される壁裏補強材の上記ねじ孔にねじ込むか、ま
    たは、上記ピン部を介して上記他の壁裏補強材を支持し
    た上記壁材から最も遠い側に配置される壁裏補強材の上
    記ねじ孔にねじ込むことにより、この複数の壁裏補強材
    を上記壁表補強材とともに上記固定ねじ側に保持させた
    状態で、上記壁孔を通って上記壁材の裏面側に移動でき
    るサイズに形成されているとともに、交差状に位置決め
    された際に、両端部が上記壁孔の周囲に当接できるサイ
    ズに形成されており、 さらに、上記壁材の裏面側で、上記他の壁裏補強材を、
    上記壁材から最も遠い側に配置される壁裏補強材に対し
    直交する角度で交差させるように位置決めするととも
    に、この交差して位置決めされた上記複数の壁裏補強材
    の両端側の上記壁材への加圧面を同一平面上に配置する
    ように位置決めする、凹部形成用の一対の段部が、この
    複数の壁裏補強材の少なくとも1つに形成されているこ
    とを特徴とする被固定物の壁材への取付用器具。
  2. 【請求項2】 少なくとも前記壁材から最も遠い側に配
    置される壁裏補強材の前記壁孔に臨む位置に、上記壁材
    の表面側からねじがねじ込み可能な状態で、被固定物取
    付用ねじ孔が形成されていることを特徴とする請求項1
    記載の被固定物の壁材への取付用器具。
  3. 【請求項3】 外面側に被固定物取付用のねじ部を突出
    した状態で備えているとともに、連結ねじを前記壁裏補
    強材の前記被固定物取付用ねじ孔にねじ込むことによ
    り、前記壁表補強材側に加圧固定されるアダプターを有
    していることを特徴とする請求項2記載の被固定物の壁
    材への取付用器具。
  4. 【請求項4】 前記壁表補強材が、被固定物の一部から
    構成されていることを特徴とする請求項1記載の被固定
    物の壁材への取付用器具。
  5. 【請求項5】 補強材を壁材の表裏に加圧固定すること
    により、この補強材を介して、被固定物が上記壁材に取
    り付けられる被固定物の壁材への取付方法において、壁材 の表面側に配置される壁表補強材の加圧孔に差し
    んだ固定ネジを、壁材の裏面側に配置される複数の壁裏
    補強材の内で、上記壁材から最も遠い側に配置される壁
    裏補強材のねじ孔にねじ込むことにより、この壁裏補強
    材と上記壁表補強材との間に配置される他の壁裏補強材
    を含む上記複数の壁裏補強材を上記壁表補強材とともに
    上記固定ねじ側に保持させ、 つぎに、上記複数の壁裏補強材を壁孔を通して上記壁材
    の裏面側に移動させた後、上記壁裏補強材を回動して、
    上記複数の壁裏補強材の両端部が上記壁材の上記壁孔周
    りに当接できるように、この複数の壁裏補強材を互いに
    交差状に開かせ、 つぎに、上記固定ねじを壁材の表面側に引いて、この固
    定ねじを上記壁裏補強材の上記ねじ孔に更にねじ込み、
    上記壁表補強材の外端部と上記複数の壁裏補強材の両端
    部とを上記壁材の上記壁孔周りに加圧させるようにした
    ことを特徴とする被固定物の壁材への取付方法。
  6. 【請求項6】 補強材を壁材の表裏に加圧固定すること
    により、この補強材を介して、被固定物が上記壁材に取
    り付けられる被固定物の壁材への取付方法において、壁材の裏面側に配置される 複数の壁裏補強材の内の、壁
    材から最も遠い側に配置される壁裏補強材に取り付けら
    れた固定ねじの一端側に、この壁裏補強材を介して、
    壁裏補強材を保持させるとともに、この固定ねじの他
    端側を上記壁材の表面側に配置される壁表補強材の加圧
    孔に差し込んだ後、この他端側にナット部材をねじ込
    み、 つぎに、上記複数の壁裏補強材を壁孔を通して上記壁材
    の裏面側に移動させた後、上記壁裏補強材を回動して、
    上記複数の壁裏補強材の両端部が上記壁材の上記壁孔周
    りに当接できるように、この複数の壁裏補強材を互いに
    交差状に開かせ、 つぎに、上記固定ねじを上記壁材の表面側に引いて、上
    記ナット部材を更にねじ込み、上記壁表補強材の外端部
    と上記複数の壁裏補強材の両端部とを上記壁材の上記壁
    孔周りに加圧させるようにしたことを特徴とする被固定
    物の壁材への取付方法。
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