JP3440022B2 - 光コネクタのソケット - Google Patents

光コネクタのソケット

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JP3440022B2
JP3440022B2 JP9592399A JP9592399A JP3440022B2 JP 3440022 B2 JP3440022 B2 JP 3440022B2 JP 9592399 A JP9592399 A JP 9592399A JP 9592399 A JP9592399 A JP 9592399A JP 3440022 B2 JP3440022 B2 JP 3440022B2
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shutter
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optical connector
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義昭 大林
直也 竹原
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  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、据置用のDVD、
TV、STB(セットトップボックス:衛星放送のアダ
プタ装置)、CD、MD、アンプ等のデジタル信号を出
力または/および入力する装置に設けられている光コネ
クタのソケットであって、特に、角型の光コネクタのプ
ラグと接続する光コネクタのソケットに関する。
【0002】
【従来の技術】光コネクタのソケット(以下、単に「ソ
ケット」とも呼ぶ。)は、このソケットの挿入穴部に、
光コネクタのプラグが挿入されていないときに、埃等が
入り込むと、挿入穴部の奥側に設置されている光素子が
汚れる等して、光伝達効率が落ちて、所定の光信号伝達
ができなくなるおそれがある。そのため、従来の光コネ
クタのソケットの場合には、一般的に、挿入穴部の内部
構造に略等しい形状を有したキャップが別途準備されて
いて、プラグが挿入されていないときに、挿入穴部に嵌
め込まれることによって、埃等の侵入を防いでいる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このキ
ャップは、ソケットとは分離したものであるため、使用
時にキャップをはずした後に紛失し易い。紛失して、そ
のままにしておくと、上述したように、光素子が汚れる
等して、所定の光信号伝達ができなくなるおそれが高く
なる。つまり誤作動する場合があり、光コネクタのソケ
ットの信頼性が低くなっていた。
【0004】一方、このようにソケットの挿入穴部に、
光コネクタのプラグが挿入されていないとき、つまり光
信号伝達をする必要のないときでも、この光コネクタの
ソケットが設けられている装置の電源がオンされると、
光コネクタのソケットの光素子が常時動作状態となって
いた。そのため、光素子の寿命、ひいてはソケットの寿
命を大幅に縮めていた。これにより、光素子の汚れの程
度が比較的小さくても、所定の光信号伝達ができなくな
り易かった。よって、この点からも光コネクタのソケッ
トの信頼性が低くなっていた。
【0005】また、このように装置の電源がオンされる
と、光素子が常時動作状態となっていたために、装置全
体の消費電力を押し上げるという好ましからざる状態に
あった。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明の請求項1に係る光コネクタのソケットは、
光コネクタのプラグと接続する光コネクタのソケットで
あって、前記プラグが挿入される挿入穴部と、この挿入
穴部の入口側にヒンジ構造によって取り付けられ、この
挿入穴部を略閉塞するためのシャッタ部と、このシャッ
タ部を前記入口側へ付勢する弾性体部とを備えており、
前記挿入穴部は、前記シャッタ部を格納するスペースを
有し、前記プラグを挿入穴部に挿入する際に、シャッタ
部は、プラグの先端側によって押圧されて挿入穴部の内
側へ入り込み、接続完了するとスペースに格納される光
コネクタのソケットであって、前記シャッタ部は、前記
スペースに格納された状態でプラグの側面側を保持する
とともに、前記シャッタ部の正面側に設けられた位置決
め用凹部に対してプラグの係合凸部の側面側に設けられ
た一方の位置決め用凸部が、挿入穴部に設けられた位置
決め用係合部に対してプラグの係合凸部の別の側面側に
設けられた他方の位置決め用凸部がそれぞれ挿入される
ように構成されている。
【0007】よって、本発明の請求項1に係る光コネク
タのソケットの場合には、埃等の侵入を防止する手段と
してのシャッタ部が、挿入穴部の入口側に開閉可能に一
体化されている。このシャッタ部は、弾性体部によっ
て、挿入穴部の入口側へ付勢されているので、プラグが
挿入穴部に挿入されていないときには、挿入穴部を略閉
塞(「略閉塞」とは、埃等の侵入をほぼ阻止できる程度
の閉塞状態であることを指す。以下同様。)している。
プラグが挿入穴部に挿入されると、シャッタ部は、挿入
穴部のスペースに格納される。また、この後、プラグが
挿入穴部から抜かれると、シャッタ部は、基本的に、弾
性体部によって、挿入穴部の入口側へ自動復帰する。ま
た、前記スペースが設けられたことによって、挿入後の
プラグの保持力(この保持力が弱いと、ソケットからプ
ラグが抜け易くなる。)を、シャッタ部がプラグの保持
に寄与することで補い、プラグの抜けのおそれがない。
【0008】本発明の請求項2に係る光コネクタのソケ
ットは、シャッタ部が、挿入穴部の入口側の上方におい
てヒンジ機構によって取り付けられている。
【0009】本発明の請求項3に係る光コネクタのソケ
ットは、前記シャッタ部が、挿入穴部の入口側の下方に
おいてヒンジ機構によって取り付けられている。
【0010】本発明の請求項4に係る光コネクタのソケ
ットは、前記シャッタ部が、挿入穴部の入口側から所定
の位置まで移動したときに、このシャッタ部によって操
作されるスイッチが設けられ、このスイッチの一方側
は、良導電性とした前記弾性体部を利用した。
【0011】よって、この光コネクタのソケットの場合
には、スイッチの一方側に前記弾性体部を兼用してい
る。
【0012】本発明の請求項5に係る光コネクタのソケ
ットは、前記弾性体部の代わりに、前記シャッタ部と、
前記プラグが前記挿入穴部に挿入されたとき前記シャッ
タ部と対向する部分とに、磁石を反発するように対向し
て設けている。
【0013】よって、この光コネクタのソケットの場合
には、弾性体部の代わりに磁石の反発力によって、シャ
ッタ部が、挿入穴部の入口側へ自動復帰するようにして
いる。
【0014】本発明の請求項6に係る光コネクタのソケ
ットはDVD( 登録商標) 、TV、STB(セットトッ
プボックス)、CD、MD( 登録商標) 、アンプ等のデ
ジタルオーディオ機器に設けられるものである。
【0015】本発明に係る光コネクタのソケットは、デ
ジタルオーディオ機器に設けられることで特に有益に機
能する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
に係る光コネクタのソケットを図1〜図6を参照しつつ
説明する。尚、この本発明の第1の実施の形態に係る光
コネクタのソケットは、本発明の請求項1に係る光コネ
クタのソケットの実施の形態を示すものである。
【0017】図1は本発明の第1の実施の形態に係る光
コネクタのソケットを示す一部透視した図であって、同
図(A)は正面図、同図(B)は側面図、同図(C)は
断面図、同図(D)は底面図、図2は本発明の第1の実
施の形態に係る光コネクタのソケットに用いられるハウ
ジング部を示す図であって、同図(A)は正面図、同図
(B)は側面図、同図(C)は断面図、同図(D)は底
面図、図3は本発明の第1の実施の形態に係る光コネク
タのソケットに用いられるシャッタ部を示す図であっ
て、同図(A)は背面図、同図(B)は同図(A)のA
−A線での断面図、同図(C)は側面図、同図(D)は
正面図、図4は本発明の第1の実施の形態に係る光コネ
クタのソケットに用いられる弾性体部と軸部とを示す図
であって、同図(A)は弾性体部の正面図、同図(B)
は弾性体部の側面図、同図(C)は軸部の正面図であ
る。
【0018】また、図5は本発明の第1の実施の形態に
係る光コネクタのソケットに、EIAJ規格の角型プラ
グを挿入したときの状態を説明する側面視概略的説明図
であって、同図(A)は挿入直前の状態図、同図(B)
〜同図(D)は挿入途中の状態図、同図(E)は挿入完
了時の状態図、図6は本発明のすべての実施の形態に係
る光コネクタのソケットに接続させるEIAJ規格の角
型プラグを示す図であって、同図(A)は正面図、同図
(B)は一部破断した側面図である。
【0019】本発明の第1の実施の形態に係る光コネク
タのソケット200は、図6に示されるようなEIAJ
規格の角型プラグ100と接続するものである。
【0020】角型プラグ100は、光ファイバ110の
端部側に設けられており、略直方体状のプラグ本体部1
20と、このプラグ本体部120の先端側に突設された
係合凸部150とからなる。
【0021】係合凸部150は、正面視においてホーム
ベースの下側をカットしたような略六角形状(以下、こ
の形状を「正面視略六角形状」と略す。)をしており、
全体が後述のソケット200等の挿入穴部220等に係
合される部分である。この係合凸部150は、プラグ本
体部120側の部分であり、その先端側に凹を有する係
合凸部本体151と、この係合凸部本体151の先端側
であって、前記凹の中心部分に突設され、後述のソケッ
ト200等のプラグ先端保持部229等(または突出部
900)と係合するプラグ先端部159とを有してい
る。前記凹内のプラグ先端部159の周囲は凹部152
となっている。
【0022】係合凸部本体151は、正面視略六角形状
をしており、その両側面に、後述のソケット200等の
挿入穴部220等のプラグガイド用凹部221、221
と係合する挿入ガイド用凸部151a、151aが突設
されている。係合凸部本体151は、その上下面に、位
置決め用凸部151b、151bが突設されている。係
合凸部本体151は、下面側に、正面視略六角形状の2
つの斜辺部分の斜辺面151c、151cを有してい
る。係合凸部本体151は、その先端面にテーパ151
tが設けられている。
【0023】凹部152は、後述のソケット200等の
挿入穴部220等の奥側に設けられているプラグ先端保
持部229等(または突出部900)が、EIAJ規格
の奥行き寸法を有したもの(つまり突出部900)であ
れば、この突出部分と係合する部分である。
【0024】プラグ先端部159は、正面視円形であ
り、光ファイバ110の先端側部分の外周を保護樹脂部
159aで覆った部分である。この保護樹脂部159a
の先端には、テーパ159tが設けられている。尚、保
護樹脂部159aは、係合凸部本体151の延設部分で
ある。つまり、係合凸部本体151も樹脂製である。
【0025】本発明の第1の実施の形態に係る光コネク
タのソケット200は、図1に示されるように、プラグ
100が挿入される挿入穴部220を有したハウジング
部205と、この挿入穴部220の入口側にヒンジ構造
によって取り付けられ、この挿入穴部220を略閉塞す
るためのシャッタ部210と、このシャッタ部210を
前記入口側へ付勢する弾性体部230と、このシャッタ
部210と弾性体部230とを支え、前記ヒンジ構造の
ための部材となっている軸部240と、挿入穴部220
の奥側に設けられる光素子290とを備えている。
【0026】ハウジング部205は、図2に示されるよ
うに、略直方体であり、その正面下部側に、挿入穴部2
20が開口されている。その挿入穴部220の奥側に、
光素子290が設置される素子部屋部250が設けられ
ている。この挿入穴部220と素子部屋部250とを連
通するように、プラグ先端保持部229としての開口が
設けられている。ハウジング部205は、その上部側
に、固定用透孔280が設けられている。
【0027】挿入穴部220は、左右対称に形成されて
おり、プラグ100の係合凸部150(ただし、プラグ
先端保持部229に嵌まり込むプラグ先端部159の先
端側部分を除く。)を挿入する空間220Hと、この空
間220Hに延設した、シャッタ部210を水平格納可
能なスペース225とを有している。挿入穴部220の
入口開口面の正面形状は、図2(A)等に示されるよう
に、その下部側の形状が係合凸部150の正面外形形状
であり、この下部側の形状を、後述のシャッタ部210
の上部側形状分延設した形状となっている。
【0028】挿入穴部220の奥行き方向寸法は、後述
のシャッタ部210の高さ方向寸法よりも若干大きい程
度である。また、挿入穴部220の奥行き方向寸法は、
挿入穴部220に挿入されたプラグ100の係合凸部1
50の先端面が、プラグ先端保持部229の開口を経由
して、光素子290の前面から所定の微小寸法手前の位
置に配置されうる寸法である。
【0029】挿入穴部220は、その内面の両側面およ
びそれに連なる底面の形状が、プラグ100の係合凸部
150を水平に挿入することができるように形成されて
いる。よって、挿入穴部220の両側面には、係合凸部
150の挿入ガイド用凸部151a、151aと係合す
るプラグガイド用凹部221、221が設けられてい
る。また、係合凸部150の斜辺面151c、151c
に対応する部分として、挿入穴部220の下部側両側面
に、傾斜面部222、222が設けられている。更に、
挿入穴部220の底面には、下側の位置決め用凸部15
1bが挿入される位置決め用係合部223が設けられて
いる。
【0030】傾斜面部222には、後述のシャッタ部2
10の係止用凸部211aの通過と係止(この係止と
は、シャッタ部210が垂直状態よりも前面側に回動さ
せないがための係止をいう。)のため、貫通している長
孔222aが形成されている。
【0031】この長孔222aの幅寸法は、係止用凸部
211aが入り込む寸法である。また、その長手方向寸
法は、挿入穴部220の入口側にヒンジ構造によって取
り付けられたシャッタ部210が、挿入穴部220の奥
側に回動させられたときに、係止用凸部211aが挿入
穴部220の内面に引っ掛からないような長さに形成さ
れている。長孔222aの前面側の端部の位置は、シャ
ッタ部210が、挿入穴部220の入口側を略閉塞した
状態、つまり、シャッタ部210が垂直状態となってい
る状態において、係止用凸部211aが配置されている
所である。よって、シャッタ部210の下部側は、垂直
状態よりも前方に回動しない。
【0032】挿入穴部220の入口側上部の両側面に
は、軸部240の両端部分を支えるための透孔226、
226が開口されている。
【0033】シャッタ部210は、挿入穴部220の入
口に嵌まり込むことが可能(もちろん入口から奥側にも
嵌まり込むことが可能)な、正面視略六角形状に形成さ
れている。この正面視形状は、挿入穴部220の入口開
口面の形状から、プラグガイド用凹部221、221の
形状部分を取り除いた形状に、係止用凸部211a、2
11aを突設した形状となっている。
【0034】係止用凸部211a、211aは、それぞ
れ、挿入穴部220の傾斜面部222、222に対応す
る斜辺面211、211に突設されている。シャッタ部
210の正面側には、図3(D)に示されるように、プ
ラグ100の係合凸部150の上側の位置決め用凸部1
51bが嵌まり込む位置決め用凹部212が形成されて
いる。
【0035】シャッタ部210の背面側上部には、図3
(B)に示されるように、軸部240を保持するための
透孔214を有した突出部213が設けられている。突
出部213の中央部分には、図3(A)に示されるよう
に、後述の弾性体部230の本体部230aが挿入され
る凹部215が形成されている。
【0036】弾性体部230は、図4(A)および
(B)に示されるように、ねじりコイルバネである。弾
性体部230は、コイル状のバネ本体部230aと、こ
のバネ本体部230aの一端から延設された逆L字状延
設部230bと、バネ本体部230aの他端から延設さ
れた棒状延設部230cとを有している。バネ本体部2
30aの透孔230a1 には、軸部240が嵌め込まれ
るようになっている。逆L字状延設部230bと棒状延
設部230cとの角度は、シャッタ部210に付勢力を
与えることができるように、少なくとも90°以上とさ
れている。
【0037】軸部240は、図4(C)に示されるよう
に、円柱状の棒である。軸部240の長さ寸法は、シャ
ッタ部210の横幅寸法よりも大きく、且つ、挿入穴部
220の両側面に設けられている透孔226の両端間寸
法程度である。軸部240の太さは、シャッタ部210
の透孔214に係合可能な大きさである。
【0038】このように構成されたソケット200は、
例えば、次のようにして組み立てられる。尚、この組み
立てには、図示しない組み立て専用棒と専用治具とを使
用する。組み立て専用棒は、軸部240と同様の形状の
棒であって、その長さ寸法が、シャッタ部210の横幅
寸法と同じまたは若干短いものである。専用治具は、シ
ャッタ部210を挿入穴部220内にて水平セット可能
とするためのものであって、側面視略L字状のシャッタ
部210搭載台と、この搭載台から延設している把手と
を有したものである。搭載台の大きさは、もちろん挿入
穴部220の大きさよりも小さい。
【0039】先ず、シャッタ部210の凹部215に、
弾性体部230をセットしつつ、前記組み立て用専用棒
を、シャッタ部210の両端からはみ出さないように、
透孔214と透孔230a1 とに挿入しておく。この状
態のシャッタ部210を、その表側を下側にして、水平
状態とした上で、前記専用治具に載置する。
【0040】そして、シャッタ部210を載置した専用
治具を挿入穴部220に挿入する。その際、シャッタ部
210の背面に保持されている弾性体部230は、その
両端ともに挿入穴部220内に納めるように押し曲げつ
つ、挿入穴部220の上部側のスペース225に挿入さ
れる。この状態において、シャッタ部210は、組み立
て後に回動されて水平となったときと同じ状態にされて
いる。
【0041】この状態を維持しつつ、軸部240を、ハ
ウジング部205の透孔226に挿入する。これによ
り、前記組み立て用専用棒の代わりに、軸部240が所
定の組み立て後の位置に納まる。専用治具を挿入穴部2
20から抜き取り、その後に、ハウジング部205の素
子部屋部250に光素子290を設置すると、ソケット
200の組み立てが完了する。
【0042】次に、ソケット200の機構動作を図1お
よび図5等を参照しつつ説明する。ソケット200は、
プラグ100を挿入していない状態では、シャッタ部2
10が弾性体部230によって挿入穴部220の入口側
に付勢されているため、挿入穴部220の入口側がシャ
ッタ部210によって略閉塞されている〔図1および図
5(A)の状態〕。
【0043】図5(B)に示されるように、プラグ10
0を挿入穴部220内に、前記付勢力以上の力で、挿入
し始めると、プラグ100のプラグ先端部159にシャ
ッタ部210の前面(おもての面)が押されて、軸部2
40を回動中心として回動し、シャッタ部210は、そ
の先端側が挿入穴部220内部に入り込んでくる。
【0044】更に、プラグ100を挿入穴部220内に
押し進めると、プラグ100の係合凸部本体151の下
側の端部が、挿入穴部220の入口側底面に摺接し、一
方、プラグ100の係合凸部本体151の上側の端部が
シャッタ部210の前面に当接するようになる〔図5
(C)の状態〕。ここまでの、シャッタ部210の回動
と前記係合凸部本体151の下側の端部の挿入穴部22
0の入口側底面への摺接開始とは、プラグ100のテー
パ151t、159tによって、滑らかにされる。
【0045】更に、プラグ100を挿入穴部220内に
押し進めると、図5(D)に示されるように、シャッタ
部210は、挿入穴部220のスペース225において
水平状態に格納される。更に、プラグ100を挿入穴部
220内に圧入ぎみに押し進め、係合凸部本体151の
基端部まで、挿入穴部220内に挿入完了すると、図5
(E)に示される状態となる。
【0046】つまり、プラグ先端部159の先端側は、
プラグ先端保持部229に保持されている。このプラグ
先端部159の先端面は、光素子290(図5では図示
省略しているので、図1参照)の前面の所定微小距離手
前に配置されていることとなる。また、係合凸部本体1
51は、挿入穴部220の両側面から底面にかけての面
と、シャッタ部210の前面(尚、付勢力も付加されて
いる。)とによって保持されていることとなる。
【0047】尚、図5においては図示省略しているが、
位置決め用凸部151b、151b(図6参照)の内、
下側の位置決め用凸部151bは、位置決め用係合部2
23に挿入されており、一方、上側の位置決め用凸部1
51bは、シャッタ部210の位置決め用凹部212に
挿入されている。これらによって、プラグ100は、一
般的なEIAJ規格のソケットの場合に比較的近い保持
力によって保持されていることとなる。
【0048】逆に、プラグ100を挿入穴部220から
抜く場合には、図5の状態が全く逆となるだけである。
尚、シャッタ部210は、弾性体部230による付勢力
によって、挿入穴部220の入口側に自動復帰する。
【0049】このように構成され、動作するソケット2
00は、このソケット200を取り付ける装置のキャビ
ネットにその殆どの部分が覆われ、表側に露出するの
は、挿入穴部220付近のみとなっている。したがっ
て、ソケット200の光素子290の前面側を汚す原因
となる埃等の主たる侵入ルートとしては、挿入穴部22
0の入口側だけであり、その入口側は、その侵入を阻止
すべく設けられているシャッタ部210によってガード
されていることとなる。
【0050】尚、本発明の第1の実施の形態に係る光コ
ネクタのソケット200において、シャッタ部210の
構造と、軸部240の挿入方法とをマイナーチェンジし
たソケット200Aを、図7および図8を参照しつつ説
明する。図7は本発明の第1の実施の形態に係る光コネ
クタのソケットのマイナーチェンジ品を示す図で、同図
(A)は平面図、同図(B)は正面図、同図(C)は側
面視一部透視説明図、図8は本発明の第1の実施の形態
に係る光コネクタのソケットのマイナーチェンジ品に用
いられるシャッタ部と、弾性体部とを示す図であって、
同図(A)はシャッタ部の側面図、同図(B)はシャッ
タ部の背面図、同図(C)は弾性体部の側面図、同図
(D)は弾性体部の正面図である。尚、上述のソケット
200と共通機能の部分には、同じ番号を付した。
【0051】ソケット200Aのシャッタ部210A
は、組み立ての際に、軸部240を横から挿入するので
はなく、背面側に圧入するようにした点が構造上の大き
な違いである。シャッタ部210Aは、シャッタ部21
0同様、正面視略六角形状に形成されている。この正面
視形状は、挿入穴部220の入口開口面の形状から、プ
ラグガイド用凹部221、221の形状部分を取り除い
た形状に、係止用凸部211a、211aを突設した形
状となっている。
【0052】シャッタ部210Aの正面側には、プラグ
100の係合凸部150の上側の位置決め用凸部151
bが嵌まり込む位置決め用凹部212Aが形成されてい
る。この位置決め用凹部212Aの上部側には、位置決
め用凸部151bを呼び込むための凹部216Aが設け
られている。
【0053】シャッタ部210Aの背面側上部には、軸
部240を保持するための側面視略C字状の凹部214
Aを有した突出部213Aが設けられている。突出部2
13Aの中央部分には、後述の弾性体部230Aの本体
部230Aaと、棒状延設部230Abとが挿入される
凹部215Aが形成されている。
【0054】弾性体部230Aは、ねじりコイルバネで
ある。弾性体部230Aは、コイル状のバネ本体部23
0Aaと、このバネ本体部230Aaの一端と他端とか
ら延設された棒状延設部230Ab、230Abとを有
している。棒状延設部230Abと230Abとの角度
は、シャッタ部210Aに付勢力を与えることができる
ように、少なくとも90°以上とされている。
【0055】尚、ソケット200Aのハウジング205
Aには、ソケット200のハウジング205に設けられ
ていた透孔226の代わりに、軸部240を上部側から
挿入可能であって、挿入穴部220の幅寸法よりも長い
長孔228Aが設けられている。この長孔228Aの中
央部には、弾性体部230Aを折り曲げた状態(2つの
棒状延設部230Abが平行となるまで曲げた状態)
で、挿入穴部220内側に挿入可能とするために長孔2
28Aを切欠きして穴部228A1、228A1が設け
られている。
【0056】このようなソケット200Aは、次のよう
にして組み立てられる。先ず、軸部240の中央に弾性
体部230Aを挿入する。この状態の軸部240を、弾
性体部230Aを折り曲げた状態にしつつ、長孔228
Aと穴部228A1、228A1とに挿入する。この状
態における弾性体部230Aに対して、シャッタ部21
0の凹部215Aを対応させつつ、軸部240に、シャ
ッタ部210Aの側面視略C字状の凹部214Aを押し
つけて、シャッタ部210Aのセットを完了させる。そ
の後に、ハウジング部205Aの素子部屋部250に光
素子290を設置すると、ソケット200Aの組み立て
が完了する。
【0057】ソケット200Aの機構動作は、ソケット
200の機構動作と基本的に同じであるので、その説明
は省略する。
【0058】本発明の第1の実施の形態に係る光コネク
タのソケット200において、プラグ先端保持部229
は、挿入穴部220側に突出していないとした。しか
し、図9に示されるように、シャッタ部210の回動に
よって接触しない範囲で、プラグ先端保持部229に円
形凸部229tを延設して、突出部229Tとしてもよ
い。図9は本発明の第1の実施の形態に係る光コネクタ
のソケットのプラグ先端保持部に円形凸部を延設して突
出部とした状態、およびEIAJ規格の突出部とを説明
するための側面視概略的説明図である。この突出部22
9Tの奥行き寸法を長くできるほど、プラグ100の保
持力を増すことができる。
【0059】ところで、図9においては、EIAJ規格
の突出部900の状況を破線で図示している。このよう
に、プラグ100がEIAJ規格の角型プラグである場
合には、ソケット200(または200A)のような構
造では、EIAJ規格に対応した奥行き寸法の突出部9
00を設けることはできない。上述したように、EIA
J規格の突出部900のように、突出した部分の奥行き
寸法を長くする方が、プラグ100の保持力を増すこと
ができる。そのため、プラグ100の抜け防止上、EI
AJ規格の突出部900をソケットに設けることが好ま
しい。
【0060】次に、本発明の第1の実施の形態に係る光
コネクタのソケット200に対して、光素子の寿命を延
ばす手段および低消費電力化手段としてのスイッチ(こ
のスイッチは、以下のように、シャッタ部が挿入穴部の
入口側から所定の位置まで移動したときに、このシャッ
タ部によって操作されるものである。)を設け、しかも
そのスイッチの一方側を弾性体で兼用した場合につい
て、本発明の第2の実施の形態に係る光コネクタのソケ
ットとして、図10を参照しつつその違いのみ説明す
る。図10は本発明の第2の実施の形態に係る光コネク
タのソケットを説明するための側面視概略的説明図であ
る。
【0061】本発明の第2の実施の形態に係る光コネク
タのソケット200Bにおいては、本発明の第1の実施
の形態に係る光コネクタのソケット200の弾性体部2
30の形状等を変更している。具体的には、ソケット2
00Bの弾性体部230′は、弾性体部230′の一端
側を折り曲げ成形して、ソケット200Bの外側に引き
出している。また、弾性体部230′の他端側は、ソケ
ット200Bに新たに設けたスイッチ400′の固定切
片部410′と接触するようになっている。つまり、弾
性体部230′は、スイッチ400′において、スイッ
チ400の可動切片部420相当として働かせる。よっ
て、弾性体部230′は、良導電性を有した金属製であ
る。
【0062】上述以外は基本的にソケット200と共通
構造を有するソケット200Bは、プラグ100が挿入
穴部220に挿入されるときに、挿入穴部220の入口
側に設けられているシャッタ部210が回動され、挿入
穴部220内に入り込む。よって、スイッチ400′
は、シャッタ部210が当接されることによってオンさ
れることとなる。逆に、挿入穴部220からプラグ10
0が引き抜かれると、シャッタ部210は、弾性体部2
30′によって、挿入穴部220の入口側に付勢される
ので、自動復帰する。そのため、スイッチ400′は、
オフとなる。
【0063】このように、本発明の第2の実施の形態に
係る光コネクタのソケット200Bにおいては、ソケッ
ト200Bにプラグ100が接続されていない限り、ス
イッチ400′はオフとなっているので、光素子290
にムダな通電をすることを減らすことができ、光素子2
90の寿命も延ばすことができる。また、スイッチ40
0′にプラグ100が直接接触することがないので、ス
イッチ400′を設けても、プラグ100が傷付けられ
るおそれも全くない。更に、スイッチ400′の一方側
に、弾性体部230′を兼用しているので、部品点数の
削減と低コスト化も図れる。
【0064】次に、第1の実施の形態に係る光コネクタ
のソケット200を略基本形状とし、このような構造に
おいて、主として組み立て時にシャッタ部を、よりセッ
トし易くするためにハウジング部を2つに分離可能とす
る等、部分的に構造変更したものを、本発明の第3の実
施の形態に係る光コネクタのソケットとして、図11〜
図14を参照しつつ説明する。尚、ソケット200の各
部と基本的に同様の部分は、同じ番号にダッシュ(′)
を付している。
【0065】図11は本発明の第3の実施の形態に係る
光コネクタのソケットに用いられる第2のハウジング部
を示す図であって、同図(A)は側面図、同図(B)は
正面図、同図(C)は断面図、同図(D)は背面図、同
図(E)は底面図、図11は本発明の第3の実施の形態
に係る光コネクタのソケットに用いられる第1のハウジ
ング部を示す図であって、同図(A)は側面図、同図
(B)は正面図、同図(C)は断面図、同図(D)は背
面図、同図(E)は底面図、同図(F)は同図(E)の
Jで指示した部分の拡大図、図13は本発明の第3の実
施の形態に係る光コネクタのソケットの組み立て方を説
明するための説明図であって、同図(A)から同図
(F)の方向に組み上がっている様子を示している。た
だし、同図(E)は光素子を設置していない状態を示す
参考図である。
【0066】本発明の第3の実施の形態に係る光コネク
タのソケット200′が、ソケット200(図1等参
照)と主として異なる部分は、以下のとおりである。 (1)ソケット200のハウジング部205に相当する
ハウジング部205′を、後述のように、第1のハウジ
ング部205M′と、第2のハウジング部205N′と
の2つに分離可能としている。 (2)ソケット200の素子部屋部250と対比される
素子部屋部250′は、光素子290と同様の光素子2
90′の外形に沿った形状に変更している。また、素子
部屋部250′は、第1のハウジング部205M′側の
部分と、第2のハウジング部205N′側の部分とに分
割されている。 (3)ソケット200に設けていなかった3対の固定用
弾性体205N1′をソケット200′の下面側に設け
ている。
【0067】以下に、細かな変更点を含めソケット20
0′を説明する。ソケット200′は、図13(F)に
示されているように、プラグ100が挿入される挿入穴
部220′を有するハウジング部205′と、この挿入
穴部220′の入口側にヒンジ構造によって取り付けら
れ、この挿入穴部220′を略閉塞するためのシャッタ
部210′と、このシャッタ部210′を前記入口側へ
付勢する弾性体部230A′と、このシャッタ部21
0′と弾性体部230A′とを支え、前記ヒンジ構造の
ための部材となっている軸部240′と、挿入穴部22
0′の奥側に設けられる光素子290′とを備えてい
る。
【0068】ハウジング部205′は、後述する第1の
ハウジング部205M′と、第2のハウジング部205
N′との2つからなる。ハウジング部205′(つま
り、前記2つのハウジング部205M′、205N′が
組み合わされた状態)は、略直方体であり、その正面下
部側に、挿入穴部220′が形成されている。その挿入
穴部220′の奥側に、光素子290′が挟持されて固
定される素子部屋部250′(後述のように2つに分離
可能となっている。)が設けられている。この素子部屋
部250′は、ここに設置された光素子290′の光軸
と、挿入穴部220′に装着されたプラグ100の中心
軸とが合うようするため、且つ発光素子290′の固定
のために、光素子290′の外形に沿った形状に形成さ
れている。
【0069】この挿入穴部220′と素子部屋部25
0′とを連通するように、プラグ先端保持部229′と
しての透孔が設けられている。ハウジング部205′
は、その上部側に、固定用透孔280′が設けられてい
る。また、ハウジング部205′の底面には、3対の固
定用弾性体205N1′(図11も参照)が突設されて
いる。
【0070】挿入穴部220′は、左右対称に形成され
ており、プラグ100の係合凸部150(ただし、プラ
グ先端保持部229に嵌まり込むプラグ先端部159の
先端側部分を除く。)を挿入する空間220H′と、こ
の空間220H′に延設した、シャッタ部210′を水
平格納可能なスペース225′とを有している。
【0071】挿入穴部220′の両側面には、係合凸部
150の挿入ガイド用凸部151a、151aと係合す
るプラグガイド用凹部221′、221′が設けられて
いる。また、係合凸部150の斜辺面151c、151
cに対応する部分として、挿入穴部220′の下部側両
側面に、傾斜面部222′、222′が設けられてい
る。更に、挿入穴部220′の底面には、下側の位置決
め用凸部151bが挿入される位置決め用穴部223′
(ただし、位置決め用係合部223のように、完全な透
孔とはなっていない。)が設けられている。
【0072】傾斜面部222′には、後述のシャッタ部
210′の係止用凸部211a′〔図13(B)参照〕
の通過と係止(この係止とは、シャッタ部210′が垂
直状態よりも前面側に回動させないための係止をい
う。)のため、長孔222a′(ただし、長孔222の
ように貫通はしていない。)が形成されている。
【0073】この長孔222a′の幅寸法は、係止用凸
部211a′が入り込む寸法である。また、その長手方
向寸法は、挿入穴部220′の入口側にヒンジ構造によ
って取り付けられたシャッタ部210′が、挿入穴部2
20′の奥側に回動させられたときに、係止用凸部21
1a′が挿入穴部220の内面に引っ掛からないような
長さに形成されている。長孔222a′の前面側の端部
の位置は、シャッタ部210′が、挿入穴部220′の
入口側を略閉塞した状態、つまり、シャッタ部210′
が垂直状態となっている状態において、係止用凸部21
1a′が配置されている所である。よって、シャッタ部
210′の下部側は、垂直状態よりも前方に回動しな
い。
【0074】挿入穴部220′の入口側上部の両側面に
は、軸部240′の両端部分を支えるための溝22
6′、226′〔図12(C)および(D)参照〕が設
けられている。
【0075】3対の固定用弾性体205N1′(図13
も参照)は、図示しない基板の位置決め用透孔にソケッ
ト200′が、取り外し可能に固定される際に使用され
るものである。1対の固定用弾性体205N1′は、そ
れぞれ、前記図示しない基板の位置決め用透孔中にグラ
ツキなしで納まる基端部205N1a′と、この基端部
205N1a′の下部側に延設された抜け防止部205
N1b′とが1つずつ、所定の間隔を開けて設けられて
いるものである。基端部205N1a′の高さ寸法は前
記基板の厚み寸法と同じである。抜け防止部205N1
b′は、基端部205N1a′よりも外側にやや膨らみ
を有する形状に形成されている。
【0076】そのため、前記図示しない基板の位置決め
用透孔中に固定用弾性体205N1′を挿入しようとす
ると、対をなす抜け防止部205N1b′が、先ず相互
に内側に変形して前記位置決め用透孔を通過する。そし
て、この後に抜け防止部205N1b′が前記基板の下
面側に至ると、対をなす抜け防止部205N1b′が、
元の状態に戻る。これによって、基端部205N1a′
の外側の面が前記位置決め用透孔の内面に当接して、ソ
ケット200′が前記基板に水平方向にぐらつかないよ
うになっている。それとともに、抜け防止部205N1
b′は、ソケット200′が前記基板から抜けないよう
に防止している。
【0077】このようなハウジング部205′を構成す
る第1のハウジング部205M′と、第2のハウジング
部205N′とは、以下のようになっている。
【0078】先ず、大まかな構造としては、第1のハウ
ジング部205M′は、シャッタ部210′が取り付け
られる穴部220a′を有する。一方、第2のハウジン
グ部205N′は、第1のハウジング部205M′が挿
入される穴部205N3′を有する。そして、第1のハ
ウジング部の穴部220a′と第2のハウジング部20
5N′の穴部205N3′の奥側とで前記挿入穴部22
0′が構成されている。
【0079】以下に、第1のハウジング部205M′と
第2のハウジング部205N′とについて、詳細に説明
をする。
【0080】第1のハウジング部205M′は、図12
に示されるように、正面視および平面視略矩形状体であ
って、前記穴部220a′を有している。第1のハウジ
ング部205M′は、穴部220a′の奥側上部に、挿
入穴部220′の奥上面側部分を取り除いて形成された
奥側開口部205M1′を有している。奥側開口部20
5M1′は、弾性体部240′が軸部240′に通さ
れ、且つこれらをシャッタ部210′の所定の位置に嵌
め込んだものを、この奥側開口部205M1′を通じ
て、第1のハウジング部205M′の穴部220a′の
内側に挿入しうる大きさに開口されている。
【0081】尚、第1のハウジング部205M′は、そ
の背面側に、素子部屋部250′の前面側部250a′
が含まれるように形成されている。
【0082】第1のハウジング部205M′の穴部22
0a′には、前記溝226′、226′の主要部分であ
る溝226a′も含まれている。溝226a′は、略横
向きU字形状に形成されている。この奥側の湾曲部22
6a1 ′は、穴部220a′の入口側に形成されてい
る。この溝226′、226′の残りの部分は、第2の
ハウジング部205N′の後述する凸部205N2′
が、この溝226a′上であって、穴部220a′の奥
側方向部分に嵌まり込むことによって形成される。
【0083】この溝226′、226′のやや奥側(穴
部220a′の奥側)の上部側には、弾性体部240′
が軸部240′に通されたものをシャッタ部210′の
所定の位置に嵌め込んだものを溝226′、226′に
セットした際に、弾性体部240′の一方側(上部側)
を係止するための凸部205M2′が下側に向かって突
設されている。
【0084】長孔222a′も第1のハウジング部20
5M′に含まれている。ただし、第1のハウジング部2
05M′に含まれている長孔222a′は、貫通して形
成されている。一方、第2のハウジング部205N′に
は、長孔222a′の溝は到っておらず、長孔222
a′の底面が第2のハウジング部205N′の内面によ
り形成されている。
【0085】位置決め用穴部223′も第1のハウジン
グ部205M′に含まれている。ただし、第1のハウジ
ング部205M′に含まれている位置決め用穴部22
3′の部分は、貫通して形成されている。位置決め用穴
部223′の底面の部分であって、一部透孔となってい
る部分を除いた部分は、第2のハウジング部205N′
の内面により形成されている。
【0086】第1のハウジング部205M′の外面部分
であって、中央上部と、下面両端部には、突出部205
M3′、205M4′、205M4′がそれぞれ設けら
れている。この突出部205M3′、205M4′、2
05M4′は、第1のハウジング部205M′を、後述
の第2のハウジング部205N′の内面にセットした際
に、位置決め且つ奥側に備えられる光素子290′にス
トレスを与えないようにするためのものである。
【0087】第1のハウジング部205M′の外面部分
であって、両側面奥側中央部分には、楔状突出部205
M5′、205M5′が設けられている。この楔状突出
部205M5′、205M5′は、第1のハウジング部
205M′を、後述の第2のハウジング部205N′の
内面にセットした後に、第1のハウジング部205M′
が前面側に抜けないようにするためのものである。
【0088】第2のハウジング部205N′は、図11
に示されるように、略直方体であり、その正面下部側
に、穴部205N3′が形成されている。第2のハウジ
ング部205N′は、この穴部205N3′の前端より
も突出した一対の凸部205N2′を有している。
【0089】凸部205N2′は、上述したように、第
1のハウジング部205M′と第2のハウジング部20
5N′とが組み合わされた際に、軸部240′の両端部
分を支えるための溝226′が完成するように、軸部2
40′の両端部分の背面側を規制するためのものであ
る。
【0090】穴部205N3′には、その上部中央と、
下部両端とに、それぞれ前記突出部205M3′、20
5M4′、205M4′と嵌合する溝部205N3
a′、205N3b′、205N3b′が形成されてい
る。
【0091】穴部205N3′には、その両側面に、そ
れぞれ、浅溝部205N3c′と、この浅溝部205N
3c′の奥側(穴部205N3′の奥側)の溝なし部2
05N3d′と、この溝なし部205N3d′の奥側の
透孔部205N3e′とが形成されている。
【0092】この浅溝部205N3c′と、溝なし部2
05N3d′との一連のルート上を、前記楔状突出部2
05M5′が、第2のハウジング部205N′に対して
第1のハウジング部205M′がセットされる際に通過
し、最終的に、透孔部205N3e′に嵌まり込み、第
2のハウジング部205N′に対しての第1のハウジン
グ部205M′の固定が完了するようになっている。
【0093】尚、この際、透孔部205N3e′の側面
方向は、楔状突出部205M5′によって塞がれ、一
方、透孔部205N3e′の背面方向(穴部205N
3′の背面方向)は、後述のスリット状部205N3
h′〔図11(D)参照〕となっているが、第1のハウ
ジング部205M′の外面背部の両端側部分によって塞
がれる。
【0094】穴部205N3′には、その奥側の面に、
第1のハウジング部205M′に設けた素子部屋部25
0′の前面側部250a′と対をなす素子部屋部25
0′の背面側部250b′が形成されている。
【0095】穴部205N3′には、その底面側に、光
素子290′の下部側を引き出すためおよび光素子29
0′を所定の位置にセットするための挿入ルートとして
の透孔205N3f′が形成されている。
【0096】第2のハウジング部205N′の外面側に
は、前記固定用透孔280′と、前記3対の固定用弾性
体205N1′とが形成されている以外に、前記図13
(F)によるソケット200′の説明で説明できなかっ
た部分である溝205N3g′が両側面の後端側に設け
られている。この溝205N3g′は、前記透孔部20
5N3e′と連続して設けられている。この溝205N
3g′を第2のハウジング部205N′の背面から眺め
ると、前記透孔部205N3e′が設けられていること
によって、穴部205N3′方向にスリット状部205
N3h′が形成されている。
【0097】このスリット状部205N3h′は、上述
したように、第1のハウジング部205M′の外面背部
の両端側部分が露出するようになっている。これによ
り、もし第2のハウジング部205N′に対して第1の
ハウジング部205M′をセット後に第1のハウジング
部205M′を取り外したいときでも、この露出部分を
押せば、簡単に第1のハウジング部205M′を取り外
すことができるようになっている。
【0098】よって、例えば、ソケット200′を所定
の装置に設置後、光素子290′が何らかの原因で機能
しなくなった場合でも、前記露出部分を押す等すること
で、光素子290′の交換が簡単にできる。
【0099】シャッタ部210′は、前記シャッタ部2
10(図3参照)をマイナーチェンジしたものである。
シャッタ部210が軸部240を横方向から挿入するよ
うにしていたのに対して、シャッタ部210′には、前
記図11に示したシャッタ部210Aのように軸部24
0′(軸部240相当)が背面側から押しつけてセット
されるように凹部214A′が設けられている点が異な
る。
【0100】よって、シャッタ部210′は、図13
(B)および(D)に示されるように、挿入穴部22
0′(穴部220a′)の入口に嵌まり込むことが可能
(もちろん入口から奥側にも嵌まり込むことが可能)
な、正面視略六角形状に形成されている。この正面視形
状は、挿入穴部220′(穴部220a′)の入口開口
面の形状から、プラグガイド用凹部221′、221′
の形状部分を取り除いた形状に、係止用凸部211
a′、211a′を突設した形状となっている。
【0101】シャッタ部210の正面側には、プラグ1
00の係合凸部150の上側の位置決め用凸部151b
が嵌まり込む位置決め用凹部212′が形成されてい
る。
【0102】シャッタ部210の背面側上部には、軸部
240′を保持するための側面視略C字状の凹部214
A′を有した突出部213A′が設けられている。突出
部213A′の中央部分には、後述の弾性体部230
A′の本体部230Aa′が挿入される凹部215′
〔図13(D)参照〕が形成されている。
【0103】弾性体部230A′は、図13(A)等に
示されるように、前記弾性体部230A〔図11(C)
および(D)参照〕と略同様のねじりコイルバネであ
る。弾性体部230A′は、コイル状のバネ本体部23
0Aa′と、このバネ本体部230Aa′の一端から延
設された棒状延設部230Ab′と、バネ本体部230
Aa′の他端から延設された棒状延設部230Ac′と
を有している。バネ本体部230Aa′の透孔230A
a1 ′には、軸部240′が嵌め込まれるようになって
いる。
【0104】棒状延設部230Ab′は、挿入穴部22
0′(穴部220a′)の面(正確には、凸部205M
2′の部分)と当接する側の部分であって、シャッタ部
210′の背面側と当接する側の部分である棒状延設部
230Ac′よりも短く形成されている。棒状延設部2
30b′と棒状延設部230c′との角度は、シャッタ
部210′に付勢力を与えることができるように、少な
くとも90°以上とされている。
【0105】軸部240′は、図13(A)等に示され
るように、円柱状の棒である。軸部240′の長さ寸法
は、シャッタ部210′の横幅寸法よりも大きく、且
つ、挿入穴部220′の両側面に設けられている溝22
6′、226′の両端間寸法程度である。軸部240′
の太さは、シャッタ部210′の凹部214A′に嵌合
可能な大きさである。
【0106】次に、ソケット200′の組み立て方法に
ついて、前記図13を参照しつつ説明する。
【0107】先ず、図13(A)に示されるように、弾
性体部230A′の透孔230Aa1 ′に、軸部24
0′を嵌め込む。この状態のものを、図13(B)に示
されるように、シャッタ部210′にセットする。この
際、弾性体部230A′のバネ本体部230Aa′は、
凹部215′に嵌め込み、一方、軸部240′は凹部2
14A′に嵌め込む。
【0108】この状態のものを、図13(C)に示され
るように、第1のハウジング部205M′の奥側開口部
205M1′から穴部220a′内に挿入する。この
際、シャッタ部210′の係止用凸部211a′を、第
1のハウジング部205M′の長孔222a′の前側に
嵌め込みつつ、シャッタ部210′の上部側を起こす。
【0109】そうすると、図13(D)に示されるよう
に、軸部240′の両端側が、第1のハウジング部20
5M′の溝226a′に嵌め込まれると共に、弾性体部
230A′の棒状延設部230Ab′が凸部205M
2′の基端部側と当接する。この状態においては、シャ
ッタ部210′が第1のハウジング部205M′の穴部
220a′の入口側にて長孔222a′、222a′に
嵌まりつつ垂直に配置され、そのシャッタ部210′の
背面が弾性体部230A′の棒状延設部230Ac′に
当接することによって穴部220a′の入口側へ付勢さ
れている。よって、シャッタ部210′は第1のハウジ
ング部205M′に保持されている状態となっている。
【0110】ここで、図13(E)に示される、第1の
ハウジング部205M′を、第2のハウジング部205
N′にセットした際にできる素子部屋部250′に光素
子290′をセットすべく、第2のハウジング部205
N′の透孔205N3f′から光素子290′を、背面
側部250b′に嵌め込む。この際、第2のハウジング
部205N′は、その背面側に倒しておく。
【0111】第2のハウジング部205N′の穴部20
5N3′に対して、シャッタ部210′等をセットした
状態の第1のハウジング部205M′を挿入すると、図
13(F)に示されるように、凸部205N2′が軸部
240′の背面側を規制するように溝226a′の所定
位置に嵌まり込む。一方、楔状突出部205M5′、2
05M5′(図12参照)は、溝なし部205N3d′
〔図11(C)参照〕を乗り越え、透孔部205N3
e′に嵌まり込み、第1のハウジング部205M′が第
2のハウジング部205N′に固定される。これによ
り、ソケット200′は完成する。
【0112】完成した状態のソケット200′において
は、光素子290′のリードピンの内のモールドされて
いない部分290a′の下端側部分のみがフリーの状態
であるものの、それよりも上部側の部分は、素子部屋部
250′の前面側部250a′と背面側部250b′と
によって、挟持されて固定されている。そのため、ソケ
ット200′を図示しない基板に接続固定する際に、光
素子290′の素子(チップ)にはストレスがかからな
いようになっている。
【0113】ところで、上述してきた光コネクタのソケ
ット200、200′等は、一般的に、前記ソケット2
00、200′等が設けられる装置の基板の上面に設置
されることが多い。しかしながら、例えば、前記基板が
前記装置の上部側に設けられていると、ソケット20
0、200′等は、前記基板の下面に設置される場合も
ある。ソケット200、200′等は、このように前記
基板の下面に設置されても、機能上、特に問題はない。
ただし、装置によって光コネクタのソケット200、2
00′等の向きが異なることになる。即ち、装置によっ
てシャッタ部210、200′等のみならず、その奥側
の挿入穴部220、220′等が上下逆となる。よっ
て、装置の使用者が、光コネクタのソケット200、2
00′等に対するプラグ100の挿入方向を誤ったり、
迷ったりするおそれがある。
【0114】そこで、そのおそれをなくすべく、前記基
板の下面に光コネクタのソケットを設置すると、前記光
コネクタのソケット200、200′等を基板の上面に
設置したのと、シャッタ部のみならず、その奥側の挿入
穴部の状態等が同様である光コネクタのソケットを本発
明の第4の実施の形態に係る光コネクタのソケットとし
て図14を参照しつつ説明する。図14は本発明の第4
の実施の形態に係る光コネクタのソケットを示す図であ
って、同図(A)は側面図、同図(B)は正面図、同図
(C)は断面図、同図(D)は背面図、同図(E)は底
面図である。
【0115】本発明の第4の実施の形態に係る光コネク
タのソケット200Dは、基本的に、本発明の第3の実
施の形態に係る光コネクタのソケット200′のシャッ
タ部210′、弾性体部230′、軸部240′および
挿入穴部220′を上下逆配置した状態を有するもので
あり、それぞれ、シャッタ部210D、弾性体部230
D、軸部240Dおよび挿入穴部220Dとなってい
る。
【0116】なお、シャッタ部210D、弾性体部23
0D、軸部240Dは、上述のように上下逆配置しても
構造的にソケット200′のシャッタ部210′、弾性
体部230′、軸部240′と全く同じでよい。ただ
し、シャッタ部210Dは、その背面に凸部210DD
を設けている点がシャッタ部210′とは異なる。この
凸部210DDは後述する第2のハウジング部205D
Nに含まれる挿入穴部220Dの部分の底面に当接可能
になっている部分であり、シャッタ部210Dの背面側
に、弾性体部230Dを避けるように、その両側に設け
ている。この凸部210DDは、プラグ100の挿入時
の保持力を向上させるために機能する。
【0117】ソケット200Dのハウジング部205D
は、第1のハウジング部205DMと第2のハウジング
部205DNとからなり、ソケット200′のハウジン
グ部205′と略同様になっている。
【0118】第1のハウジング部205DMは、ソケッ
ト200′の第1のハウジング部205M′と略上下対
称のものである。第2のハウジング部205DNは、ハ
ウジング部205Dから第1のハウジング部205DM
を取り除いたものであるから、ソケット200′の第2
のハウジング部205N′と略同様である。なお、ソケ
ット200Dにおいて、第2のハウジング部205DN
に設けられている素子部屋部250Dの背面側部250
Dbの位置が、前記上下逆配置したのに伴い、ソケット
200′の第2のハウジング部205N′に設けられて
いる素子部屋部250′の背面側部250b′の位置と
変更されている。
【0119】なお、挿入穴部220Dの奥側に設けられ
ているプラグ先端保持部229Dは、ソケット200′
のプラグ先端保持部229′よりも長めにしてプラグ1
00の挿入時の保持力を向上させる一方で、前記長めに
したためにシャッタ部210Dが接触しないように前面
下側に切欠229D1を設けている。このプラグ先端保
持部229Dと、前記シャッタ部210Dとの改良は、
プラグ100の挿入時の保持力を向上させるためのもの
であるから、ソケット200Dにおいて必ずしもこのよ
うにしなくてもよいことは言うまでもない。
【0120】このように構成されたソケット200D
を、前記装置の基板の下面に設置すれば、ソケット20
0′等が前記基板と同様の基板の上面に設置されたとき
と、シャッタ部210D、210′等の回動方向が同じ
になるとともに、挿入穴部220D、220′等の配置
も同じになるので、装置の使用者が、光コネクタのソケ
ット200D、200、200′等に対してプラグ10
0を挿入する方向は一定の方向にできる。
【0121】次に、弾性体部の代わりに磁石を用いたも
のを本発明の第5の実施の形態に係る光コネクタのソケ
ットとして、図15を参照しつつ説明する。図15は本
発明の第4の実施の形態に係る光コネクタのソケットを
示す断面図である。
【0122】本発明の第5の実施の形態に係る光コネク
タのソケット200Gは、本発明の第3の実施の形態に
係る光コネクタのソケット200′と略同様のものであ
って、ソケット200′で用いられていた弾性体部23
0A′を取り去り、その代わりに磁石230G1、23
0G2を後述の2カ所に設けた。
【0123】磁石230G1は、シャッタ部210Gの
背面側に埋設されている。なお、シャッタ部210G
は、ソケット200′のシャッタ部210′と略同様で
あるが、前記磁石230G1が埋設されている点と、弾
性体部をセットするための凹部が不要なため設けられて
いない点とが異なる。
【0124】磁石230G2は、〔図示しないプラグが
挿入穴部220G(ソケット200′の挿入穴部22
0′と同様のもの)に挿入された時に〕スペース225
G(ソケット200′のスペース225′と同様のも
の)に格納された前記シャッタ部210Gと対向するハ
ウジング部205G(ソケット200′のハウジング部
205′と略同様であるが、第1のハウジング部と第2
のハウジング部との境界は図示省略した。)の部分に磁
石230G1と対向するように埋設されている。
【0125】シャッタ部210Gに設けられた磁石23
0G1と、ハウジング部205Gに設けられた磁石23
0G2とは、反発するように設けておけばよい。したが
って、例えば、磁石230G1のS極(またはN極)は
シャッタ部210Gの背面側に向けて設け、磁石230
G2のS極(またはN極)はハウジング部205Gの挿
入穴部220Gの上面に下向きになるように設ければよ
い。
【0126】磁石230G1は、シャッタ部210Gの
比較的上部側、即ち軸部240G(ソケット200′の
軸部240′と同様のもの)寄りに設ける。このように
上部側に設ける方が、シャッタ部210Gが挿入穴部2
20Gの入口にある場合(即ち、磁石230G1が磁石
230G2から最も離れている場合)でも、シャッタ部
210Gに設けられた磁石230G1と、ハウジング部
205Gに設けられた磁石230G2とが比較的近接し
且つ反発するように対向するからである。即ち、シャッ
タ部210Gの移動範囲全域で、シャッタ部210Gが
挿入穴部220Gの入口側に付勢される付勢力を大きく
することができるのである。
【0127】ソケット200Gの組み立ては、ソケット
200′と略同様であるのでその説明は省略する。
【0128】ソケット200Gの機構動作も、ソケット
200′と略同様(即ちソケット200と略同様)であ
る。付勢力が弾性体部によるか磁石の反発力によるかだ
けの違いである。
【0129】以上説明したように、本発明の請求項1に
係る光コネクタのソケットは、光コネクタのプラグと接
続する光コネクタのソケットであって、前記プラグが挿
入される挿入穴部と、この挿入穴部の入口側にヒンジ構
造によって取り付けられ、この挿入穴部を略閉塞するた
めのシャッタ部と、このシャッタ部を前記入口側へ付勢
する弾性体部とを備えており、前記挿入穴部は、前記シ
ャッタ部を格納するスペースを有し、前記プラグを挿入
穴部に挿入する際に、シャッタ部は、プラグの先端側に
よって押圧されて挿入穴部の内側へ入り込み、接続完了
するとスペースに格納される光コネクタのソケットであ
って、前記シャッタ部は、前記スペースに格納された状
態でプラグの側面側を保持するとともに、前記シャッタ
部の正面側に設けられた位置決め用凹部に対してプラグ
の係合凸部の側面側に設けられた一方の位置決め用凸部
が、挿入穴部に設けられた位置決め用係合部に対してプ
ラグの係合凸部の別の側面側に設けられた他方の位置決
め用凸部がそれぞれ挿入される。
【0130】よって、本発明の請求項1に係る光コネク
タのソケットの場合には、埃等の侵入を防止する手段と
してのシャッタ部が、挿入穴部の入口側に開閉可能に一
体化されている。このシャッタ部は、弾性体部によっ
て、挿入穴部の入口側へ付勢されているので、プラグが
挿入穴部に挿入されていないときには、挿入穴部を略閉
塞している。プラグが挿入穴部に挿入されると、シャッ
タ部は、挿入穴部に格納される。また、この後、プラグ
が挿入穴部から抜かれると、シャッタ部は、弾性体部に
よって、基本的に、挿入穴部の入口側へ自動復帰する。
【0131】よって、本発明の請求項1に係る光コネク
タのソケットは、信頼性を低下させる埃等の侵入を適切
に防止することができる。また、埃等よけのキャップを
抜き差しする手間もなく、キャップを紛失して埃等の侵
入を許す心配もない。
【0132】また、プラグの2つの位置決め用凸部は、
位置決め用係合部、シャッタ部の位置決め用凹部のどち
らかに挿入されている。これらによって、プラグは、一
般的なEIAJ規格のソケットの場合に比較的近い保持
力によって保持されていることとなる。
【0133】本発明の請求項2に係る光コネクタのソケ
ットは、シャッタ部が、挿入穴部の入口側の上方におい
てヒンジ機構によって取り付けられている。
【0134】従って、請求項3記載の光コネクタのソケ
ットと併せて使用すると、基板の上面及び下面に光コネ
クタのソケットを設置する場合でも、プラグの挿入方向
を同一とすることができるので、使用者によるプラグの
挿入方向の誤りを防止することができる。
【0135】本発明の請求項3に係る光コネクタのソケ
ットは、シャッタ部が、挿入穴部の入口側の下方におい
てヒンジ機構によって取り付けられている。
【0136】このため、請求項2記載の光コネクタのソ
ケットが基板の上面に設置されている場合、請求項3記
載の光コネクタのソケットがこの基板の下面に設置され
ると、両光コネクタのソケットのプラグの挿入方向が同
一になるので、使用者がプラグの挿入方向を誤るという
心配がない。
【0137】本発明の請求項4に係る光コネクタのソケ
ットは、請求項1記載の光コネクタのソケットにおい
て、前記シャッタ部が、挿入穴部の入口側から所定の位
置まで移動したときに、このシャッタ部によって操作さ
れるスイッチが設けられ、このスイッチの一方側は、良
導電性とした前記弾性体部を利用している。
【0138】従って、本発明の請求項4に係る光コネク
タのソケットの場合には、このようなスイッチによっ
て、ソケットの挿入穴部にプラグが挿入されているとき
のみ、ソケットに設けられている光素子が働くようにで
きる。そのため、光素子の寿命を延ばすことができ、ソ
ケットの信頼性を高く長く維持できる。また、このよう
なソケットを設けた装置の消費電力を低減させることが
可能である。また、シャッタ部によって、スイッチのオ
ン・オフがなされるので、プラグがスイッチによって傷
付けられるおそれもない。さらに、この光コネクタのソ
ケットの場合は、スイッチの一方側に前記弾性体部を兼
用している。よって、この光コネクタのソケットは、部
品点数を削減でき、低コスト化が図れる。
【0139】本発明の請求項5に係る光コネクタのソケ
ットは、前記弾性体部の代わりに、前記シャッタ部と、
前記プラグが前記挿入穴部に挿入されたとき前記シャッ
タ部と対向する部分とに、磁石を反発するように対向し
て設けている。
【0140】よって、本発明の請求項5に係る光コネク
タのソケットの場合には、弾性体部の代わりに磁石の反
発力によって、シャッタ部が、挿入穴部の入口側へ自動
復帰するようにできる。
【0141】本発明の請求項6に係る光コネクタのソケ
ットは、前記請求項1、2、3、4又は5のソケットで
あって、ジタルオーディオ機器に設けられる。
【0142】かかる光コネクタのソケットは、特にデジ
タルオーディオ機器に設けられることで、上述の効果を
発揮し、有益に機能する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光コネクタの
ソケットを示す一部透視した図であって、同図(A)は
正面図、同図(B)は側面図、同図(C)は断面図、同
図(D)は底面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る光コネクタの
ソケットに用いられるハウジング部を示す図であって、
同図(A)は正面図、同図(B)は側面図、同図(C)
は断面図、同図(D)は底面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る光コネクタの
ソケットに用いられるシャッタ部を示す図であって、同
図(A)は背面図、同図(B)は同図(A)のA−A線
での断面図、同図(C)は側面図、同図(D)は正面図
である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る光コネクタの
ソケットに用いられる弾性体部と軸部とを示す図であっ
て、同図(A)は弾性体部の正面図、同図(B)は弾性
体部の側面図、同図(C)は軸部の正面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る光コネクタの
ソケットに、EIAJ規格の角型プラグを挿入したとき
の状態を説明する側面視概略的説明図であって、同図
(A)は挿入直前の状態図、同図(B)〜同図(D)は
挿入途中の状態図、同図(E)は挿入完了時の状態図で
ある。
【図6】本発明のすべての実施の形態に係る光コネクタ
のソケットに接続させるEIAJ規格の角型プラグを示
す図であって、同図(A)は正面図、同図(B)は一部
破断した側面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る光コネクタの
ソケットのマイナーチェンジ品を示す図で、同図(A)
は平面図、同図(B)は正面図、同図(C)は側面視一
部透視説明図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係る光コネクタの
ソケットのマイナーチェンジ品に用いられるシャッタ部
と、弾性体部とを示す図であって、同図(A)はシャッ
タ部の側面図、同図(B)はシャッタ部の背面図、同図
(C)は弾性体部の側面図、同図(D)は弾性体部の正
面図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係る光コネクタの
ソケットのプラグ先端保持部に円形凸部を延設して突出
部とした状態、およびEIAJ規格の突出部とを説明す
るための側面視概略的説明図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る光コネクタ
のソケットを説明するための側面視概略的説明図であ
る。
【図11】本発明の第3の実施の形態に係る光コネクタ
のソケットに用いられる第2のハウジング部を示す図で
あって、同図(A)は側面図、同図(B)は正面図、同
図(C)は断面図、同図(D)は背面図、同図(E)は
底面図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態に係る光コネクタ
のソケットに用いられる第1のハウジング部を示す図で
あって、同図(A)は側面図、同図(B)は正面図、同
図(C)は断面図、同図(D)は背面図、同図(E)は
底面図、同図(F)は同図(E)のJで指示した部分の
拡大図である。
【図13】本発明の第3の実施の形態に係る光コネクタ
のソケットの組み立て方を説明するための説明図であっ
て、同図(A)から同図(F)の方向に組み上がってい
る様子を示している。ただし、同図(E)は光素子を設
置していない状態を示す参考図である。
【図14】本発明の第4の実施の形態に係る光コネクタ
のソケットを示す図であって、同図(A)は側面図、同
図(B)は正面図、同図(C)は断面図、同図(D)は
背面図、同図(E)は底面図である。
【図15】本発明の第5の実施の形態に係る光コネクタ
のソケットを示す断面図である。
【符号の説明】
200 光コネクタのソケット 210 シャッタ部 220 挿入穴部 225 スペース 230 弾性体部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−43681(JP,A) 特開 平8−320424(JP,A) 特開 平7−281055(JP,A) 特開 平5−93821(JP,A) 特開 平5−63278(JP,A) 特開 平11−352357(JP,A) 実開 昭63−6408(JP,U) 実開 平7−19713(JP,U) 実開 平2−148109(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/42 G02B 6/36

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光コネクタのプラグと接続する光コネク
    タのソケットであって、 前記プラグが挿入される挿入穴部と、この挿入穴部の入
    口側にヒンジ構造によって取り付けられ、この挿入穴部
    を略閉塞するためのシャッタ部と、このシャッタ部を前
    記入口側へ付勢する弾性体部とを具備しており、 前記挿入穴部は、前記シャッタ部を格納するスペースを
    有し、 前記プラグを挿入穴部に挿入する際に、シャッタ部は、
    プラグの先端側によって押圧されて挿入穴部の内側へ入
    り込み、接続完了するとスペースに格納される光コネク
    タのソケットにおいて、 前記シャッタ部は、前記スペースに格納された状態でプ
    ラグの側面側を保持するとともに、前記シャッタ部の正
    面側に設けられた位置決め用凹部に対してプラグの係合
    凸部の側面側に設けられた一方の位置決め用凸部が、挿
    入穴部に設けられた位置決め用係合部に対してプラグの
    係合凸部の別の側面側に設けられた他方の位置決め用凸
    部がそれぞれ挿入されることを特徴とした光コネクタの
    ソケット。
  2. 【請求項2】 前記シャッタ部が、挿入穴部の入口側の
    上方においてヒンジ機構によって取り付けられているこ
    とを特徴とする請求項1記載の光コネクタのソケット。
  3. 【請求項3】 前記シャッタ部が、挿入穴部の入口側の
    下方においてヒンジ機構によって取り付けられているこ
    とを特徴とする請求項1記載の光コネクタのソケット。
  4. 【請求項4】 前記シャッタ部が、挿入穴部の入口側か
    ら所定の位置まで移動したときに、このシャッタ部によ
    って操作されるスイッチが設けられ、このスイッチの一
    方側は、良導電性とした前記弾性体部を利用したことを
    特徴とする請求項1、2又は3記載の光コネクタのソケ
    ット。
  5. 【請求項5】 前記弾性体部の代わりに、前記シャッタ
    部と、前記プラグが前記挿入穴部に挿入されたとき前記
    シャッタ部と対向する部分とに、磁石を反発するように
    対向して設けることを特徴とする請求項1、2、3又は
    4記載の光コネクタのソケット。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4又は5のソケット
    は、ジタルオーディオ機器に設けられることを特徴と
    する光コネクタのソケット。
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