JP3438159B2 - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP3438159B2
JP3438159B2 JP19489497A JP19489497A JP3438159B2 JP 3438159 B2 JP3438159 B2 JP 3438159B2 JP 19489497 A JP19489497 A JP 19489497A JP 19489497 A JP19489497 A JP 19489497A JP 3438159 B2 JP3438159 B2 JP 3438159B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、光ピックアップを
光ディスクのトラックに追従させるトラバース駆動部を
備えた光ディスク装置に関する。 【0002】 【従来の技術】図6は、光ディスク装置の機械系の構成
図を示すブロック図である。図6において、光ディスク
1は、スピンドルモータ2によって回転駆動され、光デ
ィスク1に記録された情報は、光ディスク1からの反射
光を光電変換させる装置である光ピックアップ3によっ
て読み取られる。この光ピックアップ3では、光源から
発せられた光ビームがレンズを通過し、光ディスク1上
に光スポットを形成し、光ディスク1からの反射光は複
数個の光検出手段により検出される。また、光ピックア
ップ3が備えているフォーカスアクチュエータ4は、光
ディスク1の面に対して垂直な方向、すなわちフォーカ
ス方向にレンズを駆動する。また、光ピックアップ3が
備えているトラッキングアクチュエータ5は、光ディス
ク1の半径方向、すなわちトラッキング方向にレンズを
駆動する。 【0003】フォーカスアクチュエータ4を駆動してレ
ンズの焦点を光ディスク1の焦点面に合わせる制御をフ
ォーカス制御と呼ぶ。また、トラッキングアクチュエー
タ5は、光ピックアップ3のレンズから発せられる光ビ
ームの照射による光ディスク1上の光スポットと光ディ
スク1上の目標トラックとのずれ量(以下、オフトラッ
ク量と称す)を低減するように駆動する。この制御をト
ラッキング制御と呼ぶ。また、この光ピックアップ3
は、光ディスク1の半径方向に移動するトラバース台6
の上に搭載されている。 【0004】前記トラッキング制御において、光ピック
アップ3そのものの位置は移動せず、レンズの位置のみ
が移動するため、レンズと光ピックアップ3の光軸セン
ターからのずれ量(以下、レンズシフト量と称す)が大
きくなる。このレンズシフト量を低減するために、光ピ
ックアップ3を搭載したトラバース台6をトラバースモ
ータ7により駆動させるトラバース制御を行う。 【0005】以下、トラッキング制御およびトラバース
制御について図面を参照しながら説明する。図7は従来
の光ディスク装置における制御系の構成を示すブロック
図である。図7において、光ピックアップ3,トラッキ
ング誤差信号作成回路8,位相補償回路9,増幅回路1
0,ドライブ回路11およびトラッキングアクチュエー
タ5はトラッキング制御を実行するトラッキング制御装
置Aを構成し、また、光ピックアップ3,トラッキング
誤差信号作成回路8,位相補償回路9,増幅回路10,
ローパスフィルタ12,ドライブ回路13およびトラバ
ースモータ7はトラバース制御を実行するトラバース制
御装置Bを構成し、トラバース制御装置Bにおけるドラ
イブ回路13とトラバースモータ7とはトラバース駆動
部Cを構成する。 【0006】まず、トラッキング制御について説明す
る。トラッキング制御装置Aにおいて、トラッキング誤
差信号作成回路8は光ピックアップ3の光源からレンズ
を通して発せられる光ビームにより光ディスク1上に形
成された光スポットと光ディスク1上の目標トラックと
のずれ、すなわちオフトラック量に対応したトラッキン
グ誤差信号TEを作成する。位相補償回路9はトラッキ
ング誤差信号TEを入力し、制御系の安全性と定常特性
とを確保する位相補償処理を行う。増幅回路10は位相
補償回路9の出力信号を増幅し、その増幅信号をドライ
ブ回路11により電力増幅し、トラッキングアクチュエ
ータ5を駆動してオフトラック量を低減させる方向に光
ピックアップ3のレンズを移動させる。このように、ト
ラッキング誤差信号TEに基づいてトラッキングアクチ
ュエータ5が駆動され、オフトラック量が低減される方
向にトラッキング制御が行われる。 【0007】つぎに、トラバース制御について説明す
る。トラッキング制御により光ピックアップ3をトラッ
クに追従移動させると、光ディスク1の半径方向にレン
ズのみが移動して前記レンズシフトが発生する。このレ
ンズシフト量を低減するために、光ピックアップ3を移
動させるようにトラバース制御を行う。トラバース制御
装置Bにおいて、増幅回路10で増幅したトラッキング
誤差信号TEをローパスフィルタ12に入力して高周波
成分と雑音成分とを除去し、レンズシフト量に対応する
トラバース誤差信号としてトラバース駆動部Cに出力す
る。トラバース駆動部Cにおいて、ドライブ回路13は
前記トラバース誤差信号を入力して電力増幅し、トラバ
ースモータ7を駆動する。トラバースモータ7は回転に
よりトラバース台6を移動させるので、光ピックアップ
3は光ディスク1の半径方向に移動し、レンズシフト量
が低減される。 【0008】以上のように、トラッキング制御により常
にオフトラックを修正し、かつトラバース制御によりレ
ンズシフト量に対応して常にレンズシフト量を低減する
ように制御している。しかし、このようなトラバース制
御では、レンズシフト量に対応してトラバースモータ7
を駆動しても静止摩擦などの負荷によりトラバース台6
が実際に移動しない間はトラバースモータ7が無駄な電
力を消費していると言う問題がある。 【0009】この問題を解決する手段が、たとえば特開
平6−119650号公報に開示されている。その手段
では、光ピックアップ3を光ディスク1の半径方向に移
動させるトラバース駆動部を備えたディスク記録または
再生装置において、トラバース誤差信号のレベルを検出
し、そのレベルが所定のしきい値を超えた時点から、摩
擦負荷を吸収するのに十分な所定の駆動電圧をトラバー
スモータ7に印加するように構成している。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】このような従来の光デ
ィスク装置において、トラバース駆動部の負荷に応じた
しきい値を定め、そのしきい値以上の駆動電圧がかかっ
た時に駆動電圧を発生する手段では、しきい値以下の駆
動電圧ではトラバース駆動部を駆動させないので、不十
分な駆動電圧をトラバース駆動部に供給する無駄を排除
して電力消費を低減しているが、トラバース駆動部にお
ける負荷にはばらつきがあるため、前記しきい値はトラ
バース駆動部の負荷のばらつきの最大値に対応して設定
する必要がある。そのため、常に最大の負荷を想定して
起動できる駆動電圧により起動後も駆動することにな
り、まだ余分な電力を消費していると言う問題があっ
た。 【0011】本発明は上記の課題を解決するもので、ト
ラバース制御における電力消費をさらに低減でき、かつ
トラバース駆動部の動作精度を向上させた光ディスク装
置を提供することを目的とする。 【0012】 【課題を解決するための手段】請求項1に係わる本発明
は、光ディスクの記録情報を読み取る光ピックアップが
レンズを介して前記光ディスク上に形成する光スポット
と前記光ディスク上のトラックの所望の位置とのずれ量
であるトラッキング誤差に応じて前記レンズを前記トラ
ックに追従移動させるトラッキング制御手段と、前記光
ピックアップの光軸センターと前記レンズとのずれ量で
あるレンズシフト量を低減するように前記光ピックアッ
プを前記光ディスクの半径方向に移動させるトラバース
制御手段とを備えた光ディスク装置において、前記トラ
バース制御手段は、前記トラッキング誤差から前記レン
ズシフト量を検出するトラバース誤差検出手段と、前記
光ピックアップを前記光ディスクの半径方向に移動させ
るトラバース駆動部と、前記レンズシフト量に対応した
駆動電圧をしきい値に基づいて前記トラバース駆動部に
出力するしきい値処理回路と、前記しきい値処理回路か
ら出力される駆動電圧の駆動時間幅を測定する駆動時間
測定回路と、前記しきい値を制御するコントロール回路
とを備え、前記しきい値処理回路は、前記レンズシフト
量に対応して増加する駆動電圧を生成して前記しきい値
を超えた時に駆動電圧を出力し、前記コントロール回路
は、前記トラバース駆動部を最初に起動した後は、前記
駆動時間幅を前記トラバース駆動部の電力消費をほぼ最
小とする所定の駆動時間幅と比較し、前記駆動時間幅が
前記所定の駆動時間幅になる方向に前記しきい値を加減
制御するようにした光ディスク装置である。 【0013】本発明により、コントロール回路は、しき
い値処理回路が所定の駆動時間幅で駆動電圧を出力する
ように制御するときトラバース駆動部を最初に起動し
た後は、駆動時間幅がトラバース駆動部の電力消費をほ
ぼ最小とする所定の駆動時間幅になる方向にしきい値を
制御することにより、無駄に電力を消費することなくト
ラバース駆動部を動作させることができる。 【0014】なお、光ディスクの記録情報を読み取る光
ピックアップがレンズを介して前記光ディスク上に形成
する光スポットと前記光ディスク上のトラックの所望の
位置とのずれ量であるトラッキング誤差に応じて前記レ
ンズを前記トラックに追従移動させるトラッキング制御
手段と、前記光ピックアップの光軸センターと前記レン
ズとのずれ量であるレンズシフト量を低減するように前
記光ピックアップを前記光ディスクの半径方向に移動さ
せるトラバース制御手段とを備えた光ディスク装置にお
いて、前記トラバース制御手段は、前記トラッキング誤
差から前記レンズシフト量を検出するトラバース誤差検
出手段と、前記光ピックアップを前記光ディスクの半径
方向に移動させるトラバース駆動部と、前記レンズシフ
ト量に対応した駆動電圧をしきい値に基づいて前記トラ
バース駆動部に出力するしきい値処理回路と、前記しき
い値処理回路から出力される駆動電圧の駆動時間幅を測
定する駆動時間測定回路と、前記しきい値処理回路から
出力される駆動電圧の駆動電圧波高値を測定する駆動電
圧測定回路と、前記しきい値を制御するコントロール回
路と、記憶回路とを備え、前記しきい値処理回路は、前
記レンズシフト量に対応して増加する駆動電圧を生成し
てしきい値を超える時に駆動電圧を出力し、前記コント
ロール回路は、前記駆動時間幅が所定の駆動時間幅にな
るまでを限度に前記しきい値を増加して変えるごとに前
記駆動時間幅と前記駆動電圧波高値とから電力に対応す
る電力演算値を演算してしきい値とともに前記記憶回路
に記憶し、今回の電力演算値と前回の電力演算値とを比
較して小さい方の電力演算値に対応するしきい値を設定
するようにした光ディスク装置とすることもできる。 【0015】これにより、コントロール回路は、電力演
算値が常に小さくなる方向にしきい値を設定するので、
実際の動作状態における最小の消費電力でトラバース駆
動部を動作させることができるとともに、小刻みな精度
のよい動作をさせることができる。 【0016】さらにまた、光ディスクの記録情報を読み
取る光ピックアップがレンズを介して前記光ディスク上
に形成する光スポットと前記光ディスク上のトラックの
所望の位置とのずれ量であるトラッキング誤差に応じて
前記レンズを前記トラックに追従移動させるトラッキン
グ制御手段と、前記光ピックアップの光軸センターと前
記レンズとのずれ量であるレンズシフト量を低減するよ
うに前記光ピックアップを前記光ディスクの半径方向に
移動させるトラバース制御手段とを備えた光ディスク装
置において、前記トラバース制御手段は、前記トラッキ
ング誤差から前記レンズシフト量を検出するトラバース
誤差検出手段と、前記光ピックアップを前記光ディスク
の半径方向に移動させるトラバース駆動部と、前記レン
ズシフト量に対応した駆動電圧をしきい値に基づいて前
記トラバース駆動部に出力するしきい値処理回路と、前
記しきい値処理回路から出力される駆動電圧の駆動時間
幅を測定する駆動時間測定回路と、前記しきい値処理回
路から出力される駆動電圧の駆動電圧波高値を測定する
駆動電圧測定回路と、前記しきい値を制御するコントロ
ール回路と、記憶回路とを備え、前記しきい値処理回路
は、前記レンズシフト量に対応して増加する駆動電圧を
生成してしきい値を超える時に駆動電圧を出力し、前記
コントロール回路は、前記駆動時間幅が所定の駆動時間
幅になるまでを限度に前記しきい値を増加して変えるご
とに前記駆動時間幅と前記駆動電圧波高値とから電力に
対応する電力演算値を演算してしきい値とともに前記記
憶回路に記憶し、記憶した複数回の電力演算値のうちの
最小の電力演算値に対応するしきい値を設定するように
した光ディスク装置とすることもできる。 【0017】これにより、コントロール回路は、実際の
駆動状態における電力演算値が最小となるしきい値を設
定するので、つねに最小の消費電力でトラバース駆動部
を動作させることができるとともに、小刻みな精度のよ
い動作をさせることができる。 【0018】 【発明の実施の形態】(実施の形態1) 以下、図面を用いて本発明の光ディスク装置の実施の形
態1について説明する 【0019】本実施の形態において、しきい値処理回路
は、トラッキング誤差信号に基づいて検出されたレンズ
シフト量に対応した駆動電圧を生成し、コントロール回
路により設定されるしきい値以上の駆動電圧のみを実際
にトラバース駆動部に出力する手段である。この駆動電
圧は、レンズシフト量に比例した電圧であっても、ま
た、レンズシフト量と所定値との差分に比例した電圧な
どであってもよい。また、駆動時間測定回路は、前記し
きい値処理回路から出力される駆動電圧の駆動時間幅を
測定して出力する手段である。また、コントロール回路
は、前記駆動時間幅を入力し、前記駆動時間幅が所定の
駆動時間幅になるように前記しきい値処理回路のしきい
値を加減制御する手段であり、前記所定の駆動時間幅
は、前記しきい値処理回路から出力される駆動電圧によ
り前記トラバース駆動部を駆動する時の電力消費をほぼ
最小にする値をあらかじめ実測などに基づいて決めた値
であり、前記トラバース駆動部を最初に起動した後の駆
動時における負荷状態に対応する値である。また、しき
い値の加減制御は、測定した駆動時間幅が所定の駆動時
間幅より短い時にはしきい値を減少させ、長い時にはし
きい値を増加させる制御である。この制御により前記駆
動時間幅が所定の駆動時間幅になるように制御される。 【0020】図1は本実施の形態における制御系の構成
図を示すブロック図である。なお、図6および図7に示
した従来例と同じ構成要素には同一番号を付与して詳細
な説明を省略する。また、本実施の形態におけるトラッ
キング制御装置Aは図7に示した従来例と同じである。
本実施の形態におけるトラバース制御装置Bが図7に示
した従来例と異なる点は、しきい値処理回路14と駆動
時間測定回路15とコントロール回路16とを備え、ト
ラバース制御においてトラバース駆動部Cの電力消費を
ほぼ最小に維持しながら精度よく駆動させる点にある。 【0021】以下、上記構成においてその動作を説明す
る。なお、トラッキング制御装置Aにおけるトラッキン
グ制御の動作は従来例と同じであるので説明を省略し、
トラバース制御装置Bにおけるトラバース制御の動作に
ついて説明する。増幅回路10で増幅されたトラッキン
グ誤差信号をローパスフィルタ12に入力し、高周波成
分および雑音成分を除去して、レンズシフト量に対応す
るトラバース誤差信号を検出し、しきい値処理回路14
に入力する。 【0022】図2はしきい値処理回路14においてトラ
バース誤差信号が与えるレンズシフト量と駆動電圧との
関係を示す特性図である。図2において、傾斜した直線
で示したように、レンズシフト量に対応して増加する駆
動電圧を生成するが、しきい値以下の駆動電圧はしきい
値処理回路14から出力しないようにしている。したが
って、図に実線で示した駆動電圧が出力され、図に破線
で示したレベルのしきい値に対応するレンズシフト量、
すなわちXで示した範囲(以下、範囲Xと称す)のレン
ズシフト量以下では、点線で示したように、駆動電圧は
出力されない。 【0023】図3はしきい値処理回路14から実際に出
力される駆動電圧を示す波形図である。レンズシフト量
が範囲Xを超えると、しきい値を超える駆動電圧が出力
されてトラバース台6が移動し、レンズシフト量が低減
されるが、レンズシフト量が範囲X以下に低減されると
駆動電圧が出力されなくなるので、図3に示したよう
に、駆動電圧はパルス状に出力され、光ディスク1の回
転に伴って範囲Xを超えるレンズシフト量が発生するご
とにパルス状の駆動電圧が出力され、トラバース台6は
小刻みに移動することになる。 【0024】つぎに、しきい値処理回路14におけるし
きい値について説明する。しきい値はコントロール回路
16により与えられ、コントロール回路16は駆動時間
測定回路15が測定した駆動電圧の駆動時間幅が所定の
駆動時間幅になるようにしきい値を与える関係にある。
駆動時間測定回路15はしきい値処理回路14から出力
される駆動電圧信号TVDの駆動時間幅を測定し、コン
トロール回路16に出力する。コントロール回路16は
入力した前記駆動時間幅を所定の駆動時間幅と比較し、
所定の駆動時間幅よりも短い時にはしきい値を減少、所
定の時間幅よりも長い時にはしきい値を増加させるよう
に制御してしきい値処理回路14に出力する。 【0025】この時、図2(a)に示したように、しき
い値が大きく設定された場合、レンズシフト量がX1 を
超えた時に駆動電圧が出力されるが、駆動電圧が大きい
のでトラバース台6が即座に、かつ速やかに移動し、レ
ンズシフト量も速やかに範囲X1 以下に低減され、した
がって、図3(a)に示したように駆動電圧が出力され
る駆動時間幅T1 が小さくなり、駆動電圧波高値h1 が
大きくて駆動時間幅T1 の小さい駆動電圧信号となる。
一方、図2(b)に示したように、しきい値が小さく設
定された場合、レンズシフト量がX2 を超えた時から駆
動電圧が出力されるが、駆動電圧が小さいのでトラバー
ス台6が緩やかに移動し、レンズシフト量は緩やかに範
囲X2 以下に低減され、図3(b)に示したように駆動
電圧が出力される駆動時間幅T2 が大きくなり、駆動電
圧波高値h2 が小さくて駆動時間幅T2 の大きい駆動電
圧信号となる。このように、しきい値を制御することに
より駆動時間幅を制御することができる。 【0026】本実施の形態においては、トラバース駆動
部Cを最初に起動した後の駆動において、前記所定の駆
動時間幅をトラバース駆動部Cの電力消費がほぼ最小と
なる値に設定する。トラバース駆動部Cを作動させる場
合の電力消費をほぼ最小にできる特定の駆動時間幅があ
ることが実測によって確かめられ、この時の電力消費
は、静止摩擦などに打ち勝って最初に起動する時に要す
る電力消費よりも一般的に小さい。したがって、この特
定の駆動時間幅をコントロール回路16にあらかじめ設
定し、駆動時間測定回路15で測定した駆動時間幅を前
記所定の駆動時間幅と比較し、その大小関係に対応して
しきい値を加減制御することにより、トラバース駆動部
Cを最初に起動した後は、駆動電圧の駆動時間幅が前記
所定の駆動時間幅になるように制御され、トラバース駆
動部Cの電力消費がほぼ最小になるように駆動される。 【0027】なお、トラバース駆動部Cを最初に起動す
る場合には、しきい値をゼロないしゼロ近傍に設定する
ことにより、レンズシフト量に対応して増加する駆動電
圧が与えられて起動するが、前記所定の駆動時間幅にほ
ぼ対応するしきい値を与えて起動してもよく、この場合
にはトラバース駆動部Cが作動し始めるまでの無駄な電
力消費を低減できる。 【0028】図4はしきい値処理回路14における他の
動作特性を示す特性図である。なお、図4(a)の特性
は図2に示した特性を参考として示している。図4
(b)はレンズシフト量が図に示したデッドゾーンの範
囲では駆動電圧を出力させないようにした特性である
が、しきい値による制御を導入しない場合の特性を示
す。図4(c)は図4(b)の特性に、しきい値制御を
導入した場合の特性を示す。この場合においても、上記
と同様に、しきい値制御により駆動電圧の駆動時間幅を
制御できることは言うまでもない。 【0029】以上のように本実施の形態によれば、レン
ズシフト量に対応して生成した駆動電圧をしきい値以上
で出力するしきい値処理回路14と、前記しきい値処理
回路14から出力される駆動電圧の駆動時間幅を検出す
る駆動時間測定回路15と、駆動時間幅により前記しき
い値を制御するコントロール回路16とを設け、トラバ
ース駆動部Cを最初に起動した後は、駆動電圧の駆動時
間幅がトラバース駆動部の消費電力をほぼ最小にする所
定の駆動時間幅になるように前記しきい値を制御して駆
動することにより、トラバース駆動部Cを起動した後は
電力消費をほぼ最小にする状態で駆動するので、従来例
よりもさらに無駄な電力消費を低減することができ、ま
た、小刻みな精度のよい動作をさせることができる。 【0030】(実施の形態2) 以下、本発明の光ディスク装置の実施の形態2について
説明する 【0031】本実施の形態において、駆動電圧測定回路
は、しきい値処理回路から出力される駆動電圧の波高値
を測定し、駆動電圧波高値として出力する手段である。
また、コントロール回路は、駆動時間測定回路が測定し
た駆動時間幅と前記駆動電圧測定回路が測定した駆動電
圧波高値とから電力に対応する電力演算値を演算し、し
きい値とともに記憶回路に記憶し、駆動時間幅が所定の
駆動時間幅となるしきい値を限度として、しきい値を増
加させて変化させるごとに今回の電力演算値と前回の電
力演算値と比較し、小さい方に対応するしきい値をしき
い値処理回路に設定するように制御する。したがって、
電力消費の小さい方へとしきい値を制御する。 【0032】図5は本実施の形態における制御系の構成
を示すブロック図である。なお、図1と同じ構成要素に
は同一番号を付与して詳細な説明を省略する。また、光
ディスク装置の構成は図6と同じである。本実施の形態
が実施の形態1と異なる点は、駆動電圧測定回路17と
記憶回路18とを追加して備え、コントロール回路16
は、駆動時間幅と駆動電圧波高値とから演算する電力演
算値が小さくなるようにしきい値処理回路14のしきい
値を制御する点にある。 【0033】以下、しきい値処理回路14のしきい値を
設定するコントロール回路16と駆動電圧測定回路17
と記憶回路18とについて説明をする。 【0034】駆動電圧測定回路17では、しきい値処理
回路14が出力する駆動電圧信号TVDの駆動電圧波高
値を測定する。この時、図3(b)に示した駆動電圧波
高値h2 のように、駆動電圧が出力され始める時の最初
の波高値を駆動電圧波高値とする。 【0035】コントロール回路16では、駆動電圧測定
回路17で測定した駆動電圧波高値と駆動時間測定回路
15で測定した駆動時間幅とから、電力に対応する電力
演算値を演算により求め、しきい値とともに記憶回路1
8に記憶する。この時、コントロール回路16は、駆動
時間幅が所定の駆動時間幅になるしきい値を限度とし
て、前記しきい値を増加して変化させるごとに今回の電
力演算値と前回の電力演算値とを比較し、小さい方に対
応するしきい値をしきい値処理回路14に設定する。 【0036】これにより、駆動時間幅を所定の駆動時間
幅にするしきい値までの範囲で、電力演算値が最小とな
るしきい値が常にしきい値処理回路14に設定されるこ
とになる。なお、トラバース駆動部Cを最初に起動させ
る時には前記しきい値を0に設定することにより、レン
ズシフト量に対応して増加する駆動電圧により駆動で
き、この時の前回の電力演算値を不明としないために、
起動時に限って今回の電力演算値を前回の電力演算値に
流用するか、または、前回使用時の情報を蓄積記憶して
利用することができる。 【0037】以上のように本実施の形態によれば、駆動
時間測定回路15で測定した駆動時間幅と駆動電圧測定
回路17で測定した駆動電圧波高値とを用いて電力演算
値を求め、前回測定の電力演算値と比較しながら最小の
電力演算値に対応するしきい値をしきい値処理回路14
に設定するように制御することにより、トラバース制御
における電力消費が最も小さい状態でトラバース駆動部
を駆動することができる。 【0038】なお、駆動電圧測定回路17では、駆動電
圧信号TVDのしきい値に対応する波高値を駆動電圧波
高値としていたが、駆動時間幅の初めから終わりまでの
駆動電圧、すなわち駆動し始めてから駆動が終わるまで
の駆動電圧の平均値を求め、この平均駆動電圧値を駆動
電圧波高値とすることで、同様にして前記しきい値を設
定することもできる。 【0039】(実施の形態3) 以下、本発明の光ディスク装置の実施の形態3について
説明する 【0040】本実施の形態において、コントロール回路
は、複数回の電力演算値のうちの最小の電力演算値に対
応するしきい値をしきい値処理回路に設定する手段とす
る。この場合、実施の形態2と同様に、駆動時間幅を所
定の駆動時間幅とするしきい値を限度に、しきい値を増
加させて変化させるごとに電力演算値を演算して記憶回
路に記憶し、複数回の電力演算値から最小の電力演算値
を抽出することができる。 【0041】本実施の形態における制御系の構成は図5
と同じであり、また、光ディスク装置の構成図は図6に
示した構成と同じである。また、しきい値によりしきい
値処理回路14を制御する動作は実施の形態2と同じで
あり、説明を省略する。 【0042】以上のように本実施の形態によれば、しき
い値を増加させて変化させるごとに電力演算値を演算し
て記憶回路に記憶し、複数回の電力演算値から最小の電
力演算値を抽出して、それに対応するしきい値を設定す
ることにより、実施の形態2と同様の効果を得ることが
できる。 【0043】 【発明の効果】請求項1に係わる本発明は、しきい値処
理回路により、レンズシフト量に対応する駆動電圧を生
成してしきい値を超える時に駆動電圧をトラバース駆動
部に出力し、コントロール回路は、トラバース駆動部を
最初に起動した後は、前記駆動電圧の駆動時間幅が前記
トラバース駆動部の電力消費をほぼ最小とする所定の駆
動時間幅にする方向に前記しきい値を制御することによ
り、トラバース駆動部を最初に起動した後は、消費電力
低減する状態でトラバース駆動部を駆動することがで
きるとともに、小刻みに駆動するので精度のよいトラバ
ース動作を行わせることができる。 【0044】なお、しきい値処理回路により、レンズシ
フト量に対応する駆動電圧を生成してしきい値を超える
時に駆動電圧をトラバース駆動部に出力し、コントロー
ル回路により、駆動電圧の駆動時間幅と駆動電圧の駆動
電圧波高値とから電力に対応する電力演算値を演算し、
しきい値を増加させる方向に変えるごとに前記電力演算
値を演算および記憶し、前回演算した電力演算値との比
較で小さい方に対応するしきい値を設定するように制御
することにより、常に実際の駆動状態における最小の電
力消費でトラバース駆動部を駆動することができるとと
もに、小刻みに駆動するので精度のよいトラバース動作
を行わせることできる。 【0045】さらにまた、しきい値処理回路により、レ
ンズシフト量に対応する駆動電圧を生成してしきい値を
超える時に駆動電圧をトラバース駆動部に出力し、コン
トロール回路により、駆動電圧の駆動時間幅と駆動電圧
の駆動電圧波高値とから電力に対応する電力演算値を演
算し、しきい値を増加させる方向に変えるごとに前記電
力演算値を演算および記憶し、複数回の電力演算値のう
ちの最小の電力演算値に対応するしきい値を設定するよ
うに制御することにより、上記と同様の効果を得ること
できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の光ディスク装置の実施の形態1におけ
る制御系の構成を示すブロック図 【図2】同実施の形態におけるしきい値処理回路のしき
い値と駆動電圧との関係を示す特性図 【図3】同実施の形態においてしきい値処理回路から出
力される駆動電圧を示す特性図 【図4】同実施の形態におけるしきい値処理回路のしき
い値と駆動電圧との他の関係を示す特性図 【図5】本発明の実施の形態2および実施の形態3にお
ける制御系の構成を示すブロック図 【図6】光ディスク装置の一般的な機械系の構成を示す
ブロック図 【図7】従来の光ディスク装置の制御系の構成を示すブ
ロック図 【符号の説明】 1 光ディスク 2 スピンドルモータ 3 光ピックアップ 4 フォーカスアクチュエータ 5 トラッキングアクチュエータ 6 トラバース台 7 トラバースモータ 8 トラッキング誤差信号作成回路 9 位相補償回路 10 増幅回路 11 ドライブ回路 12 ローパスフィルタ(トラバース誤差検出手段) 13 ドライブ回路 14 しきい値処理回路 15 駆動時間測定回路 16 コントロール回路 17 駆動電圧測定回路 18 記憶回路 A トラッキング制御装置(トラッキング制御手段) B トラバース制御装置(トラバース制御手段) C トラバース駆動部 TE トラッキング誤差信号 TVD 駆動電圧信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−161423(JP,A) 特開 平8−36759(JP,A) 特開 昭61−289537(JP,A) 特開 平8−103095(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/08 - 7/10

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 光ディスクの記録情報を読み取る光ピッ
    クアップがレンズを介して前記光ディスク上に形成する
    光スポットと前記光ディスク上のトラックの所望の位置
    とのずれ量であるトラッキング誤差に応じて前記レンズ
    を前記トラックに追従移動させるトラッキング制御手段
    と、前記光ピックアップの光軸センターと前記レンズと
    のずれ量であるレンズシフト量を低減するように前記光
    ピックアップを前記光ディスクの半径方向に移動させる
    トラバース制御手段とを備えた光ディスク装置におい
    て、前記トラバース制御手段は、前記トラッキング誤差
    から前記レンズシフト量を検出するトラバース誤差検出
    手段と、前記光ピックアップを前記光ディスクの半径方
    向に移動させるトラバース駆動部と、前記レンズシフト
    量に対応した駆動電圧をしきい値に基づいて前記トラバ
    ース駆動部に出力するしきい値処理回路と、前記しきい
    値処理回路から出力される駆動電圧の駆動時間幅を測定
    する駆動時間測定回路と、前記しきい値を制御するコン
    トロール回路とを備え、前記しきい値処理回路は、前記
    レンズシフト量に対応して増加する駆動電圧を生成して
    前記しきい値を超えた時に駆動電圧を出力し、前記コン
    トロール回路は、前記トラバース駆動部を最初に起動し
    た後は、前記駆動時間幅を前記トラバース駆動部の電力
    消費をほぼ最小とする所定の駆動時間幅と比較し、前
    駆動時間幅が前記所定の駆動時間幅になる方向に前記し
    きい値を加減制御するようにした光ディスク装置。
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