JPH07182668A - 光学的情報記録再生装置 - Google Patents

光学的情報記録再生装置

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JPH07182668A
JPH07182668A JP32761193A JP32761193A JPH07182668A JP H07182668 A JPH07182668 A JP H07182668A JP 32761193 A JP32761193 A JP 32761193A JP 32761193 A JP32761193 A JP 32761193A JP H07182668 A JPH07182668 A JP H07182668A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トラッキングサーボを確実かつ正確に引き込
むことができるようにしまたトラッキングサーボが安定
して動作するようにする。 【構成】 一対の光検出器33a,33cで検出された
信号をそれぞれ増幅するための可変増幅器65、66
と、前記光ビームが記録媒体のトラック横断方向に移動
したときの前記一対の光検出器33a、33cで検出さ
れる信号の振幅を該光検出器33a、33cの出力から
トラッキングエラー信号が生成されるまでのいずれかの
経路で検出するための振幅検出手段(MPU62)と、
得られた振幅をもとに前記トラッキングエラー信号の正
及び負の振幅が予め決められた所定値となるように前記
各可変増幅器65、66のゲインを調整するためのゲイ
ン調整手段(MPU62)とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学的情報記録媒体に
情報を記録あるいは記録情報を再生する光学的情報記録
再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光学的に情報を記録したり、ある
いは記録情報を光学的に読み出す記録媒体の形態として
は、ディスク状、カード状、テープ状のものなど各種の
ものが知られている。これらの光学的情報記録媒体に
は、記録及び再生の可能なものや再生のみ可能なものな
どがある。こうした記録媒体に情報を記録する場合、記
録情報によって変調され、かつ微小スポットに絞られた
光ビームが情報トラック上を走査され、光学的に検出可
能な情報ピット列として記録される。一方、記録情報を
再生するには、記録が行われない程度の再生パワーの光
ビームが情報トラックのピット列上を走査される。そし
て、この走査時の記録媒体からの反射光が検出され、得
られた検出信号をもとに記録情報が再生される。
【0003】ところで、上記の記録媒体の中でもカード
状の記録媒体(以下、光カードという)は、小型軽量で
持ち運びに便利な比較的大容量の記録媒体として大きな
需要が見込まれている。図5はその光カード(追記型)
の記録面を示した図である。光カードCの記録面には直
線状の情報トラックTaが平行に一定間隔ごとに配列さ
れ、また光カードCの記録領域外の所定位置には情報ト
ラックTaへのアクセスの基準位置となるホームポジシ
ョンHPが設けられている。情報トラックTaはホーム
ポジションHPから近い順にTa1 ,Ta2 ,Ta3
いうように配列され、この中には既に情報が記録されて
いる既記録情報トラックとまだ情報が記録されていない
未記録情報トラックがある。図6は情報トラックTa
1 ,Ta2付近を拡大して示した図で、Tb1 ,Tb
2 ,Tb3 は各情報トラックの両側に設けられたトラッ
キングトラックである。このトラッキングトラックは情
報の記録再生時に光スポットを走査する際に、光スポッ
トが情報トラックから逸脱しないように案内するための
ガイドとして使用される。情報トラックTa1 ,Ta2
には記録ピットPが記録され、これらの情報トラックは
既に情報が記録された既記録情報トラックである。
【0004】図7は光カードを記録媒体とした情報記録
再生装置の一例を示した構成図である。図7において、
30は光カードCに情報の記録や再生を行う情報記録再
生装置であり、主制御装置41に外部記憶装置として接
続されている。情報記録再生装置30内には図示しない
カード搬送機構が設けられており、光カードCがカード
挿入口に挿入されると、制御回路38の制御に基づいて
カード送りモータ31が駆動され、カード搬送機構の搬
送動作によって光カードCは機内の所定位置へ搬送され
る。また、光カードCが所定位置にセットされると、制
御回路38の制御によりカード送りモータ31が駆動さ
れ、光カードCはR方向に往復駆動される。同時に、制
御回路38の制御に基づいて光ビーム照射光学系32か
ら光カードC上に3つのビームが照射される。光ビーム
照射光学系32は半導体レーザやそのレーザ光束を微小
スポットに絞るための対物レンズなどから構成され、情
報の記録再生やトラッキング、フォーカシング制御用と
して3つの光ビームが照射される。
【0005】光ビーム照射光学系32から照射された3
つの光ビームは光カードCの媒体面で反射され、光検出
器33a〜33cでそれぞれ検出される。光検出器33
a〜33cの検出信号はAT/AF制御回路39へ出力
され、AT/AF制御回路39ではその検出信号をもと
にAFアクチュエータ34及びATアクチュエータ35
を制御することで、フォーカシング制御とトラッキング
制御が行われる。即ち光ビーム照射光学系32内の対物
レンズをフォーカシング方向(Z方向)に微小移動させ
ることにより、光ビームの焦点を合わせるフォーカシン
グが制御され、また対物レンズをトラッキング方向に微
小移動させることで光ビームを情報トラックに追従して
走査させるトラッキングが制御される。以上の光ビーム
照射光学系32、光検出器33a〜33c、AFアクチ
ュエータ34、ATアクチュエータ35は光ヘッド36
として一体化されている。光ヘッド36は通常は固定さ
れており、これに対し光カードCが往復移動すること
で、光ヘッド36と光カードCが相対的に往復移動し、
光ビームが情報トラック上を走査される。また、光ヘッ
ド36はヘッド送りモータ37の駆動によって、光カー
ドCのトラック横断方向に移動でき、光カードCの所望
の情報トラックにアクセスできるように構成されてい
る。
【0006】情報を記録する場合、主制御装置41から
記録命令が発行され、記録データが情報記録再生装置3
0の制御回路38へ送信される。記録命令を受けると、
まず制御回路38の制御によってヘッド送りモータ37
が駆動され、光ヘッド36が指定されたトラックへアク
セスされる。次いで、制御回路38から記録データが変
復調回路40へ転送され、記録データは所定の変調方式
でされる。そして、その変調信号に従って光ビーム照射
光学系32の光ビームが変調され、情報トラック上にこ
の変調された光ビームを走査することで、一連の情報が
情報ピット列として記録される。一方、情報を再生する
場合は、制御回路38の制御に基づいて光ヘッド36が
指定されたトラックへアクセスされる。また、光ビーム
照射光学系32から再生パワーの光ビームが照射され、
目的の情報トラック上に走査される。このとき、変復調
回路40では光検出器33a〜33cの検出信号をもと
に所定の信号処理を施すことで記録情報が再生される。
得られた再生データは制御回路38を介して主制御装置
41へ転送される。
【0007】図8は上記光ヘッド36の具体的な構成を
示した図である。図8において、50は光源である半導
体レーザであり、この半導体レーザ50から射出された
発散光ビームはコリメータレンズ51で平行化され、光
ビーム整形プリズム52で所定の光強度分布に整形され
る。光ビーム整形プリズム52を出射した光ビームは回
折格子53で0次回折光と±1次回折光の3つの光ビー
ムに分割され、この分割されたそれぞれの光ビームは偏
光ビームスプリッタ54を透過し、更に反射プリズム5
5で反射されて対物レンズ56へ導かれる。そして、3
つの光ビームはそれぞれ対物レンズ56で集光され、光
カードC上に微小光スポットS1,S2及びS3として
結像される。S1は+1次回折光、S2は0次回折光、
S3は−1次回折光の光スポットである。
【0008】光スポットS1とS3は図中に拡大して示
すように光カードCのトラッキングトラックTb2 ,T
3 にその一部がかかるように照射され、光スポットS
2はそのトラッキングトラックの間の情報トラックに位
置するように照射される。トラッキングトラックの反射
率は情報トラックのそれよりも低くなっており、光スポ
ットS1〜S3がいずれかの方向へトラックずれを生じ
たときは、光スポットS1とS2の戻り光を検出する光
検出器33aと33cの検出信号にアンバランスが生じ
るようになっている。即ち、光検出器33aと33cの
検出信号を差動検出することによって、光スポットのト
ラックに対するずれ量とずれの方向を表わすトラッキン
グエラー信号が生成される。そして、このトラッキング
エラー信号をもとに図7に示したATアクチュエータ3
5を制御し、対物レンズ56をトラッキング方向(Y方
向)に微小移動させることで、情報の記録、再生用の光
スポットS2が情報トラックから逸脱しないようにトラ
ッキング制御が行われる。光カードCに照射された3つ
の光ビームはカード面でそれぞれ反射され、対物レンズ
56を通って再び平行光に戻される。また、反射プリズ
ム55を経由して偏光ビームスプリッタ54へ導かれ、
更に集束レンズ系57で集束されて光検出器33a,3
3b,33cへ入射される。光検出器33a〜33cの
検出信号はAT/AF制御回路39へ出力され、前述し
たようにトラッキングエラー信号をもとにトラッキング
制御が行われる。また、AT/AF制御回路39では光
検出器の検出信号をもとにフォーカスエラー信号が生成
され、この信号に基づいてAFアクチュエータ34を制
御することでフォーカシング制御が行われる。
【0009】図9は上記AT/AF制御回路39内のト
ラッキング制御回路の一例を示したブロック図である。
図中33a及び33cは図8に示した光検出器であり、
図8で説明したようにトラッキングトラックにかかるよ
うに照射される光スポットS1,S3のカード面からの
反射光をそれぞれ検出するための光センサである。な
お、光検出器33aと33cの間には、もう1つの光検
出器33bが配置されているのであるが、ここでは省略
して示してある。光検出器33aと33cの検出信号は
差動増幅器58で差動検出され、前述したように光スポ
ットのトラックに対するずれ量とずれの方向を表わすト
ラッキングエラー信号STsub が生成される。59はト
ラッキングエラー信号を位相補償するための位相補償回
路、60はトラッキングサーボを開閉するためのスイッ
チ、61はドライブアンプ、35は図7に示したATア
クチュエータである。
【0010】光カードCが装置本体のカード挿入口に挿
入され、装置内の所定位置に搬送された場合、フォーカ
シングサーボ、トラッキングサーボが順次オンされ、装
置の立ち上げ処理が行われる。具体的には、まずMPU
62ではフォーカシングサーボがオンされ、図8に示し
た半導体レーザ50の光ビームが光カードCの記録面に
焦点を結ぶように制御される。ここでは、図5に示した
ように光カードCの記録領域から外れたホームポジショ
ンHPに焦点を結ぶように制御される。フォーカシング
サーボがオンすると、MPU62ではトラッキングサー
ボをオフしたまま光ビームを所定のトラックに引き込む
ためのトラッキングサーボの引き込みが行われる。
【0011】このトラッキングサーボの引き込みの具体
的な動作を図10に基づいて説明する。まず、MPU6
2は図10(a)に示すようにD/A変換器64に三角
波状のアクチュエータ駆動信号Sb を出力させる(図1
0(a)では三角波状の駆動信号の一部が示されてい
る)。もちろん、このときはスイッチ60はb側に接続
され、トラッキングサーボはオフのままであり、D/A
変換器64の駆動信号はスイッチ60を介してドライブ
アンプ61へ出力される。これにより、ATアクチュエ
ータ35は駆動信号によって駆動され、対物レンズ56
はトラッキング方向へ移動される。ここでは、図5に示
したホームポジションHPから情報トラックの方向へ移
動していく。この対物レンズ56の移動に伴ない光スポ
ットが移動し、最初のトラックにさしかかると、光検出
器33a,33cでは図10(b)に示すように検出信
号T1 ,T2 が検出される。また、この検出信号T1
2は差動増幅器58で差動検出され、図10(c)に
示すようにトラッキングエラー信号STsub が生成され
る。ここで、トラッキングエラー信号はS字状(ATS
字と呼ばれる)に変化し、最初に所定の電圧レベル+V
thを越えてゼロになる時刻t0 で光スポットS2は先頭
の情報トラック上(図5ではトラックTa1 )に位置す
ることになる。そこで、トラッキングエラー信号はA/
D変換器63によってMPU62に取り込まれており、
MPU62ではトラッキングエラー信号が最初に+Vth
を越えてゼロになったことを検出すると、スイッチ60
をa側に切り換えることによって、トラッキングサーボ
の引き込みが行われる。こうしてトラッキングサーボが
引込まれ、情報の記録、再生が可能な状態となる。な
お、通常の情報の記録、再生時にはATアクチュエータ
35はトラッキングエラー信号に応じて制御され、光ス
ポットが情報トラックに追従するようにトラッキング制
御が行われる。
【0012】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来のトラッキング制御回路では、光ヘッド内のコリ
メータレンズ、偏光ビームスプリッタ、対物レンズなど
の光学素子や、光検出器及びその検出信号を増幅するプ
リアンプ(図示せず)などの電気系の素子や回路の特性
バラツキ、あるいはそれらの特性の温度変化や経時変化
によって、トラッキングエラー信号の振幅が変動すると
いう問題があった。即ち、図10(b)に破線で示すよ
うに前述のような原因によって光検出器の一方の検出レ
ベルが低下すると、図10(c)に破線で示すようにト
ラッキングエラー信号のレベルもそれに応じて低下して
しまう。こうしたレベル変動はトラッキングサーボの引
き込みやトラッキング制御の精度に悪影響を与え、例え
ばトラッキングサーボの引き込み時に図10(c)のよ
うにトラッキングエラー信号のレベルが低下しすぎる
と、所定電圧Vthよりも低くなってしまい、トラッキン
グサーボを引き込むことができなくなる恐れがあった。
また、図10(c)に破線で示すようにトラッキングエ
ラー信号のレベルが低下すると、そのゼロクロス点が本
来の位置からΔtだけずれてしまい、トラッキングサー
ボをトラックの中心位置からずれた位置に引き込んでし
まうという問題があった。更に、トラッキングエラー信
号のレベル変動はトラッキングエラー信号のゲイン(ト
ラッキングエラー信号レベル/位置)を変動させるため
に、トラッキングサーボの動作を不安定にするという要
因ともなっていた。
【0013】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、光学素子の特性バラツキやそれらの温度変化や
経時変化に関係なく、トラッキングサーボを確実かつ正
確に引き込むことができると共に、トラッキングサーボ
の動作を安定化することができる光学的情報記録再生装
置を提供することを目的としたものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、光学的
情報記録媒体の情報トラックの両側のトラッキングトラ
ックに照射されたトラッキング制御用の光ビームの反射
光をそれぞれ検出するための一対の光検出器を有し、こ
の光検出器の検出信号を差動検出することにより、トラ
ッキングエラー信号を生成して光ビームのトラッキング
を制御する光学的情報記録再生装置において、前記一対
の光検出器で検出された信号をそれぞれ増幅するための
増幅手段と、前記光ビームがトラック横断方向に移動し
たときの前記一対の光検出器で検出される信号の振幅を
該光検出器の出力からトラッキングエラー信号が生成さ
れるまでのいずれかの経路で検出するための振幅検出手
段と、得られた振幅をもとに前記トラッキングエラー信
号の正及び負の振幅が予め決められた所定値となるよう
に前記各増幅手段のゲインを調整するためのゲイン調整
手段とを有することを特徴とする光学的情報記録再生装
置によって達成される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。図1は本発明の光学的情報記録再生
装置の一実施例を示した構成図である。なお、図1では
本発明の要部のトラッキング制御回路の構成を示し、ま
た図9の従来装置と同一部分は同一符号を付してある。
図1において、33a及び33cは図8に示したトラッ
キング制御用の光スポットS1,S3の戻り光をそれぞ
れ検出するための一対の光検出器である。光検出器33
aの出力には可変増幅器65、光検出器33cの出力に
は可変増幅器66がそれぞれ設けられており、光検出器
33a及び33cの検出信号は可変増幅器65、66で
増幅されてから各々差動増幅器58へ出力される。可変
増幅器65、66のゲインはMPU62の指示に基づい
て可変される。また、可変増幅器65、66としては増
幅器の帰還抵抗として抵抗値の異なる複数の帰還抵抗を
設けてスイッチにより帰還抵抗を切り換えることでゲイ
ンを可変する構成のものがある。こうした可変増幅器で
は、ゲインの設定分解能は帰還抵抗器の数で決まる。可
変増幅器としては、これ以外にアナログ制御信号によっ
てゲインを連続的に可変することが可能なAGC(オー
トゲインコントロール)増幅器もある。本実施例では、
このAGC増幅器を可変増幅器として使用するものとす
る。但し、この場合にはMPU62のゲイン制御信号を
D/A変換器でアナログ制御信号に変換する必要があ
る。
【0016】可変増幅器65、66の出力信号は差動増
幅器58で差動検出され、前述のように光スポットのト
ラックに対するずれ量とずれの方向を表わすトラッキン
グエラー信号STsub が生成される。その他の構成は図
9と同じで、59はトラッキングエラー信号の位相補償
回路、60はMPU62で制御されるスイッチ、61は
ドライブアンプ、35は対物レンズをトラッキング方向
に駆動するためのATアクチュエータである。また、6
3はトラッキングエラー信号をMPU62に取り込むた
めのA/D変換器、64はMPU62の指示によってア
クチュエータ駆動信号を出力するためのD/A変換器で
ある。
【0017】次に、上記実施例の動作を図2に基づいて
説明する。まず、光カードが装置本体に挿入されると、
前述のようにフォーカシングサーボがオンされ、続いて
可変増幅器65と66のゲイン調整が行われる。光カー
ドを装置内の所定位置にセットした場合、光ヘッドの光
ビームは図5に示したホームポジションHPに照射さ
れ、この位置でフォーカシングサーボの引き込みが行わ
れる。次いで、可変増幅器65、66のゲイン調整が行
われるのであるが、このゲイン調整に際しては、まずM
PU62の指示に基づいて可変増幅器65と66のゲイ
ンがそれぞれ1に初期設定され、その後図2(a)に示
すようにMPU62の指示によってD/A変換器64か
ら三角波状のアクチュエータ駆動信号Sb が出力され
る。もちろんこのときはスイッチ60はb側あってトラ
ッキングサーボはオフ状態であり、アクチュエータ駆動
信号Sb はスイッチ60、ドライブアンプ61を介して
ATアクチュエータ35に印加される。これにより、図
8に示した対物レンズはATアクチュエータ35の駆動
によって図5のホームポジションHPから情報トラック
の方向へ移動し、これに伴なって図8に示した光スポッ
トS1〜S2も情報トラックの方向へ移動していく。そ
して、光スポットが図5の最初の情報トラックTa1
さしかかると、光検出器33aと33cの検出信号に変
化が生じ、可変増幅器65と66の出力信号T1 とT2
も図2(b)のように変化する。
【0018】図2(b)のΔV1 は可変増幅器65の出
力信号T1 の振幅、ΔV2 は可変増幅器66の出力信号
2 の振幅で、ΔV1 はΔV2 よりも小さくなっている
が、これは光ヘッド内の光学素子の特性バラツキなどが
光検出器33a,33bの検出信号の振幅に反映された
ものである。なお、ここでは可変増幅器66の出力信号
の振幅ΔV2 は所定の基準振幅値ΔVvef に達している
のに対し、可変増幅器65の出力信号の振幅ΔV1 は丁
度ΔV2 の半分になっている。このまま可変増幅器6
5、66の出力信号を差動増幅器58で差動検出する
と、トラッキングエラー信号は図2(d)に破線で示す
ように信号T1 に対応する正側の信号レベルがT1 のレ
ベルに応じて低下し、また光スポットのトラック上の引
き込み位置となるゼロクロスポイントもトラックの中心
位置からずれてしまう。
【0019】MPU62にはA/D変換器63によって
トラッキングエラー信号の振幅が所定のサンプリング周
期で取り込まれ、得られた振幅データからトラッキング
エラー信号のSTsub の0Vに対する正側の最大振幅値
A と負側の最大振幅値VBが検出される。次いで、M
PU62では得られたトラッキングエラー信号の正側の
最大振幅値VA と、負側の最大振幅値VB が予め決めら
れた所定の基準振幅値VREF に各々一致するように可変
増幅器65、66のゲインが算出される。このゲインは
次のように求められる。まず、トラッキングエラー信号
の正負の振幅が最大になるポイントでは図2(b)に示
すように、可変増幅器65、66の出力信号T1 ,T2
のいずれかはほぼ0である。従って、差動増幅器58の
ゲインをGD とすると、 VA =GD ・ΔV1 ・G1 …(1) VB =GD ・ΔV2 ・G2 …(2) の関係が成り立つ。よって、(1)、(2)式からVA
=VB =VREF とするためには、G1 ,G2 は、 G1 =VREF /GD ・VA …(3) G2 =VREF /GD ・VB …(4) で求められる。こうして可変増幅器65、66のゲイン
を算出すると、MPU62から可変増幅器65、66に
制御信号が出力され、それぞれ算出されたゲインに設定
される。
【0020】図2(b)では可変増幅器65の出力信号
1 の振幅は可変増幅器66の出力信号T2 の振幅の丁
度半分で、トラッキングエラー信号の正側の振幅も基準
振幅値VREF の半分であるが、ここでは以上のゲインの
算出の結果、可変増幅器65のゲインG1 は2に、可変
増幅器66のゲインG2 は1のままに設定される。この
ゲイン設定により、図2(c)に示すように可変増幅器
65の出力信号T1 は基準レベルΔVref になり、光学
素子の特性バラツキなどで減衰したレベル低下分が補正
される。これにより、図2(d)に示すように減衰して
いた正側の振幅も基準振幅値VREF に補正されると共
に、0の位置も中心位置に補正され、適正なトラッキン
グエラー信号として出力される。MPU62ではトラッ
キングエラー信号の正、負の振幅が基準値になっている
ことが確認され、更にトラッキングサーボを引き込む場
合は、トラッキングエラー信号を監視してそれが0にな
った時点でスイッチ60をa側に切り換えることによっ
てトラッキングサーボの引き込みが行われる。即ち、ト
ラッキングエラー信号の振幅が0となり、図8に示した
光スポットS2が情報トラック上の中心に位置したタイ
ミングでトラッキングサーボをオンすることによって光
スポットのトラックへの引き込みが行われる。こうして
可変増幅器65、66のゲイン調整が終了し、装置は記
録再生可能な状態となり、以後は図7に示した主制御装
置41の指示に基づいて記録、再生が行われる。
【0021】本実施例では、トラッキング制御用の光ス
ポットの戻り光を検出する一対の光検出器33a、33
cの検出信号を各々増幅するための可変増幅器65、6
6を設けると共に、トラッキングエラー信号の正及び負
の振幅を検出してトラッキングエラー信号の振幅が予め
決められた所定値となるように可変増幅器65、66の
ゲインを調整したことにより、光学素子の特性バラツキ
などによって、トラッキングエラー信号のレベルが変動
したとしてもその変動分を有効に補正して、常にトラッ
キングエラー信号を適正なATS字信号に維持すること
ができる。従って、トラッキングサーボを引き込む場合
に、従来のようにトラッキングエラー信号のレベルが不
足することはないので、確実にトラッキングサーボを引
き込むことができると共に、トラッキングエラー信号の
ゼロクロス位置が本来の中心位置からずれることがない
ために、トラッキングサーボを正確にトラック中心位置
に引き込むことができる。更に、トラッキングエラー信
号のレベル変動に伴なうゲインの変動もないので、トラ
ッキングサーボが不安定になることがなく、安定したト
ラッキング制御を行うことができる。
【0022】図3は本発明の他の実施例を示したブロッ
ク図である。図1の実施例ではトラッキングエラー信号
の振幅を直接検出して可変増幅器のゲインを算出した
が、この実施例は可変増幅器の出力の振幅を検出して可
変増幅器のゲインを決定するものである。なお、図3で
は図1の実施例と同一部分は同一符号を付してある。図
3において、67は可変増幅器65と66の出力及び差
動増幅器58の出力を切り換えるためのスイッチであ
る。スイッチ67はMPU62の制御によって切り換え
られるもので、MPU62で指示された信号がスイッチ
67で選択され、A/D変換器63でMPU62に取り
込まれる。可変増幅器65と66の出力信号の振幅を検
出する場合は、スイッチ67はMPU62の指示により
bとcに交互に切り換えられ、時分割でMPU62に取
り込まれる。また、差動増幅器58のトラッキングエラ
ー信号の振幅を検出する場合は、スイッチ67はa側に
切り換えられる。33a及び33cはトラッキング制御
用の光ビームの光カードからの戻り光を検出するための
一対の光検出器、65及び66は可変増幅器、58はト
ラッキングエラー信号を生成するための差動増幅器、5
9は位相補償回路、60はスイッチ、61はドライブア
ンプ、64はD/A変換器、35はATアクチュエータ
で、これらはいずれも図1の実施例のものと同じであ
る。
【0023】次に、動作を図4に基づいて説明する。ま
ず、光カードが装置本体に挿入された場合、MPU62
では図1の実施例と同様にフォーカシングサーボがオン
され続いて可変増幅器65と66のゲイン調整が行われ
る。フォーカシングサーボの引き込みは前記と同様に図
5のホームポジションHPで行われる。MPU62では
フォーカシングサーボの引き込みが終わると、可変増幅
器65と66のゲインをそれぞれ1に初期設定した後、
D/A変換器64に指示して図4(a)に示すような三
角波状のアクチュエータ駆動信号Sb を出力させる。ア
クチュエータ駆動信号はスイッチ60、ドライブアンプ
61を介してATアクチュエータ35に印加され、光カ
ードのホームポジションに照射された光スポットは情報
トラックの方向に移動していく。そして、光スポットが
最初の情報トラックにさしかかると、可変増幅器65と
66の出力信号は図4(b)のように変化する。ここで
は前述のような光学素子の特性バラツキなどによって光
検出器33aで検出される信号のレベルが低下し、可変
増幅器65の出力信号の振幅ΔV1 は可変増幅器66の
振幅ΔV2 の丁度半分となっている。
【0024】MPU62では光スポットがトラック横断
方向に移動した場合、スイッチ67をbとcに交互に切
り換えて可変増幅器65と66の出力信号T1 とT2
時分割で取り込まれ、その最大振幅ΔV1 とΔV2 が検
出される。また、MPU62では得られた振幅値をもと
に可変増幅器65と66の振幅値が所定の基準振幅値Δ
ref となるように可変増幅器65と66のゲインG
1 ,G2 がそれぞれ算出される。このゲインG1 ,G2
は、 G1 =ΔVref /ΔV1 …(5) G2 =ΔVref /ΔV2 …(6) で算出される。図4(b)の例では、可変増幅器66の
出力信号の振幅ΔV2 は丁度基準振幅値ΔVref に達し
ているためそのゲインは1、可変増幅器65の出力信号
の振幅は基準振幅値ΔVref の半分であるので、そのゲ
インは2と算出される。MPU62では可変増幅器65
と66に制御信号を出力し、それぞれのゲインが算出さ
れたゲインに設定される。次いで、MPU62ではスイ
ッチ67をa側に切り換えてトラッキングエラー信号を
A/D変換器63で取り込み、トラッキングエラー信号
の振幅が所定の基準振幅になっているかが確認される。
この場合、以上のようなゲインの調整によって図4
(d)に示すようにトラッキングエラー信号は所定の基
準振幅VREF に補正されており、正常なトラッキングエ
ラー信号として出力される。トラッキングサーボを引き
込む場合は、MPU62ではスイッチ67をa側にした
ままでトラッキングエラー信号を取り込み、それがゼロ
クロス点になったところでスイッチ60をa側に切り換
えることにより、トラッキングサーボの引き込みが行わ
れる。
【0025】本実施例では、可変増幅器の出力信号の振
幅を検出してトラッキングエラー信号の正及び負の振幅
が所定の基準レベルとなるように可変増幅器のゲインを
調整したことにより、図1の実施例と同様に光学素子の
特性バラツキなどに関係なくトラッキングサーボを確実
かつ正確に引き込むことができ、またトラッキングサー
ボを安定化することができる。
【0026】なお、以上の実施例では、トラッキングエ
ラー信号や可変増幅器の振幅を検出する場合に、A/D
変換器でMPUに取り込むことで検出したが、ピークホ
ールド回路などのハードウェア回路によって検出しても
よい。また、可変増幅器のゲインを算出する場合もMP
Uの演算ではなく、ピークホールド回路の出力と基準値
からゲインを算出するハードウェア回路を設けてもよ
い。更に、実施例では説明を簡略化するために、一方の
光検出器33a側の検出レベルが基準の半分になったと
して説明したが、これに限ることなく両方の光検出器の
レベル変動に応じてそれぞれ所定の基準値となるように
各々の可変増幅器のゲインを調整すればよい。また、可
変増幅器のゲイン調整も光カードの挿入時に限ることな
く、例えば機内の温度上昇などを考慮して一定時間ごと
に行ってもよい。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、トラッキ
ング制御用の光ビームの戻り光を検出する一対の光検出
器の出力をそれぞれ増幅する増幅手段を設けてトラッキ
ングエラー信号の正及び負の振幅が各々所定値となるよ
うにゲインを調整することにより、光学素子の特性バラ
ツキ、温度変化、経時変化などに起因して生じるトラッ
キングエラー信号のレベル変動を補正でき、トラッキン
グエラー信号のATS字を常時一定に維持することがで
きる。従って、トラッキングサーボの引き込み時にトラ
ッキングエラー信号のレベルが不足することがなく、ま
た引き込み位置がトラック中心からずれることがないた
めに、トラッキングサーボを確実かつ正確に引き込むこ
とができると共に、安定したトラッキングサーボを行え
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学的情報記録再生装置の一実施例を
示したブロック図である。
【図2】図1の実施例の各部の信号を示したタイムチャ
ートである。
【図3】本発明の他の実施例を示したブロック図であ
る。
【図4】図3の実施例の各部の信号を示したタイムチャ
ートである。
【図5】一般的な光カードの記録面を示した図である。
【図6】図5の光カードの一部を拡大して示した図であ
る。
【図7】光カード情報記録再生装置の構成例を示した図
である。
【図8】図7の装置の光ヘッドを詳細に示した分解斜視
図である。
【図9】図7の装置のトラッキング制御回路の一例を示
したブロック図である。
【図10】図9のトラッキング制御回路の各部の信号を
示したタイムチャートである。
【符号の説明】
33a、33b 光検出器 35 ATアクチュエータ 58 差動増幅器 59 位相補償回路 60 スイッチ 61 ドライブアンプ 62 MPU 63 A/D変換器 64 D/A変換器 65、66 可変増幅器 67 スイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的情報記録媒体の情報トラックの両
    側のトラッキングトラックに照射されたトラッキング制
    御用の光ビームの反射光をそれぞれ検出するための一対
    の光検出器を有し、この光検出器の検出信号を差動検出
    することにより、トラッキングエラー信号を生成して光
    ビームのトラッキングを制御する光学的情報記録再生装
    置において、前記一対の光検出器で検出された信号をそ
    れぞれ増幅するための増幅手段と、前記光ビームがトラ
    ック横断方向に移動したときの前記一対の光検出器で検
    出される信号の振幅を該光検出器の出力からトラッキン
    グエラー信号が生成されるまでのいずれかの経路で検出
    するための振幅検出手段と、得られた振幅をもとに前記
    トラッキングエラー信号の正及び負の振幅が予め決めら
    れた所定値となるように前記各増幅手段のゲインを調整
    するためのゲイン調整手段とを有することを特徴とする
    光学的情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記振幅検出手段は、前記各増幅手段の
    出力を交互に時分割で取り込んで信号の振幅を検出する
    ことを特徴とする請求項1の光学的情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記振幅検出手段は、トラッキングエラ
    ー信号の正及び負の振幅を直接検出することによって信
    号の振幅を検出することを特徴とする請求項1の光学的
    情報記録再生装置。
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