JP3438144B2 - 冷凍チャック方法及び装置 - Google Patents

冷凍チャック方法及び装置

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JP3438144B2 JP03065593A JP3065593A JP3438144B2 JP 3438144 B2 JP3438144 B2 JP 3438144B2 JP 03065593 A JP03065593 A JP 03065593A JP 3065593 A JP3065593 A JP 3065593A JP 3438144 B2 JP3438144 B2 JP 3438144B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は板状体や円筒体等のワー
クの加工時に、ワークとテーブルの隙間に形成された氷
等の媒体の皮膜で、ワークをテーブルの所定位置に把持
する冷凍チャック方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク、磁気ディスク等に使用され
る円盤状の硝子板や感光ドラム等に使用される円筒体の
ワークは形状精度及び表面精度ともに高精度のものが要
求されている。この要求された高精度を満足させるため
に、円盤状の硝子板や円筒体に研削、研磨、切削等の加
工を施す。
【0003】そして、ワークに研削、研磨、切削等の加
工を施す場合のワークのチャック方法として、真空吸着
チャック、機械的な爪によるチャック、又はマグネット
チャック等が知られている。真空吸着チャックやマグネ
ットチャックは薄板状のワークをチャックする場合に使
用される場合が多く、特に、真空吸着チャックは非磁性
体から成る薄板状のワークをチャックする場合に適して
いる。
【0004】しかしながら、図22(A)に示すように
薄板状のワーク10が湾曲状に形成されている場合、ワ
ーク10を真空吸着でチャックすると、ワーク10の湾
曲面がテーブル12に吸着されて平坦に変形する(図2
2(B)参照)。この状態でワーク10の上面を加工し
て平面度を出しても、真空チャックを解除すると加工さ
れたワーク10′は真空チャック以前の状態にスプリン
グバックする(図22(C)、(D)参照)。
【0005】従って、平面に加工された薄板状のワーク
10′の上面が湾曲状に変形するので(図22(D)参
照)、高精度の平坦度が得られないという問題がある。
特に、加工前のワーク10の形状が悪い場合には、殆ど
加工によるメリットが無いという問題がある。一方、真
空チャックの問題を解決する方法として冷凍チャックの
使用が考えられている。冷凍チャックはワークとテーブ
ルの隙間に形成された水の皮膜を凍らせて、凍らされた
氷の皮膜でワークをテーブルに保持する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ワーク
が湾曲状に形成されている場合、ワークとテーブル間の
隙間は均一にならないので、隙間内の水の皮膜が薄い部
分は早く凍り、水の皮膜が厚い部分は遅れて凍る。従っ
て、水の皮膜が厚い部分がワークの中央部に存在する場
合、ワークの外周の水の皮膜から凍りはじめるので、水
から氷に変化する際の膨張量はワーク中央部の水の皮膜
に集中する。これにより、ワークの中央部が押し上げら
れて変形するという問題がある。
【0007】また、ワーク表裏面の温度差による熱変形
又はチャック本体の熱変形によるワークの変形という問
題がある。本発明はこのような事情に鑑みてなされたも
ので、冷凍チャック時のワークの変形を防止することが
できる冷凍チャック方法及び装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決する為の手段】本発明は、前記目的を達成
する為に、ワークと該ワークが載置されたテーブル間に
供給された液状媒体を凝固させて前記ワークをテーブル
に固着する冷凍チャック装置において、前記テーブルに
設けた冷却部を冷却して前記液状媒体を凝固させる冷却
手段と、前記テーブルに設けた複数の加熱部を独立して
加熱可能な加熱手段と、前記冷却手段による凝固の際
に、前記加熱部を制御して前記液状媒体の凝固が所定の
方向へ順次進行するように前記テーブル表面の温度を形
成させる制御手段と、を備えたことを特徴とする。
た、本発明は、前記目的を達成する為に、ワークと該ワ
ークが載置されたテーブル間に供給された液状媒体を凝
固させて前記ワークをテーブルに固着する冷凍チャック
装置において、前記テーブルには前記液状媒体を凝固さ
せる冷媒が流れる流路が形成されると共に、該流路は前
記液状媒体の凝固が所定方向に順次進行するための温度
勾配を前記テーブル表面に形成可能なように構成されて
いることを特徴とする。 また、本発明は、前記目的を達
成する為に、ワークと該ワークが載置されたテーブル間
に供給された液状媒体を凝固させて前記ワークをテーブ
ルに固着する冷凍チャック方法において、請求項1〜5
の何れか1項の装置を用いて前記ワークを前記テーブル
に固着することを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明の冷凍チャック装置によれば、冷却手段
による凝固の際に、該液状媒体の凝固が所定の方向へ順
次進行するようにテーブル表面の温度を形成させるよう
にしたので、凝固時の液状媒体の膨張分をワークの変形
に影響しないように逃がすことができる。また、本発明
の冷凍チャック装置によれば、テーブルには液状媒体を
凝固させる冷媒が流れる流路が形成されると共に、該流
路は液状媒体の凝固が所定方向に順次進行するための温
度勾配をテーブル表面に形成可能なように構成されてい
るので、凝固時の液状媒体の膨張分をワークの変形に影
響しないように逃がすことができる。 また、本発明の冷
凍チャック方法によれば、請求項1〜5の何れか1項の
装置を用いてワークを前記テーブルに固着するようにし
たので、凝固時の液状媒体の膨張分をワークの変形に影
響しないように逃がすことができる。
【0010】その結果、テーブルに載置されたワークの
変形を極力小さくした状態で把持することができる。こ
のため、図3(A)乃至(H)に示すような加工が可能
になり、非常に高精度な加工が行える。
【0011】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係る冷凍チャ
ック方法及び装置の好ましい実施例について説明する。
図1は本発明に係る冷凍チャック装置の第1実施例の概
略図であり、同図に示すように冷凍チャック装置30は
テーブル32、冷却手段34、加熱手段36、検知手段
38及びコントローラ40を備えていて、冷却手段3
4、加熱手段36及びコントローラ40は制御手段43
を構成している。テーブル32の表面32Bにはワーク
41が載置されていて、ワーク41とテーブル32との
隙間には冷凍チャック用の水52が供給されている。
【0012】テーブル32には流路32Aが形成されて
いて、流路32Aの両端部にはそれぞれ冷却手段34の
流路34A、34Bが連通されている。流路34Aはク
ーラ部42を介して流路34Bに連通されていて、これ
らの流路内には冷媒が充填されている。クーラ部42は
流路内の冷媒を冷却してテーブル32の流路32Aに供
給する。これにより、テーブル32は常時冷却状態に維
持される。この場合、流路32Aはテーブル32の表面
32Bが一定温度に冷却されるように形成されている。
【0013】加熱手段36は複数のヒータ部材44を有
していて、複数のヒータ部材44はテーブル32の全域
に所定間隔をおいて埋設されている。それぞれのヒータ
部材44はドライバ46に独立して電気的に連結されて
いる。ドライバ46は後述するコントローラ40からの
信号に基づいて、それぞれのヒータ部材44に電圧を印
加する。これにより、常時冷却状態に維持されているテ
ーブル32の表面32Bを所定温度に設定する。
【0014】検知手段38は複数の温度センサー48を
有していて、複数の温度センサー48はヒータ部材44
間に所定間隔をおいて埋設されている。これらの温度セ
ンサー48は各々の温度センサー48が埋設されている
位置のテーブル32の温度を検知する。温度センサー4
8が検知したテーブル32の温度は温度・電圧変換器5
0で電圧に変換されて、後述するコントローラ40に入
力される。温度・電圧変換器50は入力された検知温度
に比例した電圧を出力する。
【0015】前述したコントローラ40は予め入力され
ている冷凍チャック用の水52の凝固パターンに基づい
てドライバ46に信号を出力する。また、コントローラ
40は水52の凝固パターンと温度・電圧変換器50か
ら入力された検知温度に比例した電圧に基づいてドライ
バ46に信号を出力する。これにより、常時冷却状態に
維持されているテーブル32の表面32Bが設定温度に
加熱されて、冷凍チャック用の水52が予め入力されて
いる凝固パターンで凝固する。
【0016】この場合、冷凍チャック用の水52の凝固
パターンは水52の凝固方向で設定される場合、又は水
52の凝固速度で設定される場合があり、さらに冷凍チ
ャック用の水52の凝固パターンは水52の凝固方向と
凝固速度の両方の要素で設定される場合がある。そし
て、凝固パターンに従って水52が凝固すると、水52
の凝固が所定の方向へ順次進行して、凝固時の水52の
膨張量分をワーク41の外部に逃がすことができる。従
って、ワーク41の形状変化を極力小さくすることがで
きる。
【0017】図2(A)、(B)に凝固パターンの好ま
しい例を示す。図2(A)の凝固パターンはワーク41
の右端部から水52が凝固を開始して、その凝固が順次
左方向に移動するように設定されている。従って、凝固
時の水52の膨張量分をワーク41の右側の外部に逃が
すことができる。また、図2(B)に凝固パターンはワ
ーク41の中央部から水52が凝固を開始して、その凝
固が順次ワーク41の外周方向に移動するように設定さ
れている。従って、凝固時の水52の膨張量分をワーク
41の外周から外部に逃がすことができる。
【0018】前記の如く構成された本発明に係る冷凍チ
ャック装置の第1実施例の作用について説明する。先
ず、コントローラ40に冷凍チャック用の水52の凝固
パターンを予め入力する。次に、冷却手段34のクーラ
部42を作動してテーブル32の流路32Aに冷却され
た冷媒を供給して、テーブル32の表面32Bを一定温
度に冷却する。次いで、コントローラ40から水52の
凝固パターンに基づいた加熱信号がドライバ46に出力
される。
【0019】ドライバ46はコントローラ40からの加
熱信号に基づいて、それぞれのヒータ部材44に電圧を
印加する。従って、それぞれのヒータ部材44が加熱し
て、一定温度に冷却されているテーブル32の表面32
Bの温度は水52を凝固パターンで凝固するように設定
される。この場合、検知手段38は複数の温度センサー
48は各々の温度センサー48が埋設されている位置の
テーブル32の温度を検知する。そして、温度センサー
48が検知したテーブル32の温度は温度・電圧変換器
50で電圧に変換されて、コントローラ40にフィード
バックされる。
【0020】従って、コントローラ40は予め入力され
ている水52の凝固パターン温度と温度・電圧変換器5
0からフィードバックされた検知温度とを比較して、凝
固パターン温度と検知温度が一致していない場合には、
凝固パターン温度が検知温度に一致するような信号をド
ライバ46に出力する。これにより、常時冷却状態に維
持されているテーブル32の表面32Bの温度は冷凍チ
ャック用の水52が凝固パターンで凝固するように確実
に設定される。
【0021】これにより、ワーク41はテーブル32の
表面32Bに固着され(図3(A)、(B)参照)、ワ
ーク41の表面を研摩パッド41Aで加工することがで
きる(図3(C)、(D)参照)。ワーク41の加工完
了後、テーブル32の表面32Bで凝固した氷が解凍さ
れて水52に戻るまで、ヒータ部材44を十分に加熱す
る。従って、ワーク41はテーブル32の表面32Bか
ら開放される。この場合、ワーク41の上面の凹凸は完
全に除去されて加工面は平坦になる(図3(E)参
照)。次に、ワーク41を反転してテーブル32の表面
32Bの水にのせてワーク41を無変形チャッキングす
る(図3(F)参照)。この状態で、研摩パッド41A
でワーク41の他の表面を加工する。これにより、ワー
ク41の両面の凹凸は完全に除去されえる(図3(G)
参照)。このように、ワーク41の両面の凹凸が完全に
除去されたワーク41はテーブル32から開放されても
変形しない(図3(H)参照)。
【0022】また、前記第1実施例ではコントローラ4
0から出力される加熱信号を所定のパターンで制御して
水52の凝固パターンを調整したが、これに限らず、図
4(A)に示すように左端部から右端部に傾斜する傾斜
線に沿ってヒータ部材44、44…を順次配設すること
により、全てのヒータ部材44、44…に一定電圧を印
加しても図2(A)と同様の凝固パターンを得ることが
できる。
【0023】すなわち、ヒータ部材44、44…を図4
(A)に示すように配設した状態で、全てのヒータ部材
44、44…に一定電圧を印加すると、ヒータ部材4
4、44…の熱はテーブル32の左端部側で表面に伝達
されやすく、テーブル32の右端部側で表面に伝達され
にくくなる。従って、全てのヒータ部材44、44…に
一定電圧を印加しても、テーブル32の表面32Bは温
度勾配をもつ(図4(B)参照)。従って、ヒータ部材
44、44…の配置を予め適当な温度勾配を持つように
設定しておけば、コントローラ40で印加電圧を制御せ
ずに水52の凝固を図2(A)に示すように進行させる
ことができる。尚、図4上でT1 、T2 、T3 及びT4
は温度を示し、T1 >T2 >T3 >T4 の関係が成立し
ている。
【0024】さらに、図5(A)に示すようにヒータ部
材44、44…を山形に配設することにより、ヒータ部
材44、44…の熱はテーブル32の中央部で表面に伝
達されやすく、テーブル32の端部側で表面に伝達され
にくくなる。従って、全てのヒータ部材44、44…に
一定電圧を印加しても、テーブル32の表面32Bは温
度勾配をもつ(図5(B)参照)。従って、ヒータ部材
44、44…の配置を予め適当な温度勾配を持つように
設定しておけば、コントローラ40で印加電圧を制御せ
ずに水52の凝固を図2(B)に示すように進行させる
ことができる。
【0025】また、テーブル32の表面32Bの温度勾
配は冷媒の流路32Aを、図6(A)、(B)に示すよ
うに形成しても、コントローラ40で印加電圧を制御せ
ずに水52の凝固パターンを得ることができる。すなわ
ち、冷媒の流路32Aを図6(A)に示すように形成す
ると、冷媒がテーブル32の右側から左側に流れるに従
って熱を吸収して温度が上昇する。これにより、テーブ
ル32の表面32Bは右側から左側への温度勾配をもつ
ので、水52の凝固を図2(A)に示すように進行させ
ることができる。一方、冷媒の流路32Aを図6(B)
に示すように形成すると、冷媒がテーブル32の中央部
から端部に流れるに従って熱を吸収して温度が上昇す
る。これにより、テーブル32の表面32Bは中央部か
ら端部への温度勾配をもつので、水52の凝固を図2
(B)に示すように進行させることができる。
【0026】前記第1実施例では冷却手段34の冷媒
と、加熱手段36のヒータ部材44とを使用してテーブ
ル32の表面32Bを凝固パターン温度になるように調
整したが、これに限らず、図7に示す第2実施例のよう
に冷媒とヒータ部材44に代えてペルチェ素子等の熱電
素子を使用してもよい。以下、図7に基づいてペルチェ
素子を使用した冷凍チャック装置の第2実施例について
詳説する。尚、第1実施例と同一類似部材については同
一符号を付し説明を省略する。
【0027】冷凍チャック装置60はテーブル62、冷
熱手段64、検知手段38及びコントローラ66を備え
ていて、冷熱手段64及びコントローラ66は制御手段
73を構成している。テーブル62には流路62Aが形
成されていて、流路32Aには矢印方向に冷却水が流れ
ている。この冷却水は後述するペルチェ素子から発生し
た熱を吸収する。
【0028】冷熱手段64は複数のペルチェ素子68を
有していて、複数のペルチェ素子68はテーブル62の
全域に所定間隔をおいて埋設されている。それぞれのペ
ルチェ素子68はドライバ70に独立して電気的に連結
されている。ドライバ70は後述するコントローラ66
からの信号に基づいて、それぞれのペルチェ素子68に
正負の電圧を印加する。ペルチェ素子68は正の電圧を
受けたときテーブル62の表面62Aを冷却し、負の電
圧を受けたときテーブル62の表面62Aを加熱するよ
うにテーブル62に所定間隔をおいて埋設されている。
これにより、常時冷却状態に維持されているテーブル6
2の表面62Bを所定温度に設定する。
【0029】これにより、ワーク41はテーブル62の
表面62Bに固着され、ワーク41の加工を行うことが
できる。ワーク41の加工完了後、コントローラ40か
らの加熱信号に基づいてドライバ70はそれぞれのペル
チェ素子68に負の電圧を印加する。これにより、テー
ブル62の表面62Bが加熱されて凝固した氷が解凍さ
れて水52に戻る。従って、ワーク41はテーブル62
の表面62Bから開放される。
【0030】前述したコントローラ66は予め入力され
ている冷凍チャック用の水52の凝固パターンに基づい
てドライバ70に信号を出力する。また、コントローラ
66は予め入力されている水52の凝固パターンと温度
・電圧変換器50から入力された検知温度に比例した電
圧に基づいてドライバ70に信号を出力する。これによ
り、ペルチェ素子68のテーブル62の表面62Bに対
向する面が冷却・加熱されて、テーブル62の表面62
Bの温度が冷凍チャック用の水52が凝固パターンで凝
固するように設定される。
【0031】前記の如く構成された本発明に係る冷凍チ
ャック装置の第2実施例の作用について説明する。先
ず、コントローラ66に冷凍チャック用の水52の凝固
パターンを予め入力する。次に、コントローラ66から
水52の凝固パターンに基づいた冷却信号がドライバ7
0に出力される。ドライバ70はコントローラ40から
の冷却信号に基づいて、それぞれのペルチェ素子68に
正の電圧を印加する。
【0032】これにより、テーブル62の表面62Bの
温度が水52を凝固パターンで凝固するように冷却され
る。この場合、検知手段38の複数の温度センサー48
は各々の温度センサー48が埋設されている位置のテー
ブル62の温度を検知する。そして、温度センサー48
が検知したテーブル62の温度は温度・電圧変換器50
で電圧に変換されて、コントローラ66にフィードバッ
クされる。
【0033】従って、コントローラ66は予め入力され
ている水52の凝固パターン温度と温度・電圧変換器5
0からフィードバックされた検知温度とを比較して、凝
固パターン温度と検知温度が一致していない場合には、
凝固パターン温度が検知温度に一致するような信号をド
ライバ70に出力する。これにより、テーブル62の表
面62Bの凝固パターンで温度は冷凍チャック用の水5
2が凝固パターンで凝固するように確実に設定される。
【0034】これにより、ワーク41はテーブル62の
表面62Bに固着され、ワーク41の加工を行うことが
できる。ワーク41の加工完了後、コントローラ40か
らの加熱信号に基づいてドライバ70はそれぞれのペル
チェ素子68に負の電圧を印加する。これにより、テー
ブル62の表面62Bが加熱されて凝固した氷が解凍さ
れて水52に戻る。従って、ワーク41はテーブル62
の表面62Bから開放される。
【0035】第2実施例では前記第1実施例ではコント
ローラ40から出力される冷却信号を所定のパターンで
制御して水52の凝固パターンを調整したが、これに限
らず、図8(A)、(B)に示すようにペルチェ素子6
8、68…を配列して、全てのペルチェ素子68、68
…に一定電圧を印加しても図2(A)、(B)と同様の
凝固パターンを得ることができる。
【0036】前記第1、第2実施例ではテーブル32、
62が非回転式の場合について説明したが、これに限ら
ず、図9、図10の第3、第4実施例のように回転式の
テーブルに適用することも可能である。以下、図9、図
10に基づいて冷凍チャック装置の第3、第4実施例に
ついて詳説する。尚、第1、第2実施例と同一類似部材
については同一符号を付し説明を省略する。
【0037】第3実施例の冷凍チャック装置74は回転
テーブル76を備えていて、回転テーブル76の左側部
には回転テーブル76の回転中心と同軸上に筒体78が
固着されている。筒体78の外周にはベアリング80、
80が設けられている。また、筒体78の内部には筒体
78と同軸上にヒートパイプ等の熱伝導軸82が配置さ
れ、熱伝導軸82の右端部は回転テーブル76に固着さ
れている。
【0038】熱伝導軸82の左端部は熱交換チャンバー
84内に配置されていて、熱交換チャンバー84内に配
置されている熱伝導軸82の左端部にはフィン86、8
6…が所定間隔をおいて設けられている。熱交換チャン
バー84は装置本体等に固定されていて、外周には断熱
材84Aが設けられている。熱交換チャンバー84内に
は冷媒等が充填されていて、これにより、熱伝導軸82
が冷却される。熱伝導軸82が冷却されると回転テーブ
ル76が冷却状態に維持される。
【0039】一方、回転テーブル76には第1実施例と
同様に、複数のヒータ部材44及び複数の温度センサー
48が埋設されていて、複数のヒータ部材44及び複数
の温度センサー48はそれぞれ図1に示す加熱手段36
及び検知手段38を構成する。回転テーブル76のチャ
ック面には凹部76Aが形成されていて、凹部76A内
には冷凍チャック用の水52を介してワーク41が配置
されている。
【0040】尚、図9上で88は断熱材、90はシール
である。図10に示す第4実施例の冷凍チャック装置9
2は回転テーブル94を備えている。回転テーブル94
の左側部には第3実施例と同様に筒体78が固着されて
いて、筒体78の外周にはベアリング80、80が設け
られている。また、筒体78の内部には筒体78と同軸
上に外管96が配置され、外管96の右端部は回転テー
ブル94のチャンバー94Aに連通されている。
【0041】また、外管96の内部には外管96と同軸
上に内管98が配置され、内管98の右端部はチャンバ
ー94Aに配置されている。内管98の右端には仕切板
100が固着されていて、仕切板100はチャンバー9
4Aの略中央に配置されている。内管98の左端部から
は冷却水が供給され、供給された冷却水はチャンバー9
4Aを介して外管96に導かれる。
【0042】これにより、回転テーブル94に埋設され
ているペルチェ素子68から発生した熱を吸収する。ペ
ルチェ素子68間には温度センサー48が埋設されてい
て、ペルチェ素子68及び温度センサー48はそれぞれ
図2に示す冷熱手段64及び検知手段38を構成する。
一方、第3実施例と同様に回転テーブル94のチャック
面には凹部94Bが形成されていて、凹部94B内には
冷凍チャック用の水52を介してワーク41が配置され
ている。凹部94Bは水が回転テーブル94の外側に洩
れるのを防ぐと共にワーク41の保持の役割を果たす。
特に加工中に、ワーク41が破壊した場合もしくはチャ
ッキングが外れた場合にワーク41が飛散することを防
止する。
【0043】図10に示す第4実施例の冷凍チャック装
置92においては、ペルチェ素子68を回転テーブル9
4に配設した場合について説明したが、これに限らず、
図11に示すように回転テーブル94に複数のヒータ部
材44を配設してもよい。この場合、内管98の左端部
からは冷却水に代えて冷媒が供給され、供給された冷媒
はチャンバー94Aを介して外管96に導かれる。
【0044】前記第1乃至第4実施例においては、ワー
ク41のチャック面のみが冷却されるので、ワーク41
のチャック面と反対側の面との熱変形量が異なる。すな
わち、ワーク41のチャック面は冷却されるで、チャッ
ク面の熱変形量が少ない。従って、ワーク41は冷凍チ
ャック時に湾曲状に変形する。そして、ワーク41の変
形を防止する冷凍チャック装置の第5、第6実施例を図
12、図13に示す。以下、図12、図13に基づいて
第5、第6実施例を詳説する。尚、第1乃至第4実施例
と同一類似部材については同一符号を付し説明を省略す
る。
【0045】第5実施例の冷凍チャック装置104は、
第1実施例の冷凍チャック装置30と熱変形抑制装置1
06から成り、熱変形抑制装置106はカバー108を
有していて、カバー108はテーブル32と略同様に構
成されている。すなわち、カバー108には流路108
Aが形成されていて、流路108Aには冷媒が供給され
ている。これにより、カバー108は常時冷却状態に維
持される。
【0046】また、カバー108には所定間隔をおいて
複数のヒータ部材44が埋設されていて、これらのヒー
タ部材44の加熱パターンをテーブル32に埋設された
ヒータ部材44の加熱パターンと同一に設定する。ま
た、カバー108とワーク41との間には空間110を
形成する。空間110はテーブル32の冷凍チャック用
の水52と略同一にヒータ部材44の熱をワーク41に
伝達する。さらに、空間110には不凍液を供給しても
よい。
【0047】これにより、ワーク41の冷凍チャック時
に、ワーク41の両面を同一温度に維持することができ
るので、ワーク41の熱変形を防止することができる。
尚、図12上で108Bはフックであり、フック108
Bはワーク41を把持することができる。第6実施例の
冷凍チャック装置112は、第2実施例の冷凍チャック
装置60と熱変形抑制装置114から成り、熱変形抑制
装置114はカバー116を有していて、カバー116
はテーブル62と略同様に構成されている。すなわち、
カバー116には流路116Aが形成されていて、流路
116Aには冷却水が供給されている。
【0048】また、カバー116には所定間隔をおいて
複数のペルチェ素子68が埋設されていて、これらのペ
ルチェ素子68の冷却・加熱パターンをテーブル62に
埋設されたペルチェ素子68の冷却・加熱パターンと同
一に設定する。また、第5実施例の冷凍チャック装置1
04と同様にカバー116とワーク41との間には空間
110を形成する。空間110はテーブル62の冷凍チ
ャック用の水52と略同一にペルチェ素子68の熱をワ
ーク41に伝達する。さらに、空間110には不凍液を
供給してもよい。
【0049】これにより、ワーク41の冷凍チャック時
に、ワーク41の両面を同一温度に維持することができ
るので、ワーク41の熱変形を防止することができる。
尚、カバー116には第5実施例のカバー108と同様
に、ワーク41を把持可能なフック116Bが設けられ
ている。第5、第6実施例の場合はワーク41の両面を
同一条件で冷却して、ワーク41の熱変形を防止した。
しかしながら、冷凍チャック装置のテーブルでワーク4
1を冷凍チャックする場合、テーブルの表面をのみを冷
却するのでテーブルの表面と裏面とに温度差が生じる。
これにより、テーブルが熱変形するのでテーブル表面の
平面度が悪くなり、テーブルに冷凍チャックされたワー
ク41が変形するという問題がある。
【0050】従って、テーブル表面の平面度が要求され
る場合には、冷凍チャック時のテーブルの熱変形を防止
する必要があり、その方法を図14、図15の第7、第
8実施例に基づいて説明する。尚、第1乃至6実施例と
同一類似部材については同一符号を付し説明を省略す
る。第7実施例の冷凍チャック装置120は、図1の第
1実施例に類似している。これらの相違点は、第7実施
例のテーブル122の裏面側に加熱手段36の複数のヒ
ータ部材44を埋設した点である。これにより、テーブ
ル122の表面側と、テーブル122の裏面側とが同一
温度に設定されるので、冷凍チャック時のテーブルの熱
変形が防止される。
【0051】また、第8実施例の冷凍チャック装置12
6は、図7の第2実施例に類似している。これらの相違
点は、第8実施例のテーブル128の裏面側に冷熱手段
64の複数のペルチェ素子68を埋設した点である。こ
れにより、テーブル128の表面側と、テーブル128
の裏面側とが同一温度に設定されるので、冷凍チャック
時のテーブルの熱変形が防止される。
【0052】前記第1乃至第8実施例の場合、冷凍チャ
ック装置に設けられている冷凍用のヒータ部材44やペ
ルチェ素子68を使用して冷凍チャック用の氷52を解
凍し、ワーク41の冷凍チャック状態を解除していた。
しかしながら、この方法では冷凍チャック状態の解除に
時間がかかるので、迅速に冷凍チャック状態を解除する
方法として図16、図17にそれぞれ第9、第11実施
例を示す。以下、第9、第11実施例について説明する
が、前記第1乃至第8実施例と同一類似部材については
同一符号を付し説明を省略する。
【0053】第9実施例は解凍装置130を備えてい
る。解凍装置130は冷凍チャック装置のテーブル13
2の上方から、ワーク41と冷凍チャック用の水52が
凝固された氷とに温水をシャワー状にかけることができ
る。また、温水に代えて蒸気や温風等をかけても同様の
効果を奏することができる。これにより、冷凍チャック
状態を迅速に解除して、生産性の向上等を図ることがで
きる。
【0054】また、第10実施例の解凍装置136はワ
ーク41に対向する面に複数のヒータ部材138が埋設
されている。そして、複数のヒータ部材138を加熱す
ると、複数のヒータ部材138の輻射熱が透明なワーク
41を経て冷凍チャック用の水52が凝固された氷を迅
速に解凍することができる。これにより、冷凍チャック
状態を迅速に解除して、生産性の向上等を図ることがで
きる。尚、第10実施例の解凍装置136は輻射熱を利
用するので、ワーク41が透明なガラス等の場合に使用
される。
【0055】また、第9実施例は解凍装置130や第1
0実施例の解凍装置136と共に、冷凍用のヒータ部材
44やペルチェ素子68を併用してもよい。前記第1乃
至第10実施例の場合、ワークが平板の場合について説
明したが、本発明に係る冷凍チャック装置はその他の形
状のワークについても使用することができる。以下、図
18、図19に基づいてワークが円筒形の場合に適用す
ることができる冷凍チャック装置の第11、第12実施
例について説明する。尚、第1乃至第10実施例と同一
類似部材については同一符号を付し説明を省略する。
【0056】第11実施例の冷凍チャック装置140は
支持部材142を有していて、支持部材142は中空の
円筒状に形成されている。支持部材142の中空部14
2Aには冷媒が供給されている。従って、支持部材14
2は一定温度に冷却される。また、支持部材142には
環状のヒータ部材144が複数個所定間隔をおいて埋設
されていて、これらのヒータ部材144は図1の第1実
施例のヒータ部材44と同様にコントローラからの指示
で加熱される。
【0057】この場合、コントローラは予め入力されて
いる水52の凝固パターンに基づいて信号を出力するの
で、一定温度に冷却されている支持部材142の外周温
度は冷凍チャック用の水52が凝固パターンで凝固する
ように確実に設定される。これにより、円筒形のワーク
146は支持部材142に冷凍チャックされる。この支
持部材142は旋盤等に設けられていて、円筒形のワー
ク146は旋盤等は旋盤等で回転加工される。
【0058】尚、複数のヒータ部材144間には第1実
施例と同様に検知手段が設けられていて、検知手段は支
持部材142の温度を検知してコントローラにフィード
バックする。ここで、ワーク146が円筒形の場合の好
まし凝固パターンを図20に基づいて説明する。図20
に示す凝固パターンはワーク146の左端部から水52
が凝固を開始して、その凝固が順次右方向に移動するよ
うに設定されている。従って、凝固時の水52の膨張量
分をワーク146の右側の外部に逃がすことができる。
尚図示しないが、凝固パターンをワークの中央部から開
始して、水の凝固が順次ワークの外周方向に移動するよ
うに設定してもよい。この場合も、凝固時の水の膨張量
分をワークの両側の外部に逃がすことができる。
【0059】また、第12実施例の冷凍チャック装置1
50は第11実施例と同様に支持部材142を有してい
て、支持部材142は中空の円筒状に形成されている。
支持部材142の中空部142Aには冷却水が供給され
ていて、冷却水は後述するペルチェ素子152から発生
する熱を吸収する。また、複数のペルチェ素子152で
環状のペルチェ素子環が形成され、このペルチェ素子環
が複数個所定間隔をおいて支持部材142に埋設されて
いる。これらのペルチェ素子環は図7の第2実施例のペ
ルチェ素子68と同様にコントローラからの指示で冷却
・加熱される。
【0060】この場合、コントローラは予め入力されて
いる水52の凝固パターンに基づいて信号を出力するの
で、支持部材142の外周温度は冷凍チャック用の水5
2が凝固パターンで凝固するように確実に設定される。
尚、複数のペルチェ素子環間には第12実施例と同様に
検知手段が設けられていて、検知手段は支持部材142
の温度を検知してコントローラにフィードバックする。
【0061】前記第1乃至第12実施例の場合、冷凍チ
ャック用の水52を介してテーブルにワークを直接チャ
キングしたが、例えば、平板状のワークを旋盤で加工す
る場合、ワークを垂直状態にチャキングする必要があ
る。しかしながら、回転テーブルは垂直状態に維持され
ているので、ワークと回転テーブル間に充填されている
冷凍チャック用の水52が、ワークと回転テーブル間か
ら流出する。従って、ワークを回転テーブルにチャッキ
ングすることが困難になる。
【0062】この問題を解決する方法を図21に基づい
て説明する。尚、第1乃至第12実施例と同一類似部材
については同一符号を付し説明を省略する。図21に示
すように、冷凍チャック装置156は冷却用テーブル1
58を有していて、冷却用テーブル158にはプレート
160が載置されている。プレート160には冷凍チャ
ック用の水52を介してワーク162が載置されてい
る。冷却用テーブル158には第1実施例、又は第2実
施例と同様に冷凍チャック用の水52を所望の凝固パタ
ーンで凝固する手段が設けられている。従って、この凝
固手段が作動すると、ワーク162が冷凍チャック用の
水52を介してプレート160にチャックされる。
【0063】プレート160にワーク162をチャック
完了後、プレート160を回転プレート164の爪16
4Aでチャックする。回転プレート164は旋盤のシャ
フト166に同軸上に固着されている。回転プレート1
64はワーク162をチャックしている氷が解凍しない
ように一定温度で冷却されている。このように、ワーク
162と冷却用テーブル158間にプレート160を使
用して加工工程と冷却工程とを分けることにより、冷凍
チャックされたワーク162を所望の姿勢に設定(チャ
ッキング)することができる。また、ワーク162を旋
盤等で加工中に新たなワーク162をプレート160に
冷凍チャックすることができるので、ワーク162の加
工完了と同時に、新たなワーク162を旋盤の回転プレ
ート164にチャッキングすることができる。従って、
タクト短縮を図ることができる。
【0064】さらに、ワーク162を旋盤等で加工中
に、新たなワーク162の冷凍チャックを時間をかけて
行うことができるので、精度の向上を図ることができ
る。尚、前記実施例において説明したワークの形状は板
状、円盤状及び円筒状等が考えられ、また、ワークの材
質としてはセラミック、シリコン、ガラス、プラスチッ
ク、アルミ、及び木材等、ほとんどの材質が適用可能で
ある。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る冷凍
チャック装置によれば、冷却手段による凝固の際に、該
液状媒体の凝固が所定の方向へ順次進行するようにテー
ブル表面の温度を形成させるようにしたので、凝固時の
液状媒体の膨張量分をワークの外縁の外側に逃がすこと
ができる。また、本発明に係る冷凍チャック装置によれ
ば、テーブルには液状媒体を凝固させる冷媒が流れる流
路が形成されると共に、該流路は液状媒体の凝固が所定
方向に順次進行するための温度勾配をテーブル表面に形
成可能なように構成されているので、凝固時の液状媒体
の膨張量分をワークの外縁の外側に逃がすことができ
る。 また、本発明に係る冷凍チャック方法によれば、請
求項1〜5の何れか1項の装置を用いてワークをテーブ
ルに固着するようにしたので、凝固時の液状媒体の膨張
量分をワークの外縁の外側に逃がすことができる。
【0066】従って、冷凍チャック時のワークの変形を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る冷凍チャック装置の第1実施例の
全体図
【図2】図2(A)、(B)はそれぞれ冷凍チャック用
の水の凝固方向を説明する平面図
【図3】本発明に係る冷凍チャック装置の作用・効果を
説明した図
【図4】図4(A)は本発明に係る冷凍チャック装置の
第1実施例においてヒータ部材の配列で凝固パターンを
調整する場合を説明した図、図4(B)はその温度勾配
を説明する図
【図5】図5(A)は本発明に係る冷凍チャック装置の
第1実施例においてヒータ部材の配列で凝固パターンを
調整する場合を説明した図、図5(B)はその温度勾配
を説明する図
【図6】図6(A)、(B)は本発明に係る冷凍チャッ
ク装置の第1実施例において冷媒の流路で凝固パターン
の調整を説明した図
【図7】本発明に係る冷凍チャック装置の第2実施例の
全体図
【図8】図8(A)、(B)は本発明に係る冷凍チャッ
ク装置の第2実施例においてペルチェ素子の配列で凝固
パターンを調整する場合を説明した図
【図9】本発明に係る冷凍チャック装置の第3実施例の
要部拡大図
【図10】本発明に係る冷凍チャック装置の第4実施例
の要部拡大図
【図11】本発明に係る冷凍チャック装置の第4実施例
のペルチェ素子をヒータ部材に置き換えた状態を示す断
面図
【図12】本発明に係る冷凍チャック装置の第5実施例
の要部拡大図
【図13】本発明に係る冷凍チャック装置の第6実施例
の要部拡大図
【図14】本発明に係る冷凍チャック装置の第7実施例
の要部拡大図
【図15】本発明に係る冷凍チャック装置の第8実施例
の要部拡大図
【図16】本発明に係る冷凍チャック装置の第9実施例
の要部拡大図
【図17】本発明に係る冷凍チャック装置の第10実施
例の要部拡大図
【図18】本発明に係る冷凍チャック装置の第11実施
例の要部拡大図
【図19】本発明に係る冷凍チャック装置の第12実施
例の要部拡大図
【図20】本発明に係る冷凍チャック装置の第11、第
12実施例の冷凍チャック用の水の凝固方向を説明する
平面図
【図21】本発明に係る冷凍チャック装置を加工工程と
分けて使用する方法を説明する平面図
【図22】図22(A)、(B)、(C)及び(D)は
従来のチャッキング方法を説明した平面図
【符号の説明】
30、60、104、112…冷凍チャック装置 32、62…テーブル 34…冷却手段 36…加熱手段 40、66…コントローラ 41…ワーク 43、73…制御手段 44…ヒータ部材 46、70…ドライバ 52…冷凍チャック水 64…冷熱手段 106、114…熱変形抑制装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−124243(JP,A) 実開 平6−17837(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23Q 3/08

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワークと該ワークが載置されたテーブル間
    に供給された液状媒体を凝固させて前記ワークをテーブ
    ルに固着する冷凍チャック装置において、前記テーブルに設けた冷却部を冷却して前記液状媒体を
    凝固させる冷却手段と、 前記テーブルに設けた複数の加熱部を独立して加熱可能
    な加熱手段と、 前記冷却手段による凝固の際に、前記加熱部を制御して
    前記液状媒体の凝固が所定の方向へ順次進行するように
    前記テーブル表面の温度を形成させる制御手段と、を備
    えた ことを特徴とする冷凍チャック装置。
  2. 【請求項2】前記冷却部及び前記加熱部として、前記テ
    ーブルを冷却・加熱可能な複数の電子冷熱素子を前記テ
    ーブル全域に所定間隔をおいて個々に埋設して、該個々
    に埋設された電子冷熱素子にドライバで正負の電圧を印
    加して前記テーブルを冷却・加熱可能とする冷熱手段を
    設け、 前記制御手段は、予め入力されている前記液状媒体の凝
    固パターンに基づいて前記テーブルを冷却・加熱する信
    号を前記ドライバに出力することにより、前記液状媒体
    の凝固が所定の方向へ順次進行するように前記テーブル
    表面の温度を形成させることを特徴とする請求項1の
    凍チャック装置。
  3. 【請求項3】前記凝固される液状媒体が所定の方法へ順
    次凝固させることにより、凝固時の前記液状媒体の膨張
    量分を前記ワークの外側方向に順次逃がして前記ワーク
    の外縁から除去することを特徴とする請求項1又は2
    冷凍チャック装置。
  4. 【請求項4】前記テーブルに固着される側と反対側のワ
    ーク面に、前記制御手段と同様の制御手段を備え、 前記ワークの両面を同一温度に維持して前記ワークの熱
    変形を防止することを特徴とする請求項1〜3の何れか
    1の冷凍チャック装置。
  5. 【請求項5】ワークと該ワークが載置されたテーブル間
    に供給された液状媒体を凝固させて前記ワークをテーブ
    ルに固着する冷凍チャック装置において、 前記テーブルには前記液状媒体を凝固させる冷媒が流れ
    る流路が形成されると共に、該流路は前記液状媒体の凝
    固が所定方向に順次進行するための温度勾配を前記テー
    ブル表面に形成可能なように構成されていることを特徴
    とする冷凍チャック装置。
  6. 【請求項6】ワークと該ワークが載置されたテーブル間
    に供給された液状媒体を凝固させて前記ワークをテーブ
    ルに固着する冷凍チャック方法において、 請求項1〜5の何れか1項の装置を用いて前記ワークを
    前記テーブルに固着することを特徴とする冷凍チャック
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109894888A (zh) * 2019-02-19 2019-06-18 大连理工大学 一种针对于大型薄壁件的冰冻支撑装置及方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109894888A (zh) * 2019-02-19 2019-06-18 大连理工大学 一种针对于大型薄壁件的冰冻支撑装置及方法

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