JP3437978B2 - 地面の縁取り材 - Google Patents

地面の縁取り材

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JP3437978B2
JP3437978B2 JP05319294A JP5319294A JP3437978B2 JP 3437978 B2 JP3437978 B2 JP 3437978B2 JP 05319294 A JP05319294 A JP 05319294A JP 5319294 A JP5319294 A JP 5319294A JP 3437978 B2 JP3437978 B2 JP 3437978B2
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保 高松
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安全器材株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は芝生、人工芝、舗装など
の地面の縁取り材に関するものであって、性質の異る地
面の境界や、側溝の縁などに敷設し、地面間の水の移動
を許容しつつ、土砂の移動を阻止する縁取り材に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、スポーツ用のグラウンドなど
において、地面の一部に芝生を設けたり、人工芝を敷設
したりすることが行われている。またその他の施設にお
いても、芝生を設けた部分や人工芝を敷設した部分、ま
た舗装を施した部分、土が露出した部分などを混在して
設けることも少くない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な地面においては、雨が降った場合には、その雨水は地
面の性質に拘らず高所から低所に流れ、低所に設けられ
た側溝などを介して集められ、適宜処理される。
【0004】而して雨水はこのように適切に処理される
ことが必要であるが、その雨水に伴って土砂が流される
のは好ましくない。
【0005】例えば土の地面の一部に人工芝を敷設した
ような場合、土の部分から人工芝の部分に雨水が流れる
と、それに伴って土砂が人工芝の上に流れ込み、人工芝
を汚したり傷付けたりする恐れがある。
【0006】また地面から側溝に雨水が流れ込むときに
土砂を伴うと、地面の土砂が減少して平滑性が失われる
と共に、流れた土砂によって雨水の処理に支障を来す恐
れもある。
【0007】本発明はかかる事情に鑑みなされたもので
あって、性質の異る地面の境界や、側溝の縁に敷設する
ことにより、雨水の流れは妨げることなく、土砂のみを
遮断し得る縁取り材を提供することを目的とするもので
ある。
【0008】
【課題を解決する手段】而して本発明は、ゴム状弾性を
有する基板の上縁を、その基板の厚み方向に複数の枝板
に分割し、当該枝板をそれぞれ櫛歯状に分割して間隔を
有する多数の歯を形成すると共に、当該歯を隣接する枝
板の歯と互い違いに配置したことを特徴とするものであ
る。
【0009】また本発明においては、前記歯の間隔部に
その両側の歯を繋いだ薄膜を形成し、且つその薄膜に切
込みを形成してその両側の歯を分離した構造とするのが
好ましい。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に従って説明す
る。
【0011】図1及び図2は本発明の縁取り材1を示す
ものである。この縁取り材1はゴムなどの弾性材料より
なっており、全体として横長の板状をなしている。
【0012】そしてその縁取り材1の下部は基板2であ
って、その基板2の上縁は厚み方向に、二つの枝板3a,
3b に分割されており、その枝板3a,3b の間には隙間
4が形成されている。
【0013】なおこの実施例においては、基板2はその
厚み方向に二つの枝板3a,3b に分割されているが、さ
らに細かく分割し、三つ又は四つ以上の枝板3を形成す
ることもできる。
【0014】そして枝板3a,3b は、それぞれその上部
が縁取り材1の長さ方向に櫛歯状に細かく分割され、多
数の歯5が形成されており、その歯5の間には間隔6が
形成されており、各枝板3a,3b の歯5は、隣接する枝
板3b,3a の歯5と互い違いに配置されている。
【0015】歯5の大きさは、縁取り材1の長さ方向の
幅が約1〜5mm程度、縁取り材1の厚さ方向に約1〜1
0mm程度とするのが適当であり、また歯5の長さは地面
の性質によっても異るが、5〜100mm程度とするのが
適当である。また間隔6の幅は、歯5の幅とほゞ同程度
とするのが良い。
【0016】図面においては、枝板3a,3b はその下部
を残して櫛歯状の歯5に分割されているが、枝板3a,3
b の全高を歯5に分割してもよい。
【0017】次に図3は請求項2の発明の実施例を示す
ものである。この実施例においては、各歯5における枝
板3a,3b の対向面側の縁が、それぞれ薄膜7で隣接す
る歯5に繋がれており、その薄膜7には歯5の全長に亙
って切込み8が形成され、各歯5が分離されている。薄
膜7の厚さは極めて薄いものでよく、0.1〜1mm程度
が適当である。
【0018】この実施例では薄膜7は歯5における枝板
3a,3b の対向面側の縁に形成されているが、表面側の
縁に形成してもよく、また厚み方向の中央部に形成され
ていても差支えない。
【0019】なお薄膜7は、縁取り材1の製造上意識的
に形成されたものであることを要しない。ゴム状弾性材
料から、プレス成型により図1,2に示される縁取り材
1を製造するに当り、薄膜7が形成される位置を金型の
合わせ面とし、その合わせ面に沿って形成されるバリを
除去することなく残すことにより、それをそのまま薄膜
7とすることができる。
【0020】また薄膜7には切込み8を形成して歯5を
分離する必要があり、切込み8は薄膜7の中央において
切断して形成することが好ましいが、単に歯5と歯5の
間を引千切って分離したものであってもよい。
【0021】この場合薄膜7が正しく中央で千切れて切
込み8が形成されることは期待できないが、切込み8の
位置はどこでもよく、一方の歯5のきわに形成されてい
ても差支えない。
【0022】
【作用】図4は本発明の縁取り材1を、土が露出した地
面9と人工芝10を敷設した部分との境界に敷設した状
態を示すものである。縁取り材1は基板2を地中に埋設
し、歯5の部分を地表に突出させ、歯5の先端を人工芝
10の先端にほゞ一致させている。
【0023】図4は土の地面9と人工芝10との境界に
ついて示しているが、それ以外の箇所においても、縁取
り材1の基板2を地中に埋設し、歯5の部分を地表に突
出した状態で敷設する。
【0024】また本発明は、縁取り材1の両側の地面が
異種のものである場合に使用されることが多いが、それ
に限定されるものではなく、縁取り材1の両側が同種の
地面であっても差支えない。
【0025】また側溝の縁に敷設する場合には、側溝の
側面上端部に基板2を固着し、歯5の部分が側溝に接し
た地面から突出するように敷設する。
【0026】而して縁取り材1の一方から他方に向って
雨水などの水が流れる場合には、その水は歯5の間の間
隔6を通り抜けて容易に流れることができ、雨水の流通
に対しては何等障害とならない。
【0027】また雨水に伴って土砂が流れた場合には、
本発明の縁取り材1は多数の歯5が地面から立設するの
で、土砂はその歯5によって濾過され、縁取り材1を通
り抜けることができず、水のみが通過する。
【0028】従って地面の境界に沿って本発明の縁取り
材1を敷設することにより、その縁取り材1を超えて雨
水の流れは許容しつつ、土砂の流れを塞止めることがで
きるのである。
【0029】また請求項2の発明においては、薄膜7が
薄く柔軟であるので、水の流れを妨げることがないと共
に、歯5の間隔6を薄膜7で遮蔽することにより、より
微細な土砂の粒子をも薄膜7で塞止めることができる。
【0030】
【発明の効果】従って本発明によれば、縁取り材1で縁
取られた一方の地面から他方に向って雨水は自由に流れ
ることができるので、水捌けがよいと共に、雨水に伴っ
て土砂が流出することがなく、土砂が一方の地面から他
方に流れ込んで地面の平滑性が損われることがない。
【0031】また請求項2の発明によれば、より微細な
土砂の移動をも阻止することができ、前記効果がさらに
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の縁取り材1の一実施例を示すもので
あって、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は
(a)におけるc−c断面図である。
【図2】 本発明の縁取り材1の斜視図
【図3】 本発明の縁取り材1の他の実施例を示す、前
記c−c位置の拡大端面図
【図4】 本発明の縁取り材1を土の地面と人工芝との
境界に敷設した状態を示す断面図 1 縁取り材 2 基板 3a,3b 枝板 4 隙間 5 歯 6 間隔 7 薄膜 8 スリット

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム状弾性を有する基板(2)の上縁
    を、その基板(2)の厚み方向に複数の枝板(3a,3b)
    に分割し、当該枝板(3a,3b)をそれぞれ櫛歯状に分割
    して間隔(6)を有する多数の歯(5)を形成すると共
    に、当該歯(5)を隣接する枝板(3a,3b)の歯(5)
    と互い違いに配置したことを特徴とする、地面の縁取り
  2. 【請求項2】 前記歯(5)の間隔(6)部にその両側
    の歯(5)を繋いだ薄膜(7)を形成し、且つその薄膜
    (7)に切込み(8)を形成してその両側の歯(5)を
    分離したことを特徴とする、請求項1に記載の地面の縁
    取り材
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