JP3437560B2 - ウレタン樹脂系コンタクト型接着剤 - Google Patents

ウレタン樹脂系コンタクト型接着剤

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JP3437560B2 JP2001211980A JP2001211980A JP3437560B2 JP 3437560 B2 JP3437560 B2 JP 3437560B2 JP 2001211980 A JP2001211980 A JP 2001211980A JP 2001211980 A JP2001211980 A JP 2001211980A JP 3437560 B2 JP3437560 B2 JP 3437560B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウレタン樹脂系コ
ンタクト型接着剤に関し、より詳細には、貼り合わせる
被着材の両面に該接着剤を塗布し、オープンタイムをと
りタックが発現した後に貼り合わせるコンタクト接着に
好適なウレタン樹脂系コンタクト型接着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】被着体の両面に接着剤を塗布し、所定の
オープンタイム経過後貼り合わせるコンタクト接着方法
は、貼り合わせ直後から優れたおさまり強度を発現し、
仮押さえの必要がない。又、このコンタクト接着方法
は、1液型接着剤を用いた非多孔質材料同志の貼り合わ
せにおいて特に有効である。このようなコンタクト接着
に用いる1液型接着剤としては、古くから溶剤型ゴム系
接着剤が知られている。しかしながら、この溶剤型ゴム
系接着剤は、溶剤による人体への毒性の問題や火災の問
題がある。そこで、溶剤を用いない分子内に反応性珪素
基を有する高分子化合物を用いた湿気硬化型コンタクト
型接着剤が、特開平3−263478号公報に記載され
ているように提案されている。
【0003】上記公報に記載のコンタクト型接着剤を構
成する反応性珪素基を有する高分子化合物は、実質反応
性珪素基を有する(メタ)アクリレート共重合体と反応
性珪素基を有するオキシアルキレン重合体からなるもの
であるが、該(メタ)アクリレート共重合体は炭素数の
異なる2種の(メタ)アクリレートと(メタ)アクリル
アルコキシシラン及び/又はメルカプトアルコキシシラ
ンとの共重合体である。しかし、この反応性珪素基を有
する高分子化合物を成分とする接着剤は、タックが発現
するまでに長時間を要し、現行のゴム系コンタクト型接
着剤の代替には到底なり得ない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、タック発現
までの時間が短く、タック直後の接着強さが大きく、タ
ックレンジが長く、貼り合わせ可能時間が長いウレタン
樹脂系コンタクト型接着剤を提供することを目的とす
る。又、本発明は、コンタクト接着に好適な金属、プラ
スチック、ゴム等幅広い非多孔質材料への密着性に優れ
たウレタン樹脂系コンタクト型接着剤を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、主鎖が少なく
ともポリオキシエチレンを含むポリオキシアルキレン重
合体であり、その分子内に −RN−CO−NH− 結
合(Rは特定置換基)と加水分解性珪素基を有するウレ
タン系樹脂を成分とするものが本発明の目的を達成し得
ることを見出だして本発明に到達した。
【0006】すなわち、本発明は、主鎖が少なくともポ
リオキシエチレンを含むポリオキシアルキレン重合体で
あり、その分子内に下記一般式(1)及び下記一般式
(2)で表される基を有するウレタン系樹脂(A)を成
分として含有するウレタン樹脂系コンタクト型接着剤を
要旨とする。
【0007】
【化7】
【化8】
【0008】但し、R1 は下記一般式(3)、下記一般
式(4)又は下記一般式(5)を、R2は炭素数1〜2
0個の置換若しくは非置換の有機基を、Xは水酸基又は
加水分解性基を、nは0,1又は2を、それぞれ示す。
【0009】
【化9】
【化10】
【化11】
【0010】但し、R3 は水素原子又は−COOR
10を、R4 は水素原子又はメチル基を、R5 は−COO
11又はニトリル基を、R6 は炭素数1〜20個の置換
若しくは非置換の2価の有機基を、R7 は分子量500
以下の珪素原子を含んでも良い有機基を、R8 及びR9
は上記一般式(3)又は下記一般式(6)を、それぞれ
示し、R10及びR11は分子量500以下の有機基を、そ
れぞれ示す。
【0011】
【化12】
【0012】更に、本発明は、上記ウレタン系樹脂
(A)及び重合性ビニル基含有モノマー(化合物
(a))を重合してなるビニル重合体(B)を成分とし
て含有するウレタン樹脂系コンタクト型接着剤を要旨と
する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明のウレタン樹脂系コンタク
ト型接着剤は、主鎖がポリオキシエチレンを含むポリオ
キシアルキレン重合体であり、その分子内に上記一般式
(1)及び上記一般式(2)で表される基を有するウレ
タン系樹脂(A)を成分として含有するものである。
【0014】ウレタン系樹脂(A)を示す上記一般式
(1)及び上記一般式(2)におけるR1 、R2 及びn
は上記の通りであり、Xの加水分解性基としては、アル
コキシ基、アセトキシ基、オキシム基等が挙げれるが、
特にアルコキシ基が好ましい。ウレタン系樹脂(A)は
既知の樹脂であり、代表的には、主鎖が少なくともポリ
オキシエチレンを含むポリオキシアルキレン重合体であ
り、その分子内に水酸基、メルカプト基及び第一級アミ
ノ基若しくは第二級アミノ基から選ばれる基を1個以上
有する化合物(化合物(b))とポリイソシアネート化
合物(化合物(c))と反応させてウレタンプレポリマ
ー(C)を製造し、更にウレタンプレポリマー(C)と
下記一般式(7)で表される化合物(化合物(d))を
反応させることにより製造することができる。
【0015】化合物(b)の原料となるポリオキシアル
キレン重合体としては、触媒の存在下、開始剤にモノエ
ポキシド等を反応させて製造される水酸基末端のものが
好ましい。開始剤としては、1つ以上の水酸基を有する
ヒドロキシ化合物等が使用できる。モノエポキシドとし
ては、エチレンオキシドを必須成分とし、それとプロピ
レンオキシド、ブチレンオキシド、ヘキシレンオキシド
等やテトラヒドロフラン等が併用できる。触媒として
は、カリウム系化合物やセシウム系化合物等のアルカリ
金属触媒、複合金属シアン化合物錯体触媒、金属ポリフ
ィリン触媒が挙げられる。複合金属シアン化合物錯体触
媒としては、亜鉛ヘキサシアノコバルテートを主成分と
する錯体、エーテル及び/又はアルコール錯体が好まし
い。エーテル及び/又はアルコール錯体の組成は本質的
に特公昭46−27250号公報に記載されているもの
が使用できる。エーテルとしてはエチレングリコールジ
メチルエーテル(グライム)、ジエチレングリコールジ
メチルエーテル(ジグライム)等が好ましく、錯体の製
造時の取り扱いの点からグライムが特に好ましい。アル
コールとしては、例えば特開平4−145123号公報
に記載されているものが使用できるが、特にtert−
ブタノールが好ましい。
【0016】上記原料ポリオキシアルキレン重合体とし
ては、数平均分子量が500〜30,000、特に2,
000〜20,000のものを使用するのが好ましい。
【0017】原料ポリオキシアルキレン重合体は官能基
数が2以上のものが好ましく、具体的にはポリオキシエ
チレン、又はポリオキシエチレンを少なくとも1質量%
以上含むポリオキシプロピレン、ポリオキシブチレン、
ポリオキシヘキシレン、ポリオキシテトラメチレン等の
共重合物が挙げられる。好ましい原料ポリオキシアルキ
レン重合体は、2〜6価のポリオキシプロピレンポリオ
ール、特にポリオキシプロピレンジオールとポリオキシ
プロピレントリオールであるが、それらポリオキシプロ
ピレンポリオール中のオキシプロピレンとオキシエチレ
ンの合計100質量部当り、オキシエチレンが1質量部
以上、好ましく3〜80質量部である。化合物(b)は
市販されており、本発明ではそれらを用いることができ
る。
【0018】化合物(b)と反応させてウレタンプレポ
リマー(C)を製造する際に用いられるイソシアネート
化合物(化合物(c))としては、ジイソシアネート化
合物、ジイソシアネート化合物を除くポリイソシアネー
ト化合物、その他等が挙げられる。ジイソシアネート化
合物としては、例えば脂肪族、脂環式、芳香脂肪族、芳
香族ジイソシアネート化合物等が挙げられる。以下、そ
れらの具体例を挙げる。
【0019】脂肪族ジイソシアネート化合物:トリメチ
レンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、ペンタメチレン
ジイソシアネート、1,2−プロピレンジイソシアネー
ト、1,2−ブチレンジイソシアネート、2,3−ブチ
レンジイソシアネート、1,3−ブチレンジイソシアネ
ート、2,4,4−又は2,2,4−トリメチルヘキサ
メチレンジイソシアネート、2,6−ジイソシアネート
メチルカプロエート等。 脂環式ジイソシアネート化合物:1,3−シクロペンテ
ンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシ
アネート、1,3−シクロヘキサンジイソシアネート、
3−イソシアネートメチル−3,5,5−トリメチルシ
クロヘキシルイソシアネート、4,4′−メチレンビス
(シクロヘキシルイソシアネート)、メチル−2,4−
シクロヘキサンジイソシアネート、メチル−2,6−シ
クロヘキサンジイソシアネート、1,3−ビス(イソシ
アネートメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(イソ
シアネートメチル)シクロヘキサン、イソホロンジイソ
シアネート等。 芳香脂肪族ジイソシアネート化合物:1,3−若しくは
1,4−キシリレンジイソシアネート又はそれらの混合
物、ω,ω′−ジイソシアネート−1,4−ジエチルベ
ンゼン、1,3−若しくは1,4−ビス(1−イソシア
ネート−1−メチルエチル)ベンゼン又はそれらの混合
物等。 芳香族ジイソシアネート化合物:m−フェニレンジイソ
シアネート、p−フェニレンジイソシアネート、4,
4′−ジフェニルジイソシアネート、1,5−ナフタレ
ンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイ
ソシアネート、2,4−又は2,6−トリレンジイソシ
アネート、4,4′−トルイジンジイソシアネート、
4,4′−ジフェニルエーテルジイソシアネート等。ジ
イソシアネート化合物を除くポリイソシアネート化合物
としては、例えば脂肪族、脂環式、芳香脂肪族、芳香族
ポリイソシアネート化合物等が挙げられる。以下、それ
らの具体例を挙げる。
【0020】脂肪族ポリイソシアネート化合物:リジン
エステルトリイソシアネート、1,4,8−トリイソシ
アネートオクタン、1,6,11−トリイソシアネート
ウンデカン、1,8−ジイソシアネート−4−イソシア
ネートメチルオクタン、1,3,6−トリイソシアネー
トヘキサン、2,5,7−トリメチル−1,8−ジイソ
シアネート−5−イソシアネートメチルオクタン等。 脂環式ポリイソシアネート化合物:1,3,5−トリイ
ソシアネートシクロヘキサン、1,3,5−トリメチル
イソシアネートシクロヘキサン、3−イソシアネート−
3,3,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネー
ト、2−(3−イソシアネートプロピル)−2,5−ジ
(イソシアネートメチル)−ビシクロ[2,2,1]ヘ
プタン、2−(3−イソシアネートプロピル)−2,6
−ジ(イソシアネートメチル)−ビシクロ[2,2,
1]ヘプタン、5−(2−イソシアネートエチル)−2
−イソシアネートメチル−3−(3−イソシアネートプ
ロピル)−ビシクロ[2,2,1]ヘプタン、6−(2
−イソシアネートエチル)−2−イソシアネートメチル
−3−(3−イソシアネートプロピル)−ビシクロ
[2,2,1]ヘプタン、5−(2−イソシアネートエ
チル)−2−イソシアネートメチル−2−(3−イソシ
アネートプロピル)−ビシクロ[2,2,1]ヘプタ
ン、6−(2−イソシアネートエチル)−2−(3−イ
ソシアネートプロピル)−ビシクロ[2,2,1]ヘプ
タン等。 芳香脂肪族ポリイソシアネート化合物:1,3,5−ト
リイソシアネートメチルベンゼン等。 芳香族ポリイソシアネート化合物:トリフェニルメタン
−4,4′,4″−トリイソシアネート、1,3,5−
トリイソシアネートベンゼン、2,4,6−トリイソシ
アネートトルエン、4,4′−ジフェニルメタン−2,
2′,5,5′−テトライソシアネート等。 その他のポリイソシアネート化合物:フェニルジイソチ
オシアネート等硫黄原子を含むジイソシアネート類。
【0021】ウレタンプレポリマー(C)と反応させる
化合物(d)は、下記一般式(7)で表される。
【0022】
【化13】
【0023】但し、R1 、R2 、X及びnは上記の規定
と同意義であり、Yは炭素数1〜20個の置換若しくは
非置換の2価の有機基、下記一般式(8)又は下記一般
式(9)を、それぞれ示す。
【0024】
【化14】
【化15】
【0025】但し、R3 、R4 、R5 、R6 R及びR7
は上記の規定と同意義であり、R12及びR13は炭素数1
〜10個の置換若しくは非置換の2価の有機基を示す。
【0026】上記一般式(7)で表される化合物(d)
は、以下の方法により製造することができる。
【0027】(1)R1 が上記一般式(3)で示され、
Yが2価の有機基である化合物 第一級アミノ基及び加水分解性基含有珪素基若しくは水
酸基含有珪素基(好ましくは加水分解性基含有珪素基)
をそれぞれ一つ持つ化合物(化合物(e))と、それと
化学当量のα,β−不飽和カルボニル化合物(化合物
(f))、マレイン酸ジエステル(化合物(g))及び
アクリロニトリルから選ばれる1種又は2種以上とを反
応させる方法 (2)R1 が上記一般式(3)で示され、Yが上記一般
式(8)で示される化合物 第一級アミノ基、第二級アミノ基及び加水分解性基含有
珪素基若しくは水酸基含有珪素基(好ましくは加水分解
性基含有珪素基)をそれぞれ一つ持つ化合物(化合物
(h))と、化合物(h)中の第一級アミノ基及び第二
級アミノ基と化学当量の化合物(f)、化合物(g)及
びアクリロニトリルから選ばれる1種又は2種以上とを
反応させる方法 (3)R1 が上記一般式(3)で示され、Yが上記一般
式(9)で示される化合物 化合物(h)と、化合物(h)中の第一級アミノ基と化
学当量の化合物(f)、化合物(g)及びアクリロニト
リルから選ばれる1種又は2種以上とを反応させた後、
化合物(h)中の第二級アミノ基と化学当量の式 R7
NCO(R7 は上記と同意義)で表されるモノイソシア
ネート化合物(化合物(i))を反応させる方法 (4)R1 が上記一般式(4)で示され、Yが2価の有
機基である化合物 化合物(h)と、化合物(h)中の第一級アミノ基と化
学当量の化合物(i)とを反応させる方法 (5)R1 が上記一般式(5)で示され、かつ一般式
(5)中のR8 及びR9が上記一般式(3)で示され、
Yが2価の有機基である化合物 化合物(h)と、化合物(h)中の第一級アミノ基と2
化学当量の化合物(f)、化合物(g)及びアクリロニ
トリルから選ばれる1種又は2種以上とを反応させる方
法 (6)R1 が上記一般式(5)で示され、かつ一般式
(5)中のR8 が上記一般式(3)で示されR9 が上記
一般式(6)で示され、Yが2価の有機基である化合物 化合物(h)と、化合物(h)中の第一級アミノ基と化
学当量の化合物(f)、化合物(g)及びアクリロニト
リルから選ばれる1種又は2種以上とを反応させた後、
この反応により生成した第二級アミノ基と化学当量の化
合物(i)を反応させる方法。
【0028】化合物(e)としては、γ−アミノプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキ
シシラン、γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、アミ
ノフェニルトリメトキシシラン等が挙げられる。
【0029】化合物(f)としては、(メタ)アクリル
化合物、ビニルケトン化合物、ビニルアルデヒド化合
物、その他の化合物等が挙げられる。(メタ)アクリル
化合物として、メチル(メタ)アクリレート、エチル
(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレー
ト、イソプロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メ
タ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、
t−ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)ア
クリレート、アミル(メタ)アクリレート、イソアミル
(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレー
ト、ヘプチル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)
アクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、ノニ
ル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレー
ト、イソデシル(メタ)アクリレート、ウンデシル(メ
タ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、ラ
ウリル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)ア
クリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、テトラ
ヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、ブトキシエチ
ル(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコー
ル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレー
ト、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、フェノキシ
エチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール
(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール(メ
タ)アクリレート、メトキシエチレングリコール(メ
タ)アクリレート、エトキシエチレングリコール(メ
タ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール
(メタ)アクリレート、メトキシポリプロピレングリコ
ール(メタ)アクリレート、ジシクロペンタジエニル
(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)ア
クリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレー
ト、トリシクロデカニル(メタ)アクリレート、ボルニ
ル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリ
レート、ジアセトン(メタ)アクリレート、イソブトキ
シメチル(メタ)アクリレート、N−ビニルピロリド
ン、N−ビニルカプロラクタム、N−ビニルホルムアル
デヒド、N,N−ジメチルアクリルアミド、t−オクチ
ルアクリルアミド、ジメチルアミノエチル(メタ)アク
リレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、7−アミノ−3,7−ジメチルオクチル(メタ)ア
クリレート、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミ
ド、N,N′−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリ
ルアミド、アクリロイルモルホリン等の他、東亞合成化
学工業社製の商品名:アロニックスM−102,M−1
11,M−114,M−117、日本化薬社製の商品
名:カヤハード TC110S,R629,R644、
大阪有機化学社製の商品名:ビスコート3700等が挙
げられる。
【0030】更に、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトール(メタ)アク
リレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリ
レート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポ
リエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4
−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘ
キサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチル
グリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプ
ロパントリオキシエチル(メタ)アクリレート、トリス
(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリ(メ
タ)アクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イ
ソシアヌレートジ(メタ)アクリレート、トリシクロデ
カンジメタノールジ(メタ)アクリレート、ビスフェノ
ールAのグルシジルエーテルに(メタ)アクリレートを
付加させたエポキシ(メタ)アクリレート等の多官能性
化合物及び該多官能性化合物の市販品としての、三菱化
学社製の商品名:ユピマーUV,SA1002,SA2
007、大阪有機化学社製の商品名:ビスコート70
0、日本化薬社製の商品名:カヤハード R604,D
PCA−20,DPCA−30,DPCA−60,DP
CA−120,HX−620,D−310,D−33
0、東亞合成化学工業社製の商品名:アロニックスM−
210,M−215,M−315,M−325等が挙げ
られる。
【0031】上記の化合物の他、アルコキシシリル基を
有するγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、
γ−メタクリロキシメチルジメトキシシラン、γ−メタ
クリロキシメチルジエトキシシラン、γ−アクリロキシ
プロピルトリメトキシシラン、γ−アクリロキシメチル
ジメトキシシラン等が挙げられる。
【0032】ビニルケトン化合物としては、ビニルアセ
トン、ビニルエチルケトン、ビニルブチルケトン等が、
ビニルアルデヒド化合物としては、アクロレイン、メタ
クロレイン、クロトンアルデヒド等が、その他の化合物
としては、無水マレイン酸、無水イタコン酸、イタコン
酸、クロトン酸、N−メチロールアクリルアミド、ダイ
アセトンアクリルアミド、N−[3−(ジメチルアミ
ノ)プロピル]メタクリルアミド、N,N−ジメチルア
クリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N−
t−オクチルアクリルアミド、N−イソプロピルアクリ
ルアミド等が挙げられる。
【0033】上記化合物の他、その内部に弗素原子、硫
黄原子又はリン原子を含む化合物も含まれる。弗素原子
を含む化合物としては、パーフルオロオクチルエチル
(メタ)アクリレート、トリフルオロエチル(メタ)ア
クリレート等が、リン原子を含む化合物としては、(メ
タ)アクリロキシエチルフェニルアシッドホスフェート
等が挙げられる。
【0034】上記化合物(f)の中でも、反応のし易
さ、広く市販され入手の容易さの点から、メチルアクリ
レート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、
ブチルアクリレート、t−ブチルアクリレート、オクチ
ルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、ラ
ウリルアクリレート等が好ましい。この内、速硬化性を
付与するにはメチルアクリレート、エチルアクリレート
が特に好ましく、柔軟性を付与するには2−エチルヘキ
シルアクリレート、ラウリルアクリレートが特に好まし
い。又、化合物(f)は、1種又は2種以上使用でき
る。
【0035】化合物(g)(マレイン酸ジエステル)と
しては、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジエチル、マ
レイン酸ジブチル、マレイン酸ジ2−エチルヘキシル、
マレイン酸ジオクチル等が挙げられ、これらは1種又は
2種以上使用できる。これらの中でも、反応のし易さ、
広く市販され入手の容易さの点から、マレイン酸ジメチ
ル、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジブチル、マレイ
ン酸ジ2−エチルヘキシルが好ましい。又、化合物
(g)は、1種又は2種以上使用できる。
【0036】化合物(h)としては、N−β(アミノエ
チル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−
β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリエトキシ
シラン、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピル
メチルジメトキシシラン、N−β(アミノエチル)−γ
−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、N−3−
[アミノ(ジプロピレンオキシ)]アミノプロピルトリ
メトキシシラン、(アミノエチルアミノメチル)フェネ
チルトリメトキシシラン、N−(6−アミノヘキシル)
アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノ
エチル)−11−アミノウンデシルトリメトキシシラ
ン、この他特殊アミノシランである信越化学工業社製、
商品名:KBM6063、X−12−896、KBM5
76、X−12−565、X−12−580、X−12
−5263、KBM6123、X−12−575、X−
12−562、X−12−5202、X−12−520
4、KBE9703等が挙げられる。
【0037】上記の化合物(h)の中でも、反応のし易
さ、広く市販され入手の容易さの点から、N−β(アミ
ノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、
N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリエト
キシシラン、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロ
ピルメチルジメトキシシランが好ましい。
【0038】化合物(i)としては、イソシアン酸エチ
ル、イソシアン酸n−ヘキシル、イソシアン酸n−ドデ
シル、イソシアン酸p−トルエンスルホニル、イソシア
ン酸n−ヘキシル、イソシアン酸ベンジル、イソシアン
酸2−メトキシフェニル等の他、信越化学工業社製商品
名:KBM9007(γ−イソシアネートプロピルトリ
メトキシシラン)等のイソシアネートシラン等が挙げら
れる。
【0039】上記化合物(b)と上記化合物(c)とを
反応させて、ウレタンプレポリマー(C)とする方法
は、ポリオール化合物とポリイソシアネート化合物を反
応させてウレタンプレポリマーを製造する通常の方法に
準じて行えば良い。又、上記化合物(d)とウレタンプ
レポリマー(C)とを反応させて、ウレタン系樹脂
(A)とする方法は、50〜100℃で、30分間〜3
時間行われる。
【0040】上記ウレタン系樹脂(A)単独でも良好な
コンタクト接着性を示すが、更に、重合性ビニル基含有
モノマー(化合物(a))を重合してなるビニル重合体
(B)を併用することにより、より優れたタックを有
し、タックレンジが長いウレタン樹脂系コンタクト型接
着剤とすることができる。
【0041】ビニル重合体(B)は、重合性ビニル基含
有モノマーである化合物(a)の重合体であり、化合物
(a)としては、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル
酸エステル若しくはメタクリル酸エステル(以下、これ
らを(メタ)アクリレートと記す。)、スチレン系化合
物、アクリロニトリル、α−メチルアクリロニトリル、
2,4−ジシアノブテン−1、ビニルピロリドン、ビニ
ルカルバゾール、コハク酸2−メタクリロイルオキシエ
チル、マレイン酸2−メタクリロイルオキシエチル、フ
タル酸2−メタクリロイルオキシエチル、ヘキサヒドロ
フタル酸2−メタクリロイルオキシエチル、アクリルア
ミド、メタクリルアミド、ビニルグリシジルエーテル、
アリルグリシジルエーテル、メタクリルグリシジルエー
テル、塩化ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、
ブタジエン、イソプレン、クロロプレン;これら以外の
オレフィン、不飽和エステル類、ハロゲン化オレフィ
ン、ビニルエーテル等が挙げられる。
【0042】(メタ)アクリレートとしては、メチル
(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、
n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メ
タ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、
イソブチル(メタ)アクリレート、sec−ブチル(メ
タ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレ
ート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチル
ヘキシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アク
リレート、テトラデシル(メタ)アクリレート、ヘキサ
デシル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)ア
クリレート等アルキル基の炭素数が1〜20個のアクリ
ル酸若しくはメタクリル酸のアルキルエステル;シクロ
ヘキシルアクリレート、シクロヘキシルメタクリレー
ト、ベンジルアクリレート、ベンジルメタクリレート、
フェニルアクリレート、フェニルメタクリレート、イソ
ボルニルアクリレート、イソボルニルメタクリレート、
ジメチルアミノエチルアクリレート、ジメチルアミノエ
チルメタクリレート、tert−ブチルアミノエチルア
クリレート、tert−ブチルアミノエチルメタクリレ
ート、シクロヘキシルアミノエチルアクリレート、シク
ロヘキシルアミノエチルメタクリレート、グリシジルア
クリレート、グリシジルメタクリレート、テトラヒドロ
フランアクリレート、テトラヒドロフランメタクリレー
ト、アリルアクリレート、アリルメタクリレート、2−
ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチル
メタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒ
ドロキシプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシ−3
−フェノキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシ−
3−フェノキシプロピルメタクリレート、トリメチロー
ルプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパン
トリメタクリレート、東亜合成社製商品名:M−110
及びM−111、シェル化学社製商品名:ベオバ9及び
ベオバ10、トリフルオロエチルメタクリレート等が挙
げられる。
【0043】スチレン系化合物としては、スチレン、ビ
ニルトルエン、ジビニルベンゼン、α−メチルスチレ
ン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メ
チルスチレン、p−エチルスチレン、p−メトキシスチ
レン等が挙げられる。これらの中でも、アクリロニトリ
ル、スチレン、グリシジルメタクリレート、炭素数が1
〜20個のアクリル酸若しくはメタクリル酸のアルキル
エステル等が好ましい。これら重合性ビニル基含有モノ
マー(化合物(a))は、1種に限らず、2種以上を用
いることができる。
【0044】又、化合物(a)として、加水分解性珪素
基を有するビニル基含有モノマーも使用することができ
る。該ビニル基含有モノマーとしては、ビニルメチルジ
メトキシシラン、ビニルメチルジエトキシシラン、ビニ
ルトリメトキシシラン、トリス(2−メトキシエトキ
シ)ビニルシラン、3−アクリロイルオキシプロピルメ
チルジメトキシシラン、3−メタクリロイルオキシプロ
ピルメチルジメトキシシラン、3−アクリロイルオキシ
プロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロイルオキ
シプロピルトリメトキシシラン等が挙げられが、これら
の中でも3−アクリロイルオキシプロピルメチルジメト
キシシラン、3−メタクリロイルオキシプロピルメチル
ジメトキシシラン、3−アクリロイルオキシプロピルト
リメトキシシラン、3−メタクリロイルオキシプロピル
トリメトキシシランが特に好ましい。
【0045】化合物(a)の重合法は、これらモノマー
の重合に通常行われているラジカル重合、アニオン重
合、カチオン重合等、既知の方法のいずれも採用するこ
とができる。特に、2,2′−アゾビスイソブチロニト
リル、2,2′−アゾビス(2−メチルブチロニトリ
ル)、2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニ
トリル)、2,2′−アゾビス(2−メチル−4−トリ
メトキシシリルペントニトリル)、2,2′−アゾビス
(2−メチル−4−メチルジメトキシシリルペントニト
リル)、和光純薬工業社製商品名:VA−046B、V
A−057、VA−061、VA−085、VA−08
6、VA−096、V−601、V−65及びVAm−
110等のアゾ化合物、ベンゾイルパーオキシド、t−
アルキルパーオキシエステル、アセチルパーオキシド、
ジイソプロピルパーオキシカーボネート等の過酸化物重
合開始剤の存在下行う、ラジカル重合法が好適である。
この際、ラウリルメルカプタン、γ−メルカプトプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチル
ジメトキシシラン、チオ−β−ナフトール、チオフェノ
ール、n−ブチルメルカプタン、エチルチオグリコレー
ト、イソプロピルメルカプタン、t−ブチルメルカプタ
ン、γ−トリメトキシシリルプロピルジスルフィド等の
連鎖移動剤の存在下に重合を行うことができる。重合反
応は、20〜200℃、特に50〜150℃の温度で数
時間〜数十時間行うことが好ましい。又、キシレン、ト
ルエン、アセトン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、
酢酸ブチル等の溶媒の存在下に重合を行うことができ
る。これらの溶媒は、重合終了後、必要に応じて減圧蒸
留等の方法で除去してもよく、これらの溶媒を除去しな
いでウレタン系樹脂(A)、その他と混合しても良い。
【0046】ウレタン系樹脂(A)にビニル重合体
(B)を配合する際の両者の配合割合は、ウレタン系樹
脂(A)100質量部当り、ビニル重合体(B)5〜5
00質量部、好ましくは10〜200質量部である。ビ
ニル重合体(B)の配合量が5質量部未満では、ウレタ
ン系樹脂(A)のタックを向上する効果とタックレンジ
を長くする効果が十分でなく、500質量部を超える
と、凝集力が不足して初期のおさまり性が悪くなる。
【0047】本発明のビニル重合体(B)を配合したウ
レタン樹脂系コンタクト型接着剤は、ウレタン系樹脂
(A)及びビニル重合体(B)を配合して調製する以外
に、(1)ウレタン系樹脂(A)中で上記化合物(a)
を重合する方法、(2)ウレタン系樹脂(A)を調製す
る上記の方法において、上記化合物(b)中で上記化合
物(a)を重合した後、上記化合物(c)、更に上記化
合物(d)と反応する方法、(3)ウレタン系樹脂
(A)を調製する上記の方法において、上記化合物
(b)と上記化合物(c)を反応してウレタンプレポリ
マー(C)を得、ウレタンプレポリマー(C)中で上記
化合物(a)を重合した後、上記化合物(d)と反応す
る方法によっても調製することができる。
【0048】本発明のウレタン系樹脂コンタクト型接着
剤は、上記ウレタン系樹脂(A)、更にウレタン系樹脂
(A)及び上記ビニル重合体(B)を有効成分として含
有するであるが、これら有効成分以外に、必要に応じて
硬化触媒、充填剤、各種添加剤を含むことができる。
【0049】必要に応じて含むことができる上記硬化触
媒として、有機錫化合物、金属錯体、塩基性化合物、有
機燐化合物及び水(空気中の湿気)が使用できる。具体
的には、有機錫化合物としては、ジブチル錫ジラウレー
ト、ジオクチル錫ジマレエート、ジブチル錫フタレー
ト、オクチル酸第一錫、ジブチル錫メトキシド、ジブチ
ル錫ジアセチルアセテート、ジブチル錫ジバーサテー
ト、ジブチル錫オキサイド、ジブチル錫オキサイドとフ
タル酸ジエステルとの反応生成物等が挙げられる。金属
錯体としては、テトラブチルチタネート、テトライソプ
ロピルチタネート、トリエタノールアミンチタネート等
のチタネート化合物類、オクチル酸鉛、ナフテン酸鉛、
ナフテン酸ニッケル、ナフテン酸コバルト、オクチル酸
ビスマス、ビスマスバーサテート等のカルボン酸金属
塩、アルミニウムアセチルアセトナート錯体、バナジウ
ムアセチルアセトナート錯体等の金属アセチルアセトナ
ート錯体等が挙げられる。塩基性化合物としては、γ−
アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピ
ルトリエトキシシラン等のアミノシラン類、テトラメチ
ルアンモニウムクロライド、ベンザルコニウムクロライ
ド等の第四級アンモニウム塩類、三共エアプロダクツ社
製のDABCO(登録商標)シリーズ、DABCO B
Lシリーズ、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウ
ンデセ−7−エン等の複数の窒素を含む直鎖或いは環状
の第三級アミン及び第四級アンモニウム塩等が挙げられ
る。有機燐化合物としては、モノメチル燐酸、ジ−n−
ブチル燐酸、燐酸トリフェニル等が挙げられる。該硬化
触媒の配合割合は、ウレタン系樹脂コンタクト型接着剤
の有効成分100質量部当り0.01〜10質量部であ
る。
【0050】充填剤としては、フュームドシリカ、炭酸
カルシウム、炭酸マグネシウム、クレー、タルク、シリ
カ、各種バルーン等が挙げられる。
【0051】各種添加剤としては、可塑剤、添加剤、溶
剤、脱水剤等を挙げることができる。上記可塑剤として
は、ジオクチルフタレート、ジブチルフタレート等のフ
タル酸エステル類、アジピン酸ジオクチル、セバチン酸
ジブチル等の脂肪族カルボン酸エステル等を用いること
ができる。上記添加剤としては、老化防止剤、チキソ性
付与剤、紫外線吸収剤、顔料、各種タッキファイアー、
シランカップリング剤、チタネートカップリング剤、ア
ルミニウムカップリング剤、ビスフェノールA型やビス
フェノールF型等のエポキシ樹脂等が挙げられる。シラ
ンカップリング剤としては、特にアミノシランが好まし
い。上記溶剤としては、上記ウレタン系樹脂コンタクト
型接着剤等と相溶性がよく水分含有量が500ppm以
下であればいずれを用いても良い。上記脱水剤として
は、生石灰、オルト珪酸エステル、無水硫酸ナトリウ
ム、ゼオライト、メチルシリケート、エチルシリケー
ト、各種アルキルアルコキシシラン、各種ビニルアルコ
キシシラン等が挙げられる。
【0052】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。
【0053】(実施例1) (1)数平均分子量4,000のポリオキシプロピレン
ジオール(タケラックP−28、商品名:武田薬品工業
社製)を1,000g、数平均分子量4,000の分子
末端25%ポリオキシエチレン付加型ポリオキシプロピ
レンジオール(PML−5005、商品名:旭硝子社
製)を1,000g、スミジュールT−80(商品名:
住友バイエルウレタン社製、トリレンジイソシアネー
ト)を174.2gの割合で反応容器に入れ、窒素雰囲
気下、攪拌しながら90℃で3時間反応させてウレタン
プレポリマー(PUR−1)を得た。 (2)KBM903(商品名:信越化学工業社製、γ−
アミノプロピルトリメトキシシラン)を179.3g、
メチルアクリレートを86.1gの割合で混合し、23
℃で7日間反応させて反応物(AS−1)を得た。 (3)KBM902(商品名:信越化学工業社製、γ−
アミノプロピルメチルジメトキシシラン)を163.3
g、2−エチルヘキシルアクリレートを184.3gの
割合で混合し、23℃で7日間反応させて反応物(AS
−2)を得た。 (4)ウレタンプレポリマー(PUR−1)を1,00
0g、反応物(AS−1)を61g、反応物(AS−
2)を80gの割合で反応容器に入れ、窒素雰囲気下、
攪拌しながら90℃で1時間反応させて、液状のウレタ
ン系樹脂(1)を得た。
【0054】(5)ウレタン系樹脂(1)500gを反
応容器に入れ、窒素雰囲気下100℃に加熱し、メチル
メタクリレートを250g、ラウリルメタクリレートを
250g、KBM503(商品名:信越化学工業社製、
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン)を5
0g、KBM803(商品名:信越化学工業社製、γ−
メルカプトプロピルトリメトキシシラン)を5g、ラウ
リルメルカプタンを5g及びアゾビスイソブチロニトリ
ルを5gの割合で混合した混合溶液を、5時間かけて滴
下し、更に100℃で2時間反応させてビニル重合体と
ウレタン系樹脂の混合物(1−1)を得た。 (6)上記混合物(1−1)を1,000g及びNS4
00(商品名:白石工業社製、炭酸カルシウム)を50
0gの割合でプラネタリーミキサーに入れて減圧下10
0℃で加熱脱水した後、室温まで冷却し、KBM903
を50g、KBM403(商品名:信越化学工業社製、
γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン)を30
g及びスタンNo.918(商品名:三共有機合成社
製、有機錫触媒)を10g混練して、ウレタン樹脂系コ
ンタクト型接着剤を得た。
【0055】(実施例2) (1)ウレタンプレポリマー(PUR−1)を1,00
0g、反応物(AS−1)を85g、反応物(AS−
2)を48gの割合で反応容器に入れ、窒素雰囲気下、
攪拌しながら90℃で1時間反応させて、液状のウレタ
ン系樹脂(2)を得た。 (2)ウレタン系樹脂(1)の代りにウレタン系樹脂
(2)を用いた以外は、実施例1と同様にして、ウレタ
ン樹脂系コンタクト型接着剤を得た。
【0056】(実施例3) (1)ウレタンプレポリマー(PUR−1)を1,00
0g、反応物(AS−1)を37g、反応物(AS−
2)を112gの割合で反応容器に入れ、窒素雰囲気
下、攪拌しながら90℃で1時間反応させて、液状のウ
レタン系樹脂(3)を得た。 (2)ウレタン系樹脂(1)の代りにウレタン系樹脂
(3)を用いた以外は、実施例1と同様にして、ウレタ
ン樹脂系コンタクト型接着剤を得た。
【0057】(実施例4) (1)ウレタンプレポリマー(PUR−1)を1,00
0g、反応物(AS−1)を160gの割合で反応容器
に入れ、窒素雰囲気下、攪拌しながら90℃で1時間反
応させて、液状のウレタン系樹脂(4)を得た。 (2)ウレタン系樹脂(1)の代りに、ウレタン系樹脂
(4)500gを用いた以外は、実施例1の(5)と同
様にして、ビニル重合体とウレタン系樹脂の混合物(4
−1)を得た。 (3)上記混合物(4−1)を700g、ESGX−3
406a(商品名:旭硝子社製、ビニル基含有モノマ−
(アクリロニトリルとスチレンの混合物)の重合物、分
子末端トリメトキシシリル型の変成シリコーン樹脂)を
300g及びNS400を500gの割合でプラネタリ
ーミキサーに入れ、減圧下100℃で加熱脱水した後、
室温まで冷却し、KBM903を50g、KBM403
を30g及びスタンNo.918を10g混練して、ウ
レタン樹脂系コンタクト型接着剤を得た。
【0058】(実施例5) (1)ウレタンプレポリマー(PUR−1)を1,00
0g、反応物(AS−1)を122gの割合で反応容器
に入れ、窒素雰囲気下、攪拌しながら90℃で1時間反
応させて、液状のウレタン系樹脂(5)を得た。 (2)ウレタン系樹脂(1)の代りに、ウレタン系樹脂
(5)500gを用いた以外は、実施例1の(5)と同
様にして、ビニル重合体とウレタン系樹脂の混合物(5
−1)を得た。 (3)上記混合物(5−1)を500g、MA440
(商品名:鐘淵化学工業社製、(メタ)アクリロイル基
含有モノマ−の重合物、分子末端メチルジメトキシシリ
ル型の変成シリコーン樹脂)を500g及びNS400
を500gの割合でプラネタリーミキサーに入れ、減圧
下100℃で加熱脱水した後、室温まで冷却し、KBM
903を50g、KBM403を30g及びスタンN
o.918を10g混練して、ウレタン樹脂系コンタク
ト型接着剤を得た。
【0059】(実施例6)ウレタン系樹脂(3)を1,
000g及びNS400を500gの割合でプラネタリ
ーミキサーに入れ、減圧下100℃で加熱脱水した後、
室温まで冷却し、KBM903を50g、KBM403
を30g及びスタンNo.918を10g混練して、ウ
レタン樹脂系コンタクト型接着剤を得た。
【0060】(実施例7)ウレタン系樹脂(4)を70
0g、ESGX−3406aを300g及びNS400
を500gの割合でプラネタリーミキサーに入れ、減圧
下100℃で加熱脱水した後、室温まで冷却し、KBM
903を50g、KBM403を30g及びスタンN
o.918を10g混練して、ウレタン樹脂系コンタク
ト型接着剤を得た。
【0061】(実施例8)混合物(1−1)を500
g、SAT200(商品名:鐘淵化学工業社製、分子末
端メチルジメトキシシリル型の変成シリコーン樹脂)を
500g及びNS400を500gの割合でプラネタリ
ーミキサーに入れ、減圧下100℃で加熱脱水した後、
室温まで冷却し、KBM903を50g、KBM403
を30g及びスタンNo.918を10g混練して、ウ
レタン樹脂系コンタクト型接着剤を得た。
【0062】(実施例9)ウレタン系樹脂(1)を50
0g、SAT200を500g及びNS400を500
gの割合でプラネタリーミキサーに入れ、減圧下100
℃で加熱脱水した後、室温まで冷却し、KBM903を
50g、KBM403を30g及びスタンNo.918
を10g混練して、ウレタン樹脂系コンタクト型接着剤
を得た。
【0063】(実施例10) (1)スミジュールT−80を174.2gを反応容器
に入れ、窒素雰囲気下撹拌しながら、反応物(AS−
1)132.7g及び反応物(AS−2)173.8g
の混合物を3時間かけて滴下し、更に室温で1時間反応
させ反応物(IS−1)を得た。 (2)タケラックP−28を1,000g、PML−5
005を1,000g及び反応物(IS−1)を480
gの割合で反応容器に入れ、窒素雰囲気下、撹拌しなが
ら90℃で3時間反応させて液状のウレタン系樹脂
(6)を得た。 (3)ウレタン系樹脂(1)の代りにウレタン系樹脂
(6)を用いた以外は、実施例1と同様にして、ウレタ
ン樹脂系コンタクト型接着剤を得た。
【0064】(実施例11) (1)メチルメタクリレートを500g、ラウリルメタ
クリレートを500g、KBM503を100g、KB
M803を10g、ラウリルメルカプタンを10g及び
アゾビスイソブチロニトリルを10gの割合で混合した
混合溶液を調製した。混合溶液400gを反応容器に入
れ、100℃で1時間反応させた後、残りの混合溶液7
30gを3時間かけて滴下し、更に100℃で2時間反
応させてビニル重合体(1)を得た。 (2)ウレタン系樹脂(1)500gとビニル重合体
(1)565gを混合し、それらの混合物(1−2)を
得た。 (3)混合物(1−1)の代りに、上記で得た混合物
(1−2)を用いた以外は、実施例1と同様にして、ウ
レタン樹脂系コンタクト型接着剤を得た。
【0065】(実施例12) (1)ウレタン系樹脂(1)の代りにタケラックP−2
8を200g、PML−5005を200gの割合で用
いた以外は、実施例1の(5)と同様にして、ビニル重
合体とタケラックP−28及びPML−5005の混合
物(VP−1)を得た。 (2)混合物(VP−1)を2,412g、スミジュー
ルT−80を87.1gの割合で反応容器に入れ、窒素
雰囲気下、撹拌しながら90℃で3時間反応させてビニ
ル重合体とウレタンプレポリマーの混合物(VPUR−
1)を得た。 (3)混合物(VPUR−1)を2,500g、反応物
(AS−1)を67g、反応物(AS−2)を87gの
割合で反応容器に入れ、、窒素雰囲気下、攪拌しながら
90℃で1時間反応させて、液状のウレタン系樹脂
(7)を得た。 (4)ウレタン系樹脂(1)の代りにウレタン系樹脂
(7)を用いた以外は、実施例1と同様にして、ウレタ
ン樹脂系コンタクト型接着剤を得た。
【0066】(実施例13) (1)混合物(VP−1)を2,412g、反応物(I
S−1)を240gの割合で反応容器に入れ、、窒素雰
囲気下、攪拌しながら90℃で3時間反応させて、液状
のウレタン系樹脂(8)を得た。 (2)ウレタン系樹脂(1)の代りにウレタン系樹脂
(8)を用いた以外は、実施例1と同様にして、ウレタ
ン樹脂系コンタクト型接着剤を得た。
【0067】(実施例14) (1)ウレタン系樹脂(1)の代りにウレタンプレポリ
マー(PUR−1)を435gを用いた以外は、実施例
1の(5)と同様にして、ビニル重合体とウレタンプレ
ポリマーの混合物(VPUR−2)を得た。 (2)混合物(VPUR−2)を2,500g、反応物
(AS−1)を67g、反応物(AS−2)を87gの
割合で反応容器に入れ、窒素雰囲気下、攪拌しながら9
0℃で1時間反応させて、液状のウレタン系樹脂(9)
を得た。 (3)ウレタン系樹脂(1)の代りにウレタン系樹脂
(9)を用いた以外は、実施例1と同様にして、ウレタ
ン樹脂系コンタクト型接着剤を得た。
【0068】(実施例15) (1)ウレタン系樹脂(1)500gを反応容器に入
れ、窒素雰囲気下100℃に加熱し、メチルメタクリレ
ートを250g、ラウリルメタクリレートを250g、
ラウリルメルカプタンを5g及びアゾビスイソブチロニ
トリルを5gの割合で混合した混合溶液を5時間かけて
滴下し、更に100℃で2時間反応させてビニル重合体
とウレタン系樹脂の混合物(1−3)を得た。 (2)混合物(1−1)の代りに混合物(1−3)を用
いた以外は、実施例1と同様にして、ウレタン樹脂系コ
ンタクト型接着剤を得た。
【0069】(実施例16) (1)ウレタン系樹脂(1)500gを反応容器に入
れ、窒素雰囲気下100℃に加熱し、メチルメタクリレ
ートを250g、ラウリルメタクリレートを250g、
KBM503を50g、KBM803を5g、ラウリル
メルカプタンを5g及び2,2′−アゾビス(2−メチ
ル−4−トリメトキシシリルペントニトリル)を5gの
割合で混合した混合溶液を5時間かけて滴下し、更に1
00℃で2時間反応させてビニル重合体とウレタンプレ
ポリマーの混合物(1−4)を得た。 (2)混合物(1−1)の代りに混合物(1−4)を用
いた以外は、実施例1と同様にして、ウレタン樹脂系コ
ンタクト型接着剤を得た。
【0070】(実施例17) (1)ウレタン系樹脂(1)500gを反応容器に入
れ、窒素雰囲気下100℃に加熱し、メチルメタクリレ
ートを250g、ラウリルメタクリレートを250g、
KBM503を50g、γ−トリメトキシシリルプロピ
ルジスルフィド(DSPTMS)10g及びアゾビスイ
ソブチロニトリルを5gの割合で混合した混合溶液を5
時間かけて滴下し、更に100℃で2時間反応させてビ
ニル重合体とウレタンプレポリマーの混合物(1−5)
を得た。 (2)混合物(1−1)の代りに混合物(1−5)を用
いた以外は、実施例1と同様にして、ウレタン樹脂系コ
ンタクト型接着剤を得た。
【0071】(実施例18) (1)ウレタン系樹脂(1)を500gを反応容器に入
れ、窒素雰囲気下100℃に加熱し、スチレンを250
g、n−ブチルアクリレートを250g、KBM503
を50g、KBM803を5g、ラウリルメルカプタン
を5g及びアゾビスイソブチロニトリルを5gの割合で
混合した混合溶液を5時間かけて滴下し、更に100℃
で2時間反応させてビニル重合体とウレタンプレポリマ
ーの混合物(1−6)を得た。 (2)混合物(1−1)の代りに混合物(1−6)を用
いた以外は、実施例1と同様にして、ウレタン樹脂系コ
ンタクト型接着剤を得た。
【0072】(実施例19) (1)ウレタン系樹脂(1)を500gを反応容器に入
れ、窒素雰囲気下100℃に加熱し、アクリロニトリル
を250g、2−エチルヘキシルアクリレートを250
g、KBM503を50g、KBM803を5g、ラウ
リルメルカプタンを5g及びアゾビスイソブチロニトリ
ルを5gの割合で混合した混合溶液を5時間かけて滴下
し、更に100℃で2時間反応させてビニル重合体とウ
レタンプレポリマーの混合物(1−7)を得た。 (2)混合物(1−1)の代りに混合物(1−7)を用
いた以外は、実施例1と同様にして、ウレタン樹脂系コ
ンタクト型接着剤を得た。
【0073】(実施例20) (1)ウレタン系樹脂(1)を500gを反応容器に入
れ、窒素雰囲気下100℃に加熱し、グリシジルメタク
リレートを250g、ラウリルメタクリレートを250
g、KBM503を50g、KBM803を5g、ラウ
リルメルカプタンを5g及びアゾビスイソブチロニトリ
ルを5gの割合で混合した混合溶液を5時間かけて滴下
し、更に100℃で2時間反応させてビニル重合体とウ
レタンプレポリマーの混合物(1−8)を得た。 (2)混合物(1−1)の代りに混合物(1−8)を用
いた以外は、実施例1と同様にして、ウレタン樹脂系コ
ンタクト型接着剤を得た。
【0074】(実施例21) (1)KBM603(商品名:信越化学工業社製、N−
β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシ
シラン)を222.4g、メチルアクリレートを17
2.2gの割合で、23℃で7日間反応させて反応物
(AS−3)を得た。 (2)KBM602(商品名:信越化学工業社製、N−
β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメト
キシシラン)を206.4g、メチルアクリレートを1
72.2gの割合で、23℃で7日間反応させて反応物
(AS−4)を得た。 (3)ウレタンプレポリマー(PUR−1)を1,00
0g、反応物(AS−3)を91g、反応物(AS−
4)を87gの割合で反応容器に入れ、窒素雰囲気下、
攪拌しながら90℃で1時間反応させて、液状のウレタ
ン系樹脂(10)を得た。 (4)ウレタン系樹脂(1)の代りにウレタン系樹脂
(10)を用いた以外は、実施例1と同様にして、ウレ
タン樹脂系コンタクト型接着剤を得た。
【0075】(実施例22) (1)ウレタンプレポリマー(PUR−1)を1,00
0g、反応物(AS−1)を61g、反応物(AS−
4)を87gの割合で反応容器に入れ、窒素雰囲気下、
攪拌しながら90℃で1時間反応させて、液状のウレタ
ン系樹脂(11)を得た。 (2)ウレタン系樹脂(1)の代りにウレタン系樹脂
(11)を用いた以外は、実施例1と同様にして、ウレ
タン樹脂系コンタクト型接着剤を得た。
【0076】(実施例23) (1)ウレタンプレポリマー(PUR−1)を1,00
0g、KBM573(商品名:信越化学工業社製、N−
フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン)を
59g、反応物(AS−4)を87gの割合で反応容器
に入れ、窒素雰囲気下、攪拌しながら90℃で1時間反
応させて、液状のウレタン系樹脂(12)を得た。 (2)ウレタン系樹脂(1)の代りにウレタン系樹脂
(12)を用いた以外は、実施例1と同様にして、ウレ
タン樹脂系コンタクト型接着剤を得た。
【0077】(実施例24) (1)ウレタンプレポリマー(PUR−1)を1,00
0g、DYNASYLAN1189(商品名:Degussa-
Huls AG社製、N−(n−ブチル)−γ−アミノプロピ
ルトリメトキシシラン)を59g、反応物(AS−4)
を87gの割合で反応容器に入れ、窒素雰囲気下、攪拌
しながら90℃で1時間反応させて、液状のウレタン系
樹脂(13)を得た。 (2)ウレタン系樹脂(1)の代りにウレタン系樹脂
(13)を用いた以外は、実施例1と同様にして、ウレ
タン樹脂系コンタクト型接着剤を得た。
【0078】(実施例25) (1)KBM903を179.3g、マレイン酸ジメチ
ルを144.1gの割合で混合し、23℃で7日間反応
させて反応物(AS−5)を得た。 (2)KBM902を163.3g、マレイン酸ジエチ
ルを172.2gの割合で混合し、23℃で7日間反応
させて反応物(AS−6)を得た。 (3)ウレタンプレポリマー(PUR−1)を1,00
0g、反応物(AS−5)を75g、反応物(AS−
6)を78gの割合で反応容器に入れ、窒素雰囲気下、
攪拌しながら90℃で1時間反応させて、液状のウレタ
ン系樹脂(14)を得た。 (4)ウレタン系樹脂(1)の代りにウレタン系樹脂
(14)を用いた以外は、実施例1と同様にして、ウレ
タン樹脂系コンタクト型接着剤を得た。
【0079】(実施例26) (1)KBM603を222.4g、メチルアクリレー
トを86.1gの割合で混合し、23℃で7日間反応さ
せた。得られた反応物にイソシンアン酸n−ブチルを9
9.1g添加し、更に23℃で7日間反応させて反応物
(AS−7)を得た。 (2)KBM602を206.4g、イソシンアン酸n
−ドデシルを211.2gの割合で混合し、23℃で7
日間反応させて反応物(AS−8)を得た。 (3)ウレタンプレポリマー(PUR−1)を1,00
0g、反応物(AS−7)を94g、反応物(AS−
8)を96gの割合で、窒素雰囲気下、攪拌しながら9
0℃で1時間反応させて、液状のウレタン系樹脂(1
5)を得た。 (4)ウレタン系樹脂(1)の代りにウレタン系樹脂
(15)を用いた以外は、実施例1と同様にして、ウレ
タン樹脂系コンタクト型接着剤を得た。
【0080】(比較例1)ビニル重合体とウレタン樹脂
系の混合物(1−1)の代りにSAT200を用いた以
外は、実施例1と同様にして、シリコーン樹脂系コンタ
クト型接着剤を得た。
【0081】(比較例2)ビニル重合体とウレタン樹脂
系の混合物(1−1)の代りにESGX−3406aを
用いた以外は、実施例1と同様にして、シリコーン樹脂
系コンタクト型接着剤を得た。
【0082】(比較例3)ビニル重合体とウレタン樹脂
系の混合物(1−1)の代りにMA440を用いた以外
は、実施例1と同様にして、シリコーン樹脂系コンタク
ト型接着剤を得た。
【0083】(比較例4)SAT200を700g、E
SGX−3406aを300g及びNS400を500
gの割合でプラネタリーミキサーに入れ、減圧下100
℃で加熱脱水した後、室温まで冷却し、KBM903を
50g、KBM403を30g及びスタンNo.918
を10g混練して、シリコーン樹脂系コンタクト型接着
剤を得た。
【0084】(比較例5)PML−5005を用いず、
タケラックP−28の使用量を2,000gとした以外
は、実施例1と同様にして、ウレタン樹脂系コンタクト
型接着剤を得た。
【0085】実施例及び比較例で得られたコンタクト型
接着剤を、ステンレス鋼材(SUS304(2B);
2.5cm×10cm)の表面に塗布して薄く伸ばし、
温度23℃、相対湿度50%の条件で、タック発現時
間、タックレンジ、タック強度を下記の要領で調べ、そ
れらの結果を表1及び表2に示した。 タック発現時間:指触により調べた塗布からタック発現
までの時間 タックレンジ:タック発現後、タックが消滅するまでの
時間 タック強度: ○;ボンドG10(コニシ社製、溶剤型クロロプレン系
コンタクト型接着剤)相当の強いタック △;ボンドG10より少し弱いタック ×;ボンドG10よりかなり弱いタック(実用性なし)
【0086】又、実施例及び比較例で得られたコンタク
ト型接着剤を、2枚のステンレス鋼材(SUS304
(2B);2.5cm×10cm)の表面に塗布して薄
く伸ばし、温度23℃、相対湿度50%の条件で、所定
の時間塗りおき時間(オープンタイム)をとった。その
後、2.5cm×2.5cmの面積で貼り合わせ、エア
ーシリンダープレス機を用い、0.98MPaの圧力で
5秒間圧締した後、直ちに引張り剪断接着強さ(JIS
K 6850)を測定し、おさまり性発現時間、貼り
合わせ可能時間、オープンタイム10分後強度(O.
T.10分後強度)を下記の要領で調べ、それらの結果
を表1及び表2に示した。 おさまり性発現時間:上記剪断接着強さを測定した際、
その接着強さが0.1N/mm2 以上になる塗りおき時
間 貼り合わせ可能時間:おさまり性発現時間から上記貼り
合わせ直後の引張り剪断接着強さが0.1N/mm2
下になるまでの時間 O.T.10分後強度:オープンタイムを10分間とっ
て貼り合わせ、直ちに引張り剪断試験を行った際の接着
強さ
【0087】
【表1】
【表2】
【0088】表1及び表2の結果から、本発明のウレタ
ン樹脂系コンタクト型接着剤は、それに対応するシリコ
ーン樹脂系コンタクト型接着剤や従来のシリコーン樹脂
系コンタクト型接着剤では不足するコンタクト型接着剤
に要求される諸物性を保持していることが判る。
【0089】更に、実施例1及び比較例5で得られたコ
ンタクト型接着剤を、2枚の表3に示す硬質非多孔質材
料(金属材料;25mm×100mm×1.5mm、プ
ラスチック材料;25mm×100mm×2mm)の表
面に塗布して薄く伸ばし、温度23℃、相対湿度50%
の条件で、10分間のオープンタイムをとった。その
後、25mm×25mmの面積で貼り合わせ、エアーシ
リンダープレス機を用い、0.98MPaの圧力で5秒
間圧締した。得られた貼り合わせ試験体を温度23℃、
相対湿度50%の条件で7日間養生を行った後、引張り
剪断接着強さ(JIS K 6850)を測定し、それ
らの結果を表3に示した。
【0090】又、実施例1及び比較例5で得られたコン
タクト型接着剤を、2枚の表3に示す軟質非多孔質材料
(金属材料;25mm×150mm×0.3mm若しく
は0.1mm、プラスチック材料;25mm×150m
m×2mm)の表面に塗布して薄く伸ばし、温度23
℃、相対湿度50%の条件で、10分間のオープンタイ
ムをとった。その後、25mm×100mmの面積で貼
り合わせ、ハンドローラーにより圧締した。得られた貼
り合わせ試験体を温度23℃、相対湿度50%の条件で
7日間養生を行った後、剥離接着強さ(JIS K 6
854)を測定し、それらの結果を表3に示した。な
お、表3中の( )は、破壊状態を示し、CFは接着剤
の凝集破壊、AFは被着剤の界面破壊をそれぞれ示す。
【0091】
【表3】
【0092】表3の結果から、本発明のウレタン樹脂系
コンタクト型接着剤は、非多孔質材料、特にプラスチッ
ク材料、同志のコンタクト接着性に優れた接着剤である
ことが判る。
【0093】
【発明の効果】本発明のウレタン樹脂系コンタクト型接
着剤は、従来のシリコーン樹脂系コンタクト型接着剤で
は、満たすことが不可能であったコンタクト型接着剤に
要求される諸物性を完全に満たすことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−251552(JP,A) 特開2001−200230(JP,A) 特開2001−220568(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 4/00 - 201/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主鎖が少なくともポリオキシエチレンを
    含むポリオキシアルキレン重合体であり、その分子内に
    下記一般式(1)及び下記一般式(2)で表される基を
    有するウレタン系樹脂(A)を成分として含有するウレ
    タン樹脂系コンタクト型接着剤。 【化1】 【化2】 但し、R1 は下記一般式(3)、下記一般式(4)又は
    下記一般式(5)を、R2は炭素数1〜20個の置換若
    しくは非置換の有機基を、Xは水酸基又は加水分解性基
    を、nは0,1又は2を、それぞれ示し、R2 が複数存
    在するときはそれらのR2 は同じでも異なっても良く、
    Xが複数存在するときはそれらのXは同じでも異なって
    も良い。 【化3】 【化4】 【化5】 但し、R3 は水素原子又は−COOR10を、R4 は水素
    原子又はメチル基を、R5 は−COOR11又はニトリル
    基を、R6 は炭素数1〜20個の置換若しくは非置換の
    2価の有機基を、R7 は分子量500以下の珪素原子を
    含んでも良い有機基を、R8 及びR9 は上記一般式
    (3)又は下記一般式(6)を、それぞれ示し、R8
    びR9 は同じでも異なっても良い。R10及びR11は分子
    量500以下の有機基を、それぞれ示す。 【化6】
  2. 【請求項2】 上記ウレタン系樹脂(A)及び重合性ビ
    ニル基含有モノマーを重合してなるビニル重合体(B)
    を成分として含有するウレタン樹脂系コンタクト型接着
    剤。
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