JP3437294B2 - 光電変換装置 - Google Patents

光電変換装置

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JP3437294B2
JP3437294B2 JP29457694A JP29457694A JP3437294B2 JP 3437294 B2 JP3437294 B2 JP 3437294B2 JP 29457694 A JP29457694 A JP 29457694A JP 29457694 A JP29457694 A JP 29457694A JP 3437294 B2 JP3437294 B2 JP 3437294B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカメラ等の光学機器に使
用される光電変換装置に関し、特に蓄積型センサを用い
て蓄積信号制御を行なう形式の光電変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の蓄積型センサを用いた光電変換装
置は、ビデオカメラやスチルカメラ等の光学機器におい
て広く使用されている。例えば、スチルカメラの自動焦
点調節装置の一部に、被写体像を検出するための蓄積型
センサが用いられている。こうした蓄積型センサを用い
るに当たり、蓄積信号を所定量に制限する方法がいろい
ろ提案されている。
【0003】以下に図16を参照して、従来スチルカメ
ラにおいて使用されている自動焦点調節装置の検出部の
概略について説明する。
【0004】51〜53は、それぞれ蓄積型のラインセ
ンサであり、57〜59が対応したラインセンサ51〜
53に光が入射している状態を検知するモニタ回路であ
る。モニタ回路57〜59の出力によりラインセンサ5
1〜53の蓄積信号の制御を行なう。モニタ回路57〜
59の出力S1〜S3は、それぞれ133〜135のA
GC判定回路に入り、出力S1〜S3が所定時間内に所
定値に達した時に、AGC判定回路133〜135が蓄
積停止信号STOP1〜STOP3を各ラインセンサ5
1〜53に出力し、この信号を受けたラインセンサ51
〜53は、その時の蓄積信号を54〜56のメモリ回路
に転送する。
【0005】ラインセンサ51〜53がそれぞれ蓄積停
止信号を受けて蓄積信号を転送した後、メモリ回路54
〜56に記憶された蓄積信号は、それぞれ136の読み
出し制御回路から出力されるDRIVE−CLOCKに
応じて、63〜65の出力バッファを介して順次出力さ
れ、66の増巾器で増巾され、71のA/D変換器でA
/D変換された後各種の信号処理が行なわれる。この
時、増巾器66の信号増巾率は、AGC判定回路133
〜135が前述のような蓄積制御を実施した時に用いた
所定時間と所定値とをパラメータに決定されており、そ
れぞれのラインセンサ51〜53に対応して蓄積信号の
読み出し時に読み出し制御回路136によって設定され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来例におい
て、図16の点線の領域A,Bのように回路のモジュー
ル化を図ると、以下のような問題点が生じる。
【0007】(1)A領域とB領域のモジュールの間
に、モニタ信号と蓄積停止信号の2つの信号のやりとり
が各ラインセンサの数だけあるため、信号線数はライン
センサ数の2倍となり、ラインセンサの数の増大と共
に、信号線数が2倍で増大する欠点を有していた。
【0008】また、こうした状態で回路モジュールをI
C化すると、ICのピン数が増大し、A領域、B領域間
の信号線数が増大すると、配線数も増大しそれだけ基板
面積のうち配線用の部分の占有率が増大するばかりでな
く実装化を図る時に半田付けの箇所が増え信頼性が下が
るという欠点も有していた。
【0009】(2)AGC判定回路を、各ラインセンサ
ごとに用意しなければならず、ラインセンサの数が増え
ると、B領域の回路モジュールの規模が大きくなりコス
トアップになるという欠点を有していた。
【0010】
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項の発明は、複数の蓄積型ラインセンサと、
該蓄積型ラインセンサの蓄積状態を監視するモニタ回路
と、該モニタ回路の出力を所定値と比較し該蓄積型セン
サの蓄積停止を判定し蓄積停止信号を出力する判定回路
と、蓄積停止時に該蓄積型ラインセンサの蓄積信号を記
憶するメモリ回路と、該メモリ回路からの蓄積信号の読
み出しを制御する読み出し制御回路と、読み出し値をA
/D変換するA/D変換器とにおいて、複数の該モニタ
回路の出力を1つの出力に変換する最大値順次出力回路
を有することを特徴とする光電変換装置を提供する。
【0012】前記課題を解決するために、請求項の発
明は、請求項の構成を有する光電変換装置において、
前記最大値順次出力回路はピーク出力回路であることを
特徴とする光電変換装置を提供する。
【0013】前記課題を解決するために、請求項の発
明は、請求項の構成を有する光電変換装置において、
前記最大値順次出力回路はボトム出力回路であることを
特徴とする光電変換装置を提供する。
【0014】前記課題を解決するために、請求項の発
明は、請求項の構成を有する光電変換装置において、
前記モニタ回路は蓄積制御される前記蓄積型ラインセン
サとは異なるセンサの出力をモニタすることを特徴とす
る光電変換装置を提供する。前記課題を解決するため
に、請求項の発明は、請求項の構成を有する光電変
換装置において、前記モニタ回路は、前記蓄積型ライン
センサのピーク値あるいはボトム値である最高振巾値を
出力することを特徴とする光電変換装置を提供する。
【0015】前記課題を解決するために、請求項の発
明は、請求項の構成を有する光電変換装置において、
前記モニタ回路は、前記蓄積型ラインセンサのピーク値
とボトム値との差を出力することを特徴とする光電変換
装置を提供する。
【0016】前記課題を解決するために、請求項の発
明は、請求項の構成を有する光電変換装置において、
前記判定回路から出力される蓄積停止信号は、一度1つ
の信号ラインを経由して停止すべき前記蓄積型ラインセ
ンサに割り当てられることを特徴とする光電変換装置を
提供する。
【0017】前記課題を解決するために、請求項の発
明は、請求項の構成を有する光電変換装置において、
前記判定回路から出力される蓄積停止信号は、前記蓄積
型ラインセンサ毎に出力されることを特徴とする光電変
換装置を提供する。
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】前記課題を解決するために、請求項の発
明は、複数の蓄積型ラインセンサと、各ラインセンサに
入射する光量に応じた各ラインセンサでの信号蓄積状態
をモニタし、各センサで蓄積された信号のうち大きなも
のから順次対象となるラインセンサの蓄積信号として選
択して出力する選択回路と、停止信号に応答して前記対
象となるラインセンサにおいて蓄積された信号を転送す
る転送回路と、前記選択回路の出力ライン及び前記停止
信号の入力ラインを有する第1モジュールと、前記選択
回路から順次選択されて対象となるラインセンサの蓄積
信号として出力される出力を各対象となるラインセンサ
に対する出力ごとに独立して検知し、各出力ごとに該出
力が所定レベルとなるように蓄積時間制御を行ない、各
出力ごとに制御された時間にて停止信号を順次出力する
蓄積時間制御回路と該蓄積時間制御回路から出力される
停止信号の出力ラインと、前記選択回路の出力を入力す
る蓄積時間制御回路の入力ラインとを有する第2モジュ
ールとから構成され、第1モジュールの選択回路の出力
ラインと第2モジュールの蓄積時間制御回路の入力ライ
ンと、第1モジュールの停止信号の入力ラインと第2モ
ジュールの停止信号の出力ラインとを接続したことを特
徴とする光電変換装置を提供する。
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】前記課題を解決するために、請求項10
発明は、複数の蓄積型ラインセンサと、各ラインセンサ
に入射する光量に応じた各ラインセンサでの信号蓄積状
態をモニタし、各センサで蓄積された信号のうち大きな
ものから順次対象となるラインセンサの蓄積信号として
選択して出力する選択回路(最大値順次出力回路)と、
各ラインセンサごとに対応して設けられ、対象となるラ
インセンサに対する停止信号に応答して対応するライン
センサにおいて蓄積された信号を転送する転送回路と、
前記選択回路の出力ライン及び各転送回路に対してそれ
ぞれ独立に停止信号を入力するための複数の入力ライン
を有する第1モジュールと、前記選択回路から順次選択
されて対象となるラインセンサの蓄積信号として出力さ
れる出力を各対象となるラインセンサに対する出力ごと
に検知し、各出力ごとに該出力が所定レベルとなるよう
に蓄積時間制御を行ない、各出力ごとに制御された時間
にて停止信号を出力する蓄積時間制御回路と、該回路か
らの停止信号を対象となるラインセンサに対応して設け
られた各転送回路へ伝えるための複数の出力ラインと、
前記選択回路の出力を入力する蓄積時間制御回路の入力
ラインとを有する第2モジュールとから構成され、第1
モジュールの選択回路の出力ラインと第2モジュールの
蓄積時間制御回路の入力ラインと、第1モジュールの各
入力ラインと該ラインに対応する第2モジュールの各出
力ラインとを接続したことを特徴とする光電変換装置を
提供する。
【0050】前記課題を解決するために、請求項11の
発明は、請求項9または10の構成を有する光電変換装
置において、前記最大値順次出力回路はピーク出力回路
であることを特徴とする光電変換装置を提供する。
【0051】前記課題を解決するために、請求項12
発明は、請求項9または10の構成を有する光電変換装
置において、前記最大値順次出力回路はボトム出力回路
であることを特徴とする光電変換装置を提供する。
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】
【0058】
【実施例】以下に蓄積型ラインセンサを用いたカメラを
例に、本発明の実施例について説明する。
【0059】図1は、カメラの電気制御ブロックの構成
例であり、このカメラは蓄積型のラインセンサを用いた
焦点検出装置を備えている。
【0060】図1で、1はマイクロコンピュータ、2は
レンズ制御回路、3は液晶表示回路、4はスイッチセン
ス回路、5はストロボ発光制御回路、6は焦点検出ユニ
ット、7は測光回路、8はシャッター制御回路、9は給
送回路である。
【0061】マイクロコンピュータ1は、カメラ各部の
動作を制御する。レンズ制御回路2は、マイクロコンピ
ュータ1と通信を行ない、通信内容により不図示のモニ
タを制御し、不図示の撮影レンズの距離環と絞りを制御
する。一方、マイクロコンピュータ1にはレンズの焦点
距離情報や距離情報、ベストピント補正情報、その他各
種補正情報などが転送される。
【0062】液晶表示回路3は、マイクロコンピュータ
1よりシャッタースピード・絞り制御値などのカメラの
撮影情報を受け取り液晶表示を行なう。
【0063】スイッチセンス回路4は、レリーズボタン
の撮影準備を始動させる第一ストロークと連動している
レリーズスイッチSW1や、その他不図示の露出モード
を決めるスイッチや自動焦点調節のモードを決めるスイ
ッチの状態を読み取る。スイッチが切り替わる度に通信
を行なって、マイクロコンピュータ1にスイッチ情報を
転送する。
【0064】ストロボ発光制御回路5は、ストロボの発
光と調光を制御する回路であり、発光のための電荷を蓄
えるための回路、発光部であるキセノン管、トリガー回
路、発光を停止させる回路、フィルム面反射光測光回
路、積分回路などの回路からなる。
【0065】焦点検出ユニット6は、ラインセンサSN
Sを含む光学系の機構とその駆動回路からなる。SNS
は3対のセンサ列SNS−1aとSNS−1b、SNS
−2aとSNS−2b、SNS−3aとSNS−3bで
構成される蓄積型のラインセンサである。センサ駆動回
路は、マイクロコンピュータ1からのセンサ蓄積開始信
号を受け取り、ラインセンサの電荷の蓄積を開始させ、
所定のレベルに達するとラインセンサの蓄積を終了さ
せ、蓄積の終了したことをマイクロコンピュータ1に伝
える。次に、マイクロコンピュータ1よりセンサ駆動回
路にセンサ値読み出しの命令が伝わるとセンサ駆動回路
はラインセンサSNSにセンサ駆動信号を出力し、マイ
クロコンピュータ1にラインセンサに蓄積された信号が
読み出され、センサ駆動信号に同期してAD変換が行な
われる。AD変換された被写体の像信号から、被写体が
撮影レンズによりどの位置に焦点を結んでいるかを既存
の位相差検出法による演算によって検出するようになっ
ている。
【0066】測光回路7は、画面を複数のエリアに分割
し、各エリアの被写体の輝度をTTL測光しマイクロコ
ンピュータ1にデータを送る。
【0067】シャッター制御回路8は、マイクロコンピ
ュータ1の制御信号に応答して不図示のシャッターユニ
ットの制御、すなわち先幕走行、後幕走行、シャッター
チャージを行なう。
【0068】給送回路9は、マイクロコンピュータ1の
制御信号に応答してフィルム給送用モータを制御し、フ
ィルムの巻き上げ、巻き戻しを行なう。
【0069】図2は、図1に示したマイクロコンピュー
タ1の動作を示すフローチャートで、このフローチャー
トに基づいてカメラ全体の動作の説明を行なう。
【0070】動作開始で、ステップ201から開始す
る。
【0071】[ステップ201]測光・測距開始のレリ
ーズスイッチSW1がONであるか否かを判定し、ON
であればステップ202に進み、ONでなければステッ
プ201に戻り、レリーズスイッチSW1がONになる
まで繰り返し判定を行なう。
【0072】[ステップ202]露光量を決定するため
の測光回路7を動作させ被写体の光量を測定し、測光を
行なってステップ203に進む。
【0073】[ステップ203]被写体の焦点状態を検
出し撮影レンズを焦点位置に移動するために、焦点検出
ユニット6を動作させてレンズ制御回路2により撮影レ
ンズを焦点位置に移動しピントを合わせる自動焦点調節
を行ない、ステップ204に進む。
【0074】[ステップ204]レリーズスイッチSW
2がONになっているか否かを判定し、ONであればス
テップ205に進み、ONでなければステップ201に
戻る。
【0075】[ステップ205]レリーズ動作を行なう
ためにステップ202での測光値に基づいて決定された
絞り値に、レンズの絞りを絞り込み、ステップ206に
進む。
【0076】[ステップ206]TTL一眼レフカメラ
のミラーをアップさせ、ステップ207に進む。ステッ
ップ207〜ステップ209ではシャッター動作を行な
う。
【0077】[ステップ207]露光動作を行なうため
シャッター制御回路8を制御し先幕走行させる。
【0078】[ステップ208]ステップ202の測光
で決まったシャッター秒時時間待ち。
【0079】[ステップ209]シャッターの後幕走行
を開始させ、露光を終了する。
【0080】[ステップ210]ステップ206でアッ
プさせたミラーを所定位置にダウンさせる。
【0081】[ステップ211]ステップ205で絞り
込んだ絞りを開放側に戻す。
【0082】[ステップ212]給送回路9を動作させ
てフィルムを1コマ分巻き上げ、ステップ201に戻
る。
【0083】図3は、図2のステップ203の焦点調節
の動作を示したフローチャートで、このフローチャート
に基づいて自動焦点調節の動作の説明を行なう。
【0084】[ステップ301]焦点検出ユニット6の
センサ信号を読み出す。
【0085】[ステップ302]読み出したセンサ信号
の2像の出力状態より、位相差検出法に基づいて、2像
の位相差を検出する。
【0086】[ステップ303]ステップ302で求め
た位相差より被写体のディフォーカス量を算出する。
【0087】[ステップ304]ステップ303で得ら
れたディフォーカス量が所定値以内ならば合焦状態と判
定して自動焦点調節終了へ、所定値を超えているなら
ば、合焦状態でないと判定してステップ305に進む。
【0088】[ステップ305]ステップ303で得ら
れたディフォーカス量とレンズの種類の情報からレンズ
駆動量を算出する。
【0089】[ステップ306]レンズ駆動量をレンズ
制御回路2に伝え、所定量分レンズの距離環を駆動す
る。
【0090】<実施例1>図4は、図3の自動焦点調節
の動作を示したフローチャート中のステップ301のセ
ンサ信号読み出しに寄与する回路のブロック図で、本発
明の中心となる実施例である。
【0091】図4で51〜53は蓄積型のラインセン
サ、54〜56はメモリ回路、57〜59はモニタ回
路、60〜62は合成回路、63〜65は出力バッフ
ァ、66は増巾器、67は最大値ライン選択回路、68
は最大値順次出力回路、69はAGC判定回路、70は
読み出し制御回路、71はA/D変換器である。
【0092】ラインセンサ51は、フォトダイオードや
CCD等を検出素子として用いるが、図1のカメラ電気
制御ブロック図中の焦点検出ユニットのラインセンサS
NS−1aとSNS−1bの2つのラインセンサに相当
し、図4では1ラインとして表現している。通常カメラ
の位相検出方法では、対応した2つのラインセンサを1
つのグループとして扱い、2つのラインセンサの被写体
像の位相差を求めた上で自動焦点調節に用いる。図1で
ラインセンサ52はSNS−2aとSNS−2bに、ラ
インセンサ53はSNS−3aとSNS−3bに相当す
る。ラインセンサ51〜53に所定量の光量が蓄積され
ると蓄積停止され、蓄積信号をメモリ回路54〜56に
転送され、各ラインセンサ、各画素ごとに記憶する。モ
ニタ回路57〜59は、それぞれラインセンサ51〜5
3に当たる入射光の光量をモニタするもので、通常ライ
ンセンサ51〜53とは別に近接してモニタ用フォトダ
イオードを設置する。モニタ用フォトダイオードはライ
ンセンサ51〜53にそれぞれ1つ設け、ラインセンサ
51〜53への入射光の光量の平均的な値を示すように
する。合成回路60〜62は、読み出し制御回路70か
ら蓄積開始信号を貰い、ラインセンサ51〜53とモニ
タ回路57〜59にリセット状態から蓄積開始を行なう
信号を送る。また、最大値ライン選択回路67から蓄積
停止信号を貰って、ラインセンサ51〜53とモニタ回
路57〜59の蓄積を停止しリセット状態に置く信号を
送る。出力バッファ63〜65はメモリ回路54〜56
の出力をそれぞれバッファする。増巾器66のゲイン
は、読み出し制御回路70によりセットされる。最大値
順次出力回路68は、各モニタ回路57〜59の出力の
うち蓄積信号の最も大きな出力を優先的にAGC判定回
路69に出力する。出力信号名をSMONITORと称
する。最大値ライン選択回路67は、最大値順次出力回
路68から現在SMONITORとして出力されている
モニタ回路の所属するラインを示すLINE信号を受け
取り、AGC判定回路69より出される蓄積停止信号S
TOPを該LINE信号に相当するラインに出力する回
路である。AGC判定回路69は、最大値順次出力回路
から出力されるSMONITOR信号が所定時間内に所
定値に達したことを判定し蓄積停止信号STOPを出力
する。前記所定値としては、複数のレベル値が設けられ
ており、蓄積停止されたラインと前記所定値の情報は、
読み出し制御回路70に転送される。読み出し制御回路
70は、読み出し時にそれぞれのメモリ回路54〜56
に出力を促すDRIVE−CLOCK信号を出力すると
共に、増巾器66のゲインをAGC判定回路69から転
送された各ラインの蓄積停止時の前記所定値から決定
し、各ラインの読み出しに合わせて増巾器66に設定す
る。A/D変換器71は、各ラインセンサ51〜53の
蓄積停止時の出力が増巾器66で増巾された後の出力V
OUTを受けてA/D変換する。A/D変換された情報
は、その後不図示の信号処理に用いられる。尚、図4及
び後述の図12,13,14に示される点線部AとBは
それぞれモジュール化されたICにて構成され、IC間
は図示のラインにて接続されている。
【0093】図4のブロック図で示した各回路の動作
を、図5のタイミングチャートを用いて説明する。読み
出し制御回路70からラインセンサ51〜53の蓄積開
始及びモニタ回路57〜59のモニタ開始のSTART
信号が出力される。前記START信号は合成回路60
〜62を介してそれぞれの回路に伝わり、ラインセンサ
51〜53は蓄積を開始する。この時の状態を示したの
が、図5のACC1〜ACC3であり、各ライン共に信
号レベルLのリセット状態から信号レベルHの蓄積状態
へ移行する。入射光がラインセンサ51>ラインセンサ
52>ラインセンサ53の順に強く、同様にモニタ回路
にもモニタ回路57>モニタ回路58>モニタ回路59
の順に強く入射している場合を例にとる。各モニタ回路
の出力はモニタ回路57がS1、モニタ回路58がS
2、モニタ回路59がS3とすると、最大値順次出力回
路68でまず最も出力の高いモニタ回路57の出力値S
1がSMONITOR信号として選択されAGC判定回
路69に入力される。図5に、前記最大値順次出力回路
68の出力SMONITORの波形を示す。蓄積時間の
経過と共に、モニタ回路57の出力S1が上昇し、ある
所定時間T1内に所定値VTH1に達した時点で、AG
C判定回路69から蓄積停止信号STOPが出力され、
最大値ライン選択回路67に入力される。最大値ライン
選択回路67は、現在SMONITORとして出力され
ているラインすなわちラインセンサ51に対応したモニ
タ回路57の所属するラインのメモリ回路54と合成回
路60とに蓄積停止信号STOP1を出力する。STO
P1の信号を受けて、ラインセンサ51の蓄積信号はメ
モリ回路54に転送されるが、同時に合成回路60から
の出力でラインセンサ51及びモニタ回路57は蓄積状
態からリセット状態に遷移する。結果として、モニタ回
路57の出力S1は無信号レベルになり、最大値順次出
力回路68はモニタ回路57の次に出力の大きいモニタ
回路58の出力S2をSMONITORとして出力す
る。次に、モニタ回路57の場合と同様にAGC判定が
行なわれて、モニタ回路58の出力が所定時間T1内に
所定値VTH1に到達するとAGC判定回路69からS
TOP信号が出力される。最大値ライン選択回路67で
は、現在ラインセンサ52に対応するモニタ回路58の
ラインが選択されておりSTOP2の信号が出力され
る。STOP2の信号を受けて、ラインセンサ52から
蓄積信号がメモリ回路55に転送されると共に、合成回
路61を経た蓄積停止信号によりラインセンサ52とモ
ニタ回路58はリセット状態になる。最後に、最大値順
次出力回路68の出力SMONITORとして、ライン
センサ53に対応するモニタ回路59の出力S3が選択
される。図5の例では、モニタ回路59の出力がT1時
間内に所定値VTH1に達せず、低いレベルの所定値V
TH2に所定時間T2内に到達するか否かの判定がAG
C判定回路69により行なわれ、VTH2に達した時点
でSTOP信号が出力される。なお前記所定値VTH2
が、前記所定値VTH1の1/2の値であると、読み出
し時には増巾器66のゲインは所定値VTH1の2倍に
する。STOP信号は、最大値ライン選択回路67に入
力され、STOP3信号がラインセンサ53に対応した
モニタ回路59の所属したラインに出力される。ライン
センサ53の蓄積信号は、メモリ回路56に転送され、
ラインセンサ53及びモニタ回路59が蓄積停止しリセ
ット状態になる。
【0094】上記のように、蓄積制御が行なわれた後、
読み出し制御回路70は、ラインセンサ51〜53の蓄
積信号の読み出しをする。読み出し制御回路70が、最
初にメモリ回路54に対してDRIVE−CLOCKを
出力すると、メモリ回路54は該出力に応じて記憶した
ラインセンサ51の蓄積信号を出力する。前記蓄積信号
は、出力バッファ63を経て増巾器66により増巾され
た後、A/D変換器71に入力される。次にメモリ回路
55、メモリ回路56の順に同様に読み出し制御を受け
る。メモリ回路56に対応するモニタ回路59は、前記
AGC制御の際T1時間に所定値VTH1に達せず、T
2時間内でVTH1の1/2の所定値VTH2に達した
ため、増巾器66には、先行する2つの場合の所定増巾
率の2倍の値を設定する。こうすることで、A/D変換
器71に入力される信号のレベルは、各ラインセンサ5
1〜53ともほぼ同一の値の範囲内に収まる。
【0095】なお、AGC判定回路69で、複数の所定
値を準備するのは、蓄積時間が不当に長くなるのを抑え
るためである。読み出し時の増巾率を大きくすることで
S/N的には若干不利にはなるが、時間が削減でき応答
性が向上されるメリットが大きい。
【0096】図6にモニタ回路の1例を示す。
【0097】図6で81〜83はモニタ用フォトダイオ
ード、84〜86は半導体スイッチ、87〜89はオペ
アンプ、90〜92はダイオード、93〜95はコンパ
レータ、96は最大値ライン選択回路、97〜99は光
電流積分用コンデンサである。 モニタ用フォトダイオ
ード81〜83は、前述のようにラインセンサ51〜5
3に隣接して設置される。半導体スイッチ84〜86
は、スイッチがOFFだと光電流積分用コンデンサ97
〜99が積分状態になり、ONだとリセット状態にな
る。該半導体スイッチ84〜86は、それぞれ図4中の
合成回路60〜62によって制御される。オペアンプ8
7〜89は、非反転入力端子に光電流積分用コンデンサ
97〜99が接続され、出力側にダイオード90〜92
が接続されている。オペアンプ87〜89とダイオード
90〜92により各光電流積分用コンデンサ97〜99
に蓄積された電荷量のうちの最大値がSMONITOR
として出力される。この機能は、図4中の最大値順次出
力回路68の機能に相当する。
【0098】コンパレータ93〜95は、オペアンプ8
7〜89の出力を所定値と比較して、どのラインが現在
SMONITORとなっているかを検知する。例えば、
光電流積分用コンデンサ97の出力値が他の光電流積分
用コンデンサより値が大きいならばSMONITORに
は、光電流積分用コンデンサ97の値が出力され、オペ
アンプ87は、正常な帰還ループ制御を行なう。一方、
他のオペアンプ88,89の反転入力端子には、SMO
NITORの電圧値が印加される。この電圧値は、非反
転入力端子に入る電圧値より大きいため、オペアンプ8
8,89の出力は出力可能な下限値を示すことになる。
この状態を、コンパレータ93〜95で識別する。この
例では、コンパレータ93がHレベル、コンパレータ9
4,95がLレベルの出力値を示し、Hレベルを示すラ
インがSMONITORとして選択されたラインである
ことが判る。コンパレータの出力を受けとる最大値ライ
ン選択回路96は機能的には、図4の最大値ライン選択
回路と同じで、SMONITORが所定値に達した時
に、Hレベルを示しているラインにSTOP信号を送る
ことを行なう。
【0099】モニタ用フォトダイオード81〜83と光
電流積分用コンデンサ97〜99ならびに半導体スイッ
チ84〜86で構成される回路は、図4中のモニタ回路
57〜59にそれぞれ相当する。
【0100】<実施例2>図9に本発明の第2実施例を
示す。図6で示した第1実施例のモニタ回路57〜59
は、正側に出力される例であり、これに応じて最大値順
次出力回路68もピーク値を検知する回路構成を採用し
ている。一方、モニタ回路57〜59が負側に出力され
る時の例が図9に示してある。構成要素は、図6と図9
はすべて一致するが、回路の結線状態が異なる。
【0101】モニタ回路57〜59の積分開始により、
半導体スイッチ84〜86がONからOFFに切り替わ
り、リセット状態にあった光電流積分用コンデンサ97
〜99は、モニタ用フォトダイオード81〜83の光電
流により電源電圧より負側の方向に充電される。該光電
流積分用コンデンサ97〜99の電圧は、オペアンプ8
7〜89とダイオード90〜92で構成されるボトム値
を検知する回路で、電源電圧より最も負側に最大となっ
た光電流積分用コンデンサ97〜99の電圧値がSMO
NITORとして選択出力される。図4で示したAGC
判定回路69は、下向きの勾配をもつ電圧値を所定値V
TH1,VTH2と比較判定すれば良い。
【0102】例えば、第1実施例と同じ様に、光電流積
分用コンデンサ97〜99の充電量が97>98>99
の順に蓄積されているとすると、SMONITORの出
力状態は図7に示したようになる。本例では、光電流積
分用コンデンサ97の充電量が最も大きいので、オペア
ンプ87の非反転入力端子電圧が他のオペアンプ88,
89の非反転入力端子電圧より負側にある為、オペアン
プ87とダイオード90を通して、帰還ループ制御が行
なわれ、オペアンプ87の非反転入力端子電圧とSMO
NITORの出力は一致する。他のオペアンプ88,8
9は非反転入力端子電圧>反転入力端子電圧となり、オ
ペアンプ88,89の出力は出力可能な最大値に貼りつ
くことになる。従って、コンパレータ93がHレベル、
コンパレータ94,95がLレベルの出力値を示す。前
記出力値を最大値ライン選択回路96に入力し、SMO
NITORの値が所定値に達した時に、STOP信号を
現在Hレベルを示すラインに割り当てることが行なわれ
る。
【0103】オペアンプ87〜89、ダイオード90〜
92で構成されるボトム検知回路が、図4中の最大値順
次出力回路68に、またモニタ用フォトダイオード81
〜83と光電流積分用コンデンサ97〜99ならびに半
導体スイッチ84〜86で構成される回路は、図4中の
モニタ回路57〜59にそれぞれ相当する。
【0104】<実施例3>図10に本発明の第3実施例
を示す。101〜103はフォトダイオードでラインセ
ンサ51を構成する画素のフォトダイオードを例として
3ケ示す。101〜103はフォトダイオード、104
〜106は半導体スイッチ、107〜109は光電流積
分用コンデンサ、110〜112はオペアンプ、113
〜115はダイオードである。
【0105】フォトダイオード101〜103、光電流
積分用コンデンサ107〜109、半導体スイッチ10
4〜106でラインセンサ51のモニタ回路の一部が構
成される。また、オペアンプ110〜112とダイオー
ド113〜115でピーク出力回路が構成され、ライン
センサ51の各画素内のピーク出力が得られる。オペア
ンプ110〜112、ダイオード113〜115は、図
4のモニタ回路57を構成する。モニタ回路57の出力
は、この例では3出力であるが、この内のピーク出力
が、Si として最大値順次出力回路68に入力される。
図10では、ラインセンサ51内のピーク値を示す画素
の出力が、ラインセンサ51のモニタ出力として蓄積制
御に用いられる。図8に横にラインセンサの画素、縦に
信号値をとり、1つのラインセンサの各画素の値を波形
で図示しており、ピーク値は、図中のPEAKと示した
値である。なお、ラインセンサ52,53、モニタ回路
58,59についても同様の構成をもつ。本回路を用い
ると、第1実施例(図6)や第2実施例(図9)のよう
にフォトダイオードをラインセンサとは別個に設ける場
合よりも直接ラインセンサの出力を用いるためセンサへ
の入射光量状態と良く一致するモニタ回路が構成できる
メリットがある。例えば別個にフォトダイオードを設け
る場合では、図8の波形の平均値的な値が得られ、該値
で蓄積制御を行なうと、ラインセンサの波高値が飽和し
てしまうといった現象の発生する可能性があるが、図1
0のようなラインセンサと同じフォトダイオードをモニ
タ回路にも利用する場合では、前記の欠点を有すること
なく正確に制御が行なえる。
【0106】動作としては、ラインセンサ51〜53の
ピーク出力がSi として出力され、図4に示した最大値
順次出力回路68に入力され、出力値の高いものから順
にSMONITORとして出力され、次にSMONIT
ORを受けたAGC判定回路69は所定時間内に所定値
に達するとSTOP信号を発生する。以降、ラインセン
サ51〜53の蓄積制御が第1実施例と同様に行なわれ
る。
【0107】<実施例4>図11と図12を用いて第4
実施例の説明を行なう。
【0108】第3実施例に対して、各ラインセンサ51
〜53のピーク出力だけでなく、ボトム出力も取得し、
差分量[(ピーク値)−(ボトム値)]で蓄積制御を行
なう例を示す。図11は、図10と良く似た回路構成を
とっており、同じ要素についての説明は省略する。異な
るのは、116〜118のオペアンプと119〜121
のダイオード並びに122の減算器が増設されている点
である。
【0109】オペアンプ116〜118とダイオード1
19〜121でボトム検知回路を構成する。
【0110】図11の回路構成によれば、図8に示した
ラインセンサの出力波形の最低値がボトム出力として検
知される。ここでピーク値とボトム値の差分をとれば図
8で示したように差分量“P−B”が得られる。なお、
減算器122は、ラインセンサ中のピーク出力とボトム
出力の差分をとるためのものである。
【0111】オペアンプ110〜112、ダイオード1
13〜115、オペアンプ116〜118、ダイオード
119〜121、減算器122で、モニタ回路が構成さ
れる。
【0112】本モニタ回路を用いたブロック図を図12
に示す。図12は図4と良く似た回路構成をとってお
り、同じ要素については説明を省略する。異なるのは1
50〜152の合成回路と153〜155のボトム信号
ホールド用のサンプル&ホールド回路(以下S/H回路
と略す)並びに156〜158の減算器である。
【0113】合成回路150〜152が図4の第1実施
例の合成回路と異なるのは、S/H回路153〜155
への制御信号ラインが追加されている点である。S/H
回路153〜155の入力はモニタ回路57〜59のボ
トム信号であり、合成回路150〜152は蓄積停止信
号を受けると制御信号ラインに信号を送りこれを受けた
S/H回路153〜155はモニタ回路57〜59から
出力されるボトム信号値をホールドする。減算器156
〜158は、メモリ回路54〜56の出力からS/H回
路153〜155でホールドされたボトム値を差し引い
て出力する。なお、図11中のBottom iは各モ
ニタ回路57〜59のボトム出力であるが、これが図1
2のS/H回路153〜155に入力される。
【0114】全体の動作の説明を行なう。ラインセンサ
51〜53の蓄積が開始されると、そのライン毎の“P
−B”値がモニタ回路57〜59から出力される。例え
ば、“P−B”値がモニタ回路57>58>59の順に
大きいとすると、まずモニタ回路57の“P−B”値が
最大値順次出力回路68で選択され出力される。この時
の最大値順次出力回路68は、図6中のオペアンプ87
〜89とダイオード90〜92により構成された最大値
順次出力回路と同一の構成をとる。最大値順次出力回路
68の出力はSMONITORと呼ばれ、AGC判定回
路69に入力され、SMONITORすなわち“P−
B”値が所定値を超えた時点でAGC判定回路69は蓄
積停止信号STOPを発生させる。前記蓄積停止信号
は、最大値ライン選択回路67に入力され、ラインセン
サ51への蓄積停止信号として割り当てられ、ラインセ
ンサ51の蓄積信号がメモリ回路54へ転送される。同
時に前記蓄積停止信号は、合成回路150へも入力さ
れ、S/H回路153へホールド信号が送られ該S/H
回路153に入力されているラインセンサ51のボトム
値がホールドされる。
【0115】ラインセンサ51の停止後、順次ラインセ
ンサ52、ラインセンサ53が蓄積制御を受けて停止す
る。全ラインセンサの蓄積終了後、読み出し制御回路7
0からDRIVE−CLOCK信号が発せられ、ライン
センサ51に対応したメモリ回路54からセンサ信号が
出力され、減算器156に入力される。S/H回路15
3は前記ボトム値をホールドしているため、減算器15
6では、メモリ回路54から出力されたセンサ信号は該
ボトム値が減算される。減算器156の出力値は増巾器
66へ入力され、A/D変換器71でA/D変換され
る。メモリ回路54の読み出し終了後、順にメモリ回路
55、メモリ回路56の読み出しが行なわれる。
【0116】本実施例の如く、ラインセンサ51〜53
の出力から、S/Hしたボトム値を減算するのは、以下
の点でメリットがある。前記ラインセンサをカメラの位
相差検出方式の自動焦点調節用センサとして捉えると、
ラインセンサの各画素の信号波形のうち、コントラスト
の成分のみを用いるため、前述のように“P−B”値が
A/D変換され、ダイナミックレンジ一杯にコントラス
ト成分となるため精度良く位相差を求めることができ
る。
【0117】<実施例5>図13を用いて第5実施例の
説明を行なう。
【0118】第5実施例と第1実施例の相違は、図4の
最大値ライン選択回路67を設けず、図13のAGC判
定回路131より直接各ラインへ蓄積停止信号を出力す
る点にある。AGC判定回路131は、現在SMONI
TORに出力されているラインを入力される“LIN
E”信号から判別し、SMONITORが所定値に達す
ると、蓄積停止信号を該ラインに送出する。この制御
は、全ラインが蓄積停止するまで行なわれ、その後第1
実施例と同じように読み出し制御が実施される。
【0119】本実施例では、蓄積停止信号線をラインセ
ンサの数だけ必要とするが、図15で示した従来例と比
べると、全体として必要な信号線はかなり減る。
【0120】<実施例6>図14を用いて第6実施例の
説明を行なう。点線で囲まれたA領域は、図4で示した
第1実施例と全く同じであるが、点線で囲まれたB領域
はカメラで一般的に用いるマイクロコンピュータ132
を採用した例である。
【0121】マイクロコンピュータ132は、A/D変
換器を多数内蔵しており、入力としてSMONITOR
信号とVOUT信号を受けとる。また出力としてはGA
IN−SET信号がある。他の論理信号は通常の汎用ポ
ートに接続されている。
【0122】本ブロック図の動作を図15のフローチャ
ートを用いて説明する。
【0123】[ステップ1401]蓄積開始のため、合
成回路60〜62にSTART信号を出力し、ラインセ
ンサ51〜53とモニタ回路57〜59を蓄積開始させ
る。
【0124】[ステップ1402]最大値順次出力回路
68から入力したSMONITOR信号を内蔵のA/D
変換器で取り込む。
【0125】[ステップ1403]取り込んだSMON
ITOR信号値を、所定時間T1 ,T2 ,T3 と所定値
VTH1,VTH2,VTH3によってAGC判定を行
なう。
【0126】[ステップ1404]ステップ1403の
AGC判定の結果、蓄積信号が所定値に達していれば、
蓄積信号OKとしてステップ1405へ進み、所定値に
達していなければ、ステップ1402へ戻る。
【0127】[ステップ1405]蓄積停止信号STO
Pを最大値ライン選択回路67に送出する。結果とし
て、現在のSMONITORとして出力されているライ
ンが蓄積停止する。
【0128】[ステップ1406]蓄積停止を行なった
モニタラインNoを取り込む。
【0129】[ステップ1407]ステップ1406で
取り込んだラインNoと、ステップ1403で行なった
AGC判定で用いられた所定時間と所定値より求めた読
み出し時のゲインとを記憶する。
【0130】[ステップ1408]全ラインの蓄積停止
が行なわれたか否かを判定し、まだ蓄積制御しているラ
インがあればステップ1402に戻り、終了していれば
ステップ1409へ進む。
【0131】[ステップ1409]ライン1(ラインセ
ンサ51に対応)に対して、増巾器66の読み出しゲイ
ンをセットする。
【0132】[ステップ1410]ライン1に対して、
メモリ回路駆動クロック(DRIVE−CLOCK)を
送出し、メモリ回路54からの信号が出力されバッファ
63、増巾器66を通り、VOUTの信号となる。
【0133】[ステップ1411]ステップ1410で
出力されたライン1のVOUT信号をA/D変換して取
り込む。
【0134】[ステップ1412]ステップ1409と
同様にライン2(ラインセンサ52に対応)に対して増
巾器66の読み出しゲインをセットする。
【0135】[ステップ1413]ステップ1410と
同様に、ライン2にメモリ回路駆動クロック(DRIV
E−CLOCK)を送出し、メモリ回路55の信号が出
力されVOUTの信号となる。
【0136】[ステップ1414]ステップ1411と
同様にライン2のVOUT信号をA/D変換して取り込
む。
【0137】以下[ステップ1415]〜[ステップ1
417]はライン3に対し、[ステップ1412]〜
[ステップ1414]までライン2に対して行なった処
理を同様に繰り返す。
【0138】上記のステップでマイクロコンピュータに
記憶された各ラインのVOUTのA/D変換値は、公知
の位相差検出演算に利用される。
【0139】マイクロコンピュータを利用して本実施例
の如く構成すると、AGC判定用にはSMONITOR
の1つの信号線しか必要なく、マイクロコンピュータに
内蔵しているA/D変換器の使用チャンネル数が少なく
て済む。また、蓄積停止信号の送出のためのポートも1
端子割り当てるだけで良く、必要な端子数が少なくて済
む。
【0140】なお、本実施例では、ラインセンサとして
フォトダイオードを用いた例を示しているが、他のCC
Dタイプやアモルファスシリコンタイプ等のラインセン
サでも同様に用いることができる。ラインセンサの数は
3ラインの例を挙げたが、ラインセンサの数が増えても
適用可能で、ラインセンサの数が増える程本発明の効果
は大きくなる。
【0141】また、本実施例では、カメラの自動焦点調
節用のセンサの例を示しているが、測光用センサとして
も利用できるのはもちろんであり、カメラ以外の他の製
品の光電変換装置としても応用が可能である。
【0142】
【発明の効果】
(1)AGC判定を行なう複数のラインセンサのモニタ
信号を1つの信号線にまとめ、該信号を用いてラインセ
ンサの蓄積制御を可能となるようにしたことにより、適
切に分割した回路モジュール間の信号線の数を大巾に削
減でき実装化がし易く、信頼性が向上する。
【0143】(2)AGC判定結果の複数のラインセン
サの蓄積停止信号を1つの信号線にまとめ、該信号を用
いてラインセンサの蓄積制御を可能となるようにしたこ
とにより、適切に分割した回路モジュール間の信号線の
数を大巾に削減できると共にAGC判定回路の削減がで
き、実装化がしやすく信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】カメラの電気制御ブロック図
【図2】カメラの動作のメインフローチャート
【図3】カメラの自動焦点調節のフローチャート
【図4】第1の実施例を示したブロック回路図
【図5】ラインセンサの蓄積制御のタイミングチャート
【図6】第1の実施例等に用いられるモニタ回路の具体
【図7】ラインセンサを負方向に蓄積した時のSMON
ITOR波形
【図8】ラインセンサの各画素の信号波形例
【図9】第2の実施例等に用いられるモニタ回路の具体
【図10】第3の実施例でラインセンサのピーク値を出
力するモニタ回路の具体例
【図11】第4の実施例でラインセンサの“ピーク値−
ボトム値”を出力するモニタ回路の具体例
【図12】第4の実施例で“ピーク値−ボトム値”を用
いて蓄積制御するブロック回路図
【図13】第5の実施例で複数の蓄積停止信号線を有す
るブロック回路図
【図14】第6の実施例でマイクロコンピュータを使用
したブロック回路図
【図15】第6の実施例でマイクロコンピュータ使用時
のフローチャート
【図16】従来例のブロック回路図
【符号の説明】
6…焦点検出ユニット 51,52,53
…ラインセンサ 54,55,56…メモリ回路 57,58,59
…モニタ回路 67…最大値ライン選択回路 68…最大値順次
出力回路 69…AGC判定回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/28 G03B 13/36 H04N 5/232

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の蓄積型ラインセンサと、該蓄積型
    ラインセンサの蓄積状態を監視するモニタ回路と、該モ
    ニタ回路の出力を所定値と比較し該蓄積型センサの蓄積
    停止を判定し蓄積停止信号を出力する判定回路と、蓄積
    停止時に該蓄積型ラインセンサの蓄積信号を記憶するメ
    モリ回路と、該メモリ回路からの蓄積信号の読み出しを
    制御する読み出し制御回路と、読み出し値をA/D変換
    するA/D変換器とにおいて、複数の該モニタ回路の出
    力を1つの出力に変換する最大値順次出力回路を有する
    ことを特徴とする光電変換装置。
  2. 【請求項2】 前記最大値順次出力回路はピーク出力回
    路であることを特徴とする請求項の光電変換装置。
  3. 【請求項3】 前記最大値順次出力回路はボトム出力回
    路であることを特徴とする請求項の光電変換装置。
  4. 【請求項4】 前記モニタ回路は蓄積制御される前記蓄
    積型ラインセンサとは別個に設けたセンサでモニタする
    ことを特徴とする請求項の光電変換装置。
  5. 【請求項5】 前記モニタ回路は、前記蓄積型ラインセ
    ンサのピーク値あるいはボトム値である最高振巾値を出
    力することを特徴とする請求項の光電変換装置。
  6. 【請求項6】 前記モニタ回路は、前記蓄積型ラインセ
    ンサのピーク値とボトム値との差を出力することを特徴
    とする請求項の光電変換装置。
  7. 【請求項7】 前記判定回路から出力される蓄積停止信
    号は、一度1つの信号ラインを経由して停止すべき前記
    蓄積型ラインセンサに割り当てられることを特徴とする
    請求項の光電変換装置。
  8. 【請求項8】 前記判定回路から出力される蓄積停止信
    号は、前記蓄積型ラインセンサ毎に出力されることを特
    徴とする請求項の光電変換装置。
  9. 【請求項9】 複数の蓄積型ラインセンサと、各ライン
    センサに入射する光量に応じた各ラインセンサでの信号
    蓄積状態をモニタし、各センサで蓄積された信号のうち
    大きなものから順次対象となるラインセンサの蓄積信号
    として選択して出力する選択回路と、停止信号に応答し
    て前記対象となるラインセンサにおいて蓄積された信号
    を転送する転送回路と、前記選択回路の出力ライン及び
    前記停止信号の入力ラインを有する第1モジュールと、
    前記選択回路から順次選択されて対象となるラインセン
    サの蓄積信号として出力される出力を各対象となるライ
    ンセンサに対する出力ごとに独立して検知し、各出力ご
    とに該出力が所定レベルとなるように蓄積時間制御を行
    ない、各出力ごとに制御された時間にて停止信号を順次
    出力する蓄積時間制御回路と該蓄積時間制御回路から出
    力される停止信号の出力ラインと、前記選択回路の出力
    を入力する蓄積時間制御回路の入力ラインとを有する第
    2モジュールとから構成され、第1モジュールの選択回
    路の出力ラインと第2モジュールの蓄積時間制御回路の
    入力ラインと、第1モジュールの停止信号の入力ライン
    と第2モジュールの停止信号の出力ラインとを接続した
    ことを特徴とする光電変換装置。
  10. 【請求項10】 複数の蓄積型ラインセンサと、各ライ
    ンセンサに入射する光量に応じた各ラインセンサでの信
    号蓄積状態をモニタし、各センサで蓄積された信号のう
    ち大きなものから順次対象となるラインセンサの蓄積信
    号として選択して出力する選択回路と、各ラインセンサ
    ごとに対応して設けられ、対象となるラインセンサに対
    する停止信号に応答して対応するラインセンサにおいて
    蓄積された信号を転送する転送回路と、前記選択回路の
    出力ライン及び各転送回路に対してそれぞれ独立に停止
    信号を入力するための複数の入力ラインを有する第1モ
    ジュールと、前記選択回路から順次選択されて対象とな
    るラインセンサの蓄積信号として出力される出力を各対
    象となるラインセンサに対する出力ごとに検知し、各出
    力ごとに該出力が所定レベルとなるように蓄積時間制御
    を行ない、各出力ごとに制御された時間にて停止信号を
    出力する蓄積時間制御回路と、該回路からの停止信号を
    対象となるラインセンサに対応して設けられた各転送回
    路へ伝えるための複数の出力ラインと、前記選択回路の
    出力を入力する蓄積時間制御回路の入力ラインとを有す
    る第2モジュールとから構成され、第1モジュールの選
    択回路の出力ラインと第2モジュールの蓄積時間制御回
    路の入力ラインと、第1モジュールの各入力ラインと該
    ラインに対応する第2モジュールの各出力ラインとを接
    続したことを特徴とする光電変換装置。
  11. 【請求項11】 前記選択回路はピーク出力回路である
    ことを特徴とする請求項9または10の光電変換装置。
  12. 【請求項12】 前記選択回路はボトム出力回路である
    ことを特徴とする請求項9または10の光電変換装置。
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