JP2003158674A - 電子カメラ - Google Patents

電子カメラ

Info

Publication number
JP2003158674A
JP2003158674A JP2001357091A JP2001357091A JP2003158674A JP 2003158674 A JP2003158674 A JP 2003158674A JP 2001357091 A JP2001357091 A JP 2001357091A JP 2001357091 A JP2001357091 A JP 2001357091A JP 2003158674 A JP2003158674 A JP 2003158674A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photoelectric conversion
pixels
group
electronic camera
conversion element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001357091A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsushi Takaba
哲史 鷹羽
Kyosei Miyata
京静 宮田
Takao Hosaka
隆男 保坂
Hiroyuki Kobayashi
宏至 木林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2001357091A priority Critical patent/JP2003158674A/ja
Publication of JP2003158674A publication Critical patent/JP2003158674A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Stroboscope Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】消費電力を低く押さえることができ、且つ被写
界輝度が低い場合も適正な露光を行える電子カメラを提
供する。 【解決手段】レリーズスイッチ24のON操作による撮
影開始信号が出力される前は、第2群の画素50bを含
む撮像部は動作を行わないため電力消費を抑制でき、且
つ第2群の画素50bが光電変換を開始してから所定時
間経過しても、第2群の画素50bの光電変換によって
得られた電荷の量が所定の量を超えない場合、発光装置
に補助光を発光させることで、適正な露光を得ることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子カメラに関
し、さらに詳しくは、補助光を発光できる電子カメラに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年における電子技術の発達により、光
学像を画像データに変換して記憶できるデジタルスチル
カメラの如き電子スチルカメラが開発され市販されてい
る。ところで、一般的な電子スチルカメラでは、電源ス
イッチとレリーズスイッチとを有し、電源スイッチがオ
ンとなっている間、測光動作を続行し、前記測光結果に
より被写界輝度が低いと判断したときは、全押し時にフ
ラッシュ発光(補助光発光)させることで、被写体の適
正な露光を行うようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、電源スイッ
チがオンとなっている間、定常的に測光動作を行うと、
測光動作のために消費される電力により、バッテリパワ
ーが早期に低下するという問題がある。そこで、一般的
には、撮影者が一定期間何らの操作も行わないと判断さ
れる場合には、自動的に電源スイッチをオフとして、バ
ッテリの消耗を抑えるようにしている。しかし、動く被
写体を追うなどして、撮影者がレリーズスイッチを半押
し状態に維持している間は、撮影の有無に関わらず測光
動作は続行され、それによりバッテリが消耗する。
【0004】これに対し、電源スイッチの投入直後は測
光動作を行わず、レリーズスイッチが半押しされたとき
測光動作を開始することも考えられる。かかる手法で
は、レリーズスイッチの操作がなされる前における測光
動作を禁止することでバッテリの消耗を抑えることはで
きるが、上述したように、撮影者がレリーズスイッチを
半押し状態に維持している間は、撮影の有無に関わらず
測光動作は続行され、それによりバッテリは同様に消耗
する。
【0005】本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑み
てなされたものであり、消費電力を低く押さえることが
でき、且つ被写界輝度が低い場合も適正な露光を行える
電子カメラを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の電子カメラは、
撮像用の第1の光電変換素子(後述する第1群の画素に
相当)と、光量検出用の第2の光電変換素子(後述する
第2群の画素に相当)と、補助光を発光する発光手段
と、撮影開始信号を出力する信号出力手段とを有し、前
記信号出力手段から出力された撮影開始信号に応動し
て、前記第1及び前記第2の光電変換素子は光電変換を
開始し(同時であれば好ましい)、前記第2の光電変換
素子の光電変換を開始してから所定時間経過しても、前
記第2の光電変換素子の光電変換によって得られた電荷
の量が所定の量を超えない場合、前記発光手段に補助光
を発光させるので、前記撮影開始信号が出力される前
は、前記第1及び第2の光電変換素子は動作を行わない
ため電力消費を抑制でき、且つ前記第2の光電変換素子
の光電変換を開始してから所定時間経過しても、前記第
2の光電変換素子の光電変換によって得られた電荷の量
が前記所定の量を超えない場合、前記発光手段に補助光
を発光させることで、被写界輝度が低い場合でも、適正
な露光を得ることができる。
【0007】又、前記第2の光電変換素子の光電変換に
よって得られた電荷の量が前記所定の量を超えたとき、
前記第1の光電変換素子の光電変換を終了させると、適
正な露光を得ることができる。
【0008】更に、前記第2の光電変換素子の光電変換
によって得られた電荷の量が前記所定の量を超えたと
き、前記補助光の発光を停止させると、適正な露光を得
ることができる。
【0009】又、前記信号出力手段は、レリーズスイッ
チであると好ましい。
【0010】更に、前記発光手段に補助光発光のための
充電を開始させる充電開始スイッチを有すると、かかる
電子カメラを使用しないときは、前記充電開始スイッチ
をオフとすることで、無用な充電を防止して、より電力
消費を抑えることができる。
【0011】又、撮影者が撮影動作に入ったことを検出
することを検出して、前記発光手段に、補助光発光のた
めの充電を開始させると、かかる電子カメラを用いて撮
影が行われないときは、自動的に無用な充電を防止し
て、より電力消費を抑えることができる。
【0012】更に、前記第1及び前記第2の光電変換素
子は2次元的に配置されていると好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本実施の形
態を説明する前に、CMOS型撮像素子の概略について
説明する。図1は、CMOS型撮像素子の等価回路図で
ある。図1において、単一の画素50のみが示されてい
るが、かかる画素50は二次元的に配列されてなるもの
である。画素50の外側に、タイミングジェネレータ5
1、垂直シフトレジスタ52、水平シフトレジスタ5
3、出力アンプ54などの回路が構成されている。垂直
シフトレジスタ52は、走査線を選択するレジスタであ
り、水平シフトレジスタ53は、同一走査線内の画素5
0を選択するレジスタである。タイミングジェネレータ
51は、これらを含めたセンサ全体を制御する。尚、上
記構成以外にも、CDS回路、ADコンバータ、さらに
は信号処理回路等も組み込む事が考えられる。
【0014】タイミングジェネレータ51内部の設定
は、シリアル通信により外部から行うことができる。図
1では、コマンドの入力のみが矢視されているが、2線
あるいは3線式のシリアル通信を想定している。このシ
リアル通信により、タイミングジェネレータ51内部の
レジスタの設定、変更等を行うことができる。露光制御
信号として、このシリアル通信とは別に専用の端子(T
RG1,TRG2)を設けてあるので、かかる端子を介
して送信されることとなる。
【0015】撮像素子の制御の方法としては幾つかが考
えられるが、この実施の形態においては、トリガ信号T
RG1のパルスの立ち上がりで露光を開始し、パルスの
立ち下がりで露光を終了するようにしている。そして、
トリガ信号TRG1のパルスの立ち上がり後パルスの立
ち下がり前に適正露光量になってトリガ信号TRG2が
立ち上がると、その時点で露光が終了するようになって
いる。
【0016】より具体的に、各部の動作について説明す
ると、図1において、画素50における掃き出し動作受
光は、MOSトランジスタQ2を介して電源Vrst1
に接続されている光センサ部(すなわちフオトダイオー
ド)D1で行われる。フォトダイオードD1の電荷を掃
き出すときは、タイミングジェネレータ51の出力信号
RG1を制御し、トランジスタQ2をONすることによ
り電源Vrst1に電荷を掃き出すようにする。全画素
のMOSトランジスタQ2をONすることにより、全フ
ォトダイオードの電荷が掃き出され、トランジスタQ2
をOFFした時点から露光が開始される。かかる部分が
電荷排出部に相当する。
【0017】電荷転送のため、更にフォトダイオードD
1は、MOSトランジスタQ1を介してキャパシタC1
に接続されている。この部分が電荷蓄積部に相当する。
タイミングジェネレータ51の出力信号SGを制御し、
全画素のMOSトランジスタQ1をONすることによ
り、フォトダイオードD1の電荷をキャパシタC1に転
送する。更に、トランジスタQ1をOFFすることによ
り露光が終了する。
【0018】次に、電荷の読み出しについて説明する。
各画素のキャパシタC1に蓄積した電荷は、MOSトラ
ンジスタQ5をONすることにより、トランジスタQ4
を介して1画素(または1ライン)づつ外部に読み出さ
れる。画素の選択は、垂直シフトレジスタ52、水平シ
フトレジスタ53で(ここではトランジスタQ6をON
して)アドレスを指定することにより行う。すなわち、
アドレス指定された画素のみから電荷を読み出すことが
出来る。このとき電荷をそのまま読み出すことも可能で
あるが、ノイズの影響を受けやすいので、本実施の形態
においては、一旦電圧に変換して出力している。
【0019】その後、電荷蓄積部のリセットが成され
る。より具体的には、読み出しが終了した後、次の撮影
が開始されるまでの間に、MOSトランジスタQ3を同
時にONすることにより、キャパシタC1の電荷を電源
Vrst2に掃き出す(クリアする、すなわち電源Vr
st2にリセットする)ことができる。このとき全画素
同時に行えば、画素間の暗電流ノイズ量を等しくできる
ので望ましいが、ノイズ量発生が十分小さい場合は、読
み出しが終わったあと1画素づつ行っても良い。かかる
電荷は、出力部のアンプ55で電流増幅して出力され
る。
【0020】フォトダイオードD1のリセット機能は省
略可能である。その場合、トランジスタQ2を省略する
ことになる。この場合キャパシタC1に電荷を転送する
ことで、フォトダイオードD1をクリアしてそこから露
光を開始することができる。キャパシタC1に転送され
た電荷は、露光期間中に読み出されて捨てられることに
なる。
【0021】更に変形例として、不揮発性メモリ(電荷
蓄積部)を設けている場合について説明する。不揮発性
でない電荷蓄積部と、不揮発性の電荷蓄積部とを備えた
撮像素子では、まず不揮発性でない電荷蓄積部に光セン
サ部から全画素同時に電荷を転送し、その後1画素ずつ
順次不揮発性の電荷蓄積部に電荷を転送すると良い。こ
れは、一般にフラッシュメモリなどは書き込み速度が遅
く、書き込みに時間がかかるので、書き込みのタイミン
グを合わせるためである。
【0022】図2は、図1の撮像素子を含む撮像素子回
路20の概略構成図である。図1に示す画素50を2次
元的に配列してなる撮像部54の各画素50(図1)
は、上述したように、MPU27から制御信号を受ける
撮像素子制御回路23(タイミングジェネレータを含
む)に制御される垂直シフトレジスタ52と水平シフト
レジスタ53とにより、各々制御されて動作するように
なっている。
【0023】本実施の形態においては、画素50の一部
は、露光制御のために被写体からの光を検出する測光を
行うための画素(第2群の画素)であり、残りの画素
(第1群の画素)が、被写体像を画像データに変換する
機能を有する。従って、第1群の画素からの出力信号
は、出力端子55aを経て出力アンプ55により増幅さ
れて、撮像素子回路20の外部へと出力され、第2群の
画素からの出力信号は、出力端子56aを経て出力アン
プ56により増幅され、コンパレータ7で、所定の測光
レベル(所定の量)と比較され、その結果が撮像素子制
御回路23へと出力されるようになっている。図2に示
すように、撮像部54、垂直シフトレジスタ52,水平
シフトレジスタ53,撮像素子制御回路23,出力アン
プ55,56,及びコンパレータ7は、ワンチップ化さ
れている。又、ワンチップ化された回路は、図示してい
ないが、測光レベルを設定するためのレジスタ及びDA
コンバータも内蔵しており、更に、外部からこのレジス
タを書き換えて測光レベルを変えるための通信機能も有
している。
【0024】図3は、撮像部54における画素の配列を
示す概略構成図である。2次元に配列された第1群の画
素50a内に、所定の間隔で第2群の画素50b(ハッ
チングで示している)が配置されている。本実施の形態
においては、汎用のCMOS型撮像素子において、画像
データを得るための画素の一部を、露光制御用の画素と
して用いることで、低コストな構成とできる。尚、本構
成によれば、画像データの一部を露光制御用データとし
て用いることとなるため、第2群の画素の位置に、画素
欠陥(いわゆる黒キズ)と同等の状態が生じることとな
るが、かかる画素欠陥は、通常生じうる黒キズと同様
に、周囲画素の画像データより補正することができるた
め、大きな問題は生じないと考えられる。又、第2群の
画素50bの数としては、第1群の画素50aが1Mピ
クセルあるとすると、30〜100程度あると好まし
い。第2群の画素50bは、アドレスにより特定され、
常に出力している状態であると良い。かかる場合、複数
個ある画素の出力を合わせて、一つの出力とできる。第
2群の画素50bは、中央のみに配置されても良く、撮
像部50全体にわたって所定間隔で配置されても良い。
【0025】図4は、図3の撮像部を用いた場合におけ
る、信号取り出し用の配線図である。図4に示すよう
に、第1群の画素50aと、第2群の画素50bとは、
それぞれ独立の配線W2,W1により出力アンプ55,
56に対して接続されている。
【0026】図5は、本実施の形態の変形例にかかる撮
像部54における画素の配列を示す概略構成図である。
2次元に配列された第1群の画素50aの間に、第2群
の画素50b(ハッチングで示している)が配置されて
いる。本実施の形態においては、CMOS型撮像素子を
専用に(第2群の画素50b専用の配線を含む)製作す
る必要があるものの、図3の構成と異なり、画素欠陥の
ごとき状態は生じないため、画質を高く維持することが
できる。
【0027】図6は、図5の撮像部を用いた場合におけ
る、信号取り出し用の配線図である。図6に示すよう
に、第1群の画素50aと、第2群の画素50bとは、
それぞれ独立の配線W2,W1により出力アンプ55,
56に対して接続されている。
【0028】図7は、別な変形例にかかる撮像部54に
おける画素の配列を示す概略構成図である。2次元に配
列された第1群の画素50aの間に、ライン状に並べら
れた受光素子150b(ハッチングで示している)が配
置されている。本実施の形態においても、CMOS型撮
像素子を専用に製作する必要はあるものの、図3の構成
と異なり、画素欠陥は生じず、さらに画素50a間のス
ペースを有効活用することで、十分な量の露光制御用デ
ータを取得でき、また受光素子150b用の配線の長さ
も短縮することが可能となる。全ての第1群の画素50
a間に、受光素子150bを設けることが好ましいが、
2つ(もしくはそれ以上)飛びに設けても良い。第2の
光電変換素子である受光素子150bは、画素の他、フ
ォトダイオードやフォトトランジスタを用いることもで
きる。
【0029】図8は、図7の撮像部を用いた場合におけ
る、信号取り出し用の配線図である。図8に示すよう
に、第1群の画素50aと、受光素子150bとは、そ
れぞれ独立の配線W2,W1により出力アンプ55,5
6に対して接続されている。
【0030】第2群の画素から信号を読み出す方法とし
ては、以下のものがある。 1)全受光素子に同時にアクセスして、同時に信号を読
出して、それを加算して取り出す方法。この場合、全受
光素子の出力トランジスタがONするようにXYアドレ
スを指定して、信号を読み出す。 2)高速で1画素づつ切り替えて読み出す方法。この場
合は、ストロボを使用する場合も考慮しストロボ光の発
光時間に対して十分早い時間間隔で信号を読み出す必要
がある。1画素づつ読み出された信号は外部で加算され
る。 3)上記を組み合わせた方法。受光素子をいくつかのグ
ループに分けて、グループごとに読み出す方法である。
【0031】1)の方法は、信号を加算して一度に検出
するので、応答速度の早い測光を行うことができると共
に、複雑な回路や複雑な測光アルゴリズムを用いること
なく測光を行うことができる。2)の方法は、ストロボ
光の発光時間が、数百μs程度なので、受光素子の数に
も依存するが、第2群の画素を百個程度とすると、数1
0ns以下、できれば10ns程度以下のアクセススピ
ードが必要となるが、後述するようなきめ細やかな測光
制御を行うことができる。3)の方法は、その中間で、
両方の長所、短所を併せ持つ。例えば、1カラム分の受
光素子の信号を同時に読み出し、それを全カラムにわた
って順に切り替えて読みだしていくような形になる。
【0032】個別に読み出す場合は、適応的に信号を利
用することができる。CMOS型撮像素子の場合、各画
素ごとに信号が読み出せるので、例えばストロボ撮影時
においてはストロボ発光後に変化の大きい画素に注目し
て、信号を利用することができる。最初は全ての第2群
の画素から信号を読み出すが、ストロボ発光後変化の大
きい画素があれば、そのうちの幾つか或いは全部を選
び、その画素からの信号のみを読み出す。つまり、例え
ば人物を撮影したときに、顔や、体等の反射光量を測り
たい部分に注目して測光することになる。また、この場
合においては使用する第2群の画素数が減る分、読出し
サイクルが短くなり、時間軸方向の分解能が高くなり、
より精度の高い測光が可能となる。又、専用の第2群の
画素を設ける場合は、読出し回路も専用に設けることが
できる。出力回路も専用に設けることもできるが、画像
信号の出力と共通にすることもできる。
【0033】図9は、本実施の形態にかかる電子カメラ
の一例である電子スチルカメラの概略構成を示す図であ
る。図9において、27は、絞りやシャッタ速度を決定
したり、各種回路に制御信号を出力するMPUであり,
24は、信号出力手段であるレリーズスイッチであり、
25は、オン操作することによってバッテリBTから発
光装置28の発光用コンデンサ(不図示)に電力を供給
し、それにより充電を開始する充電開始スイッチであ
る。更に、21は被写体3からの反射光を集光する撮影
レンズであり、22は図1に示すCMOS型撮像素子で
ある。23は判断部であるコンパレータ7からのストッ
プ信号を受けて撮像素子22の露光量制御を行う撮像素
子制御回路である。更に、MPU27は、発光手段であ
る発光装置28の補助光の発光を後述するように制御で
きる。このように構成された電子スチルカメラの動作
は、以下の通りである。
【0034】図10は、第1の実施の形態にかかる電子
スチルカメラの動作を示すフローチャートである。図1
0のステップS101において、充電開始スイッチ25
のオン操作がなされると、ステップS102において、
発光装置28の発光用コンデンサの充電が開始される。
しかし、この時点では、MPU27,CMOS型撮像素
子22,撮像素子制御回路23等(撮像部という)には
電力が供給されず、電力消費は最小限に抑えられる。ス
テップS103で、レリーズスイッチ24がオン操作さ
れると、それにより出力された撮影開始信号に応動し
て、ステップS104で、初めてMPU27,CMOS
型撮像素子22,撮像素子制御回路23等に電力が供給
される。続くステップS105で、MPU27は、第1
群の画素(撮像用の第1の光電変換素子)50aと、第
2群の画素(光量検出用の第2の光電変換素子)50b
の光電変換(すなわち露光及び測光)を開始する。
【0035】ここで、MPU27は、第2群の画素50
bに蓄積した電荷を短いサイクルで定期的に取り出すよ
うに、撮像素子制御回路23に対して制御信号を出力
し、その電荷の量を、測光レベルに関する所定の量と比
較することで、コンパレータ7を介して規定光量が得ら
れたか否か判断する(ステップS106)。コンパレー
タ7を介して規定光量に達しないと判断した場合、被写
界輝度が低いために補助光の発光が必要となる可能性が
高い。そこで、ステップS107で、MPU27は、レ
リーズから所定時間(手振れ限界といわれる1/60秒
が好ましい)経過したか否か判断する。レリーズから所
定時間経過するよりも、規定光量を得られる方が早かっ
た場合、補助光の発光は不要になるため、それをステッ
プS106で判断したMPU27は、ステップS111
で、第1群の画素50aの光電変換を終了する。その後
MPU27は、ステップS112で、蓄積した電荷を読
み出して、A/D変換その他の処理を行い画像データと
した上で、ステップS113でこれを不図示のメモリに
記憶する。その後、ステップS102に戻って、撮影を
続行できる。
【0036】一方、規定光量が得られる前に、レリーズ
から所定時間経過したと判断した場合、ステップS10
8で、MPU27は、発光装置28のコンデンサの充電
が完了しているか否か判断し、充電が完了していなけれ
ば補助光発光を行えないから、そのまま露光を続行し、
充電完了より規定光量を得られる方が早ければ、ステッ
プS111で、第1群の画素50aの光電変換を終了さ
せ、以下同様な処理を行う。一方、ステップS108
で、発光装置28のコンデンサの充電が完了していると
判断すれば、MPU27は、ステップS109で発光装
置28に補助光の発光を行わせる。その後MPU27
は、ステップS111において、第1群の画素50aの
光電変換を終了し(或いは発光装置28における補助発
光動作を停止させ)、ステップS112で、蓄積した電
荷を読み出して、A/D変換その他の処理を行い画像デ
ータとした上で、ステップS113でこれを不図示のメ
モリに記憶する。その後、ステップS102に戻って、
発光装置28のコンデンサの再充電を行い、次の撮影に
備える。
【0037】本実施の形態によれば、レリーズ前には、
測光を行わないため撮像部に電力供給する必要はなく、
電力消費を低く抑えることができる。又、第1群の画素
50aの光電変換開始と同時に、第2群の画素50bの
光電変換を開始するので、撮影中の被写界輝度を正確に
測光できるため、適正な露光を得ることができる。尚、
上述した充電開始スイッチとしては、例えば電子スチル
カメラのグリップ部に電極を配置して、撮影者がカメラ
を構えたときに電極間を電流が流れるようにしたもので
も良い。このように、撮影者が電子スチルカメラを構え
て撮影動作に入ったことを検出することで、発光装置2
8の発光用コンデンサの充電を開始するようにすれば、
撮影者が意識して充電開始スイッチを操作する必要がな
くなり、また充電開始スイッチの切り忘れによる電力消
費を回避できる。更に、第2群の画素50bを複数のグ
ループに分けて画面上に配置すれば、各グループ毎に第
2群の画素50bからの電荷を処理することで、輝度分
布が偏っている被写体に対しても適切な露光を行うこと
ができ、また各グループの第2群の画素50bからの電
荷を重み付けすることで、主要被写体に対して最適な露
光を行うこともできる。このように第2群の画素50b
を複数のグループに分けた場合には、所定時間内に適正
露光に必要な光量が得られていないときに補助光を発光
させるようにすると、より適切な撮影を行えるので好ま
しい。
【0038】図11は、第2の実施の形態にかかる電子
スチルカメラの動作を示すフローチャートである。本実
施の形態が、第1の実施の形態と異なる点は、充電開始
スイッチを省略した点である。具体的には、図11のス
テップS201において、レリーズスイッチ24のオン
操作がなされると、それにより出力された撮影開始信号
に応動して、ステップS202において、発光装置28
の発光用コンデンサの充電が開始され、ステップS20
3で、MPU27,CMOS型撮像素子22,撮像素子
制御回路23等に電力が供給され、続くステップS10
5で、MPU27は、第1群の画素(撮像用の第1の光
電変換素子)50aと、第2群の画素(光量検出用の第
2の光電変換素子)50bの光電変換(すなわち露光及
び測光)を開始するようになっている。その後の制御動
作は、図10のフローチャートに示すものと同じである
ので説明を省略する。
【0039】以上述べた本実施の形態では、画像データ
取得用の第1群の画素50aと、露光制御用のデータ取
得用の第2群の画素50bとを独立させている。しかし
ながら、第2群の画素50bを、いわゆる非破壊読み出
し可能な画素とすれば、蓄積された電荷を取り出すこと
なく、その量を確認できるため、第2群の画素50bに
蓄積された電荷を画像データの一部として用いることが
でき、それにより画質の向上を図ることができる。又、
積分開始を、第2群の画素50bの電荷を排出し終った
後、第1群の画素50aの電荷を出力できる状態にして
から行ってもよい。
【0040】このように、CMOS型撮像素子を用いれ
ば、任意の画素の電荷を読み出すことができるので、本
実施の形態のごとく、撮像素子22の画素の一部を、露
光制御用データ取得のために用いることができ、それに
よって従来技術で設けていたような被写界輝度を測定す
るための受光素子が不要となり、コスト低減や、外観デ
ザインの自由度を高めることができる。
【0041】図12(a)は、第3の実施の形態にかか
る電子スチルカメラの概略構成図であり、図12(b)
は、撮像素子22を被写体側から見た図である。レリー
ズスイッチ,電源スイッチ、バッテリーは省略して示し
ている。本実施の形態は、図9に示す実施の形態に対し
て、第2群の画素の位置のみが主として異なるので、同
様の点については説明を省略する。
【0042】図12において、基板22a上に、第1群
の画素(不図示)のみを備えた撮像部(第1の光電変換
素子)50が配置され、その下方には、第2群の画素2
50bの集合体が配置されている。第2群の画素(第2
の光電変換素子)250bの信号は、図9の実施の形態
と同様に、コンパレータ7に出力されるようになってい
る。このとき、第2群の画素は1画素でも可能である。
【0043】更に、本実施の形態においては、撮影レン
ズ1と撮像素子22との間にハーフミラー60が設けら
れ、被写体3からの反射光の一部を光軸直角方向に反射
させる。ハーフミラー60からの光は、ミラー61によ
り反射され、第2群の画素250bに入射するようにな
っている。その出力を用いた露光制御に関しては、上述
した実施の形態と同様であるので説明を省略する。かか
る実施の形態によれば、撮像部50は、信号取り出し用
の配線も含めて、汎用のCMOS撮像素子を用いること
ができるため、コストをより低減させることができる。
尚、ハーフミラー60とミラー61とで光学系を構成す
る。
【0044】以上、本発明を実施の形態を参照して説明
してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈さ
れるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることは
もちろんである。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、消費電力を低く押さえ
ることができ、且つ被写界輝度が低い場合も適正な露光
を行える電子カメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態にかかるCMOS型撮像素子の等
価回路図である。
【図2】図1の撮像素子を含む撮像素子回路20の概略
構成図である。
【図3】撮像部54における画素の配列を示す概略構成
図である。
【図4】図3の撮像部を用いた場合における、信号取り
出し用の配線図である。
【図5】本実施の形態の変形例にかかる撮像部54にお
ける画素の配列を示す概略構成図である。
【図6】図5の撮像部を用いた場合における、信号取り
出し用の配線図である。
【図7】別な変形例にかかる撮像部54における画素の
配列を示す概略構成図である。
【図8】図7の撮像部を用いた場合における、信号取り
出し用の配線図である。
【図9】本実施の形態にかかる撮影装置の一例である電
子スチルカメラの概略構成を示す図である。
【図10】第1の実施の形態にかかる電子スチルカメラ
の動作を示すフローチャートである。
【図11】第2の実施の形態にかかる電子スチルカメラ
の動作を示すフローチャートである。
【図12】図12(a)は、第3の実施の形態にかかる
電子スチルカメラの概略構成図であり、図12(b)
は、撮像素子22を被写体側から見た図である。
【符号の説明】
7 コンパレータ 22 CMOS型撮像素子 23 撮像素子制御回路 24 レリーズスイッチ 25 充電開始スイッチ 27 MPU 28 発光装置 50 撮像部 50a 第1群の画素 50b、150b、250b 第2群の画素 51 タイミングジェネレータ 52 垂直シフトレジスタ 53 水平シフトレジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 保坂 隆男 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 (72)発明者 木林 宏至 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 Fターム(参考) 2H002 AB06 CD07 DB02 DB06 DB19 HA06 JA07 2H053 AB03 AD12 5C022 AA13 AB06 AB15 AB17 AB67 AC42 5C024 AX04 BX01 CY17 CY42 EX12 GY31 HX29

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像用の第1の光電変換素子と、 光量検出用の第2の光電変換素子と、 補助光を発光する発光手段と、 撮影開始信号を出力する信号出力手段とを有し、 前記信号出力手段から出力された撮影開始信号に応動し
    て、前記第1及び前記第2の光電変換素子は光電変換を
    開始し、 前記第2の光電変換素子の光電変換を開始してから所定
    時間経過しても、前記第2の光電変換素子の光電変換に
    よって得られた電荷の量が所定の量を超えない場合、前
    記発光手段に補助光を発光させることを特徴とする電子
    カメラ。
  2. 【請求項2】 前記第2の光電変換素子の光電変換によ
    って得られた電荷の量が前記所定の量を超えたとき、前
    記第1の光電変換素子の光電変換を終了させることを特
    徴とする請求項1に記載の電子カメラ。
  3. 【請求項3】 前記第2の光電変換素子の光電変換によ
    って得られた電荷の量が前記所定の量を超えたとき、前
    記補助光の発光を停止させることを特徴とする請求項1
    に記載の電子カメラ。
  4. 【請求項4】 前記信号出力手段は、レリーズスイッチ
    であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記
    載の電子カメラ。
  5. 【請求項5】 前記発光手段に補助光発光のための充電
    を開始させる充電開始スイッチを有することを特徴とす
    る請求項1乃至4のいずれかに記載の電子カメラ。
  6. 【請求項6】 撮影者が撮影動作に入ったことを検出し
    て、前記発光手段に、補助光発光のための充電を開始さ
    せることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載
    の電子カメラ。
  7. 【請求項7】 前記第1及び前記第2の光電変換素子は
    2次元的に配置されていることを特徴とする請求項1乃
    至6のいずれかに記載の電子カメラ。
JP2001357091A 2001-11-22 2001-11-22 電子カメラ Pending JP2003158674A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001357091A JP2003158674A (ja) 2001-11-22 2001-11-22 電子カメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001357091A JP2003158674A (ja) 2001-11-22 2001-11-22 電子カメラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003158674A true JP2003158674A (ja) 2003-05-30

Family

ID=19168490

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001357091A Pending JP2003158674A (ja) 2001-11-22 2001-11-22 電子カメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003158674A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007184716A (ja) * 2006-01-05 2007-07-19 Nikon Corp 撮像素子および撮像兼焦点検出装置
CN100432828C (zh) * 2004-08-31 2008-11-12 佳能株式会社 配备有发光装置的摄像装置及其控制方法
JP2009194633A (ja) * 2008-02-14 2009-08-27 Mega Chips Corp 固体撮像セルおよび光起電力装置および機器
JP2012215898A (ja) * 2012-06-25 2012-11-08 Pentax Ricoh Imaging Co Ltd 撮像装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100432828C (zh) * 2004-08-31 2008-11-12 佳能株式会社 配备有发光装置的摄像装置及其控制方法
JP2007184716A (ja) * 2006-01-05 2007-07-19 Nikon Corp 撮像素子および撮像兼焦点検出装置
JP4720508B2 (ja) * 2006-01-05 2011-07-13 株式会社ニコン 撮像素子および撮像装置
JP2009194633A (ja) * 2008-02-14 2009-08-27 Mega Chips Corp 固体撮像セルおよび光起電力装置および機器
JP2012215898A (ja) * 2012-06-25 2012-11-08 Pentax Ricoh Imaging Co Ltd 撮像装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1227662B1 (en) Image-capturing apparatus
US7428378B1 (en) Controlling an exposure time for digital cameras
US7064788B2 (en) Electronic camera with repeating flash
JP3748267B2 (ja) 撮像装置
WO2006013945A1 (ja) 撮像装置、撮像方法および撮像制御プログラム
JPH03832B2 (ja)
JPH0245813B2 (ja)
JP3639734B2 (ja) 固体撮像装置
JP2002300589A (ja) 撮影装置
JP2002314875A (ja) 撮影装置及び撮像素子
JP2006352758A (ja) 画像信号処理装置
JP2003158674A (ja) 電子カメラ
US6714734B2 (en) Camera
JP4280446B2 (ja) 固体撮像装置及びそれを用いた撮像装置
JP2002213946A (ja) イメージ信号出力方法、イメージ信号出力装置、測距装置及び撮像装置
JP2003209752A (ja) 電子カメラ
JP3312660B2 (ja) 光電変換装置
JP2003101870A (ja) 撮像装置
JP2003101872A (ja) 撮影装置の製造方法及び撮影装置
JP2003101871A (ja) 撮影装置
US8134629B2 (en) Image sensor driving unit and camera
JP2008042471A (ja) 撮像装置及びその処理方法
JPH1084523A (ja) デジタルカメラ
JP3437294B2 (ja) 光電変換装置
JP2003259230A (ja) 固体撮像素子の駆動制御回路