JP3436672B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP3436672B2 JP32418197A JP32418197A JP3436672B2 JP 3436672 B2 JP3436672 B2 JP 3436672B2 JP 32418197 A JP32418197 A JP 32418197A JP 32418197 A JP32418197 A JP 32418197A JP 3436672 B2 JP3436672 B2 JP 3436672B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、特に接続孔(ビ
ア・ホール)を含む多層配線構造の半導体装置及びその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の微細化・高性能化につ
れて、高信頼性の多層配線技術の開発が要求されてい
る。多層配線の信頼性不良の一つに、配線中を流れる電
子により配線を構成する金属原子が拡散し、配線中にボ
イドが発生することにより抵抗上昇や断線不良を引き起
こす、いわゆるエレクトロマイグレーション不良があ
る。特に接続孔においては、配線のステップ・カバレジ
(段差被覆性)は接続孔の微細化につれ劣化していくた
め、電流密度が増加し、エレクトロマイグレーション耐
性が劣化しやすいという問題があった。ここで、従来の
接続孔を含む多層配線構造の半導体装置及びその製造方
法を図7〜図11に示す。
【0003】まず、図7に示すように、シリコン基板1
0上に第1の層間絶縁膜11を形成した後、第1のTi
膜12と第1のAl−Cu配線13を形成する。次に、
図8に示すように、全面に第2の層間絶縁膜14を形成
した後、第2の層間絶縁膜14を平坦化し、接続孔15
を開孔する。次に、図9に示すように、Arスパッタエ
ッチングにより接続孔15の底面の配線の自然酸化膜を
除去した後、スパッタリング法により全面にTi膜とT
iN膜の2層膜から成る密着層16を形成し、タングス
テン(W)膜17を形成する。
【0004】次に、図10に示すように、W膜17を全
面エッチバックにより除去し、接続孔15の中にのみW
膜17を残す。次に、図11に示すように、Arスパッ
タエッチングを行った後、第2のTi膜18と第2のA
l−Cu配線19を形成し、最後に保護膜20を形成す
る。(例えば、ブイ・エル・エス・アイ・マルチレベル
・インターコネクション・コンファレンス(1996)第34頁
から第39頁(VLSI Multilevel Interconnection Confer
ence(1996) pp.34-39 ))。
【0005】また、第2の従来例を図12〜図15に示
す。まず、図12に示すように、シリコン基板21上に
第1の層間絶縁膜22を形成した後、第1のTi膜23
と第1のAl−Cu配線24を形成する。次に、図13
に示すように、全面に第2の層間絶縁膜25を形成した
後、第2の層間絶縁膜25を平坦化し、接続孔26を開
孔する。
【0006】次に、図14に示すように、Arスパッタ
エッチングにより接続孔26の底面の配線の自然酸化膜
を除去した後、第2のTi膜27を形成し、スパッタリ
ング法により第2のAl−Cu配線28を形成する。こ
の時、400℃前後の温度でスパッタリングを行うため
第2のAl−Cu配線28が流動し、接続孔26の内部
に第2のAl−Cu配線28を埋め込むことができる。
【0007】次に、図15に示すように、第2のAl−
Cu配線28のパターニングを行った後、保護膜29を
形成する。(例えば、ブイ・エル・エス・アイ・マルチ
レベル・インターコネクション・コンファレンス(1991)
第170 頁から第176 頁(VLSIMultilevel Interconnecti
on Conference(1991) pp.170-176 ))。以上のような
技術を用いれば、高信頼性の多層配線構造の構築が可能
となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
従来例の場合、このような構造では、接続孔15の充填
材料であるW膜17と第1のAl−Cu配線13、第2
のAl−Cu配線19の材料が異なるために、電流を流
した場合、エレクトロマイグレーションによるAl原子
の流れが接続孔15において不連続となり、接続孔15
の近傍の第1のAl−Cu配線13や第2のAl−Cu
配線19にボイドが発生し、抵抗上昇や断線に至るとい
う問題があった。すなわち、図16に示すように、第1
のAl−Cu配線13と第2のAl−Cu配線19との
間にW膜17が存在するため、Al原子の流れが不連続
となり、配線中を流れる電子41によりAl原子が拡散
することによって配線中にボイド42が発生しやすくな
る。
【0009】また、第2の従来例の場合、接続孔26の
底部の第1のAl−Cu配線24と第2のAl−Cu配
線28との界面に第2のTi膜27が存在するために、
電流を流した場合、エレクトロマイグレーションによる
Al原子の流れが界面において不連続となり、接続孔2
6の近傍の第1のAl−Cu配線24や第2のAl−C
u配線28にボイドが発生し、抵抗上昇や断線に至ると
いう問題があった。すなわち、図17に示すように、第
1のAl−Cu配線24と第2のAl−Cu配線28と
の界面に第2のTi膜27が存在するため、同様に配線
中を流れる電子52により配線を構成するAl原子が拡
散することによってボイド53が発生しやすくなる。
【0010】したがって、この発明の目的は、上記の問
題点に鑑み、低抵抗かつ高信頼性の接続孔を含む多層配
線構造を形成することができる、半導体装置及びその製
造方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めこの発明の請求項1記載の半導体装置は、半導体基板
上に設けられた層間絶縁膜に開口された接続孔と、層間
絶縁膜の下に形成され、かつ接続孔の直下の部分が等方
的にエッチングされた第1の配線と、接続孔に埋め込ま
れ、かつ層間絶縁膜上に形成された第1の配線と同じ組
成の第2の配線とを備え、第2の配線の下と、接続孔の
側壁部と、第1の配線と第2の配線との界面の一部に、
第2の配線の密着性を良くするための導電膜が形成さ
れ、第1の配線と第2の配線とが直接接触していること
を特徴とする。
【0012】このように、第1の配線と第2の配線とが
直接接触する構造になっているため、配線に電流が流れ
た場合、エレクトロマイグレーションによって第1と第
2の配線を構成する原子の流れが連続的になり、接続孔
近傍の配線にボイドが発生し難くなり、抵抗の上昇や断
線が発生し難くなる。請求項2記載の半導体装置は、請
求項1において、第1の配線と第2の配線がアルミニウ
ム配線からなる。このように、第1の配線と第2の配線
がアルミニウム配線からなるので、第1のアルミニウム
配線と第2のアルミニウム配線が直接接触する構造にな
り、エレクトロマイグレーションによるAl原子の流れ
が連続的になり、接続孔近傍の配線にボイドが発生し難
くなり、請求項1と同様の作用効果がある。
【0013】請求項3記載の半導体装置は、請求項1に
おいて、第1の配線と第2の配線が銅膜からなる。この
ように、第1の配線と第2の配線が銅膜からなるので、
層間絶縁膜の上下の銅膜どうしが直接接触する構造にな
り、接続孔近傍の配線にボイドが発生し難くなり、請求
項1と同様の作用効果がある。
【0014】請求項4記載の半導体装置は、請求項1,
2または3おいて、導電膜がチタン膜からなる。このよ
うに、第2の配線の下と、接続孔の側壁部と、第1の配
線と第2の配線との界面の一部に導電膜が形成され、こ
の導電膜がチタン膜からなるので、第2の配線を接続孔
に埋め込みやすくなり、この導電膜はウェッティング層
となる。また、第2の配線のエレクトロマイグレーショ
ン耐性を強化する作用もある。
【0015】請求項5記載の半導体装置は、請求項1,
2または3において、導電膜がチタン膜と窒化チタン膜
との2層膜からなる。第2の配線を形成する際の熱処理
温度によっては、チタン膜と第2の配線が反応して化合
物を作り、第2の配線の抵抗が上昇する場合があるが、
導電膜をチタン膜と窒化チタン膜との2層膜から構成し
たので、チタン膜と第2の配線との間に窒化チタン膜を
バリア層として形成することにより反応を防止でき、配
線抵抗の上昇を抑えることができる。
【0016】請求項6記載の半導体装置の製造方法は、
半導体基板上に第1の配線を形成する工程と、第1の配
線を形成した半導体基板上の全面に層間絶縁膜を形成す
る工程と、第1の配線と同じ組成の第2の配線を埋め込
み可能な接続孔を層間絶縁膜に開口する工程と、接続孔
の直下の第1の配線を等方的にエッチングする工程と、
層間絶縁膜上と、接続孔の側壁と、第1の配線の等方的
にエッチングされた部分の一部に、第2の配線の密着性
を良くするための導電膜を形成する工程と、接続孔の内
部と導電膜上に第2の配線を形成する工程とを含む。
【0017】このように、層間絶縁膜上と、接続孔の側
壁と、第1の配線の等方的にエッチングされた部分の一
部に導電膜を形成するので、接続孔の内部と導電膜上に
形成する第1の配線と同じ組成の第2の配線と第1の配
線とが直接接触する構造となる。このため、配線に電流
が流れた場合、エレクトロマイグレーションによって第
1と第2の配線を構成する原子の流れが連続的になり、
接続孔近傍の配線にボイドが発生し難くなり、抵抗の上
昇や断線が発生し難くなる。
【0018】請求項7記載の半導体装置の製造方法は、
請求項6において、第1の配線と第2の配線がアルミニ
ウム配線からなる。このように、第1の配線と第2の配
線をアルミニウム配線にすることにより、エレクトロマ
イグレーションによるAl原子の流れが連続的になり、
接続孔近傍の配線にボイドが発生し難くなり、抵抗の上
昇や断線が発生し難くなる。
【0019】請求項8記載の半導体装置の製造方法は、
請求項6または7において、導電膜がチタン膜からな
る。このように、層間絶縁膜上と、接続孔の側壁と、第
1の配線の等方的にエッチングされた部分の一部に導電
膜を形成し、この導電膜がチタン膜からなるので、第2
の配線を接続孔に埋め込みやすくなり、この導電膜はウ
ェッティング層となる。また、第2の配線のエレクトロ
マイグレーション耐性を強化する作用もある。
【0020】請求項9記載の半導体装置の製造方法は、
請求項6または7において、導電膜がチタン膜と窒化チ
タン膜との2層膜からなる。第2の配線を形成する際の
熱処理温度によっては、チタン膜と第2の配線が反応し
て化合物を作り、第2の配線の抵抗が上昇する場合があ
るが、導電膜をチタン膜と窒化チタン膜との2層膜から
構成したので、チタン膜と第2の配線との間に窒化チタ
ン膜をバリア層として形成することにより反応を防止で
き、配線抵抗の上昇を抑えることができる。
【0021】請求項10記載の半導体装置の製造方法
は、請求項7において、第2のアルミニウム配線をスパ
ッタリング法により形成する。このように、第2のアル
ミニウム配線をスパッタリング法により形成するので、
従来の装置を使用でき、コスト面で有利である。請求項
11記載の半導体装置の製造方法は、請求項7におい
て、第2のアルミニウム配線をCVD法により形成す
る。このように、第2のアルミニウム配線をCVD法に
より形成するので、第2のアルミニウム配線をより完全
に接続孔に埋め込むことができ、ステップ・カバレジが
良好である。
【0022】請求項12記載の半導体装置の製造方法
は、請求項7において、第2のアルミニウム配線をCV
D法とスパッタリング法の組み合わせにより形成する。
このように、導電膜を形成した後、第2のアルミニウム
配線をCVD法により形成し、その上にスパッタリング
法により形成することで、CVD法によるとAl膜が炭
素を多く含み信頼性が低下するという問題点を解消する
ことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態の半導体装
置及びその製造方法を図1〜図6に基づいて説明する。
図1はこの発明の実施の形態の半導体装置の断面図であ
る。図1において、1はシリコン基板、2は第1の層間
絶縁膜、3は第1のTi膜、4は第1のAl−Cu配
線、5は第2の層間絶縁膜である。第1の層間絶縁膜2
には接続孔6が開口してあり、この接続孔6の直下の第
1のAl−Cu配線4の部分が等方的にエッチングされ
ている。また、第2のAl−Cu配線8が第1の層間絶
縁膜2の上に形成されるとともに接続孔6に埋め込まれ
ている。第2のAl−Cu配線8の下と、接続孔6の側
壁部と、第1のAl−Cu配線4と第2のAl−Cu配
線8との界面の一部に第2のTi膜7が形成され、第1
のAl−Cu配線4と第2のAl−Cu配線8とが直接
接触している。9は保護膜である。
【0024】つぎに、この半導体装置の製造方法につい
て説明する。まず、図2に示すように、半導体素子を形
成したシリコン基板1上に第1の層間絶縁膜2を形成し
た後、第1のTi膜3と第1のAl−Cu配線4を形成
する。次に、図3に示すように、全面に第2の層間絶縁
膜5を形成し平坦化を行った後、フォトリソグラフィ法
とドライエッチング法により接続孔6を形成する。
【0025】次に、図4に示すように、ウェットエッチ
により接続孔6の直下の第1のAl−Cu配線4を等方
的にエッチングする。次に、図5に示すように、Arス
パッタエッチングまたは塩素系ガスによる表面処理を行
った後、スパッタリング法により第2のTi膜7を形成
し、スパッタリング法により400℃前後の温度でAl
−Cu膜を堆積し、接続孔6の内部と第2のTi膜7上
に第2のAl−Cu配線8を形成する。この場合、第2
のTi膜7はアンダーカットにより接続孔6の内部の一
部で不連続な膜となるため、第1のAl−Cu配線4と
第2のAl−Cu配線8とが直接接触する構造になる。
第2のTi膜7は、第2のAl−Cu配線8を接続孔6
に埋め込みやすくするための膜、いわゆるウェッティン
グ層であり、第2のAl−Cu配線8のエレクトロマイ
グレーション耐性を強化する作用もある。第2のAl−
Cu配線8の形成法は、従来の装置を使用できるため、
スパッタリング法がコスト面で有利であるが、より完全
に接続孔に埋め込むために、ステップ・カバレジの良い
CVD法により形成してもよい。ただし、CVD法によ
るAl膜は炭素を多く含み、信頼性で問題が発生するこ
とがある。この場合、第2のTi膜7を形成した後、C
VD法によりAl膜を堆積し、その上にスパッタリング
法によりAl−Cu膜を堆積してもよい。また、熱処理
温度によっては、第2のTi膜7と第2のAl−Cu配
線8が反応して化合物を作り、第2のAl−Cu配線8
の抵抗が上昇する場合がある。このような時には、第2
のTi膜7と第2のAl−Cu配線8との間にバリア層
としてTiN膜を形成すると、反応を防止できるため、
配線抵抗の上昇を抑えることができる。
【0026】次に、図1に示すように、第2のAl−C
u配線8のパターニングを行った後、保護膜9を形成す
る。以上のような方法を用いれば、図6に示すように、
第1のAl−Cu配線4と第2のAl−Cu配線8が直
接接触することにより、配線中を流れる電子63により
配線を構成するAl原子が拡散するエレクトロマイグレ
ーションによってAl原子の流れが連続的になるため、
接続孔6の近傍の第1のAl−Cu配線4や第2のAl
−Cu配線8にボイドが発生し難くなる。
【0027】この実施の形態では、配線材料としてAl
−Cu膜を使用したが、Cu以外の元素を含有したアル
ミニウム合金を用いてもよい。また、アルミニウムより
も比抵抗の低い銅を配線材料として用いれば、より低抵
抗の多層配線構造を実現できる。また、第1のAl−C
u配線4と第2のAl−Cu配線8の代わりに銅膜を用
いてもよい。また、Al−Cu膜の上下にTi、Ti
N、TiW等のアルミニウム合金以外の導電膜を積層し
ても同様の効果が得られる。また、この実施の形態にお
いては、2層配線を用いて説明したが、3層以上の配線
構造においても同様の効果が得られる。
【0028】
【発明の効果】この発明の請求項1記載の半導体装置の
製造方法によれば、第1の配線と第2の配線とが直接接
触する構造になっているため、配線に電流が流れた場
合、エレクトロマイグレーションによって第1と第2の
配線を構成する原子の流れが連続的になる。したがっ
て、接続孔近傍の配線にボイドが発生し難くなり、抵抗
の上昇や断線が発生し難くなり、高信頼性の多層配線の
構築が可能となる。また、第1の配線が等方的にエッチ
ングされることにより、第1の配線と第2の配線との接
触面積が大きくなるため、接続孔における配線抵抗を低
減することが可能となる。
【0029】請求項2では、第1の配線と第2の配線が
アルミニウム配線からなるので、第1のアルミニウム配
線と第2のアルミニウム配線が直接接触する構造にな
り、エレクトロマイグレーションによるAl原子の流れ
が連続的になり、接続孔近傍の配線にボイドが発生し難
くなり、請求項1と同様の作用効果がある。請求項3で
は、第1の配線と第2の配線が銅膜からなるので、層間
絶縁膜の上下の銅膜どうしが直接接触する構造になり、
接続孔近傍の配線にボイドが発生し難くなり、請求項1
と同様の作用効果がある。
【0030】請求項4では、第2の配線の下と、接続孔
の側壁部と、第1の配線と第2の配線との界面の一部に
導電膜が形成され、この導電膜がチタン膜からなるの
で、第2の配線を接続孔に埋め込みやすくなり、この導
電膜はウェッティング層となる。また、第2の配線のエ
レクトロマイグレーション耐性を強化する作用もある。
請求項5では、第2の配線を形成する際の熱処理温度に
よっては、チタン膜と第2の配線が反応して化合物を作
り、第2の配線の抵抗が上昇する場合があるが、導電膜
をチタン膜と窒化チタン膜との2層膜から構成したの
で、チタン膜と第2の配線との間に窒化チタン膜をバリ
ア層として形成することにより反応を防止でき、配線抵
抗の上昇を抑えることができる。
【0031】この発明の請求項6記載の半導体装置の製
造方法によれば、層間絶縁膜上と、接続孔の側壁と、第
1の配線の等方的にエッチングされた部分の一部に導電
膜を形成するので、接続孔の内部と導電膜上に形成する
第1の配線と同じ組成の第2の配線と第1の配線とが直
接接触する構造となる。このため、配線に電流が流れた
場合、エレクトロマイグレーションによる第1と第2の
配線を構成する原子の流れが連続的になる。したがっ
て、接続孔近傍の配線にボイドが発生し難くなり、抵抗
の上昇や断線が発生し難くなり、高信頼性の多層配線の
構築が可能となる。また、第1の配線が等方的にエッチ
ングされることにより、第1の配線と第2の配線との接
触面積が大きくなるため、接続孔における配線抵抗を低
減することが可能となる。
【0032】請求項7では、第1の配線と第2の配線を
アルミニウム配線にすることにより、エレクトロマイグ
レーションによるAl原子の流れが連続的になり、接続
孔近傍の配線にボイドが発生し難くなり、抵抗の上昇や
断線が発生し難くなる。請求項8では、層間絶縁膜上
と、接続孔の側壁と、第1の配線の等方的にエッチング
された部分の一部に導電膜を形成し、この導電膜がチタ
ン膜からなるので、第2の配線を接続孔に埋め込みやす
くなり、この導電膜はウェッティング層となる。また、
第2の配線のエレクトロマイグレーション耐性を強化す
る作用もある。
【0033】請求項9では、第2の配線を形成する際の
熱処理温度によっては、チタン膜と第2の配線が反応し
て化合物を作り、第2の配線の抵抗が上昇する場合があ
るが、導電膜をチタン膜と窒化チタン膜との2層膜から
構成したので、チタン膜と第2の配線との間に窒化チタ
ン膜をバリア層として形成することにより反応を防止で
き、配線抵抗の上昇を抑えることができる。
【0034】請求項10では、第2のアルミニウム配線
をスパッタリング法により形成するので、従来の装置を
使用でき、コスト面で有利である。請求項11では、第
2のアルミニウム配線をCVD法により形成するので、
第2のアルミニウム配線をより完全に接続孔に埋め込む
ことができ、ステップ・カバレジが良好である。
【0035】請求項12では、導電膜を形成した後、第
2のアルミニウム配線をCVD法により形成し、その上
にスパッタリング法により形成することで、CVD法に
よるとAl膜が炭素を多く含み信頼性が低下するという
問題点を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の半導体装置の断面図で
ある。
【図2】この発明の実施の形態の半導体装置の製造方法
の初期工程の断面図である。
【図3】図2の次の工程の断面図である。
【図4】図3の次の工程の断面図である。
【図5】図4の次の工程の断面図である。
【図6】この発明の実施の形態の作用説明図である。
【図7】第1の従来例の半導体装置の製造方法の初期工
程の断面図である。
【図8】図7の次の工程の断面図である。
【図9】図8の次の工程の断面図である。
【図10】図9の次の工程の断面図である。
【図11】図10の次の工程の断面図である。
【図12】第2の従来例の半導体装置の製造方法の初期
工程の断面図である。
【図13】図12の次の工程の断面図である。
【図14】図13の次の工程の断面図である。
【図15】図14の次の工程の断面図である。
【図16】第1の従来例においてエレクトロマイグレー
ションによるボイド形成を示す説明図である。
【図17】第2の従来例においてエレクトロマイグレー
ションによるボイド形成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 第1の層間絶縁膜 3 第1のTi膜 4 第1のAl−Cu配線 5 第2の層間絶縁膜 6 接続孔 7 第2のTi膜 8 第2のAl−Cu配線 9 保護膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−298288(JP,A) 特開 平8−153783(JP,A) 特開 平7−14836(JP,A) 特開 平6−244135(JP,A) 特開 平4−186867(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/3205 H01L 21/321 H01L 21/768 H01L 21/3213

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に設けられた層間絶縁膜に
    開口された接続孔と、前記層間絶縁膜の下に形成され、
    かつ前記接続孔の直下の部分が等方的にエッチングされ
    た第1の配線と、前記接続孔に埋め込まれ、かつ前記層
    間絶縁膜上に形成された第1の配線と同じ組成の第2の
    配線とを備え、前記第2の配線の下と、前記接続孔の側
    壁部と、前記第1の配線と前記第2の配線との界面の一
    部に、前記第2の配線の密着性を良くするための導電膜
    が形成され、前記第1の配線と前記第2の配線とが直接
    接触していることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 第1の配線と第2の配線がアルミニウム
    配線からなる請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 第1の配線と第2の配線が銅膜からなる
    請求項1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 導電膜がチタン膜からなる請求項1,2
    または3記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 導電膜がチタン膜と窒化チタン膜との2
    層膜からなる請求項1,2または3記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 半導体基板上に第1の配線を形成する工
    程と、前記第1の配線を形成した半導体基板上の全面に
    層間絶縁膜を形成する工程と、前記第1の配線と同じ組
    成の第2の配線を埋め込み可能な接続孔を前記層間絶縁
    膜に開口する工程と、前記接続孔の直下の第1の配線を
    等方的にエッチングする工程と、前記層間絶縁膜上と、
    前記接続孔の側壁と、前記第1の配線の等方的にエッチ
    ングされた部分の一部に、前記第2の配線の密着性を良
    くするための導電膜を形成する工程と、前記接続孔の内
    部と前記導電膜上に前記第2の配線を形成する工程とを
    含む半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 第1の配線と第2の配線がアルミニウム
    配線からなる請求項6記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 導電膜がチタン膜からなる請求項6また
    は7記載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 導電膜がチタン膜と窒化チタン膜との2
    層膜からなる請求項6または7記載の半導体装置の製造
    方法。
  10. 【請求項10】 第2のアルミニウム配線をスパッタリ
    ング法により形成する請求項7記載の半導体装置の製造
    方法。
  11. 【請求項11】 第2のアルミニウム配線をCVD法に
    より形成する請求項7記載の半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 第2のアルミニウム配線をCVD法と
    スパッタリング法の組み合わせにより形成する請求項7
    記載の半導体装置の製造方法。
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