JP3435745B2 - スピーカの製造方法 - Google Patents

スピーカの製造方法

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睦文 藤井
和朗 奥沢
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は各種音響機器に使用され
るスピーカを機器等に取り付ける際に利用される緩衝材
を効率良く形成するスピーカの製造方法に関するもので
ある。 【0002】 【従来の技術】まず、従来のスピーカについて図5,図
6を用いて説明する。 【0003】図5は従来のスピーカの構成を示す半断面
正面図であり、図6はその要部を拡大した断面図であ
る。 【0004】図5,図6において1はスピーカユニット
を示し、このスピーカユニット1は磁気ギャップ2を形
成した磁気回路3の上面にフレーム4を結合し、このフ
レーム4の周縁に上記磁気ギャップ2にはまり込むボイ
スコイル5を中心部に結合した振動板6の外周を結合し
て構成されている。また、7はカバーであり、このスピ
ーカユニット1を機器(図示せず)に取り付ける際にこ
のスピーカユニット1をカバー7の内部に収納した形態
で取り付けて防水性等の要求に応じるものであり、図5
ではこのカバー7と緩衝材9を全て断面で示している
が、実際には全周に亘ってスピーカユニット1を囲って
いるものである。 【0005】また、このカバー7の機器への取り付け面
には接着剤8を介してウレタン系発泡樹脂からなる緩衝
材9が結合されて防水や共振防止を図るように構成され
たものであった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では緩衝材9として用いるウレタン系発泡樹脂は
連続気泡により得られるシート状のものであり、80%
以上の高圧縮状態を維持した状態で使用しなければ防水
効果を果たすことができないという課題を有したもので
あった。 【0007】さらに上記緩衝材9はシート状に製造され
たものを所望の形状、寸法に切断加工し、さらに接着剤
8を塗布してから貼り合わせねばならないため、材料ロ
スの発生と多くの工数を必要とし、結果的にコスト面で
大きな負担になるという課題も併せもつものであった。 【0008】本発明は上記従来の課題を解決し、防水な
らびに共振防止を信頼性高く、かつ安価に実現すること
が可能な緩衝材を備えたスピーカの製造方法を提供する
ことを目的とするものである。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明によるスピーカの製造方法は、あらかじめ必要
な形状に形成された塗布部を備えた治具に、SBS(ス
チレン−ブタジエン−スチレン共重合体)を主成分と
し、テルペンフェノールや芳香族炭化水素樹脂を加えた
熱可塑性樹脂を溶融し、不燃性ガスを加圧状態で混合し
て発泡させた発泡樹脂を上記治具の塗布部に塗布するこ
とにより、緩衝材を形成し、この発泡樹脂による緩衝材
にスピーカの取り付け面を押し当てることにより緩衝材
をスピーカの取り付け面に固着する製造方法としたもの
である。 【0010】 【作用】この製造方法により、スピーカの取り付け面に
緩衝材として転写された発泡樹脂は、加圧した状態の不
活性ガスを溶融された樹脂に均一に混合して独立気泡の
状態で形成されているために短時間で固化し、耐防水性
と柔軟性とを兼ね備えた緩衝材を極めて容易に得ること
ができると同時に材料ロスが全く無く、機械化を可能と
して作業効率が大きく向上するものである。 【0011】 【実施例】以下、本発明の一実施例によるスピーカの製
造方法について図面を用いて説明する。図1は同実施例
により得られたスピーカの構成を示す半断面正面図であ
り、図2はその要部を拡大した断面図、図3は緩衝材と
して用いる発泡樹脂を塗布する塗布装置を示す斜視図、
図4(a)〜(d)は緩衝材を形成するスピーカの製造
方法を示す製造工程図である。なお上記従来例で説明し
た部品と同じ構成の部品には同一の符号を付与し、その
説明は省略する。 【0012】図1,図2において本実施例により緩衝材
10として使用する発泡樹脂はSBS(スチレン−ブタ
ジエン−スチレン共重合体)を主成分とし、テルペンフ
ェノールや芳香族炭化水素樹脂を加えた熱可塑性樹脂か
らなり、これを図3に示すノズル部12を備えた塗布装
置のアプリケータ11内で加熱して溶融状態にしたとこ
ろへ窒素ガスや炭酸ガス等の不燃性ガスを0.2〜0.
6kgf/cm2の圧力で噴入して均一に混合して発泡させた
ものである。 【0013】このようにして得られた発泡樹脂を図4
(a)に示すように塗布装置のノズル部12によりあら
かじめ必要な形状に形成された塗布部13aを備えた治
具13に塗布することによって、図3に示す塗布装置の
アプリケータ11内で加圧下で溶融状態の熱可塑性樹脂
に混入された不燃性ガスは独立気泡の状態で短時間で固
化し、図4(b)に示すように柔軟性の良好な所望の形
状の緩衝材10を形成することができる。その後、図4
(c)に示すように緩衝材10の上面にスピーカの取り
付け面となるカバー7を押し当てることにより、図4
(d)に示すように緩衝材10を取り付け面に固着した
スピーカを得ることができる。 【0014】このようにして得られた本発明による緩衝
材10を備えたスピーカと、従来の緩衝材9を備えたス
ピーカのn=10で試験した信頼性試験結果を(表1)
に示す。なお、上記緩衝材9,10の発泡倍率は共に
2.5倍である。 【0015】 【表1】【0016】この(表1)から明らかなように、従来の
緩衝材9は連続気泡のために80%以上圧縮した状態で
使用しなければ満足できる防水性は得られないのに対し
て、本発明によって得られる緩衝材10は独立気泡のた
めに40%以上の圧縮率で満足できる防水性を得ること
ができる。このことから、複雑な形状を有した機器等に
取り付ける際に取り付け部の隙間が変化しても良好な結
果が得られるものであり、さらに、同一の試験条件の下
で耐熱性、耐湿性に優れた結果を示していることから、
防水を主目的とした緩衝材に最適なものであることがわ
かる。 【0017】また、本発明によりスピーカの緩衝材10
は必要な場所に転写によって必要な形状寸法に配置する
ことができ、材料ロスが皆無となり、工数面でもロボッ
ト化等によって合理化ができる。 【0018】なお、上記本実施例では緩衝材10を形成
する発泡樹脂を作成するにあたり、不燃性ガスの混入圧
を0.4kgf/cm2としたが、圧力はこの数値に限定され
るものではなく、またこの不燃性ガスの混入圧を変化さ
せることにより発泡倍率を1〜5倍の範囲で自在に変化
させることができる。 【0019】また、上記本実施例においては特に防水性
を説明するためにスピーカユニット1をカバー7内に収
納した状態で機器へ取り付ける構造のものを例にとり、
このカバー7の取り付け面の緩衝材10を形成する製造
方法を説明したが、本実施例は上記の内容に限定される
ものではなく、スピーカユニット1の取り付け面等に使
用することで従来の緩衝材9と同等以上の緩衝効果と本
実施例によるコストメリット等を得ることができるのは
言う迄もない。 【0020】 【発明の効果】以上のように本発明によるスピーカの製
造方法は、スピーカを機器に取り付ける際に要求される
防水性と防振性を発泡樹脂による緩衝材を用いて容易な
手段によって形成し、かつ高い信頼性と作業性の向上に
よってコスト低減を実現可能にするばかりでなく、使用
材料のロスを皆無にすることができるという効果もあ
り、資源の有効活用という視点からも優れたものであ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例におけるスピーカの構成を示
す半断面正面図 【図2】図1の要部拡大断面図 【図3】同実施例による緩衝材の塗布装置を示す斜視図 【図4】同実施例によるスピーカの製造方法を示す製造
工程図 【図5】従来のスピーカの構成を示す半断面正面図 【図6】図5の要部拡大断面図 【符号の説明】 1 スピーカユニット 2 磁気ギャップ 3 磁気回路 4 フレーム 5 ボイスコイル 6 振動板 7 カバー 10 緩衝材 11 アプリケータ 12 ノズル部 13 治具 13a 塗布部

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 スチレン−ブタジエン−スチレン共重合
    体を主成分とし、これにテルペンフェノールや芳香族炭
    化水素樹脂を加えた熱可塑性樹脂を加熱溶融し、これに
    不燃性ガスを加圧状態で混合して発泡させ、この発泡し
    た樹脂をあらかじめ所望の形状に形成された塗布部を備
    えた治具に塗布することにより所望の形状の緩衝材を作
    成し、この緩衝材の上面にスピーカの取り付け面を押し
    当てることにより緩衝材をスピーカの取り付け面に固着
    するスピーカの製造方法。
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