JP3435252B2 - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

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JP3435252B2
JP3435252B2 JP07590295A JP7590295A JP3435252B2 JP 3435252 B2 JP3435252 B2 JP 3435252B2 JP 07590295 A JP07590295 A JP 07590295A JP 7590295 A JP7590295 A JP 7590295A JP 3435252 B2 JP3435252 B2 JP 3435252B2
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instruction
cycle
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operation clock
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一彦 大橋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アクセスタイムがプ
ロセッサの動作周期の整数倍でない周辺回路を効率良く
動作させて、処理効率を高めた情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】多くのマイクロプロセッサやDSP(デ
ジタル・シグナル・プロセッサ)等の情報処理装置にお
いては、ハードディスク、フロッピーディスク等の記憶
装置や電話回線を介して通信を行う際に必要となるモデ
ム等のインターフェース装置などの周辺装置が接続され
ている。このような周辺装置は、通常マイクロプロセッ
サの動作速度と同等もしくは低速で動作するが、マイク
ロプロセッサがアクセスする際のアクセスタイムは様々
である。
【0003】次に、マイクロプロセッサに周辺装置とし
てメモリが接続された情報処理装置におけるマイクロプ
ロセッサの動作速度(マシンサイクル)と周辺装置のア
クセスタイムについて説明する。
【0004】図8はメモリを周辺装置として備えた従来
の情報処理装置の構成を示す図であり、図9ならびに図
10は図8に示す装置のタイミングチャートである。
【0005】図8において、マイクロプロセッサ10は
クロック信号発生回路20により発生されるクロック信
号(CLK)を受けて、このクロック信号の周期をマシ
ンサイクルとして動作し、アドレスバス30及びデータ
バス40を介して命令用のメモリ50又はオペランド用
のメモリ60をアドレスデコーダ70から出力されるチ
ップセレクト(CS)信号により選択してアクセスし命
令を実行処理している。マイクロプロセッサ10は、ア
ドレスバス30及びデータバス40を介してメモリ5
0,60とアクセスするバスインターフェースユニット
(BIU)11と、BIU11によりフェッチされた命
令コードを蓄える命令プリフェッチキュー12と、命令
プリフェッチキュー12に蓄えられた命令コードをデコ
ードするデコードユニット(DU)13と、デコードユ
ニット13でデコードされた命令コードを実行処理する
実行ユニット(EXU)14を備えて構成されている。
【0006】デコードユニット13は例えば1サイクル
で命令コードをデコードするものとし、命令はすべてオ
ペランドリードを伴なうものとして2サイクルで実行が
終了するものとする。また、命令フェッチ、オペランド
リードにかかわらずメモリ50,60がアクセスされる
際には、プロセッサ10からそれぞれのメモリ50,6
0に与えられるBS(バスサイクルスタート)信号が先
頭サイクルでロウレベルとなり、メモリアクセスが終了
する際には、それぞれのメモリ50,60からプロセッ
サ10に与えられるDC(データトランスファーコンプ
リート)信号が1サイクルだけロウレベルになるものと
する。
【0007】このような構成において、マイクロプロセ
ッサのマシンサイクルを例えば100nsとし、命令用
のメモリ50とオペランド用のメモリ60のアクセスタ
イムも100nsとした場合の動作を図9を参照して説
明する。
【0008】まず、第1サイクルで命令Aがフェッチさ
れ、第2サイクルで命令Aのデコードが行われる。第3
サイクルでは、命令Aの実行とともに命令Aで必要なオ
ペランドリードが行われ、第4サイクルで命令Aの実行
処理が終了する。以下同様にして、命令Bは第6サイク
ルで実行処理が終了し、命令Cは第8サイクルで実行処
理が終了する。
【0009】次に、マシンサイクルを例えば100ns
とし、命令用のメモリ50とオペランド用のメモリ60
のアクセスタイムをマシンサイクルの整数倍でない例え
ば150nsとした場合の動作を図10を参照して説明
する。
【0010】このような場合には、マシンサイクルが1
00nsであるため、それぞれのメモリ50,60はア
クセスタイムが200nsのメモリと実質的に同様な動
作となる。
【0011】まず、第1及び第2サイクルで命令Aのフ
ェッチが行われ、第3サイクルで命令Aのデコードが行
われ、第4サイクルから命令Aの実行が開始される。し
かしながら、第4サイクルでは命令Bのフェッチが行わ
れており、命令Aのオペランドリードは第5サイクルか
ら開始される。このため、命令Aは第7サイクルで実行
処理が終了することになる。以下同様にして、命令B、
命令Cは第11サイクル、第15サイクルで実行処理が
終了する。
【0012】この図10に示す動作例では、図9に示す
動作例に比べてメモリ50,60のアクセスタイムはマ
シンサイクルの1.5倍であるにもかかわらず、3つの
命令が終了する時間は2倍弱となっている。すなわち、
メモリのアクセスタイムの低下以上に実行処理時間が遅
くなっている。このため、命令を効率良く実行すること
ができなかった。これは、上述したように、メモリ5
0,60のアクセスタイムがマシンサイクルの整数倍に
なっておらず、メモリ50,60の実質的なアクセスタ
イムが低下していることに起因している。したがって、
命令を効率良く実行することができないことに加えて、
メモリ50,60も効率良く使用することができないこ
とになる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
マイクロプロセッサに周辺装置が組み合わされてなる従
来の情報処理装置において、周辺装置のアクセスタイム
がマイクロプロセッサのマシンサイクルの整数倍でない
場合には、周辺装置の実質的なアクセスタイムが低下す
ることになり、周辺装置の性能を十分に発揮させること
ができず、周辺装置を効率良く使用することができなか
った。
【0014】さらに、周辺装置が効率良く使用すること
ができないため、情報処理装置全体をも効率よく動作さ
せることができず、処理能力の低下を招いていた。
【0015】そこで、この発明は、上記に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、アクセスタイ
ムがマイクロプロセッサにおけるマシンサイクルの整数
倍にない周辺装置を効率良く使用して、処理能力を向上
させた情報処理装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、所定の周期の基本クロック
信号を発生するクロック信号発生回路と、前記クロック
信号発生回路により発生された基本クロック信号を受け
て、該基本クロック信号から、プロセッサがアクセスす
る複数の周辺回路の中から、プロセッサがアクセスする
周辺回路を選択してアクセス可能状態とする活性化信号
に基づいて周期が設定される動作クロック信号を生成す
る生成回路を備え、前記生成回路により生成された動作
クロック信号に同期して命令を実行処理するプロセッサ
と、アクセスタイムが前記生成回路により生成された動
作クロック信号の周期の整数倍でない場合は、前記プロ
セッサによりアクセスされる際に、前記活性化信号に基
づいて前記生成回路により生成された動作クロック信号
に同期して動作する周辺回路とを有することを特徴とす
る。
【0017】請求項2記載の発明は、所定の周期の基本
クロック信号を発生するクロック信号発生回路と、前記
クロック信号発生回路により発生された基本クロック信
号を受けて、プリフェッチされた命令の有無及び次命令
のデコードが完了しているか否か及び命令の実行段階、
ならびにプロセッサがアクセスする複数の周辺回路の中
から、プロセッサがアクセスする周辺回路を選択してア
クセス可能状態とする活性化信号に基づいて周期が設定
される動作クロック信号を生成する生成回路を備え、前
記生成回路により生成された動作クロック信号に同期し
て命令を実行処理するプロセッサと、アクセスタイムが
前記生成回路により生成された動作クロック信号の周期
の整数倍でない場合は、前記プロセッサによりアクセス
される際に、前記活性化信号に基づいて前記生成回路に
より生成された動作クロック信号に同期して動作する周
辺回路とを有することを特徴とする。
【0018】
【作用】上記構成において、請求項1記載の発明は、プ
ロセッサによりアクセスされる周辺装置のアクセスタイ
ムがプロセッサのマシンサイクルの整数倍でない場合
に、プロセッサが周辺装置をアクセスする際に、プロセ
ッサの動作サイクルを周辺装置のアクセスタイムに設定
するようにしている。
【0019】請求項2記載の発明は、プロセッサにより
アクセスされる周辺装置のアクセスタイムがプロセッサ
のマシンサイクルの整数倍でない場合に、プロセッサが
周辺装置をアクセスする際に、プリフェッチされた命令
の有無及び次命令のデコードが完了しているか否か及び
命令の実行段階を考慮してプロセッサの動作サイクルを
周辺装置のアクセスタイム又はプロセッサのマシンサイ
クルに設定するようにしている。
【0020】
【実施例】以下、図面を用いてこの発明の実施例を説明
する。
【0021】図1は請求項1記載の発明の一実施例に係
わる情報処理装置の構成を示す図である。
【0022】図1において、情報処理装置は、マイクロ
プロセッサ1と、基本クロック信号を発生してマイクロ
プロセッサ1に供給するクロック信号発生回路2と、図
7に示すと同様なアドレスバス30、データバス40、
マイクロプロセッサ1の周辺回路となる命令用のメモリ
50及びオペランド用のメモリ60ならびにアドレスデ
コーダ70を備えて構成され、パイプライン処理によっ
て命令を実行処理している。
【0023】マイクロプロセッサ1は、図7に示すと同
様なバスインターフェースユニット(BIU)11、命
令フェッチキュー12、デコードユニット(DU)1
3、実行ユニット(EXU)14に加えて、この発明の
特徴的な構成となる動作クロック信号生成回路3を備え
ている。
【0024】マイクロプロセッサ1は、動作クロック信
号生成回路3によって生成された動作クロック信号がバ
スインターフェースユニット(BIU)11、命令フェ
ッチキュー12、デコードユニット(DU)13、実行
ユニット(EXU)14に供給され、この動作クロック
信号に同期してそれぞれのユニットならびにキューが動
作して命令を実行処理している。すなわち、マイクロプ
ロセッサ1は、動作クロック信号生成回路3によって生
成された動作クロック信号の周期をマシンサイクルとし
て動作する。
【0025】動作クロック信号生成回路3は、クロック
信号発生回路2によって発生された基本クロック信号及
びアドレスデコーダ70から与えられるチップイネーブ
ル(CE)信号を受けて、アドレスデコーダ70から出
力されるメモリ50,60のCE信号を制御信号とし
て、この制御信号に基づいて周期が設定される動作クロ
ック信号を基本クロック信号から生成する。
【0026】すなわち、動作クロック信号生成回路3
は、マイクロプロセッサ1によってアクセスされたメモ
リ50又はメモリ60のアクセスタイムがマイクロプロ
セッサ1の本来のマシンサイクルの整数倍である場合に
は、マイクロプロセッサ1がメモリ50又はメモリ60
をアクセスすべくBIU11からアクセスアドレスがア
ドレスバス30に与えられてメモリ50又はメモリ60
が選択された旨のCE信号がアドレスデコーダ70から
与えられると、このCE信号にしたがってマシンサイク
ルの周期の動作クロック信号を生成する。例えば、マイ
クロプロセッサ1のマシンサイクルが100ns、メモ
リ50又はメモリ60のアクセスタイムが200nsで
ある場合には、動作クロック信号生成回路3は、100
nsの周期の動作クロック信号を生成する。
【0027】一方、動作クロック信号生成回路3は、マ
イクロプロセッサ1によってアクセスされたメモリ50
又はメモリ60のアクセスタイムがマイクロプロセッサ
1の本来のマシンサイクルの整数倍でない場合には、マ
イクロプロセッサ1がメモリ50又はメモリ60をアク
セスすべくBIU11からアクセスアドレスがアドレス
バス30に与えられてメモリ50又はメモリ60が選択
された旨のCE信号がアドレスデコーダ70から与えら
れると、このCE信号にしたがってアスセスされたメモ
リ50又はメモリ60のアクセスタイムの周期の動作ク
ロック信号を生成する。例えば、マイクロプロセッサ1
のマシンサイクルが100ns、メモリ50又はメモリ
60のアクセスタイムが150nsである場合には、動
作クロック信号生成回路3は、150nsの周期の動作
クロック信号を生成する。
【0028】クロック信号発生回路2は、動作クロック
信号生成回路3が動作クロック信号を生成するために必
要となる基本クロック信号を発生して、発生した基本ク
ロック信号を動作クロック信号生成回路3に供給する。
基本クロック信号としては、様々なものが考えられる
が、例えば動作クロック信号生成回路3が分周により動
作クロック信号を生成する場合には、分周の基本となる
クロック信号を発生する。
【0029】例えば、マイクロプロセッサ1のマシンサ
イクルが100ns、メモリ50又はメモリ60のアク
セスタイムが150nsである場合には、クロック信号
発生回路2では、例えば10nsの周期の基本クロック
信号を発生させるようにすればよい。
【0030】一方、周期が同一で位相差の異なる複数の
基本クロック信号を発生して、これらの基本クロック信
号を動作クロック信号生成回路3で合成して動作クロッ
ク信号を生成するようにしてもよい。例えば、マイクロ
プロセッサ1のマシンサイクルが100ns、メモリ5
0又はメモリ60のアクセスタイムが150nsである
場合には、クロック信号発生回路2では、周期がともに
100nsで位相差が50nsの2つの基本クロック信
号を発生させるようにすればよい。
【0031】次に、上記構成における命令実行の動作を
図2,図3ならびに図4のタイミングチャートを参照し
て説明する。
【0032】図2は図1に示す構成において、マイクロ
プロセッサ1のマシンサイクルを100nsとし、命令
用のメモリ50とオペランド用のメモリ60のアクセス
タイムがともに150nsとした場合のタイミングチャ
ートである。なお、命令のデコードは1マシンサイクル
で終了し、命令の実行は2マシンサイクルで終了するも
のとする。
【0033】図2において、まず、マイクロプロセッサ
1が命令Aをフェッチすべくマシンサイクルにおける第
1サイクルでメモリ50がマイクロプロセッサ1により
アクセスされる。この時に、メモリ50のCE信号がア
ドレスデコーダ70から動作クロック信号生成回路3に
与えられ、これによりメモリ50のアクセスタイムと同
じ150nsの周期の動作クロック信号が動作クロック
信号生成回路3によって生成され、マイクロプロセッサ
1のそれぞれのユニットに供給される。したがって、マ
イクロプロセッサ1のそれぞれのユニットは150ns
のサイクルで動作することになる。
【0034】このような状態で、第2サイクルの後半で
命令Aのフェッチが終了したのに引き続いて命令Bのフ
ェッチが行われ、第3サイクルで命令Bのフェッチが終
了したのに引き続いて第4サイクルで命令Aのオペラン
ドリードが開始される。このように、命令用のメモリ5
0とオペランド用のメモリ60が連続してアクセスされ
ているので、図2に示すようにメモリ50又はメモリ6
0のCE信号が動作クロック信号生成回路3に供給さ
れ、150nsの動作クロック信号が動作クロック信号
生成回路3からマイクロプロセッサ1のそれぞれのユニ
ットに供給され続ける。したがって、命令Aのフェッチ
が終了した後引き続いて150nsのサイクルで命令A
のデコード、命令Aの実行及び命令Bのデコードが行わ
れる。
【0035】命令Aのオペランドリードが第5サイクル
の後半で終了すると、引き続いて命令Cのフェッチ、命
令Bのオペランドリード、命令Dのフェッチ、命令Cの
オペランドリード、命令Eのフェッチが連続して行われ
る。このため、命令用のメモリ50とオペランド用のメ
モリ60が連続してアクセスされ、図2に示すようにに
メモリ50又はメモリ60のCE信号が動作クロック信
号生成回路3に供給され続け、150nsの動作クロッ
ク信号が動作クロック信号生成回路3からマイクロプロ
セッサ1のそれぞれのユニットに供給され続ける。した
がって、命令Cのフェッチが終了した後引き続いて15
0nsのサイクルで命令Cのデコード、命令Bの実行、
命令Dのデコード、命令Cの実行が行われる。
【0036】このように、150nsの動作クロック信
号がマイクロプロセッサ1の各ユニットに供給されて3
つの命令が実行処理される場合と、この実施例と同じ条
件の図9に示す従来例とを比較すると、従来例では命令
のフェッチ及びオペランドリードが200nsのサイク
ルで行われているのに対して、図2に示す上記実施例で
はそれぞれのメモリ50,60のアクセスタイムでそれ
ぞれのメモリ50,60がアクセスされているため、命
令のデコードが150nsのサイクルで行われているに
もかかわらず、従来例に比べて3マシンサイクル命令の
実行処理を短縮することができる。
【0037】したがって、上記実施例では、従来例に比
べてマイクロプロセッサ1の周辺回路となるメモリ5
0,60が効率良く使用されており、これにより、情報
処理装置の処理速度が向上するとともに効率良く使用す
ることができる。
【0038】図3は命令の実行に3サイクルかかる場合
のタイミングチャートであり、他の条件は図2に示すタ
イミングチャートと同様である。
【0039】このような実施例においても、命令のフェ
ッチ及びオペランドリードが連続して行われて、メモリ
50,60がアクセスされ続けられるため、150ns
の動作クロック信号が動作クロック信号生成回路3で生
成されてマイクロプロセッサ1の各ユニットに供給され
続け、図2に示す実施例と同様に150nsのサイクル
でマイクロプロセッサ1の動作が行われる。したがっ
て、このような実施例においても、上記実施例と同様な
効果を達成することができる。
【0040】図4は命令用のメモリ50のアクセスタイ
ムを200nsとした場合のタイミングチャートであ
り、他の条件は図2に示すタイミングチャートと同様で
ある。
【0041】このような場合には、メモリ50のアクセ
スタイムがマイクロプロセッサ1のマシンサイクルの整
数倍となるため、命令Aと命令Bのフェッチが行われる
第1サイクルから第4サイクルの期間では、マシンサイ
クルと同じ100nsの周期の動作クロック信号が動作
クロック信号生成回路3で生成され、マイクロプロセッ
サ1の各ユニットに供給され、マイクロプロサッサ1は
本来の100nsのサイクルで動作することになる。
【0042】命令Bのフェッチが終了して命令Aのオペ
ランドリードが行われる時には、メモリ60がアクセス
されるため、メモリ60のCE信号が動作クロック信号
生成回路3に与えられ、これにより100nsの動作ク
ロック信号に代わって150nsの動作クロック信号が
動作クロック信号生成回路3からマイクロプロセッサ1
の各ユニットに供給される。したがって、命令Aのオペ
ランドリードは図4に示すようにメモリ60のアクセス
タイムと同じ150nsで行われる。以下同様にして、
メモリ60がアクセスされる命令B及び命令Cのオペラ
ンドリードも図4に示すように150nsのサイクルで
行われる。
【0043】したがって、図10に示す従来例に比べ
て、メモリ60を本来のアクセスタイムで使用すること
ができ、メモリ60を効率良く使用することができる。
また、メモリ60がアクセスされている時にはマイクロ
プロセッサ1は150nsのサイクルで動作することに
なり、100nsのマシンサイクルで動作する場合に比
べて命令の一部実行が長くかかるが、図10に示す従来
例と比べた場合に、メモリ50のアクセスタイムが50
ns遅いにもかかわらず、3つの命令を処理する時間を
短縮することができる。したがって、このような実施例
においても上記実施例と同様な効果を得ることができ
る。
【0044】図5は請求項2記載の発明の一実施例に係
わる情報処理装置の構成を示す図である。
【0045】図5に示す実施例の特徴とするところは、
図1に示す命令プリフェッチキュー12に代えて、プリ
フェッチして格納している命令の有無を出力する命令プ
リフェッチキュー4と、図1に示すデコードユニット1
3に代えて、デコードした命令のオペランドがリードオ
ペランド又はライトオペランドであるかのオペランドの
種類を出力するデコードユニット5と、図1に示す実行
ユニット14に代えて命令の実行段階、すなわち実行さ
れている命令の実行が開始されてから何クロック目にあ
るかを出力する実行ユニット6と、図1に示す動作クロ
ック信号生成回路3に代えて、命令プリフェッチキュー
4から出力される命令の有無とデコードユニット5から
出力されるオペランドの種類と、実行ユニット6から出
力される命令の実行段階と、アドレスデコーダ5から出
力されるメモリ50,60のCE信号とを受けて、これ
らの情報に基づいて予め設定された条件テーブルにした
がって周期が設定される動作クロック信号を生成して、
生成した動作クロック信号をマイクロプロセッサ1の各
ユニットに供給する動作クロック信号生成回路7を備え
て構成されている。
【0046】動作クロック信号生成回路7は、具体的に
は図6の条件テーブルに示すようにして動作クロック信
号の周期を設定するようにしている。
【0047】図6に示す条件テーブルは、処理する命令
が固定長命令で1つのリードオペランドを有し、1つの
命令は1クロックでデコードが終了して3クロックで実
行が終了するものとした場合の条件テーブルを示してお
り、テーブル中で次命令がデコード中であればデコード
が完了しているものとし、テーブル中の○印は動作クロ
ック信号の周期を150nsとし×印は動作クロック信
号の周期を100nsとすることを示している。また、
同図(a)は命令の実行段階が1クロック目に適用され
る条件テーブルであり、同図(b)は命令の実行段階が
2クロック目に適用される条件テーブルであり、同図
(c)は命令の実行段階が3クロック目に適用される条
件テーブルである。
【0048】図7は図6に示す条件テーブルにしたがっ
て3つの命令A,B,Cが連続して実行処理される実施
例のタイミングチャートであり、図3に示すものと同様
な条件である。
【0049】図7において、命令Aの実行が開始され時
には、図6(a)に示す条件テーブルが用いられて、動
作クロック信号の周期が150nsに設定される。すな
わち図7に(1)で示す命令の実行段階が1クロック目
では動作クロック信号の周期が150nsに設定され
る。次に、図7に(2)で示す命令の実行段階が2クロ
ック目では、図6(b)に示す条件テーブルが用いら
れ、2クロック目では次命令Bのデコードが完了して未
デコード命令が命令プリフェッチキュー4に格納されて
いないので、動作クロック信号の周期は100nsに設
定される。次に、図7に(3)で示す命令の実行段階が
3クロック目では、図6(c)に示す条件テーブルが用
いられ、3クロック目では次命令Bのデコードが完了し
て未デコード命令が命令プリフェッチキュー4に格納さ
れていないので、動作クロック信号の周期は100ns
に設定される。このようにして、動作クロック信号は3
クロックで終了する命令の1クロック目は150nsに
設定され、2クロック目ならびに3クロック目は100
nsに設定される。
【0050】命令B,Cにおいても、図7の(4),
(7)で示す期間は命令Aの(1)と同様であり、
(5),(8)で示す期間は命令Aの(2)と同様であ
り、(6),(9)で示す期間は命令Aの(3)と同様
である。
【0051】図7に示す実施例では、命令C、命令D、
命令Eを100nsのマシンサイクルで2サイクルかけ
てフェッチするようにしている。これは、命令Cのフェ
ッチとともに命令Aが並行して実行されているため、命
令Aの一部実行を100nsのマシンサイクルで行い、
それまでの150nsのサイクルで行うよりも早く終了
させるためである。以下、命令D及び命令Eのフェッチ
も同様である。この場合には、命令Cのフェッチが15
0nsの1サイクルで行われる場合に比べて遅くなる
が、仮に命令Cが150nsの1サイクルでフェッチが
行われたとしても、命令Cが直ちに実行できないので、
命令Cのフェッチ時間を犠牲にして命令Aの一部実行を
マシンサイクルの100nsで行なうようにしている。
【0052】したがって、図7のタイミングチャートに
示す実施例と前述した図3のタイミングチャートに示す
実施例を比較すると、図7のタイミングチャートに示す
実施例では、上述したようにメモリ50がアクセスされ
る際にあっても100nsのマシンサイクルで行うよう
にしたので、図3のタイミングチャートに示すようにす
べて150nsのサイクルで動作させた場合に比べて、
3つの命令の実行処理時間を大幅に短縮することができ
る。
【0053】なお、この発明は、上記実施例に限ること
はなく、マイクロプロセッサ1のマシンサイクルやメモ
リ50,60のアクセスタイムは様々なものに適用可能
である。また、周辺装置はメモリの他に入出力装置や割
り込みコントローラ、インターフェース装置等のプロセ
ッサのファミリーデバイスと呼ばれている装置、あるい
はデジタルシグナルプロセッサ等であり、プロセッサと
組み合わされて所定の処理を実現する装置であればどの
ような装置であっても適用可能である。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、周辺装置のアクセスタイムがプロセッサの
マシンサイクルの整数倍でない場合に、プロセッサが周
辺装置をアクセスする際に、プロセッサの動作サイクル
を周辺装置のアクセスタイムとするようにしているの
で、プロセッサが周辺装置を効率良く使用することが可
能となる。これにより、命令の実行処理時間が短縮され
て情報処理装置の処理能力を向上させることができる。
【0055】請求項2記載の発明によれば、周辺装置の
アクセスタイムがプロセッサのマシンサイクルの整数倍
でない場合に、プロセッサが周辺装置をアクセスする際
に、プロフェッチされた命令の有無、次命令のデコード
が完了しているか否かならびに命令の実行段階を考慮し
てプロセッサの動作サイクルを周辺装置のアクセスタイ
ム又はプロセッサのマシンサイクルとするようにしてい
るので、周辺装置を効率良く使用することができるとと
もに、請求項1記載の発明に比べてさらに命令の実行処
理時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の一実施例に係わる情報処
理装置の構成を示す図である。
【図2】図1に示す装置の動作タイミングを示す図であ
る。
【図3】図1に示す装置の他の動作タイミングを示す図
である。
【図4】図1に示す装置の他の動作タイミングを示す図
である。
【図5】請求項2記載の発明の一実施例に係わる情報処
理装置の構成を示す図である。
【図6】図5に示す装置の条件テーブルを示す図であ
る。
【図7】図5に示す装置の動作タイミングを示す図であ
る。
【図8】従来の情報処理装置の構成を示す図である。
【図9】図8に示す装置の動作タイミングを示す図であ
る。
【図10】図8に示す装置の他の動作タイミングを示す
図である。
【符号の説明】
1 マイクロプロセッサ 2 クロック信号発生回路 3,7 動作クロック信号生成回路 4,12 命令プリフェッチキュー 5,13 デコードユニット 6,14 実行ユニット 11 バスインターフェースユニット 50 命令用メモリ 60 オペランド用メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−204634(JP,A) 特開 昭62−182910(JP,A) 特開 平5−100844(JP,A) 特開 昭52−116035(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 9/30 - 9/42 G06F 1/04 - 1/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の周期の基本クロック信号を発生す
    るクロック信号発生回路と、 前記クロック信号発生回路により発生された基本クロッ
    ク信号を受けて、該基本クロック信号から、プロセッサ
    がアクセスする複数の周辺回路の中から、プロセッサが
    アクセスする周辺回路を選択してアクセス可能状態とす
    る活性化信号に基づいて周期が設定される動作クロック
    信号を生成する生成回路を備え、前記生成回路により生
    成された動作クロック信号に同期して命令を実行処理す
    るプロセッサと、 アクセスタイムが前記生成回路により生成された動作ク
    ロック信号の周期の整数倍でない場合は、前記プロセッ
    サによりアクセスされる際に、前記活性化信号に基づい
    て前記生成回路により生成された動作クロック信号に同
    期して動作する周辺回路とを有することを特徴とする情
    報処理装置。
  2. 【請求項2】 所定の周期の基本クロック信号を発生す
    るクロック信号発生回路と、 前記クロック信号発生回路により発生された基本クロッ
    ク信号を受けて、プリフェッチされた命令の有無及び次
    命令のデコードが完了しているか否か及び命令の実行段
    階、ならびにプロセッサがアクセスする複数の周辺回路
    の中から、プロセッサがアクセスする周辺回路を選択し
    てアクセス可能状態とする活性化信号に基づいて周期が
    設定される動作クロック信号を生成する生成回路を備
    え、前記生成回路により生成された動作クロック信号に
    同期して命令を実行処理するプロセッサと、 アクセスタイムが前記生成回路により生成された動作ク
    ロック信号の周期の整数倍でない場合は、前記プロセッ
    サによりアクセスされる際に、前記活性化信号に基づい
    て前記生成回路により生成された動作クロック信号に同
    期して動作する周辺回路とを有することを特徴とする情
    報処理装置。
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