JP3435127B2 - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JP3435127B2
JP3435127B2 JP2000219640A JP2000219640A JP3435127B2 JP 3435127 B2 JP3435127 B2 JP 3435127B2 JP 2000219640 A JP2000219640 A JP 2000219640A JP 2000219640 A JP2000219640 A JP 2000219640A JP 3435127 B2 JP3435127 B2 JP 3435127B2
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勝利 中田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体(シリコ
ン)ウエハ、液晶ガラス基板、フォトマスク用ガラス基
板、光ディスク用基板などの基板に対し、1つの処理室
内であらゆる処理が行える基板処理装置であって、とく
に、両面ブラシ洗浄が行える基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、液晶基板を構成するTFT基
板は、種々の工程を経て製造されるが、そのうち、基板
の表面に回路パターンを形成するには、現像液やレジス
ト膜の塗布及びその剥離等のプロセス処理が繰り返し行
われる。また、このプロセス処理工程に導入される際
や、処理工程を行っている間にも繰り返し基板の洗浄が
行われる。
【0003】このような場合、たとえば、図8に示すよ
うな基板処理装置(特開平10−154652号公報参
照)が使用されている。この基板処理装置の洗浄部は、
両面ブラシ洗浄機構を有するものであり、基板を搬送し
ながら処理を行うよう構成されている。
【0004】図8において、この基板処理装置は、カセ
ットCA単位で搬送されてきた基板WをカセットCAか
ら1枚ずつ取り出すとともに、一連の処理の終わった基
板Wを4つのカセットCAのいずれかに収納するインデ
クサ部110と、基板Wを所定の洗浄液で洗浄する洗浄
部120と、洗浄後の基板Wにレジスト塗布等の処理を
行うレジスト塗布現像部130とを有している。
【0005】基板出入部121で、インデクサロボット
によってインデクサ部110のカセットCAから取り出
された基板Wは、複数の搬送ローラ(図示せず)で支持
されて水平に順次搬送され、UV処理部122まで移動
する。UV処理部122では、基板表面に紫外線照射を
照射して基板表面の油脂成分等を灰化させる。紫外線処
理された基板Wは、複数の搬送ローラ(図示せず)を利
用した水平搬送によって直進した後、そのままの姿勢で
直行方向に進行方向を変更し、基板傾斜部123まで水
平移動する。基板傾斜部123では、基板123の搬送
方向に向かって左右に、水平面に対する傾斜角3°〜4
0°の範囲で基板Wを搬送ローラとともに傾斜させ、そ
の傾斜姿勢のまま洗浄部120に基板を搬入する。
【0006】洗浄部120は、コンベア方式であり、傾
斜姿勢の基板Wの上下表面に薬液処理を施す薬液洗浄部
124と、基板Wの上下表面を純水で洗浄する純水洗浄
部125と、水洗後の基板Wを乾燥させるエアーナイフ
乾燥部126とを備えており、薬液(洗浄液)で洗浄し
て純水でリンスしエアーを吹き付けて乾燥させる。
【0007】エアーナイフ乾燥部126で乾燥された後
の基板Wは受渡部127に搬入され、受渡部127で、
傾斜姿勢から水平姿勢に戻され、一旦蓄積された後、搬
送ロボットTRによってレジスト塗布現像部130の基
板出入部131からレジスト塗布現像部130に搬入さ
れる。一方、露光され、現像処理が終了した基板は、基
板出入部131から搬出され、搬送ロボットTRを介し
てシャトル搬送部129に渡され、基板導入部121を
経てインデクサ部110のカセット内に収納される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述のコンベア方式の
基板処理装置では、処理の種類毎に処理室が設けられて
おり、装置サイズが大きいという問題がある。また、異
なるプロセスへの対応が困難であり、プロセスの種類毎
に洗浄部が必要となるため、さらに装置が大型化すると
いう問題もある。つまり、薬液(洗浄液)で洗浄して純
水でリンスする工程が必要な基板と、純水のみで洗浄し
なければならない基板とが混在している場合、後者の基
板では、搬送途中で薬液がかかると不都合が生じる場合
もあるので、前者の基板と同じ洗浄部では洗浄できず、
薬液洗浄部のない別の洗浄部を設けなければならないの
である。また、このように装置が大型化すると、生産量
にあわせて増設することが困難であるので、設置に際し
ては、後々の最大生産量を予想して最初からそのような
処理能力を有する装置を導入しておかなければならない
ので、初期の設備投資が大きくなるという問題がある。
【0009】一方、1つの処理室内で、異なるプロセス
をカバーできるような基板処理装置では、基板を基板支
持台の上に支持した状態で各種処理が行われるために、
裏面の処理が行なえないという問題がある。この問題
は、とくに、ブラシを用いた洗浄を行なう場合には顕著
である。
【0010】このような問題点に鑑みて、本発明は、1
つの処理室内で、基板の両面のあらゆる処理が均一に行
なえる基板処理装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段及びその効果】本発明の基
板処理装置は、前記目的を達成するために、処理室内に
設けられた基板支持台と、該基板支持台に対し基板の授
受を行い、基板支持台上に水平に載置された基板の周縁
を支持して持ち上げる昇降台と、前記昇降台を上下動さ
せる駆動手段と、前記昇降台上を水平方向に移動可能で
あり、上下一対の擦動体と、前記擦動体を回転させる駆
動手段と、洗浄液供給手段を有し、前記昇降台に支持さ
れた基板の上下面を前記一対の擦動体によって洗浄する
擦動洗浄ユニットと、前記擦動洗浄ユニットを前記昇降
台上で前記水平方向に走行させる走行手段を備えている
ことを特徴としている。
【0012】1つの処理室内で処理を行なう場合には、
支持台上に基板Wを固定支持した状態で行なう必要があ
ったため、従来では、両面ブラシ洗浄のように、基板の
裏面側も擦る必要がある操作は、裏面に当接する支持ピ
ンなどの部材によって阻まれてできなかったが、昇降台
によって基板は周縁の一部を支持されて持ち上げられる
ので、容易に両面ブラシ洗浄などの擦動体による洗浄を
行なうことができる。したがって、従来のコンベア方式
と比べて、装置の設置面積を飛躍的に節約することがで
きる。また、この処理室内に他の装置を組み込むことも
できるので、他のプロセスに対応して装置を増設する必
要もなく、あらゆるプロセスの洗浄に対応することがで
きる。
【0013】請求項2に記載の本発明は、請求項1記載
の発明に加えて、前記一対の擦動体間の距離を調節する
上下幅調節機構を備えている。
【0014】昇降台から基板上に移動したときや、厚さ
の異なる基板や、異なる押し当て量で対処したいような
場合、上下幅調節機構によって容易に対処できる。
【0015】請求項3に記載の本発明では、請求項1ま
たは2のいずれかに記載の発明に加えて、前記擦動洗浄
ユニットが、前記昇降台に支持された基板の上面に当接
する上部ローラと、基板の下面に当接する下部ローラと
を備え、この上部ローラ及び下部ローラによって前記基
板を支持するように構成されている。
【0016】基板が薄くて大きい場合など、周縁の支持
によって撓みが生じるような基板でも、上下ローラで支
持することにより、撓まない状態で洗浄できるので、均
一な洗浄処理ができる。
【0017】請求項4に記載の本発明では、請求項1乃
至3のいずれかに記載の発明に加えて、前記昇降台は、
前記基板の周縁を外周側から挟んで固定するように構成
されてなり、前記擦動洗浄ユニットが水平方向に走行す
る際に、前記一対の擦動体が、前記基板を上下から挟ん
だ状態で走行するように構成されている。
【0018】即ち、前記基板の支持構造を、基板の周縁
を挟持する構造としたので、基板上下面をムラなく効果
的に洗浄できる。
【0019】請求項5乃至8に記載の本発明では、請求
項1乃至3のいずれかに記載の発明に加えて、基板支持
台上に支持された基板の上面側から処理液または処理ガ
スを供給する上部処理液供給手段または上部処理ガス供
給手段を備え、あるいは、下面側から処理液または処理
ガスを供給する下部処理液供給手段または下部処理ガス
供給手段を備えてなるものである。
【0020】1つの処理室内にこれらのような処理液お
よび処理ガス供給手段を設けることによって、あらゆる
プロセスの洗浄が可能となるので、異なるプロセスを必
要とする基板が混在するばあいにも、1つの処理室を追
加するだけでよく、全体としての規模も飛躍的に縮小で
きる。また、工場の生産規模に合わせての増設が容易で
あり、設備投資に無駄が出ない。
【0021】請求項9に記載の本発明では、請求項1乃
至8のいずれかに記載の発明に加えて、基板支持台が回
転機構によって回転駆動されるものであり、基板を点接
触でその上に支持する支持体と、基板の水平方向への移
動を規制する規制手段とを備え、前記昇降台が前記規制
手段と干渉しないように構成されている。
【0022】本発明は、基板を停止させた状態で処理を
行なう装置のほかに、基板を回転させながら処理を行な
う装置にも適応が可能である。いずれにしても、基板を
持ち上げて処理室の上方で両面ブラシ洗浄を行なえる。
基板回転式の装置では、昇降台で基板を持ち上げる動作
のときに、規制手段が妨げにならないように構成され
る。
【0023】規制手段としては、基板の外周側に接する
突出体のほかに、基板の裏面の外縁部の一部を吸着する
吸着体などが好ましい。吸着体とした場合には、回転駆
動しても基板がずれることがないので、支持体の接触部
が磨耗しない。したがって、通常、数日に1回必要であ
ったピンの交換作業が必要なくなる。
【0024】また、本発明の基板処理装置は、基板支持
台上での基板の有無を検出できる基板検出センサが適宜
な場所に設けられていることが好ましい。これによっ
て、工程のロスタイムを少なくすることができる。ま
た、回転式の基板処理装置の場合では、割れた基板が高
速回転によってこなごなに粉砕して周囲に飛散する前
に、基板の回転を止めることができる。
【0025】請求項13に記載の本発明では、請求項1
2に記載の発明に加えて、前記吸着体に接続する吸引作
用路内の圧力を検出する圧力センサを基板検出センサと
したものであり、安価で、他の部材の動きと干渉しない
ように基板支持台とこれを回転させる回転機構中に設け
ることができるので、設置場所に困らない。
【0026】請求項14に記載の本発明では、請求項1
乃至13に記載のいずれかの発明に加えて、前記基板支
持台の下方に、処理液を受けるカップを設けるととも
に、該カップ内を排気する排気機構を設けてなるもので
ある。
【0027】基板を高速回転させながら上下両面にガス
を吹き付けても、気流が巻きあがらないので液滴の再付
着や乾燥不良によるウォータマークの発生を防ぐことが
できる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を説明す
る。図1は、本発明の基板処理装置の要部の正面図であ
り、図2は、図1の基板処理装置の要部の平面図であ
り、図3は、図1の擦動洗浄ユニットの洗浄液供給手段
の縦断面図であり、図4は図1の擦動洗浄ユニットを取
り外した状態の昇降台の平面図であり、図5は、擦動洗
浄ユニットおよび昇降台の動作説明図である。また、図
6は、基板支持台の平面図、図7は、図6の基板支持台
の側面図である。
【0029】図1において、この基板処理装置は、基板
Wを支持する基板支持台1が設けられた1つの処理室S
内に、円筒形状の擦動体2と、擦動体2を支持する擦動
洗浄ユニット3と、擦動洗浄ユニット3を支持する昇降
台4とを備えており、擦動体2による両面洗浄を行う。
また、同じ処理室S内に、第一処理液供給ユニット5、
第二処理液供給ユニット6、処理ガス供給ユニット7、
下部処理ガス供給ユニット8および下部処理液供給ユニ
ット9を備え、あらゆる洗浄のプロセスに対応すること
ができる。さらに、基板支持体1の下方にはカップ10
が設けられており、使用後の処理液はカップ10から処
理室S外の回収槽101に回収される。
【0030】基板支持台1は、処理室Sの下面略中央に
立設された回転機構11のうちの回転体である中空軸1
2の先端に外嵌され中空軸12に連結された駆動モータ
13によって回転駆動される。基板支持台1の上面に設
けられた支持体14と吸着体15を介して基板Wは支持
される。図2に示されるように、基板支持台1は、円板
形状である。
【0031】擦動体2,2は、図1に示されるように、
上下一対設けられており、ナイロン毛等を円筒形状に植
設することにより形成されたブラシが好ましいが、スポ
ンジ等で構成してもよい。擦動体2,2はそれぞれ、向
かい合う側の面が開放された箱体30、30内に収納さ
れて、擦動洗浄ユニット3を構成している。図2に示さ
れるように、擦動体2の中心軸20の両端は軸受ブロッ
ク22に回転自在に支承されており、また、中心軸20
の一方の端部には駆動モータ21が連結されている。駆
動モータ21は軸受ブロック22に支持部材(図示せ
ず)を介して取り付けられている。
【0032】軸受ブロック22は、リニアガイド23に
よって上下方向に案内され、他方の面にラック24が設
けられている。一方、ラック24と噛合するピニオン2
5は、中心軸20と平行な2つのシャフト26、26の
両端に設けられており、図示しない適宜な位置に設けら
れたサーボモータによって回転し、中心軸20の両端の
軸受ブロック22を上下動させる。これら上下幅調節機
構(軸受ブロック22、リニアガイド23、ラック2
4、ピニオン25、シャフト26およびサーボモータ)
によって擦動体2,2間の離接動作および基板Wへの押
し当て量の調節ができるようになっている。
【0033】擦動洗浄ユニット3は、昇降台4に設けら
れた走行ユニット47に沿って矢印48方向に移動しな
がら擦動体を回転させ基板Wの洗浄を行う。走行ユニッ
ト47は、たとえば、矢印48方向に案内するレールな
どのガイド部材と、直線駆動するためのラックとピニオ
ンなどの駆動手段を組み合わせたものである。
【0034】また、図1に示されるように、擦動洗浄ユ
ニット3は、擦動体2、2の走行方向の前後にそれぞれ
ローラ27、27、28、28を有している。ローラ2
7、28は、それぞれ、擦動体2の軸方向に、適宜の間
隔をあけて複数個設けられている。
【0035】さらに、図2に示されるように、擦動洗浄
ユニット3の箱体30には、洗浄液供給源31に連通す
る配管32が敷設されており、擦動部材の進行方向に対
して前後側から処理液を吹き付ける噴射ノズル33、3
4が所定の間隔をあけて複数個設けられている。図3に
示されるように、噴射ノズル33からは、擦動体が擦動
している時に擦動体2と基板Wとの接触部に洗浄液が噴
射される。噴射ノズル34からは、接触部より離れた部
分に洗浄液が噴射される。噴射ノズル33または噴射ノ
ズル34から、超音波加振された純水が噴射されるよう
構成してもよい。
【0036】昇降台4は、図1に示されるように、基板
Wを貫通させる通し窓41aを有する略四角形状の底板
41と、底板41の上方に連結部材43によって適宜の
間隔を空けて配設される一対の枠体42,42からな
り、処理室Sを覆うカバー103を載置する枠体102
上に垂直に立てられた支柱44にガイドされて、モータ
または駆動シリンダ45(昇降台駆動手段)によって上
下動する。底板41の上には、擦動洗浄ユニット3を矢
印48方向に移動させるための走行ユニット47が敷設
されている。
【0037】昇降台4の一対の枠体42、42は、基板
42の周縁の一部を引っ掛けて載置する複数の爪42a
と、基板42を挟んで対峙し爪42aを水平に支持する
フレーム42bとからなる。図4に示されるように、フ
レーム42bの角には、リンク板50を介して駆動シリ
ンダ49が連結されており、駆動シリンダ49の押し引
きによって、フレーム42bは矢印51方向に移動し、
一対の枠体42,42間は離接し、基板Wの授受を行
う。フレーム42bの端部は、それぞれ、リンク53、
54によって矢印51方向に移動可能なように支持され
ている。
【0038】爪42aの上下方向の幅はなるべく薄くし
て、上下一対の擦動体2、2間を通過しやすいようにす
ることが好ましい。そうすることによって、昇降台4上
で枠体42、42から基板Wへと擦動体2、2を移動さ
せる際に、上下一対の擦動体2、2間を開閉させるとい
った動作が不要であり、これをスムーズに移動させるこ
とができる。また、爪42aの先端には、段差がつけら
れており、段上に基板の外縁部分を載せて、フレーム4
2の離接動作によって段の側面で基板を外周側から挟ん
で固定することができる。
【0039】なお、一対のフレーム42、42は、基板
を挟んで対峙する構成であればよく、図4に示されるよ
うに、基板を対角線で2分割する方向に略対象なP字型
のほか、L字型でもよく、また、分割する方向や数を変
えることによって、コの型や単なる板状のものでもよ
い。
【0040】次に、図5に基づいて、擦動洗浄ユニット
3と昇降台4の動作を説明する。最初、昇降台4は、処
理室Sの上方の待機位置Aで待機しており、擦動洗浄ユ
ニット3は、昇降台4の一方の端に待機している。次
に、昇降台4は下降して他の搬送手段(図示せず)によ
って外部から搬入された基板Wを枠体42の爪42a上
に載置して受け取り、洗浄位置Bで停止する。ここで擦
動洗浄ユニット3は、基板Wを一往復し、基板Wの両面
の洗浄を行なう。洗浄が終わると、昇降台4はさらに下
降し、授受位置Cで基板支持台1上に基板Wを受け渡
す。ここで、駆動シリンダ49を駆動することにより一
対の枠体42は、互いに離れる方向に動き、基板Wは爪
42aから離れる。最後に、昇降台4は、最初の待機位
置Aまで上昇して一連の両面洗浄の工程を終了する。
【0041】擦動体2、2間の距離を調節する上下幅調
節機構は、枠体42から基板Wへ移る場合に、まず、擦
動体2、2間を狭め、つぎに、適度な押し当て量となる
ように間隔を細かに調節する。つまり、擦動体2、2に
よる洗浄の効果の程度は、擦動体2、2の基板Wへの押
し当て量に因るのであるが、基板Wの厚み寸法は製品に
よりばらつきがあり、また、長期間洗浄を行うと擦動体
2、2が磨耗し、さらに、表面側はできるだけ洗浄精度
を上げるようにする反面、裏面側ではごみが表面側に回
り込まないように除去する程度の洗浄性が得られればよ
いなど、基板Wの表面側と裏面側とで洗浄力を変えたい
場合があり、擦動体2、2間の距離は、常に調節され
る。
【0042】図1および図2において、処理室S内の隅
に設けられている第一処理液供給ユニット5、第二処理
液供給ユニット6および処理ガス供給ユニット7は、従
来から処理液および処理ガスを供給するために用いられ
ている構成のものを適宜用いることができる。すなわ
ち、上下動および旋回動可能なアームにノズル群を設け
て基板W上を、互いに干渉されることなく行き来できる
ように構成されている。
【0043】第一処理液供給ユニット5または第二処理
液供給ユニット6のノズルには、メガソニックノズル、
バブルジェット(登録商標)ノズル、超音波ノズルなど
があり、必要なプロセスに応じて、適宜、薬液または純
水が吐出される。また、処理ガス供給ユニット7のノズ
ルからは、たとえば、加圧された窒素などのアルゴンガ
スを、基板1を高速で回転させながら吹き付けて水切り
乾燥を行なう。
【0044】また、図1および図2において、下部処理
ガス供給ユニット8および下部処理液供給ユニット9
は、中空軸を組み合わせてなる回転機構11の中空部1
1aに配設されており、基板Wに対し下方側から処理液
または処理ガスを吹き付けて、各種処理を行う。下部処
理ガス供給ユニット8のノズルは、中央に1つあり、中
央から外周に向けて処理ガスの気流を作って乾燥させ
る。下部処理液供給ユニット9のノズル群は、下部処理
ガス供給ユニット8の回りに複数個設けられている。乾
燥工程では、基板Wの上方に処理ガス供給ユニット7を
進出させ、基板1を高速で回転させながら、上下から加
圧された窒素などを吹き付けて、素早く確実に水切り乾
燥を行なう。また、上方の第一処理液供給ユニット5ま
たは第二処理液供給ユニット6から処理液が供給されて
いるときに、裏面側から純水を供給して裏面側のリンス
を行なうなど、あらゆる洗浄のプロセスに対応すること
ができる。
【0045】カップ10は、その内径側は回転機構11
の外周に近接し、外径側は、基板支持台1の外縁よりも
さらに外側で適当な大きさを有し、上下2段に構成され
て、上部10aは、必要に応じて上方にせりあがる。カ
ップ10内は排気機構104によって排気され、使用後
の処理液の回収を迅速に行なう。とくに、洗浄後の乾燥
工程で、基板Wを高速回転させるときは、カップ10内
での液の巻き上がりを防ぐことができるので、基板Wへ
の再付着を防ぐことができる。したがって、染みのない
基板が仕上がる。
【0046】次に、図6および図7に基づいて、基板支
持台1とその回転機構11の説明をする。
【0047】基板支持台1は、図6に示されるように、
内環部1aと外環部1cをスポーク部1bで連結したホ
イール形状を呈しており、点接触して基板Wを支持する
支持体14は、スポーク部1bの中央寄りに立設されて
おり、吸着体15は、スポーク部1bの外周寄りの幅広
にされた部分に設けられて、上端が開口しており、基板
Wの四隅の隣り合う辺に沿うように2個ずつ設けられて
いる。
【0048】図7に示されるように、吸着体15の内部
には、上面の開口15aから下面に向けて貫通する通路
15bが設けられており、基板支持台1のスポーク部1
bの内部に形成されている第1気体路16aと連通して
いる。第1気体路16aは、さらに、内環部1aから回
転機構11の内部を通って外部に設けられた真空ポンプ
16と連通する第2気体路16bにつながっている。ま
た、これら、基板Wに接触する開口15aから真空ポン
プ16までの間の吸引作用路(通路15b、第1、2気
体路16a、16b)のうちのいずれかに、吸引作用路
内の圧力を検出する圧力センサ17が設けられている。
圧力センサ17は基板割れセンサであり、基板Wが割れ
て吸引作用路内が真空でなくなると、瞬時にこれを検出
でき、速やかに次の基板Wへの対応がなされるため、作
業時間のロスが少なく、一定時間内での生産量が増え
る。
【0049】基板支持台1の上面側には、液回収補助板
18がビス等によって取り付けられている。支持体14
と吸着体15は、液回収補助板18を貫通した状態で、
基板支持台1上に立設されている。
【0050】なお、本発明では、吸着体15のような規
制手段のほかに、支持体14の高さを高くしたような柱
状の突出体を基板の脇に基板の外周に接するように立設
したものや、先が段差になっている突出体を、その段面
に基板の外縁が載るような位置に配設したものなど、従
来から基板の水平方向への移動を規制する手段として設
けられているものを適宜採用することができる。いずれ
にしても、フレーム42の爪42aは、これら規制手段
の配置されていない部分の基板の外縁を載置できるよう
な位置に設けられている。
【0051】また、本発明では、圧力センサ17のよう
な基板検出センサのほかに、超音波、磁気、光などを利
用した非接触の近接センサや光電センサなどを基板検出
センサとして適宜利用することができる。これら、非接
触センサは、基板支持台1に直に取り付けたり、基板処
理装置内の基板支持台1の上方に適宜取り付けたりする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の基板処理装置の正面図であ
る。
【図2】図2は、図1の基板処理装置の平面図である。
【図3】図3は、図1の擦動洗浄ユニットの洗浄液供給
手段の縦断面図である。
【図4】図4は図1の擦動洗浄ユニットを取り外した状
態の昇降台の平面図である。
【図5】図5は、擦動洗浄ユニットおよび昇降台の動作
説明図である。
【図6】図6は、基板支持台の平面図である。
【図7】図7は、図6の基板支持台の側面図である。
【図8】従来の両面ブラシ洗浄を有する基板処理装置の
説明図である。
【符号の説明】
W 基板 S 処理室 1 基板支持台 2 擦動体 3 擦動洗浄ユニット 4 昇降台 5 第一処理液供給ユニット 6 第二処理液供給ユニット 7 処理ガス供給ユニット 8 下部処理ガス供給ユニット 9 下部処理液供給ユニット 10 カップ 11 回転機構 14 支持体 15 吸着体 15a 開口 15b 通路(吸引作用路) 16 真空ポンプ 16a 第1気体路(吸引作用路) 16b 第2気体路(吸引作用路) 17 圧力センサ 20 擦動体の中心軸 21 擦動体の駆動モータ 22 軸受ブロック(上下幅調節機構) 23 リニアガイド(上下幅調節機構) 24 ラック(上下幅調節機構) 25 ピニオン(上下幅調節機構) 26 シャフト(上下幅調節機構) 27、28 ローラ 31 洗浄液供給源(洗浄液供給手段) 32 配管(洗浄液供給手段) 33、34 噴射ノズル(洗浄液供給手段) 42 枠体 44 支柱(昇降台駆動手段) 45 駆動シリンダ(昇降台駆動手段) 47 走行ユニット 49 枠体の駆動シリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 21/304 644 H01L 21/304 644G 651 651L // H01L 21/68 21/68 N (72)発明者 松元 俊二 兵庫県尼崎市扶桑町1番10号 住友精密 工業株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B08B 1/04 B08B 3/02 B08B 7/04 G02F 1/13 101 G02F 1/1333 500 H01L 21/304 644 H01L 21/304 651 H01L 21/68

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理室内に設けられた基板支持台と、該
    基板支持台に対し基板の授受を行い、基板支持台上に水
    平に載置された基板の周縁を支持して持ち上げる昇降台
    と、前記昇降台を上下動させる駆動手段と、前記昇降台
    上を水平方向に移動可能であり、上下一対の擦動体と、
    前記擦動体を回転させる駆動手段と、洗浄液供給手段を
    有し、前記昇降台に支持された基板の上下面を前記一対
    の擦動体によって洗浄する擦動洗浄ユニットと、前記擦
    動洗浄ユニットを前記昇降台上で前記水平方向に走行さ
    せる走行手段を備えていることを特徴とする基板処理装
    置。
  2. 【請求項2】 前記一対の擦動体間の距離を調節する上
    下幅調節機構を備えた請求項1記載の基板処理装置。
  3. 【請求項3】 前記擦動洗浄ユニットが、前記昇降台に
    支持された基板の上面に当接する上部ローラと、基板の
    下面に当接する下部ローラとを備え、この上部ローラ及
    び下部ローラによって前記基板を支持するように構成さ
    れてなる請求項1または2記載の基板処理装置。
  4. 【請求項4】 前記昇降台は、前記基板の周縁を外周側
    から挟んで固定するように構成されてなり、前記擦動洗
    浄ユニットが水平方向に走行する際に、前記一対の擦動
    体が、前記基板を上下から挟んだ状態で走行するように
    構成されてなる請求項1乃至3に記載のいずれかの基板
    処理装置。
  5. 【請求項5】 前記基板支持台上に支持された基板に対
    し、上面側から処理液を供給する上部処理液供給手段を
    備えてなる請求項1乃至4に記載のいずれかの基板処理
    装置。
  6. 【請求項6】 前記基板支持台上に支持された基板に対
    し、上面側から処理ガスを供給する上部処理ガス供給手
    段を備えてなる請求項1乃至5に記載のいずれかの基板
    処理装置。
  7. 【請求項7】 前記基板支持台上に支持された基板に対
    し、下面側から処理液を供給する下部処理液供給手段を
    備えてなる請求項1乃至6に記載のいずれかの基板処理
    装置。
  8. 【請求項8】 前記基板支持台上に支持された基板に対
    し、下面側から処理ガスを供給する下部処理ガス供給手
    段を備えてなる請求項1乃至7に記載のいずれかの基板
    処理装置。
  9. 【請求項9】 前記基板支持台が回転機構によって回転
    駆動されるものであり、基板を点接触でその上に支持す
    る支持体と、基板の水平方向への移動を規制する規制手
    段とを備えており、前記昇降台が前記規制手段と干渉し
    ないように構成されている請求項1乃至8に記載のいず
    れかの基板処理装置。
  10. 【請求項10】 前記規制手段が、前記基板の外周側に
    接する突出体である請求項9記載の基板処理装置。
  11. 【請求項11】 前記基板支持台上での基板の有無を検
    出する基板検出センサが設けられている請求項1乃至1
    1に記載のいずれかの基板処理装置。
  12. 【請求項12】 前記規制手段が、基板裏面の外縁部の
    一部を吸着する吸着体である請求項9記載の基板処理装
    置。
  13. 【請求項13】 前記吸着体に接続する吸引作用路内の
    圧力を検出する圧力センサを設けて、前記基板支持台上
    での基板の有無を検出する基板検出センサとした請求項
    12記載の基板処理装置。
  14. 【請求項14】 前記基板支持台の下方に、処理液を受
    けるカップを設けるとともに、該カップ内を排気する排
    気機構を設けてなる請求項1乃至13に記載のいずれか
    の基板処理装置。
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