JP3434140B2 - デンスグリ−ン色系ガラス - Google Patents

デンスグリ−ン色系ガラス

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JP3434140B2 JP24594596A JP24594596A JP3434140B2 JP 3434140 B2 JP3434140 B2 JP 3434140B2 JP 24594596 A JP24594596 A JP 24594596A JP 24594596 A JP24594596 A JP 24594596A JP 3434140 B2 JP3434140 B2 JP 3434140B2
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    • C03C4/08Compositions for glass with special properties for glass selectively absorbing radiation of specified wave lengths
    • C03C4/085Compositions for glass with special properties for glass selectively absorbing radiation of specified wave lengths for ultraviolet absorbing glass

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、比較的低い透視性
で、既存のグリ−ン着色系板ガラスとほぼ同等の色調を
呈し、格段に優れたプライバシ−性能、紫外線吸収性能
ならびに断熱性能(熱線吸収性能)を併せ持ち、ことに
紫外線B(290 〜320nm の紫外線、以下UVB という。)
を遮蔽しかつ紫外線A(波長320 〜400nm の紫外線、以
下UVA という。)をより遮るようにし、居住性と安全性
を高め、しかも種々の形状で軽量化をもでき得る濃色グ
リ−ン系色調であるデンスグリ─ン系ガラスに関し、人
的や物的に優しい建築用、車両用、船舶用または航空機
用の窓ガラスや各種ガラス物品はもちろん、なかでも車
両用窓ガラス、ことに自動車用窓ガラスとして有用なデ
ンスグリ−ン色系ガラスを、より簡便に効率よく提供す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年富みに、冷房負荷の低減等省エネル
ギー化から建築物用ではもちろん自動車用窓ガラス等に
おいて、ことに熱線の反射吸収に加え例えば紫外線の反
射吸収等を兼ね備えるなど多機能化をガラス自体または
/およびガラス表面に付与することにより、人的にも物
的にもより高居住性、より安全性に繋がる板ガラス物品
のニーズが急激に高まってきている。そのなかで、従来
に比して優れた紫外線遮蔽性能を有する人的や物的に優
しくしかもプライバシ−性能を有する濃色グリ−ン系ガ
ラスが望まれるようになりつつある。
【0003】例えば、特開平5-330847号公報には着色ガ
ラス組成物及びこのガラスを用いた窓ガラスが記載され
ており、主成分が重量%で、SiO2:64 〜75%、Al2O3:0
〜5%、B2O3:0〜5 %、CaO:5 〜15%、MgO:0 〜5 %、N
a2O:10 〜18%、K2O:0 〜5%でなり、アルカリ土類酸化
物の合計が6 〜16重量%であり、アルカリ金属酸化物の
合計が10〜20重量%であり;そして着色剤として、Fe2O
3 (全鉄分):1.4〜4 重量%、CoO: 0〜0.05重量%を含
み、Fe2O3 含有率が約2重量%未満の場合にCoO 含有率
が約0.02重量%より大きく、そして必要に応じて更にセ
レン及び酸化クロムを含み、CoO+Se+Cr2O3の合計が0.24
重量%以下である着色ガラス組成物であって、しかも該
着色ガラス組成物から作るガラスは、厚さ3.85mmに対し
てA光源の全光透過率(TLA )が約20%以下であり且つ
全エネルギ−透過率(T E )が約12%以下であるものが
記載されている。
【0004】なかでも、例えば該組成物が着色剤とし
て、Fe2O3 (全鉄分):1.4〜2.5 重量%、CoO:0.015 〜
0.033 重量%、Se:0.0010 〜0.0035重量%であること、
またFe 2O3 (全鉄分):1.4〜2.5 重量%、CoO:0.015 〜
0.030 重量%、Cr2O3:0.07〜0.2 重量%であること、灰
青色又は緑色で低い全光透過率及び全エネルギ−透過率
を有し、窓ガラス、特に自動車用窓ガラス、詳しくは車
のサンル−フに用いることができるよう記載されてい
る。
【0005】また例えば、特開昭63-79737号公報には紫
外線吸収緑色ガラスの製造法が記載されており、クロム
化合物と硝酸塩を含むソ−ダ石灰ガラスの溶融物を、酸
化条件下にガスで処理する方法であって、Cr2O3 換算で
少なくとも0.3 重量%のクロム、0.2 〜2.0 重量%の硝
酸ナトリウム、1.5 重量%以下の硫酸ナトリウムおよび
15〜65重量%のリサイクルガラスを含むガラス溶融物中
に酸化ガスを吹込むことでうる可視光透過性で紫外線吸
収能の大なる緑色ガラスの製造方法が記載されている。
【0006】なかでも、例えば重量%で、SiO2:70 〜74
%、Al2O3:1.5 〜2.5 %、Fe2O3:0.25〜0.7 %、酸化ク
ロム0.3 〜0.85%(Cr2O3として) 、CaO:10〜11%、MgO:
1〜2 %、Na2O:12 〜14%、K2O:0.4 〜1 %、SO30.1〜
0.3 %の組成のガラスを得るようにすることが記載さ
れ、さらに実施例において2mm厚みで波長500nm におけ
る光透過率が21.3〜33%程度、波長450nm における光透
過率が 0.3〜3 %程度、波長400nm における光透過率が
0%程度であり、所謂主波長が558nm であることが記載
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述したような例え
ば、特開平5-330847号公報に記載の着色ガラス組成物及
びこのガラスを用いた窓ガラスは着色成分がFe2O3-Se-C
oO-Cr2O3系であるとはいえ、Fe2O3 成分組成が1.4 〜4
wt%と多く、CoO 成分は任意成分であり、また例えばFe
2O3 成分組成が1.45wt%、Se成分組成が24ppm 、CoO 成
分組成が280ppmであって主波長λが485nm であるもので
は可視光透過率は低いものの、灰青色程度の色調で紫外
線吸収性能を充分安定して確実に発揮するものとは言い
難く、さらにFe2O3 の含有率が多い本ガラスの大部分、
特に約2wt%以上のガラスでは少なくとも電気炉で製造
する必要がある等、通常の板ガラス用溶融窯で必ずしも
安定かつ簡便に製造できるというものではないものであ
る。
【0008】また例えば、特開昭63-79737号公報に記載
の紫外線吸収緑色ガラスは着色成分がFe2O3-Cr2O3 系で
あり、例えば実質的にFe2O3 成分組成が0.25〜0.7 wt%
でCr 2O3 成分組成が0.3 〜0.85wt%であってCr2O3 成分
が多く、紫外線感受性製品用の容器に係わるものであ
り、ガラス溶融物中に酸化ガスを吹き込む必要がある
等、ガラス中の残存泡が問題となるようなものであり、
到底建築用や自動車用の窓ガラスに採用する板ガラス分
野に適用できるようなものではないものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来のかかる
欠点に鑑みてなしたものであって、着色成分がFe2O3-Se
-CoO-Cr2O3系とし適宜種々に成分組成を組み合わせ、格
段に優れたプライバシ−性能、紫外線吸収性能ならびに
断熱性能(熱線吸収性能)を併せ持ち、ことに紫外線B
を遮蔽しかつ紫外線Aをより遮るようにし、居住性と安
全性を高め、しかも種々の形状で軽量化をもでき得る濃
色グリ−ン系ガラスを、ことに光学特性をバランスさ
せ、比較的低透視性能を有し、既存の濃色グリ─ンガラ
スのグリ─ン色系と言えるような色調を発現せしめるも
のであって、建築用窓ガラスはもとより自動車用窓ガラ
スとして充分使用でき、しかもさらに基礎ガラス組成と
しては易強化性を発現し、耐候性、成形性も充分に有す
るものとし得、居住性と安全性を高め、かつ高環境性で
ある、人的や物的により優しい建築物用はもちろん、こ
とに自動車等車輌用窓ガラス、船舶用窓ガラス、航空機
用窓ガラスあるいは各種ガラス物品として有用な紫外線
赤外線吸収デンスグリ─ン色系ガラスを、安定かつより
簡便に効率よく提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、デ
ンスグリーン色系ガラスにおいて、重量%表示でFe2O
3(全鉄) 0.60〜1.35、及びppm表示でCoO 120〜300、Se
17〜50、Cr2O3 340〜1200の着色成分、並びに重量%表
示でSiO 2 67〜75、Al 2 O 3 0.05〜3.0、CaO 7〜11、MgO 2
〜4.5、ZnO 0〜0.1、Na 2 O 11.5〜16、K 2 O 0.5〜3.0、SO
3 0.05〜0.4、SiO 2 +Al 2 O 3 68〜74、CaO+MgO+ZnO 11
〜15、Na 2 O+K 2 O 12〜17のガラス成分を有すること及び
65 光源での主波長が535〜580nmにあるデンスグリーン
色系ガラスである。
【0011】また、板厚が3.5mmでのD 65 光源測定にお
いて、可視光透過率TVが50%以上、日射透過率TSが45%
以下、及び紫外線透過率TUが15%以下のデンスグリーン
色系ガラスである。
【0012】さらには、板厚が3.5mmでのD 65 光源測定
において、波長350nmにおける紫外線透過率TUV350が8%
以下かつ波長370nmにおける紫外線透過率TUV370が35%
以下のデンスグリーン色系ガラスである。
【0013】さらには、重量%表示でFe2O3(全鉄) 0.65
〜0.95、及びppm表示でCoO 125〜150、Se 17〜48、Cr2O
3 345〜540の着色成分をそれぞれ含有すること、及び該
デンスグリーン色系ガラスの板厚が3.5mmでのD65光源
測定において、可視光透過率TVが30%以上45%以下、日
射透過率TSが20%以上45%以下、及び紫外線透過率TU
14%以下、さらに波長350nmにおける紫外線透過率T
UV350が7%以下かつ波長370nmにおける紫外線透過率T
UV370が33%以下のデンスグリーン色系ガラスである。
【0014】さらには、重量%表示でFe2O3(全鉄) 0.95
〜1.30、及びppm表示でCoO 155〜270、Se 17〜48、Cr2O
3 550〜1180の着色成分をそれぞれ含有すること、及び
該デンスグリーン色系ガラスの板厚が3.5mmでのD65
源測定において、可視光透過率TVが10%以上30%以下、
日射透過率TSが10%以上25%以下、及び紫外線透過率TU
が10%以下、さらに波長350nmにおける紫外線透過率T
UV350が3%以下かつ波長370nmにおける紫外線透過率T
UV370が25%以下のデンスグリーン色系ガラスである。
【0015】さらには、還元率(Fe2+/Fe3+)が0.35以上
0.55以下のデンスグリーン色系ガラスである。
【0016】さらには、板厚が3.5mmでのD 65 光源測定
において、波長1100nmにおける透過率TS1100が25%以下
のデンスグリーン色系ガラスである。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【発明の実施の形態】ここで、前記着色成分とて重量%
表示でFe2O3(全鉄) 0.60〜1.35、及びppm表示でCoO 120
〜300、Se 17〜50、Cr2O3 340〜1200をそれぞれ含有せ
しめるようにしたのは、紫外線吸収のためのFe2O3と赤
外線吸収のためのFeO成分組成を基本的にバランスさせ
た高性能の紫外線赤外線吸収緑色ガラスと同等の紫外線
と赤外線の吸収性能を、との各成分組成を使用せず、該
全鉄(Fe2O3)のFe2O3とFeOの比率に加え、CoO、Se及び
Cr2O3をバランスさせて可視光透過率を下げ、色調を比
較的濃いグリーン色とするため必要であるからである。
このとき、 65 光源での主波長が535〜580nmの範囲にあ
ることが必要である。所定のデンスグリーン色系ガラス
の色調を得るためには、該ガラスの板厚が3.5mmでのD
65 光源測定において、その主波長は535nm以上580nm以下
であることが色調の理由から望ましいからである
【0021】また、 Fe2O3(全鉄)が0.60〜1.35重量%
としたのは、実窯の操業条件、例えば還元率(0.35〜0.
45)等を大幅に変えることなく、比較的緩やかな溶融条
件下で製造することができるよう考慮しつつ、必要とす
る濃色の濃淡を調整して定め、かつ必要とする紫外線・
赤外線吸収性能をどちらかと言えば青色味系を生じるFe
O 成分組成による熱線吸収性能ならびにどちらかと言え
ば黄色味系を生じるFe 2O3 成分組成による紫外線吸収性
能の両者で、ガラスに同時にバランスよく持たせ、めざ
す所期の光学特性を満足するものとするために必要なFe
2O3 (全鉄)の量である。
【0022】また、ppm表示でCoOが120〜300、Seが17
50、Cr2O3が340〜1200として適宜組み合わせその添加量
の範囲としたのは、例えば着色剤としてFe2O3成分組成
のみで前記色調を発現しようとすると、グリーン色系で
可視域の透過率が低下し、めざす所期の濃色色調となら
ず、CoO成分については可視域の長波長側の透過率を決
め、濃色グリーン系色調に必要である可視域における透
過率曲線の可視域の約0.44μmと約0.64μm付近の吸収が
急峻であるようなSe成分組成とCr2O3成分組成によって
決める。
【0023】すなわち、濃色グリ−ン系色調が得られる
ようFe2O3 、 CoO、の成分組成系に対しSeとCr2O3 の各
成分組成は補助剤的存在であり、濃色グリ−ン系色調に
おいては一般的にはCr2O3 の成分組成を多くし、Seの成
分組成を比較的少なくした方がよく、例えば鉄(黄色、
青色)、セレン(鉄と化合し、褐色、ピンク)、コバル
ト(青色)、クロム(薄緑色、黄青色)を発現するなか
で適宜調整したものである。
【0024】上述したような着色成分とその組成範囲に
よって、可視域の透過率を調整し、可視光透過率をガラ
スの板厚約 3.5mmにおいてD65光源で約50%以下程度に
保持し、安定して濃色グリ−ン系色調を発揮せしめて維
持するとともに優れたプライバシ−保護性を発揮し、し
かもめざす所期の優れた熱線吸収性能ならびに紫外線吸
収性能、特に紫外線Bを遮蔽し紫外線Aをより遮ること
を兼ね備えるものにでき、上述した光学特性を確保維持
することによって、居住性と安全性を高め、人的物的に
優しくかつ高環境性を実現できるものである。
【0025】好ましくは、 Fe2O3(全鉄)が0.65〜1.3
0、ならびにppm 表示で、 CoOが125〜270 、Seが25〜4
8、Cr2O3 が345 〜1180である。なお、使用原料あるい
はカレット等から、MnO 、SnO2、V2O5、CeO2、TiO2の各
成分等任意成分として、極く微量の不純物成分が含有す
ることがあることは言うまでもないし、極く微量であれ
ば特に問題とはならないものである。また例えばこれら
微量成分の好ましい範囲は合計で約0.1 重量%程度以
下、より好ましくは約0.05重量%程度以下であって、最
適には約0.03重量%程度以下もしくは数十ppm オ−ダ−
以下である。
【0026】また、該ガラスの板厚が 3.5mmでD65 光源
測定において、可視光透過率Tvが50%以下、日射透過率
Tsが45%以下ならびに紫外線透過率Tuv が15%以下、し
かも波長350nm における紫外線透過率Tuv350が8%以下
かつ波長370nm における紫外線透過率Tuv370が35%以下
であることとしたのは、各種プライバシ−保護用ガラス
としてより低透視性であり、かつ熱線吸収性能ならびに
紫外線吸収性能が格段に優れ従来品より数段向上し、例
えば冷暖房効果を高めて車内・室内での居住性を高め、
例えば紫外線による物品の脱色・劣化あるいは肌焼け等
人的・物的な悪影響を減じ、車・室外の環境に優しいも
のとするためである。
【0027】しかも、350nm 波長透過率Tuv350が8%以
下かつ370nm 波長透過率Tuv370が35%以下であること
で、紫外線のうち、波長約290 〜320nm の紫外線B(UV
B)をもちろんゼロとして例えば人の肌を赤く熱を持たせ
たりあるいは腫れて水泡化しその後黒化する所謂日焼け
を防止し、波長約320 〜400nm の紫外線A(UVA)を従来
より小さい値とすることで、例えば人の肌への浸透力が
強くてかなりの紫外線が皮膚の真皮内の膠原繊維や弾力
繊維などの繊維質にダメ−ジを与えシワやタルミの原因
となり、肌中に存在するメラニンに作用してシミやソバ
カスを悪化させるようなことを防ぐためである。
【0028】好ましくは板厚3.5 mm での可視光透過率
Tvが45%以下程度、日射透過率Tsが40%以下ならびに紫
外線透過率Tuv が14%程度以下であり、波長350nm にお
ける紫外線透過率Tuv350が7%以下かつ波長370nm にお
ける紫外線透過率Tuv370が33%以下である。
【0029】またなかでも、前記着色成分が重量%表示
で、 Fe2O3(全鉄)が0.65〜0.95ならびにppm 表示で、
CoOが125 〜150 、Seが25〜48、Cr2O3 が345 〜540 を
基本的にそれぞれ含有し、該ガラスの板厚が 3.5mmでD
65 光源測定において、可視光透過率が45%以下30%以
上、日射透過率が40%以下20%以上ならびに紫外線透過
率が14%以下、しかも波長350nm における紫外線透過率
Tuv350が7%以下かつ波長370nm における紫外線透過率
Tuv370が33%以下である。
【0030】また、前記着色成分が重量%表示で、 Fe2
O3(全鉄)0.95〜1.30ならびにppm表示で、 CoO 155〜2
70 、Se25〜48、Cr2O3550〜1180を基本的にそれぞれ含
有し、該ガラスの板厚が 3.5mmでD65 光源測定におい
て、可視光透過率が30%以下10%以上、日射透過率が25
%以下10%以上ならびに紫外線透過率が10%以下、しか
も波長350nm における紫外線透過率Tuv350が3%以下か
つ波長370nm における紫外線透過率Tuv370が25%以下で
ある。
【0031】また、前記デンスグリ−ン色系ガラスの還
元率(Fe2+/Fe3+)が、0.35以上0.55以下であるとした
のは、前述した各着色剤成分およびその特定した量にお
いて、ガラス原料からガラスにする溶融条件をできるだ
け変化させないようにして均一性が高くかつ色むらも発
現するようなこともなく、濃色グリ−ン系色調および前
述した熱線吸収性能ならびに紫外線吸収性能等の各光学
特性を得、しかもフロ−ト法等の製板工程ならびに強化
ガラスあるいは曲げ板ガラス等の熱処理工程においてよ
り色調等に変化がなく安定せしめるためである。好まし
くは0.37以上0.54以下である。還元率の調整としては、
カ−ボン、芒硝等および燃焼状態等操炉によって行うも
のである。
【0032】またなお、例えばガラス溶融窯の調整域に
おける雰囲気に酸素ガスまたは酸素ガスを含む混合ガ
ス、空気あるいは酸素ガス濃度高めた燃焼排ガス等、も
しくはこれらの複合ガスを導入することも場合によって
は色調安定に寄与するものである。さらになお、通常ガ
ラス溶融窯に適宜備えられている通電用電極、バブリン
グ、攪拌機等を併用することができることも言うまでも
ない。
【0033】また、前記デンスグリ−ン色系ガラスの波
長1100nmにおける透過率Ts1100が、該ガラスの板厚が
3.5mmでD65 光源測定において、20%以下であることと
したのは、より熱線吸収性能を高めるためであり、例え
ば冷暖房効果を高めて車内・室内での居住性を高め、違
和感なく、人的・物的ならびに環境に格段に優しいもの
とするためである。
【0034】
【0035】さらに、前記ソーダ石灰シリカ系ガラスの
基礎組成が、重量%表示で、SiO267〜75、Al2O3 0.05〜
3.0 、CaO 7 〜11、MgO2〜4.5 、ZnO 0 〜0.1 、Na2O1
1.5〜16、K2O 0.5 〜3.0 、SO30.05 〜0.4 、かつSiO2
+Al2O3 68 〜74、CaO +Mg011〜15、Na2O+K2O 12〜1
7である基本的に板ガラス組成物であることとしたの
は、SiO2成分を重量%で67〜75としたのは、67未満では
表面にヤケ等が発生しやすく耐候性が下がり実用上の問
題が生じてくるものであり、75を超えるとその易強化性
が下がり、溶融も難しくなるものであり、Al2O3 成分を
重量%で0.05〜3.0としたのは、0.05未満では耐候性が
下がり表面にやけ等が発生しやすく実用上の問題が生じ
てくるものであって、好ましくは1.0 以上であり、3.0
を超えると失透が生じやすくなり成形温度範囲が狭くな
り製造が難しくなるものであり、CaO成分を重量%で7
〜11としたのは、7 未満では易強化性が下がり、また融
剤として不足気味となり溶融温度も高くなりまた流動温
度を低くしないので製造しにくくなり、11を超えると失
透し易くなり、成形作業範囲が狭くなり製造が難しくな
るものであり、MgO 成分を重量%で2 〜4.5 としたの
は、2 未満では溶融温度が上がり操作範囲を狭めるので
製造がしにくくなり、4.5 を超えると易強化性が下がる
ものである。ZnO 成分を重量%で0 〜0.1 としたのは、
Se等の原料や不純物等から入り、ガラスの物性品質を向
上するものであり、好ましくは0 〜0.05程度である。
【0036】また、Na2O成分を重量%で11.5〜16とした
のは、11.5未満では易強化性が下がり、成形性が難しく
なり、失透も生じ易くなるので操作範囲が狭まり製造し
にくくなり、16を超えると耐候性が下がり、表面にヤケ
等が発生しやすくなり実用上の問題が生じてくるもので
あり、K2O 成分を重量%で0.5 〜3.0 としたのは、0.5
未満では易強化性が下がり、3.0 を超えると耐候性が下
がりかつコストも高くなるものであり、SO3 成分を重量
%で0.05〜0.4 としたのは、0.05未満では例えば通常の
溶融において脱泡あるいは均質性上不充分となり易い程
度にしかできなくなり、好ましくは0.2 程度より以上で
あり、0.4 を超えると特にガラスの着色状態に影響を与
え、例えば黄色やアンバー色がかった色調に移行し易く
なる等が発現し所期の濃色グレ−系色調が得られ難くな
るためであって、好ましくは0.35前後以下である。
【0037】さらに、SiO2+Al2O3 を重量百分率で68〜
74%としたのは、68%未満では耐候性が下がり、74%を
超えると易強化性が下がる問題が生じるものであり、Ca
O +MgO を重量百分率で11〜15%としたのは、CaO およ
びMgO 成分は溶融温度を下げるために用いられるととも
に、11%未満では易強化性が下がり、15%を超えると失
透しやすくなり製造上難しくなるものであり、Na2O+K2
O を重量百分率で12〜17%としたのは、12%未満では易
強化性が下がり、失透も生じやすくなって成形において
作業温度範囲が狭くなり、製造が難しくなり、17%を超
えると耐候性が下がり実用上の問題を生じるものである
とともにコスト的にも高くなるものである。
【0038】また、前記Se成分の調合原料として、亜セ
レン酸亜鉛を用いることとしたのは、金属セレンではガ
ラス中への残留率が低く過ぎて経済的でないためであ
り、さらに亜セレン酸亜鉛(ZnSeO3) の 残留率はセレ
ン系フリットの残留率の約2倍前後程度あるいはそれ以
上が見込め、亜セレン酸亜鉛の原料としての使用が好ま
しいものであるからである。
【0039】なお、ガラスの密度等各物性ができるだ
け、従来のフロ−ト法で製造しているガラス成分組成物
の密度等各物性に近いものであることが、製造上ならび
に品質上好ましいものである。
【0040】さらに、本発明のデンスグリ−ン色系ガラ
スは易強化ガラス組成物となるものであって、板厚1mm
前後の薄板ガラスから10mm前後の厚板ガラスで、例えば
平板または曲げ板として生板から強度アップしたもの、
半強化したもの、強化したもの等で、単板ガラス、合せ
ガラス、積層ガラスあるいは複層ガラス、これらの各種
機能性膜付きガラス等で用いることが、建築物用窓ガラ
スをはじめ、ことに車両用、特に自動車用窓ガラスに用
いることができ有用である。
【0041】前述したとおり、本発明のデンスグリ−ン
色系ガラスは、ソーダ石灰シリカガラスを基礎ガラス組
成として、特定した着色剤成分を特定した組成範囲で組
み合わせた濃色グリ−ン系色調の着色ガラスとし、さら
に該基礎ガラス組成に易強化性を持たせ、しかもガラス
の還元率を調整したものとすることができ、上述した着
色剤成分とその量的範囲内において、前述した所期の光
学特性、すなわち可視光透過率が板厚3.5 mm、D65光源
で50%以下、日射透過率Tsが45%以下ならびに紫外線透
過率Tuv が15%以下、ことに350nm 波長透過率Tuv350
8%程度以下、370nm 波長透過率Tuv370が35%程度以下
と格段に優れたものとできることとなり、さらにまた例
えば溶融性、清澄性、耐候性、成形性、失透性、コスト
等を考慮し、酸化状態とする以外従来のガラス溶融窯で
製造条件ならびにそのガラスの性質等をほとんど変化さ
せず、加えて易強化性を持ち合わせ、人的物的にも快適
となって居住性を高めるものであって、優れた低透視性
を充分持ちかつギラつきも少なく、優れたプライバシ−
性保護と紫外線Bの遮蔽と紫外線Aのより遮り等高安全
性を確保でき、濃色グリ−ン系色調で例えば車・室内外
と充分調和のあるものとなって環境的にも優しく優れた
ものとなり、さらに、従来の熱強化方法では得られなか
った薄板着色ガラス等でも、充分な強化度あるいは充分
強度アップが得られ易くなるようになり、建築用窓ガラ
スはもちろん家具用ガラス、調理用ガラス、ことに各種
自動車用窓ガラスなどの車両用、船舶用または航空機用
窓ガラス等に有用なデンスグリ−ン色系ガラスを提供で
きるものである。
【0042】
【実施例】以下本発明の実施例について説明する。実施例1 ガラス原料として例えば珪砂、長石、ソーダ灰、ドロマ
イト、石灰石、芒硝、ベンガラ、あるいはイルメナイ
ト、ならびに亜セレン酸亜鉛(SeZnO3)、酸化コバルト
等を、さらに場合によっては各種カレットを用い、前記
着色剤組成成分範囲内となるようにするとともに、例え
ば粘性温度が109 ポイズで650 〜685 ℃程度、1012ポイ
ズで555 〜590 ℃程度、かつ両者の温度差が95〜105 ℃
程度になるようになるガラス組成を目標組成として設定
し、該目標組成量を秤量調合し、小型電気溶融窯で例え
ば還元剤としてカ−ボンを相当量(例えば、ガラス100g
に対し約0.05%程度)用い、また清澄剤として芒硝を相
当量(一例としては対珪砂比約0.5 % 程度)用い、還
元率を調整して充分確保しつつ約1400〜1450°C 前後程
度で約3〜4 時間程度溶融し、均質化および清澄等をし
た後、流し出し製板化して板ガラス状とし、充分な徐冷
を行い、厚み約3.5mm 程度に光学研磨して、大きさ100m
m ×100mm のガラス板とし、ガラス成分組成分析および
各種光学特性等の測定用濃色グリ−ン系ガラスを得た。
なお、種々のカレットをめざす成分組成と光学特性なら
びに品質等を勘案して適宜用いてもよいことは言うまで
もない。以下各実施例も同様である。
【0043】得られた該濃色グリ−ン系ガラスについ
て、JIS R-3101に基づく湿式分析法等で確認したとこ
ろ、重量%表示でSiO269.9%、Al2O31.92 、CaO9.02 、
MgO3.45、Na2O13.25 、K2O0.9、SO30.2の基礎ガラス組
成で、表1に示すように着色剤は重量%表示でFe2O3
(全鉄)1.18と、ppm 表示でSe17、CoO177、Cr2O31100
程度と成り、成分の総和が約99.949%であって、SiO2+
Al2O3 71.82 %、CaO +MgO12.47 %、Na2O+K2O 14.15
%であった。なお、亜セレン酸亜鉛(SeZnO3)使用に
よるガラス中におけるSeの残留率は約41.5%であった。
なおZnO は約0.003 重量%程度で微量であり上記成分の
総和には入れず、不純物等からくるppm オ−ダ−の微量
成分組成については分析しなかった。以下各実施例も同
様である。
【0044】さらに、還元率(Fe2+/Fe3+)について
は、図1に示す板厚3.5 mmでD65光源による分光透過率
曲線(後述する測定器による測定)において、FeO 量を
赤外域波長約 1.1μm (1100nm)での透過率Ts1100から
求め、その値が0.324 重量%となり、上述した分析値の
全鉄量(Fe2O3 )1.18重量%とから計算し、該還元率は
0.44であった。
【0045】さらにまた、光学特性(D65光源にて、3.
5mm 厚みにおける)としての可視光線透過率Tv〔%、波
長 0.38 〜0.78μm ( 380〜780nm )〕、紫外線透過率
Tuv〔%、波長 0.30 〜0.38μm ( 300〜380nm )、ISO
(国際標準化機構)に準ず〕ならびに波長0.35μm (3
50nm )における透過率Tuv350(%)ならびに波長0.37
μm (370nm )における透過率Tuv370(%)、および日
射透過率Ts〔%、波長0.34 〜1.8 μm ( 340〜1800n
m)〕ならびに波長1.1 μm (1100nm)における透過率T
s1100(%)、主波長λd (nm)、刺激純度Pe(%)等
については340 型自記分光光度計(日立製作所製)とJI
S Z-8722、JIS R-3106、ISO/DIS-9050にて測定計算して
求める等を行った。
【0046】その結果、図1および表2に示すように、
可視光線透過率Tvが22.5%程度、日射透過率Tsが21.8%
程度、波長1100nm透過率Ts1100が 7.8%程度、紫外線透
過率Tuv が6.0 %程度、波長350nm 透過率Tuv350が1.3
%程度、波長370nm 透過率Tuv370が17.3%程度、主波長
λd が544.4nm 程度、刺激純度Peが11.2%程度であり、
格段に優れたプライバシ−性能と紫外線赤外線吸収性能
を示す等、めざす所期のデンスグリ−ン色系ガラスであ
った。
【0047】さらにまた、易強化性については、上述し
たガラスが前述した粘性温度が所期の特定範囲をクリヤ
ーしていること等を確認した上、前記試料を雰囲気温度
約650 〜730 ℃の炉内で約5分間前後加熱した後、通常
の風冷強化を行い強化ガラス板を得、該ガラス板をJIS
R-3211に従って調べたところ、高効率かつ高歩留りで、
決められた規格を充分満足する易強化性を有するデンス
グリ−ン色系ガラスであった。
【0048】実施例2〜4 前記実施例1と同様にして、所期のデンスグリ−ン色系
ガラスとなるようなガラス調合組成を計算して秤量調合
し、溶融操作をし、得られたガラスを同様に試料化し
た。
【0049】得られた各実施例の試料について前記実施
例1と同様に分析、測定、評価した結果、その基礎ガラ
ス成分組成の分析値はほぼ実施例1と同様となり、各着
色剤成分組成あるいは還元率、Seの残留率は表1に示す
とおりであった。
【0050】また前記各光学特性は図2および表2に示
すように、各実施例2、3、4で、可視光線透過率Tvが
20.0%、19.6%、20.9%程度、日射透過率Tsが16.6%、
15.8%、17.1%程度、波長1100nm透過率Ts1100が 8.3
%、8.3 %、8.5 %程度、紫外線透過率Tuv が4.4 %、
4.6 %、4.5 %程度、波長350nm 透過率Tuv350が0.7
%、0.8 %、0.7 %程度、波長370nm 透過率Tuv370が1
3.0%、13.4%、13.2%程度、主波長λd が563.8nm 、5
58.0nm 、562.4nm 程度、刺激純度Peが13.9%、16.6
%、12.0%程度であった。
【0051】また前記実施例1と同様に、所期の濃色グ
リ−ン系色調であって、格段に優れたプライバシ−性能
と紫外線赤外線吸収性能を示す等、めざす所期のデンス
グリ−ン色系ガラスであった。
【0052】さらに易強化性についても、前記実施例1
と同様に実施したところ、前記実施例1と同様となるも
のであった。実施例5 前記実施例1と同様にして、所期のデンスグリ−ン色系
ガラスとなるようなガラス調合組成を計算して秤量調合
し、溶融操作をし、得られたガラスを同様に試料化し
た。
【0053】得られた試料について前記実施例1と同様
に分析、測定、評価した結果、その基礎ガラス成分組成
の分析値はほぼ実施例1と同様となり、各着色剤成分組
成あるいは還元率、Seの残留率は表1に示すとおりであ
った。
【0054】また前記各光学特性は図3および表2に示
すように、可視光線透過率Tvが32.8%程度、日射透過率
Tsが29.2%程度、波長1100nm透過率Ts1100が19.5%程
度、紫外線透過率Tuv が11.2%程度、波長350nm 透過率
Tuv350が5.3 %程度、波長370nm 透過率Tuv370が28.6%
程度、主波長λd が557.0nm 程度、刺激純度Peが 6.1%
程度であり、前記実施例1と同様に、所期の多少淡い目
の濃色グリ−ン系色調であって、充分に優れたプライバ
シ−性能と紫外線赤外線吸収性能を持つ等、所期のめざ
すデンスグリ−ン色系ガラスであった。
【0055】さらに易強化性についても、前記実施例1
と同様となるものであった。
【0056】
【表1】
【0057】
【表2】
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、特定した着色剤成分を
特定した組成範囲内で巧みに組み合わせたガラス組成物
であって、可視光透過率、日射透過率、紫外線透過率、
ことに波長350nm 透過率と波長370nm 透過率を特定した
デンスグリ−ン色系ガラスとしたことにより、充分なプ
ライバシ−性を持ち、所期の濃色グリ−ン系色調を呈す
るガラスを得るとともに、格段に優れた紫外線吸収性能
を示すとともに、紫外線Bを遮蔽しかつ紫外線Aをより
遮るようになり、優れた可視光透過率と日射透過率をバ
ランス良く付与し、易強化性を保持させ、さらに実窯の
操業条件を大幅に変更することなく、充分安定して製造
することができ、該ガラスは人的物的両面で居住性と安
全性をより高めて、高環境性を有し軽量化も可能である
ものとすることができるものと成り、建築用窓ガラス等
はもちろん、自動車用窓ガラスに適用して有用なものと
なるデンスグリ−ン色系ガラスを提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるデンスグリ−ン色系
ガラスの板厚3.5 mmでD65光源による分光透過率曲線で
ある。
【図2】本発明の実施例2、3および4におけるデンス
グリ−ン色系ガラスの板厚3.5mmでD65光源による分光
透過率曲線である。
【図3】本発明の実施例5におけるデンスグリ−ン色系
ガラスの板厚3.5 mmでD65光源による分光透過率曲線で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C03C 1/00 - 14/00 B60J 1/00 WPI

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソーダ石灰シリカ系ガラスを基礎組成と
    し、着色成分として重量%表示で、Fe2O3(全鉄) 0.60〜
    1.35、ならびにppm表示でCoO 120〜300、Se17〜50、Cr2
    O3 340〜1200をそれぞれ含有すること、及びD 65 光源測
    定においてその主波長が535〜580nmにあることを特徴と
    するデンスグリーン色系ガラス。
  2. 【請求項2】 該デンスグリーン色系ガラスの板厚が3.
    5mmでD65光源測定において、可視光透過率TVが50%以
    上、日射透過率TSが45%以下、及び紫外線透過率TUが15
    %以下であることを特徴とする請求項1に記載のデンス
    グリーン色系ガラス。
  3. 【請求項3】 該デンスグリーン色系ガラスの板厚が3.
    5mmでD65光源測定において、波長350nmにおける紫外線
    透過率TUV350が8%以下かつ波長370nmにおける紫外線透
    過率TUV370が35%以下であることを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載のデンスグリーン色系ガラス。
  4. 【請求項4】 前記着色成分が重量%表示で、Fe2O3(全
    鉄) 0.65〜0.95、ならびにppm表示でCoO 125〜150、Se
    17〜48、Cr2O3 345〜540をそれぞれ含有し、該ガラスの
    板厚が3.5mmでD65光源測定において、可視光透過率TV
    が30%以上45%以下、日射透過率TSが20%以上45%以
    下、ならびに紫外線透過率TUが14%以下、しかも波長35
    0nmにおける紫外線透過率TUV350が7%以下かつ波長370n
    mにおける紫外線透過率TUV370が33%以下であることを
    特徴とする請求項1に記載のデンスグリーン色系ガラ
    ス。
  5. 【請求項5】 前記着色成分が重量%表示で、Fe2O3(全
    鉄) 0.95〜1.30、ならぶにppm表示でCoO 155〜270、Se
    17〜48、Cr2O3 550〜1180をそれぞれ含有し、該ガラス
    の板厚が3.5mmでD65光源測定において、可視光透過率T
    Vが10%以上30%以下、日射透過率TSが10%以上25%以
    下、ならびに紫外線透過率TUが10%以下、しかも波長35
    0nmにおける紫外線透過率TUV350が3%以下かつ波長370n
    mにおける紫外線透過率TUV370が25%以下であることを
    特徴とする請求項1に記載のデンスグリーン色系ガラ
    ス。
  6. 【請求項6】 前記着色成分の還元率(Fe2+/Fe3+)が0.3
    5以上0.55以下であることを特徴とする請求項1乃至5
    のいずれかに記載のデンスグリーン色系ガラス。
  7. 【請求項7】 前記デンスグリーン色系ガラスの波長11
    00nmにおける透過率TS1100が、該ガラスの板厚が3.5mm
    でD65光源測定において、25%以下であることを特徴と
    する請求項1乃至6のいずれかに記載のデンスグリーン
    色系ガラス。
  8. 【請求項8】 前記ソーダ石灰シリカ系ガラスの基礎組
    成が、重量%表示で、SiO2 67〜75、Al2O3 0.05〜3.0、
    CaO 7〜11、MgO 2〜4.5、ZnO 0〜0.1、Na2O11.5〜16、K
    2O 0.5〜3.0、SO3 0.05〜0.4、かつSiO2+Al2O3 68〜7
    4、CaO+MgO+ZnO 11〜15、Na2O+K2O 12〜17である板
    ガラス組成物であることを特徴とする請求項1乃至請求
    7のいずれかに記載の紫外線吸収グレー色系ガラス。
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