JP3434123B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3434123B2
JP3434123B2 JP13484796A JP13484796A JP3434123B2 JP 3434123 B2 JP3434123 B2 JP 3434123B2 JP 13484796 A JP13484796 A JP 13484796A JP 13484796 A JP13484796 A JP 13484796A JP 3434123 B2 JP3434123 B2 JP 3434123B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定枚数の画像形
成等を行った時に、画像形成装置内の画像形成部の一部
又は全部をユニット化し、これを着脱可能に設けた交換
カートリッジにおいて、該交換ユニットの画像形成装置
本体への装着状態等を管理するようにした画像形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式等を利用した画像形成装置
においては、記録媒体である感光体上にトナー像を形成
し、これを普通紙等の転写材であるシート上に転写し、
このシート上のトナー像を永久像としてシート上に保持
させるために、例えば加熱定着装置を通過させることで
トナーを定着した後、装置本体外へと排出するようにし
いる。
【0003】この画像形成装置によれば、サービスマン
等によりメンテナンスを軽減するために、ユーザ側での
メンテナンスを可能にするようにしたものが考えられ、
実施に供されるようになった。例えば、通常、画像形成
枚数が所定枚数になれば、画像形成を行う一部のユニッ
トを交換カートリッジとして交換可能に設け、新規の交
換カートリッジをユーザ側での交換を行えるようにし
る。これによりサービスマン等によるメンテナンスフ
リーを可能にしている
【0004】上記交換カートリッジは、画像形成を行う
ための記録媒体である感光体と、該感光体を均一帯電す
る帯電器、感光体表面が露光されることで、形成された
静電潜像を現像する現像器、及び転写後に残留するトナ
ーを除去するクリーニング器等を一体的に同一支持部材
に保持するようにしてユニット化している。これを画像
形成装置本体に着脱可能に設けるようにして、交換カー
トリッジを構成している。
【0005】このような交換カートリッジとして問題に
なるのは、交換カートリッジの装着状態を検出すること
が重要となる。つまり、交換カートリッジは、画像形成
装置本体より簡単に取り出せる構成となっているため、
該カートリッジが装着されていない状態で画像形成動作
が開始すれば、他の画像形成部への損傷を与えるだけで
なく、搬送されるシートのジャム処理をも行う必要があ
る。そのため、交換カートリッジの装着状態を検出し、
これにより画像形成動作を可能にするようにしている。
【0006】また、交換カートリッジには、画像形成枚
数に応じて寿命が設定されている。そのため、新規
換カートリッジが装着されると、寿命検出を行う枚数
(寿命)カウンタ等をクリア、つまり初期設定する必要
がある。そこで、装着された交換カートリッジが新規な
ものか、古いものを区別する新旧検出を行う必要があ
る。
【0007】上記交換カートリッジの装着に関連させ
て、新旧検出を行った後、寿命検出を行うためのカウン
タ等をリセットする手段を設ける一つの方法としては、
例えば特開平1−205175号公報に提示されてい
る。これは、交換カートリッジ側に、画像形成装置本体
側に設けられているリセット信号発生手段であるマイク
ロスイッチの作動片を、作動させるリセット手段を設
け、該リセット手段にて画像形成装置本体側のマイクロ
スイッチを動作させる。これにより、マイクロスイッチ
の状態が変化し、その変化した時の信号により、カウン
タの内容をリセット(例えば“0”)している。
【0008】そして、上記リセット手段は、新規の交換
カートリッジを装着した後には、該交換カートリッジを
取り出し、再度装着した時に、上記マイクロスイッチを
再び動作させることのない位置まで移動される。つま
り、リセット手段は、新規の交換カートリッジが一度装
着した時に、動作するように設定されている。従って、
交換カートリッジを、ジャム等の発生等により必要に応
じて着脱しても、新規な交換カートリッジではないとし
て処理されることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
上述した公報に記載された交換カートリッジの新旧を検
出するための手段、特にリセット手段と、マイクロスイ
ッチ等は、一度の使用、つまり新規の交換カートリッジ
に対して対応できるだけで、その手段を他の検出手段と
して利用できない。つまり、交換カートリッジの装着状
態を検出することはできない。そのため、上記新旧の検
出を行う検出手段とは別に、装着状態を検出するための
手段を別途設ける必要がある。
【0010】また、リセット手段としては、マイクロス
イッチの作動片に接触させる必要があるため、どうして
も接触状態と非接触状態を作り出す必要があり、位置精
度が必要となる。特に、交換カートリッジが装着された
時に、これが新規の場合にはマイクロスイッチの作動片
にリセット手段の一部を、必ず接触させる位置関係を必
要とし、新規でない交換カートリッジ(旧カートリッ
ジ)が装着された時には、リセット手段がマイクロスイ
ッチの作動片に接触しないように精度よく配置する必要
があった。そのため、交換カートリッジの製造が面倒で
あるだけでなく、製造後にその都度、配置位置調整を行
う必要があり、非常に面倒なものとなっていた。
【0011】これは、交換カートリッジの装着検出にお
いてもいえることであって、装着される交換カートリッ
ジに装着状態を検出するセンサを接触状態で配置する場
合には、センサ及びそのセンサを動作させる部材を設け
る位置精度が要求されることになる。
【0012】そこで、本発明は、交換カートリッジの交
換による装着状態を非接触の状態で検出することで、交
換カートリッジ側に設ける装着検出のための部材の位置
精度をあまり必要とせずに、その検出を確実に行えるよ
うにした画像形成装置を提供することを目的とする。
【0013】また、上述した目的に合わせて本発明の目
的は、さらに交換カートリッジとして必要となる他の検
出を併せて行うことができるようにする
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の上述した装着
出を他の検出にて兼用できる目的を達成するための画像
形成装置は、画像形成装置本体に対して着脱可能に設け
られ、画像形成を行う部材をユニット化した交換カート
リッジを備えてなる画像形成装置において、上記交換カ
ートリッジの画像形成装置本体への装着状態を検出する
ために、該交換カートリッジ側に磁力発生部を、画像形
成装置側に上記交換カートリッジ側の磁力発生部に対
て磁力検出部を配置してなり、上記交換カートリッジ
内の部材が回転駆動される回転の一部が伝達され回転さ
れる回転部材に上記磁力発生部を設け、 上記磁力検出部
による検出出力に基づいて交換カートリッジの装着状態
を検出可能にしてなると共に、画像形成動作により上記
回転部材の回転により磁力発生部を上記磁力検出部の対
応位置よりずらせることで、検出出力を装着時より異な
らせ、該交換カートリッジの新旧をも検出可能にしたこ
とを特徴とする。
【0015】以上の構成によれば、装着状態を交換カー
トリッジと画像形成装置側の検出するための部材が非接
触状態であるため、その検出部材を配置する位置精度
が、あまり要求されることはない。そのため、配置のた
めの面倒な作業が不要になり、製造が簡単かつコストの
低減が可能となる。
【0016】
【0017】そこで、上記回転部材は、画像形成動作の
開始により所定の角度回転する伝達機構を介して連結さ
れ、それ以上の回転が規制されるようにする。
【0018】さらに上記交換カートリッジの寿命により
画像形成装置より離脱された状態において、該交換カー
トリッジを再利用可能にするために所定の角度回転され
た回転部材を初期の位置に復帰、又は自動復帰させる手
段を備える。
【0019】このような構成によれば、非接触状態での
検出を可能にすると同時に、特にカートリッジ側の磁力
発生部が回転部材の回転により位置がずれると、初期の
位置との関係において、磁力発生部の出力状態が異な
る。そのため、新旧の交換カートリッジを容易に区別で
きる。しかも、回転部材は交換カートリッジが新規の場
合の初期位置より所定角度回転した位置に維持されるた
め、再度装着した時には、該交換カートリッジを新規な
ものとして検出することはなく、確実に装着状態を検出
できる。さらに、交換カートリッジの、回転部材を初期
の位置に復帰又は自動復帰させることができ、交換カー
トリッジの再利用を可能にできる。
【0020】また、本発明による非接触による装着検出
と同時に、該検出を他の検出にも利用できる目的を達成
するための他の画像形成装置は、画像形成装置本体に対
して着脱可能に設けられ、画像形成を行う部材をユニッ
ト化した交換カートリッジを備えてなる画像形成装置に
おいて、上記交換カートリッジの画像形成装置本体への
装着状態を検出するために、該交換カートリッジ側に回
転部材を設け、該回転部材に反射率又は透過率が異なる
複数の領域を区分して設け、画像形成装置側に上記回転
部材の反射率又は透過率が異なる領域への光を照射しそ
の反射光又は透過光を受光する光学センサを配置してな
り、上記交換カートリッジの装着時の反射光又は透過光
に応じた出力にて装着状態の検出を、また交換カートリ
ッジの新旧の検出を可能にしたことを特徴とする。そし
て、上記回転部材は、交換カートリッジ内の部材が回転
されるその回転の一部が伝達されて回転駆動され、反射
率又は透過率の異なる領域が上記光学センサに対向する
ようにし、装着状態、新旧の検出、さらに交換カートリ
ッジの寿命を検出可能にできる。つまり、回転部材に
は、反射率又は透過率の異なる複数の領域を区分して設
けることから、初期の時に光学センサの出力に比べて、
画像形成動作が進行するに従って徐々にその出力が変
化、例えば大きく、あるいは小さくなるようにできる。
そのため、初期の出力検出により、交換カートリッジの
新旧を判別し、画像形成動作が進行するに従って変化す
る出力変化により、交換カートリッジの寿命を検出でき
る。しかも、交換カートリッジが離脱された状態におい
ては、その出力状態と、装着した時の出力状態とが明ら
かに異なるため、その出力状態において装着状態を確実
に検出できる。
【0021】さらに、本願発明の目的を達成するための
画像形成装置は、画像形成装置本体に対して着脱可能に
設けられ、画像形成を行う部材をユニット化した交換カ
ートリッジを備えてなる画像形成装置において、上記交
換カートリッジの画像形成装置本体への装着状態を検出
するために、該交換カートリッジ側に磁力発生部を、画
像形成装置側に磁力発生部に対応して磁力検出部を配置
してなり、上記交換カートリッジ内の部材が回転駆動さ
れる回転の一部が伝達され回転される回転部材に上記磁
力発生部を設け、上記磁力検出部による検出出力に基づ
いて交換カートリッジの装着状態を検出可能にしてなる
と共に、画像形成動作により上記回転部材の回転により
生じる回転磁界に応じて上記磁力検出部より出力される
出力信号を、該交換カートリッジの動作状態の検出又は
画像形成装置本体の回転駆動源の回転状態の検出に利用
することを特徴とする。つまり、装着状態の検出と同時
に、画像形成装置の動作により、交換カートリッジ側で
回転する回転部材の回転状態を、回転磁界に応じて出力
される信号により簡単に認識できる。しかも、画像形成
装置本体側の駆動源であるモータの回転状態を知るエン
コード出力して処理できる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を以下に図面に
従って説明する。図1は、本発明による交換カートリッ
ジの一例を示す要部の断面図であり、特に画像形成装置
への装着状態を検出するための一実施形態をも示す。図
2は図1の交換カートリッジを装着した画像形成装置の
画像形成部にかかる部分を示す断面図である。
【0023】まず、図2を参照し、本発明にかかる画像
形成装置及び、その交換カートリッジについて説明す
る。
【0024】図中1は、その表面にトナー画像が形成さ
れる記録媒体であって、例えばシリンダ形状の導電性基
体に、光導電性層が形成されてなる感光体ドラム、2は
感光体ドラム表面を特定の極性に均一帯電させる帯電
器、3は感光体ドラム表面に形成された静電潜像に、顕
像化するための着色剤であるトナーを付着させる現像器
である。
【0025】感光体ドラム1表面に形成される静電潜像
は、帯電器2にて均一帯電された後、原稿台4上に載置
された原稿の光像を光集束性レンズアレイ(結像レン
ズ)5を介して照射することで形成される。そのため
に、原稿台4上に載置された原稿は、原稿台4の下面に
配置されている露光ランプ6にて光照射され、これによ
りその画像の反射光が、上記結像レンズ5にて均一帯電
された感光体ドラム1表面に結像される。
【0026】上記感光体ドラム1上に形成された静電潜
像は、上述した現像器3にてトナーが付着される。その
ために、現像器3には、トナーを感光体1と対向する現
像位置へと磁気力等にて吸着し搬送するための現像ロー
ラ3aが設けらている。これにより、トナーは、静電
潜像が形成された領域に吸引され、現像が行われる。
【0027】次に感光体ドラム1表面に形成される画
像、つまりトナー像は、搬送手段を介して送られてくる
シートに転写器7の作用にて転写される。そのため、シ
ートは、上記搬送手段を介して、感光体ドラム1の回転
に同期した状態で転写器7と対向する感光体ドラム1表
面へと送り込まれる。この転写位置には、感光体ドラム
1表面に密着するシートの一側縁部を、感光体ドラム1
表面より分離する分離シート8が配置されている。そし
て、転写位置の下流側に分離シート8と圧接されている
搬送ローラ9にて、シートの一端側が挟持されること
で、分離後のシートが感光体ドラム1より遠のくように
して分離搬送される。
【0028】一方、転写後に感光体ドラム1表面に残留
するトナーは、次のクリーニング器10のクリーニング
ブレード11にて除去される。このクリーニングブレー
ド11は、その先端が感光体ドラム1と圧接状態で設け
ており、このブレード11と同様に、該ブレード1
1にて感光体ドラム1表面より掻き落とされたトナーを
受けるシール部材12が、感光体ドラム1側と対向する
ようにクリーニング器10に設けられている。
【0029】上記クリーニング器10には、さらに除去
したトナーを受けるシール部材12に受けられたトナー
を収容する収容部を構成する容器13内に、該収容部の
除去トナーを他の廃棄トナー回収部(図示せず)へと搬
送するためのスクリューローラ14が設けられている。
【0030】以上のような構成の画像形成装置において
は、感光体1、帯電器2、現像器3、転写器7、クリー
ニング器10等の画像形成を行うために使用される部材
が交換可能なようにカートリッジ化されている。例え
ば、感光体1とクリーニング器10とを一体的にユニッ
ト化し、交換カートリッジを構成する。この場合、必要
に応じて帯電器2が合わせて設けられることもある。
【0031】この交換カートリッジは、画像形成装置本
体、つまり図2に示す位置に着脱可能に設けられる。そ
して、交換カートリッジが着脱可能に設けられているこ
とから、そのカートリッジが正規の位置に装着されてい
るか否かを検出する必要がある。
【0032】そのため、本発明においては、図1に示す
ように、画像形成装置20側の装着される位置に、磁力
センサ21を設け、該磁力センサ21に対応するように
して交換カートリッジ22側には、磁石23が設けられ
ている。ここで、交換カートリッジ22は、上述したよ
うに、感光体ドラム1とクリーニング器10とを一体的
に設けて構成されており、特にトナーを収容する収容部
を構成する容器13である外装24にて、合わせて感光
体ドラム1を回転可能に支持するようにしてユニット化
している。その外装24の一部の内面には、上記磁石2
3が設けられている。
【0033】磁石23と、磁力センサ21とは、交換カ
ートリッジ22が装着された時に、それぞれ対向するよ
うに配置されている。この磁力センサ21は、磁力に応
じてその出力状態が変化するようなものであって、磁力
が強まるに従って、その出力が大きくなる。そして、磁
石23と磁力センサ21とが対向した関係にある状態に
おいて、磁力センサ21の出力が最大値になる。そし
て、非装着時には、磁力センサ21の出力がほとんどな
くなる(ほぼ“0”でありノイズの出力のみ)。これに
より、交換カートリッジ22の画像形成装置20本体に
対する装着状態を容易に検出できる。
【0034】また、上記交換カートリッジ22において
は、該カートリッジ22が画像形成装置20本体に装着
された時点から、そのカートリッジの寿命を検出するた
めに、寿命検出カウンタが設けられており、該装着に応
答してカウンタがリセットされ、決められた枚数をカウ
ントすることで、寿命であることをユーザ側に報知する
ようにしている。
【0035】この構成において、交換カートリッジ22
は、画像形成枚数が決められた枚数に達した状態で、交
換メッセージ等がユーザ側に報知される。つまり、新し
い交換カートリッジ22を装着した状態から、所定枚数
の画像形成を行えば、上記メッセージが報知される。こ
れにより、交換カートリッジ22を画像形成装置より除
去する。この時、交換カートリッジ22の磁石23が、
磁力センサ21の磁界範囲内より取り去れることにな
り、磁力センサ21のその出力は、ほとんどなくなる。
この信号が、画像形成装置22側の駆動回路25を経由
し、画像形成装置全体の画像形成動作等を制御するため
の制御回路(CPU)26に送られ、非装着状態である
ことが認識される。
【0036】そして、新しい交換カートリッジ22が装
着されると、磁力センサ21に対応して磁石23が位置
するため、磁力センサ21の出力が大きくなる。この大
きな出力信号が、制御回路26に駆動回路25を介して
送られることで、制御回路26側では、交換カートリッ
ジ22が新たに装着されたことを認識する。これによ
り、画像形成動作の開始指令により、画像形成のための
動作を開始することになる。しかし、装着状態が検出さ
れていなければ、上記画像形成動作の開始指令があって
も、画像形成動作を阻止する。この時、操作パネル上に
交換カートリッジ22が装着されていないことを報知さ
せることができる。
【0037】上記駆動回路25は、磁力センサ21を駆
動し、該磁力センサ21からの出力を適度の電圧値とし
て出力するものである。そのため、磁力センサ21にて
得られる信号出力を、制御回路26からの要求により、
必要時に制御回路26へと送る。特に、画像形成装置2
0の扉等が開放され、交換カートリッジ22が装着さ
れ、扉が閉じられる信号に応答して、制御回路26は、
駆動回路25に磁力センサ21の出力状態を要求する。
【0038】このように、磁石23と磁力センサ21を
用いて、交換カートリッジ22の装着状態の検出手段を
構成しているため、両者が非接触状態で、交換カートリ
ッジ22の装着状態の検出を行っている。そのため、従
来のように接触することで検出するものに比べて、接触
させるための位置精度をあまり必要としなくなる。例え
ば磁力23の配置位置を、磁力センサ21に対応して精
度よく位置決めして設ける必要がなくなる。これは、磁
石23の磁力が及ぶ範囲に磁力センサ21が配置されて
おれば十分に検出可能となるためである。
【0039】従って、交換カートリッジ22の装着検出
を行う部材である上記磁石23の位置決めを精度よく行
う必要がなくなることから、位置調整や、精度の高い位
置決め機構等を必要としなくなる分、交換カートリッジ
22の製造コストが低減するだけでなく、その製造も非
常に簡単になる。しかも、画像形成装置20側に設けら
れる装着検出を行う一方の部材である磁力センサ21に
おいても、同様で、その配置位置の高い精度が要求され
ない。
【0040】また、磁石22は、図1に示すように、交
換カートリッジ22の外装24が非磁性体、例えば樹脂
部材等で構成され、外装24内に設けておくことで、交
換カートリッジ22の着脱時に、他の部位に接触して破
損や、位置ずれを生じることが無くなる。そのため、磁
石22の保護と同時に装着状態の検出をより確実に行う
ことができる。
【0041】さらに、図3及び図4には、上述したよう
に磁石23を保護するための別の実施態様を示してい
る。特に図3においては、交換カートリッジ22を構成
する外装24に、磁石23を埋め込むようにしたもので
ある。これは、外装24に磁石23を埋め込むための凹
部27を設け、該凹部27に磁石23を埋め込み、その
上部より外装24の外表面が平面状態になるようにカバ
ー27aを取り付ける。これにより、磁石23が保護さ
れた状態となる。上記カバー27aは当然、非磁性体で
形成されている。
【0042】一方、図4によれば、外装24に可撓性の
磁石23aを挿入口28aを備える収容部28を設け、
シート状の磁石23aを挿入するようにしたものであ
る。この実例においても、外装24の外面に、突出部等
がなく、その部分に阻害されて、交換カートリッジ22
の交換作業が邪魔になることもなく、またシート状の磁
石23a等が破損する問題もなくなる。
【0043】ここで、磁石23に対応して設けられる磁
力センサ21については、図3及び図4に示すように、
画像形成装置20の本体側に突出することのないよう
に、基板等に埋め込むようにしてもよい。このようにす
れば、交換カートリッジ22の装着時に磁力センサ21
による突出部がなくなるため、装着作業が簡単になる。
しかも、磁力センサ21を破損したり、配置位置がずれ
る障害もなくなる。
【0044】以上の説明においては、交換カートリッジ
22の画像形成装置20本体への装着状態を検出するた
めの実施形態を示す事例について説明した。以下には、
上記装着検出に合わせて、装着される交換カートリッジ
22の新旧を合わせて検出する実施形態について説明す
る。
【0045】(第1の実施の形態)ここで、上述の構成
においては、交換カートリッジ22は、画像形成装置2
0本体側への装着状態を検出するためであるが、該交換
カートリッジ22が新品か、旧品かを判別するようにす
ることも可能になる。つまり、磁石23を交換カートリ
ッジ22が装着された後、多少移動させるように構成す
ることで、新旧を容易に判別させることができる。つま
り、新規の交換カートリッジ22を装着した時に、磁石
23の配置位置が多少ずれれば、その時の磁力センサ2
1の出力が、装着時点での正規の出力より多少小さく、
さらに非装着時の出力より大きくなるように設定するこ
とができる。
【0046】これにより、交換カートリッジ22が装着
された時の出力が大きい場合には、新品であることを検
出する。そして、その検出状態において、該カートリッ
ジによる交換時期を管理する寿命カウンタの内容をクリ
アし、画像形成動作が開始される時に、磁石23の位置
をずらせる。この時、磁力センサ21の出力は、交換カ
ートリッジ22が新品の装着時に比べて出力状態が落ち
るが、非装着状態のほとんど出力がない状態での出力信
号より大きいことを確認することで、装着状態を容易
に、かつ確実に検出できる。
【0047】以上の形態における実例を図に従って説明
する。図5はその一例であって、(A)は断面図であ
り、(B)は平面図である。交換カートリッジ22に
は、例えばクリーニング器10を構成するスクリューロ
ーラ14を回転駆動させるための被駆動部が設けられて
いる。この被駆動部の回転力の一部を利用して上記磁石
23を移動させるように構成している。
【0048】上記被駆動部は、交換カートリッジ22が
画像形成装置20本体に装着されることで、画像形成装
置20側の駆動部と機械的に連結される。その連結機構
は従来周知のものであって、本発明とは直接関係がない
ため説明は省略する。そのため、画像形成装置20側の
駆動部の回転が、被駆動部を介して、交換カートリッジ
22内部のスクリューローラ14に伝達される。
【0049】そこで、交換カートリッジ22側には、上
述したように被駆動部の回転力の一部が伝達される伝達
ギア29が、例えばスクリューローラの回転と共に回転
される。この伝達ギア29は、例えば外装24等に回転
可能に設けられている。そして、この伝達ギア29と、
噛み合う一部に歯が欠除した欠歯ギア30が同様に回転
可能に設けられている。この欠歯ギア30に磁石23が
固定されている。この磁石23に対応して、外装24を
介して画像形成装置20本体側に磁力センサ21が配置
されている。
【0050】上記欠歯ギア30は、一部に歯が欠落した
部分を有している。そのため、伝達ギア29が回転する
ことで、矢印方向に回転すると、欠歯ギア30も同時に
矢印方向に回転する。しかし、この欠歯ギア30は、例
えば図中時計方向に約90°回転すれば、それ以上の回
転が伝達されずに停止する。これにより、磁石23は、
初期位置(a)からずれた位置(b)に移動するため、
磁力センサ21の配置位置より多少ずれた位置に保持さ
れ、その位置に維持される。そして磁力センサ21の出
力が小さくなる。さらに、この状態で交換カートリッジ
22を、画像形成装置20より離脱すれば、磁石23の
磁力が磁力センサ21に完全に及ばなくなるため、その
出力が非常に小さく(0)なり、よって交換カートリッ
ジ22が画像形成装置20に非装着状態であることを検
出できる。
【0051】上記検出のため、磁力センサ21の出力は
駆動回路25を経由して制御回路26へと送られる。つ
まり、磁力センサ21の出力に対し、予め決められてい
る基準値である第1の閾値と比較し、該第1の閾値以上
であれば装着状態を検出する。また、第1の閾値より大
きい第2の閾値と、上記磁力センサ21の出力と比較
し、該出力がそれ以上であれば、装着された交換カート
リッジ22が新規なものであること検出する。上記第1
の閾値は、当然磁石23が(b)位置に維持されている
状態で、磁力センサ21の得られる出力より多少低く、
かつ交換カートリッジ22が装着されず、磁石23が存
在したい状態における磁力センサ21の出力より大きく
設定される。しかも、第2の閾値は、初期位置(a)に
磁石23が存在した時の磁力センサ21が出力する値よ
り多少低く、第1の閾値より大きく設定される。この装
着及び新旧の検出の詳細について後に記述する。
【0052】以上の構成において、交換カートリッジ2
2の寿命がくれば、それを検知するための寿命カウンタ
が、決められた枚数を計数することになり、該交換カー
トリッジ22を交換するようにユーザに知らせる。これ
により画像形成装置20より、交換カートリッジ22が
取り去られる。そして、新しい交換カートリッジ22が
装着されると、磁力センサ21に磁石23が対向するた
め、磁石センサ21の信号出力が大きくなる。この時、
駆動回路25を介して制御回路26は、新品の交換カー
トリッジ22が装着されたこと認識し、上述した寿命カ
ウンタの内容をクリアする。
【0053】この交換の後に、画像形成動作が開始すれ
ば、感光体ドラム1の回転に合わせてスクリューローラ
14も画像形成装置本体側の駆動部と被駆動部との連結
により回転される。この回転が、伝達ギア29を介して
欠歯ギア30を回転させ、該欠歯ギア30が所定角度回
転することで、その位置(b)で回転を停止する。この
場合、伝達ギア29はスクリューローラ14の回転によ
り回転が継続されるものの、欠歯ギア30においては、
所定角度回転した後、その回転が停止する。
【0054】そのため、磁力センサ21の出力は、磁石
23の位置に応じて低下する。そこで、交換カートリッ
ジ22が画像形成装置20よりジャム等の要因により離
脱された時には、磁石23が磁力センサ21の磁力検出
範囲内より外れるため、磁力センサ21の出力はほとん
どなくなる。この検出信号が制御回路26に送られるこ
とで、交換カートリッジ22が非装着状態であることを
検出する。そして、ジャム処理等が完了し、離脱した交
換カートリッジ22を装着すれば、磁力センサ21の出
力は、非装着時の出力より磁石23の磁力の影響により
大きくなる。しかし、新品の交換カートリッジ22を装
着した場合に比べて小さい出力となる。そのため、制御
回路26は、交換カートリッジ22の装着を検出する
が、該カートリッジ22を新規のものでないことを認識
する。そのため、寿命カウンタの内容はクリアされるこ
とはない。
【0055】よって、交換カートリッジ22の装着状態
を検出できると共に、装着された交換カートリッジ22
が、新品か旧品かを容易に、かつ確実に検出できる。
【0056】なお、伝達ギア29は逆方向に回転駆動さ
れることはないため、旧品の交換カートリッジ22であ
れば、磁石23の位置が新規の初期位置(a)に復帰す
ることはなく、故意においても復帰する危険性はない。
これは、磁石23を移動させる駆動機構を外装24の内
部に設けているためで、磁石23の保護と同時に、故意
により移動を防止できる。つまり、画像形成動作が開始
されなければ、その移動が行われないため、新旧の交換
カートリッジの区別を確実に検出できる。
【0057】従って、交換カートリッジ22の装着検出
に合わせて、画像形成装置側の検出部材との間が非接触
の状態で、新旧のカートリッジの検出を行える。ここ
で、装着等の検出のために、磁石23をカートリッジ2
2側に、磁力センサ21を画像形成装置20側に配置し
ている。これは逆でも可能である。この場合、着脱可能
な交換カートリッジ22側から、画像形成装置20側へ
と、装着状態を検出する信号を駆動回路25を経由して
制御回路26へと送る必要がある。そのため、装着時
に、その信号線が、画像形成装置側に接続させる機構を
別に追加すればよい。このような追加ができない場合に
は、上述に説明したように磁石23及び磁力センサ21
を配置すれよい。
【0058】なお、伝達ギア29については、スクリュ
ーローラ14が回転される回転力の一部を利用して回転
させるようにしているが、その他にも感光体ドラム1が
回転駆動されているため、この感光体ドラム1の回転力
の一部を利用して回転構成できる。上記欠歯ギア30が
磁石23を移動させるための回転部材を構成し、該欠歯
ギア30及び伝達ギア29を含めて伝達機構を構成して
いる。
【0059】(第1の実施形態による他の実施態様) また、図6は磁石23を交換カートリッジ22の装着に
関連させて移動させる別の実施態様を示すものであっ
て、これは交換カートリッジ22を再度、新規なものと
して再設定できるようにしたものである。つまり、交換
カートリッジ22においては、例えば感光体ドラム1の
寿命により交換を要請するようにしているため、該感光
体ドラム1を交換することで、再度交換カートリッジ2
2を使用可能にできる。また、感光体ドラム1でなく、
クリーニング器10の特にブレード11を交換すること
で、再度使用可能にすることもできる。つまり、ブレー
ド11の寿命が感光体ドラム1の寿命より短い場合、該
ブレード11を複数回交換することで、感光体ドラム1
の寿命と一致した段階で、この交換カートリッジ11の
寿命として再利用を不可能なように設定することができ
る。
【0060】例えば、特開平5−197236号公報に
は、上述した交換カートリッジ11の再利用を行い、そ
の利用回数を管理するようにして、交換カートリッジ1
1の廃棄状態を管理している。
【0061】そのため、交換カートリッジ11を再利用
させたい場合には、該交換カートリッジ11における初
期の新品交換カートリッジ11であることを画像形成装
置にて検出させる必要があり、本発明においては、磁石
23の位置を初期位置に復帰させる必要がある。
【0062】その復帰を可能にするための一例を図6を
参照して説明する。図において、(A)は断面図であ
る、(B)は動作説明にかかる要部を示す平面図であ
る。画像形成装置20本体の駆動部より伝達される回転
力の一部を利用して、回転される伝達ギア29が、外装
24に一端が固定された軸31に対して回転可能に設け
られている。上記伝達ギア29は、上述した図5におけ
る伝達ギア29と同一であるため、同一符号を付した。
【0063】上記軸31には、磁石23を固定してなる
回転板32が回転可能に設けられている。また軸31に
回転可能に設けられている回転板32と、伝達ギア29
とは、摩擦部材33を介して回転が伝達されるように回
転板32が、スプリング34の付勢力により伝達ギア2
9側に圧接されるようになっている。そのため、回転板
32及び摩擦部材33は、軸31方向に移動可能であっ
て、軸31に対して回転可能に設けられている。
【0064】また、回転板32には、磁石23を固定し
た反対側(180°の位置)にレバー35の一端が固定
されており、該レバー35の他端は、外装24の内面に
円弧形状に形成されたガイド溝36に対応してガイドさ
れる。
【0065】このガイド溝36は、回転板32に設けら
れたレバー35の回転軌跡に合わせて設けられている。
そのため、回転板32の回転に負荷を生じさせることな
く、レバー35を案内する一方、夫々の円弧の端部で、
そのガイドを規制するようにしている。
【0066】回転板32に設けられる磁石23は、新品
の交換カートリッジ22である場合には、画像形成装置
20側に配置されている磁力センサ21に対応するよう
に、配置固定されている。
【0067】そこで、新品の交換カートリッジ22が、
画像形成装置20本体に装着されると、磁石23が、固
定された磁力センサ21に対向するように位置する。そ
のため、磁力センサ21の出力が大きくなるため、その
信号を駆動回路25を経由して制御回路26が入力する
ことで、交換カートリッジ22の装着を検出すると同時
に、そのカートリッジが新しいものに交換されたことを
検出する。これにより、交換カートリッジ22の寿命カ
ウンタがクリアされる。
【0068】そして、画像形成動作が開始されると、画
像形成装置20側から伝達される回転力により、伝達ギ
29が回転する。この回転が摩擦部材33を介して回
転板32を回転させるが、その回転はレバー35が円弧
状のガイド溝36の他の端部まで回転した状態で回転が
阻止される。つまり、回転板32は、約90°回転すれ
ば、その回転が阻止され、その位置を維持する。これに
より、回転板32に設けられた磁石23は、初期位置
(a)より軸31を中心にして90°ずれた位置(b)
に維持される。よって、磁力センサ21の出力が小さく
なる。この場合、伝達ギア29は、画像形成を行うこと
で、回転されるものの、回転板32はその回転がレバー
35とガイド溝36とで回転規制されため、移動した状
態で保持される。
【0069】上記交換カートリッジ22を何らかの要因
にて画像形成装置より離脱すると、磁石23が磁力セン
サ21の磁力範囲外に位置するため、磁力センサ21の
出力は、ほとんどなくなる。これにより制御回路26
は、交換カートリッジ22の離脱状態を検出し、この状
態での画像形成動作の開始を阻止する。この交換カート
リッジ22が装着されれば、非装着時に比べ、磁力セン
サ21の出力、つまり磁石23の影響により信号出力が
行われ、装着を検出する一方、新品の交換カートリッジ
22の出力信号より小さいことから、新旧カートリッジ
の区別を行った検出を行うことができる。
【0070】そこで、交換カートリッジ22の寿命が、
該交換カートリッジ22の寿命カウンタにより検出され
れば、該交換カートリッジ22を離脱する。そして、該
交換カートリッジ22を再利用するために、感光体ドラ
ム1又はブレード11等を交換する。この交換におい
て、外装24の一部が取り外され、カートリッジ内部の
一部が露出する時に、伝達ギア29を逆方向に回転させ
る。この回転が、摩擦部材33を介して回転板32に伝
達され、該回転板32が回転される。これにより、回転
板32が回転しない位置まで回転させると、磁石23
が、画像形成装置20側の磁力センサ21に対応する初
期位置(a)に復帰される。
【0071】この場合、回転板32は、レバー35がガ
イド36の一旦、特に新規製品に対応する位置で、回転
が規制されるため、それ以上の回転が阻止され、磁力セ
ンサ21に対応する位置に磁石23を位置規制できる。
つまり、回転板32の回転が規制されない状態では、伝
達ギア30の回転が伝わるが、規制された状態では、伝
達ギア29が空回転するように、摩擦部材33及びスプ
リング34が設けられているからである。
【0072】以上のようにして、交換カートリッジ22
内の一部の部品を交換する時に、磁石23の位置を、該
カートリッジ22が新品と同様に再利用可能なように初
期の状態に容易に復帰させることができる。この復帰操
作は、回転板32の回転が規制される状態で、その操作
を終了すれば、磁石23を初期の状態に簡単に復帰させ
ることができる。
【0073】よって、この実施態様によれば、交換カー
トリッジ22の再利用することができる。また、再利用
のための新旧検出の復帰操作が簡単となる。
【0074】(第1の実施形態による他の実施態様) さらに、図7は、図6による交換カートリッジ22
利用するために、磁石23を初期位置に復帰させる操作
を簡単にするための構成を示す図において、図6と同
一機能を有する部分を同一符号で示しており、その説明
については省略する。
【0075】特に図6と異なる部分は、軸31に巻挿さ
れているスプリング34は、一端が外装24に係止され
ており、他端が回転板32に固定されている。該軸31
の軸方向に移動可能な摩擦部材33及び伝達ギア29
は、外装24に対向して設けられた支持部37と伝達ギ
ア29との間の軸31に巻挿されたスプリング38にて
回転板32方向に付勢されている。そして、摩擦部材3
3と伝達ギア30との間には、回動自在に軸支された復
帰レバー39の一部が介在されている。上記スプリング
38の付勢力は、スプリング34の付勢力より十分に大
きく設定されている。
【0076】以上の構成において、新しい交換カートリ
ッジ22が装着された時には、磁石23により磁力セン
サ21の出力信号が大きいため、新品カートリッジであ
ることを検出する。そして、画像形成のための動作が開
始されば、図6同様に伝達ギア29が回転され、この回
転が回転板32に伝達されることで、磁石23が初期位
置(a)より、例えば90°ずれた位置(b)に維持さ
れる。その状態が磁力センサ21にて検出される。この
時、スプリング34は、回転板32の回転により初期の
状態よりねじられ、そのねじりにより初期の状態に復帰
しようとする逆方向の回転が作用する。しかし、スプリ
ング38にて強く伝達ギア29が摩擦部材33を介して
圧接されているために、逆方向の回転板32の回転が阻
止される。
【0077】そして、交換カートリッジ22の寿命が検
出され、該カートリッジ22を画像形成装置より除去
し、このカートリッジ22を再利用するために、一部の
部品を交換する。この交換時に、復帰レバー39を矢印
方向に回動させ、伝達ギア29を回転板32側より離れ
るようにすると、スプリング34のねじれの復帰力によ
り、回転板32が回転され、初期の位置に復帰される。
これにより、該交換カートリッジ22が新品の交換カー
トリッジ22同様に再利用することが可能になる。
【0078】なお、交換カートリッジ22を画像形成装
置より離脱した時に、伝達ギア29は、画像形成装置2
0側の駆動部との連結状態が解かれフリーな状態にな
り、スプリング34のねじれによる復帰力により回転さ
れる力が作用する。しかし、伝達ギア29は、先に説明
したように、スクリューローラ14の回転の一部が伝達
されるため、該スクリューローラ14を回転させるだけ
の大きな回転力を必要とするが、スプリング34のねじ
れによる力により回転させることはない。
【0079】つまり、スクリューローラ14と伝達ギア
29との連結状態が解除されない限りにおいては、自由
に回転されることはない。しかも、スプリング34によ
るねじれによる大きな作用力を生じるものを用いる場合
には、それが大きな負荷になり、スクリューローラ14
の回転が阻害されることにもなる。よって、スプリング
34としては、回転板32を回転できる程度の小さな作
用力を生じるねじれが形成されるものが選ばれ、これに
より当然、大きな負荷となることなく伝達ギア29から
の回転が伝達されることになる。
【0080】ここで、磁石23と、磁力センサ21とに
より、交換カートリッジ22の新旧の検出、及び装着、
非装着状態の検出を行える理由を、改めて説明してお
く。
【0081】図8はその例を示す図である。つまり、縦
軸に磁力センサ21により出力信号のレベル(大き
さ)、例えば電圧等の変化を示し、横軸は磁石23の回
転状態を示す。また、磁石センサ21による出力信号の
レベルHaは、磁石23が正規の初期位置(a)に存在
するときの出力信号レベルを示し、レベルHbは磁石2
3がずれ位置(b)に存在する時の出力信号レベルを示
す。さらに、ΔHは、上記レベルHa,Hbを中心にし
て磁石23の初期位置の配置位置のずれや、磁石23の
磁力のバラツキにおける許容範囲の出力状態を示す。つ
まり、実線Aは、上記レベルHa,Hbによる理想の出
力特性を示す線図であり、実線Bは、上述した許容範囲
ΔHにおける上限及び下限の特性線図である。
【0082】そこで、新規の交換カートリッジ22が装
着された時には、磁力センサ21にてHaを中心にして
ΔHの幅内での信号レベルで出力される。そして、画像
形成動作が開始する磁石23の初期位置(a)の状態か
ら、移動を完了する(b)の位置までは、徐々に磁力セ
ンサ21からの信号レベルが降下し、レベルHbに維持
される。この時、信号レベルHaとHbにおいて、上記
許容範囲幅のレベルΔHを含め、十分に検出可能なレベ
ルH0(第1の閾値)を設定する。そのために、閾値レ
ベルH0より十分に大きな出力レベルHが生じるように
磁石23の配置位置(b)を設定する。
【0083】そして出力信号レベルHaより小さく、H
bより大きいレベルH1(第2の閾値)としては、上記
許容範囲幅のレベルΔHを考慮し、Ha−ΔH/2>H
1の式を満足し、かつHb+ΔH/2<H1を満足でき
るように、磁石23の初期位置(a)及び上記閾値レベ
ルH1を設定する。特に、初期位置(a)においては、
磁石23が磁力センサ21に対向し、かつその距離を考
慮した初期位置(a)に対し、これから大きくずれる位
置(b)を上記式に基づいて設定すればよい。そのた
め、磁石23を回転させて移動させる場合には、その回
転位置が容易に決まり、その位置で磁石23を維持させ
るように、上述した実施形態にて説明した構成とすれば
よい。
【0084】そこで、移動位置(b)においては、交換
カートリッジ22が装着されている状態を示す信号レベ
ルHbを得るのに対し、交換カートリッジ22の非装着
状態においては、磁力センサ21の出力信号レベルがほ
とんどない状態となる。そのため、その非装着と装着状
態とを区別して検出できるように、図8において信号レ
ベルHbの許容範囲幅ΔHを考慮し、それ以下になるレ
ベルH0を装着状態の検出レベル(第1の閾値)に設定
する。そのため、上述の式を満足するのに加え、さらに
Hb−ΔH/2>H0となるように、装着状態でのレベ
ルHbを定めることができる移動位置(b)を決めると
同時に閾値H0を設定することが重要である。
【0085】以上のことから、磁力センサ21の出力信
号レベルHが、閾値H1を越える場合(H>H1)に
は、交換されたカートリッジ22が新規なカートリッジ
として検出でき、またレベルH1より小さく、レベルH
0より大きい場合(H1>H>H0)には、新規でない
交換カートリッジ22が装着されたことを検出でき、寿
命カウンタのリセット信号を出力させない。また、磁力
センサ21の出力レベルHが、レベルH0より小さい場
合(H0>H)には、交換カートリッジ22が装着され
ていない、つまり離脱状態であることを検出でき、これ
により画像形成動作の開始を阻止でき、同時に装着を行
うようにユーザを督促することもできる。
【0086】従って、磁力センサ21にて、交換カート
リッジ22の装着状態及び非装着状態を検出できるだけ
でなく、新旧の交換カートリッジ22を区別する検出を
も行える。
【0087】なお、図9に示すものは、図5にて説明し
た実施態様における新規の交換カートリッジ22の検出
を確実に行うものである。つまり、回転部材である回転
板32aは、図5に説明したように伝達ギア29と欠歯
ギア30とで構成される伝達機構により回転される構成
である。その回転板32aに設けられる磁石23bは、
磁力センサ21とは別に、画像形成装置20本体側に設
けられた、回転可能なアクチュエータ40の先端に対応
するようにして設けられている。このアクチュエータ4
0の交換カートリッジ22側と対向する先端部は、磁石
23bの磁力の影響を受けるように磁性部材を設けてい
る。また、その先端部には、磁石23bとは、その磁極
が異なる磁石を設けてもよい。
【0088】そして、アクチュエータ40の磁性部材と
は反対側の画像形成装置20側には、フォトインタラプ
タ41が設けられており、その反対側端部にてフォトイ
ンタラプタ41の光路を遮蔽するように設ける。
【0089】そこで、交換カートリッジ22が装着され
ると、その装着状態が図示しない磁力センサ21の出力
変化、つまり磁石23bの磁力の影響により信号を出力
することで、装着検出を行える。そして、画像形成動作
が開始すれば、回転板32aが回転され、例えば初期位
置(a)から移動位置(b)の約180°回転した状態
で停止するように構成されている。この時、回転板32
aに設けられた磁石23bにて、アクチュエータ40の
先端の磁性部材を磁力により吸引しようとするため、該
アクチュエータ40が揺動し、回転板32aの回転に合
わせて回動する。
【0090】従って、フォトインタラプタ41は、その
アクチュエータ40の回転に応じて光路が開き、閉じら
れる動作が行われるため、信号を出力する。この信号
は、回転板32aの一度の回転に同期したものとなり、
該信号により新規交換カートリッジ22であることを検
出でき、これにより寿命カウンタの内容をクリアでき
る。しかも、該交換カートリッジ22を離脱し、再度着
脱した場合、新規カートリッジを示す信号が、フォトイ
ンタラプタ41から出力されることはない。従って、装
着検出に応答して、画像形成動作が開始されても、該カ
ートリッジを新規なものとして検出することはない。
【0091】ここで、装着状態を検出するための磁力セ
ンサ21は、回転板32aの回転軸の中心線上に配置す
るようにしておけば、新旧のカートリッジに関係なく、
磁石23aが初期位置又は移動位置にあっても、ほぼ同
一の出力を行うことになり、装着検出をより確実に行え
る。
【0092】なお、第1の実施形態において説明した磁
石23については、永久磁石による構成として説明した
が、磁力を発生する部材であればよく、その他に電磁石
で構成してもよいことは勿論である。
【0093】(第2の実施形態)以上は、磁力により交
換カートリッジ22の交換状態の検出、さらには新旧カ
ートリッジの区別する検出を行うための実施形態を示し
た。以下に、この検出と同様に行える、磁力以外の実施
形態について説明する。
【0094】この第2の実施形態によれば、光学式によ
る検出を行うものである。そのための実例を、図10を
参照して説明する。交換カートリッジ22の外装24に
は、画像形成装置20側と対向する一側部には、小さな
開孔(スリット)42が形成されている。そして、この
スリット42に対向するようにして、画像形成装置20
側には該スリット42を介してカートリッジ22内部に
光を照射する発光素子43a及びカートリッジ22側か
ら反射される光を受光する受光素子43bからなる光学
センサ43が設けられている。
【0095】上記スリット42に対応して、交換カート
リッジ22の外装24内には、回転板44が設けられて
いる。この回転板44のスリット42と対向する面に
は、図6(B)に示すように、光を十分に反射できる高
反射部(例えば白色)44a及び低反射部(例えば灰
色)44bが形成されている。従って、回転板44の回
転位置に応じて、光学検出センサ43の検出出力が変化
する。つまり、高反射部44aがスリット42と対向し
た状態で、光学センサ43の出力が大きくなり、低反射
部44bが対向した状態では出力が小さくなる。
【0096】そこで、上記回転板44を交換カートリッ
ジ22の装着検出と、新旧検出とにより必要角度回転さ
せるための伝達機構を設けて回転させる。そのために、
図5にて例示して説明したように、交換カートリッジ2
2内に設けられている被駆動部からの回転力の一部が伝
達される伝達ギア29と噛み合う、欠歯ギア30が固定
された軸45の一端に回転体44が固定されている。軸
45は当然外装24等に回転可能に支持されており、該
軸45に回転板44及び欠歯ギア30が固定されてい
る。
【0097】なお、上記スリット42は、開孔のままで
なく、透明体にて覆うようにするとよい。これにより回
転板44等にほこり等が入り、汚すのを防止できる。
【0098】従って、新規の交換カートリッジ22が装
着された状態において、回転板44の高反射部44aが
対向されている状態において、光学センサ43の出力が
大きくなる。これにより、装着されたカートリッジ22
が新規であることを検出し、寿命カウンタの内容をクリ
アできる。そして、画像形成動作が開始されることで、
回転板44が所定の角度回転した後に停止される。この
時の光学センサ43の出力信号は、新規の交換カートリ
ッジ22の装着状態に比べて一段と小さい出力となり、
これにより新規でないカートリッジ22の装着状態を検
出する。そして、該交換カートリッジ22が画像形成装
置より除去されれば、光学センサ43を駆動しても、発
光素子からの光を反射する部材が存在しないため、その
出力はほとんどない状態となる。そのため、装着状態に
比べても、その出力状態により非装着状態であることが
検出できる。これにより、画像形成動作の開始を阻止で
きる。
【0099】回転板44においては、高反射部44aと
低反射部44bとを区別して設けているため、その設け
る状態に応じて、画像形成動作の開始に連動する回転角
度が決定される。また、新旧のカートリッジの装着状態
を区別するために、高反射部44aと低反射部44bと
は、その反射状態を適宜設定すればよく、装着されない
状態における出力信号に比べ、大きな出力信号を得られ
るように、低反射部44bを設定すればよい。
【0100】ここで、回転板44に設ける高反射部44
a及び低反射部44bは、逆であってもよい。つまり、
高反射部44aがスリット42に対向した状態で、旧の
交換カートリッジ22とすることもできる。
【0101】(第2実施形態による一つの実施態様)ま
た、回転板44のスリット42と対向する反射面を、図
11のようにすることで、新旧のカートリッジの判別、
装着状態の検出、該カートリッジの使用時間、つまり寿
命(ライフ)状態の検出をも合わせて行うことが可能に
なる。
【0102】ここで、図10における伝達ギア29と、
欠歯ギア30との減速比を、交換カートリッジ22のラ
イフに合わせて、欠歯ギア30が約1回転して停止する
ように構成する。そのため、伝達ギア29と欠歯ギア3
0との間に複数の中間ギア等を介在させることで可能に
なる。
【0103】また、回転板44の反射面は、特に新旧を
検出する高反射部44aとは別に、交換カートリッジ2
2の寿命に対応させ、その回転に合わせて徐々に反射率
が低下する反射部44c、44d、44e及び44fが
設けられている。つまり、各反射部の反射率は、44c
>44d>44e>44fの順となるように形成されて
いる。
【0104】上記高反射部44aは、画像形成動作が開
始された時に、伝達ギア29を介して回転されと、回転
板44が回転し、これによりスリット42の位置より外
れるような非常に狭い領域に形成される。通常、新規の
交換カートリッジ22が装着された状態で、その装着状
態が検出されるが、画像形成の動作中には、その装着状
態の検出が行われることはない。例えば、装着検出は、
画像形成装置がジャム等により、その必要部以外の電源
が切られた状態から、ジャム解除された時に電源が立ち
上がった時に行われる。また、必要時に行われる。
【0105】そのため、交換カートリッジ22による画
像形成動作が1度のみでなく多数回行われることにもな
る。そのため、回転板44も回転し、高反射部42aの
領域がスリット位置より外れる状態になる。
【0106】上記各反射部は、回転板44の反射面に対
して、高反射部44aを除き、ほぼ4等分されるように
して設けられている。そして、その各反射部44c,4
4d,44e,44fにスリット42を介して対向し
た、光学センサ43の出力状態を図12に示している。
つまり、反射部44cに比べ反射部42fの出力状態が
最小になるように、それぞれの反射部の反射率が設定さ
れている。しかも、その反射部44fは、交換カートリ
ッジ22が装着されていない状態での光学センサ43の
出力より大きくなるような反射率となるように設定され
ている。
【0107】図12において、縦軸は光学センサ43の
出力レベル、例えば電圧値Vを示し、横軸には回転板4
4の回転位置に対応する各反射部を示す。特には反射
部44aに対応し、は反射部44cに、は反射部4
4dに、は反射部44eに、は反射部44fにそれ
ぞれ対応している。
【0108】従って、交換カートリッジ22が装着さ
れ、その装着状態を検出するために、光学センサ43が
駆動され、その出力が高反射部44aに対応する出力
(V)、つまり図12による閾値V0より大きい(V>
0)場合には、装着された交換カートリッジ22が新
規なものとして検出される。これにより、装着された交
換カートリッジ22の寿命検出のためのカウンタの内容
をクリアする。
【0109】そして、画像形成動作が開始されること
で、回転板44が徐々に回転され、その高反射部44a
に代わって、反射部44cがスリット42に対向する。
これにより、交換カートリッジ22が何らかの要因によ
り、画像形成装置より取り去られ、処理後に装着された
時には、該交換カートリッジ22は新規なものでないと
して、光学センサ43の出力に基づいて検出されること
になる。つまり、光学センサ43の出力Vが、新規の交
換カートリッジによる出力レベルV0に比べて低く、反
射部44cに対する閾値レベルV1より大きい(V0<V
<V1)ことが確認されると、交換カートリッジ22の
寿命は、まだ新規な状態であることして認識できる。
【0110】そして、徐々に画像形成回数が増すに従っ
て、回転板44が回転し、その反射部44dがスリット
42を介して光学センサ42に対向すれば、その出力V
が、レベルV1より小さく、この反射部42dであるこ
とを示す閾値レベルV2より大きいことが確認される。
これにより、交換カートリッジ22の寿命が、第1のス
テージに進んだことを認識できる。同様に、反射部44
eの状態においては、さらに画像形成回数が増加し、交
換カートリッジ22の寿命が、第2のステージに進行し
ていることを知る。この時点では、交換カートリッジ2
2の寿命がほぼ終了するであろうことが確認できる。
【0111】最後に、回転板44の回転が進行し、反射
部44fがスリット42を介して光学センサ43に対向
すれば、光学センサ43より反射部に対応する信号を出
力する。この時、出力Vが、閾値レベルV3より小さく
レベルV4より大きい場合には、交換カートリッジ22
の寿命であることを認識し、その状態を操作パネル上に
表示する。また、画像形成装置20本体側において、一
連の画像形成動作、つまり、設定された枚数の画像形
が完了した時点で、画像形成動作を新規な交換カートリ
ッジ22が装着されるまで画像形成不能に設定する。あ
るいは、この時点を検出してから、決められた枚数の画
像形成後に画像形成不能にすることもできる。
【0112】以上のような説明によれば、交換カートリ
ッジ22の寿命検出のために、通常カウンタを設け、該
カウンタにて画像形成枚数を計数させ、この計数値が決
められた値になれば、交換カートリッジの寿命として認
識するようにしていたが、このカウンタを、上述した各
反射部44c,44d,44e,44fにて代用させる
ことができ、寿命カウンタを廃止できる。しかも、交換
カートリッジ22の高反射部44aを設けて、装着カー
トリッジ22が新旧かの判別を行う必要もなくなる。こ
れは、寿命カウンタをクリアする必要がなくなるためで
あって、反射部44cの検出状態においては、該交換カ
ートリッジ22は新規なカートリッジであるとして処理
でき、寿命検出の一要因にすればよいことである。
【0113】しかも、上記反射部44c,44d,44
e,44fは、4区分にすることなく、これ以上に細か
く区分することで、交換カートリッジ22の寿命状態を
さらに詳細に検出し、ユーザ側に報知できる。
【0114】(第2の実施形態による他の実施態様)図
13は、回転板44の配置の別の態様を示す断面図であ
る。つまり、図10によれば、回転板44に反射部を設
けて、交換カートリッジ22の寿命検出や、新旧検出、
装着検出を行うようにしたものである。これに代えて、
回転板44を透光性部材にて構成することで、その時の
透過率を変えることで、同様にして実施できる。
【0115】そのため、回転板44の一部が、交換カー
トリッジ22の外装24より突出するように設けられ
る。その突出部分を透明部材45がカバーし、突出する
回転板44を挟んで発光及び受光素子46a,46bか
らなる光学センサ46を配置する。また回転板44は、
図10(B)に示す各反射部に対応させて、新旧を示す
高透過率の領域44aと、低い透過率の領域44bを設
ける。これにより、同様にして新旧のカートリッジの検
出、装着状態の検出を行える。この場合、交換カートリ
ッジ22が装着されていない時には、光学センサ46の
出力が最大(大きいもの)となる。そのため、その時の
出力状態で非装着状態であることが検出できる。
【0116】そこで、光学センサ46の出力形態として
は、交換カートリッジ22が、非装着状態において、そ
の出力が最大になるため、新規の交換カートリッジ22
を検出する透過率の領域44aは、新規でない交換カー
トリッジ22を検出する透過率の領域44bに比べて、
その透過率が小さくなるように設定すれば、図12で示
す出力波形の逆の出力となり、その処理が簡単になる。
【0117】つまり、光学センサ46の出力が、新規交
換カートリッジ22の装着により、その光路を回転板4
4の透過率の領域44aにてほぼ遮蔽するようにしてお
けば、その出力がほとんどなく、画像形成動作が開始さ
れ、回転板44の透過率の領域44bが対向し、その時
の交換センサ46の出力は、新規の場合に比べて大き
く、しかも装着されていない時の出力より小さくなり、
出力信号が徐々に大きくなるに従って、新旧検出、装着
検出を行える。
【0118】また、回転板44は、その透過率を図11
にて説明したように寿命状態の検出をも可能なように複
数の透過率状態に区分することもできる。つまり、図1
1にて説明したように、封数に区分された反射部44
c,44d,44e,44fに対応して、それぞれ透過
率が徐々に大きくなるようにすることで、図12に示す
出力波形の逆の状態を作り出すことができる。これによ
り、簡単に、装着検出、新旧検出、そして寿命検出を合
わせて行うことができる。
【0119】(他の実施形態)以上は、交換カートリッ
ジ22による装着検出、該カートリッジの新旧検出等を
必要に応じて兼用させて行わせるものあった。このよう
な検出でなく、交換カートリッジ22の装着検出を行う
手段を、該交換カートリッジ22における動作状態の確
認や、画像形成装置20側の回転駆動源であるモータ等
の回転位置を認識するエンコーダとしても利用すること
もでき、その形態を以下に説明する。
【0120】図14は、その一例を示す断面図である。
図5において、伝達ギア29に対し、上述した各実施形
態によれば、欠歯ギア30を設ける場合を説明したが、
これは欠歯ギアではなく、通常の回転ギア47を設けた
ものである。
【0121】そして、上記回転ギア47には、磁石48
が設けられ、該磁石48に対応して、画像形成装置20
側には、磁力センサ49が対向するようにして配置され
ている。従って、交換カートリッジ22を装着すると、
上記磁石48の磁力に影響され、その磁力により磁力セ
ンサ49は、その磁力の強さに応じた出力を行う。その
ため、装着状態と非装着状態では、磁力センサ49の出
力が異なり、これにより装着状態の検出を行う。
【0122】これとは別に、交換カートリッジ22が装
着されていると、画像形成装置による画像形成動作の開
始が許容される。そのため、画像形成動作に応じて伝達
ギア29が回転されることは先に説明した通りでる。そ
の回転により回転ギア47も同時に回転する。この時、
磁力センサ49は、磁石48による回転磁界に応じて、
図15に示すような波形信号を出力する。この信号を制
御回路26が入力することにより、交換カートリッジ2
2内に回転が伝達されているか否かの検出、あるいは駆
動モータ等の回転位置等を示すエンコーダとしても利用
できる。
【0123】以上のような構成によれば、交換カートリ
ッジ22の装着検出と同時に、画像形成装置側の駆動に
関係するモータ等のエンコーダ機能を、一つの磁力セン
サ49からの出力に基づいて処理することが可能になっ
た。
【0124】
【発明の効果】本発明による画像形成装置内に交換可能
に設けられる交換カートリッジの装着状態を検出手段と
しては、その検出手段に対して、交換カートリッジが非
接触の状態で検出できるようにしたことから、交換カー
トリッジ側に設ける検出のための部材の配置位置の精度
や、画像形成装置側に設けられる検出のための部材の配
置位置の精度があまり高精度のものが必要としなくなる
ため、交換カートリッジ等の製造を簡単に、かつ低コス
ト化が可能となる。
【0125】また、装着検出のための手段を別の検出手
段、例えば交換カートリッジの新旧検出にも兼用でき
る。
【0126】しかも、寿命検出にも兼用でき、寿命検出
のための従前のカウンタ等を廃止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像形成装置に着脱可能に設けら
れる交換カートリッジの要部を示すもので、特に交換カ
ートリッジの装着状態を検出する検出手段を含めて図示
した断面図である。
【図2】図1の交換カートリッジを装着した状態を示
す、画像形成装置の画像形成部を示す断面図である。
【図3】本発明における交換カートリッジの装着状態の
検出を行うための一態様を示す断面図である。
【図4】図3とは別の態様を示す断面図である。
【図5】本発明にかかる交換カートリッジの装着検出
と、新旧の検出を同一手段に行える第1の実施形態を示
す図で、(A)は要部の断面図、(B)は要部の平面図
である。
【図6】本発明にかかる交換カートリッジの装着検出
と、新旧の検出を同一手段に行える第1の実施形態にお
ける別の態様を示す図で、(A)は要部の断面図、
(B)は動作説明にかかる説明図である。
【図7】図6における他の態様を示す断面図である。
【図8】本発明にかかる交換カートリッジの装着検出、
カートリッジの新旧検出を確実に行う説明を補足するた
めの出力信号における特性を示す図である。
【図9】交換カートリッジにおける新旧検出を行う別の
事例を示す構成図である。
【図10】本発明にかかる交換カートリッジの装着検出
と、新旧検出を同一手段にて行える第2の実施形態を示
す図で、(A)は要部の断面図、(B)は要部の平面図
である。
【図11】図10における交換カートリッジの装着検
出、新旧検出、寿命検出を可能にする態様を示す本発明
にかかる回転部材の一例を示す平面図である。
【図12】図11における出力信号の状態を示す図であ
る。
【図13】図10における別の態様を示す断面図であ
る。
【図14】本発明による装着検出を利用して、他の検出
を行う他の実施形態を示す模式図である。
【図15】図14における出力波形を示す図である。
【符号の説明】
1 感光体 2 帯電器 3 現像器 10 クリーニング器 11 クリーニングブレード 13 容器(外装) 14 スクリューローラ 20 画像形成装置側(本体) 21 磁力センサ(磁力検出部) 22 交換カートリッジ 23 磁石(磁力発生部) 24 外装 25 駆動回路 26 制御回路(信号処理部) 29 伝達ギア(伝達機構) 30 欠歯ギア(伝達機構/回転部材) 32 回転体(回転部材) 33 摩擦部材 34 スプリング 35 レバー 36 ガイド溝 38 スプリング 39 復帰レバー 42 開孔(スリット) 43 光学センサ 44 回転板(回転部材) 44a 高反射部(反射部/又は透過部) 44b 低反射部(反射部/又は透過部) 44c(44d,44e,44f) 反射部(又は透過
部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/00 G03G 15/00 303 G03G 15/00 550 G03G 15/36 G03G 21/00 370 - 540 G03G 21/02 - 21/04 G03G 21/14 - 21/20

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置本体に対して着脱可能に設
    けられ、画像形成を行う部材をユニット化した交換カー
    トリッジを備えてなる画像形成装置において、 上記交換カートリッジの画像形成装置本体への装着状態
    を検出するために、該交換カートリッジ側に磁力発生部
    を、画像形成装置側に上記交換カートリッジ側の磁力発
    生部に対応して磁力検出部を配置してなり、 上記交換カートリッジ内の部材が回転駆動される回転の
    一部が伝達され回転される回転部材に上記磁力発生部を
    設け、 上記磁力検出部による検出出力に基づいて交換カートリ
    ッジの装着状態を検出可能にしてなると共に、画像形成
    動作により上記回転部材の回転により磁力発生部を上記
    磁力検出部の対応位置よりずらせることで、検出出力を
    装着時より異ならせ、該交換カートリッジの新旧をも検
    出可能にしたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 上記回転部材は、画像形成動作の開始に
    より所定の角度回転する伝達機構を介して連結され、そ
    れ以上の回転が規制されることを特徴とする請求項1記
    載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 上記交換カートリッジの寿命により画像
    形成装置より離脱された状態において、該交換カートリ
    ッジを再利用可能にするために所定の角度回転された回
    転部材を初期の位置に復帰、又は自動復帰させる手段を
    備えたことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 画像形成装置本体に対して着脱可能に設
    けられ、画像形成を行う部材をユニット化した交換カー
    トリッジを備えてなる画像形成装置において、 上記交換カートリッジの画像形成装置本体への装着状態
    を検出するために、該交換カートリッジ側に回転部材を
    設け、該回転部材に反射率又は透過率が異なる複数の領
    域を区分して設け、画像形成装置側に上記回転部材の反
    射率又は透過率が異なる領域への光を照射しその反射光
    又は透過光を受光する光学センサを配置してなり、 上記交換カートリッジの装着時の反射光又は透過光に応
    じた出力にて装着状態の検出、交換カートリッジの新旧
    の検出を可能とし、 上記回転部材は、交換カートリッジ内の部材が回転され
    るその回転の一部が伝達されて回転駆動され、反射率又
    は透過率の異なる領域が上記光学センサに対向するよう
    にし、装着状態、新旧の検出、さらに交換カートリッジ
    の寿命を検出可能 にしたことを特徴とする画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 画像形成装置本体に対して着脱可能に設
    けられ、画像形成を行う部材をユニット化した交換カー
    トリッジを備えてなる画像形成装置において、 上記交換カートリッジの画像形成装置本体への装着状態
    を検出するために、該交換カートリッジ側に磁力発生部
    を、画像形成装置側に磁力発生部に対応して磁力検出部
    を配置してなり、 上記交換カートリッジ内の部材が回転駆動される回転の
    一部が伝達され回転される回転部材に上記磁力発生部を
    設け、 上記磁力検出部による検出出力に基づいて交換カートリ
    ッジの装着状態を検出可能にしてなると共に、画像形成
    動作により上記回転部材の回転により生じる回転磁界に
    応じて上記磁力検出部より出力される出力信号を、該交
    換カートリッジの動作状態の検出又は画像形成装置本体
    の回転駆動源の回転状態の検出に利用することを特徴と
    する画像形成装置。
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