JP2001228660A - 画像形成装置の駆動装置 - Google Patents

画像形成装置の駆動装置

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JP2001228660A
JP2001228660A JP2000040897A JP2000040897A JP2001228660A JP 2001228660 A JP2001228660 A JP 2001228660A JP 2000040897 A JP2000040897 A JP 2000040897A JP 2000040897 A JP2000040897 A JP 2000040897A JP 2001228660 A JP2001228660 A JP 2001228660A
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image forming
forming apparatus
circumferential
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Tetsuo Yamanaka
哲夫 山中
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動歯車列からの振動が像露光部へ伝達され
ないように極力抑えて、像担持体の速度にムラのない安
定した回転動作を図り、安定した露光を可能にすると共
に発生騒音を極力抑える。 【解決手段】 回転駆動源の回転力を複数の歯車にて伝
達回転される像担持体上に形成された画像を記録媒体上
に転写して画像を形成する画像形成装置の駆動装置にお
いて、隣り合う歯車17の幅方向の側面の摺動部、又は
歯車17を支承する支持基板と前記歯車17の幅方向の
側面との摺動部に、2本の円周状をなす円周リブ17
a,17bを互いに回転中心側と外周側に隣接して対を
なす円周リブ対17cを設ける。2本の円周リブ17
a,17bの間に潤滑剤Gを塗布する第1溝部17dを
設けるので、歯車17の摺動部には常に潤滑剤Gが存在
することになるために振動が抑えられる。組立時の潤滑
剤Gの塗布量の管理は容易でかつ経時的にも安定した摺
動状態が保てる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置にお
いてモータからの駆動力を歯車により被駆動部に伝達す
る駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザプリンタ等の電子写真記録方式を
採用した画像形成装置では、モータなどの回転駆動源か
らの駆動力を被駆動部へ伝達するための歯車列からなる
駆動装置が設けられている。例えば、画像形成装置で
は、原稿の画情報が読み取りユニットにより読み取られ
て信号に変換され、この変換された画情報は書き込みユ
ニットから上記の歯車列により回転駆動される感光体ド
ラム上へレーザ光として照射されて静電潜像が形成され
る。この静電潜像はトナーによりトナー像が形成され、
このトナー像は回転駆動される感光体ドラムと転写ロー
ラとの間を通過する転写紙に転写される。この転写され
た転写紙は上記の歯車列により回転駆動される定着ロー
ラにより定着器を通過して定着され、排紙トレーに排紙
される。近年、画像形成装置は小型化の要求により、上
記の感光体ドラム、転写ローラ、定着ローラ、及びその
他の回転体などの被駆動体を回転駆動する歯車列は、少
ないスペースで実現しなくてはならなくなった。したが
って、歯車列における歯車のスラスト方向の位置決めに
ついては、隣接する歯車の幅方向の側面どうし、又は歯
車の支持基板と前記歯車の幅方向の側面とが接触して位
置が決まる構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、電子写真記録
方式を採用した画像形成装置においては、高精度の画質
の要求があるので、この要求を満たすためには感光体ド
ラム、転写ローラなどの像担持体の回転速度にムラのな
い安定した回転動作が必要である。また、駆動歯車列か
らの振動が極力抑えられることによって読み取りユニッ
トや書き込みユニットなどの像露光部へ振動が伝達され
ないようにして安定した露光を可能にする必要がある。
さらに、低騒音化の観点からは、駆動歯車列からの騒音
発生を極力抑えることが必要である。ところが、前述し
たように画像形成装置の小型化のために、歯車列におけ
る歯車のスラスト方向の位置決めについては、隣接する
歯車の幅方向の側面どうし、又は歯車の幅方向の側面と
前記歯車を支承する支持基板とが接触して位置が決まる
構成であるので、歯車自ら回転により発生する振動が上
記の接触する摺動部を経て伝達されてしまったり、回転
駆動源としてのモータの回転による振動が歯車の支持基
板から歯車の幅方向の側面に伝達されてしまったりする
ために、歯車列の回転速度にムラが生じてしまうという
問題点があった。したがって、歯車列の回転速度のムラ
は像担持体の回転速度にムラを生じさせてしまうので、
安定した高精度の画質を得るためには大きな問題とな
る。また、歯車列の振動が像露光部へ伝達されると安定
した露光ができなくなることや、歯車の摺動部で発生す
る振動が騒音となるなどの問題点があった。従来、上記
の問題を解決するために、歯車の幅方向の側面の摺動部
で発生する振動を吸収するために上記の歯車列の摺動部
に潤滑剤としてグリスを塗布する方法がとられていた。
ところが、この方法だけでは、組立時のグリスの塗布量
の管理のこと、および経時的にグリスが減少することに
ついての課題が残った。
【0004】本発明は、前記問題に鑑みなされたもので
あって、その目的は、小型化された歯車列でも、像担持
体の回転速度にムラのない安定した回転動作を提供し、
また駆動歯車列からの振動発生を極力抑えることにより
像露光部へ振動が伝達されることなく安定した露光がで
きるようにすると共に、駆動歯車列からの騒音発生を極
力抑えることができる画像形成装置の駆動装置を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、回転駆動源の回転力を複
数の歯車にて被駆動部に伝達することにより回転される
像担持体上に形成された画像を記録媒体上に転写して記
録媒体上に画像を形成する画像形成装置の駆動装置にお
いて、隣り合う歯車の幅方向の側面の摺動部、又は歯車
を支承する支持基板と前記歯車の幅方向の側面との摺動
部に、2つの円周状をなす円周リブを互いに回転中心側
と外周側に隣接して一対をなす円周リブ対を設けると共
に、前記2つの円周リブの間に潤滑剤を保有する第1溝
部を設けてなる画像形成装置の駆動装置である。請求項
2に記載の発明は、回転駆動源の回転力を複数の歯車に
て被駆動部に伝達することにより回転される像担持体上
に形成された画像を記録媒体上に転写して記録媒体上に
画像を形成する画像形成装置の駆動装置において、隣り
合う歯車の幅方向の側面の摺動部、又は歯車を支承する
支持基板と前記歯車の幅方向の側面との摺動部に、2つ
の円周状をなす円周リブを互いに回転中心側と外周側に
隣接して一対をなす円周リブ対を設けると共に、前記2
つの円周リブの間に潤滑剤を保有する第1溝部を設け、
前記歯車の円周リブより回転中心側の摺動部に、2つの
隣接する放射リブで一対をなす放射リブ対を、前記歯車
の回転中心側から外周側へ向けて放射状をなすように設
けると共に、前記放射リブ対の2つの放射リブの間に潤
滑剤を保有する第2溝部を設け、前記第1溝部と第2溝
部とを、円周リブ対のうちの回転中心側の円周リブで連
通してなる画像形成装置の駆動装置である。請求項3に
記載の発明は、請求項2記載の画像形成装置の駆動装置
において、放射リブ対の第2溝部を歯車の円周方向に対
して等間隔に設けてなる画像形成装置の駆動装置であ
る。請求項4に記載の発明は、請求項1又は2記載の画
像形成装置の駆動装置において、円周リブの先端の断面
形状がR形状である画像形成装置の駆動装置である。請
求項5に記載の発明は、請求項1又は2記載の画像形成
装置の駆動装置において、円周リブの断面形状が、根元
から先端にかけて歯車円の外周方向に向けたテーパ部を
有してなる画像形成装置の駆動装置である。請求項6に
記載の発明は、請求項1又は2記載の画像形成装置の駆
動装置において、外周側の円周リブが、第1溝部を歯車
の外周側に連通する切欠き部を有してなる画像形成装置
の駆動装置である。請求項7に記載の発明は、請求項6
記載の画像形成装置の駆動装置において、切欠き部が、
外周側の円周リブの円周方向に対して等間隔に設けてな
る画像形成装置の駆動装置である。請求項8に記載の発
明は、請求項1〜7のうちのいずれか一つに記載の画像
形成装置の駆動装置において、歯車の幅方向の側面に磁
性を有する金属部材を取り付けてなる画像形成装置の駆
動装置である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態を
複写機に適用した画像形成装置1の内部構造を示す概略
断面図である。まず、画像形成装置1の構成を説明する
と、図示の画像形成装置1としての複写機にはコンタク
トガラス2が設けられている。このコンタクトガラス2
には図示しない原稿が載置されるようになっており、こ
の原稿の画情報は読み取りユニット3によって走査され
た後、この読み取りユニット3から信号に変換された画
情報は画像形成装置1のCPUを経由して書き込みユニ
ット4に送られる。一方、感光体ドラム5は回転駆動さ
れる過程でその表面が帯電ブラシ6で一様に帯電され、
この帯電した表面部分へ書き込みユニット4から画情報
がレーザ光として照射されることにより静電潜像が形成
される。この静電潜像は現像ローラ7からのトナーによ
りトナー像が形成される。このトナー像は、給紙ローラ
8により送り出された記録媒体としての例えば転写紙が
感光体ドラム5と転写ローラ9との間を通過する際に転
写紙に転写される。トナー像が形成された転写紙は、定
着器10を通過する際に定着ローラ対11によってトナ
ー像が定着され、トナー像が定着された転写紙は排紙ロ
ーラ対12によって排紙トレイ13へ排紙される。
【0007】図2は、上記の画像形成装置1を駆動する
歯車列を示す駆動装置14の概略的な斜視図である。感
光体ドラム5は、駆動モータ15の駆動ギヤ15aの回
転がアイドラギヤ16からアイドラギヤ17を経由して
プロセスユニット駆動ギヤ18を介して感光体ドラム軸
上の感光体ドラムギヤ5aに伝達されて回転される。転
写ローラ9は、感光体ドラムのギヤ5aの回転が転写ロ
ーラギヤ9aに伝達されて回転される。一方、定着ロー
ラ対11は、駆動モータ15の回転がアイドラギヤ1
6、アイドラギヤ17、アイドラギヤ19、アイドラギ
ヤ20を経由して定着ローラ駆動ギヤ21を介して定着
ローラ軸上の定着ローラギヤ11aに伝達されて回転さ
れる。また、給紙ローラ8は、駆動モータ15の駆動ギ
ヤ15aの回転がアイドラギヤ16、アイドラギヤ17
を経由して給紙駆動ギヤ22を介して給紙ローラ軸上の
給紙ローラギヤ8aに伝達されて回転される。
【0008】図3は、駆動モータ15と駆動ギヤ15a
とアイドラギヤ16とアイドラギヤ17の幅方向の関係
を図示した要部断面図である。アイドラギヤ16とアイ
ドラギヤ17とは、図3に示されているように本体構造
フレーム23に一体的に突設した支軸23a,23bに
軸承されており、それぞれ支軸23a,23bを中心に
回転するように構成されており、各アイドラギヤ16,
17の幅方向の側面が互いに接しながら摺動回転する。
また、アイドラギヤ16の図3において右側面は支持基
板24に接しながら摺動回転する。図4(A)は、請求
項1の実施の形態を説明するためのアイドラギヤ17の
断面図であり、図4(B)はアイドラギヤ17の正面図
である。アイドラギヤ17の図4(A)において右側面
(アイドラギヤ16と摺動する側面)には、2本の円周
状をなす円周リブ17a、17bが互いに回転中心側と
外周側に隣接して一対をなしており、この2本で一対を
なす円周リブ17a、17bにより、便宜上、円周リブ
対17cを構成している。この円周リブ対17cには、
2本の円周リブ17a、17bの間に第1溝部17dが
形成されており、この第1溝部17dには潤滑剤として
の例えばグリスGが塗布されて比較的多くのグリスGが
保有可能となる。このように構成する本実施の形態で
は、隣り合う歯車(アイドラギヤ16)との摺動部には
常にグリスGが保有されるので、アイドラギヤ17が回
転するときには第1溝部17dのグリスGがアイドラギ
ヤ17の回転による遠心力により円周リブ17a、17
bの先端の摺動部(例えばアイドラギヤ16の側面との
接触面)に入り込むように流れて摺動部の振動発生が小
さく抑えられる。
【0009】また、上記の第1溝部17dにはグリスG
が経時的に比較的長く保有されるので、組立時のグリス
Gの塗布量を管理することが容易であると共に経時的に
も安定した摺動状態が保たれる。したがって、この実施
の形態の第1溝部17dを備えた円周リブ対17cは、
他の歯車に適用して設けられることにより、歯車列の駆
動装置14の全体の発生振動が小さく抑えられることに
なるので、結果的には、小型化された歯車列であって
も、前述したような感光体ドラム5、転写ローラ9など
の像担持体の回転速度にムラのない安定した回転動作と
することができる。また、駆動歯車列からの振動発生が
極力抑えることにより読み取りユニット3や書き込みユ
ニット4などの像露光部へ振動が伝達されることなく安
定した露光ができるようになる。また、駆動歯車列から
の騒音発生も極力抑えられることとなる。
【0010】図5は、請求項2および請求項3の実施の
形態を説明するためのアイドラギヤ17の正面図であ
る。アイドラギヤ17の幅方向の側面(図3において右
側面)には、図5に示されているように2本の隣接する
放射リブ17e、17fで一対をなす放射リブ対17g
が、円周リブ17bより回転中心側の範囲内でアイドラ
ギヤ17の回転中心側から外周側へ向けて放射状をなす
ように本実施の形態では4ヶ所の放射リブ対17gが設
けられている。各放射リブ対17gには2本の放射リブ
17e、17fの間に潤滑剤としての例えばグリスGを
比較的多く保有可能な第2溝部17hが設けられてい
る。さらに、上記の第1溝部17dと第2溝部17hと
は、円周リブ対17cのうちの回転中心側の円周リブ1
7bに切欠きを設けて互いにつながっている。これによ
り、放射リブ対17gの第2溝部17hに塗布したグリ
スGは、アイドラギヤ17の回転による遠心力で常に円
周リブ対17cの方向へ移動しようとする力が作用する
ので、第2溝部17hのグリスGが円周リブ対17cの
第1溝部17dへ補充されることになるために第1溝部
17dのグリス量がより一層長期にわたって安定するこ
ととなる。したがって、より長期にわたって摺動部の振
動発生が小さく抑えられる。
【0011】また、複数の放射状の放射リブ対17g
(図示では4ヶ所)は、円周方向に対して等間隔に設け
られているので、特にアイドラギヤ17が樹脂成形され
る場合には成形時の樹脂の流れを均一にできるために歯
車精度を低下させる心配がない。つまり、樹脂成型時に
安定した品質を確保できるようになる。また、取付後の
アイドラギヤ17の回転状態においても、複数の放射状
の放射リブ対17gが円周方向に対して等間隔に設けら
れていることから、第2溝部17hのグリスGがほぼ均
等に第1溝部17dへ供給されるので回転ムラを生じさ
せることなく安定した回転が得られる。なお、放射状の
放射リブ対17gの数や配置間隔は限定されるものでは
ない。
【0012】図6は、請求項4および請求項5の実施の
形態を説明するためのアイドラギヤ17の円周リブ17
a、17bの部分的な拡大断面図である。円周リブ17
a、17bは、図6に示されているように円周リブ先端
の断面形状がR形状とされることで、アイドラギヤ16
との摺動部はリブ先端のわずかな部分、換言すれば摺動
部の接触面積が小さくなることと、R形状ゆえにグリス
Gが摺動部へよく回り込むので、摺動による振動発生を
小さく抑えることができる。また、円周リブ17aの断
面形状は、根元から先端にかけて歯車円の外周方向に向
かうテーパ部17iが設けられている。円周リブ対17
cの第1溝部17dに蓄えられているグリスGには、ア
イドラギヤ17の回転による遠心力で常に円周リブ17
aの先端に向かって流れようとする力が作用する。この
とき、グリスGは円周リブ17aのテーパ部17iを経
てより一層容易に円周リブ17aの先端の摺動部へ流れ
ることとなる。また、テーパ部17iを設けたことによ
り第2溝部17hの断面積も大きくなることから保有さ
れるグリス量も多くなるので、グリスGが円周リブ17
aの先端の摺動部に長期にわたって安定して供給される
こととなる。
【0013】図7は、請求項6および請求項7の実施の
形態を説明するためのアイドラギヤ17の正面図であ
る。外周側の円周リブ17aには8箇所の切欠き部17
jが円周方向に等間隔で設けられている。これにより、
アイドラギヤ17の回転による遠心力で円周リブ対17
cの第1溝部17dのグリスGが切欠き部17jからア
イドラギヤ17の外周面にも流れて供給されるので、歯
車の噛み合いにより発生する振動もグリスGにより吸収
されて小さく抑えることができる。なお、切欠き部17
jの数や配置間隔は特に限定されるものではない。ま
た、本実施の形態では切欠き部17jが円周方向に対し
て等間隔に設けられているので、 歯車を樹脂成形する
場合には成形時の樹脂の流れを均一にできるために歯車
精度を低下させる心配がない。つまり、樹脂成型時に安
定した品質を確保できるようになる。また、取付後のア
イドラギヤ17の回転状態においても、複数の切欠き部
17jが円周方向に対して等間隔に設けられていること
から、第1溝部17dのグリスGがほぼ均等にアイドラ
ギヤ17の外周面へ流れて供給されるので回転ムラを生
じさせることなく安定した回転が得られる。
【0014】図8は、請求項8の実施の形態を説明する
ためのアイドラギヤ17の断面図である。磁性を有する
金属部材としての例えば鉄系の金属円板25がアイドラ
ギヤ17の図8において右側面に取り付けられている。
この金属円板25の接合方法は圧入、接着等、任意であ
る。これにより、組立工程やメンテナンス時にはアイド
ラギヤ17の金属円板25の部分を磁石のついた治具2
6で保持することができる。したがって、アイドラギヤ
17にグリスGを塗布してから画像形成装置1に取り付
ける作業が容易となり、グリスGを安定して保有するこ
とが可能となる。また、グリスGが作業者に付着する心
配がない。以上のように、本実施の形態ではアイドラギ
ヤ17だけに注目して説明したが、歯車の側面どうしが
摺動する箇所、あるいは歯車の側面と歯車の支持基板が
摺動する箇所ではアイドラギヤ17に限らず、他の歯車
に対して適用されるものであり、本発明の実施は同様の
効果がある。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
画像形成装置の駆動装置では、隣り合う歯車の幅方向の
側面の摺動部、又は歯車を支承する支持基板と前記歯車
の幅方向の側面との摺動部には、潤滑剤を保有する第1
溝部を備えた2つの円周状をなす円周リブを互いに回転
中心側と外周側に隣接して一対をなす円周リブ対が設け
られているので、歯車の摺動部には常に潤滑剤が存在す
ることとなる。したがって、画像形成装置の駆動装置を
組立時には潤滑剤の塗布量を容易に管理することができ
る。しかも、第1溝部に比較的多くの潤滑剤を保有でき
るので、経時的にも安定した摺動状態を保つことができ
ることから、歯車の摺動部の振動発生を小さく抑えるこ
とができる。結果として、像担持体の速度にムラのない
安定した回転動作を図ることでき、安定した露光を可能
にし、歯車列の回転による騒音発生を極力抑えることが
できる。請求項2に記載の画像形成装置の駆動装置で
は、隣り合う歯車の幅方向の側面の摺動部、又は歯車を
支承する支持基板と前記歯車の幅方向の側面との摺動部
には、潤滑剤を保有する第1溝部を備えた2つの円周状
をなす円周リブを互いに回転中心側と外周側に隣接して
一対をなす円周リブ対が設けられているので、歯車の摺
動部には常に潤滑剤が存在することとなる。したがっ
て、画像形成装置の駆動装置を組立時には潤滑剤の塗布
量を容易に管理することができる。しかも、第1溝部に
比較的多くの潤滑剤を保有できるので、経時的にも安定
した摺動状態を保つことができることから、歯車の摺動
部の振動発生を小さく抑えることができる。さらに、円
周リブより回転中心側の摺動部には、潤滑剤を保有する
第2溝部を備えた放射リブ対が、歯車の回転中心側から
外周側へ向けて放射状をなすように設けられており、第
1溝部と第2溝部とが連通しているので、放射リブ対の
第2溝部の潤滑剤は歯車の回転による遠心力で外周方向
へ流れて円周リブ対の第1溝部へ補充されるために第1
溝部の潤滑剤の量を長期にわたって安定せしめることが
でき、より長期にわたって摺動部の振動発生を小さく抑
えることができる。結果として、像担持体の速度にムラ
のない安定した回転動作を図ることでき、安定した露光
を可能にし、歯車列の回転による騒音発生を極力抑える
ことができる。請求項3に記載の画像形成装置の駆動装
置では、放射リブ対の第2溝部は、円周方向に対して等
間隔に設けたので、特に歯車を樹脂成形する場合には成
形時の樹脂の流れを均一にでき、歯車の加工精度を低下
させることなく安定した品質を確保できる。また、取付
後の歯車の回転においても、第2溝部が円周方向に対し
て等間隔であるので回転ムラを生じさせず安定した回転
を得ることができる。請求項4に記載の画像形成装置の
駆動装置では、円周リブの先端の断面形状をR形状とし
たので、歯車の摺動部は円周リブの先端のわずかな接触
面積となるために、潤滑剤の回り込みもよくなる。その
結果、摺動による振動発生を小さく抑えることができ
る。請求項5に記載の画像形成装置の駆動装置では、円
周リブの断面形状は、根元から先端にかけて歯車円の外
周方向に向けたテーパ部を有しているので、円周リブ対
の第1溝部に蓄えられている潤滑剤は、歯車の回転によ
る遠心力によりテーパ部を経て容易に円滑に円周リブの
先端の摺動部へ流れる。しかも、テーパ部であることか
ら第2溝部の断面積が若干大きくなるので長期にわたっ
て安定して潤滑剤を供給できる。請求項6に記載の画像
形成装置の駆動装置では、外周側の円周リブは、第1溝
部を歯車の外周側に連通する切欠き部を有しているの
で、潤滑剤を切欠き部から歯車の外周面にも供給される
ために、歯車の噛み合い振動の発生も吸収して歯車の回
転振動を小さく抑えることができる。請求項7に記載の
画像形成装置の駆動装置では、切欠き部が外周側の円周
リブの円周方向に対して等間隔に設けられているので、
特に歯車を樹脂成形する場合には成形時の樹脂の流れを
均一にでき、歯車の加工精度を低下させることなく安定
した品質を確保できる。また、取付後の歯車の回転にお
いても、切欠き部が円周方向に対して等間隔であるので
回転ムラを生じさせず安定した回転を得ることができ
る。請求項8に記載の画像形成装置の駆動装置では、歯
車の幅方向の側面に磁性を有する金属部材を取り付けて
いるので、画像形成装置の駆動装置の組立工程やメンテ
時に歯車の金属部材を磁石のついた治具で保持できる。
したがって、歯車に潤滑剤を塗布して画像形成装置に取
り付けることが容易となり、安定した潤滑剤の塗布が可
能となり、作業者にも潤滑剤が付着しないようにでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の画像形成装置の内部構造
を示す概略断面図である。
【図2】本発明の画像形成装置を駆動する歯車列を示す
駆動装置の概略的な斜視図である。
【図3】歯車列の幅方向の関係を図示した要部断面図で
ある。
【図4】(A)は本発明の実施の形態の画像形成装置に
おける一歯車の断面図であり、(B)は正面図である。
【図5】本発明の他の実施の形態の画像形成装置におけ
る一歯車の正面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態の画像形成装置におけ
る一歯車の要部断面図である。
【図7】本発明の他の実施の形態の画像形成装置におけ
る一歯車の正面図である。
【図8】本発明の他の実施の形態の画像形成装置におけ
る一歯車の断面図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 5 感光体ドラム 5a 感光体ドラムギヤ 7 現像ローラ 8 給紙ローラ 8a 給紙ローラギヤ 9 転写ローラ 9a 転写ローラギヤ 11 定着ローラ対 11a 定着ローラギヤ 12 排紙ローラ対 14 駆動装置 15 駆動モータ(回転駆動源) 16,17,19,20 アイドラギヤ 17a,17b 円周リブ 17c 円周リブ対 17d 第1溝部 17e,17f 放射リブ 17g 放射リブ対 17h 第2溝部 17i テーパ部 17j 切欠き部 18 プロセスユニット駆動ギヤ 21 定着ローラ駆動ギヤ 22 給紙駆動ギヤ 24 支持基板 25 金属円板(金属部材) 26 治具

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動源の回転力を複数の歯車にて被
    駆動部に伝達することにより回転される像担持体上に形
    成された画像を記録媒体上に転写して記録媒体上に画像
    を形成する画像形成装置の駆動装置において、 隣り合う歯車の幅方向の側面の摺動部、又は歯車を支承
    する支持基板と前記歯車の幅方向の側面との摺動部に、
    2つの円周状をなす円周リブを互いに回転中心側と外周
    側に隣接して一対をなす円周リブ対を設けると共に、前
    記2つの円周リブの間に潤滑剤を保有する第1溝部を設
    けてなることを特徴とする画像形成装置の駆動装置。
  2. 【請求項2】 回転駆動源の回転力を複数の歯車にて被
    駆動部に伝達することにより回転される像担持体上に形
    成された画像を記録媒体上に転写して記録媒体上に画像
    を形成する画像形成装置の駆動装置において、 隣り合う歯車の幅方向の側面の摺動部、又は歯車を支承
    する支持基板と前記歯車の幅方向の側面との摺動部に、
    2つの円周状をなす円周リブを互いに回転中心側と外周
    側に隣接して一対をなす円周リブ対を設けると共に、前
    記2つの円周リブの間に潤滑剤を保有する第1溝部を設
    け、 前記歯車の円周リブより回転中心側の摺動部に、2つの
    隣接する放射リブで一対をなす放射リブ対を、前記歯車
    の回転中心側から外周側へ向けて放射状をなすように設
    けると共に、前記放射リブ対の2つの放射リブの間に潤
    滑剤を保有する第2溝部を設け、 前記第1溝部と第2溝部とを円周リブ対のうちの回転中
    心側の円周リブで連通してなることを特徴とする画像形
    成装置の駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の画像形成装置の駆動装置
    において、 放射リブ対の第2溝部を歯車の円周方向に対して等間隔
    に設けてなることを特徴とする画像形成装置の駆動装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の画像形成装置の駆
    動装置において、 円周リブの先端の断面形状がR形状であることを特徴と
    する画像形成装置の駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2記載の画像形成装置の駆
    動装置において、 円周リブの断面形状が、根元から先端にかけて歯車円の
    外周方向に向けたテーパ部を有してなることを特徴とす
    る画像形成装置の駆動装置。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2記載の画像形成装置の駆
    動装置において、 外周側の円周リブが、第1溝部を歯車の外周側に連通す
    る切欠き部を有してなることを特徴とする画像形成装置
    の駆動装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の画像形成装置の駆動装置
    において、 切欠き部が、外周側の円周リブの円周方向に対して等間
    隔に設けてなることを特徴とする画像形成装置の駆動装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のうちのいずれか一つに記
    載の画像形成装置の駆動装置において、 歯車の幅方向の側面に磁性を有する金属部材を取り付け
    てなることを特徴とする画像形成装置の駆動装置。
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