JP3433898B2 - X線マスク接着装置 - Google Patents

X線マスク接着装置

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    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70691Handling of masks or workpieces

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路や
電子デバイス等の微細パタンを軟X線を用いて転写する
ときに必要なX線マスクを装着フレームに接着するため
の装置、いわゆるX線マスク接着装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】波長が5〜15オングストロームの軟X
線を用いてマスクパタンをウエハに転写するX線転写技
術は、サブミクロンメータからナノメータ幅のパタンま
で高精度に転写できる技術であり、今後の超大容量集積
回路や超高速電子デバイス開発の有力な手段として注目
されている。X線転写技術開発の重要な課題として、高
精度なパタンを有するX線マスクの作成、およびマスク
と転写するウエハの高精度な位置合わせを行うX線ステ
ッパの開発があり、精力的な研究開発が進められてい
る。
【0003】装着フレーム付きX線マスクの構造は、図
2に示すように、マスク基板2上に吸収体パタン1が形
成され、このマスク基板2をマスク支持体3で支持して
いる。マスク支持体3はSi等からなり装着フレーム4
上に接着剤5によって接着されている。マスク基板2は
X線透過率を大きくするため、1〜3μm厚の極薄膜に
する必要があり、そのため機械的強度の大きい材料、例
えばSiNやBN等が用いられている。吸収体パタン1
には密度が高くX線吸収係数の大きい重金属、例えばA
u,Ta,W等が用いられている。マスク支持体3には
平坦性に優れ、強度の大きい材料で、かつウインド加工
し易いSiウエハが一般的に用いられている。なお、
2’はマスク基板2と同じSiNである。
【0004】装着フレーム付きX線マスクの一般的な製
造方法は、円板状のSiウエハ表面にマスク基板材料を
堆積し、その上に吸収体パタン1を形成した後、転写に
必要な領域のSiを裏面からエッチングし、マスク基板
2を完成させる。装着フレーム4はパイレックスガラス
や石英ガラス等が用いられ、接着剤5でマスク支持体3
と装着フレーム4をSiN2’を介して接着する。接着
剤5としては、紫外線硬化型接着剤が広く用いられてい
る。これは接着の際に加熱を必要としないことが最大の
理由であるが、他にも取扱いが容易で、接着層を薄くで
きることも挙げられる。
【0005】図2に示すX線マスク構造において、装着
フレーム4を必要とする理由は次の3点である。第1の
理由はX線マスクの取扱いを容易にし、アライナヘの自
動装着を可能にするためである。マスク支持体3となる
Siウエハには通常0.4〜2mm厚のものが用いられ
ており、装着フレーム4がないとピンセットを用いて取
扱うことになり、X線ステッパに装着する場合熟練を要
する。また、X線ステッパの環境温度を確保するために
はX線マスクの自動装着が不可欠となり、その場合に装
着機構が複雑になる。装着フレーム4の代わりにマスク
支持体3となるSiウエハを厚く、直径を大きくする
と、上述した裏面のエッチング時間が長くなることやマ
スク製造プロセスでの取扱いが困難になる等の問題を生
じる。
【0006】第2の理由はマスク表面の汚れに対する余
裕度が増大することである。X線リソグラフィではX線
マスクと転写されるウエハとのギャップを10〜50μ
mの範囲の一定値に厳密に制御する必要があり、そのた
めマスク表面はギャップ設定以下の平面度が要求され
る。X線マスクに塵や汚物等が付着した場合には、ウエ
ハに接触することも考えられ、パタン転写に支障をきた
す。したがって、マスク表面に塵が付着しないように管
理する必要があり、ピンセット等でのX線マスクの取扱
いは不適当である。しかし、装着フレーム4がある場合
は、フレーム部分に限定して取り扱えば、X線マスクに
接触することがないため、塵等の付着が避けられる。ま
た、装着フレーム4とマスク表面はウエハの厚さだけ段
差があるので、装着フレーム4上に小さな塵が付着して
も露光に際して支障はない。
【0007】第3の理由は平坦性の矯正である。これま
でマスク基板2や吸収体パタン1は、強い引張り応力を
持っていたので、マスク支持体3の変形が生じ、微小な
ギャップ設定ができなかった。そのため、ウエハに接触
しないように支持体周辺をエッチングするなど煩雑な工
程を行わなければならなかった。そこで、マスク支持体
3を平坦性の良い装着フレーム4に矯正して接着するこ
とでこの変形を低減してきた。
【0008】従来、装着フレーム4の必要な理由として
は、第3の平坦に矯正するための補強枠としての役割が
最も大きかったが、近年薄膜の応力制御技術の進展によ
り、矯正しなくても平坦性が確保できるようになってき
た。ところで、X線ステッパにおける装着フレーム付き
X線マスクの装着に際しては、図3に示すように、装着
フレーム4の外周をX線ステッパの基準面36に押付け
て固定し、予めX線マスクに作成された転写用位置合わ
せマーク31を光学系32で検出し、ウエハステージ3
5を矢印Cで示す方向へ移動させてウエハ34に作成さ
れたウエハマーク33に合わせる。
【0009】ところが、装着フレーム4をX線ステッパ
に装着した段階でX線マスク上の転写用位置合わせマー
ク31と位置合わせ用光学系32が数百μm以上ずれた
場合には、マーク31を見つけ出すのに長時間を要し、
最悪の場合には、再度装着し直すこともある。さらに、
LSIデバイス等の転写では数層もの重ね合わせ転写を
行う必要がある。そのため、転写を行うX線マスクもそ
れだけの種類が必要となるが、さらに予備として各層ご
とに数枚準備するので数量も多くなる。したがって、装
着フレーム4とX線マスクが一定の位置に高精度に接着
され、かつX線ステッパの定められた位置に再現性良く
装着されないと、X線マスクを交換するたびに位置合わ
せ調整を行わなければならず、作業能率が著しく低下す
る。
【0010】従来、X線マスク接着装置としては、図4
に示す装置が知られている(特開平5−326377号
公報)。図4において、11は装着フレーム4を固定す
る装着フレーム固定載置台である。12はマスク保持腕
支持機構、13は真空吸着機構15を有するマスク保持
腕、14はマスク保持腕支持機構12とマスク保持腕1
3間に介在されたバネ材料等の弾性体であり、これらに
よりX線マスク16を保持するためのマスク保持機構を
構成している。この場合、X線マスク16は前述と同様
の構造を有しており、マスク基板2上に吸収体パタン1
と転写用位置合わせマーク31が形成され、このマスク
基板2をマスク支持体3で支持している。また、17は
マスクパタン検出用光学顕微鏡であり、18は装着フレ
ーム4上の接着剤5を硬化させるための紫外線ランプで
ある。なお、図中同一の構成部材または相当部分につい
ては、同一符号をもって示している。
【0011】装着フレーム固定載置台11上の直角をな
す2つの突き当て基準面11aから光学顕微鏡17まで
の距離は、予め所定の値に調整されており、装着フレー
ム固定載置台11上に装着フレーム4を押付けて搭載す
ると、2つの光学顕微鏡17のレンズ中心が装着フレー
ム4の中心に一致するように設計されている。また、X
線マスク16の転写用位置合わせマーク31は、マスク
中心から一定位置に、この場合は各光学顕微鏡17の中
心位置に対応して2つ形成される。真空吸着機構15は
X線マスク16と接触する部分を1箇所とし、その表面
外周部を吸着する構造になっている。
【0012】また、X線マスク16はマスク保持腕13
の先端に取付けた真空吸着機構15により一部分が吸着
された状態で、装着フレーム4と光学顕微鏡17の間に
搬送される。そしてマスク保持腕支持機構12を前後左
右(矢印aの方向)に移動させ、X線マスク16の中心
から一定位置に作成されたマーク31を光学顕微鏡17
の視野内に移動させて中心位置に一致させる。このマス
クパタンと光学顕微鏡17の中心位置が一致したとき、
X線マスク16と装着フレーム4の位置含わせが完了し
たことになる。
【0013】次に、そのままの状態でX線マスク16を
装着フレーム4上の接着剤5に押付ける(矢印bの下方
向)。ここで、マスク保持腕支持機構12とマスク保持
腕13はバネ材料等の弾性体14で互いに接続されてお
り、X線マスク16を装着フレーム4に押付けるときの
衝撃を和らげると同時に、押付ける力を調整でき、最終
的にX線マスク16と装着フレーム4は平行になるよう
に調整可能になっている。この後、最終の位置合わせを
行い、下方から装着フレーム固定載置台11を通して紫
外線ランプ18で紫外線19を照射して接着剤5を硬化
させ、接着を完了する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うな従来のX線マスク接着装置では、X線マスクの保持
方法としてマスク表面の一部を真空吸着して保持する構
成となっているため、X線マスクの吸着部が汚れたり傷
ついたりし易く、マスク表面の汚れに対する余裕度が減
少し、パタン転写時にX線マスクとウエハとが接触して
ギャップを10〜50μmの範囲の一定値に制御できな
いという問題があった。また、真空吸着により周辺部か
らマスク表面へと塵等が吸い寄せられて付着し易くな
り、マスクパタン部に欠陥が発生するという問題が起こ
っていた。
【0015】本発明は、上記した従来の問題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、マス
ク裏面を真空吸着して保持することにより、ウエハ表面
を非接触で装着フレームに接着でき、マスク表面の汚
れ、傷、欠陥等を未然に防止し得るようにしたX線マス
ク接着装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明は、吸収体パタンと転写用位置合わせマー
クが形成されたマスク基板とこのマスク基板を支持する
マスク支持体とからなるX線マスクを保持するマスク保
持機構と、前記X線マスクと装着フレームを位置合わせ
する位置合わせ機構と、前記X線マスクと前記装着フレ
ームを接着する接着機構とを備え、前記マスク保持機構
は、前記マスク支持体の裏面外周部の一箇所を吸着する
吸着手段を有し、前記転写用位置合わせマークを用いて
前記X線マスクと前記装着フレームを位置合わせし、こ
の状態でX線マスクを前記装着フレームに押し付けて接
着剤により接着することを特徴とする。
【0017】第2の発明は、上記第1の発明において、
マスク保持機構は、X線マスクと装着フレームが接触す
るときの衝撃力を軽減する緩衝手段を備えたことを特徴
とする。
【0018】第3の発明は、上記第1または第2の発明
において、吸着手段のX線マスクを吸着する先端部は、
弾性体で形成されていることを特徴とする。
【0019】
【0020】本発明においては、X線マスクの裏面を吸
着保持して装着フレームに接着ので、マスク表面は非接
触となり、汚れ、傷、欠陥等に対する余裕度が増大し、
高精度、無欠陥のX線マスクの製作が容易となる。ま
た、マスク保持機構の弾性体は、X線マスクと装着フレ
ームが接触するときの衝撃力を軽減できる。この弾性体
としては、ばね等が用いられる。マスク保持機構のX線
マスクと接触する部分をX線マスクの一部分に集中させ
て吸着保持することにより、接着時にX線マスクに作用
する機械的な力を小さくでき、しかもX線マスクを歪ま
せる不均衡な力が作用しなくなるので、X線マスクを変
形なしで装着フレームに接着固定することができる。吸
着手段の先端部は弾性体で形成されているので、X線マ
スクを傷つけることがない。この弾性体としては、ゴ
ム、シリコーンゴム等が用いられる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係る
X線マスク接着装置の一実施の形態を示す断面図であ
る。同図において、101は吸収体パタン、102はマ
スク基板、103はマスク支持体で、これらによってX
線マスク106を形成している。104は装着フレー
ム、105は接着剤、111は装着フレーム104を固
定する装着フレーム固定載置台である。112はマスク
保持腕支持機構、113は真空吸着機構115を構成す
るマスク保持腕(吸着手段)、114はマスク保持腕支
持機構112とマスク微動機構120間に介在されたバ
ネ材料等の弾性体であり、これらによりX線マスク10
6を保持するためのマスク保持機構を構成している。マ
スク保持腕113は上下動自在で、X線マスク106を
吸着する先端部がゴム、シリコーンゴム等の弾性体によ
って形成されている。これはX線マスク106に接触し
たとき、X線マスク106を傷つけないようにするため
である。また、117はマスクパタン検出用光学顕微鏡
であり、118は装着フレーム104上の接着剤105
を硬化させるための紫外線ランフである。
【0022】前記X線マスク106は前述と同様の構造
を有しており、マスク基板102上に吸収体パタン10
1と転写用位置合わせマーク131が形成され、このマ
スク基板102を支えるためにマスク支持体103が構
成されている。
【0023】前記装着フレーム固定載置台111上の直
角をなす2つの突き当て基準面111aから光学顕微鏡
117までの位置は、予め所定の値に調整されており、
装着フレーム固定載置台111上に装着フレーム104
を押付けて搭載すると2つの光学顕微鏡117の中心が
装着フレーム104の中心に一致するように設計されて
いる。また、X線マスク106は、マスク搬送機構13
2に設置され、装着フレーム104の上方に設定され
る。装着フレーム104の下方に設定されているマスク
微動機構120を上方(矢印Z方向の上方向)に移動さ
せて、真空吸着機構115により装着フレーム104を
通してX線マスク106をマスク裏面から吸着する。真
空吸着機構115はX線マスク106と接触する部分を
1箇所とし、そのマスク支持体103の外周部を裏面か
ら吸着する構造になっている。マスク吸着後、マスク搬
送機構132は左右(矢印のX方向)に移動して退避す
る。さらに、X線マスク106の転写用位置合わせマー
ク131は、マスク中心から一定位置に、この場合は各
光学顕微鏡117の中心位置に対応して2つ形成されて
いる。
【0024】ここで、X線マスク106は、マスク保持
腕113の先端に取付けた真空吸着機構115により一
部分が吸着され、装着フレーム104と光学顕微鏡11
7の間でマスク微動機構120を前後左右(矢印aの方
向)に移動させ、X線マスク106の中心から一定位置
に作成されたマーク131を光学顕微鏡117の視野内
に移動させて中心位置に一致させる。このマスクパタン
と光学顕微鏡117の中心位置が一致したとき、X線マ
スク106と装着フレーム104の位置合わせが完了し
たことになる。
【0025】次に、そのままの状態でX線マスク106
を装着フレーム104上の接着剤105に押付ける(矢
印Zの下方向)。ここで、マスク保持腕113を取付け
てあるマスク保持腕支持機構112とマスク微動機構1
20は、バネ材料等の弾性体114で互いに接続されて
おり、X線マスク106を装着フレーム104に押付け
るときの衝撃を和らげると同時に、押付ける力を調整で
き、最終的にX線マスク106と装着フレーム104は
平行になるように調整可能になっている。この後、最終
の位置合わせを行い、装着フレーム104の下方から、
マスク保持腕支持機構112上に取付けた紫外線ランプ
118で装着フレーム固定載置台111を通して紫外線
119を照射して接着剤105を硬化させ、接着を完了
する。
【0026】このようなX線マスク接着装置によると、
マスク保持腕113はX線マスク106の接着前の位置
合わせにおける保持をそのマスク裏面の一部分のみ吸着
する、言い換えればマスク表面とは無接触でマスク裏面
と1点吸着する機構を有しているので、マスク表面側の
汚れ、傷、欠陥等に対する余裕度を増大させ、X線マス
ク106の無欠陥が容易となる。また、接着時にX線マ
スク106に作用する機械的な力を低減できると共に、
X線マスク106を歪ませる不均衡な力が作用しなくな
る。そのため、X線マスク106を変形無しで装着フレ
ーム104に接着固定することができる。
【0027】さらに、X線マスク106に形成された位
置合わせマーク131を用いてそのX線マスク自体のマ
ーク131と光学顕微鏡117のマークを位置合わせが
でき、マスク保持機構を構成するマスク微動機構120
とマスク保持腕支持機構112間に介在された弾性体1
14の作用によって、X線マスク106と装着フレーム
104が接触するときの衝撃力を軽減できる。
【0028】なお、上記した実施の形態では、X線マス
ク106の中心からの位置が明確なパタンであればマス
ク合わせ用パタンの形状に制限されるものではない。ま
た、本発明はX線マスク106の基板、吸収体、支持体
材およびフレーム材料によっては何ら制限されるもので
はない。さらに、上記した実施の形態においては、マス
ク保持腕113を1つ設けた例を示したが、これに限ら
ず複数個用いてもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るX線マ
スク接着装置は、X線マスクの保持をそのマスク裏面の
一部分のみ吸着する、つまりマスク表面とは無接触でX
線マスク裏面の一部分のみと1点吸着するので、マスク
表面側の汚れ、傷、欠陥等に対する余裕度を増大させ、
X線マスクの無欠陥が容易となり、接着時にX線マスク
に作用する機械的な力を低減できると共に、X線マスク
を歪ませる不均衡な力が作用しなくなる。また、X線マ
スクの吸収体に形成されたパタンを用いてX線マスクの
位置設定を行うようにし、マスク保持機構は緩衝手段を
備えているので、X線マスクと装着フレームが接触する
ときの衝撃力を軽減できる。したがって、X線マスクの
汚れ、欠陥、さらにパタンの位置ずれを発生させること
なく、X線マスクを装着フレームに高精度に接着するこ
とができる。さらに、吸着手段の先端部を弾性体で形成
しているので、X線マスクを傷つけることもない。その
結果、高精度で無欠陥のX線マスクを製造することがで
き、高性能な半導体デバイスの製造が実現可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るX線マスク接着装置の一実施の
形態を示す断面図である。
【図2】 従来の装着フレーム付きX線マスクの構造を
示す断面図である。
【図3】 X線ステッパヘの装着および位置合わせを説
明するための図である。
【図4】 従来のX線マスク接着装置の断面図である。
【符号の説明】
1…吸収体パタン、2…マスク基板、3…マスク支持
体、4…装着フレーム、5…接着剤、11…装着フレー
ム載置台、12…マスク保持腕支持機構、13…マスク
保持腕、14…弾性体、15…真空吸着機構、16…X
線マスク、17…光学顕微鏡、18…紫外線ランプ、3
1…転写用位置合わせマーク、32…位置合わせ用光学
系、34…ウエハ、101…吸収体パタン、102…マ
スク基板、103…マスク支持体、104…装着フレー
ム、105…接着剤、106…X線マスク、111…装
着フレーム載置台、112…マスク保持腕支持機構、1
13…マスク保持腕、114…弾性体、115…真空吸
着機構、117…光学顕微鏡、118…紫外線ランプ、
120…マスク微動機構、131…転写用位置合わせマ
ーク、132…マスク搬送機構。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−112324(JP,A) 特開 平5−326377(JP,A) 特開 昭64−36019(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G03F 1/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸収体パタンと転写用位置合わせマーク
    が形成されたマスク基板とこのマスク基板を支持するマ
    スク支持体とからなるX線マスクを保持するマスク保持
    機構と、前記X線マスクと装着フレームを位置合わせす
    る位置合わせ機構と、前記X線マスクと前記装着フレー
    ムを接着する接着機構とを備え、前記マスク保持機構
    は、前記マスク支持体の裏面外周部の一箇所を吸着する
    吸着手段を有し、前記転写用位置合わせマークを用いて
    前記X線マスクと前記装着フレームを位置合わせし、こ
    の状態でX線マスクを前記装着フレームに押し付けて接
    着剤により接着することを特徴とするX線マスク接着装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のX線マスク接着装置にお
    いて、 マスク保持機構は、X線マスクと装着フレームが接触す
    るときの衝撃力を軽減する緩衝手段を備えたことを特徴
    とするX線マスク接着装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のX線マスク接着
    装置において、吸着手段のX線マスクを吸着する先端部は、弾性体で形
    成されている ことを特徴とするX線マスク接着装置。
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