JP3433684B2 - 交差コイル型指示計器 - Google Patents
交差コイル型指示計器Info
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- JP3433684B2 JP3433684B2 JP32553198A JP32553198A JP3433684B2 JP 3433684 B2 JP3433684 B2 JP 3433684B2 JP 32553198 A JP32553198 A JP 32553198A JP 32553198 A JP32553198 A JP 32553198A JP 3433684 B2 JP3433684 B2 JP 3433684B2
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- terminal
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等に採用され
る交差コイル型指示計器に関する。
る交差コイル型指示計器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、車両用交差コイル型指示
計器において、中空状ボビンの外壁に沿い互いに交差し
て巻装した両交差コイルの各接続端子は、ボビンの外周
部に周方向に間隔をおいた位置にて挿通された各ターミ
ナルの上端部に接続される。ここで、両交差コイルのう
ち各接続端子近傍部分にたるみをもたせるため、当該各
接続端子近傍部分にたるみをもたせ得る方向に向け各タ
ーミナルの上端部を折り曲げるようにしている。
計器において、中空状ボビンの外壁に沿い互いに交差し
て巻装した両交差コイルの各接続端子は、ボビンの外周
部に周方向に間隔をおいた位置にて挿通された各ターミ
ナルの上端部に接続される。ここで、両交差コイルのう
ち各接続端子近傍部分にたるみをもたせるため、当該各
接続端子近傍部分にたるみをもたせ得る方向に向け各タ
ーミナルの上端部を折り曲げるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記交差コイ
ル型指示計器において、上述のように各ターミナルの上
端部を折り曲げた場合、両交差コイルの各接続端子のボ
ビンの周壁からの取り出し位置が、対応の各ターミナル
の上端部よりも遠い程、各接続端子近傍部分のたるみが
大きくなる。
ル型指示計器において、上述のように各ターミナルの上
端部を折り曲げた場合、両交差コイルの各接続端子のボ
ビンの周壁からの取り出し位置が、対応の各ターミナル
の上端部よりも遠い程、各接続端子近傍部分のたるみが
大きくなる。
【0004】この点につき、具体的に例を挙げて説明す
る。例えば、各ターミナルがボビンの外周部にて二つず
つ互いに対向して位置する場合、互いに対向する二つの
ターミナルの一方の上端部に接続すべき交差コイルの接
続端子が、ボビンの上壁に沿い他方のターミナルの上端
部側から取り出されて、上記一方のターミナルの上端部
に接続された後、当該一方のターミナルの上端部を他方
のターミナルの上端部側に向け折り曲げると、上述した
ボビンの上壁に沿い他方のターミナルの上端部側から取
り出された交差コイルのコイル部分にたるみが生ずる。
る。例えば、各ターミナルがボビンの外周部にて二つず
つ互いに対向して位置する場合、互いに対向する二つの
ターミナルの一方の上端部に接続すべき交差コイルの接
続端子が、ボビンの上壁に沿い他方のターミナルの上端
部側から取り出されて、上記一方のターミナルの上端部
に接続された後、当該一方のターミナルの上端部を他方
のターミナルの上端部側に向け折り曲げると、上述した
ボビンの上壁に沿い他方のターミナルの上端部側から取
り出された交差コイルのコイル部分にたるみが生ずる。
【0005】このたるみはボビンの上壁全体部分に伝わ
るため、当該コイル部分が指針軸の上端部、文字板や磁
気シールドケースと干渉し合い、断線やショートという
不具合を招く。また、互いに対向する二つのターミナル
の一方の上端部に接続すべき交差コイルの接続端子が、
当該一方のターミナルの下端部側からボビンの周壁に沿
い上方へ取り出されて、上記一方のターミナルの上端部
に接続された後、当該一方のターミナルの上端部を折り
曲げると、上述したボビンの周壁に沿い一方のターミナ
ルの下端部側からボビンの周壁に沿い上方へ取り出され
交差コイルのコイル部分にたるみが生ずる。
るため、当該コイル部分が指針軸の上端部、文字板や磁
気シールドケースと干渉し合い、断線やショートという
不具合を招く。また、互いに対向する二つのターミナル
の一方の上端部に接続すべき交差コイルの接続端子が、
当該一方のターミナルの下端部側からボビンの周壁に沿
い上方へ取り出されて、上記一方のターミナルの上端部
に接続された後、当該一方のターミナルの上端部を折り
曲げると、上述したボビンの周壁に沿い一方のターミナ
ルの下端部側からボビンの周壁に沿い上方へ取り出され
交差コイルのコイル部分にたるみが生ずる。
【0006】このたるみも大きく、当該コイル部分が磁
気シールドケース等と干渉し合い、断線やショートとい
う不具合を招く。そこで、本発明は、以上のようなこと
に対処するため、交差コイル型指示計器において、交差
コイルの接続端子のターミナルの上端部への接続構造に
工夫を凝らし、交差コイルの取り出し部分のたるみ広が
り範囲を最小限に抑制することを目的とする。
気シールドケース等と干渉し合い、断線やショートとい
う不具合を招く。そこで、本発明は、以上のようなこと
に対処するため、交差コイル型指示計器において、交差
コイルの接続端子のターミナルの上端部への接続構造に
工夫を凝らし、交差コイルの取り出し部分のたるみ広が
り範囲を最小限に抑制することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決にあた
り、請求項1に記載の発明によれば、交差コイル型指示
計器は、ハウジングとして中空状に形成されたボビン
(10)と、このボビン内にて回動可能に同軸的に支持
されて当該ボビンから上方へ向け延出する指針軸(4
0)と、ボビン内にて指針軸の中間部位に支持されたマ
グネット(50)と、ボビンの外壁に沿い互いに交差し
て巻装されて入力に応じた電磁力によりマグネットを介
し指針軸を回動させる両交差コイル(30)と、ボビン
の外周部に周方向に間隔をおいた位置にて指針軸の軸に
並行に挿通されてボビンの上壁(14a)からそれぞれ
上端部(61、71)を延出してなる複数の長手状ター
ミナル(60、70)とを備える。
り、請求項1に記載の発明によれば、交差コイル型指示
計器は、ハウジングとして中空状に形成されたボビン
(10)と、このボビン内にて回動可能に同軸的に支持
されて当該ボビンから上方へ向け延出する指針軸(4
0)と、ボビン内にて指針軸の中間部位に支持されたマ
グネット(50)と、ボビンの外壁に沿い互いに交差し
て巻装されて入力に応じた電磁力によりマグネットを介
し指針軸を回動させる両交差コイル(30)と、ボビン
の外周部に周方向に間隔をおいた位置にて指針軸の軸に
並行に挿通されてボビンの上壁(14a)からそれぞれ
上端部(61、71)を延出してなる複数の長手状ター
ミナル(60、70)とを備える。
【0008】また、ボビンの上壁には、各ターミナルの
上端部の指針軸側近傍にて上方へそれぞれ突出する突起
(18、18A、19、19A)が設けられ、各突起
は、指針軸と対応の各ターミナルの接続端子との間に位
置する壁(18a、19a、18d、19d)を有して
おり、両交差コイルの各接続端子は、ボビンの周壁のう
ち対応の各ターミナルの上端部近傍領域からそれぞれ上
方へ取り出され、当該対応の各ターミナルの上端部近傍
の各突起の壁の指針軸側を介し引き回されて当該各ター
ミナルの上端部(61、71)に接続され、各ターミナ
ルの上端部は、接続端子を接続した状態で、対応の突起
に向け折り曲げられている。
上端部の指針軸側近傍にて上方へそれぞれ突出する突起
(18、18A、19、19A)が設けられ、各突起
は、指針軸と対応の各ターミナルの接続端子との間に位
置する壁(18a、19a、18d、19d)を有して
おり、両交差コイルの各接続端子は、ボビンの周壁のう
ち対応の各ターミナルの上端部近傍領域からそれぞれ上
方へ取り出され、当該対応の各ターミナルの上端部近傍
の各突起の壁の指針軸側を介し引き回されて当該各ター
ミナルの上端部(61、71)に接続され、各ターミナ
ルの上端部は、接続端子を接続した状態で、対応の突起
に向け折り曲げられている。
【0009】これにより、接続端子のうち突起を介する
上端部への巻装部分までの部分がたるみを生ずるが、こ
のたるみ部分の長さは、突起から上端部への巻装部分ま
での部分に対応するのみ故、非常に短い。従って、当該
たるみ部分のたるみ量も小さいので、このたるみ部分が
指針軸等と干渉して断線したりすることなく良好な接続
状態を維持できる。
上端部への巻装部分までの部分がたるみを生ずるが、こ
のたるみ部分の長さは、突起から上端部への巻装部分ま
での部分に対応するのみ故、非常に短い。従って、当該
たるみ部分のたるみ量も小さいので、このたるみ部分が
指針軸等と干渉して断線したりすることなく良好な接続
状態を維持できる。
【0010】また、請求項2に記載の発明によれば、交
差コイル型指示計器は、ハウジングとして中空状に形成
されたボビン(10)と、このボビン内にて回動可能に
同軸的に支持されて当該ボビンから上方へ向け延出する
指針軸(40)と、ボビン内にて指針軸の中間部位に支
持されたマグネット(50)と、ボビンの上壁の外周部
に周方向に間隔をおいた位置にて上方へ突出形成された
複数の分割壁(16a、16b)を介しボビンの外壁に
沿い互いに交差するように分割巻装されて入力に応じた
電磁力によりマグネットを介し指針軸を回動させる両交
差コイル(30)と、ボビンの外周部に各分割壁に対応
する位置にて指針軸の軸に並行に挿通されて各分割壁か
らそれぞれ上端部(61、71)を延出してなる複数の
長手状ターミナル(60、70)とを備える。
差コイル型指示計器は、ハウジングとして中空状に形成
されたボビン(10)と、このボビン内にて回動可能に
同軸的に支持されて当該ボビンから上方へ向け延出する
指針軸(40)と、ボビン内にて指針軸の中間部位に支
持されたマグネット(50)と、ボビンの上壁の外周部
に周方向に間隔をおいた位置にて上方へ突出形成された
複数の分割壁(16a、16b)を介しボビンの外壁に
沿い互いに交差するように分割巻装されて入力に応じた
電磁力によりマグネットを介し指針軸を回動させる両交
差コイル(30)と、ボビンの外周部に各分割壁に対応
する位置にて指針軸の軸に並行に挿通されて各分割壁か
らそれぞれ上端部(61、71)を延出してなる複数の
長手状ターミナル(60、70)とを備える。
【0011】また、各分割壁は、それぞれ、その上面に
て、各ターミナルの上端部の指針軸側近傍にてそれぞれ
突起(18、18A、19、19A)を上方へ突出させ
るように、これら各突起の突出領域を除き低く形成され
ており、各突起は、指針軸と対応の各ターミナルの接続
端子との間に位置する壁(18a、19a、18d、1
9d)を有しており、両交差コイルの各接続端子は、ボ
ビンの周壁のうち対応の各ターミナルの上端部近傍領域
からそれぞれ上方へ取り出され、当該対応の各ターミナ
ルの上端部近傍の各突起の壁の指針軸側を介し引き回さ
れて当該各ターミナルの上端部(61、71)に接続さ
れ、各ターミナルの上端部は、接続端子を接続した状態
で、対応の突起に向け折り曲げられている。
て、各ターミナルの上端部の指針軸側近傍にてそれぞれ
突起(18、18A、19、19A)を上方へ突出させ
るように、これら各突起の突出領域を除き低く形成され
ており、各突起は、指針軸と対応の各ターミナルの接続
端子との間に位置する壁(18a、19a、18d、1
9d)を有しており、両交差コイルの各接続端子は、ボ
ビンの周壁のうち対応の各ターミナルの上端部近傍領域
からそれぞれ上方へ取り出され、当該対応の各ターミナ
ルの上端部近傍の各突起の壁の指針軸側を介し引き回さ
れて当該各ターミナルの上端部(61、71)に接続さ
れ、各ターミナルの上端部は、接続端子を接続した状態
で、対応の突起に向け折り曲げられている。
【0012】このように、両交差コイルを分割巻装する
各分割壁に各突起を形成しても、請求項1に記載の発明
と同様の作用効果を達成できる。また、請求項3に記載
の発明によれば、請求項1又は2に記載の交差コイル型
指示計器において、各突起は、それぞれ、前記壁(18
a、19a)の両側に形成された両袖壁(18b、19
b)を有して指針軸側から対応の各ターミナルの接続端
子をコ字状に臨むコ字状突起(18、19)となってお
り、両交差コイルの各接続端子は、対応の各コ字状突起
の外面に沿い引き回されて、当該各コ字状突起近傍の各
ターミナルの上端部に巻装はんだ付けすることで接続さ
れている。
各分割壁に各突起を形成しても、請求項1に記載の発明
と同様の作用効果を達成できる。また、請求項3に記載
の発明によれば、請求項1又は2に記載の交差コイル型
指示計器において、各突起は、それぞれ、前記壁(18
a、19a)の両側に形成された両袖壁(18b、19
b)を有して指針軸側から対応の各ターミナルの接続端
子をコ字状に臨むコ字状突起(18、19)となってお
り、両交差コイルの各接続端子は、対応の各コ字状突起
の外面に沿い引き回されて、当該各コ字状突起近傍の各
ターミナルの上端部に巻装はんだ付けすることで接続さ
れている。
【0013】このように、各突起として上記コ字状突起
を採用しても、請求項1又は2に記載の発明と同様の作
用効果を達成できる。また、請求項4に記載の発明によ
れば、請求項1又は2に記載の交差コイル型指示計器に
おいて、各突起は、それぞれ、指針軸と対応の各ターミ
ナルの接続端子との間に前記壁(18d、19d)より
も指針軸側に位置する他の壁(18a、18b)を有し
て前記壁と前記他の壁からなる二股状突起(18A、1
9A)となっており、両交差コイルの各接続端子は、対
応の各二股状突起の両壁部の間を介して引き回されて、
当該各二股状突起近傍の各ターミナルの上端部に巻装は
んだ付けすることで接続されている。
を採用しても、請求項1又は2に記載の発明と同様の作
用効果を達成できる。また、請求項4に記載の発明によ
れば、請求項1又は2に記載の交差コイル型指示計器に
おいて、各突起は、それぞれ、指針軸と対応の各ターミ
ナルの接続端子との間に前記壁(18d、19d)より
も指針軸側に位置する他の壁(18a、18b)を有し
て前記壁と前記他の壁からなる二股状突起(18A、1
9A)となっており、両交差コイルの各接続端子は、対
応の各二股状突起の両壁部の間を介して引き回されて、
当該各二股状突起近傍の各ターミナルの上端部に巻装は
んだ付けすることで接続されている。
【0014】このように、各突起として上記二股状突起
を採用しても、請求項1又は2に記載の発明と同様の作
用効果を達成できる。
を採用しても、請求項1又は2に記載の発明と同様の作
用効果を達成できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
乃至図4に基づいて説明する。図1及び図2は車両用交
差コイル型指示計器に本発明が適用された例を示してい
る当該指示計器は、ハウジングとしての段付き筒状ボビ
ン10を備えており、このボビン10は、樹脂成形され
た上側ボビン部材10a及び下側ボビン部材10bをそ
の各開口部にて互いに嵌合させることにより構成されて
いる(図2参照)。
乃至図4に基づいて説明する。図1及び図2は車両用交
差コイル型指示計器に本発明が適用された例を示してい
る当該指示計器は、ハウジングとしての段付き筒状ボビ
ン10を備えており、このボビン10は、樹脂成形され
た上側ボビン部材10a及び下側ボビン部材10bをそ
の各開口部にて互いに嵌合させることにより構成されて
いる(図2参照)。
【0016】ここで、このボビン10は、下側ボビン1
0bにて、断面コ字状の磁気シールドケーシング20内
に収容されており、このボビン10は、磁気シールドケ
ーシング20と共に回路基板(図示しない)に固定され
るようになっている。なお、上側ボビン部材10aの両
フランジ11の上端面11aには、目盛り板(図示しな
い)がねじの締着により固定されるようになっている。
0bにて、断面コ字状の磁気シールドケーシング20内
に収容されており、このボビン10は、磁気シールドケ
ーシング20と共に回路基板(図示しない)に固定され
るようになっている。なお、上側ボビン部材10aの両
フランジ11の上端面11aには、目盛り板(図示しな
い)がねじの締着により固定されるようになっている。
【0017】また、ボビン10は、上下両側ボビン部材
10a、10bにより、上下両小径部12、13及び大
径部14を同軸的に形成している。両交差コイル30の
うち内側交差コイル30は、ボビン10の大径部14の
外壁にその外方から巻装されており、外側交差コイル3
0は、内側交差コイル30を介しボビン10の大径部1
4の外壁に巻装されている。
10a、10bにより、上下両小径部12、13及び大
径部14を同軸的に形成している。両交差コイル30の
うち内側交差コイル30は、ボビン10の大径部14の
外壁にその外方から巻装されており、外側交差コイル3
0は、内側交差コイル30を介しボビン10の大径部1
4の外壁に巻装されている。
【0018】ここで、両交差コイル30は、ボビン10
の両フランジ11の間及び両隔壁15の間にて十字状に
交差するように巻装されている。ここで、両交差コイル
30は、後述する指針軸40の軸方向に直交するように
磁界を発生する。但し、両隔壁15を結ぶ線が、両フラ
ンジ11を結ぶ線に対し直交するように、両隔壁15は
ボビン10の外周部に大径部14の上面から突出して設
けられている。
の両フランジ11の間及び両隔壁15の間にて十字状に
交差するように巻装されている。ここで、両交差コイル
30は、後述する指針軸40の軸方向に直交するように
磁界を発生する。但し、両隔壁15を結ぶ線が、両フラ
ンジ11を結ぶ線に対し直交するように、両隔壁15は
ボビン10の外周部に大径部14の上面から突出して設
けられている。
【0019】また、内側交差コイル30は、互いに対向
する両分割壁16aにより2分割されて巻装されてお
り、一方、外側交差コイル30は、互いに対向する両分
割壁16bにより2分割されて巻装されている。ここ
で、両分割壁16aを結ぶ線と両分割壁16bを結ぶ線
とが互いに直交するように、各分割壁16a、16b
は、各フランジ11、各隔壁15に対し45度だけ位置
を異にしてボビン10の外周部に突出形成されている。
する両分割壁16aにより2分割されて巻装されてお
り、一方、外側交差コイル30は、互いに対向する両分
割壁16bにより2分割されて巻装されている。ここ
で、両分割壁16aを結ぶ線と両分割壁16bを結ぶ線
とが互いに直交するように、各分割壁16a、16b
は、各フランジ11、各隔壁15に対し45度だけ位置
を異にしてボビン10の外周部に突出形成されている。
【0020】指針軸40は、ボビン10内に同軸的に挿
入されており、この指針軸40は、その上側中間部位及
び下端部にて、小径部12の上端開口部及び小径部13
により回動可能に支持されている。なお、図2にて符号
13aは、指針軸40の下端部を受ける鋼球を示す。円
板状マグネット50は、ボビン10の大径部14内にて
指針軸40の下側中間部位に同軸的に支持されており、
このマグネット50は、両交差コイル30の発生磁界を
受けて回動する。
入されており、この指針軸40は、その上側中間部位及
び下端部にて、小径部12の上端開口部及び小径部13
により回動可能に支持されている。なお、図2にて符号
13aは、指針軸40の下端部を受ける鋼球を示す。円
板状マグネット50は、ボビン10の大径部14内にて
指針軸40の下側中間部位に同軸的に支持されており、
このマグネット50は、両交差コイル30の発生磁界を
受けて回動する。
【0021】各2本の円柱状ターミナル60、70は、
指針軸40の軸方向に平行にボビン10の外周部に設け
た各両円筒状ターミナルホルダ穴部17a、17b内に
それぞれ挿通されている。ここで、各ターミナルホルダ
穴部17aは、各分割壁16aの上面にて開口してお
り、一方、各ターミナルホルダ穴部17bは、各分割壁
16bの上面にて開口している。
指針軸40の軸方向に平行にボビン10の外周部に設け
た各両円筒状ターミナルホルダ穴部17a、17b内に
それぞれ挿通されている。ここで、各ターミナルホルダ
穴部17aは、各分割壁16aの上面にて開口してお
り、一方、各ターミナルホルダ穴部17bは、各分割壁
16bの上面にて開口している。
【0022】従って、各ターミナル60は、その上端部
61にて、各ターミナルホルダ穴部17aから上方へ延
出し、一方、各ターミナル70は、その上端部71に
て、各ターミナルホルダ穴部17bから上方へ延出して
いる。次に、本発明の要部の構成について説明する。上
側ボビン部材10aは、図1及び図2にて示すごとく、
両一対のコ字状突起18、19を備えている。
61にて、各ターミナルホルダ穴部17aから上方へ延
出し、一方、各ターミナル70は、その上端部71に
て、各ターミナルホルダ穴部17bから上方へ延出して
いる。次に、本発明の要部の構成について説明する。上
側ボビン部材10aは、図1及び図2にて示すごとく、
両一対のコ字状突起18、19を備えている。
【0023】各突起18は、上側交差コイル30をその
幅方向両側から挟持可能に突出するように、各分割壁1
6aの上面のうち各突起18の突出領域以外の部分を低
くすることで形成されており、一方、各突起19は、下
側交差コイル30をその幅方向両側から挟持可能に突出
するように、各分割壁16bの上面のうち各突起19の
突出領域以外の部分を低くすることで形成されている。
幅方向両側から挟持可能に突出するように、各分割壁1
6aの上面のうち各突起18の突出領域以外の部分を低
くすることで形成されており、一方、各突起19は、下
側交差コイル30をその幅方向両側から挟持可能に突出
するように、各分割壁16bの上面のうち各突起19の
突出領域以外の部分を低くすることで形成されている。
【0024】各突起18は、背壁18aをそれぞれ備え
ており、これら各背壁18aは、その背面にて上側交差
コイル30をその幅方向両側から挟むように位置してい
る。また、各突起18は、両袖壁18bを備えており、
これら各両袖壁18bは各背壁18aの両側からL字状
に上側ボビン部材10aの大径中空部14の上壁14a
の径方向に沿い外方に向け各ターミナル60の上端部6
1を臨むように形成されている。
ており、これら各背壁18aは、その背面にて上側交差
コイル30をその幅方向両側から挟むように位置してい
る。また、各突起18は、両袖壁18bを備えており、
これら各両袖壁18bは各背壁18aの両側からL字状
に上側ボビン部材10aの大径中空部14の上壁14a
の径方向に沿い外方に向け各ターミナル60の上端部6
1を臨むように形成されている。
【0025】一方、各突起19は、背壁19aをそれぞ
れ備えており、これら各背壁19aは、その外面にて下
側交差コイル30をその幅方向両側から挟むように位置
している。また、各突起19は、両袖壁19bを備えて
おり、これら各両袖壁19bは各背壁19aの両側から
L字状に上側ボビン部材10aの大径中空部14の上壁
14aの径方向に沿い外方に向け各ターミナル70の上
端部71を臨むように形成されている。
れ備えており、これら各背壁19aは、その外面にて下
側交差コイル30をその幅方向両側から挟むように位置
している。また、各突起19は、両袖壁19bを備えて
おり、これら各両袖壁19bは各背壁19aの両側から
L字状に上側ボビン部材10aの大径中空部14の上壁
14aの径方向に沿い外方に向け各ターミナル70の上
端部71を臨むように形成されている。
【0026】ここで、各突起18、19の大径中空部1
4の上壁14aからの高さは、後述のごとく両交差コイ
ル30の各接続端子31、32を各突起18、19を介
し引き回せるように、両交差コイル30の上壁14aか
らの巻き高さよりも幾分高く設定されている。次に、下
側及び上側の各交差コイル30の両接続端子31、32
と各両ターミナル60、70の上端部61、71との接
続構成について説明する。
4の上壁14aからの高さは、後述のごとく両交差コイ
ル30の各接続端子31、32を各突起18、19を介
し引き回せるように、両交差コイル30の上壁14aか
らの巻き高さよりも幾分高く設定されている。次に、下
側及び上側の各交差コイル30の両接続端子31、32
と各両ターミナル60、70の上端部61、71との接
続構成について説明する。
【0027】下側交差コイル30の両接続端子31は、
当該下側交差コイル30からボビン10の大径中空部1
4の底壁からその周壁に沿い上方へ延出する両取り出し
コイル部31aから延出しており、一方、上側交差コイ
ル30の両接続端子32は、当該上側交差コイル30か
ら大径中空部14の底壁からその周壁に沿い上方へ延出
する両取り出しコイル部32aから延出している。
当該下側交差コイル30からボビン10の大径中空部1
4の底壁からその周壁に沿い上方へ延出する両取り出し
コイル部31aから延出しており、一方、上側交差コイ
ル30の両接続端子32は、当該上側交差コイル30か
ら大径中空部14の底壁からその周壁に沿い上方へ延出
する両取り出しコイル部32aから延出している。
【0028】そして、下側交差コイル30の両接続端子
31の一方は、図3にて例示するごとく、一方の突起1
8の一側袖壁18bの外面、背壁18aの外面及び他側
袖壁18bの外面に沿い順次引き回されて、その近傍の
ターミナル60の上端部61のくびれ部61aに複数回
巻装されはんだ付けされている。他方の接続端子31
も、他方の突起18の一側袖壁18bの外面、背壁18
aの外面及び他側袖壁18bの外面に沿い順次引き回さ
れて、一方のターミナル60の上端部61のくびれ部6
1aに複数回巻装されはんだ付けされている。
31の一方は、図3にて例示するごとく、一方の突起1
8の一側袖壁18bの外面、背壁18aの外面及び他側
袖壁18bの外面に沿い順次引き回されて、その近傍の
ターミナル60の上端部61のくびれ部61aに複数回
巻装されはんだ付けされている。他方の接続端子31
も、他方の突起18の一側袖壁18bの外面、背壁18
aの外面及び他側袖壁18bの外面に沿い順次引き回さ
れて、一方のターミナル60の上端部61のくびれ部6
1aに複数回巻装されはんだ付けされている。
【0029】一方、上側交差コイル30の両接続端子3
2の一方は、一方の突起19の一側袖壁19bの外面、
背壁19aの外面及び他側袖壁19bの外面に沿い順次
引き回されて、その近傍のターミナル70の上端部71
のくびれ部71aに複数回巻装されはんだ付けされてい
る。他方の接続端子32も、他方の突起19の一側袖壁
19bの外面、背壁19aの外面及び他側袖壁19bの
外面に沿い順次引き回されて、他方のターミナル70の
上端部71のくびれ部71aに複数回巻装されはんだ付
けされている。
2の一方は、一方の突起19の一側袖壁19bの外面、
背壁19aの外面及び他側袖壁19bの外面に沿い順次
引き回されて、その近傍のターミナル70の上端部71
のくびれ部71aに複数回巻装されはんだ付けされてい
る。他方の接続端子32も、他方の突起19の一側袖壁
19bの外面、背壁19aの外面及び他側袖壁19bの
外面に沿い順次引き回されて、他方のターミナル70の
上端部71のくびれ部71aに複数回巻装されはんだ付
けされている。
【0030】また、両ターミナル60の各上端部61
は、対応の各接続端子31を巻装した状態で、対応の各
突起18の背壁18a側へ折り曲げられており、一方、
両ターミナル70の各上端部71は、対応の各接続端子
32を巻装した状態で、対応の各突起19の背壁19a
側へ折り曲げられている。以上のような構成のもと、各
ターミナル60、70の各交差コイル30に対する接続
は、次のようにして行う。ここでは、図2及び図3の図
示ターミナル60と下側交差コイル30の一方の接続端
子31との接続を例にとって説明する。
は、対応の各接続端子31を巻装した状態で、対応の各
突起18の背壁18a側へ折り曲げられており、一方、
両ターミナル70の各上端部71は、対応の各接続端子
32を巻装した状態で、対応の各突起19の背壁19a
側へ折り曲げられている。以上のような構成のもと、各
ターミナル60、70の各交差コイル30に対する接続
は、次のようにして行う。ここでは、図2及び図3の図
示ターミナル60と下側交差コイル30の一方の接続端
子31との接続を例にとって説明する。
【0031】まず、図4にて示すごとく折り曲げない状
態にあるターミナル60を備えたボビン10を準備す
る。そして、下側及び上側の各交差コイル30を順次ボ
ビン10の大径中空部14の外壁に図1及び図2にて示
すごとく巻装する。この場合、下側交差コイル30の両
取り出しコイル部31aがボビン10の大径中空部14
の周壁の両対向部(両ターミナル60の近傍部)に沿い
その底壁から上方へ延出するように、下側交差コイル3
0を大径中空部14の外壁に巻装する。なお、上側交差
コイル30の両取り出しコイル部32aが大径中空部1
4の周壁の両対向部(両ターミナル70の近傍部)に沿
いその底壁から上方へ延出するように、上側交差コイル
30も大径中空部14の外壁に巻装する。
態にあるターミナル60を備えたボビン10を準備す
る。そして、下側及び上側の各交差コイル30を順次ボ
ビン10の大径中空部14の外壁に図1及び図2にて示
すごとく巻装する。この場合、下側交差コイル30の両
取り出しコイル部31aがボビン10の大径中空部14
の周壁の両対向部(両ターミナル60の近傍部)に沿い
その底壁から上方へ延出するように、下側交差コイル3
0を大径中空部14の外壁に巻装する。なお、上側交差
コイル30の両取り出しコイル部32aが大径中空部1
4の周壁の両対向部(両ターミナル70の近傍部)に沿
いその底壁から上方へ延出するように、上側交差コイル
30も大径中空部14の外壁に巻装する。
【0032】このとき、下側交差コイル30の一方の接
続端子31は図2及び図3の図示ターミナル60の上端
部61の近傍に位置している。このような状態におい
て、当該接続端子31を、近傍の突起18の一側袖壁1
8bの外面、背壁18aの外面及び他側袖壁18bの外
面に沿い順次引き回した後、その近傍のターミナル60
の上端部61のくびれ部61aに複数回巻装する。この
とき、上述のごとく、突起18の高さが両交差コイル3
0の巻装高さよりも幾分高く設定されているので、上述
のような接続端子31の突起18の外面を介する引回し
は、突起18の上側交差コイル30の上面からの突出部
分を利用することで、容易にしかも確実に行える。その
後、当該接続端子31ターミナル60の上端部61に対
する巻装部分を当該上端部61にはんだ付けする。
続端子31は図2及び図3の図示ターミナル60の上端
部61の近傍に位置している。このような状態におい
て、当該接続端子31を、近傍の突起18の一側袖壁1
8bの外面、背壁18aの外面及び他側袖壁18bの外
面に沿い順次引き回した後、その近傍のターミナル60
の上端部61のくびれ部61aに複数回巻装する。この
とき、上述のごとく、突起18の高さが両交差コイル3
0の巻装高さよりも幾分高く設定されているので、上述
のような接続端子31の突起18の外面を介する引回し
は、突起18の上側交差コイル30の上面からの突出部
分を利用することで、容易にしかも確実に行える。その
後、当該接続端子31ターミナル60の上端部61に対
する巻装部分を当該上端部61にはんだ付けする。
【0033】然る後、ターミナル60の上端部61を突
起18の背壁18aに向け両袖壁18b の間へ傾斜状に折
り曲げる。これにより、ターミナル60の上端部61
は、当該上端部6 1 に対する接続端子3 1 の巻装部分と
共に突起1 8 内への折り曲げ状態で維持される。よっ
て、ターミナル60の下側交差コイル30の接続端子3
1に対する接続処理が終了する。
起18の背壁18aに向け両袖壁18b の間へ傾斜状に折
り曲げる。これにより、ターミナル60の上端部61
は、当該上端部6 1 に対する接続端子3 1 の巻装部分と
共に突起1 8 内への折り曲げ状態で維持される。よっ
て、ターミナル60の下側交差コイル30の接続端子3
1に対する接続処理が終了する。
【0034】このような状態では、接続端子3 1 のうち
突起18の外面を介する上端部61への巻装部分までの
部分が、図1にて示すごとく、たるみを生ずるが、この
たるみ部分の長さは、突起18から上端部61への巻装
部分までの部分に対応するのみ故、非常に短い。従っ
て、当該たるみ部分のたるみ量も小さく、しかも、ボビ
ン上壁側で背壁に引き回された部分のみでたるむのでた
るみ広がり範囲は狭いから、当該たるみ部分が指針軸4
0やシールドケーシング20と干渉して断線したりする
ことなく良好な接続状態を維持できる。
突起18の外面を介する上端部61への巻装部分までの
部分が、図1にて示すごとく、たるみを生ずるが、この
たるみ部分の長さは、突起18から上端部61への巻装
部分までの部分に対応するのみ故、非常に短い。従っ
て、当該たるみ部分のたるみ量も小さく、しかも、ボビ
ン上壁側で背壁に引き回された部分のみでたるむのでた
るみ広がり範囲は狭いから、当該たるみ部分が指針軸4
0やシールドケーシング20と干渉して断線したりする
ことなく良好な接続状態を維持できる。
【0035】残りの下側交差コイル30の他方の接続端
子31及び上側交差コイル30の両接続端子32の他方
のターミナル60及び両ターミナル70への接続も、上
述と実質的に同様に行う。なお、各突起18、19の高
さは両交差コイル30の巻装高さよりも幾分高い程度
故、交差コイル型指示計器の軸方向の偏平化を損なうこ
ともない。
子31及び上側交差コイル30の両接続端子32の他方
のターミナル60及び両ターミナル70への接続も、上
述と実質的に同様に行う。なお、各突起18、19の高
さは両交差コイル30の巻装高さよりも幾分高い程度
故、交差コイル型指示計器の軸方向の偏平化を損なうこ
ともない。
【0036】図5及び図6は上記実施形態の変形例を示
している。この変形例では、各一対の二股状突起18
A、19Aが、上記実施形態にて述べた交差コイル型指
示計器において、各一対の突起18、19に代えて採用
された構成となっている。各一対の突起18A、19A
は、各一対の分割壁16a、16bにおいて各一対の突
起18、19に代えて突出形成されている。一対の突起
18Aのうちの一方は、図5及び図6にて示すごとく、
上記実施形態にて述べた突起18の背壁18aと、この
背壁18aよりも上側ボビン部材10aの上壁14aの
径方向外側に位置する前壁18dとにより構成されてお
り、これら背壁18a及び前壁18dは、上壁14aの
径方向に直交しかつ互いに所定間隔をおいて位置してい
る。なお、当該所定間隔は下側交差コイル30の接続端
子31を前壁18dに複数回巻装できる程度の間隔とな
っている。
している。この変形例では、各一対の二股状突起18
A、19Aが、上記実施形態にて述べた交差コイル型指
示計器において、各一対の突起18、19に代えて採用
された構成となっている。各一対の突起18A、19A
は、各一対の分割壁16a、16bにおいて各一対の突
起18、19に代えて突出形成されている。一対の突起
18Aのうちの一方は、図5及び図6にて示すごとく、
上記実施形態にて述べた突起18の背壁18aと、この
背壁18aよりも上側ボビン部材10aの上壁14aの
径方向外側に位置する前壁18dとにより構成されてお
り、これら背壁18a及び前壁18dは、上壁14aの
径方向に直交しかつ互いに所定間隔をおいて位置してい
る。なお、当該所定間隔は下側交差コイル30の接続端
子31を前壁18dに複数回巻装できる程度の間隔とな
っている。
【0037】他方の突起18Aは、指針軸40の軸に対
し、一方の突起18Aと対称的な構成を有している。両
突起19Aも両突起18Aと同様の構成を有している。
即ち、各突起19Bは、上記実施形態にて述べた各突起
19の背壁19aと、各突起18Aの前壁18dに対応
する各前壁19dとにより構成されている。
し、一方の突起18Aと対称的な構成を有している。両
突起19Aも両突起18Aと同様の構成を有している。
即ち、各突起19Bは、上記実施形態にて述べた各突起
19の背壁19aと、各突起18Aの前壁18dに対応
する各前壁19dとにより構成されている。
【0038】但し、各突起18A、19Aの上壁14a
からの高さは、両交差コイル30の巻装高さとほぼ同一
に設定されている。なお、各前壁18d、19dは、対
向の各接続端子31、32の折り曲げに際し邪魔になら
ない位置にある。このように構成した本変形例において
は、上記実施形態と同様に、例えば下側交差コイル30
の一方の接続端子31は図2及び図3の図示ターミナル
60の上端部61の近傍に位置しているものとする。
からの高さは、両交差コイル30の巻装高さとほぼ同一
に設定されている。なお、各前壁18d、19dは、対
向の各接続端子31、32の折り曲げに際し邪魔になら
ない位置にある。このように構成した本変形例において
は、上記実施形態と同様に、例えば下側交差コイル30
の一方の接続端子31は図2及び図3の図示ターミナル
60の上端部61の近傍に位置しているものとする。
【0039】このような状態において、当該接続端子3
1を、近傍の突起18Aの前壁18dと背壁18aとの
間を引き回した後、その近傍のターミナル60の上端部
61のくびれ部61aに複数回巻装する。このとき、上
述のごとく、前壁18dと背壁18aとの間は上記所定
間隔に設定されているので、上述のような接続端子31
の前壁18dと背壁18aとの間を介する引回しは、容
易にしかも確実に行える。その後、当該接続端子31タ
ーミナル60の上端部61に対する巻装部分を当該上端
部61にはんだ付けする。
1を、近傍の突起18Aの前壁18dと背壁18aとの
間を引き回した後、その近傍のターミナル60の上端部
61のくびれ部61aに複数回巻装する。このとき、上
述のごとく、前壁18dと背壁18aとの間は上記所定
間隔に設定されているので、上述のような接続端子31
の前壁18dと背壁18aとの間を介する引回しは、容
易にしかも確実に行える。その後、当該接続端子31タ
ーミナル60の上端部61に対する巻装部分を当該上端
部61にはんだ付けする。
【0040】然る後、ターミナル60の上端部61を突
起18Aの前壁18dに向け傾斜状に折り曲げる。これ
により、ターミナル60の上端部61は、当該上端部6
1に対する接続端子31の巻装部分と共に突起18内へ
の折り曲げ状態で維持される。よって、ターミナル60
の下側交差コイル30の接続端子31に対する接続処理
が終了する。
起18Aの前壁18dに向け傾斜状に折り曲げる。これ
により、ターミナル60の上端部61は、当該上端部6
1に対する接続端子31の巻装部分と共に突起18内へ
の折り曲げ状態で維持される。よって、ターミナル60
の下側交差コイル30の接続端子31に対する接続処理
が終了する。
【0041】このような状態では、接続端子31のうち
突起18Aの前壁18dを介する上端部61への巻装部
分までの部分が、図5にて示すごとく、たるみを生ずる
が、このたるみ部分の長さは、突起18Aの前壁18d
から上端部61への巻装部分までの部分に対応するのみ
故、非常に短い。従って、当該たるみ部分のたるみ量も
小さく、しかも、ボビン上壁側で背壁に引き回された部
分のみでたるむのでたるみ広がり範囲は狭いから、当該
たるみ部分が指針軸40やシールドケーシング20と干
渉して断線したりすることなく良好な接続状態を維持で
きる。
突起18Aの前壁18dを介する上端部61への巻装部
分までの部分が、図5にて示すごとく、たるみを生ずる
が、このたるみ部分の長さは、突起18Aの前壁18d
から上端部61への巻装部分までの部分に対応するのみ
故、非常に短い。従って、当該たるみ部分のたるみ量も
小さく、しかも、ボビン上壁側で背壁に引き回された部
分のみでたるむのでたるみ広がり範囲は狭いから、当該
たるみ部分が指針軸40やシールドケーシング20と干
渉して断線したりすることなく良好な接続状態を維持で
きる。
【0042】残りのターミナル60、70についても実
質的に同様に行う。また、本変形例では、上述のごと
く、各突起18A、19Aの上壁14aからの高さは、
両交差コイル30の巻装高さとほぼ同一に設定されてい
るので、交差コイル型指示計器の偏平化を維持しつつ、
上記作用効果を達成できる。なお、本発明の実施にあた
り、各突起は、上記実施形態やその変形例にて述べた形
状に限ることなく、種々の形状の突起であってもよい。
質的に同様に行う。また、本変形例では、上述のごと
く、各突起18A、19Aの上壁14aからの高さは、
両交差コイル30の巻装高さとほぼ同一に設定されてい
るので、交差コイル型指示計器の偏平化を維持しつつ、
上記作用効果を達成できる。なお、本発明の実施にあた
り、各突起は、上記実施形態やその変形例にて述べた形
状に限ることなく、種々の形状の突起であってもよい。
【0043】また、本発明の実施にあたり、車両用交差
コイル型指示計器に限ることなく、航空機、船舶や各種
産業機器用交差コイル型指示計器に本発明を適用して実
施してもよい。
コイル型指示計器に限ることなく、航空機、船舶や各種
産業機器用交差コイル型指示計器に本発明を適用して実
施してもよい。
【図1】本発明に係る交差コイル型指示計器の一実施形
態を示す概略平面図である。
態を示す概略平面図である。
【図2】図1にて2−2線に沿う断面図である。
【図3】図2にてA矢視からみたターミナルが折り曲げ
られてない状態での部分拡大側面図である。
られてない状態での部分拡大側面図である。
【図4】ターミナルが折り曲げられてない状態でのボビ
ンの断面図である。
ンの断面図である。
【図5】上記実施形態の変形例を示す概略平面図であ
る。
る。
【図6】図5にて6−6線に沿う断面図である。
10…ボビン、16a、16b…分割壁、14a…上
壁、18、18A、19、19A…突起、18a…背
壁、18d…前壁、30…交差コイル、31、32…接
続端子、40…指針軸、50…マグネット、60、70
…ターミナル、61、71…上端部。
壁、18、18A、19、19A…突起、18a…背
壁、18d…前壁、30…交差コイル、31、32…接
続端子、40…指針軸、50…マグネット、60、70
…ターミナル、61、71…上端部。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G01R 5/16
Claims (4)
- 【請求項1】 ハウジングとして中空状に形成されたボ
ビン(10)と、 このボビン内にて回動可能に同軸的に支持されて当該ボ
ビンから上方へ向け延出する指針軸(40)と、 前記ボビン内にて前記指針軸の中間部位に支持されたマ
グネット(50)と、 前記ボビンの外壁に沿い互いに交差して巻装されて入力
に応じた電磁力により前記マグネットを介し前記指針軸
を回動させる両交差コイル(30)と、 前記ボビンの外周部に周方向に間隔をおいた位置にて前
記指針軸の軸に並行に挿通されて前記ボビンの上壁(1
4a)からそれぞれ上端部(61、71)を延出してな
る複数の長手状ターミナル(60、70)とを備え、 前記ボビンの上壁には、前記各ターミナルの上端部の前
記指針軸側近傍にて上方へそれぞれ突出する突起(1
8、18A、19、19A)が設けられ、前記各突起は、前記指針軸と対応の前記各ターミナルの
接続端子との間に位置する壁(18a、19a、18
d、19d)を有しており、 前記両交差コイルの各接続端子は、前記ボビンの周壁の
うち対応の各ターミナルの上端部近傍領域からそれぞれ
上方へ取り出され、当該対応の各ターミナルの上端部近
傍の前記各突起の壁の前記指針軸側を介し引き回されて
当該各ターミナルの上端部(61、71)に接続され、 前記各ターミナルの上端部は、前記接続端子を接続した
状態で、対応の突起に向け折り曲げられている交差コイ
ル型指示計器。 - 【請求項2】 ハウジングとして中空状に形成されたボ
ビン(10)と、 このボビン内にて回動可能に同軸的に支持されて当該ボ
ビンから上方へ向け延出する指針軸(40)と、 前記ボビン内にて前記指針軸の中間部位に支持されたマ
グネット(50)と、 前記ボビンの上壁の外周部に周方向に間隔をおいた位置
にて上方へ突出形成された複数の分割壁(16a、16
b)を介し前記ボビンの外壁に沿い互いに交差するよう
に分割巻装されて入力に応じた電磁力により前記マグネ
ットを介し前記指針軸を回動させる両交差コイル(3
0)と、 前記ボビンの外周部に前記各分割壁に対応する位置にて
前記指針軸の軸に並行に挿通されて前記各分割壁からそ
れぞれ上端部(61、71)を延出してなる複数の長手
状ターミナル(60、70)とを備え、 前記各分割壁は、それぞれ、その上面にて、前記各ター
ミナルの上端部の前記指針軸側近傍にてそれぞれ突起
(18、18A、19、19A)を上方へ突出させるよ
うに、これら各突起の突出領域を除き低く形成されてお
り、前記各突起は、前記指針軸と対応の前記各ターミナルの
接続端子との間に位置する壁(18a、19a、18
d、19d)を有しており、 前記両交差コイルの各接続端子は、前記ボビンの周壁の
うち対応の各ターミナルの上端部近傍領域からそれぞれ
上方へ取り出され、当該対応の各ターミナルの上端部近
傍の前記各突起の壁の前記指針軸側を介し引き回されて
当該各ターミナルの上端部(61、71)に接続され、 前記各ターミナルの上端部は、前記接続端子を接続した
状態で、対応の突起に向け折り曲げられている交差コイ
ル型指示計器。 - 【請求項3】 前記各突起は、それぞれ、前記壁(18
a、19a)の両側に形成された両袖壁(18b、19
b)を有して前記指針軸側から対応の前記各ターミナル
の接続端子をコ字状に臨むコ字状突起(18、19)と
なっており、 前記両交差コイルの各接続端子は、対応の各コ字状突起
の外面に沿い引き回されて、当該各コ字状突起近傍の各
ターミナルの上端部に巻装はんだ付けすることで接続さ
れていることを特徴とする請求項1又は2に記載の交差
コイル型指示計器。 - 【請求項4】 前記各突起は、それぞれ、前記指針軸と
対応の前記各ターミナルの接続端子との間に前記壁(1
8d、19d)よりも前記指針軸側に位置する他の壁
(18a、18b)を有して前記壁と前記他の壁からな
る二股状突起(18A、19A)となっており、 前記両交差コイルの各接続端子は、対応の各二股状突起
の両壁部の間を介して引き回されて、当該各二股状突起
近傍の各ターミナルの上端部に巻装はんだ付けすること
で接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記
載の交差コイル型指示計器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32553198A JP3433684B2 (ja) | 1998-11-16 | 1998-11-16 | 交差コイル型指示計器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP32553198A JP3433684B2 (ja) | 1998-11-16 | 1998-11-16 | 交差コイル型指示計器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000147010A JP2000147010A (ja) | 2000-05-26 |
JP3433684B2 true JP3433684B2 (ja) | 2003-08-04 |
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ID=18177925
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32553198A Expired - Fee Related JP3433684B2 (ja) | 1998-11-16 | 1998-11-16 | 交差コイル型指示計器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3433684B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102472643A (zh) * | 2009-07-21 | 2012-05-23 | 日本精机株式会社 | 仪表用驱动装置 |
-
1998
- 1998-11-16 JP JP32553198A patent/JP3433684B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102472643A (zh) * | 2009-07-21 | 2012-05-23 | 日本精机株式会社 | 仪表用驱动装置 |
CN102472643B (zh) * | 2009-07-21 | 2014-08-20 | 日本精机株式会社 | 仪表用驱动装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000147010A (ja) | 2000-05-26 |
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