JP3433506B2 - 電源システム - Google Patents

電源システム

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JP3433506B2
JP3433506B2 JP07771194A JP7771194A JP3433506B2 JP 3433506 B2 JP3433506 B2 JP 3433506B2 JP 07771194 A JP07771194 A JP 07771194A JP 7771194 A JP7771194 A JP 7771194A JP 3433506 B2 JP3433506 B2 JP 3433506B2
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浩行 迫
得志 山内
正弘 山中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、交流電源を直流電圧に
変換し、その直流電圧を電源として、高周波に変換出力
する複数の電源装置を備えた電源システムに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、電源装置として、交流電源をダイ
オードブリッジからなる整流回路部にて整流し、更に平
滑用コンデンサにて平滑し、その平滑された直流をスイ
ッチング素子とチョーク、コンデンサ等で構成されたイ
ンバータ回路に供給して、高周波に変換し、その変換さ
れた高周波電圧を負荷に印加供給するものがある。この
コンデンサインプット型方式では、電源装置の入力電流
が歪み、入力電源の力率が悪いものとなっていた。それ
を改善するために、電源回路部にDCーDCコンバータ
回路を接続し、力率を改善する方式が一般的に良く用い
られている。しかし、この方式ではDC−DCコンバー
タ回路が必要となり、装置全体が大きくなってコスト的
にも割高なものとなっていた。そこでDC−DCコンバ
ータのような複雑な回路を必要とせず、簡単な回路構成
で力率を改善する方式として、特公平5−9918号に
示されるようにインバータ回路の高周波電圧の出力を電
源入力部位側に帰し、入力電流の歪を改善する方式があ
る。この方式は帰還する高周波電圧が電源電圧に重畳さ
れることにより整流回路部の出力端間の電圧がこの整流
回路部の入力端よりも低い状態を交流電源電圧の一周期
の全域にわたってパルス列状に発生させ、その結果交流
電源電圧の一周期の全域にわたってパルス列状の入力電
流を流して交流電源で電圧の一周期当たりの入力電流の
流れる帰還を拡げ、入力電流の歪を改善し、入力力率の
改善を図ったものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば負荷
が放電灯の場合同一器具内にて、W数の異なる放電灯を
多数点灯する場合や、放電灯によりRGBの光色の組み
合わせで光の色を可変したり、ビルとか事務所とかに複
数の照明器具が必要な場合、放電灯点灯装置を構成する
複数の電源装置が必要となってくる。その場合、複数の
放電灯点灯装置がたる電源装置が同時に動作して放電灯
を点灯させるため、特に入力電流歪を改善する必要があ
る。上述したように高周波電圧を電源入力部位側に帰還
する方式がコスト的にも有利な方式であるが、上記のよ
うに個々の装置に対策を施すと、上記のように多数の放
電灯点灯装置を用いる場合には、トータル的にもコスト
高となってくるという問題があった。
【0004】本発明は上述の問題点に鑑みて為されたも
ので、請求項1の発明の目的とするところは交流電源を
整流平滑して得た直流を電源とするインバータ部を備え
た電源装置の入力電流歪を、当該電源装置の電源入力部
位に他の電源装置の高周波電圧を重畳印加する簡単な回
路構成で改善でき、且つ当該電源装置の高周波出力を交
流電源周波数のリップル成分が含まれない安定したもの
とすることができる電源システムを提供するにある。
らには、第1、第2の電源装置の入力電流の歪の改善を
相互の高周波電圧の重畳印加によって改善でき、しかも
両電源装置のインバータ部の出力の補い合いと、両電源
装置のインバータ部の無負荷時のストレスの低減とが図
れる電源システムを提供するにある。
【0005】請求項の発明の目的とするところは、請
求項1の発明の目的に加え回路の共有化による回路の簡
単化とコスト低減とが図れる電源システムを提供するに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明では、交流電源の交流電圧を直流電圧
に変換する整流回路部と、整流回路部に接続され直流電
圧を平滑する平滑用コンデンサと、平滑用コンデンサを
電源として直流電圧を高周波電圧に変換するインバータ
部とを備えた第1の電源装置と、交流電源に接続され交
流電圧を直流電圧に変換する整流回路部と、整流回路部
に接続され直流電圧を平滑する平滑用コンデンサと、平
滑用コンデンサを電源として直流電圧を高周波電圧に変
換するインバータ部とを含んで構成された第2の電源装
置とを備え、第2の電源装置の平滑用コンデンサより前
の電源入力部位に第1の電源装置の高周波電圧を重畳印
加させる第1の高周波重畳手段と、第1の電源装置の平
滑用コンデンサより前の電源入力部位に第2の電源装置
の高周波電圧を重畳印加させる第2の高周波重畳手段と
設けたものである。
【0007】請求項の発明では、請求項の発明にお
いて、第1、第2の電源装置の整流回路部を共用として
同一の交流電源に両電源装置を接続したものである。
【0008】
【作用】請求項1の発明によれば、交流電源の交流電圧
を直流電圧に変換する整流回路部と、整流回路部に接続
され直流電圧を平滑する平滑用コンデンサと、平滑用コ
ンデンサを電源として直流電圧を高周波電圧に変換する
インバータ部とを備えた第1の電源装置と、交流電源に
接続され交流電圧を直流電圧に変換する整流回路部と、
整流回路部に接続され直流電圧を平滑する平滑用コンデ
ンサと、平滑用コンデンサを電源として直流電圧を高周
波電圧に変換するインバータ部とを含んで構成された第
2の電源装置とを備え、第2の電源装置の平滑用コンデ
ンサより前の電源入力部位に第1の電源装置の高周波電
圧を重畳印加させる第1の高周波重畳手段と、第1の電
源装置の平滑用コンデンサより前の電源入力部位に第2
の電源装置の高周波電圧を重畳印加させる第2の高周波
重畳手段とを設けてあるので、整流回路部と、平滑用コ
ンデンサによって交流電源を整流平滑して得られる直流
を電源とするインバータ部を各々備えた第1、第2の電
源装置の入力電流歪を、相互の高周波電圧の重畳印加
によって、部品点数が少なくて構成が簡単でコストも安
価な回路で改善でき、しかも自己回路に帰還回路を設け
ないため第1、第2の電源装置の高周波出力を交流電
源周波数のリップル成分が含まれない安定したものとす
ることができる。さらに、両電源装置のインバータ部の
出力の補い合いと、両電源装置のインバータ部の無負荷
時のストレスの低減とが図れる。
【0009】請求項の発明によれば、第1、第2の電
源装置の整流回路部を共用として同一の交流電源に両電
源装置を接続したので、回路の共有化による回路の簡単
化とコスト低減とが図れる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例、及び基本構成を図面
に基づいて説明する。なお、(基本構成)では、本発明
の基本的な構成、動作について説明しており、上記(特
許請求の範囲)に即していない内容も含むものである。
【0011】(基本構成1) 図1は本発明の基本構成1のブロック図を示しており、
本基本構成では交流電源ACを整流回路部DBにて
直流脈流電圧に変換し、その直流脈流電圧を第1の電源
部1に供給してこの第1の電源部1で高周波に変換
し、その高周波の出力を負荷4に供給する第1の電源
装置3と、交流電源ACを整流回路部DBにて直
流脈流電圧に変換し、その直流脈流電圧を第2の電源部
に供給してこの第2の電源部1で高周波電圧に変
換し、その高周波電圧を負荷4に印加する第2の電源
装置3とからなり、第1の電源部1の高周波電圧を
第2の電源装置3の整流回路部DBの前又は後に設
けた高周波重畳部2に重畳印加し、第2の電源装置3
の入力電流の歪を改善するものである。
【0012】図2は本基本回路の詳細な回路を示してお
り、各電源装置3,3のダイオードブリッジからな
る整流回路部DB,DBは交流電源AC,AC
にフィルタ用のチョークL01、L02を介して接続さ
れ、交流電源電圧を全波整流して直流脈流電圧を得、こ
の直流脈流電圧を第1、第2の電源装置3、3の電
源部1、1に夫々印加するようになっている。
【0013】第1の電源装置の電源部1は平滑用コン
デンサC01を高周波カット用チョークLを介して整
流回路部DBに接続しており、平滑用コンデデンサC
01により平滑されて得られる直流をインバータ部5
により高周波に変換し、この変換により得られる高周波
電圧を負荷4に印加供給するようになっている。イン
バータ部5は平滑用コンデンサC01にMOSFET
からなるスイッチング素子QとQとの直列回路を接
続した直列インバータ方式の回路から構成され、スイッ
チング素子Qには直流カット用コンデンサCを介し
て共振用コンデンサC、帰還用トランスTの1次巻
線nの直列回路を並列に接続しており、スイッチング
素子Q,Qの交互のオン・オフにより、共振用コン
デンサCと、帰還用トランスTの1次巻線nのイ
ンダクタンスとの共振動作で、共振用コンデンサC
並列に接続された負荷回路へ高周波電力を供給するよう
になっている。
【0014】スイッチング素子Q,Qのオン・オフ
は帰還用トランスTに巻回してある帰還用巻線n
により抵抗R,Rを介して共振電圧をスイッチ
ング素子Q,Qのゲートに帰還する自励発振動作に
より行なっている。電源投入時の起動は、抵抗R、コ
ンデンサC、ダイアックQの起動回路により行なっ
ており、抵抗Rを介してコンデンサCを充電し、そ
の充電電圧がダイアックQのブレークオーバ電圧に達
してダイアックQがオンしたときにダイアックQ
介してコンデンサCの充電電圧をスイッチング素子Q
のゲートに印加することによりスイッチング素子Q
をオンさせて起動させる。
【0015】上記共振用コンデンサCには絶縁型トラ
ンスからなる出力用トランスTの1次巻線Nを接続
し、該出力用トランスTの2次巻線Nに接続してあ
る負荷4に高周波電力を供給するようになっている。
またこの出力用トランスTには夫々の電源部1、電
源部1の入力電流波形を改善するための帰還手段を構
成する巻線N,Nを接続してある。
【0016】電源部1は、平滑用コンデンサC02
整流回路部DBに接続しており、平滑用コンデデンサ
により平滑されて得られる直流をインバータ部5
により高周波に変換して負荷4に供給するようになっ
ている。インバータ部5は基本的にはインバータ部5
と同様に動作する直列インバータ方式の回路から構成
されているが、インバータ部5では共振用コンデンサ
に出力用トランスTを介して負荷4を接続して
あるのに対して、インバータ部5は共振用コンデンデ
サCに負荷4を直接的に並列接続してある点で相違
する。尚インバータ部5と同様な動作を為すインバー
タ部5の回路素子には同一の記号を付してその説明を
省略する。
【0017】さて上記出力用トランスTの巻線N
第1の電源装置3の整流回路部DBの出力端側間に
直流カット用コデンサC11を介して接続され、巻線N
に発生する高周波電圧を整流回路部DBの直流脈流
電圧に重畳印加させるようになっている。この高周波電
圧の重畳印加と、高周波カット用チョークLと、ロー
パスフィルタ用チョークL01とで上記特公平5−99
18号の回路と同様な動作により第1の電源装置3
入力電流の歪を改善するのである。
【0018】一方上記出力用トランスTの巻線N
第2の電源装置3の整流回路部DBの入力端間に直
流カット用コンデンサC12を介して接続され、巻線N
に発生する高周波電圧を整流回路部DBの入力側交
流電圧に重畳印加させるようになっている。この重畳と
ローパスフィルタ用チョークL02とで第2の電源装置
の入力電流の歪を改善するのである。
【0019】このように第2の電源装置3の電源部1
には入力側に高周波出力を帰還する巻線手段が必要で
なく、簡単に入力電流の歪を改善することができる。ま
た第1の電源装置3の電源部1の出力に多少交流電
源ACの周波数のリップル成分が出るが、第2の電源
装置3の電源部1の出力にはなんら影響がない。ま
た第2の電源装置3を第3、第4と複数接続しても同
様に、第1又は第2の電源部1又は1からの帰還手
段にて、簡単に入力電流の歪を改善することができ、ま
た帰還手段としては一つの巻線手段によらず、複数の帰
還手段を設けても良く、更にまた帰還する場所も一か所
に限らず、整流回路部DBの入力側、出力側の両方と
いうように複数の場所に帰還してもよい。
【0020】つまり入力電流の歪を最も効果的に改善す
る手段であれば、これに限らない。また各インバータ部
、5本基本構成の直列インバータ方式の回路に
特に限定されるものではなく、また高周波出力を帰還す
る手段としては本基本構成に示すように絶縁型トランス
からなる出力用トランスTを用いているが、特にこの
方式に限定されるものではなく、高周波電圧を帰還する
手段であれば何れの方式でもよい。
【0021】以上の本基本構成では、二つの電源装置3
,3の電源部1、1の内の一方に高周波電圧を
帰還する手段を設け、自己及び他方の電源入力部位に高
周波電圧を重畳印加させることにより、装置全体の入力
電流の歪を改善するようにしたので、回路構成が簡単な
上に回路の部品点数の削減と、コストの低減とが図れ、
更に帰還する手段を有さない電源部(本基本構成では1
)においては、高周波電圧を重畳印加する場合の欠点
である、高周波出力に交流電源の周波数のリップル成分
が出るという問題点も無いという利点がある。
【0022】更に入力交流電源電圧が両電源装置3
で異なる場合(例えば、AC100V/AC200
V)、後述する図10、図11等の場合と比較して入力
交流電源電圧の違いに容易に対応することができる。(実施例1) 上記基本構成1では一方の電源装置3の電源部1
高周波電圧の帰還手段を設け、自己の電源入力部位に対
して重畳印加するとともに、他方の電源装置3の電源
部1の電源入力部位に対しても重畳印加するようにな
っているが、本実施例では第3図に示すように交流電源
ACを整流回路部DBにて直流脈流電圧に変換し、
その直流脈流電圧を第1の電源部1に供給してこの第
1の電源部1で高周波電圧に変換し、その高周波電圧
を負荷4に印加供給する第1の電源装置3と、交流
電源ACを整流回路部DBにて直流脈流電圧に変換
し、その直流脈流電圧を第2の電源部1に供給してこ
の第2の電源部1で高周波電圧に変換し、その高周波
電圧を負荷4に印加する第2の電源装置3とからな
り、第1の電源部1よりその高周波電圧を第2の電源
装置3の整流回路部DBの前又は後に設けた高周波
重畳部2に重畳印加し、第2の電源装置3の入力電
流の歪を改善し、また第2の電源部1よりその高周波
電圧を第1の電源装置3の整流回路部DBの前又は
後に設けた高周波重畳部2に重畳し、第1の電源装置
の入力電流の歪を改善するようになっている。
【0023】図4は本実施例の具体回路を示しており、
本実施例の各電源装置3,3の第1、第2の電源部
,1に設けられるインバータ部5,5は図2
で示した基本構成1の回路と略同じ構成であるが、スイ
ッチング素子Q,Qにはバイポーラトランジスタを
用い、基本構成1ではMOSFETの寄生ダイオードを
利用していたフライホール用ダイオードとしてダイオー
ドD,Dを、各スイッチング素子Q,Qに並列
に接続した点とで基本構成1のインバータ部5、5
と相違している。尚本実施例のインバータ部5、5
基本構成1のインバータ部5,5と同じ動作を為
す回路素子には同一記号、番号を付しその説明を省略す
る。
【0024】更に第1の電源装置3の電源部1の出
力用トランスTには第2の電源装置3の電源入力部
位に高周波出力を重畳印加させるための帰還用巻線N
を設けるのみで、自己回路への帰還は行なわない点と、
第2の電源装置3の電源部1には電源部1と同様
に共振用コンデンサCに絶縁型トランスからなる出力
用トランスT’の1次巻線Nを接続し、この出力用
トランスT’の2次巻線Nに接続してある負荷4
に高周波電圧を印加供給するとともに、この出力用トラ
ンスT’に設けた帰還用巻線Nにより第1の電源装
置3の電源入力部位に高周波出力を重畳印加させる点
基本構成1の回路と相違している。
【0025】ここで第1の電源装置3は、交流電源A
と整流回路部DBとの間にはコンデンサCとチ
ョークLとで構成されるフィルタ回路と、高周波重畳
部2とを介在させている。高周波重畳部2は電源路
に並列に接続されたコンデンサCと、直列に挿入され
たチョークLと、整流回路部DBの入力端間に接続
されるコンデンサC、第2の電源部1の出力用トラ
ンスT’の帰還用巻線Nの直列回路とで構成され、
帰還用巻線Nにより出力される第2の電源部1の高
周波出力を整流回路部DBの入力交流電源電圧に重畳
印加するようになっている。ここで本実施例の高周波重
畳部2の動作について説明すると、コンデンCの両
端電圧と帰還用巻線Nに生じる高周波電圧とが重畳さ
れる交流電源電圧は、その一周期の略全域にわたって平
滑用コンデンサC01の両端電圧よりも高くなるので、
上記略全域においてチョッピング電流として平滑用コン
デンサC01に充電電流が流れ、その結果交流電源AC
の電圧の一周期の略全域にあわたって入力電流が流れ
て入力電流の休止区間を無くし、歪を改善することがで
きるのである。
【0026】他方第2の電源装置3は、交流電源AC
と整流回路部DBとの間にはチョークL02で構成
されるフィルタ回路と、高周波重畳部2とを介在させ
ている。高周波重畳部2は電源路に並列に接続された
コンデンサCと、直列に挿入される第1の電源部1
の出力用トランスTの帰還用巻線Nとで構成され、
帰還用巻線Nにより出力される第1の電源部1の高
周波電圧を整流回路部DBの入力交流電源電圧に重畳
印加するようになっている。
【0027】このようにして第1、第2の電源装置
、3は互いの電源部1,1の高周波電圧を電
源入力部位に重畳印加し合うことにより、入力電流の波
形歪を改善するのである。ところで、図4の回路におい
て、各電源装置3,3に接続される負荷4、4
が放電灯である場合には、夫々の電源装置3、3
より負荷たる放電灯が点灯することになるが、例えば二
つの放電灯が同時に点灯し、或る一定の光出力を出す要
求がある場合、どちらかの放電灯が外された時、残りの
放電灯でその光出力を補うことができると効果的であ
る。つまり本実施例はこの要求に答える形で実現された
もので、以下負荷4、4が放電灯である場合におけ
る動作について説明する。
【0028】まず各電源装置3,3の電源部1
のインバータ部5,5はスイッチング素子
,Qのスイッチング動作で、帰還用トランスT
の1次巻線nのインダクタンスと、共振用コンデンサ
との共振動作によってコンデンサCの共振エネル
ギを出力用トランスT,T’にて放電灯からなる負
荷4,4に供給している。ここで負荷4,4
ある放電灯が正常に点灯しているときは、接続されてい
る放電灯の等価抵抗が共振用コンデンサCに並列接続
されたことになり、帰還用トランスTの1次巻線n
とコンデンサCとの共振点からずれた安定したポイン
トで点灯しており、各出力用トランスT,T’の各
2次巻線Nには放電灯の管電圧分の高周波電圧しか発
生しない。
【0029】ここで放電灯が外されると、上記の共振点
に近い周波数にて帰還用トランスTの1次巻線n
コンデンサCとが共振動作するため、コンデンサC
の両端電圧が上昇してしまう。つまり第1の電源装置3
の負荷4たる放電灯が外されると、電源部1の出
力用トランスTの2次出力電圧が上昇し、該出力用ト
ランスTに巻回してある帰還用巻線Nの帰還電圧の
振幅が上昇する。そのために、第2の電源装置3の高
周波重畳部2に重畳印加される高周波電圧が上昇して
帰還量が増加する。そのため第2の電源部1の平滑用
コンデンサC02の充電量が増加して、平滑用コンデン
サC02の充電電圧が上昇する。このとき第2の電源部
の入力電源電圧が上昇するので、インバータ部5
の共振が強まり、第2の電源装置3に接続される負荷
たる放電灯の光出力が増加して、全体として光出力
を補うことになる。また第1の電源装置1においては
負荷4たる放電灯が外されるため、インバータ部5
の共振が強まり、スイッチング素子Q,Qのストレ
スが増大するが、第2の電源装置3の電源部1の出
力用トランスT’の帰還用巻線Nによって共振エネ
ルギを第1の電源装置3の高周波重畳部2に重畳印
加するため、第1の電源装置3の電源部1のインバ
ータ部5の無負荷時のストレスが低減されることにな
る。
【0030】このように本実施例は各電源装置3、3
が互いの高周波電圧を電源入力部位に重畳印加し合う
ため、互いに電源部1、1の出力を補い合い、同時
に異常時の回路動作のストレスを吸収し合うことができ
るという利点がある。尚本実施例では説明を簡略化する
ために、各電源部1、1に用いるインバータ部
,5基本構成1と同様な直列インバータ方式の
回路としているが、この方式のインバータ回路に特に限
定されるものではない。
【0031】更に高周波電圧を電源入力部位に帰還する
方法も本実施例の方法に特に限定されるものではなく、
複数の帰還手段によって各整流回路部DB,DB
入力側と出力側の両側と言うように複数の帰還場所に重
畳印加して効果的に目的を達成できるものであれば良
い。また更に高周波電圧を帰還する手段としては本実施
例回路のように絶縁用トランスT,T’に帰還用巻
線Nを夫々巻回して構成するものに限定されるもので
はなく、高周波の振動素子で、帰還可能であれば良い。
【0032】また更に本実施例回路では二つの電源装置
、3の組み合わせとなっているが、複数の場合で
も同じような利点が得られる。
【0033】(基本構成2) 本基本構成 は図5に示すように交流電源ACを整流回
路部DBにて直流脈流電圧に変換し、その直流脈流電
圧を第1の電源部1に供給してこの第1の電源部1
で高周波電圧に変換する第1の電源装置3と、交流電
源ACを整流回路部DBにて直流脈流電圧に変換
し、その直流脈流電圧を第2の電源部1に供給してこ
の第2の電源部1で高周波電圧に変換し、その高周波
電圧を負荷4に印加供給する第2の電源装置3とか
らなり、第1の電源部1よりその高周波電圧を第2の
電源装置3の整流回路部DBの前又は後に設けた高
周波重畳部2に重畳印加し、第2の電源装置3の入力
電流の歪を改善するようにしたものである。
【0034】つまり第1の電源装置3の電源部1
設けた高周波発振装置から第2の電源装置3の入力電
流の歪改善のための高周波電圧を第2の電源装置3
電源部1の電源入力部位に重畳印加することにより、
第2の電源装置3に自己回路からの帰還手段等の特別
な回路を用いずに入力電流の波形歪を改善できるように
したものである。
【0035】図6は本基本構成の具体回路を示してお
り、第1の電源装置3は交流電源ACをチョークL
41とコンデンサC10とからなるフィルタ回路を介し
て整流回路部DBを接続し、この整流回路部DB
はスイッチング素子Q’からなるインバータ部5
と、このインバータ部5の高周波出力をダイオード
で整流し、コンデンサCで平滑する整流平滑部と
でACーDCコンバータを構成する第1の電源部1
備えている。
【0036】インバター部5は出力用トランスT
1次巻線N10を介して整流回路部DBの出力端間に
接続したスイッチング素子Q’を制御回路6による駆
動信号でスイッチングさせ、そのスイッチングにより出
力用トランスTの2次巻線N20に高周波電圧を発生
させるようになっている。更に詳説すると、スイッチン
グ素子Q’のオン期間では電流iが出力用トランス
の1次巻線N10に流れて、1次巻線N10の両端
には電源電圧(a端が+、b端が−)が発生し、スイッ
チング素子Qがオフすると、1次巻線N10に逆起電
圧(a端が−、b端が+)が発生して2次巻線N20
も同極性方向の電圧(a’端が−、b’端が+)が発生
する。この電圧によりダイオードDを介して電流i
が流れ、コンデンサCを充電する。このようにしてス
イッチング素子Q’のオンオフ動作を高周波で繰り返
すことによって、出力端子A,B間に直流電圧を出力
し、出力端子A,B間に接続されている負荷4に電力
を供給することになる。
【0037】第2の電源装置3は、フィルタ用チョー
クL42と、高周波重畳部2とを介して整流回路部DB
を接続し、この整流回路部DBに平滑用コンデンサ
02と、インバータ部5とで構成される電源部1
を接続して構成される。高周波重畳部2は第1の電源部
のインバータ部5の出力用トランスTに設けて
ある帰還用巻線N40とコンデンサCとの直列回路か
らなり、この直列回路を整流回路部DBの入力端間に
接続してある。
【0038】しかして本基本構成においては第1の電源
装置3の電源部1のインバータ部5で出力される
高周波電圧を整流回路部DBの入力電源に重畳印加さ
せることにより、上記基本構成1と同様に第2の電源装
置3の入力電流の歪を改善することができるのであ
る。尚第2の電源装置3を、第3、第4というように
複数接続しても第1の電源装置3の帰還手段にて簡単
に第2、第3、第4…の各電源装置の入力電流の歪を改
善することもできる。また帰還手段は一つに限らず、複
数でも良く、また帰還場所も一か所に限らず、整流回路
部DBの入力端側、出力端側のどちらでも複数の場所
に帰還して良い。
【0039】更に第1の電源装置3の電源部1はA
CーDCコンバータを構成するものであるが、高周波発
振動作をする回路を含むものであれば、どのような回路
でも良くまた負荷を接続する回路でも、また接続しない
回路でもよい。また更に第1の電源装置3は高周波出
力を持つ機器であればどのような機器でも良く、例えば
第2、第3…の電源装置の負荷が放電灯で、例えば事務
所のフロアーに設けた放電灯を一括して点灯させるよう
なシステムを構築する場合、その事務所の設備として、
空調設備やそのた直流電源装置等が設置されている場
合、これらの設備や装置に組み込まれている高周波発振
回路の高周波出力を利用することにより、これら設備や
装置を本発明の電源システムの第1の電源装置3とし
て利用しても良い。
【0040】以上のような本基本構成においては、複数
の電源装置の内、一つの高周波を発生する電源装置3
から高周波電圧を帰還する手段を設けて、他の電源装置
の電源入力部位に重畳印加させることにより、装置
全体の入力電流の歪の改善を部品点数が少なくて簡単
で、コストも易い回路構成により実現することができる
利点がある。
【0041】(基本構成3) 本基本構成 は図7に示すように交流電源ACを整流回
路部DBにて直流脈流電圧に変換し、高周波スイッチ
ング動作を行なうアクティブフィルタ7を介して直流電
圧を電源部1に供給して高周波電圧に変換し、その変
換された高周波電圧を負荷4に印加供給する第1の電
源装置3と、交流電源ACを整流回路部DBにて
直流に変換し、その直流脈流電圧を電源部1に供給し
て高周波電圧に変換し、その変換された高周波電圧を負
荷4に印加供給する第2の電源装置3とで構成さ
れ、第1の電源装置3のアクティブフィルタ7より、
その高周波スイッチングによって発生する高周波電圧を
第2の電源装置3の電源入力部位(整流回路部DB
の入力端側或いは出力端側)に設けた高周波重畳部2に
重畳印加し、第2の電源装置3の入力電流の歪を改善
するようにしたものである。
【0042】つまり第2の電源装置3は入力電流の歪
を改善するために第1の電源装置3のようなアクティ
ブフィルタ7や、自己回路の高周波動作部からの帰還手
段等の特別な回路を必要としないことを特徴とする。図
8は本基本構成の具体回路を示しており、第1の電源装
置3には交流電源ACを整流回路部DBで直流脈
流電圧に変換した後、この直流脈流電圧をアクティブフ
ィルタ7を構成する昇圧チョッパ回路のチョッパ動作に
より昇圧して入力電流の歪みを改善し、このアクティブ
フィルタ7の出力直流電圧を電源部1に備えた平滑用
コンデンサC01により平滑した後、この直流電圧をイ
ンバータ部5により高周波に変換してその高周波電力
を放電灯からなる負荷4に供給して点灯させている。
【0043】第2の電源装置3はアクティブフィルタ
回路を用いず、交流電源ACを整流回路部DBで整流
した後、電源部1に備えている平滑用コンデンサC
02により平滑した後、インバータ部5により高周波
に変換し、この変換された高周波電圧を放電灯かなる負
荷4に供給印加して点灯させている。上記アクティブ
フィルタ7を構成する昇圧チョッパ回路の動作は次の通
りである。つまり整流回路部DBの出力端間にチョー
クLを介して接続したスイッチング素子Qが制御回
路9の駆動信号でオンすると、整流回路部DBの+側
出力端より、チョークL、スイッチング素子Qを経
て整流回路部DBの−側出力端へ図9(a)に示すt
区間に流れ、このt区間においてチョークLに磁
気エネルギを蓄積する。
【0044】次にスイッチング素子Qがオフすると、
チョークLに蓄積された磁気エネルギがダイオードD
、コンデンサC01、整流回路部DBの回路を介し
て図9(a)のt区間で放出される。ここで流れる電
流のピーク値IP は、IP =(Vin/L)・Tで定義さ
れる。
【0045】〔但しVinは入力電圧(VAC・sin ω
t)、Vout は出力電圧、LはチョークLのインダク
タンス値、スイッチングCQのオン時間〕 スイッチング素子Qが制御回路8からの適切なデュー
ティ信号によって高周波でオンオフを繰り返すことによ
り、チョークLに流れる電流は図9(b)のようにピ
ーク値IP が電源電圧|VAC|に追従した高周波電流波
形Iとなり,これにチョークL、コンデンサCで構
成されるフィルタ回路を介して入力電流の波形が略正弦
波となる。
【0046】以上のアクティブフィルタ7を構成する昇
圧チョッパ回路の動作により第1の電源装置3の入力
電流の歪が改善されることになる。また第1の電源装置
のアクティブフィルタ7はスイッチング素子Q
高周波スイッチングによって生じる高周波電流をチョー
クLに設けた2次巻線L52によって高周波電圧とし
て取り出して第2の電源装置3の高周波重畳部2へ帰
還するようになっている。高周波重畳部2は第2の電源
装置3の整流回路部DBの入力端間に上記2次巻線
52をコンデンサC13を介して接続して構成される
もので、2次巻線L52に発生する高周波電圧が交流電
源電圧に重畳印加するようになっている。
【0047】この重畳印加により第2の電源装置3
入力電流の歪が改善されることになる。尚Lはフィル
タ回路を構成するチョークである。尚第2の電源装置3
を第3、第4…と複数接続しても、同様に第1の電源
装置3(或いは第1の電源装置3と同様にアクティ
ブフィルタ7を備えている電源装置)からの帰還手段に
よって簡単に入力電流の歪を改善でき、また帰還する場
所も1箇所に限らず、整流回路部DBの入力側、出力
側の何れでもよくまたその両方というように複数場所に
帰還しても良い。更に入力電流を最も効果的に改善する
手段であれば、本基本構成の構成に限らない。またアク
ティブフィルタ7としては上述した昇圧チョッパ回路に
は限らない。各インバータ部5,5はハーフブリッ
ジ型、プッシュプル型、一石型等いかなる方式であって
も良く、また各インバータ部5,5が同一方式で
も、異なる方式でも良い。
【0048】本基本構成では複数の電源装置3、3
の少なくとも一つの電源装置3にアクティブフィルタ
7を備えるとともにこのアクティブフィルタ7に高周波
帰還手段を設け、このアクティブフィルタ7で得られる
高周波電圧を他の電源装置3の電源入力部位に重畳す
ることにより装置全体の入力電流の歪みの改善を、別途
高周波発生用電源を設けることなく、部品点数の少ない
簡単な回路構成で、低コストに実現でき、また高周波の
帰還をアクティブフィルタ7より行なっているので、高
周波を供給する側も供給される側も、出力に入力電圧周
波数リップルが現れるということがなく、全ての装置に
おいて安定した出力が得られる。
【0049】(基本構成4) 本基本構成 は図10に示すように交流電源ACを整流回
路部DBにて直流脈流電圧に変換し、その直流脈流電圧
を第1の電源部1に供給して第1の電源部1により
高周波電圧に変換し、その高周波電圧を負荷4に供給
する第1の電源装置3と、この第1の電源装置3
交流電源ACと整流回路部DBとを共用し、その直流脈
流電圧を第2の電源部1に供給して第2の電源部1
により高周波電圧に変換し、その高周波電圧を帰還手段
により整流回路部DBの前又は後に設けた高周波重畳部
2に高周波電圧を重畳印加し、その入力電流の歪みを改
善したものである。
【0050】図11は本基本構成の具体回路例を示す。
第1の電源装置3に設けられる電源部1のインバー
タ部5は、バイポーラトランジスタからなる二つのス
イッチング素子Q、Qを直列に接続し、スイッチン
グ素子Q、Qを制御回路9により交互にオンオフす
る特開平4−193066号に見られるような公知のハ
ーフブリッジ型インバータ回路から構成され、平滑用コ
ンデンサC01に並列に接続されたコンデンサC20
21からなる直列回路の中点とスイッチング素子
、Qの接続点との間に負荷4である放電灯と共
振用コンデンサC23との並列回路と、コンデンサC
23とで共振回路を構成するチョークL20との直列回
路を接続し、コンデンサC23とチョークL20との共
振により発振を行なう。そして本基本構成はコンデンサ
20,C21の中点からコンデンサC24を介して整
流回路部DBの入力端側に重畳印加して入力電流の歪を
改善しているものである。
【0051】第2の電源装置3に設けられる電源部1
のインバータ部5は、平滑用コンデンサC02に共
振用コンデンサC25と共振用チョークL21との並列
回路を介して並列接続したスイッチング素子Qと、こ
のスイッチング素子Qをオンオフ制御する制御回路1
1とからなる一石式インバータ回路から構成され、共振
用チョークL21に並列に直流カット用コンデンサC
21と、バラスト用チョークL22とを介して放電灯の
ような負荷4を接続してあり、上記共振用コンデンサ
25と共振用チョークL21との並列共振で発振を行
い、発生する高周波電圧を負荷4にバラスト用チョー
クL22及び直流カット用コンデンサC21を介して供
給するようになっている。
【0052】この電源部1の電源は上記平滑用コンデ
ンサC02で、ダイオードD10乃至D13からなる整
流回路部DBより出力される直流脈流電圧を平滑するよ
うになっている。整流回路部DBは交流電源ACにチョ
ークL23、コンデンサC27からなる雑音防止用フィ
ルタ回路を介して入力端が接続されるとともに、入力端
の一方に電源部1のコンデンサC20,C21の中点
をコンデンサC24を介して接続している。
【0053】以上のように構成される本基本構成によれ
ば、整流回路部DBと、フィルタ回路とが電源装置
、3で共用できるため、回路部品の削減が図れる
と共に、コストの低減が図れ、また第1の電源装置3
の電源部1の高周波出力を電源入力部位に帰還して入
力電流の歪を改善しているので、第2の電源装置3
電源部1には高周波出力の帰還手段を設ける必要がな
く、また電源部1の出力には交流電源ACと同じ周波
数のリップル成分が出ないため安定した出力が得られ
る。
【0054】尚図11においてD乃至Dはフライホ
ール用ダイオードである。
【0055】(基本構成5) 本基本構成基本構成4と同様に第1の電源装置3
雑音防止用のフィルタ回路と整流回路部DBを第2の電
源装置3と共用するものであるが、夫々の電源部
、1のインバータ部5、5の回路が図12に
示すように基本構成4と相違する。
【0056】つまり本基本構成では、第1の電源装置3
の電源部1に設けるインバータ部5に、実施例5
における第2の電源装置3の電源部1のインバータ
部5と同様な一石式インバータ回路を用いるととも
に、このインバータ部5を構成する共振用チョークL
22に2次巻線L22’を巻回して、高周波電圧を電源
入力部位を構成する整流回路部DBの出力端間に設けら
れた高周波重畳部2に直流カット用コンデンサC24
を介して帰還するようにしてある。尚基本構成4の電源
部1と同じ役割を持つ回路素子には同じ番号を付し説
明を省略する。
【0057】一方第2の電源装置3の電源部1のイ
ンバータ部5には実施例1、実施例2における直列式
インバータ回路を採用しており、図示例では上側のスイ
ッチング素子Qにはバイポーラトランジスタを、下側
のスイッチング素子QにはMOSFETを用い、スイ
ッチング素子Qのオンオフ制御は基本構成1、実施例
1と同様に自励制御により行い、スイッチング素子Q
のオンオフ制御は制御回路11による他励制御により行
なうようになっている。共振用コンデンサCと帰還用
トランスTの1次巻線nのインダクタンス成分との
共振動作は基本構成1、実施例1と略同一の動作である
が、他励制御を行なうことによって負荷4への出力制
御が容易に行なえる。この第2の電源装置3の電源部
の電源となる平滑用コンデンサC02が第1の電源
装置3の電源部1の整流回路部DBに並列接続され
いているので、基本構成4の場合と同じように整流回路
部DBと、フィルタ回路とを共用できるため、回路部品
の削減が図れると共に、コストの低減が図れ、また第1
の電源装置3の電源部1の高周波電圧を電源入力部
位に帰還して入力電流の歪を改善しているので、第2の
電源装置3の電源部1には高周波電圧の帰還手段を
設ける必要がなく、また電源部1の出力には交流電源
ACと同じ周波数のリップル成分が出ないため安定した
出力が得られる。
【0058】(基本構成6本基本構成 は、基本構成4,5と同様に第1の電源装置
の雑音防止用のフィルタ回路と整流回路部DBを第
2の電源装置3と共用するものであるが、夫々の電源
部1、1のインバータ部5、5の回路が図13
に示す基本構成4,5と相違し、また高周波出力を帰還
する場所が異なる。
【0059】つまり本基本構成では第1、第2の電源装
置3,3の電源部1,1のインバータ部5
に、基本構成1の図2に示した直列インバータ方式
のインバータ回路と基本的には共通する構成のインバー
タ回路を用いている。そして本基本構成のインバータ部
、5は夫々のスイッチング素子Q,Qを制御
回路13、13によりオンオフする他励制御を行な
い、また夫々に設けてある共振用コンデンサCの共振
電圧を負荷4、4に供給するようになっている。
【0060】また第1の電源装置3の電源部1の共
振用チョークT’と、共振用コンデンサCとの接続
点aに直流カット用コンデンサCを介して整流回路部
DBの正極の出力端側を接続し、a点の高周波電圧を整
流回路部DBの後ろの脈流電圧に印加して、a点の高周
波電圧がDB後の直流脈流電圧より低ければ、コンデン
サC24’’を充電し、その半サイクル後に高周波電圧
+コンデンサC24’’の充電電圧が平滑用コンデンサ
01(C02)の電圧を越えたらダイオードD
20(D21)をオンして、夫々コンデンサC01(C
02)を充電するようになっている。
【0061】而して本基本構成によれば入力電流は、イ
ンバータ部5の高周波の周波数でチョッピング電流が
流れ、その電流をチョークLとコンデンサCとのフ
ィルタ回路により、交流電源ACの電圧と同相とする。
従って本基本構成において、第1の電源装置3の電源
部1からの帰還により第2の電源装置3の入力電流
の歪を改善できるので、第2の電源装置3の電源部1
には特に入力歪を改善する手段は必要ない。また第1
の電源装置3の電源部1の出力には帰還のため交流
電源ACの周波数と同じリップルが出るが、第2の電源
装置3の電源部1には安定した出力が得られる。更
にまた本基本構成では基本構成1のように帰還手段とし
てトランスTを設ける必要もない。
【0062】尚基本構成4乃至基本構成6は第1の電源
装置3の整流回路部DB及びフィルタ回路を第2の電
源装置3が共有するものであったが、一つの整流回路
部DBを共有する複数の電源装置において、少なくとも
一つの電源装置の電源部に設けた高周波帰還手段によ
り、高周波電圧を整流回路部DBの前又は後に重畳印加
すれば良く、特に二つの電源装置3、3に限らな
い。また電源部1、1のインバータ部5、5
回路方式も特に上述した方式に限定されない。また一つ
の電源部から高周波出力を帰還する帰還手段も一つに限
らず、帰還場所も整流回路部DBの入力端側、出力端側
に限らず、効果的に入力電流の歪を改善できれば複数の
帰還手段でも良い。
【0063】(実施例2) 本実施例は、図14に示すように交流電源ACを、整流
回路部DBにて直流脈流電圧に変換し、その直流電圧を
第1の電源部1に供給して高周波電圧に変換させ、そ
の高周波電圧を負荷4に供給する第1の電源装置3
と、第1の電源装置3の交流電源ACと整流回路部D
Bとを共用し、その直流脈流出力電圧を第1の電源部1
に供給して高周波に変換させ、その高周波電圧を負荷
に供給する第2の電源装置3とで構成され、第
1、第2の電源装置3、3の電源部1、1の高
周波出力を帰還手段によって夫々整流回路部DBの入力
端、出力端に設けられる高周波重畳部2に重畳させ、そ
の入力電流の歪を改善したものである。
【0064】図15は本実施例の具体回路を示してお
り、第1の電源装置3の電源部1のインバータ部5
にスイッチング素子Q10、Q11、共振用コンデン
サC0、起動用抵抗R10、R11、出力用トランス
10からなるL−プッシュプル方式のインバータ回路
を用い、その出力用トランスT10に巻回してある帰還
用巻線N15から直流カット用コンデンサC28を介し
て整流回路部DBの出力端側に高周波出力を帰還するよ
うになっている。
【0065】他方第2の電源装置3のインバータ部5
基本構成6のインバータ部5と同様に他励式の直
列インバータ方式からなるインバータ回路を用い、共振
用コンデンサCに1次巻線Nを並列に接続した出力
用トランスTに巻回してある帰還用巻線Nから直流
カット用コンデンサC29を介して整流回路部DBの入
力端側に高周波出力を帰還するようになっている。
【0066】整流回路部DBはダイオードD10乃至D
13によりダイオードブリッジからなり、その内のダイ
オードD12に上記直流カット用コンデンサC28を介
して上記帰還用巻線N15を並列に接続して第1の高周
波重畳手段を構成し、ダイオードD10に上記直流カッ
ト用コンデンサC29を介して上記帰還用巻線Nを並
列に接続して第2の高周波重畳手段を構成している。
【0067】このように2つの高周波重畳手段からなる
高周波重畳部2により各電源部1、1の高周波電圧
を電源入力部位に重畳印加し、各電源部1、1に設
けてある平滑用コンデンサC01、C02を充電するよ
うになっている。そして二つの高周波重畳手段によって
重畳される高周波電圧により充電されるコンデンサC
01、C02の充電量が消費される電力と釣り合わせる
ことで、入力電流の歪を改善している。
【0068】このようにすることで、夫々の電源部
、1に接続される負荷4、4が放電灯であっ
て、もし何方かの放電灯が何等かの原因で消灯した場
合、例えば第1の電源装置3の電源部1の負荷4
たる放電灯が外された場合、インバータ部5はL−プ
ッシュプル方式のため、負荷4が外されると、出力用
トランスT10の出力電圧が上昇するが、出力用トラン
スT10の1次巻線N10の中間タップと、電源である
平滑用コンデンサC01との間に接続してあるチョーク
24により回路は定電流特性を持つため、出力用トタ
ンスTの帰還用巻線N15に発生する高周波電圧が上
昇しても電力の供給は変わらない。従って結局第1の電
源部1からの高周波の帰還電力は変わらず、一方負荷
が減るので、平滑用コンデンサC01,C02の充電電
圧が増加して、第2の電源部1のインバータ部5
共振用コンデンサC、共振用チョークT’の共振が
強まり、第2の電源部1の負荷4たる放電灯の光出
力が増加して、光出力の減少分を補うことができるので
ある。
【0069】また本実施例では、夫々の電源部1、1
に高周波帰還手段を設けたので、結局は自分自身の入
力電流の歪の改善は自分自身の高周波帰還により改善す
ることになり、例えば第2の電源部1の場合、負荷4
である放電灯が外されたとき、制御回路13がこの無
負荷状態を検知して第2の電源部1のインバータ部5
の発振を停止させるようになっており、帰還用巻線N
には帰還用の高周波出力が発生しない。そのため結局
は第1の電源部1の高周波帰還電力分で入力電流の歪
を改善するため、高周波帰還電力とコンデンサC01
02の充電分とが釣り合って、入力電流波形が変わる
ことなく歪を改善できる。これは第1の電源部1に無
負荷時にインバータ部5の発振を停止させる手段があ
れば第2の電源部1と同様に第1の電源装置3にお
いても負荷4たる放電灯の光出力が増加して、光出力
の減少分を補うことができるのである。
【0070】このように各電源部1、1の回路構成
によっては光出力を相補ったり、負荷が外されても、入
力電流の歪が変わることなく改善できる。これは二つの
電源装置3、3を設けた場合に限らず、複数の電源
装置を設けた場合においても同様なことが言える。尚各
電源部1、1を構成するインバータ部5、5
回路方式は本実施例に特に限定されるもので良く、また
整流回路部DBを構成するダイオードD10乃至D13
の内異なるダイオードD10、D12に並列に夫々帰還
用巻線N、N15を直流カット用コンデンサC28
29を介して並列に接続して整流回路部DBの入力端
側、出力端側に高周波出力を重畳するようにしたもので
あるが、本実施例の構成に特に限定されるものではな
く、インバータ部5、5からの高周波電圧重畳印加
して入力電流歪を改善できる場所であればどこでも良
い。また高周波帰還手段も一つの電源部から一つとは限
らず、複数の高周波帰還手段を用いて効果的に入力電流
の歪が改善できれば良い。
【0071】(実施例3) 本実施例は、実施例における第1、第2の電源装置3
,3の電源部1、1のインバータ部5、5
の高周波出力を電源入力部位に帰還させる点で類似する
ものであるが、図16に示すように各インバータ部
、5基本構成6のインバータ部5と同様なに
直列式インバータ方式の回路を夫々用い、各インバータ
部5,5の共振用コンデンサCに1次巻線N
並列接続した出力用トランスTを夫々設けたもので、
各出力用トランスTには帰還用巻線Nを備え、これ
らの帰還用巻線Nにより夫々のインバータ部5、5
の高周波電圧を直流カット用コンデンサC28、C
29を介して、整流回路部DBの出力端側に重畳印加す
るようになっている。
【0072】ここで高周波重畳部2は、第1の電源装置
の電源部1からの帰還によるチョークL25、直
流カット用コンデンサC28の共振回路とダイオードD
20との第1の高周波重畳手段と、第2の電源装置3
の電源部1からの帰還によるチョークL26、直流カ
ット用コンデンサC29の共振回路とダイオードD21
との第2の高周波重畳手段とで構成され、これらの二つ
の高周波重畳回路によって重畳される高周波出力を含む
整流回路部DBの出力電圧により平滑用コンデンサC
01,C02を充電するようになっており、これらコン
デンサC01、C02が各電源部1,1の電源を構
成している。
【0073】ここで、第1の電源装置3の電源部1
のインバータ部5の発振周波数をfとし、第2の電
源装置3の電源部1のインバータ部5の発振周波
数をfとし、また各高周波重畳手段のLC共振周波数
をf〔=1/(2π√L2528)=1/(2π√
2629)〕とし、共振周波数fと、各発振周波
数fとの関係を図17に示すように設定する。ま
た各インバー部5,5としては接続する負荷4
を予熱型放電灯とした場合、電源投入時に放電灯の
フィラメントを先行予熱するために、予熱巻線を設けて
放電灯の始動改善する方式が良く用いられ、その時のイ
ンバータ部5、5の制御として、発振周波数を点灯
時と比較して高くなるように設定するのが一般的であ
る。更に放電灯たる負荷が外された時は発振周波数がイ
ンバータ部5、5の共振点に近づいて低くなるのが
一般的である。
【0074】そこで先行予熱時と、無負荷時とのインバ
ータ部5、5の発振周波数を図17に示すように夫
々f’、f’’、f’、f’’とすると、共振
点fに近づくに従って、コンデンサC28、C29
印加される電圧が高くなって充電する量が増加する。高
周波重畳部2においては夫々のインバータ部5、5
の点灯時の発振周波数f、fの時、つまり図17の
,Pの各点の時のコンデンサC60、C61の電
圧で、夫々ダイオードD60、D61をオンして充電す
るときが入力電流歪が良く改善されるように設定されて
いる。ここで上述した先行予熱時と無負荷時等の場合に
おいては、その発振周波数が図17に示すように対称的
に設定すれば、夫々のインバータ部5、5の回路が
先行予熱とか、無負荷とか言った動作モードになった
時、自然に図17に示すように発振周波数が移行するの
で、例えばインバータ部5、5の動作が先行予熱モ
ードとなった時、各高周波重畳回路の夫々の共振動作で
28、C29に印加される電圧がC28はP’、C
29がP’点の電圧となり、コンデンサC29により
平滑用コンデンサC01,C02に充電する量は増加す
るが、コンデンサC28により充電する量は減るため、
点灯時のP点、P点の電圧による充電量とあまり大
きな変化が無く、先行予熱時においても、良好な入力電
流波形が得られ、またコンデンサC01、C02が異常
昇圧されるといった問題がない、同じく無負荷時におい
ても、発振周波数が図のように移行して同様のことが言
える。ここでは実際は、先行予熱時又は無負荷時におい
て、帰還用巻線Nに印加される電圧も増加するが、先
に説明した効果により、コンデンサC01、C02の電
圧が異常に昇圧するといった問題は無くなる。
【0075】(実施例4) 本実施例は図18に示すように第1の電源部1、第2
の電源部1からの高周波電圧を整流回路部DBの後と
前とに別々に重畳印加させるようにした点で実施例
相違するものである。また電源部1、1のインバー
タ部5、5は実施例の場合と異なり、発振周波数
が同期手段により同一の周波数、同一の位相にて動作す
るようにしてある。そして各電源部1、1の夫々の
出力用トランスTの2次巻線Nには同一位相の高周
波電圧が出力されることになる。ここで出力用トランス
の帰還用巻線Nに発生する電圧が図19のV
のような位相で発生すると、ダイオードD20がオ
ンする方向、つまり図の矢印の向きにコンデンサ
01、C02を充電する電圧は図20に示すようにな
り、高周波の半波が足し合わされて、波高値の高い波形
となり、帰還用巻線Nが何方か一つの場合に比べてコ
ンデンサC01、C02の充電電圧が高くなるようにし
ている(図20で示す斜線部分はコンデンサC01、C
02に充電電流を流す電圧を示し、図中VACは交流電源
ACを示し、VDCはダイオードD20がオンするレベル
を示す)。つまり交流電源AC電圧が低い場合、インバ
ータ部5、5の効率の点から、インバータ部5
の電源電圧を高い電圧て使いたい時に効果的であ
る。またもしどちらか一方の放電灯たる負荷4又は4
が外されて、対応する出力用トランスTの出力電圧
が異常昇圧した時、帰還量も更に上昇するが、接続され
ている放電灯たる負荷4又は4の光出力が増加する
ので、光出力自体は相補い合う動作となる。
【0076】以上のように本実施例では電源部1、1
の入力電圧の昇圧比を高くして使い時に効果的であ
り、また上述のように光出力を補う合うような場合、ま
たどの電源部が無負荷時などで発振が停止した場合て
も、他の電源部にて入力電流の歪を改善することができ
るという利点がある。尚出力用トランスTには予熱型
放電灯たる負荷4、4の予熱用巻線N、Nを設
けてある。
【0077】(基本構成7) 本基本構成 は、図21に示すように第1の電源装置3
と、第2、第3…の電源装置3、3…とによって構
成され、第1の電源装置3は整流回路部DBと、平
滑用コンデンサC01及びインバータ部5とからなる
電源部1とで構成され、インバータ部5には負荷4
を接続する。他方第2、第3…の電源装置3、3
…は、整流回路部DB、DB…と、DCーDCコン
バータ回路20…と、平滑コンデンサC02、C03
…及びインバータ部5,5…とで構成される電源部
、1…とからなり、各インバータ部5,5
には負荷4、4…を接続したもので、DCーDCコ
ンバータ回路20,20…により夫々の入力電流の
歪を改善するようにしてある。
【0078】そして各インバータ部5、5…の高周
波出力を第1の電源装置3の整流回路部DBの前又
は後に設けた高周波重畳部2により重畳印加することに
より、第1の電源装置3の入力電流の歪を改善するよ
うになっている。図22は本基本構成の具体回路を示し
ており、電源装置3,3…のDC−DCコンバータ
回路20,20…はチョークLa、スイッチング素
子QaとダイオードDaとからなる公知の昇圧チョッパ
回路で構成され、インバータ部5…のスイッチング素
子Q、Qのオンオフを制御する制御回路12,1
…からの駆動信号によりスイッチング素子Qaはス
イッチングするようになっている。
【0079】各インバータ部5、5…は直列式のイ
ンバータ回路により構成され、基本的には基本構成6
用いられたインバータ部5と同じ他励制御の直列イン
バータ方式の回路となっており、各インバータ部5
…に設けた出力用トランスT21、T22…に巻回
してある各帰還用巻線Nは第1の電源装置3の整流
回路部DBの出力端間にコンデンサC31,C32
を介して接続され、高周波帰還回路と高周波重畳部2と
を構成している。
【0080】尚チョークL30、コンデンサC31はフ
ィルタ回路を構成している。以上のような構成により
基本構成では、第2、第3…の電源装置3、3…が
分担して夫々の高周波電圧を第1の電源装置3の電源
入力部位へ帰還することにより第1の電源装置3の入
力電流の歪を改善するようにしているため、第1の電源
装置3に接続される負荷4の容量が非常に大きく
て、また負荷出力が交流電源ACの周波数のリップルの
変動を受けてはならない、安定した出力が必要な場合、
各電源装置3、3…の出力の負担を少なくして影響
を減らしつつ、第1の電源装置3の入力電流の歪を改
善することができる。
【0081】(基本構成8本基本構成 は図23に示すように整流回路部DB及び
平滑用コンデンサCを共有する複数の第1の電源装置
11…を備えている点で実施例と相違するもので、
実施例と同様に他の電源装置3…のインバータ部5
…からの高周波出力を整流回路部DBの前又は後の高
周波重畳部2に重畳印加し、第1の電源装置311…の
入力電流歪を改善するなっている。
【0082】従って第1の電源装置311…では整流回
路部DBから出力され、且つ高周波出力が重畳された
直流脈流電圧を平滑用コンデンサCで平滑し、この平
滑された直流を電源として各電源部111…のインバー
タ部511…が動作して高周波に変換し、夫々の負荷4
11…に印加するようになっている。尚第2、第3…の
電源装置3、3…の構成は基本構成7と同じ構成で
あり、その具体回路も基本構成7と同じであるからその
説明及び図示を省略する。
【0083】以上のように構成された本基本構成では、
基本構成7の利点に加えて、複数の第1の電源装置3
11…の入力電流の歪を一括して改善できるものであ
る。
【0084】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、交流電源の交
流電圧を直流電圧に変換する整流回路部と、整流回路部
に接続され直流電圧を平滑する平滑用コンデンサと、平
滑用コンデンサを電源として直流電圧を高周波電圧に変
換するインバータ部とを備えた第1の電源装置と、交流
電源に接続され交流電圧を直流電圧に変換する整流回路
部と、整流回路部に接続され直流電圧を平滑する平滑用
コンデンサと、平滑用コンデンサを電源として直流電圧
を高周波電圧に変換するインバータ部とを含んで構成さ
れた第2の電源装置とを備え、第2の電源装置の平滑用
コンデンサより前の電源入力部位に第1の電源装置の高
周波電圧を重畳印加させる第1の高周波重畳手段と、第
1の電源装置の平滑用コンデンサより前の電源入力部位
に第2の電 源装置の高周波電圧を重畳印加させる第2の
高周波重畳手段とを設けてあるので、整流回路部と、平
滑用コンデンサによって交流電源を整流平滑して得られ
る直流を電源とするインバータ部を各々備えた第1、
2の電源装置の入力電流歪を、相互の高周波電圧の重
畳印加によって、部品点数が少なくて構成が簡単でコス
トも安価な回路で改善でき、しかも自己回路に帰還回路
を設けないため第1、第2の電源装置の高周波出力を
交流電源周波数のリップル成分が含まれない安定したも
のとすることができるという効果がある。さらに、両電
源装置のインバータ部の出力の補い合いと、両電源装置
のインバータ部の無負荷時のストレスの低減とが図れる
という効果がある。
【0085】請求項の発明によれば、第1、第2の電
源装置の整流回路部を共用として同一の交流電源に両電
源装置を接続したので、回路の共有化による回路の簡単
化とコスト低減とが図れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】基本構成1の回路ブロック図である。
【図2】同上の具体回路図である。
【図3】実施例の回路ブロック図である。
【図4】同上の具体回路図である。
【図5】基本構成2の回路ブロック図である。
【図6】同上の具体回路図である。
【図7】基本構成3の回路ブロック図である。
【図8】同上の具体回路図である。
【図9】同上の動作説明用波形図である。
【図10】基本構成4の回路ブロック図である。
【図11】同上の具体回路図である。
【図12】基本構成5の具体回路図である。
【図13】基本構成6の具体回路図である。
【図14】実施例の回路ブロック図である。
【図15】同上の具体回路図である。
【図16】実施例の具体回路図である。
【図17】同上の動作説明図である。
【図18】実施例の具体回路図である。
【図19】同上の動作説明図である。
【図20】同上の動作説明用波形図である。
【図21】基本構成7の回路ブロック図である。
【図22】同上の具体回路図である。
【図23】基本構成8の回路ブロック図である。
【符号の説明】
第1の電源部 1 第2の電源部 2 高周波重畳部 3 第1の電源装置 3 第2の電源装置 4,4 負荷 AC,AC 交流電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 幸 憲一 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−311757(JP,A) 特開 平5−161366(JP,A) 特開 平5−327090(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/48 H05B 41/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流電源の交流電圧を直流電圧に変換する
    整流回路部と、整流回路部に接続され直流電圧を平滑す
    る平滑用コンデンサと、平滑用コンデンサを電源として
    直流電圧を高周波電圧に変換するインバータ部とを備え
    た第1の電源装置と、 交流電源に接続され交流電圧を直流電圧に変換する整流
    回路部と、整流回路部に接続され直流電圧を平滑する平
    滑用コンデンサと、平滑用コンデンサを電源として直流
    電圧を高周波電圧に変換するインバータ部とを含んで構
    成された第2の電源装置とを備え、 第2の電源装置の平滑用コンデンサより前の電源入力部
    位に第1の電源装置の高周波電圧を重畳印加させる第1
    の高周波重畳手段と、第1の電源装置の平滑用コンデン
    サより前の電源入力部位に第2の電源装置の高周波電圧
    を重畳印加させる第2の高周波重畳手段とを設けたこと
    を特徴とする電源システム。
  2. 【請求項2】第1、第2の電源装置の整流回路部を共用
    として同一の交流電源に両電源装置を接続したことを特
    徴とする請求項1記載の電源システム。
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