JP3433196B1 - 気化熱を利用した冷却装置、及び、冷却用シート - Google Patents

気化熱を利用した冷却装置、及び、冷却用シート

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Abstract

【要約】 【課題】炎天下の野外に於いて日差しと高熱を避け、冷
却効果を得ることの出来る簡便な冷却装置を供するこ
と。 【解決手段】容器と、液体を吸収し蒸発させる吸水体に
よって構成され、容器の中に吸水体の一部を固定あるい
は可動的に設置し、容器外部の吸水体を被冷却物の覆い
として配置し、容器内部に蓄えられた液体を吸収し蒸発
させ、気化熱の放出によって冷却効果を生じせさせる。
筒状に配置した布状、あるいは網状を呈する吸水体の上
部を束ねるように絞り込んで吸水口とし、下部を広げて
覆いとする。容器内に吸水体の巻き取り具を配する。上
記構成による冷却装置を供する。箱あるいは筒等にする
ことの出来るシート状体あるいは網状体の表面に吸水物
を張り合わせたシート状体であって、下端を水等の液体
に浸ける状態で被冷却物の覆いとして使用したときに冷
却効果を発揮する冷却用シートを供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は野外に於いて、液体
が蒸発するときに気化熱を放出することを利用して冷却
効果を得るための冷却装置である。
【0002】
【従来の技術】各種体育的行事に於いて、選手や観客が
炎天下で待機あるいは観戦を強いられるケースは多い。
テントを張った場合でも、日差しは避けられるが照り返
しの熱によって体調を悪くすることもあった。これらの
場合の救護組織も一般のテント下に置かれることが多
く、十分な救護活動が出来ないことが多かった。
【0003】また、炎天下に置かれた自動車の内部は極
めて高温となり、置き去りにされた幼児が死亡する事故
も多発した。観光バスは客が観光している間、車内が高
温になることを避けるために冷房設備を稼働させ、エン
ジンをかけたままにして排気ガスを排出し、公害問題を
引き起こしている。これらのことに対し、有効な対処法
が存在しなかった。
【0004】キャンプ等に於いて食料を保管する場合、
クーラーを持参しても氷等の冷却材は長くは効果を発揮
せず、又、徒歩での移動ではクーラー自体が荷物とな
り、軽くて食料の保存に役立つ有効な手段が存在しなか
った。
【0005】特開平11−83230の請求項4に於い
て、「自動車に搭載する給水調節弁を有する水槽と、水
槽からの水を全体に万遍なく過不足なく給水する枝状の
細管を取り付けた、水濡れ性・水の蒸発性・保水性及び
光の反射性の良い布を用いた、自動車の屋根や窓を覆う
掛け布とからなる自動車の用品」として本発明と同様の
効果を得るための出願がなされている。
【0006】特開平11−83230によれば、給水す
る枝状の細管を取り付ける必要があり、水槽からの給水
を給水調節弁の操作によって、使用経験により調節する
ことになっている。枝状の細管を取り付けた布は折り畳
むことによって折れるか、折り癖がつくので収納時の扱
いに特別の配慮が必要となる。極めて柔軟な素材により
極めて細い管を使うことによって問題は解消するが、布
全体を均一に濡れた状態をつくるためにはその分、細管
の数を増やす必要がある。
【0007】多数の枝を持ち布に水を万遍なく供給する
ための穴を有する細管を自動車を覆うだけの広さにはり
めぐらした場合、収納時にかさばることや、コスト高に
ならざるを得ない。特にこの出願では冷却水自体を冷や
すことになっており、冷えた水が自動車に接して内部を
冷やすことになっている。吸水体に冷却水が常に満たさ
れる程度に水を補給するには、かなりの水を必要とする
ことになる。
【0008】自動車の上に掛け布をかけ、水槽を乗せ、
パイプを結合し、給水調節弁を使用経験によって調節す
るという一連の作業はかなり面倒なことと言える。枝状
の細管や給水調節弁を用いずに製作コストを抑え、無造
作に扱うことが出来て使い勝手の良い野外用冷却装置が
望まれる。
【0009】自動車だけでなく他用途に使えることも課
題といえる。自動車用の冷却装置に於いて水槽の形状に
触れられていないが、力の弱い者にとって水槽の積み降
ろしは困難な作業であり、積み降ろしのし易い形状が求
められる。また、自動車の屋根に積載したままとするの
であれば、走行時に受ける風圧を考慮した走行の安定に
つながる形状が求められる。
【0010】特開平11−304280に於いて本発明
と構造が一部似た出願がなされている。このペット用ク
ーラーによれば金属製の屋根に吸水体を掛けることにな
っており、これを本発明の目的に使用するとすれば、重
量や容積が大きく移動に不便である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】野外に於いて日差しと
高熱を避け、冷却効果を得ることの出来る簡単な構造の
冷却装置を供すること。
【0012】
【課題を解決するための手段】液体を貯えることの出来
る容器と、液体を吸収し蒸発させることの出来る吸水体
によって構成され、前記吸水体を筒状に配置した布状、
あるいは網状を呈する吸水物とし、上部を束ねるように
絞り込んで吸水口として当該吸水口を容器の中に固定あ
るいは可動的に設置し、容器外部の吸水体の下部を広げ
て被冷却物の覆いとして配置し、容器内部に蓄えられた
液体を吸収し蒸発させ、気化熱の放出によって冷却効果
を生じさせる冷却装置を供する。
【0013】液体を貯えることの出来る容器と、液体を
吸収し蒸発させることの出来る吸水体によって構成さ
れ、前記吸水体を中央から放射状に縦糸を配した布状
体、あるいは網状体とし、当該吸水体の中央部を容器内
に配し、容器外部の吸水体下部を広げて被冷却物の覆い
として配置し、容器内部に蓄えられた液体を吸収し蒸発
させ、気化熱の放出によって冷却効果を生じさせる冷却
装置を供する。
【0014】液体を貯えることの出来る容器内に吸水体
の巻き取り具を配し、液体を吸収し蒸発させることの出
来る吸水体を前記巻き取り具に巻き取り可能な状態で配
し、上記容器外部に引き出した吸水体の下部を広げて被
冷却物の覆いとして配置し、容器内部に取り付けられて
ある吸水体の一端から、容器内部に蓄えられた液体を吸
収し蒸発させ、気化熱の放出によって冷却効果を生じさ
せる冷却装置を供する。
【0015】液体を貯えることの出来る容器と、液体を
吸収し蒸発させることの出来る吸水体によって構成さ
れ、当該容器外側の底部にローラーを配し、前記吸水体
の一部を容器の中に固定あるいは可動的に設置し、容器
外部の吸水体の下部を広げて被冷却物の覆いとして配置
し、容器内部に蓄えられた液体を吸収し蒸発させ、気化
熱の放出によって冷却効果を生じさせる冷却装置を供す
る。
【0016】自動車の屋根に設置可能とした、液体を貯
えることの出来る容器と液体を吸収し蒸発させることの
出来る吸水体によって構成され、前記の容器内部を複数
の部屋に区切ると共に連絡孔を設けて液体の急激な移動
を押さえるようにし、容器外部の吸水体の下部を広げて
被冷却物の覆いとして配置し、容器内部に蓄えられた液
体を吸収し蒸発させ、気化熱の放出によって冷却効果を
生じさせる冷却装置を供する。
【0017】支柱あるいは骨組みを有し、上記給水体を
テント状に張ることによって、上記被冷却物である内部
空間を冷却可能にした冷却装置を供する。
【0018】上記、容器内にタンクに蓄えた液体をポン
プによって供給可能とした冷却装置を供する。
【0019】布状もしくは網状の吸水体と吸水体の絞り
込み手段および被冷却物への吸水体固定具により構成さ
れ、吸水体上部に絞り込み手段を配し下部に被冷却体へ
の吸水体固定具を有する吸水体であって、上部を絞り込
み下部を広げて覆いとすることの出来る冷却用シートを
供する。
【0020】吸水性を有し、中央から放射状に縦糸を配
した布状体、あるいは網状体であって、中央部に吸水可
能な糸あるいは布片が配してある冷却用シートを供す
る。
【0021】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態について図を用
いて説明する。図1は被冷却物を自動車とし、本発明を
自動車カバーとして使用した実施例1の使用時の状態を
示した斜視図である。容器1を自動車2の屋根に乗せ、
吸水体3を容器1から引き出し、吸水体固定具4によっ
て自動車2の下部に取り付ける。容器1の中に貯えられ
た水等の液体が毛細管現象によって吸水体3に吸収さ
れ、サイホン現象により吸水体3の全体に行き渡る。液
体ここでは水が蒸発する際に気化熱を放出し、冷えた吸
水体及び生じた冷気が吸水体に覆われた被冷却物を冷却
する。であるため次の効果を奏する。
【0022】図2は吸水体3を布状体あるいは網状体と
した場合の構造を示す吸水体3の斜視図である。ここで
言う布状体、網状体は糸が連続して吸水体3の端A(3
A)からもう一方の端B(3B)まで連続したものの一
般的な形状を示すものであり、厳密に布又は網を指すも
のではない。縦糸が横糸によって連結したもの総称であ
る。不織布等であっても毛細管現象及びサイフォン現象
の効果により、水を吸水体3の端A(3A)から他の端
B(3B)まで移動できるものであればこれを含める。
であるため次の効果を奏する。
【0023】布状体又は網状体を筒状にして吸水体の端
A(3A)の一部を縦長に残して他を切り欠き、上部を
折り畳んで絞り込み、吸水体3全体の中央部となるよう
にする。吸水体3全体に、吸水体の端A(3A)と吸水
体のもう一方の端B(3B)まで糸が連続する部分が吸
水体全体に均一に配され、吸水体3全体への水の移動を
容易にする。吸水体3の一定時間当たりの吸水量は使用
する吸水体3の素材、及び容器1内の水面から吸水体の
端B(3B)までの落差に左右される。図1に示した実
施例1に於ける吸水体3が一般的な綿布であった場合、
切り欠きが無いと吸水量、つまり水補給量が蒸発量を大
きく上回る。容器の中に吸水体の端A(3A)を入れて
吸水口としたとき、吸水体の端A(3A)の一部を切り
欠くことにより吸水量つまり補給量を調節する。である
ため次の効果を奏する。
【0024】蒸発量も湿度、風量に大きく左右され、天
候によって冷却能力に差が出る。湿度が高い場合は蒸発
量が少なく、冷却能力も低い。湿度が高いと言うことは
雨の降る寸前というようなケースであり、天候が曇りで
あることから、停車中の自動車への使用では高い冷却能
力は要求されない。風が強い場合には蒸発量が多く、吸
水体の端A(3A)の切り欠きによって水の補給能力が
制限されるため、水の蒸発量が補給量を上回る。つま
り、水が不足するわけであるが、強い風自体が冷却力を
発揮するため実用上問題とならない。であるため次の効
果を奏する。
【0025】微風状態の炎天下に於ける蒸発量を基準に
水の補給量を吸水体A3(3A)の切り欠きによって調
節する。水の補給能力は縦糸の吸水能力によっても変わ
ることから縦糸を選択することや、縦糸の一部を吸水性
の無いものに置き換えることにより、水の補給能力は調
節できる。吸水体は布状体や網状体の他、合成樹脂等の
シートに微細な幅で切れ込みを入れることによっても作
成できる。
【0026】図3は吸水体3を作成するための部品とし
ての、縦糸が放射状に広がる布状体の構造を示す斜視図
による概念説明図である。吸水体3全体の中央部に位置
して吸水口となる吸水体の端A(3A)側は縦糸5どう
しの間隔が重なり合うように狭めらて横糸6によって束
ねられる。順次、束ねる縦糸の数を減らしながら横糸6
が複数の縦糸5を束ねるように織り進む。吸水体3の外
側に当たる反対側の端B(3B)に近づくにつれて一緒
に織り込む縦糸の本数を減らし、吸水体の端B(3B)
に至って平織りに近い状態となる。
【0027】上記によってつくられたほぼ三角形の布を
上部が吸水体3全体の中央になるように縫い合わせて吸
水体3とする。このことによって、縦糸5が吸水体3の
中央から吸水体の端3Bに向かって吸水体3の全体に配
され、布全体に均一な水の補給が可能となる。吸水量の
調節は適切な吸水量を有する糸の選択の他、吸水性を有
する縦糸5Aと吸水性を有しない縦糸5Bあるいは吸水
性の少ない縦糸の組み合わせによって行う。網状体も上
記布状体とほぼ同様の手法により製作できる。
【0028】図4は多目的に使用される一般的な容器1
の上面を示す斜視図であり、蓋7、蓋固定具8、取っ手
9等によって構成される。吸水体3には使用する対象物
それぞれに対応する吸水体固定具4が形成される。蓋固
定具8は蓋側の固定具8Aと容器本体側の固定具8Bに
よって構成され、双方をかみ合わせて蓋の取っ手10を
横にずらすと本体側の固定具8Bが蓋側の固定具8Aを
押さえつけ蓋7を容器本体1に密着させる。蓋7をネジ
式にした場合には蓋固定具8を省略する。容器の取っ手
9には容器内に水等の液体を入れた状態で持ちやすい太
さと堅牢さを持たせる。
【0029】図5は自動車用として成形された実施例1
に於ける容器の裏面を表した斜視図であり、折り畳み式
ローラー11、脚部12によって構成される。図5のよ
うにローラー11を立ち上げて自動車の屋根にかけ、取
っ手9を持って押し出すことにより、弱い力によって水
の入った容器1を自動車の屋根に設置可能となる。水は
タンクに入れて搬送し、容器を設置した後に入れること
も可能である。脚部12の被冷却物との接触部分及びロ
ーラー11は接触対象物を傷つけない程度の柔軟性を有
するゴムあるいは合成樹脂等で形成される。
【0030】図6は実施例1に於ける容器1内部の構造
を示す一部断面を含む斜視図である。容器1の内部は、
内部容器13、内部の吸水体固定具14,内部容器固定
具15によって構成される。内部容器13は内部容器固
定具15によって容器1の底部に固定され、吸水体3の
中央部が内部容器13に内部の吸水体固定具14によっ
て固定され、吸水体3の中央部に当たる吸水体の端A
(3A)が容器1の底部に接するように配される。否使
用時は吸水体3を内部容器13に入れて収納し、使用時
には吸水体の端B(3B)を持って内部容器13から引
き出して設置する。
【0031】内部容器13はざる型あるいは底部に穴が
開いた容器であって、容器1に入れられた水が容易に侵
入することが望ましい。吸水体の端A(3A)が容器1
内部に貯えられた水に接することが出来るものであれ
ば、内部容器13は用いずに吸水体3を直接容器1に取
り付けることも可能である。取り付け方式は固定式、可
動式のどちらでも効果に変わりはない。
【0032】図7は実施例1の組み立て図であり、吸水
体3を内部の吸水体固定具14によって内部容器13に
取り付け、これを内部容器固定具15によって容器1の
底部に固定する。組立後、吸水体3はまとめて内部容器
13に入れて収納する。
【0033】図8は容器1内部に吸水体3を巻き取るた
めの巻き取り筒16を横向きに配して巻き取り筒A(1
6A)とした実施例2の一部断面を含む斜視図である。
巻き取り筒A(16A)は容器内部に設置された巻き取
り筒受け具17に乗せて配される。巻き取り筒A(16
A)は容器1内部に設置されたゴム状弾性体18と結合
する。
【0034】ゴム状弾性体18は容器1内部にゴム状弾
性体固定具19に取り付けて張り渡され、巻き取り筒A
(16A)を回転したときに、これを引き戻すためのね
じれが生じるように巻き取り筒A(16A)に結合され
る。吸水体の端B(3B)を持って吸水体3を容器1か
ら引き出すと巻き取り筒A(16A)が回転し、ゴム状
弾性体18はねじれるようにして引き伸ばされ、復元力
を発揮する。冷却装置としての使用を止めて吸水体固定
具4を留めてあったものから外すと、ゴム状弾性体18
の復元力により吸水体3は巻き取り筒A(16A)に巻
き取られて、容器1内部に収納される。
【0035】巻き取り筒A(16A)には巻き込み防止
鍔A(20A)を形成し、吸水体の端A(3A)を裂い
て巻き込み防止鍔A(20A)に開けた穴A(21A)
を通し、巻き込み防止鍔A(20A)の外側に導き、吸
水体の端A(3A)が常に容器1の底部に接するように
配される。被冷却物の大きさが一定であり、常に吸水体
が最大限に引き出されて使用するのであれば、吸水体の
端3Aが、吸水体3に巻き込まれて内部の水と接するこ
とを妨げられるということが無くなり、巻き込み防止鍔
A(20A)は必要なくなる。吸水体の端A(3A)が
容器底部に接するようにゆとりを持たせて巻き取り筒A
(16A)に結合すれば、使用時には吸水体の端3Aが
必ず容器1内部の水に接して吸水体3全体に水を補給す
る。
【0036】図9は図8に於けるゴム状弾性体18を廃
し、代わり巻き取りの動力伝達手段として引き紐22を
形成した実施例3の斜視図である。容器1内部側面に軸
受け23を設け、巻き取り筒A(16A)を嵌合する。
巻き取り筒A(16A)の一部を巻き込み防止鍔B(2
0B)によって区切り、引き紐巻き取り部24とする。
引き紐巻き取り部24には引き紐結合部25を設け、引
き紐22を取り付ける。引き紐22の長さは、吸水体3
の幅の約二分の一であり、巻き取り筒A(16A)から
これに結合された吸水体3の端B(3B)までの長さに
ゆとりを持たせた長さとする。
【0037】吸水体3を容器1から引き出すと、巻き取
り筒A(16A)が回転し、引き紐22が引き紐巻き取
り部24に巻き取られる。吸水体3の収納に当たっては
吸水体固定具4を取り付けてあったものから外し、引き
紐22を引くと巻き取り筒A(16A)が回転し吸水体
3が巻き取り筒A(16A)に巻き取られ、容器1内に
収納される。
【0038】図10は巻き取り筒16を縦向きに設置し
て巻き取り筒B(16B)とした実施例4の一部断面を
含む斜視図である。巻き取り筒B(16B)は筒状体に
上部の鍔を兼ねる蓋B(7B)、筒状体の巻き取りに使
用する範囲を決定するための鍔26を取り付け、筒の内
部に筒が二重になるように内筒27を上部の鍔を兼ねる
蓋B(7B)に結合される。巻き取り筒B(16B)
は、容器底部に設立された支柱筒28にかぶせるように
配され、支柱筒28を巻き取り筒B(16B)と内筒2
7で挟み込む。巻き取り筒B(16B)はバネ29を介
して容器1と結合される。
【0039】吸水体の端A(3A)は裂かれ、鍔26に
開けられた穴B(21B)を通して容器1の底部に接す
るように配されて、吸水体3が巻き取り筒B(16B)
に取り付けられる。巻き取り筒B(16B)に巻き取ら
れた吸水体3を吸水体の端B(3B)を持って引き出す
と巻き取り筒B(16B)が回転し、バネ29が変形し
て復元力を発揮する。
【0040】効果は図8,9に示した実施例2、3と同
様であるが巻き取り筒B(16B)の内側あるいは支柱
筒28の外側のいづれかに案内溝30を刻み、他方にに
案内子A(31A)を設けるか、双方に案内子A(31
A)と案内溝30を配することにより、巻き取り筒B
(16B)の回転運動、つまり、吸水体3の引き出し作
業、及び巻き取り作業と共に巻き取り筒B(16B)を
上下動させ、巻き取り作業をスムーズにさせる。
【0041】巻き取り筒B(16B)は吸水体3の引き
出し作業開始時には容器1の底部に近い状態にあり、引
き出し作業の中間の位置において最大限に底部から離
れ、引き出し作業の進行と共に再び底部に向かって下降
する。それにともない、巻き取り筒B(16B)に結合
されてある蓋B(7B)は吸水体3の引き出し作業開始
時には僅かに容器1から離れ、吸水体1が十分引き出さ
れた時点では最初にあった位置に戻って容器内への塵埃
の侵入を防ぐ。
【0042】図11は巻き取り筒B(16B)の内側に
刻まれた案内溝30の状態を示す一部断面を含む斜視図
による部分拡大図である。巻き取り筒B(16B)の内
側の壁に、案内子A(31A)と嵌合する幅で、螺旋状
に下降するように刻まれ、その長さのほぼ中間で方向を
変えて上に向い、最初の位置近くに戻って終わる。図1
1は案内溝30が一本の例であり、案内子A(31A)
一つに対応する。実際の製品には支持力を得るために複
数個の案内子A(31A)と案内溝30を配する。吸水
体3を引き出すことにより巻き取り筒B(16B)が回
転すると案内溝30に沿って巻き取り筒B(16B)が
押し上げられ、最上部に達すると下降して蓋B(7B)
が容器1に接近して停止する。
【0043】図12は案内子A(31A)の支柱筒28
への取り付け状態を示す支柱筒28の斜視図による部分
拡大図である。支柱筒28には、巻き取り筒B(16
B)及び水等の液体を含んで重さを増した吸水体3の重
量を支えるに足る強固な材質及び形状の突起体32が形
成され、案内子A(31A)を遊嵌する。案内子A(3
1A)には、案内溝30が巻き取り筒B(16B)の回
転と共に角度を変えることから、角度の違いに対応でき
るゆとりを持った形状及び取り付け状態であることが求
められる。案内子A(31A)と案内溝30はそれぞ
れ、支柱筒28及び巻き取り筒B(16B)のいずれか
に設けるだけでなく、双方に案内子A(31A)と案内
溝30を形成することが可能である。
【0044】図13は実施例5の内筒内部を示す部分拡
大図であり、図10に於けるバネ29を動力部33に置
き換えて設置する。動力部33に設けた歯車34の歯が
内筒27の内壁に刻まれた溝35に嵌合し、歯車34の
回転を内筒27に伝えて内筒27を回転させる。
【0045】図14は実施例5の動力部33の斜視図で
あり、枠36、モーター37、回転軸38、プーリー3
9、ベルト40、歯車34、動力コントロール部41等
によって構成される。
【0046】動力コントロール部41は電力供給部42
より電力を得てモーター37を回転、停止、及び回転の
方向切り替えを行う。モーター37の回転は回転軸3
8、プーリー39,ベルト40の組み合わせで回転速度
を落とし、回転力を強めて歯車34に伝えられる。歯車
34の回転は図10に於ける内筒27に伝えられ、巻き
取り筒B(16B)を回転させて容器1から吸水体3を
出し入れする。
【0047】歯車34はタイヤ型のゴム状弾性体に置き
換えることが可能であり、その場合には歯車34に隣接
する軸受けに可動性を持たせ、バネ等によりゴム状弾性
体を内筒19に圧着させることが望ましい。プーリー3
9とベルト40の組み合わせによる動力の伝達方法も歯
車によるものと置き換えることが可能である。
【0048】図15は実施例5の外観を示す斜視図であ
る。吸水体3には吸水体3を容器1から外に向かって押
し出すための案内棒43が取り付けられ、容器1には案
内棒の進む方向を定める案内子B(31B)が設置され
る。巻き取り筒B(16B)が回転すると、吸水体3と
共に巻き取り筒B(16B)に巻かれていた案内棒43
はほどけるように押し出され、四方に伸びて吸水体3が
被冷却物を覆う。
【0049】図16は吸水体3と案内棒43の関係を示
す吸水体の斜視図である。案内棒43は吸水体3の四隅
を結ぶ対角線上もしくは吸水体3全体を均等に分割する
ように配されて、縫着される。吸水体の端A(3A)は
裂かれ、巻き取り筒B(16B)に沿って下方に伸び容
器1の水を吸収できるようにする。案内棒43は吸水体
3と共に図10で示した巻き取り筒A(16A)に巻き
取られ、巻き取り筒A(16A)の回転と共にほどける
ようにして伸び、吸水体3を押し広げる。
【0050】図17は案内棒43の構造を示す斜視図に
よる部分拡大図であり、案内棒43は棒状体44、吸水
体との縫着部45、翼46によって構成される。翼46
は吸水体3を棒状体44と図14で示した案内子B(3
1B)の間に挟み込まないようにするためのものであ
り、案内棒43が巻き取り筒B(16B)に巻き取り可
能に曲げられるだけの間隔をおいて配される。
【0051】図18は自動車の屋根に固定し走行時にも
取り付けたままにする実施例6に於ける容器Bの形状を
示す斜視図である。実施例6は容器B(1B)、支持棒
47,容器取り付け具48等によって構成される。容器
取り付け具48は自動車の形状に応じて各種用意される
必要がある。容器B(1B)は上面が自動車の進行方向
に対しほぼ直線であるか、下面よりも膨らみが乏しく、
下面は自動車の進行方向に対し下方向に膨らみを持たせ
て形成される。断面は疑似紡錘形であり、飛行機の翼を
裏返にした形状を呈する。
【0052】高速走行時には容器上部と下部に空気の流
速差が生じ、上面よりも下面の気圧が低くなる。結果と
して容器B(1B)が自動車の車体を下に押しつける力
が生じ走行の安定に寄与できる。走行時に急カーブを切
った場合、容器B(1B)内部の水がカーブの外側に押
し出されて起こる重心の急激な移動を避けるため、容器
B(1B)内部を仕切り板49によって複数の小部屋に
区切り、水の連絡孔50を設ける。仕切り板49によっ
て水の移動が妨げられ、重心の急激な移動が防げる。実
施例5の動力装置及び上記仕切り板49の採用により、
バスなどの大型車両屋根部に本発明の冷却装置を埋め込
むことが可能となる。
【0053】図19は本発明をテント状冷却装置とする
場合の実施例7を示す斜視図である。容器1を被冷却物
の上に置かず、骨組み51を形成してその上に配し、吸
水体3をテント状に張り、内部空間の冷却装置とするこ
とが出来る。骨組み51を容器1の外寸法に合わせて配
して掛止部52を形成し、取っ手9によって掛止する。
骨組み51の形状及び吸水体3の大きさにより様々な形
状のテント状冷却装置が設置可能である。
【0054】図20は実施例8の使用時の状態を示す斜
視図である。本実施例では容器を皿状容器1Cとし、支
柱53と杭54によって吸水体3がテント状に張られ、
吸水体3に供給するための水はタンク55からポンプ5
6によって、給水パイプ57を通して皿状容器1Cに送
られる。皿状容器1C内には多量の水を貯える必要がな
く、小型化することやコップ型にすることも可能であ
る。支柱53を用いず被冷却物に皿状容器1Cを乗せ、
タンク55からポンプ56によって、吸水体3に給水し
て使用することも可能である。
【0055】図21は実施例8の皿状容器1Cを廃し、
代わりに給水筒58を設けた実施例9の部分拡大図であ
る。給水筒58は筒状を呈し、下部に支柱53との嵌合
部59、上部に給水口60を設け、中間を吸水体3との
結合部61とする。給水筒58の下端を給水パイプ57
との接続部62とする。支柱53の先端に給水筒58を
嵌合し、給水筒58と給水パイプ57を接続する。結合
部61には吸水体の端3Aを結合手段63によって結合
する。タンク55に蓄えられた水は給水パイプ57を通
して給水筒58に送られ、給水口60から吸水体3に補
給される。
【0056】図22は実施例10の斜視図である。給水
筒58を横長に形成し、切り妻型のテント状に吸水体3
を張り巡らしてテント状体とし、峰の部分に給水筒B
(58B)を配し、タンク55内の水をポンプ56によ
って供給される。テント状体の側面64に配された吸水
体3は上部を延長してテント状体正面65あるいは裏面
66の屋根の一部を覆い、給水筒B(58B)に複数開
けられた給水口60に接するように結合される。
【0057】図23は骨組みを廃し、箱67を設けて吸
水体3を覆うと共に、箱67が吸水体3を支持する実施
例11の構造示す一部断面を含む斜視図である。実施例
9の冷却装置は箱67、容器D(1D)、吸水体3、箱
の蓋68によって構成される。箱67の壁面には通気孔
69を開ける。箱67が形成する内部壁面に沿って吸水
体3を取り付けて張り巡らし、箱の底70の中央部に開
けた箱底の穴71を通して吸水体の端A(3A)を容器
D(1D)に挿入する。容器D(1D)の上端には爪7
2を設け、箱底の穴71に差し込んで箱の底70に掛止
する。
【0058】容器D(1D)内にはアルコール等の揮発
性の高い液体を注入して使用する。液体は吸水体3に吸
収され箱67内部で気化し周囲の熱を奪って冷却効果を
発揮する。箱67に開けられた通気孔69によって内部
の空気が入れ替えられ、飽和状態になることを防ぐ。箱
67は折り畳み式、あるいは組立式にする。
【0059】図24は実施例12の一部断面を含む斜視
図であり、容器E(1E)、台73、吸水体3,骨組み
B(51B)によって構成される。容器Eは幅が被冷却
物の幅よりも大きい上部が開口する箱形であって、内部
に台73を配する。台73とその上に乗せた被冷却物を
吸水体3が囲み、吸水体の端3Bが箱の底に位置するよ
うに配される。容器E(1E)には水等の液体を入れて
使用するが、容器E(1E)の側面に液体取り入れ口7
4を設け、タンク55と給水パイプ57によって連結す
ることが可能である。
【0060】容器E(1E)とタンク55を連結すると
容器E(1E)内の水の減少と共に液体取り入れ口74
から給水パイプ57を通して空気がタンク55に向かっ
て流れ込む。流れ込んだ空気量に見合う水が容器E(1
E)に流れ、長時間の使用が可能となる。キャンプ等に
於いては、風通しが良く日陰の涼しい場所を選んで設置
することにより、食料を腐敗させずに保管できる。
【0061】図25は吸水体をシート状に形成し、吸水
体B(3B)とした実施例13の斜視図である。吸水体
B(3B)は金属箔75等熱伝導性の高いシート状態に
吸水性を有する吸水物76を張り合わせて形成する。吸
水体B(3B)は圧縮した繊維、紙等吸水性を有する単
一の材質によるシート状体とすることが可能である。金
属箔75は金網、合成樹脂による網に置き換えることが
可能である。吸水物76は布、紙、不織布等、吸水性を
有し蒸発可能なものとする。
【0062】本実施例では吸水体がシート状であるた
め、収納、持ち運び及び設置が容易である。シートの端
に接着部77を形成し、反対側の端に接着して筒状に
し、上部78を折り曲げる等により筒を閉じる。実施例
12に於ける吸水体3と骨組み51をこのシート状吸水
体B(3B)に置き換えて使用する。
【0063】吸水体B(3B)には折り目79や凹凸を
付けることが可能であり、そのことにより吸水体B(3
B)と外気との接触面積を増やして水の蒸発量を増やす
ことが可能となる。容器は専用のものに限らず、洗面器
等に水を張ったもので代用でき、筒状にした本実施例の
シートを被冷却物の覆いとしてかぶせることにより、冷
却装置とすることが出来る。
【0064】図26は実施例14に於ける冷却用シート
の斜視図である。絞り込み手段80によって吸水体3の
端3Aを絞り込み、下部を広げて被冷却物の覆いとし、
吸水体固定具4により、被冷却物に吸水体の端3Bを取
り付ける。被冷却物の上に乗せた桶等の容器に水等の液
体を入れ、吸水体の端3Aを浸けることにより、容器内
部の液体を吸収蒸発し気化熱を放出して冷却効果を発揮
する。
【0065】図27は実施例15に於ける冷却用シート
の斜視図である。吸水体3の中央から吸水体の端3Bま
で糸がほぼ放射状に配され、被冷却物の上に乗せた桶等
の容器に水等の液体を入れ、吸水体の端3Aを浸けるこ
とにより、容器内部の液体を吸収蒸発し、気化熱を放出
して冷却効果を発揮する。図3に示したほぼ三角形をし
た吸水体を縫合して製作する。
【0066】
【発明の効果】本発明は液体を貯えることの出来る容器
と、液体を吸収し蒸発させることの出来る吸水体によっ
て構成され、前記吸水体を筒状に配置した布状、あるい
は網状を呈する吸水物とし、上部を束ねるように絞り込
んで吸水口として当該吸水口を容器の中に固定あるいは
可動的に設置し、容器外部の吸水体の下部を広げて被冷
却物の覆いとして配置し、容器内部に蓄えられた液体を
吸収し蒸発させ、気化熱の放出によって冷却効果を生じ
させる冷却装置であるため次の効果を奏する。
【0067】電力や動力を得られない屋外で冷却効果が
得られ、エネルギーの節約や環境汚染を防ぐことに貢献
できる。また、単純な構造のため、製作費用が安くす
み、故障が生じにくく、確実な冷却効果を生じさせるこ
とが出来る。
【0068】液体を貯えることの出来る容器と、液体を
吸収し蒸発させることの出来る吸水体によって構成さ
れ、前記吸水体を中央から放射状に縦糸を配した布状
体、あるいは網状体とし、当該吸水体の中央部を容器内
に配し、容器外部の吸水体下部を広げて被冷却物の覆い
として配置し、容器内部に蓄えられた液体を吸収し蒸発
させ、気化熱の放出によって冷却効果を生じさせる冷却
装置であるため次の効果を奏する。
【0069】吸収した液体を万遍なく吸水体全体に行き
渡らせることが出来、効率の良い冷却装置とすることが
出来る。
【0070】液体を貯えることの出来る容器内に吸水体
の巻き取り具を配し、液体を吸収し蒸発させることの出
来る吸水体を前記巻き取り具に巻き取り可能な状態で配
し、上記容器外部に引き出した吸水体の下部を広げて被
冷却物の覆いとして配置し、容器内部に取り付けられて
ある吸水体の一端から、容器内部に蓄えられた液体を吸
収し蒸発させ、気化熱の放出によって冷却効果を生じさ
せる冷却装置であるため次の効果を奏する。
【0071】吸水体の収納をスムーズにし、取り扱いを
簡便にすることが出来る。
【0072】液体を貯えることの出来る容器と、液体を
吸収し蒸発させることの出来る吸水体によって構成さ
れ、当該容器外側の底部にローラーを配し、前記吸水体
の一部を容器の中に固定あるいは可動的に設置し、容器
外部の吸水体の下部を広げて被冷却物の覆いとして配置
し、容器内部に蓄えられた液体を吸収し蒸発させ、気化
熱の放出によって冷却効果を生じさせる冷却装置である
ため次の効果を奏する。
【0073】ローラーを被冷却物にかけて容器を押し出
すことにより、弱い力でも被冷却物上に容器を設置可能
にすることが出来る。
【0074】自動車の屋根に設置可能とした、液体を貯
えることの出来る容器と液体を吸収し蒸発させることの
出来る吸水体によって構成され、前記の容器内部を複数
の部屋に区切ると共に連絡孔を設けて液体の急激な移動
を押さえるようにし、容器外部の吸水体の下部を広げて
被冷却物の覆いとして配置し、容器内部に蓄えられた液
体を吸収し蒸発させ、気化熱の放出によって冷却効果を
生じさせる冷却装置であるため次の効果を奏する。
【0075】上記容器を自動車に設置して走行しカーブ
を切る際に、内部液体の急激な移動及びそれに伴う重心
の移動を押さえ、自動車の安定走行に寄与出来る。
【0076】支柱あるいは骨組みを有し、上記給水体を
テント状に張ることによって、上記被冷却物である内部
空間を冷却可能にした請求項1と2と3のいずれかに記
載した冷却装置であるため次の効果を奏する。
【0077】簡単な構造の冷却装置により、野外に於け
る冷却効果が得られ、救護活動等に寄与できるようにな
る。
【0078】上記、容器内にタンクに蓄えた液体をポン
プによって供給可能とした請求項1と2と3のいずれか
に記載した冷却装置であるため次の効果を奏する。
【0079】液体を入れた容器を被冷却物に乗せる必要
がなくなることから、取り扱いが容易となり、タンクを
大きくすることや複数にすることによって長時間の使用
が可能となる。
【0080】布状もしくは網状の吸水体と吸水体の絞り
込み手段および被冷却物への吸水体固定具により構成さ
れ、吸水体上部に絞り込み手段を配し下部に被冷却体へ
の吸水体固定具を有する吸水体であって、上部を絞り込
み下部を広げて覆いとすることの出来る冷却用シートで
あるため次の効果を奏する。
【0081】容器を被冷却物の上に乗せるとともに水等
の液体を入れ、上部を絞り込んだ上記布状体あるいは網
状体の先端を容器内の液体に浸けて、下部を広げて被冷
却物の覆いとすることにより、簡便な野外用冷却装置が
作成できる。
【0082】吸水性を有し、中央から放射状に縦糸を配
した布状体、あるいは網状体であって、中央部に吸水可
能な糸あるいは布片が配してある冷却用シートであるた
め次の効果を奏する。
【0083】容器を被冷却物の上に乗せるとともに水等
の液体を入れ、上記吸水可能な糸あるいは布片を容器内
の液体に浸けて、下部を広げて被冷却物の覆いとするこ
とにより、簡便な野外用冷却装置が作成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の斜視図である。
【図2】吸水体3の斜視図である。
【図3】布状体の構造を示す概念説明図である。
【図4】容器1の上面を示す斜視図である。
【図5】実施例1に於ける容器の裏面を表した斜視図で
ある。
【図6】実施例1に於ける容器1内部の構造を示す斜視
図である。
【図7】実施例1の組み立て図である。
【図8】実施例2の一部断面を含む斜視図である。
【図9】実施例3の一部断面を含む斜視図である。
【図10】実施例4の一部断面を含む斜視図である。
【図11】巻き取り筒Bの部分拡大図である。
【図12】支柱筒の部分拡大図である。
【図13】実施例5の部分拡大図である。
【図14】実施例5の動力部の斜視図である。
【図15】実施例5の外観を示す斜視図である。
【図16】実施例5に於ける吸水体の斜視図である。
【図17】案内棒の斜視図による部分拡大図である。
【図18】実施例6の斜視図である。
【図19】実施例7の斜視図である。
【図20】実施例8の斜視図である。
【図21】実施例9の斜視図である。
【図22】実施例10の斜視図である。
【図23】実施例11の一部断面を含む斜視図である。
【図24】実施例12の一部断面を含む斜視図である。
【図25】実施例13における吸水体の斜視図である。
【図26】実施例14の斜視図である。
【図27】実施例15の斜視図である。
【符号の説明】
1 容器 1B 容器B 1C 皿状容器 1D 容器D 1E 容器E 2 自動車 3 吸水体 3A 吸水体の端A 3B 吸水体の端B 4 吸水体固定具 5 縦糸 5A 吸水性を有する縦糸 5B 吸水性を有しない縦糸 6 横糸 7 蓋 7B 蓋B 8 蓋固定具 8A 蓋側の固定具 8B 容器本体側の固定具 9 取っ手 10 蓋の取っ手 11 ローラー 12 脚部 13 内部容器 14 内部の吸水体固定具 15 内部容器固定具 16 巻き取り筒 16A 巻き取り筒A 16B 巻き取り筒B 17 巻き取り筒受け具 18 ゴム状弾性体 19 ゴム状弾性体固定具 20 巻き込み防止鍔 20A 巻き込み防止鍔A 20B 巻き込み防止鍔B 21 穴 21A 穴A 21B 穴B 22 引き紐 23 軸受け 24 引き紐巻き取り部 25 引き紐結合部 26 鍔 27 内筒 28 支柱筒 29 バネ 30 案内溝 31 案内子 31A 案内子A 31B 案内子B 32 突起体 33 動力部 34 歯車 35 溝 36 枠 37 モーター 38 回転軸 39 プーリー 40 ベルト 41 動力コントロール部 42 電力供給部 43 案内棒 44 棒状体 45 縫着部 46 翼 47 支持棒 48 容器取り付け具 49 仕切り板 50 連絡孔 51 骨組み 51B 骨組みB 52 掛止部 53 支柱 54 杭 55 タンク 56 ポンプ 57 給水パイプ 58 給水筒 58B 給水筒B 59 嵌合部 60 給水口 61 結合部 62 接続部 63 結合手段 64 側面 65 正面 66 裏面 67 箱 68 箱の蓋 69 通気孔 70 箱の底 71 箱底の穴 72 爪 73 台 74 液体取り入れ口 75 金属箔 76 吸水物 77 接着部 78 上部 79 折り目 80 絞り込み手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25D 7/00 B60J 11/00 B62D 25/06 E04H 15/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を貯えることの出来る容器と、液体
    を吸収し蒸発させることの出来る吸水体によって構成さ
    れ、前記吸水体を筒状に配置した布状、あるいは網状を
    呈する吸水物とし、上部を束ねるように絞り込んで吸水
    口として当該吸水口を容器の中に固定あるいは可動的に
    設置し、容器外部の吸水体の下部を広げて被冷却物の覆
    いとして配置し、容器内部に蓄えられた液体を吸収し蒸
    発させ、気化熱の放出によって冷却効果を生じさせる冷
    却装置。
  2. 【請求項2】 液体を貯えることの出来る容器と、液体
    を吸収し蒸発させることの出来る吸水体によって構成さ
    れ、前記吸水体を中央から放射状に縦糸を配した布状
    体、あるいは網状体とし、当該吸水体の中央部を容器内
    に配し、容器外部の吸水体下部を広げて被冷却物の覆い
    として配置し、容器内部に蓄えられた液体を吸収し蒸発
    させ、気化熱の放出によって冷却効果を生じさせる冷却
    装置。
  3. 【請求項3】 液体を貯えることの出来る容器内に吸水
    体の巻き取り具を配し、液体を吸収し蒸発させることの
    出来る吸水体を前記巻き取り具に巻き取り可能な状態で
    配し、上記容器外部に引き出した吸水体の下部を広げて
    被冷却物の覆いとして配置し、容器内部に取り付けられ
    てある吸水体の一端から、容器内部に蓄えられた液体を
    吸収し蒸発させ、気化熱の放出によって冷却効果を生じ
    させる冷却装置。
  4. 【請求項4】 液体を貯えることの出来る容器と、液体
    を吸収し蒸発させることの出来る吸水体によって構成さ
    れ、当該容器外側の底部にローラーを配し、前記吸水体
    の一部を容器の中に固定あるいは可動的に設置し、容器
    外部の吸水体の下部を広げて被冷却物の覆いとして配置
    し、容器内部に蓄えられた液体を吸収し蒸発させ、気化
    熱の放出によって冷却効果を生じさせる冷却装置。
  5. 【請求項5】 自動車の屋根に設置可能とした、液体を
    貯えることの出来る容器と液体を吸収し蒸発させること
    の出来る吸水体によって構成され、前記の容器内部を複
    数の部屋に区切ると共に連絡孔を設けて液体の急激な移
    動を押さえるようにし、容器外部の吸水体の下部を広げ
    て被冷却物の覆いとして配置し、容器内部に蓄えられた
    液体を吸収し蒸発させ、気化熱の放出によって冷却効果
    を生じさせる冷却装置。
  6. 【請求項6】 支柱あるいは骨組みを有し、上記給水体
    をテント状に張ることによって、上記被冷却物である内
    部空間を冷却可能にした請求項1と2と3のいずれかに
    記載した冷却装置。
  7. 【請求項7】 上記、容器内にタンクに蓄えた液体をポ
    ンプによって供給可能とした請求項1と2と3のいずれ
    かに記載した冷却装置。
  8. 【請求項8】 布状もしくは網状の吸水体と吸水体の絞
    り込み手段および被冷却物への吸水体固定具により構成
    され、吸水体上部に絞り込み手段を配し下部に被冷却体
    への吸水体固定具を有する吸水体であって、上部を絞り
    込み下部を広げて覆いとすることの出来る冷却用シー
    ト。
  9. 【請求項9】 吸水性を有し、中央から放射状に縦糸を
    配した布状体、あるいは網状体であって、中央部に吸水
    可能な糸あるいは布片が配してある冷却用シート。
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